JP2003205555A - アウトソール及びこれを備えた靴 - Google Patents

アウトソール及びこれを備えた靴

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JP2003205555A
JP2003205555A JP2002006962A JP2002006962A JP2003205555A JP 2003205555 A JP2003205555 A JP 2003205555A JP 2002006962 A JP2002006962 A JP 2002006962A JP 2002006962 A JP2002006962 A JP 2002006962A JP 2003205555 A JP2003205555 A JP 2003205555A
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outsole
block
groove
rubber composition
block portion
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JP2002006962A
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Ikuko Umezawa
育子 梅澤
Kazuhiko Kobayashi
和彦 小林
Masatake Sakagami
正剛 阪上
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の領域からなるにもかかわらず製造が容
易なアウトソール2の提供。 【解決手段】 靴のアウトソール2はゴム組成物から成
形されており、本体4とこの本体4から突出する多数の
突起5とを備えている。本体4は、溝6と、ベース部7
と、ブロック部8とを備えている。ブロック部8は、本
体4の底面において、溝6によってベース部7と区画さ
れている。このアウトソール2の製造では、まず成形型
に第一のゴム組成物が充填されてブロック部8が成形さ
れる。次に、このブロック部8からバリが除去される。
次に成形型に、第一のゴム組成物とは色目の異なる第二
のゴム組成物が充填され、ベース部7及び突起5が成形
される。ブロック部8とこのブロック部8に隣接する溝
6との高低差Hは、2.0mm以上4.0mm以下であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフシューズ、
ウォーキングシューズ、トレッキングシューズ、テニス
シューズ、サッカーシューズ、ジョギングシューズ、タ
ウンシューズ等の靴と、この靴に用いられるアウトソー
ルとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】靴は、その底面を形成するアウトソール
を備えている。通常アウトソールは、架橋ゴムから形成
されている。このアウトソールに対する重要な要求性能
として、地面とスリップしにくいこと(防滑性能)が良
好であることが挙げられる。防滑性能が良好なアウトソ
ールは、着用者の運動しやすさに寄与する。防滑性能向
上の目的で、アウトソールの底面には突起が形成されて
いる。
【0003】デザイン向上の観点から、アウトソールは
着色されることが多い。さらに、アウトソールが互いに
色目が異なる複数の領域から構成されることも多く、こ
の場合は互いに色目の異なる複数種類のゴム組成物が用
いられる。ゴム組成物の着色は、着色剤の配合によって
達成される。カーボンブラック等の充填剤の配合が、着
色に寄与することもある。
【0004】互いに色目が異なる2つの領域からなるア
ウトソールの製造では、まず図6(a)に示されるよう
に、下型51の所定ブロック52に第一のゴム組成物5
3が充填される。このブロック52は、壁部54によっ
て他の領域とは区画されている。次に、図6(b)に示
されるようにインサート55が装着された上型56が降
下し、第一のゴム組成物53が加圧・加熱される。加圧
と加熱とによって第一のゴム組成物53が所定形状に型
取りされ、ブロック部57が成形される。次に成形型5
8が開かれ、第一のゴム組成物53のバリ59(スピュ
ー)が除去される。図6(c)には、バリ59が除去さ
れた後のブロック部57が示されている。次に、図6
(d)に示されるように第一のゴム組成物53とは色目
