JP2003209501A - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

受信装置及び受信方法

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JP2003209501A
JP2003209501A JP2002007482A JP2002007482A JP2003209501A JP 2003209501 A JP2003209501 A JP 2003209501A JP 2002007482 A JP2002007482 A JP 2002007482A JP 2002007482 A JP2002007482 A JP 2002007482A JP 2003209501 A JP2003209501 A JP 2003209501A
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weight
array
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channel estimation
signal
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JP2002007482A
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Takashi Kitahara
崇 北原
Takahisa Aoyama
高久 青山
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拘束条件付きの適応アルゴリズムを用い
てアレイアンテナの指向性を制御する際に、初期収束後
の指向性の安定性を維持しつつ、チャネル接続開始時の
指向性制御速度を速めること。 【解決手段】 アダプティブ処理部7において、ノルム
拘束付きウェイト制御部9又はノルム拘束なしウェイト
制御部11の2つのウェイト制御部を切り換えて制御で
きる構成とする。チャネル接続開始時の指向性制御は拘
束条件のないウェイト制御を行うことで、初期収束に向
けての制御速度を速める。また、初期収束後の指向性制
御は拘束条件付きのウェイト制御に切り換えることで、
ウェイトの発散もしくは0への収束を防ぎ、指向性の安
定性を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信装置及び受信
方法に関し、特にアダプティブアレイによって指向性の
適応制御を行う受信装置及び受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、移動体通信システムにおける携帯
電話機、又は携帯電話機能やコンピュータ機能を有する
情報端末装置等の移動局装置、若しくは当該移動局装置
との間で無線通信を行う基地局装置等においては、受信
信号内の干渉波を抑圧して希望波のS/N(Signal/Noi
se)を高めるアンテナ装置として、アダプティブアレイ
アンテナ装置が知られている。このアダプティブアレイ
アンテナ装置は、干渉波の到来方向に適応的に零点感度
を形成することにより干渉波を抑圧するようになされて
いる。
【0003】このようにして、干渉波を抑圧する際のウ
ェイトの適応制御アルゴリズムとして、ノルム拘束条件
付きLMS(Least Mean Square)アルゴリズムを用い
るアダプティブアレイアンテナ装置が知られている(特
開2000−295022号公報)。
【0004】この特開2000−295022号公報に
記載されている従来のアダプティブアレイアンテナ装置
におけるウェイトの適応制御方法では、ノルム拘束付き
のLMSアルゴリズムを用いることにより、干渉波を抑
圧する際に、内部熱雑音電力についてもなるべく抑圧
し、希望波のS/Nを高めることができる。
【0005】また、無線回路および伝送路で変動した送
信信号の本来の位相及び振幅を推定するための手段とし
て、受信信号に多重されたパイロット信号を抽出し、そ
の位相および振幅からチャネルのインパルス応答、すな
わちチャネル推定値を求める方法が知られている。チャ
ネル推定値の精度を良くするための手段としては、IEIC
E TRANS.COMMUN.,VOL.E81-B,NO.7 JULY 1998や、信学技
報RCS2000-133,pp37-43,Oct 2000に記載されているチャ
ネル推定方法がある。
【0006】IEICE TRANS.COMMUN.,VOL.E81-B,NO.7 JUL
Y 1998に記載されている従来のチャネル推定方法では、
パイロット信号により1タイムスロット内で平均化され
たチャネル推定値を、該当タイムスロット及びその前後
複数スロットで算出されるチャネル推定値を用いて重み
付け合成を行い、該当タイムスロットのチャネル推定値
とする。
【0007】このように複数スロットにわたって重み付
け平均を行うことにより、チャネル推定値の耐ノイズ性
を高め、精度のよいチャネル推定値を求めるようになさ
れている。
【0008】また、信学技報RCS2000-133,pp37-43,Oct
2000に記載された従来のチャネル推定方法では、アレイ
合成信号からパイロット信号を抽出し、前記の複数タイ
ムスロット重み付け平均を行うことにより、アダプティ
ブアレイアンテナ装置でのチャネル推定値の精度を向上
させるようになされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ウェイトの適応制御方法においては、適応信号処理アル
ゴリズムにノルム拘束条件を付けているため、収束先に
向かって更新されるウェイトの自由度(変動度)が小さ
くなり、ウェイトの初期状態から、干渉波に零点感度
(以下、ヌルと表記する)を向けるまでの適応制御速度
(ウェイトの初期収束速度)が遅くなるという問題があ
る。
【0010】また、従来の複数スロット平均チャネル推
定方法を用いてアレイ合成信号のチャネル推定を行う場
合、ウェイトの初期状態から干渉波にヌルをむけるまで
のウェイトの初期収束区間において、アレイ合成後信号
の希望波の位相および振幅はウェイトの変動と共に変動
するため、チャネル推定値を複数スロットに亘って平均
化することは、逆にチャネル推定値の精度の劣化を招く
という問題がある。
【0011】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、アンテナウェイトの初期収束後の指向性の安定性
を維持しつつ、チャネル接続開始時のアンテナウェイト
の指向性制御速度を速めることができる受信装置及び受
信方法を提供することを目的とする。また、チャネル接
続開始時のウェイトの初期収束区間において、該当区間
におけるチャネル推定値の劣化を防ぐとともに、初期収
束後については、チャネル推定精度を高精度に保つこと
ができる受信装置及び受信方法を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の受信装置は、複
