JP3083086U - 産業廃棄物切断装置 - Google Patents

産業廃棄物切断装置

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JP3083086U JP2001004314U JP2001004314U JP3083086U JP 3083086 U JP3083086 U JP 3083086U JP 2001004314 U JP2001004314 U JP 2001004314U JP 2001004314 U JP2001004314 U JP 2001004314U JP 3083086 U JP3083086 U JP 3083086U
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誠一 坂戸
正幸 坂戸
穰 中野
勝守 中尾
伸明 渡辺
昌男 宮本
弘幸 森脇
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株式会社坂戸工作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軟質又は硬質の如何を問わず、極めて広範囲
の種類の産業用品,古材料,古家具等の生活用品等の産
業廃棄物を処分し易いように、細かく切断するもので、
特に困難な、軟質材の切断作業を極めて効率的に行うこ
と。 【解決手段】 貫通部2を設けた固定顎Aと、前記貫通
部2の深さ方向の途中まで貫入する山形状刃部6を備
え,且つ前記固定顎Aに対して揺動自在な可動切断体B
と、前記貫通部2に詰め込まれ,且つ該貫通部2に前記
山形状刃部6が貫入するとともに,該山形状刃部6の刃
先両面箇所を適宜の押圧力にて押圧可能な詰物材WO
からなること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、軟質又は硬質の如何を問わず、極めて広範囲の種類の産業用品,古 材料,古家具等の生活用品等の産業廃棄物を処分し易いように、細かく切断する もので、特に困難な、軟質材の切断作業を極めて効率的に行うことができる産業 廃棄物切断装置及びその切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、産業廃棄物は、極めて広範囲の種類となり、産業用品,古材料,古家具 等の生活用品等が存在し、これらが大量に廃棄されるようになっている。これら の産業廃棄物を効率良く処分するためには、幾つかの細かい部分となるように切 断する必要がある。このように産業廃棄物を細かく切断するために、種々のタイ プの切断装置が開発されているが、その多くは比較的硬質な廃棄物を切断するも のである。たとえば、建設用のプレート材等は形状が安定しており切断しやすい ものといえる。また、プラスチック等の合成樹脂製品の切断も比較的容易にでき る。特に硬質の被切断材であっても、切断刃の強度を向上させることにより、切 断作業を極めて効率的に行うことができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述したように、プラスチック材等の合成樹脂や,金属材等の比較的硬質な廃 棄物の切断は、形状が安定していることにより、これらを切断することは、簡単 にできる。しかし、産業廃棄物の中には、軟質な素材から構成されたものも決し て少なくはない。たとえば、ビニール、ゴム材、ガラスウール、石綿等から形成 されたもので、ホース,産業用シート、産業用ネット、タイヤ等がある。このよ うに、被切断材となるものは、大きく分類すると、硬質で厚い物,硬質で薄 い物,軟質で厚い物,軟質で薄い物がある。上記での硬質で厚い物は、前 述したように最も切断を行いやすいといえる。
【0004】 前記硬質で厚い物としては、厚めのプレート,壁板材,家具等である。また 硬質で薄い物としては、薄板金属材等から製造されたもので、ロッカーやキャ ビネット等が存在する。これらは、薄板金属材からなるもので、切断作業時に切 断されず、切断刃の外形形状と略同一となるように折り曲げられるだけである。 そして、軟質で厚い物としては、ゴム板,ガラスウール材等からなる断熱材等 であり、軟質で薄い物としては、ネット,シート等である。
【0005】 上記,及びに属する物は、切断しにくいものといえる。これは、軟質の 物(或いは硬質であっても薄い物)では、切断作業時に、切断刃の外形と略同一 形状に変形しやすく、切断刃にまとわり付きやすくなる。そのために、軟質素材 からなる産業廃棄物は、著しく切断しにくいもとなる。そして、このような軟質 素材の廃棄物の切断を行っているうちに、切断装置の切断刃に切断されない軟質 材が次々に付着したり絡みついたりして、この被切断材がやがて切断刃を覆って しまい、最悪の場合には、切断作業が続行できなくなることもありうる。本考案 の目的は、このように軟質な素材の廃棄物の切断作業において、切断刃に付着し たり、絡みついたりして切断能力を低下させる事態を防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、考案者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本考案 を、貫通部を設けた固定顎と、前記貫通部の深さ方向の途中まで貫入する山形状 刃部を備え,且つ前記固定顎に対して揺動自在な可動切断体と、前記貫通部に詰 め込まれ,且つ該貫通部に前記山形状刃部が貫入するとともに、該山形状刃部の 刃先両面箇所を適宜の押圧力にて押圧可能な詰物材とからなる産業廃棄物切断装 置としたことにより、軟質又は硬質の如何を問わず、廃棄物を処分し易いように 、細かく切断するもので、特に軟質材の切断作業を極めて効率的に行うことがで きるようにして、上記課題を解決したものである。