が異なる第二のゴム組成物60が成形型に充填される。
次に、図6(e)に示されるように上型56が降下し、
ブロック部57及び第二のゴム組成物60が加熱されて
架橋される。架橋と同時に、第二のゴム組成物60がブ
ロック部57と接合する。こうして、第一のゴム組成物
53からなるブロック部57と、第二のゴム組成物60
からなるベース部61とを備えたアウトソール62が得
られる。ブロック部57とベース部61とは、壁部54
に相当する溝によって区画される。互いに色目が異なる
3以上の領域からなるアウトソールも存在するが、この
場合は3以上の種類のゴム組成物が用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常バリ59のブロッ
ク部57からの引き剥がしは、手作業で行われる。この
引き剥がし時に、バリ59に引っ張られてバリ59と共
にブロック部57が成形型58から離脱してしまうこと
がある。また、引き剥がし後に成形型58に残存するバ
リ59は、エアーブローにて除去される。このエアーブ
ローの際、ブロック部57が風圧で吹き飛ばされ、成形
型58から離脱してしまうことがある。特にサイズの小
さなブロック部57は成形型58との接触面積が小さい
ので、離脱しやすい。離脱によって、ブロック部57が
欠落したアウトソールが得られる。このアウトソール
は、不良品である。離脱を防止するには慎重な作業が必
要であり、作業時間が長くなってしまう。低い作業性
は、製造現場において極めて重大な問題となっている。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、複数の領域からなるにもかかわらず製造が
容易なアウトソールの提供をその目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めになされた発明は、ゴム組成物から成形されており、
本体とこの本体から下方に向けて突出する多数の突起と
を備えており、この本体が、その底面に刻まれた溝と、
ベース部と、底面において溝によってベース部と区画さ
れたブロック部とを備えており、このベース部は、成形
時に最後にゴム組成物が成形型に充填されることで成形
されており、ブロック部とこのブロック部に隣接する溝
との高低差Hが2.0mm以上4.0mm以下であるア
ウトソール、である。
【0008】このアウトソールでは、溝とブロック部と
の高低差Hが従来のアウトソールよりも大きい。このブ
ロック部が成形型の中に存在するときは、このブロック
部と壁部とが大きな面積で接触する。従って、ブロック
部の離脱が生じにくい。このアウトソールは複数の領域
からなるにもかかわらず、その製造の作業性は良好であ
る。従って、このアウトソールを備えた靴の作業性も良
好である。
【0009】本発明は、ベース部とブロック部との色目
が異なっているアウトソールにおいて特に顕著な効果を
発揮する。
【0010】好ましくは、比(Lb/La)は0.5以
上である。このアウトソールの製造では、ブロック部の
離脱がより抑制される。ここでLaはブロック部と隣接
する溝の全長を意味し、Lbは溝のうち隣接するブロッ
ク部との高低差Hが2.0mm以上4.0mm以下であ
る部分の長さを意味する。
【0011】本発明は、投影面積が2cm以下である
ブロック部、換言すれば、離脱しやすいブロック部を備
えたアウトソールにおいて、特に顕著な効果を発揮す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面が参照されつつ、
好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明され
る。
【0013】図1は、本発明の一実施形態に係る靴1が
示された側面図である。この靴1は、アウトソール2と
アッパー3とを備えている。アッパー3は、皮革、合成
皮革等から形成されている。この靴1は、ゴルフに適し
ている。
【0014】図2は、図1の靴1のアウトソール2が示
された底面図である。このアウトソール2は、右足用で
ある。左足用のアウトソールは、図2が左右反転された
形状を呈する。図2から明らかなように、アウトソール
2は、本体4とこの本体4から突出する多数の突起5と
を備えている。突起5は本体4と一体的に成形されても
よく、本体4とは別個に成形されて本体4に接合されて
もよい。突起5の総数は、通常は20個以上200個以
下である。本体4及び突起5は、ゴム組成物が架橋され
