JP2003205070A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
式の遊技を遊技者に許容する遊技機において、取り込み
を速やかに行うことである。 【解決手段】 球取込装置5bを、遊技球を1つずつ下
流へ送出する遊技球送出手段541,542と、その下
流で遊技球の通過を検出する遊技球通過検出手段56
1,562とを具備する構成とする。そして、遊技球送
出手段541,542を連続作動させるとともに、取り
込み球数が遊技1回分に相当する球数になるごとに、遊
技可能回数を1加算し、記憶する。遊技球の流下をせき
止めることをしないので、遊技球の取り込みを速やかに
行うことができる。
Description
複数の表示領域で図柄が変動する表示部が設けられ、所
定の図柄の組み合わせ(以下、適宜、役という)で静止
すると入賞となる遊技機である。入賞時には、役の種類
に応じた数のメダルの払い出しが遊技者に対してなさ
れ、また、図柄によっては、通常の遊技とは異なる、遊
技者に有利なボーナス遊技が与えられる。スロットマシ
ンには、遊技者の操作で図柄の変動を開始せしめる始動
スイッチや、図柄の変動を停止せしめる停止スイッチ等
で構成された操作部が設けられている。
るから、1回の遊技の時間が停止スイッチをオンするタ
イミングが早ければ短くなり、連続して遊技を行う場合
の遊技の間隔が、規則で許容されているスロットマシン
の最短時間を下限として短くなる。この遊技の間隔はベ
テランの遊技者ほど短く、ベテランの遊技者はリズミカ
ルに操作部を操作しながら、遊技回数を重ねていく。
を、遊技媒体としてメダルではなく遊技球、例えばパチ
ンコ球を用いるものが提案されている。遊技場で借りる
際の遊技媒体の単価は、パチンコ球とメダルとで大きな
隔たりがあり、遊技媒体としてパチンコ球を用いる遊技
機の場合、現状では1回の遊技に5個のパチンコ球が必
要である。このようにパチンコ球を用いるものでは1回
の遊技に何個ものパチンコ球が必要になるから、メダル
を用いるスロットマシンのように遊技者自身が投入口に
入れるのではなく、パチンコ機のように遊技球を貯留す
る遊技球貯留皿を設けて、内蔵の球取り込み装置が遊技
球貯留皿から遊技球を取り込むようにしたものが提案さ
れている。
する傾斜した遊技球通路の下流側と上流側とに、遊技球
をせき止め可能なせき止め手段を設けるとともに、せき
止め手段で挟まれた遊技球通路の区間を、所定回数の遊
技の対価に相当する遊技球数(単位球数)分の長さにと
り、下流側のせき止め手段を閉じて上流側のせき止め手
段を開き、上流側のせき止め手段の直下流に配置された
遊技球センサで遊技球を計数し、単位球数の遊技球が計
数されると、すなわち、上流側のせき止め手段の直下流
まで遊技球通路が遊技球で一杯になると、上流側のせき
止め手段を閉じた後、下流側のせき止め手段を開いて上
流側のせき止め手段よりも下流の遊技球をすべて取り込
む。そして、再び下流側のせき止め手段を閉じるととも
に上流側のせき止め手段を開く。これを交互に繰り返
し、取り込まれた遊技球数に対応する遊技可能回数(ク
レジット)が記憶される。
装置が、上記のように一旦、遊技球をせき止めては取り
込む、というものでは、遊技球のせき止め作動を伴うこ
とで遊技球の取り込みが追いつかず、遊技の間隔が、上
記最短時間ではなく、遊技球の取り込み速度で律速され
てしまう。このため、パチンコ球を用いるスロットマシ
ン型の遊技機がスロットマシンのベテランの愛好者に受
け入れられるかどうか懸念があり、なお改良の余地があ
ると考えられる。
短時間で遊技が可能となるスロットマシン型の遊技機を
提供することを目的とする。
は、遊技用の操作部の操作に基づいて図柄の変動が開始
および停止する複数の図柄の表示部と、遊技球貯留皿に
貯留した遊技球を取り込む球取込装置と、遊技の帰趨に
応じて上記遊技球貯留皿に賞球として遊技球を払い出す
賞球払出装置と、予め設定した複数個の取り込み遊技球
に対し1回の遊技を許容し、図柄の変動と遊技球の取り
込みおよび払い出しとを司る制御装置とを有する遊技機
において、上記球取込装置を、遊技球を1つずつ下流へ
送出する遊技球送出手段と、該遊技球送出手段の下流
で、取り込まれる遊技球の通過を検出する遊技球通過検
出手段とを具備する構成とし、上記制御装置を、上記遊
技球送出手段を連続作動せしめるとともに、遊技球の取
り込み数が所定回数の遊技に必要な単位球数になるごと
に、遊技可能な回数を上記所定回数ずつ加算し記憶する
ように設定する。
か否かに係わらず遊技球送出手段が連続作動し、遊技球
が澱みなく取り込まれるので、短時間で遊技可能回数が
加算されていく。遊技球の補給が続く限り、遊技が可能
な状態に維持される。なお、単位球数で可能な遊技の回
数は例えば1回とする。
の構成において、上記遊技球送出手段における遊技球の
送出間隔を、遊技球が上記遊技球送出手段から送出され
て上記遊技球通過検出手段で検出されるまでの検出遅延
時間よりも長くする。
