JP2003212154A - 車両におけるフードロックストライカの取付構造 - Google Patents
車両におけるフードロックストライカの取付構造Info
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Abstract
ードフレームからの離脱を確実に防止でき、車両の安全
性が向上する車両におけるフードロックストライカの取
付構造を提供する。 【解決手段】フードスキン1及びフードフレーム2から
なるエンジンフード3と、エンジンフード3に固定され
るフードロックストライカ6と、を有するフードロック
ストライカの取付構造において、フードロックストライ
カ6は、車体側にロックされるストライカ4と、ストラ
イカ4が設けられるリインフォースメント5とを備え、
リインフォースメント5がフードフレーム2に車体側か
ら固定され、リインフォースメント5とフードフレーム
2とは、少なくとも一部がボルト締結手段7によって固
定される構成とした。
Description
ドロックストライカの取付構造に関するものである。
ード(ボンネット)には、エンジンフード閉時に車体側
にロックするためのフードロックストライカが設けられ
ている。図3は従来のフードロックストライカの取付構
造を示す側断面説明図である。エンジンフードは、フー
ドスキン31とフードフレーム32とから構成され、フ
ードロックストライカは、車体側に設けられたラッチ部
(図示せず)にロックするストライカ33とリインフォ
ースメント34とブラケット35とから構成される。
ト34はフードスキン31とフードフレーム32との間
において配設され、フードスキン31に対して接着剤に
より接合されると共に、フードフレーム32に対しては
ブラケット35と共にスポット溶接により固定される。
本図に示したタイプは板厚の厚いブラケット35を介在
させた場合であるが、ブラケット35を設けることなく
リインフォースメント34に直接ストライカ33を取り
付けた構造のものもある。この場合、リインフォースメ
ント34の剛性を得るためにリインフォースメント34
自体の板厚を厚くする必要がある。以上に説明した取付
構造は、特開平6−171548号公報や特開平6−3
12670号公報にも開示されている。
付構造に関する他の従来例を示す。この取付構造は、ス
トライカ43を取り付けたリインフォースメント44
を、フードフレーム42に対して車体側からスポット溶
接(溶接箇所を符号45にて示す)により取り付けるも
のである。つまり、図3に示した取付構造では、剛性が
必要な板厚の厚い構成部材(ブラケット35、或いはリ
インフォースメント34を指す)がフードフレーム32
よりもフードスキン31側にレイアウトされるのに対
し、図4に示した取付構造は、リインフォースメント4
4がフードフレーム42よりも車体側にレイアウトされ
る。
しては、例えばフードスキン41が歩行者と接触した場
合において、フードスキン41のすぐ内側に、板厚の厚
い前記ブラケット35やリインフォースメント34では
なく、フードスキン41と同程度の板厚の薄いフードフ
レーム42が存することから、このフードフレーム42
が容易に変形することで衝撃が吸収され、もって歩行者
へのダメージが低減されるというように歩行者保護の観
点で優れる点にある。
に示した取付構造では、エンジンフード周りのデザイン
形状によっては、車両衝突時に前記スポット溶接の箇所
が外れてフードロックストライカ(リインフォースメン
ト44)がフードフレーム42から離脱し、エンジンフ
ードが開いてしまうおそれがあった。
に創作されたものであり、車両衝突時においてリインフ
ォースメントのフードフレームからの離脱を確実に防止
でき、車両の安全性が向上する車両におけるフードロッ
クストライカの取付構造を提供することを目的としてい
る。
するため、フードスキン及びフードフレームからなるエ
ンジンフードと、前記エンジンフードに固定されるフー
ドロックストライカと、を有するフードロックストライ
カの取付構造において、前記フードロックストライカ
は、車体側にロックされるストライカと、前記ストライ
カが設けられるリインフォースメントとを備え、前記リ
インフォースメントが前記フードフレームに車体側から
固定され、前記リインフォースメントと前記フードフレ
ームとは、少なくとも一部がボルト締結手段によって固
定される車両におけるフードロックストライカの取付構
造とした。これにより、リインフォースメントとフード
フレームとの結合強度が高まり、車両衝突時におけるリ
インフォースメントのフードフレームからの離脱を確実
に防止でき、エンジンフードが開いてしまうといった問
題を回避できる。
ィフナと共に前記ボルト締結手段によって前記フードフ
レームに共締めされる構成とした。これにより、ボルト
締結部位周りの固定強度を高めることができ、車両衝突
時におけるリインフォースメントのフードフレームから
の離脱をより確実に防止できる。
方部分が、前記ボルト締結手段によって前記フードフレ
ームに固定される構成とした。これにより、ボルト締結
部による固定の信頼性がさらに向上する。
記ボルト締結手段及び溶接によって前記フードフレーム
に固定される構成とした。これにより、例えば所望のリ
インフォースメントの固定強度が得られる程度にボルト
締結手段による固定部位数を必要最小限に抑え、残りの
固定部位を溶接とすることで、組み立て効率の向上が図
れ、さらには部品点数の低減が図れる。
図面を参照しながら説明する。図1及び図2はそれぞれ
フードロックストライカの取付構造を示す側断面説明
図、平面説明図である。
設けられたヒンジ機構(図示せず)を介して回動開閉可
能に構成される。エンジンフード3は、エンジンルーム
を上方から覆うフードスキン1と、フードスキン1の内
面側に設けられるフードフレーム2とからなり、フード
スキン1とフードフレーム2は、例えば図1に示される
ように、端部においてかしめ処理等により、また所定箇
所において接着剤12等により互いに接合されている。
せず)側にロックされるストライカ4と、ストライカ4
が設けられるリインフォースメント5とからなる。スト
ライカ4は略コの字形を呈した部材であり、車体側のラ
ッチ部(図示せず)にロック(係合)することでエンジ
ンフード3を閉じた状態とする。ストライカ4は、リイ
ンフォースメント5から車体側に垂下されるようにし
て、その両端部がかしめや溶着、溶接等によりリインフ
ォースメント5に固定される。
を強固に保持するために比較的厚みのある板材とするこ
とが望ましく、本実施形態では、前記フードスキン1及
びフードフレーム2の板厚がそれぞれ0.6mm、0.
