JP3627133B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2成分現像剤または1成分現像剤を用いたプリンタ、ファクシミリ、あるいは複写機等の電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、感光体や中間転写体等の画像形成体のクリーニング装置及び転写ベルト等の転写搬送体のクリーニング装置により回収されたトナーを現像装置に移送して使用するトナーリサイクルシステムを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成後に感光体や転写ベルト等に残留したトナーを回収し、現像装置に移送してトナーをリサイクル使用するようになした画像形成装置として、クリーニング装置により回収された回収トナーを現像装置への回収トナー移送経路へ送り出すスクリューポンプと、このスクリューポンプ内にエアーを供給してトナーを流動化させるエアーポンプとを具備したものが知られている(特開平10− 049020号公報等)。
上記のように、スクリューポンプとエアーポンプとを回収トナー移送手段として用いることにより、クリーニング装置により回収された回収トナーを空気と混合し流動化させて現像装置へ移送することができるため、回収トナー移送経路や空気供給経路にフレキシブルなパイプ等を用いることができ、したがって、流路の形状や配置の自由度が大きく、移送負荷も小さくできるため、簡易で安価な装置構成で、安定且つ確実に回収トナーの移送を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記画像形成装置において、スクリューポンプとエアーポンプとを結ぶ空気供給経路のパイプが万一外れた状態のまま運転された場合、スクリューポンプへ空気が供給されないため、回収トナーの流動化が促進されず、回収トナーを現像装置へ安定供給できなくなるばかりでなく、スクリューポンプや回収トナー移送経路内で回収トナーが凝集してしまい故障の原因となる。
また、現像装置とスクリューポンプとを結ぶ回収トナー移送経路のパイプが万一外れた状態のまま運転された場合、スクリューポンプから空気と混合して送り出された回収トナーが現像装置内へ供給されずに、画像形成装置内の空間に大量に放出されることになる。しかも、このような事態が生じても外部からは見えず、音も小さいため、直ぐには発見され難く、発見されたときには既に装置内はもとより外装カバーの隙間等から装置外へトナーの汚染が拡がっていて、処置が手遅れとなる。
上記のように空気供給経路や回収トナー移送経路のパイプが外れた状態のまま画像形成装置が運転される可能性は通常使用時においては無いに等しいが、強いてその原因を挙げれば、部品交換を行った際におけるパイプ接続のし忘れや、装置を移動させた際の振動による外れなどが考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、スクリューポンプとエアーポンプとを結ぶ空気供給経路がパイプの外れなどによって万一断たれた場合、或いは、現像装置とスクリューポンプとを結ぶ回収トナー移送経路がパイプの外れなどによって万一断たれた場合、これを直ちに検知することができる極めて信頼性の高いトナーリサイクルシステムを備えた画像形成装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、画像担持体上の潜像を現像剤中のトナーで可視像化する現像手段と、画像形成後の残留トナーをクリーニングし回収するクリーニング手段と、該クリーニング手段により回収した回収トナーを前記現像手段へ移送する回収トナー移送手段とを備え、前記回収トナー移送手段は、回転することにより軸方向にトナーを移動させるローターと該ローターを包み込むように配置され該ローターと接触係合する固定されたステイターとを有するスクリューポンプ手段と、該スクリューポンプ手段により移動するトナーを流動化させるための空気を該スクリューポンプ手段に供給するための空気供給手段とを具備し、前記空気供給手段の運転負荷に基づいて、前記空気供給手段と前記スクリューポンプ手段とを結ぶ空気供給経路が断たれた状態を検知する検知手段を備えた画像形成装置において、前記検知手段は、前記空気供給手段が正常に作動している際に、該空気供給手段の動力源へ供給される電流値に基づいて、前記空気供給手段の運転負荷の異常低下を検知することを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、画像担持体上の潜像を現像剤中のトナーで可視像化する現像手段と、画像形成後の残留トナーをクリーニングし回収するクリーニング手段と、該クリーニング手段により回収した回収トナーを