JP2003207167A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2003207167A
JP2003207167A JP2002009311A JP2002009311A JP2003207167A JP 2003207167 A JP2003207167 A JP 2003207167A JP 2002009311 A JP2002009311 A JP 2002009311A JP 2002009311 A JP2002009311 A JP 2002009311A JP 2003207167 A JP2003207167 A JP 2003207167A
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Hirokazu Okada
広和 岡田
Tomoharu Fukuda
知治 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、排水タンクに溜まった水を簡単な構
成で排水タンクの外にこぼれることを防止できることを
課題とする。 【解決手段】蒸発器15で発生した結露水を貯留すると
共に、本体1から着脱自在に装着される排水タンク27
を備えた空気調和機において、排水タンク27上面に排
水用の開口部29を有するカバー28を装着させ、開口
部29の下側に、先端部30aが排水タンク27の満水
水位よりも上方に位置する傾斜板30を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内空気を除湿す
る除湿機能を有する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の空気調和機に装着された
排水タンクは、特開2001−208372号公報(F
24F 1/00)に記載されているように、排水タン
クの上面カバーに排水タンク底面方向に複数のリブを延
設することで、本体から排水タンクを引き出したとき、
この排水タンクに慣性力が働いて水が移動しようとして
も、リブによって水の移動が抑制されるため、排水用開
口部から水がこぼれにくい構成となっている。
【0003】しかしながら、上記構成では、リブの先端
を少なくとも満水水位よりも低い位置まで延設しなけれ
ばならないことから、リブの長さが長くなり加工が困難
で強度も弱くなるとともに、水位が上がってくるとリブ
が浸水するため、水アカがリブの表面に付着し、清掃に
手間がかかるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、排水タンク
に溜まった水を簡単な構成で排水タンクの外にこぼれる
ことを防止できる空気調和機を提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、本体に設けら
れた吸気口及び排気口と、該排気口と吸気口とを連通す
る空気流路と、該空気流路に配設された蒸発器と、該蒸
発器に冷媒を循環させる圧縮機と、前記蒸発器で発生し
た結露水を貯留すると共に、前記本体に着脱自在に装着
される排水タンクと、該排水タンク上面を覆うと共に、
排水用の開口部を有するカバーとを備え、前記開口部周
縁から下方に向かって斜めに延設し、先端部が前記排水
タンクの満水水位よりも上方に位置する水防壁を形成し
たことを特徴とする。
【0006】上記構成によって、前記吸気口から吸い込
まれた空気は、前記蒸発器で除湿された後、前記排気口
から乾燥した空気を吹き出し、前記蒸発器で除湿された
水は、前記排水タンクに貯水される。そして、前記排水
タンク内の水を捨てる際、前記排水タンクを本体から引
き出したとき、慣性力によって移動する水が前記排水タ
ンクの内壁面に衝突して飛散しても、この飛散した水を
前記水防壁に衝突させて阻止できるため、前記開口部の
外に水がこぼれることを防止できる。また、前記水防壁
は、前記排水タンクの満水時でも浸水しないので、前記
水防壁の表面に水アカが付着することがなく、清掃が簡
単にできるとともに、前記傾斜板の長さも短くできるの
で、容易に加工でき、強度を増すことができる。
【0007】また、前記開口部は、四角形状に形成して
前記排水タンクの内壁面近傍に配置し、前記水防壁は、
前記排水タンクの着脱方向と同方向に傾斜し、前記内壁
