JP3225846B2 - 車両用定速走行装置 - Google Patents

車両用定速走行装置

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JP3225846B2
JP3225846B2 JP22506296A JP22506296A JP3225846B2 JP 3225846 B2 JP3225846 B2 JP 3225846B2 JP 22506296 A JP22506296 A JP 22506296A JP 22506296 A JP22506296 A JP 22506296A JP 3225846 B2 JP3225846 B2 JP 3225846B2
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vehicle speed
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running resistance
shift
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和彦 伊藤
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Nissan Motor Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の走行速度が
目標値となるように制御する車両用定速走行装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術とその問題点】登坂中に自動変速機がシフ
トダウンとシフトアップを繰り返す、いわゆるシフトハ
ンチングを防止するようにした車両用定速走行装置が知
られている(例えば、特開平2−3539号公報参
照)。
【0003】しかしながら、従来の車両用定速走行装置
では、シフトダウン後のシフトアップ条件が適切でない
ために、シフトハンチングを十分に抑制できないという
問題がある。
【0004】本発明の目的は、登坂中および降坂中の自
動変速機のシフトハンチングを抑制し、円滑なシフト制
御を行なうことにある。
【0005】
【0006】
【課題を解決するための手段】(1) 請求項1の発明
は、実車速が目標車速に一致するようにエンジン出力と
変速機のシフトレンジを制御する車両用定速走行装置に
適用される。そして、請求項1の発明は、実車速と目標
車速との車速偏差が所定値α1以上のシフトダウン条件
で変速機のシフトダウンを行なう。ただし、走行抵抗を
推定するとともに実車速に基づいて平坦路走行抵抗を演
算し、シフトダウン条件が満足されていても、シフトダ
ウン条件が満たされる前の車速偏差が所定値α2(ただ
し、0<α2<α1)の時の走行抵抗推定値(走行抵抗
学習値)が、平坦路走行抵抗に所定値γを加えた値より
小さい場合は、シフトダウンを禁止する。また、シフト
ダウンが行われた場合に、シフトダウン後の車速偏差が
所定値α3(ただし、0<α3<α1)以下で、且つ、
シフトダウン後の走行抵抗推定値が走行抵抗学習値から
所定値γを減じた値以下となるシフトアップ条件で、変
速機のシフトアップを行なう。 (2) 請求項2の発明は、実車速が目標車速に一致す
るようにエンジン出力と変速機のシフトレンジを制御す
る車両用定速走行装置に適用される。そして、請求項2
の発明は、実車速と目標車速との車速偏差が所定値α1
以上のシフトダウン条件で変速機のシフトダウンを行な
う。また、車両の走行抵抗を推定し、シフトダウンが行
われた場合に、シフトダウン後の車速偏差が所定値α3
(ただし、0<α3<α1)以下で、且つ、シフトダウ
ン後の走行抵抗推定値が、シフトダウン前の車速偏差が
所定値α2(ただし、0<α2<α1)の時の走行抵抗
推定値(走行抵抗学習値)から所定値γを減じた値以下
となるシフトアップ条件で、変速機のシフトアップを行
なう。ただし、実車速に基づいて平坦路走行抵抗を演算
し、シフトダウンが行われた場合に、走行抵抗学習値が
平坦路走行抵抗に所定値γを加えた値より小さい状態が
所定時間続いたら、シフトアップ条件を満足しなくても
シフトアップする。 (3) 請求項3に記載の車両用定速走行装置は、所定
値α2を1km/h以下の値とする。 (4) 請求項4に記載の車両用定速走行装置は、所定
値γを略2%勾配相当の走行抵抗とする。
【0007】
【発明の効果】
(1) 請求項1の発明によれば、登坂中のシフトハン
チングを防止できる上に、登坂路の勾配が小さい場合で
も確実にシフトアップしてODレンジに復帰できる。 (2) 請求項2の発明によれば、請求項1と同様な効
果が得られる。 (3) 請求項3の発明によれば、車速偏差が小さいの
でスロットル開度に車速偏差を解消するための加速度分
が含まれず、路面の勾配のみに対応した正確な走行抵抗
が得られる。 (4) 請求項4の発明によれば、登坂中のシフトハン