数の素子アンテナからなるアレイアンテナの各受信信号
に対してそれぞれ個別に乗算される複数のアンテナウェ
イトをノルム拘束付き又はノルム拘束なしで生成するア
ンテナウェイト生成手段と、前記アンテナウェイトの初
期収束区間において、前記ノルム拘束なしで生成される
アンテナウェイトを選択するとともに、前記アンテナウ
ェイトの初期収束区間後において、前記ノルム拘束付き
で生成されるアンテナウェイトを選択する制御手段と、
前記選択されたアンテナウェイトを前記各受信信号に対
してそれぞれ乗算し、当該各乗算結果を合成することに
よりアレイ合成信号を生成するアレイ合成手段と、を具
備する構成を採る。
【0013】この構成によれば、チャネル接続時のよう
にウェイトの初期収束を速めるべき区間にのみノルム拘
束なしの適応信号処理アルゴリズムを適用し、ウェイト
の初期収束後は従来のノルム拘束付きの適応信号処理ア
ルゴリズムを適用するため、アンテナウェイトの初期収
束後の指向性の安定性を維持しつつ、チャネル接続開始
時のアンテナウェイトの指向性制御速度を速めることが
できる。
【0014】本発明の受信装置は、上記の構成におい
て、前記制御手段は、前記アレイ合成信号のチャネル推
定値を用いて同期検波された結果と参照信号とに基づい
て演算された誤差信号のノルムの大きさによって前記ア
ンテナウェイトの初期収束区間を判別する構成を採る。
【0015】この構成によれば、ウェイトの収束状況が
直接反映される誤差信号のノルムの大きさに基づいてノ
ルム拘束付きの適応信号処理アルゴリズム又はノルム拘
束なしの適応信号処理アルゴリズムのいずれかを選択す
るため、実際のウェイトの収束状況に基づいた的確なタ
イミングでの選択が可能となり、適切な適応信号処理ア
ルゴリズムの切り換えによって、アンテナウェイトの初
期収束後の指向性の安定性を維持しつつ、チャネル接続
開始時のアンテナウェイトの指向性制御速度を速めるこ
とができる。
【0016】本発明の受信装置は、複数の素子アンテナ
からなるアレイアンテナの各受信信号に対してそれぞれ
個別に算出されたアンテナウェイトを乗算し、当該各乗
算結果を合成するアレイ合成手段と、前記アレイ合成手
段によって合成されたアレイ合成信号に基づいて、チャ
ネル推定を行うチャネル推定手段と、前記チャネル推定
手段によるチャネル推定結果に対して、複数タイムスロ
ットに亘って各タイムスロットごとに重み付けを行うと
ともに当該各重み付けの結果を合成する重み付け合成処
理を選択的に行う重み付け合成処理手段と、前記アンテ
ナウェイトの初期収束区間に対応する区間において前記
重み付け合成処理を実行させる制御手段と、前記制御手
段による制御結果に基づいて前記重み付け処理がなされ
たか又はなされなかった前記チャネル推定結果と前記ア
レイ合成信号とを乗算することにより前記アレイ合成信
号の同期検波を行う同期検波手段と、を具備する構成を
採る。
【0017】この構成によれば、チャネル接続時のよう
にウェイトの変動が大きい初期収束区間においては1タ
イムスロット区間平均のチャネル推定値をそのままチャ
ネル推定値として用い、ウェイトの変動が小さくなる初
期収束後は1タイムスロット区間平均のチャネル推定値
を複数タイムスロットにわたって重み付け合成した結果
をチャネル推定値として用いることで、ウェイトが大き
く変動する初期収束区間のように、時間的に隣り合うタ
イムスロット間でもウェイトの変動のためにアレイ合成
信号の位相や振幅は大きく変動しチャネル推定値も大き
く変動する区間においては、隣り合うタイムスロットの
チャネル推定値を重み付け合成しないことにより、当該
タイムスロットのチャネル推定精度の劣化を防ぐことが
できるとともに、初期収束後については、隣り合うタイ
ムスロットのチャネル推定値を重み付け合成することに
より、チャネル推定精度を高精度に保つことができる。
【0018】本発明の受信装置は、上記構成において、
前記制御手段は、前記同期検波手段によって同期検波さ
れた結果と参照信号とに基づいて演算された誤差信号の
ノルムの大きさによって前記アンテナウェイトの初期収
束区間を判別する構成を採る。
【0019】この構成によれば、誤差信号のノルムの大
きさに基づいて、1タイムスロット区間平均のチャネル
推定値をそのまま用いる場合と1タイムスロット区間平
均のチャネル推定値を複数スロットにわたって重み付け
合成する場合とのいずれかを選択するため、適切なタイ
ミングでの重み付け合成処理の開始によって、チャネル
接続開始時のウェイトの初期収束区間において、該当区
間におけるチャネル推定値の劣化を防ぐとともに、初期
収束後については、チャネル推定精度を高精度に保つこ
とができる。
【0020】本発明の受信方法は、複数の素子アンテナ
からなるアレイアンテナの各受信信号に対してそれぞれ
個別に乗算される複数のアンテナウェイトをノルム拘束
付き又はノルム拘束なしで生成するアンテナウェイト生
成工程と、前記アンテナウェイトの初期収束区間におい
て、前記ノルム拘束なしで生成されるアンテナウェイト
を選択するとともに、前記アンテナウェイトの初期収束
区間後において、前記ノルム拘束付きで生成されるアン
テナウェイトを選択する制御工程と、前記選択されたア
ンテナウェイトを前記各受信信号に対してそれぞれ乗算
し、当該各乗算結果を合成することによりアレイ合成信
号を生成するアレイ合成工程と、を具備するようにし
た。
【0021】この方法によれば、チャネル接続時のよう
にウェイトの初期収束を速めるべき区間にのみノルム拘
束なしの適応信号処理アルゴリズムが適用され、ウェイ
トの初期収束後は従来のノルム拘束付きの適応信号処理
アルゴリズムが適用されるため、アンテナウェイトの初
期収束後の指向性の安定性を維持しつつ、チャネル接続
開始時のアンテナウェイトの指向性制御速度を速めるこ
とができる。
【0022】本発明の受信方法は、複数の素子アンテナ
からなるアレイアンテナの各受信信号に対してそれぞれ
個別に算出されたアンテナウェイトを乗算し、当該各乗
算結果を合成するアレイ合成工程と、前記アレイ合成工
程によって合成されたアレイ合成信号に基づいて、チャ
ネル推定を行うチャネル推定工程と、前記チャネル推定
工程によるチャネル推定結果に対して、複数タイムスロ
ットに亘って各タイムスロットごとに重み付けを行うと
ともに当該各重み付けの結果を合成する重み付け合成処
理を選択的に行う重み付け合成処理工程と、前記アンテ
ナウェイトの初期収束区間に対応する区間において前記
重み付け合成処理を実行させる制御工程と、前記制御工
程による制御結果に基づいて前記重み付け処理がなされ
たか又はなされなかった前記チャネル推定結果と前記ア
レイ合成信号とを乗算することにより前記アレイ合成信
号の同期検波を行う同期検波工程と、を具備するように
した。
【0023】この方法によれば、チャネル接続時のよう
にウェイトの変動が大きい初期収束区間においては1タ
イムスロット区間平均のチャネル推定値をそのままチャ
ネル推定値として用い、ウェイトの変動が小さくなる初
