JP2003205830A - 制動制御装置 - Google Patents

制動制御装置

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JP2003205830A
JP2003205830A JP2002006495A JP2002006495A JP2003205830A JP 2003205830 A JP2003205830 A JP 2003205830A JP 2002006495 A JP2002006495 A JP 2002006495A JP 2002006495 A JP2002006495 A JP 2002006495A JP 2003205830 A JP2003205830 A JP 2003205830A
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金子  豊
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裕 神山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータポンプ等によって昇圧されるブレーキア
クチュエータの作動遅れを小さくする。 【解決手段】最終目標駆動力に応じた減速度指令値V
ddCOM でブレーキアクチュエータ6を作動する前に、制
動力が発生しない程度にブレーキアクチュエータ6を作
動させる予備制動を行う。具体的には、極小さな最小減
速度指令値VddCOML TDを出力してブレーキアクチュエー
タ6を予備制動させたり、準備信号によってモータポン
プや各バルブを事前に作動させる。予備制動や準備信号
の出力には、目標制動力である減速度指令値VddCOM
大きさや変化率、或いはスロットル開度“0”時のエン
ジントルクTe0とそのときのエンジントルク指令値Ter
との差分値などを用い、ブレーキによる制動が必要にな
る以前にブレーキアクチュエータが作動するようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば走行速度を制御
する走行速度制御装置などに用いられる制動制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような制動制御装置としては、例え
ば特開2000−233664号公報に記載されるもの
がある。この制動制御装置は、例えば走行速度が制限速
度以上であると判定されたときに、自動的に制動制御を
開始するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の制動制御装置では、実際に制動が必要になった時点
で制動手段が作動されるため、制動手段の構造によって
は、実際の制動力が発生するまでに応答遅れが発生する
という問題がある。本発明はこれらの諸問題に鑑みて開
発されたものであり、実際の制動力が発生するまでの応
答遅れを可及的に小さくすることができる制動制御装置
を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明のうち請求項1に係る制動制御装置は、自車
両前方の物体を検出する自車両前方物体検出手段と、前
記自車両前方物体検出手段で検出された自車両前方の物
体と自車両との相対位置又は相対速度が所定の関係にな
るように目標制動力を設定する目標制動力設定手段と、
前記目標制動力設定手段で設定された目標制動力に基づ
き、車輪を制動するための制動手段の作動状態を制御す
る目標制動力制御手段とを備え、前記目標制動力制御手
段は、前記目標制動力に基づく制動手段の作動状態制御
前に、当該目標制動力の変化量に応じて当該制動手段を
予備作動制御することを特徴とするものである。
【0005】また、本発明のうち請求項2に係る制動制
御装置は、前記請求項1の発明において、前記目標制動
力制御手段は、前記目標制動力に基づいて前記制動手段
及び車輪を駆動する駆動手段の作動状態を設定すると共
に、前記駆動手段で達成可能な最大制動力と実現してい
る制動力との差に基づいて前記制動手段の予備作動制御
を行うことを特徴とするものである。また、本発明のう
ち請求項3に係る制動制御装置は、前記請求項1又は2
の発明において、前記目標制動力制御手段は、前記制動
手段の予備作動制御として、制動流体圧源の作動を開始
することを特徴とするものである。
【0006】また、本発明のうち請求項4に係る制動制
御装置は、自車両前方の物体を検出する自車両前方物体
検出手段と、前記自車両前方物体検出手段で検出された
自車両前方の物体と自車両との相対位置又は相対速度が
所定の関係になるように目標制動力を設定する目標制動
力設定手段と、前記目標制動力設定手段で設定された目
標制動力に基づき、車輪を制動するための制動手段の作
動状態を制御する目標制動力制御手段とを備え、前記目
標制動力制御手段は、前記制動手段の応答特性が所定の
応答特性になるように、前記目標制動力に基づく制動手
段への制動指令値を補正することを特徴とするものであ
る。
【0007】また、本発明のうち請求項5に係る制動制
御装置は、自車両前方の物体を検出する自車両前方物体
検出手段と、前記自車両前方物体検出手段で検出された
自車両前方の物体と自車両との相対位置又は相対速度が
所定の関係になるように目標制動力を設定する目標制動
力設定手段と、前記目標制動力設定手段で設定された目
標制動力に基づき、車輪を制動するための制動手段の作
動状態を制御する目標制動力制御手段とを備え、前記目
標制動力制御手段は、前記目標制動力に基づく制動手段
の作動状態制御前に、静止摩擦の影響のない周期で当該
制動手段が微小動作する制動指令値を出力することを特
徴とするものである。
【0008】また、本発明のうち請求項6に係る制動制
御装置は、前記請求項5の発明において、前記制動制御
手段は、前記目標制動力の大きさに応じて、前記制動指
令値により前記制動手段が微小動作する周期を設定する
ことを特徴とするものである。また、本発明のうち請求
項7に係る制動制御装置は、前記請求項5又は6の発明
において、前記制動制御手段は、前記目標制動力の大き
さに応じて、前記制動指令値により前記制動手段が微小
動作する動作量を設定することを特徴とするものであ
る。
【0009】また、本発明のうち請求項8に係る制動制
御装置は、前記請求項5乃至7の何れかの発明におい
て、前記制動制御手段は、前記制動手段が微小動作する
制動指令値をパルス幅変調信号とし、その信号のデュー
ティを目標制動力の大きさに応じて設定することを特徴
とするものである。
【0010】
【発明の効果】而して、本発明のうち請求項1に係る制
