JP2003212839A - 2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法 - Google Patents
2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法Info
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Abstract
(4,4'−DDS)と2,4'−ジヒドロキシジフェニル
スルホン(2,4'−DDS)を含有する反応混合物より
2,4'−DDSを経済的に有利に効率よく分離し、さら
に反応混合物に含まれるフェノールスルホン酸を原料と
して有効利用することができる2,4'−DDSの製造方
法を提供する。 【解決手段】フェノールと硫酸若しくはフェノールスル
ホン酸との脱水反応により得られる4,4'−DDS、
2,4'−DDS、フェノールスルホン酸及びフェノール
を含有する混合物から、晶析により4,4'−DDSを分
離して、2,4'−DDSの含有量が4,4'−DDSの含
有量以上である混合物とし、該混合物の溶媒組成をフェ
ノール:水の重量比10:90〜90:10に調整して
2,4'−DDSを晶析させ、ろ別する2,4'−DDSの
製造方法、並びに、ろ別の際に発生するろ液を次の脱水
反応の原料として利用する2,4'−DDSの製造方法。
Description
キシジフェニルスルホンの製造方法に関する。さらに詳
しくは、本発明は、4,4'−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンと2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを含
有する反応混合物より2,4'−ジヒドロキシジフェニル
スルホンを効率よく分離し、さらに反応混合物に含まれ
るフェノールスルホン酸を原料として有効利用すること
ができる2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの製
造方法に関する。
り、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンと2,4'
−ジヒドロキシジフェニルスルホンの混合物を得ること
ができる。これらのうち、4,4'−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンは、耐熱性の高いエンジニアリングプラス
チックであるポリエーテルスルホンの原料として、ある
いは、ポリカーボネートなどの耐熱性を向上させるモノ
マーとして知られている。一方、2,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンは、感熱記録材料用の顕色剤として
使用され、特に発色性に優れ、地肌カブリが少なく、保
存性の良好な感熱記録紙を得ることができる有用な化合
物である。フェノールと硫酸との脱水縮合反応の生成物
は、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンと2,4'
−ジヒドロキシジフェニルスルホンの混合物となる。そ
のために、純度の高い4,4'−ジヒドロキシジフェニル
スルホン又は2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
を得るためには、両者を分離する必要があり、さまざま
な分離方法が検討されている。4,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンの分離方法として、例えば、特開昭5
7−77667号公報には、ジヒドロキシジフェニルス
ルホン異性体混合物から高純度の4,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンを単離する方法として、異性体混合
物をフェノールに加熱溶解させたのち、系を冷却して
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンのみをフェノ
ールとの付加化合物として晶析させて分離し、次いで加
熱処理して4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの
結晶を取得する方法が提案されている。特開昭50−1
06936号公報には、異性体含有量の少ない4,4'−
ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法として、フ
ェノールと硫酸の反応生成物を、濃度3〜35重量%の
フェノール水溶液と接触させ、4,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンを晶出分離する方法が提案されてい
る。しかし、これらの方法では、4,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンを分離した残余の混合物から、さら
に2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを分離する
ことは困難である。特開平10−25277号公報に
は、高純度の2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
と4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンとを工業的
に有利に併産することができる方法として、フェノール
とスルホン化剤をo−ジクロロベンゼン溶媒中で反応さ
せ、反応終了時に、反応液中の未反応フェノールとo−
ジクロロベンゼンの合計量に対する未反応フェノールの
割合を2〜20重量%、未反応フェノールとo−ジクロ
ロベンゼンの合計量をジヒドロキシジフェニルスルホン
の理論収量の2〜7重量倍として、反応液から4,4'−
ジヒドロキシジフェニルスルホンを析出させて分離し、
次いでろ液から2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ンを単離する方法が提案されている。しかし、この方法
は、塩素系有機溶剤を使用するために、溶剤回収設備が
必要であり、環境上の問題も引き起こしやすい。特開平
9−40635号公報には、高純度の2,4'−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンを効率よく製造する方法とし
て、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンと4,4'
−ジヒドロキシジフェニルスルホンの混合物を、アルカ
リ金属の水酸化物の存在下に、水溶液中で2,4'−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホンをジアルカリ金属塩として