期収束後は1タイムスロット区間平均のチャネル推定値
を複数タイムスロットにわたって重み付け合成した結果
をチャネル推定値として用いることで、ウェイトが大き
く変動する初期収束区間のように、時間的に隣り合うタ
イムスロット間でもウェイトの変動のためにアレイ合成
信号の位相や振幅は大きく変動し、同様にチャネル推定
値も大きく変動する区間においては、隣り合うタイムス
ロットのチャネル推定値を重み付け合成しないことによ
り、当該タイムスロットのチャネル推定精度の劣化を防
ぐことができるとともに、初期収束後については、隣り
合うタイムスロットのチャネル推定値を重み付け合成す
ることにより、チャネル推定精度を高精度に保つことが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、チャネル接続開
始時のウェイトの初期収束区間においてノルム拘束条件
のない適応信号処理アルゴリズムを用いることによっ
て、チャネル接続開始時の指向性制御速度を速めるとと
もに、当該チャネル接続開始時のウェイトの初期収束区
間において、複数スロットにわたるチャネル推定値の重
み付け平均処理を行わないことにより、当該区間におけ
るチャネル推定値の精度を保つことである。
【0025】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0026】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係るデジタル移動通信システムの受信装置の構
成を示すブロック図である。この受信装置は、基地局及
び移動局のいずれにおいても用いられるものである。
【0027】図1に示されるように、受信装置は、複数
の素子アンテナ1a、1b、…、1nと、アレイ合成部
2と、同期検波部5と、誤差信号演算部6と、ノルム拘
束付きウェイト制御部9と、ノルム拘束なしウェイト制
御部11と、スイッチ部8、12、13と制御部15と
を備えて構成されている。
【0028】n個の素子アンテナ1a、1b、…、1n
でそれぞれ受信された受信信号は、アレイ合成部2にお
いてそれぞれに対応して設けられた乗算器3a、3b、
…、3nに供給される。乗算器3a、3b、…、3n
は、各素子アンテナ1a、1b、…、1nから供給され
たn個の受信信号に対して、それぞれに対応したウェイ
トを乗算後、当該乗算結果をそれぞれ加算器4に供給す
る。加算器4は、乗算器3a、3b、…、3nから供給
されたn個の乗算結果を加算してアレイ合成することに
より、アレイ合成出力信号を生成し、これを同期検波部
5に供給する。同期検波部5は、アレイ合成部2の加算
器4から供給されたアレイ合成出力信号のチャネル推定
を行うとともに、当該推定されたチャネル推定値の複素
共役値とアレイ合成出力信号とを複素乗算(同期検波)
することにより、伝搬路や無線回路等において変動した
位相及び振幅を補償した同期検波後の信号(以下これを
同期検波受信信号と称する)を得る。
【0029】このようにして、位相及び振幅が補償され
た同期検波受信信号は、その他の復調回路部(図示せ
ず)に供給されるとともに、誤差信号演算部6に供給さ
れる。誤差信号演算部6は、同期検波部5から供給され
た同期検波受信信号からパイロット信号を抽出するとと
もに、当該抽出されたパイロット信号と、予めメモリ
(図示せず)に格納されている、参照信号である既知の
参照パイロット信号との差分を演算する。
【0030】このようにして、同期検波受信信号から抽
出されたパイロット信号と、参照パイロット信号との差
分を求めることにより得られた誤差信号は、アダプティ
ブ処理部7に供給される。アダプティブ処理部7は、ノ
ルム拘束付きウェイト制御部9及びノルム拘束なしウェ
イト制御部11を有し、制御部15からの切り換え制御
信号に基づいて、スイッチ部8及びスイッチ部12を切
り換え制御することにより、ノルム拘束付きウェイト制
御部9又はノルム拘束条件なしウェイト制御部11のい
ずれか一方を選択し、当該選択された側に対して、誤差
信号演算部6から供給される誤差信号及び素子アンテナ
1a〜1nを介して受信された受信信号を入力させ、ノ
ルム拘束付き又はノルム拘束なしのアルゴリズムを適用
して、ウェイトを生成する。
【0031】また、これと同時に、アダプティブ処理部
7は、ノルム拘束付きウェイト制御部9又はノルム拘束
条件なしウェイト制御部11のうち、このとき誤差信号
演算部6から供給される誤差信号及び素子アンテナ1a
〜1nを介して受信された受信信号が入力される側と同
一の側にスイッチ部13を切り換えることにより、誤差
信号演算部6から供給される誤差信号及び素子アンテナ
1a〜1nを介して受信された受信信号が入力されるノ
ルム拘束付きウェイト制御部9又はノルム拘束なしウェ
イト制御部11のいずれかにおいて生成されるウェイト
をアレイ合成部2の乗算器3a〜3nに供給する。これ
により、制御部15による制御によって、ノルム拘束付
きウェイト制御部9又はノルム拘束なしウェイト制御部
11のいずれか一方において、ウェイトが生成され乗算
器3a〜3nに供給される。
【0032】アダプティブ処理部7は、素子アンテナ1
a〜1nを介して受信された受信信号と、誤差信号演算
部6において算出された誤差信号とを受け、当該誤差信
号に対して、ノルム拘束付きウェイト制御部9によるノ
ルム拘束付きの適応信号処理(LMS(Least Mean Squ
are)アルゴリズム)を用いたウェイト制御又はノルム
拘束なしウェイト制御部11によるノルム拘束なしの適
応信号処理(LMSアルゴリズム)を用いたウェイト制
御のいずれかを適用して、誤差信号演算部6の出力信号
である誤差信号の2乗平均値が最小となるようにウェイ
トを制御して行くことにより、アレイ合成出力信号の出
力SINR(Signal to Interference plus Noise Rati
o)が最大となるようなウェイトが生成される。
【0033】ここで、ウェイトとはアンテナ数nの数だ
け生成される複素係数であり、ノルム拘束付きウェイト
制御部9において使用されるノルムとは、各ウェイトw
i(i=1〜n)を2乗和した結果のルートをとったも
のであり、ノルムNは、N=Sqrt(Σwi 2)によって表
される。
【0034】そして、ノルム拘束付きウェイト制御部9
におけるノルム拘束付きウェイト制御とは、出力される
ウェイトのノルムNが常にほぼ一定の大きさとなるよう
な制御を行いながら、ヌル制御を行うという条件付きの
制御である。具体的には、例えば、拘束条件なしで生成
された各ウェイトwiを、そのノルムNで割り算した結
果をウェイトとして、アレイ合成部2の各乗算器3a、
3b、…、3nに出力する。これにより、アレイ合成部
2に出力される各ノルムNが常に一定となる。
【0035】ここで、アダプティブアレイを用いた受信
装置においては、チャネルの接続を開始する際のチャネ
ルの電波到来方向が不定であることにより、アレイ合成
部2の各乗算器3a、3b、…、3nにおいて受信信号
