JP2003211564A - ヒダ付き縦ピロー包装体の製造方法 - Google Patents

ヒダ付き縦ピロー包装体の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒダが底面部の周縁に垂下して底面部を隠し安
定した自立性を有しタイトな包装形態を感じさせるヒダ
付き包装体を連続的に量産できるヒダ付き縦ピロー包装
体の製造方法 【解決手段】原反ロールから包材Fを繰り出し、ヒダh
を、所要寸法の配列ピッチとなるように形成し、次い
で、ヒダhが付いた包材Fをフォーマー10に掛けて該
フォーマーの内側に通された被包装物充填筒11を略一
巻きする筒状に曲成して包材の両端縁を接続シールし包
装筒Hとして被包装物充填筒11の下方へ垂下してい
き、次いで、被包装物充填筒11の下方において包装筒
Hのヒダhから所要離れた位置を二条のヒートシーラに
よって二条のヒートシールを施すとともに二条のヒート
シールの間に袋切り離しのカットを入れ、切り離された
包装体Pを上下逆にすることにより、ヒダhが底面部の
略周縁に垂下していてヒダhが底面部を隠した状態の自
立性角底袋である縦ピロー包装体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、縦形製袋充填包装方
法において、ヒダが底面部の周縁に垂下して底面部を隠
し安定した自立性を有しタイトな包装形態を感じさせる
ヒダ付き包装体を連続的に量産できるヒダ付き縦ピロー
包装体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の縦形製袋充填包装方法は、包材の
原反ロールから包材を繰り出してフォーマーに掛けて該
フォーマーの内側に通された被包装物充填筒を略一巻き
するように筒状に曲成して包材の両端縁を合掌状に重ね
るか又は封筒貼り重ねてヒートシールして包装筒として
被包装物充填筒の下方へ垂下していき被包装物を被包装
物充填筒を通し落下充填するとともに包装筒に対して被
包装物の下側の際と上側の際にボトムヒートシールとト
ップヒートシールを施すものである。そして、ボトムヒ
ートシールとトップヒートシールを設ける二条ヒートシ
ールを施すときに側面方向より上下の際に突っ込み棒を
突き込んでボトムガセットとトップガセットを付けて角
底袋とした縦ピロー包装体に製造することが行なわれて
いる。さらに、被包装物充填筒を略一巻きにした包材の
両端縁をヒートシールして包装筒として四方にリブを付
けることも行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の縦形製袋充
填包装方法により製造される角底となる縦ピロー包装体
は、綺麗な角底を形成することが出来ない。
【0004】本願発明は、縦形製袋充填包装方法におい
て、ヒダが底面部の周縁に垂下して底面部を隠し安定し
た自立性を有しタイトな包装形態を感じさせるヒダ付き
包装体を連続的に量産できるヒダ付き縦ピロー包装体の
製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】[請求項1]に記載の発
明は、包材の原反ロールから包材を繰り出し、内面同士
が合掌状にヒートシールされ上流側に倒されて包材の幅
方向に延びるヒダを、所要寸法の配列ピッチとなるよう
に形成し、次いで、ヒダ付き包材をフォーマーに掛けて
該フォーマーの内側に通された被包装物充填筒を略一巻
きするように筒状に曲成して包材の両端縁を接続シール
し包装筒として被包装物充填筒の下方へ垂下していき、
次いで、被包装物充填筒の下方において包装筒のヒダか
ら所要離れた位置を二条のヒートシーラによって二条の
ヒートシールを施すとともに二条のヒートシールの間に
袋切り離しのカットを入れ、切り離された包装体を上下
逆にすることにより、前記ヒダが底面部の略周縁に垂下
していてヒダが底面部を隠した状態の自立性角底袋であ
る縦ピロー包装体を製造することを特徴とするヒダ付き
縦ピロー包装体の製造方法である。
【0006】[請求項2]に記載の発明は、包材の内面
同士が合掌状にヒートシールされ上流側に倒されて包材
の幅方向に延びるヒダを、所要寸法の配列ピッチとなる
ように形成しヒダ付き包材として巻き取った原反ロール
からヒダ付き包材を繰り出してフォーマーに掛けて該フ
ォーマーの内側に通された被包装物充填筒を略一巻きす
るように筒状に曲成して包材の両端縁を接続シールし包
