JP2003208021A - トナー搬送装置 - Google Patents

トナー搬送装置

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JP2003208021A JP2002003029A JP2002003029A JP2003208021A JP 2003208021 A JP2003208021 A JP 2003208021A JP 2002003029 A JP2002003029 A JP 2002003029A JP 2002003029 A JP2002003029 A JP 2002003029A JP 2003208021 A JP2003208021 A JP 2003208021A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】静電現像方式を用いる画像形成装置に適用され
るトナー搬送装置において、内部に搬送コイルを具備し
て水平方向に対して傾けて配置されたパイプを有して、
トナーをこのパイプの下側から上側に向けて搬送するト
ナー搬送装置において、トナー搬送経路中でのトナー詰
まりに起因する搬送コイルの破損を防止すること。 【解決手段】トナーバンクユニットのケース4aとシリ
ンダ2aを連結するパイプ7内に設けた搬送コイル8を
回転させる駆動手段(モータM)を正逆転可能な構成と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電現像方式を用
いる画像形成装置に適用されるトナー搬送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】静電現像方式を用いる画像形成装置にお
いて、一般的にトナー補給のためのトナー搬送手段や、
トナーリサイクルのためのトナー搬送手段として、パイ
プ内に設けた搬送コイルを回転させる方式を採用する場
合は、下流に進むにつれて下側に搬送されるようにする
ことが望ましい。
【0003】しかしながら、像担持体の現像残トナーを
回収するクリーニング手段と、このクリーニング手段に
回収されたトナーを現像手段に搬送する手段としてトナ
ー搬送装置を用いる場合、ユニットレイアウトによる位
置的な制約により、下流に進むにつれて下側に搬送され
るようにすることができない。
【0004】例えば、トナーボトル連装型であるトナー
バンクユニットを使用する場合にはレイアウト上、トナ
ー搬送装置は、内部に搬送コイルを具備して水平方向に
対して傾けて配置されたパイプ下側から上側に向けてト
ナーを搬送するような配置構成を取らざるを得ない。
【0005】具体例で示すと、図9において像担持体と
してのドラム状をした感光体6のまわりには、画像形成
プロセス手段の一つとして現像手段である現像装置2及
び、クリーニング手段であるクリーニング装置3が設け
られている。
【0006】現像装置2は感光体1上に形成された静電
潜像をトナーにより静電力で付着させることで可視像化
する装置である。クリーニング装置3はクリーニングブ
レード3a、クリーニングブラシ3b等を具備してい
て、現像装置2の機能により可視像化されたトナー像が
記録紙に転写された後、感光体3上に残留しているトナ
ーを掻き取る。
【0007】クリーニング装置3で感光体1から回収さ
れた残トナーを次の現像に再利用するようにしたトナー
リサイクル機能を有する画像形成装置では、トナー搬送
装置を用いて、クリーニング装置3で回収したトナーを
トナーバンクユニット4のケース4a内に落下収納す
る。
【0008】図10において、ケース4aの上部には開
口4a1があり、この開口4a1を介して矢印aに沿っ
てクリーニング装置3で回収したトナーが落下して収納
されるのである。また、ケース4aには側部にトナーボ
トル5a、5bが備えられていて、必要に応じて新規ト
ナーが補給されるようになっている。
【0009】図9、図10において、現像装置2の上部
には容器状のシリンダ6が設けられていて、このシリン
