JP2003205977A - 可撓性複室容器 - Google Patents
可撓性複室容器Info
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Abstract
状態で確実に固定できる可撓性複室容器を提供する。 【解決手段】 容器壁13同士を剥離不能に溶着した強
シール部15を備えて内部に収容空間19が形成された
容器本体10と、容器本体10の容器壁13を介して開
放操作可能な隔離部25と、隔離部25とは異なる位置
に貫通穴18を設けて平面状に形成された縁部密封部2
7とを備え、内部に区画室29が形成された収容容器2
0とを有し、容器本体10の強シール部15を構成する
容器壁13間に縁部密封部25が配置されて、収容容器
20が容器本体10の収容空間19に収容されているの
で。貫通穴18に強シール部15の樹脂が進入して機械
的に係合するため、収容容器20を容器本体10に確実
に固定することができる。
Description
室容器に係り、特に、一部の容器の収容空間内に他の容
器が収容された可撓性複室容器に関する。
収容する可撓性容器の分野では、複数の成分を隔離して
収容し、使用時に収容物を外気に晒すことなく容器内で
混合できる複室容器が多用されている。例えば特許第2
994417号等では、樹脂製の容器本体の収容空間内
に他の樹脂製の収容容器が収容された形態の複室容器が
提案されている。このような複室容器は、容器本体の収
容空間内の収容物と収容容器の収容物とが隔離して収容
されていて、使用前に容器本体の容器壁を介して収容容
器の開放操作を行い、収容容器の収容物を容器本体の収
容空間内に排出させることにより、各容器の収容物を混
合することができる。ところで、このような複室容器の
多くは、容器本体の溶着部分に収容容器の一部を挟持さ
せることにより、収容空間内の収容容器が固定されてい
る。容器本体の容器壁を介して収容容器の開放操作を行
いやすくするためであり、また、各容器の収容物を混合
後に排出させる際、収容容器が内部で移動して排出口を
閉塞することを防止するためである。しかしながら、収
容容器の一部を容器本体の溶着部分に挟持させる場合、
各容器の表面を十分に溶融した状態で溶着しなければな
らず、溶着に長時間を要したり、高い押圧力を要し、製
造に手間がかかるという問題点があった。特に、溶着面
を構成する樹脂同士が互いに相溶性の悪いものである場
合には、固定することができないという問題点があっ
た。
問題点を解決するためになされたものであり、収容容器
を容器本体の収容空間内に配置した状態で確実に固定で
きる可撓性複室容器を提供することを目的とする。
の本発明の可撓性複室容器は、容器壁同士が剥離不能に
溶着された強シール部を備えて内部に収容空間が形成さ
れた容器本体と、前記容器本体の容器壁を介して開放操
作可能な隔離部と、該隔離部とは異なる位置に凹凸部を
設けて平面状に形成された縁部密封部とを備え、内部に
区画室が形成された収容容器とを有し、前記凹凸部が前
記容器本体の強シール部を構成する容器壁間に配置され
て、前記収容容器が該容器本体に固定されていることを
特徴とする。本発明によれば、容器壁同士が剥離不能に
溶着されて形成される強シール部の該容器壁間に、収容
容器の縁部密封部の凹凸部が配置されているので、強シ
ール部形成時に強シール部を構成する容器壁の樹脂が収
容容器の凹凸部の凹み部分に侵入することができる。そ
のため凹み部分に侵入した容器壁の樹脂と凹凸部とが機
械的に係合することにより、容器本体と収容容器と確実
に接合することができる。従って、容器本体の容器壁の
内表面を構成する樹脂と収容容器の外表面の材料とが溶
着できない組合わせであっても収容容器を確実に固定す
ることができ、また、容器本体の容器壁の内表面を構成
する樹脂と収容容器の外表面の材料とが互いに相溶性を
有して溶着可能な組合せであっても接合しやすく、両者
を十分に溶着しなくても収容容器を固定でき、さらに十
分に溶着すれば更に強固に固定することができる。な
お、本発明において、凹凸部が縁部密封部を貫通するも
のであると、該凹凸部を通して強シール部を構成する両
側の容器壁の樹脂同士が溶着することも可能となり、よ