が、先に送出された遊技球が検出された後になるから、
遊技球の取り込みを正確に単位球数の倍数で止めること
ができる。したがって、遊技を行う回数を指示する手動
スイッチを備えた構成において、指示された回数分の遊
技球のみを正確に取り込むことができる。
2の発明の構成において、上記遊技球送出手段の作動量
を検出する作動量検出手段を設け、上記制御装置を、上
記遊技球通過検出手段による遊技球の取り込み数と、上
記遊技球送出手段の作動量からの遊技球の推定取り込み
数とが予め設定した許容範囲を外れて一致しないとき、
遊技球の取り込みが異常である旨の異常報知信号を出力
するように設定する。
球取込装置に流れていかなかったり、球取込装置におい
て球詰まりや故障が発生したことが容易に知られる。
3の発明の構成において、上記球取込装置のハウジング
の天井部に、遊技球貯留皿からの遊技球をハウジング内
に案内する取込口を形成し、該取込口の直下には、上記
遊技球送出手段として、回転軸を水平方向にとってモー
タにより回転駆動される回転体であって、山部と谷部と
が周方向に交互に繰り返す側面形状を有し上記取込口か
ら上記谷部に落下した遊技球を回転方向に送出する回転
体を配置し、該回転体を回転軸方向に挟む2か所を含む
複数位置で1個の遊技球を受ける座を設け、座の高さ
を、上記回転体の谷部が上記取込口の直下位置にあると
きに遊技球が着座するように設定する。
転体が回転方向の力を受けないので、遊技球を送出しな
いときに回転体に制動力を印加しておかなくとも、遊技
球が送出されてしまうことを防止することができる。
4の発明の構成において、上記球取込装置の上流の所定
位置で遊技球を検知する取込球検知手段を設け、上記制
御装置を、上記取込球検知手段がオンで、予め設定した
基準時間を越えて遊技球通過検出手段により遊技球が検
出されない場合に、遊技球の取り込みが異常である旨の
異常報知信号を出力するように設定する。
であることが知られるだけではなく、球取込装置の上流
に遊技球が存在しているにも係わらず遊技球が送出され
ないことを知ることができる。
5の発明の構成において、上記賞球払出装置の上流の所
定位置で遊技球を検知する払出球検知手段を設け、該払
出球検知手段による遊技球の検知位置を、該検知位置か
ら上記賞球払出装置に到る遊技球通路の区間に、1回の
遊技に払い出される賞球数の最小値以上で最大値よりも
少数の遊技球が整列する位置とする。
賞球個数の多い入賞に対しては賞球の払い出しが行われ
なくとも、入賞確率が相対的に高い賞球個数の少ない入
賞に対しては賞球の払い出しを行い得るから、遊技者の
イライラ感を抑制することができる。なお、未払いの賞
球についてはRAM等の記憶手段に記憶しておき、これ
を減じることで、遊技の対価としての遊技球の取り込み
に代えたり、精算時に払い戻せばよい。
の構成において、上記制御装置を、上記払出球検知手段
がオフのとき、上記図柄の変動を開始する上記操作部の
操作を無効とするように設定する。
募る状態を予め回避することができる。
7の発明の構成において、球貸しを各遊技機に付設され
る台間球貸機からの指令で上記賞球払出装置により実行
する構成とし、上記制御装置を、上記遊技可能回数が上
限値になると球貸しを禁止し、該球貸し禁止を、上記遊
技可能回数が上記上限値よりも予め設定した複数回数低
い下限値を下回ると解除するように設定する。
止されるが、遊技の消化で上限値を1回だけ下回って
も、球貸しは禁止されたままであり、上記下限値を下回
らない限り球貸し禁止は解除されないから、球貸しの頻
度が抑制され、遊技に過不足のない回数で遊技可能回数
が維持されるようにすることができる。これにより、賞
球払出装置の作動頻度を減じることができる。また、遊
技可能回数が十分にあり球貸しを受ける必要がないのに
誤って球貸しを実行するスイッチを操作し、不要な球貸
しがなされるのを回避することができる。なお、上記下
限値は、連続して遊技を行うのに支障を来さない程度に
小さな回数に設定する。
8の発明の構成において、上記球取込装置の遊技球の取
り込み速度を、上記賞球払出装置の遊技球の払い出し速
度以上とする。
加算するとともに、入賞や球貸しが頻発してもいないの
に遊技球貯留皿が遊技球で一杯になるのを回避すること
ができる。
明の構成において、上記球取込装置と上記賞球払出装置
とを同一構成とする。
減じられ、低コスト化が可能になるとともに、請求項9
の構成を容易に実現することができる。
実施の形態を図面にしたがって説明する。図1、図2、
図3、図4、図5に本発明を適用した遊技機の外観を示
し、図6、図7、図8、図9、図10に上記遊技機の断
面を示す。遊技機S1のハウジング1aは、遊技客と対
向して前面パネルである前面枠12を有し、前面枠12
は、後述する回胴装置60等が格納された矩形の箱状の
筐体13の前面開口部を閉鎖している。遊技機S1は、
筐体13を額縁状に縁取る木製の外枠11により、遊技
場の島に固定される。島において遊技機S1は台間球貸
機S2と交互に配列される。