チングを適切に抑制することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
−発明の第1の実施の形態− 図1に第1の実施形態の構成を示す。車速制御用コント
ロールユニット1は、マイクロコンピュータ10、駆動
回路11およびフェイルセーフ用遮断回路12を備え
る。マイクロコンピュータ10はメモリやインタフェー
スを備え、後述する制御プログラムを実行して車両の走
行速度を制御する。駆動回路11は、マイクロコンピュ
ータ10からの指令にしたがってスロットルアクチュエ
ータ30を駆動する。また、フェイルセーフ用遮断回路
12は、異常発生時にバッテリBATからアクチュエー
タ駆動回路11への電源の供給を遮断して、定速走行制
御を停止する。
【0009】コントロールユニット1には、メインスイ
ッチ2、セットスイッチ3、アクセラレートスイッチ
4、コーストスイッチ5、キャンセルスイッチ6、ブレ
ーキスイッチ7、車速センサ8、スロットルセンサ9、
エンジン回転数センサ13が接続される。
【0010】メインスイッチ2は、車速制御装置を起動
または停止させるためのスイッチである。セットスイッ
チ3は、定速走行制御の開始と車速の設定を行なうため
のスイッチである。アクセラレートスイッチ4は目標車
速の増加を指示するためのスイッチであり、コーストス
イッチ5は目標車速の低減を指示するためのスイッチで
ある。キャンセルスイッチ6は定速走行制御を解除する
ためのスイッチ、ブレーキスイッチ7はフットブレーキ
が操作された時に作動するスイッチである。このブレー
キスイッチ7が作動したら、キャンセルスイッチ6が操
作された場合と同様に定速走行制御を解除する。
【0011】また、車速センサ8は車両の所定の走行距
離ごとにパルス信号を発生し、所定時間における発生パ
ルス数をカウントして車両の走行速度を検出することが
できる。スロットルセンサ9はスロットルの実開度を検
出する。さらに、エンジン回転数センサ13はエンジン
の所定の回転角度ごとにパルス信号を発生し、所定時間
における発生パルス数をカウントしてエンジン回転速度
を検出することができる。
【0012】自動変速機コントロールユニット20は、
車両の自動変速機(オートマチックトランスミッショ
ン)を駆動制御する。自動変速機コントロールユニット
20は、定速走行制御中の3速(以下、D3と呼ぶ)ま
たはオーバードライブ(以下、ODと呼ぶ)のシフト位
置を、信号線41を介して車速制御用コントロールユニ
ット1へ送る。なお、この実施形態ではODを含む前進
4速のトランスミッションを例に上げて説明する。車速
制御用コントロールユニット1は、定速走行制御信号を
制御線42を介して自動変速機コントロールユニット2
0へ送るとともに、定速走行制御中のODキャンセル指
令を信号線43を介して自動変速機コントロールユニッ
ト20へ送る。
【0013】負圧式スロットルアクチュエータ30に
は、図2に示すように、負圧ポンプ31、ベントバルブ
32、セーフティバルブ33が接続される。負圧ポンプ
31は、モータ31aによりダイアフラム31bが駆動
され、アクチュエータ30の負圧室30aに負圧を発生
させる。ベントバルブ32とセーフティバルブ33は、
負圧室30aの負圧を抜いて大気圧にするために用いら
れる。車速制御用コントロールユニット1は、信号線4
4を介してベントバルブソレノイド32aとセーフティ
バルブソレノイド33aと負圧ポンプモータ31aとを
駆動制御する。負圧室30aの負圧は、負圧ポンプ3
1、ベントバルブ32およびセーフティバルブ33によ
り制御され、負圧に応じてダイアフラム30bが図の左
右に移動する。ダイアフラム30bの動きはアクセルワ
イヤ30cを介してスロットルバルブ30dに伝達さ
れ、スロットルバルブ30dが開閉される。
【0014】ここで、図3〜図5により、第1の実施形
態の自動変速機のシフト制御方法を説明する。この実施
形態ではODレンジとD3レンジのシフト制御を例に上
げて説明する。第1の実施形態では、図3に示すよう
に、車速センサ8により検出した実車速が目標車速から
所定値α2、この実施形態では1km/h低下した時の
走行抵抗推定値を学習する。以下では、この値を単に学
習値と呼ぶ。さらに実車速が目標車速から所定値α1、
この実施形態では3km/h低下した時にODからD3
にシフトダウンする。そして、D3走行中に走行抵抗推
定値の絶対値が(|学習値|−所定値γ)に達した時に
ODにシフトアップする。なお、この実施形態ではγを
2%勾配相当の走行抵抗とし、所定値α1,α2は0<
α2<α1の関係にあるものとする。
【0015】ところが、上述した方法でシフト制御を行
なうと、2%勾配以下の登坂路においてシフトダウンし
た場合には、登坂を終了してもシフトアップしないこと
がある。今、図4に示すように、1.5%勾配の登坂路
を走行する場合には、実車速が目標車速より1km/h
