JP2003207994A - 帯電部材、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
帯電部材、画像形成装置及びプロセスカートリッジInfo
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Abstract
の画像を安定して供給できる帯電部材、それを用いた画
像形成装置及びプロセスカートリッジを提供する。 【解決手段】 導電性支持体上に弾性層と、これを覆う
抵抗層を有する帯電部材において、該抵抗層が式(I)
と重合性官能基を有する化合物とを共重合させて得られ
るシリコーン系くし型グラフトポリマーを含有する帯電
部材、それを用いた画像形成装置及びプロセスカートリ
ッジ。 【化1】 (式中、R1、R2は水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基やアリール基、Xはハロゲン原子やアルコキシ基。n
は1〜3の整数、mは0又は1、pはmが0のとき0〜
3の整数、qは0〜10の整数)
Description
いた画像形成装置及びプロセスカートリッジに関し、詳
しくは、電圧を印加して被帯電体である電子写真感光体
表面を所定の電位に帯電処理するための帯電部材、それ
を用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジに関す
る。
られているが、一般には光導電性物質を利用し、種々の
手段により感光体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜
像を粉末現像剤(トナー)で現像を行って可視像とし、
必要に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した後、
熱や圧力等により転写材にトナー画像を定着して複写物
を得るものである。また、転写材上に転写されずに感光
体上に残ったトナー粒子はクリーニング工程により感光
体上より除去される。
コロナ帯電器を用いたコロナ帯電装置が使用されてきた
が、近年、これに代って接触帯電装置が実用化されてい
る。接触帯電装置は、コロナ帯電装置に比べて、低い電
圧を使用できる、オゾンの発生量が少ない、また装置を
小型化できる等の利点を有している。なかでも接触帯電
装置には、帯電部材として導電性ローラを用いたローラ
帯電方式が、帯電の安定性という点から好ましく用いら
れている。
構成例を示す。
(帯電ローラ)1を被帯電体である感光体2に加圧当接
させ、これに電圧を印加することによって、感光体表面
への帯電を行う。
への放電によって行われるため、ある閾値電圧以上の電
圧印加することによって帯電が開始される。例えば、厚
さ25μmの有機感光体(OPC感光体)に対して帯電
ローラを加圧当接させた場合には、約650V以上の電
圧を印加すれば感光体の表面電位が上昇し始め、それ以
降は印加電圧に対して傾き1の直線上に感光体表面電位
が増加する。以後、この閾値電圧を帯電開始電圧Vth
と定義する。つまり、電子写真に必要とされる感光体電
圧Vdを得るためには、帯電ローラにはVth+Vdと
いう直流電圧が必要となる。このようにして、接触帯電
部材に直流電圧のみを印加して感光体を所定の電位に帯
電する方法を一般にDC帯電と称する。
3−149669号公報に開示されるように、所望の感
光体表面電位Vdに相当する直流電圧にVthの2倍以
上のピーク間電圧を持つ交流電圧との重畳電圧を接触帯
電部材に印加する、いわゆるAC帯電方式が実用化され
ている。
する。
電ローラは、導電性支持体(芯金)1aの上に被帯電体
との均一な当接部を形成するために必要な弾性層1b
と、更にその上に耐摩耗性や耐感光体汚染性の向上等の
目的に応じて、抵抗層1cを設けた構成のものが使用さ
れる。
シリコーンゴム及びウレタンゴム等の合成ゴムに導電性
カーボンブラック等の導電剤が分散された構成になって
いる。
タン樹脂及びフッ素樹脂等の合成樹脂に抵抗調整のため
に導電性カーボンブラック、導電性酸化スズ及び導電性
酸化チタン等の導電剤が分散された構成になっている。
この際、抵抗層は粉末現像剤が感光ドラム表面に融着す
るのを防止する目的で、低硬度に調整されている。
久により、帯電部材表面への汚れが付着し、帯電性を阻
