JP2003206759A - 電子制御スロットルバルブの故障検出装置 - Google Patents

電子制御スロットルバルブの故障検出装置

Info

Publication number
JP2003206759A
JP2003206759A JP2002005611A JP2002005611A JP2003206759A JP 2003206759 A JP2003206759 A JP 2003206759A JP 2002005611 A JP2002005611 A JP 2002005611A JP 2002005611 A JP2002005611 A JP 2002005611A JP 2003206759 A JP2003206759 A JP 2003206759A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
opening
drive motor
failure
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002005611A
Other languages
English (en)
Inventor
Shintaro Takenaka
中 伸 太 郎 竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikuni Corp
Original Assignee
Mikuni Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mikuni Corp filed Critical Mikuni Corp
Priority to JP2002005611A priority Critical patent/JP2003206759A/ja
Publication of JP2003206759A publication Critical patent/JP2003206759A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子制御スロットルバルブを用いたシステムに
おいて、バルブをデフォルト開度に戻す戻しスプリング
の折損等を検出する。 【解決手段】吸気通路1aを開閉するバルブ11、バル
ブ11を駆動するDCモータ16、DCモータ16が非
作動時にバルブ11をデフォルト開度に戻す戻しスプリ
ング17とを備えたシステムにおいて、DCモータ16
が非作動時におけるバルブ11の実スロットル開度をス
ロットル開度センサ20で検出し、その検出情報に基づ
きバルブ11がデフォルト開度にあるか否かを制御部1
10が判断し、デフォルト開度にない場合に、警告器1
70が警告信号を発する。これにより、運転者は故障し
ていると認識でき、修理等所望の対策を行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下、
エンジンと称す)の吸気系に配置されて吸入空気量を制
御する電子制御スロットルバルブの故障検出装置に関
し、特に、休止時にバルブを所定の開度に戻すためのス
プリングを備えた電子制御スロットルバルブの故障検出
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されたエンジンの吸入空気量
を制御する電子制御スロットルバルブとしては、吸気通
路内に配置されたバルブを、スロットルシャフト及び歯
車列を介してDCモータにより駆動し、一方、DCモー
タへの非通電時には、戻しスプリングの付勢力により、
例えば、車両の故障時等に退避走行が可能な空気量を確
保する所定開度(以下、デフォルト開度と称す)に復帰
させるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デフォルト
開度へのバルブの復帰動作は、戻しスプリングの付勢力
により行なわれるため、仮に戻しスプリングが折損した
状態で、デフォルト開度から離れた位置にバルブを作動
させた後にDCモータの駆動がオフとされると、バルブ
はデフォルト開度に戻らず、DCモータの駆動がオフと
された時点での開度に保持されることになる。その結
果、バルブの開度によっては、例えば、再始動、あるい
は、その他の車両故障等が発生した際に退避走行等を行
なうことができなくなる。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
成されたものであり、その目的とするところは、バルブ
を所定開度(例えば、デフォルト開度)に戻すための戻
しスプリングに異常が発生した場合は、その異常を検出
して、ユーザに警告し修理を促すと共に、その他の車両
故障等の際に退避走行等を確実に行なえるような電子制
御スロットルバルブの故障検出装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電子制御スロッ
