JP2003205747A - 車両のドア開閉装置 - Google Patents

車両のドア開閉装置

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JP2003205747A
JP2003205747A JP2002006533A JP2002006533A JP2003205747A JP 2003205747 A JP2003205747 A JP 2003205747A JP 2002006533 A JP2002006533 A JP 2002006533A JP 2002006533 A JP2002006533 A JP 2002006533A JP 2003205747 A JP2003205747 A JP 2003205747A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアを開閉駆動する際にモータにかかる負荷
を低コストで抑えるとともに、性能を高めることができ
る車両のドア開閉装置を提供する。 【解決手段】 ドア開閉装置は、第一のガス圧式バラン
サーによりバックドアの開方向に作用する開モーメント
M1とバックドアの自重によりバックドアの閉方向に作
用する閉モーメントとから合成された第一の合成モーメ
ントM0+M1と第二のガス圧式バランサーによるモー
メントM2とから合成された第二の合成モーメントM0
+M1+M2が、バックドアが全閉位置Pから所定角度
X開いた所定位置Rではバックドアに作用しない0モー
メントに設定され、所定位置Rよりも低い位置では第一
の合成モーメントM0+M1の閉モーメントMaよりも
小さい閉モーメントMeに設定され、所定位置Rよりも
高い位置では第一の合成モーメントM0+M1の開モー
メントMbよりも小さい開モーメントMfに設定されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドア開閉装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワンボックスカーのバックドアと
しては、図8に示すようにワンボックスカー100の車
体101の後面102に形成された開口部103上縁
に、ヒンジを介して上下方向Aに回動自在に支持された
跳ね上げ式のバックドア104が一般的となっており、
手動でバックドア104を上下方向Aに開閉するように
構成されている。
【0003】そして、このような跳ね上げ式のバックド
ア104の開閉に伴う労力を軽減させるために車両には
ドア開閉装置が設けられており、例えばこのワンボック
スカー100では、車体101の後面102の左右側縁
とバックドア104の左右側縁との間にガス圧式バラン
サー50、50が介装されている。
【0004】このガス圧式バランサー50は、バックド
ア104に一端側が軸支されたシリンダー50aと、シ
リンダー50a内に一端側が往復自在に挿入されて他端
側が車体101に軸支されたピストン50bとから構成
されている。
【0005】シリンダー50a内には窒素ガスが封入さ
れており、この窒素ガスの圧力でピストン50bが押し
出されることによりガス圧式バランサー50はバックド
ア104を開方向Bに付勢している。
【0006】そして、このガス圧式バランサー50は、
図9に示すように、その付勢力50F(図8参照)によ
りバックドア104に作用する回動中心まわりのモーメ
ント(以下モーメントと呼ぶ)が、バックドア104の
全閉位置Pから全開位置Qの全範囲に渡ってバックドア
104の開方向Bに作用する曲線状の開モーメントM1
に設定されている。
【0007】この開モーメントM1は、バックドア10
4が全閉位置Pから所定角度X開いた所定位置Rでは、
バックドア104の自重104F(図8参照)によりバ
ックドア104の閉方向C(下方向、図8参照)に作用
する閉モーメントM0と同じ大きさに設定されている。
【0008】さらに、開モーメントM1は、バックドア
104が所定位置Rよりも低い位置ではバックドア10
4の自重104Fによる閉モーメントM0よりも小さく
設定されており、所定位置Rよりも高い位置では前記閉
モーメンM0トよりも大きく設定されている。
【0009】そして、この開モーメントM1とバックド
ア104の自重104Fによる閉モーメントM0とから
合成されてバックドア104に作用する合成モーメント
M0+M1は曲線状であって、バックドア104が所定
位置Rではバックドア104に作用しない0モーメント
に設定されている。
【0010】さらに、合成モーメントM0+M1は、バ
ックドア104が所定位置Rよりも低い位置ではバック
ドア104の閉方向Cに作用する閉モーメントMaに設
定されているとともに、この閉モーメントMaはバック
ドア104の自重104Fによる閉モーメントM0より
も小さく設定されている。
【0011】さらに、合成モーメントM0+M1は、バ
ックドア104が所定位置Rよりも高い位置ではバック
ドア104の開方向Bに作用する開モーメントMbに設
定されているとともに、この開モーメントMbは第一の
ガス圧式バランサー50による開モーメント50Fより
も小さく設定されている。
【0012】そして、バックドア104を開ける際には
所定位置Rよりも少し上に開けると合成モーメントM0
+M1の開モーメントMbによりバックドア104が開
方向Bに助力されながら自然に回動して全開位置Qに保
持されるため、バックドア104が開け易くなってい
る。
【0013】そして、バックドア104を閉める際には
所定位置Rよりも少し下に閉めると合成モーメントM0
+M1の閉モーメントMaによりバックドア104が閉
方向Cに付勢されながら自然に回動するため、バックド
ア104が閉まり易くなっている。
【0014】また、ドア開閉装置の中には、前述した構
成に加えて例えば図10や図11に示すような車体10
1側に設けられた電動式の駆動ユニット201と、駆動
ユニット201にリンク202で連結されてバックドア
104側に固設されたブラケット203とを備え、駆動
ユニット201が作動することによりリンク202とブ
ラケット203とを介してバックドア104を押し引き
してバックドア104を開閉駆動させる機構を備えたも
のがある(特開2000−335245号公報参照)。
【0015】この機構では、リンク202がブラケット
203を介してバックドア104を押し引きする位置
が、リンク202とブラケット203をコンパクトに収
めるとともに、ユーザーが荷物を出し入れする際にリン
ク202とブラケット203が邪魔にならないようにで
きるだけ上方に設定されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8〜
