JP3235435B2 - 車速制御装置 - Google Patents

車速制御装置

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JP3235435B2
JP3235435B2 JP28574995A JP28574995A JP3235435B2 JP 3235435 B2 JP3235435 B2 JP 3235435B2 JP 28574995 A JP28574995 A JP 28574995A JP 28574995 A JP28574995 A JP 28574995A JP 3235435 B2 JP3235435 B2 JP 3235435B2
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  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の走行速度を制
御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】定速走行を行なうためのセットスイッチ
が操作されると、その時点の車速を目標車速、すなわち
車速指令値として記憶するとととも、実車速が車速指令
値となるように定速走行制御する車速制御装置が知られ
ている(例えば、特開昭60−56639号公報参
照)。この種の車速制御装置では、図11に示すよう
に、定速走行制御中に加速スイッチが操作されると、操
作されている間は車速指令値を一定の割合で増加する。
実車速が希望する速度に達して加速スイッチが開放され
ると、その時の実車速が車速指令値として記憶され、そ
れ以後はその車速指令値に実車速を追従させるようにス
ロットル開度をフィードバック制御している。また、図
12に示すように、定速走行制御中に減速スイッチが操
作されると、操作されている間は車速指令値を一定の割
合で減少する。実車速が希望する速度に達して減速スイ
ッチが開放されると、その時の実車速が車速指令値とし
て記憶され、それ以後はその車速指令値に実車速を追従
させるようにスロットル開度をフィードバック制御して
いる。
【0003】ところが、登坂時に加速スイッチが操作さ
れた場合には、登坂路における走行抵抗が車両の駆動力
よりも大きいために実車速が車速指令値に追従できず、
車速指令値と実車速との偏差が増大していく。そのよう
な場合に、実車速が希望する車速に達して加速スイッチ
が開放されると、車速指令値にその時の実車速が設定さ
れるので車速指令値が増大した偏差分だけ一気に低下
し、その結果、加速スイッチの開放直後に車速にアンダ
ーシュートが発生する。また、降坂時に減速スイッチが
操作された場合には、降坂路における走行抵抗が小さい
ために実車速が車速指令値に追従できず、車速指令値と
実車速との偏差が増大していく。そのような場合に、実
車速が希望する車速に達して減速スイッチが開放される
と、車速指令値にその時の実車速が設定されるので車速
指令値が増大した偏差分だけ一気に上昇し、その結果、
減速スイッチの開放直後に車速にオーバーシュートが発
生する。
【0004】このような問題を解決するために、加速制
御中には加速係数に基づいて車速指令値を演算し、車速
指令値と実車速との偏差が所定値を越えると加速係数を
変更するか、あるいは車速指令値にその時点の実車速を
設定するようにした車速制御装置が提案されている(例
えば、特開昭61−77535号公報参照)。この車速
制御装置では、図13(a)に示すように加速制御中に
車速指令値と実車速との偏差が所定値を越えると(時刻
t1)、(b)に示すように車速指令値の増加率が小さ
い値に不連続に変更され、車速偏差が所定値以下となる
ように制御される。また、図14(a)に示すように減
速制御中に車速指令値と実車速との偏差が所定値を越え
ると(時刻t2)、(b)に示すように車速指令値の減
少率が小さい値に不連続に変更され、車速偏差が所定値
以下となるように制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た後者の車速制御装置では、加速制御中に車速偏差が所