トルバルブの故障検出装置は、内燃機関の吸気通路を開
閉するバルブと、バルブを駆動する駆動モータと、駆動
モータが非作動時にバルブを所定開度に戻す戻しスプリ
ングとを備えた電子制御スロットルバルブの故障検出装
置であって、上記駆動モータが非作動時におけるバルブ
の開度を検出する開度検出手段と、開度検出手段の検出
情報に基づきバルブが所定開度にあるか否かを判断する
判断手段と、所定開度にないと判断手段が判断した場合
に故障を警告する警告手段と、を有することを特徴とし
ている。
【0006】この構成によれば、駆動モータが非作動の
状態で、開度検出手段がバルブの開度を検出し、この検
出情報に基づき、判断手段が所定開度にバルブがあるか
否かを判断する。ここで、例えば、戻しスプリングが折
損して付勢力を及ぼさなくなっていると、バルブは所定
開度から逸脱した位置に留まる。したがって、このと
き、判断手段は所定位置にバルブがないと判断し、警告
手段が故障を警告する。これにより、運転者は故障して
いると認識でき、早急に所望の対策を講じることができ
る。
【0007】また、本発明の電子制御スロットルバルブ
の故障検出装置は、内燃機関の吸気通路を開閉するバル
ブと、バルブを駆動する駆動モータと、駆動モータが非
作動時にバルブを所定開度に戻す戻しスプリングとを備
えた電子制御スロットルバルブの故障検出装置であっ
て、上記駆動モータが非作動時におけるバルブの開度を
検出する開度検出手段と、開度検出手段の検出情報に基
づきバルブが所定開度にあるか否かを判断する判断手段
と、所定開度にないと判断手段が判断した場合に駆動モ
ータの駆動範囲を所定の範囲に制限するように駆動制御
する制御手段と、を有することを特徴としている。
【0008】この構成によれば、駆動モータが非作動の
状態で、開度検出手段がバルブの開度を検出し、この検
出情報に基づき、判断手段が所定開度にバルブがあるか
否かを判断する。ここで、例えば、戻しスプリングが折
損して付勢力を及ぼさなくなっていると、バルブは所定
開度から逸脱した位置に留まる。したがって、このと
き、判断手段は所定位置にバルブがないと判断し、制御
手段はその後の駆動モータの駆動範囲を所定の範囲に制
限するように駆動制御する。これにより、運転者は、そ
の他の車両故障等が発生した場合に、安全な速度で車両
の退避走行等を確実に行なうことができる。
【0009】上記構成において、制御手段は、内燃機関
のアイドル開度以上かつ最大出力を抑える開度の範囲で
バルブを作動させるように、駆動モータの駆動範囲を制
限する、構成を採用できる。この構成によれば、制御手
段は、その後の駆動モータの駆動範囲を、バルブの作動
範囲がアイドル開度以上かつ最大出力を抑える開度範囲
に制限されるように駆動制御するため、エンジンのエン
スト等を防止でき、その他の車両故障等が発生した場合
にも、車両の退避走行等を安全な速度で確実に行なうこ
とができる。
【0010】上記構成において、所定開度にないと判断
手段が判断した場合に故障を警告する警告手段を有す
る、構成を採用できる。この構成によれば、故障(戻し
スプリングの折損等)を警告する警告手段及び駆動モー
タの駆動範囲を所定の範囲に制限する制御手段を兼ね備
えるため、運転者は故障していると認識した上で、車両
の退避走行等を安全な速度で確実に行なうことができ、
その後、修理等を講じることができる。
【0011】上記両発明の構成において、開度検出手段
は、内燃機関の停止後、駆動モータを作動させてバルブ
を全開させた後に駆動モータへの通電を停止し、所定時
間経過後におけるバルブの開度を検出する、構成を採用
できる。この構成によれば、エンジンの停止後、すなわ
ち、キースイッチをオフした後に、駆動モータを作動さ
せてイニシャライズ動作(学習動作)を行なう際に、故
障の有無を検出することができる。また、バルブを一旦
全開させた後、その挙動が安定するための所定時間経過
後にバルブの開度を検出するため、戻しスプリングに異
常がある場合に、その異常を確実に検出することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面に基づき説明する。図1及び図2は、本発
明に係る電子制御スロットルバルブの故障検出装置の一
実施形態を示すものであり、図1は電子制御スロットル
バルブを備えたドライブバイワイヤシステムの概略図、
図2は電子制御スロットルバルブを示す断面図である。
【0013】このシステムは、図1に示すように、エン
ジン1の吸気系に配置されて吸入空気量を制御する電子
制御スロットルバルブ10、全体の制御を司る制御系1
00等により構成されている。電子制御スロットルバル
ブ10は、図1及び図2に示すように、吸気通路1aを
開閉するバタフライ式のバルブ11、バルブ11を回動