に乗算されるウェイトはオムニ指向性を初期値として持
っている。従って、アダプティブ処理部7による適応信
号処理によって、干渉波方向へヌルを向けるようにウェ
イトを制御することにより、その際にウェイトが収束す
るまでの間(ウェイトの初期収束区間)はアレイ合成出
力信号のSIRが低くなる。
【0036】従って、本実施の形態の受信装置において
は、当該ウェイトの初期収束区間における、アダプティ
ブ処理部7の適応信号処理として、ノルム拘束なしウェ
イト制御部11によるノルム拘束なしの適応信号処理を
適用したウェイト制御を選択することにより、拘束条件
のない、すなわち収束速度の速いウェイト生成を行うこ
とができる。そして、この結果として、アレイ合成出力
信号の出力SINRが低い区間を短くすることができ、
受信性能を高めることができる。
【0037】なお、ウェイトの初期収束状態に応じて、
ノルム拘束付きウェイト制御部9又はノルム拘束なしウ
ェイト制御部11のいずれかを選択する方法として、こ
の実施の形態1においては、制御部15によって、例え
ばチャネルの接続開始時からの時間を計測し、当該所定
時間が経過するまでの間は、ノルム拘束なしウェイト制
御部11を選択し、所定時間が経過した後にノルム拘束
付きウェイト制御部9を選択するようになされている。
所定時間とは、ウェイトが初期収束する時間を考慮して
設定されたものである。
【0038】すなわち、図2は、制御部15による、ノ
ルム拘束付きウェイト制御部9又はノルム拘束なしウェ
イト制御部11のいずれかを選択する処理手順を示すフ
ローチャートである。
【0039】この図2に示されるように、制御部15
は、ステップST11においてチャネルの接続が開始さ
れた状態となるのを待ち受ける。チャネルの接続が開始
されたことは、当該受信装置の同期検波部5の後段に設
けられた復調部において受信信号を受けたことによって
検出することが可能となっている。そして、チャネルの
接続が開始されると、制御部15はステップST12に
おいて肯定結果を得ることにより、続くステップST1
3に移って、ノルム拘束なしウェイト制御部11を選択
し、続くステップST14においてタイマ(図示せず)
を起動させるとともに当該タイマの時間を計測する。
【0040】これにより、アダプティブ処理部7におい
て、ノルム拘束のない適応信号処理が実行され、収束速
度の速いウェイトの生成が行われる。
【0041】そして、制御部15は、ステップST15
に移り、上述のステップST14において起動したタイ
マの時間が予め決められている所定時間に達したか否か
を判断する。ここで否定結果が得られると、このこと
は、チャネルの接続が開始されてから所定時間が経過し
ていないこと、すなわちウェイトの初期収束が終了して
いないことを表しており、このとき制御部15は、上述
のステップST14に戻って、タイマのカウント動作を
続行する。
【0042】これに対してステップST15において肯
定結果が得られると、このことは、チャネルの接続が開
始されてから所定時間が経過したこと、すなわちウェイ
トの初期収束が終了したことを意味しており、このとき
制御部15は、ステップST16に移って、それまで選
択されていたノルム拘束なしウェイト制御部11からノ
ルム拘束付きウェイト制御部9に切り換えることによ
り、ノルム拘束付きのウェイト制御の処理が選択され
る。
【0043】これにより、アダプティブ処理部7におい
て、ノルム拘束付きの適応信号処理が実行され、その結
果、当該ウェイトの初期収束後には、アレイ合成後信号
の出力SINRを高めることができるとともに、ノルム
拘束を行うことでウェイトが発散したり、ゼロに収束す
る状態となる可能性を少なくすることができる。
【0044】以上の構成において、アダプティブアレイ
を用いた図1に示される受信装置においては、チャネル
の接続を開始した際に、アダプティブ処理部7による適
応信号処理により、干渉波方向へヌルを向けるようなウ
ェイトの制御が行われる。その際にウェイトが収束先に
収束するまでのウェイトの初期収束区間はアレイ合成出
力信号のSINRが低くなる。
【0045】このウェイトの初期収束区間において、受
信装置は、当該ウェイトの初期収束区間における、アダ
プティブ処理部7の適応信号処理として、ノルム拘束な
しウェイト制御部11によるノルム拘束なしの適応信号
処理を適用したウェイト制御を選択することにより、拘
束条件のない、すなわち収束速度の速いウェイト生成が
行われる。そして、この結果として、アレイ合成出力信
号の出力SINRが低い区間が短くなる。
【0046】このように、本実施の形態の受信装置によ
れば、例えばチャネルの接続開始からウェイトが収束す
るまでの初期収束区間では、ノルム拘束のないウェイト
制御によって、ヌル制御のためのウェイトの値の収束が
比較的速く行われ、これに対して、ウェイトの初期収束
が終了した後は、制御部15によってノルム拘束付きウ
ェイト制御部9が選択されることにより、収束が速く、
かつ安定度の高いウェイト生成を行うことができる。
【0047】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2に係るデジタル移動通信システムの受信装置の構
成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成と
なるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説
明を省略する。
【0048】この図3に示される受信装置は、チャネル
接続時のようにウェイトの変動が大きい初期収束区間に
おいては、受信パイロット信号及び既知のパイロットパ
ターンの相関値の1タイムスロット区間での平均したも
のを用い、ウェイトの変動が小さくなる初期収束区間後
は、当該相関値の1タイムスロット区間での平均を複数
タイムスロットにわたって重み付け合成した結果を用い
る方法を採るようにした同期検波部20を設けた点が図
1の構成と異なる。
【0049】図3において、同期検波部20は、アレイ
合成部2において生成されたアレイ合成出力信号を入力
し、制御部15から所定のタイミングで供給される制御
信号に基づいて、アレイ合成信号からチャネル推定を行
うための手段を切り換えるようになされている。
【0050】図4は、同期検波部20の構成を示すブロ
ック図である。この図4に示されるように、同期検波部
20は、アレイ合成部2から出力されるアレイ合成出力
信号をチャネル推定部21に受ける。
【0051】チャネル推定部21は、アレイ合成出力信
号に含まれている受信パイロット信号と、パイロットシ
ンボル用のメモリ28に予め格納されている既知のパイ
ロットパターンとの相関値(例えば位相のずれ量)を1
スロット区間平均化したものをチャネル推定値として求
める。
【0052】チャネル推定部21に続く、4つの1タイ
ムスロット遅延器22a、22b、22c及び22d
と、チャネル推定部21の出力及び各1タイムスロット
遅延器22a、22b、22c及び22dの出力に対し
