JPH08298949A - 電子レンジ用味付ポップコーン - Google Patents

電子レンジ用味付ポップコーン

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JPH08298949A
JPH08298949A JP7110881A JP11088195A JPH08298949A JP H08298949 A JPH08298949 A JP H08298949A JP 7110881 A JP7110881 A JP 7110881A JP 11088195 A JP11088195 A JP 11088195A JP H08298949 A JPH08298949 A JP H08298949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
popcorn
microwave oven
dispersion
gellan gum
seasoning
Prior art date
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Pending
Application number
JP7110881A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Takaragawa
厚司 宝川
Yasuyuki Morita
康幸 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANEI GEN F F I Inc
San Ei Gen FFI Inc
Original Assignee
SANEI GEN F F I Inc
San Ei Gen FFI Inc
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Publication date
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  • Grain Derivatives (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電子レンジで瞬時に加熱調理しても、調味料が
剥離することなくポップコーン穀粒に付着させておくこ
とが出来る電子レンジ用味付ポップコーンを提供するこ
とを目的とする。 【構成】調味料と2価の陽イオンを含有する水にジェラ
ンガムを分散し、この分散液にとうもろこし穀粒を浸
漬、又は分散液をとうもろこし穀粒に噴霧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジで調理する
電子レンジ用味付ポップコーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】とうもろこしは大型のイネ科の一年生の
作物であり、食用、飼料用として世界中で栽培されてい
る。粒を構成するでん粉の性状によって、有ふ種(ポッ
ド)、馬歯種(デント)、硬粒種(フリント)、柔軟種
(ソフト)、甘味種(スイート)、爆裂種(ポップ)に
大別される。本発明品に使われる品種は主に爆裂種であ
る。この爆裂種のとうもろこし穀粒をそのまま加熱し膨
化させたものが一般にいうポップコーンである。従来の
技術では、このポップコーン用とうもろこし穀粒に調味
料等を加えたものを、密閉された容器に入れ直火で加熱
し膨化させる方法や、例えば特開昭62−244360
号にあるような、電子レンジ用味付ポップコーン及びそ
の製造方法がある。前者の方法では、直火で加熱するた
めに油を用いなくてはならず、出来上がりのポップコー
ンが油にまみれているために、指で摘んで食すると手が
汚れてしまうといった問題や、温度管理が難しく、膨化
せずに残ってしまうとうもろこし穀粒もある。また、油
を使用するためカロリーが高くなるという問題もある。
【0003】後者の方法は精選した爆裂種などのとうも
ろこし穀粒を水に塩、砂糖、醤油、各種の香辛料、香
料、甘味料などの調味料を単独か複合したものと、米、
馬鈴薯、コーンスターチなどのでん粉及び寒天、カラギ
ーナン、グァーガム、ゼラチン、アラビアガムなどの糊
料とを混合し、適宜の方法で加熱して適当な粘度とした
上で、この溶液に爆裂などのとうもろこし穀粒を浸漬
し、適度に撹拌することによって調味料を付着せしめ、
このものを溶液から取り出して乾燥することを特徴とし
た電子レンジ用味付ポップコーンの製造方法である。こ
の方法では、電子レンジ用ポップコーンを電子レンジに
て調理加熱すると高温(100℃以上)となるため、糊
料にて付着させてあった調味料が溶解し、調味料が糊料
ごとポップコーンから剥離し、ポップコーン自身の味が
薄れてしまうという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来法の欠点を克服し、電子レンジで瞬時に加熱調理して
も、調味料が剥離することなくポップコーンに付着させ
ておくことができる電子レンジ用ポップコーンを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明で用いるジェラン
ガムはシュードモナスエロディアという微生物から得ら
れる多糖類であり、その加熱溶解により得た水溶液は、
陽イオンや酸の存在下で冷却することによりゲル化し、
耐熱性のある固いゲルを形成するという特長がある。特
に2価の陽イオンを添加すると、ジェランガムのゲルの
耐熱性は120℃以上にもなる。
【0006】ジェランガム自体は陽イオンが存在してい
ると加熱しても水に溶解しにくい。ジェランガムによっ
て耐熱性のゲルを形成させるには、出来るだけイオンが
ない水に加熱溶解させるか、イオン封鎖剤を水に添加し
ておく必要があった。また、この陽イオンを含んだジェ
ランガム水溶液をゲル化させるには冷却しなくてはなら
ない。
【0007】本発明では、電子レンジでの調理の際、短
時間で高温になるため、ポップコーン穀粒の表面に付着
したジェランガムが2価の陽イオンが存在するにもかか
わらずに溶解し、直ちに2価の陽イオンと反応し瞬時に
ゲルを形成し、ポップコーン穀粒が耐熱性のゲルで覆わ
れた状態になる。また、ポップコーン穀粒が膨化の際、
このゲルは熱で乾燥され、ポップコーンの表面に強固な
調味料を含んだ膜が形成され、調味料が強固に付着した
味付ポップコーンとなることを見い出し、本発明を完成
させるに至った。。
【0008】本発明の、電子レンジ用味付ポップコーン
を製造するには、予め、調味料とカルシウム、マグネシ
ウム等2価の陽イオンを水に分散又は溶解し、その分散
液又は水溶液にジェランガムを分散させ、このジェラン
ガム分散液にとうもろこし穀粒を数分浸漬し、ジェラン
