JP2003338253A - カソード構体 - Google Patents

カソード構体

Info

Publication number
JP2003338253A
JP2003338253A JP2002144800A JP2002144800A JP2003338253A JP 2003338253 A JP2003338253 A JP 2003338253A JP 2002144800 A JP2002144800 A JP 2002144800A JP 2002144800 A JP2002144800 A JP 2002144800A JP 2003338253 A JP2003338253 A JP 2003338253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode
cylindrical portion
holder
cylinder
inner diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002144800A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Ono
修 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2002144800A priority Critical patent/JP2003338253A/ja
Publication of JP2003338253A publication Critical patent/JP2003338253A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】陰極線管装置のカットオフ特性や解像度の劣化
を軽減することが可能であるとともに、蛍光体スクリー
ン全面にわたって高解像度が得られ、しかも忠実な輝度
及び色度を再現できるカソード構体を提供することにあ
る。 【解決手段】 カソード構体Kは、カソード12、及
び、カソード12を保持する円筒状のホルダー13を備
えたカソード本体11と、ホルダー13の外径より大き
な内径を有するとともにその内部にホルダー13が固定
される第1円筒部21、及び第1円筒部21より大きな
内径を有するとともに第1円筒部21と同軸上の第2円
筒部22を備えたシリンダー20と、を備えている。シ
リンダー20の内径、シリンダー20の長さ、及び、ホ
ルダー13の外径は、シリンダー20に対するホルダー
13の傾きを1.5°以下に規制するように設定されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カソード構体に
係り、特に、陰極線管装置に適用される電子銃構体に装
着され電子ビームを放出するカソード構体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管装置では、電子
銃構体から放出された電子ビームを偏向し、シャドウマ
スクを介して、3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン
上を水平方向及び垂直方向に走査することにより、カラ
ー画像を表示している。電子銃構体は、電子ビームを発
生するカソード構体と、複数のグリッドと、これらを支
持する絶縁支持体と、を備えている。カソード構体は、
端面にカソードを備えたホルダからなるカソード本体
と、カソード本体を内側で溶接固定する円筒状のシリン
ダーと、シリンダーの周りを覆うように配設され絶縁支
持体に植設されるストラップと、を備えている。
【0003】このカソード構体は、一般的に非常に精密
な精度で固定されることが必要とされる。例えば、カソ
ード構体とこれに隣接する第1グリッドとの間隔は、通
常100μm前後と非常に小さな間隔に設定される。こ
の間隔が少しでも変化すると、電子銃構体のカットオフ
特性に影響を及ぼす。このカットオフ特性が劣化する
と、陰極線管装置の輝度特性が変化する。特にカラー陰
極線管装置の場合、3色のバランスも変化してしまうた
め、所望の輝度及び色度を得ることができなくなる。し
たがって、カソード構体は、非常に強固な構造とするこ
とが必要となる。
【0004】さらに、カソード構体は、カソードから熱
電子を放出する。カソードの熱電子放出特性は、カソー
ド温度によって変化する。このため、カソード構体は、