動制御装置によれば、目標制動力に基づく制動手段の作
動状態制御前に、当該目標制動力の変化量に応じて当該
制動手段を予備作動制御する構成としたため、目標制動
力が大きくなり続けるようなときに予め予備制動制御を
行うことにより、目標制動力に基づいて制動手段を作動
したときの実際の制動力発生までの応答遅れを小さくす
ることができる。
【0011】また、本発明のうち請求項2に係る制動制
御装置によれば、目標制動力に基づいて制動手段及び駆
動手段の作動状態を設定すると共に、当該駆動手段で達
成可能な最大制動力と実現している制動力との差に基づ
いて制動手段の予備作動制御を行う構成としたため、駆
動手段の最大制動力と実現している制動力との差が小さ
いときには、引き続き制動手段による制動が必要になる
ので、それに合わせて予備制動を行うことにより、目標
制動力に基づいて制動手段を作動したときの実際の制動
力発生までの応答遅れをより一層小さくすることができ
る。
【0012】また、本発明のうち請求項3に係る制動制
御装置によれば、制動手段の予備作動制御として、制動
流体圧源の作動を開始する構成としたため、制動流体圧
による制動の応答遅れを確実に小さくすることができ
る。また、本発明のうち請求項4に係る制動制御装置に
よれば、制動手段の応答特性が所定の応答特性になるよ
うに、目標制動力に基づく制動手段への制動指令値を補
正する構成としたため、制動手段の実際の応答特性が設
定された所定の応答特性になるようにすることで、目標
制動力に基づいて制動手段を作動したときの実際の制動
力発生までの応答遅れを小さくすることができる。
【0013】また、本発明のうち請求項5に係る制動制
御装置によれば、目標制動力に基づく制動手段の作動状
態制御前に、静止摩擦の影響がなくなる周期で当該制動
手段が微小動作する制動指令値を出力する構成としたた
め、目標制動力に基づいて制動手段を作動したときの実
際の制動力発生までの応答遅れを小さくすることができ
る。また、本発明のうち請求項6に係る制動制御装置に
よれば、目標制動力の大きさに応じて、制動指令値によ
り制動手段が微小動作する周期を設定する構成としたた
め、目標制動力が大きいほど、目標制動力に基づいて制
動手段を作動したときの実際の制動力を大きくすること
が可能となり、その分だけ、実際の制動力発生までの応
答遅れをより一層小さくすることができる。
【0014】また、本発明のうち請求項7に係る制動制
御装置によれば、目標制動力の大きさに応じて、制動指
令値により制動手段が微小動作する動作量を設定する構
成としたため、目標制動力が大きいほど、目標制動力に
基づいて制動手段を作動したときの実際の制動力を大き
くすることが可能となり、その分だけ、実際の制動力発
生までの応答遅れをより一層小さくすることができる。
また、本発明のうち請求項8に係る制動制御装置によれ
ば、制動手段が微小動作する制動指令値をパルス幅変調
信号とし、その信号のデューティを目標制動力の大きさ
に応じて設定する構成としたため、制動指令値により制
動手段が微小動作する動作時間を長くすることができ、
これにより目標制動力が大きいほど、目標制動力に基づ
いて制動手段を作動したときの実際の制動力を大きくす
ることが可能となり、その分だけ、実際の制動力発生ま
での応答遅れをより一層小さくすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の制動制御装置の一
実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明
の制動制御装置を走行速度制御装置に展開した一実施形
態を示す概略構成図である。図中、符号7は駆動源であ
るエンジン、符号8はエンジンの駆動力を変換する自動
変速機である。また、符号1は、レーザや電波等を利用
し、自車両前方の物体を検出すると共に、その物体まで
の距離を検出することが可能な車間距離センサである。
また、符号2は、自車両の走行速度を検出する走行速度
センサである。また、符号5は、前記車間距離センサ1
で検出された車間距離が、例えば自車両の走行速度に応
じた目標車間距離になるように、自車両の走行速度、つ
まり駆動力や制動力を制御する走行速度コントロールユ
ニットである。また、符号3は、前記エンジン7の作動
状態を制御するスロットルアクチュエータ、また、符号
4は、前記自動変速機8の変速比を制御する変速機アク
チュエータ、また、符号6は、ブレーキペダルの踏込み
とは個別に各車輪の制動力を制御するブレーキアクチュ
エータであり、夫々、前記走行速度コントロールユニッ
ト5からの指令値(指令信号)に応じて作動状態が制御
される。
【0016】前記ブレーキアクチュエータ6は、例えば
図2のように構成されている。図中のマスタシリンダ1
1は既存のものであり、ブレーキペダル12の踏力をブ
ースタ13で倍力し、リザーバ14内の制動流体を昇圧
し、それをマスタシリンダ圧として、前左輪用ホイール
シリンダ9FL及び後右輪用ホイールシリンダ9RRの
系と、前右輪用ホイールシリンダ9FR及び後左輪用ホ
イールシリンダ9RLの系の二系統に出力する。なお、
符号15はブレーキスイッチである。
【0017】前記ブレーキアクチュエータ6は、このマ
スタシリンダ11と、各車輪のホイールシリンダ9FL
〜9RRとの間に介装されている。このブレーキアクチ
ュエータ6は、前記マスタシリンダ11と各系統のホイ
ールシリンダ9FL〜9RRとを断続するカットオフバ
ルブ16a、16bと、各系統のホイールシリンダ9F
L〜9RRの制動流体をマスタシリンダ11側に戻すリ
ターンバルブ17a、17bと、各系統毎に制動流体を
加圧したり、或いは各系統のホイールシリンダ9FL〜
9RRの制動流体圧を減圧したりするためのモータポン
プ18a、18bと、各系統毎に制動流体を蓄圧し、制
動流体を貯留するアキュームレータ19a、19bと、
各ホイールシリンダ9FL〜9RRの制動流体圧を増加
するための増圧バルブ20FL〜20RRと、各ホイー
ルシリンダ9FL〜9RRの制動流体圧を減少するため
の減圧バルブ21FL〜21RRとを備えている。
【0018】このブレーキアクチュエータ6により、各
ホイールシリンダ9FL〜9RRの制動流体圧を、マス
タシリンダ圧とは個別に制御するためには、図2に示す
ように、まず前記カットオフバルブ16a、16bを閉
じ、リターンバルブ17a、17bを開いた状態でモー
タポンプ18a、18bを作動し、各ホイールシリンダ
9FL〜9RRの制動流体圧を増加する場合には増圧バ
ルブ20FL〜20RRを開き、各ホイールシリンダ9
FL〜9RRの制動流体圧を減少する場合には減圧バル
ブ21FL〜21RRを開く。一方、各ホイールシリン
