JP2003211318A - 産業廃棄物切断装置及びその切断方法 - Google Patents

産業廃棄物切断装置及びその切断方法

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JP2003211318A
JP2003211318A JP2002012217A JP2002012217A JP2003211318A JP 2003211318 A JP2003211318 A JP 2003211318A JP 2002012217 A JP2002012217 A JP 2002012217A JP 2002012217 A JP2002012217 A JP 2002012217A JP 2003211318 A JP2003211318 A JP 2003211318A
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concave
cutting
industrial waste
cut
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Seiichi Sakado
誠一 坂戸
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Sakato Kosakusho KK
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Sakato Kosakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軟質又は硬質の如何を問わず、極めて広範囲
の種類の産業用品,古材料,古家具等の生活用品等の産
業廃棄物を処分し易いように、細かく切断するものであ
って、特に切断しにくい軟質性の被切断材の切断作業を
確実且つ極めて効率的に行うこと。 【解決手段】 刃渡り方向に沿って略中央が凹む凹状刃
部6を備えた可動切断体Bと、該可動切断体Bを揺動自
在に支持するとともに前記凹状刃部6が貫入する溝部2
を有する固定顎Aと、前記溝部2内に装着され,且つ該
溝部2に貫入する前記凹状刃部6の刃先縁6tに当接す
る刃受材3とからなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟質又は硬質の如
何を問わず、極めて広範囲の種類の産業用品,古材料,
古家具等の生活用品等の産業廃棄物を処分し易いよう
に、細かく切断するもので、特に困難な、軟質材の切断
作業を極めて効率的に行うことができる産業廃棄物切断
装置及びその切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、産業廃棄物は、極めて広範囲の種
類となり、産業用品,古材料,古家具等の生活用品等が
存在し、これらが大量に廃棄されるようになっている。
これらの産業廃棄物を効率良く処分するためには、幾つ
かの細かい部分となるように切断する必要がある。この
ように産業廃棄物を細かく切断するために、種々のタイ
プの切断装置が開発されているが、その多くは比較的硬
質な廃棄物を切断するものである。たとえば、建設用の
プレート材等は形状が安定しており切断し易いものとい
える。また、プラスチック等の合成樹脂製品の切断も比
較的容易にできる。特に硬質の被切断材であっても、切
断刃の強度を向上させることにより、切断作業を極めて
効率的に行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、プラ
スチック材等の合成樹脂や,金属材等の比較的硬質な廃
棄物の切断は、形状が安定していることにより、これら
を切断することは、簡単にできる。しかし、産業廃棄物
の中には、軟質な素材から構成されたものも決して少な
くはない。たとえば、ビニール,ゴム材,ガラスウー
ル,石綿等から形成されたもので、ホース,産業用シー
ト,産業用ネット,タイヤ等がある。このように、被切
断材となるものは、大きく分類すると、硬質で厚い
物,硬質で薄い物,軟質で厚い物,軟質で薄い物
がある。上記での硬質で厚い物は、前述したように最
も切断を行い易いといえる。
【0004】前記硬質で厚い物としては、厚めのプレ
ート,壁板材,家具等である。また硬質で薄い物とし
ては、薄板金属材等から製造されたもので、ロッカーや
キャビネット等が存在する。これらは、薄板金属材から
なるもので、切断作業時に切断されず、切断刃の外形形
状とほぼ同一となるように折り曲げられるだけである。
そして、軟質で厚い物としては、ゴム板,ガラスウー
ル材等からなる断熱材等であり、軟質で薄い物として
は、ネット,シート等である。
【0005】上記,及びに属する物は、切断しに
くいものといえる。これは、軟質の物(或いは硬質であ
っても薄い物)では、切断作業時に、切断刃の外形とほ
ぼ同一形状に変形しやすく、切断刃にまとわり付きやす
くなる。そのために、軟質素材からなる産業廃棄物は、
著しく切断しにくいもとなる。そして、このような軟質
素材の廃棄物の切断を行っているうちに、切断装置の切