非常に高い温度を安定して維持する必要がある。すなわ
ち、カソード構体は、熱伝導や熱放射といった熱特性に
優れた構造とすることも必要となる。
【0005】カソード構体を上述した条件を満足するよ
うな構造とすることにより、熱特性に優れ、かつ非常に
強固な構造とすることができる。すなわち、シリンダー
を径大の円筒部及び径小の円筒部によって構成し、径小
の円筒部においてカソード本体を溶接することによって
固定している。シリンダーにおいて、溶接部分以外すな
わち径大の円筒部をカソード本体と非接触としているた
め、熱伝導による熱損失を最小限にとどめることが可能
な構造となっている。また、カソード本体との非接触部
分すなわち径大の円筒部でストラップにより支持される
ため、同様に熱伝導による熱損失を最小限にとどめ、か
つ外部からの振動を直接カソード本体に伝導しない構造
となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カソー
ド構体、特にシリンダーを上述した構造とした場合、以
下のような問題がある。
【0007】すなわち、上述したように、シリンダー
は、熱特性を考慮した形状とする必要がある。したがっ
て、熱容量をできるだけ小さくするためにシリンダーの
長さは短い方が望ましい。また、シリンダーの溶接部分
を含む径小の円筒部の内径については、カソード本体を
挿入する際に生じるシリンダーとの衝突を避けるため、
ある程度の大きさが必要となる。すなわち、シリンダー
については、製造歩留まり及び熱特性を考慮すると、長
さは短く、径小の円筒部の内径は大きくすることが望ま
しい。
【0008】しかしながら、シリンダーをこのような構
造とすると、シリンダーに対するカソード本体の傾きが
非常に大きくなってしまう。このため、この傾きによ
り、上述したカソード構体と第1グリッドとの間隔が変
化してしまい、陰極線管装置のカットオフ特性が劣化す
るおそれがある。また、このカソード構体と第1グリッ
ドとの間隔の変化により、電子ビーム放出面が非対称と
なって蛍光体スクリーン上に形成されるビームスポット
に不所望な歪みやにじみを生じて解像度の劣化を招くお
それがある。
【0009】そこで、この発明は、上述した問題点に鑑
みなされたものであって、その目的は、陰極線管装置の
カットオフ特性や解像度の劣化を軽減することが可能で
あるとともに、蛍光体スクリーン全面にわたって高解像
度が得られ、しかも忠実な輝度及び色度を再現できるカ
ソード構体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の様態によるカ
ソード構体は、少なくともカソード、及び、前記カソー
ドを保持する円筒状のホルダーを備えたカソード本体
と、前記ホルダーの外径より大きな内径を有するととも
にその内部に前記ホルダーが固定される第1円筒部、及
び前記第1円筒部より大きな内径を有するとともに前記
第1円筒部と同軸上の第2円筒部を備えたシリンダー
と、を備え、前記シリンダーの内径、前記シリンダーの
長さ、及び、前記ホルダーの外径は、前記シリンダーに
対する前記ホルダーの傾きを1.5°以下に規制するよ
うに設定されたことを特徴とする。
【0011】このカソード構体によれば、ホルダーは、
シリンダーの第1円筒部に固定されている。また、シリ
ンダーの内径、シリンダーの長さ、及び、ホルダーの外
径は、ホルダーのシリンダーに対する傾きを規制するよ
うに設定されている。これにより、保持強度や熱特性を
劣化することなく保持精度に優れたカソード構体を提供
することができる。
【0012】また、このカソード構体を備えた電子銃構
体では、カソード構体とこれに隣接する第1グリッドと
の間に所定間隔を規定することができる。このため、こ
の電子銃構体を搭載した陰極線管装置によれば、カット
オフ特性の劣化を防止することができ、所望の輝度及び
色度を再現することが可能となる。
【0013】さらに、このカソード構体を備えた電子銃
構体では、カソード構体における電子ビーム放出面を対
称形にすることができる。このため、この電子銃構体を
搭載した陰極線管装置によれば、蛍光体スクリーン上に
形成されるビームスポットの不所望な歪みやにじみを改
善することができ、蛍光体スクリーン全面にわたって高
い解像度を得ることが可能となる。したがって、上記の
ような構造とすることにより、安定した特性を得ること
ができるとともに、高品質な陰極線管装置を提供するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