溶存せしめ、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
をモノアルカリ金属塩として析出せしめる方法が提案さ
れている。しかし、この方法によれば、分離のために大
量の水酸化ナトリウムと硫酸を使用するので、コスト的
な効率が悪いという欠点がある。
ヒドロキシジフェニルスルホンと2,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンを含有する反応混合物より2,4'−
ジヒドロキシジフェニルスルホンを経済的に有利に効率
よく分離し、さらに反応混合物に含まれるフェノールス
ルホン酸を原料として有効利用することができる2,4'
−ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法を提供す
ることを目的としてなされたものである。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、2,4'−ジヒド
ロキシジフェニルスルホンの含有量が、4,4'−ジヒド
ロキシジフェニルスルホンの含有量以上である異性体混
合物は、フェノール:水の重量比が10:90〜90:
10である溶媒から、2,4'−ジヒドロキシジフェニル
スルホンが選択的に晶析し、さらに、該晶析物をろ別し
たろ液は、ジヒドロキシジフェニルスルホンを製造する
原料として有効利用し得ることを見いだし、この知見に
基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、(1)フェノールと硫酸若しくはフェノールスルホ
ン酸との脱水反応により得られる4,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン、2,4'−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、フェノールスルホン酸及びフェノールを含有
する混合物から、晶析により4,4'−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホンを分離して、2,4'−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホンの含有量が4,4'−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンの含有量以上である混合物とし、該混合物
の溶媒組成をフェノール:水の重量比10:90〜9
0:10に調整して2,4'−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンを晶析させ、ろ別することを特徴とする2,4'−
ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法、及び、
(2)第1項記載の方法において2,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンをろ別する際に発生したろ液にフェ
ノールと硫酸を加え、脱水反応することにより得られる
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4'−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、フェノールスルホン酸
及びフェノールを含有する混合物から、晶析により4,
4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを分離して、2,
4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が4,
4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量以上で
ある混合物とし、該混合物の溶媒組成をフェノール:水
の重量比10:90〜90:10に調整して2,4'−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホンを晶析させ、ろ別するこ
とを特徴とする2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ンの製造方法、を提供するものである。
フェニルスルホンの製造方法においては、フェノールと
硫酸若しくはフェノールスルホン酸との脱水反応により
得られる4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、フェノール
スルホン酸及びフェノールを含有する混合物から、晶析
により4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを分離
して、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有
量が4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量
以上である混合物とし、該混合物の溶媒組成をフェノー
ル:水の重量比10:90〜90:10に調整して2,
4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを晶析させ、ろ
別する。フェノールと硫酸及び/又はフェノールスルホ
ン酸を混合し、加熱して生成する水をフェノールとの共
沸混合物として留去することにより、4,4'−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンと2,4'−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンを含有する反応混合物を得ることができ
る。反応は、減圧下に行うことが好ましい。必要に応じ
て、反応中にフェノールを追加し、水との共沸により系
外に留出したフェノールを補うことが好ましい。通常
は、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの方が、
2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンよりも多量に
生成する。フェノールと硫酸の反応に際しては、ホスホ
ン酸、ホスフィン酸、リン酸などのリン化合物を共存さ
せることができる。このようなリン化合物を共存させる
ことにより、生成するジヒドロキシジフェニルスルホン
異性体混合物中の2,4'−ジヒドロキシジフェニルスル
ホンの含有量を高めることができる。フェノールと硫酸
の反応により得られる反応混合物は、通常は硫酸に対す
る収率として10%ないし30%に相当するフェノール