面側の前記開口部の一辺から延設された傾斜板であるこ
とを特徴とするので、前記排水タンクの着脱方向に強い
慣性力が働いた時、前記排水タンクの内壁面に水が勢い
よく衝突して飛散しても、前記傾斜板が前記排水タンク
の内壁面の近くにあるので、前記開口部から飛び出よう
とする水を確実に阻止できる。
【0008】また、前記傾斜板は、先端部にいくほど前
記内壁面との間隔が広がるので、飛散した水が前記傾斜
板の先端部付近に衝突するときは、水の勢いも減速する
ため、再び水が飛散することが抑えられ、前記開口部か
ら水が飛び出して前記排水タンクの外にこぼれることが
ない。
【0009】更に、前記傾斜板の先端部は、前記開口部
の一辺と対向する他辺の略真下まで延設したことを特徴
とするので、前記開口部を前記傾斜板が塞いだ状態とな
り、前記開口部から水が飛び出ることを確実に防止でき
る。
【0010】また、前記傾斜板の両側端と前記開口部周
縁とをつなぐ側壁を形成したことを特徴とするので、横
から跳ね上がる水を前記側壁によって阻止することがで
き、前記開口部から水がこぼれることがない。
【0011】また、前記水防壁は、前記開口部周縁の一
部を残してつないだ湾曲状の湾曲壁であることを特徴と
するので、前記排水タンク内の水を捨てる際、前記排水
タンクを本体から引き出したとき、慣性力によって移動
する水が前記排水タンクの内壁面に衝突して飛散して
も、この飛散した水を前記湾曲壁に衝突させて阻止でき
るため、前記開口部の外に水がこぼれることを防止でき
る。また、前記湾曲壁は、前記排水タンクの満水時でも
浸水しないので、前記湾曲壁の表面に水アカが付着する
ことがなく、清掃が簡単にできる。
【0012】また、前記開口部を前記排水タンクの内壁
面近傍に配置し、前記湾曲壁は、前記開口部の前記内壁
面側と対向する部分を開口してつないだことを特徴とす
るので、前記排水タンクの着脱方向に強い慣性力が働い
た時、前記排水タンクの内壁面に水が勢いよく衝突して
飛散しても、前記湾曲壁が前記排水タンクの内壁面の近
くにあるので、前記開口部から飛び出ようとする水を確
実に阻止できる。
【0013】また、前記排水タンクの前方底面側に把手
を設け、前記開口部は、前記排水タンクの後方側に配置
させたことを特徴とするので、前記把手を持って前記開
口部が下側になるように前記排水タンクを傾けると、前
記排水タンクに溜まった水を前記開口部から簡単に排水
することができ、使い勝手が向上する。
【0014】また、前記開口部を前記カバーの左右両端
に設けたこを特徴とするので、排水時に前記排水タンク
を右側、もしくは左側に傾けても、前記開口部が左右ど
ちらにもあるので、溜まった水をどちらか一方の開口部
より排水することができ、使い勝手が向上する。
【0015】また、前記排水タンクの結露水が満水水位
に達したとき、前記圧縮機の運転を停止することを特徴
とするので、前記蒸発器の表面で水分が結露しなくなる
ため、前記排水タンクの水位が満水水位よりも上がるこ
とがない。従って、前記水防壁は浸水しないので、前記
水防壁の表面に水アカが付着することがない。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例の形態を図1乃
至図5に基づいて以下に詳述する。
【0017】1は、上方から見て前後方向に長い矩形状
の本体で、一対のケース2、3及び底板4とから構成さ
れている。
【0018】5は、前記本体1内を上部室6と下部室7
との2室に仕切る仕切板である。
【0019】8は、前記本体1の前面と後面に形成され
た吸気口、9は、前記本体1上面に形成された排気口、
10は、前記吸気口8と排気口9とを連通する空気流路
である。
【0020】11は、前記空気流路10に配設された送
風機で、モータ12とファン13とから構成され、前記
吸気口8から空気を吸い込み、前記空気流路10を介し
て前記排気口9から排気するようになっている。
【0021】14は、前記送風機11より上流側に配設
された熱交換部で、蒸発器15と該蒸発器15の下流側
に配設された凝縮器16とから構成され、前記仕切板5
上面に立設された支持部17と一方の前記ケース2に形
成された保持部18により固定されている。
【0022】19は、前記本体1上面に起倒自在に設け
られた取手、20は、前記下部室7を収納室21と機械
室22の2室に区画する区画板である。前記収納室21
