JP2003208858A - 陰極線管装置 - Google Patents

陰極線管装置

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JP2003208858A
JP2003208858A JP2002005020A JP2002005020A JP2003208858A JP 2003208858 A JP2003208858 A JP 2003208858A JP 2002005020 A JP2002005020 A JP 2002005020A JP 2002005020 A JP2002005020 A JP 2002005020A JP 2003208858 A JP2003208858 A JP 2003208858A
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cathode
center
strap
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electron beam
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Shunji Okubo
俊二 大久保
Junichi Kimiya
淳一 木宮
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】すべてのカソードでの特性を揃え、品質を向上
することが可能な電子銃構体を搭載した陰極線管装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】同一水平面上に配置されたセンタービーム
及びその両側の一対のサイドビームからなる3電子ビー
ムを発生する電子ビーム発生部は、3個のカソードKを
それぞれ保持して構成されたカソード構体と、カソード
構体をそれぞれ保持するカソードサポートと、を備えて
いる。カソードサポートは、円筒形状のカソードサポー
トシリンダ16と、略半円筒形湾曲部を有するとともに
絶縁支持体10に支持固定されるカソードサポートスト
ラップ17と、により構成されている。センタービーム
を発生するセンターカソードと、サイドビームを発生す
る一対のサイドカソードとでは、カソードサポートを構
成するカソードサポートストラップ17の材質が異な
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陰極線管装置に
係り、特に、搭載された電子銃構体の品質向上が可能な
カラー陰極線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、セルフコンバージェンス方式イン
ライン型カラー陰極線管装置が広く実用化されている。
このカラー陰極線管装置は、ファンネルのネック内に、
3電子ビームを放出するインライン型電子銃構体を搭載
している。
【0003】電子銃構体は、同一平面上に配置されたセ
ンタービーム及びその両側の一対のサイドビームからな
る3電子ビームを発生する電子ビーム発生部を備えてい
る。この電子ビーム発生部は、水平方向に一列に配置さ
れた3個のカソードと、各カソードをそれぞれ個別に保
持して構成されたカソード構体と、各カソード構体をそ
れぞれ個別に保持するカソードサポートと、カソードを
個別に加熱するヒータと、を備えている。
【0004】カソードサポートは、図1に示すように、
円筒形状のカソードサポートシリンダ16と、略半円筒
形湾曲部を有するカソードサポートストラップ17とを
溶接することによって構成されている。3個のカソード
にそれぞれ対応して設けられたカソードサポートは、従
来、同一材質によって形成されている。すなわち、セン
ターに配置されたセンターカソード用のカソードサポー
ト、及び、サイドビームをそれぞれ発生する一対のサイ
ドカソード用のカソードサポートは、すべてそれぞれの
カソードサポートシリンダ16及びカソードサポートス
トラップ17ともに同一の材質によって構成されてい
る。
【0005】これら3個のカソードサポートは、図2に
示すように所定の間隔をおいて一列に配置されている。
【0006】上述した電子銃構体は、このような構造の
カソード構体、各電極、及びその周辺構造体を組立てて
固定することによって構成される。このような電子銃構
体において、動作時には、ヒータを用いてカソード加熱
しているため、ヒータ近傍に配置されたカソードサポー
ト等は熱の影響を受け、必ず熱的な変動が生じてしま
う。
【0007】電子銃構体の品質項目の1つとして、この
熱的な変動を示すサーマル特性と呼ばれる項目がある。
【0008】このサーマル特性とは、ヒータによって加
熱され始めてからのカソード電流の動きを示すものであ
る。サーマル特性は、3電子ビームの動きがすべて揃っ
ていることが望ましい。サーマル特性が異常の場合に
は、スイッチON直後の初期画面において、色度変化が
生じてしまう問題が発生する。
【0009】図3は、このサーマル特性の一例を示す図