ぞれにヒンジ141,142が設けられており、前面枠
12が外枠11に蝶着される。前面枠12がヒンジ14
1,142を中心に水平方向に手前側に開放可能であ
る。前面枠12の閉鎖状態は、ヒンジ141,142が
設けられた側縁とは反対側の側縁の近傍にキーシリンダ
38が設けられて、図示しないドアキーによるロックで
保持される。図11に、前面枠12を開放状態としたと
きの図10と同じ断面を示し、図12に前面枠12を開
放状態としたときのスロットマシンS1の筐体13側を
示し(前面枠21側は図示せず)、図13に前面枠12
を開放状態としたときの遊技機S1の前面枠12側を示
す(筐体13側は図示せず)。
向を上下方向にとって10cm強の曲率半径で円弧状に
湾曲しており、等間隔に、3つの縦長の窓部301,3
02,303が水平方向に形成されている。筐体13内
には、半径10cm程度の3つのリール601,60
2,603が回転軸を水平方向にとって配設された表示
部である回胴装置60が格納されている。リール601
〜603は窓部301〜303と1対1に対応して対向
し、リール601〜603の表面が窓部301〜303
を介して視認されるようになっている。リール601〜
603の表面には周方向に多数(例えば21)の図柄が
形成され、各窓部301〜303から縦にいくつかの図
柄が視認可能である。図柄の内容は、数字や図形等で、
これらの色違い図柄も含めて種類が複数あり、静止した
ときの図柄が所定の組み合わせの役図柄のときには、遊
技者に遊技媒体である遊技球の払い出しやボーナス遊技
等の特典が与えられる。
を通りライン群31が形成してある。ライン群31は3
つのライン311,312,313が水平方向に形成さ
れるとともに、2つのライン314,315がたすきが
けに形成されており、それぞれ、停止図柄が入賞役か否
かを遊技者が判断するための入賞ラインとなっている。
数字を表示する表示ランプ群32が設けられている。表
示ランプ群32の各ランプ321,322,323,3
24,325の表示数は遊技球の賭数であり、ライン群
31の水平な入賞ライン311〜313のうち中央の入
賞ライン311に対応する表示ランプ321の表示数は
「5」であり、その上下の入賞ライン312,313に
対応する表示ランプ322,323の表示数は「10」
であり、たすきがけの入賞ライン314,315に対応
する表示ランプ324,325の表示数は「15」であ
る。
数以上の遊技球が取り込まれると点灯し、後述する3つ
のベットボタン231,232,233のいずれかを押
下すれば、押下したベットボタン231〜233に応じ
た表示ランプ321〜325のみが点灯を維持し、入賞
ライン311〜315のうち対応するものが有効とな
る。
の表示ランプ群33が設けられ、上から、役物連続作動
増加装置表示ランプ331、役物連続作動装置表示ラン
プ332、役物連続作動増加装置終了表示ランプ33
3、入賞表示ランプ334、再遊技表示ランプ335と
なっており、遊技者にいわゆるレギュラーボーナス、ビ
ッグボーナス等の案内やリプレイ等を点灯により報知す
る。
長の長方形で別の窓部34が形成され、遊技情報表示基
板612に実装されたLCDパネルの画面が窓部34か
ら視認可能である(以下、窓部301〜303をリール
表示窓部301〜303と、窓部34をLCD表示窓部
34という)。上記LCDパネルでは遊技の演出用のア
ニメーションやエラーメッセージ等を表示する。LCD
表示窓部34を挟んで左右が図柄入賞組み合わせ表示部
351,352となっており、表面に、入賞となる役図
柄が印刷形成されている。これを目押しの参考にして遊
技者は入賞を目指すことになる。
表示部351,352の下方には、表示器群36が設け
てある。遊技開始表示ランプ361は遊技が開始可能な
ときに点灯する。遊技球貯留数表示器362、遊技回数
表示器363、遊技球払出数表示器364は、それぞれ
7セグメントのLED等で構成され、遊技球貯留数表示
器362ではクレジットとして貯留されている遊技球の
球数に応じて遊技可能な回数(以下、適宜、クレジット
数という)を表示し、遊技回数表示器363では、上記
役物連続作動増加装置の作動時の役物遊技可能回数等を
表示し、遊技球払出数表示器364では、払い出される
遊技球を表示する。遊技球投入表示ランプ365は遊技
球を受け付け可能な状態のときに点灯する。
る迫り出し部の下方に遊技球貯留皿44が設けてある。
遊技球貯留皿44には台間球貸機S2のノズルS21か
ら遊技球が吐き出される。遊技球貯留皿44は、凹部は
底面が右側をやや低くした傾斜面となっており、右端で
球2個分強の幅を有する第1の取込通路46に連なって
いる。第1取込通路46の下流端にはここから遊技球が
落下する落下口4611,4612が開口しており、貯
留する遊技球が第1の取込通路46を介して球取込装置
5bへと流入するようになっている。
通路45の上流端が開口しており、遊技球貯留皿44に
貯留した遊技球を排出通路45を介して遊技球排出口4
51から排出可能である。遊技球貯留皿44の底面の開