て予め設定されている重み付け係数を乗算する5つの乗
算器23a、23b、23c、23d及び23eと、当
該各乗算器23a、23b、23c、23d及び23e
の出力を合成する合成器24と、によってトランスバー
サル型フィルタ構成のチャネル推定値算出部27を構成
している。
【0053】チャネル推定部21から出力されるチャネ
ル推定値は、1タイムスロット遅延器22aに入力され
た後、当該1タイムスロット遅延器22aに続く1タイ
ムスロット遅延器22b、22c及び22dに対して、
1タイムスロット毎のタイミングで順次シフトされて行
く。
【0054】これにより、各1タイムスロット遅延器2
2a〜22dの出力は、5タイムスロット分の連続した
チャネル推定値となる。チャネル推定部21及び各1タ
イムスロット遅延器22a〜22dから出力されるチャ
ネル推定値は、それぞれ対応する乗算器23a〜23e
に供給される。
【0055】各乗算器23a〜23eは、チャネル推定
部21及び1タイムスロット遅延器22a〜22dから
それぞれ供給されるチャネル推定値に対して、予め設定
されている重み付け係数を乗算する。この場合、各乗算
器23a〜23eは、制御部15(図3)から供給され
る制御信号に基づいて、重み付け係数を切り換えるよう
になされている。
【0056】すなわち、制御部15は、図2について上
述した場合と同様にして、チャネルの接続開始時から、
ウェイトの初期収束区間を考慮して予め決められている
時間が経過した時点で、重み付け係数を切り換えるため
の制御信号を同期検波部20の各乗算器23a〜23e
に供給する。
【0057】乗算器23a〜23eは、制御部15から
制御信号が供給されるまでの間、すなわちウェイトの初
期収束区間においては、第2の1タイムスロット遅延器
22bから出力されるチャネル推定値(すなわち2タイ
ムスロット遅延後のチャネル推定値)が供給される乗算
器23cの重み付け係数のみを1とし、その他の乗算器
23a、23b、23d及び23eの重み付け係数を0
とすることにより、複数スロットにわたる重み付け合成
を行わないようにする。このように、ウェイトの初期収
束区間において複数スロットにわたる重み付け合成を行
わないことにより、平均化区間の少ないチャネル推定を
行うことができる。
【0058】また、乗算器23a〜23eは、制御部1
5から制御信号が供給された後、すなわちウェイトの初
期収束区間後においては、重み付け係数を設定し直すこ
とにより、それぞれ入力される相関検出値に対して所定
の重み付け係数を乗算し、複数スロットにわたる重み付
け合成を行う。
【0059】かくして、乗算器23a〜23eにおいて
重み付け係数が乗算された結果は、合成器24において
合成され、チャネル推定値の複素共役値として、続く複
素共役乗算器26に供給される。また、同期検波部20
は、アレイ合成部2から出力されるアレイ合成出力信号
を、1タイムスロット遅延器25a及び25bにおいて
2タイムスロット分遅延させた後、複素共役乗算器26
に供給するようになされている。
【0060】複素共役乗算器26は、合成器24から出
力されるチャネル推定値と、1タイムスロット遅延器2
5bから出力される2タイムスロット分遅延したアレイ
合成出力信号とを乗算することにより、伝搬路や無線回
路において変動した位相や振幅が補償された同期検波受
信信号を得る。
【0061】なお、図5は、同期検波部20における同
期検波処理手順を示すフローチャートである。この図5
に示されるように、同期検波部20は、ステップST2
1において、チャネルの接続開始を待ち受ける。チャネ
ルの接続が開始されたことは、当該受信装置の後段に設
けられた復調部において受信信号を受けたことによって
検出することが可能となっている。そして、チャネルの
接続が開始されると、制御部15はステップST22に
おいて肯定結果を得ることにより、続くステップST2
3に移って、各乗算器23a〜23eのうち、2タイム
スロット遅延後の相関検出値が供給される乗算器23c
の重み付け係数のみを1とし、その他の乗算器23a、
23b、23d及び23eの重み付け係数を0とするこ
とにより、チャネルの接続が開始されたウェイトの初期
収束区間において複数スロットにわたる重み付け合成を
行わないようにする。
【0062】そして、同期検波部20は、ステップST
24に移って、制御部15から制御信号が供給されるの
を待ち受ける。制御部15は、チャネルの接続が開始さ
れると、タイマを起動することにより、チャネルの接続
が開始されてからの時間を計測する。そして、ウェイト
の初期収束区間を考慮して予め決められている所定時間
が経過すると、制御部15から制御信号が同期検波部2
0の各乗算器23a〜23eに供給されることにより、
このとき同期検波部20は、ステップST25において
肯定結果を得、続くステップST26に移る。
【0063】ステップST26において、同期検波部2
0は、重み付け係数を設定し直すことにより、それぞれ
入力される相関検出値に対して所定の重み付け係数を乗
算し、複数スロットにわたる重み付け合成を行う。この
ように、ウェイトの初期収束区間が終了すると、複数ス
ロットにわたる重み付け合成が行われる。
【0064】以上の構成において、受信装置において、
接続が開始される際のチャネルの電波到来方向は不定で
あることにより、アレイ合成部2におけるウェイトは、
初期値としてオムニ指向性を有している。従って、適応
信号処理によって干渉波の方向へヌルを向け、ウェイト
が収束するまでの初期収束区間では、ウェイトの動きは
急峻なものとなる。
【0065】このウェイトの初期収束区間において、同
期検波部20のトランスバーサルフィルタ構成のチャネ
ル推定値算出部27の各乗算器23a〜23eの重み付
け係数として、2タイムスロット遅延後(すなわち複素
共役乗算器26において乗算される対象であるアレイ合
成出力信号のタイミングと一致したタイミング)の相関
検出値に対して乗算される重み付け係数のみを1とし、
その他の相関検出値に対して乗算される重み付け係数を
0とすることにより、複数スロットにわたる重み付け合
成を行わず、2タイムスロット遅延後の相関検出値に基
づくチャネル推定値のみを用いて同期検波受信信号を生
成する。
【0066】すなわち、ウェイトが急峻に動いている間
は、アレイ合成部2から出力されるアレイ合成出力信号
の位相及び振幅も同様に変化しており、この場合には、
複数スロットにわたる相関検出値を用いた重み付けを行
わないことにより、平均化区間の少ない相関検出値を用
いたチャネル推定を行うことができる。これにより、チ
ャネル推定の精度の劣化を回避することができ、この結
果、ウェイトの初期収束区間における受信性能を高める
ことができる。
【0067】また、ウェイトの初期収束区間が終了した
後には、複数スロットにわたる相関検出値を用いた重み
付け合成処理によってチャネル推定値を算出することに
より、受信信号に含まれるノイズによるチャネル推定精
度の劣化を防止することができる。
