JP2003212378A - 除電ブラシ - Google Patents

除電ブラシ

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JP2003212378A
JP2003212378A JP2003008436A JP2003008436A JP2003212378A JP 2003212378 A JP2003212378 A JP 2003212378A JP 2003008436 A JP2003008436 A JP 2003008436A JP 2003008436 A JP2003008436 A JP 2003008436A JP 2003212378 A JP2003212378 A JP 2003212378A
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Takashi Koshinuma
隆 越沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙反転機構のスタックトレイへの用紙搬送
経路における最下流コロの直下流に除電装置を設けるこ
とを可能とし、高い除電効果を発揮させる。 【解決手段】 スタックトレイ11の給紙コロ12の直
下流に除電装置19を設ける。除電装置のペーパーエン
ド・フィラー16は回動自在に、又、ブラケット18に
支持された除電ブラシ17は図2(a)の位置から時計回
りに回動自在となっている。図2(b)の如くトレイ内に
用紙P が進入すると、フィラー16が用紙に押されて
回動し除電ブラシ17と当接する。この時、ブラシ先端
と用紙との距離が所定に保たれる。図2(c)の如くスタ
ック枚数が増加しても、除電装置19は一体的に回動
し、ブラシ先端と用紙との距離が理想的に保持され効果
的な除電が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複写機,プリンタ
等の画像形成装置における記録材の除電を行なう除電装
置と除電ブラシに関するものである。 【0002】 【従来の技術】複写機,プリンタ等の画像形成装置にお
いては、装置内を搬送される際に帯電した記録材(用
紙)から静電気を取り除くための除電装置を備えている
場合が多い。これは、画像形成後の用紙を機外(排紙ト
レイ)に排出したときに、用紙が帯電しているとバラけ
てきれいに積み重ねられないからである。用紙の帯電は
搬送コロとの摩擦帯電によるものが多いために、用紙の
除電は搬送経路における最下流の搬送コロ(ゴムロー
ラ)の直下流の位置で行なわれることが望ましい。しか
し、実際には、様々な装置構成上の制約から最下流搬送
コロよりも上流位置に除電装置を設ける場合が多い。 【0003】ところで、画像形成装置において、用紙の
表裏両面にコピー又はプリントすることのできる両面記
録機能を有するものがある。その両面記録を可能とする
ための用紙反転機構として、スイッチバック方式のスタ
ックトレイを備えるものは周知である。スタックトレイ
を有する用紙反転機構は、トレイ内に複数枚の用紙をス
タックしてから再給紙することができるため、裏面記録
を複数枚行なうときの速度を早くでき有利である。 【0004】そのスタックトレイには、トレイ内に複数
枚の用紙をスタックしてから再給紙することを可能とす
るために、トレイ底板の昇降機能を備えているものが一
般的である。トレイ内への用紙進入方向とトレイからの
再給紙方向とが同じであるスイッチバック方式のスタッ
クトレイでは、トレイ底板の上方直上流位置に給紙コロ
が設置されているため、給紙コロとトレイ底板の位置関
係が、給紙コロの直下流にトレイ底板が位置することに
なる。また、ペーパーエンドフィラーを有する用紙検知
機構を備える場合には、通常、給紙コロの直下流にペー
パーエンドフィラーが位置することになる。従って、給
紙コロ(スタックトレイへの用紙搬送経路における最下
流コロ)の直下流に除電装置を設けることが難しく、結
果的に、従来はスタックトレイの給紙コロの上流側に除
電装置を設けている。一般的には、定着装置からスタッ
クトレイへの用紙搬送経路の途中のガイド板から搬送路
内に除電ブラシを突出させて設ける例が多い。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
用紙反転機構の除電装置においては、スタックトレイへ
の用紙搬送経路における最下流コロ(給紙コロ)の直下
流に除電装置を設けることが難しく、給紙コロよりも上
流位置に除電装置を設けているので、除電後の用紙が再
帯電してしまうという問題があった。 【0006】また、仮に、スタックトレイの給紙コロの
下流位置に除電装置を設けるとしても、昇降するトレイ
底板の上に積載される用紙表面と除電装置(除電ブラ
シ)との距離を理想的には保つことができず、効果的な
除電が行なわれないという問題がある。しかも、トレイ
底板が昇降するために、底板又はその上に積載された用
紙と除電装置とが干渉して除電ブラシが変形劣化すると
いう問題もある。 【0007】そして、通常、除電ブラシは、搬送される
記録紙に対して搬送方向にある程度の角度を持って(あ
る程度寝かせて)配置される。その場合、除電ブラシの
除電毛は自重により下方にわん曲する。除電毛がわん曲
して垂れ下がった場合、除電毛と転写紙が接触して除電