は、前記本体1に形成された装着口23を介して着脱自
在に装着される後述の排水タンク27を収納し、機械室
22は、後述する圧縮機24を収納するようになってい
る。
【0023】24は、前記機械室22内に配設された圧
縮機で、前記凝縮器16及び前記蒸発器15と図示しな
い配管により連結され、凝縮器16及び蒸発器15に冷
媒を循環させるようになっている。
【0024】前記圧縮機24によって凝縮器16及び蒸
発器15に冷媒を循環させることにより、凝縮器16で
熱の放出動作、蒸発器15で熱の吸収動作を行うため、
前記吸気口8から前記本体1内に吸い込まれた空気は、
蒸発器15を通過する際に冷やされ、空気中の水分が蒸
発器15表面に結露することにより除湿され、凝縮器1
6を通過する際に暖められて相対湿度を低下させて前記
排気口9から排気される。前記蒸発器15表面に付着し
た結露水は、前記仕切板5に滴下する。
【0025】25は、前記蒸発器15下方の仕切板5に
形成された凹所で、前記蒸発器15から仕切板5上に滴
下した結露水が集まるようになっている。そして、この
結露水は、前記凹所25の略中央に形成された排水孔2
6から排出される。
【0026】27は、前記収納室21に装着口23から
着脱自在に収納される排水タンクで、前記仕切板5上に
滴下した結露水が前記排水孔26を介して前記排水タン
ク27へ案内されるようになっている。
【0027】28は、前記排水タンク27上面を覆うカ
バーで、該カバー28の後方側の左右両端には、前記排
水タンク27に溜まった結露水を排出するための四角形
の開口部29が形成され、右側の前記開口部29は、前
記排水孔26に対向する位置に設けられ、排水孔26か
ら滴下する結露水を前記排水タンク27内に案内するよ
うになっている。
【0028】30は、前記排水タンク27の前記開口部
29の内壁面27a側の一辺29aから下方に向かって
斜めに延設された傾斜板で、該傾斜板30は、図4に示
すように前記排水タンク27の着脱方向と同方向で、水
平面に対し約45度傾けられて形成されている。また、
先端部30aに行くほど前記内壁面27aとの間隔が広
がるようになっている。また、前記先端部30aは、前
記開口部29の一辺29aと対向する他辺29bの略真
下に位置し、且つ、前記排水タンク27の満水水位より
も上方に位置するようになっている。
【0029】更に、前記傾斜板30の両端側には、前記
開口部29の周縁とをつなぐ側壁30bが形成されてお
り、前記開口部29の他辺29bと前記先端部30a、
前記側壁30bとによって形成された開口が、前記開口
部29と連通して形成されている。
【0030】このように前記側壁30bを設けることに
よって、前記排水タンク27を引き出したときに、横方
向に飛散する水の動きを止めることができ、また、横方
向からの水が前記排水タンク27外へもれることを防止
できる。
【0031】また、本実施例では、前記傾斜板30と側
壁30bとは略直角に接合して構成したが、図6に示す
ように、前記開口部29周縁の他辺29bを残して湾曲
状の湾曲壁40を接合するようにしても構わない。
【0032】前記排水タンク27には、図示しない満水
検知手段が設けられており、前記排水タンク27内に結
露水が所定水位まで溜まったことを検知し、満水状態を
報知するとともに、前記圧縮機24の運転を停止するよ
うになっている。
【0033】31は、前記排水タンク27の前方底面側
に設けられた把手で、該把手31を手で持って前記排水
タンク27を前記本体1から取り外して、前記開口部2
9が下側になるように前記排水タンク27を傾けると、
前記排水タンク27に溜まった結露水を前記開口部29
から簡単に排水できるようになっている。この際、前記
排水タンク27を右側、もしくは左側に傾けても、前記
開口部29が左右どちらにもあるので、溜まった水をど
とらか一方の開口部より排水することができる。
【0034】32は、前記排水タンク27の装着口23
が形成された面の前記本体1上方に設けられた操作部
で、運転・停止を行うスイッチ33、図示しない運転状
態を表示する表示部及び前記排水タンク27の満水状態
を検知した際に報知する満水表示部等が配設されてい
る。
【0035】次に、上記構成における動作について説明
する。
【0036】操作部32のスイッチ33を操作すると、
室内の空気は、モータ12の駆動により本体1に設けら
