JP2003213364A - 減衰能に優れる鋳包み部材及びその製造方法 - Google Patents

減衰能に優れる鋳包み部材及びその製造方法

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JP2003213364A JP2002009353A JP2002009353A JP2003213364A JP 2003213364 A JP2003213364 A JP 2003213364A JP 2002009353 A JP2002009353 A JP 2002009353A JP 2002009353 A JP2002009353 A JP 2002009353A JP 2003213364 A JP2003213364 A JP 2003213364A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動や騒音を低減するため、鋳造により作製
される鋳包み部材について、一般に減衰能が良いとされ
る片状黒鉛鋳鉄や球状黒鉛鋳鉄などの鋳包み材がもつ減
衰能を超えて更に減衰能を向上させ、これを歯車やスプ
ロケットホイールなどに適用する。 【解決手段】 鋳包み部材において、被鋳包み材と鋳包
み材との界面が、連続しない空隙を有して接触している
鋳包み部材とする。また、該空隙の幅を界面と直角方向
の平均で5〜1000μmとする。また、前記鋳包み部
材の製造方法は、被鋳包み材の界面となる表面粗さを平
均で0.3μmRa以上として、鋳型に配置して、鋳包
み材で鋳包む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、減衰能に優れる鋳
包み部材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高速回転で使用される歯車には炭素鋼や
合金鋼などの鋼材が使用され、特に振動や騒音を低減す
る必要のある歯車については、減衰能を向上する手段が
いままで種々研究されてきている。
【0003】例えば、実開昭60−73962号公報に
は、歯車の歯部を焼き入れ可能な強靱鋼で、また、歯車
のボス部を鋳鉄で構成すると共に、歯部とボス部を鋳包
みや圧入の手段で一体構造とする接合型歯車の開示があ
る。この実開昭60−73962号公報によれば、歯車
自体の強度を歯部の強靱鋼で確保し、歯部で発生した振
動をボス部の減衰特性の優れた鋳鉄で減衰し、歯車から
シャフト部への振動伝播を低減できるとしている。
【0004】また、本出願人も特開2001−1241
80号公報として、歯部を鋼材とし、また、ボス部を比
較的減衰能を有する片状黒鉛鋳鉄、バーミキュラ鋳鉄ま
たは球状黒鉛鋳鉄として、歯部とボス部とを摩擦圧接す
ることで、運転時の騒音を低下させ、自動車用のタイミ
ングギヤなどに適用する複合歯車を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、歯車などでの振
動や騒音を低減するため、更に減衰能に優れる鋳包み部
材が求められている。しかしながら、前記実開昭60−
73962号公報に記載されるような、強靱鋼の歯部を
鋳鉄のボス部で単に鋳包み一体とした歯車では、鋳鉄か
らなるボス部がもつ減衰能を超えて更に減衰能を向上す
ることはできない。また、前記特開2001−1241
80号公報に記載されるような、歯部を鋼材とし、ボス
部を片状黒鉛鋳鉄、バーミキュラ鋳鉄または球状黒鉛鋳
鉄として摩擦圧接した歯車でも、鋳鉄からなるボス部が
もつ減衰能を超えて更に減衰能を向上することはできな
い。
【0006】ところで、被鋳包み材を、鋳包み材で、両
者の界面全体に空隙なく一体に接合するには、接合部の
界面を化学的に反応させる、或いは相互の構成原子が拡
散し合うような状態としなければならない。このために