毛劣化の原因になるという問題がある。 【0008】本発明は、従来の用紙反転機構の除電装置
における上述の問題を解決し、スタックトレイへの用紙
搬送経路における最下流コロの直下流に除電装置を設け
ることを可能とし、高い除電効果を得ることのできる除
電装置を提供することを課題とする。 【0009】また、除電ブラシを寝かせて配置した場合
の除電毛垂れ下がりの問題を解決することも本発明の課
題である。 【0010】 【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、画像形成装置に設けられた用紙反転機構の除電装
置であって、1枚ずつ進入させて積載した記録紙を再び
進入した側から送り出して再給紙するスイッチバック方
式のスタックトレイと、該トレイ内にペーパーエンドフ
ィラーを有する用紙検知機構とを備えた用紙反転機構の
除電装置において、前記ペーパーエンドフィラーとは独
立して回動可能に設けられ、かつ、前記スタックトレイ
への記録紙進入時に前記ペーパーエンドフィラーを介し
て回動させられ、トレイ内に進入した記録紙とブラシ毛
先との間に所定の距離を保持可能に設けられた除電ブラ
シを有することにより解決される。 【0011】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、前記除電ブラシの回動範囲が規制され、前記スタ
ックトレイ内に記録紙がない場合の、前記スタックトレ
イ内に設けられた昇降可能なトレイ底板と前記除電ブラ
シの毛先との干渉が防止されることを提案する。 【0012】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、除電毛とこれを支持する本体部とを有し、帯電
した記録紙を除電する除電ブラシにおいて、前記本体部
の記録紙と相対する面に弾性フィルムを装着し、該弾性
フィルムの先端部を前記本体部先端から突出させ、該弾
性フィルム突出部により前記除電毛を支持可能に設ける
ことを提案する。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は、本発明の一実施例の概略を示
す側面構成図である。この図に示す用紙反転機構の除電
装置は、両面記録機能を有する画像形成装置の用紙反転
部に設けられたものである。 【0014】この図において、符号1は画像形成装置の
作像部であり、符号2は給紙部である。作像部1と給紙
部2の間に位置して用紙反転部10が設けられている。
この用紙反転部10はスイッチバック方式の用紙反転機
構であり、スタックトレイ11を有している。スタック
トレイ11の上方には、片面にプリント(コピー)が行
なわれた記録紙(転写紙)をスタックトレイ11へと搬
送するための搬送路がガイド部材14により形成され、
その搬送路に搬送ローラ15が設けられている。スタッ
クトレイ11の一方の端部側に、記録紙をトレイ内に進
入させ、又、トレイから再給紙するための給紙コロ12
が設けられている。スタックトレイ11内には、記録紙
を積載する載置板20が設けられ、その載置板20に記
録紙後端を規制する後端規制部材21が装着されてい
る。載置板20の、給紙コロ12側の端部に連なってト
レイ底板13が設けられている。このトレイ底板13
は、支点13aを中心に回動自在となっており、図示し
ない底板昇降機構により昇降される。そして、トレイ底
板13の上方に、ペーパーエンド・フィラー16,除電
ブラシ17,支持ブラケット18を有する除電装置19
が設けられている。 【0015】画像形成装置の作像部1において、感光体
上に形成された静電潜像は周知の電子写真プロセスによ
りトナー像として可視化される。給紙部2から給送され
た転写紙(図示せず)は、ガイド部材6により形成され
る搬送路7を搬送ローラ8により搬送され、レジストロ
ーラ9により転写部5へ送られる。転写部5で転写紙上
にトナー像が転写される。その転写紙が定着部3を通過
する際に、熱と圧力とによりトナーが転写紙に定着され
る。トナー定着後の転写紙は、分岐爪4により搬送経路
が切り換えられる。すなわち、分岐爪4が図に実線で示
す位置にあるとき、転写紙は矢印A方向に搬送され、ス
タックトレイ11へと搬送される。一方、分岐爪4が図
に仮想線で示す位置に切り換えられると、転写紙は矢印
B方向に搬送され機外(排紙トレイ)へ排出される。と
ころで、転写紙はスタックトレイ11へ搬入されそこか
ら再給紙されることにより表裏が反転される。スタック
トレイ11内に積載された転写紙は、裏面へのプリント
(コピー)のために給紙コロ12により再給紙され、搬
送路7を通って再び転写部5へ送られる。 【0016】上述したように、除電装置19はペーパー
エンド・フィラー16,除電ブラシ17,支持ブラケッ
ト18を有している。フィラー16は軸22を支点とし
て回動自在となっている。支持ブラケット18も軸22
を支点として回動可能であるが、フィラー16とは独立
して回動可能となっている。その支持ブラケット18の
回動範囲は後述するように一定角度内に規制されてい
る。除電ブラシ17は支持ブラケット18に取り付けら
れ、結果として支持ブラケット18と共に回動する。こ
の除電ブラシ17は転写紙幅方向(図面に垂直な方向)
に約200mmの大きさを有しており、金属性本体部に除
電毛を挟持している。そして、除電毛先端を転写紙に接
触又は接近(本実施例では接近)させることにより転写
