JP2003212507A - 反応器 - Google Patents

反応器

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JP2003212507A JP2002012475A JP2002012475A JP2003212507A JP 2003212507 A JP2003212507 A JP 2003212507A JP 2002012475 A JP2002012475 A JP 2002012475A JP 2002012475 A JP2002012475 A JP 2002012475A JP 2003212507 A JP2003212507 A JP 2003212507A
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毅 末光
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒の調製を容易にする。反応器内の温度分
布を均一にする。ガス流量などを制御しなくても安定し
た運転が継続できるようにする。 【解決手段】 伝熱面を触媒化したプレートフィン型改
質器において、燃焼触媒を改質反応の特性に応じて分割
することで、反応器内の温度を一定にする。予め板状の
燃焼触媒を調製し、改質反応速度から決まる寸法に切断
し、伝熱隔壁に燃焼触媒を密着させる。燃焼触媒とし
て、活性が温度依存性の小さい触媒を用いることで、反
応の安定性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタノール、炭化
水素(例えば、天然ガス、プロパンガス)等に水蒸気を
混合して改質反応を行わせ、工業用の水素や燃料電池用
の燃料となる水素を効率的に提供できるプレートフィン
型改質器等の反応器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、燃料電池用改質器では、触媒燃
焼反応による発熱が、吸熱反応である改質反応の熱源と
して用いられる。このような改質器においては、発熱を
効率的に利用するために、伝熱壁を直接触媒化した熱交
換型反応器の技術が開発されている(例えば、特許第1
707540号)。
【0003】しかし、触媒としてPtあるいはPdを用
いた水素の触媒燃焼は、メタノールや炭化水素の水蒸気
改質に比べて、反応速度が100倍程大きい。このた
め、図3のような改質触媒層と燃焼触媒層を積層したプ
レートフィン型反応器では、ガスの入口から出口に向か
って均一に燃焼触媒を配置すると、燃料水素は反応器の
ガス入口付近でほとんどすべて反応してしまうため、入
口付近で局所的に温度が上昇し、反応器内に温度分布が
ついてしまう。したがって、反応器内の温度を一定に保
ち、反応を制御するためには、触媒燃焼と改質反応の熱
バランスをとる必要がある。一般に、改質触媒よりも燃
焼触媒の方が触媒活性が高く、反応器の大きさは改質触
媒の性能で決まるので、反応器をコンパクトにするため
には、できるだけ改質触媒を密に充填し、燃焼触媒側の
反応速度を調節するのが効果的である。
【0004】また、燃焼触媒の方が改質触媒より反応の
温度依存性が大きいと、少しの温度変化で燃焼反応率が
大きく変化する。所定温度より温度が高くなると、反応
率が大きくなり、さらに温度が上昇し、反応が暴走す
る。所定温度より低くなると、燃焼反応率は低下し、十
分な熱供給ができなくなり、さらに温度が低下して反応
が停止してしまう。したがって、温度を一定に維持する
ために、ガス流量を制御したり、補助的に熱を加えたり
除去したりする必要がある。
【0005】本出願人は既に、伝熱面を触媒化した熱交
換型の反応器について、触媒担持量を変化させたり、触
媒化フィンの形状や高さ、ピッチ等を変化させること
で、触媒燃焼と改質反応の反応速度を調整する技術を特
許出願している(特願2000−328767)。しか
し、燃焼触媒の担持量を調整して改質反応速度にあわせ
ようとすると、触媒担持量が極端に少なくなるため、反
応の開始温度が低くなる。そのため、触媒燃焼により改
質器を起動する際に、常温では触媒燃焼が開始せず、別
途補助ヒーター等の起動設備を付加する必要がある。ま
た、担持量に差をつけたり、触媒層の厚さを変えるの
は、触媒の調製が煩雑になる。また、フィンの形状等で
調整できる範囲では、水素燃焼反応と改質反応の100
倍もの反応速度の差を調節しきれない。
【0006】また、伝熱面を触媒化した熱交換型の反応
器としては、下記のような従来技術が知られている。特
開平2−63545号公報には、燃料電池用リフォーマ
ーに使用する反応管が開示されており、発熱反応室の温
度が吸熱反応室の温度より高ければよいとの記述がある
が、反応速度の差に関しては何ら記載されていない。ま
た、特開平3−232701号公報(特許第26598
41号)には、メタノール改質装置が開示されている
が、触媒燃焼と改質反応の速度差に関しては何ら記載さ
れていない。また、特開平6−219703号公報に開