低下した時に走行抵抗推定値を学習し、さらに実車速が
目標車速より3km/h低下した時にシフトダウンす
る。しかし、平坦路に戻っても走行抵抗推定値は(|学
習値|−2%勾配相当の走行抵抗)に達せず、シフトア
ップ条件を満足しないので平坦路でもD3のままで走行
する。ただし、下り坂になった場合は、走行抵抗推定値
の絶対値が(|学習値|−2%勾配相当の走行抵抗)に
達し、シフトアップしてODに復帰する。
【0016】そこで、第1の実施形態では次の方法でシ
フト制御を行なう。まず、次式により平坦路走行抵抗を
演算する。
【数1】 (平坦路走行抵抗)=(転がり抵抗)+(空気抵抗), (転がり抵抗)=(転がり摩擦係数)×(車両質量)×
9.8, (空気抵抗)=0.5×Cd値×前面投影面積×(車
速)2 そして、図5に示すように、車速偏差がα2(1km/
h)の時の走行抵抗推定値の学習値と、数式1で求めた
平坦路走行抵抗とが次式を満足する場合には、車速偏差
がα1(3km/h)になってもシフトダウンを禁止す
る。
【数2】(走行抵抗学習値)<(平坦路走行抵抗)+
(所定値γ) なお、この実施形態では所定値γを2%勾配相当の走行
抵抗とする。
【0017】図3に示す基本的なシフト制御方法を図5
により説明した制御方法でバックアップすることによ
り、図4に示すような所定値γよりも小さい勾配の登坂
路を走行し、シフトダウン後の走行抵抗推定値の絶対値
が(|学習値|−所定値γ)以下にならない場合でも、
シフトダウンしたまま走行することが避けられ、確実に
シフトアップさせることができる。
【0018】図6〜図9は第1の実施形態の車速制御を
示すフローチャートである。これらのフローチャートに
より、一実施形態の動作を説明する。コントロールユニ
ット1のマイクロコンピュータ10は、所定時間(この
実施形態では100msec)ごとにこの制御プログラ
ムを実行する。ステップ1において、前回の制御プログ
ラム実行時から現在までの車速センサ8とエンジン回転
数センサ13の計測値に基づいて平均実車速Vspと平
均エンジン回転速度Neを演算するとともに、スロット
ルセンサ9によりスロットル実開度を計測する。続くス
テップ2では、キャンセルスイッチ6が操作されたか、
あるいはフットブレーキが操作されたか否かを確認し、
キャンセルスイッチ6またはフットブレーキが操作され
たらステップ12へ進み、そうでなければステップ3へ
進む。キャンセルスイッチ6またはフットブレーキが操
作された時は定速走行制御の解除を決定し、ステップ1
2で定速制御中フラグと各種変数を初期化する。そし
て、ステップ13で、遮断回路12によりアクチュエー
タ駆動回路11への電源の供給を遮断する。
【0019】キャンセルスイッチ6もフットブレーキも
操作されていない場合は、ステップ3でセットスイッチ
3が操作されているかどうかを確認する。セットスイッ
チ3が操作されていればステップ4へ進み、操作されて
いなければステップ7へ進む。セットスイッチ3が操作
されている時は、ステップ4において、ステップ1で求
めた実車速Vspを目標車速Vsprに設定して記憶す
る。さらに、ステップ5で定速制御中フラグをセット
し、続くステップ6で遮断回路12によりアクチュエー
タ駆動回路11への電源の供給を行なう。
【0020】一方、セットスイッチ3が操作されていな
い時は、ステップ7で定速制御中フラグがセットされて
いるか、すなわち定速走行制御中か否かを確認する。定
速走行制御中の時は、ステップ8〜11において実車速
Vspが目標車速Vsprに一致するようにスロットル
アクチュエータ30の駆動制御を行なう。定速走行制御
中でない時はステップ13へ進み、遮断回路12により
アクチュエータ駆動回路11への電源の供給を遮断して
処理を終了する。
【0021】次に、定速制御におけるスロットルアクチ
ュエータ30の駆動制御について説明する。まず、ステ
ップ8で、図9に示すサブルーチンを実行し、実車速V
spを目標車速Vsprに一致させるためのエンジンの
最終目標駆動力y1を演算する。この演算は、図10に
示すように、線形制御手法であるモデルマッチング手法
と近似ゼロイング手法による車速フィードバック補償器
を用いて行なう。
【0022】ここで、車速フィードバック補償器に組み
込まれた制御対象の車両モデルについて説明する。目標
駆動力を操作量とし車速を制御量として車両をモデル化
するため、相対的に応答性の速いエンジンやトルクコン
バータの過渡特性、およびトルクコンバータの非線形定
常特性を省略することができ、車両のパワートレインの
挙動は図11に示す簡易非線形モデルで表わすことがで
きる。そして、例えば図12に示すような、予め計測さ
れたエンジン非線形補償マップを用いて目標駆動力に実
駆動力が一致するようなスロットル開度指令値を算出
し、スロットル開度をサーボコントロールすることによ
り、エンジン非線形定常特性を線形化することができ
