JP2003210445A - 回診用x線撮影装置 - Google Patents

回診用x線撮影装置

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JP2003210445A
JP2003210445A JP2002015968A JP2002015968A JP2003210445A JP 2003210445 A JP2003210445 A JP 2003210445A JP 2002015968 A JP2002015968 A JP 2002015968A JP 2002015968 A JP2002015968 A JP 2002015968A JP 2003210445 A JP2003210445 A JP 2003210445A
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ray
rounds
imaging apparatus
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JP2002015968A
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Akira Nakagawa
章 中川
Toshiaki Nakamura
俊晶 中村
Hiroshi Miyata
博 宮田
Kimihiro Takahama
公大 高濱
Takahiro Kamitake
高啓 上武
Mitsuhiro Hashimoto
光弘 橋本
Tatsuya Araki
立哉 荒木
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】X線撮影情報に従って撮影の直前におこなう設
定操作の煩雑さを解消する。 【解決手段】この発明の装置の場合、携帯端末2の側に
おいて、撮影対象の被検体Mと対応付けて情報記憶部1
0に記憶されているX線撮影情報の中の必要な情報を端
末側操作部13による操作で装置本体1へ送信すれば、
X線撮影情報が装置本体1の側で受信・取り込みがなさ
れ、X線撮影情報にしたがって撮影の直前におこなう設
定操作が完了となる。この発明によると、撮影指示書を
一々見る必要がなく、設定操作の煩雑さが解消されるの
に加え、装置本体1側の構成の複雑化や大形化を回避で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、病院等で用いら
れる回診用X線撮影装置に係り、特にX線撮影条件情報
などのX線撮影情報にしたがって撮影の直前におこなう
設定操作の煩雑さを解消するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】回診用X線撮影装置による回診撮影の場
合、撮影技師と装置が一緒に病室を次々と巡回移動しな
がら、撮影対象である各被検体(患者)それぞれの撮影
指示内容に見合ったX線撮影情報(撮影部位、管電圧、
管電流など)にしたがって必要な設定操作をおこなった
あと直ちにX線を照射してカセッテ中のフィルムを露光
するX線撮影作業を全被検体に対し繰り返しおこなうこ
とになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の回診用X線撮影装置には、X線撮影情報にしたがっ
て撮影の直前におこなう設定操作が煩雑であるという問
題がある。回診撮影の場合、各病室の間を回診用X線撮
影装置が移動しなければならないうえ、狭い病室におい
て、撮影指示内容が書かれた指示書を一々見ながら設定
操作を何度も繰り返しおこなうことは、撮影技師にとっ
て煩わしさは相当なものである。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、X線撮影情報にしたがって撮影の直
前におこなう設定操作の煩雑さを解消することができる
回診用X線撮影装置を提供することを主たる目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、移動可能な台車にX線照
射手段を搭載したX線撮影装置本体と、このX線撮影装
置本体との間で通信可能な携帯端末とを備えた回診用X
線撮影装置であって、前記X線撮影装置本体は、X線撮
影に関係するX線撮影情報を受信する本体側通信手段を
備え、前記携帯端末は、撮影対象である被検体に対応付
けてX線撮影情報を記憶する情報記憶手段と、X線撮影
情報などを表示する情報表示手段と、X線撮影情報をX
線撮影装置本体へ送信する端末側通信手段と、X線撮影
情報の読み出し、表示、送信などに必要な操作を行う操
作手段とを備えていることを特徴とする。
【0006】(作用・効果)請求項1に記載の発明によ
れば、携帯端末の側において、撮影対象の被検体と対応
付けて情報記憶手段に記憶されているX線撮影情報の中
の必要な情報を操作手段による操作により端末側通信手
段から送信すれば、X線撮影情報が本体側通信手段で受
信されてX線撮影装置本体に取り込まれることにより、
X線撮影情報に基づいて撮影のための設定操作がおこな
われる。したがって、撮影指示書を一々見る必要がな
く、設定操作の煩雑さは解消される。また、X線撮影装
置本体とは別体の携帯端末側で、X線撮影情報の記憶・
表示・操作をおこなうようにしているので、移動のため
にコンパクト性を要求されるX線撮影装置本体の構成が
複雑化して、大形になることもない。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の回診用X線撮影装置において、前記携帯端末の情報記
憶手段は、以前におこなわれたX線撮影(既撮影)につ
いてのX線撮影情報を被検体に対応付けて記憶したもの
である。
【0008】(作用・効果)請求項2に記載の発明によ
れば、携帯端末の情報記憶手段で既撮影のX線撮影情報
が被検体と対応付けて記憶されているので、操作手段で
被検体を指定すれば、その指定された被検体の既撮影の