示された改質装置にも、反応速度の差についての記述は
見当たらない。
【0007】特開2000−159502号公報には、
触媒燃焼と改質の反応速度差に関する記述はないが、燃
焼用の空気を分割して注入するようになっている。しか
し、この改質装置では、触媒層の中に空気注入用のパイ
プがあるため、構造が複雑になる。また、特開2001
−226104号公報には、メタノール改質装置が開示
されているが、触媒燃焼と改質反応の速度差に関しては
何ら記載されていない。
【0008】特開2000−344503号公報では、
伝熱面は触媒化されていないが、プレートフィンの間に
触媒を充填し、積層した反応器が開示されている。この
装置では、ガス流路を短くして折り返し積層し、改質部
の積層数を触媒燃焼部より3倍多くすることにより、反
応速度の差を調節しているが、伝熱面が触媒化されてい
ないので、燃焼部と改質部の温度差は約50℃と大きく
なっている。また、特開2001−146401号公報
では、触媒層に仕切り板を入れて、ガス流路を折り返
し、ガスを蛇行させることにより温度差の影響を低減さ
せることが試みられている。しかし、この方法では、構
造が複雑になったり、ガスの圧力損失が増大する。
【0009】特開2000−154001号公報には、
シート状触媒とコルゲートフィンを積層した改質器が開
示されている。本技術では、温度を調節するため、積層
数、伝熱フィンの形状、触媒シートの材質などが調整さ
れるが、燃焼触媒そのものの量や形状を調整することは
記載されていない。また、燃焼部の温度均一化を図るた
め、空気流路と燃焼部の間に空気を分散して導入する分
散口燃焼シートが設けられているが、この方法だと、空
気流路の分だけ積層数が増え、構造が複雑になる。
【0010】また、特開2000−319004号公報
では、プレートフィン型反応器内の温度差をなくすた
め、ガス流量とガス流れ方向を調整しているが、この方
法だと制御が煩雑になる。また、特表平9−50856
5号公報には、プレートフィンのピッチや形状を調整す
る方法が記載されているが、これは触媒面積ではなく伝
熱面積を調整する技術であり、上述したように、触媒燃
焼と改質反応の約100倍もの反応速度の差は調節しき
れない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記種々の
欠点を解決すべくなされたもので、例えば、伝熱面を触
媒化したプレートフィン型改質器において、燃焼触媒を
改質反応の特性に応じて分割することで、反応器内の温
度を一定にするようにしたものである。また、本発明
は、予め板状(又はフィン状)の燃焼触媒を調製し、改
質反応速度から決まる寸法に切断し、伝熱隔壁に燃焼触
媒を密着させることで、触媒の調製を容易にしたもので
ある。また、本発明は、燃焼触媒として、活性が温度依
存性の小さい触媒を用いることで、反応の安定性を向上
させ、ガス流量などを制御しなくても安定した運転が継
続できるようにしたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、伝熱面の両面を触媒化し、片面に発熱反
応用触媒が形成されたガス通路と、他面に吸熱反応用触
媒が形成されたガス通路とを備え、発熱反応の反応熱が
吸熱反応の熱源となるようにした反応器において、一方
の反応の反応量に応じて、他方の面の触媒を分割しガス
流れ方向に間隔をあけて配置し、反応熱のバランスをと
るようにしている。例えば、反応器の伝熱面となる部材
はフィンで構成され、この場合、触媒量を調整する側の
フィンを分割して、フィンとフィンの間に触媒を塗布す
るか、又は板状もしくはフィン状の触媒を固定すること
ができる。
【0013】また、触媒は、予め板状又はフィン状の触
媒化部材を調製して切断し、分割した触媒として伝熱壁
面に密着・固定させることができる。この場合、例え
ば、ろう付け、圧着、溶接等の方法又は補助冶具によ
り、触媒を伝熱壁面に固定することができる。また、め
っき、CVD(化学気相蒸着)、溶射、はけ塗り等の方
法により、直接伝熱面に触媒を塗布してもよい。
【0014】また、発熱反応用触媒としては、吸熱反応
用触媒より反応率の温度依存性が小さい触媒、すなわ
ち、活性が温度の影響を受けにくい触媒を用いることが
好ましい。
【0015】本発明の反応器においては、一例として、
発熱反応用触媒が燃焼触媒であって、反応器で行われる
発熱反応が水素、メタノール又は炭化水素を燃焼用燃料
ガスとする触媒燃焼反応又は部分酸化反応であり、吸熱
反応用触媒が改質触媒であって、反応器で行われる吸熱
反応がメタノールの水蒸気改質であり、改質反応の反応
量に応じて燃焼触媒を分割しガス流れ方向に間隔をあけ
て配置し、反応熱のバランスをとるようにする。この場
合、燃焼触媒としては、Pt、Pd等を含む触媒が用い
られる。
【0016】また、本発明の反応器においては、一例と
して、発熱反応用触媒が燃焼触媒であって、反応器で行
われる発熱反応が水素、メタノール又は炭化水素を燃焼
用燃料ガスとする触媒燃焼反応又は部分酸化反応であ