害されることによって、画像上に帯電部材ピッチの濃度
ムラが発生することが少なくなかった。この帯電部材表
面の汚れは、トナーやトナーの外添剤、紙粉、感光ドラ
ムの削れ粉等である。とりわけ直流電圧のみを印加する
DC帯電方式の場合は、帯電部材の表面汚れが画像不良
として現れ易い傾向があった。
で、表面を形成する材料にシリコーンオイルやフッ素系
界面活性剤を含有させることが試みられている。しかし
ながら、いずれも表面に移行してしまい、帯電部材と接
触する感光ドラム表面に付着したり、割れ(マイクロク
ラック)を発生させたりする原因となった。しかも、シ
リコーンオイルやフッ素系界面活性剤による表面汚れ低
減の効果は、初期に限られ、長期にわたって安定した効
果は得られなかった。
電部材表面の汚れを少なくし、しかも長期にわたって高
品質の画像を安定して供給できる帯電部材、それを用い
た画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供するこ
とにある。
支持体上に少なくとも弾性層と、該弾性層の表面を覆う
抵抗層とを有する帯電部材において、該抵抗層が下記式
(I)と重合性官能基を有する化合物とを共重合させて
得られるシリコーン系くし型グラフトポリマーを含有す
ることを特徴とする帯電部材が提供される。
換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよ
いアリール基を示し、R2は置換基を有してもよいアル
キル基又は置換基を有してもよいアリール基を示し、X
はハロゲン原子又は置換基を有してもよいアルコキシ基
を示す。nは1〜3の整数であり、mは0又は1であ
り、pはmが0のとき0〜3の整数であり、qは0〜1
0の整数である。
ッ素原子、塩素原子及び臭素原子等が挙げられ、アルキ
ル基としてはメチル基、エチル基及びプロピル基等が挙
げられ、アリール基としてはフェニル基及びナフチル基
等が挙げられ、アルコシキ基としてはメトキシ基、エト
キシ基及びプロポキシ基等が挙げられる。また、これら
が有してもよい置換基としては、上述のようなハロゲン
原子、アルキル基及びアリール基等が挙げられる。
いた画像形成装置及びプロセスカートリッジが提供され
る。
に基づいて詳細に説明する。
示す模式図である。
写真感光体(以下感光ドラムと記す)であり、矢印方向
に周速度(プロセススピード)をもって回転駆動され、
該感光ドラム2のアルミニウムやステンレス等の導電性
ドラム支持体、該支持体の外周面に形成された感光層か
ら構成される。
ム2表面に感光ドラム母線方向に略平行にして所定の押
圧力で当接させて配設したローラ体(帯電ローラ)で、
感光ドラム2の回転に従動回転する。あるいは帯電部材
1を機構手段を用いて駆動回転させても構わない。
り、この電源から帯電部材1の芯金1aに所定の電圧を
印加することで、回転する感光ドラム2の外周表面が所
定の極性、電位に帯電処理される。帯電部材1に対する
印加電圧として、AC+DC帯電方式、電子写真感光体
表面電位Vdに相当する直流電圧に帯電開始電圧Vth
の2倍以上のピーク間電圧を持つ交流電圧との重畳電圧
を帯電部材に印加することが好ましい。また、本発明の
帯電部材は、表面の汚れ付着性に極めて優れているの
で、汚れの影響を受け易いDC帯電方式に好ましく適用
される。
一次帯電処理された感光ドラム2表面に対して、不図示
のレーザースキャナ(露光手段)による目的画像情報の
レーザービーム走査露光光4、現像手段5によるトナー
現像、形成されたトナー像の転写手段6による転写材7
(例えば紙)に対する転写工程が順次に実行され、トナ
ー像転写を受けて感光ドラム1表面から分離された転写
材7が不図示の定着手段へ導入されて画像形成物(プリ
ント)として出力される。トナー像転写後の感光ドラム
2表面は、クリーニング手段9で転写残りのトナーの付
着汚損物の除去がなされて清浄面化され、繰り返し作像
に供される。
グローラ、廃トナー容器等の独立したクリーニング手段
を具備せず、転写残りの現像剤(トナー)を現像手段5
で静電気的に回収する、いわゆる「クリーナーレスシス
テム」にも適用できる。図4にクリーナーレスシステム
の画像形成装置の一実施例を示した。図中の番号はいず
れも図1と同様のものを示している。