定値を越えると車速指令値の増加率が低減されるので、
車両が最大駆動力を出力できず、最大駆動力にみあった
加速度が得られなくなる。そのため、車両は小さな加速
度で加速される状態となり、いったんこの状態になると
ますます車速偏差が拡大するのでもとの状態に戻りにく
い。同様に、減速制御中に車速偏差が所定値を越えると
車速指令値の減少率が低減されるので、車両が最大
力を出力できず、最大動力にみあった減速度が得られ
なくなる。そのため、車両は小さな減速度で減速される
状態となり、いったんこの状態になるとますます車速偏
差が拡大するのでもとの状態に戻りにくい。
【0006】本発明の目的は、加減速制御中には車両の
最大駆動力または最大制動力による加減速を行なうとと
もに、加減速終了時のオーバーシュートおよびアンダー
シュートを抑制する車速制御装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、 (1) 請求項1の発明は、車速を検出する車速検出手
段と、所定の加速操作がなされている間は所定時間ごと
に所定の増加分ずつ車速指令値を増加し、前記所定の加
速操作が解除されるとその時点の車速検出値を車速指令
値に設定する車速指令値設定手段と、車速検出値が車速
指令値になるように車速を制御する制御手段とを備えた
車速制御装置において、車速検出値と車速指令値との車
速偏差を判定するための第1の値と第2の値を設定し、
前記第2の値は前記所定の加速操作の解除直後の車速ア
ンダーシュートを抑制可能な値とするとともに、前記第
1の値は前記第2の値よりも小さい値とし、前記車速指
令値設定手段は、車速偏差が前記第1の値以下の場合に
は、前記所定の増加分に最大駆動力で車両を加速可能な
値を設定し、車速偏差が前記第1の値より大きく前記第
2の値以下の場合には、最大駆動力で車両を加速可能な
前記設定値から車速偏差の増加に応じて前記所定の増加
分を連続的に低減し、車速偏差が前記第2の値を超えた
場合には、前記所定の増加分を0とした。(2) 請求
項2の発明は、車速を検出する車速検出手段と、所定の
減速操作がなされている間は所定時間ごとに所定の減少
分ずつ車速指令値を低減し、前記所定の減速操作が解除
されるとその時点の車速検出値を車速指令値に設定する
車速指令値設定手段と、車速検出値が車速指令値になる
ように車速を制御する制御手段とを備えた車速制御装置
において、車速検出値と車速指令値との車速偏差を判定
するための第3の値と第4の値を設定し、前記第4の値
は前記所定の減速操作の解除直後の車速オーバーシュー
トを抑制可能な値とするとともに、前記第3の値は前記
第4の値よりも小さい値とし、前記車速指令値設定手段
は、車速偏差が前記第3の値以下の場合には、前記所定
の減少分に最大制動力で車両を減速可能な値を設定し、
車速偏差が前記第3の値より大きく前記第4の値以下の
場合には、最大制動力で車両を減速可能な前記設定値か
ら車速偏差の増加に応じて前記所定の減少分を連続的に
低減し、車速偏差が前記第4の値を超えた場合には、前
記所定の減少分を0とした。
【0008】
【発明の実施の形態】一実施形態の説明に先だち、この
明細書で用いる略号とその名称を表1に整理する。
【表1】
【0009】図1は一実施形態の構成を示す図である。
負圧式スロットルアクチュエータ1は、ハウジング2内
にダイアフラム3が設置され、負圧室4の負圧に応じて
ダイアフラム3が移動する。ダイアフラム3はばね5に
より常時、図の左方向に付勢されるとともに、スロット
ルチャンバー6内のスロットルバルブ7に連結されてい
る。負圧室4の負圧が低下すると、ばね5の付勢力によ
りダイアフラム3が図の右方向に移動し、スロットルバ
ルブ7が閉方向に駆動される。逆に負圧室4の負圧が増
加すると、ダイアフラム3がばね5の付勢力にうちかっ
て図の左方向に移動し、スロットルバルブ7が開方向に
駆動される。スロットルアクチュエータ1の負圧室4の
負圧は、バキュームポンプ8とベントバルブ10により
