JP2002179318A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002179318A
JP2002179318A JP2000377168A JP2000377168A JP2002179318A JP 2002179318 A JP2002179318 A JP 2002179318A JP 2000377168 A JP2000377168 A JP 2000377168A JP 2000377168 A JP2000377168 A JP 2000377168A JP 2002179318 A JP2002179318 A JP 2002179318A
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sheet
image forming
medium
forming apparatus
roller
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Application number
JP2000377168A
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English (en)
Inventor
Masahiko Kamijo
昌彦 上條
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】案内部材を配設することによって生じるシート
状媒体のカールを、画像形成装置を大型化することなく
矯正する構造を備えた画像形成装置の提供。 【解決手段】シートを搬送しつつトナー像を定着するシ
ート搬送部材3と、トナー像を定着されたシートをシー
ト搬送部材3から剥離する分離部材36とを有する定着
装置1と、分離部材36により剥離されたシートを分離
部材36から離した状態で案内する案内部材2と、この
案内部材2が当接する側のシートの面と反対側の面に当
接しシートのカールを矯正するカール矯正部材24とを
備えた画像形成装置20。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定着後のシート状
媒体のカールを矯正するためのカール矯正構造を備えた
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷
機等の画像形成装置は一般に、被定着画像としてのトナ
ー像を形成されたシート状媒体に、トナー像を定着する
ための定着装置を有している。シート状媒体には、一般
にコピー等に用いられる普通紙としての用紙と、OHP
シート、厚紙、封筒等の、用紙よりも熱容量が大きない
わゆる特殊シートとがある。
【0003】定着装置としては、内部に熱源を有し回転
駆動される加熱ローラと、この加熱ローラに圧接され加
熱ローラに従動回転する加圧ローラとを有し、両ローラ
によって形成されるニップ部に、両ローラの回転によっ
てシート状媒体を通過させ、加熱加圧してトナー像を定
着する熱ローラ対タイプの定着装置や、トナーを定着さ
れるシート状媒体を搬送するための無端の定着ベルト、
定着ベルトを巻き掛けられた加熱ローラ及び定着ロー
ラ、定着ベルトを介して定着ローラに対向して配置され
る加圧ローラと、加熱ローラ、加圧ローラのうち少なく
とも加熱ローラの内部に備えられたヒータ等を構成要素
とするタイプのいわゆるベルト定着装置が知られてい
る。
【0004】これら定着装置は一般に、かかる加熱ロー
ラや定着ベルト等のシート搬送部材から定着後のシート
状媒体を剥離するための分離部材を備えており、定着後
のシート状媒体のシート搬送部材への巻き付きを防止し
ている。しかし、分離部材が、シート状媒体の、トナー
像を定着された面の側に配設されている場合には、分離
部材はシート搬送部材の直近に配設されているため、定
着工程において溶融したトナーが十分に冷却され硬化す
る前に分離部材が同面に当接し、トナー像と擦れること
により、画像品質が低下するという問題がある。そこ
で、特開平7−225527号公報等において、分離部
材近傍に、同分離部材によって剥離されたシート状媒体
を同分離部材から離した状態で案内する案内部材を配設
し、画像品質の低下を防止する構成が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる案内部
材を配設した構成では、定着工程において加熱されたシ
ート状媒体が十分に冷え切る前に案内部材に当接するた
め、シート状媒体にカールの癖を付けてしまうという問
題がある。画像形成装置は一般にシート状媒体を同装置
外に排出する排出ローラを備えており、この排出ローラ