X線撮影情報がX線撮影装置本体に送られる。したがっ
て、同じ被検体について、既撮影の時と同様の撮影条件
でX線撮影を行うことができるので、前回のX線撮影フ
ィルムと今回のX線撮影フィルムとを比較して診断をお
こなう場合に好都合である。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項1または
2に記載の回診用X線撮影装置において、X線撮影情報
としてX線管電圧、X線管電流および撮影時間、または
前記X線管電流および撮影時間に代えてX線管電流時間
積を指定するX線撮影条件が含まれている。
【0010】(作用・効果)請求項3に記載の発明によ
れば、X線管電圧、X線管電流および撮影時間、または
前記X線管電流および撮影時間に代えてX線管電流時間
積を指定するX線撮影条件がX線撮影情報に含まれてい
るので、X線撮影条件の設定の煩わしさが解消される。
【0011】また、請求項4の発明は、請求項1ないし
3のいずれかに記載の回診用X線撮影装置において、X
線撮影情報として、撮影部位、撮影方向、X線照射手段
と被検体の距離(焦点距離)、フィルムサイズ、およ
び、グリッドの有無の少なくとも一つを指定する撮影態
様指定情報が含まれている。
【0012】(作用・効果)請求項4に記載の発明によ
れば、撮影部位、撮影方向、X線照射手段と被検体の距
離(焦点距離)、フィルムサイズ、および、グリッドの
有無の少なくとも一つを指定する撮影態様指定情報がX
線撮影情報に含まれていて、X線撮影情報にしたがって
撮影の直前におこなう設定操作で、X線撮影では準必須
的な撮影態様指定も設定されるので、設定操作の煩雑さ
は十分に解消される。
【0013】また、請求項5の発明は、請求項1から4
のいずれかに記載の回診用X線撮影装置において、X線
撮影情報として特定の被検体に固有の任意情報(個別コ
メント情報)が含まれている。
【0014】(作用・効果)請求項5に記載の発明によ
れば、個別コメント情報がX線撮影情報に含まれてい
て、情報表示手段で個別コメント情報を表示することが
できるので、個別コメント情報の確認が容易となる。
【0015】また、請求項6の発明は、請求項1から5
のいずれかに記載の回診用X線撮影装置において、X線
撮影情報として被検体の容貌を示す画像情報も含まれて
いる。
【0016】(作用・効果)請求項6に記載の発明によ
れば、被検体の容貌を示す画像情報がX線撮影情報に含
まれていて、被検体の容貌を示す画像情報を情報表示手
段で表示して確認できるので、撮影対象の被検体を確実
に特定でき、被検体の取り違えが起こるのを避けること
ができる。
【0017】また、請求項7の発明は、請求項1から6
のいずれかに記載の回診用X線撮影装置において、前記
X線撮影情報は、予め定められた各々複数種類の撮影部
位、撮影方向、および被検体厚みの中から、特定の撮影
部位、撮影方向、および被検体厚みの組合せを指定する
情報であり、前記X線撮影装置本体は、撮影部位、撮影
方向、および被検体厚みの任意の組み合わせに対応付け
て、予め記憶したX線管電圧およびX線管電流を指定す
るX線撮影条件群の中から、指定された特定の組み合わ
せに係るX線撮影条件を読み出して設定する。
【0018】(作用・効果)請求項7に記載の発明によ
れば、撮影部位、撮影方向、および被検体厚みの組合せ
を被検体に応じて指定することによって、適切なX線撮
影条件の設定を容易におこなうことができる。
【0019】また、請求項8の発明は、請求項1から7
のいずれかに記載の回診用X線撮影装置において、端末
側通信手段が受信も可能に構成されている。
【0020】(作用・効果)請求項8に記載の発明によ
れば、受信も可能な端末側通信手段により携帯端末外の
情報を端末内に簡単に取り込むことができる。
【0021】また、請求項9の発明は、請求項1から8
のいずれかに記載の回診用X線撮影装置において、本体
側通信手段が送信も可能に構成されている。
【0022】(作用・効果)請求項9に記載の発明によ
れば、送信も可能な本体側通信手段により装置本体内の
情報を本体外へ簡単に送り出すことができる。
【0023】また、請求項10の発明は、請求項9に記
載の回診用X線撮影装置において、端末側通信手段から
送信されて本体側通信手段で受信されたX線撮影情報
が、本体側通信手段から端末側通信手段へ返信されるよ
う構成されているとともに、携帯端末は、返信されてき
たX線撮影情報が、先に送信したX線撮影情報と一致し
ているか否かを判定する情報一致判定手段を備えてい
る。
【0024】(作用・効果)請求項10に記載の発明に
よれば、X線撮影装置本体から携帯端末へ返信されてき
たX線撮影情報が、先に送信したX線撮影情報と一致し
ているか否かを情報一致判定手段で判定することによ
り、X線撮影装置本体でX線撮影情報が適正に受信され
たかどうかを確認することができる。
【0025】また、請求項11の発明は、請求項9また
は10に記載の回診用X線撮影装置において、前記本体
側通信手段で受信されたX線撮影情報に従って実行され
たX線撮影に関する情報(撮影実行情報)が、本体側通
信手段から端末側通信手段へ送信されるように構成され
ているとともに、前記携帯端末は、受信した撮影実行情
報が、先に送信したX線撮影情報と比較して適正か否か
を判定する情報適正判定手段を備えている。
【0026】(作用・効果)請求項11に記載の発明に
よれば、X線撮影装置から携帯端末へ送信されてきた撮
影実行情報を、先に送信したX線撮影情報を比較して適
正か否かを情報適正判定手段で判定することにより、X
線撮影装置本体で行われたX線撮影が適切だったかどう
かを確認することができる。
【0027】また、請求項12の発明は、請求項1から
11のいずれかに記載の回診用X線撮影装置において、
前記携帯端末は、X線撮影実行を指令する撮影実行指令
手段を備えている。
【0028】(作用・効果)請求項12に記載の発明に
よれば、携帯端末に設けられた撮影実行指令手段により
リモート操作で撮影実行を指令することができるので、