制御される。バキュームポンプ8はモータ9により駆動
され、負圧室4に負圧を蓄える。ベントバルブ10はソ
レノイド11により開閉され、負圧室4の負圧を抜いて
大気圧にする。
【0010】コントローラ14は、マイクロコンピュー
タ15、メモリ16などを備え、バキュームポンプモー
タ9およびベントバルブソレノイド11を駆動制御して
負圧式スロットルアクチュエータ1によりスロットルバ
ルブ7の開度を調節する。このコントローラ14には、
スロットルセンサ17、車速センサ18およびエンジン
回転速度センサ19が接続される。スロットルセンサ1
7はスロットルバルブ7の開度(以下、実スロットル開
度Tvoと呼ぶ)を検出するセンサであり、実スロットル
開度Tvoに応じた直流電圧を出力する。車速センサ18
は車両の走行速度(以下、実車速Vspと呼ぶ)を検出す
るためのセンサであり、例えばトランスミッションのス
ピードメーターピニオンに連結され、同ピニオン1回転
当たり所定数のパルス信号を出力する。コントローラ1
4は、所定時間、車速センサ18から出力されるパルス
信号をカウントし、実車速Vspに変換する。また、エン
ジン回転速度センサ19はエンジンの回転速度Neを検
出するためのセンサであり、クランクシャフトに連結さ
れ、クランクシャフト1回転当たり所定数のパルス信号
を出力する。コントローラ14は、所定時間、エンジン
回転速度センサ19から出力されるパルス信号をカウン
トし、エンジン回転速度Neに変換する。
【0011】コントローラ14にはまた、メインスイッ
チ20、セットスイッチ21、アクセラレートスイッチ
22、コーストスイッチ23、キャンセルスイッチ2
4、ブレーキスイッチ25が接続される。メインスイッ
チ20は車速制御装置を作動させるためのスイッチであ
り、セットスイッチ21は定速走行制御の開始と車速指
令値Vsprの設定を行なうためのスイッチである。ま
た、アクセラレートスイッチ22は定速走行制御におけ
る車速指令値Vsprを増加するためのスイッチ、コース
トスイッチ23は車速指令値Vsprを低減するためのス
イッチである。さらに、キャンセルスイッチ24は定速
走行制御を解除するためのスイッチ、ブレーキスイッチ
25はフットブレーキが操作されると閉路するスイッチ
である。コントローラ14は、センサ17〜19により
検出された実スロットル開度Tvo、実車速Vspおよびエ
ンジン回転速度Neと、スイッチ20〜25からの操作
指令とに基づいて、バキュームポンプモータ9とベント
バルブソレノイド11をパルス駆動してスロットルバル
ブ7の開度を調節する。なお、パルス駆動時のPWMデ
ューティー比については後述する。
【0012】図2はコントローラ14の車速制御を示す
フローチャートである。このフローチャートにより、こ
の実施形態の動作を説明する。コントローラ14はメイ
ンスイッチ20が投入されると、所定の時間間隔、例え
ば50msごとにこの制御プログラムを実行する。ま
ず、ステップ1で、スロットルセンサ17の出力電圧を
A/D変換して実スロットル開度Tvoを演算する。ま
た、車速センサ18からの所定時間の入力パルス数に基
づいて平均車速を演算し、実車速Vspとする。さらに、
エンジン回転速度センサ19からの所定時間の入力パル
ス数に基づいて平均エンジン回転速度を演算し、エンジ
ン回転速度Neとする。ステップ2で、キャンセルスイ
ッチ24が操作されるか、またはブレーキスイッチ25
によりフットブレーキ操作が検出されると、定速走行制
御を中止する。すなわち、ステップ12で定速走行制御
中であることを示す定速走行制御中フラグをクリヤし、
続くステップ13でメモリ16に記憶されているスロッ
トル開度指令値Tvorをリセットして車速制御を終了す
る。一方、キャンセルスイッチ24もフットブレーキも
操作されていない時は、ステップ2から3へ進み、セッ
トスイッチ21の操作を確認する。セットスイッチ21
が操作されている時は、定速走行制御を開始する。すな
わち、ステップ4で車速指令値Vsprに上記ステップで
算出した実車速Vspを設定し、メモリ16に記憶する。
