JP2003212839A - 2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法 - Google Patents

2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法

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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
(4,4'−DDS)と2,4'−ジヒドロキシジフェニル
スルホン(2,4'−DDS)を含有する反応混合物より
2,4'−DDSを経済的に有利に効率よく分離し、さら
に反応混合物に含まれるフェノールスルホン酸を原料と
して有効利用することができる2,4'−DDSの製造方
法を提供する。 【解決手段】フェノールと硫酸若しくはフェノールスル
ホン酸との脱水反応により得られる4,4'−DDS、
2,4'−DDS、フェノールスルホン酸及びフェノール
を含有する混合物から、晶析により4,4'−DDSを分
離して、2,4'−DDSの含有量が4,4'−DDSの含
有量以上である混合物とし、該混合物の溶媒組成をフェ
ノール:水の重量比10:90〜90:10に調整して
2,4'−DDSを晶析させ、ろ別する2,4'−DDSの
製造方法、並びに、ろ別の際に発生するろ液を次の脱水
反応の原料として利用する2,4'−DDSの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2,4'−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンの製造方法に関する。さらに詳
しくは、本発明は、4,4'−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンと2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを含
有する反応混合物より2,4'−ジヒドロキシジフェニル
スルホンを効率よく分離し、さらに反応混合物に含まれ
るフェノールスルホン酸を原料として有効利用すること
ができる2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フェノールと硫酸との脱水縮合反応によ
り、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンと2,4'
−ジヒドロキシジフェニルスルホンの混合物を得ること
ができる。これらのうち、4,4'−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンは、耐熱性の高いエンジニアリングプラス
チックであるポリエーテルスルホンの原料として、ある
いは、ポリカーボネートなどの耐熱性を向上させるモノ
マーとして知られている。一方、2,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンは、感熱記録材料用の顕色剤として
使用され、特に発色性に優れ、地肌カブリが少なく、保
存性の良好な感熱記録紙を得ることができる有用な化合
物である。フェノールと硫酸との脱水縮合反応の生成物
は、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンと2,4'
−ジヒドロキシジフェニルスルホンの混合物となる。そ
のために、純度の高い4,4'−ジヒドロキシジフェニル
スルホン又は2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
を得るためには、両者を分離する必要があり、さまざま
な分離方法が検討されている。4,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンの分離方法として、例えば、特開昭5
7−77667号公報には、ジヒドロキシジフェニルス
ルホン異性体混合物から高純度の4,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンを単離する方法として、異性体混合
物をフェノールに加熱溶解させたのち、系を冷却して
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンのみをフェノ
ールとの付加化合物として晶析させて分離し、次いで加
熱処理して4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの
結晶を取得する方法が提案されている。特開昭50−1
06936号公報には、異性体含有量の少ない4,4'−
ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法として、フ
ェノールと硫酸の反応生成物を、濃度3〜35重量%の
フェノール水溶液と接触させ、4,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンを晶出分離する方法が提案されてい
る。しかし、これらの方法では、4,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンを分離した残余の混合物から、さら
に2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを分離する
ことは困難である。特開平10−25277号公報に
は、高純度の2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
と4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンとを工業的
に有利に併産することができる方法として、フェノール
とスルホン化剤をo−ジクロロベンゼン溶媒中で反応さ
せ、反応終了時に、反応液中の未反応フェノールとo−
ジクロロベンゼンの合計量に対する未反応フェノールの
割合を2〜20重量%、未反応フェノールとo−ジクロ
ロベンゼンの合計量をジヒドロキシジフェニルスルホン
の理論収量の2〜7重量倍として、反応液から4,4'−
ジヒドロキシジフェニルスルホンを析出させて分離し、
次いでろ液から2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ンを単離する方法が提案されている。しかし、この方法
は、塩素系有機溶剤を使用するために、溶剤回収設備が
必要であり、環境上の問題も引き起こしやすい。特開平
9−40635号公報には、高純度の2,4'−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンを効率よく製造する方法とし
て、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンと4,4'
−ジヒドロキシジフェニルスルホンの混合物を、アルカ
リ金属の水酸化物の存在下に、水溶液中で2,4'−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホンをジアルカリ金属塩として