X線撮影装置本体から離れた被曝線量の少ない位置から
X線撮影実行の指令をおこなうことができる。
【0029】また、請求項13の発明は、請求項1から
12のいずれかに記載の回診用X線撮影装置において、
前記X線撮影装置本体は、本体側通信手段の受信機能を
強制的に停止する受信機能停止手段を備えている。
【0030】(作用・効果)請求項13に記載の発明に
よれば、X線撮影装置本体の受信機能停止手段で本体側
通信手段の受信機能を強制的に停止することにより、誤
った情報がX線撮影装置本体に取り込まれて誤動作を誘
発する等の異常事態を避けることができる。
【0031】また、請求項14の発明は、請求項8から
13のいずれかに記載の回診用X線撮影装置において、
前記携帯端末は受信も可能な端末側通信手段により、X
線撮影情報を集中的に管理するホストコンピュータとの
間でX線撮影情報を双方向でやりとりできるように構成
されている。
【0032】(作用・効果)請求項14に記載の発明に
よれば、携帯端末とX線撮影情報を集中的に管理するホ
ストコンピュータとの間でX線撮影情報を双方向で直接
やりとりできるので、ホストコンピュータから携帯端末
へX線撮影情報を直にダウンロードすることでX線撮影
情報を携帯端末に容易に取り込めると同時に、携帯端末
からX線撮影情報を直にアップロードすることでホスト
コンピュータはX線撮影情報を容易に収集することがで
きる。
【0033】また、請求項15の発明は、請求項1から
14のいずれかに記載の回診用X線撮影装置において、
前記X線撮影装置本体は、携帯端末をセットする携帯端
末セット手段を備えている。
【0034】(作用・効果)請求項15に記載の発明に
よれば、携帯端末を携帯端末セット手段でX線撮影装置
本体にセットして安定な状態で携帯端末の操作がおこな
えるので、携帯端末が使い易くなるとともに、携帯端末
の持ち運びの負担が軽減される。
【0035】また、請求項16の発明は、請求項1から
15のいずれかに記載の回診用X線撮影装置において、
前記携帯端末は、撮影対象である被検体に関する情報
(被検体情報)を読み込む情報読み込み手段を備えてい
る。
【0036】(作用・効果)請求項16に記載の発明に
よれば、情報読み込み手段で被検体情報を読み込めるの
で、携帯端末に被検体情報を容易に取り込むことができ
る。
【0037】また、請求項17の発明は、請求項1から
16のいずれかに記載の回診用X線撮影装置において、
携帯端末の情報記憶手段が携帯端末から取り外しできる
ように構成されている。
【0038】(作用・効果)請求項17に記載の発明に
よれば、携帯端末の情報記憶手段が携帯端末から取り外
しできるので、携帯端末に対してX線撮影情報をワンタ
ッチで出し入れできる。
【0039】また、請求項18の発明は、請求項1から
17のいずれかに記載の回診用X線撮影装置において、
前記X線撮影装置本体は、X線曝射量を測定するための
線量測定手段を備え、この線量測定手段で測定された被
検体ごとの線量情報を前記携帯端末に送信し、前記携帯
端末は、送信されてきた被検体ごとの線量情報を被検体
に対応付けて前記情報記憶手段に記憶する。
【0040】(作用・効果)請求項18に記載の発明に
よれば、X線撮影装置本体に備えられた線量測定手段に
よりX線曝射量を測定し、得られた線量情報を携帯端末
に送信して被検体に対応付けて記憶することで、被検体
ごとの被曝線量を簡単に管理することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、この発明の回診用X線撮影
装置の一実施例を説明する。図1は実施例に係る回診用
X線撮影装置の全体を示す斜視図、図2は実施例装置の
携帯端末を示す斜視図、図3は実施例装置の要部構成を
示すブロック図である。
【0042】実施例の回診用X線撮影装置は、X線撮影
装置本体(適宜「装置本体」と略記)1と携帯端末2と
からなる。装置本体1には、電動および手動のいずれで
も移動させることができる台車3に、撮影対象としての
寝台B上の被検体(患者)MにX線を照射するX線照射
手段としてのX線管4と、携帯端末2との間でX線撮影
に関係する情報(X線撮影情報)の受信・送信をおこな
う本体側通信手段としての双方向通信型・赤外線式本体
側通信部5と、装置本体1を操作するための操作キー群
6A等が設けられた本体側操作部6と、X線管4の管電
圧・管電流などの必要なX線撮影情報などを表示する表
示モニタ7などが搭載配備されている他に、複数枚のフ
ィルムカセッテ8が収納できる引き出し式のカセッテ収
容部9等も配備されている。
【0043】一方、携帯端末2には、X線撮影装置本体
1から切り離して持ち運びできるタイプの端末であっ
て、X線撮影情報を撮影対象の被検体Mと対応付けて記
憶する情報記憶手段としての情報記憶部10と、X線撮
影情報などを表示する情報表示手段としての表示モニタ
11と、装置本体1や情報を集中的に管理するホストコ
ンピュータ20との間でX線撮影情報などの送信・受信
をおこなう端末側通信手段としての双方向通信型・赤外
線式端末側通信部12と、X線撮影情報の読み出し及び
表示あるいは送信などに必要な操作をおこなう操作手段
としての端末側操作部13等が配備されている。
【0044】そして、実施例装置によりX線撮影を行う
場合、被検体Mの下にフィルムカセッテ8を置き、携帯
端末2の側で撮影対象の被検体Mと対応付けて情報記憶
部10に記憶されているX線撮影情報の中の必要な情報
を端末側操作部13による操作で端末側通信部12から
送信すれば、本体側通信部5でX線撮影情報が受信され
てX線撮影装置本体1に取り込まれることにより、X線
撮影情報にしたがって撮影の直前におこなう設定操作が
完了し、後はX線管4からX線を照射すれば、フィルム
カセッテ8中のフィルムが露光されてX線撮影がおこな
われる構成となっている。以下、実施例装置の各部の構
成をさらに具体的に説明する。
【0045】装置本体1のX線管4は、撮影目的に応じ
て移動させる必要があるが、X線管4の(上下・左右・