自在に支持するスロットルシャフト12、スロットルシ
ャフト12の端部に固着された歯車13、歯車13に噛
合する小歯車14aと大歯車14bとが一体的に形成さ
れた二段歯車14、大歯車14bに噛合するピニオン1
5をもつ駆動モータとしてのDCモータ16、バルブ1
1をデフォルト開度に戻すための戻しスプリング17、
バルブ11の開度(実スロットル開度)を検出する開度
検出手段としてのスロットル開度センサ20等により形
成されている。
【0014】ここで、スロットル開度センサ20は、ホ
ール素子等の磁気センサを用いた非接触式センサである
が、接触式の機械式センサ等その他のセンサであっても
よい。また、戻しスプリング17は、捩り変形により付
勢力を生じる捩り式のスプリングであるが、バルブ11
をデフォルト開度に戻す付勢力を発生するものであれ
ば、その他のスプリングでもよい。
【0015】制御系100は、種々の演算を行なうと共
に制御信号を出力するCPU等からなる制御部110、
スロットル開度センサ20からの検出信号(検出情報)
を処理して制御部110に送る検出回路120、制御部
110から制御信号に基づいてDCモータ16を駆動す
る駆動回路130、アクセルペダル2の踏込み量を検出
するペダルセンサ3からの検出信号を処理して制御部1
10に送る検出回路140、エンジン1の始動及び停止
を行なうキースイッチ4のオン/オフ状態等を検出して
その検出情報を制御部110に送る検出回路150、エ
ンジン1の運転に関する制御マップあるいはDCモータ
16の駆動マップ等が予め記憶された記憶部160、制
御部110から制御信号に基づき故障を警告する警告手
段としての警告器170等により形成されている。尚、
警告器170としては、視覚により警告を行なう警告ラ
ンプ、あるいは、聴覚により警告を行なう警告ブザー等
が挙げられる。
【0016】ここで、制御部110は、スロットル開度
センサ20の検出信号に基づきバルブ11が所定開度
(ここでは、デフォルト開度)にあるか否かを判断する
判断手段と、バルブ11が所定開度にない場合にDCモ
ータ16の駆動範囲を所定の範囲に制限するように駆動
制御する制御手段との役割を兼ねるものである。
【0017】制御系100及び電子制御スロットルバル
ブ10における制御及び動作について説明すると、先
ず、アクセルペダル2が踏み込まれると、ペダルセンサ
3がその踏込み量を検出し、検出回路140がその検出
信号を処理して制御部110に送る。制御部110は、
その検出情報と記憶部160に記憶された制御マップ等
に基づき、駆動回路130に対して制御信号を発する。
駆動回路130は、その制御信号に基づいてDCモータ
16を適宜駆動制御する。
【0018】すなわち、DCモータ16は、制御部11
0からの制御信号及び駆動回路130により、戻しスプ
リング17の付勢力に抗して、所望の方向及び角度位置
に回転制御される。そして、DCモータ16の回転によ
り、二段歯車14及び歯車13を介して、スロットルシ
ャフト12が回転させられ、バルブ11が所望の開度に
調整される。これにより、エンジン1の運転状態に応じ
て、吸気通路1aの面積が適宜調整され、吸入空気量が
制御される。
【0019】一方、キースイッチ4がオフとされた状態
において、DCモータ16が非作動の状態となった場合
は、DCモータ16の回転トルクは発生しないため、戻
しスプリング17の付勢力により、スロットルシャフト
12が所定の角度位置まで回転させられて、バルブ11
が所定開度、すなわち、デフォルト開度に位置付けられ
る。ここで、デフォルト開度は、エンジン1がアイドル
運転状態にあるときの開度(アイドル開度)よりも大き
い値であり、エンジン1がエンストしないで車両が走行
できるような吸入空気量が確保される開度である。
【0020】次に、上記電子制御スロットルバルブ10
及び制御系100における故障の検出動作について、図
3及び図4を参照しつつ説明する。ドライブバイワイヤ
システムを採用した制御系においては、キースイッチ4
がオフ(OFF)とされてエンジン1が停止した直後
に、イニシャライズ動作と呼ばれるセンサの学習動作が
行なわれる。したがって、故障の検出動作は、この学習
動作に併せて行なわれるようになっている。
【0021】例えば、図3に示すようにエンジン1がア
イドル運転状態におる場合に、キースイッチ4がオフと
されると(図4中のステップS1)、そのオフ状態を検
出回路140が検出し、制御部110が、駆動回路13
0に向けて所定の目標スロットル開度制御信号を発す
る。これにより、DCモータ16は、バルブ11がアイ
ドル開度→若干大きめの開度→全閉→全開を辿るよう
に、回転駆動する。
【0022】そして、バルブ11が全開に達してスロッ
トルバブル全開信号が発せられ(図4中のステップS
2)から、バルブ11の挙動が安定する程度の時間T1
を経た後、制御部110はDCモータ16をオフ(OF