である。一列配置の3電子ビームを放出するインライン
型電子銃構体では、このようなカソード電流の落ち込み
量ΔIkがセンターカソードで一対のサイドカソードよ
り大きくなってしまうケースが発生する。このような落
ち込み量ΔIkに差が生じるのは、図2に示したよう
に、カソードサポートの形状がセンターカソードとサイ
ドカソードとで異なることが原因であると考えられてい
る。
【0010】すなわち、図4を参照して説明すると、ヒ
ータをONとした時点から考えると、まず、カソード構
体を構成するカソードホルダ13がカソードサポートシ
リンダ16との溶接点Aを支点として第1電極G1側に
向かって熱膨張し、カソード電流は、図3に示したAの
状態となる。
【0011】続いて、カソードサポートシリンダ16が
カソードサポートストラップ17との溶接点Bを支点と
して第1電極G1から遠ざかる方向へ熱膨張し、カソー
ド電流は、図3に示したBの状態となる。続いて、カソ
ードサポートストラップ17は、第1電極G1から離れ
た側に設けられた切欠部17aによって熱膨張する方向
付けが発生し、第1電極G1側へ熱膨張し、図3に示し
たCの状態となる。
【0012】このとき、センターカソードと、サイドカ
ソードとで異なる構造は、図2に示したように、カソー
ドサポートストラップ17の形状である。つまり、図2
に示したように、センターカソード用のカソードサポー
トストラップ17は、ストレート形状であるのに対し
て、サイドカソード用のカソードサポートストラップ1
7はV字形状となっている。
【0013】この形状の違いにより、カソードサポート
ストラップ17が熱膨張したときに及ぼす力(カソード
電流を増加させる方向)がセンターカソードよりサイド
カソードの方が大きくなる。一方で、カソードサポート
シリンダ16の溶接点Bを支点とした第1電極から遠ざ
かる方向に熱膨張する力(カソード電流を減少させる方
向)をキャンセルする働きがセンターカソードの方が小
さくなる。このことから、センターカソードにおけるカ
ソード電流の落ち込み量ΔIkが大きくなるのである。
【0014】よって、センターカソード、及び、一対の
サイドカソードのバランスを図り、サーマル特性を改善
し、電子銃構体の品質向上をすることが要求されてい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】電子銃構体の品質とし
て、サーマル特性は重要であり、水平方向に一列に配列
されたすべてのカソードで揃えることが望ましい。
【0016】この発明は、上述した問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、すべてのカソードでの特
性を揃え、品質を向上することが可能な電子銃構体を搭
載した陰極線管装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の様態による陰
極線管装置は、同一水平面上に配置されたセンタービー
ム及びその両側の一対のサイドビームからなる3電子ビ
ームを発生する電子ビーム発生部、及び、前記電子ビー
ム発生部から発生された電子ビームを蛍光体スクリーン
上にフォーカスする主レンズ部を有する電子銃構体を備
えた陰極線管装置において、前記電子銃構体の電子ビー
ム発生部は、3個のカソードと、前記カソードをそれぞ
れ保持して構成されたカソード構体と、前記カソード構
体をそれぞれ保持する円筒形状のシリンダと、略半円筒
形湾曲部を有するとともに絶縁支持体に支持固定される
ストラップと、により構成されたカソードサポートと、
前記カソードを加熱するヒータと、前記カソードのそれ
ぞれから発生された3電子ビームを通過する3電子ビー
ム通過孔をそれぞれ備えた複数個の電極と、を備え、前
記センタービームを発生するセンターカソードと、前記
サイドビームを発生する一対のサイドカソードとで、前
記カソードサポートを構成する前記ストラップの材質が
異なることを特徴とする。
【0018】この陰極線管装置によれば、ヒータによる
加熱によって熱膨張した際、センターカソードとサイド
カソードとでカソード電流の落ち込み量を揃えることが
できる。これにより、スイッチON直後から常に色変化
のない画面を表示可能な陰極線管装置を提供することが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
係る陰極線管装置ついて図面を参照して説明する。
【0020】図5に示すように、陰極線管装置、すなわ
ちセルフコンバージェンス方式インライン型カラー陰極
線管装置は、真空外囲器9を備えている。この真空外囲
器9は、パネル1、ネック5、及びパネル1とネック5
とを一体に接合するファンネル2を有している。パネル
1は、その内面に、青、緑、赤にそれぞれ発光するドッ
ト状またはストライプ状の3色蛍光体層からなる蛍光体
スクリーン(ターゲット)3を備えている。シャドウマ
スク4は、その面内に多数の電子ビーム通過孔を有し、
蛍光体スクリーン3に対向して配置されている。
【0021】インライン型電子銃構体7は、ネック5の