スルホン酸を含んでいる。
の含有量が2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの
含有量以上であるジヒドロキシジフェニルスルホン異性
体混合物のフェノール−水混合溶媒又はフェノールに対
する溶解度は、フェノール:水の重量比が70:30以
上であると、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
の溶解度が2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの
溶解度よりも低い。図1は、4,4'−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホンと2,4'−ジヒドロキシジフェニルスル
ホンが重量比50:50で存在する場合の温度とフェノ
ールに対する各異性体の溶解度の関係を示すグラフであ
る。したがって、フェノールと硫酸及び/又はフェノー
ルスルホン酸との脱水反応により得られる反応混合物
を、フェノール:水の重量比が70:30以上である混
合溶媒又はフェノールを用いて晶析すると、4,4'−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホンを選択的に晶析させるこ
とができる。反応混合物中には水はほとんど含まれない
ので、反応混合物にフェノールを添加して4,4'−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホンを晶析させることが好まし
い。フェノールの添加量は、4,4'−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホンを晶析させ、ろ別して得られるろ液中の
2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量以上
となるように、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ンの結晶析出量を溶解度より計算して求めることができ
る。反応混合物にフェノールを添加し、液全体が均一に
なるまで昇温したのち、冷却し、4,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンの結晶を十分に成長させ、ろ別によ
り4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶を分
離し、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有
量が4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量
以上であるろ液を得ることができる。ろ別により分離さ
れた4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶
は、フェノール及びフェノールスルホン酸を含むので、
熱水により洗浄して乾燥することが好ましい。得られる
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンは、純度95
重量%以上である。
ジフェニルスルホンの含有量が4,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンの含有量以上である混合物を含むろ液
は、溶媒組成をフェノール:水の重量比10:90〜9
0:10に調整する。図2は、4,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンと2,4'−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンが重量比50:50で存在する場合の30℃にお
ける溶媒組成と各異性体の溶解度の関係を示すグラフで
ある。溶媒組成と各異性体の溶解度の関係から、2,4'
−ジヒドロキシジフェニルスルホンを選択的に晶析させ
るために必要な溶媒の組成と量を計算して求めることが
できる。フェノールと水の重量比は、2,4'−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンの溶解度が低く、4,4'−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホンと2,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンの溶解度の差が大きい組成を選択する
ことが好ましい。通常は、ろ液中に含まれるフェノール
を留去し、水を加えることにより、溶媒の組成と量を調
整することができる。ろ液からのフェノールの留去は、
減圧下に120℃以下で行うことが好ましい。温度が1
20℃を超えると、フェノールとフェノールスルホン酸
の間で脱水反応が起こり、4,4'−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンが生成するおそれがある。フェノールの留
去と水の添加により溶媒の組成と量を調整した混合物
は、液全体が均一な状態になるまで昇温したのち、冷却
することにより、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスル
ホンの結晶を選択的に析出させ、ろ別する。冷却温度
は、室温付近とすることが好ましい。ろ別操作中に温度
が下がると、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
が析出し、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの
結晶の純度が低下するとともに、混合物が泥状になりろ
過が困難となるおそれがある。ろ別した結晶は、フェノ
ールとフェノールスルホン酸を含むために水で洗浄し、
乾燥させることが好ましい。得られる2,4'−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンは、純度85重量%以上であ
る。
キシジフェニルスルホンをろ別する際に発生するろ液
を、ジヒドロキシジフェニルスルホン製造の原料として
利用する。2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを
ろ別する際に発生するろ液には、フェノール、フェノー
ルスルホン酸及び水が含まれるので、単離が困難であっ
たフェノールスルホン酸を原料として利用し、ジヒドロ
キシジフェニルスルホン製造の原料を節減することがで
きる。ろ液は、蒸留により水を除去したのち、フェノー
ルと硫酸を加えて脱水反応することができ、あるいは、
ろ液にフェノールと硫酸を加えて加熱し、ろ液に含まれ