続くステップ5で、定速走行制御中フラグをセットして
車速制御を終了する。
【0013】キャンセルスイッチ24、フットブレー
キ、セットスイッチ21がいずれも操作されていない時
はステップ6へ進み、定速走行制御中フラグの状態を確
認する。定速走行制御中フラグがセットされていない時
はステップ13へ進み、メモリ16に記憶されているス
ロットル開度指令値Tvorをリセットして車速制御を終
了する。一方、定速走行制御中フラグがセットされてい
る時はステップ7以降へ進み、定速走行制御を行なう。
ステップ7において、図3に示すサブルーチンを実行し
てアクセラレート制御を行ない、続くステップ8で、図
4に示すサブルーチンを実行してコースト制御を行な
う。なお、アクセラレート制御とコースト制御について
は後述する。
【0014】ステップ9では、車速指令値Vsprと実車
速Vspとに基づいて両者を一致させるための目標駆動力
Forを演算する。この実施形態では、公知の線形制御手
法であるモデルマッチング手法と、近似ゼロイング手法
とを用いて目標駆動力Forを演算する。制御対象の伝達
特性をパルス伝達関数P(z-1)とおくと、補償器の部
分は図5に示す制御ブロック図で表わされる。zは遅延
演算子であり、z-1を乗ずると1制御周期前の値とな
る。C1(z-1),C2(z-1)は、近似ゼロイング手法
による補償器であり、外乱やモデル化誤差による影響を
抑えるためのものである。C3(z-1)はモデルマッチ
ング手法による補償器であり、制御対象の応答特性を規
範モデルH(z-1)の特性に一致させるためのものであ
る。目標加速度を入力、実車速を出力とする部分を制御
対象とおくと、制御対象の伝達特性であるパルス伝達関
数P(z-1)は、積分要素P1(z-1)と、無駄時間要
素P2(z-1)=z-2との積で置換することができる。
積分要素P1(z-1)は、
【数1】P1(z-1)=T・z-1/(1−z-1), T;サンプル周期(50ms) で表される。この時、C1(z-1),C2(z-1)は次式
で演算される。
【数2】 C1(z-1)=(1−γ)・z-1/(1−γ・z-1), C2(z-1)=(1−γ)・(1−z-1)/{T・(1
−γ・z-1)}, C2=C1/P1, γ=exp(−T/Tb), Tb;時定数 ここで、制御対象の無駄時間を無視して規範モデルを時
定数Taの一次ローパスフィルタとすると、C3は下記の
定数となる。
【数3】C3=K={1−exp(−T/Ta)}/T
【0015】次に、図5に示すy2,y3,y1の演算を
行う。なお、データy(k-1)は、y(k)に対する1サンプ
ル周期前のデータを表わす。
【数4】 y2(k)=γ・y2(k-1)+(1−γ)・y1(k-1), y3(k)=γ・y3(k-1)+(1−γ)/T・Vsp(k)−
(1−γ)/T・Vsp(k-1), y1(k)=K・(Vspr(k)−Vsp(k))−y3(k)+y2(k-
2), y1(k)は目標加速度であるから、この目標加速度y1(k)
に車重Mを乗じて目標駆動力Forを演算する。
【数5】For(k)=y1(k)・M
【0016】次に、ステップ10でスロットル開度指令
値Tvorを演算する。まず、目標エンジントルクTerを
次式により演算する。
【数6】Ter=(For・Rt)/(Gm・Gf), Gm;ミッションギア比, Gf;ファイナルギア比, Rt;タイヤの有効半径 また、メモリ16に記憶されているエンジン非線形特性
データマップ(図6参照)を参照して、目標エンジント
ルクTerとエンジン回転速度Neとからスロットル開度
指令値Tvorを演算する。ステップS11において、P
ID演算などの制御手法により、スロットル開度偏差
(実開度Tvo−開度指令値Tvor)を算出し、算出した
偏差に基づいて、バキュームポンプ8およびベントバル
ブ10をパルス駆動するためのPWMデューティー比を
演算する。そして、演算したPWMデューティー比によ
りバキュームポンプモータ9およびベントバルブソレノ
イド11をパルス駆動する。
【0017】次に、図3のサブルーチンを参照してアク