によるシート状媒体の搬送速度をシート搬送部材による
シート状媒体の搬送速度より小さくすると、シート状媒
体の波打ちやしわを生じるため、通常、排出ローラによ
るシート状媒体の搬送速度は、シート搬送部材によるシ
ート状媒体の搬送速度より大きくされているが、この場
合、排出ローラがシート状媒体を引っ張った状態となる
ので、シート状媒体に対する案内部材の当接圧が大きく
なり、かかるカール癖が強くなる。
【0006】シート状媒体に対する案内部材の当接圧を
小さくするべく、シート状媒体の排出経路が直線的とな
るよう、定着装置、案内部材、排出ローラを配設するこ
とも考えられるが、これではかかる構成のレイアウトが
限定されてしまう上、画像形成装置が全体として大型化
してしまうという問題がある。
【0007】本発明は、案内部材を配設することによっ
て生じる、シート状媒体のカールを、画像形成装置の大
型化を招くことなく矯正する構造を備えた画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、シート状媒体を搬送しつつ
トナー像を定着するシート搬送部材と、トナー像を定着
されたシート状媒体を上記シート搬送部材から剥離する
分離部材とを有する定着装置を備えた画像形成装置にお
いて、上記分離部材により剥離されたシート状媒体を分
離部材から離した状態で案内する案内部材と、この案内
部材が当接する側のシート状媒体の面と反対側の面に当
接しシート状媒体のカールを矯正するためのカール矯正
部材とを有することを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、上記案内部材は、シート状媒体の
幅方向に延在する回転自在なローラであることを特徴と
する。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の画像形成装置において、上記案内部材は、シート
状媒体に対する当接力により変位可能であることを特徴
とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記案内
部材は、その少なくとも表面がフッ素系樹脂で構成され
ていることを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか1つに記載の画像形成装置において、カール矯
正部材は、その少なくとも表面がフッ素系樹脂で構成さ
れていることを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか1つに記載の画像形成装置装置において、シー
ト状媒体を画像形成装置本体外に排出する排出ローラを
有し、上記カール矯正防止部材は上記案内部材と上記排
出ローラとの間に配設されていることを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項6記載の画
像形成装置において、上記排出ローラによるシート状媒
体の搬送速度は上記シート搬送部材によるシート状媒体
の搬送速度より大きいことを特徴とする。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記カー
ル矯正部材は、画像形成装置本体の筐体の一部をなして
いることを特徴とする。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項1ないし7
の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記カー
ル矯正部材は、シート状媒体の幅方向に延在する回転自
在なローラであることを特徴とする。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項1ないし
7の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記カ
ール矯正部材は、上記定着装置に配設されていることを
特徴とする。
【0018】請求項11記載の発明は、請求項1ないし
10の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記
定着装置は、トナー像を定着されるシート状媒体を搬送
するための無端の定着ベルトと、上記定着ベルトを巻き
掛けられた加熱ローラ及び定着ローラと、上記定着ベル
トを介して上記定着ローラに対向して配置される加圧ロ
ーラとを具備し、上記シート搬送部材が上記定着ベルト
又は上記加圧ローラであることを特徴とする。
【0019】請求項12記載の発明は、請求項1ないし
10の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記