溶存せしめ、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
をモノアルカリ金属塩として析出せしめる方法が提案さ
れている。しかし、この方法によれば、分離のために大
量の水酸化ナトリウムと硫酸を使用するので、コスト的
な効率が悪いという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、4,4'−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホンと2,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンを含有する反応混合物より2,4'−
ジヒドロキシジフェニルスルホンを経済的に有利に効率
よく分離し、さらに反応混合物に含まれるフェノールス
ルホン酸を原料として有効利用することができる2,4'
−ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法を提供す
ることを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、2,4'−ジヒド
ロキシジフェニルスルホンの含有量が、4,4'−ジヒド
ロキシジフェニルスルホンの含有量以上である異性体混
合物は、フェノール:水の重量比が10:90〜90:
10である溶媒から、2,4'−ジヒドロキシジフェニル
スルホンが選択的に晶析し、さらに、該晶析物をろ別し
たろ液は、ジヒドロキシジフェニルスルホンを製造する
原料として有効利用し得ることを見いだし、この知見に
基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、(1)フェノールと硫酸若しくはフェノールスルホ
ン酸との脱水反応により得られる4,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン、2,4'−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、フェノールスルホン酸及びフェノールを含有
する混合物から、晶析により4,4'−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホンを分離して、2,4'−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホンの含有量が4,4'−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンの含有量以上である混合物とし、該混合物
の溶媒組成をフェノール:水の重量比10:90〜9
0:10に調整して2,4'−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンを晶析させ、ろ別することを特徴とする2,4'−
ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法、及び、
(2)第1項記載の方法において2,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンをろ別する際に発生したろ液にフェ
ノールと硫酸を加え、脱水反応することにより得られる
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4'−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、フェノールスルホン酸
及びフェノールを含有する混合物から、晶析により4,
4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを分離して、2,
4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が4,
4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量以上で
ある混合物とし、該混合物の溶媒組成をフェノール:水
の重量比10:90〜90:10に調整して2,4'−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホンを晶析させ、ろ別するこ
とを特徴とする2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ンの製造方法、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の2,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンの製造方法においては、フェノールと
硫酸若しくはフェノールスルホン酸との脱水反応により
得られる4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、フェノール
スルホン酸及びフェノールを含有する混合物から、晶析
により4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを分離
して、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有
量が4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量
以上である混合物とし、該混合物の溶媒組成をフェノー
ル:水の重量比10:90〜90:10に調整して2,
4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを晶析させ、ろ
別する。フェノールと硫酸及び/又はフェノールスルホ
ン酸を混合し、加熱して生成する水をフェノールとの共
沸混合物として留去することにより、4,4'−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンと2,4'−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンを含有する反応混合物を得ることができ
る。反応は、減圧下に行うことが好ましい。必要に応じ
て、反応中にフェノールを追加し、水との共沸により系
外に留出したフェノールを補うことが好ましい。通常
は、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの方が、
2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンよりも多量に
生成する。フェノールと硫酸の反応に際しては、ホスホ
ン酸、ホスフィン酸、リン酸などのリン化合物を共存さ
せることができる。このようなリン化合物を共存させる
ことにより、生成するジヒドロキシジフェニルスルホン
異性体混合物中の2,4'−ジヒドロキシジフェニルスル
ホンの含有量を高めることができる。フェノールと硫酸
の反応により得られる反応混合物は、通常は硫酸に対す
る収率として10%ないし30%に相当するフェノール
スルホン酸を含んでいる。
