JP2004039300A - 陰極線管用電子銃及び陰極線管 - Google Patents

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鈴木 雄一
Masamichi Furuichi
古市 雅道
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Abstract

【課題】ビームスポット径の縮小化を可能にした電子銃を提供する。
【解決手段】ユニポテンシャル型の3ビーム単電子銃であって、第2電極G2 と第3電極G3 が、センタービーム透過孔を形成した面22G 、23G をカソードK側に突出させた凸型形状に形成されて成る。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、陰極線管用電子銃、及びこの電子銃を備えた陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、カラー陰極線管用の3ビーム単電子銃を示す。この3ビーム単電子銃1は、赤(R)、緑(G)及び青(B)に対応する3つのカソードK〔KR ,KG ,KB 〕に対して共通となるように、同軸上に第1電極G1 、第2電極G2 、第3電極G3 、第4電極G4 及び第5電極G5 が順次配列され、第5電極G5 の後段に4枚の偏向板C1 ,C2 ,C3 及びC4 からなる静電コンバージェンス手段Cが配置されて成る。第5電極G5 と第3電極G3 にはアノード電圧が供給され、第4電極G4 にはフォーカス電圧が供給され、第3電極G3 と第4電極G4 と第5電極G5 とによりユニポテンシャル型の主電子レンズLM が形成される。第2電極G2 には所要の低電圧、例えば600V程度が供給され、第1電極G1 には例えば0Vが供給される。静電コンバージェンス手段Cを構成する内側の偏向板C2 ,C3 にはアノード電圧が供給され、外側の偏向板C1 ,C4 にはアノード電圧より2〜3kV低いコンバージェンス電圧が供給される。
【0003】
各カソードKR ,KG ,KB は、これより出射した各電子ビームが主電子レンズLM に中心に向かうように互いに同一平面内で傾斜して配置される。これに伴って、第1電極G1 の第2電極G2 と対向する面は、センタービーム(緑ビーム)BG のビーム透過孔h1Gが形成された面がカソードK側に突出するように凹型形状をなすと共に、サイドビーム(赤ビーム、青ビーム)BR ,BB のビーム透過孔h1R,h1Bが形成された面が傾斜するように形成される。この第1電極G1 の面に対応するように、第2電極G2 ではセンタービームBG のビーム透過孔h2Gが形成された面が第1電極G1 側に突出するように凸型形状をなすと共に、サイドビームBR ,BB のビーム透過孔h2R,h2Bが形成された面が傾斜するように形成される。第3電極G3 の第2電極G2 に対向する面、即ちセンタービームBG 、サイドビームBR ,BB の各ビーム透過孔h3G,h3R,h3Bが形成された面は、平面に形成される。
【0004】
この3ビーム単電子銃1では、各カソードKR ,KG ,KB から出射した電子ビームBR ,BG ,BB が主電子レンズLM のほぼ中心で一旦交差して静電コンバージェンス手段Cに入る。センタービームBG は偏向板D2 とC3 間を直進し、サイドビームBR は偏向板C3 とC4 間で偏向され、サイドビームBB は偏向板C1 とC2 間で偏向され、画面(図示せず)上で3つの電子ビームBR ,BG ,BB が1点に集中(コンバージェンス)される。
【0005】