ダ6とケース4aの下部とは十数ミリ径のパイプ7で連
通されている。このパイプ7の内部全長にわたり、さら
に、ケース4aの下部までに至るようにして搬送コイル
8が回転可能に収められている。この搬送コイル8はオ
ーガとも称され、図11(a)、(b)、(c)に示す
ように帯状の板を螺旋状に巻いたような概形をしてい
る。
【0010】搬送コイル8は正面から見ると図11
(a)に示すようにで連続した折曲形状をし、横から見
ると図11(b)に示すようにリング状をしていて内側
に円形の穴8aがあいているように見える。外観的には
図11(c)に示すとおりである。
【0011】このように、螺旋状に巻いているのでその
回転によりトナーをクリーニング装置3側から現像装置
2側へと搬送することができる。このように、トナーを
搬送するトナーの搬送経路はトナーリサイクル搬送経路
と称されている。
【0012】前記したように、画像形成装置におけるユ
ニットレイアウトによる位置的な制約によりトナーバン
クユニット4は現像装置2、より詳しくはシリンダ2a
に対して下方に配置されることが多い。
【0013】この場合、トナー搬送装置は、内部に搬送
コイルを具備して水平方向に対して傾けて配置されたパ
イプを有し、トナーをこのパイプの下側から上側に向け
て搬送する形態をとる。
【0014】かかるトナー搬送装置では、トナー搬送量
は揚程差、上昇角度、搬送コイル8の外径、同断面形
状、同スクリューピッチ、同回転速度、トナーの流動性
等、多くの因子から決定されるが、一般的には1mほど
の揚程差、上昇角度20°〜45°(搬送コイルの径φ10m
m、回転速度100〜200rpm)であっても30〜50g/分程度
のトナー搬送量が得られ、実使用に耐えうる機能を持つ
ことは実験的にわかっている。
【0015】オーガを用いた鉛直上向き搬送で問題とな
るのは、当該画像形成装置の長期の放置、納入時に
おけるユーザーまでの搬送時における振動、画像形成
装置運転時の振動などによりトナーが搬送方向上流側
(下側)に逆流してきた場合である。
【0016】ケース4aの下部構造の概略を示した図1
2(a)において、ケース4aの下部には当該ケース4
aを貫通しこの貫通部を軸支された軸11のケース外部
に突き出た部位には回転動力駆動伝達用のギヤG1が固
定されている。また、ケース4aの内部に位置する軸1
1には搬送コイル8の一端部が固定されている。搬送コ
イル8の自由端側は、パイプ7と共にシリンダ2aに達
している。ケース4a内において、搬送コイル7の上方
には撹拌用のアジテータ12が設けられていて、駆動源
13により回転動力が与えられて、クリーニング装置
3、トナーボトル5a或いは5b等からケース4a下部
に矢印bで示す向きに落下し集積されたトナーを撹拌す
るようにしている。
【0017】搬送コイル8が回転することにより、トナ
ーをケース4aの下部からシリンダ2aへ搬送する作用
をするときの、その回転方向を正転とすれば、搬送コイ
ル8の正転により、トナーは矢印bの向きに搬送され
る。
【0018】トナー搬送装置の運転が行われて搬送コイ
ル7が正常に回転し、トナーが搬送されている状態下に
おけるパイプ7内部のトナーの密度状態を模視的に示し
たのが図12(b)であり、この状態を一つの基準とし
て仮に通常の密度状態とすると、パイプ7の全長にわた
る全域で通常密度にある。
【0019】この通常密度にあるパイプ7の内部のトナ
ーの密度が、前記〜など画像形成装置の長期の放置
や振動などの要因により図12(c)に矢印dで示すよ
うに重力によってトナーが搬送方向上流側(下側)に逆
流して堆積し、パイプ7の長さ方向にわたり密度の高い
領域と密度が低い領域ができるなど,異なる密度分布を
示すようになる。 図12(b)、(c)では、説明を
分り易くするためにパイプ7内における搬送コイル8の
図示は省略してある。
【0020】図12(c)に示すように、パイプ7の上
部は前記通常密度に比べて低密度、パイプ7の下部は前
記通常密度に比べて高密度、上部と下部の間の中間部は