口部442は球抜き装置5cにより開閉自在であり、球
抜き装置5cは球抜きボタン25の操作で作動する。
技者が遊技機S1の前に設置された椅子に座ったときに
両手が自然に伸ばせる高さに設定されており、遊技者が
リール601〜603に回転開始および回転停止等をさ
せるための遊技操作を行う操作部2aが配置されてい
る。
貯留皿44に隣接して手動投入ボタン261、自動投入
ボタン262が設けてある。
には、リール始動ボタン21、3つのリール停止ボタン
221,222,223が左側からこの順に設けられて
いる。リール始動ボタン21は、遊技可能状態におい
て、これを押下するとリール601〜603が回転を開
始する。リール停止ボタン221〜223は、リール6
01の回転時において、これを押下すると、リール60
1〜603のうち対応するものが回転を停止する。左側
の第1のリール停止ボタン221が左側のリール601
に対応し、真ん中の第2のリール停止ボタン222が真
ん中のリール602に対応し、右側の第3のリール停止
ボタン223が右側のリール603に対応する。
出し部の傾斜した上面に設けてある。また、有効となる
入賞ライン311〜315は、スロットマシンのごとく
ボーナス遊技か否か等によっても設定される。
設けられたボタンは、遊技を終えた遊技者が精算をする
ための精算ボタン24である。
221〜223の下方で前面枠12には、左寄りに、図
例のごとく灰皿15が取り付け可能であり、右寄りに、
円形の領域に多数のスピーカ孔37が形成されている。
スピーカ孔37の背後に遊技の効果音を出力する図示し
ないスピーカが内蔵されている。
球(パチンコ球)を取り込み遊技が可能となる遊技機で
あり、次に球取込装置5bについて説明する。球取込装
置5bは、図14に示すように、遊技球が2条に整流さ
れる上記第1取込通路46の下流端に開口する2つの落
下口4611,4612の直下位置に配置されている。
図15、図16、図17、図18に球取込装置5bを示
し、図19にそのハウジングの上面を示す。なお、後述
する賞球払出装置5aも球取込装置5bと同じ構造であ
る。ハウジング50はその天井部に、上記落下口461
1,4612と1対1に対応して対向する位置に遊技球
1個分強の大きさの取込口521,522が開口してお
り、落下口4611,4612から落下した遊技球が取
込口521,522からハウジング50内に取り込まれ
るようになっている。
形成側の取込室511と、駆動用のモータ55が格納さ
れたモータ室512とからなる。取込室511は取込口
521,522の配置方向に対向する室壁5111,5
112が、山形に膨出し、この対向室壁5111,51
12の間隔が、取込口521,522形成位置で最も広
くなっている。そして最も間隔が狭くなる取込室511
の両端部では、遊技球1個分強のスペースが確保されて
おり、直下の出口通路531,532にそれぞれ連なっ
ている。
3に取り付けられた第2の取込通路47が設けてある。
第2取込通路47は通路の向きが遊技機S1の前後方向
にとられるとともに、その底面が遊技機S1の背面側を
低所としてやや傾斜せしめてあり、遊技球が流下可能で
ある。第2取込通路47の上流端部は、第1出口通路5
31と近接対向して上向きに開口し、第1出口通路53
1から遊技球を受けるようになっている。第2取込通路
47の下流端は、筐体13の背面に開口し(図5)、遊
技球が遊技場側へと回収されるようになっている。
前面枠12に形成された返却通路48が設けてある。返
却通路48は通路の向きが排出通路45に向けてスロッ
トマシンS1の左右方向にとられるとともに、その底面
が排出通路45側を低所としてやや傾斜せしめてあり、
遊技球が流下可能である。返却通路48の上流端部は、
第2出口通路532と近接対向して上向きに開口し、第
2出口通路532から遊技球を受けるようになってい
る。返却通路48は下流端で排出通路45と連通してい
る。
551が、取込口521,522の直下位置をその配置
方向に平行に、取込室511との隔壁5112を貫通し
て取込室511内に突出し、その外周には、ディスク状
の2つの回転体であるスプロケット541,542が同
軸に結合せしめてある。スプロケット541,542の
側面には、周方向に等間隔に、V字状にカットされた3
つの凹部が形成され、山部5401と谷部5402とが
周方向に交互に繰り返す形状となっている。第1のスプ
ロケット541と第2のスプロケット542とは同じ形
状のものが用いられ、周方向に互いに60°ずらしてモ
ータシャフト551に取り付けられる。また、第1スプ
ロケット541は第1取込口521の直下に、第2スプ
ロケット542は第2取込口522の直下に位置せしめ
てある。
1,542をそれぞれ回転軸方向に挟んで、座501
1,5012、座5021,5022が設けてある。座
5011,5012、座5021,5022は出口通路
531,532に連なる遊技球通路の底面部を構成する
とともに、上面がなだらかに凹んでスプロケット54