ここで、図12の要部の拡大図で示すように、3ビーム単電子銃の電極形状としては、第2電極G2 が凸型形状で、第3電極G3 の第2電極G2 の対向面が平面であるのが一般的である。また、主電子レンズLM で発生する像面湾曲収差(いわゆるサイドビームが主電子レンズLM の中心を角度をもって通過するので、センタービームよりも強い収束作用を受ける)を補正する目的で緑(G)対応するカソードKG を主電子レンズLM 遠ざけるようにするため、第1電極G1 及び第2電極G2 の形状は、センタービーム透過孔h1G,h2Gが形成された面をカソードK側に突出するような凹型形状及び凸型形状となっている。即ち、センターカソードKG を主電子レンズLM から遠ざけることで、センタービームに対するフォーカス電圧を高め、センタービームとサイドビームに対するフォーカス電圧差を可及的に無くすようにして像面湾曲収差を補正している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のユニポテンシャル型の3ビーム単電子銃1は、第3電極G3 にアノード電圧が供給されているので、カソード側物点を小さく絞ったまま電子ビームを大きく加速でき、空間電荷効果に起因する電子ビームの発散を抑制し、小さいビームスポット径が得られ、高ビーム電流域で良好な解像度が得られるという特徴がある。
近年の陰極線管の大画面・高精細化に対応するために、さらに第2電極G2 と第3電極G3 間の電界強度を強くし、更なるビームスポット径の縮小、輝度向上が望まれる。このためには、第2電極G2 と第3電極G3 間の距離を小さくする必要がある。
【0007】
しかるに、前述したように、第2電極G2 が凸型形状であり、これに対する第3電極G3 の第2電極G2 の対向面が平面であることから、第2電極G2 及び第3電極G3 間の距離が、センタービームBG に対する電極間距離A1 とサイドビームBR ,BB に対する電極間距離B1 とで大きく異なる。3色のうちセンタービームである緑ビームが最も明るいので、センタービームBG に対する電極G2 ーG3 間距離A1 を小さくしようとしても最小電極パーツ間距離D1 が近づき過ぎてしまうので、耐電圧特性の悪化が懸念される。従って、センタービームBG に対する電極G2 ーG3 間距離A1 をより小さくすることが出来ず、限界であった。
【0008】
本発明は、上述の点に鑑み、大画面・高精細化に対応できるように、高輝度、高解像度化を可能にした陰極線管用電子銃、及びこの電子銃を備えた陰極線管を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る陰極線管用電子銃は、ユニポテンシャル型の3ビーム単電子銃であって、第2電極と第3電極を、センタービーム透過孔の形成された面がカソード側に突出する凸型形状に形成した構成とする。
【0010】
本発明の陰極線管用電子銃では、第2電極と第3電極が、センタービーム透過孔を形成した面をカソード側に突出させた凸型形状をなすので、少なくともセンタービームに関して第2電極と第3電極間の距離を小さくすることが可能になり、第2電極及び第3電極間の電界強度を強くすることができる。従って、空間電荷効果に起因する電子ビームの発散が抑制され、仮想物点径(つまりビームスポット径)が縮小される。ビーム電流の増加に伴うビームスポット径の増大を抑制でき、高ビーム電流域での解像度が向上する。
【0011】
本発明に係る陰極線管は、第2電極と第3電極が、センタービーム透過孔の部分をカソード側に突出させた凸型形状に形成されてなるユニポテンシャル型の電子銃を、備えて成る。
【0012】
本発明の陰極線管では、このような電子銃を備えるので、仮想物点径(つまりビームスポットサイズ径)が縮小し、画像の高輝度化、高解像度化が図れる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
図1は、本発明のカラー陰極線管の一実施の形態を示す。
本実施の形態に係るカラー陰極線管11は、陰極線管体(例えばガラス管体)12のパネル12Pの内面に赤(R)、緑(G)、青(B)の各色蛍光体層からなるカラー蛍光面14が形成され、この蛍光面14に対向して色選別機構15が配置され、ネック部12N内に後述する本発明によるユニポテンシャル型の3ビーム単電子銃16が配置されて成る。管体22の外側には、電子銃16からの各色の電子ビームBR ,BG ,BB を水平、垂直方向に偏向させる偏向ヨーク17が配置される。
【0015】
このカラー陰極線管11では、電子銃16の各色に対応するカソードK〔KR ,KG ,KB 〕から出射された各電子ビームBR ,BG ,BB が複数の電極で形成された主電子レンズLM で収束され、蛍光面14上でフォーカスされ、且つ集中(コンバージェンス)されて、赤、緑、青の各色蛍光体層に照射される。この電子ビームBR ,BG ,BB が偏向ヨーク17によって水平、垂直方向に偏向されて所要のからー画像が表示される。