断刃に切断されない軟質材が次々に付着したり絡み付い
たりして、この被切断材がやがて切断刃を覆ってしま
い、最悪の場合には、切断作業が続行できなくなること
もありうる。本発明の目的は、このように軟質な素材の
廃棄物の切断作業において、切断刃に付着したり、絡み
付いたりして切断能力を低下させる事態を防止すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は、上記
課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明
を、凹状刃部を備えた可動切断体と、該可動切断体を揺
動自在に支持するとともに前記凹状刃部が貫入する溝部
を有する固定顎と、前記溝部内に装着され,且つ該溝部
に貫入する前記凹状刃部の刃先縁に当接する刃受材とか
らなる産業廃棄物切断装置及びその切断方法としたこと
により、軟質又は硬質の如何を問わず、廃棄物を処分し
易いように、細かく切断するもので、特に軟質性の被切
断材の切断作業を極めて効率的に行うことができるよう
にして、上記課題を解決したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本発明の構成は、図1(A),
(B),図2等に示すように、主に固定顎Aと可動切断
体Bと駆動部筺体Cとから構成される。前記固定顎A
は、駆動部筺体Cと接続しており、また可動切断体Bは
前記駆動部筺体Cに揺動自在に枢支され、前記可動切断
体Bが前記固定顎A上を開閉自在な構造となっている。
その可動切断体Bの操作の動力源としては、駆動部筺体
C内に装着された油圧シリンダ12であり、該油圧シリ
ンダ12のピストンロッド12bの先端が前記可動切断
体Bと連結している〔図1(B)参照〕。
【0008】この産業廃棄物切断装置は、油圧ショベル
等の建設車両のブーム22の先端に装着され、操作され
る。なお、ここで産業廃棄物とは、工場等の製造現場或
いは建築現場等から出される廃棄物のみではなく、一般
家庭や、一般の事業所から出される電化製品や家具等の
粗大ゴミ類も含まれる。その一例を示すと、かべ紙,配
管ホース,断熱材,カーペット,ネット,電線,タイ
ヤ,タタミ,ブリキ板,グラスウール等である。
【0009】まず固定顎Aは、図3,図5等に示すよう
に、主に顎部1と,溝部2とから構成されたものであ
る。その顎部1の形状は、前記駆動部筺体Cとの接続側
から、先端に向かうにしたがい、次第に断面積が小さく
なって、細くなるように形成されたものである。その顎
部1において、可動切断体Bとの対向する面,すなわ
ち、前記可動切断体Bとともに被切断材Wを切断する面
を切断作業面1aと称する〔図1,図2(A),図3
(A)参照〕。
【0010】該切断作業面1aは、後述する可動切断体
B側に形成された凹状刃部6と対応する位置において、
図1,図2及び図3等に示すように、前記凹状刃部6と
対応する位置で該凹状刃部6の刃先形状にほぼ等しくな
るように凸状面1a1 が形成されている。すなわち、固
定顎Aに対して可動切断体Bが閉じた状態において、そ
の切断作業面1aの長手方向に沿ってその断面が偏平凸
状とした凸状面1a1が形成されたものである。
【0011】該凸状面1a1 は、具体的には、前記切断
作業面1aの長手方向に沿って略円弧状に膨らむように
形成されたものである。前記凸状面1a1 は、前記凹状
刃部6の形状に応じた形状となっており、凹状刃部6が
円弧状凹み形状であれば図1に示すように、凸状面1a
1 も円弧状に形成される。また、前記凹状刃部6が凹み
多角形状であれば、図11に示すように、凸状面1a1
も多角形凸形状に形成され、図12に示すように、前記
凹状刃部6が偏平V字形状に凹み形成されているもので
あれば、凸状面1a1 も偏平V字凸形状に形成されてい
る。
【0012】次に、溝部2は、前記顎部1の切断作業面
1a上には、長手方向に沿ってほぼ長方形状又は筋状の
凹み或いは窪み状に形成されたものである。具体的には
顎部1の長手方向に延びるほぼ長方形状としたものであ
って、後述する可動切断体Bが閉じた状態のときに凹状
刃部6が貫入する。前記溝部2には、後述する刃受材3
が装着されている。また、前記溝部2は、前記凸状面1
1 を通過するようにして固定顎Aの長手方向に沿って
形成されている。溝部2は、前記凸状面1a1箇所に形
成されるものであるが、必ずしも凸状面1a1 内のみに
限定されるものではなく、切断作業面1aの平坦状面箇
所にも前記溝部2の一部が形成されることもある。
【0013】さらに、前記顎部1の先端箇所には、固定
先端刃4が形成されている。該固定先端刃4は、前記顎
部1の長手方向にほぼ直交して装着された板状材であ
り、その幅方向中央箇所は、可動切断体B側に向かって
ほぼV字形状に切除された切欠溝4aが形成されている
〔図3(A)参照〕。また、固定先端刃4の頂部付近は
先鋭状に尖っている〔図1(A),図3(A)参照〕。
該固定先端刃4は、前記固定顎Aと可動切断体Bとで切
断作業を行うときに、被切断材Wが固定顎Aと可動切断
体Bとの間からこぼれ落ちることを防止するものであ