前記現像手段へ移送する回収トナー移送手段とを備え、前記回収トナー移送手段は、回転することにより軸方向にトナーを移動させるローターと該ローターを包み込むように配置され該ローターと接触係合する固定されたステイターとを有するスクリューポンプ手段と、該スクリューポンプ手段により移動するトナーを流動化させるための空気を該スクリューポンプ手段に供給するための空気供給手段とを具備し、前記空気供給手段の運転負荷に基づいて、前記スクリューポンプ手段と前記現像手段とを結ぶ回収トナー移送経路が断たれた状態を検知する検知手段を備えた画像形成装置において、前記検知手段は、前記空気供給手段が正常に作動している際に、該空気供給手段の動力源へ供給される電流値に基づいて、前記空気供給手段の運転負荷の異常低下を検知することを特徴としている。
【0005】
上記のように、請求項1記載の画像形成装置においては、回収トナー移送手段を構成する空気供給手段とスクリューポンプ手段とを結ぶ空気供給経路が断たれた状態を空気供給手段の運転負荷に基づいて検知するように構成したため、当該空気供給経路がパイプの外れなどによって万一断たれた場合、これを直ちに検知することができる。
また、請求項2記載の画像形成装置においては、回収トナー移送手段のスクリューポンプ手段と現像手段とを結ぶ回収トナー移送経路が断たれた状態を空気供給手段の運転負荷に基づいて検知するように構成したため、当該回収トナー移送経路がパイプの外れなどによって万一断たれた場合、これを直ちに検知することができる。
また、請求項1、2記載の画像形成装置においては、前記空気供給手段の動力源へ供給される電流値に基づいて、当該空気供給手段の運転負荷を検知するように構成したので、簡単且つ安価な構成にて、請求項1における空気供給経路又は請求項2における回収トナー移送経路の状態検知を行うことができる。
上記において、空気供給経路或いは回収トナー移送経路が断たれたと判断された場合には、直ちに画像形成動作を中止するとともに、その旨の警告を発するように構成することが望ましい。この警告は画像形成装置の表示部にその旨のメッセージを表示したり、ブザー音や音声メッセージ等を発生したりすることにより実現できる。
また、電話回線等を経由して監視センター等ヘ自動的に通報されるようにしてもよい。以上の手段を採用することにより、空気供給経路のパイプや回収トナー移送経路のパイプ外れに起因する被害は最小限に抑えられる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明が実施される画像形成装置の構成例を図3により説明する。図3は複写機の例を示しており、複写機本体10は従来公知の電子写真方式による画像形成を行なうための、読み取り部(露光部)20、画像形成部30、給紙部40から構成されている。読み取り部20は、コンタクトガラス21上に載置された原稿に光を照射するための光源22と、原稿からの反射光像を潜像担持体である感光体100上に露光するためのミラー23、24、25、27、28、29及びレンズ26からなる露光光学系によって構成されている。画像形成部30は、ドラム状の感光体100とその周囲に配設された帯電ユニット150、現像装置200、レジストローラ250、転写ベルトユニット400、感光体クリーニングユニット300、及び定着ユニット500などによって構成されている。また、給紙部40には、各種サイズの転写紙が収容された複数の給紙カセットが設置されている。なお、この例では、アナログ光学系からなる露光部20を備えた装置構成を示したが、これに代えて、レーザ光源とレーザ光を偏向する偏向器とを備えたレーザ走査光学系を用い、画像信号に応じて感光体100上に光書込みを行なう方式にすればデジタル複写機やレーザプリンタの構成となり、さらに画像データ送受信機能を設ければファクシミリの構成となる。
【0007】
図3において、画像形成動作が開始されると、感光体100が帯電ユニット150により一様に帯電され、その帯電部に露光部20からの原稿像が露光され静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置200の現像剤(2成分現像剤または1成分現像剤)によって現像され、感光体100上にトナー像が形成される。感光体100上のトナー像は、給紙部40から給紙され、レジストローラ250を介して転写位置(感光体100と転写ベルト405とのニップ部)に給紙された転写紙に転写される。そしてトナー像が転写された転写紙は、転写ベルトユニット400の転写ベルト405で定着ユニット500に搬送され、定着ユニット500でトナー像が転写紙に定着され、定着後の転写紙は排紙ローラ550を介して排紙トレイ600に排紙される。一方、トナー像転写後の感光体100は感光体クリーニングユニット300により清掃され、残留トナーが除去、回収される。また、転写紙搬送後の転写ベルト405も転写ベルトユニット400内のクリーニング手段である転写ベルトクリーニング装置410により清掃され、残留トナーが除去、回収される。なお、感光体クリーニングユニット300及び転写ベルトクリーニング装置410のクリーニング方式としては、ブレードクリーニング方式、ローラクリーニング方式、ブラシクリーニング方式等がある。