前記通常密度と比べて少し高密度の状態となる。
【0021】このような状態のもとで搬送コイル8を正
転駆動しても特に高密度領域でのトナーの移動は殆ど無
く、図12(c)に符号'で示すように上流側から例
えば、1g/秒で搬送されるトナーがパイプ下部の高密
度の部位では符号'で示すように例えば0.5g/秒
で送られ、搬送量の差から当該高密度部位はさらに凝集
度を増していき、搬送コイルにかかる回転負荷が高くな
り、逆流堆積したトナーを崩すことができず、最悪の場
合には搬送コイル8の破損に至ることもある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、トナ
ー搬送経路中でのトナー詰まりに起因する搬送コイルの
破損を防止することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成するため以下の構成とした。 (1).内部に搬送コイルを具備して水平方向に対して
傾けて配置されたパイプを有し、トナーをこのパイプの
下側から上側に向けて搬送するトナー搬送装置におい
て、前記搬送コイルを回転させる駆動系を正逆転可能な
構成とした(請求項1)。 (2).(1)記載のトナー搬送装置において、前記搬
送コイルの回転異常を検知する回転検知手段を具備する
こととした(請求項2)。 (3).(1)又は(2)記載のトナー搬送装置におい
て、前記駆動系として、任意のトルク値で、回転力を前
記搬送コイルに伝えることなく空転する構成のものを使
用していることとした(請求項3)。 (4).(1)乃至(3)の何れか一つに記載のトナー
搬送装置において、前記搬送コイルが正転時にトナーを
下側から上側へ押し出し、逆転時にトナーを上側から下
側へ押し出して搬送するように螺旋の巻き方向と回転方
向が定められているとき、前記搬送コイルの断面形状
が、正転時にトナーを下側から上側へ押し出す面を平面
状、逆転時にトナーを上側から下側へ押し出す面を凸曲
面状に形成した(請求項4)。 (5).(1)乃至(4)の何れか一つに記載のトナー
搬送装置において、前記搬送コイルの正転時に回転の異
常を検知したら、正逆転をさせて異常の有無を判定し、
異常有りと判定すれば警告を発し、異常無しと判定すれ
ば正転によるトナー搬送を行う制御手段を具備した(請
求項5)。 (6).像担持体の現像残トナーを回収するクリーニン
グ手段と、このクリーニング手段で回収したトナーを現
像手段に搬送する手段としてトナー搬送装置を用いてい
る画像形成装置において、前記トナー搬送装置を(1)
乃至(5)記載のトナー搬送装置とした(請求項6)。
【0024】
【発明の実施の形態】[1]請求項1に対応する例 図1において、既に前記図9乃至図12により説明した
構成と共通の構成部分については、同じ符号を付してあ
る。搬送コイル7の駆動系について説明すると、ギヤG
1にギヤG2が、ギヤG2と同軸のギヤG3にモータM
の軸と一体に形成されたギヤG4が噛み合わされてい
る。ここで、モータMとして正逆転可能なモータ、例え
ば、DCモータを使用した。ステッピングモータを使用
することもできる。図1に示した例では、これらのギヤ
とモータMの組み合わせにより駆動系を構成し、またギ
ヤ系列は減速歯車機構を構成しているが、軸11をモー
タと直結する構成ではモータだけで駆動系を構成する。
【0025】或いは、正逆転可能でなく、一方向しか回
転駆動できないモータであっても、アイドルギヤの個数
を変えたギヤ列を切り替える構成で正逆転を切り替える
こともできる。図2によりその一例を説明すると、一方
向しか回転できないモータの軸に連結されたギヤをギヤ
G5とする。 (a).このギヤG5からギヤG6を介してギヤG1に
至るギヤ列 (b).ギヤG5からギヤG7、G8を介してギヤG1
に至るギヤ列 上記(a)、(b)のギヤ列による伝達経路を切り替え
ることにより正逆転を切り替えることができる。
【0026】そのため、支点軸14を中心に揺動するア
ーム15の自由端側を2つに分け、この分れた一方のア