は、(社)鋳造工学会刊「鋳物」第64巻(1992)
第4号第262頁に記載のように、例えば、被鋳包み材
が鋼材で、鋳包み材が鋳鉄の場合には、被鋳包み材に対
して体積比で16倍以上の鋳包み材となる鋳鉄溶湯を注
入して、被鋳包み材と鋳包み材との温度差を減少させる
必要がある。しかし、被鋳包み材に対して体積比16倍
以上の鋳鉄溶湯が必要とするような鋳包み部材では、注
入歩留が悪く製造コストを上昇させる。
【0007】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、一般に減衰能が良いとされる片状黒鉛鋳鉄や球状黒
鉛鋳鉄などの鋳包み材がもつ減衰能を超えて更に減衰能
を向上させ、これを歯車やスプロケットホイールなどに
適用できる鋳包み部材及びその製造方法を得ることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋳造によ
り作製される鋳包み部材について、被鋳包み材と鋳包み
材の界面と減衰能との関係について鋭意研究した。そし
て、両者の界面が連続しない空隙を有して接触している
と、片状黒鉛鋳鉄や球状黒鉛鋳鉄などの鋳包み材がもつ
減衰能を超えて更に減衰能が向上するとの知見を得、本
発明に想到した。
【0009】即ち、本発明の減衰能に優れる鋳包み部材
は、鋳造により作製される鋳包み部材であって、被鋳包
み材及び鋳包み材よりも優れた減衰能を有することを特
徴とし、また、被鋳包み材と鋳包み材との界面で、減衰
能が発生するように、前記界面を構成したことを特徴と
する。また、被鋳包み材と鋳包み材の界面が、連続しな
い空隙を有して接触していることを特徴とする。なお、
本発明においては、界面とは、空隙(部分)と接触(部
分)とを含めて界面と言う。
【0010】従来の、単に鋳造により鋳包み一体とした
り、摩擦圧接などの方法で、2つの材料の接合部の界面
を化学的に反応させる、或いは相互の構成原子が拡散し
合うような状態とした場合、2つの材料の界面は全体に
空隙なく一体に接合することとなる。この場合、作製さ
れる部材は、2つの材料のうち、減衰能の優れる何れか
一方の材料の減衰能を超えて更に減衰能が向上すること
は期待できない。一方、本発明の鋳包み部材は、被鋳包
み材と鋳包み材との界面を、連続しない空隙を有して接
触した構成とすることで、界面に減衰能を発生させ、一
般に減衰能が良いとされる片状黒鉛鋳鉄や球状黒鉛鋳鉄
鋳鉄などがもつ減衰能を超えて更に減衰能が向上する。
【0011】本発明で、被鋳包み材と鋳包み材の界面に
減衰能が発生するのは、空隙部分と接触部分とを交互に
形成することで、鋳包み部材の振動時に、両者の界面に
クーロン摩擦を生じ、この摩擦により振動エネルギーが
熱エネルギーに変換されて、振動減衰効果を発生してい
るものと考えられる。
【0012】このように、本発明の減衰能に優れる鋳包
み部材は、被鋳包み材と鋳包み材との界面で、減衰能が
発生するように、前記界面を構成しているので、被鋳包
み材及び鋳包み材のうち何れか一方よりも優れた減衰能
を有する鋳包み部材が得られる。
【0013】また、本発明の減衰能に優れる鋳包み部材
は、前記空隙が、界面との直角方向の平均で5〜100
0μmであることを特徴とする。空隙が平均で5μm未
満であると、被鋳包み材を鋳包み材で単に鋳包み一体と
した、即ち両者の界面全体に空隙なく一体に接合した鋳
包み部材がもつ減衰能と同等である。一方、空隙が平均
で1000μmを超えると、接触が少なくなって強度不
足になるおそれがある。
【0014】また、本発明の鋳包み部材は、前記被鋳包
み材に突起部が形成され、該突起部が鋳包み材で鋳包ま
れていることを特徴とする。これにより、例えば凹凸や
山谷などで互いに係合し、界面全体のうち、少なくとも
突起部の界面は一体に接合した鋳包み部材となり、動力
を発生したり、伝達する装置の部材に適用できる。