【0008】
図4に現像装置の構成例を示す。現像装置200は、感光体100上の潜像を現像するための現像ローラ212や現像剤攪拌用の攪拌パドル211等を備えた現像部210と、現像部210にトナーを補給するためのトナー補給部220とで構成されている。図4において、現像部210のケーシング内に収納された現像剤(例えばトナーとキャリアからなる2成分現象剤)201は攪拌パドル211、現像ローラ212、現像アジテータ213により循環・搬送され、現像工程に供される。また、現像工程で消費されたトナーを補給するために、トナー補給部220から現像部210へのトナー補給が行われる。このトナー補給は、トナー補給部220に設けられた螺旋状のアジテータ214により現像装置200の片端部より中央に移送されたトナー205を、トナー補給ローラ215により現像部210の現像アジテータ213部に落下させることによりなされる。そして、現像アジテータ213により、トナー205と現像剤201とが攪拌混合される。なお、上記の例では2成分磁気ブラシ現像方式による現像装置の例を示しているが、1成分現像方式を採用することもできる。
【0009】
図1は上記画像形成装置の現像装置周辺の構造を示した斜視図である。図中の符号110は画像形成装置本体の構造体(本体前側板)の一部を示し、この中に上記現像装置200が収納される。現像装置200はメンテナンスを容易にするために、図1中の矢印方向に引き出せるようになっている。また、前述したトナー補給部220は現像装置200に固定されているが、これもメンテナンスを容易にするために現像装置200より脱着できる構造になっている。
現像装置200のトナー補給部220へのトナー補給経路には、未使用のフレッシュトナーの補給経路と、リサイクルトナーの補給経路の2つの経路がある。
まず、フレッシュトナーの補給について説明する。現像装置200のトナー補給部220には、現像装置200と別体として構成されたフレッシュトナー供給部240が装着されており、トナー補給部220に設置したトナー検知センサ225がトナーが無いことを検知すると、トナー補給命令がフレッシュトナー供給部240に対して出され、フレッシュトナー供給部240はその下部に設けられた開口部223からトナーを落下させ、トナー補給部220へのトナー補給を始める。補給されたトナーは前述の螺旋状のアジテータ214の回転により奥側に順次移送され、やがてトナー検知センサ225部がトナーで満たされるとトナー補給命令は取り消され、トナー補給は停止する。なお、フレッシュトナー供給部240は、トナー収納部とトナーの供給装置とからなり、トナー補給部220に対して容易に脱著することができるよう構成されているが、図3に示すように、複写機本体10の外部に補給トナー貯蔵部50を設け、この補給トナー貯蔵部50から粉体ポンプ等によりトナー供給パイプ51を介して新しいトナーがフレッシュトナー供給部240に供給されるような構成とすることもできる。
【0010】
次にリサイクルトナーの補給について説明する。
本発明の画像形成装置には、前述の感光体クリーニングユニット300及び転写ベルトクリーニング装置410により回収されたトナー(回収トナー)を現像装置200のトナー補給部220へ移送するための回収トナー移送装置が設けられている。
図5は回収トナー移送装置の概略構成を示す要部斜視図である。図5において、感光体クリーニングユニット300により回収されたトナーは感光体クリーニングユニット300の一部に設けられた回収トナー排出部301よりこれと係合する回収トナー移送ユニット320の一部であるトナーガイド部材321に移送される。トナーガイド部材321は、感光体クリーニングユニット300から回収トナー移送用粉体ポンプ330へトナーを送る役割を果たす。また、転写ベルトユニット400のクリーニング手段である転写ベルトクリーニング装置410により回収されたトナーについても同様に転写ベルトユニット400の一部に設けられた回収トナー排出部411よりこれと係合する回収トナー移送ユニット320の一部であるトナーガイド部材321に移送される。なお、図中の符号110は、複写機本体10の本体構造体(本体後側板)であり、この本体構造体110には、感光体クリーニングユニット300や転写ベルトユニット400、感光体100、現像装置200、その他の画像形成部材の支持部材、及び回収トナー移送ユニット320の支持部材339等が取り付けられている。なお、図3、図5の例では転写ベルトユニット400を用いた画像形成装置を示しているが、この転写ベルトユニット400に代えて従来より用いられているコロナ転写装置やバイアスローラ転写装置を用いてもよく、これらの転写装置を用いた場合は、図3、図5の転写ベルトクリーニング装置410は不要となる。