セラレート制御を説明する。ステップ21でアクセラレ
ートスイッチ22の操作を確認する。アクセラレートス
イッチ22が操作されていない時はステップ22へ進
み、アクセラレート制御中フラグの状態を確認する。ア
クセラレートスイッチ22が操作されておらず、且つア
クセラレート制御中フラグもセットされていない時は、
図2に示すメインルーチンへリターンする。アクセラレ
ートスイッチ22が操作されている時は、ステップ23
でアクセラレート制御中フラグをセットし、続くステッ
プ24で一制御周期前の車速指令値Vspr(k−1)と
今回計測された実車速Vsp(k)との車速偏差ΔVspを
算出する。ステップ25では、図7に示すデータマップ
を参照して車速偏差ΔVspに対する車速指令値増加分α
を求める。ここで、図7に示すデータマップは、車速偏
差ΔVspに対する車速指令値増加分αを予め設定したも
のであり、この例では車速偏差ΔVspが3km/h以下
の場合には増加分αを最大駆動力で車両を加速する目標
加速度に相当する増加分αmaxとし、3km/hを越え
て6km/hまでは増加分αを徐々に低減し、6km/
hを越えたら増加分αを0とする。このデータマップは
予めメモリ16に記憶しておき、アクセラレート制御を
行なう時にメモリ16を参照する。なお、車速偏差ΔV
spに対する車速指令値増加分αは図7に示すデータマッ
プに限定されない。ステップ26において、1制御周期
前の車速指令値Vspr(k−1)に増加分αを加算して
新しい車速指令値Vspr(k)を求める。一方、アクセ
ラレートスイッチ22が開放され、且つアクセラレート
制御中フラグがセットされている時は、アクセラレート
スイッチ22が開放された直後であると判断し、ステッ
プ22から27へ進んでアクセラレート制御終了時の処
理を行なう。すなわち、ステップ27で実車速Vspを車
速指令値Vsprに設定し、続くステップ28でアクセラ
レート制御中フラグをクリヤする。その後、メインルー
チンへリターンする。
【0018】図9はこの実施形態によるアクセラレート
制御結果を示す図である。アクセラレートスイッチ22
を操作した直後は、エンジンの応答遅れのために車速偏
差ΔVspが増加する。しかし、図7に示すように、車速
偏差が3km/h以下では最大駆動力で車両を加速する
目標加速度に相当する増加分αmaxだけ車速指令値Vspr
を増加し、3km/hを越えて6km/hまでは徐々に
増加分αを低減するようにしたので、エンジンの応答遅
れの後に駆動力が定常値に達して車速偏差ΔVspが少し
でも減少すれば、逆に車速指令値Vsprの増加分αが徐
々に増加して目標加速度に相当する増加分αmaxにな
り、車速偏差ΔVspが小さくても車両の最大駆動力にみ
あった目標加速度により車両を加速することができる。
さらに、車速偏差ΔVspが6km/hを越えたら車速指
令値増加分αを0としたので、登坂路などのように走行
抵抗の大きな道路でアクセラレートスイッチ22を操作
し続けても、車速指令値Vsprと実車速Vspとの車速偏
差ΔVspが6km/hを超えることがなく、アクセラレ
ートスイッチ22を開放した直後の車速のアンダーシュ
ートを抑制できる。
【0019】図4のサブルーチンを参照してコースト制
御を説明する。ステップ31でコーストスイッチ23の
操作を確認する。コーストスイッチ23が操作されてい
ない時はステップ32へ進み、コースト制御中フラグの
状態を確認する。コーストスイッチ23が操作されてお
らず、コースト制御中フラグもセットされていない時
は、図2に示すメインルーチンへリターンする。コース
トスイッチ23が操作されている時は、ステップ33で
コースト制御中フラグをセットし、続くステップ34で
一制御周期前の車速指令値Vspr(k−1)と今回計測
された実車速Vsp(k)との車速偏差ΔVspを算出す
る。ステップ25では、図8に示すデータマップを参照
して車速偏差ΔVspに対する車速指令値減少分βを求め
る。ここで、図8に示すデータマップは、車速偏差ΔV
spに対する車速指令値減少分βを予め設定したものであ