れた吸気口8から本体1内に取り込まれ、蒸発器15で
結露することにより除湿され、凝縮器16で暖められた
後、排気口9から室内に戻される。
【0037】蒸発器15で結露した水分は水滴となって
仕切板5上に滴下し、仕切板5に形成された排水孔26
及びカバー28に形成された開口部29を介して排水タ
ンク27に流れ落ちる。排水タンク27内に結露水が所
定量溜まると、図示しない制御部が圧縮機24の運転を
停止させると共に、図示しない満水表示部を点灯させて
排水タンク27内が満水状態であることを報知する。
【0038】そして、排水タンク27を本体1から引き
出す際に、排水タンク27内に溜まった水が慣性力によ
り移動して内壁面27aに衝突して飛散するが、この水
は、図4に示すように傾斜板30に衝突し、更に、横に
飛散する水も側壁30bによって止められるので、開口
部29から飛び出そうとする水が阻止される。また、傾
斜板30の先端部30a付近に衝突する水は減速して衝
突するので、衝撃が緩和されて水の再飛散を抑制できる
ため、開口部29から水が飛び出して排水タンク27の
外にこぼれること防止できる。また、傾斜板30の先端
部30aは、排水タンク27が満水になっても浸水しな
いので、傾斜板30の表面に水アカが付着することがな
く、加えて、傾斜板30の長さも短くできるので、加工
が容易で強度も向上する。更に、傾斜板30の先端部3
0aは、開口部29の一辺29aと対向する他辺29b
の略真下に位置するので、開口部29を傾斜板30が塞
いだ状態となり、開口部29から水が飛び出ることを確
実に防止できる。
【0039】そして、使用者は、把手31を持って、開
口部29が下側になるように排水タンク27を傾ける
と、排水タンク27に溜まった結露水を開口部29から
簡単に排水できる。排水タンク27内の水を捨てた後、
再び本体1内に排水タンク27を装着すると、満水状態
が解消され、再び除湿動作が開始される。
【0040】以上のように、前記傾斜板30を前記開口
部29周縁から下方に向かって斜めに延設し、前記先端
部30aが前記排水タンク27の満水水位よりも上方に
位置させたので、前記排水タンク27を前記本体1から
引き出したとき、慣性力によって移動する水が前記排水
タンク27の内壁面27aに衝突して飛散しても、この
水は、前記開口部29から飛び出る前に前記傾斜板30
に衝突するため、前記開口部29から水が飛び出して前
記排水タンク27の外に水がこぼれることがない。ま
た、前記傾斜板30は、前記排水タンク27が満水にな
っても浸水しないので、前記傾斜板30の表面に水アカ
が付着することがなく、清掃が簡単にできるとともに、
前記傾斜板30の長さも短くできるので、容易に加工で
きるという効果がある。
【0041】また、前記開口部30は、四角形状に形成
して前記排水タンク27の内壁面27a近傍に配置し、
前記傾斜板30は、前記排水タンク27の着脱方向と同
方向に傾斜し、前記内壁面27a側の前記開口部30の
一辺30aから下方に向かって延設されたので、前記排
水タンク27の着脱方向に強い慣性力が働いて、水が勢
いよく前記排水タンク27の内壁面27aに衝突して
も、前記傾斜板30が前記排水タンク27の内壁面27
aの近くにあり、前記開口部29から飛び出ようとする
水を確実に阻止できるという効果がある。
【0042】また、前記傾斜板30は、先端部にいくほ
ど前記内壁面27aとの間隔が広くなるように傾斜させ
たので、飛散した水が前記傾斜板30の先端部30a付
近に衝突するときは、水の勢いも減速するため、前記傾
斜板30で再び水が飛散することがなくなり、水が前記
開口部29から飛び出すことを確実に防止できるという
効果がある。
【0043】また、前記傾斜板30の先端部30aは、
前記開口部29の一辺29aと対向する他辺29bの略
真下まで延設したので、前記開口部29を前記傾斜板3
0が塞いだ状態となり、前記開口部29から水が飛び出
ることを防止できるという効果がある。
【0044】また、前記傾斜板30の両側端と前記開口
部29周縁とをつなぐ前記側壁30bを形成したので、
横から跳ね上がる水も前記側壁30bによって止めら
れ、前記開口部29から水が飛び出ることを防止できる
という効果がある。
【0045】また、前記排水タンク27の前方底面側に
把手31を設け、前記開口部29は、前記排水タンク2