び帯電部材1、更に必要に応じて現像手段5及びクリー
ニング手段9を一体に支持し、レール等の案内手段11
により画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリ
ッジとしてもよい。
光体2と接触配置しており、該帯電部材に接続されてい
る外部電源3から印加される直流電圧と交流電圧の重畳
電圧、あるいは直流電圧により、感光体2に対して帯電
を行う。
ーラ)の層構成の例を示す。
性支持体上1a上に少なくとも弾性層1bと、該弾性層
を被覆してなる抵抗層1cから構成される。
材1(帯電ローラ)は、以下のように構成される。
銅、ニッケル、ステンレス及び真鍮等の金属丸棒をその
まま用いてもよいし、表面に防錆や耐摩耗性を目的に化
学ニッケルメッキやクロムメッキ等の表面処理を施して
も差し支えない。ただし表面処理をする場合は、導電性
を損なわないことが必要である。
性層1bは、帯電部材と電子写真感光体との接触部分を
均一にするために低硬度の弾性材料を用いて形成され
る。弾性層1bは、加硫ゴム又は熱可塑エラストマーの
中に導電剤を分散混合させて抵抗調整した弾性材料から
構成される。
ゴム(EPR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EP
DM)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブタジ
エンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、クロロプ
レンゴム(CR)、アクリルゴム(ACM)、アクリロ
ニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、エピクロルヒド
リンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム又はウレタンゴ
ム等を使用できる。
リウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマ
ー、ポリスチレン系エラストマー、ポリエステル系エラ
ストマー、ポリオレフィン系エラストマー又はポリ塩化
ビニル系エラストマー等を用いることができる。
ブタジエンゴム(NBR)、エピクロルヒドリンゴム
(エピクロルヒドリン単独重合体(CO)、エピクロル
ヒドリン−エチレンオキサイド共重合体(ECO)、エ
ピクロルヒドリン−アリルグリシジルエーテル共重合体
(GCO)及びエピクロルヒドリン−エチレンオキサイ
ド−アリルグリシジルエーテル三元共重合体(GEC
O)はそれ自体が中抵抗を有しており、抵抗調整の容易
さの観点からより好ましく用いることができる。
ラックや導電性カーボングラファイト、導電性酸化チタ
ン、導電性酸化スズ及び導電性酸化亜鉛等の金属酸化
物、導電性硫酸バリウム、導電性チタン酸カリウム、あ
るいは金、銀、銅、ニッケル、真鍮等の金属粉、あるい
は四級アンモニウム塩、アルカリ金属塩、スルホン酸
塩、ポリアルキレングリコール等のイオン導電剤を使用
できる。また、これらの導電剤を単独又は2種類以上組
み合わせて使用しても差し支えない。
電性支持体(芯金)1a上に形成される。上記ゴムある
いは熱可塑性エラストマー原料中に導電剤、可塑剤のほ
か充填剤、加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、スコーチ
防止剤、分散剤及び離型剤等の配合剤を加え、加圧ニー
ダー、バンバリーミキサー及びオープンロール等の一般
的な混練機を用いて分散混練する。次いで、押出成形、
射出成形又は圧縮成形等の成形方法で導電性支持体(芯
金)1a上に被覆される。更に、加硫缶、連続加硫又は
プレス加硫等の方法で加硫して、弾性層1bとして形成
される。更に、必要に応じて、湿式研磨、乾式研磨、研
削ブラスト等の方法で外径寸法や表面粗さを調整するこ
とができる。
・cm以下であることが好ましい。弾性層の体積抵抗率
が1×1010Ω・cmを超える場合は、弾性層1b中で
印加電圧が降下して、必要な放電電流が得られず、感光
ドラムの帯電性が悪くなり易い。
のソリッド体(無発泡)あるいは発泡体のどちらで形成
しても構わない。
中に、式(I)と、重合性官能基を有する化合物とを共