ームにアイドルギヤG6を設け、もう一方のアームにア
イドルギヤG7、G8を設けておく。アーム15を揺動
させることにより、前記(a)、(b)の何れかのギヤ
列による動力伝達経路を自在に切り替えることができ
る。
【0027】このように、モータそのものを正逆転可能
なモータにするか、或いは、モータ自体は一方向しか回
転できなくても、ギヤ列を切り替えることにより正逆転
可能にすることができる。このように、搬送コイル8の
駆動系を正逆転可能にすることにより、前記図12に示
したようにパイプ7の下部で高密度のトナー詰まりが生
じていた場合に、トナー搬送コイル8を逆転させること
ができる。
【0028】パイプ8内でトナーが高密度に堆積した状
態のもとでトナー搬送コイル8を逆転させると、初期の
段階では十分な搬送量は得られなくても、除々に高密度
の領域のトナーが図1に符号で示す向きに上流側に搬
送されてケース4aの下部に向けて戻される。
【0029】上流側のケース4a下部が比較的広い空間
を有し、また、搬送コイル8の駆動系とは独立の駆動源
で駆動されるアジテータ12により撹拌されているの
で、高密度部で例えば符号で示す向きに0.5g/秒
で逆流搬送されるトナーに見合う0.5g/秒の搬送量
でケース4a内に戻され、該ケース4aの下部ではトナ
ーが高密度になることはなく、円滑にケース4a下部に
戻される。こうして、パイプ内で堆積状態の高密度のト
ナーは次第に疎になっていく。
【0030】トナー搬送コイル8の逆転を暫く行うこと
により、パイプ7内でトナーが高密度の部分がなくなっ
たら、トナー搬送コイル8の回転方向を逆転から正転に
変えることで、図1に破線で示すようにケース4a内の
トナーをシリンダ2aに正常に送り出すことができる。
パイプ7内でのトナーを全て逆流させてケース4aに戻
す必要はない。どの程度の量の逆流が必要か、逆転の継
続時間などは、装置構成により異なり、個別に実験で求
めることができる。
【0031】なお、正転時における搬送先であるシリン
ダ2a内においては、前記図10で説明したように、エ
アポンプ10を用いて、チューブ9aにより排出してい
るので、シリンダ2a内でトナーの密度が増して負荷が
増大するということはない。
【0032】本例では、逆転操作は装置の運転開始時に
一定時間逆転を行うなどのことが可能である。搬送コイ
ルの駆動系は正逆転可能であることから、他の被駆動系
への駆動源にも使用するようにすると影響が及ぶ。よっ
て、搬送コイルの駆動系は他の被駆動系を駆動するもの
ではない、独立の駆動系とする。なお、以下で説明する
ように、回転検知手段を付帯して設けることもできる。
【0033】[2]請求項2に対応する例 本例は、前記[1]の駆動系を正逆転可能にした構成に
加えて、搬送コイルの回転異常を検知する回転検知手段
を設けたものである。図3はその一例を示したものであ
る。図3において、軸11の先端部に棒状のフィラー1
6を固定すると共に、このフィラー16aの自由端部が
軸11と共に回転する回転領域にフォトインタラプタ1
6bを設けた。これにより、搬送コイル8を正転させる
ときにフィラー16aがフォトインタラプタ16bを通
過する時間間隔を検知することで、搬送コイル8の回転
異常を知ることができる。
【0034】予め、搬送コイル7の回転速度が正常であ
るときと、パイプ8内のトナー密度が異常に高いときの
各、フォトインタラプタによるフィラーの検知時間間隔
を把握しておき、異常を検知したら、逆転させて、堆積
トナーを崩し、トナー密度が正常に復帰したら、正転さ
せる。
【0035】本例では、トナー搬送コイル8の回転異常
を検知できるので、事前に異常を検知してトナー搬送コ
イルの破損を防止することで、一層安全な運転が可能と
なる。
【0036】[3]請求項3に対応する例 本例は、前記[1]の駆動系を正逆転可能にした構成に
加えて、当該駆動系として、任意のトルク値で回転力を
搬送コイルに伝えることなく空転する構成のものを使用
する。
【0037】第1の例 第1の例では、図1或いは図2に示した構成において、