図11に示す構成を備えたドア開閉装置では、バックド
ア104を全閉位置Pから所定位置Rまで開駆動する場
合には、リンク202がブラケット203を介してバッ
クドア104を押し引きする位置が上方に設定されてい
るためバックドア104の回動中心の近くに力が加わ
り、この力が合成モーメントM0+M1の閉モーメント
Maに抗して駆動することになる。
【0017】したがって、バックドア104の開駆動に
要する動力が大きくなるため、駆動ユニット201に設
けられた電動モータ204(図11参照)に大きな負荷
がかかってバックドア104の開速度が必要以上に遅く
なる。
【0018】そして、バックドア104を所定位置Rか
ら全開位置Qまで開駆動する場合には、合成モーメント
M0+M1の開モーメントMbに助力されながら駆動さ
せるため、電動モータ204にかかる負荷が小さくなっ
て回転数が上昇し、バックドア104の開速度が必要以
上に速くなる。
【0019】また、バックドア104を全開位置Qから
所定位置Rまで閉駆動する場合には、合成モーメントM
0+M1の開モーメントMbに抗して駆動させるため、
電動モータ204に大きな負荷がかかり、バックドア1
04の閉速度が必要以上に遅くなる。
【0020】そして、バックドア104を所定位置Rか
ら全閉位置Pまで閉駆動する場合には、合成モーメント
M0+M1の閉モーメントMaに助力されながら駆動さ
せるため、電動モータ204にかかる負荷が小さくなっ
て回転数が上昇し、バックドア104の閉速度が必要以
上に速くなる。
【0021】したがって、このようなドア開閉装置にお
いては、合成モーメントM0+M1に抗してバックドア
104を開閉させる際に電動モータ204に大きな負荷
がかかるため、モータの大型化または小型のモータが複
数必要となり、コストがかかってしまう問題があった。
【0022】また、合成モーメントM0+M1によりバ
ックドア104の開閉速度が必要以上に速くなったり遅
くなったりしてスムーズに開閉せず、特にバックドア1
04が閉まりきる直前では、バックドア104の所定位
置Rが通常全閉位置Pの近くに設定されていることから
バックドア104が加速してしまうため、性能が良くな
かった。
【0023】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、ドアを開閉駆動する際にモータにかか
る負荷を低コストで抑えるとともに、性能を高めること
ができる車両のドア開閉装置を提供することを目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の請求項1記載の車両のドア開閉装置では、車
両に設けられ、この車両の車体に設けられた開口部の上
縁に上下方向に回動自在に支持されて前記開口部を開閉
するドアを電動モータにより開閉駆動するとともに、前
記車体と前記ドアとの間に介装されて内部に封入された
ガスの圧力で前記ドアを開方向に付勢するガス圧式バラ
ンサーを備え、このガス圧式バランサーの付勢力により
前記ドアに作用するモーメントが前記ドアの全閉位置か
ら全開位置の全範囲に渡って前記ドアの開方向に作用す
る開モーメントに設定されるとともに、この開モーメン
トと前記ドアの自重により前記ドアの閉方向に作用する
閉モーメントとから合成されて前記ドアに作用する合成
モーメントが、前記ドアが前記全閉位置から所定角度開
いた所定位置では前記ドアに作用しない0モーメントに
設定され、前記所定位置よりも低い位置では前記ドアの
自重による前記閉モーメントよりも小さい閉モーメント
に設定され、前記所定位置よりも高い位置では前記ガス
圧式バランサーによる前記開モーメントよりも小さい開
モーメントに設定された車両のドア開閉装置において、
前記車両に、内部に封入されたガスの圧力で付勢する第
二のガス圧式バランサーを設け、この第二のガス圧式バ
ランサーの付勢力により前記ドアに作用するモーメント
を、前記所定位置では前記ドアに作用しない0モーメン
トに設定し、前記所定位置よりも低い位置では開モーメ
ントに設定し、前記所定位置よりも高い位置では前記ド
アの自重による前記閉モーメントよりも小さい閉モーメ
ントに設定するとともに、前記第二のガス圧式バランサ
ーによる前記モーメントと前記合成モーメントとから合
成されて前記ドアに作用する第二の合成モーメントを、
前記ドアの前記所定位置では前記ドアに作用しない0モ
ーメントに設定し、前記所定位置よりも低い位置では前
記合成モーメントの前記閉モーメントよりも小さい閉モ
ーメントに設定し、前記所定位置よりも高い位置では前
記合成モーメントの前記開モーメントよりも小さい開モ
ーメントに設定したものとしている。
【0025】かかる構成においては、ガス圧式バランサ
ーを追加したことによりドアに作用する合成モーメント
の変動幅が小さくなるため、ドアを開閉駆動する際にモ
ータにかかる負荷の変動幅も小さくなる。このため、ド
アを開閉駆動させる際にモータにかかる負荷が軽減され
るのでモータの小型化やモータの個数を減らすことが可
能となる。また、ドアの開閉速度が必要以上に速くなっ
たり遅くなったりするのが抑えられるのでドアをスムー
ズに開閉させることが可能となる。
【0026】また請求項2記載の車両のドア開閉装置に
おいては、車体に設けられた開口部の上縁に上下方向に
回動自在に支持されて前記開口部を開閉するドアと前記
車体との間に介装されて内部に封入されたガスの圧力で
前記ドアを開方向に付勢する第一のガス圧式バランサー
と、前記車体側に設けられて前記ドアを開閉駆動する駆
動ユニットと、前記車体の上部に設けられて前記駆動ユ
ニットにより駆動されるバランサーユニットと、このバ
ランサーユニットに一端側が軸支されたリンクと、この
リンクの他端側に軸支されて前記ドアの上部に固設され
たブラケットとを備え、前記駆動ユニットは、前記ドア
を開閉駆動する動力を発生する電動モータを備えている
一方、前記バランサーユニットは、前記車体に取り付け
られたベース部と、前記電動モータに接続して前記ベー
ス部に正逆方向に回転自在に支持されるとともに前記リ
ンクの前記一端側が軸支された出力ギヤと、この出力ギ
ヤに噛合して前記ベース部に正逆方向に回転自在に支持
されたサブギヤと、前記ドアが全閉位置から所定角度開
いた所定位置で前記サブギヤの回転中心を通るように先
端部が前記サブギヤに軸支されるとともに基端部が前記
ベース部に軸支され、内部に封入されたガスの圧力によ
り付勢する第二のガス圧式バランサーとを備え、前記電
動モータによる前記出力ギヤの正方向の回転により前記
リンクを車外側に押して前記ブラケットを介して前記ド
アを開駆動し、前記電動モータによる前記出力ギヤの逆
方向の回転により前記リンクを車内側に引いて前記ブラ