り、吸熱反応用触媒が改質触媒であって、反応器で行わ
れる吸熱反応が炭化水素(例えば、メタン、プロパン)
の水蒸気改質であり、改質反応の反応量に応じて燃焼触
媒を分割しガス流れ方向に間隔をあけて配置し、反応熱
のバランスをとるようにする。この場合、燃焼触媒とし
ては、Pt、Pd、Co、Cu等を含む触媒が用いられ
る。
【0017】また、本発明は、反応器が燃焼ガス通路と
改質ガス通路とで構成されたプレートフィン型反応器で
あって、触媒燃焼、COシフト反応及びCO除去反応、
並びに蒸発及び改質反応が一つの反応器内で行われる燃
料電池用リフォーマーに用いることができる。
【0018】上述した触媒化部材としては、陽極酸化し
たアルミニウムに触媒を担持させたものを使用すること
が好ましい。また、アルミニウムを含むステンレスを熱
処理して表面に針状組織を形成させた部材の表面に触媒
をコーティングした部材を使用してもよい。また、分割
した触媒は、伝熱面に千鳥状に配置する構成としてもよ
い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、適宜変更して実施することが可能な
ものである。すなわち、本発明の実施の形態では、吸熱
反応としてメタノール等の水蒸気改質、発熱反応として
水素等の触媒燃焼を例にしているが、特にこれらに限定
されるわけではなく、吸熱反応としては、メタンやプロ
パン等の水蒸気改質、アセトン等の脱水素など吸熱反応
であれば何でも良く、発熱反応としては、メタン、メタ
ノール等の炭化水素やアルコールの触媒燃焼、部分酸
化、一酸化炭素の水性シフト反応など発熱反応であれば
何でも良い。また、担体となる酸化層の形成方法は、ア
ルミニウムの陽極酸化に限定されるものではなく、セラ
ミックスの溶射、ステンレスの高温酸化、ウォッシュコ
ートなど、金属上に酸化被膜を形成させることができる
方法であれば良い。
【0020】図1〜図3は、本発明の実施の第1形態に
よる反応器を示している。図3は伝熱面を触媒化したプ
レートフィン型反応器の全体図であり、図3に示すよう
に、プレートフィン型反応器は、燃焼ガス通路10と改
質ガス通路12とで構成され、燃焼ガス通路10の内壁
には反応量を調節するために分割した燃焼触媒14が固
定され、改質ガス通路12の伝熱面(フィン)には改質
触媒が担持されている。18は隔壁板(スペーサーバ
ー)である。改質ガス通路12を構成する改質触媒化フ
ィン20は、例えば、図1の平面図に示すように配置さ
れている。なお、×印は温度測定位置であり、入口及び
出口の両端部は非触媒化フィンである。燃焼ガス通路1
0の内壁には、例えば、図2の平面図に示すように、板
状の燃焼触媒14がガス流れ方向に分割して配置されて
いる。詳細については後述する。
【0021】図4は、本発明の実施の第2形態による反
応器の燃焼触媒の配置例を示しており、上記の実施の第
1形態とは燃焼触媒の配置がガス入口側と出口側とで逆
になっている。また、図5は、本発明の実施の第3形態
による反応器の燃焼触媒の配置例を示しており、分割し
た焼触触媒14aを千鳥状に配置したものである。
【0022】上記のように、燃焼触媒の反応量を調節す
る方法としては、板状(又はフィン状)の燃焼触媒を調
製し、改質反応の特性に応じた任意の寸法に切断し、伝
熱壁面に貼り付ける。燃焼触媒の貼り付け方法として
は、ろう付け、溶接、圧着、あるいは補助冶具で固定す
るなど、どのような方法でも良い。また、めっき、CV
D、溶射、はけ塗りなどにより、直接伝熱壁面に触媒を
塗布することも可能である。例えば、触媒スラリーを調
製して塗布すればよい。触媒の形状としては、図2、図
4のように、反応器の幅にあわせ、ガスの流れ方向の長
さで調節する。このようにすると、反応器の幅方向の燃
焼ガスの反応量のムラがなくなる。また、図5のように
触媒を千鳥状に配置することもできる。このようにする
と、反応器の流れ方向の温度ムラがより小さくなる。
【0023】燃焼触媒を分割することによって、改質反
応に必要な熱と燃焼反応熱の収支がとれるので、反応器
内の温度が安定する。これにより、ガス流量を変化させ
たり、電気ヒーターで補助的に熱を加えたりするなど特
別な制御をすることなしに、反応が定常で落ち着く。ま
た、局所的な熱バランスを合わせることにより、反応器
内の最高温度を低くすることができるので、耐熱性の高
い高価な材料を使用しなくて済む。さらに、反応器内で
温度分布が生じることによって生じる望ましくない副生
成物を抑制することができる。また、ガス流路を折り返
したりせず、燃焼用燃料ガスの入口が一ヶ所ですむた
め、構造が簡単である。また、種類の異なる触媒を調製
する必要がなく、同じ仕様の板状触媒を任意の寸法に切
断すればよいので、触媒調製が複雑にならない。加え
て、燃焼触媒の活性が高いので、水素やメタノールを燃
料として常温から触媒燃焼で反応器が起動可能である。
【0024】燃焼触媒としては、改質触媒より反応率の
温度依存性が小さい触媒が望ましい。このような場合
は、図6に示すように、熱収支がとれる温度より温度が