F)にして(図4中のステップS3)、非作動の状態に
する。これにより、DCモータ16の回転トルクは消滅
する。
【0023】したがって、戻しスプリング17が正常な
場合は、図3中の二点鎖線(実スロットル開度)で示す
ように、バルブ11はその付勢力によりデフォルト開度
に戻る。一方、戻しスプリング17に異常(折損等)が
ある場合は、その付勢力は作用しないため、図3中の実
線(実スロットル開度)で示すように、バルブ11はD
Cモータ16が停止した位置に対応する全開の状態に留
まる。
【0024】そこで、DCモータ16がオフとされてか
ら所定時間T2経過した後に、制御部110は、スロッ
トル開度センサ20に、バルブ11の実スロットル開度
(θ)を検出させる(図4中のステップS4)。ここ
で、所定時間T2とは、戻しスプリング17が正常な場
合において、DCモータ16がオフとされてからバルブ
11がデフォルト開度に戻り挙動が安定するまでに必要
な時間である。
【0025】続いて、得られた実スロットル開度(θ)
の検出情報に基づき、制御部110は、その実スロット
ル開度(θ)が所定開度にあるか否か(ここでは、デフ
ォルト開度θd±Δα(許容範囲)の開度範囲にあるか
否か)を判断する(図4中のステップS5)。
【0026】ここで、実スロットル開度(θ)が所定開
度から逸脱していると判断された場合は、制御部110
は「戻しスプリング17が折損している(故障してい
る)」と判断し(図4中のステップS6)、警告器17
0に向けて制御信号を発し、警告器170は故障を警告
する信号を発する(図4中のステップS7)。例えば、
警告ランプによる光の点滅あるいは警告ブザーによる発
音等が行なわれる。その後、故障の検出動作が終了す
る。
【0027】これにより、運転者は、装置が故障してい
ることを認識でき、修理等を行なうことができる。一
方、ステップS5において、実スロットル開度(θ)が
所定開度にあると判断された場合は、制御部110は
「戻しスプリング17は正常である」と判断し(図4中
のステップS8)、何ら警告のための信号等を発するこ
となく、検出動作が終了する。
【0028】図5及び図6は、上記電子制御スロットル
バルブ10及び制御系100における故障検出動作の他
の実施形態を示すものである。この検出動作において
は、図5中のステップS7だけが前述の図4に示す動作
と異なるため、このステップS7についてのみ説明す
る。
【0029】すなわち、ステップS6において、制御部
110は「戻しスプリング16が折損している(故障し
ている)」と判断し、その後の運転動作において、予め
記憶部160に記憶された駆動マップに基づき、DCモ
ータ16の駆動範囲を所定の範囲に制限するように駆動
制御する。
【0030】この駆動マップとしては、図6中の実線で
示すように、戻しスプリング17が正常である場合の実
スロットル開度、すなわち、アイドル開度をθo、最大
出力を発生する最大出力開度をθmaxとすると、図6
中の二点鎖線で示すように、アイドル開度θoよりも大
きくてエンストを生じない開度θ1から最大出力開度θ
maxよりも小さくて最大出力を抑える開度θ2の範囲
に制限して、バルブ11を作動させるように、DCモー
タ16を駆動制御するものである。尚、ここでは、駆動
マップとして、アイドル開度θoよりも大きい開度θ1
を下限としたが、アイドル開度θoを下限(すなわちア
イドル開度θo以上の範囲)としてもよい。
【0031】これにより、その他の車両故障等が発生し
て退避走行等を行なう場合に、エンストを防止でき、
又、安全な速度で、車両を確実に退避場所まで走行させ
ることができる。
【0032】上記実施形態においては、制御部110が
「戻しスプリング17に異常あり」と判断した場合の処
理動作として、警告器170により警告信号を発する
(警告手段を有する)場合、あるいは、制御部110が
DCモータ16の駆動範囲を所定の範囲に制限して駆動
制御する(DCモータ16の駆動を制限する制御手段を
有する)場合、をそれぞれ示したが、これに限定される
ものではなく、故障(戻しスプリングの折損等)を警告
する警告手段及び駆動モータの駆動範囲を所定の範囲に
制限する制御手段を兼ね備えた構成を採用してもよい。
この場合、運転者は、警告手段により故障していると認
識した上で、エンジン1を始動して車両の退避走行等を
確実の行なうことができる。
【0033】また、上記実施形態においては、検出の対
象として、バルブ11をデフォルト開度に戻すための戻
しスプリング17の異常を検出する場合を示したが、こ
れに限定されるものではなく、DCモータ16が非作動
の状態で、バルブ11をアイドル開度に戻す戻しスプリ
ングがある場合に、この戻しスプリングの異常を検出す
るのに適用してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上の述べたように、本発明に係る電子