1,542をそれぞれ回転軸方向に挟む2か所で遊技球
が1個着座可能である。
22の高さは、座5011,5012、座5021,5
022によって挟まれたスプロケット541,542の
谷部5402が取込口521,522の直下位置にある
ときに遊技球が着座するように設定されている。
下した遊技球は、スプロケット541,542の山部5
401が上記取込口521,522の直下位置にあると
きにはスプロケット541,542上に乗り、スプロケ
ット541,542の回転に伴って、スプロケット54
1,542の側面に沿って移動して座5011,501
2、座5021,5022に着座する。なお、スプロケ
ット541,542の谷部5402が上記取込口52
1,522の直下位置にあるときに落下した遊技球は、
略直接に座5011,5012、座5021,5022
に着座する。そして、さらにスプロケット541,54
2が回転すると、山部5401に押し出されるように回
転方向に遊技球が座5011,5012、座5021,
5022上を移動し、回転方向側の出口通路531,5
32へと案内される。なお、座5011,5012、座
5021,5022はそれぞれスプロケット541,5
42をモータシャフト551方向に挟む2か所で下方か
ら1個の遊技球を受けるようになっているが、座のうち
の1つは遊技球の側方から受ける構成でもよい。また、
座は、モータシャフト551方向に挟む2か所を含む複
数位置に設けられておればよい。また、図例のスプロケ
ット541,542だけではなく、山部と谷部とが周方
向に交互に繰り返す側面形状を有し、遊技球を回転方向
に案内可能な回転体であれば種々の形状のものを用い得
る。
受光部と発光部とが対向するフォトインタラプタが設け
られ、それぞれ対応する出口通路531,532を落下
する遊技球の通過を検出する遊技球通過検出手段である
遊技球センサ561,562としてある。ここで、遊技
球センサ561,562の位置は、出口通路531,5
32の上端部に設けられているから、遊技球センサ56
1,562で検出された直後にスプロケット541,5
42の回転を停止すれば、その後、遊技球が出口通路5
31,532へと送出されることはなく、送出球数が正
確である。
は、厳密には、次の位置であればよい。すなわち、上記
のごとく2つのスプロケット541,542が60°の
位相差でモータシャフト551に取り付けられているか
ら、モータシャフト551が60°回転するごとに遊技
球が1個ずつ送出されることになる。したがって、遊技
球の送出間隔である、モータシャフト551が60°回
転する時間が、送出された遊技球が遊技球センサ56
1,562で検出されるまでの検出遅延時間よりも長け
れば、送出球数を正確にすることができることになる。
7が同軸に取り付けられ、その周縁部を板厚方向に受光
部と発光部とが対向するフォトインタラプタ58が設け
られている。円板57の周縁部には図示しない切り欠き
が形成されており、作動量検出手段であるフォトインタ
ラプタ58により、スプロケット541,542の回転
角度が検出可能である(以下、フォトインタラプタ58
を回転位置センサ58という)。
ータ55の図中左回転(以下、適宜、正回転という)時
には、第1取込口521から取り込まれた遊技球は、第
1スプロケット541の谷部5402が略取込口521
と対向するタイミングで谷部5402に落下し、座50
11,5012に着座する。そして、スプロケット54
1の回転ととともに座5011,5012上を第1出口
通路531側へ移動する。さらにスプロケット541が
回転すると、第1出口通路531を落下し、第2取込通
路47を流れていく。一方、60°の位相差で、第2ス
プロケット542においても遊技球がスプロケット54
2の回転方向に運ばれて第1出口通路531を落下し、
第2取込通路47を流下していく。
55の逆回転時には、取込口521,522から取り込
まれた遊技球は、スプロケット541,542により逆
方向に遊技球が案内されて、第2出口通路532を落下
し、返却通路48を流下していく。
2の真っ直ぐ上方から落下し、しかも、スプロケット5
41,542の谷部5402に位置する状態では座50
11,5012、座5021,5022に着座してい
る。したがって、遊技球の自重によるスプロケット54
1,542に対する回転力が作用しないので、モータ5
5への通電を停止するだけで、遊技球が誤って送出され
ることを回避することができる。スプロケット541,
542に制動力を加える必要がないので、構成や制御を
簡略化することができる。
球の払い出し系について説明する。筐体13の最上部に
は、補給球タンク40が設けられており、補給球タンク
40から遊技球が2条式の補給球通路41を介して賞球
払出装置5aに供給されるようになっている。そして、
賞球払出装置5aの出口通路531,532からは後述
する賞球制御基板615のCPUから指示された数の遊
技球が払い出されるようになっている。
補給球通路41の2条のうち一方の1条の下流端の直下