上がると、発熱反応量よりも吸熱反応量の方が大きくな
るので、温度は低下する。逆に熱収支がとれる温度より
温度が下がると、吸熱反応量よりも発熱反応量の方が大
きくなるので、温度は上昇する。したがって、自然に熱
収支がとれる温度に安定するようになる。一方、燃焼触
媒の方が、改質触媒より反応率の温度依存性が大きい
と、図7に示すように、熱収支がとれる温度より温度が
上がると、吸熱反応量よりも発熱反応量の方が大きくな
るので、温度はますます上昇する。逆に熱収支がとれる
温度より温度が下がると、発熱反応量よりも吸熱反応量
の方が大きくなるので、温度はますます低下することに
なる。したがって、反応は不安定になる。そのため、ガ
ス流量、ガス濃度の調整、外部から加熱や除熱を行う、
反応ガスを導入する位置を分割して流量を調整するなど
して、反応を制御することが必要となる。
【0025】例えば、メタノール改質と水素の触媒燃焼
の組み合わせに使用される反応器の場合、このような燃
焼触媒としては、直径100nm以下の細孔径を有するA
23、TiO2、MgOなどの酸化物を担体として、
Pt又はPd等の貴金属を担持した触媒が使用できる。
反応は細孔内のガス拡散が律速となり、反応温度の影響
をあまり受けなくなる。この触媒を上記の反応器に使用
すると、温度が上がりすぎて反応が暴走したり、温度が
低下して反応が停止したりすることがなく、燃焼反応と
改質反応がバランスするところで定常状態に落ち着く。
一方、CoやCuなど卑金属を燃焼触媒に使った場合
は、反応速度が小さいため、反応が律速となり、反応速
度の温度依存性が大きく、燃焼と改質の熱収支がバラン
スする温度より少しでも高くなると、燃焼反応率が所定
値より高くなり、反応器内の温度は加速的に上昇し、反
応は暴走してしまう。また、燃焼と改質の熱収支がバラ
ンスする温度より少しでも低くなると、燃焼反応率が低
下し、反応器内の温度は加速的に低くなり、反応は停止
してしまう。なお、メタノール改質と水素の触媒燃焼の
組み合わせに限れば、CoやCuを燃焼触媒とすると上
記のような問題があるが、他の反応においてはCoやC
uを燃焼触媒として使用できる場合がある。
【0026】また、改質ガスと燃焼ガスは同じ方向に流
すのが望ましい。ガスの入口付近は反応量が大きいの
で、必要触媒量が大きく、出口付近は反応量が小さくな
るので、必要触媒量が小さくなる。部分負荷運転で、反
応器に流すガス流量が少なくなった場合、特にこの傾向
は大きくなる。したがって、改質ガスと燃焼ガスが向流
の場合は、部分負荷のとき、反応域が反応器の両端に位
置してしまい、燃焼熱が改質に十分利用されず、燃焼部
分の温度が高くなり、改質部分の温度が低くなる。一
方、改質ガスと燃焼ガスが並流の場合は、部分負荷でも
反応域がどちらの反応もガスの入口側にずれるので、温
度を一定に保つことができる。
【0027】
【実施例】つぎに、本発明の実施例等について説明す
る。 実施例1 (1)反応器の製作 燃焼触媒の調製 12cm×25cm、厚さ0.3mmのアルミニウム板の片面
をポリプロピレンの粘着テープでシールし、20℃の4
wt%シュウ酸水溶液中で、電流密度25A/m2の直流電
流で16時間片面のみを陽極酸化した。これを乾燥した
後、空気中で350℃にて1時間焼成した。次に、塩化
白金酸(H2PtCl6)水溶液にアンモニア水を加えた
水溶液に、陽極酸化した板を80℃にて1時間浸漬し、
Pt担持量が約0.5g・m-2となるように調整した。浸
漬後、板を取り出し、空気中で400℃にて3時間焼成
して、燃焼触媒とした。細孔径分布は図8のように4nm
付近にシャープなピークがあった。この触媒を5mm角に
切断して60枚を反応管に充填し、H26%、O25.4
%、N2バランスガスを流したところ、図9のような温
度特性が得られ、室温から燃焼反応が生じ、100℃以
上では、反応率は温度にあまり依存しなかった。また、
比較のため、Pt担持量を変化させた。Pt担持量を
0.016g・m-2と少なくした場合は、燃焼反応は15
0℃以上で生じ、反応率は抑制できるものの、150℃
以下では燃焼反応は生じず、室温での起動ができないこ
とが予想される。一方、Pt担持量を0.9g・m-2と増
やしても0.50g・m-2の時とほとんど反応率は変わら
なかった。したがって、反応器に用いる触媒の担持量は
0.5g・m-2程度が適当であることがわかった。
【0028】改質触媒の調製 高さ6mm、ピッチ1.4mm、板厚0.3mmのアルミニウ
ムフィン(55mm×250mm)を、20℃の4wt%シュ
ウ酸水溶液中で、電流密度25A/m2の直流電流で16
時間陽極酸化した。これを乾燥した後、空気中で350
℃にて1時間焼成した。このフィンを80℃の蒸留水中
に1時間浸漬し、室温で乾燥後、空気中で400℃にて
3時間焼成した。これを0.1mol/Lの酢酸銅水溶液中
に浸漬し、室温から1℃/minで昇温し、80℃にて1
時間浸漬後取り出した。これを空気中で400℃にて3
時間焼成し、触媒化フィンとした。Cu担持量は約9.