装筒として被包装物充填筒の下方へ垂下していき、次い
で、被包装物充填筒の下方において包装筒のヒダから所
要離れた位置を二条のヒートシーラによって二条のヒー
トシールを施すとともに二条のヒートシールの間に袋切
り離しのカットを入れ、切り離された包装体を上下逆に
することにより、前記ヒダが底面部の略周縁に垂下して
いてヒダが底面部を隠した状態の自立性角底袋である縦
ピロー包装体を製造することを特徴とするヒダ付き縦ピ
ロー包装体の製造方法である。
【0007】[請求項3]に記載の発明は、包材の外面
に上流側と下流側のスリット形成プレートを密着し、包
材の間欠走行の停止時に下流側のスリット形成プレート
とこれに対応する包材押えプレートとで包材を固定して
から、ヒダ折りプレートを上流側と下流側のスリット形
成プレート間の隙間に突っ込んで包材の上流側を引っ張
ってヒダ折りを行ない、次いで、上流側のスリット形成
プレートとこれに対応する包材押えプレートとで包材の
ヒダ折りの上流側の際を固定してからヒダ折りプレート
を後退復帰させ、次いで、上流側と下流側のスリット形
成プレートに対応して設けられた一対のヒダ付け用ヒー
トシーラーを閉動させて前記ヒダ折り部分にヒダ付けヒ
ートシールを施し、次いで、一対のヒダ付け用ヒートシ
ーラーを開動させるとともに上流側と下流側の包材押え
プレートを後退復帰させ、次いで、包材の次ぎの間欠走
行を行なうことを特徴とする[請求項1]又は[請求項2]
に記載のヒダ付き縦ピロー包装体の製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、ヒダ付き縦ピロー包装体
を製造できる縦形製袋充填包装装置の概略の全体斜視図
を示す。図2は製袋工程を説明するための縦形製袋充填
包装装置の所要箇所の水平断面図を示す。図1及び図2
に示す縦形製袋充填包装装置について説明する。包材の
原反ロールRから繰り出される包材Fは、ガイドロール
1に掛けられてから図示しないサーボモータにより増減
速駆動される包材繰り出しロール2と回転自在なニップ
ロール3により牽引され走行されるように通され、次い
で、段差ロール4に掛けられてからガイドロール5,6
に掛けられる。段差ロール4は、下流側からの包材Fの
引き出しに対して繰り出し抵抗を軽くて一定に保つ役目
をする。包材繰り出しロール2は、段差ロール4が下限
位置に下がるとフィルムの繰り出し量を少なくし、又、
上限位置に上がるとフィルムの繰り出し量を多くする。
【0009】次いで、包材Fは、ヒダ付け装置7に通さ
れここで内面同士が合掌状にヒートシールされヒダhが
走行方向に対して直交する方向に延在するように付けら
れさらにヒダ倒し手段8に通されてヒダhが移送方向後
方に倒される。ヒダ付け装置7は、包材Fの下面(外
面)を密着している上流側と下流側のスリット形成プレ
ート7a,7bと、スリット形成プレート7a,7bの下側に
対応するヒダ付け用ヒートシーラー7c,7dと、スリッ
ト形成プレート7a,7bの上側に対応して設けられ包材
Fをスリット形成プレート7a,7bへ押えつける包材押
えプレート7e,7fと、スリット形成プレート7a,7bの
スリット間に対応して包材Fの上側に設けられていてス
リットに下降してヒダ折りを行なうヒダ折りプレート7
gとからなる。ヒダhの形成は、包材Fの間欠走行の停
止時に行なう。最初に包材押えプレート7fを下降し包
材Fをスリット形成プレート7bに押し付け、次いで、
ヒダ折りプレート7gを下降して包材Fをスリット形成
プレート7a,7bのスリット間に突っ込んでヒダ折りを
行ない、次いで、包材押えプレート7eを下降し包材F
をスリット形成プレート7aに押し付けてからヒダ折り
プレート7gを上昇復帰し、次いで、ヒダ付け用ヒート
シーラー7c,7dを閉じて包材Fのヒダ折り合掌部にヒ
ートシールを施してヒダhを形成し、次いで、ヒダ付け
用ヒートシーラー7c,7dを開くと共に、包材押えプレ
ート7e,7fを上昇復帰させて、包材Fを走行可能にす
る。なお、ヒダ折りプレート7gを最初に降下してヒダ
折りを行ない、次いで、包材押えプレート7e,7fに降
下して包材Fを押えてヒダ折りプレート7gを上昇する
手順としても実施が可能である。ヒダ倒し手段8とし
て、図では一対の回転フリーロールが用いられている
が、これに限定されるものではなく、包材Fの走行を許
してヒダ1を上流側に倒す隙間、例えば1.5mm〜3.