る。したがって、目標駆動力を入力とし車速を出力とす
る車両モデルは積分特性となり、補償器ではこの車両モ
デルの伝達特性をパルス伝達特性P(z-1)とおくこと
ができる。
【0023】図10において、zは遅延演算子であり、
-1を乗ずると1サンプル周期前の値となる。また、C
1(z-1)、C2(z-1)は近似ゼロイング手法による
外乱推定器であり、外乱やモデル化誤差による影響を抑
制する。さらに、C3(z-1)はモデルマッチング手法
による補償器であり、図13に示すように、目標車速V
sprを入力とし実車速Vspを出力とした場合の制御
対象の応答特性を、予め定めた一次遅れとむだ時間要素
を持つ規範モデルH(z-1)の特性に一致させる。
【0024】制御対象の伝達特性は、パワートレインの
遅れであるむだ時間を考慮する必要がある。このむだ時
間は200msec程度であり、この実施形態の2サン
プル周期に相当する。したがって、パルス伝達関数P
(z-1)は、次式に示す積分要素P1(z-1)とむだ時
間要素P2(z-1)(=z-2)の積で表わすことができ
る。
【数3】 P1(z-1)=T・z-1/{M・(1−z-1)} ここで、Tはサンプル周期(この実施形態では100m
sec)、Mは平均車重である。また、この時、補償器
C1(z-1)は次式で表わされる。
【数4】 C1(z-1)=(1−γ)・z-1/(1−γ・z-1), γ=exp(−T/Tb) すなわち、補償器C1(z-1)は時定数Tbのローパス
フィルタである。さらに、補償器C2(z-1)はC1/
P1として次式で表わされる。
【数5】C2=(z-1)=M・(1−γ)・(1−
-1)/{T・(1−γ・z-1} なお、補償器C2は、車両モデルの逆系にローパスフィ
ルタをかけたものであり、実車速Vspから得られた外
乱(走行抵抗)の影響を受けた駆動力、すなわち図10
に示すように駆動力から走行抵抗を差し引いた駆動力を
逆算することができる。また、制御対象のむだ時間を無
視して、規範モデルH(z-1)を時定数Taの1次ロー
パスフィルタとすると、補償器C3は次のような定数と
なる。
【数6】 C3=K={1−exp(−T/Ta)}・M/T
【0025】図9のステップ41において、図10のモ
デルマッチング補償器C3(z-1)に相当する部分の演
算を行ない、実車速Vspから目標車速Vsprまで加
速するための目標駆動力y4を求める。データy(k−
1)は1サンプル周期前のデータy(k)を表わすもの
とすると、
【数7】 y4(k)=K・(Vspr(k)−Vsp(k))続
くステップ42で、図10に示す外乱推定器の一部のロ
バスト補償器C2(z- 1)に相当する部分の演算を行な
い、実車速Vspに基づいて外乱(走行抵抗など)の影
響を受けた駆動力y3を逆算する。
【数8】y3(k)=γ・y3(k−1)+(1−γ)
・M・{Vsp(k)−Vsp(k−1)}/T
【0026】ステップ43では、目標駆動力y4を走行
抵抗推定値Frで補正して最終目標駆動力y1を求め
る。
【数9】 y1(k)=y4(k)−(y3(k)−y2(k−2)) =y4(k)+(y2(k−2)−y3(k)), Fr=y2(k−2)−y3(k) ここで、y2(k−2)は後述するステップ45で演算
される駆動力y2(k)の2サンプル周期前の値であ
り、ステップ45における演算は上述した積分要素P1
(z-1)の演算に相当し、その2サンプル周期前の値を
用いることはむだ時間要素P2(z-1)の演算に相当す
る。y3(k)は実車速Vspから求めた走行抵抗の影
響を受けた駆動力であり、駆動力y2(k−2)は補償
器内で求めた走行抵抗の影響を受けない駆動力であるか
ら、両者の差が走行抵抗推定値Frとなる。このよう
に、近似ゼロイング手法で構成された外乱推定器は、制
御対象モデルの出力と実際の制御対象の出力との差に基
づいて走行抵抗などの外乱を正確に推定することができ
る。
【0027】ステップ44では、最終目標駆動力y1を
上下限値以内に制限する。まず、スロットル全開時およ
び全閉時のエンジントルクをエンジン回転速度ごとに測
定したデータテーブルを用いて、現在のエンジン回転速
度Neに対応する最大エンジントルクTemaxと最小
エンジントルクTeminを求める。次に、最大エンジ
ントルクTemaxと最小エンジントルクTeminか
ら、次式により最大駆動力Fmaxと最小駆動力Fmi
nを求める。
【数10】Fmax=Temax・Gm・Gf/Rt, Fmin=Temin・Gm・Gf/Rt ここで、Gmはトランスミッションのギア比、Gfはフ
ァイナルギア比、Rtはタイヤの有効半径である。そし
て、最終目標駆動力y1を最大駆動力Fmaxと最小駆
動力Fmin以内に制限する。
【数11】 y1(k)≧Fmaxの場合は、y5(k)=Fmax, y1(k)≦Fminの場合は、y5(k)=Fmin, Fmin<y1(k)<Fmaxの場合は、y5(k)=y1(k)