5g・m-2であった。
【0029】反応器 改質側の触媒化フィンは反応器長さ方向に5分割した。
それぞれの触媒化フィンの幅は55mm、長さは50mmで
あり、触媒量は合計3700cm2である(図1)。一
方、上記の改質触媒でメタノール改質を行わせる場合、
後述の条件で水素の触媒燃焼の反応熱がバランスする燃
焼触媒量は約30cm2であり、約1/100である。上
述した板状の燃焼触媒を、幅50mm、長さ3mm、2mm、
1.5mmの3種類に切断し、燃焼ガス通路の上下の内壁
に図2のように配置し、スポット溶接で貼り付けた。な
お、燃焼触媒は、ガスの入口側から順に、長さ3mm、2
mm、1.5mm、1.5mm、1.5mmのものを配置した。
そして、上記の改質触媒化フィンを隔壁板を介して燃焼
ガス通路で挟み込み、図3のように、改質層3段、燃焼
層4段を積層し、側面を溶接して反応器Aとした。
【0030】(2)反応試験 メタノール改質反応 メタノール/水蒸気モル比=1.5のガスを改質側に流
すとともに、H26%、O25.4%、N2バランスガス
を燃焼側に33L/min流した。反応器内のガス流れ方向
の温度分布を図10に示す。反応器内の温度はほぼ一定
であり、特にガス流量等を調節することなく、この状態
を保ちつづけた。ガスの入口を逆にした場合、すなわ
ち、図4のように、ガスの入口側が触媒量を少なく、出
口側に向けて増やしていった場合の温度分布を図11に
示す。なお、燃焼触媒は、ガスの入口側から順に、長さ
1.5mm、1.5mm、1.5mm、2mm、3mmであり、こ
れを反応器Bとする。反応器Bでは、ガス入口が若干温
度が低くなるが大きな違いはなかった。ガス流量を定格
の30%とした場合は、反応器Aは入口が高く、出口が
温度が低くなった(図12)。反応器Bはほぼ均一な温
度分布となった(図13)。ガス流量を減らした場合
は、触媒とガスの接触時間が長くなりCOの副生量が増
加するので、出口温度が低い方が良い。一方、温度が低
い部分があると、部分負荷から定格に切り替えた時の応
答性が悪くなる。したがって、定格負荷運転が多い時は
反応器Aが、負荷の変動に対して高い応答性が要求され
る場合は副生成物が多いが反応器Bが良いと考えられ
る。
【0031】
【表1】
【0032】触媒燃焼による起動 室温にて、燃焼側にH26%、O25.4%、N2バラン
スガスを33L/min流した。なお、改質側にはN2を流
した。時間とともに反応器温度は上昇し、約40分で反
応器の温度は300℃に達した。また、燃焼側にメタノ
ール10%、空気バランスガスを10L/min室温で流通
させたところ、約20分で反応器内の温度が300℃に
達した。
【0033】図14に反応器Bの反応器内温度と燃焼ガ
ス供給量、改質ガス生成量の経時変化を示す。下記に示
す表2のの条件で室温で燃焼側にH2を供給し、反応
器の温度を上昇させた。反応器内温度が300℃に達し
た後、供給ガス量をの条件に瞬時に変更した。燃焼ガ
スと改質側ガス流量は同時に変更した。ガス供給量切り
替え後は、全く制御等の操作は行っていない。反応器温
度、生成ガス量ともに、特に制御することなしに安定し
た。定常に落ち着いた後、供給ガス量をの条件に瞬時
に変更した。ガス流量は条件変更直後から安定し、反応
器内温度も数分で安定した。同様に条件、と切り替
えて行ったが、どの条件でもガス流量、反応器内温度と
もに、安定であった。
【0034】
【表2】
【0035】比較例 (1)反応器Dの製作 燃焼触媒の調製 高さ3mm、ピッチ1.4mm、板厚0.3mmのアルミニウ
ムフィン(55mm×250mm)を、20℃の4wt%シュ
ウ酸水溶液中で、電流密度25A/m2の直流電流で16
時間陽極酸化した。これを乾燥した後、空気中で350
℃にて1時間焼成した。このフィンを80℃の蒸留水中
に1時間浸漬し、室温で乾燥後、空気中で400℃にて
3時間焼成した。このフィンを0.1mol/Lの酢酸コバ
ルト水溶液中に浸漬し、室温から1℃/minで昇温し、
80℃にて1時間保持した後、取り出した。これを空気
中で400℃にて3時間焼成し、触媒化フィンとした。
Co担持量は約5g・m-2であった。この触媒を5mm角に
切断して60枚を反応管に充填し、H26%、O25.4
%、N2バランスガスを流したところ、図15のような
温度特性が得られた。室温ではほとんど燃焼反応が生じ
ないことがわかった。
【0036】改質触媒の調製 上記の実施例1と同様のものを使用した。
【0037】反応器 実施例1と同様、改質側の触媒化フィンは反応器長さ方
向に5分割した。それぞれの触媒化フィン(図16に示
す改質触媒化フィン20)の幅は55mm、長さは50mm
であり、触媒量は合計3700cm2である。燃焼側の触
媒化フィンも幅55mm、長さ50mmのものを図17のよ
うに配置し、燃焼ガス通路を作製した。図17におい
て、22は燃焼触媒化フィンである。そして、図3と同
様、改質触媒化フィンを隔壁板を介して燃焼ガス通路で
挟み込み、側面を溶接して反応器Dとした。