0mmの隙間があるように上下一対に平板が設けられて
いても良い。
【0010】次いで、包材Fは、ガイドロール9に掛け
られてからフォーマー10の襟部10aに掛けられ、図
2(a)に示すように、フォーマー10の前側が開いてい
る断面C形の筒部10bとその内側を通っている被包装
物充填筒11との隙間に通されて該被包装物充填筒11
を略一巻きして包材Fの両端縁が被包装物充填筒11の
前側で突き合わさるように曲成されるとともに、両面シ
ーラントフィルムからなる三層の接続テープを巻いてな
るリールWから繰り出される該接続テープTが被包装物
充填筒11の前側に通され包材Fの両端縁の内側に目張
りするように通され、そして、図2(b)に示すように、
センターヒートシールバー21が被包装物充填筒11が
受台として包材Fの両端縁と接続テープTを挟圧してヒ
ートシールすることにより包材Fの端縁同士を接続シー
ルされて包装筒Hとなる。なお、包装筒Hは、ヒダhが
上向きになっているので、フォーマー10の筒部10b
と被包装物充填筒11との隙間に通過できる。
【0011】次いで、包装筒Hは、図2(c) ―図2(d)
―図2(e)に示すように、被包装物充填筒11の断面形
状が変化する状態に従って変化する。図2(c)では包装
筒Hが矩形に変化し、図2(d)では包装筒Hが被包装物
充填筒11の両側に溝を形成しているリブ11aがあり
この溝へガイド12,12により押し付けられ、図2(e)
では被包装物充填筒11の両側の溝を形成していたリブ
が無くなりその分、ガイド12,12の巾が大きくな
り、包装筒Hはガイド12とリブ付けヒートシールバー
13との隙間を通ってリブ状に折り畳まれて間欠走行
し、停止時にリブ付けヒートシールバー13,13が挟
圧することによりヒートシールされてリブmが形成され
る。そして、図2(f)に示すように、リブmが形成され
た包装筒Hは、フィルム送り装置のベルト14,14に
より牽引され被包装物充填筒11の下方へ垂下してい
く。各ヒダhは上向きに付いている。ヒダhが設けられ
るピッチは、袋高さ寸法とヒダからボトムヒートシール
までの底面部を形成するための寸法(好ましくはサイド
ガセットの折り込み寸法と略同寸法)とボトムヒートシ
ールに必要な寸法との合計寸法に等しい長さである。フ
ィルム送り装置は、ヒダhが設けられるピッチに等しい
長さの間欠送りを行なう。
【0012】次いで、図1に示すように、被包装物充填
筒11の下方に垂下する包装筒Hは、被包装物充填筒1
1の下端より垂下する四本の包装筒内四隅ガイド15に
案内されて矩形筒に維持され、カットマーク位置を挟ん
で上下位置であって左右側面の巾中央を先端が二股状で
ある一対の底ガセット形成用突き込み棒16により突き
込まれることにより、下側のこれからヒートシール・カ
ットされて切り離される縦ピロー包装体のトップヒート
シールの内側に折り畳まれるトップガセット、及び、上
側の次に縦ピロー包装体Pとされるボトムヒートシール
の内側に折り畳まれるボトムガセットが形成される。そ
して、包装筒Hは、横ヒートシーラ17,17によって
二条のヒートシール(トップヒートシールとボトムヒー
トシール)を施されるともに、一方の横ヒートシーラ1
7に組み込まれている図示しないカッターにより二条の
ヒートシールの間にカットが入れられて袋の切り離しが
行なわれる。横ヒートシーラ17,17によって包装筒
Hに二条のヒートシールが行なわれている間に、一定量
の被包装品がホッパー20に投入され被包装物充填筒1
1を通って落下し横ヒートシーラ17,17の上に充填
される。横ヒートシーラ17,17が開くと、フィルム
送り装置のベルト14,14によりフィルム送りが行な
われる。以上の包装サイクルを繰り返す。切り離される
縦ピロー包装体Pは、ヒダhが上端に付いており、この
ため、バキューム式保持・反転手段18により縦ピロー
包装体の両側面が保持されて、切り離し後に上下反転さ
れてヒダhが下端に付いた状態でコンベア19に載置さ
れ移送される。なお、切り離される縦ピロー包装体P