重合させて得られるシリコーン系くし型グラフトポリマ
ーを含有させることで得られる。結着樹脂中にシリコー
ン系くし型グラフトポリマーを含有することによって、
帯電部材表面の汚れの付着性が低下し、帯電部材の耐久
性が向上する。
ポリマーは、ケイ素原子を側鎖に有し、末端に重合性の
官能基を有する単量体(I)と、ケイ素原子を持たない
重合性の官能基を有する単量体もしくは末端に重合性の
官能基を有する分子量1000から10000程度の比
較的低分子量のポリマーからなるマクロモノマーとを共
重合して得られるものであり、主鎖に対してシリコーン
を含有する側鎖が枝状にぶら下がった構造を有してい
る。
有する単量体としては、具体例的には次のような化合物
が挙げられる。
例としては、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エス
テル類、スチレン、イタコン酸、フマル酸及びマレイン
酸等のビニルモノマーが挙げられる。
リアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルブチラー
ル樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、アクリル樹脂、アクリル−スチレン共重合樹
脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、酢酸ビニル樹脂、
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−エチルア
クリレート共重合樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂
又はポリイミド樹脂等の合成樹脂を用いることができ、
これら結着樹脂中に弾性層1bで挙げた各種導電剤を分
散して抵抗調整して形成される。結着樹脂としては、柔
軟性、耐摩耗性及び機械強度を併せ持ち、しかも前記シ
リコーン系くし型グラフトポリマーとの相溶性に優れて
いるε−カプロラクトン変性水酸基含有アクリルポリマ
ーを主体としてなるポリマーを結着樹脂に用いることが
より好ましい。
ルポリマー(式(II))としては、ヒドロキシアルキ
ルアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルにε−
カプロラクトンを開環重合させたポリカプロラクトン変
性ヒドロキシアルキルアクリル酸エステルの重合体又は
ポリカプロラクトン変性メタクリル酸エステルの重合
体、又はビニルモノマーとの共重合体である。
し、R4はメチル基、エチル基又はプロピル基を示し、
mは整数、nは平均0.3〜5である。
て用いても好ましいが、表面汚れ付着低減には側鎖の活
性水酸基を架橋剤で架橋することがより好ましい。
るいはメラミン化合物を用いることが好ましい。
イソシアネート、脂環式ジイソシアネート、芳香族ジイ
ソシアネート、ポリイソシアネート及びこれらの2種以
上の混合物が挙げられる。
ンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ドデ
カメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチル
ヘキサンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、
2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート、ビス
(2−イソシアネートエチル)フマレート、ビス(2−
イソシアネートエチル)カーボネート及びテトラメチレ
ンキシリレンジイソシアネート(TMXDI)等が挙げ
られる。
ロンジイソシアネート(IPDI)、ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネート(水添MDI)、シクロヘキシ
レンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソ
シアネート(水添TDI)及びビス(2−イソシアネー
トエチル)4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシ
レート等が挙げられる。
及び/又は1,4−フェニレンジイソシアネート、2,