ることで成形されている。図2において網点で塗りつぶ
されている部分は、銀色である。他の部分は、黒色であ
る。図2において太線で画かれているのは、後述される
溝6である。
【0015】図3は、図2のIII−III線に沿った拡大断
面図である。この図3には、本体4と、この本体4から
下方に向けて突出する突起5とが示されている。本体4
は、溝6と、ベース部7と、ブロック部8とを備えてい
る。ブロック部8は、本体4の底面において、溝6によ
ってベース部7と区画されている。図3において網点で
塗りつぶされている部分は銀色であり、縦線で塗りつぶ
されている部分は黒色である。ブロック部8は銀色であ
り、ベース部7及び突起5は黒色である。換言すれば、
黒色の部分のうち突起5を除く部分が、ベース部7であ
る。図3から明らかなように、ブロック部8はベース部
7の下面に接合されている。従って、ブロック部8の上
面は、ベース部7で覆われている。
【0016】図4は、図3のアウトソール2の一部がさ
らに拡大された断面図である。この図から明らかなよう
に、ブロック部8と溝6との高低差Hは、ベース部7の
底面と溝6との高低差hよりも大きい。換言すれば、こ
のアウトソール2の本体4は、互いに高さの異なる2つ
の領域を備えている。
【0017】図5は、図2のアウトソール2の製造方法
の一例が説明されるための模式図である。この製造方法
では、まず上型9及び下型10を備えた成形型11が準
備され、図5(a)に示されるように下型10の所定ブ
ロック12に第一のゴム組成物13が充填される。この
ブロック12は、壁部14に囲まれており、この壁部1
4によって他の領域とは区画されている。第一のゴム組
成物13には銀色の着色剤が配合されているので、この
ゴム組成物13は銀色を呈する。
【0018】次に、図5(b)に示されるように、イン
サート15が装着された上型9が降下する。これによ
り、第一のゴム組成物13が加圧・加熱され、ブロック
部8が成形される。このとき、第一のゴム組成物13か
らなるバリ16が生じる。壁部14の上端とインサート
15との間は狭いので、バリ16はブロック部8と分離
されるか、又は薄いフイルム状ゴムを介してブロック部
8と連続する。
【0019】次に成形型11が開かれ、ブロック部8と
連続するバリ16がブロック部8から引き剥がされる。
同時に、成形型11に付着したバリ16もこの成形型1
1から引き剥がされる。通常は、手作業で引き剥がしが
行われる。引き剥がされたバリ16のうち下型10に残
存しているものは、エアーブローによって除去される。
図5(c)には、バリ16が除去された後のブロック部
8が示されている。
【0020】次に、図5(d)に示されるように、第二
のゴム組成物17が成形型11に充填される。このゴム
組成物17には黒色の着色剤が配合されているので、こ
のゴム組成物17は黒色を呈する。換言すれば、第二の
ゴム組成物17は、第一のゴム組成物13とは色目が異
なる。本明細書において色目が異なるとは、明度、彩度
及び色相のうちの少なくとも1つが、対比される物質間
で異なっている状態を意味する。
【0021】次に、図5(e)に示されるように、イン
サート15が取り外された上型9が降下する。これによ
り、第一のゴム組成物13からなるブロック部8と第二
のゴム組成物17とが加圧・加熱され、架橋される。架
橋と同時に、第二のゴム組成物17がブロック部8と接
合する。こうして、銀色のブロック部8と、黒色の突起
5と、黒色のベース部7とを備えたアウトソール2が得
られる。突起5及びベース部7は、成形工程において最
後に充填されるゴム組成物(第二のゴム組成物17)か
らなる。図4に示された溝6は、壁部14に相当する。
3以上のゴム組成物が用いられ、互いに色目の異なる2
種以上のブロック部8が形成されてもよい。
【0022】ブロック部8と溝6との高低差Hは、従来
のアウトソールよりも大きい。具体的には、高低差Hは
2.0mm以上に設定されている。これにより、成形工
程において、壁部14の側面とブロック部8とが広い面
積で接触する。従って、バリ16の引き剥がしやエアー
ブローの際にブロック部8が成形型11のブロック12
から離脱することが防止される。この観点から、高低差
Hは2.2mm以上が特に好ましい。1個のブロック部
8に複数個の溝6が隣接する場合は、最も深い溝6が選
択され、この溝6とブロック部8との間で高低差Hが測