7の後方側に配置させたので、前記把手31を持って前
記開口部29が下側になるように前記排水タンク27を
傾けるだけで、前記排水タンク27に溜まった水を前記
開口部29から簡単に排水することができ、使い勝手を
向上させることができるという効果がある。
【0046】また、前記開口部29を前記カバー28の
両端に設けたので、排水時に前記排水タンク27を右
側、もしくは左側に傾けても、前記開口部29が左右ど
ちらにもあるので、溜まった水をどとらか一方の開口部
より排水することができ、使い勝手を向上せることがで
きるという効果がある。
【0047】また、前記排水タンク27の結露水が満水
水位に達したとき、前記圧縮機24の運転を停止するの
で、前記排水タンク27の水位が満水水位よりも上がる
ことがないため、前記傾斜板30の浸水による水アカの
付着を防止でき、清掃が簡単にできるという効果があ
る。
【0048】
【発明の効果】本発明の請求項1によると、排水タンク
上面を覆うと共に、排水用の開口部を有するカバーとを
備え、前記開口部周縁から下方に向かって斜めに延設
し、先端部が前記排水タンクの満水水位よりも上方に位
置する水防壁を形成したので、前記排水タンクに慣性力
が働いたとき、前記排水タンク内の内壁面に衝突して飛
散した水は、前記開口部から飛び出る前に前記水防壁に
衝突するため、前記開口部から水が飛び出して前記排水
タンクの外に水がこぼれることを防止できる。また、前
記水防壁は、前記排水タンクが満水になっても浸水しな
いので、前記水防壁の表面に水アカが付着することがな
く、清掃が簡単にできるとともに、前記傾斜板の長さも
短くできるので、容易に加工でき強度も向上するという
等の効果を奏する。
【0049】本発明の請求項2によると、前記開口部
は、四角形状に形成して前記排水タンクの内壁面近傍に
配置し、前記水防壁は、前記排水タンクの着脱方向と同
方向に傾斜し、前記内壁面側の前記開口部の一辺から延
設された傾斜板であるので、前記排水タンクの内壁面に
水が勢いよく衝突しても、前記傾斜板が前記排水タンク
の内壁面の近くにあるため、前記開口部から飛び出よう
とする水を確実に阻止できる等の効果を奏する。
【0050】本発明の請求項3によると、前記傾斜板
は、先端部にいくほど前記内壁面との間隔が広がるよう
に傾斜しているので、前記傾斜板の先端部付近で衝突す
る水の衝撃を緩和させ、再び水が飛散することを抑え
て、前記開口部から水が飛び出して前記排水タンクの外
に水がこぼれることを防止できる等の効果を奏する。
【0051】本発明の請求項4によると、前記傾斜板の
先端部は、前記開口部の一辺と対向する他辺の略真下ま
で延設されたので、前記開口部を前記傾斜板が塞いだ状
態となり、前記開口部から水が飛び出ることを確実に阻
止し、前記排水タンクの外に水がこぼれることを防止で
きる等の効果を奏する。
【0052】本発明の請求項5によると、前記傾斜板の
両側端と前記開口部周縁とをつなぐ側壁を形成したの
で、横から跳ね上がる水が前記開口部からこぼれること
を防止できる等の効果を奏する。
【0053】本発明の請求項6によると、前記水防壁
は、前記開口部周縁の一部を残してつないだ湾曲状の湾
曲壁であるので、慣性力によって移動する水が前記排水
タンクの内壁面に衝突して飛散しても、この飛散した水
を前記湾曲壁に衝突させて阻止できるため、前記開口部
の外に水がこぼれることを防止できる。また、前記湾曲
壁は、前記排水タンクの満水時でも浸水しないので、前
記湾曲壁の表面に水アカが付着することがなく、清掃が
簡単にできる等の効果を奏する。
【0054】本発明の請求項7によると、前記開口部を
前記排水タンクの内壁面近傍に配置し、前記湾曲壁は、
前記開口部の前記内壁面側と対向する部分を開口してつ
ないだので、前記排水タンクの着脱方向に強い慣性力が
働いた時、前記排水タンクの内壁面に水が勢いよく衝突
して飛散しても、前記湾曲壁が前記排水タンクの内壁面
の近くにあるので、前記開口部から飛び出ようとする水
を確実に阻止できる等の効果を奏する。
【0055】本発明の請求項8によると、前記排水タン
クの前方底面側に把手を設け、前記開口部は、前記排水
タンクの後方側に配置させたので、前記把手を持って前
記開口部が下側になるように前記排水タンクを傾けるだ
けで、前記排水タンクに溜まった水を前記開口部から簡