モータMとしてステッピングモータを使用する。スッテ
ッピングモータのようなある負荷で駆動源が滑り出すも
のを用いれば、滑り出しトルクを管理し、搬送コイル8
を正転駆動時にパイプ7内に既に逆流堆積しているトナ
ーを崩せず駆動源が空転するときには、この空転のため
搬送コイル8の回転が止まるため、回転検知手段を設け
ているタイプでは確実な検知を可能であるし、設けてい
ない場合でも、空転により搬送コイルの破損は免れる。
【0038】空転を始めるときの規定のトルク値により
搬送コイル8の破損を防止して、逆転によりトナー堆積
を容易に崩すことができる。次いで、搬送コイル8を正
転させて確実正常搬送を行うことができる。
【0039】第2の例 本例は、図4に示すように、軸11とギヤG3間に、任
意のトルク値で回転力を搬送コイルに伝えることなく空
転する構成のトルクリミッタ17を設けた。この場合の
モータはステッピングモータを使用する必要はなく、例
えば、CDモータを使用する。
【0040】軸11とギヤG3との間にトルクリミッタ
17を備えたことで、第1の例と同様に、トルクリミッ
タ17における滑り出しトルクを管理し、搬送コイル8
を正転駆動時にパイプ7内に既に逆流堆積しているトナ
ーを崩せず駆動源が空転するときには、この空転のため
搬送コイル8の回転が止まるため、回転検知手段を設け
ているタイプでは確実な検知を可能であるし、設けてい
ない場合でも、空転により搬送コイルの破損は免れる。
【0041】空転を始めるときの規定のトルク値により
搬送コイル8の破損を防止して、逆転によりトナー堆積
を容易に崩すことができる。次いで、搬送コイル8を正
転させて確実正常搬送を行うことができる。
【0042】本例が前記第1の例と比較して優れている
のは、駆動源に負荷をかけることなく、より精度の高い
滑りだしトルク値を管理できる点である。
【0043】[4]請求項4に対応する例 本例は搬送コイル8の断面形状に関し、これまでの
[1]〜[3]で述べた全ての例にあてはまる。搬送コ
イル7は、正転時にトナーを下側から上側へ押し出し、
逆転時にトナーを上側から下側へ押し出して搬送するよ
うに螺旋の巻き方向と回転方向が定められている。
【0044】搬送コイル7の一般的な断面図を図5に示
し、本例による断面図を図6に示す。これらの図は図1
1(c)におけるa―a断面に相当する。
【0045】一般的な断面図である図5では、正転時に
トナーを下側から上側へ押し出す面7uと、逆転時にト
ナーを上側から下側へ押し出す面7dが共に平面状に形
成されている。
【0046】これに対して、本発明にかかる図6では、
搬送コイル7の断面形状が、正転時にトナーを下側から
上側へ押し出す面7Uが平面状、逆転時にトナーを上側
から下側へ押し出す面7Dが凸曲面状に形成されてい
る。
【0047】このように、トナーを上側から下側へ押し
出す面7Dを凸曲面状に形成することで、搬送コイル回
転時の抵抗が低減するので逆転が容易となりトナー詰ま
り状態をより確実に自動復帰させることができる。また
正転時には平面状の面7Uで確実にトナーを捉えて下流
側に搬送する。
【0048】[5]請求項5に対応する例 本例は、前記した搬送コイルの回転異常を検知する回転
検知手段を設けたトナー搬送装置に適用可能であり、搬
送コイル7の正転時に回転の異常を検知したら、正逆転
を繰り返して異常の有無を判定し、異常有りと判定すれ
ば警告を発し、異常無しと判定すれば正転によるトナー
搬送を行うように制御する制御手段を設ける。
【0049】かかる制御手段はフォトインタラプタ16
bからの信号、現像ホッパ2bからのトナー不足信号な
ど入力して、搬送コイルの駆動モータや、サービスマン
コールランプの制御信号を出力する、CPUを利用した
制御手段により実行することができる。制御手段におけ
る制御手順の一例を図4により説明する。現像ホッパ2
bにトナーが不足していると判定されると、ステップP
1からステップP2に進み、搬送コイル8を正転させる
ため搬送コイルの駆動モータ、例えば前記モータMを5