定着装置は、トナー像を定着されるシート状媒体を加熱
するとともに搬送するための加熱ローラと、この加熱ロ
ーラに圧接される加圧ローラとを具備し、上記シート搬
送部材が上記加熱ローラ又は上記加圧ローラであること
を特徴とする。
【0020】
【実施例】図1に本発明を適用した画像形成装置の概略
を示す。画像形成装置は複写機、ファクシミリ、プリン
タ等、本発明を適用できるタイプの画像形成装置であれ
ばどのようなものでも良い。画像形成装置20は、原稿
画像に応じて画像を形成する作像装置21と、作像装置
21に対向して配置された転写装置としての転写ローラ
22と、作像装置21と転写ローラ22とが対向する転
写領域に各種シート状媒体を供給するシート状媒体供給
手段としての給紙カセット23と、給紙カセット23か
ら搬送されてきたシート状媒体を作像装置21による作
像のタイミングにあわせて供給するレジストローラ30
と、転写領域において転写後のシート状媒体の定着を行
う定着装置1とを有している。
【0021】また画像形成装置20は、その一部のみを
示した筐体26とを有している。シート状媒体を画像形
成装置20外に排出するための、筐体26に支持された
排出ローラ45と、定着装置1に備えられた分離部材と
しての分離爪36と、定着後のシート状媒体のカールを
矯正する、筐体26の一部を構成するカール矯正部材2
4と、給紙カセット23とレジストローラ30との間、
レジストローラ30と転写領域との間、転写領域と定着
装置1との間、定着装置1と排出ローラ45との間にそ
れぞれ配設されシート状媒体の搬送をガイドするガイド
部材42とを有している。
【0022】画像形成装置20は、一般にコピー等に用
いられる普通紙(以下単に普通紙という)と、OHPシ
ートや、カード、ハガキといった90K紙、坪量約10
0g/m2相当以上の厚紙や、封筒等の、用紙よりも熱
容量が大きないわゆる特殊シート(以下単に特殊シート
という)との何れをもシート状媒体として用いることが
可能である。作像装置21は、静電潜像担持体としての
感光体ドラム25、感光体ドラム25の回転方向Aにお
いて順に配置されている図示しない周知の帯電装置、現
像装置、クリーニング装置等を有し、帯電装置と現像装
置との間で図示しない周知のポリゴンミラーを備えた走
査手段による露光光29を受ける周知の構成である。静
電潜像担持体はドラム状でなく、ベルト状としても良
い。給紙カセット23には所定サイズの用紙が、図の左
右方向が長手方向となるように載置されている。筐体2
6の一部は、図示しないが、定着装置1を通過しトナー
像が定着した用紙を積載するための排紙トレイとなって
いる。
【0023】図2に示すように、定着装置1は、シート
状媒体を搬送しつつ加熱し同シート状媒体にトナー像を
定着するシート搬送部材としての加熱ローラ3と、加熱
ローラ3に圧接された加圧ローラ5と、加熱ローラ3の
内部に備えられたヒータ6と、加熱ローラ3の温度を検
出してヒータ5の発熱による定着温度を制御するための
温度検知手段としての図示しないサーミスタと、図示し
ないクリーニング手段としてのクリーニングローラと、
図示しない離型剤供給手段としての塗布ローラと、図示
しないケーシングと、このケーシングに固設された入口
ガイド12と、トナー像を定着されたシート状媒体を加
熱ローラ3から剥離する分離爪36と、分離爪36によ
り加熱ローラ3から剥離されたシート状媒体を分離部材
から離した状態で案内する案内部材としてのローラ2等
を有している。
【0024】加圧ローラ5を加熱ローラ3に対して定着
に適した圧力で当接させるため、加圧ローラ5は、バネ
などの図示しない弾性体により、加熱ローラ3に付勢さ
れている。加熱ローラ3が、その図示しない軸により、
図示しない駆動手段により回転駆動されることで、加熱
ローラ3が回転駆動され、加圧ローラ5が従動回転す
る。ケーシングは転写装置22によって搬送されてくる
シート状媒体を受け入れるための図示しない第1の開口
と、加熱ローラ3と加圧ローラ5との対向領域である定
着領域としてのニップ部を挟んで第1の開口の反対側に
設けられ定着済みのシート状媒体を排出する図示しない
第2の開口とを有している。入口ガイド12は、その基
部が第1の開口の近傍においてケーシングの外面に固着
され、先端が第1の開口からケーシングの内部に入り込
みニップ部に向かって伸びている。
【0025】ローラ2は、シート状媒体の幅方向すなわ
ち図2における紙面と垂直方向に延在しており、ケーシ
ングにより、回転自在に支持されている。また、ローラ
2は、ケーシングの一部7とローラ2との間に配設され
た押圧バネ4により、ケーシングに弾性的に支持されて