内部に配設されている。この電子銃構体7は、同一水平
面上を通るセンタービーム6Gおよび一対のサイドビー
ム6B,6Rからなる一列配置の3電子ビーム6B,6
G,6Rを放出する。電子銃構体7の主レンズを構成す
る低電圧側の電極及び高電圧側の電極のそれぞれに形成
されたサイドビーム通過孔の位置を互いに偏心させるこ
とにより、放出した3電子ビーム6R、6G、6Bを蛍
光体スクリーン3の中央部にコンバージェンスさせる。
【0022】偏向ヨーク8は、ファンネル2の径大部か
らネック5にかけて装着されている。この偏向ヨーク8
は、電子銃構体7から放出された3電子ビーム6B,6
G,6Rを水平方向(X)及び垂直方向(Y)に偏向す
る非斉一な偏向磁界を発生する。この非斉一磁界は、ピ
ンクッション型の水平偏向磁界及びバレル型の垂直偏向
磁界によって形成される。
【0023】電子銃構体7から放出された3電子ビーム
6B、6G、6Rは、偏向ヨーク8の発生する非斉一磁
界により偏向され、シャドウマスク4を介して蛍光体ス
クリーン3を水平方向X及び垂直方向Yに走査する。こ
れにより、カラー画像が表示される。
【0024】図6に示すように、電子銃構体7は、水平
方向Xに一列に配置された3個のカソードK(R、G、
B)、これらカソードK(R、G、B)を個別に加熱す
る3個のヒータ、及び、4個の電極を有している。4個
の電極、すなわち第1グリッドG1,第2グリッドG
2,第3グリッドG3(フォーカス電極),及び、第4
グリッド(アノード電極)G4は、カソードK(R、
G、B)から蛍光体スクリーンに向かって順次配置され
ている。これらヒータ、カソードK(R、G、B)、及
び4個の電極は、一対の絶縁支持体すなわちビードガラ
ス10によって一体に支持固定されている。
【0025】第1及び第2グリッドG1,G2は、それ
ぞれ板状電極によって構成されている。これらの板状電
極は、その板面に、3個のカソードK(R、G、B)に
対応して水平方向Xに一列に形成された3個の電子ビー
ム通過孔を有している。
【0026】第3グリッドG3は、一体構造の筒状電極
によって構成されている。この筒状電極は、第2グリッ
ドG2及び第4グリッドG4との対向面に、それぞれ3
個のカソードK(R、G、B)に対応して水平方向Xに
一列に形成された3個の電子ビーム通過孔を有してい
る。
【0027】第4グリッドG4は、一体構造の筒状電極
によって構成されている。この筒状電極は、第3グリッ
ドG3との対向面及び蛍光体スクリーン側の端面に、3
個のカソードK(R、G、B)に対応して水平方向Xに
一列に形成された3個の電子ビーム通過孔を有してい
る。
【0028】上述した構成の電子銃構体7において、カ
ソードKには、190Vの直流電圧に映像信号が重畳さ
れた電圧が印加される。第1グリッドG1は、接地され
ている。第2グリッドG2には、低電位の加速電圧、す
なわち約500乃至800Vの直流電圧が印加される。
第3グリッドG3には、フォーカス電圧、すなわち約5
乃至10kVの固定の直流電圧が印加される。第4グリ
ッドG4には、陽極電圧、すなわち約25乃至35kV
の電圧が印加される。
【0029】電子銃構体7は、各グリッドに上述したよ
うな電圧を印加することにより、電子ビーム発生部、プ
リフォーカスレンズ、及び、主レンズを形成する。
【0030】すなわち、電子ビーム発生部は、カソード
K、第1グリッドG1、及び第2グリッドG2によって
形成される。この電子ビーム発生部は、電子ビームを発
生し、かつ主レンズに対する物点を形成する。プリフォ
ーカスレンズは、第2グリッドG2及び第3グリッドG
3によって形成される。このプリフォーカスレンズは、
電子ビーム発生部から発生された電子ビームを加速する
とともにプリフォーカスする。主レンズは、第3グリッ
ドG3及び第4グリッドG4によって形成される。この
主レンズは、プリフォーカスされた電子ビームを加速す
るとともに最終的に蛍光体スクリーン上にフォーカスす
る。
【0031】カソード構体は、図7に示すように、カソ
ードK、このカソードKを保持する円筒形状のカソード
スリーブ12、カソードスリーブ12を取り巻く外囲器
として機能する円筒状のカソードホルダ13、カソード
ホルダ13とカソードスリーブ12を接続するカソード
ストラップ14によって構成されている。カソード構体
のカソードホルダ13内部には、カソードKを加熱する
ヒータ15が備えられている。
【0032】各カソード構体は、それぞれに対応するカ
ソードサポートによって保持されている。すなわち、カ
ソードサポートは、カソード構体を保持する円筒形状の
カソードサポートシリンダ16と、略半円筒形湾曲部を
有するとともに絶縁支持体10に支持固定されるカソー
ドサポートストラップ17と、によって構成されてい
る。
【0033】図1に示すように、カソードサポートシリ
ンダ16は、カソード構体を挿入可能に貫通した円筒形
状である。カソードサポートストラップ17と、カソー
ドサポートシリンダ16とは、互いに溶接されることに