4−及び/又は2,6−トリレンジイソシアネート(T
DI)、ジフェニルメタン−2,4’−及び/又は4,
4’−ジイソシアネート(MDI)、ナフチレン−1,
5−ジイソシアネート、及びm−及び/又はp−イソシ
アネートフェニルスルホニルイソシアネート等)が挙げ
られる。
量体、IPDIの三量化物、ポリトリレンジイソシアネ
ート(粗製TDI)、ポリフェニルメタンポリイソシア
ネート(粗製MDI)及び変性MDI(カーボジイミド
変性MDI等)等が挙げられる。
NCO基にカプロラクタム、フェノール、三級アルコー
ル、オキシム等のブロック化剤を付加したブロックイソ
シアネートを用いることもできる。
メラミン、n−ブチル化メラミン及びiso−ブチル化
メラミン等が挙げられる。
ラフトポリマーの含有量は、結着樹脂100質量部に対
して、0.05質量部〜10質量部の割合であることが
好ましい。シリコーン系くし型グラフトポリマーの含有
量が0.05質量部未満の場合は、抵抗層表面の表面改
質が十分に行われず、その結果、表面汚れ低減の効果が
期待できない。また、シリコーン系くし型グラフトポリ
マーの含有量が10質量部を超えると、結着樹脂との相
溶性が低下したり、抵抗層の塗膜強度が低下したりす
る。
1×1012Ω・cmの範囲にあることが好ましい。抵抗
層の体積抵抗率が1×107Ω・cmよりも低い場合に
は、感光体にピンホールや傷等の表面欠陥が存在する
と、接触帯電域全面にわたって帯電電荷が乗らなくなる
いわゆる「電荷抜け」が生じ易くなる。電荷抜けが発生
すると、出力画像はその電荷抜け部分に対応して、正規
現像の場合は白抜けし、反転現像の場合は黒抜けし、画
像品位が低下する。また、体積抵抗率が1×10 12Ω・
cmを超えると、印加電圧が降下して適正な放電電流が
得られず、感光体の帯電性が悪化する。直流のみを印加
するDC帯電方式の場合は、帯電の不均一に起因する微
小な横スジや微小な横白スジが発生し易くなる。
製される。
た溶液中に所定量の導電剤を加え、ビーズミル、サンド
ミル、ボールミル、3本ロール、ペイントシェーカー、
高圧衝突分散機、羽型攪拌機又はホモジナイザー等の塗
料分散機を用いて導電剤を分散する。次いで、この導電
剤分散液を導電性弾性層1b上に、浸漬塗工法、スプレ
ー塗工法、ロールコート法、カーテンコート法又はグラ
ビア印刷等の塗工方法で塗布する。更に、熱風循環乾燥
機や赤外線乾燥炉等を用いて溶剤を除去し、導電性弾性
層1b上に乾燥塗膜として抵抗層1cを形成する。
範囲が好ましい。膜厚が2μm未満の場合は耐電圧性が
低下し易い。すなわち、感光体にピンホールや傷等の表
面欠陥が存在すると、抵抗層が絶縁破壊し易くなる。ま
た、弾性層1aの表面粗さの影響を少なくするためには
抵抗層1bの膜厚は5μm以上が好ましい。一方、膜厚
が1000μmを超えると、溶剤を揮発させるのに時間
がかかり、生産性が悪くなり易い。
の膜厚は50μm以下が好ましい。膜厚が50μmを超
えると、体積抵抗率が1×107〜1×1012Ω・cm
の範囲にあっても、帯電の不均一に起因する微小な横ス
ジや微小な横白スジがわずかではあるが発生し易くな
る。
材表面の動摩擦係数と相関がある。帯電部材表面の汚れ
を低減させるためには、弾性層1aの表面に抵抗層1b
を設けた帯電ローラの場合は、「オイラーベルト方式」
で求めたステンレスフィルム(厚み20μm)表面との
動摩擦係数が0.20以下にすることが好ましい。更
に、耐久性の点から0.15以下にすることがより好ま
しい。このオイラーベルト方式の動摩擦係数の測定方法
は、ローラ自身を測定しているので、試験片やシートサ
ンプル、塗膜サンプルでの摩擦係数測定よりも実用的で
あり、表面汚れの付着性との相関関係が見られる。
からの低分子量成分がしみ出すのを防止する目的で、弾
性層1bと抵抗層1cの間に中間層1dを設けた構成に
しても構わない。
に詳しく説明する。
した加圧ニーダーで15分間混練した。
ロールを用い、加硫促進剤(ベンゾチアジルジスルフィ
ド(DM))2質量部及び加硫促進剤(テトラチウラム
モノスルフィド(TS))0.5質量部を加えて、5分
間混練して弾性層用コンパウンドを作製した。
テンレス棒を導電性支持体(芯金)とし、この外周に前
記コンパウンドを押出成形法により成形したのち、加硫