【0011】
図6は回収トナー移送ユニット320の構造を示す回収トナー移送装置の要部断面図であり、図7は上記各クリーニング手段の回収トナー排出部301、411及び回収トナー移送ユニット320のトナーガイド部材321の構造例を示す要部断面図である。
図6に示すように、粉体ポンプ330には従来公知の通称モーノポンプと呼ばれるスクリューポンプが使用される。これはローター331と、このローター331を包み込むように配置されて当該ローター331と接触係合する固定されたステイター332とで構成される。
ローター331は、トナーガイド部材321の下部に連結されたホッパー337の内底部に沿って設けられた横搬送スクリュー333の一端にほぼ同軸に連結されている。横搬送スクリュー333の他端部はシール部材334を通してホッパー337の外部に突出しており、ホッパー337の外壁に固定された軸受335により回転可能に支承されるとともに、その突端部に従動歯車336が固設されている。
ローター331及びステーター332は、ホッパー337と気密に接合されたホルダー338内に収容されている。ホッパー337とホルダー338は支持部材339に固定されている。支持部材339には駆動モータ340が取り付けられ、その駆動軸端部に固定された駆動歯車341が前述の従動歯車336と係合している。従って、駆動モーター340が回転すると、駆動歯車341及び従動歯車336を介して横搬送スクリュー333及びローター331が回転し、トナーガイド部材321を介してホッパー337内に移送されてきた回収トナーが横搬送スクリュー333により粉体ポンプ330に移送される。なお、ここでは駆動手段として駆動モーター340を用いているが、スクリューポンプの動作タイミングは本体駆動(感光体、クリーニング装置の駆動)と同期していればよいので、ギヤ等を介して従動歯車336を本体駆動と連結させるようにすれば、駆動モーター340を省略でき、更なる小型化、簡易化、低コスト化にはより有利である。
【0012】
ステイター332はゴムなどの弾性部材で形成されている。このステイター332の側面とホルダー338の内周面との問には1mm 程度の隙間が設けられている。この隙間は回収トナー通路(吐出部)350に連通しており、ホルダー338の側壁には、この隙間を通して回収トナー通路350へ空気を吹き込むための空気供給口351が設けられている。そして、図5に示すように空気供給口351は、空気供給経路をなす空気供給パイプ362を介して、空気供給手段であるエアーポンプ360の空気吐出口361に接続されている。エアーポンプ360は作動すると空気供給パイプ362及び上記隙間を通して0.5〜1リットル/分程度の送風量で回収トナー通路350へ空気を吹き込む。これにより、粉体ポンプ330の回収トナー通路350から出る回収トナーは流動化が促進され、回収トナー移送が確実なものとなる。
【0013】
図7は回収トナー移送装置を構成する回収トナー移送ユニットの要部断面図であり、トナーガイド部材321には、感光体クリーニングユニット300の回収トナー排出部301と、転写ベルトクリーニング装置410の回収トナー排出部411とが接続されている。それぞれの回収トナー排出部301、411の内部には回収トナー排出部材(コイルスクリュー等)302、412が内蔵されていて、感光体クリーニングユニット300及び転写ベルトクリーニング装置410により回収された回収トナーをトナーガイド部材321内へ強制移送し、トナーガイド部材321内を通して上記ホッパー337へ落し込むようになっている。
粉体ポンプ330を通過した回収トナーは空気との混合気の状態で回収トナー移送経路をなす回収トナー移送パイプ380を通して移送され、現像装置200のトナー補給部220に送られる。すなわち、回収トナー移送パイプ380は、その一端側が粉体ポンプ330の出口に接続され、他端側が図1に示す現像装置200のトナー補給部220に接続された連結パイプ231に接合されている。連結パイプ231は、トナー補給部220の上部に突設された中空構造の接続部230の開口部に挿入されている。
上記回収トナー移送パイプ380及び空気供給パイプ362には、フレキシブルでかつ耐トナー性に優れた弾性材料(例えば、軟質塩化ビニル、ナイロン、テフロン等)からなるパイプが使用されている。
【0014】