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。本考案の構成は、図1( A),(B),図2等に示すように、主に固定顎Aと可動切断体Bと駆動部筺体 Cとから構成される。前記固定顎Aは、駆動部筺体Cと接続しており、また可動 切断体Bは前記駆動部筺体Cに揺動自在に枢支され、前記可動切断体Bが前記固 定顎A上を開閉自在とな構造となっている。その可動切断体Bの操作の動力源と しては、駆動部筺体C内に装着された油圧シリンダ12であり、該油圧シリンダ 12のピストンロッド12bの先端が前記可動切断体Bと連結している〔図1( B)参照〕。
【0008】 この産業廃棄物切断装置は、油圧ショベル等の建設車両のブーム22先端に装 着され、操作される。なお、ここで産業廃棄物とは、工場等の製造現場或いは建 築現場等から出される廃棄物のみではなく、一般家庭や、一般の事業所から出さ れる電化製品や家具等の粗大ゴミ類も含まれる。その一例を示すと、かべ紙,配 管ホース,断熱材,カーペット,ネット,電線,タイヤ,タタミ,ブリキ板,グ ラスウール等である。
【0009】 まず固定顎Aは、主に顎部1と,貫通部2とから構成されたものである。その 顎部1の形状は、前記駆動部筺体Cとの接続側から、先端に向かうにしたがい、 次第に断面積が小さくなって、細くなるように形成されたものである。その顎部 1において、可動切断体Bとの対向する面,すなわち、前記可動切断体Bととも に被切断材Wを切断する面を切断作業面1aと称する〔図3(A)参照〕。
【0010】 次に、貫通部2は、前記顎部1の長手方向に沿って長孔又は溝孔状に形成され たものであり、具体的には顎部1の長手方向に延びる略長方形状としたものであ って、後述する可動切断体Bが閉じた状態のときに山形状刃部6が貫入する。そ の貫通部2の幅方向両側の内側面は、図4に示すように、内壁面2a,2aと称 する。両内壁面2a,2aは、平行な面であり、両内壁面2a,2a間に前記山 形状刃部6が入り込む〔図4(A)参照〕。前記貫通部2には、後述する詰物材 WO が詰め込まれる。
【0011】 両内壁面2a,2aには、それぞれ抵抗面2a1 ,2a1 が形成される実施形 態が存在する。その抵抗面2a1 ,2a1 は、断面形状が三角山形状に形成され たり、鋸歯に形成されている。該抵抗面2a1 は、詰物材WO が詰め込まれたと きに、該詰物材WO が貫通部2内に留まり易いように抵抗が大きくなるようにし たものであり、また被切断材Wが前記貫通部2から脱落しにくいようにすること を目的としたものである。その抵抗面2a1 ,2a1 は、その断面形状が、連続 する多数の三角山形状から形成されたものとしたり〔図15(A)参照〕、鋸歯 に形成されたものが存在する〔図15(B)参照〕。或いは、前記両内壁面2a ,2aに板片が固着され、その内壁面2aの断面形状を凹凸状として抵抗面2a 1 とする実施形態も存在する〔図15(C)参照〕。
【0012】 両内壁面2a,2aは、前述したように、平行に形成されているが、別の実施 形態として、図13(A),(B)等に示すように、両内壁面2a,2aが前記 山形状刃部6の貫入側,すなわち、切断作業面1aから固定顎Aの下方(外方と も言う。)に向かって僅かに広くなる角度θ1 のテーパが付されていたり、或い は図14(A),(B)等に示すように、切断作業面1aから固定顎Aの下方( 外方とも言う。)に向かって僅かに狭くなるように角度θ2 のテーパが付される 実施形態が存在する。
【0013】 前記切断作業面1a上で、且つ前記貫通部2の幅方向両側箇所に切断支持材3 ,3が形成されている。該切断支持材3,3は、前記貫通部2の長手方向に沿っ て、該貫通部2の長さと略同等長さとしたものである。両切断支持材3,3は、 固定顎Aと可動切断体Bとを閉じて、切断作業を行う場合に被切断材Wに食い込 んで、被切断材Wがずれたり、不意に動いたりして切断が行いにくくなることを 防止するものである。両切断支持材3,3は、長手方向に沿ってその中央が偏平 状の略円弧状に凹んでいる。なお、両切断支持材3,3の対向する面は、前記内 壁面2a,2aとなっている。
【0014】 さらに、前記顎部1の先端箇所には、固定先端刃4が形成されている。該固定 先端刃4は、前記顎部1の長手方向に略直交して装着された板状材であり、その 幅方向中央箇所は、可動切断体B側に向かって略V字形状に切除された切欠溝4 aが形成されている〔図3(A)参照〕。また、固定先端刃4の頂部付近は先鋭 状に尖っている〔図1(A),図3(A)参照〕。該固定先端刃4は、前記固定 顎Aと可動切断体Bとで切断作業を行うときに、被切断材Wが固定顎Aと可動切 断体Bとの間からこぼれ落ちることを防止するもである。