制御スロットルバルブの故障検出装置によれば、駆動モ
ータが非作動時でのバルブの開度を検出し、この検出情
報に基づきバルブが所定開度にあるか否かを判断し、所
定開度にないと判断した場合に警告手段が故障を警告す
るようにしたことにより、戻しスプリングが折損して付
勢力を及ぼさなくなったような場合に、運転者は故障し
ていることを認識でき、早急に所望の対策を講じること
ができる。
【0035】また、駆動モータが非作動時でのバルブの
開度を検出し、この検出情報に基づきバルブが所定開度
にあるか否かを判断し、所定開度にないと判断した場合
に、制御手段が駆動モータの駆動範囲を所定の範囲に制
限するように駆動制御するようにしたことにより、戻し
スプリングが折損して付勢力を及ぼさなくなった状態
で、さらにその他の車両故障等が発生した場合に、運転
者は、例えば車両を走行させて退避させることができ
る。特に、制御手段が、駆動モータの駆動範囲を制限し
て、アイドル開度以上かつ最大出力を抑える開度の範囲
でバルブを作動させるようにすることで、エンジンのエ
ンスト等を防止でき、車両の退避走行等を安全な速度で
確実に行なうことができる。
【0036】さらに、バルブの開度を検出するタイミン
グを、エンジン停止後に駆動モータを作動させてバルブ
を全開させた後の所定時間経過後に設定することによ
り、エンジンの停止後のイニシャライズ動作(センサの
学習動作)に併せて故障の有無を検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子制御スロットルバルブの故障
検出装置を適用するシステムの概略構成図である。
【図2】電子制御スロットルバルブを示す断面図であ
る。
【図3】本発明に係る故障検出動作を行なう際のタイム
チャートである。
【図4】本発明に係る故障検出動作の一実施形態を示す
フローチャートである。
【図5】本発明に係る故障検出動作の他の実施形態を示
すフローチャートである。
【図6】図5に示す故障検出動作における駆動モータの
駆動範囲(スロットル開度)を示すグラフである。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関) 1a 吸気通路 2 アクセルペダル 3 ペダルセンサ 4 キースイッチ 10 電子制御スロットルバルブ 11 バルブ 12 スロットルシャフト 13 歯車 14 二段歯車 15 ピニオン 16 DCモータ(駆動モータ) 17 戻しスプリング 20 スロットル開度センサ(開度検出手段) 100 制御系 110 制御部(制御手段、判断手段) 120,140,150 検出回路 130 駆動回路 160 記憶部 170 警告器(警告手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気通路を開閉するバルブ
    と、前記バルブを駆動する駆動モータと、前記駆動モー
    タが非作動時に前記バルブを所定開度に戻す戻しスプリ
    ングと、を備えた電子制御スロットルバルブの故障検出
    装置であって、 前記駆動モータが非作動時における前記バルブの開度を
    検出する開度検出手段と、前記開度検出手段の検出情報
    に基づき前記バルブが前記所定開度にあるか否かを判断
    する判断手段と、前記所定開度にないと前記判断手段が
    判断した場合に故障を警告する警告手段と、を有する、
    ことを特徴とする電子制御スロットルバルブの故障検出
    装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の吸気通路を開閉するバルブ
    と、前記バルブを駆動する駆動モータと、前記駆動モー
    タが非作動時に前記バルブを所定開度に戻す戻しスプリ
    ングと、を備えた電子制御スロットルバルブの故障検出
    装置であって、 前記駆動モータが非作動時における前記バルブの開度を
    検出する開度検出手段と、前記開度検出手段の検出情報
    に基づき前記バルブが前記所定開度にあるか否かを判断
    する判断手段と、前記所定開度にないと前記判断手段が
    判断した場合に前記駆動モータの駆動範囲を所定の範囲
    に制限するように駆動制御する制御手段と、を有する、
    ことを特徴とする電子制御スロットルバルブの故障検出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、内燃機関のアイドル開
    度以上かつ最大出力を抑える開度の範囲で前記バルブを
    作動させるように、前記駆動モータの駆動範囲を制限す
    る、ことを特徴とする請求項2記載の電子制御スロット
    ルバルブの故障検出装置。
  4. 【請求項4】 前記所定開度にないと前記判断手段が判