ダ9FL〜9RRの制動流体圧をマスタシリンダ圧とし
たいときには、前記カットオフバルブ16a、16bを
開き、リターンバルブ17a、17bを閉じ、各増圧バ
ルブ20FL〜20RRを開き、各減圧バルブ21FL
〜21RRを閉じる。なお、各バルブは電流比例弁であ
り、バルブへの電流値は、パルス幅変調(PWM:Puls
eWidth Modulation)による電圧デューティ信号等によ
って調整可能である。
【0019】次に、図3に本実施形態の走行速度制御装
置の構成をブロック図として示す。この制御器は、走行
速度と車間距離とを入力とし、走行速度を出力としてい
る。前記車間距離センサ1で検出された車間距離は、測
距信号処理部22で信号処理されて、自車両から前方物
体、より具体的には先行車両までの車間距離が算出され
る。そして、相対速度算出部23では、前記車間距離の
時間変化率から自車両と先行車両との相対速度を算出す
る。一方、前記走行速度センサ2で検出された走行速度
は、走行速度信号処理部24で信号処理されて、自車両
の走行速度が算出される。また、目標車間距離設定部2
5では、前記相対速度算出部23で算出された相対速度
及び前記走行速度に基づいて目標車間距離を設定し、後
述する車間距離制御部26では、前記目標車間距離及び
相対速度及び車間距離から目標走行速度を設定し、それ
が達成されるように制御信号を出力する。
【0020】そして、後述する走行速度制御部27で
は、前記目標走行速度と実際の走行速度とに基づいて目
標駆動力(目標制動力を含む)を算出し、駆動力分配制
御部28では、当該目標駆動力を駆動力と制動力とに分
け、それらをスロットル制御部29とブレーキ制御部3
0とに出力する。スロットル制御部29では、与えられ
た駆動力(或いはエンジンブレーキによる制動力)が達
成されるように前記スロットルアクチュエータ3に駆動
信号を出力する。また、前記ブレーキ制御部30は、与
えられた制動力が達成されるように前記ブレーキアクチ
ュエータ6への駆動を指令する制御信号をブレーキコン
トローラ31に出力し、当該ブレーキコントローラ31
は、その制御信号に応じた駆動信号をブレーキアクチュ
エータ6に出力する。
【0021】次に、車間距離制御系について説明する。
例えば、車間距離と相対速度の二つを状態変数とする状
態フィードバック(レギュレータ)を用いた制御系全体
の構成は図4のように表すことができる。このシステム
の状態変数x1 、x2 を下記1式、2式で定義する。
【0022】
【数1】
【0023】但し、VT :先行車両の走行速度、VS
自車両の走行速度、LT :先行車両との車間距離、LT
* :目標車間距離を示す。従って、システムの状態方程
式は下記3式で表すことができる。
【0024】
【数2】
【0025】但し、ΔV* は目標相対速度を示す。制御
入力を下記4式で与える。
【0026】
【数3】
【0027】状態フィードバックが施された全体システ
ムの状態方程式は下記5式、6式で表すことができる。
【0028】
【数4】
【0029】従って、全体システムの特性方程式は下記
7式で表すことができる。
【0030】
【数5】
【0031】前述した走行速度サーボ系の伝達特性に基
づき、下記8式に従って、現在の車間距離LT を目標車
間距離LT * に、相対速度ΔVを“0”に収束する特性
が所定の特性となるようにゲインfv 、fd を設定する
と、それらは夫々下記9式及び10式で表すことができ
る。
【0032】
【数6】
【0033】次に、走行速度制御系について説明する。
前記目標走行速度Vspr に実際の走行速度Vspを一致さ
せるために、公知の線形制御手法であるモデルマッチン
グ手法と近似ゼロイング手法とを用いて駆動力指令値を
算出する補償器を構成すると図5に示すような構成とな
る。z-1は前記遅延演算子であり、z-1を乗じると1サ
ンプリング周期前の値となる。図中のC1(z-1) 、C
2(z-1) は近似ゼロイング手法による外乱推定器であ
り、外乱やモデル化誤差による影響を抑制する。また、
3(z-1) はモデルマッチング手法による補償器であ
り、制御対象の応答特性を規範モデルH(z-1) の特性
に一致させる。このとき、前記外乱推定器C1(z-1) 、
2(z-1) は下記11式、12式で表すことができる。
【0034】
【数7】
【0035】また、ΔTはサンプリング周期、Mは平均
車両質量を示す。また、制御対象の無駄時間を無視し
て、規範モデルを時定数Taの一次のローパスフィルタ
とすると、モデルマッチング補償器部のゲインC3 は下
記13式の定数Kとなる。
【0036】
【数8】
【0037】従って、前記モデルマッチング補償器部で
算出される目標駆動力の今回値y4( k)は、前記目標走行
速度の今回値Vspr(k)及び走行速度の今回値Vsp(k)
用いて下記14式で表すことができる。
【0038】
【数9】
【0039】一方、前記外乱推定器C2(z-1) により下
記15式に従って出力の今回値y3( k)を得る。
【0040】
【数10】
【0041】次に、前記目標駆動力の今回値y4(k)を下
記16式で補正して最終目標駆動力の今回値y1(k)を得
る。
【0042】
【数11】
【0043】次に、前記外乱推定器C1(z-1) により下
記17式に従って出力の今回値y2( k)を得る。
【0044】
【数12】
【0045】次に、下記18式に従って、前記最終目標
駆動力y1(k)からエンジントルク指令値Terを算出す
る。
【0046】
【数13】
【0047】但し、Gm は自動変速機の変速比、Gf
最終減速機の減速比、Rはタイヤ転がり動半径である。
次に、前記駆動力分配制御部28について説明する。ま
ず、先行車両に追従するようにして走行しているときに
は目標走行速度に走行速度を一致するのに必要な目標駆
動力が走行速度制御部27で算出される。そして、図6
に示すようなエンジン回転速度とエンジントルクとに応
じたスロットル開度制御マップから、前記走行速度制御
系で算出されたエンジントルク指令値Terとエンジン回
転数Neとに応じた目標スロットル開度TVOr を算出
し、その目標スロットル開度TVOrを前記スロットル制
御部29に出力し、当該スロットル制御部29からの駆
動信号でスロットルアクチュエータ3を駆動してスロッ
トル開度TVOを目標スロットル開度TVOr に一致させ
る。
【0048】そして、前記算出された目標スロットル開
度TVOr が“0”であり且つそのときのエンジントルク
指令値Terがスロットル開度TVO“0”のときのエンジ
ントルクTe0より小さいときにブレーキ制御の領域であ
ると判定し、前記ブレーキ制御部30に前記最終目標駆