【0016】
図2は、かかるカラー陰極線管11におけるユニポテンシャル型の3ビーム単電子銃16の一実施の形態を示す。本実施の形態に係る電子銃161は、赤(R)、緑(G)及び青(B)に対応する3つのカソードK〔KR ,KG ,KB 〕に対して共通となるように、同軸上に第1電極G1 、第2電極G2 、第3電極G3 、第4電極G4 及び第5電極G5 が順次配列され、第5電極G5 の後段に4枚の偏向板C1 ,C2 ,C3 及びC4 からなる静電コンバージェンス手段Cが配置されて成る。第5電極G5 と第3電極G3 にはアノード電圧が供給され、第4電極G4 にはフォーカス電圧が供給され、第3電極G3 と第4電極G4 と第5電極G5 とによりユニポテンシャル型の主電子レンズLM が形成される。第2電極G2 には所要の低電圧、例えば600V程度が供給され、第1電極G1 には例えば0Vが供給される。静電コンバージェンス手段Cを構成する内側の偏向板C2 ,C3 にはアノード電圧が供給され、外側の偏向板C1 ,C4 にはアノード電圧より2〜3kV低いコンバージェンス電圧が供給される。
【0017】
各カソードKR ,KG ,KB は、これより出射した各電子ビームBR ,BG ,BB が主電子レンズLM に中心に向かうように互いに同一平面内で傾斜して配置される。これに伴って、カップ状の第1電極G1 の第2電極G2 と対向する面は、センタービームBG のビーム透過孔h1Gが形成された面がカソードK側に突出すると共に、サイドビームBR ,BB のビーム透過孔h1R,h1Bが形成された面が傾斜するように、凹型形状に形成される。この第1電極G1 の面に対応するように、カップ状の第2電極G2 の面22では、センタービームBG のビーム透過孔h2Gが形成された面22G が第1電極G1 側に突出すると共に、サイドビームBR ,BB のビーム透過孔h2R,h2Bが形成された面22R ,22B が傾斜するように,第1電極G1 の面に平行した凸型形状に形成される(図3参照)。
【0018】
そして、本実施の形態においては、特に、カップ状をなす第3電極G3 の第2電極G2 に対向する側の面23を、第2電極G2 の第1電極G1 と対向する面22の形状と相似形に凸型形状に形成される。即ち、第3電極G3 は、そのセンタービームBG のビーム透過孔h3Gが形成された面23G を第2電極G2 側に突出すると共に、サイドビームBR ,BB のビーム透過孔h3R,h3Bが形成された面23R ,23B を第2電極G2 の対応する面22R ,22B と平行して傾斜するように、凸型形状に形成される(図3参照)。図2、図3の例では、第3電極G3 がその中央の凸状部分を第2電極G2 に内に挿入するように配置される。
【0019】
本実施の形態に係る電子銃161によれば、第2電極G2 のビーム透過孔h2R,h2G,h2Bが形成された面22と、第3電極G3 のビーム透過孔h3R,h3G,h3Bが形成された面23とが、互いに凸型形状をなす相似形で形成されるので、第2電極G2 及び第3電極G3 間で形成される凸レンズ、即ち各電子ビームBR ,BG ,BB に対する電界は平行電界となる。そして、第3電極G3 はその中央の凸状部分を第2電極G2 内に挿入するように配置することが可能になるので、各電子ビームBR ,BG ,BB に対する第2電極G2 及び第3電極G3 間の距離A2 、B2 を、図12の従来よりも小さくすることができる。従って、第2電極G2 及び第3電極G3 間の電界強度を強くすることができ、空間電荷効果に起因する電子ビームBR ,BG ,BB の発散を抑制し、仮想物点径を縮小できる。これによって、ビーム電流の増加に伴うビームスポットサイズの増大を抑制し、高ビーム電流域で良好な解像度が得られる。
【0020】