回転・首振り等の)移動は撮像系移動機構部14による
電動によって、あるいは必要に応じて手動を組み合わせ
て行われるように構成されている。撮影技師はX線管4
を適当に移動させることでX線管4の位置,高さ,傾き
などを撮影目的に合わせて調整することができる。装置
本体1の移動は、台車移動機構部15で車輪を電動回転
させることで可能である他、装置本体1の後側に水平に
取り付けられている把手16を持って押したり、引いた
りして車輪を手動回転させることでも可能である。
【0046】また、装置本体1は、本体側通信部5の受
信機能を強制的に停止する受信機能停止手段としての受
信停止SW(スイッチ)6Bが本体側操作部6に設けら
れている。この受信停止SW6Bをオンにすることで、
携帯端末2からの操作指令を無効にして、装置本体1に
設けられた本体側操作部6でのみ操作可能になるように
構成されている。これにより、誤った情報がX線撮影装
置本体1に取り込まれて(例えば不意にX線管4からX
線が照射されるといった)誤動作が起こるのを回避でき
るように構成されている。
【0047】さらに、装置本体1は、携帯端末2をセッ
トする携帯端末セット手段としての携帯端末受置き部1
7を本体上面に備えている。携帯端末受置き部17は携
帯端末2の下側半分ほどがちょうど嵌まり込む深さの凹
みであり、携帯端末2を携帯端末受置き部17に嵌め込
んでセットすれば、携帯端末2が動かず安定状態で操作
できるので、使い易い。
【0048】その他、装置本体1は実際にX線撮影が行
われた際にX線管駆動用の高圧電源4Aからフィードバ
ックされるX線管実電圧値やX線管実電流値などの撮影
実行情報を出力する撮影実行情報出力部18を備えてい
る。そして、本体側通信部5は、撮影実行情報出力部1
8から出力される撮影実行情報を携帯端末2に送信する
のに加え、携帯端末2からX線撮影情報を受信した時は
受信したX線撮影情報と同一内容の情報を送信(つまり
X線撮影情報を返信)するように構成されている。な
お、本体制御部CPU1は、各種情報の流れをコントロ
ールしたり、各部の稼働に必要な指令信号を出力したり
して、装置本体1が適切に稼働するよう全体の動きを司
る役割を果たすものである。
【0049】続いて、携帯端末2について説明する。携
帯端末2の情報記憶部10は、図4に示すように、端末
側通信部12で受信したり、端末側操作部13に設けら
れた操作キー群13Aで入力されるX線撮影情報を被検
体Mと対応付けて記憶する主撮影情報メモリ10Aと、
装置本体1から返信されてくるX線撮影情報を記憶する
返信情報メモリ10Bと、装置本体1から送信されてく
る撮影実行情報を記憶する実行情報メモリ10Cを有し
ている他に、被検体Mの識別コードおよび名前・年齢な
どの被検体情報(患者情報)を記憶する被検体情報メモ
リ10Dや被検体Mの容貌を示す画像情報をX線撮影情
報として記憶する画像情報メモリ10Eに加え、特定の
被検体に固有の任意情報(個別コメント情報・・例えば
骨折で歩行不可)をX線撮影情報として記憶するコメン
ト情報メモリ10Fを有している。なお、主撮影情報メ
モリ10Aに記憶されるX線撮影情報としては、X線管
電圧、X線管電流および撮影時間、または前記X線管電
流および撮影時間に代えてX線管電流時間積を指定する
X線撮影条件や胸部や下肢などの撮影部位、正面や背面
あるいは斜位などの撮影方向、焦点距離、フィルムサイ
ズ、さらには、散乱X線除去用のグリッドの有無を指定
する撮影態様指定情報等が挙げられる。
【0050】また、実施例の携帯端末2の情報記憶部1
0には、以前におこなわれたX線撮影(既撮影)につい
てのX線撮影情報も被検体と対応付けられて記憶される
とともに、端末側操作部13で指定された被検体Mの既
撮影のX線撮影情報が表示モニタ11で表示されるよう
にも構成されている。
【0051】なお、この発明の回診用X線撮影装置の場
合、撮影の直前におこなう設定操作で情報記憶部10の
中に記憶されている特定の被検体Mについての全部のX
線撮影情報が装置本体1に送られるわけではなく、必要
なX線撮影情報が送られるだけである。例えば、個別コ
メント情報や容貌を示す画像情報は、通常、撮影技師が
携帯端末2の表示モニタ11で表示して確認するだけで
良い場合もあり、装置本体1の側に送信される必要はな
い。
【0052】携帯端末2は、被検体情報を読み込む情報
読み込み手段として端末本体と電気ケーブルで繋がって
いるバーコードリーダ19を備えている。バーコードリ
ーダ19で被検体(患者)のベッドやリストバンドに取
り付けられたIDコード(識別コード)などを示すバー
コードを読み込むことにより、IDコードなどの被検体
情報を携帯端末2の中に簡単に取り込むことができる。
【0053】また、携帯端末2では、X線撮影実行を指
令する撮影実行指令手段として、撮影実行SW13Bが
端末側操作部13に設けられていて、撮影実行SW13
Bによるリモート操作により、装置本体1から離れた被
曝線量の少ない位置でX線撮影実行の指令をおこなうこ
とができる。
【0054】携帯端末2の場合、送信・受信可能な端末
側通信部12により、X線撮影情報を集中的に管理する
ホストコンピュータ20との間でX線撮影情報を双方向
でやりとりできるように構成されている。したがって、
携帯端末2へX線撮影情報をホストコンピュータ20か
ら直にダウンロードすることで携帯端末2はX線撮影情
報を容易に取り込むことができ、また逆に携帯端末2か
らホストコンピュータ20にX線撮影情報を直にアップ
ロードすることでホストコンピュータ20はX線撮影情
報を容易に収集することができる。なお、ホストコンピ
ュータ20は、X線撮影情報を双方向でやりとりできる
ホスト側通信部21やホストコンピュータ本体22を稼
働させるための操作部23などを備えている。
【0055】また携帯端末2は、装置本体1から返信さ
れてきたX線撮影情報が対応するX線撮影情報と一致し
ているか否かを判定する情報一致判定部24を備えてい