に位置し、第2取込口522は、補給球通路41の他方
の1条の下流端の直下に位置している。
上下方向にとって配置された筒状体であり、筒内には複
数のガイド板421が傾斜方向に設けられ、ガイド板4
21に沿って遊技球が流下するようになっている。払出
通路42は、上流端で賞球払出装置5aの両出口通路5
31,532と連なり、下流端が下向きに開口してい
る。
の遊技球払出口441の周縁部が前面枠12の裏面側に
突出してL字状の筒状部43が形成されており、その垂
直部431の先端が払出通路42の下流端と近接し対向
している。垂直部431の断面形状は払出通路42の下
流端での断面形状と略同じであり、払出通路42を流下
した遊技球は、筒状部43から遊技球貯留皿44に払い
出される。
には、モータ55は正回転として、図21(A)に示す
ように、第1の遊技球センサ561で賞球の払い出し数
を計数し、遊技者が遊技を終了し精算する際にはモータ
55は逆回転として、図21(B)に示すように、第2
の遊技球センサ562で遊技球の戻し数を計数する。
遊技機S1は、遊技制御基板611を中心に制御系が構
成されている。制御装置である遊技制御基板611はマ
イクロコンピュータを備えたもので、各中継基板62
1,622,623,624から遊技機S1の各部の状
態を示す検出信号に基づいて、指令コマンドを、リール
601〜603等を駆動する制御基板631等に出力
し、遊技を進行するとともに、賞球制御基板615に指
令コマンドを送信して遊技球の払い出し等を実行せしめ
る。
る。回胴中継基板621は、回胴装置60に付設され、
回胴装置60の、第1の回胴モータセンサー基板63
1、第2の回胴モータセンサー基板632、第3の回胴
モータセンサー基板633と接続されている。回胴モー
タセンサー基板631〜633は、遊技制御基板611
からの制御信号により回胴モータ641,642,64
3を通電駆動する駆動回路と、リール601〜603の
回転角度位置を検出し遊技制御基板611に出力するセ
ンサ回路とが形成されたものである。
で前面枠12に取り付けられており、リール始動ボタン
21、リール停止ボタン221〜223、操作スイッチ
基板634の状態信号が遊技制御基板611に中継され
る。操作スイッチ基板634はベットボタン231〜2
33および精算ボタン24のスイッチ部分が実装された
もので、上記迫り出し部内に取り付けられる。
され、手動投入ボタン261、自動投入ボタン262、
遊技球検知スイッチ651、遊技球計数センサ561,
562の状態信号が遊技制御基板611および賞球制御
基板615に中継される。
651は第1取込通路46の途中で遊技球の有無を検知
する。したがって、遊技球検知スイッチ651の設置位
置すなわち遊技球の検知位置は、遊技に必要な球数を考
慮して設定される。本実施形態では、遊技球検知スイッ
チ651の設置位置から上記球取込装置5bに到る第1
取込通路46の区間に、1回の遊技に必要な5個強の遊
技球が整列する位置としてある。なお、本実施形態では
第1取込通路46が2条式であり、球取込装置5bの上
流の5個目で正確に検知するのは困難であり、確実に5
個の遊技球が整列する位置とする。この点、第2実施形
態に示す1条式のものでは5個目の検知を正確になし得
る。
に取り付けられ、賞球払出装置5aの賞球計数センサ5
61、精算計数センサ562、補給球切れスイッチ65
2、満タンスイッチ653の状態信号が遊技制御基板6
11および賞球制御基板615に中継される。
652は遊技球通路である補給球通路41の途中に設け
られて遊技球の有無を検知し、賞球払出装置5aの上流
に、賞球として払いだす所定数の遊技球があるか否かが
知られるようになっている。補給球切れスイッチ652
がオフのときには、賞球制御基板615のCPUは賞球
の払い出しを禁止する。
設置位置すなわち遊技球の検知位置は、賞球として一時
に払い出すことが必要な最大数を考慮して設定される。
本実施形態では、補給球切れスイッチ652の設置位置
から上記賞球払出装置5aに到る補給球通路41の区間
に、1回の遊技に払い出される賞球の最大値よりも少数
の遊技球が整列する位置としてある。賞球数の最大値は
一般的に25個であるが、これよりも少ない15個の遊
技球が整列する位置としてある。なお、15個は賞球数
の最小値である5個よりも多い。これにより、賞球払出
装置5aへの遊技球の補給が断続して(いわゆるパラパ
ラ球の状態)賞球個数の多い入賞に対しては賞球の払い
出しが行われなくとも、入賞確率が相対的に高い賞球個
数の少ない入賞(賞球5個、10個または15個)に対
しては賞球の払い出しを行い得るから、遊技者のイライ
ラ感を抑制することができる。なお、未払いの賞球につ
いては賞球制御基板615のRAMの所定領域に記憶さ
れる。
の背後の筒状部43に設けられて遊技球の有無を検知
し、遊技球貯留皿44が遊技球で満タンか否かが知られ
るようになっている。満タン時には、後述するように賞
球の払い出しが一時停止する。