一方、図3に示すように、第2電極G2 と第3電極G3 間の最小電極パーツ間距離D2 は、電極G2 、G3 における凸状部分と傾斜部分との境界間での距離(=D2 )で決定されるので、この最小電極パーツ間距離D2 を従来並かそれ以上に保ことができる。従って、耐電圧特性を悪化させることがない。さらに、第1電極G1 、第2電極G2 及び第3電極G3 が、そのビーム透過孔h1 、h2 、h3 が形成された面を互いに相似形の凸型形状に形成されるので、センタービームBG とサイドビームBR ,BB との間で、カソードKから主電子レンズLM までの距離の差を無くすことができ、主電子レンズLM で発生する像面湾曲収差の補正を従来通り行うことができる。
【0021】
次に、本発明のフォーカス特性からみた効果を示す。
図4は、ビーム電流Ik(mA)と仮想物点径(いわゆるビームのクロオーバー点の径:mm)との関係をコンピュータシミュレーション結果により示す。同図において、曲線a1 は、電極G2 ーG3 間距離を4.6mmとしたときの従来の電子銃の場合、曲線b1 は、電極G2 ーG3 間距離を1.8mmとしたときの本発明の電子銃の場合である。本発明の場合は、電極G2 ーG3 間距離の縮小に伴い、仮想物点径のビーム電流Ikによる増分が小さく、また高ビーム電流での仮想物点径が従来に比べて約15%縮小することが認められる。
【0022】
図5は、電極G2 ーG3 間距離(mm)と主電子レンズLM へ入射する電子ビームの1/2発散角(度)の関係をコンピュータシミュレーション結果により示す。同図は第2電極G2 のビーム透過孔h2 の孔径をパラメータとしている。曲線e1 は孔径0.9mm、曲線e2 は孔径0.72mm、曲線e3 は孔径0.62mm、曲線e4 は孔径0.52mm、曲線e5 は孔径0.4mmの場合である。電極G2 ーG3 間距離の変化に対して、電極G2 のビーム透過孔h2 の孔径を選択すると、組合せにより主電子レンズLM へ入射する発散角を所望の値にコントロールすることができる。
【0023】
図6は、電極G2 の板厚(mm)と主電子レンズLM へ入射する電子ビームの1/2発散角(度)の関係をコンピュータシミュレーション結果により示す。同図ではビーム電流Ik=5mAにおいて、電極G2 ーG3 間距離を4.6mmとしたときの従来例(曲線a2 )と、電極G2 ーG3 間距離を1.8mmとしたときの本発明(曲線b2 )を比較している。電極G2 のビーム透過孔h2 の孔径と同様に、電極G2 ーG3 間距離の変化に対して、電極G2 の板厚を選択すると、組合せにより主電子レンズLM へ入射する発散角を所望の値にコントロールするとができる。
【0024】
図7は、ビーム電流Ik(mA)と主電子レンズLM へ入射する電子ビームの1/2発散角(度)の関係のをコンピュータシミュレーション結果により示す。同図では電極G2 ーG3 間距離を4.6mmとしたときの従来例(曲線a3 )と、電極G2 ーG3 間距離を1.8mmとしたときの本発明(曲線b3 )を比較している。電流G2 ーG3 間距離の縮小に伴う発散角変化を、前述した通り電流G2 のビーム透過孔h2 の孔径、板厚を組み合わせることで調整する。発散角の大きさは画面センターと画面コーナのビームスポットのユニフォミティにより決定されるが、ここでは従来品並とした。
【0025】
図8は、ビーム電流Ik(mA)と蛍光面上のビームスポットサイズ(mm)の関係を示す。同図は36インチ相当の陰極線管での実験結果であり、電極G2 ーG3 間距離を4.6mmとしたときの従来例(曲線a4 )と、電極G2 ーG3 間距離を1.8mmとしたときの本発明(曲線b4 )を比較している。前述の仮想物点径の縮小効果、及び発散角の最適化により、本発明は高電流域で従来品に比べて約85%(縮小率約15%)のスポットサイズとなっている。同一スポットサイズで比較したとき、本発明は従来よりビーム電流を上げることができ、輝度が向上する。逆に同一の輝度で比較したとき、本発明は従来よりスポットサイズを小さくすることができ、解像度が向上する。
【0026】
上述の実施の形態によれば、各電子ビームBR ,BG ,BB に対する第2電極G2 と第3電極G3 間の距離を従来に比べて小さくすることができ、仮想物点径を縮小することができ、フォーカス特性を向上することができる。また、第2電極G2 と第3電極G3 間のいわゆる最小電極パーツ間距離を従来並、あるいはそれ以上に保ことができ、耐電圧特性を維持、あるいは向上することができる。主電子レンズの像面湾曲収差の補正は、従来通り可能になる。