【0015】 次に、可動切断体Bは、図1,図2及び図3(B)等に示すように、切断本体 部5,山形状刃部6と補助刃部7及び可動フレーム8等から構成されている。ま た、前記切断本体部5には、厚さ方向に偏平溝状の凹みを形成して補強部とした り、或いは必要に応じてリブ等の補強材が形成されることもある。その切断本体 部5には、山形状刃部6及び補助刃部7とを一体的且つ連続的に形成されており 、これらによって切断の役目をなす部位を構成している。その切断本体部5の外 周箇所は、可動フレーム8のフレーム本体部8aにより囲まれている。その可動 フレーム8は、切断作業に十分に耐えうるように、極めて強固に形成されており 、該可動フレーム8に形成された揺動基部8bが前記駆動部筺体Cに枢支連結さ れる。その枢支箇所を枢支部S1 と称する〔図1(A),(B)参照〕。
【0016】 また、前記可動フレーム8には、シリンダ連結部8cが形成されており、該シ リンダ連結部8cが油圧シリンダ12に枢支連結し、該油圧シリンダ12を駆動 源として可動切断体Bが揺動操作される。そのシリンダ連結部8cと油圧シリン ダ12との連結箇所を枢支部S2 と称する。さらに、可動フレーム8の自由先端 には、先端爪部8dが形成され、該先端爪部8dによって切断作業時に、固定顎 Aと可動切断体Bとの間から被切断材Wが脱落することを防止する。
【0017】 また、前記固定顎Aと可動切断体Bとの枢支部S1 箇所には、図17(A), (B)等に示すように、補助カッタ13が装着され、鉄筋等の硬質材が切断する ことができるようになっている。該補助カッタ13は、固定顎A側に形成された 固定カッタ部13aと、可動切断体B側に形成された可動カッタ部13bとから なり、可動切断体Bが可動することにより、固定カッタ部13aと可動カッタ部 13bとが交差して、鉄筋,鉄骨等を切断するものである。
【0018】 次に山形状刃部6は、図1(A),図2(A)等に示すように、前記固定顎A 側に向かって突出状に形成されたものであり、且つ前述したように前記貫通部2 に貫入する部位である。その山形状刃部6の刃先縁6tは、刃先に向かって次第 に厚さが薄くなるように形成されているが、その刃先縁6t,すなわち、先端箇 所の形状は、刃渡り方向に直交する断面形状が略半円状となるように形成されて いる。
【0019】 その刃先縁6t箇所の厚さ方向の両面を構成する両刃先面6t1 ,6t1 は、 同一傾斜角度となるように形成されており、両刃先面6t1 ,6t1 のなす角度 θは、約20度乃至約40度としている。さらに具体的には、前記刃先角度θは 、30度が好適である。また、固定顎Aと可動切断体Bとが閉じた状態で、前記 山形状刃部6が貫通部2に貫入するとともに、その刃渡り方向の外端付近は、前 記固定先端刃4の切欠溝4aに貫入するものである。
【0020】 その山形状刃部6には、形状に複数のタイプがあり、その第1タイプは、弧状 とした弧状山形状刃部6aである。具体的には、刃渡り方向(刃の長手方向)に 沿って、その中央箇所が最も膨らむように偏平弧状に形成されたものである〔図 1(A),図3(B)等参照〕。このタイプの山形状刃部6は、刃渡り方向に沿 って弧状であるために、刃渡り方向に沿って角部が存在せず、刃渡り方向のいず れの箇所でもその剪断力は均一となる。
【0021】 次に、山形状刃部6の形状の第2タイプは、図17(A),(B)等に示すよ うに、略半月多角形状に形成された多角山形状刃部6bである。該多角山形状刃 部6bは、異なる傾斜の直線刃先部が複数連続したものである。このタイプの山 形状刃部6は、隣り合う直線刃先部6b1 ,6b1 同士が適宜の角度をなして連 続するものである。図示された実施形態では、4つの直線刃先部6b1 ,6b1 ,…が連続形成されており、それぞれの隣接する直線刃先部6b1 ,6b1 間に 3個の角部が存在する。この多角山形状刃部6bは、複数の直線刃先部6b1 , 6b1 ,…と、これらがなす複数の角部との構成により、被切断材Wの切断を行 うものである。
【0022】 次に、山形状刃部6の形状の第3タイプは、図18(A),(B)等に示すよ うに、略三角形状に形成された三角山形状刃部6cとしたものである。該三角山 形状刃部6cは、その頂角6c1 箇所における刃先縁6tが最も鋭利となってお り、その頂角6c1 箇所の刃先縁6tによって、上記他の2タイプの山形状刃部 6よりも被切断材Wに対して食い込み易くなっている。
【0023】 ここで、山形状刃部6と前記貫通部2における寸法の関係について述べておく と、貫通部2の幅方向内法寸法は、前記山形状刃部6の最も厚い部分が適宜の余 裕を有して貫入することができる程度となっている。具体的な寸法を示すと例え ば山形状刃部6の板厚を約60mmとすると、貫通部2の幅方向内法寸法は略70 mm程度である。この寸法の関係は、山形状刃部6の厚さを基準として決められる ものであり、その山形状刃部6の厚さが変化すれば、その貫通部2の幅方向の内 法寸法も適正に変化するものである。
【0024】 ここで、山形状刃部6が貫通部2に貫入する動作については、前記山形状刃部 6の刃先縁6tがその貫通部2の深さ方向途中まで到達するように入り込む、又 は詰物材WO に食い込むものである〔図1(B)等参照〕。しかし、取り扱う産 業廃棄物の種類や状況によっては、山形状刃部6の刃先縁6tが貫通部2の固定 顎A外部側開口付近にまで到達する構造とすることもある。
【0025】 その切断本体部5には、前記山形状刃部6とともに、該山形状刃部6と隣接し 且つ可動切断体Bの揺動中心側寄りの位置に補助刃部7が形成されている。該補 助刃部7は、刃渡り方向に沿って直線状の刃先縁を有しており、前記可動切断体 Bに貫入するものではないが、前記切断作業面1aにおいて貫通部2以外の箇所 にはみ出した被切断材Wの切断を行うものである。