は、上下反転されてヒダhが下端に付いた状態となるの
で、トップヒートシールとボトムヒートシールは、包装
体について考えると、通常の縦形製袋充填包装方法の場
合とは逆転することになる。
【0013】図3は、上記の縦形製袋充填包装装置によ
り製造されるヒダ付き縦ピロー包装体の斜視図を示す。
このヒダ付き縦ピロー包装体Pは、ヒダhより下側部分
に関し、両側に三角形のポケット状のボトムガセットが
入って平面展開して底面部が形成され、ヒダhが底面部
の略周縁に垂下していてかつヒダhが前面部と右側面部
と左側面部と後面部に対して同一平面をなし独立した外
観を呈さないのでタイトな包装形態を感じさせ、ヒダh
が底面部を隠し安定した自立性角底袋となる。
【0014】本願発明の周辺範囲について説明する。図
1に示すヒダ付き縦ピロー包装体を製造できる縦形製袋
充填包装装置において、包装筒Hにリブを設けなくても
良い。この場合には、被包装物充填筒11を上端から下
端まで同一径の円筒とすることができる。又、ボトムガ
セットとトップガセットを設けないときは、被包装物充
填筒11の下端に包装筒内四隅ガイド15を設けなくて
も良い。又、リブを設けないで、ヘム(折り線が付いた
稜線)を設けても良い。
【0015】図1に示すヒダ付き縦ピロー包装体を製造
できる縦形製袋充填包装装置を用いて、被包装物充填筒
11の前側における包材Fの両端縁の閉じ合わせは、合
掌型ヒートシールであっても良いし、又は一方の端縁の
外面に他方の端縁の内面を密着して接着する、いわゆる
封筒張りシールとしても良い。封筒張りシールとする場
合は、内側に重ねるヒダ1の二重の端縁のうち外側部分
を所要形状に切り欠くと共に、外側に重ねるヒダ1の二
重の端縁のうち内側部分を所要形状に切り欠いて重ね合
わせてヒートシールすると、該閉じ合わせ箇所の両側の
ヒダ1が一枚状になる。さらに、包材の水平方向の両端
縁の閉じ合わせ位置は、後面部中央ではなく、例えば、
右側面と後面部との稜の近傍であっても良い。これらの
変形例は、図1に示す縦形製袋充填包装装置を若干変更
すれば実現できる。さらに、ヒダhを袋の高さの上端と
高さ中央にも設けても良い。図1に示すヒダ付き縦ピロ
ー包装体を製造できる縦形製袋充填包装装置に装着する
原反ロールRは、包材の原反ロールから包材を繰り出
し、内面同士が合掌状にヒートシールされ上流側に倒さ
れて包材の幅方向に延びるヒダを、所要寸法の配列ピッ
チとなるように形成したヒダ付き包材を巻き取ってなる
原反ロールであっても良い。すなわち、本願発明のヒダ
付き縦ピロー包装体の製造方法は、包材にヒダを付ける
ことについて、アウトラインで行なっても良い。ヒダ付
けをアウトラインで行なう場合には、通常においてはヒ
ダが走行方向後方に倒れて巻かれるので、このままのヒ
ダ付き包材の原反ロールを縦ピロー包装機に掛けようと
すると、ヒダが走行方向前方に向くことになりフォーマ
ーに引っかかってしまうので、ヒダ付き包材の原反ロー
ルの巻き直しを行なうか、又は、包材にヒダを付けた後
にヒダを走行方向前側に倒す装置を負荷してこの装置に
通してから巻き取るようにする。[請求項1]及び[請
求項2]に記載のヒダ付き縦ピロー包装体の製造方法
は、実施の形態に示す装置とは異なるヒダ付け装置でヒ
ダ付けを行なっても良く、ヒダ付け装置は、内面同士が
合掌状にヒートシールされ上流側に倒されて包材の幅方
向に延びるヒダを形成できれば足りる。
【0016】ヒダ付き縦ピロー包装体を製作するための
包材Fは例えば以下のような積層フィルムからなる。 (1) OPP 20μm/接着剤/LLDPE 20μm ・・・・(外層/内
層:シーラント) (2) OPP 20μm/接着剤/一軸延伸または二軸延伸HDPE
/接着剤/LLDPE・・・・(外層/中間層/内層:シーラン
ト) (3) OPP 20μm/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/LLD