いることにより、シート状媒体に対する当接力により変
位可能とされている。ローラ2は、その少なくとも表面
が、耐熱性やトナーの離型性に優れたフッ素樹脂系で構
成されるものであって、本実施例においては、表面に、
フッ素系樹脂製のコーティング層を有しているが、その
全体をフッ素系樹脂で構成しても良い。これにより、ロ
ーラ2に対するトナーの付着を防止すると共に、シート
状媒体のジャムを防止することができる。
【0026】カール矯正部材24は、ローラ2が当接す
る側のシート状媒体の面、すなわちトナー像を定着され
る側の面と反対側の面に当接し、シート状媒体のカール
を矯正するためのものであって、ローラ2と排出ローラ
4との間に配設されている。カール矯正部材24は、そ
の少なくとも表面が、耐熱性やトナーの離型性に優れた
フッ素樹脂系で構成されるものであって、本実施例にお
いては、表面に、フッ素系樹脂製のコーティング層を有
しているが、その全体をフッ素系樹脂で構成しても良
い。これにより、カール矯正部材24に対するトナーの
付着を防止すると共に、シート状媒体のジャムを防止す
ることができる。このことは、画像形成装置20が、シ
ート状媒体の両面にトナー画像を形成するタイプのもの
である場合に、特に有効である。
【0027】排出ローラ45によるシート状媒体の搬送
速度は、加熱ローラ3によるシート状媒体の搬送速度、
言い換えると定着装置1によるシート状媒体の搬送速度
よりも大きくなるように設定されている。従って、ニッ
プ部を通過したシート状媒体の搬送の様子は、次のよう
になる。ニップ部を通過したシート状媒体は、ローラ2
により分離爪36から離れた状態で搬送され、トナー像
は分離爪36による擦れを生じず良好な状態を保たれ
る。トナー像はローラ2に当接するが、ローラ2が回転
自在であること及び表面にコーティング層を有している
ことから、トナー像が乱れることはない。
【0028】シート状媒体の先端は、図3に示すよう
に、カール矯正部材24に当接し、カール矯正部材24
の表面に沿って搬送され、さらに搬送されると、図4に
示すようにガイド部材42に当接し、図5に示すよう
に、ガイド部材42に表面に沿って搬送され、さらに搬
送されると、図2に示すように、排出ローラ45による
搬送作用を受ける。排出ローラ45による搬送速度は定
着装置1による搬送速度より大きいため、シート状媒体
は、ニップ部と排出ローラ45との間で、ローラ2及び
カール矯正部材24に当接し且つ掛け渡された態様、す
なわち略S字状をなす態様で引っ張られた状態となる。
カール矯正部材24はS字状のシート状媒体の搬送路を
形成することでシート状媒体のカールを矯正している。
またカール矯正部材24は、シート状媒体の、トナー像
が定着された面と反対側の面に当接するのでトナー像を
乱すこともない。加熱ローラ3とローラ2とカール矯正
部材24とは、シート状媒体のカールの矯正機構を構成
している。本実施例においては、排出ローラ45もカー
ルの矯正に寄与しているからカールの矯正機構には排出
ローラ45も含まれる。
【0029】このとき、ローラ2は、シート状媒体によ
る当接力を受けるが、ローラ2は押圧バネ7によって弾
性的に支持されていることから、押圧バネ7による付勢
力に反して張力を緩和する方向に変位する。これによ
り、ローラ2がトナー像に当接していることによるトナ
ー像の乱れが防止される。そして、シート状媒体は、ト
ナー像が乱されることなく、さらに搬送される。ニップ
部において溶融していたトナー像は、排出ローラ45に
至るまでには雰囲気中で冷却され、固化するため、排出
ローラ45に当接しても乱れることはない。
【0030】本実施例は以上の構成により、画像形成装
置20の電源が投入されると、サーミスタの温度検知に
基づきヒータ6への通電及びプレ回転を行うことで、良
好な定着を行うことができる状態となって立上りが完了
し、画像形成及び定着が可能な状態となる。操作者が画
像形成を開始する周知の操作を行うと、感光体ドラム2
5の方向Aへの回転にともない、感光体ドラム25は帯
電装置より帯電され、露光光29により原稿画像に応じ
た静電潜像が形成され、この静電潜像が現像装置により
現像される。
【0031】給紙カセット23からピックアップローラ
43により送り出されたシート状媒体はレジストローラ
30に至り、レジストローラ30により画像形成のタイ
ミングをとって転写ローラ22へ向けて送られる。感光
体25上に形成されたトナー像が転写ローラ22上を矢
印B方向に搬送されるシート状媒体上に転写され、転写
後に感光体ドラム25上に残留しているトナーがクリー
ニング装置によって掻き取られて感光体ドラム25がク
リーニングされ、次の帯電に供される。