ケットを介して前記ドアを閉駆動するとともに、前記第
二のガス圧式バランサーは、前記ドアの前記所定位置で
は前記リンクを付勢しないとともに、前記所定位置より
低い位置では前記サブギヤと前記出力ギヤとを介して前
記リンクを車外方向に付勢し、前記所定位置より高い位
置では前記サブギヤと前記出力ギヤとを介して前記リン
クを車内方向に付勢する一方、前記第一のガス圧式バラ
ンサーの付勢力により前記ドアに作用するモーメント
が、前記ドアの前記全閉位置から全開位置の全範囲に渡
って前記ドアの開方向に作用する開モーメントに設定さ
れているとともに、この開モーメントと前記ドアの自重
により前記ドアの閉方向に作用する閉モーメントとから
合成され前記ドアに作用する第一の合成モーメントが、
前記ドアの前記所定位置では前記ドアに作用しない0モ
ーメントに設定され、前記所定位置よりも低い位置では
前記ドアの自重による前記閉モーメントよりも小さい閉
モーメントに設定され、前記所定位置よりも高い位置で
は前記第一のガス圧式バランサーによる前記開モーメン
トよりも小さい開モーメントに設定されている一方、前
記第二のガス圧式バランサーの付勢力により前記ドアに
作用するモーメントが、前記ドアの前記所定位置では前
記ドアに作用しない0モーメントに設定され、前記所定
位置よりも低い位置では開モーメントに設定され、前記
所定位置よりも高い位置では前記ドアの自重による前記
閉モーメントよりも小さい閉モーメントに設定されてい
るとともに、前記第二のガス圧式バランサーによる前記
モーメントと前記第一の合成モーメントとから合成され
前記ドアに作用する第二の合成モーメントが、前記ドア
の前記所定位置では前記ドアに作用しない0モーメント
に設定され、前記所定位置よりも低い位置では前記第一
の合成モーメントの前記閉モーメントよりも小さい閉モ
ーメントに設定され、前記所定位置よりも高い位置では
前記第一の合成モーメントの前記開モーメントよりも小
さい開モーメントに設定されたものとしている。
【0027】かかる構成においては、ガス圧式バランサ
ーを追加したことによりドアに作用する合成モーメント
の変動幅が小さくなるため、ドアを開閉駆動する際にモ
ータにかかる負荷の変動幅が小さくなる。このため、ド
アを開閉駆動させる際にモータにかかる負荷が軽減され
るのでモータの小型化やモータの個数を減らすことが可
能となる。また、ドアの開閉速度が必要以上に速くなっ
たり遅くなったりするのが抑えられるのでドアをスムー
ズに開閉させることが可能となる。
【0028】また請求項3記載の車両のドア開閉装置に
おいては、車体に設けられた開口部の上縁に上下方向に
回動自在に支持されて前記開口部を開閉するドアと前記
車体との間に介装されて内部に封入されたガスの圧力で
前記ドアを開方向に付勢する第一のガス圧式バランサー
と、前記車体の上部に設けられて前記ドアを開閉駆動さ
せる駆動ユニットと、この駆動ユニットに一端側が軸支
されたリンクと、このリンクの他端側に軸支されて前記
ドアの上部に固設されたブラケットとを備え、前記駆動
ユニットは、前記車体に取り付けられたベース部と、こ
のベース部に設けられて前記ドアを開閉駆動する動力を
発生する電動モータと、この電動モータに接続して前記
ベース部に正逆方向に回転自在に支持されるとともに前
記リンクの前記一端側が軸支された出力ギヤと、この出
力ギヤに噛合して前記ベース部に正逆方向に回転自在に
支持されたサブギヤと、前記ドアが全閉位置から所定角
度開いた所定位置で前記サブギヤの回転中心を通るよう
に先端部が前記サブギヤに軸支されるとともに基端部が
前記ベース部に軸支され、内部に封入されたガスの圧力
により付勢する第二のガス圧式バランサーとを備え、前
記電動モータによる前記出力ギヤの正方向の回転により
前記リンクを車外側に押して前記ブラケットを介して前
記ドアを開駆動し、前記電動モータによる前記出力ギヤ
の逆方向の回転により前記リンクを車内側に引いて前記
ブラケットを介して前記ドアを閉駆動するとともに、前
記第二のガス圧式バランサーは、前記ドアの前記所定位
置では前記リンクを付勢しないとともに、前記所定位置
より低い位置では前記サブギヤと前記出力ギヤとを介し
て前記リンクを車外方向に付勢し、前記所定位置より高
い位置では前記サブギヤと前記出力ギヤとを介して前記
リンクを車内方向に付勢する一方、前記第一のガス圧式
バランサーの付勢力により前記ドアに作用するモーメン
トが、前記ドアの前記全閉位置から全開位置の全範囲に
渡って前記ドアの開方向に作用する開モーメントに設定
されているとともに、この開モーメントと前記ドアの自
重により前記ドアの閉方向に作用する閉モーメントとか
ら合成され前記ドアに作用する第一の合成モーメント
が、前記ドアの前記所定位置では前記ドアに作用しない
0モーメントに設定され、前記所定位置よりも低い位置
では前記ドアの自重による前記閉モーメントよりも小さ
い閉モーメントに設定され、前記所定位置よりも高い位
置では前記第一のガス圧式バランサーによる前記開モー
メントよりも小さい開モーメントに設定されている一
方、前記第二のガス圧式バランサーの付勢力により前記
ドアに作用するモーメントが、前記ドアの前記所定位置
では前記ドアに作用しない0モーメントに設定され、前
記所定位置よりも低い位置では開モーメントに設定さ
れ、前記所定位置よりも高い位置では前記ドアの自重に
よる前記閉モーメントよりも小さい閉モーメントに設定
されているとともに、前記第二のガス圧式バランサーに
よる前記モーメントと前記第一の合成モーメントとから
合成され前記ドアに作用する第二の合成モーメントが、
前記ドアの前記所定位置では前記ドアに作用しない0モ
ーメントに設定され、前記所定位置よりも低い位置では
前記第一の合成モーメントの前記閉モーメントよりも小
さい閉モーメントに設定され、前記所定位置よりも高い
位置では前記第一の合成モーメントの前記開モーメント
よりも小さい開モーメントに設定されたものとしてい
る。
【0029】かかる構成においては、ガス圧式バランサ
ーを追加したことによりドアに作用する合成モーメント
の変動幅が小さくなるため、ドアを開閉駆動する際にモ
ータにかかる負荷の変動幅が小さくなる。このため、ド
アを開閉駆動させる際にモータにかかる負荷が軽減され
るのでモータの小型化やモータの個数を減らすことが可
能となる。また、ドアの開閉速度が必要以上に速くなっ
たり遅くなったりするのが抑えられるのでドアをスムー
ズに開閉させることが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
にしたがって説明する。
【0031】図1は、本発明の第1の実施の形態を示す
ドア開閉装置1を備えたワンボックスカー10の後部斜