る。
【0014】次に、可動切断体Bは、図1,図2及び図
3(B)等に示すように、切断本体部5,凹状刃部6と
補助刃部7及び可動フレーム8等から構成されている。
また、前記切断本体部5には、厚さ方向に偏平溝状の凹
みを形成して補強部としたり、或いは必要に応じてリブ
等の補強材が形成されることもある。その切断本体部5
には、凹状刃部6及び補助刃部7とを一体的且つ連続的
に形成されており、これらによって切断の役目をなす部
位を構成している。その切断本体部5の外周箇所は、可
動フレーム8のフレーム本体部8aにより囲まれてい
る。その可動フレーム8は、図1(A),(B)及び図
2等に示すように、切断作業に十分に耐えうるように、
極めて強固に形成されており、該可動フレーム8に形成
された揺動基部8bが前記駆動部筺体Cに枢支連結され
る。その枢支箇所を枢支部S1 と称する。
【0015】また、前記可動フレーム8には、シリンダ
連結部8cが形成されており、該シリンダ連結部8cが
油圧シリンダ12に枢支連結し、該油圧シリンダ12を
駆動源として可動切断体Bが揺動操作される。そのシリ
ンダ連結部8cと油圧シリンダ12との連結箇所を枢支
部S2 と称する。さらに、可動フレーム8の自由先端に
は、先端爪部8dが形成され、該先端爪部8dによって
切断作業時に、固定顎Aと可動切断体Bとの間から被切
断材Wが脱落することを防止する。
【0016】また、前記固定顎Aと可動切断体Bとの枢
支部S1 箇所には、図11(A),(B)等に示すよう
に、補助カッタ13が装着され、鉄筋等の硬質材が切断
することができるようになっている。該補助カッタ13
は、固定顎A側に形成された固定カッタ部13aと、可
動切断体B側に形成された可動カッタ部13bとからな
り、可動切断体Bが可動することにより、固定カッタ部
13aと可動カッタ部13bとが交差して、鉄筋,鉄骨
等を切断するものである。
【0017】次に凹状刃部6は、図1(A),図2
(A)等に示すように、前記固定顎A側に向かって突出
状に形成されたものであり、且つ前述したように前記溝
部2に貫入する部位である。その凹状刃部6の刃先縁6
tは、刃先に向かって次第に厚さが薄くなるように形成
されているが、その刃先縁6t,すなわち、先端箇所の
形状は、刃渡り方向に直交する断面形状がほぼ半円状と
なるように形成されている。
【0018】その刃先縁6t箇所の厚さ方向の両面を構
成する両刃先面6t1 ,6t1 は、図4(A),(B)
に示すように、同一傾斜角度となるように形成されてお
り、両刃先面6t1 ,6t1 のなす角度θは、約20度
乃至約40度としている。さらに具体的には、前記刃先
角度θは、30度が好適である。また、固定顎Aと可動
切断体Bとが閉じた状態で、前記凹状刃部6が溝部2に
貫入するとともに、その刃渡り方向の外端付近は、前記
固定先端刃4の切欠溝4aに貫入するものである。
【0019】その凹状刃部6には、形状に複数のタイプ
があり、その第1タイプは、弧状とした弧状凹状刃部6
aである。具体的には刃渡り方向に沿って、その中央箇
所が最も凹むように略アーチ状の偏平弧状に形成された
ものである。このタイプの凹状刃部6は、刃渡り方向に
沿って弧状であるために、刃渡り方向に沿って角が存在
せず、刃渡り方向のいずれの箇所でもその切れ具合は均
一となる。
【0020】次に、凹状刃部6の形状の第2タイプは、
図11(A),(B)等に示すように、その凹み形状が
略半月多角形に形成された多角凹状刃部6bである。該
多角凹状刃部6bは、異なる傾斜の直線刃先部が複数連
続したものである。このタイプの凹状刃部6は、隣り合
う直線刃先部6b1 ,6b1 同士が適宜の角度をなして
連続するものである。図示された実施例では、4つの直
線刃先部6b1 ,6b 1 ,…が連続形成されており、3
個の角部が存在する。この多角凹状刃部6bは、複数の
直線刃先縁6b1 ,6b1 ,…と、これらがなす複数の
角部との構成により、被切断材Wの切断を行うものであ
る。
【0021】次に、凹状刃部6の形状の第3タイプは、
図12(A),(B)等に示すように、略三角屋根形の
凹状に形成された三角凹状刃部6cとしたものである。
このタイプは、刃渡り方向の中央箇所で、傾斜の異なる
刃先縁6t,6t同士が適宜の角度で隣接し、最も鋭利
な部分となっており、他のタイプの凹状刃部6よりも被
切断材Wに対して食い込み易くなっている。
【0022】ここで、凹状刃部6と前記溝部2における
寸法の関係について述べておくと、溝部2の幅方向内法
寸法は、前記凹状刃部6の最も厚い部分が適宜の余裕を
有して貫入することができる程度となっている。具体的
な寸法を示すと例えば凹状刃部6の板厚を約60mmとす
ると、溝部2の幅方向内法寸法は、ほぼ70mm程度であ
る。この寸法の関係は、凹状刃部6の厚さを基準として
決められるものであり、その凹状刃部6の厚さが変化す
れば、その溝部2の幅方向の内法寸法も適正に変化する
ものである。
【0023】ここで、凹状刃部6が溝部2に貫入する動
作については、前記凹状刃部6の刃先縁6tがその溝部