【0026】 次に、駆動部筺体Cは、筺体部9と、連結部10とから構成される。前記筺体 部9内には、油圧シリンダ12が装着されている。また連結部10は、油圧ショ ベル等の建設用車両ブーム22の先端に装着する役目をなすものである。前記固 定顎Aに対する可動切断体Bの揺動動作は、油圧シリンダ12によって行われる 。具体的には、前記駆動部筺体Cに油圧シリンダ12のシリンダ部12aとが揺 動自在に枢支部S1 にて枢支連結されている。また、前記可動切断体Bの可動フ レーム8に形成されたシリンダ連結部8cが前記油圧シリンダ12のピストンロ ッド12b側が枢支部S2 にて枢支連結され、油圧シリンダ12のシリンダ部1 2aからピストンロッド12bが突出入することにより、前記固定顎Aに対して 前記可動切断体Bが揺動する〔図1(A),(B)参照〕。
【0027】 次に、詰物材WO は、被切断材Wの切断作業を行うにあたり、予め前記貫通部 2に詰め込まれるものである。そして、該貫通部2に貫入した前記山形状刃部6 に対して、該山形状刃部6に反力を与えるもので、具体的には、刃先両面箇所を 適宜の押圧力にて押圧する状態となる。その詰物材WO に要求される性能は、圧 縮強度,摩擦係数,耐磨耗性の以上の性質が大なるもので、伸び及び硬さは小な るものが好ましい。実際には、ゴム,紙,ポリエチレン,ポリエステル,エポキ シ及びケプラー等が好適である。また、その詰物材WO に好ましい材質の性能が 図11の表及び図12のグラフに示している。なおケプラーは、防弾チョッキ等 に使用される素材で、極めて強固になっている。
【0028】 また、詰物材WO は、図3(A),図4(B),図5等に示すように、その断 面形状が略T字形状をなしている。具体的には、その詰物材WO の上部箇所が幅 方向両側に突出するように露出部WOrが形成されている。そして、図5(A), (B)等に示すように、前記詰物材WO を貫通部2に詰め込んだときに、前記露 出部WOrが切断作業面1a,1a(具体的には前記切断支持材3,3)上に載置 され、詰物材WO が貫通部2に安定した状態に装着され、且つ簡単に脱落するこ とを防止し、切断作業を良好にするものである。
【0029】 また、詰物材WO として要求されるものとして、適正な比率の空隙を有してい ることが好ましい。すなわち、適正な空隙率を有していることが必要である。空 隙率は、その材質に圧力等の外部負荷をかけたときに、圧縮され易さを示すもの である。これによって、切断作業を行うにあたり、貫通部2に詰め込まれた詰物 材WO を山形状刃部6の切断ベースとしたときに、詰物材WO に適正な空隙率を 有していると、山形状刃部6が貫通部2内の詰物材WO に山形状刃部6がある程 度貫入すると、その反力Rの増加率が大きくなるものである。その空隙率は、通 常約3%乃至30%程度が好ましい。図12のグラフは、詰物材WO の歪みと圧 縮との関係を示すもので、空隙率の大きなものとしてケプラー,木材(紙),プ ラスチック等が示されている。
【0030】 また詰物材WO の、力学的性能としては、圧縮強度が300N/mm2 乃至100 0N/mm2 とし、縦弾性係数を300N/mm2 乃至5000N/mm2 とすることが好ま しい。このような物質としては紙,プラスチックシート,布類である。そして、 このような性質の詰物材WO では、山形状刃部6の食い込みに対してフレキシブ ルに変形し、ある程度,山形状刃部6の圧入が進んだところでは、それ以上の変 形をせず(図12参照)、山形状刃部6からの剪断力Fを受け止めて、被切断材 Wの切断を行うため、極めて効率的な切断作業とすることができる。
【0031】 特に、詰物材WO は、具体的には、摩擦係数の大なる性質を有することが好ま しい。また、シート状部材とすることで、種々の形状にすることができ、前記貫 通部2に詰め込むには好適である。さらに、詰物材WO は、貫通部2内で付着し た状態で、簡単に脱落しないようになっている。このような材質としては、ゴム ,ビニル等の合成樹脂材,布,紙等である。実際には、紙,ウエス等は、作業場 にはたいてい、常備されているので、都合がよい。なお詰物材WO は、適正な摩 擦及び弾性を有するものが、部品として提供されるものであるが、作業場で、適 当なシート材のような廃棄物を使用することもできる。
【0032】 次に、本考案の産業廃棄物切断装置により、産業廃棄物(被切断材)を切断す る方法について図5乃至図10に基づいて説明する。まず、産業廃棄物切断装置 が油圧ショベル等の建設用車両のブーム22先端に装着される。固定顎Aに対す る可動切断体Bの揺動操作は、建設用車両から作業員が操作することができる。 まず、シート材,ホース,ネット,グラスウールマット,ゴム材等の素材からな る軟質で厚さのある産業廃棄物(被切断材)を切断する作業の場合について述べ る。
【0033】 まず、最初に図5(A),(B)等に示すように、固定顎Aの貫通部2内に詰 物材WO が詰め込まれる。該詰物材WO は、シート状等のものであり、貫通部2 の切断作業面1a表面付近まで十分に入り込んでいる。また、詰物材WO の露出 部WOrが切断支持材3,3の頂部に載置される。そして、貫通部2の幅方向両内 壁面2a,2aから抵抗を受けて付着する構造としている。すなわち、ある一定 の押圧力に対して貫通部2から脱落することがないようにしている。このとき、 両内壁面2a,2aに抵抗面2a1 ,2a1 が形成されている場合には、両抵抗 面2a1 ,2a1 に、被切断材Wが強固に付着することができる。