動力y1(k)を出力する。図7は、本実施形態のブレーキ
制御部30の構成図である。同図に示す減速度算出器4
1では、前記最終目標駆動力y1(k)の負値を前記平均車
両質量Mで除して、目標制動力としての減速度指令値V
ddCOM を算出する。そして、前記ブレーキコントローラ
31では、車両で発生している減速度Vddが前記減速度
指令値VddCOM 以下であるときに、ブレーキアクチュエ
ータ6を作動して制動を行う。
【0049】しかしながら、前述したブレーキアクチュ
エータ6は、例えば前記モータポンプ18a、18bに
よる制動流体圧の昇圧やカットオフバルブ16a、16
b、リターンバルブ17a、17bの動作遅れといった
遅れ要素があり、前記減速度指令値VddCOM が算出され
てからブレーキアクチュエータ6を作動したのでは、応
答性に劣るという問題がある。そこで、前記駆動力分配
制御部28では、下記19式に示す評価関数fb からブ
レーキ制御の領域を推定し、評価関数fb が所定値BON
以上であるときにブレーキを予備作動制御するものとす
る。
【0050】
【数14】
【0051】但し、α:減速度指令値VddCOM の変化率
に係る係数、β:スロットル開度“0”時のエンジント
ルクTe0とエンジントルク指令値Terとの差分値ΔTe
に係る係数、δ:減速度指令値VddCOM に係る係数であ
り、前記所定値BON、係数α、β、δはブレーキアクチ
ュエータの動特性からブレーキ制動開始遅れを補償でき
る値とする。そして、本実施形態のブレーキ制御部30
では、前記減速度算出器41の出側にリミッタ補償器4
2を備え、前記駆動力分配制御部28で前記19式によ
ってブレーキ予備作動制御を行う指令が出力されたら、
前記リミッタ補償器42で、下記20式に従って最小減
速度指令値VddCOMLTDを算出し、当該最小減速度指令値
ddCOMLTDをブレーキコントローラ31に向けて出力す
る。その結果、ブレーキコントローラ31からは最小減
速度指令値VddCOMLTDに応じた駆動信号が出力され、ブ
レーキアクチュエータ6が予備制動状態になる。なお、
この最小減速度指令値VddCOMLTDは、実際に車輪に制動
力が付与される直前の制動状態、つまり予備制動の状態
に相当する値とする。
【0052】
【数15】
【0053】本実施形態によるブレーキ制御のタイミン
グチャートを図8に示す。このタイミングチャートは、
例えば先行車両に追従走行しているとき、先行車両がブ
レーキ等で大きく減速し、徐々に目標駆動力が小さくな
り、最終的にブレーキ制御を開始する状態をシミュレー
トしている。このタイミングチャートでは、スロットル
開度が“0”となり、エンジントルク指令値Terがスロ
ットル開度“0”時のエンジントルクTe0より小さくな
る時刻t20以前に、時刻t10で前記評価関数f b が前記
所定値BON以下となったため、前記最小減速度指令値V
ddCOMLTDによるブレーキ予備制動制御が開始され、前記
時刻t20で前記最終目標駆動力y1(k)に応じた減速度指
令値VddCOM が出力されると、即座に制動力が作用して
車両が減速され、その結果、車両の実際の減速度Vdd
減速度指令値VddCOM によく一致している。
【0054】これに対し、図19は、前記リミッタ補償
器のない、従来のブレーキ制御部を示す。この従来のブ
レーキ制御部では、前記スロットル開度“0”で且つス
ロットル開度“0”時のエンジントルクTe0がエンジン
トルク指令値Terより大きい判定で前記減速度指令値V
ddCOM を出力するだけの構成になっている。この従来の
ブレーキ制御部によるブレーキ制御のタイミングチャー
トを図20に示す。同図から明らかなように、予備制動
を行わずに、減速度指令値VddCOM だけを出力する従来
のブレーキ制御部では、制動力の立上りが遅く、その結
果、減速度指令値VddCOM に対して実際の車両の減速度
ddの応答性に劣る。
【0055】このように、減速度指令値VddCOM の変化
率、つまり目標制動力の変化量に基づく評価関数fb
所定値BON以下となったときに、最小減速度指令値V
ddCOML TDによる予備制動を行う本実施形態では、目標制
動力の変化の状態から当該目標制動力が大きくなり続け
るときに予め予備制動制御を行うことができ、目標制動
力、即ち減速度指令値VddCOM に基づいてブレーキアク
チュエータ6を作動したときの実際の制動力発生までの
応答遅れを小さくすることができる。
【0056】また、エンジントルク指令値Terとスロッ
トル開度“0”時のエンジントルクTe0との差、つまり
エンジンで達成可能な最大制動力と実現している制動力
との差に基づく評価関数fb が所定値BON以下となった
ときに、最小減速度指令値V ddCOMLTDによる予備制動を
行う本実施形態では、エンジンの最大制動力と実現して
いる制動力との差が小さいときには、引き続きブレーキ
アクチュエータ6による制動が必要になるので、それに
合わせて予備制動を行うことにより、目標制動力、即ち
減速度指令値VddCOM に基づいてブレーキアクチュエー
タ6を作動したときの実際の制動力発生までの応答遅れ
をより一層小さくすることができる。
【0057】次に、本発明の制動制御装置の第2実施形
態について説明する。この実施形態の車両概略構成、ブ
レーキアクチュエータの構成、走行速度制御装置の構
成、車間距離制御系の構成、走行速度制御系の構成は何
れも、前記第1実施形態の図1〜図6のものと同等であ
り、ブレーキ制御部30の構成のみが、前記第1実施形
態の図7のものから図9のものに変更されている。この
図9のブレーキ制御部30では、前記第1実施形態のリ
ミッタ補償器42に代えて、前記減速度算出器41と並
列にブレーキ準備信号発生器43が設けられている。こ
のブレーキ準備信号発生器43では、前記駆動力分配制
御部28で前記評価関数fb が前記所定値BON以下であ
ると判定され、その判定結果が出力されたときに、図1
0に示す演算処理に従ってブレーキ準備信号BPRを出力
するものである。この図10の演算処理では、まずステ
ップS1で前記ブレーキアクチュエータ内のリターンバ
ルブ開指令を出力し、次いでステップS2で前記カット
オフバルブ開指令を出力し、次いでステップS3でモー
タポンプ始動指令を出力する。これによりモータポンプ
が始動してブレーキアクチュエータが予備制動状態に移
行する。なお、この予備制動状態では、モータポンプで
昇圧された制動流体圧はカットオフバルブを介してマス
タシリンダ側に戻されるので、原則として各ホイールシ
リンダに制動流体圧は発生しない。但し、カットオフバ
ルブの流量以上にモータポンプを回転させると各ホイー
ルシリンダに流体圧が発生するので、予備制動状態にお