る。装置本体1から携帯端末2へ返信されてきたX線撮
影情報が対応するX線撮影情報と一致しているか否かを
情報一致判定部24で判定することにより、装置本体1
でX線撮影情報が適正に受信されたかどうかを確認する
ことができる。携帯端末2の場合、情報一致判定部24
の判定結果が不一致であれば、表示モニタ11またはス
ピーカ(図示省略)で不一致が報知される構成となって
いる。
【0056】さらに、携帯端末2は、装置本体1から受
信した撮影実行情報を対応するX線撮影情報と比較して
適正か否かを判定する情報適正判定部25を備えてい
る。装置本体1から携帯端末2へ送信されてきた撮影実
行情報を対応するX線撮影情報と比較して適正か否かを
情報適正判定部25で判定することにより、装置本体1
で行われたX線撮影が適切だったかどうかを確認するこ
とができる。携帯端末2の場合、情報適正判定部25の
判定結果が不適正であれば、表示モニタ11またはスピ
ーカ(図示省略)で不適正が報知される構成となってい
る。なお、端末制御部CPU2は、各種情報の流れをコ
ントロールしたり、各部の稼働に必要な指令信号を出力
したりして、携帯端末2が適切に稼働するよう端末全体
の動きを司る役割を果たすものである。
【0057】続いて、実施例の回診用X線撮影装置につ
いてX線撮影を実行する場合に則して図面を参照しなが
ら、さらに具体的に説明する。図5は実施例装置による
X線撮影実行の状況を示すフローチャートであり、図6
〜図9は携帯端末2の表示モニタ11に映し出される画
面例を示す模式図である。
【0058】〔ステップS1〕撮影技師は携帯端末2を
ホストコンピュータ20の所に持ち込んで回診撮影対象
の被検体MについてのX線撮影情報をダウンロードして
からX線撮影装置本体1と一緒に最初の被検体Mの居る
病室へ入る。
【0059】〔ステップS2〕適時にフィルムカセッテ
8を被検体Mの下に置き、携帯端末2を起動して先ず、
図6に示すように、表示モニタ11に被検体リスト画面
P1を呼び出す。被検体リスト画面P1には被検体Mの
IDコード、名前および病室などが一覧表示されてい
る。被検体リスト画面P1の場合、カーソル移動キー1
3aでカーソル(図示省略)を所望の被検体を表示する
行に移動させてクリックキー13bでクリックすること
で被検体Mの指定がおこなえるように構成されている。
カーソルを「進む」の所にセットしてクリックすると次
の画面に、カーソルを「戻る」の所にセットしてクリッ
クすると以前の画面に、それぞれ変更される。また、被
検体リスト画面P1の黒三角マークをクリックすると、
表示するリストの領域が上方または下方に移動する。
【0060】なお、被検体リスト画面P1では表示中の
情報を訂正したり、新たな情報を追加することも可能で
ある。具体的には、カーソルを「追加」の所にセットし
て操作キー群13Aで入力操作することで情報の訂正・
表示が可能である。
【0061】また、バーコードリーダ19で被検体Mの
ベッドBに貼り付けられているバーコードラベル(図示
省略)のバーコードを読み込んでベットBの被検体Mの
IDコードを取り込み端末制御部CPU2で指定した被
検体MのIDコードと自動照合したり、表示モニタ11
の画面に読み込んだIDコードを重畳表示等して指定し
た被検体MのIDコードと目視照合するか被検体Mの取
り違えがないかどうかチェックしたり、さらには操作キ
ー群13Aを操作し目前の被検体Mの容貌を示す画像情
報を表示モニタ11の画面に呼び出して被検体Mの実際
の顔と照合したりして被検体Mの取り違えがないかどう
かチェックできる構成となっている。
【0062】〔ステップS3〕最初の撮影対象者である
リストの最上段の被検体Mを指定しておいて、カーソル
移動キー13aでカーソルを「撮影」の所に移動させて
クリックキー13bでクリックすると、図7に示すよう
に、表示モニタ11の表示画面が指定した被検体MのX
線撮影情報が表示されている撮影情報表示画面P2に切
り替わる。撮影情報表示画面P2では、X線撮影情報と
して、X線管電圧およびX線管電流時間積を指定するX
線撮影条件に加え、撮影部位、撮影方向、焦点距離、フ
ィルムサイズ、および、グリッドの有無を指定する撮影
態様指定情報の他に、特定の被検体に固有の個別コメン
ト情報が表示される。
【0063】撮影情報表示画面P2でも表示中の情報を
訂正したり、新たな情報を追加することも可能である。
例えば、X線管4の管電圧・管電流は医師が決定するも
のでなく、撮影技師が決定するのが普通であるので、管
電圧・管電流の欄をチェックしてみて、空欄であった
り、適当な数値でなければ、カーソルを「条件編集」の
所に移動させてクリックした後、増減マークをクリック
することでX線管4の管電圧あるいは管電流時間積の値
を変えてX線撮影条件を調整する。
【0064】また以前に撮影経験のある被検体Mの場
合、指定中の被検体Mの既撮影のX線撮影情報が被検体
Mと対応付けられて情報記憶部10に記憶されていれ
ば、指定された被検体Mの既撮影時のX線撮影情報が表
示され、さらに撮影情報表示画面P2の中の「進む」に
カーソルをセットしてクリックすると既撮影時の撮影情
報表示画面に次々と遡って切り換えられてゆく。撮影情
報表示画面P2の中の「戻る」にカーソルをセットして
クリックすると逆の順で元の画面に切り替わってゆく。
このように過去のX線撮影情報の履歴が表示モニタ11
の画面で簡単に確認できると、既撮影時と同様の条件で
X線撮影することができる。その結果、以前のX線撮影
フィルムと今回のX線撮影フィルムとが同様のコントラ
ストになるので、両フィルムを比較して診断する場合
に、画像の変化を容易に確認することができる。
【0065】以前にX線撮影の経験が無い被検体Mの場
合、X線撮影情報がダウンロードされる前に情報入力が
済んでいなければ撮影情報表示画面は未入力であるので
新規に情報を入力することになる。新規の情報の入力は
回診前におこなってもよいが、被検体Mの太り具合など
もX線撮影情報の調整結果に影響があるので、病室で被