【0015】また、本発明の鋳包み部材において、前記
被鋳包み材が鋼材からなり、前記鋳包み材が鋳鉄または
鋳鋼からなることを特徴とする。高強度を要求される部
位を被鋳包み材として鋼材で構成し、減衰能を要求され
る部位を鋳包み材として鋳鉄または鋳鋼で構成すること
で高強度と高減衰能とを確保した鋳包み部材となる。
【0016】また、本発明の鋳包み部材において、前記
鋳包み材が球状黒鉛鋳鉄からなることを特徴とする。こ
れにより、従来用いられていた片状黒鉛鋳鉄より鋳包み
部材全体が高強度となる。
【0017】また、本発明の鋳包み部材は、前記鋳包み
部材が歯車またはスプロケットホイールであることを特
徴とする。歯部を鋼材からなる被鋳包み材とし、また、
ボス部を鋳鉄からなる鋳包み材として、両者の界面を連
続しない空隙を有して接触するようにした歯車は、片状
黒鉛鋳鉄、球状黒鉛鋳鉄鋳鉄などで単に鋳包み一体とし
た歯車がもつ減衰能を超えて更に減衰能が向上する。一
方、スプロケット部を鋼材からなる被鋳包み材とし、ま
た、ボス部を鋳鉄からなる鋳包み材として、上述の本発
明の歯車と同様に構成したスプロケットホイールにおい
ても、単に鋳包み一体としたスプロケットホイールがも
つ減衰能を超えて更に減衰能が向上する。そして、自動
車、二輪車、電車などの産業機械の動力発生装置や動力
伝達装置などの歯車(例えばアイドラーギア)またはス
プロケットホイールに適用できる。
【0018】次に、本発明の減衰能に優れる鋳包み部材
の製造方法は、被鋳包み材の界面となる表面粗さを平均
で0.3μmRa以上として、鋳型に配置し、鋳包み材
で鋳包むことを特徴とする。
【0019】被鋳包み材の表面のうち、鋳包み後に、少
なくとも被鋳包み材と鋳包み材との界面となる表面に、
例えばショットブラストやコイニング、化学処理などで
表面処理を施して、表面粗さを平均で0.3μmRa以
上とする。次に、被鋳包み材を鋳型に配置して、鋳包み
材となる溶湯を注入して鋳包むと、被鋳包み材及び鋳包
み材が冷却されるに従い、界面が連続しない空隙を有し
て接触する。なお、被鋳包み材の界面となる表面粗さが
平均で0.3μmRa未満では、空隙なしで全面接触す
るので、片状黒鉛鋳鉄または球状黒鉛鋳鉄がもつ減衰能
を超える減衰能は得られない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面を参照しながら詳細に説明する。 (実施例)図1は、本発明の実施例での歯車に適用する
鋳包み部材であり、(a)は平面図、(b)はA−A断
面図、(c)は両者の界面の部分拡大模式図を示す。図
1(a)(b)で、鋳包み部材10は、機械構造用合金
鋼(JIS)SCM415からなる被鋳包み部材11
が、(JIS)FCD370相当の球状黒鉛鋳鉄からな
る鋳包み材12で鋳包まれている。被鋳包み材11は、
外径d11が130mm、内径e11が85mm、幅f
11が25mmの環状部11aと、この環状部11aの
内方に、幅g11が12mm、幅h11が5mm、厚さ
i11が6mm、突起量j11が14mmの突起部11
bを略等配に4個形成されている。一方、鋳包み材12
の内径k12は30mmとしている。また、後述する
が、図1(c)に示すように、被鋳包み材11と鋳包み
材12の界面13は、連続しない空隙13aを有して接
触13bしている。
【0021】図1の鋳包み部材10は、次のようにして
数個作製した。先ず、被鋳包み材11にスチールショッ
トによるブラスト処理を行い、鋳包み後に、被鋳包み材
11と鋳包み材12との界面となる表面の表面粗さを平
均で0.3μmRa以上となるようにした。次に、被鋳
包み材11を鋳包み材12で鋳包むための鋳型を準備し
た。図2はその鋳型20であり、(a)は要部断面図、
(b)は(a)のC−C断面を示す。鋳型20は、下型
21、下中子22、上中子23、上型24、及び被鋳包