【0034】 次に、前記固定顎Aと可動切断体Bにて切断しようとする被切断材Wを挟み、 可動切断体Bを揺動させて、固定顎A側に向かって閉じる。その被切断材Wは、 山形状刃部6によって、貫通部2内の前記詰物材WO 上で該詰物材WO からの反 力Rを受けて、被切断材Wが切断されることになる。具体的には、山形状刃部6 が貫通部2内に入り込むと、剪断力Fに対して前記反力Rも増加し、前記貫通部 2内の詰物材WO と、(切断されようとする)被切断材Wとの間に摩擦が作用し 、被切断材Wに引張力が作用する。これによって、山形状刃部6の刃先縁6tは 、被切断材Wに対して剪断力Fが集中し、被切断材Wを圧縮し、切断することが できる(図8,図9参照)。なお、山形状刃部6の剪断力Fに対して、前記貫通 部2内に詰り状態の被切断材W,W,…からの反力は、刃先縁6tの周囲に分布 荷重r,r,…として作用するものであるが、これら分布荷重r,r,…が刃先 縁6tに集中したものとして反力Rが図示されている。
【0035】 そして、上述した切断作業において、被切断材Wを切断するごとに、貫通部2 内の詰物材WO は、山形状刃部6の剪断力Fによる押圧にて、貫通部2から固定 顎A外部へ少しずつ排出されるようになる。したがって、切断作業が連続しても 、貫通部2内の詰物材WO が一定量以上増加することがなく、常時均一した詰り 状態を維持するものである。
【0036】 そして貫通部2内の詰物材WO は、何度かの被切断材W,W,…の切断作業に よって、前記貫通部2から徐々に排出されてゆく。そのあとは被切断材W,W, …が、切断されるたびに前記貫通部2内にも徐々に入り込み、これらが新たなる 詰物材WO の役目をなしてゆくものである。
【0037】 なお、貫通部2は、図13(A),(B)に示すように、固定顎Aの下方に向 かうにしたがい、次第に幅広となるように設定することで、詰り状態の被切断材 W,W,…を排出し易くすることができ、山形状刃部6による剪断力Fを少し弱 めにすることができる。また、図14(A),(B)に示すように、固定顎Aの 下方に向かうにしたがい、次第に幅が狭くなるように設定することで、詰り状態 の被切断材W,W,…の排出を抑制し、山形状刃部6による剪断力Fに対する反 力Rを強くし、ひいては剪断力Fを僅かに増加させることも可能である。
【0038】 これによって、貫通部2に被切断材W,W,…が詰まりすぎて凝縮され、固く なり、その山形状刃部6が貫通部2内に貫入することができなくなり、被切断材 Wの切断が不可能となることを防止するものである。このように、貫通部2内に 詰り状態となる被切断材W,W,…の量が常時、一定に維持されるのは、貫通部 2が固定顎Aの切断作業面1aから固定顎Aの外部に向かって貫通した形状にし たからである。
【0039】 以上述べたような山形状刃部6と,貫通部2に詰り状態となった被切断材W, W,…による切断構造の概略は、図10に示されている。すなわち、この図面は 、貫通部2内に詰り状態とした被切断材W,W,…が山形状刃部6の切断作業に おける切断用のベースとしての役目をなすことが開示されたもので、被切断材W を山形状刃部6で剪断する際の状態及び各部分にかかる応力を記載した作用図で ある。
【0040】 図10(A)では、被切断材Wが山形状刃部6によって、切断されようとする ときに、貫通部2内の詰物材WO にある程度食い込み、図10(B)にて各部位 に生じる応力により、山形状刃部6の刃先縁6tが新たなるに被切断材Wに集中 的に圧縮応力をかけて切断するに到るものである。
【0041】 なお、上記切断作用については、被切断材Wが軟質で厚い物について説明した が、その被切断材Wが軟質で且つ薄いものについても、その切断工程は略同一で ある。すなわち、図14(B)に示すように、前記山形状刃部6の剪断力Fが刃 先縁6tに集中し、該刃先縁6tと貫通部2の詰物材WO との反力Rによる圧縮 応力にて、切断しようとする被切断材Wを切断するものである。
【0042】 次に、被切断材Wが、金属材,合成樹脂,硬質ゴム等から製造されたもので、 例えばプレート材,家具,家電製品,たたみ等の場合には、被切断材Wが比較的 硬質で、変形しにくい安定形状のものであるために、切断作業において山形状刃 部6に絡みつくことなく、安定した状態で切断することができ、略一回の切断作 業にて切断してゆくことができる。
【0043】
【考案の効果】
請求項1の考案は、貫通部2を設けた固定顎Aと、前記貫通部2の深さ方向の 途中まで貫入する山形状刃部6を備え,且つ前記固定顎Aに対して揺動自在な可 動切断体Bと、前記貫通部2に詰め込まれ,且つ該貫通部2に前記山形状刃部6 が貫入するとともに、該山形状刃部6の刃先両面箇所を適宜の押圧力にて押圧可 能な詰物材WO とからなる産業廃棄物切断装置としたことにより、軟質又は硬質 の如何を問わず、極めて広範囲の種類の産業用品,古材料,古家具等の生活用品 等の廃棄物を処分し易いように、細かく切断することができる。
【0044】 上記効果を詳述すると、固定顎Aの貫通部2には、詰物材WO が詰め込まれて いる。したがって、被切断材Wを固定顎Aと可動切断体Bとで挟み、可動切断体 Bを固定顎Aの方向に閉じるように操作することで、最初の数回に亘る可動切断 体Bの揺動動作では、被切断材Wは、貫通部2に詰め込まれることが繰り返され 、切断には至らないが、前記貫通部2に被切断材Wの一部が十分に詰め込まれる ことにより、その詰め込まれた詰物材WO は山形状刃部6の剪断力Fに対して反 力Rを生じることになり、被切断材Wの切断を容易に行うことができる。