係るカソード構体について図面を参照して説明する。
【0015】図1に示すように、陰極線管装置、すなわ
ちセルフコンバージェンス方式インライン型カラー陰極
線管装置は、真空外囲器9を備えている。この真空外囲
器9は、パネル1、及びパネル1と一体に接合されたフ
ァンネル2を有している。蛍光体スクリーン(ターゲッ
ト)3は、パネル1の内面に配置され、青、緑、赤にそ
れぞれ発光するドット状またはストライプ状の3色蛍光
体層を備えている。シャドウマスク4は、その面内に多
数の電子ビーム通過孔を有し、蛍光体スクリーン3に対
向して配置されている。
【0016】インライン型電子銃構体7は、ファンネル
2の径小部に相当する円筒状のネック5の内部に配設さ
れている。この電子銃構体7は、同一水平面上を通るセ
ンタービーム6Gおよび一対のサイドビーム6B,6R
からなる一列配置の3電子ビーム6B,6G,6Rを放
出する。電子銃構体7の主レンズを構成する低電圧側の
電極及び高電圧側の電極のそれぞれに形成されたサイド
ビーム通過孔の位置を互いに偏心させることにより、放
出した3電子ビーム6R、6G、6Bを蛍光体スクリー
ン3の中央部にコンバージェンスさせる。
【0017】偏向ヨーク8は、ファンネル2の径大部か
らネック5にかけて装着されている。この偏向ヨーク8
は、電子銃構体7から放出された3電子ビーム6B,6
G,6Rを水平方向(X)及び垂直方向(Y)に偏向す
る非斉一な偏向磁界を発生する。この非斉一磁界は、ピ
ンクッション型の水平偏向磁界及びバレル型の垂直偏向
磁界によって形成される。
【0018】電子銃構体7から放出された3電子ビーム
6B、6G、6Rは、偏向ヨーク8の発生する非斉一磁
界により偏向され、シャドウマスク4を介して蛍光体ス
クリーン3を水平方向X及び垂直方向Yに走査する。こ
れにより、カラー画像が表示される。
【0019】図2に示すように、電子銃構体7は、水平
方向Xに一列に配置された3個のカソード構体K(R、
G、B)、及び、少なくとも4個の電極を有している。
4個の電極、すなわち第1グリッドG1,第2グリッド
G2,第3グリッドG3(フォーカス電極),及び、第
4グリッド(アノード電極)G4は、カソード構体K
(R、G、B)から蛍光体スクリーンに向かって順次配
置されている。これらカソード構体K(R、G、B)、
及び4個の電極は、一対の絶縁支持体すなわちビードガ
ラス10によって一体に支持固定されている。第1乃至
第4グリッドG1乃至G4は、それぞれの板面に、3個
のカソード構体K(R、G、B)に対応して水平方向X
に一列に形成された3個の電子ビーム通過孔を有してい
る。
【0020】上述した構成の電子銃構体7において、カ
ソードKには、例えば190Vの直流電圧に映像信号が
重畳された電圧が印加される。第1グリッドG1は、接
地されている。第2グリッドG2には、低電位の加速電
圧、例えば約500乃至800Vの直流電圧が印加され
る。第3グリッドG3には、フォーカス電圧、例えば約
5乃至10kVの固定の直流電圧が印加される。第4グ
リッドG4には、陽極電圧、例えば約25乃至35kV
の電圧が印加される。
【0021】電子銃構体7は、各グリッドに上述したよ
うな電圧を印加することにより、電子ビーム発生部、プ
リフォーカスレンズ、及び、主レンズを形成する。すな
わち、電子ビーム発生部は、カソードK、第1グリッド
G1、及び第2グリッドG2によって形成される。この
電子ビーム発生部は、電子ビームを発生する。プリフォ
ーカスレンズは、第2グリッドG2及び第3グリッドG
3によって形成される。このプリフォーカスレンズは、
電子ビーム発生部から発生された電子ビームを加速する
とともにプリフォーカスする。主レンズは、第3グリッ
ドG3及び第4グリッドG4によって形成される。この
主レンズは、プリフォーカスされた電子ビームを加速す
るとともに最終的に蛍光体スクリーン上にフォーカスす
る。
【0022】カソード構体Kは、図3に示すように、カ
ソード本体11、及び、シリンダー20を備えている。
このカソード本体11は、熱電子を放出可能なカソード
12、このカソード12を一端面に保持する円筒状のホ
ルダー13、及び、ホルダー13の内部に配置されると
ともにカソード12を加熱するヒータHを備えて構成さ
れる。
【0023】シリンダー20は、径小の第1円筒部2
1、及び、径大の第2円筒部22を備えて構成される。
