JP2003210143A - 甘酢風味味付け海苔 - Google Patents

甘酢風味味付け海苔

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JP2003210143A
JP2003210143A JP2002011254A JP2002011254A JP2003210143A JP 2003210143 A JP2003210143 A JP 2003210143A JP 2002011254 A JP2002011254 A JP 2002011254A JP 2002011254 A JP2002011254 A JP 2002011254A JP 2003210143 A JP2003210143 A JP 2003210143A
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JP
Japan
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vinegar
laver
taste
acidity
seasoned
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Application number
JP2002011254A
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English (en)
Inventor
Masahiro Rokkaku
正廣 六角
Toshihiro Kawamura
敏弘 河村
Akio Ono
晃生 小野
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Yamagataya Noriten Co Ltd
Original Assignee
Yamagataya Noriten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の味付け海苔には見られなかった食酢を
主体とした酸味の割合を強化して、酸味と甘味の程良い
バランスを醸し出すことができる甘酢風味味付け海苔を
提供する。 【解決手段】 板海苔に味付けタレを塗布したのち、粉
末酢を散布して、酸味と甘味のバランスが程良くした甘
酢風味味付け海苔。この味付け海苔に含まれる酸度が
2.0〜5.0W/W%であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸味と甘味のバラ
ンスが程良くとれた新規食品、とくに甘酢風味の味付け
海苔に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている味付け海苔は、砂
糖や醤油をベースとした甘辛風味のものが中心であり、
海苔を原材料とした甘酢風味をもつ食品は見当らない。
また、酢酸を混合した味付けタレを塗布する味付け方法
が試みられてはいるが、この方法を味付け海苔に適用し
ても、乾燥工程において多量の酸味が揮発することを防
止することができず、タレの酸度を非常に高くする必要
がある。さらに、酢酸の揮発性は一定ではなく、甘味と
の程良いバランスのとれた酸味を残すことが困難であ
る。また、高酸度の味付けタレを味付け海苔に塗布する
と、海苔が酸による変色を起こし、食品として価値のあ
るものを製造できない。上記酸度とは酸性度のことをい
い、溶液の酸性の強さを示す量をいう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、酸味
の揮発性に顧慮する必要がなく、タレを塗布する際の酸
による変色を防止し、酸味と甘味との程良いバランスの
とれた商品価値が高い味付け海苔を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、味付けタレ塗布後の海苔
に、粉末酢を散布して味付け海苔を製造したところ、表
面の酸性化変色が起こらない、酸味と甘味との程良いバ
ランスのとれたものを作り出すことができ、この知見に
基づいて本発明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明は、味付け海苔に適量の粉末
酢を付着させ、酸味と甘味のバランスがよくとれた、甘
酢風味を醸し出す新しい風味の味付け海苔である。粉末
酢は、熱乾燥工程においても酸味の揮発が少なく安定し
ており、酸味と甘味のバランスがよい味付け海苔を能率
よく作ることができる。
【0006】本発明に使用する粉末酢に含まれる酸度
は、市場に出ている粉末酢を調査した結果、その風味、
操作性、経済性等から好ましくは10.0〜40.0W
/W%程度、より好ましくは16.0〜36.0W/W
%程度のものを使用する。酸度16.0〜36.0W/
W%の粉末酢0.25〜1.15gを味付けタレの塗布
後に散布する。散布された粉末酢は、味付けタレに付着