けるモータポンプの回転状態はカットオフバルブの流量
によって決定される。
【0058】本実施形態によるブレーキ制御のタイミン
グチャートを図11に示す。このタイミングチャート
も、前記第1実施形態の図8と同様に、例えば先行車両
に追従走行しているとき、先行車両がブレーキ等で大き
く減速し、徐々に目標駆動力が小さくなり、最終的にブ
レーキ制御を開始する状態をシミュレートしている。こ
のタイミングチャートでも、スロットル開度が“0”と
なり、エンジントルク指令値Terがスロットル開度
“0”時のエンジントルクTe0より小さくなる時刻t 20
以前に、時刻t10で前記評価関数fb が前記所定値BON
以下となったため、前記ブレーキ準備信号発生器43か
らブレーキ準備信号BPRが出力されてブレーキ予備制動
制御が開始され、前記時刻t20で前記最終目標駆動力y
1(k)に応じた減速度指令値VddCOM が出力されると、即
座に制動力が作用して車両が減速され、その結果、車両
の実際の減速度Vddは減速度指令値VddCOM によく一致
している。
【0059】このように、減速度指令値VddCOM の変化
率、つまり目標制動力の変化量に基づく評価関数fb
所定値BON以下となったときに、ブレーキ準備信号BPR
による予備制動を行う本実施形態では、目標制動力の変
化の状態から当該目標制動力が大きくなり続けるときに
予め予備制動制御を行うことができ、目標制動力、即ち
減速度指令値VddCOM に基づいてブレーキアクチュエー
タ6を作動したときの実際の制動力発生までの応答遅れ
を小さくすることができる。
【0060】また、エンジントルク指令値Terとスロッ
トル開度“0”時のエンジントルクTe0との差、つまり
エンジンで達成可能な最大制動力と実現している制動力
との差に基づく評価関数fb が所定値BON以下となった
ときに、ブレーキ準備信号B PRによる予備制動を行う本
実施形態では、エンジンの最大制動力と実現している制
動力との差が小さいときには、引き続きブレーキアクチ
ュエータ6による制動が必要になるので、それに合わせ
て予備制動を行うことにより、目標制動力、即ち減速度
指令値VddCOM に基づいてブレーキアクチュエータ6を
作動したときの実際の制動力発生までの応答遅れをより
一層小さくすることができる。
【0061】また、ブレーキアクチュエータ6の予備作
動制御として、モータポンプの作動を開始する構成とし
たため、制動流体圧による制動の応答遅れを確実に小さ
くすることができる。次に、本発明の制動制御装置の第
3実施形態について説明する。この実施形態の車両概略
構成、ブレーキアクチュエータの構成、走行速度制御装
置の構成、車間距離制御系の構成、走行速度制御系の構
成は何れも、前記第1実施形態の図1〜図6のものと同
等であり、ブレーキ制御部30の構成のみが、前記第1
実施形態の図7のものから図12のものに変更されてい
る。
【0062】この図12のブレーキ制御部30では、前
記第1実施形態のリミッタ補償器42に代えて前置補償
器44が設けられている。この前置補償器44では、前
記減速度算出器41から出力される減速度指令値V
ddCOM に対して、ブレーキの応答遅れを補償して補償済
減速度指令値VddCOMHを出力するものである。この前置
補償器44では、初期設定された所定のブレーキ応答伝
達特性をGd(s) 、実際のブレーキアクチュエータの伝
達特性の逆系をGb(s) -1としたとき、下記21式で表
れる演算によって補償済減速度指令値VddCOMHを算出し
て前記ブレーキコントローラ31に出力する。
【0063】
【数16】
【0064】本実施形態によるブレーキ制御のタイミン
グチャートを図13に示す。このタイミングチャート
も、前記第1実施形態の図8と同様に、例えば先行車両
に追従走行しているとき、先行車両がブレーキ等で大き
く減速し、徐々に目標駆動力が小さくなり、最終的にブ
レーキ制御を開始する状態をシミュレートしている。こ
のタイミングチャートでは、スロットル開度が“0”と
なり、エンジントルク指令値Terがスロットル開度
“0”時のエンジントルクTe0より小さくなる時刻t 20
で、前記最終目標駆動力y1(k)に応じた減速度指令値V
ddCOM が出力されるが、それは前記前置補償器44で補
償済減速度指令値VddCOMHに変換されている。その結
果、補償済減速度指令値VddCOMHは、ブレーキ制御開始
直後に、前記最終目標駆動力y1(k)に応じた減速度指令
値VddCOM より大きく立ち上がり、これによって制動の
遅れ時間を短くしている。
【0065】このように、本実施形態によれば、ブレー
キアクチュエータ6の応答特性が初期設定された所定の
応答特性になるように、減速度指令値VddCOM 、つまり
目標制動力に基づくブレーキアクチュエータ6の指令値
を補償して補償済減速度指令値VddCOMHを出力するよう
にしたことにより、ブレーキアクチュエータ6の応答特
性を初期設定された応答特性に近づけ、もって実際の制
動力発生までの応答遅れを小さくすることができる。
【0066】次に、本発明の制動制御装置の第4実施形
態について説明する。この実施形態の車両概略構成、ブ
レーキアクチュエータの構成、走行速度制御装置の構
成、車間距離制御系の構成、走行速度制御系の構成は何
れも、前記第1実施形態の図1〜図6のものと同等であ
り、ブレーキ制御部30の構成のみが、前記第1実施形
態の図7のものから図14のものに変更されている。こ
の図14のブレーキ制御部30では、前記第1実施形態
のリミッタ補償器42に代えて、前記減速度算出器41
と並列にブレーキ励起信号発生器45が設けられ、それ
らの出側にスイッチ46が介装されている。前記ブレー
キ励起信号発生器45は、前記減速度指令値VddCOM
“0”以上となった時点からブレーキアクチュエータ6
に向けてブレーキ励起信号BFFを出力するものであり、
前記スイッチ46は、前記スロットル開度“0”で且つ
スロットル開度“0”時のエンジントルクTe0がエンジ
ントルク指令値Terより大きくなると切り替えられ、そ
れ以前は前記ブレーキ励起信号発生器45とブレーキコ
ントローラ31とを接続し、その後は前記減速度算出器
41とブレーキコントローラ31とを接続する。つま
り、前記減速度指令値VddCOM が“0”以上となってか
らスロットル開度“0”で且つスロットル開度“0”時
のエンジントルクTe0がエンジントルク指令値Ter以下
であるときには前記ブレーキ励起信号発生器45で発生
されるブレーキ励起信号BFFが最終減速度指令値V
ddCOMFとしてブレーキコントローラ31に出力され、ス
ロットル開度“0”で且つスロットル開度“0”時のエ