【0068】このように、本実施の形態の受信装置によ
れば、ウェイトの初期収束区間であるウェイトの急峻な
変動区間と、ウェイトの初期収束区間が終了した後のウ
ェイトの安定区間のいずれにおいても、精度のよいチャ
ネル推定を行うことができる。
【0069】(実施の形態3)図6は、本発明の実施の
形態3に係るデジタル移動通信システムの受信装置の構
成を示すブロック図である。但し、図3と同一の構成と
なるものについては、図3と同一番号を付し、詳しい説
明を省略する。
【0070】この図6に示される受信装置は、図1及び
図3について上述した実施の形態1及び実施の形態2の
受信装置のアダプティブ処理部7におけるウェイトの制
御方法及び同期検波部20におけるチャネル推定方法を
用いる。この図6に示される、実施の形態3に係るウェ
イト制御方法が実施の形態2のウェイト制御方法と異な
る点は、誤差信号演算部6から出力される誤差信号のノ
ルムの大きさによって、ノルム拘束付きウェイト制御
(適応信号処理)又はノルム拘束なしウェイト制御(適
応信号処理)のいずれを選択するかを決定するようにし
た点である。
【0071】また、当該図6に示される、実施の形態3
に係るチャネル推定方法が実施の形態2のチャネル推定
方法と異なる点は、誤差信号演算部6から出力される誤
差信号のノルムの大きさによって、1タイムスロットで
平均化された相関検出値を用いた重み付け又は複数スロ
ットにわたって検出された相関検出値を用いた重み付け
のいずれを選択するかを決定するようにした点である。
【0072】すなわち、図6に示される受信装置におい
ては、ノルム算出部16によって、誤差信号演算部6か
ら出力される誤差信号のノルムを算出する。誤差信号の
ノルムとは、ある時間の範囲のn個の誤差信号値e
i(i=1〜n)の値を2乗和したもののルートをとっ
たものであり、このノルムN´は、N´= Sqrt(Σei
2)によって表わされる。
【0073】ここで、ウェイトの初期収束区間と誤差信
号との関係について説明する。チャネル接続時における
チャネルの電波到来方向は不定であることにより、アレ
イ合成部2の各乗算器3a、3b、…、3nにおける受
信信号に乗算されるウェイトはオムニ指向性を初期値と
して持っている。このときのアレイ合成出力信号は、干
渉波の成分を多く含んでいることにより、誤差信号演算
部6から出力される誤差信号のノルムが大きくなる。そ
して、アダプティブ処理部7によるウェイト制御(適応
信号処理)によって干渉波方向にヌルを向け、ウェイト
が収束するに従って、誤差信号のノルムは徐々に小さく
なる。
【0074】従って、ノルム算出部16において、誤差
信号演算部6から出力される誤差信号のノルムを算出
し、当該算出結果が予め設定されている閾値よりも大き
い場合には、ウェイトの初期収束区間が収束していない
ものと判断することができ、これに対して当該算出結果
が予め設定されている閾値を下回った場合には、ウェイ
トの初期収束区間が終了したものと判断することができ
る。
【0075】したがって、この実施の形態3の受信装置
におけるウェイトの収束状態に応じたウェイトの制御方
法として、ノルム算出部16は、誤差信号演算部6から
出力される誤差信号のノルムの算出結果が予め設定され
ている閾値よりも大きい場合には、ウェイトが収束して
いないと判断して、ノルム拘束なしの適応信号処理を適
用したウェイト制御を選択し、これに対して、当該計測
結果が予め設定されている閾値よりも小さい場合には、
ウェイトが収束していると判断してノルム拘束付きの適
応信号処理を適用したウェイト制御を選択する。
【0076】このように、図6に示される受信装置で
は、ウェイトの収束状況を的確に判断することができ、
適切なタイミングでの適応信号処理アルゴリズムの切り
換え(ノルム拘束付きウェイト制御部9又はノルム拘束
なしウェイト制御部11の切り換え)を行うことができ
る。
【0077】ノルム算出部16において、ウェイトが収
束したこと、すなわちウェイトの初期収束区間が終了し
たことが検出されると、当該ノルム算出部16は、スイ
ッチ部8、12及び13を切り換えることにより、チャ
ネル接続時から当該ウェイトが収束するまでの間に選択
されていたノルム拘束なしウェイト制御部11からノル
ム拘束付きウェイト制御部9へ切り換えることにより、
当該ウェイト収束後のアレイ合成出力信号のSIRを高
めることができるとともに、ノルム拘束を行うことでウ
ェイトが発散したりゼロに収束するといったことの発生
を少なくすることができる。
【0078】図7は、ノルム算出部16による、ノルム
拘束付きウェイト制御部9又はノルム拘束なしウェイト
制御部11のいずれかを選択する処理手順を示すフロー
チャートである。
【0079】この図7に示されるように、ノルム算出部
16は、ステップST31においてチャネルの接続が開
始された状態となるのを待ち受ける。チャネルの接続が
開始されたことは、当該受信装置の同期検波部20の後
段に設けられた復調部において受信信号を受けたことに
よって検出することが可能となっている。そして、チャ
ネルの接続が開始されると、ノルム算出部16はステッ
プST32において肯定結果を得ることにより、続くス
テップST33に移って、ノルム拘束なしウェイト制御
部11を選択する。これにより、アダプティブ処理部7
において、ノルム拘束のない適応信号処理が実行され、
収束速度の速いウェイトの生成が行われる。
【0080】そして、ノルム算出部16は、続くステッ
プST34に移って、ノルムの計測(算出)を行う。こ
れにより、チャネルの接続が開始されると、ノルム算出
部16によって誤差信号演算部6から出力される誤差信
号のノルムが算出される。
【0081】そして、ノルム算出部16は、ステップS
T35に移り、上述のステップST34において算出さ
れたノルムが予め決められている閾値を下回ったか否か
を判断する。ここで否定結果が得られると、このこと
は、誤差信号演算部6から出力される誤差信号のノルム
が大きい状態が続いていること、すなわち、ウェイトの
初期収束区間が未だ終了していないことを意味してお
り、このとき、ノルム算出部16は、上述のステップS
T34に戻って、ノルム拘束なしウェイト制御部11を
選択した状態を維持したまま、ノルムの計測(算出)を
続行する。
【0082】これに対してステップST35において肯
定結果が得られると、このことは、誤差信号演算部6か
ら出力される誤差信号のノルムが小さくなったこと、す
なわち、ウェイトの初期収束区間が終了したことを意味
しており、このときノルム算出部16は、ステップST
36に移って、それまで選択されていたノルム拘束なし
ウェイト制御部11からノルム拘束付きウェイト制御部
9に切り換えることにより、ノルム拘束付きのウェイト
制御の処理が選択される。
【0083】これにより、アダプティブ処理部7におい
て、ノルム拘束付きの適応信号処理が実行され、その結
果、当該ウェイトの初期収束後には、アレイ合成後信号
の出力SINRを高めることができるとともに、ノルム
拘束を行うことでウェイトが発散したり、ゼロに収束す