り、この例では車速偏差ΔVspが3km/h以下の場合
には減少分βを最大動力で車両を速する目標速度
に相当する減少分βmaxとし、3km/hを越えて6k
m/hまでは減少分βを徐々に低減し、6km/hを越
えたら減少分βを0とする。このデータマップは予めメ
モリ16に記憶しておき、アクセラレート制御を行なう
時にメモリ16を参照する。なお、車速偏差ΔVspに対
する車速指令値減少分βは図8に示すデータマップに限
定されない。ステップ36において、1制御周期前の車
速指令値Vspr(k−1)に減少分βを加算して新しい
車速指令値Vspr(k)を求める。コーストスイッチ2
3が開放され、且つコースト制御中フラグがセットされ
ている時は、コーストスイッチ23が開放された直後で
あると判断し、ステップ32から37へ進んでコースト
制御終了時の処理を行なう。すなわち、ステップ37で
実車速Vspを車速指令値Vsprに設定し、続くステップ
38でコース制御中フラグをクリヤしてメインルーチン
へリターンする。
【0020】図10はこの実施形態によるコースト制御
結果を示す図である。コーストスイッチ23を操作した
直後は、エンジンの応答遅れのために車速偏差ΔVspが
増加する。しかし、図8に示すように、車速偏差が3k
m/h以下では目標減速度に相当する減少分βmaxだけ
車速指令値Vsprを減少し、3km/hを越えて6km
/hまでは徐々に減少分βを低減するようにしたので、
エンジンの応答遅れの後に動力が定常値に達して車速
偏差ΔVspが少しでも減少すれば、逆に車速指令値Vsp
rの減少分βが徐々に増加して目標減速度に相当する減
少分βmaxになり、車速偏差ΔVspが小さくても車両の
最大動力にみあった目標減速度により車両を減速する
ことができる。さらに、車速偏差ΔVspが6km/hを
越えたら車速指令値減少分βを0としたので、降坂路な
どのように走行抵抗の小さな道路でコーストスイッチ2
3を操作し続けても、車速指令値Vsprと実車速Vspと
の車速偏差ΔVspが6km/hを超えることがなく、コ
ーストスイッチ23を開放した直後の車速のオーバーシ
ュートを抑制できる。
【0021】以上の一実施形態の構成において、車速セ
ンサ18が車速検出手段を、コントローラ14が車速指
令値設定手段および制御手段をそれぞれ構成する。な
お、上述した実施形態では負圧式スロットルアクチュエ
ータを用いた例を示したが、スロットルアクチュエータ
は負圧式に限定されない。また、上述した実施形態では
エンジンを駆動源として走行する車両を例に上げて説明
したが、電動モータを駆動源として走行する電気自動車
に対しても本発明を適用できる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、車速偏差が小さくても最大駆動力で車両を加速す
ることができ、また、登坂路などのように走行抵抗の大
きな道路で所定の加速操作をし続けても車速偏差が増大
せず、所定の加速操作が解除された直後の車速のアンダ
ーシュートを抑制できる。また、登坂路などのように走
行抵抗の大きな道路で所定の加速操作をし続けても車速
偏差が第2の値を超えることがなく、所定の加速操作が
解除された直後の車速のアンダーシュートを抑制でき
る。請求項の発明によれば、車速偏差が小さくても
大制動力で車両を減速することができ、また、降坂路な
どのように走行抵抗の小さな道路で所定の減速操作をし
続けても車速偏差が増大せず、所定の減速操作が解除さ
れた直後の車速のオーバーシュートを抑制できる。
た、降坂路などのように走行抵抗の小さな道路で所定の
減速操作をし続けても車速偏差が第4の値を超えること
がなく、所定の減速操作が解除された直後の車速のオー
バーシュートを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の構成を示す図。
【図2】車速制御プログラムを示すフローチャート。
【図3】アクセラレート制御ルーチンを示すフローチャ
ート。
【図4】コースト制御ルーチンを示すフローチャート。
【図5】車速フィードバック補償器の構成を示す図。