ていた水を脱水反応で生成した水とともに留去すること
もできる。2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを
ろ別する際に発生したろ液にフェノールと硫酸を加え、
脱水反応することにより得られる4,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン、2,4'−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、フェノールスルホン酸及びフェノールを含有
する混合物は、フェノールと硫酸との脱水反応により得
られる4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,
4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、フェノールス
ルホン酸及びフェノールを含有する混合物と全く同様に
して、晶析により4,4'−ジヒドロキシジフェニルスル
ホンを分離し、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ンの含有量が4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
の含有量以上である混合物とし、該混合物の溶媒組成を
フェノール:水の重量比10:90〜90:10に調整
して2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを晶析さ
せ、ろ別することができる。さらに、このろ別の際に発
生するフェノールとフェノールスルホン酸を含むろ液
は、フェノールと硫酸及びフェノールスルホン酸との脱
水反応によるジヒドロキシジフェニルスルホン製造の原
料として繰り返し使用することができる。本発明方法に
よれば、工業的に有用な4,4'−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホンと2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
を、反応混合物から特別な溶剤や、薬品を使用すること
なく分離することができ、反応混合物中に含まれる未反
応のフェノールスルホン酸を、次の脱水反応に原料とし
て用い、有効活用することができる。本発明方法におい
て、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンと2,4'
−ジヒドロキシジフェニルスルホンの分離に用いる溶媒
の一つであるフェノールは、ジヒドロキシジフェニルス
ルホンの製造に用いる原料であり、他の溶媒である水は
ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造の際に発生する
副生物であるので、本発明方法は、新たな回収装置や精
製装置を必要とすることなく、経済的に実施することが
できる。
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、4,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン、2,4'−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン、フェノールスルホン酸及びフェノールの含有量
は、高速液体クロマトグラフィーにより定量した。 実施例1 反応器に、フェノール1,296g、硫酸529g及び
ホスホン酸38gを仕込み、74.6〜34.7kPaの減
圧下、150〜165℃で6時間脱水反応を行った。こ
の間のフェノールと水の混合物からなる留出液の量は、
547gであった。反応器にフェノール267gを加
え、34.7〜13.3kPaの減圧下、2時間脱水反応を
行った。留出液の合計量は、675gになった。ここ
で、反応器にフェノール267gを加え、34.7〜1
3.3kPaの減圧下、2時間脱水反応を行った。留出液の
合計量は、806gになった。さらに、反応器にフェノ
ール267gを加え、34.7〜13.3kPaの減圧下、
2時間脱水反応を行って反応を終了した。留出液の合計
量は、913gになった。得られた反応混合物の量は
1,751gであり、含有される不揮発分の組成比は、
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン44重量%、
2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン20重量%、
フェノールスルホン酸10重量%、フェノール24重量
% その他の成分2重量%であった。仕込んだ硫酸に対
するジヒドロキシジフェニルスルホンの収率は、82%
であった。脱水反応で得られた反応混合物1,751g
に、フェノール683gを加え、120℃まで昇温し、
液全体が均一な状態とした。均一な状態から徐々に温度
を下げて60℃にし、1時間そのままの温度で撹拌して
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶を成長
させた。析出した結晶をろ別し、水で洗浄したのち乾燥
し、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶6
29gを得た。得られた結晶の純度は、95重量%であ
った。また、ろ別に際して、ろ液1,767gが得ら
れ、ろ液中の4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
と2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの重量比は
35:65であった。このろ液から、減圧下に120℃
以下でフェノール865gを留去したのち、水515g
を添加し、混合物の溶媒組成をフェノール:水の重量比
30:70に調整した。この混合物を90℃まで昇温
し、液全体が均一な状態とした。均一な状態から徐々に
温度を下げて30℃にし、2,4'−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンの結晶を析出させた。析出した結晶をろ別
し、水で洗浄したのち乾燥し、2,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンの結晶274gを得た。得られた結晶
の純度は、85重量%であった。また、ろ別に際してろ
液1,034gが得られた。
ホンの結晶をろ別して得られたろ液1,034gを、減
圧下に120℃以下で、水とフェノールの混合液497
gを留去して濃縮した。留出液のフェノール濃度は、1
2重量%であった。濃縮ろ液の量は538gであり、含