よって一体に固定されている。また、カソードサポート
ストラップ17は、図1に示すように、切欠部17aを
有している。この切欠部17aは、第1グリッドG1か
ら離れた側に設けられている。
【0034】3個のカソードにそれぞれ対応する3個の
カソードサポートは、図2に示すように、所定の間隔を
おいて水平方向Xに一列に配置されている。すなわち、
センターに配置されたセンターカソードに対応するカソ
ードサポートは、カソードスサポートトラップ17がス
トレート形状に形成されている。また、センターカソー
ドの両側に配置された一対のサイドカソードに対応する
カソードサポートは、カソードサポートストラップ17
がV字形状に形成されている。
【0035】このような構造のカソードサポートによ
り、カソード構体は、カソードKが第1グリッドと所定
の間隔を保つように保持される。すなわち、カソード構
体のカソードホルダ13と、カソードサポートのカソー
ドサポートシリンダ16とは、互いに溶接されることに
よって一体に固定されている。
【0036】センターカソード用のカソードサポートシ
リンダ16は、厚みが0.15mm程度であり、熱膨張
係数が5×10−6程度の材質で構成されている。ま
た、センターカソード用のカソードサポートストラップ
17は、厚みが0.4mm程度であり、熱膨張係数が1
7×10−6程度の材質で構成されている。
【0037】サイドカソード用のカソードサポートシリ
ンダ16は、センターカソードと同様に厚みが0.15
mm程度であり、熱膨張係数が5×10−6程度の材質
で構成されている。また、サイドカソード用のカソード
サポートストラップ17は、厚みが0.4mm程度であ
り、熱膨張係数が5×10−6程度の材質で構成されて
いる。
【0038】図8には、カソードサポート、第1グリッ
ドG1、及び、第2グリッドG2を構成するそれぞれの
材質及びそれぞれの熱膨張係数が示されている。図8に
示すように、センターカソードと、一対のサイドカソー
ドとで、カソードサポートを構成するカソードサポート
ストラップの材質が異なる。
【0039】すなわち、一対のサイドカソード用のカソ
ードサポートシリンダ及びカソードサポートストラップ
は、ともにA材によって構成されている。また、センタ
ーカソード用のカソードサポートシリンダは、同様に、
A材によって構成されている。これに対して、センター
カソード用のカソードサポートストラップは、A材とは
異なるB材によって構成されている。
【0040】このように構成したことにより、カソード
サポートストラップの材質の熱膨張係数は、 センターカソード>サイドカソード の関係となる。また、カソードサポートシリンダとカソ
ードサポートストラップとの熱膨張係数の関係は、セン
ターカソードでは、 ストラップ>シリンダ となり、サイドカソードでは、 ストラップ=シリンダ となる。
【0041】このように、センターカソード用のカソー
ドサポートストラップの熱膨張係数のみ他と異ならせ
る。この熱膨張係数の違いを利用して、センターカソー
ドにおける落ち込み量を低下させ、サイドカソードとの
落ち込み量を揃えることが可能となる。
【0042】すなわち、図9に示すように、この実施の
形態に係る構造の電子銃構体によれば、センターカソー
ドにおける落ち込み量が小さくなり、3電子ビームに対
応するそれぞれのカソード電流が揃った挙動を示すこと
になり、理想的な形となる。
【0043】この挙動について、図4を参照して説明す
る。まず、ヒータをONとした時点から考えると、カソ
ード構体を構成するカソードホルダ13がカソードサポ
ートシリンダ16との溶接点Aを支点として第1電極G
1側に向かって熱膨張し、カソード電流は、図3に示し
たAの状態となる。
【0044】続いて、カソードサポートシリンダ16が
カソードサポートストラップ17との溶接点Bを支点と
して第1電極G1から遠ざかる方向へ熱膨張し、カソー
ド電流は、図3に示したBの状態となる。続いて、カソ
ードサポートストラップ17は、第1電極G1から離れ
た側に設けられた切欠部17aによって熱膨張する方向
付けが発生し、第1電極G1側へ熱膨張し、図3に示し
たCの状態となる。
【0045】このとき、カソードサポートストラップの
形状は従来と同様であるが、センターカソードにおける
カソードサポートストラップのみ熱膨張係数の大きな材
質に変更している。このため、カソードサポートストラ
ップ17が熱膨張したときに及ぼす力(カソード電流を
増加させる方向)が、 センターカソード>サイドカソード となる。一方で、カソードサポートシリンダ16の溶接
点Bを支点とした第1電極から遠ざかる方向に熱膨張す
る力(カソード電流を減少させる方向)をキャンセルす
る働きが従来に比べてセンターカソードの方が大きくな
る。このことから、センターカソードにおけるカソード
電流の落ち込み量ΔIkを小さくすることができる。
【0046】したがって、ヒータによる加熱によって熱
膨張した際、センターカソードとサイドカソードとでカ
ソード電流の落ち込み量を揃えることができる。これに