【図6】エンジン比線形特性データマップを示す図。
【図7】車速偏差ΔVspに対する車速指令値増加分αの
データマップを示す図。
【図8】車速偏差ΔVspに対する車速指令値減少分βの
データマップを示す図。
【図9】一実施形態のアクセラレート制御結果を示す
図。
【図10】一実施形態のコースト制御結果を示す図。
【図11】従来の車速制御装置による加速制御結果を示
す図。
【図12】従来の車速制御装置による減速制御結果を示
す図。
【図13】他の従来装置による加速制御結果を示す図。
【図14】他の従来装置による減速制御結果を示す図。
【符号の説明】
1 負圧式スロットルアクチュエータ 2 ハウジング 3 ダイアフラム 4 負圧室 5 ばね 6 スロットルチャンバー 7 スロットルバルブ 8 バキュームポンプ 9 バキュームポンプモータ 10 ベントバルブ 11 ベントバルブソレノイド 14 コントローラ 15 マイクロコンピュータ(CPU) 16 メモリ 17 スロットルセンサ 18 車速センサ 19 エンジン回転速度センサ 20 メインスイッチ 21 セットスイッチ 22 アクセラレートスイッチ 23 コーストスイッチ 24 キャンセルスイッチ 25 ブレーキスイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 31/00 B60T 7/12 F02D 29/02 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車速を検出する車速検出手段と、 所定の加速操作がなされてい間は所定時間ごとに所定
    の増加分ずつ車速指令値を増加し、前記所定の加速操作
    が解除されるとその時点の車速検出値を車速指令値に設
    定する車速指令値設定手段と、 速検出値が車速指令値になるように車速を制御する制
    御手段とを備えた車速制御装置において、車速検出値と車速指令値との車速偏差を判定するための
    第1の値と第2の値を設定し、前記第2の値は前記所定
    の加速操作の解除直後の車速アンダーシュートを抑制可
    能な値とするとともに、前記第1の値は前記第2の値よ
    りも小さい値とし、 前記車速指令値設定手段は、車速偏差が前記第1の値以
    下の場合には、前記所定の増加分に最大駆動力で車両を
    加速可能な値を設定、車速偏差が前記第1の値より大
    きく前記第2の値以下の場合には、最大駆動力で車両を
    加速可能な前記設定値から車速偏差の増加に応じて前記
    所定の増加分を連続的に低減し車速偏差が前記第2の
    値を超えた場合には、前記所定の増加分を0としたこと
    を特徴とする車速制御装置。
  2. 【請求項2】車速を検出する車速検出手段と、 所定の減速操作がなされている間は所定時間ごとに所定
    の減少分ずつ車速指令値を低減し、前記所定の減速操作
    が解除されるとその時点の車速検出値を車速指令値に設
    定する車速指令値設定手段と、 車速検出値が車速指令値になるように車速を制御する制
    御手段とを備えた車速制御装置において、 車速検出値と車速指令値との車速偏差を判定するための
    第3の値と第4の値を設定し、前記第4の値は前記所定
    の減速操作の解除直後の車速オーバーシュートを抑制可
    能な値とするとともに、前記第3の値は前記第4の値よ
    りも小さい値とし、 前記車速指令値設定手段は、車速偏差が前記第3の値以
    下の場合には、前記所定の減少分に最大制動力で車両を
    減速可能な値を設定し、車速偏差が前記第3の値より大
    きく前記第4の値以下の場合には、最大制動力で車両を
    減速可能な前記設定値から車速偏差の増加に応じて前記
    所定の減少分を連続的に低減し、車速偏差が前記第4の
    値を超えた場合には、前記所定の減少分を0とした こと
    を特徴とする車速制御装置。
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