2の深さ方向途中まで到達するように入り込み、該溝部
2内に装着された刃受材3に当接し、或いは食い込むも
のである〔図1(B)等参照〕。
【0024】その切断本体部5には、前記凹状刃部6と
ともに、該凹状刃部6と隣接し且つ可動切断体Bの揺動
中心側寄りの位置に補助刃部7が形成されている。該補
助刃部7は、刃渡り方向に沿って直線状の刃先縁を有し
ており、前記可動切断体Bに貫入するものではないが、
前記切断作業面1aにおいて溝部2以外の箇所にはみ出
した被切断材Wの切断を行うものである。
【0025】次に、刃受材3は、被切断材Wの切断作業
時において、前記凹状刃部6の刃先縁6tに当接するよ
うにして刃先縁6tを受ける役目をなすものである。前
記溝部2に貫入した前記凹状刃部6に対して、該凹状刃
部6に反力を与えるもので、具体的には、刃先両面箇所
を適宜の押圧力にて押圧する状態となる。その刃受材3
に要求される性能は、弾性を有するものであり、その他
に圧縮強度,摩擦係数,耐磨耗性の性質が加えられると
なお好適である。これらの性質が大なるもので、伸び及
び硬さは小なるものが好ましい。これらに該当するもの
としてゴム,紙,ポリエチレン,ポリエステル,エポキ
シ及びケプラー等が好適である。また、その刃受材3に
好ましい材質の性能が図9の表及び図10のグラフに示
している。なおケプラーは、防弾チョッキ等に使用され
る素材で、極めて強固になっている。
【0026】また、刃受材3は、図3(A),図4
(B),図5等に示すように、帯板状に形成され、前記
溝部2内にほぼ正確に収納することができるようなサイ
ズであって、前記溝部2に対して接着材,ボルト締め,
圧入等の手段で装着固定される。また、刃受材3に要求
されるものとして、適正な比率の空隙を有していること
が好ましい。この空隙率は、その材質に圧力等の外部負
荷をかけたときに、圧縮され易さを示すものである。こ
れによって、切断作業を行うにあたり、刃受材3が適正
な空隙率を有していると、凹状刃部6が溝部2内の刃受
材3に凹状刃部6がある程度貫入すると、その反力Rの
増加率が大きくなるものである。その空隙率は、通常約
3%乃至30%程度が好ましい。図10のグラフは、刃
受材3の歪みと圧縮との関係を示すもので、空隙率の大
きなものとしてケプラー,木材(紙),プラスチック等
が示されている。
【0027】また刃受材3の、力学的性能としては、圧
縮強度が300N/mm2 乃至1000N/mm2 とし、縦弾性
係数を300N/mm2 乃至5000N/mm2 とすることが好
ましい。このような物質としては紙,プラスチックシー
ト,布類である。そして、このような性質の刃受材3で
は、凹状刃部6の食い込みに対してフレキシブルに変形
し、ある程度,凹状刃部6の圧入が進んだところでは、
それ以上の変形をせず(図10参照)、凹状刃部6から
の剪断力Fを受け止めて、被切断材Wの切断を行うた
め、極めて効率的な切断作業とすることができる。
【0028】特に、刃受材3は、具体的には、摩擦係数
の大なる性質を有することが好ましい。また、シート状
部材とすることで、種々の形状にすることができ、前記
溝部2に詰め込むように装着するには好適である。さら
に、刃受材3は、溝部2内で付着した状態で、簡単に脱
落しないようになっている。このような材質としては、
ゴム,ビニル等の合成樹脂材,布,紙,木等である。
【0029】この刃受材3を前記溝部2に対して着脱自
在とした構造も存在する。この構造は、図7(A)に示
すように、前記刃受材3を溝部2に複数のボルト15,
15,…で直接,固着するものである。具体的には、刃
受材3には、予め前記ボルト15が貫通するための固定
貫通孔3aが形成されている。該固定貫通孔3aは、刃
受材3の幅方向両側箇所で、且つ刃受材3の長手方向に
沿って列状に形成されたものである。また、前記溝部2
の底部には、図7(B)に示すように、前記ボルト1
5,15,…が螺合する螺子孔2aが形成されている。
該螺子孔2a,2a,…の形成位置は、前記刃受材3に
形成された固定貫通孔3a,3a,…の位置と対応して
一致するようになっている。そして、図7(C)に示す
ように、前記溝部2に刃受材3が配置され、該刃受材3
は、前記ボルト15,15,…を介して溝部2に固定さ
れる。
【0030】また、刃受材3の着脱構造の別の実施形態
としては、図8(A),(B)に示すように、前記ボル
ト15とともに、押え板16が使用されるものである。
押え板16は、平板状で且つ正方形又は長方形状に形成
され、前記ボルト15が貫通する取付孔16aが形成さ
れている。該取付孔16aは、前記ボルト15の頭部が
収納される程度の大径孔とボルト軸が通過する小径孔と
からなる。また、前記顎部1の切断作業面1aと溝部2
との角部箇所には前記押え板16が納まる窪み部1a2
が形成されている〔図8(B)参照〕。該窪み部1a2
は、溝部2の幅方向両側で且つ長手方向に沿って所定間
隔に形成されている。
【0031】また窪み部1a2 の底面には、前記ボルト
15が螺合する螺子孔1a3 が形成されている。そし
て、押え板16は、前記窪み部1a2 にボルト15によ