【0032】トナー像が転写されたシート状媒体は、転
写ローラ22により矢印B方向に搬送され、転写ローラ
22と定着装置1との間に配設されたガイド部材42を
経てガイド12に受け渡され、ガイド12によって定着
領域に案内される。このシート状媒体は、所定の回転速
度に制御された加熱ローラ3及び加圧ローラ5の回転に
より搬送され、ニップ部において、温度検知手段の温度
検知に基づいて制御された温度下で、トナーが加熱加圧
され溶融定着される。
【0033】以上本発明を適用した画像形成装置につい
て説明したが、ヒータは加熱ローラ及び加圧ローラに備
えられていてもよい。本実施例の画像形成装置は単色の
画像形成を行うが、本発明は、カラー画像の形成が可能
な画像形成装置に適用することができる。カール矯正部
材は、画像形成装置本体の筐体として備えられているの
ではなく、図6、7に示すように、シート状媒体の幅方
向すなわち図6、7における紙面と垂直方向に延在する
回転自在なローラ34であっても良い。
【0034】この場合、シート状媒体が略S字状をなす
態様で搬送されること、シート状媒体上のトナー像が乱
れることなく搬送されることは同様であるが、図6に示
すように、シート状媒体の先端がローラ34に当接する
と、ローラ34が回転するので、シート状媒体の搬送抵
抗が小さく、搬送がスムーズに行われ、その後上述の図
2に示した状態に対応する図7に示す状態となって、排
出ローラ45による搬送作用を受ける。ローラ34は、
上述と同様、その少なくとも表面が、耐熱性やトナーの
離型性に優れたフッ素樹脂系で構成されるものであっ
て、表面に、フッ素系樹脂製のコーティング層を有する
構成であっても、その全体をフッ素系樹脂で構成たもの
であっても良い。また、カール矯正部材は、定着装置に
配設しても良い。
【0035】上記実施例においては、加熱ローラをシー
ト搬送部材として備え、これに分離爪を配設したが、分
離爪を加圧ローラに配設して加圧ローラをシート搬送部
材としても良い。また定着装置は、熱ローラ対タイプの
ものでなく、図8に示すように、トナーを定着されるシ
ート状媒体を搬送するための無端の定着ベルト52と、
定着ベルト52を巻き掛けられた加熱ローラ53及び定
着ローラ54と、定着ベルト52を介して定着ローラ5
4に対向して配置された加圧ローラ55と、加熱ローラ
53の内部に備えられたヒータ56と、加熱ローラ3の
回転方向Cの上流側に配設された第1の温度検知手段と
してのサーミスタ8等を備えたベルト定着装置であって
も良い。図8においては定着ベルト52に分離爪36を
配設して定着ベルト52をシート搬送部材としている
が、分離爪36を加圧ローラ55に配設して加圧ローラ
55をシート搬送部材としても良い。
【0036】案内部材は、ローラ状に限らず、シートの
幅方向に複数配設された回転自在のコロ状のものであっ
ても良いが、コロ状とするとシート状媒体に対しその搬
送方向にスジ状のしわ等を生じる場合があるため、ロー
ラ状のものが望ましい。案内部材は、ローラ状、コロ状
に限らず、トナー像の乱れを発生させないのであれば、
回転自在でなく固定して設けてもよいし、シート状媒体
に当接する部分のみが曲面をなした固定の部材であって
も良い。
【0037】以上のカール矯正部材、案内部材は、回転
自在に配設した場合には、シート状媒体の搬送に合わせ
て連れ回りするものを説明したが、積極的に回転駆動し
ても良く、これにより、シート状媒体との摩擦を減じる
ことができ、またトナー像の乱れをさらに良好に防止す
ることもできる。案内部材は、必ずしもシート状媒体へ
の当接に応じて変位可能とすることを要しないが、トナ
ー像の乱れを防止するには、シート状媒体への当接に応
じて変位可能とすることが望ましい。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、シート状媒体を搬送し
つつトナー像を定着するシート搬送部材と、トナー像を
定着されたシート状媒体を上記シート搬送部材から剥離
する分離部材とを有する定着装置を備えた画像形成装置
において、上記分離部材により剥離されたシート状媒体
を分離部材から離した状態で案内する案内部材と、この
案内部材が当接する側のシート状媒体の面と反対側の面
に当接しシート状媒体のカールを矯正するためのカール
矯正部材とを有するので、案内部材を配設することによ
って生じるシート状媒体のカールを、画像形成装置を大
型化することなく矯正する構造を備えた画像形成装置を
提供することができる。
【0039】案内部材が、シート状媒体の幅方向に延在
する回転自在なローラであることとすれば、トナー像の
乱れ及びシート状媒体のジャムを防止しつつシート状媒