視図であり、図2はドア開閉装置1の要部斜視図であ
る。このワンボックスカー10には、車体101の後面
102に設けられた開口部103の上縁にヒンジを介し
て上下方向Aに回動自在に支持されて開口部103を開
閉するバックドア104が設けられているとともに、こ
のバックドア104を開閉する本発明のドア開閉装置1
が設けられている。
【0032】このドア開閉装置1は、車体101の後面
102の左右側縁とバックドア104の左右側縁との間
に介装されてバックドア104を開方向B(上方)に付
勢する第一のガス圧式バランサー50と、車体101側
に設けられバックドア104を開閉駆動する駆動ユニッ
ト(図示せず)と、車体101の右側面105の上縁内
側において開口部103近傍に設けられ、前記駆動ユニ
ットにより駆動されるバランサーユニット2と、バラン
サーユニット2に一端側が軸支されたリンク3と、リン
ク3の他端側に軸支されたバックドア104の右側部1
06上部内側において開口部103近傍に固設されたブ
ラケット4とを備えている。
【0033】第一のガス圧式バランサー50は、バック
ドア104に一端側が軸支されたシリンダー50aと、
シリンダー50a内に一端側が往復自在に挿入されて他
端側が車体101側に軸支されたピストン50bとから
構成されている。
【0034】シリンダー50a内には窒素ガスが封入さ
れており、この窒素ガスの圧力でピストン50bが押し
出されることにより、第一のガス圧式バランサー50は
バックドア104を開方向Bに付勢している。
【0035】また前記駆動ユニットは、図示しないが、
前記バランサーユニット2に接続してバックドア104
を開閉駆動する動力を発生させる電動モータ、電動モー
タの回転速度をおそくさせる減速ギヤ、バランサーユニ
ット2に伝達される電動モータの動力を断絶するクラッ
チ等を備えている。
【0036】一方、バランサーユニット2は、図2に示
すように車体101に取り付けられたベース部5と、前
記駆動ユニットの電動モータに接続してベース部5に正
逆方向に回転自在に支持されるとともにリンク3の一端
側が軸支された出力ギヤ6と、出力ギヤ6より車内側に
位置して出力ギヤ6に噛合するとともにベース部5に正
逆方向に回転自在に支持されたサブギヤ7と、サブギヤ
7より車内側で基端部81がベース部5に軸支されると
ともに先端部82がサブギヤ7に軸支された第二のガス
圧式バランサー8とを備えている。
【0037】ベース部5は左右方向に凸型に屈曲形成さ
れて上下端部51、51が車体に固定されており、中間
部52が車体中心方向に向かって突出している。
【0038】出力ギヤ6は扇状であって回転中心となる
角部61がベース部5の中間部52の側面53上に回転
自在に支持されており、図2で示すバックドア104の
全閉位置では歯62が形成された円弧63は車内側に位
置している。またこのときに出力ギヤ6の下端部64に
リンク3の一端側が軸支されている。
【0039】サブギヤ7は略半円形状であってその中心
部がベース部5の中間部52の側面53上に軸支されて
おり、図2で示すバックドア104の全閉位置では歯7
1が形成された円弧72は上側に位置している。
【0040】第二のガス圧式バランサー8は、サブギヤ
7より車内側に位置してベース部5の中間部52の側面
53上に基端部81である一端部が軸支されたシリンダ
ー83と、シリンダー83内に一端側が往復自在に挿入
されて先端部82である他端部がサブギヤ7に軸支され
たピストン84とから構成されている。
【0041】シリンダー83内には窒素ガスが封入され
ており、この窒素ガスの圧力でピストン84が押し出さ
れることによって、第二のガス圧式バランサー8が付勢
するように構成されている。
【0042】また、第二のガス圧式バランサー8は、バ
ックドアが図3に示す全閉位置から図4に示す所定の角
度まで開いた所定位置でピストンがサブギヤの回転中心
7aを通るようにピストン84の先端部82がサブギヤ
7に軸支されており、全閉位置ではサブギヤ7の回転中
心7aよりも上側に位置している。
【0043】そして、図3から図5にかけて示すように
バックドア104を全閉位置Pから全開位置Qまで開駆
動する場合には、前記駆動ユニットの電動モータが正方
向Dに回転して出力ギヤ6が正方向D(時計と反対回り
の方向)に回転する。
【0044】この出力ギヤ6の正方向Dの回転によりリ
ンク3を車外方向Eに押し、押されたリンク3がブラケ
ット4を介してバックドア104を押し上げることでバ
ックドア104を開駆動するように構成されている。
【0045】また、図5から図3にかけて示すようにバ
ックドア104を全開位置から全閉位置まで閉駆動する
場合には、前記駆動ユニットの電動モータが逆方向Fに
回転して出力ギヤ6が逆方向F(時計回りの方向)に回
転する。
【0046】この出力ギヤ6の逆方向Fの回転によりリ
ンク3を車内方向Gに引き、引っ張られたリンク3がブ
ラケット4を介してバックドア104を引き下げること
でバックドア104を閉駆動するように構成されてい
る。
【0047】また、バックドア104の開閉駆動の際
に、第二のガス圧式バランサー8は、図4に示すように
バックドア104の所定位置Rでは、ピストン84がサ
ブギヤ7の回転中心7aを通って最大限に伸びた状態と
なる。
【0048】これにより、第二のガス圧式バランサー8
は、その付勢力8Fによってサブギヤ7を正方向Dまた
は逆方向Fに付勢させることはなく、これに伴ってサブ
ギヤ7に噛合する出力ギヤ6も正方向Dまたは逆方向F
に付勢されないことから、リンク3を付勢しないように
構成されている。
【0049】また、バックドア104が所定位置Rより
低い位置では、図3に示すように第二のガス圧式バラン
サー8は、ピストン84がサブギヤ7の回転中心7aよ
りも上側に位置される。
【0050】これにより、第二のガス圧式バランサー8
は、その付勢力8Fによってサブギヤ7を逆方向Fに付
勢し、これに伴ってサブギヤ7に噛合する出力ギヤ6は
正方向Dに付勢されることからリンク3を車外方向Eに
付勢するように構成されている。
【0051】また、バックドア104が所定位置Rより
高い位置では、図5に示すように第二のガス圧式バラン
サー8は、ピストン84がサブギヤ7の回転中心7aよ
りも下側に位置される。
【0052】これにより、第二のガス圧式バランサー8
は、その付勢力8Fによってサブギヤ7を正方向Dに付
勢し、これに伴ってサブギヤ7に噛合する出力ギヤ6は
逆方向Fに付勢されることからリンク3を車内方向Gに
付勢するように構成されている。
【0053】図6は、バックドア104に作用する各モ
ーメントとドア開度との関係を示す図である。第一のガ
ス圧式バランサー50は、その付勢力50F(図3〜図