【0028】このように、最終目標駆動力をその上下限
値以内に制限することにより、定速走行制御中に急な上
り坂になって車両の最大駆動力でも駆動力が不足し、実
車速が目標車速から低下するような場合でも、外乱推定
器に入力される最終目標駆動力が実際の最大駆動力を越
えないように制限され、実際に得られないような大きな
目標駆動力にならないので、外乱推定器内部に誤差が蓄
積されない。したがって、平坦路に戻った後でも、外乱
推定器が速やかに機能して実車速がオーバーシュートす
るようなことがない。同様に、定速走行制御中に急な下
り坂になって最大エンジンブレーキ力でもブレーキ力が
不足し、実車速が目標車速を越えてしまうような場合で
も、外乱推定器に入力される最終目標駆動力が実際の最
小駆動力より小さくならないように制限され、実際に得
られないような大きなエンジンブレーキ力にはならない
ので、外乱推定器内部に誤差が蓄積されない。したがっ
て、平坦路に戻った後でも、外乱推定器が速やかに機能
して実車速がアンダーシュートするようなことがない。
【0029】ステップ45において、外乱推定器の一部
であるローパスフィルタとしての補償器C1(z-1)に
相当する部分の演算を行なう。
【数12】y2(k)=γ・y2(k−1)+(1−
γ)・y5(k−1) 以上で、図10に示す車速フィードバック補償器の演算
を終了し、図6のステップ9へ戻る。
【0030】ステップ9において、図14に示すよう
に、最終目標駆動力y1に基づいてスロットル開度指令
値を演算する。まず、最終目標駆動力y1から等価排気
量1リッター当たりの目標エンジントルクTerを算出
する。
【数13】Ter=y1・Rt/(Gm・Gf・L) ここで、Lはリッター単位の等価排気量であり、種々の
エンジンの定常特性を正規化するための指標である。こ
の実施形態では、例えばツインカムエンジンであれば排
気量と同一とし、ターボチャージャー付エンジンであれ
ば2割り増とし、シングルカムエンジンであれば3割減
として換算したエンジン排気量とする。この等価排気量
Lでエンジントルクを除算して正規化したいろいろな種
類のエンジンの非線形定常特性マップを予め用意してお
けばよい。これらの図から、エンジンの種類によらずほ
ぼ同一の特性になることがわかる。そこで、等価排気量
により正規化したエンジン非線形定常特性マップからエ
ンジントルク指令値Terとエンジン回転速度Neとに
対応するスロットル開度指令値を表引き演算する。
【0031】このように、個々のエンジンの等価排気量
により正規化された、エンジン回転速度をパラメータと
するエンジン非線形定常特性マップを用いて、エンジン
トルク指令値とエンジン回転速度とに対応するスロット
ル開度指令値を表引き演算するようにしたので、個々の
エンジンの非線形定常特性マップを用いなくても、正規
化したエンジン非線形定常特性マップと等価排気量とに
よりスロットル開度指令値を求めることができ、エンジ
ンの種類に応じてその都度、非線形定常特性マップを設
定する調整の煩雑さを解消できる。また、予め多くの種
類のエンジン非線形定常特性マップをメモリに記憶して
おく必要もない。なお、種々のエンジンの非線形定常特
性マップにおいて、低中開度域の傾きが同一でもトルク
飽和特性が大きくばらつく場合には、飽和特性の異なる
数種のエンジンの正規化エンジン非線形定常特性マップ
を用意すればよい。
【0032】ステップ10では、PID制御手法により
スロットル開度偏差(目標開度−実開度)に基づいて、
負圧ポンプモータ31a、ベントバルブソレノイド32
aおよびセーフティバルブソレノイド33aの駆動信号
のPWMデューティー比を演算する。そして、続くステ
ップ11で、算出したデューティーのPWM駆動信号を
信号線44を介して出力し、負圧ポンプモータ31a、
ベントバルブソレノイド32aおよびセーフティバルブ
ソレノイド33aを駆動する。
【0033】次に、図7のステップ21において、OD
キャンセル処理に用いる走行抵抗推定値Fr’を演算す
る。図15に示すように、まず、正規化エンジン非線形
定常特性マップを用いて、実スロットル開度とエンジン
回転速度に対応する等価排気量1リッター当たりのエン
ジントルク推定値Teを表引き演算する。ここで、正規
化エンジン非線形定常特性マップは個々のエンジンの非
線形定常特性マップを等価排気量Lにより換算したもの
である。次に、次式により実際のエンジン排気量の駆動
力推定値Toを求める。
【数14】To=Te・Gm・Gf・L/Rt そして、駆動力推定値Toからステップ42で求めた駆
動力y3を減じて走行抵抗推定値Fr’を求める。
【数15】Fr’=To−y3(k)
【0034】このように、個々のエンジンの等価排気量
により正規化された、エンジン回転速度をパラメータと
する正規化エンジン非線形定常特性マップを用いて、実
スロットル開度とエンジン回転速度とに対応する単位排
気量当たりのエンジントルクを推定し、このエンジント