秒間正転させる。
【0050】ステップP3で搬送コイル8が正常に回転
しているかどうかを回転検知手段、例えば、フォトイン
タラプタ16bからの検知信号により判断する。正常回
転と判断すれば、ステップP1に戻る。正常回転でない
(異常回転)と判断すれば、ステップP4に進み、搬送
コイル7を逆転させるため駆動モータを2秒間逆転さ
せ、次いで、ステップP5で搬送コイル7を正転させる
ため駆動モータを2秒間正転させる。
【0051】ステップP6に進み、搬送コイル8が正常
に回転しているか否かを判定する。正常でない(異常)
と判定されたら、ステップP8に進んでカウンタにより
1をカウントし、ステップP9でカウンタのカウント値
を判定し、カウント値が5を超えたら、サービスマンコ
ール用のランプを点灯して警告する。カウント値が5未
満ならステップP4に進む。
【0052】ステップP6で搬送コイルが正常に回転し
ていると判断されたら、ステップP7へ進んで5秒間正
転させてからカウンタの計数をクリアしステップP1へ
進む。つまり、回転異常を検知したら、正逆転を繰り返
し、一定の繰り返しを行っても回転異常が改善されない
ときには、サービスマンを呼ぶため警告を発するし、回
転異常が改善されれば、カウンタをクリアして最初のス
テップに戻るのである。本例の制御手段により、トナー
の補給、異常時の対応を自動的に行うことができる。
【0053】[6]請求項6に対応する例 これまで説明した本発明を適用することができる、画像
形成装置の例を図8により説明する。この画像形成装置
は、像担持体としての感光体1の現像残トナーを回収す
るクリーニング装置3と、このクリーニング装置3で回
収したトナーを現像装置2に搬送する手段としてトナー
搬送装置を用いている。感光体1まわりの構成は前記図
9に示したものと機能的に共通である。
【0054】ポリゴンスキャナー20からの走査ビーム
により感光体4の表面は光ビームで露光走査される前に
チャージャ27により予め均一に帯電されている。
【0055】レーザー光源部21より出射された走査用
の光ビームLbはポリゴンミラー20で反射されたの
ち、fθレンズ22、23、折り返しミラー24、2
5、トロイダルレンズ26、折り返しミラー27を経て
感光体1上の照射位置A'を基点として主走査方向(図
8における紙面を貫く方向)の奥側に向けて走査し静電
潜像を形成する。
【0056】この静電潜像は現像装置2によりトナー粒
子で可視像化され、このトナー像が転写チャージャ(図
示せず)の働きにより転写紙(図示せず)上に転写され
る。
【0057】こうして転写された転写後の転写紙は搬送
ベルト28により矢印で示すように排紙部側へ向けて送
り出しつつ、定着装置29により熱及び圧力を付与し
て、トナー像を転写紙面上に定着させることにより、転
写紙上に画像を定着する。
【0058】転写後に感光体4の表面に残った残留トナ
ーはクリーニング装置3で回収され、前記[1]〜
[5]で説明したトナー搬送装置によりリサイクル使用
される。かかる所謂トナーリサイクル方式の画像形成装
置について、トナーの搬送異常を解消して、現像装置2
にトナーを補充することができる。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、トナー搬送コ
イルを逆転させることができので、逆転によりトナー搬
送経路中でのトナー詰まりに起因する搬送コイルの破損
を防止することができる。
【0060】請求項2記載の発明では、トナー搬送コイ
ルの回転異常を事前に検知して安全を図ることができ
る。
【0061】請求項3記載の発明では、駆動系の空転に
より搬送コイルの破損を免れることができる。
【0062】請求項4記載の発明では、トナーを上側か
ら下側へ押し出す面が凸曲面状であるので、搬送コイル
回転時の抵抗が低減するので逆転が容易となる。
【0063】請求項5記載の発明では、制御手段によ
り、トナーの補給、異常時の対応を自動的に行うことが
できる。