【0038】(2)反応器Eの製作 燃焼触媒は反応器Dで用いたCo触媒を使用し、反応器
の寸法、触媒の配置及び面積は反応器Aと同様とした。
【0039】(3)反応器Fの製作 燃焼触媒は反応器Aで用いたPt触媒を使用し、反応器
の寸法、触媒の配置及び面積は反応器Dと同様とした。
【0040】(4)反応試験 反応器D 室温にて実施例1と同様の条件で、H26%、O25.4
%、N2バランスガスを燃焼側に33L/min流通させた
が、燃焼反応は生じず、触媒の温度は上昇しなかった。
次に、電気ヒータで反応器を加温した。表3に示すよう
な条件で、メタノール/水蒸気モル比=1.5のガスを
改質側に流すとともに、H26%、O25.4%、N2
ランスガスを燃焼側に流した。所定温度まで達した後、
電気ヒータによる加温を切断した。ヒータ通電中は、図
18に示すように温度分布はほとんどないものの、ヒー
タを切断して数分後には図19及び表3に示すとおり、
温度が上昇して反応が暴走するか、温度が低下して反応
が停止するかのいずれかであった。表3の条件7の経時
変化を例として図20に示す。ヒータによる加熱終了
後、温度が低下する部分と急激に上昇する部分が生じ、
20分後には最大約200℃の温度差が生じた。反応器
内の温度を一定に保ち、反応を維持させるためには、温
度が上昇したら燃焼ガス流量を減らし、下がればガス流
量を元に戻すなどの制御が必要であり、制御が困難であ
った。
【0041】
【表3】
【0042】反応器E 室温にて実施例1と同様の条件で、H26%、O25.4
%、N2バランスガスを燃焼側に33L/min流通させた
が、燃焼反応は生じず、触媒の温度は上昇しなかった。
次に、反応器内温度が300℃程度になるように、電気
ヒータで反応器を加温した。表4に示すような条件で、
メタノール/水蒸気モル比=1.5のガスを改質側に流
すとともに、H26%、O25.4%、N2バランスガス
を燃焼側に流した。所定温度まで達した後、電気ヒータ
による加温を切断した。ヒータ通電中は、図21に示す
ように温度分布はほとんどないものの、ヒータ切断後は
発熱量が足りないため、数分後には図22に示すよう
に、温度が低下してしまった。反応器の余熱により改質
反応は生じているものの、さらに時間が経過した後は、
さらに温度が低下し、改質反応も停止してしまった。
【0043】
【表4】
【0044】反応器F 室温にて実施例1と同様の条件で、H26%、O25.4
%、N2バランスガスを燃焼側に33L/min流通させ
た。室温から燃焼反応が生じたが、触媒量が多いため、
反応器入口だけが極端に温度が上昇した。温度上昇後、
表5の条件で通ガスしたが、反応器内の温度分布は図2
3のようになった。また、通ガス10時間後には改質触
媒が劣化し、反応率は95%に低下した。
【0045】
【表5】
【0046】実施例2 (1)メタン改質反応器の製作 触媒の調製 (燃焼触媒)アルミニウム5%を含むフェライト系ステ
ンレス板(7×11cm、厚さ0.3mm)を、窒素雰囲気
中にて850℃、1時間加熱処理を行った。次に、空気
中にて870℃、10時間酸化熱処理を行い、板表面に
アルミナの針状の層を析出させた、次に、真空中、11
00℃にて2時間熱処理を行った。この基板をアルミナ
ゾル中に浸漬後、ゆっくり引き上げ、空気中で600℃
にて3時間焼成の工程を3回繰り返し、アルミナ層をコ
ーティングした。得られたアルミナ層の厚さは約10μ
mであった。アルミナをコーティングした基板を、アン
モニア水でpH11に調整した1mmol/LのH2PtCl6
水溶液に浸漬し、80℃にて1時間保持した。基板を取
り出し、蒸留水で十分に洗浄した後、室温にて15時間
乾燥させた後、400℃にて3時間焼成して、燃焼触媒
とした。Ptの担持量は0.5g・m-2であった。
【0047】(改質触媒)同様に、アルミニウム5%を
含むフェライト系ステンレスコルゲートフィン(高さ3
mm、ピッチ1.4mm、板厚0.1mm)を上記と同様の工
程で処理し、アルミナをコーティングした。このフィン
をアンモニア水でpH11に調整した1mmol/LのRuC
3水溶液に浸漬し、80℃にて1時間保持した。基板
を取り出し、蒸留水で十分に洗浄した後、室温にて15
時間乾燥させ、改質触媒とした。Ruの担持量は0.3
7g・m-2であった。
【0048】反応器の製作 図1と同様、改質側の触媒化フィンは反応器長さ方向に
5個並べた。それぞれの触媒化フィンの幅は55mm、長
さは50mmである。燃焼触媒は、幅50mm、長さ3mm、
2.5mm、2mm、1.5mm、1.5mmに切断し、燃焼ガ
ス通路の上下の内壁に図2の反応器Aと同様に入口側か
ら順に配置し、スポット溶接で貼り付けた。そして、改
質触媒化フィンを隔壁板を介して燃焼ガス通路で挟み込
み、図3のように、改質層3段、燃焼層4段を積層し、
側面を溶接して反応器とした。
【0049】(2)メタン改質反応評価 下記の表6のような条件でメタン/水蒸気モル比=2.