み材11で構成し、以下に示す構造とした。下型21に
は溶湯通路M2、M6を形成した。また、下型21に収
納する下中子22には溶湯通路M3、M4、M5、M7
を形成し、被鋳包み材11を配置した。また、下中子2
2と型あわせする上中子23には、溶湯通路M8を設け
ると共に、被鋳包み材11と幅木23aとでキャビティ
(12)を形成した。また、下型21、上中子23と型
あわせする上型24には湯口24a、溶湯通路M1、吐
かせ24bを形成した。
【0022】そして、型あわせした鋳型20の湯口24
aに、鋳包み材12となる(JIS)FCD370相当
の球状黒鉛鋳鉄の溶湯を1360〜1500℃の範囲で
注湯した。そして、湯口24aに注入した溶湯を、以下
のように各溶湯通路を流し、吐かせ24bまで流出させ
た。先ず、湯口24aから注入した溶湯を、溶湯通路M
1〜M2に、更に溶湯通路M3に上げ、そして溶湯通路
M4を周遊させた。そして、周遊する間、被鋳包み材1
1の側面11e下部に当てた溶湯で、被鋳包み材11を
加熱した。次に、溶湯を、溶湯通路M5で一旦集合させ
た後、下型21に降ろして、再度分配し、各溶湯通路M
6を周遊させた。次に、溶湯通路M6からキャビティ
(12)に連通する溶湯通路M7から、被鋳包み材11
の各突起部11bに向けて溶湯を流入させ、突起部11
bを加熱すると共にキャビティ(12)を充填させた。
そして、充填した余分の溶湯を、溶湯通路M8から吐か
せ24bまで流出させた。なお、注入した全溶湯は、鋳
包み材11に対して約3倍であり、注入歩留は良かっ
た。
【0023】従来、鋳造で鋳包み部材を作製する場合、
被鋳包み材と鋳包み材との界面に空隙の形成がなく界面
全体を拡散接合することを狙って、鋳包み材となる溶湯
を大量に注入していた。本発明によれば、被鋳包み材と
鋳包み材との界面が連続しない空隙を有して接触してい
ればよいので鋳包み材となる溶湯の必要量は少なくてす
む。くわえて、動力を発生したり、伝達する装置の部材
に適用するため被鋳包み材に突起部を形成し、この突起
部を鋳包み材と接合させる場合、本実施例の鋳型20に
よれば、溶湯を、溶湯通路M4を周遊させながら被鋳包
み材11に直接接触させ被鋳包み材11全体を加熱した
上で、溶湯通路M7から流入させて各突起部11bを加
熱しているので、鋳包み材となる溶湯量を更に少なくで
きる。これにより、従来、例えば、被鋳包み材が鋼材で
鋳包み材が鋳鉄では、鋳包み材となる鋳鉄溶湯は被鋳包
み材に対して体積比で16倍以上必要だったのに対し、
本発明によれば鋳鉄溶湯は約3倍で足り、約1/5以下
と大幅に少なくてすみ、注入歩留が良く製造コストを低
く抑えることができる。
【0024】次に、鋳型20を型ばらしして凝固後の鋳
包み部材となる素材を取り出し、砂落としや不要部の除
去などの後処理を施し、図1の鋳包み部材10を作製し
た。次に、鋳包み部材10のなかの数個について、界面
13を含めて切断、研磨して、調査試料を作製し、これ
を顕微鏡で調査した。その結果を、図3に、鋳包み部材
10の界面13の顕微鏡組織写真として示す。図3に見
るように、被鋳包み材11と鋳包み材12の界面13
は、連続しない空隙13aを有して接触13bしてい
た。そして空隙13aの幅(図1(c)のBで示す)
は、界面13と直角方向の平均で5〜1000μmであ
った。
【0025】(実施例の振動波形測定)次に、残りの鋳
包み部材10について、振動波形を測定した。図4は振
動波形の測定装置30の模式図である。図4で、鋳包み
部材10の内径k12に軸31を挿通した後、支点3
2、32で支持した。そして、被鋳包み材11の外径d
11から10mmほど内側(×印で示す)をインパルス
ハンマ33で叩き、ICP電源34を経由してFFTア
ナライザー37に伝達させ、打撃時のインパルス電圧値
を指標とする加振力と加振開始時刻を記録した。一方、
被鋳包み材11のインパルスハンマ33で打撃する部位