り確実に固定することができる。さらに、収容容器の縁
部密封部の先端が容器本体の強シール部の中間に配置さ
れていると、収容容器の縁部密封部の形成された一方側
の縁部の周囲を容器本体の容器壁同士が直接溶着した強
シール部で囲むことができるため、容器本体の容器壁の
内表面を構成する樹脂と収容容器の壁材の外表面を構成
する材料とが互いに溶着せず、両者の境界部分に微細な
間隙が生じるような場合であっても、該間隙が容器本体
の収容空間と外部との間を連続することがなく、収容空
間を確実に密封することができる。
て具体的に説明する。図1は、本発明の一実施形態の可
撓性複室容器を示す正面図、図2はその縦断面図であ
る。図において、1は複室容器であり、容器本体10と
収容容器20とからなっている。容器本体10は、上端
部に容器壁13の内壁面同士を剥離不能に強シールした
上部密封部15、下端部に排出口16を配置した状態で
該内壁面同士を剥離不能に強シールした下部密封部17
を備え、内部に収容空間19が形成されている。この収
容空間19は容器壁13の内壁面同士を剥離可能に溶着
した弱シールからなる仕切部11により2つの収容室1
8a、18bに仕切られている。収容容器20は、下端
部に壁材23の内壁面同士を剥離可能に弱シールした隔
離部25を有するとともに、上端部に該壁材23の内壁
面同士を剥離不能に、かつ平面状に強シールした縁部密
封部27を有し、内部に区画室29が形成されている。
隔離部25は容器本体10の容器壁13を介して壁材2
3を押圧することにより接合面を剥離させて開放するこ
とができるようになっている。また、縁部密封部27に
は、該縁部密封部27の厚さ方向に貫通する凹凸部とし
ての貫通穴30が設けられている。そして、区画室29
が容器本体10の収容室18a内に配置されるように収
容容器20は容器本体10内に収容されている。さら
に、該貫通穴30の一部、ここでは全部が収容容器20
の上部密封部15の内部に埋設されるように収容容器2
0の縁部密封部27を容器本体10の上端密封部27の
一対の容器壁13間に配置されている。しかも、この実
施形態では、収容容器20の縁部密封部27の先端27
aが容器本体10の上部密封部27の中間部分に配置さ
れている。なお、前記平面状の縁部密封部27とは、一
対の容器壁13間に配置した状態で上部密封部15を形
成できる程度に平面的であればよく、表裏面に凸部分を
有する形状であっても上部密封部を形成できる限り平面
的である。
9には、それぞれ液体の収容物が収容されている。収容
対象としては、製造時または保存時に、隔離して収容し
ておき、使用前に混合するような加熱処理された複数の
成分であり、例えば、複数の成分を隔離して収容した輸
液等の薬剤、クリーム、ローション、ヘアカラー等の化
粧品、調味料、飲料等の食品など、任意の加熱処理を要
する収容物を収容することができる。なお、何れにおい
ても少なくとも1つの区画室に収容される成分は、収容
室3、4に収容される成分より、加熱による変質を生じ
易い易熱変質性の成分である。この実施形態では、収容
室3、4に、例えば使用前に混合される同一又は異なる
輸液が収容されている。この輸液としては、アミノ酸、
糖、脂肪、及び電解質の1種または2種以上を含有する
輸液が挙げられる。ここでは収容室3にはアミノ酸或い
はアミノ酸及び電解質含有液が収容され、収容室4には
糖或いは糖及び電解質含有液が収容されている。一方、
複数の区画室8には、少なくとも2種以上のビタミン
が、少なくとも一部のビタミンを他のビタミンと隔離す
るように、別々に収容されている。他のビタミンの一部
が収容室3、4に収容されていてもよい。このビタミン
としては、ビタミンA、D、E、K等の脂溶性ビタミ
ン、ビタミンB1、B2、B6、B12、C、ニコチン
酸、パンテノール、ビオチン、葉酸等の水溶性ビタミン
などが挙げられる。このようなビタミンは、区画室8内
に、粉体等の形態で収容してもよいが、混合を容易にす
るために水性のビタミン含有液として収容するのが好ま
しい。ビタミン含有液は、ビタミンA、D、E、K、等
の脂溶性ビタミンの場合、界面活性剤等の可溶化剤を用
いて水性媒体中に分散した分散液として、ビタミンB
1、B2、B6、B12、C、ニコチン酸、パンテノー