って固着される。このとき、押え板16の一部は、前記
窪み部1a2 から溝部2側に水平状に突出するようにな
っている。そして、前記刃受材3が溝部2に配置され、
前記複数の窪み部1a2 ,1a2 ,…に前記押え板1
6,16,…がそれぞれ配置され、前記ボルト15,1
5,…に押え板16,16,…が固着され、それぞれの
押え板16の前記窪み部1a2 から溝部2側に向かって
突出した部位が前記刃受材3を溝部2内に固定するもの
である〔図7(C)参照〕。以上の刃受材3の着脱構造
の2つの実施形態は、ボルト15,15,…を外すこと
により、刃受材3を溝部2から取り外すことができ、刃
受材3の交換が容易にできるものである。
【0032】次に、駆動部筺体Cは、筺体部9と、連結
部10とから構成される。前記筺体部9内には、油圧シ
リンダ12が装着されている。また連結部10は、油圧
ショベル等の建設用車両のブーム22の先端に装着する
役目をなすものである。前記固定顎Aに対する可動切断
体Bの揺動動作は、油圧シリンダ12によって行われ
る。具体的には、前記駆動部筺体Cに油圧シリンダ12
のシリンダ部12aとが揺動自在に枢支部S1 にて枢支
連結されている。また、前記可動切断体Bの可動フレー
ム8に形成されたシリンダ連結部8cが前記油圧シリン
ダ12のピストンロッド12b側が枢支部S2 にて枢支
連結され、油圧シリンダ12のシリンダ部12aからピ
ストンロッド12bが突出入することにより、前記固定
顎Aに対して前記可動切断体Bが揺動する〔図1
(A),(B)参照〕。
【0033】次に、本発明の産業廃棄物切断装置によ
り、産業廃棄物(被切断材)を切断する方法について図
6に基づいて説明する。まず、産業廃棄物切断装置が油
圧ショベル等の建設用車両のブーム22の先端に装着さ
れる。固定顎Aに対する可動切断体Bの揺動操作は、建
設用車両から作業員が操作することができる。まず、シ
ート材,ホース,ネット,グラスウールマット,ゴム材
等の素材からなる軟質で厚さのある産業廃棄物(被切断
材)を切断する作業の場合について述べる。
【0034】まず、固定顎Aと可動切断体Bにて切断し
ようとする被切断材Wを挟み、可動切断体Bを揺動させ
て、固定顎A側に向かって閉じる〔図6(A)参照〕。
その被切断材Wは、凹状刃部6によって、溝部2内の前
記刃受材3上で該刃受材3からの反力Rを受けて、被切
断材Wが切断されることになる。具体的には、凹状刃部
6が溝部2内に入り込むと、該溝部2内の刃受材3は剪
断力Fに対して前記反力Rも増加し、前記溝部2内の刃
受材3と、(切断されようとする)被切断材Wとの間に
摩擦が作用し、被切断材Wに引張力が作用する。これに
よって、凹状刃部6の刃先縁6tは、被切断材Wに対し
て剪断力Fが集中し、被切断材Wを圧縮し、切断するこ
とができる〔図6(B),(C)参照〕。なお、凹状刃
部6の剪断力Fに対して、前記溝部2の刃受材3上の被
切断材Wからの反力は、刃先縁6tの周囲に分布荷重
r,r,…として作用するものであるが、これら分布荷
重r,r,…が刃先縁6tに集中したものとして反力R
が図示されている。
【0035】凹状刃部6と刃受材3による、被切断材W
の切断は、凹状刃部6が刃受材3にある程度食い込み、
各部位に生じる応力により、凹状刃部6の刃先縁6tが
新たなる被切断材Wに集中的に圧縮応力をかけて切断す
るに到るものである。なお、上記切断作用については、
被切断材Wが軟質で厚い物について説明したが、その被
切断材Wが軟質で且つ薄いものについても、その切断工
程はほぼ同一である。すなわち、前記凹状刃部6の剪断
力Fが刃先縁6tに集中し、該刃先縁6tと溝部2の刃
受材3との反力Rによる圧縮応力にて、切断しようとす
る被切断材Wを切断するものである。
【0036】次に、被切断材Wが、金属材,合成樹脂,
硬質ゴム等から製造されたもので、例えばプレート材,
家具,家電製品,たたみ等の場合には、被切断材Wが比
較的硬質で、変形しにくい安定形状のものであるため
に、切断作業において凹状刃部6に絡み付くことなく、
安定した状態で切断することができ、ほぼ一回の切断作
業にて切断してゆくことができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明は、凹状刃部6を備えた
可動切断体Bと、該可動切断体Bを揺動自在に支持する
とともに前記凹状刃部6が貫入する溝部2を有する固定
顎Aと、前記溝部2内に装着され,且つ該溝部2に貫入
する前記凹状刃部6の刃先縁6tに当接する刃受材3と
からなることを特徴とする産業廃棄物切断装置としたこ
とにより、軟質又は硬質の如何を問わず、極めて広範囲
の種類の産業用品,古材料,古家具等の生活用品等の廃
棄物を処分し易いように、細かく切断することができ、
特に軟質,且つ弾性を有し,厚みのある廃棄物の切断に
対して好適である。
【0038】上記効果を詳述すると、固定顎Aの溝部2
には、刃受材3が装着されている。該刃受材3は、前記
凹状刃部6の刃先縁6tに当接するようにして、該刃先
縁6tを受けるものである。このような構造としたこと
により、被切断材Wを固定顎Aと可動切断体Bとで挟