第1円筒部21は、ホルダー13の外径より大きな内径
を有している。この第1円筒部21は、その内部に挿入
されたホルダー13を溶接点30で溶接することにより
固定している。第2円筒部22は、第1円筒部21より
大きな内径を有している。この第2円筒部22は、第1
円筒部21と同軸上すなわち同一の中心軸Oを有するよ
うに配置される。この第2円筒部22は、中心軸Oに沿
って第1円筒部21に連接されている。シリンダー20
の中心軸Oに沿った長さ、すなわち第1円筒部21及び
第2円筒部22の全長は、ホルダ13より短い。
【0024】ストラップ23は、第2円筒部22の周囲
を覆うように配設されている。このストラップ23の一
部が絶縁支持体10に植設されることにより、カソード
本体11を内部に備えたシリンダー20は、電子銃構体
を構成する他のグリッドとともに固定される。
【0025】上述したような構成のカソード構体Kにお
いて、シリンダー20の内径、シリンダー20の中心軸
Oに沿った長さ、及び、ホルダー13の外径は、シリン
ダー20に対するホルダー13の傾きを1.5°以下に
規制するように設定されている。以下に、第1実施例に
ついて説明する。
【0026】すなわち、図4に示すように、第1実施例
に係るカソード構体Kは、第2円筒部22の内径を従来
のものと比べて径小に形成することにより、シリンダー
20の中心軸OAに対するホルダー13の中心軸OBの
最大の傾きθを従来のものと比べて非常に小さく、1.
5°以下に規制している。この第1実施例では、ホルダ
ー13のシリンダー20に対する傾きθは、第1円筒部
21の後端部21Aと、第2円筒部22の先端部22A
とで規制される。
【0027】なお、実験の結果、ホルダー13がシリン
ダー20に対して傾く最大の角度θを1.5°以下(望
ましくは0°:すなわちシリンダー20の中心軸OAと
ホルダー13の中心軸OBとが平行)にすることによ
り、カソード構体Kの傾きによって発生していたカット
オフ特性の劣化や、電子ビーム放出面が非対称となるこ
とに起因した蛍光体スクリーン上に形成されるビームス
ポットの不所望な歪みやにじみによる解像度の劣化を防
ぐことが可能となる。
【0028】この第1実施例では、第1円筒部21の内
径をA1、第2円筒部22の内径をA2、第1円筒部2
1の中心軸OAに沿った長さをL1、第2円筒部22の
中心軸OAに沿った長さをL2、ホルダー13の外径を
Bとしたとき、A1、A2、L1、L2、Bが (A1/2+A2/2―B/cos(1.5°))/(L1+L2) ≦ tan(1.5°) …(1) で表わす関係を満たすように設定されている。
【0029】例えば、従来例では、A1を3.18m
m、A2を3.32mm、L1を1.9mm、L2を
3.0mm、Bを3.1mmに設定していた。この場
合、シリンダー20に対するホルダー13の傾きθを
1.5°以下に規制することができず、カットオフ特性
や解像度の劣化を招く結果となった。
【0030】これに対して、第1実施例では、上述した
式(1)を満足するように第2円筒部22の内径A2を
従来例より径小な3.24mmに設定している。これに
より、シリンダー20に対するホルダー13の傾きθが
1.5°以下に規制され、カソード本体11の傾きによ
る影響を最小限にとどめることが可能となる。このた
め、カットオフ特性や解像度の劣化を軽減し、蛍光体ス
クリーン全面にわたって高解像度が得られ、かつ忠実な
輝度及び色度を再現することが可能なカソード構体を提
供することができる。
【0031】次に、第2実施例について説明する。
【0032】すなわち、図5に示すように、第2実施例
に係るカソード構体Kは、第1円筒部21の内径を従来
のものと比べて径小に形成し、かつ、第1円筒部21の
長さを従来のものと比べて長く形成することにより、シ
リンダー20の中心軸OAに対するホルダー13の中心
軸OBの最大の傾きθを従来のものと比べて非常に小さ
く、1.5°以下に規制している。この第2実施例で
は、ホルダー13のシリンダー20に対する傾きθは、
第1円筒部21の後端部21A、及び、第1円筒部21
と第2円筒部22との連結部21Bによって規制され
る。
【0033】この第2実施例では、第1円筒部21の内
径をA1、第1円筒部21の中心軸OAに沿った長さを
L1、ホルダー13の外径をBとしたとき、A1、L
1、Bが (A1―B/cos(1.5°))/L1≦tan(1.5°) …(2) で表わす関係を満たすように設定されている。