図8に、粉体ポンプ330への空気供給手段であるエアーポンプ360と、その駆動制御系の概略構成を示す。エアーポンプ360は、その動力源としてDCブラシモーター364を内蔵しており、このDCブラシモーター364をほぼ一定電圧で駆動するように駆動制御系の電源回路367が構成されている。駆動制御系は、電源回路367の他、DCブラシモーター364への通電をオン/オフするためのスイッチ回路368、DCブラシモーター364へ供給されている電流値を測定する電流測定器365、及び、この電流測定器365により測定された電流値に基づいてスイッチ回路368を含む画像形成機構の電源スイッチをオン/オフ動作させるCPU366などで構成されている。
CPU366は、粉体ポンプ330が回転すると、スイッチ回路368をオンしてDCブラシモータ364を作動させ、エアーポンプ360内の図示しないポンプ機構を駆動する。これにより、エアーポンプ360の空気吸引口363より空気が吸引され、ポンプ機構を経由して空気吐出口361より吐出され、空気供給パイプ362を通して粉体ポンプ330に空気が送られる。
【0015】
エアーポンプ360の運転中、CPU366は電流測定器365により測定される電流値を常時監視している。そして、万一その電流値が所定の値(閾値)以下になったら、スイッチ回路368を含む画像形成機構の電源スイッチをオフし、DCブラシモータ364への通電を停止するとともに、複写機の画像形成動作を停止させる。
つまり、DCブラシモータ364に流れる電流の値はエアーポンプ360の運転負荷に応じて変化するので、CPU366は、電流測定器365により測定される電流値によってエアーポンプ360の運転負荷を監視し、電流値が閾値以下になったら、運転負荷が異常に低下したと判断してエアーポンプ360の運転及び画像形成動作を停止させるのである。
したがって、このような運転負荷の異常低下が発生する場合として、空気供給パイプ362がエアーポンプ360の空気吐出口361から外れ、または回収トナー移送パイプ380が粉体ポンプ330の空気供給口351から外れてしまった場合を想定し、このような場合に電流測定器365が示す電流値を予め上記閾値として設定しておくことにより、万一空気供給パイプ362、回収トナー移送パイプ380が外れてしまった場合に、これを直ちに検知してエアーポンプ360の運転及び画像形成動作を停止させることができる。
【0016】
これにより、粉体ポンプ330とエアーポンプ360とを結ぶ空気供給パイプ362が外れた状態のまま複写機が運転されるといった異常な事態の発生を完全に防止できるので、粉体ポンプ330へ空気が供給されないために、回収トナーの流動化が促進されず、回収トナーを現像装置220へ安定供給できなくなるといった不具合や、粉体ポンプ330や回収トナー移送パイプ380内で回収トナーが凝集してしまうといった不具合は解消される。
また、上記のような運転負荷の異常低下が発生する場合として、回収トナー移送パイプ380が粉体ポンプ330の出口または現像装置220の入口で外れてしまった場合を想定し、このような場合に電流測定器365が示す電流値を予め上記閾値として設定しておけば、万一回収トナー移送パイプ380が外れてしまった場合に、これを直ちに検知してエアーポンプ360の運転及び画像形成動作を停止させることができる。
これにより、現像装置220と粉体ポンプ330とを結ぶ回収トナー移送パイプ380が外れているにも拘わらず、その状態のまま複写機が運転されるといった異常な事態の発生を完全に防止でき、粉体ポンプ330から空気と混合して送り出された回収トナーが複写機内の空間に大量に放出されるのを未然に防ぐことができる。
【0017】
また、上記のようなエアーポンプ360の運転負荷の異常低下が発生した場合に、直ちに画像形成動作を中止するとともに、その旨の警告を発するように構成することが望ましい。この警告は複写機の操作パネルの表示部にその旨のメッセージを表示したり、ブザー音や音声メッセージ等を発生したりすることにより実現できる。また、電話回線等を経由して監視センター等ヘ自動的に通報されるようにしてもよい。
以上の手段を採用することにより、空気供給経路をなす空気供給パイプ362や回収トナー移送経路をなす回収トナー移送パイプ380外れに起因する被害は最小限に抑えられる。
なお、上記実施の形態ではエアーポンプ360の駆動源として、安価なDCブラシモーターを使用したが、別の駆動方式のエアーポンプ、例えばソレノイドの往復運動により駆動するエアーポンプなどを使用した場合においても、駆動源への供給電流の値を監視することによりエアーポンプの運転負荷を検知することが可能である。