ル、ビオチン、葉酸等の水溶性ビタミンの場合、水溶液
とすることができる。
容器20の壁材23の材料について説明する。容器本体
10の容器壁13の材料としては、容器壁13を介して
収容容器20の隔離部25を開放させることができる程
度の可撓性を有していれば特に限定されるものではない
が、上端密封部15及び下端密封部17を溶着により形
成するため、少なくとも最内層を構成する材料が収容空
間19b内に収容された収容物に対して安定な樹脂から
なる材料を用いる。なお、医療用容器として使用する場
合、医療用容器として安全性が認められる樹脂層を有す
るものが好ましい。医療用容器の樹脂としては、内容物
の薬剤に影響を与えず、溶出物が生じないものが好まし
く、例えばポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ア
クリル共重合体、アイオノマー、ポリイミド系樹脂、フ
ッ素系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリカーボネート樹脂、シリコン樹脂、ポリブタジ
エン樹脂などの樹脂が挙げられ、特にポリオレフィン系
樹脂が好ましい。ポリオレフィン系樹脂としては、低密
度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等のαオレ
フィン樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル共重合体、アイ
オノマー、或いはこれらの混合物などが挙げられる。低
温で不完全に溶着することにより剥離可能な弱シールを
形成できるとともに、高温で完全に溶着することにより
剥離不能な強シールが形成できる樹脂を内層に使用する
場合、例えばαオレフィン樹脂を選択することができ、
直鎖状低密度ポリエチレンとポリプロピレンとの混合物
からなる樹脂が好適である。また、ガス透過性を低下す
るために、ガス透過性の低い樹脂層を積層してもよく、
さらに、外層或いは中間層に金属、無機物等からなる非
樹脂層を積層してもよい。ガス透過性の低い樹脂として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステル系樹脂、ポリエチレンナフタ
レート、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコ
ール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン等のポリ
アミド、セロファン等の樹脂が挙げられる。また、ガス
透過性の低い非樹脂層としては、例えばアルミ等の金属
薄膜層、アルミナ蒸着層、シリカ蒸着層などのセラミッ
ク蒸着層などが挙げられる。さらに、遮光フィルム、色
付フィルムを用いて遮光することも可能である。
ては、任意に選択でき、前記容器本体10と同様の材料
を選択することも可能であるが、最外層を構成する材料
が収容空間19内の収容物と接触するため、該収容物に
対する安定性を有する材料からなるのが好ましく、最内
層を構成する材料は、区画室29に収容される収容物に
対して安定性を有する材料からなるのが好ましい。な
お、最外層を構成する材料が容器本体10の最内層を構
成する材料と同一である必要はなく、また互いに相溶性
を有する必要もない。材料の形態としては、このような
樹脂を最内層或いは最外層に使用し、単層、あるいは多
層の樹脂積層体として、インフレーション成形、押出成
形、射出成形、ブロー成形、若しくは真空成形などによ
り形成したフィルム、チューブ、成形体などを成形し、
必要によりこれを溶着することにより使用することがで
きる。この実施形態では、容器本体10の容器壁13と
して、最内層が直鎖状低密度ポリエチレンとポリプロピ
レンの混合樹脂からなり、外層が直鎖状低密度ポリエチ
レンからなるインフレーションチューブを用い、収容容
器20の壁材23として、容器壁13の最内層と相溶性
の低い環状ポリオレフィンの内面の一部に直鎖状低密度
ポリエチレンとポリプロピレンの混合樹脂を積層した真
空成形品を使用している。
するには、まず、予め形成されたチューブを用いて、常
法に従って排出口16を配置した状態で下端を剥離不能