5参照)によりバックドア104に作用するモーメント
が、バックドア104の全閉位置Pから全開位置Qの全
範囲に渡ってバックドア104の開方向Bに作用する曲
線状の開モーメントM1に設定されている。
【0054】この開モーメントM1は、バックドア10
4が全閉位置Pから所定角度X開いた所定位置Rでは、
バックドア104の自重104Fによりバックドア10
4の閉方向C(下方向、図1、図5参照)に作用する閉
モーメントM0と同じ大きさに設定されている。
【0055】さらに、開モーメントM1は、バックドア
104が所定位置Rよりも低い位置ではバックドア10
4の自重104Fによる閉モーメントM0よりも小さく
設定されており、所定位置Rよりも高い位置では前記閉
モーメンM0トよりも大きく設定されている。
【0056】そして、この開モーメントM1とバックド
ア104の自重104Fによる閉モーメントM0とから
合成されてバックドア104に作用する第一の合成モー
メントM0+M1は曲線状であり、バックドア104が
所定位置Rではバックドア104に作用しない0モーメ
ントに設定されている。
【0057】さらに、第一の合成モーメントM0+M1
は、バックドア104が所定位置Rよりも低い位置では
バックドア104の閉方向Cに作用する閉モーメントM
aに設定されているとともに(図3参照)、この閉モー
メントMaはバックドア104の自重104Fによる閉
モーメントM0よりも小さく設定されている。
【0058】さらに、第一の合成モーメントM0+M1
は、バックドア104が所定位置Rよりも高い位置では
バックドア104の開方向Bに作用する開モーメントM
bに設定されているとともに(図5参照)、この開モー
メントMbは第一のガス圧式バランサー50による開モ
ーメントM1よりも小さく設定されている。
【0059】一方、第二のガス圧式バランサー8は、そ
の付勢力8F(図3〜図5参照)によりバックドア10
4に作用するモーメントM2は曲線状であり、バックド
ア104が所定位置Rでは、サブギヤ7と出力ギヤ6を
介してリンク3を付勢していないことにより(図4参
照)、バックドア104に作用しない0モーメントに設
定されている。
【0060】さらに、第二のガス圧式バランサーによる
モーメントM2は、バックドア104が所定位置Rより
も低い位置では、サブギヤ7と出力ギヤ6を介してリン
ク3を車外方向Eに付勢していることによりバックドア
104の開方向Bに作用する開モーメントMcに設定さ
れているとともに(図3参照)、この開モーメントMc
は第一のガス圧式バランサー50による開モーメントM
1よりも小さく設定されている。
【0061】さらに、第二のガス圧式バランサーによる
モーメントM2は、バックドア104が所定位置Rより
も高い位置では、サブギヤ7と出力ギヤ6を介してリン
ク3を車内方向Gに付勢していることによりバックドア
104の閉方向Cに作用する閉モーメントMdに設定さ
れているとともに(図5参照)、この閉モーメントMd
はバックドア104の自重104Fによる閉モーメント
M0よりも小さく設定されている。
【0062】そして、第一の合成モーメントM0+M1
と第二のガス圧式バランサーによるモーメントM2とか
ら合成されてバックドア104に作用する第二の合成モ
ーメントM0+M1+M2は曲線状であって、バックド
ア104が所定位置Rではバックドア104に作用しな
い0モーメントに設定されている。
【0063】さらに、第二の合成モーメントM0+M1
+M2は、所定位置Rよりも低い位置ではバックドア1
04の閉方向Cに作用する閉モーメントMeに設定され
ているとともに(図3参照)、この閉モーメントMeは
第一の合成モーメントM0+M1の閉モーメントMaよ
りも小さく設定されている。
【0064】さらに、第二の合成モーメントM0+M1
+M2は、所定位置Rよりも高い位置ではバックドア1
04の開方向Bに作用する開モーメントMfに設定され
ているとともに(図5参照)、この開モーメントMfは
第一の合成モーメントM0+M1の開モーメントMbよ
りも小さく設定されている。
【0065】かかる構成においては、バックドア104
を全閉位置Pから所定位置Rまで開駆動する場合には、
開駆動に抗する第二の合成モーメントM0+M1+M2
の閉モーメントMeの大きさが、第二のガス圧式バラン
サー8がない場合に抗する第一の合成モーメントM0+
M1の閉モーメントMaに比べて小さくなっている。
【0066】このため、第二のガス圧式バランサー8を
有しない従来のドア開閉装置に比べて電動モータにかか
る負荷が軽減されるので、バックドア104の開速度が
必要以上に遅くなるのを抑えることができる。
【0067】そして、バックドア104を所定位置Rか
ら全開位置Qまで開駆動する場合には、開駆動に助力す
る第二の合成モーメントM0+M1+M2の開モーメン
トMfの大きさが、第二のガス圧式バランサー8がない
場合に助力する第一の合成モーメントM0+M1の開モ
ーメントMbに比べて小さくなっている。
【0068】このため、第二のガス圧式バランサー8を
有しない従来のドア開閉装置に比べて電動モータにかか
る負荷が増えるので、バックドア104の開速度が必要
以上に速くなるのを抑えることができる。
【0069】一方、バックドア104を全開位置Qから
所定位置Rまで閉駆動させる場合には、閉駆動に抗する
第二の合成モーメントM0+M1+M2の開モーメント
Mfの大きさが、第二のガス圧式バランサー8がない場
合に抗する第一の合成モーメントM0+M1の開モーメ
ントMbよりも小さくなっている。
【0070】このため、第二のガス圧式バランサー8を
有しない従来のドア開閉装置に比べて電動モータにかか
る負荷が軽減されるので、バックドア104の閉速度が
必要以上に遅くなるのを抑えることができる。
【0071】さらに、バックドア104を所定位置Rか
ら全閉位置Pまで閉駆動する場合には、閉駆動を助力す
る第二の合成モーメントM0+M1+M2の閉モーメン
トMeの大きさが、第二のガス圧式バランサー8がない
場合に助力する第一の合成モーメントM0+M1の閉M
aモーメントよりも小さくなっている。
【0072】このため、第二のガス圧式バランサー8を
有しない従来のドア開閉装置に比べて電動モータにかか
る負荷が増えるので、バックドア104の閉速度が必要
以上に速くなるのを抑えることができ、バックドア10
4が閉まりきる直前でも加速してしまうのを抑えること
ができる。
【0073】このように本実施の形態のドア開閉装置1
では、第二のガス圧式バランサー8を出力ギヤ6と逆方
向に回転するサブギヤ7に設けたことにより、第二のガ
ス圧式バランサー8を有しない従来のドア開閉装置に比