また、エアーポンプの回転数がその運転負荷により変化する特性を利用して、エアーポンプの回転数により運転負荷を検知することも考えられる。ただし、この場合はエンコーダ等の回転数検知手段が別途必要となるためコスト高となる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は以下のような優れた効果を奏する。請求項1記載の発明に係る画像形成装置では、回収トナー移送手段を構成する空気供給手段とスクリューポンプ手段とを結ぶ空気供給経路が断たれた状態を空気供給手段の運転負荷に基づいて行うように構成したため、当該空気供給経路がパイプの外れなどによって万一断たれた場合、これを直ちに検知することができる。
また、請求項2記載の発明に係る画像形成装置では、回収トナー移送手段のスクリューポンプ手段と現像手段とを結ぶ回収トナー移送経路が断たれた状態を空気供給手段の運転負荷に基づいて行うように構成したため、当該回収トナー移送経路がパイプの外れなどによって万一断たれた場合、これを直ちに検知することができる。
また、請求項1、2記載の発明に係る画像形成装置では、前記空気供給手段の動力源へ供給される電流値に基づいて、当該空気供給手段の運転負荷を検知するように構成したので、簡単且つ安価な構成にて、空気供給経路又は回収トナー移送経路の状態検知を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す画像形成装置の現像装置周辺の要部斜視図である。
【図2】図1に示すトナー供給部の要部断面図である。
【図3】本発明が適用される画像形成装置の一例を示す複写機の概略構成図である。
【図4】現像装置の構成例を示す概略構成図である。
【図5】本発明に係る回収トナー移送装置の構成例を示す斜視図である。
【図6】回収トナー移送装置を構成する回収トナー移送ユニットの要部断面図である。
【図7】クリーニング手段の回収トナー排出部及び回収トナー移送ユニットのトナーガイド部材の構成例を示す要部断面図である。
【図8】スクリューポンプ手段である粉体ポンプへの空気供給手段であるエアーポンプとその駆動制御系を示す概略構成図である。
【符号の説明】
100:感光体(画像担持体)、220:現像装置(現像手段)、300:感光体クリーニングユニット(クリーニング手段)、320:回収トナー移送ユニット(回収トナー移送手段)、330:粉体ポンプ(スクリューポンプ)、360:エアーポンプ(空気供給手段)、362:空気供給パイプ(空気供給経路)、364:DCブラシモータ(動力源)、366:CPU(検知手段)、380:回収トナー移送パイプ(回収トナー移送経路)、410:転写ベルトクリーニング装置(クリーニング手段)。
Claims (2)
- 画像担持体上の潜像を現像剤中のトナーで可視像化する現像手段と、画像形成後の残留トナーをクリーニングし回収するクリーニング手段と、該クリーニング手段により回収した回収トナーを前記現像手段へ移送する回収トナー移送手段とを備え、前記回収トナー移送手段は、回転することにより軸方向にトナーを移動させるローターと該ローターを包み込むように配置され該ローターと接触係合する固定されたステイターとを有するスクリューポンプ手段と、該スクリューポンプ手段により移動するトナーを流動化させるための空気を該スクリューポンプ手段に供給するための空気供給手段とを具備し、前記空気供給手段の運転負荷に基づいて、前記空気供給手段と前記スクリューポンプ手段とを結ぶ空気供給経路が断たれた状態を検知する検知手段を備えた画像形成装置において、
前記検知手段は、前記空気供給手段が正常に作動している際に、該空気供給手段の動力源へ供給される電流値に基づいて、前記空気供給手段の運転負荷の異常低下を検知することを特徴とする画像形成装置。 - 画像担持体上の潜像を現像剤中のトナーで可視像化する現像手段と、画像形成後の残留トナーをクリーニングし回収するクリーニング手段と、該クリーニング手段により回収した回収トナーを前記現像手段へ移送する回収トナー移送手段とを備え、前記回収トナー移送手段は、回転することにより軸方向にトナーを移動させるローターと該ローターを包み込むように配置され該ローターと接触係合する固定されたステイターとを有するスクリューポンプ手段と、該スクリューポンプ手段により移動するトナーを流動化させるための空気を該スクリューポンプ手段に供給するための空気供給手段とを具備し、前記空気供給手段の運転負荷に基づいて、前記スクリューポンプ手段と前記現像手段とを結ぶ回収トナー移送経路が断たれた状態を検知する検知手段を備えた画像形成装置において、
前記検知手段は、前記空気供給手段が正常に作動している際に、該空気供給手段の動力源へ供給される電流値に基づいて、前記空気供給手段の運転負荷の異常低下を検知することを特徴とする画像形成装置。
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