に熱溶着して強シールからなる下端密封部17を形成す
るとともに、容器中間部分を剥離可能に熱溶着して弱シ
ールからなる仕切部11を形成し、収容室18a、18
bを形成することにより容器本体10を形成する。一
方、収容容器20を形成するには、予め収容室18aの
壁面より小さく形成されたカップ状の成型品を用い、下
端側を剥離可能に熱溶着することにより隔離部25を形
成するとともに両側部を剥離不能に熱溶着して、区画室
29を形成する。そして、区画室29に収容物を収容
し、上端側を熱溶着して密封するとともに貫通穴30を
形成して縁部密封部27を形成する。次に、収容容器2
0を容器本体10の収容室18a内に配置するととも
に、貫通穴30を容器本体10の上端密封部15を形成
する位置に配置し、必要により仮止めする。そして、容
器本体10には、上端の開口部分から収容室18a内に
収容物を充填する。充填後、収容容器20の縁部密封部
27を容器壁11間に挟持した状態で、該容器本体10
の開口部分を剥離不能に熱溶着して上端密封部15を形
成する。このとき、縁部密封部27の貫通穴30及び上
端部27aを上端密封部15内に埋設させる。また、必
要により、収容室18aを密封する際に吊りり下げフッ
ク用の開口部を形成してもよい。そして複室容器1を反
転させて、排出口16から収容室18bに収容物を充填
して密封する。これにより収容物入りの複室容器1が形
成される。その後、必要により、収容物入り複室容器1
を高圧蒸気滅菌処理する等、加熱処理して、この実施形
態の加熱処理済の収容物入複室容器1を製造する。
法について説明する。まず、この複室容器1は収容室1
8a、18b間の仕切部11並びに収容容器20の隔離
部25が閉塞した状態で保存される。このとき、仕切部
11の接合面同士を密着させるように保護しておくのが
好ましく、例えば仕切部11を容器壁11の外側からク
リップ等により挟持したり、仕切部11に沿って複室容
器1を折り曲げて保存してもよい。そして、使用するに
は、仕切部11の保護を解除し、容器本体10の容器壁
13を外側から押圧し、或いは引き離すことにより、仕
切部11を剥離させて収容室18a、18b間を連通さ
せる。これにより、仕切部11を構成する容器壁13が
変位可能になるため、収容空間19の容積が増加して容
器本体1の容器壁11が変形させやすくなる。その後、
収容容器20に対応する容器本体10の容器壁13を外
側から押圧して変形させ、該容器壁13を介して収容容
器20の壁材23を押圧することにより区画室29内の
内圧を増加し、隔離部23を剥離させる。これにより、
収容室18a、18b及び区画室29内に収容されてい
た収容物を収容空間19内で混合する。このようにして
容器本体1の内部で外気に晒すことなく混合した後、例
えば吊下穴を用いてフックに吊り下げ、該排出口16を
密封したゴム栓に排出具の針を刺通して排出具から排出
させるなど、排出口18から混合された収容物を排出す
ることにより使用することができる。
れば、容器壁13同士が剥離不能に溶着されて形成され
る上端密封部15の該容器壁13の間に、貫通穴30が
設けられた収容容器20の縁部密封部27が配置されて
いるので、貫通穴30が上端密封部15を構成する容器
壁13間に配置された状態で上端密封部15が形成され
ている。そのため、上端密封部15の形成時に容器壁1
3の樹脂が貫通穴30内に侵入することができ、進入し
た樹脂が貫通穴30と機械的に係合し、容器本体10と
収容容器20との結合を確実なものとすることができ
る。この実施形態では、貫通穴30を通して両側の容器
壁13の内層の樹脂同士が直接溶着している。従って、
容器本体10の容器壁13の内表面を構成する樹脂と収
容容器20の外表面の材料とが溶着しない組合わせであ
っても、収容容器20を確実に固定することができる。
なお、容器本体10の容器壁13の内表面を構成する樹
脂と収容容器20の外表面を構成する樹脂とが互いに相
溶性を有する溶着可能な材料であるとしても、容器壁1
3の樹脂と貫通穴30とが機械的に係合して収容容器2
0を容器本体10に確実に結合させることができるの
で、収容容器20の外表面を溶融させる前に容器本体1
0の内表面と接合したり、或いは低い押圧力で接合する