従って、陰極線管において、より高輝度、高解像度が得られ、大画面、高精細化に対応できる。
【0027】
図9は、本発明の電子銃の他の実施の形態を示す。同図はカソードK、第1電極G1 〜第3電極G3 の要部のみを示す。
本実施の形態に係る電子銃162は、カップ状の第1電極G1 の第2電極G2 と対向する側の面24の形状を凹型形状にすると共に、カップ状の第2電極G2 の第1電極G1 と対向する側の面22と、カップ状の第3電極G3 の第2電極G2 と対向する側の面23とを互いに相似形の凸型形状に形成して構成される。即ち、第1電極G1 においては、第2電極G2 と対向する面24のうち、センタービームBG のビーム透過孔h1Gが形成された面24G をカソードK側へ突出するすると共に、サイドビームBR ,BB のビーム透過孔h1R,h1Bが形成された面24R ,24B を上記センターの面24G と平行するように、凹型形状に形成される。第2電極G2 は、第1電極G1 の面形状に倣うように、センタービームBG のビーム透過孔h2Gが形成された面22G を第1電極G1 側に突出すると共に、サイドビームBR ,BB のビーム透過孔h2R,h2Bが形成された面22R ,22B を上記センターの面22G に平行するように,凸型形状に形成される。第3電極G3 も、第2電極G2 と同様にセンタービームBG のビーム透過孔hG が形成された面23G を第1電極G1 側に突出すると共に、サイドビームBR ,BB のビーム透過孔h3R,h3bが形成された面23R ,23B を上記センターの面23G に平行するように、凸型形状に形成される。カソードK〔KR ,KG ,KB 〕は、第1電極G1 内に各ビーム透過孔h1R,h1G,h1Bが形成された面24に対向して、同一面内で平行して配置される。
その他の電極構造等の構成は図2と同様であるので重複説明を省略する。
【0028】
図10は、比較のための参考例を示す。本参考例では、第3電極G3 が第2電極G2 と対向する側の面23を平坦面にして形成される。それ以外のカソードK、第1電極G1 及び第2電極G2 の構成は図9と同様である。
【0029】
図9の本実施の形態に係る電子銃によれば、第2電極G2 と第3電極G3 間の最小電極パーツ間距離D3 は、図10の参考例と同様に第2電極G2 及び第3電極G3 の両端部間の距離で決められるが、第3電極G3 が凸型形状であるので、センタービームBG に関して電極G2 ーG3 間距離A3 を小さくすることができ、電界強度を強くすることができる。従って、センタービームBG の発散を抑制し、仮想物点径の縮小効果がもたらされ、ビーム電流の増加に伴うスポットサイズの増大を抑制することができ、高ビーム電流域で良好な解像度が得られる。
【0030】
【発明の効果】
本発明に係る陰極線管用電子銃によれば、少なくともセンタービームに対して第2電極と第3電極間の距離を小さくすることができ、第2電極と第3電極間の電界強度を強めてビームスポットサイズを縮小することが可能になり、フォーカス特性を向上することができる。ビーム電流の増加に伴うスポットサイズの増大を抑制し、高ビーム電流域で良好な解像度が得られる。スポットサイズを従来並としたときには輝度を向上することができる。
第2電極と第3電極を、そのセンタービーム透過孔を形成した面をカソード側に突出し、サイドビーム透過孔を形成した面を傾斜した凸型形状に形成したときには、3つの電子ビームに対してフォーカス特性を向上し、また輝度を向上することができる。
第2電極と第3電極との間で形成される各電子ビームに対する電界を平行電界とすることにより、3つのビームに対する電界作用が同じになり、3つの電子ビームへの電界強度を揃えることができる。
さらに、第2電極のビーム透過孔が形成された面と、第3電極のビーム透過孔が形成された面とを互いに相似形とすることにより、3つの電子ビームへの電界強度が揃えられ、3つの電子ビームに対してフォーカス特性を向上し、また輝度を向上することができる。
【0031】
本発明に係る陰極線管によれば、上記電子銃を備えることにより、高解像度、高輝度の画像を得ることができ、大画面、高精細化の陰極線管に適用して好適ならしめる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の陰極線管の一実施の形態を示す構成図である。