検体Mを実見してから行われることも少なくない。
【0066】なお、X線撮影装置本体1に、いわゆる
「アナトミカルプラグラム」と呼ばれる、複数種類の撮
影部位(例えば、頭部、胸部、腹部、脚部など)、複数
種類の撮影方向(正面撮影、側面撮影、斜め撮影な
ど)、複数種類の被検体の厚み(痩せ型、標準、肥満
型)の任意の組合せに応じたX線撮影条件(管電圧、管
電流など)を登録しておく一方、撮影対象の被検体に応
じた特定の撮影部位、撮影方向、被検体の厚みの組合せ
をX線撮影情報として携帯端末2を使ってX線撮影装置
本体1に送り、そのX線撮影情報に基づいてX線撮影条
件をX線撮影装置本体1側で読み出して設定するように
してもよい。
【0067】さらに、撮影情報表示画面P2の「リス
ト」欄をクリックすると被検体リスト画面に戻り、「終
了」欄をクリックすると撮影情報表示画面P2は消えて
終了となる。
【0068】〔ステップS4〕X線撮影情報の調整が終
われば、撮影情報表示画面P2の中の「撮影準備」にカ
ーソルをセットしてクリックすると撮影情報表示画面P
2の中のX線撮影条件などの必要なX線撮影情報が装置
本体1へ送信されて設定される。X線撮影情報にしたが
って撮影の直前に撮影技師がおこなう設定操作は完了で
ある。
【0069】〔ステップS5〕装置本体1で受信された
X線撮影情報は携帯端末2へチェックのために返信され
てきて、情報一致判定部24で対応するX線撮影情報と
照合される。情報一致判定部24の判定結果が不一致の
場合は、不一致であることが表示モニタ11の画面に表
示されるとともに、スピーカ(図示省略)から警報が出
るので、撮影技師は不一致の原因を調べて対処すること
になり、判定結果が一致の場合は次のステップS6に進
む。
【0070】〔ステップS6〕装置本体1の本体側操作
部6の操作キー群6Aの中の撮影実行指令用キーまたは
携帯端末2の端末側操作部13の撮影実行SW13Bを
操作してX線撮影実行を指令すると、X線管4からX線
が照射されて被検体Mの下のフィルムカセッテ8の中の
フィルムが露光される。露光済みのフィルムカセッテ8
は適時に装置本体1に収納される。
【0071】〔ステップS7〕装置本体1の撮影実行情
報出力部18から出力されるX線管実電圧値やX線管実
電流値などの撮影実行情報が本体側通信部5を経由して
携帯端末2の情報記憶部10に取り込まれるとともに、
携帯端末2の情報適正判定部25で送信されてきた撮影
実行情報を対応するX線撮影情報と比較して適正か否か
を判定する。X線管実電圧値やX線管実電流時間積値な
どが設定値に対して所定の範囲にあるか否か等がチェッ
クされる。情報適正判定部25の判定結果が不適正の場
合は、不適正であることが表示モニタ11の画面に表示
されるとともに、スピーカ(図示省略)から警報が出る
ので、撮影技師は不適正の原因を調べて対処することに
なり、判定結果が適正の場合は次のステップS8に進む
ことになる。
【0072】なお、撮影実行情報の適正判定処理と同時
に、表示モニタ11の表示画面は、図9に示すように、
X線管実電圧値やX線管実電流時間積値などの撮影実行
情報が消去不可能に表示された撮影情報表示画面P4に
切り替わる。また、表示モニタ11の表示画面を被検体
リスト画面に戻すと、図8に示すように、X線撮影が済
んだことを示す「済」の表示が撮影の欄に表示された被
検体リスト画面P3に切り替わる。
【0073】〔ステップS8〕未撮影の被検体Mがあれ
ば、撮影技師は携帯端末2を持ち、装置本体1と一緒に
被検体Mのところへ移動してステップS2以下を繰り返
しおこなう。未撮影の被検体MがなければステップS9
に進む。
【0074】〔ステップS9〕必要に応じてホストコン
ピュータ20のところに携帯端末2だけを持ち込み携帯
端末2の情報記憶部10に記憶されたX線撮影情報をホ
ストコンピュータ20の側にアップロードすれば、回診
撮影は終了することとなる。
【0075】実施例の回診用X線撮影装置の場合、携帯
端末2の側において、撮影対象の被検体Mと対応付けて
情報記憶部10に記憶されているX線撮影情報の中の必
要な情報を端末側操作部13による操作で送信すれば、
X線撮影情報が装置本体1の側に取り込まれる結果、X
線撮影情報にしたがって撮影の直前におこなう設定操作
が完了となるので、撮影指示書を一々見る必要がなく、
設定操作の煩雑さが解消されるうえ、携帯端末2はX線
撮影装置本体1から切離して持ち運び可能であるので、
コンパクト性を要求されることから構造・機構上の増設
余地が極く少ない装置本体1の側に無理な負担を強いる
ことも避けられる。
【0076】また、実施例の携帯端末2の場合、既撮影
のX線撮影情報がある場合、既撮影のX線撮影情報を情
報記憶部10に被検体Mと対応付けて記憶しておき、端
末側操作部13の操作で被検体Mを指定することによ
り、既撮影の時と同様の撮影条件でX線撮影を容易に行
うことができる。
【0077】また、X線撮影情報にしたがって撮影の直
前におこなう設定操作では、X線撮影で必須的なX線撮
影条件に加え、撮影部位、撮影方向、焦点距離、フィル
ムサイズ、および、グリッドの有無を指定する準必須的
な撮影態様指定情報が常に設定されるので、設定操作の
煩雑さは十分に解消される。さらに、個別コメント情報
や被検体の容貌を示す画像情報がX線撮影情報に含まれ
ていて、被検体Mの個別コメントや容貌を表示モニタ1
1の画面で表示して簡単に確認できるので、特定の被検
体Mに固有の状況に適切に対応でき、また撮影対象の被
検体を確実に特定でき、被検体の取り違えが起こるのを
避けることができる。
【0078】この発明は、上記の実施例に限られるもの
ではなく、以下のように変形実施することも可能であ
る。 (1)実施例装置において、携帯端末2の情報記憶部1
0がICカードタイプのもので携帯端末2から取り外し
できるように構成されている装置を、変形例として挙げ
ることができる。この変形例の場合、携帯端末2に対し
てX線撮影情報をワンタッチで出し入れできる。
【0079】(2)実施例装置において、X線撮影装置