缶中で加圧水蒸気により160℃、30分間加熱して加
硫した。
(弾性層厚み3mm)、面長230mmの弾性層を有す
るローラを得た。
み2mmの加硫シートを作製し、JIS−K6911に
したがって測定した。測定は、温度23℃/相対湿度5
5%環境下で行い、抵抗率測定機(商品名:ハイレスタ
UP、三菱化学(株)製)を使用した(印加電圧10
V、測定時間1分間)。得られた弾性層材料の体積抵抗
率は、4×107Ω・cmであった。
コーン系くし型ポリマー(試料No.A〜E)の組成を
表1に示した。いずれも式(I)とラジカル重合性モノ
マーを共重合して得られたものである。
0.8mm)を分散メディアとして、竪型サンドミルで
5時間分散した。ビーズを分離した分散液にヘキサメチ
レンジイソシアネート三量体(イソシアヌレート体)を
NCO/OH=1.0になるように加え、抵抗層用塗料
を調整した。
塗料を浸漬コートしたのち、熱風循環乾燥炉中で、温度
140℃で1時間乾燥した。乾燥後の抵抗層の厚みは1
8μmであった。
をアルミニウム箔(厚み100μm)上にバーコータで
塗工したサンプルを用いて測定した。測定は温度23℃
/相対湿度55%環境下で行い、抵抗率測定機(商品
名:ハイレスタUP、三菱化学(株)製)を使用した
(印加電圧10V、測定時間1分間)。得られた抵抗層
の体積抵抗率は、5×1011Ω・cmであった。
の帯電ローラとした。
ーザビームプリンタ(商品名:LBP−1660、キヤ
ノン(株)製)に使用するプロセスカートリッジ(商品
名:EP−52カートリッジ、キヤノン(株)製)に装
着した。次いで、このプリンターに1次帯電用電源とし
て外部から高圧電源を接続して使用し、感光体の暗部電
位が−600Vになるように直流電圧を印加した。
温低湿環境(温度15℃、相対湿度10%)下で、A4
紙サイズ文字画像(画像印字比率5%原稿)を1000
0枚出力して実施した。画像評価は、耐久試験前後に同
環境下で横ハーフトーン画像(1200dpi、1ドッ
ト2スペース・ハーフトーン)を10枚出力して行っ
た。画像評価は次のようにした。 ○:均一な画像が得られた。 △:画像上にごくわずかに帯電ローラ周期(38mmピ
ッチ)の濃度ムラが発生した。 ×:画像上に帯電ローラ周期(38mmピッチ)の濃度
ムラが発生した。
10000枚通紙後にも安定した高品位の画像が得られ
た。画像ランクは○であった。
>帯電ローラの動摩擦係数は、図5に示したような方法
で測定した。
ジ51に接続されるとともに他端に一定荷重Wが与えら
れたシート状体52(例えば、ステンレスフィルムやプ
ラスチックフィルム)を、軸固定した帯電ローラの表面
に所定の巻付け角度θ(実施例では90°)で接触させ
ておき、該ローラを矢印方向に一定速度で回転させるこ
とによりシート状体を該ローラ表面で摺動させるときの
張力Tを検出するようにしたローラ摩擦係数測定機で評
価した。このとき検出した張力Tを、次のオイラーの式
に適用して動摩擦係数μを求めた。
ンレスフィルム(厚み25μm、幅20mm)を用い、
総荷重W=100gの条件で、画像耐久試験の前後で測
定した。耐久後の測定は、帯電ローラ表面を乾拭きした
のち実施した。結果を表2に示した。
像耐久後、帯電ローラ表面に付着した汚れの量を図6に
示した通りの装置で測定した。
1の先端を帯電部材表面に軽く当て、長手方向にスライ
ドさせて、トナー等の表面の付着物をホース63の先の
吸引ポンプで吸い取る。吸い口61から吸い込まれたト
ナー等の付着物は、精密フィルター部62に捕獲され
る。付着物量の測定は、付着物吸引前後のフィルター部
62の質量差すなわち吸い込まれた付着物量Mと、帯電
ローラ表面の吸引面積Sを測り、M/S(mg/c
m2)として求めた。結果を表2に示した。
で作製した帯電ローラをプロセスカートリッジ(商品
名:EP−52カートリッジ、キヤノン(株)製)に組
み込んで、温度40℃/相対湿度95%の環境下に30
日間放置した。次いで、プロセスカートリッジから帯電
ローラを取り外す際に感光ドラムとの貼り付き性を観察
した。更に、帯電ローラが当接していた感光体の表面を
光学顕微鏡で詳しく観察した。
くし型ポリマー(試料A)の添加量を振った実験結果を
表2に示した。
た以外は、実施例1と同様に帯電ローラを作製し、各評
価を実施した。実験結果を表2に示した。