み、可動切断体Bを固定顎Aの方向に閉じるように操作
することで、凹状刃部6が被切断材Wを切断するときに
は、その凹状刃部6が前記刃受材3に達した状態では、
凹状刃部6が刃受材3に当接することで、被切断材Wに
対して切り残し部分がなく、確実且つ完全なる切断がで
きるものである。
【0039】この切断構造により、特に軟質且つ弾性を
有し、且つ適度の厚みのある被切断材Wの切断に対して
極めて好適である。すなわち、被切断材Wが軟質且つ弾
性を有し、且つ適度の厚みがあると、通常,被切断材W
が凹状刃部6がある程度の深さに食い込むと、両者の間
に摩擦が生じて凹状刃部6の移動に引きずられ、被切断
材Wの切断箇所周囲も凹状刃部6とともに移動してしま
い、切断箇所の一部につながり箇所が残り、切断不良な
状態となる。
【0040】しかし、本発明によって、たとえ凹状刃部
6の切断動作とともに、被切断材Wの切断箇所が引きず
られるように移動しても、前記刃受材3が切断の最終段
階で前記凹状刃部6の刃先縁6tに当接するようにして
受けるので、前記被切断材Wの切断箇所には逃げる場所
が無くなり、確実なる切断を行うことができるものであ
る。
【0041】上述したように、切断しようとする被切断
材Wが軟質材で切断しにくいものであっても、前記溝部
2に装着された刃受材3が凹状刃部6の切断における受
けベースとなり、被切断材Wの切断作業を良好に行うこ
とができる。また、被切断材Wが硬質材からなるもので
あれば、その形状は安定しているので、凹状刃部6の通
常の切断により切断することができるものである。この
ように、本発明によれば、殆どあらゆる種類の産業廃棄
物の切断に適用することができ、良好なる作業性を発揮
することができる。
【0042】さらに、凹状刃部6は、刃渡り方向に沿っ
てその中央箇所が凹むアーチ形状としたものであり、切
断作業を行うときには、固定顎A上で被切断材Wが、凹
状刃部6の凹み領域内に納まる状態となり、切断動作で
被切断材Wが固定顎Aと可動切断体Bとからはみだして
しまったり、脱落することがなく、良好なる切断作業を
行うことができる。
【0043】請求項2の発明は、請求項1において、前
記固定顎Aの切断作業面1aで且つ前記可動切断体Bの
凹状刃部6の位置に対応する箇所には、該凹状刃部6の
刃先形状にほぼ等しくなるように、ほぼ偏平凸状なる凸
状面1a1 が形成されてなる産業廃棄物切断装置とした
ことにより、その凸状面1a1 に溝部2が形成され、該
溝部2に刃受材3が装着されることで、前記溝部2及び
刃受材3等も前記凹状刃部6の刃先形状とほぼ同等形状
となり、刃受材3と凹状刃部6との当接がいずれの位置
であっても均一となり、ひいては前記凹状刃部6の刃渡
り方向に沿っていずれの位置においても均一の切断力を
作用させることができ、前記被切断材Wの切断効率をよ
り一層向上させることができる。
【0044】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、前記刃受材3は、弾性を有する材質から形成されて
なる産業廃棄物切断装置としたことにより、刃受材3に
前記凹状刃部6の刃先が押圧状態に当接したときには、
該凹状刃部6の刃先縁6tが刃受材3側に若干の食い込
みが可能であり、これによって、被切断材Wのより一層
確実なる切断ができるものであり、また、切断作業にお
ける凹状刃部6の刃先の保護ができる。また、未使用時
における凹状刃部6の刃先保護ができる利点もある。
【0045】請求項4の発明は、請求項1,2又は3に
おいて、前記刃受材3は、前記溝部2から着脱自在に固
着されてなる産業廃棄物切断装置としたことにより、こ
の刃受材3を溝部2に対して着脱自在に固着する構造と
したので、長期の切断作業の使用によって、前記刃受材
3が損傷したり、或いは磨耗した場合に、この刃受材3
を新たなものに簡単に交換することができる。また、刃
受材3を着脱自在とすることで、その一面を使用した
後、該刃受材3を裏返して使用すれば、該刃受材3はさ
らに長期の使用が可能となる。
【0046】請求項5の発明は、請求項1,2,3又は
4において、前記凹状刃部6の刃先縁6tの断面形状は
幅方向両刃先面6t1 ,6t1 が同一の傾斜角度で鋭利
に形成され、前記刃受材3の表面は長手方向に沿って前
記凹状刃部6の刃先形状にほぼ等しく形成されてなる産
業廃棄物切断装置としたことにより、柔軟な被切断材W
のみでなく、硬質な被切断材Wの切断も効率的に行うこ
とができるものである。
【0047】請求項6の発明は、請求項1,2,3,4
又は5において、前記可動切断体Bと固定顎Aの枢支部
1 付近には補助カッタ13が設けられてなる産業廃棄
物切断装置としたことにより、凹状刃部6により切断す
ることができない極めて硬質な物を切断することができ
る。たとえば、鉄筋,小鉄骨等の比較的硬質な被切断材
Wの切断を行うことができるものである。
【0048】請求項7の発明は、 請求項1,2,3,
4,5又は6において、前記凹状刃部6は、その刃渡り
方向に沿ってほぼ弧状に形成され、前記刃受材3は前記