体を搬送することができる画像形成装置を提供すること
ができる。
【0040】案内部材が、シート状媒体に対する当接力
により変位可能であることとすれば、トナー像の乱れ及
びシート状媒体のジャムを良好に防止しつつシート状媒
体を搬送することができる画像形成装置を提供すること
ができる。
【0041】案内部材が、その少なくとも表面がフッ素
系樹脂で構成されていることとすれば、トナー像の乱れ
及びシート状媒体のジャムをさらに良好に防止しつつシ
ート状媒体を搬送することができる画像形成装置を提供
することができる。
【0042】カール矯正部材が、その少なくとも表面が
フッ素系樹脂で構成されていることとすれば、シート状
媒体の搬送に対する抵抗を減じてシート状媒体のジャム
を防止しつつシート状媒体を搬送することができる画像
形成装置を提供することができる。
【0043】シート状媒体を画像形成装置本体外に排出
する排出ローラを有し、カール矯正部材が案内部材と排
出ローラとの間に配設されていることとすれば、カール
矯正後のシート状媒体を良好に排出できる画像形成装置
を提供することができる。
【0044】排出ローラによるシート状媒体の搬送速度
がシート搬送部材による用紙の搬送速度より大きいこと
とすれば、シート状媒体が、案内部材とジャム矯正部材
とに掛け渡された状態で、定着装置と排出ローラとの間
で張力を受けるので、カール矯正部材によるシート状媒
体のカールの矯正を効果的に行うことができる画像形成
装置を提供することができる。
【0045】カール矯正部材が、画像形成装置本体の筐
体の一部をなしていることとすれば、シート状媒体のカ
ールを矯正する構造を、小型化した画像形成装置を提供
することができる。
【0046】カール矯正部材が、シート状媒体の幅方向
に延在する回転自在なローラであることとすれば、シー
ト状媒体の搬送に対する抵抗をさらに減じてシート状媒
体のジャムを防止しつつシート状媒体を良好に搬送する
ことができる画像形成装置を提供することができる。
【0047】カール矯正部材が、定着装置に配設されて
いることとすれば、シート状媒体のカールの矯正機構を
構成するシート搬送部材と案内部材とカール矯正部材と
の位置決め精度を向上してより良好なカールの矯正を行
うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0048】定着装置が、トナー像を定着されるシート
状媒体を搬送するための無端の定着ベルトと、定着ベル
トを巻き掛けられた加熱ローラ及び定着ローラと、定着
ベルトを介して定着ローラに対向して配置される加圧ロ
ーラとを具備し、シート搬送部材が定着ベルト又は加圧
ローラであることとすれば、熱ローラ対タイプの定着装
置を備えている場合であってもシート状媒体のカールを
矯正することができる画像形成装置を提供することがで
きる。
【0049】定着装置が、トナー像を定着されるシート
状媒体を加熱するとともに搬送するための加熱ローラ
と、この加熱ローラに圧接される加圧ローラとを具備
し、シート搬送部材が加熱ローラ又は加圧ローラである
こととすれば、ベルト定着装置を備えている場合であっ
ても、シート状媒体のカールを矯正することができる画
像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像形成装置の概略図であ
る。
【図2】図1に示した定着装置、カール矯正部材及び排
出ローラの配設態様並びにシート状媒体の搬送の状態を
示す概略図である。
【図3】シート状媒体の搬送の別の状態を示す概略図で
ある。
【図4】シート状媒体の搬送のさらに別の状態を示す概
略図である。
【図5】シート状媒体の搬送のまたさらに別の状態を示
す概略図である。
【図6】カール矯正部材をローラ状にした場合を示す、
図3に対応する概略図である。
【図7】カール矯正部材をローラ状にした場合の、図2
に対応する概略図である。
【図8】図1に示した定着装置とは別のタイプの定着装
置の構成例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 定着装置 2 案内部材 3 シート搬送部材としての加熱ローラ 5 加圧ローラ 20 画像形成装置 24 カール矯正部材 26 画像形成装置本体の筐体 34 カール矯正部材としてのローラ 36 分離部材 45 排出ローラ 52 シート搬送部材としての定着ベルト 53 加熱ローラ 54 定着ローラ 55 加圧ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/20 106 G03G 15/20 106 Fターム(参考) 2H033 AA15 BA10 BA11 BA12 BA16 BB38 2H072 AB07 BA12 CA01 CA02 CB09 HA02 HA07 HA08 JA02 3F049 AA01 DA12 LA02 LA05 LA07 LB03 3F053 AA19 HA03 HB13 LA02 LA05 LA07 LB03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状媒体を搬送しつつトナー像を定着