【0006】4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
の含有量が2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの
含有量以上であるジヒドロキシジフェニルスルホン異性
体混合物のフェノール−水混合溶媒又はフェノールに対
する溶解度は、フェノール:水の重量比が70:30以
上であると、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
の溶解度が2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの
溶解度よりも低い。図1は、4,4'−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホンと2,4'−ジヒドロキシジフェニルスル
ホンが重量比50:50で存在する場合の温度とフェノ
ールに対する各異性体の溶解度の関係を示すグラフであ
る。したがって、フェノールと硫酸及び/又はフェノー
ルスルホン酸との脱水反応により得られる反応混合物
を、フェノール:水の重量比が70:30以上である混
合溶媒又はフェノールを用いて晶析すると、4,4'−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホンを選択的に晶析させるこ
とができる。反応混合物中には水はほとんど含まれない
ので、反応混合物にフェノールを添加して4,4'−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホンを晶析させることが好まし
い。フェノールの添加量は、4,4'−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホンを晶析させ、ろ別して得られるろ液中の
2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量以上
となるように、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ンの結晶析出量を溶解度より計算して求めることができ
る。反応混合物にフェノールを添加し、液全体が均一に
なるまで昇温したのち、冷却し、4,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンの結晶を十分に成長させ、ろ別によ
り4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶を分
離し、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有
量が4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量
以上であるろ液を得ることができる。ろ別により分離さ
れた4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶
は、フェノール及びフェノールスルホン酸を含むので、
熱水により洗浄して乾燥することが好ましい。得られる
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンは、純度95
重量%以上である。
【0007】ろ別により得られる2,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンの含有量が4,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンの含有量以上である混合物を含むろ液
は、溶媒組成をフェノール:水の重量比10:90〜9
0:10に調整する。図2は、4,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンと2,4'−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンが重量比50:50で存在する場合の30℃にお
ける溶媒組成と各異性体の溶解度の関係を示すグラフで
ある。溶媒組成と各異性体の溶解度の関係から、2,4'
−ジヒドロキシジフェニルスルホンを選択的に晶析させ
るために必要な溶媒の組成と量を計算して求めることが
できる。フェノールと水の重量比は、2,4'−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンの溶解度が低く、4,4'−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホンと2,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンの溶解度の差が大きい組成を選択する
ことが好ましい。通常は、ろ液中に含まれるフェノール
を留去し、水を加えることにより、溶媒の組成と量を調
整することができる。ろ液からのフェノールの留去は、
減圧下に120℃以下で行うことが好ましい。温度が1
20℃を超えると、フェノールとフェノールスルホン酸
の間で脱水反応が起こり、4,4'−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンが生成するおそれがある。フェノールの留
去と水の添加により溶媒の組成と量を調整した混合物
は、液全体が均一な状態になるまで昇温したのち、冷却
することにより、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスル
ホンの結晶を選択的に析出させ、ろ別する。冷却温度
は、室温付近とすることが好ましい。ろ別操作中に温度
が下がると、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
が析出し、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの
結晶の純度が低下するとともに、混合物が泥状になりろ
過が困難となるおそれがある。ろ別した結晶は、フェノ
ールとフェノールスルホン酸を含むために水で洗浄し、
乾燥させることが好ましい。得られる2,4'−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンは、純度85重量%以上であ
る。
【0008】本発明方法においては、2,4'−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンをろ別する際に発生するろ液
を、ジヒドロキシジフェニルスルホン製造の原料として
利用する。2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを
ろ別する際に発生するろ液には、フェノール、フェノー
ルスルホン酸及び水が含まれるので、単離が困難であっ
たフェノールスルホン酸を原料として利用し、ジヒドロ
キシジフェニルスルホン製造の原料を節減することがで
きる。ろ液は、蒸留により水を除去したのち、フェノー
ルと硫酸を加えて脱水反応することができ、あるいは、
ろ液にフェノールと硫酸を加えて加熱し、ろ液に含まれ
ていた水を脱水反応で生成した水とともに留去すること