紙の電荷を取り除く。 【0017】また、ペーパーエンド・フィラー16の転
写紙幅方向の大きさは5〜10mm程度であり、スタック
トレイ11内に転写紙がない場合は、底板13に設けら
れた図示しない切欠きに落ちこんで、フィラー先端を底
板13の下部に突出させるようになっている。そして、
図示しないセンサが、フィラー16の回動位置によりフ
ィラーの検出部(図示せず)を検出することにより、ス
タックトレイ11内の転写紙の有無を検知する。すなわ
ち、除電装置19のフィラー16は、図示しないセンサ
とともに用紙検知機構をも構成している。 【0018】本実施例における、スタックトレイ11内
に搬送された転写紙の除電動作について、図2及び図3
を参照して以下に説明する。図2は、スタックトレイ1
1内の転写紙積載状況による除電装置19の状態を説明
するものであり、(a)はトレイ内に転写紙がないと
き、(b)は1枚の転写紙がトレイ内に進入したとき、
(c)は多数枚の転写紙がトレイ内に積載されたときの
状態を示す。 【0019】図2(a)に示すように、スタックトレイ
11内に転写紙が送り込まれていないときには、トレイ
底板13は最下位置に移動しており、用紙積載に備えて
いる。このとき、ペーパーエンド・フィラー16は自重
により垂れ下がり、フィラー先端を底板13の下部に突
出させている。そして、フィラー16がこの位置に在る
とき、図示しないセンサにより用紙無しが検知される。
一方、支持ブラケット18は、図の位置よりも下方には
(反時計方向には)回動しないようになっている。その
ため、除電ブラシ17も図の位置よりも下方には回動し
ない(例えば、フィラー16と同じようにほぼ垂直に垂
れ下がることはない)。このため、トレイ内に転写紙が
ないときに、除電ブラシ17の先端が底板13に接触す
ることがなく、除電毛と底板13の干渉を防ぐことがで
きる。 【0020】図2(b)に示すように、スタックトレイ
11内に転写紙Pが送り込まれてくると、ペーパーエ
ンド・フィラー16の先端部が転写紙の上に乗り、フィ
ラー16は進入する転写紙に押されて図中時計方向に回
動する。このフィラー16の回動により、図示しないセ
ンサにより用紙有が検知される。そして、フィラー16
が除電ブラシ17(又は支持ブラケット18)に当接す
る位置まで回動すると、フィラー16の背中(図におい
て、フィラー16の左側面部)に除電ブラシ17(又は
支持ブラケット18)が乗り、それ以後、ペーパーエン
ド・フィラー16と除電ブラシ17及び支持ブラケット
18とが一体的に回動する。ここで、フィラー16及び
除電ブラシ17の大きさは、フィラー16の先端が除電
ブラシ17の先端よりも前(下方)に出るような大きさ
となっているため、除電ブラシ17の除電毛先端が転写
紙に接触することはなく、除電毛先端と転写紙との距離
は一定に保たれる。スタックトレイ11内に送り込まれ
た転写紙が、除電ブラシ17と一定の距離まで接近する
ことにより、搬送途中で帯電した転写紙の除電が行なわ
れる。裏面プリントを行なう用紙が複数枚有るときは、
その複数枚の転写紙が次々にスタックトレイ11内に送
り込まれてくる。そのとき、順次トレイ内に進入する転
写紙は夫々除電ブラシ17と一定の距離まで接近して除
電される。 【0021】図2(c)に示すように、スタックトレイ
11内に多数枚の転写紙が送り込まれてトレイ底板13
上に積載されると、その用紙束Pの上面の位置は次第に
高くなってくる。すると、用紙束Pの上面が除電装置1
9を図中時計回りに回動させる。この除電装置19の一
体的回動により、順次転写紙がトレイ内に送り込まれて
きても最後に進入してきた転写紙の表面に除電ブラシ1
7が接近する。しかも、除電装置19が回動しても用紙
束Pの最上位の転写紙と除電ブラシ17との距離はほぼ
一定に保たれ、常に安定した除電効果を発揮することが
できる。 【0022】本実施例においては、スタックトレイ11
内に積載される転写紙の枚数に左右されることなく最上
位の用紙と除電ブラシ17の毛先との距離を一定に保っ
て安定した除電を行なうことができる。また、転写紙を
反転させる際のスタックトレイ11への用紙搬送経路の
最下流位置(最下流の給紙コロ12よりも下流側の位
置)に除電ブラシ17が配置されているので、(スタッ
クトレイ11への搬送において)除電ブラシによる除電
後に転写紙が再帯電することがなく、最も効果的な除電
を行なうことができる。転写紙が除電されることによ
り、スタックトレイ11内で転写紙がきれいに積み重ね
られ、結果として給紙不良等の不具合を防ぐことができ
る。さらに、スタックトレイ11内に転写紙がないとき
の除電毛とトレイ底板との干渉を防いで、除電毛を劣化
させることがない。 【0023】図3は、スタックトレイ11内から転写紙
を最給紙する際の様子を示すものである。再給紙を行な
う場合、トレイ底板13が図示しない底板昇降機構によ
り上昇させられ、用紙束Pの先端上面を給紙コロ12に
押圧する。転写紙送り込み時と反対方向に回転する給紙
コロ12により用紙束Pの上側から転写紙が呼び出さ
れ、最上位の転写紙を1枚に分離して矢印D方向に給送
する。再給紙された転写紙は、ガイド部材14a,bに
よりガイドされて搬送路7(図1参照)へ送られる。な
お、給紙コロ12に接するコロ12aは、その軸にワン
ウェイクラッチが設けられており、転写紙送り込み時に