定される。ブロック部8の底面が水平でない場合は、底
面のうち溝6に最も近い部位と溝6との間で、高低差H
が測定される。
【0023】高低差Hを2.0mm以上に設定するに
は、 (1) 溝6を比較的深くする、 (2) ブロック部8を比較的高くする 並びに (3) 上記(1)及び(2)を併用する という手段が考えられる。上記(1)の手段が採用され
る場合は、ブロック部8とベース部7とが同一高さとさ
れてもよい。溝6が深すぎると本体4の強度が不足する
ので、上記(2)又は(3)の手段が採用されるのが好
ましい。
【0024】高低差Hは、4.0mm以下に設定されて
いる。高低差Hが上記範囲を超えると、溝6が深くなり
すぎるか、又はブロック部8が高くなりすぎる。溝6が
深くなりすぎると、前述のように本体4の強度が不足す
る。ブロック部8が高くなりすぎると、ブロック部8と
突起5との高低差が少なくなり、突起5による防滑性能
が阻害される。また、ブロック部8が高すぎると、アウ
トソール2の質量が大きくなって靴1の履き心地が悪く
なる。さらに、高すぎるブロック部8は摩耗しやすい。
これらの観点から、高低差Hは3.5mm以下がより好
ましく、3.0mm以下が特に好ましい。
【0025】ブロック部8の投影面積が小さいほど、成
形型11との接触面積が小さいことに起因して、成形型
11からのブロック部8の離脱が生じやすい。特に、投
影面積が2cm以下であるブロック部8は、離脱しや
すい。このようなブロック部8でも、隣接する溝6との
高低差Hが2.0mm以上とされることにより、離脱が
防止される。本明細書において投影面積とは、ブロック
部8の底面の形状が鉛直方向の平行光線によって地面
(水平面)に投影された図形の面積を意味する。
【0026】隣接するブロック部8との高低差が2.0
mm以上4.0mm以下である溝6の長さLbが大きい
ほど、アウトソール2の成形工程の作業性が向上する。
具体的には、長さLbの、ブロック部8と隣接する溝6
の全長Laに対する比(Lb/La)は0.5以上が好
ましく、0.7以上がより好ましく、1.0が特に好ま
しい。なお、2個のブロック部8と隣接している溝6で
あって、一方のブロック部8との高低差が2.0mm以
上4.0mm以下であり、他方のブロック部8との高低
差がこの範囲外である溝6の長さは、上記Lbに算入さ
れる。
【0027】溝6の幅(図4において両矢印Wで示され
ている)は、0.5mm以上2.0mm以下が好まし
い。幅Wが上記範囲未満であると、この溝6に相当する
壁部14の強度が不十分となることがある。この観点か
ら、幅Wは0.8mm以上が特に好ましい。幅Wが上記
範囲を超えると、バリ16がブロック部8から分離され
にくい。この観点から、幅Wは1.5mm以下が特に好
ましい。
【0028】隣接する領域間の境界を明確にする観点か
ら、溝6とベース部7の底面との高低差hは、0.5m
m以上が好ましい。
【0029】アウトソール2の好ましい基材ゴムとして
は、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、ス
チレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム
(BR)、イソプレンゴム、ブチルゴム、クロロプレン
ゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、アクリルゴ
ム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、ウレタンゴ
ム、天然ゴム等が挙げられる。2以上のゴムが併用され
てもよい。濡れた地面上での防滑性能の観点からアクリ
ロニトリル−ブタジエンゴムが好ましく、結合アクリロ
ニトリル量(AN量)が25%以上36%以下、さらに
は31%以上35%以下であるアクリロニトリル−ブタ
ジエンゴムが特に好ましい。作業性、着色性及びコスト
のバランスの観点からは、スチレン−ブタジエンゴムが
好ましい。ゴム組成物13、17に、合成樹脂又は熱可
塑性エラストマーが配合されてもよい。
【0030】ゴム組成物13、17には、充填剤が配合
されるのが好ましい。充填剤の配合により、アウトソー
ル2の耐摩耗性及び強度が向上する。用いられうる充填
剤としては、シリカ、カーボンブラック、炭酸カルシウ
ム及びクレーが例示される。特に、耐摩耗性向上効果が
大きいという理由から、シリカ及びカーボンブラックが
好ましい。シリカ及びカーボンブラックの配合量は、基