と対向する部位となる鋳包み材12の部位に加速度ピッ
クアップ35を取り付けて、伝播してきた振動を検知
し、レシーバー用アンプ36で増幅した。そして、FF
Tアナライザー37で加振後の経過時間に対する電圧値
を指標とする振動波形を測定した。図5に実施例である
鋳包み部材10の振動波形を示す。
【0026】(比較例の作製とその振動波形測定)一
方、比較のため、被鋳包み材と鋳包み材の界面に空隙の
形成がなく、界面全体が拡散接合された鋳包み部材を作
製し、これを比較例1の鋳包み部材とした。比較例1の
鋳包み部材は、界面全体が一体に接合され空隙のない以
外は、実施例と同一形状、同一寸法とし、同一材種
((JIS)SCM415からなる被鋳包み材と(JI
S)FCD370からなる鋳包み材)から構成した。そ
して、比較例1について、実施例と同様に振動波形を測
定した。図6(a)に比較例1の振動波形を示す。
【0027】更に、鋳包み部材ではなく(JIS)FC
150(片状黒鉛鋳鉄)、FCD370(球状黒鉛鋳
鉄)、及びSCM415(機械構造用合金鋼)からなる
各単一素材を、実施例の鋳包み部材10と同じ外径d1
1、内径k12、幅f11に作製して、各々比較例2、
3、4とした。そして、比較例2、3、4についても、
実施例と同様に振動波形を測定した。その結果を図6
(b)〜(d)に示す。
【0028】図5で、本発明の実施例の鋳包み部材10
は、約0.04秒で振動波形が収束している。一方、図
6(a)の比較例1の界面に空隙のない鋳包み部材は、
約0.1秒で振動波形が収束し、(b)比較例2の片状
黒鉛鋳鉄であるFC150単一素材は、約0.06秒、
(c)比較例3の球状黒鉛鋳鉄であるFCD370単一
素材は、約0.08秒、(d)比較例4の機械構造用合
金鋼であるSCM415単一素材では、約0.1秒以上
で各々振動波形が収束している。これにより、実施例の
界面が連続しない空隙を有して接触している鋳包み部材
10は、比較例1の界面に空隙のない鋳包み部材や、一
般に減衰能が良いとされる比較例2の片状黒鉛鋳鉄の素
材がもつ減衰能を超えて更に減衰能が優れていることが
わかった。この結果から、実施例の鋳包み部材10は、
振動の減衰が早く、振動の抑制効果があり減衰能に優れ
ていることが確認された。
【0029】(対数減衰率の比較)次に、本発明の実施
例の鋳包み部材10、比較例1の鋳包み部材、比較例
2、3、4の各単一素材の振動波形の測定結果から対数
減衰率を求めた。その結果を図7に示す。図7から、実
施例の鋳包み部材10は、対数減衰率が約26×10
−3となっていた。一方、比較例1の鋳包み部材は、対
数減衰率が約9×10 となっていた。これにより、
実施例の界面が連続しない空隙を有して接触している鋳
包み部材10は、比較例1の界面に空隙のない鋳包み部
材がもつ減衰能を超えて更に減衰能が優れていることが
わかった。
【0030】また、図7で、実施例の鋳包み部材10
は、比較例3の球状黒鉛鋳鉄であるFCD370単体素
材、及び比較例4の機械構造用合金鋼であるSCM41
5単一素材がもつ減衰能を超えて減衰能が優れているこ
とがわかった。更に、比較例2の片状黒鉛鋳鉄であるF
C150単一素材の対数減衰率は約19×10−3とな
っていた。これにより、一般に減衰能が良いとされる比
較例2の片状黒鉛鋳鉄の素材がもつ減衰能をも超えて更
に減衰能が優れていることがわかった。
【0031】以上の、振動波形の測定、及び対数減衰率
の比較の結果から、実施例の鋳包み部材10は、一般に
減衰能が良いとされる片状黒鉛鋳鉄や球状黒鉛鋳鉄など
の鋳包み材がもつ減衰能を超えて更に減衰能が優れてい
ることが確認された。また、図7で、比較例1の界面に
空隙のない鋳包み部材の対数減衰率は、比較例3のFC
D370単一素材の対数減衰率と殆ど同じであった。従
って、空隙のない鋳包み部材では、減衰能を向上させる