    断した場合に故障を警告する警告手段、を有する、こと
    を特徴とする請求項2又は3に記載の電子制御スロット
    ルバルブの故障検出装置。
  5. 【請求項5】 前記開度検出手段は、前記内燃機関の停
    止後、前記駆動モータを作動させて前記バルブを全開さ
    せた後に前記駆動モータへの通電を停止し、所定時間経
    過後における前記バルブの開度を検出する、ことを特徴
    とする請求項1ないし4いずれかに記載の電子制御スロ
    ットルバルブの故障検出装置。
JP2002005611A 2002-01-15 2002-01-15 電子制御スロットルバルブの故障検出装置 Pending JP2003206759A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002005611A JP2003206759A (ja) 2002-01-15 2002-01-15 電子制御スロットルバルブの故障検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002005611A JP2003206759A (ja) 2002-01-15 2002-01-15 電子制御スロットルバルブの故障検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003206759A true JP2003206759A (ja) 2003-07-25

Family

ID=27644605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002005611A Pending JP2003206759A (ja) 2002-01-15 2002-01-15 電子制御スロットルバルブの故障検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003206759A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008063964A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Denso Corp 排気還流装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008063964A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Denso Corp 排気還流装置
JP4683300B2 (ja) * 2006-09-05 2011-05-18 株式会社デンソー 排気還流装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006257923A (ja) 内燃機関の電子スロットル制御装置
JP2008157049A (ja) 内燃機関の可変動弁制御装置
JPH03271528A (ja) スロットル弁制御装置
JP2003201866A (ja) 車両用電子スロットルバルブの制御システム
JP2003206759A (ja) 電子制御スロットルバルブの故障検出装置
JP2001303978A (ja) スロットル制御装置
USRE35250E (en) Method of and an apparatus for detecting a fault in a return system
JP4094296B2 (ja) 電子制御スロットル装置
JP2005098178A (ja) スロットル弁制御装置
JP2003214223A (ja) 電子制御スロットル式エンジンの始動制御装置
JP2006138222A (ja) 電子制御スロットル装置
WO2004033877A1 (ja) スロットル装置
JP4518075B2 (ja) エンジンの開閉弁制御装置
JP2006152824A (ja) スロットル制御システム
JP2011007115A (ja) 内燃機関のスロットル制御装置
JP4717839B2 (ja) 自動二輪車のエンジン制御装置
JP2005330972A (ja) スロットルバルブ駆動方法
JP2001098958A (ja) スロットルバルブ装置及びその制御方法
JP2006322356A (ja) スロットル制御装置
JP2005076553A (ja) 電子スロットル制御装置
JP2007231833A (ja) 内燃機関の排気制御装置
JP2003083093A (ja) 内燃機関における絞り弁制御装置
JPH05231189A (ja) スロットルバルブのリターンスプリング折損チェック方法
JP2003214198A (ja) 電子制御スロットルの診断装置
JP2598341B2 (ja) 自動車用エンジンのスロットルバルブ制御装置