材ゴム100部(parts by weight)に
対して30部以上70部以下が好ましい。カーボンブラ
ックが配合されたゴム組成物は黒色を呈するので、ゴム
組成物が黒色以外に着色される場合は充填剤としてシリ
カが用いられるのが好ましい。ブロック部8、ベース部
7又は突起5が主としてシリカで補強され、同時にカー
ボンブラックで黒色に着色されてもよい。強度が必要な
ベース部7又は突起5が補強効果に優れるカーボンブラ
ックで補強されて黒色とされ、デザイン性向上の観点か
らブロック部8が黒色以外に着色されてもよい。
【0031】ゴム組成物13、17の架橋形態は特には
制限されない。通常は硫黄架橋が採用され、加硫促進剤
及び架橋助剤が併用される。ゴム組成物13、17に
は、軟化剤、老化防止剤、シランカップリング剤、シリ
ル化剤等が適宜配合されてもよい。
【0032】
【実施例】以下、実施例によって本発明の効果が明らか
にされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定
的に解釈されるべきはない。
【0033】[ゴム組成物の調製]下記の表1に示され
る配合剤を密閉式混練機及びオープンロールで混練し、
配合番号がN1、N2、S1及びS2である4種のゴム
組成物を得た。なお、表1では質量比によって配合量が
表されている。
【0034】
【表1】
【0035】表1に示されたゴム及び添加剤の詳細は、
以下の通りである。 *1 日本ゼオン社の商品名「Nipol DN20
0」、AN量:33.5% *2 ジェイエスアール社の商品名「SBR1052」 *3 ジェイエスアール社の商品名「BR11」 *4 Ameripol Synpol Company 社の商品名「AMER
IPOL1904」 *5 デグサ社の商品名「ウルトラジルVN3」 *6 ビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)テト
ラスルフェン、デグサ社の商品名「Si69」 *7 ジオクチルフタレート、三建化工社の商品名「D
OP」 *8 大内新興化学工業社の商品名「サンノックN」 *9 2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェ
ノール、大内新興化学工業社の商品名「ノクラック20
0」 *10 ジベンゾチアジルジスルフィド、大内新興化学工
業社の商品名「ノクセラーDM」 *11 テトラエチルチウラムジスルフィド、大内新興化
学工業社の商品名「ノクセラーTET」 *12 ジ−o−トリルグアニジン、大内新興化学工業社
の商品名「ノクセラーDT」
【0036】[実施例1]図2に示されたアウトソール
と同等形状のブロックを備えた成形型を用意した。この
成形型の所定ブロックにゴム組成物N1を充填し、成形
型を締めた。その約10秒後に成形型を開き、ブロック
部を得た。成形型の温度は約160℃であった。次に、
バリを除去し、他の領域にゴム組成物N2を充填した。
次に、型締めして160℃で8分間保持して、図2に示
されるアウトソールを得た。このアウトソールのブロッ
ク部は銀色であり、ベース部及び突起は黒色である。こ
のアウトソールの高低差Hは、2.0mmである。この
アウトソールにアッパー及びインソールを取り付けて、
実施例1の靴を得た。
【0037】[実施例2及び3並びに比較例1及び2]
他の成形型を用い、高低差Hを下記表2に示されるよう
に変更した他は実施例1と同様にして、実施例2及び3
並びに比較例1及び2の靴を得た。高低差Hの変更は、
ブロック部の高さの変更によって達成した。
【0038】[実施例4]ブロック部にゴム組成物S1
を用い、ベース部及び突起にゴム組成物S2を用いた他
は実施例1と同様にして、実施例4の靴を得た。この靴
のアウトソールでは、ブロック部は銀色であり、ベース
部及び突起は黒色である。このアウトソールの高低差H
は、2.0mmである。
【0039】[作業性の評価]成形工程(第一のゴム組
成物の充填から架橋完了まで)に要する時間を測定し
た。この結果が、下記の表2に示されている。
【0040】[質量の評価]アウトソールの質量(片
側)を測定した。この結果が、下記の表2に示されてい
る。
【0041】[外観評価]アウトソールの底面を目視で
観察し、外観の良否を判断した。ブロック部とベース部
との境界が明確で塗装を施さなくとも外観が良好なもの
を「○」とし、外観が不良のものを「×」とした。評価