は給紙コロ12に連れ回りし、再給紙時には回転せず分
離部材の役目を果たす。 【0024】再給紙時にトレイ底板13が上昇すると、
転写紙上面に押されて除電装置19が回動する。従っ
て、転写紙上面位置が高くなっても、除電ブラシ17と
転写紙表面との距離は一定に保たれ、除電ブラシ17の
傾斜方向と逆方向に再給紙される転写紙による除電ブラ
シ17への影響を防ぐことができる。すなわち、除電ブ
ラシ17の毛先が再給紙される転写紙により擦られ、除
電毛が乱れたり折れたり抜けたりすることを防止でき
る。 【0025】ところで、除電装置19の回動角度(鉛直
線からの角度)が大きくなり、除電ブラシ17が水平に
近付いてくると、除電毛は自重により多少は下方にわん
曲する。除電毛がわん曲して垂れ下がった場合、転写紙
と接触することが有る。除電毛と転写紙が接触すると除
電毛劣化の原因となり、特に、再給紙時に転写紙と接触
した場合には除電毛の方向と再給紙方向とが逆になるの
で、除電毛の劣化が促進されてしまう。また、除電ブラ
シ17の重量が軽い方が転写紙搬送抵抗等の面で有利で
あるが、除電ブラシ17を軽量化するために(除電ブラ
シ全体の長さを変えずに)除電毛を長くして金属性本体
部を短くしたのでは上記した除電毛垂れ下がりの不都合
が生ずる。そこで、この様な問題点を解決できる除電ブ
ラシを以下に提案する。 【0026】図4は、請求項3の発明に係る除電ブラシ
の一実施例を示す側面図である。この除電ブラシは、図
1〜3により説明した除電装置の除電ブラシとして用い
たものであり、以下の実施例の説明において、この除電
ブラシを前記除電装置に適用した場合の重複する説明を
省略し、除電ブラシを中心に説明する。なお、この図で
は、除電装置のペーパーエンド・フィラーは省略されて
いる。 【0027】図4に示すように、軸22を中心に回動可
能な支持ブラケット18に除電ブラシ27が固着されて
いる。除電ブラシ27は金属性本体部27aにより除電
毛27bを挟持し、本体部27aの下面に除電毛支持フ
ィルム27cが接着されている。この除電毛支持フィル
ム27cはマイラー(商品名)等の弾性フィルムにより
形成されている。 【0028】除電ブラシ27は、全体の長さ(除電毛の
方向の長さ=毛並み方向の長さ)は前記実施例の除電ブ
ラシ17と変わらない長さである。しかし、金属性本体
部27aが前記実施例のものより短く、その分除電毛2
7bが長くなっている。このままでは、除電ブラシが回
動したときに毛先が垂れ下がってきてしまうが、本実施
例の除電ブラシ27は本体部27aの下面にフィルム2
7cが接着されている。そのため、図中に破線で示すよ
うに除電毛27bの毛先が垂れ下がってきたときに除電
毛27bをフィルム27cが支持し、ある程度以上に毛
先が垂れ下がらないように規制する。これにより、除電
毛毛先と転写紙が接触することによる除電毛劣化を防止
することができる。また、スタックトレイ内への転写紙
進入時に、除電ブラシ下面のフィルム27cが搬送ガイ
ドの役目を果たすこともできる。 【0029】また、毛先の垂れ下がりを規制することが
できるので、除電ブラシ全長を変えずに金属性本体部2
7aを短くして除電毛27bを長くすることができる。
従って、除電ブラシの重量を軽量化することができ、ス
タックトレイ内に転写紙が進入するときに転写紙が除電
ブラシ27(除電装置)を回動させる際の抵抗、すなわ
ち転写紙搬送抵抗を軽減させることができる。さらに、
除電装置全体として捉えた場合でも、重量軽減により軸
部22及びその取り付け支持部への重量負担を軽減し
て、信頼性の向上とコスト低減に寄与することができ
る。 【0030】本実施例の除電ブラシは、図1〜3により
説明した除電装置の除電ブラシとして用いた場合に、除
電ブラシ回動時の除電毛垂れ下がりの防止や重量軽減に
よる転写紙搬送抵抗の減少あるいは信頼性向上など顕著
な効果を発揮するが、除電ブラシ単体としても効果を有
するものである。例えば、従来の除電装置のように転写
紙搬送路中にある程度寝かせて固定して設けた場合で
も、除電毛の垂れ下がりを規制して、除電毛毛先と転写
紙が接触することによる除電毛劣化を防止することがで
きる。また、除電ブラシの軽量化を図ること及び搬送さ
れる転写紙に対して除電毛支持フィルムが搬送ガイドの
役目を果たすこともできる。 【0031】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の用紙反転
機構の除電装置によれば、スタックトレイ内に積載され
る転写紙の枚数に左右されることなく最上位の用紙と除
電ブラシの毛先との距離を一定に保って安定した除電を
行なうことができる。また、スタックトレイへの用紙搬
送経路の最下流位置(最下流の搬送コロよりも下流側の
位置)に除電ブラシが配置されているので、除電ブラシ
による除電後に転写紙が再帯電することがなく、最も効
果的な除電を行なうことができる。 【0032】請求項2の構成により、スタックトレイ内
に転写紙がないときの除電毛とトレイ底板との干渉を防
いで、除電毛を劣化させることがない。請求項3の発明
の除電ブラシにより、除電毛の垂れ下がりを規制し、除
電毛毛先と転写紙が接触することによる除電毛劣化を防
止することができる。また、除電ブラシ全長に体する本
体部を短くして除電毛を長くすることができるので、除