【0045】 さらに、前記貫通部2は、被切断材Wを切断するごとに、前記貫通部2内の詰 物材WO が山形状刃部6の剪断力Fによる押圧にて、貫通部2から固定顎A外部 へ少しずつ排出されるようになる。したがって、切断作業が連続しても、貫通部 2内の詰物材WO が増加して、固くなり山形状刃部6が貫通部2内に貫入できな くなることがなく、常時一定した切断作業性とすることができる。
【0046】 上述したように、切断しようとする被切断材が軟質材であれば、貫通部2の詰 物材WO が山形状刃部6の切断における受けベースとなり、被切断材Wの切断作 業を良好に行うことができる。また、被切断材が硬質材からなるものであれば、 その形状は安定しているので、山形状刃部6の通常の切断により切断することが できるものである。このように、本考案によれば、殆どあらゆる種類の産業廃棄 物の切断に適用することができ、良好なる作業性を発揮することができる。
【0047】 請求項2の考案は、請求項1において、前記貫通部2の幅方向両内壁面2a, 2aは前記山形状刃部6の貫入側から固定顎Aの下方に向かって僅かに広くなる ように形成されてなる産業廃棄物切断装置としたことにより、貫通部2に詰り状 態で付着した詰物材WO 及びそのあとから詰め込まれた被切断材W,W,…を除 去することが容易にできるものである。すなわち、切断作業が終了し、産業廃棄 物切断装置を手入れ、清掃するときに、貫通部2は、固定顎Aの下方側が広くな っているので、貫通部2内に詰り状態で付着した詰物材WO 及び被切断材W,W ,…を固定顎Aの下方から取り出すことができ、保守作業が容易にできる。
【0048】 請求項3の考案は、請求項1において、前記貫通部2の幅方向両内壁面2a, 2aは前記山形状刃部6の貫入側から固定顎Aの下方に向かって僅かに狭くなる ように形成されてなる産業廃棄物切断装置としたことにより、貫通部2内に詰り 状態で付着した詰物材WO は、被切断材Wの切断作業において、下方に向けて狭 くなるようにしているので、詰物材WO が貫通部2から脱落しにくくなるととも に、山形状刃部6への反力を増加させ、ひいては、切断性能をより一層向上させ ることができる。
【0049】 上記効果を詳述すると、前記貫通部2は、その幅方向内面が山形状刃部6が貫 入する側から固定顎Aの下方側に向かって次第に狭くなるように形成したことで 、詰り状態で付着した詰物材WO は、山形状刃部6が貫通部2内に貫入した状態 でも脱落しにくくなるとともに、山形状刃部6に対する反力がより一層大きくな り、山形状刃部6が被切断材Wを切断しようとするときには、貫通部2内に詰り 状態で付着した詰物材WO が良好なクッション材の役目をなし、山形状刃部6の 切れ味が良好となり、被切断材Wに対する切断性能を向上させることができるも のである。
【0050】 請求項4の考案は、請求項1において、前記山形状刃部6の刃先縁6tの断面 形状は幅方向両刃先面6t1 が同一の傾斜角度で鋭利に形成されてなる産業廃棄 物切断装置としたことにより、柔軟な被切断材Wのみでなく、硬質な被切断材W の切断も効率的に行うことができるものである。
【0051】 請求項5の考案は、請求項1において、前記貫通部2の両内壁面2a,2aは 、抵抗面2a1 ,2a1 としてなる産業廃棄物切断装置としたことにより、貫通 部2内部に柔軟且つ弾性のある被切断材W,W,…を詰め込んだときに、内壁面 2a,2aに付着し易すくすることができる。
【0052】 請求項6の考案は、請求項1において、前記可動切断体Bと固定顎Aの枢支部 付近には補助カッタ13が設けられてなる産業廃棄物切断装置としたことにより 、山形状刃部6により切断することができない極めて硬質な物を切断することが できる。たとえば、鉄筋,小鉄骨等の比較的硬質な被切断材の切断を行うことが できるものである。
【0053】 請求項7の考案は、請求項1において、前記山形状刃部6は、その刃渡り方向 に沿って略弧状に形成されてなる産業廃棄物切断装置としたことにより、刃渡り 方向において、いずれの位置においても均一な切れ具合を得ることができる。
【0054】 請求項8の考案は、請求項1において、前記山形状刃部6は、その刃渡り方向 に沿って略多角形状に形成されてなる産業廃棄物切断装置としたことにより、刃 渡り方向に沿って刃先縁に複数の角部が存在することになり、これらの角部によ り、被切断材Wへの切り込みが良好となり、切断作業を向上させることができる 。
【0055】 請求項9の考案は、請求項1において、前記山形状刃部6は、その刃渡り方向 に沿って略三角形状に形成されてなる産業廃棄物切断装置としたことにより、特 に三角形状とした山形状刃部6の刃先縁頂部は、最も鋭利な角部を形成し、これ によって、被切断材Wへの切り込みをより一層良好にすることができ、極めて柔 軟な被切断材Wの切断ができるものである。
【0056】 請求項10の考案は、請求項1において、前記詰物材WO は、摩擦係数の大な る材質からなる産業廃棄物切断装置としたことにより、被切断材Wの切断作業に おいて、詰物材WO が被切断材W及び山形状刃部6に対して、大きな摩擦をかけ て、山形状刃部6による切断性能をより一層向上させることができるものである 。
【0057】 請求項11の考案は、請求項1において、前記詰物材WO は、圧縮強度が30 0N/mm2 乃至1000N/mm2 とし、縦弾性係数を300N/mm2 乃至5000N/mm 2 としてなる産業廃棄物切断装置としたことにより、厚さの大小にかかわらず柔 軟な被切断材の切断をする場合に、最も切断性を良好にすることができる。