弧状の凹状刃部6に等しくなるように凸弧状に形成され
てなる産業廃棄物切断装置としたことにより、刃渡り方
向において、いずれの位置においても均一な切れ具合を
得ることができる。
【0049】請求項8の発明は、請求項1,2,3,
4,5又は6において、前記凹状刃部6は、その刃渡り
方向に沿ってほぼ多角形状に形成され、前記刃受材3は
前記多角形状の凹状刃部6に等しくなるように凸多角形
状に形成されてなる産業廃棄物切断装置としたことによ
り、刃渡り方向に沿って刃先縁6tに複数の角部が存在
することになり、これらの角部により、被切断材Wへの
切り込みが良好となり、切断作業を向上させることがで
きる。
【0050】請求項9の発明は、請求項1,2,3,
4,5又は6において、前記凹状刃部6は、その刃渡り
方向に沿ってほぼ三角形状に形成され、前記刃受材3は
前記三角形状の凹状刃部6に等しく凸三角形状に形成さ
れてなる産業廃棄物切断装置としたことにより、特に三
角形状とした凹状刃部6の刃先縁頂部は、最も鋭利な角
部を形成し、これによって被切断材Wへの切り込みをよ
り一層良好にすることができ、極めて柔軟な被切断材W
の切断ができるものである。
【0051】請求項10の発明は、請求項1,2,3,
4,5,6,7,8又は9において、前記刃受材3は、
摩擦係数の大なる材質からなる産業廃棄物切断装置とし
たことにより、被切断材Wの切断作業において、刃受材
3が被切断材W及び凹状刃部6に対して、大きな摩擦を
かけて、凹状刃部6による切断性能をより一層向上させ
ることができるものである。
【0052】請求項11の発明は、請求項1,2,3,
4,5,6,7,8,9又は10において、前記刃受材
3は、圧縮強度が300N/mm2 乃至1000N/mm2
し、縦弾性係数を300N/mm2 乃至5000N/mm2 とし
てなる産業廃棄物切断装置としたことにより、厚さの大
小にかかわらず柔軟な被切断材の切断をする場合に、最
も切断性を良好にすることができる。
【0053】このような物質としては紙,プラスチック
シート,布類が存在している。そして、このような性質
の刃受材3では、凹状刃部6の食い込みに対してフレキ
シブルに変形し、ある程度,凹状刃部6の圧入が進んだ
ところでは、それ以上の変形をせず、凹状刃部6からの
剪断力Fを受け止めて、被切断材Wの切断を行うため、
極めて効率的な切断作業とすることができる。
【0054】請求項12の発明は、凹状刃部6を備えた
可動切断体Bと、該可動切断体Bを揺動自在に支持する
とともに前記凹状刃部6が貫入する溝部2を有する固定
顎Aと、前記溝部2内に装着され,且つ該溝部2に貫入
する前記凹状刃部6の刃先縁6tに当接する刃受材3と
からなる産業廃棄物切断装置における固定顎Aと可動切
断体Bで、被切断材Wを挟持し、前記凹状刃部6を前記
溝部2に貫入し、前記凹状刃部6の刃先縁を前記刃受材
3に当接させるようにして被切断材Wを切断してなる産
業廃棄物切断装置の切断方法としたことにより、特に軟
質(柔軟)性の材質からなる被切断材Wの切断を極めて
効率的に行うことができるものである。
【0055】上記効果を詳述すると、まず溝部2に刃受
材3が装着されることにより、溝部2箇所には凹状刃部
6の刃先縁6tを受ける部分が構成されることとなる。
これによって、前記固定顎Aと揺動切断体Bとで被切断
材Wを挟みこれを切断しようとするときに、前記凹状刃
部6が溝部2に貫入して被切断材Wを切断しつつ凹状刃
部6の刃先縁6tが刃受材3に達することで、被切断材
Wの切断箇所には、逃げ場がなくなり確実なる切断が行
われ、切り残しが生じないようにすることができる。こ
のように、特に切断しにくい軟質なる被切断材Wの切断
に好適であり、極めて効率的とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は可動切断体が固定顎に対して開いた状
態の本発明の側面図 (B)は可動切断体が閉固定顎に対して閉じた状態の一
部断面にした本発明の側面図
【図2】(A)は本発明の斜視図 (B)は本発明の使用状態を示す斜視図
【図3】(A)は固定顎の要部斜視図 (B)は可動切断体の斜視図
【図4】(A)は本発明の要部断面略示図 (B)は凹状刃部が固定顎から離間した状態の断面略示
図 (C)は固定顎の要部拡大断面図
【図5】(A)は固定顎と刃受材とが分離した斜視図 (B)は固定顎と刃受材とが分離した縦断側面図
【図6】(A)は本発明において被切断材の切断状態を
示す略示作用図 (B)は切断時において各部分に生じる応力を示す略示
作用図 (C)は被切断材の切断が完了した略示作用図
【図7】(A)は刃受材を着脱自在とした構造の実施形
態の要部斜視図 (B)は溝部と刃受材とを分離した状態の要部拡大断面
図 (C)は(A)のX1 −X1 矢視断面図
【図8】(A)は刃受材を着脱自在とした構造の別の実
施形態の要部斜視図 (B)は溝部と刃受材とを分離した状態の要部拡大断面
図 (C)は(A)のX1 −X1 矢視断面図
【図9】刃受材の候補材質の物性及び評価を示す表
【図10】刃部圧入時の刃受候補材の挙動(歪と圧縮と
の関係)を示すグラフ