電ブラシの重量を軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明除電装置の一実施例の概略を示す側面構
成図である。 【図2】図1に示した除電装置の動作を、スタックトレ
イ内の転写紙積載状況により説明するものであり、
(a)はトレイ内に転写紙がないとき、(b)は1枚の
転写紙がトレイ内に進入したとき、(c)は多数枚の転
写紙がトレイ内に積載されたときの状態を示す。 【図3】図1に示した除電装置の、スタックトレイ内か
ら転写紙を最給紙する際の様子を示す側面図である。 【図4】請求項3の発明に係る除電ブラシを示す側面図
である。 【符号の説明】 1 作像部 2 給紙部 6,14 ガイド部材 8,13 搬送ローラ 10 用紙反転部 11 スタックトレイ 12 給紙コロ 13 トレイ底板 16 ペーパーエンド・フィラー 17,27 除電ブラシ 18 支持ブラケット 19 除電装置 27a 金属性本体部 27b 除電毛 27c 除電毛支持フィルム P 転写紙束 P 転写紙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成15年1月30日(2003.1.3
0) 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【書類名】 明細書 【発明の名称】 除電ブラシ 【特許請求の範囲】 【請求項1】 除電毛とこれを支持する本体部とを有
し、帯電した記録紙を除電する除電ブラシにおいて、前
記本体部の記録紙と相対する面に弾性フィルムを装着
し、該弾性フィルムの先端部を前記本体部先端から突出
させ、該弾性フィルム突出部により前記除電毛を支持可
能に設けたことを特徴とする除電ブラシ。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複写機,プリンタ
等の画像形成装置における記録材の除電を行なうための
除電ブラシに関するものである。 【0002】 【従来の技術】複写機,プリンタ等の画像形成装置にお
いては、装置内を搬送される際に帯電した記録材(用
紙)から静電気を取り除くための除電装置を備えている
場合が多い。これは、画像形成後の用紙を機外(排紙ト
レイ)に排出したときに、用紙が帯電しているとバラけ
てきれいに積み重ねられないからである。用紙の帯電は
搬送コロとの摩擦帯電によるものが多いために、用紙の
除電は搬送経路における最下流の搬送コロ(ゴムロー
ラ)の直下流の位置で行なわれることが望ましい。しか
し、実際には、様々な装置構成上の制約から最下流搬送
コロよりも上流位置に除電装置を設ける場合が多い。 【0003】ところで、画像形成装置において、用紙の
表裏両面にコピー又はプリントすることのできる両面記
録機能を有するものがある。その両面記録を可能とする
ための用紙反転機構として、スイッチバック方式のスタ
ックトレイを備えるものは周知である。スタックトレイ
を有する用紙反転機構は、トレイ内に複数枚の用紙をス
タックしてから再給紙することができるため、裏面記録
を複数枚行なうときの速度を早くでき有利である。 【0004】そのスタックトレイには、トレイ内に複数
枚の用紙をスタックしてから再給紙することを可能とす
るために、トレイ底板の昇降機能を備えているものが一
般的である。トレイ内への用紙進入方向とトレイからの
再給紙方向とが同じであるスイッチバック方式のスタッ
クトレイでは、トレイ底板の上方直上流位置に給紙コロ
が設置されているため、給紙コロとトレイ底板の位置関
係が、給紙コロの直下流にトレイ底板が位置することに
なる。また、ペーパーエンドフィラーを有する用紙検知
機構を備える場合には、通常、給紙コロの直下流にペー
パーエンドフィラーが位置することになる。従って、給
紙コロ(スタックトレイへの用紙搬送経路における最下
流コロ)の直下流に除電装置を設けることが難しく、結
果的に、従来はスタックトレイの給紙コロの上流側に除
電装置を設けている。一般的には、定着装置からスタッ
クトレイへの用紙搬送経路の途中のガイド板から搬送路
内に除電ブラシを突出させて設ける例が多い。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
用紙反転機構の除電装置においては、スタックトレイへ
の用紙搬送経路における最下流コロ(給紙コロ)の直下
流に除電装置を設けることが難しく、給紙コロよりも上
流位置に除電装置を設けているので、除電後の用紙が再
帯電してしまうことがあった。 【0006】また、仮に、スタックトレイの給紙コロの
下流位置に除電装置を設けるとしても、昇降するトレイ
底板の上に積載される用紙表面と除電装置(除電ブラ
シ)との距離を理想的には保つことができず、効果的な
除電が行なわれない。しかも、トレイ底板が昇降するた
めに、底板又はその上に積載された用紙と除電装置とが
干渉して除電ブラシが変形劣化することがある。 【0007】そして、通常、除電ブラシは、搬送される
記録紙に対して搬送方向にある程度の角度を持って(あ
る程度寝かせて)配置される。その場合、除電ブラシの
除電毛は自重により下方にわん曲する。除電毛がわん曲
して垂れ下がった場合、除電毛と転写紙が接触して除電
毛劣化の原因になるという問題がある。 【0008】本発明は、従来の除電ブラシにおける上述
の問題を解決し、除電毛垂れ下がりによる劣化を防止す
ることのできる除電ブラシを提供することを課題とす