【0034】例えば、従来例では、A1を3.18m
m、A2を3.32mm、L1を1.9mm、L2を
3.0mm、Bを3.1mmに設定していた。この場
合、シリンダー20に対するホルダー13の傾きθを
1.5°以下に規制することができず、カットオフ特性
や解像度の劣化を招く結果となった。
【0035】これに対して、第2実施例では、上述した
式(2)を満足するように第1円筒部21の内径A1を
従来例より径小な3.16mmに設定するとともに、第
1円筒部21の長さを2.40mmに設定している。こ
れにより、シリンダー20に対するホルダー13の傾き
θが1.5°以下に規制され、カソード本体11の傾き
による影響を最小限にとどめることが可能となる。この
ため、カットオフ特性や解像度の劣化を軽減し、蛍光体
スクリーン全面にわたって高解像度が得られ、かつ忠実
な輝度及び色度を再現することが可能なカソード構体を
提供することができる。
【0036】以上説明したように、このカソード構体に
よれば、カソード構体の強度や熱特性を劣化させること
なくカソード本体のシリンダーに対する傾きを小さく規
制することができる。このため、陰極線管装置のカット
オフ特性や解像度の劣化を軽減し、蛍光体スクリーン全
面にわたって高解像度が得られる。しかも、忠実な輝度
及び色度を再現できるカソード構体を提供することがで
きる。
【0037】なお、上述した実施の形態では、インライ
ン型カラー陰極線管装置について説明したが、上述した
電子銃構体は、3電子ビームに対応して3個独立のカソ
ード構体を形成する構成であるから、この発明は、デル
タ型に配置されたカソード構体を備えるカラー陰極線管
装置にも適用可能であり、また白黒陰極線管装置などの
単電子ビームを放出する他の陰極線管装置にも適用可能
である。
【0038】また、この発明は、その実施の段階ではそ
の要旨を逸脱しない範囲で種々な変形・変更が可能であ
る。また、各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて
実施されてもよく、その場合組み合わせによる効果が得
られる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、陰極線管装置のカットオフ特性や解像度の劣化を軽
減することが可能であるとともに、蛍光体スクリーン全
面にわたって高解像度が得られ、しかも忠実な輝度及び
色度を再現できるカソード構体を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、インライン型カラー陰極線管装置の構
造を概略的に示す水平断面図である。
【図2】図2は、この発明の一実施の形態に係るカソー
ド構体を備えた電子銃構体の一例を概略的に示す図であ
る。
【図3】図3は、この発明の一実施の形態に係るカソー
ド構体の構造を概略的に示す図である。
【図4】図4は、図3に示したカソード構体においてカ
ソード本体の傾きを規制するための構造例を示す図であ
る。
【図5】図5は、図3に示したカソード構体においてカ
ソード本体の傾きを規制するための他の構造例を示す図
である。
【符号の説明】
H…ヒータ K…カソード構体 10…絶縁支持体 11…カソード本体 12…カソード 13…ホルダー 20…シリンダー 21…第1円筒部 22…第2円筒部 23…ストラップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともカソード、及び、前記カソード
    を保持する円筒状のホルダーを備えたカソード本体と、 前記ホルダーの外径より大きな内径を有するとともにそ
    の内部に前記ホルダーが固定される第1円筒部、及び前
    記第1円筒部より大きな内径を有するとともに前記第1
    円筒部と同軸上の第2円筒部を備えたシリンダーと、を
    備え、 前記シリンダーの内径、前記シリンダーの長さ、及び、
    前記ホルダーの外径は、前記シリンダーに対する前記ホ
    ルダーの傾きを1.5°以下に規制するように設定され
    たことを特徴とするカソード構体。
  2. 【請求項2】前記第1円筒部の内径をA1、前記第2円
    筒部の内径をA2、前記第1円筒部の中心軸に沿った長
    さをL1、前記第2円筒部の中心軸に沿った長さをL
    2、前記ホルダーの外径をBとしたとき、A1、A2、
    L1、L2、Bが (A1/2+A2/2−B/cos(1.5°))/