有される不揮発分の組成比は、4,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン25重量%、2,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン13重量%、フェノールスルホン酸2
5重量%、フェノール25重量%、その他の成分12重
量%であった。反応器に、この濃縮ろ液359g、フェ
ノール1,200g、硫酸432g及びホスホン酸16
gを仕込み、74.6〜34.7kPaの減圧下、150〜
165℃で6時間脱水反応を行った。この間のフェノー
ルと水の混合物からなる留出液の量は、547gであっ
た。反応器にフェノール267gを加え、34.7〜1
3.3kPaの減圧下、2時間脱水反応を行った。留出液の
合計量は、671gになった。ここで、反応器にフェノ
ール267gを加え、34.7〜13.3kPaの減圧下、
2時間脱水反応を行った。留出液の合計量は、810g
になった。さらに、反応器にフェノール267g加え、
34.7〜13.3kPaの減圧下、2時間脱水反応を行っ
て反応を終了した。留出液の合計量は、960gになっ
た。得られた反応混合物の量は1,846gであり、含
有される不揮発分の組成比は、4,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン43重量%、2,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン19重量%、フェノールスルホン酸8
重量%、フェノール27重量% その他の成分3重量%
であった。この脱水反応で得られた反応混合物1,84
6gを、実施例1と同様に処理して、純度95重量%の
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶601
gと、純度90重量%の2,4'−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホンの結晶223gを得た。 実施例3 実施例1と同様にして、4,4'−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホンの結晶のろ別までの操作を行い、ろ液中の
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンと2,4'−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホンの重量比が35:65で
あるろ液1,758gを得た。このろ液から、減圧下に
120℃以下でフェノールを718gを留去したのち、
水368gを添加し、混合物の溶媒組成をフェノール;
水の重量比50:50に調整した。この混合物を90℃
まで昇温し、液全体が均一な状態とした。均一な状態か
ら徐々に温度を下げて30℃にし、2,4'−ジヒドロキ
シジフェニルスルホンの結晶を析出させた。析出した結
晶をろ別し、水で洗浄したのち乾燥し、2,4'−ジヒド
ロキシジフェニルスルホンの結晶262gを得た。得ら
れた結晶の純度は、86重量%であった。
の酸、アルカリを使用することなく、4,4'−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンと2,4'−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンの混合物から、高純度の2,4'−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンを、容易にかつ高収率で得るこ
とができる。また、2,4'−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンのろ別の際に発生するろ液中に含まれる未反応の
フェノールスルホン酸を、次の反応の原料の一部として
用いることができ、2,4'−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンを製造する際の原料を節減することができる。
体混合物の溶解度曲線である。
体混合物の溶解度曲線である。
Claims (2)
- 【請求項1】フェノールと硫酸若しくはフェノールスル
ホン酸との脱水反応により得られる4,4'−ジヒドロキ
シジフェニルスルホン、2,4'−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン、フェノールスルホン酸及びフェノールを含
有する混合物から、晶析により4,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンを分離して、2,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンの含有量が4,4'−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホンの含有量以上である混合物とし、該混合
物の溶媒組成をフェノール:水の重量比10:90〜9
0:10に調整して2,4'−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンを晶析させ、ろ別することを特徴とする2,4'−
ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法。 - 【請求項2】請求項1記載の方法において2,4'−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホンをろ別する際に発生したろ
液にフェノールと硫酸を加え、脱水反応することにより
得られる4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、フェノール
スルホン酸及びフェノールを含有する混合物から、晶析
により4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを分離
して、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有
量が4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量
以上である混合物とし、該混合物の溶媒組成をフェノー
ル:水の重量比10:90〜90:10に調整して2,
4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを晶析させ、ろ
別することを特徴とする2,4'−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホンの製造方法。
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