る。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、除電毛とこれを支持する本体部とを有し、帯電し
た記録紙を除電する除電ブラシにおいて、前記本体部の
記録紙と相対する面に弾性フィルムを装着し、該弾性フ
ィルムの先端部を前記本体部先端から突出させ、該弾性
フィルム突出部により前記除電毛を支持可能に設けた
とにより解決される。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1は、用紙反転部に除電装置を設けた、両面
記録機能を有する画像形成装置の一例を示す側面構成図
である。 【0011】この図において、符号1は画像形成装置の
作像部であり、符号2は給紙部である。作像部1と給紙
部2の間に位置して用紙反転部10が設けられている。
この用紙反転部10はスイッチバック方式の用紙反転機
構であり、スタックトレイ11を有している。スタック
トレイ11の上方には、片面にプリント(コピー)が行
なわれた記録紙(転写紙)をスタックトレイ11へと搬
送するための搬送路がガイド部材14により形成され、
その搬送路に搬送ローラ15が設けられている。スタッ
クトレイ11の一方の端部側に、記録紙をトレイ内に進
入させ、又、トレイから再給紙するための給紙コロ12
が設けられている。スタックトレイ11内には、記録紙
を積載する載置板20が設けられ、その載置板20に記
録紙後端を規制する後端規制部材21が装着されてい
る。載置板20の、給紙コロ12側の端部に連なってト
レイ底板13が設けられている。このトレイ底板13
は、支点13aを中心に回動自在となっており、図示し
ない底板昇降機構により昇降される。そして、トレイ底
板13の上方に、ペーパーエンド・フィラー16,除電
ブラシ17,支持ブラケット18を有する除電装置19
が設けられている。 【0015】画像形成装置の作像部1において、感光体
上に形成された静電潜像は周知の電子写真プロセスによ
りトナー像として可視化される。給紙部2から給送され
た転写紙(図示せず)は、ガイド部材6により形成され
る搬送路7を搬送ローラ8により搬送され、レジストロ
ーラ9により転写部5へ送られる。転写部5で転写紙上
にトナー像が転写される。その転写紙が定着部3を通過
する際に、熱と圧力とによりトナーが転写紙に定着され
る。トナー定着後の転写紙は、分岐爪4により搬送経路
が切り換えられる。すなわち、分岐爪4が図に実線で示
す位置にあるとき、転写紙は矢印A方向に搬送され、ス
タックトレイ11へと搬送される。一方、分岐爪4が図
に仮想線で示す位置に切り換えられると、転写紙は矢印
B方向に搬送され機外(排紙トレイ)へ排出される。と
ころで、転写紙はスタックトレイ11へ搬入されそこか
ら再給紙されることにより表裏が反転される。スタック
トレイ11内に積載された転写紙は、裏面へのプリント
(コピー)のために給紙コロ12により再給紙され、搬
送路7を通って再び転写部5へ送られる。 【0016】上述したように、除電装置19はペーパー
エンド・フィラー16,除電ブラシ17,支持ブラケッ
ト18を有している。フィラー16は軸22を支点とし
て回動自在となっている。支持ブラケット18も軸22
を支点として回動可能であるが、フィラー16とは独立
して回動可能となっている。その支持ブラケット18の
回動範囲は後述するように一定角度内に規制されてい
る。除電ブラシ17は支持ブラケット18に取り付けら
れ、結果として支持ブラケット18と共に回動する。こ
の除電ブラシ17は転写紙幅方向(図面に垂直な方向)
に約200mmの大きさを有しており、金属性本体部に除
電毛を挟持している。そして、除電毛先端を転写紙に接
触又は接近(本例では接近)させることにより転写紙の
電荷を取り除く。 【0017】また、ペーパーエンド・フィラー16の転
写紙幅方向の大きさは5〜10mm程度であり、スタック
トレイ11内に転写紙がない場合は、底板13に設けら
れた図示しない切欠きに落ちこんで、フィラー先端を底
板13の下部に突出させるようになっている。そして、
図示しないセンサが、フィラー16の回動位置によりフ
ィラーの検出部(図示せず)を検出することにより、ス
タックトレイ11内の転写紙の有無を検知する。すなわ
ち、除電装置19のフィラー16は、図示しないセンサ
とともに用紙検知機構をも構成している。 【0018】本例における、スタックトレイ11内に搬
送された転写紙の除電動作について、図2及び図3を参
照して以下に説明する。図2は、スタックトレイ11内
の転写紙積載状況による除電装置19の状態を説明する
ものであり、(a)はトレイ内に転写紙がないとき、
(b)は1枚の転写紙がトレイ内に進入したとき、
(c)は多数枚の転写紙がトレイ内に積載されたときの
状態を示す。 【0019】図2(a)に示すように、スタックトレイ
11内に転写紙が送り込まれていないときには、トレイ
底板13は最下位置に移動しており、用紙積載に備えて
いる。このとき、ペーパーエンド・フィラー16は自重
により垂れ下がり、フィラー先端を底板13の下部に突
出させている。そして、フィラー16がこの位置に在る
とき、図示しないセンサにより用紙無しが検知される。
一方、支持ブラケット18は、図の位置よりも下方には
(反時計方向には)回動しないようになっている。その
ため、除電ブラシ17も図の位置よりも下方には回動し