ルク推定値と等価排気量とに基づいてエンジンの駆動力
を推定する。さらに、この駆動力推定値から、実車速か
ら求めた走行抵抗の影響を受けた駆動力を減算して走行
抵抗を推定するようにしたので、個々のエンジンの非線
形定常特性マップを用いなくても、正規化したエンジン
非線形定常特性マップと等価排気量とによりエンジンの
駆動力を推定することができ、エンジンの種類に応じて
その都度、非線形定常特性マップを設定する調整の煩雑
さを解消できる。また、予め多くの種類のエンジン非線
形定常特性マップをメモリに記憶しておく必要もない。
なお、種々のエンジンの非線形定常特性マップにおい
て、低中開度域の傾きが同一でもトルク飽和特性が大き
くばらつく場合には、飽和特性の異なる数種のエンジン
の正規化エンジン非線形定常特性マップを用意すればよ
い。
【0035】ステップ22において、信号線41を介し
て自動変速機コントロールユニット20から送られる制
御信号に基づいて、自動変速機のシフト位置がODか否
かを確認し、OD位置にあればステップ23へ進み、そ
うでなければ図8のステップ31へ進む。OD位置にシ
フトされている時は、ステップ23で、目標車速と実車
速との車速偏差の絶対値が所定値α2(この実施形態で
は1km/h)以下か否かを確認し、車速偏差の絶対値
が所定値α2以下であれば目標車速がほぼ維持されてい
る、すなわち走行抵抗と駆動力とがほぼ平衡していると
判断してステップ24へ進み、上記ステップ21で演算
した走行抵抗推定値Fr’をODにおける最大駆動力の
学習記憶値FBとして記憶する。なお、このとき演算さ
れる走行抵抗推定値Fr’は、まだ車速偏差が小さいの
でスロットル開度に車速偏差を解消するための加速度分
が含まれておらず、路面の勾配のみに対応した値であ
る。また、この駆動力にはエンジンブレーキによる負の
駆動力(制動力)が含まれる。一方、車速偏差の絶対値
が所定値α2よりも大きい場合は走行抵抗が増大してい
ると判断してステップ24をスキップする
【0036】ステップ25で、目標車速と実車速との車
速偏差の絶対値が所定値α1(この実施形態では3km
/h)以上かどうかを確認する。この所定値α1はシフ
トダウンするか否かを判断するための基準値であり、車
速偏差の絶対値が所定値α1以上であればシフトダウン
すべきであると判断してステップ26へ進み、そうでな
ければステップ29へ進む。
【0037】ステップ26で上述した数式1により平坦
路走行抵抗を演算し、続くステップ27で上記数式2を
満足するか否かを判別する。車速偏差がα2(1km/
h)の時の走行抵抗学習値が(平坦路走行抵抗+所定値
γ)以上であればステップ28へ進み、自動変速機コン
トロールユニット20へシフトダウンを指示するために
ODキャンセルフラグをセットする。一方、走行抵抗学
習値が(平坦路走行抵抗+所定値γ)より小さい場合
は、たとえ車速偏差がα1(3km/h)以上あっても
シフトダウンを行なわず、ステップ29へ進む。
【0038】このように、車速偏差がα2の時に推定し
た走行抵抗学習値が、平坦路走行抵抗演算値に所定値γ
を加算した値より小さい場合は、たとえシフトダウン条
件である車速偏差がα1以上になってもシフトダウンを
禁止するようにしたので、所定値γよりも小さい走行抵
抗の登坂路を走行しても、不必要にシフトダウンされる
ことがなく、従来のようにシフトダウンしたまま走行す
ることが避けられる。
【0039】現在のシフト位置がODでない場合は、図
8のステップ31で、目標車速と実車速との車速偏差の
絶対値が所定値α3(ただし、0<α3<α1とする)
以下かどうかを確認し、車速偏差の絶対値が所定値α3
以下であれば目標車速がほぼ維持されている、あるいは
所定の定速走行範囲に実車速が復帰したと判断してステ
ップ32へ進み、そうでなければ図7のステップ29へ
進む。なお、α3=α2としてもよい。
【0040】ステップ32では、上記ステップ21で演
算された走行抵抗推定値Fr’の絶対値が、ステップ2
4のOD最大駆動力の学習値の絶対値から所定値γ(こ
の実施形態では、2%勾配相当の走行抵抗)を減じた値
以下であるか否かを確認し、肯定される場合はステップ
33へ進み、そうでなければ図7のステップ29へ進
む。ステップ33では、ODで目標車速を維持できるよ
うな道路勾配になったと判断してODキャンセルフラグ
をリセットする。
【0041】走行状況に応じてODキャンセルフラグを
セットまたはリセットした後、図7のステップ29で、
定速走行制御フラグに基づく定速走行制御信号を信号線
42を介して自動変速機コントロールユニット20へ送
る。さらにステップ30で、ODキャンセルフラグに基
づくODキャンセル信号を信号線43を介して自動変速
機コントロールユニット20へ送る。
【0042】−発明の第2の実施の形態− 第2の実施形態のシフト制御方法を説明する。なお、シ
フト制御方法以外は上述した第1の実施形態と同様であ