もできる。2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを
ろ別する際に発生したろ液にフェノールと硫酸を加え、
脱水反応することにより得られる4,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン、2,4'−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、フェノールスルホン酸及びフェノールを含有
する混合物は、フェノールと硫酸との脱水反応により得
られる4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,
4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、フェノールス
ルホン酸及びフェノールを含有する混合物と全く同様に
して、晶析により4,4'−ジヒドロキシジフェニルスル
ホンを分離し、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ンの含有量が4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
の含有量以上である混合物とし、該混合物の溶媒組成を
フェノール:水の重量比10:90〜90:10に調整
して2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを晶析さ
せ、ろ別することができる。さらに、このろ別の際に発
生するフェノールとフェノールスルホン酸を含むろ液
は、フェノールと硫酸及びフェノールスルホン酸との脱
水反応によるジヒドロキシジフェニルスルホン製造の原
料として繰り返し使用することができる。本発明方法に
よれば、工業的に有用な4,4'−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホンと2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
を、反応混合物から特別な溶剤や、薬品を使用すること
なく分離することができ、反応混合物中に含まれる未反
応のフェノールスルホン酸を、次の脱水反応に原料とし
て用い、有効活用することができる。本発明方法におい
て、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンと2,4'
−ジヒドロキシジフェニルスルホンの分離に用いる溶媒
の一つであるフェノールは、ジヒドロキシジフェニルス
ルホンの製造に用いる原料であり、他の溶媒である水は
ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造の際に発生する
副生物であるので、本発明方法は、新たな回収装置や精
製装置を必要とすることなく、経済的に実施することが
できる。
【0009】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、4,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン、2,4'−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン、フェノールスルホン酸及びフェノールの含有量
は、高速液体クロマトグラフィーにより定量した。 実施例1 反応器に、フェノール1,296g、硫酸529g及び
ホスホン酸38gを仕込み、74.6〜34.7kPaの減
圧下、150〜165℃で6時間脱水反応を行った。こ
の間のフェノールと水の混合物からなる留出液の量は、
547gであった。反応器にフェノール267gを加
え、34.7〜13.3kPaの減圧下、2時間脱水反応を
行った。留出液の合計量は、675gになった。ここ
で、反応器にフェノール267gを加え、34.7〜1
3.3kPaの減圧下、2時間脱水反応を行った。留出液の
合計量は、806gになった。さらに、反応器にフェノ
ール267gを加え、34.7〜13.3kPaの減圧下、
2時間脱水反応を行って反応を終了した。留出液の合計
量は、913gになった。得られた反応混合物の量は
1,751gであり、含有される不揮発分の組成比は、
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン44重量%、
2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン20重量%、
フェノールスルホン酸10重量%、フェノール24重量
% その他の成分2重量%であった。仕込んだ硫酸に対
するジヒドロキシジフェニルスルホンの収率は、82%
であった。脱水反応で得られた反応混合物1,751g
に、フェノール683gを加え、120℃まで昇温し、
液全体が均一な状態とした。均一な状態から徐々に温度
を下げて60℃にし、1時間そのままの温度で撹拌して
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶を成長
させた。析出した結晶をろ別し、水で洗浄したのち乾燥
し、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶6
29gを得た。得られた結晶の純度は、95重量%であ
った。また、ろ別に際して、ろ液1,767gが得ら
れ、ろ液中の4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
と2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの重量比は
35:65であった。このろ液から、減圧下に120℃
以下でフェノール865gを留去したのち、水515g
を添加し、混合物の溶媒組成をフェノール:水の重量比
30:70に調整した。この混合物を90℃まで昇温
し、液全体が均一な状態とした。均一な状態から徐々に
温度を下げて30℃にし、2,4'−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンの結晶を析出させた。析出した結晶をろ別
し、水で洗浄したのち乾燥し、2,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンの結晶274gを得た。得られた結晶
の純度は、85重量%であった。また、ろ別に際してろ
液1,034gが得られた。
【0010】実施例2 実施例1において2,4'−ジヒドロキシジフェニルスル
ホンの結晶をろ別して得られたろ液1,034gを、減
圧下に120℃以下で、水とフェノールの混合液497
gを留去して濃縮した。留出液のフェノール濃度は、1
2重量%であった。濃縮ろ液の量は538gであり、含
有される不揮発分の組成比は、4,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン25重量%、2,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン13重量%、フェノールスルホン酸2