本体1がX線曝射量を測定するための線量測定手段(図
示省略)を備えている構成の装置を、変形例として挙げ
ることができる。この変形例の場合、線量測定手段によ
ってX線曝射量を測定し、得られた線量情報を携帯端末
2に送信して情報記憶部10に被検体に対応付けて記憶
することで、被検体ごとの被曝線量を簡単に管理するこ
とができる。
【0080】(3)実施例装置の場合、本体側通信部5
や端末側通信部12は情報の送信・受信を赤外線式の無
線で行う構成であったが、本体側通信部5や端末側通信
部12は情報の送信・受信をPHS式の無線で行う構成
でもよいし、情報のやりとりの際には、装置本体1と携
帯端末2をケーブルで接続して情報の送信・受信を有線
で行ったり、装置本体1に携帯端末2をセットした場合
に装置本体1の側のコンセントに携帯端末2の側のプラ
グが結合されるように構成しておいて、本体側通信部5
と端末側通信部12がコネクタとプラグを通して直に情
報の送信・受信を行う構成であってもよい。
【0081】(4)実施例装置の場合、X線撮影用カセ
ッテがフィルムカセッテ8であったが、この発明では、
写真フィルムの代わりに蓄積性蛍光体シートを使ったC
Rカセッテを用いることも可能である。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明の回診用X線撮影装置によれば、携帯端末の側におい
て、撮影対象の被検体と対応付けて情報記憶手段に記憶
されているX線撮影情報の中の必要な情報を操作手段に
よる操作で送信すれば、X線撮影情報がX線撮影装置本
体で受信されて取り込まれることにより、X線撮影情報
にしたがって撮影の直前におこなう設定操作は完了とな
るので、撮影指示書を一々見る必要がなく、設定操作の
煩雑さが解消される。また、X線撮影装置本体とは別体
の携帯端末に被検体に対応つけたX線撮影情報を記憶し
て、このX線撮影情報を表示・送信可能に構成している
ので、X線撮影装置本体をあまり複雑化・大形化するこ
となく、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の回診用X線撮影装置の全体を示す斜視
図である。
【図2】実施例の回診用X線撮影装置の携帯端末を示す
斜視図である。
【図3】実施例の回診用X線撮影装置の要部構成を示す
ブロック図である。
【図4】実施例における携帯端末の情報記憶部の構成を
示すブロック図である。
【図5】実施例装置によるX線撮影実行の状況を示すフ
ローチャートである。
【図6】携帯端末で表示される被検体リスト画面の一例
を示す模式図である。
【図7】携帯端末で表示される撮影情報表示画面の一例
を示す模式図である。
【図8】携帯端末で表示される被検体リスト画面の他の
例を示す模式図である。
【図9】携帯端末で表示される撮影情報表示画面の他の
例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 … X線撮影装置本体 2 … 携帯端末 3 … 台車 4 … X線照射手段としてのX線管 5 … 本体側通信手段としての本体側通信部 6B … 受信機能停止手段としての受信停止SW 10 … 情報記憶手段としての情報記憶部 11 … 情報表示手段としての表示モニタ 12 … 端末側通信手段としての端末側通信部 13 … 操作手段としての端末側操作部 13B… 撮影実行指令手段としての撮影実行SW 17 … 携帯端末セット手段としての携帯端末受置き
部 19 … 情報読み込み手段としてのバーコードリーダ 20 … ホストコンピュータ 24 … 情報一致判定手段としての情報一致判定部 25 … 情報適正判定手段としての情報適正判定部 M … 被検体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 博 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所内 (72)発明者 高濱 公大 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所内 (72)発明者 上武 高啓 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所内 (72)発明者 橋本 光弘 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所内 (72)発明者 荒木 立哉 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所内 Fターム(参考) 4C093 AA03 CA16 CA32 EA02 EE01 FA13 FB08 FB09 FB10 FH06

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な台車にX線照射手段を搭載し
    たX線撮影装置本体と、このX線撮影装置本体との間で
    通信可能な携帯端末とを備えた回診用X線撮影装置であ
    って、前記X線撮影装置本体は、X線撮影に関係するX
    線撮影情報を受信する本体側通信手段を備え、前記携帯
    端末は、撮影対象である被検体に対応付けてX線撮影情
    報を記憶する情報記憶手段と、X線撮影情報などを表示
    する情報表示手段と、X線撮影情報をX線撮影装置本体
    へ送信する端末側通信手段と、X線撮影情報の読み出
    し、表示、送信などに必要な操作を行う操作手段とを備
    えていることを特徴とする回診用X線撮影装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回診用X線撮影装置に
    おいて、前記携帯端末の情報記憶手段は、以前におこな
    われたX線撮影(既撮影)についてのX線撮影情報を被
    検体に対応付けて記憶している回診用X線撮影装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の回診用X線撮