【0064】請求項6記載の発明では、所謂トナーリサ
イクル方式の画像形成装置について、トナーの搬送異常
を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるトナー搬送装置の構成を説明し
た部分断面図である。
【図2】ギヤ列を説明した図である。
【図3】本発明にかかるトナー搬送装置の構成を説明し
た部分断面図である。
【図4】本発明にかかるトナー搬送装置の構成を説明し
た部分断面図である。
【図5】トナー搬送コイルの断面図である。
【図6】トナー搬送コイルの断面図である。
【図7】制御装置による制御手順を示したフローチャー
トである。
【図8】画像形成装置の要部構成を説明した構成図であ
る。
【図9】トナー搬送装置を感光体と共に示した図であ
る。
【図10】トナー搬送経路の概要を説明した斜視図であ
る。
【図11】図11(a)はトナー搬送コイルの部分正面
図、図11(b)はトナー搬送コイルの部分側面図、図
11(c)はトナー搬送コイルの部分斜視図である。
【図12】図12(a)はトナー搬送装置の要部を模式
的に示した部分断面図、図12(b)はパイプ内が通常
密度であるときのパイプ内の状態を示した模式的な部分
断面図、図12(c)はパイプ内が異常な密度であると
きのパイプ内の状態を示した模式的な部分断面図であ
る。
【符号の説明】
7 パイプ 8 搬送コイル M 駆動系の主要部を構成するモータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に搬送コイルを具備して水平方向に対
    して傾けて配置されたパイプを有し、トナーをこのパイ
    プの下側から上側に向けて搬送するトナー搬送装置にお
    いて、 前記搬送コイルを回転させる駆動系を正逆転可能な構成
    としたことを特徴とするトナー搬送装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のトナー搬送装置において、 前記搬送コイルの回転異常を検知する回転検知手段を具
    備したことを特徴とするトナー搬送装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のトナー搬送装置にお
    いて、 前記駆動系として、任意のトルク値で、回転力を前記搬
    送コイルに伝えることなく空転する構成のものを使用し
    ていることを特徴とするトナー搬送装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れか一つに記載のトナ
    ー搬送装置において、 前記搬送コイルが正転時にトナーを下側から上側へ押し
    出し、逆転時にトナーを上側から下側へ押し出して搬送
    するように螺旋の巻き方向と回転方向が定められている
    とき、 前記搬送コイルの断面形状が、正転時にトナーを下側か
    ら上側へ押し出す面が平面状、逆転時にトナーを上側か
    ら下側へ押し出す面が凸曲面状に形成されていることを
    特徴とするトナー搬送装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れか一つに記載のトナ
    ー搬送装置において、 前記搬送コイルの正転時に回転の異常を検知したら、正
    逆転をさせて異常の有無を判定し、異常有りと判定すれ
    ば警告を発し、異常無しと判定すれば正転によるトナー
    搬送を行う制御手段を具備したことを特徴とするトナー
    搬送装置。
  6. 【請求項6】像担持体の現像残トナーを回収するクリー
    ニング手段と、このクリーニング手段で回収したトナー
    を現像手段に搬送する手段としてトナー搬送装置を用い
    ている画像形成装置において、前記トナー搬送装置が請
    求項1乃至5記載のトナー搬送装置であることを特徴と
    する画像形成装置。
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