ガム分散液から取り出して、ジェランガムが溶解しない
温度すなわち90℃位までの熱風等で乾燥させる。また
は、ジェランガム分散液をスプレー等で、コーティング
パン中でとうもろこし穀粒に噴霧し、転がしながらとう
もろこし穀粒全体にジェランガム分散液を付着させ、熱
風等で乾燥させ目的の電子レンジ用味付ポップコーンを
得る。この物を紙などの適宜の材質を用いた容器に収納
し、その収納口を適宜の方法で閉口したる後、電子レン
ジで調理することにより、簡単に味付ポップコーンが得
られる。
【0009】ジェランガムの添加量は、分散液に対し、
0.05〜3%(重量、以下同じ)、好ましくは0.1
〜1.5%である。2価の陽イオンは、カルシウム、マ
グネシウム等のイオンで、塩としては乳酸カルシウム、
塩化カルシウム、塩化マグネシウム、クエン酸カルシウ
ム等が挙げられ、その添加量は例えば乳酸カルシウムと
して、分散液に対し、0.005〜3%、好ましくは
0.05〜1.5%であり、塩化カルシウムとして0.
0025〜1.5%、好ましくは、0.025〜0.7
5%である。
【0010】本発明で用いる調味料は、食品に味、香り
を整えるのに用いる材料であり、甘味、酸味、塩味、旨
味などを多く含んだ食品全体を指し、例えば甘味では、
砂糖、蜂蜜、黒砂糖、粉糖、合成甘味料などであり、酸
味では、食酢、果汁などであり、塩味では、食塩、醤
油、味噌などであり、旨味では、鰹節、昆布、煮干など
のだし材料や肉類、魚介類などであり、化学調味料など
もこの中にはいる。このほか辛味としてからし、わさ
び、カレー粉、こしょうなども含まれる。またこれらの
調味料をさまざまな割合で用いることも可能である。
【0011】また、ジェランガム分散液の安定性や付着
性のコントロールとして、キサンタンガム、グァーガ
ム、ゼラチン、タマリンドシードガム、タラガム、カラ
ギーナン、ペクチン、プルラン、アラビアガム、カルボ
キシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、アルギン酸ナトリウムの1種又は2種以上の
ガム質を併用することも出来る。
【0012】
【実施例】
実験例1 清水75部に食塩25部を加え寒天0.8部カラギ
ーナン0.8部ジェランガム0.3部、塩化カルシウ
ム0.1部の分散液100gに、市販のポップコーン用
とうもろこし穀粒20gを1分間浸漬させ、80℃の熱
風で5分間乾燥し電子レンジ用味付ポップコーンを得
た。これを紙袋に20g入れて5分間電子レンジで調理
し、出来上がった味付ポップコーンの表面のゲル形成状
況を目視で、食塩の付着状態を官能検査にて食塩の塩味
を10人のパネラーにて官能試験を3段階にて(A:食
塩の味を強く感じる B:食塩の味を弱く感じる C:
食塩の味をあまり感じない)評価し平均を示した。
【0013】
【表1】 表1より、ジェランガムと塩化カルシウムの組み合わせ
が一番良好な結果を得た。
【0014】実施例1 予め、食塩25部、ジェランガム1部、粉末バター香料
1部、加工澱粉1.5部、塩化カルシウム0.1部を水
70部に分散させ、市販のポップコーン用とうもろこし
穀粒30gをこの分散液100gに1分間浸し、取り出
して80℃温風で5分間乾燥させて電子レンジ用味付ポ
ップコーンを得た。これを紙袋に20g入れ電子レンジ
に5分間入れて調理しポップコーンを得た。このポップ
コーンは、電子レンジで調理しても調味料が剥がれるこ
とが無かった。
【0015】実施例2 水70部に砂糖25部、ジェランガム0.8部を加え、
更に乳酸カルシウム0.3部、クエン酸0.2部、野菜
赤色素0.01部、ストロベリー香料0.1部を加え
た。コーティングパンに入れた市販のポップコーン用と
うもろこし穀粒60gに、コーティングパンを回転させ
ながら上記分散液10gを均一に吹き付け、次いで、6
0℃の温風で15分間乾燥させて電子レンジ用味付ポッ
プコーンを得た。これを紙箱に20g入れ、電子レンジ
にて5分間調理し味付ポップコーンを得た。このポップ
コーンは、電子レンジで調理しても調味料が剥がれるこ
とが無かった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調味料と2価の陽イオンを含有する水にジ
    ェランガムを分散し、この分散液にとうもろこし穀粒を
    浸漬、又は分散液をとうもろこし穀粒に噴霧することを
    特徴とする電子レンジ用味付ポップコーン。
JP7110881A 1995-05-09 1995-05-09 電子レンジ用味付ポップコーン Pending JPH08298949A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7110881A JPH08298949A (ja) 1995-05-09 1995-05-09 電子レンジ用味付ポップコーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7110881A JPH08298949A (ja) 1995-05-09 1995-05-09 電子レンジ用味付ポップコーン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08298949A true JPH08298949A (ja) 1996-11-19

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ID=14547066

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7110881A Pending JPH08298949A (ja) 1995-05-09 1995-05-09 電子レンジ用味付ポップコーン

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101437586B1 (ko) * 2014-04-10 2014-11-04 농업회사법인 (주) 청성 유자피 가루로 가미된 팝콘 제조방법 및 팝콘
JP2015530088A (ja) * 2012-08-27 2015-10-15 ドデ,エセ.ア. 電子レンジを用いてポップコーンを得るためのトウモロコシ粒の処理方法および得られる生成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015530088A (ja) * 2012-08-27 2015-10-15 ドデ,エセ.ア. 電子レンジを用いてポップコーンを得るためのトウモロコシ粒の処理方法および得られる生成物
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