べて、バックドア104に作用するモーメントである第
二の合成モーメントM0+M1+M2の変動幅Waが従
来のドア開閉装置によりバックドア104に作用してい
た第一の合成モーメントM0+M1の変動幅Wbよりも
小さくなるため、バックドア104を開閉駆動する際に
電動モータにかかる負荷の変動幅が小さくなる。
【0074】このため、第二の合成モーメントM0+M
1+M2に抗してバックドア104を開閉駆動する際に
電動モータにかかる負荷が軽減されるのでモータの小型
化やモータの個数を減らすことが可能になる。よって、
モータにかかる負荷を低コストで抑えることができる。
また同時にドア開閉装置1の重量を低減させることもで
きる。
【0075】また、第二の合成モーメントM0+M1+
M2によりバックドア104の開閉速度が必要以上に速
くなったり遅くなったりするのが抑えられるのでバック
ドア104をスムーズに開閉させることが可能となる。
よって、ドア開閉装置1の性能を高めることができる。
【0076】また、クラッチにより電動モータを切り離
してバックドア104を手動で開閉する場合でも、開閉
時にはバックドア104に作用する第二の合成モーメン
トM0+M1+M2の大きさが、従来の合成モーメント
である第一の合成モーメントM0+M1よりも小さくな
っている。
【0077】このためバックドア104の操作力が小さ
くなり、また合成モーメントM0+M1+M2の変動幅
も従来の合成モーメントM0+M1よりも小さくなって
いるので操作しやすい。
【0078】さらに、第二の合成モーメントM0+M1
+M2はバックドア104の所定位置Rから全閉位置P
において閉モーメントMeとなっているため、バックド
ア104を閉めきる時も必要以上に大きな力を要しな
い。
【0079】また、第一のガス圧式バランサー50を有
するドア開閉装置が設けられた車両に、前記駆動ユニッ
ト、リンク3、ブラケット4、出力ギヤ6、サブギア7
と第二のバランサー8を追加すれば本実施の形態のよう
な車両10を製造できる。このため、既存の第一のガス
圧式バランサーの取り付け位置を変更することなく電動
開閉バックドア仕様の車両を製造して本実施の形態と同
様の効果を得ることが可能になる。よって、生産性を高
めることができる。
【0080】また、第二のガス圧式バランサー8は噛合
するギヤ6、7に取り付けられるので、ギヤ6、7の組
み合わせ方法(歯数、枚数)により第二の合成モーメン
トM0+M1+M2の大きさを調整でき、設計自由度を
高めることができる。
【0081】図7は、本発明の第2の実施の形態を示す
車両のドア開閉装置9の要部斜視図である。以下、第1
の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、異な
る部分を中心に説明する。
【0082】このドア開閉装置9は、第1の実施の形態
と同様に、車体101の後面102の左右側縁とバック
ドア104の左右側縁との間に介装されバックドア10
4を開方向Bに付勢する第一のガス圧式バランサー50
を備えている(図1参照)。
【0083】さらにこの開閉装置9は、車体101の右
側面105の上縁内側において開口部103近傍に設け
られてバックドア104を駆動する駆動ユニット91
と、駆動ユニット91に一端側が軸支されたリンク3
と、このリンク3の他端側に軸支されてバックドア10
4の右側部106上部内側において開口部103近傍に
固設されたブラケット4とを備えている。
【0084】駆動ユニット91は、車体101に取り付
けられたベース部92を中心にして構成されている。こ
のベース部92は、車体101に取り付けられた平板状
の底部93と、底部93の上下端部に取り付けられて左
右方向に凸型に屈曲形成されたベース本体94とから構
成され、このベース本体94は第1の実施の形態のドア
開閉装置1を構成するベース部5と同じものである。
【0085】ベース本体94と底部93との間には、バ
ックドア104を開閉駆動させる動力を発生する電動モ
ータ95と、電動モータ95に接続して電動モータ95
の回転速度をおそくする減速ギヤ96と、減速ギヤ96
に接続して電動モータ95の動力を外部に伝達するのを
断絶するクラッチ97が設けられている。
【0086】また、ベース本体94において外方に向か
って突出した中間部98の側面99上には、クラッチ9
7と減速ギヤ96とを介して電動モータ95に接続して
側面99に正逆方向に回転自在に支持されるとともにリ
ンク3の一端側が軸支された出力ギヤ6と、出力ギヤ6
より車内側に位置して出力ギヤ6に噛合して側面99に
正逆方向に回転自在に支持されたサブギヤ7と、サブギ
ヤ7より車内側で基端部81が側面99に軸支されると
ともに先端部82がサブギヤ7に軸支された第二のガス
圧式バランサー8とが設けられている。
【0087】なお、リンク3、ブラケット4、出力ギヤ
6、サブギヤ7、ガス圧式バランサー8の各取付位置、
バックドア104を開閉駆動する際の各部材の動作は、
第1の実施の形態のドア開閉装置1と同様に構成されて
いる(図2〜図5参照)。
【0088】また、バックドア104の自重104Fに
よりバックドア104の閉方向Cに作用する閉モーメン
トおよび、第一のガス圧式バランサー50の付勢力50
F(図3〜図5参照)によりバックドア104に作用す
るモーメント、このモーメントと前記閉モーメントとを
合成した第一の合成モーメント、第二のガス圧式バラン
サー8の付勢力8Fによりバックドア104に作用する
モーメント、このモーメントと第一の合成モーメントを
合成した第二の合成モーメントは、第1の実施の形態の
図6で示した各モーメントM0、M1、M0+M1、M
2、M0+M1+M2と同じである。
【0089】このように本実施の形態のドア開閉装置9
では、第1の実施の形態のドア開閉装置1が第二のガス
圧式バランサー8と駆動ユニットとを別体にして構成し
たのに対し、第二のガス圧式バランサー8と駆動ユニッ
ト91を一体にして構成している。よって、第1の実施
の形態のドア開閉装置1で得られる効果に加えて、省ス
ペース化を図ることができるとともに、車体101への
取り付け作業性を向上させることもできる。
【0090】なお、両実施の形態のドア開閉装置1、9
では、電動モータの動力をリンクに伝達する伝達手段を
ギヤ6、7と第二のガス圧式バランサー8とから構成し
たが、このような構成に限定されることはなく、例えば
リンクと第二のガス圧式バランサー8とから構成してバ
ックドア104に作用する各モーメントを図6のように
設定しても良い。また、両実施の形態の開閉装置1、9
においても、バックドア104に適用した場合について
説明したが、他のドアに適用した場合でも同様の効果を
得ることができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明の車両のドア
開閉装置においては、ガス圧式バランサーを追加したこ
とによりドアに作用する合成モーメントの大きさと変動
幅が小さくなるため、ドアを開閉駆動する際にモータに
かかる負荷の大きさと変動幅が小さくなる。
【0092】このため、ドアを開閉駆動させる際にモー
タにかかる負荷が軽減されるのでモータの小型化やモー
タの個数を減らすことが可能となる。よって、モータに
かかる負荷を低コストで抑えることができる。また、ド
アの開閉速度が必要以上に速くなったり遅くなったりす
るのが抑えられるのでドアをスムーズに開閉させること
が可能となる。よって、性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すドア開閉装置
を備えたワンボックスカーの後部斜視図である。
【図2】ドア開閉装置の要部を示す斜視図である。
【図3】バックドアの全閉位置におけるドア開閉装置の
状態を示す模式図である。
【図4】バックドアの所定位置におけるドア開閉装置の
状態を示す模式図である。
【図5】バックドアの全開位置におけるドア開閉装置の
状態を示す模式図である。
【図6】バックドアに作用する各モーメントとドア開度
との関係を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示すドア開閉装置
の要部を示す斜視図である。
【図8】従来のドア開閉装置を備えたワンボックスカー
の後部斜視図である。
【図9】バックドアに作用する従来の各モーメントとド
ア開度との関係を示す図である。
【図10】他の従来のドア開閉装置を備えたワンボック
スカーの後部模式図である。
【図11】図10の要部を示す斜視図である
【符号の説明】
1 ドア開閉装置 2 バランサーユニット 3 リンク 4 ブラケット 5 ベース部 6 出力ギヤ 7 サブギヤ 8 第二のガス圧式バランサー 8F 付勢力 9 ドア開閉装置 10 ワンボックスカー 50 第一のガス圧式バランサー 50F 付勢力 81 基端部 82 先端部 91 駆動ユニット 92 ベース部 95 電動モータ 101 車体 103 開口部 104 バックドア 104F 自重 A 上下方向 B 開方向 C 閉方向 D 正方向 E 車外方向 F 逆方向 G 車内方向 M0 ドア重量による閉モーメント M1 第一のガス圧式バランサーによる開モーメント M2 第二のガス圧式バランサーによるモーメント M0+M1 第一の合成モーメント M0+M1+M2 第二の合成モーメント P 全閉位置 Q 全開位置 R 所定位置 X 所定角度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設けられ、この車両の車体に設け
    られた開口部の上縁に上下方向に回動自在に支持されて
    前記開口部を開閉するドアを電動モータにより開閉駆動
    するとともに、前記車体と前記ドアとの間に介装されて
    内部に封入されたガスの圧力で前記ドアを開方向に付勢
    するガス圧式バランサーを備え、 このガス圧式バランサーの付勢力により前記ドアに作用
    するモーメントが前記ドアの全閉位置から全開位置の全
    範囲に渡って前記ドアの開方向に作用する開モーメント
    に設定されるとともに、 この開モーメントと前記ドアの自重により前記ドアの閉
    方向に作用する閉モーメントとから合成されて前記ドア
    に作用する合成モーメントが、前記ドアが前記全閉位置
    から所定角度開いた所定位置では前記ドアに作用しない
    0モーメントに設定され、前記所定位置よりも低い位置
    では前記ドアの自重による前記閉モーメントよりも小さ
    い閉モーメントに設定され、前記所定位置よりも高い位
    置では前記ガス圧式バランサーによる前記開モーメント
    よりも小さい開モーメントに設定された車両のドア開閉
    装置において、 前記車両に、内部に封入されたガスの圧力で付勢する第
    二のガス圧式バランサーを設け、この第二のガス圧式バ
    ランサーの付勢力により前記ドアに作用するモーメント
    を、前記所定位置では前記ドアに作用しない0モーメン
    トに設定し、前記所定位置よりも低い位置では開モーメ
    ントに設定し、前記所定位置よりも高い位置では前記ド
    アの自重による前記閉モーメントよりも小さい閉モーメ
    ントに設定するとともに、 前記第二のガス圧式バランサーによる前記モーメントと
    前記合成モーメントとから合成されて前記ドアに作用す
    る第二の合成モーメントを、前記ドアの前記所定位置で
    は前記ドアに作用しない0モーメントに設定し、前記所
    定位置よりも低い位置では前記合成モーメントの前記閉
    モーメントよりも小さい閉モーメントに設定し、前記所
    定位置よりも高い位置では前記合成モーメントの前記開
    モーメントよりも小さい開モーメントに設定したことを
    特徴とする車両のドア開閉装置。
  2. 【請求項2】 車体に設けられた開口部の上縁に上下方
    向に回動自在に支持されて前記開口部を開閉するドアと
    前記車体との間に介装されて内部に封入されたガスの圧
    力で前記ドアを開方向に付勢する第一のガス圧式バラン
    サーと、前記車体側に設けられて前記ドアを開閉駆動す
    る駆動ユニットと、前記車体の上部に設けられて前記駆
    動ユニットにより駆動されるバランサーユニットと、こ
    のバランサーユニットに一端側が軸支されたリンクと、
    このリンクの他端側に軸支されて前記ドアの上部に固設
    されたブラケットとを備え、 前記駆動ユニットは、前記ドアを開閉駆動する動力を発
    生する電動モータを備えている一方、 前記バランサーユニットは、前記車体に取り付けられた
    ベース部と、前記電動モータに接続して前記ベース部に
    正逆方向に回転自在に支持されるとともに前記リンクの
    前記一端側が軸支された出力ギヤと、この出力ギヤに噛
    合して前記ベース部に正逆方向に回転自在に支持された
    サブギヤと、前記ドアが全閉位置から所定角度開いた所
    定位置で前記サブギヤの回転中心を通るように先端部が
    前記サブギヤに軸支されるとともに基端部が前記ベース
    部に軸支され、内部に封入されたガスの圧力により付勢
    する第二のガス圧式バランサーとを備え、 前記電動モータによる前記出力ギヤの正方向の回転によ
    り前記リンクを車外側に押して前記ブラケットを介して
    前記ドアを開駆動し、前記電動モータによる前記出力ギ