り、相違点を中心に説明する。この第2の実施形態で
は、図3に示す第1の実施形態と同様な、基本的なシフ
ト制御方法を行なう。すなわち、車速偏差がα1(この
実施形態では、3km/hとする)になってシフトダウ
ンした後、第1の実施形態と同様に、車速偏差が所定値
α3(0<α3<α1であって、この実施形態ではα3
=1km/hとする)以下で、且つ、現在の走行抵抗推
定値が走行抵抗学習値から所定値γを減じた値以下にな
ったら、シフトアップする。ここで、この実施形態では
所定値γを2%勾配相当の走行抵抗とする。しかし、上
述したように所定値γ未満の勾配の登坂路を走行する
と、シフトダウン後の走行抵抗推定値が(|学習値|−
所定値γ)以下にならないことがあり、シフトダウンし
たままで走行することになる。
【0043】そこで、この第2の実施形態では、シフト
ダウン後に上記シフトアップ条件が満足されなくても、
図16に示すように、車速偏差α2(0<α2<α1)
の時の走行抵抗推定値の学習値と、数式1で求めた平坦
路走行抵抗とが上記数式2を満足する状態が所定時間
(この実施形態では16秒間)続いたら、強制的にシフ
トアップしてODレンジに復帰させる。
【0044】図3に示す基本的なシフト制御方法を図1
6により説明した制御方法でバックアップすることによ
り、図4に示すような所定値γよりも小さい勾配の登坂
路を走行し、シフトダウン後の走行抵抗推定値が(|学
習値|−所定値γ)以下にならなくても、確実にシフト
アップしてODレンジに復帰させることができ、シフト
ダウンしたままで走行することが避けられる。
【0045】図17〜図19は、第2の実施形態の車速
制御を示すフローチャートである。なお、図6〜図8に
示す車速制御と同様な処理を行なうステップに対しては
同一のステップ番号を付して相違点を中心に説明する。
この第2の実施形態では、ステップ25で車速偏差がα
1以上になったら、ステップ28でシフトダウンするた
めにODキャンセルフラグをセットする。シフトダウン
後の図19のステップ31,32がともに肯定されれば
ステップ33へ進み、シフトアップするためにODキャ
ンセルフラグをリセットする。しかし、走行抵抗推定値
が(|学習値|−所定値γ)以下にならず、ステップ3
2が否定された場合はステップ51へ進む。
【0046】ステップ51では、数式1により平坦路走
行抵抗を演算する。続くステップ52で数式2の演算を
行ない、ステップ24で求めた走行抵抗学習値がステッ
プ51で求めた平坦路走行抵抗所定値γを加えた値よ
りも小さい場合はステップ53へ進み、そうでなければ
ステップステップ29へ進む。
【0047】ステップ53では、数式2を満足する状態
を計時するためのタイマが動作中であるか否かを確認
し、すでに計時中であればステップ54へ進んでタイム
アップしたか否かを確認する。タイムアップしていれ
ば、数式2を満足する状態が所定時間、すなわちこの実
施形態では16秒間継続されたので、現在の走行抵抗推
定値が(|学習値|−所定値γ)以下にならなくても、
ステップ55でODキャンセルフラグをリセットして強
制的にシフトアップする。なお、ステップ52で数式2
の強制シフトアップ条件が満足されない場合はステップ
29へ進む。また、ステップ53でタイマが動作中でな
い時はステップ56でタイマをスタートさせ、ステップ
29へ進む。さらに、ステップ54でタイマがタイムア
ップしていない時はステップ29へ進む。
【0048】以上の一実施形態の構成において、車速制
御コントロールユニット1がシフトダウン制御手段、平
坦路走行抵抗演算手段、シフトダウン禁止手段、走行抵
抗推定手段およびシフトアップ制御手段をそれぞれ構成
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の構成を示す図である。
【図2】 スロットルアクチュエータの構成を示す図で
ある。
【図3】 第1の実施形態の自動変速機のシフト制御方
法を説明する図である。
【図4】 図3に続く、第1の実施形態の自動変速機の
シフト制御方法を説明する図である。
【図5】 図4に続く、第1の実施形態の自動変速機の
シフト制御方法を説明する図である。
【図6】 第1の実施形態の車速制御を示すフローチャ
ートである。
【図7】 図6に続く、第1の実施形態の車速制御を示
すフローチャートである。
【図8】 図7に続く、第1の実施形態の車速制御を示
すフローチャートである。
【図9】 目標駆動力演算ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図10】 車速フィードバック制御を示すブロック図
である。
【図11】 車両のパワートレインの簡易非線形モデル
である。
【図12】 エンジンの非線形特性を示すマップで、ス
ロットル開度とエンジントルクとの関係を示す図であ
る。
【図13】 規範モデルを示す図である。