る状態となる可能性を少なくすることができる。
【0084】このように、例えばチャネルの接続開始か
らウェイトが収束するまでの初期収束区間では、ノルム
拘束のないウェイト制御によって、ヌル制御のためのウ
ェイトの値の収束が比較的速く行われ、これに対して、
ウェイトの初期収束が終了した後は、ノルム算出部16
によってノルム拘束付きウェイト制御部9が選択される
ことにより、収束が速く、かつ安定度の高いウェイト生
成を行うことができる。
【0085】このように、ノルム算出部16によって誤
差信号演算部6から出力される誤差信号のノルムを算出
することにより、ウェイトの初期収束区間が終了するタ
イミングを的確に判断することができ、適切なタイミン
グでのウェイト制御の適応信号処理アルゴリズムの切り
換えを行うことができる。
【0086】また、この実施の形態3の受信装置におけ
るウェイトの収束状態に応じたチャネル推定方法とし
て、ノルム算出部16は、誤差信号演算部6から出力さ
れる誤差信号のノルムの算出結果が予め設定されている
閾値よりも大きい場合には、ウェイトが収束していない
状態、すなわちウェイトの変化が急峻であると判断し
て、複数スロットにわたるパイロット信号の相関検出値
を用いた重み付けを行わないことにより、平均化区間の
少ない相関検出値を用いたチャネル推定を選択し、これ
に対して、誤差信号のノルムの算出結果が予め設定され
ている閾値を下回った場合には、ウェイトの初期収束区
間が終了した状態、すなわちウェイトが安定したものと
判断して、複数スロットにわたるパイロット信号の相関
検出値を用いた重み付け合成処理を行うことによって、
平均化区間の広い相関検出値を用いたチャネル推定選択
する。
【0087】このように、図6に示される受信装置で
は、ウェイトの収束状況を的確に判断することができ、
適切なタイミングでのチャネル推定方法の切り換えを行
うことができる。
【0088】ノルム算出部16において、ウェイトが収
束したこと、すなわちウェイトの初期収束区間が終了し
たことが検出されると、当該ノルム算出部16は、同期
検波部20の各乗算器23a〜23eに対してそれぞれ
重み付け係数を切り換えるための制御信号を供給する。
【0089】乗算器23a〜23eは、ノルム算出部1
6から制御信号が供給されるまでの間、すなわちウェイ
トの初期収束区間においては、第2の1タイムスロット
遅延器22bから出力されるチャネル推定値(すなわち
2タイムスロット遅延後のチャネル推定値)が供給され
る乗算器23cの重み付け係数のみを1とし、その他の
乗算器23a、23b、23d及び23eの重み付け係
数を0とすることにより、複数スロットにわたる重み付
け合成を行わないようにする。このように、ウェイトの
初期収束区間において複数スロットにわたる重み付け合
成を行わないことにより、平均化区間の少ないチャネル
推定を行うことができる。
【0090】また、乗算器23a〜23eは、ノルム算
出部16から制御信号が供給された後、すなわちウェイ
トの初期収束区間後においては、重み付け係数を設定し
直すことにより、それぞれ入力される相関検出値に対し
て所定の重み付け係数を乗算し、複数スロットにわたる
重み付け合成を行う。
【0091】図8は、ノルム算出部16による複数スロ
ットにわたる重み付けを行わないチャネル推定方法、又
は複数スロットにわたる重み付けを行うチャネル推定の
いずれかを選択する処理手順を示すフローチャートであ
る。
【0092】この図8に示されるように、ノルム算出部
16は、ステップST41において、チャネルの接続開
始を待ち受ける。チャネルの接続が開始されたことは、
当該受信装置の後段に設けられた復調部において受信信
号を受けたことによって検出することが可能となってい
る。そして、チャネルの接続が開始されると、ノルム算
出部16はステップST42において肯定結果を得るこ
とにより、続くステップST43に移って、各乗算器2
3a〜23eのうち、2タイムスロット遅延後の相関検
出値が供給される乗算器23cの重み付け係数のみを1
とし、その他の乗算器23a、23b、23d及び23
eの重み付け係数を0とする制御信号を各乗算器23a
〜23eに対して供給することにより、チャネルの接続
が開始されたウェイトの初期収束区間において複数スロ
ットにわたる重み付け合成を行わないようにする。
【0093】そして、ノルム算出器16は、ステップS
T44に移って、ノルムの計測(算出)を行う。これに
より、チャネルの接続が開始されると、ノルム算出部1
6によって誤差信号演算部6から出力される誤差信号の
ノルムが算出される。
【0094】そして、ノルム算出部16は、ステップS
T45に移り、上述のステップST44において算出さ
れたノルムが予め決められている閾値を下回ったか否か
を判断する。ここで否定結果が得られると、このこと
は、誤差信号演算部6から出力される誤差信号のノルム
が大きい状態が続いていること、すなわち、ウェイトの
変化が急峻である初期収束区間が未だ終了していないこ
とを意味しており、このとき、ノルム算出部16は、上
述のステップST44に戻って、複数スロットにわたる
重み付け合成を選択した状態を維持したまま、ノルムの
計測(算出)を続行する。
【0095】これに対してステップST45において肯
定結果が得られると、このことは、誤差信号演算部6か
ら出力される誤差信号のノルムが小さくなったこと、す
なわち、ウェイトの初期収束区間が終了してウェイトが
安定したことを意味しており、このときノルム算出部1
6は、ステップST46に移って、各乗算器23a〜2
3eに対して重み付け係数を切り換える制御信号を供給
する。これにより、各乗算器23a〜23eは、それま
で選択されていた重み付け係数を設定し直すことによ
り、それぞれ入力される相関検出値に対して所定の重み
付け係数を乗算し、複数スロットにわたる重み付け合成
を行う。このように、ウェイトの初期収束区間が終了し
て当該ウェイトが安定した状態になると、複数スロット
にわたる重み付け合成が行われる。
【0096】このように、ウェイト算出部16によって
誤差信号演算部6から出力される誤差信号のノルムを算
出することにより、ウェイトの初期収束区間が終了する
タイミングを的確に判断することができ、適切なタイミ
ングでのチャネル推定の重み付けを切り換えることがで
きる。
【0097】このように、本実施の形態の受信装置によ
れば、ウェイトの収束状況を的確に判断し、適切なタイ
ミングでの適応信号処理アルゴリズムの切り替えや重み
付け合成処理への切り替えを行うことができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ウェイトが収束していない区間での適応信号処理に拘束
条件を用いないようにするとともに、ウェイトが収束し
た後の区間では適応信号処理に拘束条件を用いることに
よって、アンテナウェイトの初期収束後の指向性の安定
性を維持しつつ、チャネル接続開始時のアンテナウェイ
トの指向性制御速度を速めることができる。また、ウェ