    するシート搬送部材と、トナー像を定着されたシート状
    媒体を上記シート搬送部材から剥離する分離部材とを有
    する定着装置を備えた画像形成装置において、 上記分離部材により剥離されたシート状媒体を分離部材
    から離した状態で案内する案内部材と、この案内部材が
    当接する側のシート状媒体の面と反対側の面に当接しシ
    ート状媒体のカールを矯正するためのカール矯正部材と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、上
    記案内部材は、シート状媒体の幅方向に延在する回転自
    在なローラであることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像形成装置にお
    いて、上記案内部材は、シート状媒体に対する当接力に
    より変位可能であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3の何れか1つに記載の画
    像形成装置において、上記案内部材は、その少なくとも
    表面がフッ素系樹脂で構成されていることを特徴とする
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の何れか1つに記載の画
    像形成装置において、カール矯正部材は、その少なくと
    も表面がフッ素系樹脂で構成されていることを特徴とす
    る画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5の何れか1つに記載の画
    像形成装置装置において、シート状媒体を画像形成装置
    本体外に排出する排出ローラを有し、上記カール矯正防
    止部材は上記案内部材と上記排出ローラとの間に配設さ
    れていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の画像形成装置において、上
    記排出ローラによるシート状媒体の搬送速度は上記シー
    ト搬送部材によるシート状媒体の搬送速度より大きいこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7の何れか1つに記載の画
    像形成装置において、上記カール矯正部材は、画像形成
    装置本体の筐体の一部をなしていることを特徴とする画
    像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項1ないし7の何れか1つに記載の画
    像形成装置において、上記カール矯正部材は、シート状
    媒体の幅方向に延在する回転自在なローラであることを
    特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項1ないし7の何れか1つに記載の
    画像形成装置において、上記カール矯正部材は、上記定
    着装置に配設されていることを特徴とする画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10の何れか1つに記載
    の画像形成装置において、上記定着装置は、トナー像を
    定着されるシート状媒体を搬送するための無端の定着ベ
    ルトと、上記定着ベルトを巻き掛けられた加熱ローラ及
    び定着ローラと、上記定着ベルトを介して上記定着ロー
    ラに対向して配置される加圧ローラとを具備し、上記シ
    ート搬送部材が上記定着ベルト又は上記加圧ローラであ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項1ないし10の何れか1つに記載
    の画像形成装置において、上記定着装置は、トナー像を
    定着されるシート状媒体を加熱するとともに搬送するた
    めの加熱ローラと、この加熱ローラに圧接される加圧ロ
    ーラとを具備し、上記シート搬送部材が上記加熱ローラ
    又は上記加圧ローラであることを特徴とする画像形成装
    置。
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