5のガスを改質側に流すとともに、H210%、O210
%、N2バランスガスを燃焼側に45L/min流した。反
応器内のガス流れ方向の温度分布を図24に示す。メタ
ノールの水蒸気改質と同様に、反応器内の温度はほぼ一
定であり、特にガス流量等を調節することなく、この状
態を保ちつづけた。
【0050】
【表6】
【0051】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 燃焼触媒を分割することによって、改質反応に
必要な熱と燃焼反応熱の収支がとれるので、反応器内の
温度分布が均一になり、反応器内の温度が安定する。こ
れにより、ガス流量を変化させたり、電気ヒーターで補
助的に熱を加えたりするなど特別な制御をすることなし
に、反応が定常で落ち着く。 (2) 燃焼触媒を分割して局所的な熱バランスを合わ
せることにより、反応器内の最高温度を低くすることが
できるので、耐熱性の高い高価な材料を使用しなくて済
む。 (3) 反応器内で温度分布が生じることによって生じ
る望ましくない副生成物を抑制することができる。 (4) ガス流路を折り返したりせず、燃焼用燃料ガス
の入口が一ヶ所ですむため、構造が簡単である。また、
種類の異なる触媒を調製する必要がなく、同じ仕様の板
状触媒を任意の寸法に切断すればよいので、触媒の調製
が容易である。 (5) 燃焼触媒の活性が高いので、水素やメタノール
を燃料として常温から触媒燃焼で反応器が起動可能であ
る。 (6) 触媒燃焼の反応量が反応器内の温度の影響をあ
まり受けず、ガス流量などを制御しなくても安定した運
転が継続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による反応器の改質触
媒化フィンを示す概略平面図である。
【図2】本発明の実施の第1形態による反応器の分割し
た燃焼触媒の配置を示す概略平面図である。
【図3】本発明の実施の第1形態による反応器を示す概
略構成説明図である。
【図4】本発明の実施の第2形態による反応器の分割し
た燃焼触媒の配置を示す概略平面図である。
【図5】本発明の実施の第3形態による反応器の分割し
た燃焼触媒の配置を示す概略平面図である。
【図6】発熱反応の方が吸熱反応より温度依存性が小さ
い場合の温度変化と反応熱との関係を示すグラフであ
る。
【図7】吸熱反応の方が発熱反応より温度依存性が小さ
い場合の温度変化と反応熱との関係を示すグラフであ
る。
【図8】実施例1の燃焼触媒(Pt担持触媒)における
細孔径分布を示すグラフである。
【図9】実施例1の燃焼触媒(Pt担持触媒)における
反応温度と水素反応率の関係を示すグラフである。
【図10】実施例1における反応器Aの定格出力時の反
応器内温度分布を示すグラフである。
【図11】実施例1における反応器Bの定格出力時の反
応器内温度分布を示すグラフである。
【図12】実施例1における反応器Aの30%負荷時の
反応器内温度分布を示すグラフである。
【図13】実施例1における反応器Bの30%負荷時の
反応器内温度分布を示すグラフである。
【図14】実施例1における反応器Bの反応器内温度と
燃焼ガス供給量、改質ガス生成量の経時変化を示すグラ
フである。
【図15】比較例の燃焼触媒(Co担持触媒)における
反応温度と水素反応率の関係を示すグラフである。
【図16】比較例における改質触媒化フィンを示す概略
平面図である。
【図17】比較例における燃焼触媒化フィンを示す概略
平面図である。
【図18】比較例における反応器Dの反応器内温度分布
(ヒータによる温度調節あり)を示すグラフである。
【図19】比較例における反応器Dの反応器内温度分布
(ヒータ切断10分後)を示すグラフである。
【図20】比較例における反応器Dの反応器内温度と燃
焼ガス供給量、改質ガス生成量の経時変化を示すグラフ
である。
【図21】比較例における反応器Eの反応器内温度分布
(ヒータによる温度調節あり)を示すグラフである。
【図22】比較例における反応器Eの反応器内温度分布
(ヒータ切断10分後)を示すグラフである。
【図23】比較例における反応器Fの反応器内温度分布
を示すグラフである。
【図24】実施例2におけるメタン改質反応器の反応器
内温度分布を示すグラフである。
【符号の説明】