PE 20μm・・・・(外層/中間層/内層:シーラント) (4) OPP(シリカ又はアルミナ蒸着層)/接着剤/一軸
延伸または二軸延伸HDPE/接着剤/LLDPE 20μm・・・・
(外層/中間層/内層:シーラント) (5)PET20μm/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/OPP20
μm/接着剤/LLDPE 20μm・・・・(外層/中間層/中間層
/中間層/内層:シーラント) (6) 紙/接着剤LLPDE 50μm・・・・(外層/内層:シーラ
ント) (7) PET 12μm/接着剤/LLPDE 20μm ・・・・(外層/内
層:シーラント) (8) AL 19μm/接着剤/LLPDE 70μm・・・・(外層/内
層:シーラント) (9) PET・SiOx 12μm/接着剤/LLPDE 100μm ・・・・(外
層/内層:シーラント) (10) CPP 5μm・OPP 30μm共押出し/接着剤/CPP 20μ
m ・・・・(外層/内層;内外面シーラント) ヒダ1をヒートシールにより形成するために、包材Fの
構成は、上記の積層フィルムの例示から分かるように内
面がシーラントフィルムとなっている。なお、包材Fは
シーラントフィルム単体より構成されていても良い。
【0017】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願発明のヒ
ダ付き縦ピロー包装体の製造方法は、縦形製袋充填包装
方法において、包材が平面のときに内面同士を合掌状に
接着して倒したヒダを形成して該ヒダで底面部を隠す自
立性角底袋を作る構成であるので、ヒダに皺が発生する
惧れがなく外観が綺麗なヒダが得られ、特にヒダとして
の独立した外観を呈さず周面部と一平面を形成してタイ
トな包装形態を感じさせ、包装形態として美観に優れて
おり、ヒダ部分の完全密封が確保され液体容器としても
適する形態のヒダ付き縦ピロー包装体を連続的に量産す
ることができる。又、本願発明のヒダ付き縦ピロー包装
体の製造方法によれば、ヒダを形成するに際して包材の
下流側を引っ張らないので、ヒダとヒダとの間隔寸法が
正確になり、ヒダ付き縦ピロー包装体の製造方法を実施
した場合に、包装体が均一な大きさになる。本願発明の
ヒダ付き縦ピロー包装体の製造方法は、ヒダの丈(包材
の走行方向に沿ったヒダの長さ)を所望の大きさにする
ことが出来るので、厚くて腰の強い包材を用いて製袋す
るようにしてヒダの丈を大きくして三段位に積み上げて
商品展示できる縦ピロー包装体を作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかるヒダ付き縦ピロー包装体を製
造できる縦形製袋充填包装装置の概略の全体斜視図を示
す。
【図2】製袋工程を説明するための縦形製袋充填包装装
置の所要箇所の水平断面図を示す。
【図3】図1の縦形製袋充填包装装置により製造される
ヒダ付き縦ピロー包装体の斜視図を示す。
【符号の説明】
R・・・包材の原反ロール、F・・・包材、1・・・ガ
イドロール、2・・・包材繰り出しロール、3・・・ニ
ップロール、4・・・段差ロール、5,6・・・ガイド
ロール、7・・・ヒダ付け装置、7a,7b・・・スリッ
ト形成プレート、7c,7d・・・ヒダ付け用ヒートシー
ラー、7e,7f・・・包材押えプレート、7g・・・ヒダ
折りプレート、8・・・ヒダ倒し手段、9・・・ガイド
ロール、10・・・フォーマー、10a・・・襟部、1
0b・・・筒部、11・・・被包装物充填筒、T・・・
接続テープ、H・・・包装筒、h・・・ヒダ、12・・
・ガイド、13・・・リブ付けヒートシールバー、m・
・・リブ、14・・・フィルム送り装置のベルト、15
・・・包装筒内四隅ガイド、16・・・底ガセット形成
用突き込み棒、17・・・横ヒートシーラ、P・・・縦
ピロー包装体、18・・・バキューム式保持・反転手
段、19・・・コンベア、20・・・ホッパー、21・