する。散布は、乾燥工程に入る前または直後でもよい。
味付けタレの塗布は、例えばタレを含ませたスポンジの
対をなすローラー間に海苔を通すことによって行なう。
粉末酢の散布は、例えば、ふるい機に粉末酢を入れ、ふ
るいを振動させることによって行う。得られた甘酢風味
味付け海苔の酸度は、2.0〜5.0W/W%であるこ
とが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。本発明の甘酢風味味付け海苔は、板状の
海苔に、味付けタレを塗布し、塗布表面にタレ粉末酢を
付着させたものである。使用する海苔には制限はない。
一般に味付け海苔に使われているアサクサノリ、スサビ
ノリ、壇紫菜、岩海苔の板海苔を用いる。味付けタレ
は、従来のものは、砂糖と醤油等のバランスにおいて醤
油等の辛味や塩味が強いので、酸味とのバランスを考え
ると、従来品に糖を加えて甘味を強化したものを使用す
ることが好ましい。糖としては、例えばグルコースなど
を用いることができる。配合例として、砂糖30〜40
W/W%、醤油7.5〜10W/W%の混合物に、Brix
55〜60%のグルコース糖液を2:1〜5:3の割合
で混合したものをあげることができる。粉末酢は、その
成分が醸造酢粉末、酸味料、砂糖、食塩、調味料(アミ
ノ酸等)であり、粒度0.2〜0.5mmのもので、酸
度10.0〜40.0W/W%、例えば29.0〜3
6.0W/W%もしくは16.0〜22.0W/W%の
ものを使用し、散布乾燥後の酸味が残るようにする。散
布量は、板海苔(21×19cm)に0.2〜1.2
gを用いることが好ましい。
【0008】次に、本発明の具体例を説明する。 〔実施例1〕 <原材料> アサクサノリ(板海苔) 1枚(21×19cm、約3.0g) 味付けタレ 1.5g (味付けタレは従来使用の砂糖30W/W%、醤油7.5W/W%のものに、 Brix.60%の糖液を2:1の割合で混合したものを使用) 粉末酢(商品名:粉末醸造酢,酸度29.0〜36.0W/W%) <製造工程> 海苔を焙焼(焙焼温度220〜250℃) ↓ 味付けタレを味付けローラーにて塗布(1cm当り
3.8×10−3g) ↓ 粉末酢を散布(21×19cmに別表1の量を散布) ↓ 乾燥(温度180〜210℃)
【0009】
【表1】 注:上表によれば、官能検査評価が「良」のものは、味
付け海苔の酸度2.1〜4.4のものであった。
【0010】 〔実施例2〕 <原材料> 岩海苔 1枚(21×19cm、約3.0g) 味付けタレ 1.5g (味付けタレは実施例1と同じものを使用) 粉末酢(商品名:粉末醸造酢、酸度16.0〜22.0W/W%) <製造工程>上記実施例1と同じ
【0011】
【表2】 注:上表によれば、官能検査評価が「良」のものは、味
付け海苔の酸度2.0〜4.7のものであった。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来みら
れなかった甘酢風味味付け海苔を消費者に提供すること
ができ、同種の海藻商品である酢昆布のように食用に供
することで、健康食品としての海苔の評価を高め、その
消費を拡大することができる。
フロントページの続き (72)発明者 小野 晃生 静岡県沼津市足高字尾上384−60 株式会 社山形屋海苔店沼津工場内 Fターム(参考) 4B019 LC02 LE01 LK18 LP07 LP14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 味付けタレを塗布したのち、粉末酢を散
    布してなる、酸味と甘味のバランスが程良くとれた甘酢
    風味味付け海苔。
  2. 【請求項2】 上記味付け海苔に含まれる酸度が2.0
    〜5.0W/W%である請求項1に記載の味付け海苔。
JP2002011254A 2002-01-21 2002-01-21 甘酢風味味付け海苔 Pending JP2003210143A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011147359A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Hamaotome Co Ltd 酢顆粒の製造方法及び酢顆粒、酢顆粒付き海苔
JP2013247946A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Toshio Kusumi 薬味入り板海苔
WO2016010203A1 (ko) * 2014-07-16 2016-01-21 농업회사법인 한백식품(주) 신맛이 도포된 구이 김
CN108157906A (zh) * 2017-12-27 2018-06-15 北京味食源食品科技有限责任公司 一种天然海苔膏状香精的制备方法

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