10 燃焼ガス通路 12 改質ガス通路 14、14a 燃焼触媒 18 隔壁板(スペーサーバー) 20 改質触媒化フィン 22 燃焼触媒化フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末光 毅 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 袴田 和英 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 Fターム(参考) 4G040 EA02 EA03 EA06 EB14 EB23 EB31 EB32 EB43 EB46 EC08 5H027 AA02 BA01 BA16 BA17

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝熱面の両面を触媒化し、片面に発熱反
    応用触媒が形成されたガス通路と、他面に吸熱反応用触
    媒が形成されたガス通路とを備え、発熱反応の反応熱が
    吸熱反応の熱源となるようにした反応器において、一方
    の反応の反応量に応じて、他方の面の触媒を分割しガス
    流れ方向に間隔をあけて配置し、反応熱のバランスをと
    るようにしたことを特徴とする反応器。
  2. 【請求項2】 反応器の伝熱面となる部材がフィンであ
    り、触媒量を調整する側のフィンを分割し、フィンとフ
    ィンの間に触媒を塗布するか、又は板状もしくはフィン
    状の触媒を固定するようにした請求項1記載の反応器。
  3. 【請求項3】 板状又はフィン状の触媒化部材を切断
    し、分割した触媒として伝熱壁面に密着・固定させるよ
    うにした請求項1又は2記載の反応器。
  4. 【請求項4】 ろう付け、圧着及び溶接のいずれかの方
    法又は補助冶具により、触媒を伝熱壁面に固定するよう
    にした請求項3記載の反応器。
  5. 【請求項5】 めっき、化学気相蒸着、溶射及びはけ塗
    りのいずれかの方法により、直接伝熱面に触媒を塗布す
    るようにした請求項1又は2記載の反応器。
  6. 【請求項6】 発熱反応用触媒が、吸熱反応用触媒より
    反応率の温度依存性が小さい触媒である請求項1〜5の
    いずれかに記載の反応器。
  7. 【請求項7】 発熱反応用触媒が燃焼触媒であって、反
    応器で行われる発熱反応が水素、メタノール又は炭化水
    素を燃焼用燃料ガスとする触媒燃焼反応又は部分酸化反
    応であり、吸熱反応用触媒が改質触媒であって、反応器
    で行われる吸熱反応がメタノールの水蒸気改質であり、
    改質反応の反応量に応じて燃焼触媒を分割しガス流れ方
    向に間隔をあけて配置し、反応熱のバランスをとるよう
    にした請求項1〜6のいずれかに記載の反応器。
  8. 【請求項8】 燃焼触媒がPt及びPdの少なくともい
    ずれかを含む触媒である請求項7記載の反応器。
  9. 【請求項9】 発熱反応用触媒が燃焼触媒であって、反
    応器で行われる発熱反応が水素、メタノール又は炭化水
    素を燃焼用燃料ガスとする触媒燃焼反応又は部分酸化反
    応であり、吸熱反応用触媒が改質触媒であって、反応器
    で行われる吸熱反応が炭化水素の水蒸気改質であり、改
    質反応の反応量に応じて燃焼触媒を分割しガス流れ方向
    に間隔をあけて配置し、反応熱のバランスをとるように
    した請求項1〜6のいずれかに記載の反応器。
  10. 【請求項10】 燃焼触媒がPt、Pd、Co及びCu
    の少なくともいずれかを含む触媒である請求項9記載の
    反応器。
  11. 【請求項11】 反応器が燃焼ガス通路と改質ガス通路
    とで構成されたプレートフィン型反応器であって、触媒
    燃焼、COシフト反応及びCO除去反応、並びに蒸発及
    び改質反応が一つの反応器内で行われる燃料電池用リフ
    ォーマーである請求項7〜10のいずれかに記載の反応
    器。
  12. 【請求項12】 触媒化部材が、陽極酸化したアルミニ
    ウムに触媒を担持させたものである請求項3〜11のい
    ずれかに記載の反応器。
  13. 【請求項13】 触媒化部材が、アルミニウムを含むス
    テンレスを熱処理して表面に針状組織を形成させた部材
    の表面に触媒をコーティングしたものである請求項3〜
    11のいずれかに記載の反応器。
  14. 【請求項14】 分割した触媒を伝熱面に千鳥状に配置
    した請求項1〜13のいずれかに記載の反応器。
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