結果が、下記の表2に示されている。
【0042】
【表2】
【0043】表2に示されるように、各実施例の靴は外
観に優れ、軽量であり、しかも作業性にも優れている。
この評価結果より、本発明の優位性は明らかである。
【0044】
【発明の効果】以上説明されたように、本発明のアウト
ソールは、互いに履歴の異なる複数の領域からなるにも
かかわらず、製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る靴が示され
た側面図である。
【図2】図2は、図1の靴のアウトソールが示された底
面図である。
【図3】図3は、図2のIII−III線に沿った拡大断面図
である。
【図4】図4は、図3のアウトソールの一部がさらに拡
大された断面図である。
【図5】図5は、図2のアウトソールの製造方法の一例
が説明されるための模式図である。
【図6】図6は、従来のアウトソールの製造方法の一例
が説明されるための模式図である。
【符号の説明】
1・・・靴 2・・・アウトソール 3・・・アッパー 4・・・本体 5・・・突起 6・・・溝 7・・・ベース部 8・・・ブロック部 9・・・上型 10・・・下型 11・・・成形型 12・・・ブロック 13・・・第一のゴム組成物 14・・・壁部 15・・・インサート 16・・・バリ 17・・・第二のゴム組成物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 21:00 B29L 31:50 B29L 31:50 A43B 10/00 101A (72)発明者 阪上 正剛 兵庫県神戸市中央区脇浜町3丁目6番9号 住友ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 4F050 BA01 BA49 JA02 JA04 JA09 KA08 4F204 AA45 AH67 FA01 FA18 FB01 FB28 FF01 FF49 FN01 FN11 FQ15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム組成物から成形されており、本体と
    この本体から下方に向けて突出する多数の突起とを備え
    ており、 この本体が、その底面に刻まれた溝と、ベース部と、底
    面において溝によってベース部と区画されたブロック部
    とを備えており、 このベース部は、成形工程において最後にゴム組成物が
    成形型に充填されることで成形されており、 ブロック部とこのブロック部に隣接する溝との高低差H
    が2.0mm以上4.0mm以下であるアウトソール。
  2. 【請求項2】 上記ベース部とブロック部との色目が異
    なっている請求項1に記載のアウトソール。
  3. 【請求項3】 上記ブロック部と隣接する溝の全長がL
    aとされ、この溝のうち隣接するブロック部との高低差
    Hが2.0mm以上4.0mm以下である部分の長さが
    Lbとされたとき、比(Lb/La)が0.5以上であ
    る請求項1又は請求項2に記載のアウトソール。
  4. 【請求項4】 投影面積が2cm以下であるブロック
    部において、2.0mm以上4.0mm以下の高低差H
    が達成されている請求項1から請求項3のいずれか1項
    に記載のアウトソール。
  5. 【請求項5】 アウトソールを備えた靴であって、 このアウトソールがゴム組成物から成形されており、 このアウトソールが本体とこの本体から下方に向けて突
    出する多数の突起とを備えており、 この本体が、その底面に刻まれた溝と、ベース部と、底
    面において溝によってベース部と区画されたブロック部
    とを備えており、 このベース部は、成形工程において最後にゴム組成物が
    成形型に充填されることで成形されており、 ブロック部とこのブロック部に隣接する溝との高低差H
    が2.0mm以上4.0mm以下であることを特徴とす
    る靴。
JP2002006962A 2002-01-16 2002-01-16 アウトソール及びこれを備えた靴 Withdrawn JP2003205555A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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