より、スイッチON直後から常に色変化のない優れた表
示画面を表示可能な陰極線管装置を提供することができ
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、すべてのカソードでの特性を揃え、品質を向上する
ことが可能な電子銃構体を搭載した陰極線管装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施の形態に適用される
カソードサポートの構造を概略的に示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示したカソードサポートの配列
例を概略的に示す正面図である。
【図3】図3は、従来の電子銃構体における3電子ビー
ムに対応したそれぞれのカソード電流の経時変化を示す
図である。
【図4】図4は、カソード電流の挙動を説明するための
カソード構体及びカソードサポートの構造を概略的に示
す図である。
【図5】図5は、この発明の一実施の形態に係る陰極線
管装置の構造を概略的に示す断面図である。
【図6】図6は、図5に示した陰極線管装置に適用可能
な電子銃構体の構造を概略的に示す一部断面図である。
【図7】図7は、図6に示した電子銃構体における電子
ビーム発生部の構造を概略的に示す断面図である。
【図8】図8は、図7に示した電子ビーム発生部を構成
するそれぞれの材質及びそれぞれの熱膨張係数を示す図
である。
【図9】図9は、この実施の形態に係る電子銃構体にお
ける3電子ビームに対応したそれぞれのカソード電流の
経時変化を示す図である。
【符号の説明】
K…カソード G1…第1グリッド G2…第2グリッド G3…第3グリッド G4…第4グリッド 7…電子銃構体 10…絶縁支持体 12…カソードスリーブ 13…カソードホルダ 14…カソードストラップ 15…ヒータ 16…カソードサポートシリンダ 17…カソードサポートストラップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C031 DD08 5C041 AA03 AA10 AB03 AC45 AC46 AD06 AE01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一水平面上に配置されたセンタービーム
    及びその両側の一対のサイドビームからなる3電子ビー
    ムを発生する電子ビーム発生部、及び、前記電子ビーム
    発生部から発生された電子ビームを蛍光体スクリーン上
    にフォーカスする主レンズ部を有する電子銃構体を備え
    た陰極線管装置において、 前記電子銃構体の電子ビーム発生部は、 3個のカソードと、 前記カソードをそれぞれ保持して構成されたカソード構
    体と、 前記カソード構体をそれぞれ保持する円筒形状のシリン
    ダと、略半円筒形湾曲部を有するとともに絶縁支持体に
    支持固定されるストラップと、により構成されたカソー
    ドサポートと、 前記カソードを加熱するヒータと、 前記カソードのそれぞれから発生された3電子ビームを
    通過する3電子ビーム通過孔をそれぞれ備えた複数個の
    電極と、を備え、 前記センタービームを発生するセンターカソードと、前
    記サイドビームを発生する一対のサイドカソードとで、
    前記カソードサポートを構成する前記ストラップの材質
    が異なることを特徴とする陰極線管装置。
  2. 【請求項2】前記カソードサポートを構成する前記スト
    ラップの材質の熱膨張係数は、 センターカソード>サイドカソードの関係にあることを
    特徴とする請求項1に記載の陰極線管装置。
  3. 【請求項3】前記カソードサポートを構成する前記シリ
    ンダと前記ストラップとの熱膨張係数の関係は、 センターカソードでは、ストラップ>シリンダとし、 サイドカソードでは、ストラップ=シリンダとしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の陰極線管装置。
  4. 【請求項4】前記カソードサポートを構成する前記シリ
    ンダ及び前記ストラップの材質は、センターカソード用
    の前記ストラップ以外は全て同一としたことを特徴とす
    る請求項1に記載の陰極線管装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005285772A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Thomson Licensing 電子銃

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JP2005285772A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Thomson Licensing 電子銃

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