効果が少ないことがわかった。
【0032】(被鋳包み材の表面粗さと対数減衰率)次
に、被鋳包み材11の表面のうち、鋳包み後に、被鋳包
み材と鋳包み材との界面となる表面粗さ(μmRa)と
対数減衰率との関係について調査した。その結果を図8
に示す。図8から、被鋳包み材11の表面粗さが0.3
μmRa以上の鋳包み部材は、対数減衰率が約18×1
−3以上となり、表面粗さの値が大きくなるに従い対
数減衰率も大きくなっていた。このことから、片状黒鉛
鋳鉄や球状黒鉛鋳鉄などの鋳包み材がもつ減衰能を超え
る減衰能を得るには、被鋳包み材11の表面粗さが0.
3μmRa以上必要なことがわかる。
【0033】(実施例の歯車及びスプロケット)本発明
の実施例の鋳包み部材10を旋削加工の後、環状部11
aに歯11cを創成して歯車とした。そして歯車同士を
噛み合わせ回転させたところ、振動や騒音が低減されて
いることがわかった。
【0034】なお、実施例の鋳包み部材10は外径d1
1が比較的小さいが、これを必要に応じて大きくした鋳
包み部材10として、大型の歯車やスプロケットホイー
ルとすることも可能である。また、鋳包み材は鋳鉄に限
らず、鋳鋼でも同様に減衰能に優れる鋳包み部材が得ら
れた。
【0035】(その他の鋳型の実施例)以上、本発明を
好適に適用できる実施例について説明したが、製造する
鋳包み部材のサイズが小さい場合、本発明の鋳包み部材
の製造方法としては、図2に示す鋳型20に替えて、そ
の他の鋳型の実施例として図9に示す鋳型50を用いて
もよい。図9で(a)は鋳型50の要部断面図、(b)
は(a)のD−D断面を示す。そして、被鋳包み部材4
1を機械構造用合金鋼(JIS)SCM415とし、外
径60mm、内径50mm、幅12mmの環状部41a
と、この環状部41aの内方に突起部41bを略等配に
4個形成した。一方、鋳包み材42は(JIS)FC1
50相当の片状黒鉛鋳鉄とし、内径15mmとした。鋳
型50は、下型51、下中子52、上中子53、上型5
4、及び被鋳包み材41で構成し、以下に示す構造とし
た。下型51には溶湯通路M52、M53を形成した。
また、下型51に収納する下中子52には、被鋳包み材
41の突起部41bに合わせて4つの溶湯通路M54を
形成した。そして、あらかじめスチールショットによる
ブラスト処理を行い、鋳包み後に、被鋳包み材41と鋳
包み材42との界面となる表面の表面粗さを平均で5μ
mRa以上にした被鋳包み材41を下型51に配置し
た。また、下中子52と型あわせする上中子53には、
被鋳包み材41の突起部41bに合わせて溶湯通路M5
5を設けると共に、被鋳包み材41と幅木53aでキャ
ビティ(42)を形成した。また、下型51、上中子5
3と型あわせする上型54には湯口54a、吐かせ54
bを形成した。
【0036】そして、型あわせした鋳型50の湯口54
aに、(JIS)FC150相当の片状黒鉛鋳鉄の溶湯
を1360〜1500℃の範囲で注湯した。そして、湯
口54aに注入した溶湯を、以下のように各溶湯通路を
流し、吐かせ54bまで流出させた。先ず、湯口54a
から注入した溶湯を、溶湯通路M51からM52へ、M
52からM53へ、そして溶湯通路M54に分配し、被
鋳包み材41の各突起部41bに向けて溶湯を流入さ
せ、突起部41bを加熱すると共にキャビティ(42)
を充填させた。そして、充填した余分の溶湯を、溶湯通
路M55から吐かせ54bに流出させた。なお、注入し
た全溶湯は、鋳包み材41に対して約2倍であり、注入
歩留は良かった。
【0037】次に、鋳包み部材となる素材を、型ばらし
して取り出し、後処理を施した。得られた鋳包み部材に
ついて、前述の実施例と同様に、界面を顕微鏡で調査し
た。この結果、被鋳包み材と鋳包み材の界面は連続しな
い空隙を有して接触しており、空隙の幅は界面と直角方
向の平均で5〜1000μmであることが確認された。