ンジントルクTe0がエンジントルク指令値Terより大き
くなってからは前記減速度算出器41で算出された減速
度指令値VddCOM が最終減速度指令値VddCOMFとしてブ
レーキコントローラ31に出力される。
【0067】前記ブレーキ励起信号発生器45で発生さ
れるブレーキ励起信号BFFは、振幅一定、周期一定、デ
ューティ比一定のパルス信号であり、振幅AV は前記最
小減速度指令値VddCOMLTD、周期TV 、デューティ比D
V は、前記ブレーキアクチュエータ6のモータポンプ1
8a、18bや各バルブの静止摩擦の影響がなくなる時
間とする。つまり、このブレーキ励起信号BFFがブレー
キアクチュエータ6に入力されると、各アクチュエータ
が微小動作し、これにより静止摩擦の影響がなくなって
ブレーキアクチュエータの動作応答遅れが改善される。
【0068】本実施形態によるブレーキ制御のタイミン
グチャートを図13に示す。このタイミングチャート
も、前記第1実施形態の図8と同様に、例えば先行車両
に追従走行しているとき、先行車両がブレーキ等で大き
く減速し、徐々に目標駆動力が小さくなり、最終的にブ
レーキ制御を開始する状態をシミュレートしている。こ
のタイミングチャートでは、スロットル開度が“0”と
なり、エンジントルク指令値Terがスロットル開度
“0”時のエンジントルクTe0より小さくなる時刻t 20
以前に、時刻t00で前記減速度指令値VddCOM が“0”
以上となったときから前記ブレーキ励起信号BFFが最終
減速度指令値VddCOMFとして出力され、前記時刻t20
後は減速度指令値VddCOM が最終減速度指令値VddCOMF
として出力されている。従って、時刻t20以後、最終目
標駆動力y1(k)に基づく減速度指令値V ddCOM が最終減
速度指令値VddCOMFとして出力されると、ブレーキアク
チュエータ6内の静止摩擦の影響がない分だけ、制動の
遅れ時間が短くなっている。
【0069】このように本実施形態によれば、最終目標
駆動力y1(k)に応じた減速度指令値VddCOM 、即ち目標
制動力に基づくブレーキアクチュエータ6の作動状態制
御前に、静止摩擦の影響がなくなる周期で当該ブレーキ
アクチュエータ6が微小動作するブレーキ励起信号BFF
を制動指令値として出力することにより、目標制動力、
即ち減速度指令値VddCOM に基づいてブレーキアクチュ
エータ6を作動したときの実際の制動力発生までの応答
遅れを小さくすることができる。
【0070】次に、本発明の制動制御装置の第5実施形
態について説明する。この実施形態の車両概略構成、ブ
レーキアクチュエータの構成、走行速度制御装置の構
成、車間距離制御系の構成、走行速度制御系の構成は何
れも、前記第1実施形態の図1〜図6のものと同等であ
り、ブレーキ制御部30の構成は前記第4実施形態の図
14のものと同等である。本実施形態では、前記ブレー
キ励起信号発生器45で発生されるブレーキ励起信号B
FFが変更されている。本実施形態のブレーキ励起信号
は、振幅やデューティ比は一定であるものの、周期が変
化する。振幅AV は前記最小減速度指令値V ddCOMLTD
ある。これに対して、周期TV は、前記ブレーキアクチ
ュエータ6のモータポンプ18a、18bや各バルブの
静止摩擦の影響がなくなる時間を考慮しながら、下記2
2式で与えられる。
【0071】
【数17】
【0072】但し、α1 :減速度指令値VddCOM の変化
率に係る係数、β1 :スロットル開度“0”時のエンジ
ントルクTe0とエンジントルク指令値Terとの差分値Δ
eに係る係数、δ1 :減速度指令値VddCOM に係る係
数であり、各係数α1 、β1、δ1 はブレーキアクチュ
エータの動特性からブレーキ制動開始遅れを補償できる
値とし、結果的に、減速度指令値VddCOM の変化率が大
きくなったり、エンジントルク差分値ΔTe の絶対値が
大きくなったり、減速度指令値VddCOM 自体が大きくな
ったりしたときに周期TV が小さくなるように設定す
る。
【0073】本実施形態によるブレーキ制御のタイミン
グチャートを図16に示す。このタイミングチャート
も、前記第1実施形態の図8と同様に、例えば先行車両
に追従走行しているとき、先行車両がブレーキ等で大き
く減速し、徐々に目標駆動力が小さくなり、最終的にブ
レーキ制御を開始する状態をシミュレートしている。こ
のタイミングチャートでは、スロットル開度が“0”と
なり、エンジントルク指令値Terがスロットル開度
“0”時のエンジントルクTe0より小さくなる時刻t 20
以前に、時刻t00で前記減速度指令値VddCOM が“0”
以上となったときから前記ブレーキ励起信号BFFが最終
減速度指令値VddCOMFとして出力され、前記時刻t20
後は減速度指令値VddCOM が最終減速度指令値VddCOMF
として出力されている。従って、時刻t20以後、最終目
標駆動力y1(k)に基づく減速度指令値V ddCOM が最終減
速度指令値VddCOMFとして出力されると、前記ブレーキ
励起信号BFFによりブレーキアクチュエータの制動開始
遅れが補償され、車両の実際の減速度Vddは減速度指令
値VddCOM によく一致している。
【0074】このように本実施形態によれば、最終目標
駆動力y1(k)に応じた減速度指令値VddCOM 、即ち目標
制動力に基づくブレーキアクチュエータ6の作動状態制
御前に、当該減速度指令値VddCOM の大きさやその変化
率に応じて、ブレーキ励起信号BFFの周期TV 、つまり
ブレーキアクチュエータ6が微小動作する周期を設定す
ることにより、減速度指令値VddCOM 、即ち目標制動力
が大きいほど、当該目標制動力に基づいてブレーキアク
チュエータ6を作動したときの実際の制動力を大きくす
ることが可能となり、その分だけ、実際の制動力発生ま
での応答遅れをより一層小さくすることができる。
【0075】次に、本発明の制動制御装置の第6実施形
態について説明する。この実施形態の車両概略構成、ブ
レーキアクチュエータの構成、走行速度制御装置の構
成、車間距離制御系の構成、走行速度制御系の構成は何
れも、前記第1実施形態の図1〜図6のものと同等であ
り、ブレーキ制御部30の構成は前記第4実施形態の図
14のものと同等である。本実施形態では、前記ブレー
キ励起信号発生器45で発生されるブレーキ励起信号B
FFが変更されている。本実施形態のブレーキ励起信号
は、周期やデューティ比は一定であるものの、振幅が変
化する。周期TV やデューティ比は、前記ブレーキアク
チュエータ6のモータポンプ18a、18bや各バルブ
の静止摩擦の影響がなくなる時間とし、振幅AV は下記
23式で与えられる。
【0076】