【0058】 このような物質としては紙,プラスチックシート,布類が存在している。そし て、このような性質の詰物材WO では、山形状刃部6の食い込みに対してフレキ シブルに変形し、ある程度,山形状刃部6の圧入が進んだところでは、それ以上 の変形をせず、山形状刃部6からの剪断力Fを受け止めて、被切断材Wの切断を 行うため、極めて効率的な切断作業とすることができる。
【0059】 請求項12の考案は、請求項1において、前記詰物材WO は、シート状部材と してなる産業廃棄物切断装置としたことにより、貫通部2内に詰め込みやすく、 また、山形状刃部6に対する抵抗力も適正な状態にすることができるものである 。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は可動切断体が固定顎に対して開いた状
態の本考案の側面図 (B)は可動切断体が閉固定顎に対して閉じた状態の一
部断面にした本考案の側面図
【図2】(A)は本考案の斜視図 (B)は本考案の使用状態を示す斜視図
【図3】(A)は固定顎と詰物材の斜視図 (B)は可動切断体の斜視図
【図4】(A)は本考案の要部端面略示図 (B)は山形状刃部が固定顎から離間した状態の端面略
示図 (C)は貫通部に詰物材が詰め込まれた状態の固定顎の
要部拡大断面図
【図5】(A)は山形状刃部によって貫通部に詰物材が
詰め込まれようとしている作用図 (B)は貫通部に詰物材が詰め込まれた作用図
【図6】貫通部に詰め込まれた詰物材上で被切断材が切
断されようとしている作用図
【図7】貫通部に詰め込まれた詰物材に被切断材が山形
状刃部によって押し込まれ山形状刃部の剪断力に対して
反力が生じていることを示す作用図
【図8】被切断材がさらに貫通部に食い込み,山形状刃
部の刃先縁と貫通部に詰め込まれた被切断材との間で生
じた圧縮応力で切断される状態を示す断面図
【図9】被切断材が山形状刃部の刃先縁と,貫通部に詰
め込まれた被切断材との間に生じた圧縮応力で切断され
た状態を示す状態を示す拡大断面図
【図10】(A)は本考案において被切断材の切断状態
を示す略示作用図 (B)は切断時において各部分に生じる応力を示す略示
作用図
【図11】詰め物の候補材質の物性及び評価を示す表
【図12】刃部圧入時の詰物候補材の挙動(歪と圧縮と
の関係)を示すグラフ
【図13】(A)は貫通部が固定顎の切断作業面から下
方に向かって次第に広がる実施形態の断面図 (B)は(A)の実施形態の貫通部に被切断材が詰め込
まれた状態の断面図
【図14】(A)は貫通部が固定顎の切断作業面から下
方に向かって次第に狭くなる実施形態の断面図 (B)は(A)の実施形態の貫通部に被切断材が詰め込
まれた状態の断面図
【図15】(A)は貫通部の内壁面に形成された抵抗面
の実施形態の端面略示図 (B)は貫通部の内壁面に形成された抵抗面の別の実施
形態の端面略示図 (C)は貫通部の内壁面に形成された抵抗面のさらに別
の実施形態の端面略示図
【図16】(A)は別の実施形態の山形状刃部を設けた
可動切断体が固定顎に対して開いた状態の本考案の側面
図 (B)は可動切断体が閉固定顎に対して閉じた状態の一
部断面にした本考案の側面図
【図17】(A)はさらに別の実施形態の山形状刃部を
設けた可動切断体が固定顎に対して開いた状態の側面図 (B)は可動切断体が閉固定顎に対して閉じた状態の一
部断面にした側面図
【符号の説明】
A…固定顎 B…可動切断体 WO …詰物材 2…貫通部 2a…内壁面 2a1 …抵抗面 6…山形状刃部 6t…刃先縁 6t1 …刃先面 13…補助カッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中尾 勝守 兵庫県尼崎市西本町6丁目37番地 株式会 社中尾組内 (72)考案者 渡辺 伸明 兵庫県尼崎市西本町6丁目37番地 株式会 社中尾組内 (72)考案者 宮本 昌男 大阪市福島区海老江5丁目2番7号 株式 会社西日本コンプレッサー内 (72)考案者 森脇 弘幸 大阪市福島区海老江5丁目2番7号 株式 会社西日本コンプレッサー内

Claims (12)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通部を設けた固定顎と、前記貫通部の
    深さ方向の途中まで貫入する山形状刃部を備え,且つ前
    記固定顎に対して揺動自在な可動切断体と、前記貫通部
    に詰め込まれ,且つ該貫通部に前記山形状刃部が貫入す
    るとともに,該山形状刃部の刃先両面箇所を適宜の押圧
    力にて押圧可能な詰物材とからなることを特徴とする産
    業廃棄物切断装置。
  2. 【請求項2】 貫通部を設けた固定顎と、前記貫通部の
    深さ方向の途中まで貫入する山形状刃部を備え,且つ前
    記固定顎に対して揺動自在な可動切断体と、前記貫通部
    に詰め込まれ,且つ該貫通部に前記山形状刃部が貫入す
    るとともに,該山形状刃部の刃先両面箇所を適宜の押圧
    力にて押圧可能な詰物材とからなり、前記貫通部の幅方
    向両内壁面は前記山形状刃部の貫入側から固定顎の下方
    に向かって僅かに広くなるように形成されてなることを
    特徴とする産業廃棄物切断装置。
  3. 【請求項3】 貫通部を設けた固定顎と、前記貫通部の
    深さ方向の途中まで貫入する山形状刃部を備え,且つ前
    記固定顎に対して揺動自在な可動切断体と、前記貫通部