【図14】 正規化エンジン定常特性マップを用いた目
標スロットル開度の演算方法を説明する図である。
【図15】 正規化エンジン定常特性マップを用いた駆
動力推定値の演算方法を説明する図である。
【図16】 第2の実施形態の自動変速機のシフト制御
方法を説明する図である。
【図17】 第2の実施形態の車速制御を示すフローチ
ャートである。
【図18】 図17に続く、第2の実施形態の車速制御
を示すフローチャートである。
【図19】 図18に続く、第2の実施形態の車速制御
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車速制御用コントロールユニット 2 メインスイッチ 3 セットスイッチ 4 アクセラレートスイッチ 5 コーストスイッチ 6 キャンセルスイッチ 7 ブレーキスイッチ 8 車速センサ 9 スロットルセンサ 10 マイクロコンピュータ 11 スロットルアクチュエータ駆動回路 12 フェイルセーフ用遮断回路 13 エンジン回転数センサ 20 自動変速機コントロールユニット 30 負圧式スロットルアクチュエータ 30a 負圧室 30b ダイアフラム 30c アクセルワイヤ 30d スロットルバルブ 31 負圧ポンプ 31a モータ 31b ダイアフラム 32 ベントバルブ 32a ソレノイド 33 セーフティバルブ 33a ソレノイド 41〜44 信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 31/00 B60K 41/04 - 41/06 F02D 29/02 F16H 59/00 - 61/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実車速が目標車速に一致するようにエン
    ジン出力と変速機のシフトレンジを制御する車両用定速
    走行装置において、 実車速と目標車速との車速偏差が所定値α1以上のシフ
    トダウン条件で前記変速機のシフトダウンを行なうシフ
    トダウン制御手段と、 車両の走行抵抗を推定する走行抵抗推定手段と、 実車速に基づいて平坦路走行抵抗を演算する平坦路走行
    抵抗演算手段と、前記シフトダウン条件が満足されていても、該シフトダ
    ウン条件が満たされる前の 車速偏差が所定値α2(ただ
    し、0<α2<α1)の時の走行抵抗推定値(以下、走
    行抵抗学習値と呼ぶ)が、前記平坦路走行抵抗に所定値
    γを加えた値より小さい場合は、シフトダウンを禁止す
    るシフトダウン禁止手段と、シフトダウンが行われた場合に、シフトダウン後の 車速
    偏差が所定値α3(ただし、0<α3<α1)以下で、
    且つ、シフトダウン後の走行抵抗推定値が前記走行抵抗
    学習値から所定値γを減じた値以下となるシフトアップ
    条件で、前記変速機のシフトアップを行なうシフトアッ
    プ制御手段とを備えることを特徴とする車両用定速走行
    装置。
  2. 【請求項2】 実車速が目標車速に一致するようにエン
    ジン出力と変速機のシフトレンジを制御する車両用定速
    走行装置において、 実車速と目標車速との車速偏差が所定値α1以上のシフ
    トダウン条件で前記変速機のシフトダウンを行なうシフ
    トダウン制御手段と、 車両の走行抵抗を推定する走行抵抗推定手段と、シフトダウンが行われた場合に、シフトダウン後の 車速
    偏差が所定値α3(ただし、0<α3<α1)以下で、
    且つ、シフトダウン後の走行抵抗推定値が、シフトダウ
    ン前の車速偏差が所定値α2(ただし、0<α2<α
    1)の時の走行抵抗推定値(以下、走行抵抗学習値と呼
    ぶ)から所定値γを減じた値以下となるシフトアップ
    件で、前記変速機のシフトアップを行なうシフトアップ
    制御手段と、 実車速に基づいて平坦路走行抵抗を演算する平坦路走行
    抵抗演算手段とを備え、 前記シフトアップ制御手段は、シフトダウンが行われた
    場合に、前記走行抵抗学習値が前記平坦路走行抵抗に所
    定値γを加えた値より小さい状態が所定時間続いたら、
    前記シフトアップ条件を満足しなくてもシフトアップす
    ることを特徴とする車両用定速走行装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の車両用
    定速走行装置において、 前記所定値α2を1km/h以下の値にすることを特徴
    とする車両用定速走行装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの項に記載の車
    両用定速走行装置において、 前記所定値γを略2%勾配相当の走行抵抗とすることを
    特徴とする車両用定速走行装置。
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