【数18】
【0077】但し、α2 :減速度指令値VddCOM の変化
率に係る係数、β2 :スロットル開度“0”時のエンジ
ントルクTe0とエンジントルク指令値Terとの差分値Δ
eに係る係数、δ2 :減速度指令値VddCOM に係る係
数であり、各係数α2 、β2、δ2 はブレーキアクチュ
エータの動特性からブレーキ制動開始遅れを補償できる
値とし、結果的に、減速度指令値VddCOM の変化率が大
きくなったり、エンジントルク差分値ΔTe の絶対値が
大きくなったり、減速度指令値VddCOM 自体が大きくな
ったりしたときに振幅AV が大きくなるように設定す
る。
【0078】本実施形態によるブレーキ制御のタイミン
グチャートを図17に示す。このタイミングチャート
も、前記第1実施形態の図8と同様に、例えば先行車両
に追従走行しているとき、先行車両がブレーキ等で大き
く減速し、徐々に目標駆動力が小さくなり、最終的にブ
レーキ制御を開始する状態をシミュレートしている。こ
のタイミングチャートでは、スロットル開度が“0”と
なり、エンジントルク指令値Terがスロットル開度
“0”時のエンジントルクTe0より小さくなる時刻t 20
以前に、時刻t00で前記減速度指令値VddCOM が“0”
以上となったときから前記ブレーキ励起信号BFFが最終
減速度指令値VddCOMFとして出力され、前記時刻t20
後は減速度指令値VddCOM が最終減速度指令値VddCOMF
として出力されている。従って、時刻t20以後、最終目
標駆動力y1(k)に基づく減速度指令値V ddCOM が最終減
速度指令値VddCOMFとして出力されると、前記ブレーキ
励起信号BFFによりブレーキアクチュエータの制動開始
遅れが補償され、車両の実際の減速度Vddは減速度指令
値VddCOM によく一致している。
【0079】このように本実施形態によれば、最終目標
駆動力y1(k)に応じた減速度指令値VddCOM 、即ち目標
制動力に基づくブレーキアクチュエータ6の作動状態制
御前に、当該減速度指令値VddCOM の大きさやその変化
率に応じて、ブレーキ励起信号BFFの振幅AV 、つまり
ブレーキアクチュエータ6が微小動作する動作量を設定
することにより、減速度指令値VddCOM 、即ち目標制動
力が大きいほど、当該目標制動力に基づいてブレーキア
クチュエータ6を作動したときの実際の制動力を大きく
することが可能となり、その分だけ、実際の制動力発生
までの応答遅れをより一層小さくすることができる。
【0080】次に、本発明の制動制御装置の第7実施形
態について説明する。この実施形態の車両概略構成、ブ
レーキアクチュエータの構成、走行速度制御装置の構
成、車間距離制御系の構成、走行速度制御系の構成は何
れも、前記第1実施形態の図1〜図6のものと同等であ
り、ブレーキ制御部30の構成は前記第4実施形態の図
14のものと同等である。本実施形態では、前記ブレー
キ励起信号発生器45で発生されるブレーキ励起信号B
FFが変更されている。本実施形態のブレーキ励起信号
は、振幅や周期は一定であるものの、デューティ比が変
化する。振幅AV は前記最小減速度指令値V ddCOMLTDT
とし、周期TV は、前記ブレーキアクチュエータ6のモ
ータポンプ18a、18bや各バルブの静止摩擦の影響
がなくなる時間とし、デューティ比D V は下記24式で
与えられる。
【0081】
【数19】
【0082】但し、α3 :減速度指令値VddCOM の変化
率に係る係数、β3 :スロットル開度“0”時のエンジ
ントルクTe0とエンジントルク指令値Terとの差分値Δ
eに係る係数、δ3 :減速度指令値VddCOM に係る係
数であり、各係数α3 、β3、δ3 はブレーキアクチュ
エータの動特性からブレーキ制動開始遅れを補償できる
値とし、結果的に、減速度指令値VddCOM の変化率が大
きくなったり、エンジントルク差分値ΔTe の絶対値が
大きくなったり、減速度指令値VddCOM 自体が大きくな
ったりしたときにデューティ比DV が大きくなるように
設定する。
【0083】本実施形態によるブレーキ制御のタイミン
グチャートを図18に示す。このタイミングチャート
も、前記第1実施形態の図8と同様に、例えば先行車両
に追従走行しているとき、先行車両がブレーキ等で大き
く減速し、徐々に目標駆動力が小さくなり、最終的にブ
レーキ制御を開始する状態をシミュレートしている。こ
のタイミングチャートでは、スロットル開度が“0”と
なり、エンジントルク指令値Terがスロットル開度
“0”時のエンジントルクTe0より小さくなる時刻t 20
以前に、時刻t00で前記減速度指令値VddCOM が“0”
以上となったときから前記ブレーキ励起信号BFFが最終
減速度指令値VddCOMFとして出力され、前記時刻t20
後は減速度指令値VddCOM が最終減速度指令値VddCOMF
として出力されている。従って、時刻t20以後、最終目
標駆動力y1(k)に基づく減速度指令値V ddCOM が最終減
速度指令値VddCOMFとして出力されると、前記ブレーキ
励起信号BFFによりブレーキアクチュエータの制動開始
遅れが補償され、車両の実際の減速度Vddは減速度指令
値VddCOM によく一致している。
【0084】このように本実施形態によれば、最終目標
駆動力y1(k)に応じた減速度指令値VddCOM 、即ち目標
制動力に基づくブレーキアクチュエータ6の作動状態制
御前に、当該減速度指令値VddCOM の大きさやその変化
率に応じて、ブレーキ励起信号BFFのデューティ比
V 、つまりブレーキアクチュエータ6が微小動作する
動作時間を設定することにより、減速度指令値
ddCOM 、即ち目標制動力が大きいほど、当該目標制動
力に基づいてブレーキアクチュエータ6を作動したとき
の実際の制動力を大きくすることが可能となり、その分
だけ、実際の制動力発生までの応答遅れをより一層小さ
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制動制御装置を用いた走行速度制御装
置の一例を示す車両概略構成図である。
【図2】図1のブレーキアクチュエータの構成を示す説
明図である。
【図3】図1の走行速度制御装置を示すブロック図であ
る。
【図4】図3の走行速度制御装置のうちの車間距離制御
系のブロック図である。
【図5】図3の走行速度制御装置のうちの走行速度制御
系のブロック図である。
【図6】図3の駆動力分配制御部で用いられる制御マッ
プである。
【図7】本発明の制動制御装置の第1実施形態を示すブ
レーキ制御部のブロック図である。
【図8】図7のブレーキ制御部による減速度の経時変化