ことが可能である。この場合、十分に溶融して溶着して
より確実に固定することも当然可能であるが、このよう
にすれば溶着時の加熱時間を短縮化することができて好
ましい。また、このように収容容器20を容器本体10
に固定してあれば、高圧蒸気滅菌等の加熱処理時にもそ
の接合部分が破壊等を受けることなく、十分な強度を維
持することができる。さらに、収容容器20の縁部密封
部27の先端27aが容器本体10の上端密封部15の
中間に配置されているため、収容容器20の縁部密封部
27が形成された端部27a周囲を容器本体10の容器
壁13同士を直接溶着させた部分で囲むことができ、容
器本体10の容器壁13の内表面を構成する樹脂と収容
容器20の壁材23の外表面を構成する材料とが溶着せ
ずに、境界部分に微細な間隙が生じていたとしても、該
間隙が容器本体10の収容空間19と外部との間を連続
するようなことがなく、収容空間19を確実に密封状態
にすることができる。
ものではなく、適宜変更可能であり、例えば、凹凸部と
して上記では縁部密封部を貫通する円形の貫通穴を示し
たが、例えば図3(a)に示すように長穴形状であって
もよく、(b)、(c)に示すように縁部密封部27の
側部に切欠状に形成された凹凸部あってもよく、(d)
に示すように縁部密封部27の一部の幅を広くしたり、
縁部密封部27の一部の厚さを厚く形成してもよい。ま
た、凹凸部の形状も円形に限らず、四角形、多角形、楕
円、スリット、段差等、任意の形状を採用することがで
き、その数も適宜変更可能である。さらに、上記では複
数の収容室を有する容器本体を用いたが、1つの収容室
を有する容器本体であっても、また、連通可能な仕切部
により仕切られた3室以上の収容室を有する容器本体で
あっても本発明を同様に適用可能である。この場合、仕
切部の構成もクリックチップ方式等任意のものを選択す
ることができる。また、前記では1つの区画室を有する
1つの収容容器を用いたが、区画室の数及び収容容器の
数も当然に変更可能である。さらに、容器壁を介して開
放操作可能な隔離部として、壁材の内表面同士を剥離可
能に弱シールしたものを示したが、壁材自体を破断する
もの、連通孔を破断可能な閉塞部材により閉塞した所謂
クリックチップ方式のものなど、任意に変更可能であ
る。
容器壁同士を剥離不能に溶着した強シール部を備えて内
部に収容空間が形成された容器本体と、容器本体の容器
壁を介して開放操作可能な隔離部と、該隔離部とは異な
る位置に貫通穴を設けて平面状に形成された縁部密封部
とを備え、内部に区画室が形成された収容容器とを有
し、しかも、容器本体の強シール部を構成する容器壁間
に縁部密封部が配置されて、収容容器が容器本体の収容
空間に収容されているので、容器本体の強シール部を形
成する際、容器壁を構成する樹脂が収容容器の縁部密封
部の貫通穴に進入して機械的に係合させることができ、
これにより各容器の材料に関わらず、収容容器を容器本
体の収容空間内に配置した状態で確実に固定できる可撓
性複室容器を提供することができる。
ある。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 容器壁同士が剥離不能に溶着された強シ
ール部を備えて内部に収容空間が形成された容器本体
と、 前記容器本体の容器壁を介して開放操作可能な隔離部
と、該隔離部とは異なる位置に凹凸部を設けて平面状に
形成された縁部密封部とを備え、内部に区画室が形成さ
れた収容容器とを有し、 前記凹凸部が前記容器本体の強シール部を構成する容器
壁間に配置されて、前記収容容器が該容器本体に固定さ
れていることを特徴とする可撓性複室容器。 - 【請求項2】 前記凹凸部が、前記縁部密封部を貫通す
るものである請求項1に記載の可撓性複室容器。 - 【請求項3】 前記収容容器の壁材の外表面を構成する
材料が、前記容器本体の内表面を構成する樹脂と異なる
樹脂からなる請求項1または2に記載の可撓性複室容
器。 - 【請求項4】 前記収容容器の縁部密封部の先端が、前
記容器本体の強シール部の中間に配置されている請求項
1、2または3に記載の可撓性複室容器。
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