単に排水することができ、使い勝手を向上させることが
できる等の効果を奏する。
【0056】本発明の請求項9によると、前記開口部を
前記カバーの左右両端に設けたので、排水時に前記排水
タンクを右側、もしくは左側に傾けても、溜まった水を
どとらか一方の開口部より排水することができ、使い勝
手を向上させることができる等の効果を奏する。
【0057】本発明の請求項10によると、前記排水タ
ンクの結露水が満水水位に達したとき、前記圧縮機の運
転を停止するので、前記排水タンクの水位が満水水位よ
りも上がることがないため、前記水防壁の浸水による水
アカの付着を防止でき、清掃が簡単にできると等の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す除湿機の本体正面図で
ある。
【図2】同除湿機の側面断面図である。
【図3】同除湿機の前面断面図である。
【図4】同除湿機の要部拡大図である。
【図5】同除湿機の排水タンクにカバーを覆わせた時の
上面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す除湿機の要部拡大図
である。
【符号の説明】
1 本体 8 吸気口 9 排気口 15 蒸発器 24 圧縮機 27 排水タンク 29 開口部 28 カバー 30a 先端部 30 傾斜板(水防壁) 29a 開口部の一辺 29b 開口部の他辺 30b 側壁 40 湾曲壁(水防壁) 31 把手

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に設けられた吸気口及び排気口と、
    該排気口と吸気口とを連通する空気流路と、該空気流路
    に配設された蒸発器と、該蒸発器に冷媒を循環させる圧
    縮機と、前記蒸発器で発生した結露水を貯留すると共
    に、前記本体に着脱自在に装着される排水タンクと、該
    排水タンク上面を覆うと共に、排水用の開口部を有する
    カバーとを備え、前記開口部周縁から下方に向かって斜
    めに延設し、先端部が前記排水タンクの満水水位よりも
    上方に位置する水防壁を形成したことを特徴とする空気
    調和機。
  2. 【請求項2】 前記開口部は、四角形状に形成して前記
    排水タンクの内壁面近傍に配置し、前記水防壁は、前記
    排水タンクの着脱方向と同方向に傾斜し、前記内壁面側
    の前記開口部の一辺から延設された傾斜板であることを
    特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記傾斜板は、先端部にいくほど前記内
    壁面との間隔が広がるように傾斜させたことを特徴とす
    る請求項2記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 前記傾斜板の先端部は、前記開口部の一
    辺と対向する他辺の略真下まで延設したことを特徴とす
    る請求項3記載の空気調和機。
  5. 【請求項5】 前記傾斜板の両側端と前記開口部周縁と
    をつなぐ側壁を形成したことを特徴とする請求項3記載
    の空気調和機。
  6. 【請求項6】 前記水防壁は、前記開口部周縁の一部を
    残してつないだ湾曲状の湾曲壁であることを特徴とする
    請求項1記載の空気調和機。
  7. 【請求項7】 前記開口部を前記排水タンクの内壁面近
    傍に配置し、前記湾曲壁は、前記開口部の前記内壁面側
    と対向する部分を開口してつないだことを特徴とする請
    求項6記載の空気調和機。
  8. 【請求項8】 前記排水タンクの前方底面側に把手を設
    け、前記開口部は、前記排水タンクの後方側に配置させ
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項7記載の空気調
    和機。
  9. 【請求項9】 前記開口部を前記カバーの左右両端に設
    けたことを特徴とする請求項1乃至請求項8記載の空気
    調和機。
  10. 【請求項10】 前記排水タンクの結露水が満水水位に
    達したとき、前記圧縮機の運転を停止することを特徴と
    する請求項1乃至請求項9記載の空気調和機。
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