    ヤの逆方向の回転により前記リンクを車内側に引いて前
    記ブラケットを介して前記ドアを閉駆動するとともに、 前記第二のガス圧式バランサーは、前記ドアの前記所定
    位置では前記リンクを付勢しないとともに、前記所定位
    置より低い位置では前記サブギヤと前記出力ギヤとを介
    して前記リンクを車外方向に付勢し、前記所定位置より
    高い位置では前記サブギヤと前記出力ギヤとを介して前
    記リンクを車内方向に付勢する一方、 前記第一のガス圧式バランサーの付勢力により前記ドア
    に作用するモーメントが、前記ドアの前記全閉位置から
    全開位置の全範囲に渡って前記ドアの開方向に作用する
    開モーメントに設定されているとともに、 この開モーメントと前記ドアの自重により前記ドアの閉
    方向に作用する閉モーメントとから合成され前記ドアに
    作用する第一の合成モーメントが、前記ドアの前記所定
    位置では前記ドアに作用しない0モーメントに設定さ
    れ、前記所定位置よりも低い位置では前記ドアの自重に
    よる前記閉モーメントよりも小さい閉モーメントに設定
    され、前記所定位置よりも高い位置では前記第一のガス
    圧式バランサーによる前記開モーメントよりも小さい開
    モーメントに設定されている一方、前記第二のガス圧式
    バランサーの付勢力により前記ドアに作用するモーメン
    トが、前記ドアの前記所定位置では前記ドアに作用しな
    い0モーメントに設定され、前記所定位置よりも低い位
    置では開モーメントに設定され、前記所定位置よりも高
    い位置では前記ドアの自重による前記閉モーメントより
    も小さい閉モーメントに設定されているとともに、 前記第二のガス圧式バランサーによる前記モーメントと
    前記第一の合成モーメントとから合成され前記ドアに作
    用する第二の合成モーメントが、前記ドアの前記所定位
    置では前記ドアに作用しない0モーメントに設定され、
    前記所定位置よりも低い位置では前記第一の合成モーメ
    ントの前記閉モーメントよりも小さい閉モーメントに設
    定され、前記所定位置よりも高い位置では前記第一の合
    成モーメントの前記開モーメントよりも小さい開モーメ
    ントに設定されたことを特徴とする車両のドア開閉装
    置。
  3. 【請求項3】 車体に設けられた開口部の上縁に上下方
    向に回動自在に支持されて前記開口部を開閉するドアと
    前記車体との間に介装されて内部に封入されたガスの圧
    力で前記ドアを開方向に付勢する第一のガス圧式バラン
    サーと、前記車体の上部に設けられて前記ドアを開閉駆
    動させる駆動ユニットと、この駆動ユニットに一端側が
    軸支されたリンクと、このリンクの他端側に軸支されて
    前記ドアの上部に固設されたブラケットとを備え、 前記駆動ユニットは、前記車体に取り付けられたベース
    部と、このベース部に設けられて前記ドアを開閉駆動す
    る動力を発生する電動モータと、この電動モータに接続
    して前記ベース部に正逆方向に回転自在に支持されると
    ともに前記リンクの前記一端側が軸支された出力ギヤ
    と、この出力ギヤに噛合して前記ベース部に正逆方向に
    回転自在に支持されたサブギヤと、前記ドアが全閉位置
    から所定角度開いた所定位置で前記サブギヤの回転中心
    を通るように先端部が前記サブギヤに軸支されるととも
    に基端部が前記ベース部に軸支され、内部に封入された
    ガスの圧力により付勢する第二のガス圧式バランサーと
    を備え、 前記電動モータによる前記出力ギヤの正方向の回転によ
    り前記リンクを車外側に押して前記ブラケットを介して
    前記ドアを開駆動し、前記電動モータによる前記出力ギ
    ヤの逆方向の回転により前記リンクを車内側に引いて前
    記ブラケットを介して前記ドアを閉駆動するとともに、 前記第二のガス圧式バランサーは、前記ドアの前記所定
    位置では前記リンクを付勢しないとともに、前記所定位
    置より低い位置では前記サブギヤと前記出力ギヤとを介
    して前記リンクを車外方向に付勢し、前記所定位置より
    高い位置では前記サブギヤと前記出力ギヤとを介して前
    記リンクを車内方向に付勢する一方、 前記第一のガス圧式バランサーの付勢力により前記ドア
    に作用するモーメントが、前記ドアの前記全閉位置から
    全開位置の全範囲に渡って前記ドアの開方向に作用する
    開モーメントに設定されているとともに、 この開モーメントと前記ドアの自重により前記ドアの閉
    方向に作用する閉モーメントとから合成され前記ドアに
    作用する第一の合成モーメントが、前記ドアの前記所定
    位置では前記ドアに作用しない0モーメントに設定さ
    れ、前記所定位置よりも低い位置では前記ドアの自重に
    よる前記閉モーメントよりも小さい閉モーメントに設定
    され、前記所定位置よりも高い位置では前記第一のガス
    圧式バランサーによる前記開モーメントよりも小さい開
    モーメントに設定されている一方、前記第二のガス圧式
    バランサーの付勢力により前記ドアに作用するモーメン
    トが、前記ドアの前記所定位置では前記ドアに作用しな
    い0モーメントに設定され、前記所定位置よりも低い位
    置では開モーメントに設定され、前記所定位置よりも高
    い位置では前記ドアの自重による前記閉モーメントより
    も小さい閉モーメントに設定されているとともに、 前記第二のガス圧式バランサーによる前記モーメントと
    前記第一の合成モーメントとから合成され前記ドアに作
    用する第二の合成モーメントが、前記ドアの前記所定位
    置では前記ドアに作用しない0モーメントに設定され、
    前記所定位置よりも低い位置では前記第一の合成モーメ
    ントの前記閉モーメントよりも小さい閉モーメントに設
    定され、前記所定位置よりも高い位置では前記第一の合
    成モーメントの前記開モーメントよりも小さい開モーメ
    ントに設定されたことを特徴とする車両のドア開閉装
    置。
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JP2021535297A (ja) * 2018-08-21 2021-12-16 キーケルト アクツィーエンゲゼルシャフト 電気的に作動可能な自動車用制御要素

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