イトが収束していない区間でのチャネル推定に複数タイ
ムスロットに亘る重み付け処理を行わないようにすると
ともに、ウェイトが収束した後の区間では複数タイムス
ロットに亘る重み付け処理を行うことによって、チャネ
ル接続開始時のウェイトの初期収束区間において、該当
区間におけるチャネル推定値の劣化を防ぐとともに、初
期収束後については、チャネル推定精度を高精度に保つ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る受信装置の構成を
示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る受信装置の動作を
説明するためのフロー図
【図3】本発明の実施の形態2に係る受信装置の構成を
示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態2に係る受信装置の同期検
波部の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態2に係る受信装置の動作を
説明するためのフロー図
【図6】本発明の実施の形態3に係る受信装置の構成を
示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態3に係る受信装置の動作を
説明するためのフロー図
【図8】本発明の実施の形態3に係る受信装置の動作を
説明するためのフロー図
【符号の説明】
1a,1b,…,1n 素子アンテナ 2 アレイ合成部 5,20 同期検波部 6 誤差信号演算部 8,12,13 スイッチ部 9 ノルム拘束付きウェイト制御部 11 ノルム拘束なしウェイト制御部 15 制御部 16 ノルム算出部 21 チャネル推定部 22a,22b,22c,22d,25a,25b 1
タイムスロット遅延器 23a,23b,23c,23d,23e 乗算器 24 合成器 26 複素共役乗算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J021 AA05 DB01 EA04 FA13 FA14 FA16 FA17 FA25 FA31 GA06 HA10 5K059 CC03 DD37

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の素子アンテナからなるアレイアン
    テナの各受信信号に対してそれぞれ個別に乗算される複
    数のアンテナウェイトをノルム拘束付き又はノルム拘束
    なしで生成するアンテナウェイト生成手段と、 前記アンテナウェイトの初期収束区間において、前記ノ
    ルム拘束なしで生成されるアンテナウェイトを選択する
    とともに、前記アンテナウェイトの初期収束区間後にお
    いて、前記ノルム拘束付きで生成されるアンテナウェイ
    トを選択する制御手段と、 前記選択されたアンテナウェイトを前記各受信信号に対
    してそれぞれ乗算し、当該各乗算結果を合成することに
    よりアレイ合成信号を生成するアレイ合成手段と、 を具備することを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記アレイ合成信号の
    チャネル推定値を用いて同期検波された結果と参照信号
    とに基づいて演算された誤差信号のノルムの大きさによ
    って前記アンテナウェイトの初期収束区間を判別するこ
    とを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 【請求項3】 複数の素子アンテナからなるアレイアン
    テナの各受信信号に対してそれぞれ個別に算出されたア
    ンテナウェイトを乗算し、当該各乗算結果を合成するア
    レイ合成手段と、 前記アレイ合成手段によって合成されたアレイ合成信号
    に基づいて、チャネル推定を行うチャネル推定手段と、 前記チャネル推定手段によるチャネル推定結果に対し
    て、複数タイムスロットに亘って各タイムスロットごと
    に重み付けを行うとともに当該各重み付けの結果を合成
    する重み付け合成処理を選択的に行う重み付け合成処理
    手段と、 前記アンテナウェイトの初期収束区間に対応する区間に
    おいて前記重み付け合成処理を実行させる制御手段と、 前記制御手段による制御結果に基づいて前記重み付け処
    理がなされたか又はなされなかった前記チャネル推定結
    果と前記アレイ合成信号とを乗算することにより前記ア
    レイ合成信号の同期検波を行う同期検波手段と、 を具備することを特徴とする受信装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記同期検波手段によ
    って同期検波された結果と参照信号とに基づいて演算さ
    れた誤差信号のノルムの大きさによって前記アンテナウ
    ェイトの初期収束区間を判別することを特徴とする請求
    項3記載の受信装置。
  5. 【請求項5】 複数の素子アンテナからなるアレイアン
    テナの各受信信号に対してそれぞれ個別に乗算される複
    数のアンテナウェイトをノルム拘束付き又はノルム拘束
    なしで生成するアンテナウェイト生成工程と、 前記アンテナウェイトの初期収束区間において、前記ノ
    ルム拘束なしで生成されるアンテナウェイトを選択する
    とともに、前記アンテナウェイトの初期収束区間後にお
    いて、前記ノルム拘束付きで生成されるアンテナウェイ
    トを選択する制御工程と、 前記選択されたアンテナウェイトを前記各受信信号に対
    してそれぞれ乗算し、当該各乗算結果を合成することに
    よりアレイ合成信号を生成するアレイ合成工程と、 を具備することを特徴とする受信方法。
  6. 【請求項6】 複数の素子アンテナからなるアレイアン
    テナの各受信信号に対してそれぞれ個別に算出されたア
    ンテナウェイトを乗算し、当該各乗算結果を合成するア
    レイ合成工程と、 前記アレイ合成工程によって合成されたアレイ合成信号
    に基づいて、チャネル推定を行うチャネル推定工程と、 前記チャネル推定工程によるチャネル推定結果に対し
    て、複数タイムスロットに亘って各タイムスロットごと
    に重み付けを行うとともに当該各重み付けの結果を合成
    する重み付け合成処理を選択的に行う重み付け合成処理
    工程と、 前記アンテナウェイトの初期収束区間に対応する区間に
    おいて前記重み付け合成処理を実行させる制御工程と、 前記制御工程による制御結果に基づいて前記重み付け処
    理がなされたか又はなされなかった前記チャネル推定結
    果と前記アレイ合成信号とを乗算することにより前記ア
    レイ合成信号の同期検波を行う同期検波工程と、 を具備することを特徴とする受信方法。
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