    (L1+L2)≦ tan(1.5°) で表わされる関係を満たすように設定されたことを特徴
    とする請求項1に記載のカソード構体。
  3. 【請求項3】前記第1円筒部の内径をA1、前記第1円
    筒部の中心軸に沿った長さをL1、前記ホルダーの外径
    をBとしたとき、A1、L1、Bが (A1―B/cos(1.5°))/L1 ≦ tan
    (1.5°) で表わされる関係を満たすように設定されたことを特徴
    とする請求項1に記載のカソード構体。
  4. 【請求項4】前記第1円筒部は、前記第2円筒部に連接
    され、 前記第1円筒部及び前記第2円筒部の中心軸方向に沿っ
    た長さは、前記ホルダーの長さより短いことを特徴とす
    る請求項1に記載のカソード構体。
  5. 【請求項5】前記ホルダーの前記シリンダーに対する傾
    きは、前記第1円筒部の後端部と、前記第2円筒部の先
    端部とで規制されることを特徴とする請求項4に記載の
    カソード構体。
  6. 【請求項6】前記ホルダーの前記シリンダーに対する傾
    きは、前記第1円筒部の後端部と、前記第1円筒部と前
    記第2円筒部との連接部とで規制されることを特徴とす
    る請求項4に記載のカソード構体。
JP2002144800A 2002-05-20 2002-05-20 カソード構体 Pending JP2003338253A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002144800A JP2003338253A (ja) 2002-05-20 2002-05-20 カソード構体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002144800A JP2003338253A (ja) 2002-05-20 2002-05-20 カソード構体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003338253A true JP2003338253A (ja) 2003-11-28

Family

ID=29704375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002144800A Pending JP2003338253A (ja) 2002-05-20 2002-05-20 カソード構体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003338253A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3061389B2 (ja) カラー受像管装置
JPH05251015A (ja) カラー陰極線管用電子銃
US6650039B1 (en) Electron gun in color cathode ray tube
JP3772065B2 (ja) 電子銃とこの電子銃を用いた陰極線管
JPH11345577A (ja) カラー陰極線管
JP2003338253A (ja) カソード構体
JPH05325825A (ja) カラー陰極線管用電子銃
JP2004095291A (ja) カラー陰極線管
KR100418547B1 (ko) 전자총구체와 음극선관장치
JP3734327B2 (ja) カラーブラウン管装置
KR100759406B1 (ko) 음극선관용 전자총
JPH09259787A (ja) カラー陰極線管
US20050001552A1 (en) Cathode-ray tube
JP2000149815A (ja) カラー陰極線管
KR20020044415A (ko) 음극선관용 전자총
JPH04192241A (ja) カラー陰極線管
JP2004039300A (ja) 陰極線管用電子銃及び陰極線管
JPH10199444A (ja) カラー陰極線管
JPH07147145A (ja) 陰極線管用電子銃
JPH03225733A (ja) 陰極線管装置及びその駆動方法
JP2004039499A (ja) 電子銃及び陰極線管
JP2003208858A (ja) 陰極線管装置
JP2002352746A (ja) カラー受像管
JP2002260558A (ja) カラー陰極線管装置
JPH0877940A (ja) カラー受像管