【図11】(A)は別の実施形態の凹状刃部を設けた可
動切断体が固定顎に対して開いた状態の本発明の側面図 (B)は可動切断体が閉固定顎に対して閉じた状態の一
部断面にした本発明の側面図
【図12】(A)はさらに別の実施形態の凹状刃部を設
けた可動切断体が固定顎に対して開いた状態の側面図 (B)は可動切断体が閉固定顎に対して閉じた状態の一
部断面にした側面図
【符号の説明】
A…固定顎 B…可動切断体 2…溝部 3…刃受材 6…凹状刃部 6t…刃先縁 6t1 …刃先面 13…補助カッタ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃渡り方向に沿って略中央が凹む凹状刃
    部を備えた可動切断体と、該可動切断体を揺動自在に支
    持するとともに前記凹状刃部が貫入する溝部を有する固
    定顎と、前記溝部内に装着され,且つ該溝部に貫入する
    前記凹状刃部の刃先縁に当接する刃受材とからなること
    を特徴とする産業廃棄物切断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記固定顎の切断作
    業面で且つ前記可動切断体の凹状刃部の位置に対応する
    箇所には、該凹状刃部の刃先形状にほぼ等しくなるよう
    に、ほぼ偏平凸状なる凸状面が形成されてなることを特
    徴とする産業廃棄物切断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記刃受材
    は、弾性を有する材質から形成されてなることを特徴と
    する産業廃棄物切断装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、前記刃受
    材は、前記溝部から着脱自在に固着されてなることを特
    徴とする産業廃棄物切断装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4において、前記
    凹状刃部の刃先縁の断面形状は幅方向両刃先面が同一の
    傾斜角度で鋭利に形成され、前記刃受材の表面は長手方
    向に沿って前記凹状刃部の刃先形状にほぼ等しく形成さ
    れてなることを特徴とする産業廃棄物切断装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5において、
    前記可動切断体と固定顎の枢支部付近には補助カッタが
    設けられてなることを特徴とする産業廃棄物切断装置。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5又は6におい
    て、前記凹状刃部は、その刃渡り方向に沿ってほぼ弧状
    に形成され、前記刃受材は前記弧状の凹状刃部に等しく
    なるように凸弧状に形成されてなることを特徴とする産
    業廃棄物切断装置。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5又は6におい
    て、前記凹状刃部は、その刃渡り方向に沿ってほぼ多角
    形状に形成され、前記刃受材は前記多角形状の凹状刃部
    に等しくなるように凸多角形状に形成されてなることを
    特徴とする産業廃棄物切断装置。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5又は6におい
    て、前記凹状刃部は、その刃渡り方向に沿ってほぼ三角
    形状に形成され、前記刃受材は前記三角形状の凹状刃部
    に等しくなるように凸三角形状に形成されてなることを
    特徴とする産業廃棄物切断装置。
  10. 【請求項10】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8又は9において、前記刃受材は、摩擦係数の大なる材
    質からなることを特徴とする産業廃棄物切断装置。
  11. 【請求項11】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9又は10において、前記刃受材は、圧縮強度が3
    00N/mm2 乃至1000N/mm2 とし、縦弾性係数を30
    0N/mm2 乃至5000N/mm2 としてなることを特徴とす
    る産業廃棄物切断装置。
  12. 【請求項12】 凹状刃部を備えた可動切断体と、該可
    動切断体を揺動自在に支持するとともに前記凹状刃部が
    貫入する溝部を有する固定顎と、前記溝部内に装着さ
    れ,且つ該溝部に貫入する前記凹状刃部の刃先縁に当接
    する刃受材とからなる産業廃棄物切断装置における固定
    顎と可動切断体で、被切断材を挟持し、前記凹状刃部を
    前記溝部に貫入し、前記凹状刃部の刃先縁を前記刃受材
    に当接させるようにして被切断材を切断してなることを
    特徴とする産業廃棄物の切断方法。
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