・・センターヒートシールバー、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 宏道 愛知県犬山市字前田面1番地の143 Fターム(参考) 3E050 AA08 AB02 AB08 CA01 CA02 CB03 CB05 CC10 DC03 DC04 DC08 DC09 DD03 DF01 DH10 FA01 FB01 FB07 GA02 GB01 GC10 3E075 AA07 BA47 BA70 BA72 BB08 CA02 DA14 DA32 DB14 DC06 DC17 DC44 DC48 DD12 DD42 DD43 DE25 FA06 GA02 GA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】包材の原反ロールから包材を繰り出し、内
    面同士が合掌状にヒートシールされ上流側に倒されて包
    材の幅方向に延びるヒダを、所要寸法の配列ピッチとな
    るように形成し、次いで、ヒダ付き包材をフォーマーに
    掛けて該フォーマーの内側に通された被包装物充填筒を
    略一巻きするように筒状に曲成して包材の両端縁を接続
    シールし包装筒として被包装物充填筒の下方へ垂下して
    いき、次いで、被包装物充填筒の下方において包装筒の
    ヒダから所要離れた位置を二条のヒートシーラによって
    二条のヒートシールを施すとともに二条のヒートシール
    の間に袋切り離しのカットを入れ、切り離された包装体
    を上下逆にすることにより、前記ヒダが底面部の略周縁
    に垂下していてヒダが底面部を隠した状態の自立性角底
    袋である縦ピロー包装体を製造することを特徴とするヒ
    ダ付き縦ピロー包装体の製造方法。
  2. 【請求項2】包材の内面同士が合掌状にヒートシールさ
    れ上流側に倒されて包材の幅方向に延びるヒダを、所要
    寸法の配列ピッチとなるように形成しヒダ付き包材とし
    て巻き取った原反ロールからヒダ付き包材を繰り出して
    フォーマーに掛けて該フォーマーの内側に通された被包
    装物充填筒を略一巻きするように筒状に曲成して包材の
    両端縁を接続シールし包装筒として被包装物充填筒の下
    方へ垂下していき、次いで、被包装物充填筒の下方にお
    いて包装筒のヒダから所要離れた位置を二条のヒートシ
    ーラによって二条のヒートシールを施すとともに二条の
    ヒートシールの間に袋切り離しのカットを入れ、切り離
    された包装体を上下逆にすることにより、前記ヒダが底
    面部の略周縁に垂下していてヒダが底面部を隠した状態
    の自立性角底袋である縦ピロー包装体を製造することを
    特徴とするヒダ付き縦ピロー包装体の製造方法。
  3. 【請求項3】包材の外面に上流側と下流側のスリット形
    成プレートを密着し、包材の間欠走行の停止時に下流側
    のスリット形成プレートとこれに対応する包材押えプレ
    ートとで包材を固定してから、ヒダ折りプレートを上流
    側と下流側のスリット形成プレート間の隙間に突っ込ん
    で包材の上流側を引っ張ってヒダ折りを行ない、次い
    で、上流側のスリット形成プレートとこれに対応する包
    材押えプレートとで包材のヒダ折りの上流側の際を固定
    してからヒダ折りプレートを後退復帰させ、次いで、上
    流側と下流側のスリット形成プレートに対応して設けら
    れた一対のヒダ付け用ヒートシーラーを閉動させて前記
    ヒダ折り部分にヒダ付けヒートシールを施し、次いで、
    一対のヒダ付け用ヒートシーラーを開動させるとともに
    上流側と下流側の包材押えプレートを後退復帰させ、次
    いで、包材の次ぎの間欠走行を行なうことを特徴とする
    [請求項1]又は[請求項2]に記載のヒダ付き縦ピロー
    包装体の製造方法。
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