を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の制動制御装置の第2実施形態を示すブ
レーキ制御部のブロック図である。
【図10】図9のブレーキ準備信号発生器で行われる演
算処理を示すフローチャートである。
【図11】図9のブレーキ制御部による減速度の経時変
化を示すタイミングチャートである。
【図12】本発明の制動制御装置の第3実施形態を示す
ブレーキ制御部のブロック図である。
【図13】図12のブレーキ制御部による減速度の経時
変化を示すタイミングチャートである。
【図14】本発明の制動制御装置の第4実施形態を示す
ブレーキ制御部のブロック図である。
【図15】図14のブレーキ制御部による減速度の経時
変化を示すタイミングチャートである。
【図16】本発明の制動制御装置の第5実施形態のブレ
ーキ制御部による減速度の経時変化を示すタイミングチ
ャートである。
【図17】本発明の制動制御装置の第6実施形態のブレ
ーキ制御部による減速度の経時変化を示すタイミングチ
ャートである。
【図18】本発明の制動制御装置の第7実施形態のブレ
ーキ制御部による減速度の経時変化を示すタイミングチ
ャートである。
【図19】従来の制動制御装置のブレーキ制御部のブロ
ック図である。
【図20】図19のブレーキ制御部による減速度の経時
変化を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1は車間距離センサ 2は走行速度センサ 3はスロットルアクチュエータ 4は変速機アクチュエータ 5は走行速度コントロールユニット 6はブレーキアクチュエータ 7はエンジン 8は自動変速機 9FL〜9RRはホイールシリンダ 16a、16bはカットオフバルブ 17a、17bはリターンバルブ 18a、18bはモータポンプ 20FL〜20RRは増圧バルブ 21FL〜21RRは減圧バルブ 28は駆動力分配制御部 30はブレーキ制御部 41は減速度算出器 42はリミッタ補償器 43はブレーキ準備信号発生器 44は前置補償器 45はブレーキ励起信号発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D044 AA25 AB01 AC03 AC05 AC24 AC26 AC59 AD04 AD21 AE01 AE04 AE14 AE19 AE21 3D046 BB18 BB19 GG02 GG06 HH17 HH20 HH22 KK11 LL02 LL05 LL08 LL23 LL37 LL41 LL47 LL50 5H180 AA01 BB04 CC03 CC12 CC14 LL04 LL09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両前方の物体を検出する自車両前方
    物体検出手段と、前記自車両前方物体検出手段で検出さ
    れた自車両前方の物体と自車両との相対位置又は相対速
    度が所定の関係になるように目標制動力を設定する目標
    制動力設定手段と、前記目標制動力設定手段で設定され
    た目標制動力に基づき、車輪を制動するための制動手段
    の作動状態を制御する目標制動力制御手段とを備え、前
    記目標制動力制御手段は、前記目標制動力に基づく制動
    手段の作動状態制御前に、当該目標制動力の変化量に応
    じて当該制動手段を予備作動制御することを特徴とする
    制動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記目標制動力制御手段は、前記目標制
    動力に基づいて前記制動手段及び車輪を駆動する駆動手
    段の作動状態を設定すると共に、前記駆動手段で達成可
    能な最大制動力と実現している制動力との差に基づいて
    前記制動手段の予備作動制御を行うことを特徴とする請
    求項1に記載の制動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記目標制動力制御手段は、前記制動手
    段の予備作動制御として、制動流体圧源の作動を開始す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の制動制御装
    置。
  4. 【請求項4】 自車両前方の物体を検出する自車両前方
    物体検出手段と、前記自車両前方物体検出手段で検出さ
    れた自車両前方の物体と自車両との相対位置又は相対速
    度が所定の関係になるように目標制動力を設定する目標
    制動力設定手段と、前記目標制動力設定手段で設定され
    た目標制動力に基づき、車輪を制動するための制動手段
    の作動状態を制御する目標制動力制御手段とを備え、前
    記目標制動力制御手段は、前記制動手段の応答特性が所
    定の応答特性になるように、前記目標制動力に基づく制
    動手段への制動指令値を補正することを特徴とする制動
    制御装置。
  5. 【請求項5】 自車両前方の物体を検出する自車両前方
    物体検出手段と、前記自車両前方物体検出手段で検出さ
    れた自車両前方の物体と自車両との相対位置又は相対速
    度が所定の関係になるように目標制動力を設定する目標
    制動力設定手段と、前記目標制動力設定手段で設定され
    た目標制動力に基づき、車輪を制動するための制動手段
    の作動状態を制御する目標制動力制御手段とを備え、前
    記目標制動力制御手段は、前記目標制動力に基づく制動
    手段の作動状態制御前に、静止摩擦の影響のない周期で
    当該制動手段が微小動作する制動指令値を出力すること
    を特徴とする制動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制動制御手段は、前記目標制動力の
    大きさに応じて、前記制動指令値により前記制動手段が
    微小動作する周期を設定することを特徴とする請求項5
    に記載の制動制御装置。
  7. 【請求項7】 前記制動制御手段は、前記目標制動力の
    大きさに応じて、前記制動指令値により前記制動手段が
    微小動作する動作量を設定することを特徴とする請求項
    5又は6に記載の制動制御装置。
  8. 【請求項8】 前記制動制御手段は、前記制動手段が微
    小動作する制動指令値をパルス幅変調信号とし、その信
    号のデューティを目標制動力の大きさに応じて設定する
    ことを特徴とする請求項5乃至7の何れかに記載の制動
    制御装置。
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