5mmであるのに対し、リインフォースメント5の板厚
を1.2mmとしている。リインフォースメント5は側
面視して複数の屈曲部を有するように折り曲げ形成され
ており、その前端部及び後端部がフードフレーム2に対
し車体側からあてがわれた状態としてフードフレーム2
に固定される。つまり、リインフォースメント5はフー
ドフレーム2に車体側から固定されることでフードフレ
ーム2よりも車体側に位置する。
ドフレーム2に車体側から固定し、その固定手段とし
て、リインフォースメント5とフードフレーム2とを少
なくとも一部においてボルト締結手段7により固定する
構成としたことを主な特徴とする。機械的結合、特にボ
ルト締結による固定方式とすることにより、従来のスポ
ット溶接のみによる結合の場合に比して、リインフォー
スメント5とフードフレーム2との結合強度を高めるこ
とができる。したがって、エンジンフード3が大きな衝
撃を受けた際、リインフォースメント5のフードフレー
ム2からの離脱を防止でき、車両が衝突した際にエンジ
ンフード3が開いてしまうといった問題を確実に回避で
きる。
の後端側(車体後方部分)においてボルト締結手段7を
用いている。フードフレーム2の外面側、つまりフード
スキン1に対向する面側には、図2から判るように、車
幅方向を長手とする略矩形状のスティフナ11が固着さ
れている。スティフナ11の板厚は1.2mmとしてあ
る。なお、このスティフナ11はボルト締結手段7のみ
によりフードフレーム2に固定する態様としても構わな
いが、予めフードフレーム2にスポット溶接等により固
定しておけば組み付け効率が向上する。
等により固着されており、したがって、車体側からボル
ト8をこのナット10に螺合させることでリインフォー
スメント5はフードフレーム2に締結固定される。符号
9はワッシャである。スティフナ11を設けることなく
リインフォースメント5をフードフレーム2に締結固定
しても良いが、スティフナ11と共に共締めする構成と
することで締結部位周りの固定強度を高めることができ
る。
ント5をボルト締結手段7と溶接との両結合手段により
フードフレーム2に固定している。図2に示すように、
リインフォースメント5は前端部において4ヶ所、スポ
ット溶接により固定され、後端部においては、スティフ
ナ11の左右端近傍においてボルト締結手段7により固
定されると共に、5ヶ所においてスポット溶接により固
定されている。
る締結は人手による螺合処理を要することから、溶接
(この場合、ロボットによるスポット溶接が一般的であ
る)に比して劣る。したがって、ボルト締結手段7と溶
接とを併用する構成は、例えば所望のリインフォースメ
ント5の固定強度が得られる程度にボルト締結手段7に
よる固定部位数を必要最小限に抑え、残りの固定部位を
溶接とすることで、組み立て効率の向上が図れ、さらに
は部品点数(ボルト、ナット等)の低減が図れることと
なる。
による固定部位をリインフォースメント5の車体後方部
分(ストライカ4よりも車体後方の部位であり、特に後
端近傍が好ましい)とすることにより次のような効果が
奏される。車両前端から離れた位置にボルト締結部がレ
イアウトされることとなるので、車両が正面から衝突し
た際、ボルト締結部への影響が、例えばエンジンフード
3が変形する過程において衝撃の度合いが吸収されるこ
とで低減されることになる。したがって、ボルト締結部
による固定の信頼性が増す。
が、各構成要素のレイアウト、形状、個数等は、図面に
記載したものに限定されず、本発明はその趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜設計変更が可能である。
な衝撃を受けた際、リインフォースメントのフードフレ
ームからの離脱を防止できる。したがって、車両が衝突
した際にエンジンフードが開いてしまうといった問題を
確実に回避でき、車両の安全性が向上する。
造を示す側断面説明図である。
造を示す平面説明図である。
す側断面説明図である。
を示す側断面説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 フードスキン及びフードフレームからな
るエンジンフードと、前記エンジンフードに固定される
フードロックストライカと、を有するフードロックスト
ライカの取付構造において、 前記フードロックストライカは、車体側にロックされる
ストライカと、前記ストライカが設けられるリインフォ
ースメントとを備え、前記リインフォースメントが前記
フードフレームに車体側から固定され、 前記リインフォースメントと前記フードフレームとは、
少なくとも一部がボルト締結手段によって固定されるこ
とを特徴とする車両におけるフードロックストライカの
取付構造。 - 【請求項2】 前記リインフォースメントは、スティフ
ナと共に前記ボルト締結手段によって前記フードフレー
ムに共締めされることを特徴とする請求項1に記載のフ
ードロックストライカの取付構造。 - 【請求項3】 前記リインフォースメントの車体後方部
分が、前記ボルト締結手段によって前記フードフレーム
に固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に
記載のフードロックストライカの取付構造。 - 【請求項4】 前記リインフォースメントは、前記ボル
ト締結手段及び溶接によって前記フードフレームに固定
されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
れかに記載のフードロックストライカの取付構造。
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