た以外は、実施例1と同様に帯電ローラを作製し、各評
価を実施した。実験結果を表2に示した。
た以外は、実施例1と同様に帯電ローラを作製し、各評
価を実施した。実験結果を表2に示した。
た以外は、実施例1と同様に帯電ローラを作製し、評価
を実施した。実験結果を表2に示した。
た以外は、実施例1と同様に帯電ローラを作製し、評価
を実施した。実験結果を表3に示した。
た以外は、実施例1と同様に帯電ローラを作製し、評価
を実施した。実験結果を表3に示した。
た以外は、実施例1と同様に帯電ローラを作製し、評価
を実施した。実験結果を表3に示した。
た以外は、実施例1と同様に帯電ローラを作製し、評価
を実施した。実験結果を表4に示した。
試験10000枚通紙後にハーフトーン画像に帯電ロー
ラ周期(38mmピッチ)の濃度ムラが発生した。
た以外は、実施例1と同様に帯電ローラを作製し、評価
を実施した。実験結果を表4に示した。
トーン画像に帯電ローラ周期(38mmピッチ)の濃度
ムラが発生した。
た以外は、実施例1と同様に帯電ローラを作製し、評価
を実施した。実験結果を表4に示した。
トーン画像に帯電ローラ周期(38mmピッチ)の濃度
ムラが発生した。
の抵抗層が前記式(I)と、重合性官能基を有する化合
物とを共重合させて得られるシリコーン系くし型グラフ
トポリマーを含有しているので、表面の汚れ付着が極め
て少ない帯電部材を提供することが可能となった。
成装置及びプロセスカートリッジは、長期にわたって均
一で高品位な画像が得ることが可能となった。
響を受け易いDC帯電に効果がある。
る。
る。
ある。
測定方法を示す概略図である。
着量測定方法の概略図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも弾性層と、
該弾性層の表面を覆う抵抗層とを有する帯電部材におい
て、該抵抗層が下記式(I)と重合性官能基を有する化
合物とを共重合させて得られるシリコーン系くし型グラ
フトポリマーを含有することを特徴とする帯電部材。 【化1】 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、置換基を有し
てもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール
基を示し、R2は置換基を有してもよいアルキル基又は
置換基を有してもよいアリール基を示し、Xはハロゲン
原子又は置換基を有してもよいアルコキシ基を示す。n
は1〜3の整数であり、mは0又は1であり、pはmが
0のとき0〜3の整数であり、qは0〜10の整数であ
る) - 【請求項2】 前記抵抗層において、結着樹脂100質
量部に対して、前記シリコーン系くし型グラフトポリマ
ーが0.05質量部〜10質量部含有されている請求項
1に記載の帯電部材。 - 【請求項3】 結着樹脂がε−カプロラクトン変性水酸
基含有アクリルポリマーを主体としてなる請求項1又は
2に記載の帯電部材。 - 【請求項4】 結着樹脂がε−カプロラクトン変性水酸
基含有アクリルポリマーと、イソシアネート化合物ある
いはメラミン化合物の反応物を主体としてなる請求項1
又は2に記載の帯電部材である。 - 【請求項5】 帯電部材の動摩擦係数が0.20以下で
ある請求項1〜4のいずれかに記載の帯電部材。 - 【請求項6】 前記抵抗層の膜厚が5μm〜50μmで
ある請求項1〜5のいずれかに記載の帯電部材。 - 【請求項7】 電子写真感光体と、該電子写真感光体に
接触配置される帯電部材、露光手段、現像手段及び転写
手段を備える画像形成装置において、該帯電部材として
請求項1〜6のいずれかに記載の帯電部材を用いること
を特徴とする画像形成装置。 - 【請求項8】 帯電部材に印加される電圧が直流電圧で
ある請求項7に記載の画像形成装置。 - 【請求項9】 電子写真感光体及び該電子写真感光体に
接触配置された帯電部材を備え、画像形成装置に着脱自
在であるプロセスカートリッジにおいて、該帯電部材と
して請求項1〜6のいずれかに記載の帯電部材を使用す
ることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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