また、前述の実施例と同様に、振動波形の測定、及び対
数減衰率の比較を行った結果、実施例の鋳包み部材10
と同様、一般に減衰能が良いとされる片状黒鉛鋳鉄や球
状黒鉛鋳鉄などの鋳包み材がもつ減衰能を超えて更に減
衰能が優れていることが確認された。さらに、鋳型50
により得られた鋳包み部材を旋削加工後、環状部に歯切
りを施し歯車とした。そして歯車同士を噛み合わせ回転
させたところ、振動や騒音が低減されていることがわか
った。
【0038】製造する鋳包み部材のサイズが小さい場
合、他の鋳型の実施例である鋳型50により鋳包み部材
を作製すれば、前述の図2に示す鋳型20のように、溶
湯を周遊して、被鋳包み材に接触させるための溶湯通路
M4が不要である。これにより、鋳包み材となる鋳鉄溶
湯は、被鋳包み材に対して体積比で約2倍で足り、従来
に較べて約1/8と少なくてすみ注入歩留が更に良くな
る。また、周遊のための溶湯通路を形成する作製工数も
低減できることから、製造コストを低減できる。
【0039】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものでは
なく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能なも
のである。上記実施例においては、鋳包み部材の材種と
して、被鋳包み材が鋼材で、鋳包み材が鋳鉄の場合につ
いて説明したが、これに限定されるものではなく、例え
ば、被鋳包み材を耐摩耗Cu合金、鋳包み材を減衰能が
良いとされるMn−Cu系合金として鋳包み部材とし、
工作機械等の歯車などに適用することもできる。
【0040】また、上記実施例では、本発明の鋳包み部
材の歯車やスプロケットホイールへの適用について説明
したが、振動や騒音に対する減衰能を要求され、鋳包み
が可能な部材であれば、例えば、プーリーや各種のロー
ラーなどへの適用も可能である。
【0041】また、上記実施例では、歯部やスプロケッ
ト部となる外周側を高強度の被鋳包み材とし、軸側とな
るボス部を減衰能の良い鋳包み材とする場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、軸側となる
ボス部に高強度が要求される場合などには、これを被鋳
包み材とし、外周側を減衰能の良い鋳包み材としてもよ
い。この場合、被鋳包み材に形成する突起部は上記実施
例とは異なり、被鋳包み材の外周から外方に向けて形成
すればよい。
【0042】また、上記実施例では、被鋳包み材に突起
部を略等配に4個形成したものについて説明したが、突
起部の数と配置は、これに限定されるものではなく、等
配でなくてもよく、また、4個未満でもよい。さらに、
被鋳包み材に突起部が形成され、該突起部が鋳包み材で
鋳包まれている場合について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、被鋳包みに開孔部を設け、鋳造の
際、この開孔部に鋳包み材となる溶湯を注入して、該開
孔部が鋳包み材で鋳包まれるように構成することもでき
る。要は、鋳包み部材としての機能を満足するために必
要な、被鋳包み材と鋳包み材との接合強度を確保できれ
ばよく、種々設計の変更が可能である。
【発明の効果】以上、詳細の説明のとおり、本発明の鋳
包み部材及びその製造方法によれば、一般に減衰能が良
いとされる片状黒鉛鋳鉄や球状黒鉛鋳鉄などの鋳包み材
がもつ減衰能を超えて更に減衰能を向上させ、これを歯
車、スプロケットホイールなどに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例での歯車に適用する鋳包み部材であり、
(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)は界面
の部分拡大模式図を示す。
【図2】被鋳包み材を鋳包み材で鋳包むための鋳型であ