611からの制御信号に応じてそのLCDパネルに画像
信号を出力する。遊技情報表示基板612は、マイクロ
コンピュータを中心に構成されて、その制御プログラム
にしたがって遊技の演出用のアニメーションを表示す
る。
7セグメントLEDおよびランプとその駆動回路とが実
装された基板であり、表示器群36の配置位置で、前面
枠12に取り付けられる。
612に隣接して配置され、遊技制御基板611からの
制御信号に応じて飾りランプ基板645のランプ類を点
滅せしめる。
12に隣接して配置され、遊技制御基板611からの制
御信号に応じてスピーカ646から音声を出力せしめ
る。
装置60の下方位置で筐体13に取り付けられる。賞球
制御基板615はマイクロコンピュータを中心に構成さ
れ、賞球モータセンサー基板636、球取込モータセン
サー基板637と接続されている。賞球モータセンサー
基板636は賞球払出装置5aに付設され、賞球モータ
55を通電駆動するとともに、回転位置センサ58の検
出信号を賞球制御基板615に出力する。また、球取込
モータセンサー基板637は球取り込み装置5bに付設
され、球取込モータ55を通電駆動するとともに、回転
位置センサ58の検出信号を賞球制御基板615に出力
する。
36、球取込モータセンサー基板637は同じものであ
り、それぞれ、上記のごとく、モータ55の回転速度
が、モータ55を停止した後で遊技球センサ561,5
62で遊技球が検出されない速度となるように構成され
ている。
遊技球センサ561,562のパルス状の検出信号を受
け、これを計数することで、スプロケット541,54
2から送出された遊技球の数を監視する一方、作動量検
出手段である回転位置センサ58の検出信号からモータ
シャフト551の回転角度すなわちスプロケット54
1,542の作動量である回動量が知られる。そして、
スプロケット541,542の回動量が60°増加する
ごとに所定のパラメータ(推定送出球数)をインクリメ
ントする。推定送出球数は予め設定した所定時間ごとに
リセットされる。この所定時間における推定送出球数
と、対応する期間における遊技球センサ561,562
から知られる実際の送出球数とを比較し、両者が所定の
許容範囲を越えて大きく異なっている場合には賞球払出
装置5a、球取込装置5bの異常と判定し、異常が発生
した旨の信号(異常報知信号)を遊技制御基板611に
送信する。この場合、賞球払出装置5aと球取込装置5
bとのいずれが異常かが知られるように信号の内容若し
くは出力するポートが異なるのは勿論である。そして、
遊技制御基板611は遊技情報表示基板612に、異常
の発生を上記LCDに表示することを指示する指令コマ
ンドを送信する。
装置5bはモータシャフト551が60°回転するごと
に1個の遊技球を送出可能であるから、基本的に、遊技
球センサ561,562から知られる送出球数と、回転
位置センサ58から知られる推定送出球数とは一致する
が、遊技球が整然と連続して取込口521,522へと
流れなかったり、賞球払出装置5a、球取込装置5bで
の球詰まりや故障のような作動異常があれば、一致しな
い。したがって、推定送出球数と、遊技球センサ56
1,562から知られる実際の送出球数とが上記許容範
囲を越えて大きく異なっている場合には異常発生と判断
できることになる。
は、上記遊技球検知スイッチ651がオンで、予め設定
した基準時間を越えて遊技球計数センサ561,562
により遊技球が検出されない場合に、遊技球の取り込み
が異常である旨の信号(異常報知信号)を遊技制御基板
611に出力する。この異常報知信号から、賞球払出装
置5aや球取込装置5bの上流に遊技球が存在している
にも係わらず遊技球が送出されないことを知ることがで
きる。
は、補給球切れスイッチ652がオフで賞球の払い出し
が禁止された状態において、未払いの遊技球の数を、メ
モリの所定領域に記憶された未払い球数のデータに加算
して、加算した値によりメモリの未払い球数を更新す
る。
て、分電基板673があり、上記各基板611等に給電
するようになっている。分電基板673には、受電基板
671を介して入力する商用電源から所定の電圧を生成
する電源ユニット672が接続されている。これらは筐
体13の最下部に取り付けられる。
を制御するホールコンピュータと接続するためのインタ
ーフェースであり、遊技制御基板611、賞球制御基板
615からの各種のデータや、補給球タンク40の遊技
球不足を検知する球切れスイッチ654、前面枠12の
開閉状態を検知する扉開放スイッチ663の状態信号が
上記ホールコンピュータに対して出力可能である。
賞球払出制御基板615のCPUで実行される制御プロ
グラムの概略とともに、本遊技機S1の全体作動につい
て説明する。すなわち、補給球タンク40内の球切れス
イッチ654がオンで遊技球ありと判定されると、賞球
払い出し可能となる。一方、オフの場合はこれがホール
コンピュータで検知され、ホールコンピュータは補給を
指示する。これにより、賞球払い出し可能状態が常時、
保持される。