    影装置において、前記X線撮影情報は、X線管電圧、X
    線管電流および撮影時間、または前記X線管電流および
    撮影時間に代えてX線管電流時間積を指定するX線撮影
    条件を含む回診用X線撮影装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の回
    診用X線撮影装置において、前記X線撮影情報は、撮影
    部位、撮影方向、X線照射手段の焦点と被検体との距離
    (焦点距離)、フィルムサイズ、および、グリッドの有
    無の少なくとも一つを指定する撮影態様指定情報を含む
    回診用X線撮影装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の回診
    用X線撮影装置において、前記X線撮影情報は、特定の
    被検体に固有の任意情報(個別コメント情報)を含む回
    診用X線撮影装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の回診
    用X線撮影装置において、前記X線撮影情報は、被検体
    の容貌を示す画像情報を含む回診用X線撮影装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の回診
    用X線撮影装置において、前記X線撮影情報は、予め定
    められた各々複数種類の撮影部位、撮影方向、および被
    検体厚みの中から、特定の撮影部位、撮影方向、および
    被検体厚みの組合せを指定する情報であり、 前記X線撮影装置本体は、撮影部位、撮影方向、および
    被検体厚みの任意の組み合わせに対応付けて、予め記憶
    したX線管電圧およびX線管電流を指定するX線管駆動
    条件群の中から、指定された特定の組み合わせに係るX
    線撮影条件を読み出して設定する回診用X線撮影装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載の回診
    用X線撮影装置において、前記端末側通信手段が受信も
    可能に構成されている回診用X線撮影装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれかに記載の回診
    用X線撮影装置において、前記本体側通信手段が送信も
    可能に構成されている回診用X線撮影装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の回診用X線撮影装置
    において、前記端末側通信手段から送信されて本体側通
    信手段で受信されたX線撮影情報が、本体側通信手段か
    ら端末側通信手段へ返信されるよう構成されているとと
    もに、前記携帯端末は、返信されてきたX線撮影情報
    が、先に送信したX線撮影情報と一致しているか否かを
    判定する情報一致判定手段を備えている回診用X線撮影
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載の回診用X
    線撮影装置において、前記本体側通信手段で受信された
    X線撮影情報に従って実行されたX線撮影に関する情報
    (撮影実行情報)が、本体側通信手段から端末側通信手
    段へ送信されるように構成されているとともに、前記携
    帯端末は、受信した撮影実行情報が、先に送信したX線
    撮影情報と比較して適正か否かを判定する情報適正判定
    手段を備えている回診用X線撮影装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から11のいずれかに記載の
    回診用X線撮影装置において、前記携帯端末は、X線撮
    影実行を指令する撮影実行指令手段を備えている回診用
    X線撮影装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から12のいずれかに記載の
    回診用X線撮影装置において、前記X線撮影装置本体
    は、本体側通信手段の受信機能を強制的に停止する受信
    機能停止手段を備えている回診用X線撮影装置。
  14. 【請求項14】 請求項8から13のいずれかに記載の
    回診用X線撮影装置において、前記携帯端末は、受信も
    可能な端末側通信手段により、X線撮影情報を集中的に
    管理するホストコンピュータとの間でX線撮影情報を双
    方向でやりとりできるように構成されている回診用X線
    撮影装置。
  15. 【請求項15】 請求項1から14のいずれかに記載の
    回診用X線撮影装置において、前記X線撮影装置本体
    は、携帯端末をセットする携帯端末セット手段を備えて
    いる回診用X線撮影装置。
  16. 【請求項16】 請求項1から15のいずれかに記載の
    回診用X線撮影装置において、前記携帯端末は、撮影対
    象である被検体に関する情報(被検体情報)を読み込む
    情報読み込み手段を備えている回診用X線撮影装置。
  17. 【請求項17】 請求項1から16のいずれかに記載の
    回診用X線撮影装置において、前記携帯端末の情報記憶
    手段が携帯端末から取り外し可能に構成されている回診
    用X線撮影装置。
  18. 【請求項18】 請求項1から17のいずれかに記載の
    回診用X線撮影装置において、前記X線撮影装置本体
    は、X線曝射量を測定するための線量測定手段を備え、
    この線量測定手段で測定された被検体ごとの線量情報を
    前記携帯端末に送信し、前記携帯端末は、送信されてき
    た被検体ごとの線量情報を被検体に対応付けて前記情報
    記憶手段に記憶する回診用X線撮影装置。
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