り、(a)は要部断面図、(b)は(a)のC−C断面
を示す。
【図3】実施例での鋳包み部材の界面の顕微鏡組織写真
(×10)である。
【図4】振動波形の測定装置の模式図である。
【図5】実施例での鋳包み部材の振動波形の記録であ
る。
【図6】各比較例1、2、3、4の振動波形の記録であ
る。
【図7】実施例、比較例1、2、3、4の振動波形から
求めた対数減衰率の図である。
【図8】被鋳包み材の表面粗さ(μmRa)と対数減衰
率との関係を示す図である。
【図9】その他の鋳型の実施例での被鋳包み材を鋳包み
材で鋳包むための鋳型であり、(a)は要部断面図、
(b)は(a)のD−D断面を示す。
【符号の説明】
10:鋳包み部材 11、41:被鋳包み材 11a、41a:環状部 11b、41b:突起部 11e:側面 12、42:鋳包み材 (12)、(42):キャビティ 13:界面 13a:連続しない空隙 13b:接触 20、50:鋳型 21、51:下型 22、52:下中子 23、53:上中子 23a、53a:幅木 24、54:上型 24a、54a:湯口 24b、54b:吐かせ 30:振動波形の測定装置 31:軸 32:支点 33:インパルスハンマ 34:ICP電源 35:加速度ピックアップ 36:レシーバー用アンプ 37:FFTアナライザー d11:外径 e11、k12:内径 f11、g11、h11:幅 i11:厚さ j11:突起量 M1〜M8、M51〜M55:溶湯通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 55/14 F16H 55/14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造により作製される鋳包み部材であっ
    て、被鋳包み材及び鋳包み材よりも優れた減衰能を有す
    ることを特徴とする減衰能に優れる鋳包み部材。
  2. 【請求項2】 鋳造により作製される鋳包み部材であっ
    て、被鋳包み材と鋳包み材との界面で、減衰能が発生す
    るように、前記界面を構成したことを特徴とする減衰能
    に優れる鋳包み部材。
  3. 【請求項3】 鋳造により作製される鋳包み部材であっ
    て、被鋳包み材と鋳包み材との界面が、連続しない空隙
    を有して接触していることを特徴とする減衰能に優れる
    鋳包み部材。
  4. 【請求項4】 前記空隙が、界面と直角方向の平均で5
    〜1000μmであることを特徴とする請求項1乃至請
    求項3何れかに記載の減衰能に優れる鋳包み部材。
  5. 【請求項5】 前記被鋳包み材に突起部が形成され、該
    突起部が鋳包み材で鋳包まれていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項4何れかに記載の減衰能に優れる鋳包
    み部材。
  6. 【請求項6】 前記被鋳包み材が鋼材からなり、前記鋳
    包み材が鋳鉄または鋳鋼からなることを特徴とする請求
    項1乃至請求項5何れかに記載の減衰能に優れる鋳包み
    部材。
  7. 【請求項7】 前記鋳包み材が球状黒鉛鋳鉄からなるこ
    とを特徴とする請求項6に記載の減衰能に優れる鋳包み
    部材。
  8. 【請求項8】 前記鋳包み部材が歯車またはスプロケッ
    トホイールであることを特徴とする請求項1乃至請求項
    7何れかに記載の減衰能に優れる鋳包み部材。
  9. 【請求項9】 鋳包み部材の製造方法であって、被鋳包
    み材の界面となる表面粗さを平均で0.3μmRa以上
    として、鋳型に配置し、鋳包み材で鋳包むことを特徴と
    する減衰能に優れる鋳包み部材の製造方法。
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