    に詰め込まれ,且つ該貫通部に前記山形状刃部が貫入す
    るとともに,該山形状刃部の刃先両面箇所を適宜の押圧
    力にて押圧可能な詰物材とからなり、前記貫通部の幅方
    向両内壁面は前記山形状刃部の貫入側から固定顎の下方
    に向かって僅かに狭くなるように形成されてなることを
    特徴とする産業廃棄物切断装置。
  4. 【請求項4】 貫通部を設けた固定顎と、前記貫通部の
    深さ方向の途中まで貫入する山形状刃部を備え,且つ前
    記固定顎に対して揺動自在な可動切断体と、前記貫通部
    に詰め込まれ,且つ該貫通部に前記山形状刃部が貫入す
    るとともに,該山形状刃部の刃先両面箇所を適宜の押圧
    力にて押圧可能な詰物材とからなり、前記山形状刃部の
    刃先縁の断面形状は幅方向両刃先面が同一の傾斜角度で
    鋭利に形成されてなることを特徴とする産業廃棄物切断
    装置。
  5. 【請求項5】 貫通部を設けた固定顎と、前記貫通部の
    深さ方向の途中まで貫入する山形状刃部を備え,且つ前
    記固定顎に対して揺動自在な可動切断体と、前記貫通部
    に詰め込まれ,且つ該貫通部に前記山形状刃部が貫入す
    るとともに,該山形状刃部の刃先両面箇所を適宜の押圧
    力にて押圧可能な詰物材とからなり、前記貫通部の両内
    壁面は、抵抗面としてなることを特徴とする産業廃棄物
    切断装置。
  6. 【請求項6】 貫通部を設けた固定顎と、前記貫通部の
    深さ方向の途中まで貫入する山形状刃部を備え,且つ前
    記固定顎に対して揺動自在な可動切断体と、前記貫通部
    に詰め込まれ,且つ該貫通部に前記山形状刃部が貫入す
    るとともに,該山形状刃部の刃先両面箇所を適宜の押圧
    力にて押圧可能な詰物材とからなり、前記可動切断体と
    固定顎の枢支部付近には補助カッタが設けられてなるこ
    とを特徴とする産業廃棄物切断装置。
  7. 【請求項7】 貫通部を設けた固定顎と、前記貫通部の
    深さ方向の途中まで貫入する山形状刃部を備え,且つ前
    記固定顎に対して揺動自在な可動切断体と、前記貫通部
    に詰め込まれ,且つ該貫通部に前記山形状刃部が貫入す
    るとともに,該山形状刃部の刃先両面箇所を適宜の押圧
    力にて押圧可能な詰物材とからなり、前記山形状刃部
    は、その刃渡り方向に沿って略弧状に形成されてなるこ
    とを特徴とする産業廃棄物切断装置。
  8. 【請求項8】 貫通部を設けた固定顎と、前記貫通部の
    深さ方向の途中まで貫入する山形状刃部を備え,且つ前
    記固定顎に対して揺動自在な可動切断体と、前記貫通部
    に詰め込まれ,且つ該貫通部に前記山形状刃部が貫入す
    るとともに,該山形状刃部の刃先両面箇所を適宜の押圧
    力にて押圧可能な詰物材とからなり、前記山形状刃部
    は、その刃渡り方向に沿って略多角形状に形成されてな
    ることを特徴とする産業廃棄物切断装置。
  9. 【請求項9】 貫通部を設けた固定顎と、前記貫通部の
    深さ方向の途中まで貫入する山形状刃部を備え,且つ前
    記固定顎に対して揺動自在な可動切断体と、前記貫通部
    に詰め込まれ,且つ該貫通部に前記山形状刃部が貫入す
    るとともに,該山形状刃部の刃先両面箇所を適宜の押圧
    力にて押圧可能な詰物材とからなり、前記山形状刃部
    は、その刃渡り方向に沿って略三角形状に形成されてな
    ることを特徴とする産業廃棄物切断装置。
  10. 【請求項10】 貫通部を設けた固定顎と、前記貫通部
    の深さ方向の途中まで貫入する山形状刃部を備え,且つ
    前記固定顎に対して揺動自在な可動切断体と、前記貫通
    部に詰め込まれ,且つ該貫通部に前記山形状刃部が貫入
    するとともに,該山形状刃部の刃先両面箇所を適宜の押
    圧力にて押圧可能な詰物材とからなり、前記詰物材は、
    摩擦係数の大なる材質からなることを特徴とする産業廃
    棄物切断装置。
  11. 【請求項11】 貫通部を設けた固定顎と、前記貫通部
    の深さ方向の途中まで貫入する山形状刃部を備え,且つ
    前記固定顎に対して揺動自在な可動切断体と、前記貫通
    部に詰め込まれ,且つ該貫通部に前記山形状刃部が貫入
    するとともに,該山形状刃部の刃先両面箇所を適宜の押
    圧力にて押圧可能な詰物材とからなり、前記詰物材は、
    圧縮強度が300N/mm2 乃至1000N/mm2 とし、縦弾
    性係数を300N/mm2 乃至5000N/mm2 としてなるこ
    とを特徴とする産業廃棄物切断装置。
  12. 【請求項12】 貫通部を設けた固定顎と、前記貫通部
    の深さ方向の途中まで貫入する山形状刃部を備え,且つ
    前記固定顎に対して揺動自在な可動切断体と、前記貫通
    部に詰め込まれ,且つ該貫通部に前記山形状刃部が貫入
    するとともに,該山形状刃部の刃先両面箇所を適宜の押
    圧力にて押圧可能な詰物材とからなり、前記詰物材は、
    シート状部材としてなることを特徴とする産業廃棄物切
    断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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