【図2】本発明の電子銃の一実施の形態を示す構成図である。
【図3】図2の電子銃の要部の拡大図である。
【図4】本発明の説明に供するビーム電流と仮想物点径との関係を示すグラフである。
【図5】本発明の説明に供する第2電極のビーム透過孔径をパラメータとした第2ー第3電極間距離と1/2発散角との関係を示すグラフである。
【図6】本発明の説明に供する第2電極の板厚と1/2発散角との関係を示すグラフである。
【図7】本発明の説明に供するビーム電流と1/2発散角との関係を示すグラフである。
【図8】本発明の説明に供するビーム電流とスポットサイズとの関係を示すグラフである。
【図9】本発明に係る電子銃の他の実施の形態を示す要部の構成図である。
【図10】参考例の電子銃の要部の構成図である。
【図11】従来の電子銃の構成図である。
【図12】図11の電子銃の要部の拡大図である。
【符号の説明】
11・・・カラー陰極線管、12・・・管体、12P・・・パネル、12N・・・ネック部、14・・・カラー蛍光面、15・・・色選別機構、16、161、162・・・電子銃、17・・・偏向ヨーク、K〔KR ,KG ,KB 〕・・・カソード、G1 〜G5 ・・・電極、C・・・静電コンバージェンス手段、22〔22R ,22G ,22B 〕・・・第2電極の面、23〔23R ,23G ,23B 〕・・・第3電極の面、24〔24R ,24G ,24B 〕・・・第1電極の面

Claims (8)

  1. ユニポテンシャル型の3ビーム単電子銃であって、
    第2電極と第3電極が、センタービーム透過孔を形成した面をカソード側に突出させた凸型形状に形成されて成る
    ことを特徴とする陰極線管用電子銃。
  2. 前記第2電極及び前記第3電極のサイドビーム透過孔を形成した面が、カソード側とは反対側に傾斜して形成されて成る
    ことを特徴とする請求項1記載の陰極線管用電子銃。
  3. 前記第2電極と前記第3電極との間で形成される各電子ビームに対する電界が、平行電界である
    ことを特徴とする請求項1記載の陰極線管用電子銃。
  4. 前記第2電極のビーム透過孔を形成した面の形状と、前記第3電極のビーム透過孔を形成した面の形状とが、相似形である
    ことを特徴とする請求項1記載の陰極線管用電子銃。
  5. 第2電極と第3電極が、センタービーム透過孔を形成した面をカソード側に突出させた凸型形状に形成されてなるユニポテンシャル型の電子銃を、備えて成る
    ことを特徴とする陰極線管。
  6. 前記電子銃における前記第2電極及び前記第3電極のサイドビーム透過孔を形成した面が、カソード側とは反対側に傾斜して形成されて成る
    ことを特徴とする請求項5記載の陰極線管。
  7. 前記電子銃における前記第2電極と前記第3電極との間で形成される各電子ビームに対する電界が、平行電界である
    ことを特徴とする請求項5記載の陰極線管。
  8. 前記電子銃における前記第2電極のビーム透過孔を形成した面の形状と、前記第3電極のビーム透過孔を形成した面の形状とが、相似形である
    ことを特徴とする請求項5記載の陰極線管。
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WO2008075657A1 (ja) 2006-12-18 2008-06-26 Sony Corporation 表示制御装置、表示制御方法、及びプログラム
WO2008075658A1 (ja) 2006-12-18 2008-06-26 Sony Corporation 画像信号処理装置、画像信号処理方法、及びプログラム

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WO2008075657A1 (ja) 2006-12-18 2008-06-26 Sony Corporation 表示制御装置、表示制御方法、及びプログラム
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