ない(例えば、フィラー16と同じようにほぼ垂直に垂
れ下がることはない)。このため、トレイ内に転写紙が
ないときに、除電ブラシ17の先端が底板13に接触す
ることがなく、除電毛と底板13の干渉を防ぐことがで
きる。 【0020】図2(b)に示すように、スタックトレイ
11内に転写紙Pが送り込まれてくると、ペーパーエ
ンド・フィラー16の先端部が転写紙の上に乗り、フィ
ラー16は進入する転写紙に押されて図中時計方向に回
動する。このフィラー16の回動により、図示しないセ
ンサにより用紙有が検知される。そして、フィラー16
が除電ブラシ17(又は支持ブラケット18)に当接す
る位置まで回動すると、フィラー16の背中(図におい
て、フィラー16の左側面部)に除電ブラシ17(又は
支持ブラケット18)が乗り、それ以後、ペーパーエン
ド・フィラー16と除電ブラシ17及び支持ブラケット
18とが一体的に回動する。ここで、フィラー16及び
除電ブラシ17の大きさは、フィラー16の先端が除電
ブラシ17の先端よりも前(下方)に出るような大きさ
となっているため、除電ブラシ17の除電毛先端が転写
紙に接触することはなく、除電毛先端と転写紙との距離
は一定に保たれる。スタックトレイ11内に送り込まれ
た転写紙が、除電ブラシ17と一定の距離まで接近する
ことにより、搬送途中で帯電した転写紙の除電が行なわ
れる。裏面プリントを行なう用紙が複数枚有るときは、
その複数枚の転写紙が次々にスタックトレイ11内に送
り込まれてくる。そのとき、順次トレイ内に進入する転
写紙は夫々除電ブラシ17と一定の距離まで接近して除
電される。 【0021】図2(c)に示すように、スタックトレイ
11内に多数枚の転写紙が送り込まれてトレイ底板13
上に積載されると、その用紙束Pの上面の位置は次第に
高くなってくる。すると、用紙束Pの上面が除電装置1
9を図中時計回りに回動させる。この除電装置19の一
体的回動により、順次転写紙がトレイ内に送り込まれて
きても最後に進入してきた転写紙の表面に除電ブラシ1
7が接近する。しかも、除電装置19が回動しても用紙
束Pの最上位の転写紙と除電ブラシ17との距離はほぼ
一定に保たれ、常に安定した除電効果を発揮することが
できる。 【0022】本例においては、スタックトレイ11内に
積載される転写紙の枚数に左右されることなく最上位の
用紙と除電ブラシ17の毛先との距離を一定に保って安
定した除電を行なうことができる。また、転写紙を反転
させる際のスタックトレイ11への用紙搬送経路の最下
流位置(最下流の給紙コロ12よりも下流側の位置)に
除電ブラシ17が配置されているので、(スタックトレ
イ11への搬送において)除電ブラシによる除電後に転
写紙が再帯電することがなく、最も効果的な除電を行な
うことができる。転写紙が除電されることにより、スタ
ックトレイ11内で転写紙がきれいに積み重ねられ、結
果として給紙不良等の不具合を防ぐことができる。さら
に、スタックトレイ11内に転写紙がないときの除電毛
とトレイ底板との干渉を防いで、除電毛を劣化させるこ
とがない。 【0023】図3は、スタックトレイ11内から転写紙
を最給紙する際の様子を示すものである。再給紙を行な
う場合、トレイ底板13が図示しない底板昇降機構によ
り上昇させられ、用紙束Pの先端上面を給紙コロ12に
押圧する。転写紙送り込み時と反対方向に回転する給紙
コロ12により用紙束Pの上側から転写紙が呼び出さ
れ、最上位の転写紙を1枚に分離して矢印D方向に給送
する。再給紙された転写紙は、ガイド部材14a,bに
よりガイドされて搬送路7(図1参照)へ送られる。な
お、給紙コロ12に接するコロ12aは、その軸にワン
ウェイクラッチが設けられており、転写紙送り込み時に
は給紙コロ12に連れ回りし、再給紙時には回転せず分
離部材の役目を果たす。 【0024】再給紙時にトレイ底板13が上昇すると、
転写紙上面に押されて除電装置19が回動する。従っ
て、転写紙上面位置が高くなっても、除電ブラシ17と
転写紙表面との距離は一定に保たれ、除電ブラシ17の
傾斜方向と逆方向に再給紙される転写紙による除電ブラ
シ17への影響を防ぐことができる。すなわち、除電ブ
ラシ17の毛先が再給紙される転写紙により擦られ、除
電毛が乱れたり折れたり抜けたりすることを防止でき
る。 【0025】ところで、除電装置19の回動角度(鉛直
線からの角度)が大きくなり、除電ブラシ17が水平に
近付いてくると、除電毛は自重により多少は下方にわん
曲する。除電毛がわん曲して垂れ下がった場合、転写紙
と接触することが有る。除電毛と転写紙が接触すると除
電毛劣化の原因となり、特に、再給紙時に転写紙と接触
した場合には除電毛の方向と再給紙方向とが逆になるの
で、除電毛の劣化が促進されてしまう。また、除電ブラ
シ17の重量が軽い方が転写紙搬送抵抗等の面で有利で
あるが、除電ブラシ17を軽量化するために(除電ブラ
シ全体の長さを変えずに)除電毛を長くして金属性本体
部を短くしたのでは上記した除電毛垂れ下がりの不都合
が生ずる。そこで、この様な問題点を解決できる除電ブ
ラシを以下に提案する。 【0026】図4は、本発明に係る除電ブラシの一実施
例を示す側面図である。この除電ブラシは、図1〜3に
より説明した除電装置の除電ブラシとして用いることが
可能であり、以下の実施例の説明において、この除電ブ
ラシを前記除電装置に適用した場合の重複する説明を省