5重量%、フェノール25重量%、その他の成分12重
量%であった。反応器に、この濃縮ろ液359g、フェ
ノール1,200g、硫酸432g及びホスホン酸16
gを仕込み、74.6〜34.7kPaの減圧下、150〜
165℃で6時間脱水反応を行った。この間のフェノー
ルと水の混合物からなる留出液の量は、547gであっ
た。反応器にフェノール267gを加え、34.7〜1
3.3kPaの減圧下、2時間脱水反応を行った。留出液の
合計量は、671gになった。ここで、反応器にフェノ
ール267gを加え、34.7〜13.3kPaの減圧下、
2時間脱水反応を行った。留出液の合計量は、810g
になった。さらに、反応器にフェノール267g加え、
34.7〜13.3kPaの減圧下、2時間脱水反応を行っ
て反応を終了した。留出液の合計量は、960gになっ
た。得られた反応混合物の量は1,846gであり、含
有される不揮発分の組成比は、4,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン43重量%、2,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン19重量%、フェノールスルホン酸8
重量%、フェノール27重量% その他の成分3重量%
であった。この脱水反応で得られた反応混合物1,84
6gを、実施例1と同様に処理して、純度95重量%の
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶601
gと、純度90重量%の2,4'−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホンの結晶223gを得た。 実施例3 実施例1と同様にして、4,4'−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホンの結晶のろ別までの操作を行い、ろ液中の
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンと2,4'−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホンの重量比が35:65で
あるろ液1,758gを得た。このろ液から、減圧下に
120℃以下でフェノールを718gを留去したのち、
水368gを添加し、混合物の溶媒組成をフェノール;
水の重量比50:50に調整した。この混合物を90℃
まで昇温し、液全体が均一な状態とした。均一な状態か
ら徐々に温度を下げて30℃にし、2,4'−ジヒドロキ
シジフェニルスルホンの結晶を析出させた。析出した結
晶をろ別し、水で洗浄したのち乾燥し、2,4'−ジヒド
ロキシジフェニルスルホンの結晶262gを得た。得ら
れた結晶の純度は、86重量%であった。
【0011】
【発明の効果】本発明方法によれば、有機溶媒や、大量
の酸、アルカリを使用することなく、4,4'−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンと2,4'−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンの混合物から、高純度の2,4'−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンを、容易にかつ高収率で得るこ
とができる。また、2,4'−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンのろ別の際に発生するろ液中に含まれる未反応の
フェノールスルホン酸を、次の反応の原料の一部として
用いることができ、2,4'−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンを製造する際の原料を節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ジヒドロキシジフェニルスルホン異性
体混合物の溶解度曲線である。
【図2】図2は、ジヒドロキシジフェニルスルホン異性
体混合物の溶解度曲線である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 範洋 福井県福井市文京4丁目23番1号 日華化 学株式会社内 (72)発明者 五十嵐 和明 福井県福井市文京4丁目23番1号 日華化 学株式会社内 (72)発明者 長谷川 剛夫 福井県福井市文京4丁目23番1号 日華化 学株式会社内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC62 AD15 BB14 BB31 BC10 BC11 BC50 BC51 TA02 TB13 TB42 TC32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェノールと硫酸若しくはフェノールスル
    ホン酸との脱水反応により得られる4,4'−ジヒドロキ
    シジフェニルスルホン、2,4'−ジヒドロキシジフェニ
    ルスルホン、フェノールスルホン酸及びフェノールを含
    有する混合物から、晶析により4,4'−ジヒドロキシジ
    フェニルスルホンを分離して、2,4'−ジヒドロキシジ
    フェニルスルホンの含有量が4,4'−ジヒドロキシジフ
    ェニルスルホンの含有量以上である混合物とし、該混合
    物の溶媒組成をフェノール:水の重量比10:90〜9
    0:10に調整して2,4'−ジヒドロキシジフェニルス
    ルホンを晶析させ、ろ別することを特徴とする2,4'−
    ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において2,4'−ジヒ
    ドロキシジフェニルスルホンをろ別する際に発生したろ
    液にフェノールと硫酸を加え、脱水反応することにより
    得られる4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
    2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、フェノール
    スルホン酸及びフェノールを含有する混合物から、晶析
    により4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを分離
    して、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有
    量が4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量
    以上である混合物とし、該混合物の溶媒組成をフェノー
    ル:水の重量比10:90〜90:10に調整して2,
    4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを晶析させ、ろ
    別することを特徴とする2,4'−ジヒドロキシジフェニ
    ルスルホンの製造方法。
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