略し、除電ブラシを中心に説明する。なお、この図で
は、除電装置のペーパーエンド・フィラーは省略されて
いる。 【0027】図4に示すように、軸22を中心に回動可
能な支持ブラケット18に除電ブラシ27が固着されて
いる。除電ブラシ27は金属性本体部27aにより除電
毛27bを挟持し、本体部27aの下面に除電毛支持フ
ィルム27cが接着されている。この除電毛支持フィル
ム27cはマイラー(商品名)等の弾性フィルムにより
形成されている。 【0028】除電ブラシ27は、全体の長さ(除電毛の
方向の長さ=毛並み方向の長さ)は先に説明した除電ブ
ラシ17と変わらない長さである。しかし、金属性本体
部27aが前記のものより短く、その分除電毛27bが
長くなっている。このままでは、除電ブラシが回動した
ときに毛先が垂れ下がってきてしまうが、本実施例の除
電ブラシ27は本体部27aの下面にフィルム27cが
接着されている。そのため、図中に破線で示すように除
電毛27bの毛先が垂れ下がってきたときに除電毛27
bをフィルム27cが支持し、ある程度以上に毛先が垂
れ下がらないように規制する。これにより、除電毛毛先
と転写紙が接触することによる除電毛劣化を防止するこ
とができる。また、スタックトレイ内への転写紙進入時
に、除電ブラシ下面のフィルム27cが搬送ガイドの役
目を果たすこともできる。 【0029】また、毛先の垂れ下がりを規制することが
できるので、除電ブラシ全長を変えずに金属性本体部2
7aを短くして除電毛27bを長くすることができる。
従って、除電ブラシの重量を軽量化することができ、ス
タックトレイ内に転写紙が進入するときに転写紙が除電
ブラシ27(除電装置)を回動させる際の抵抗、すなわ
ち転写紙搬送抵抗を軽減させることができる。さらに、
除電装置全体として捉えた場合でも、重量軽減により軸
部22及びその取り付け支持部への重量負担を軽減し
て、信頼性の向上とコスト低減に寄与することができ
る。 【0030】本実施例の除電ブラシは、図1〜3により
説明した除電装置の除電ブラシとして用いた場合に、除
電ブラシ回動時の除電毛垂れ下がりの防止や重量軽減に
よる転写紙搬送抵抗の減少あるいは信頼性向上など顕著
な効果を発揮するが、除電ブラシ単体としても効果を有
するものである。例えば、従来の除電装置のように転写
紙搬送路中にある程度寝かせて固定して設けた場合で
も、除電毛の垂れ下がりを規制して、除電毛毛先と転写
紙が接触することによる除電毛劣化を防止することがで
きる。また、除電ブラシの軽量化を図ること及び搬送さ
れる転写紙に対して除電毛支持フィルムが搬送ガイドの
役目を果たすこともできる。 【0031】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の除電ブラ
によれば、除電毛の垂れ下がりを規制し、除電毛毛先
と転写紙が接触することによる除電毛劣化を防止するこ
とができる。また、除電ブラシ全長に体する本体部を短
くして除電毛を長くすることができるので、除電ブラシ
の重量を軽量化することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】用紙反転部に除電装置を設けた画像形成装置の
一例を示す側面構成図である。 【図2】図1に示した除電装置の動作を、スタックトレ
イ内の転写紙積載状況により説明するものであり、
(a)はトレイ内に転写紙がないとき、(b)は1枚の
転写紙がトレイ内に進入したとき、(c)は多数枚の転
写紙がトレイ内に積載されたときの状態を示す。 【図3】図1に示した除電装置の、スタックトレイ内か
ら転写紙を最給紙する際の様子を示す側面図である。 【図4】本発明に係る除電ブラシを示す側面図である。 【符号の説明】 1 作像部 2 給紙部 6,14 ガイド部材 8,13 搬送ローラ 10 用紙反転部 11 スタックトレイ 12 給紙コロ 13 トレイ底板 16 ペーパーエンド・フィラー 17,27 除電ブラシ 18 支持ブラケット 19 除電装置 27a 金属性本体部 27b 除電毛 27c 除電毛支持フィルム P 転写紙束 P 転写紙

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 除電毛とこれを支持する本体部とを有
    し、帯電した記録紙を除電する除電ブラシにおいて、前
    記本体部の記録紙と相対する面に弾性フィルムを装着
    し、該弾性フィルムの先端部を前記本体部先端から突出
    させ、該弾性フィルム突出部により前記除電毛を支持可
    能に設けたことを特徴とする除電ブラシ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7665837B2 (en) 2005-10-13 2010-02-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Recording medium discharge apparatus and image forming apparatus having the same
CN103628192A (zh) * 2013-11-29 2014-03-12 苏州骏熠纺织有限公司 一种便于安装的棉纺除静电装置

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