は、台間球貸機S2の図示しない投入口に所定の金額の
金銭を投入することで、ノズルS21から遊技球の貸し
出しを受けることができる。
向かって流れ、先頭は、球取込装置5b内へ流入する。
球取込装置5bの直上流部に設けられた遊技球検知スイ
ッチ651がオンすると、遊技可能な数の遊技球が取り
込み可能であると判断し、手動投入ボタン261若しく
は自動投入ボタン262の押下待ちとなる。手動投入ボ
タン261若しくは自動投入ボタン262が押下される
と、操作部2aのベットボタン231〜233、リール
始動ボタン21およびリール停止ボタン221〜223
の遊技者による操作が可能となる。
場合について説明する。手動投入ボタン261が押下さ
れ、遊技者がベットボタン231〜233を操作する
と、球取込装置5bが作動して(正回転)、遊技球が1
個ずつ遊技場側へと取り込まれる。このとき、球取込装
置5bの第1の遊技球計数センサ561の検出信号に基
づいて計数される。
と、その押下回数に比例した遊技球が取り込まれる。取
り込み数は押下回数1回当たり、1回の遊技の対価に相
当する単位球数である5個であり、押下回数の上限は5
0回である。遊技者は連続して遊技を行おうとする回数
分だけ、手動投入ボタン261を押下することになる
(手動球送りモード)。
になると、球取込装置5bを停止する。このとき、上記
のごとく、遊技球の送出球数が正確である。
に基づく遊技球の計数値が増えていくと、5個単位でク
レジットが1ずつ増えていく。この遊技可能回数である
クレジットは遊技球貯留数表示器362に表示される。
クレジットの上限値は50である。クレジットが手動投
入ボタン261の押下回数に達すると、遊技球の取り込
みは停止する。
下することで遊技が開始される。そして、上記クレジッ
トが1カウントダウンする。スロットマシンと同様に、
遊技制御基板611のCPUでは、リール601〜60
3の回転を開始するとともに、抽選用乱数の抽出やこれ
に基づく当たり/外れの判定等を実行し、リール停止ボ
タン221〜223の操作に応じて、リール601〜6
03を所定位置で停止する。
し(正回転)、入賞の役の種類に応じた所定数の遊技球
を払い出す。ここで払い出し数は上記のごとく1回の遊
技に相当する5個を単位として設定される。賞球として
払い出される数は遊技球払出数表示器364に表示され
る。
置5aの賞球計数センサ561の検出信号に基づいて計
数され、遊技球の計数値が上記入賞の役の種類に応じた
所定数に達すると、賞球払出装置5aを停止する。
うごとに「1」ずつ減じられていくが、ボーナス遊技の
場合は、クレンジットの数は減じられない。そして、与
えられたボーナス遊技の残数が遊技回数表示器363に
表示される。
と遊技球を取り込む球取込装置5b、賞球モータセンサ
基板636と球取込モータセンサ基板637は同一の構
成であるから、コストの低減が可能であるとともに、遊
技球の取り込み速度と遊技球の払い出し速度とを同じに
するのが容易である。遊技球の取り込み速度と遊技球の
払い出し速度とを同じにすることで、入賞状態が続いて
いるにも係わらず、賞球の払い出しが遊技球の取り込み
に追いつかずに遊技が不可能(クレジット0)になるこ
とを未然に回避することができる。これにより、遊技者
は快適に遊技を続けることができる。
留皿44が遊技球で一杯になれば、遊技場備え付けのい
わゆるドル箱を遊技球排出口451の下方に置き、パチ
ンコ機と同様に、球抜きボタン25を押下すれば、遊技
球を遊技球排出口451からドル箱に移すことができ
る。
皿44の遊技球が一定数を越え、満タンスイッチ653
がオンすると、賞球払出装置5aを停止して、上記メモ
リの未払い球数のデータに加算して、加算した値により
メモリの未払い球数を更新する。
動球送りボタン261を押下したときには、未払い球数
の減算により、遊技球の取り込みが実質的になされるこ
とになる。
ン24を押下すると、賞球払出装置5aおよび球取込装
置5bを逆回転で作動開始する。精算時には遊技者は精
算ボタン24の押下に加えて球抜きボタン25を押下す
る。賞球払出装置5aでは、クレジット分と未払い分と
の合計数を賞球計数センサ561が計数するまで、作動
を続け、遊技球を払い出す。このとき、遊技球貯留数表
示器362では、表示されるクレジットが「0」になる
まで変化していく。
球は、第2の出口通路532から返却通路48に落下す
るから、返却通路48を介して排出通路45へと流下す
る。これにより、遊技球貯留皿44の底面の開口部44
2から流下しない遊技球も遊技球排出口451からドル
箱等に戻すことができる。なお球取込装置5bでは、遊
技球検知スイッチ651が遊技球を検出しなくなってか
ら所定のインターバルをおくまで作動を続ける。遊技球
を漏れなく遊技者に戻すためである。
と、手動投入ボタン261の押下時と同様に遊技球が取
り込まれて遊技が可能となるが、クレジット50(遊技
球250個)を上限として、取り込む遊技球がある限
り、球取込装置5bは遊技球貯留皿44の遊技球を取り
込む(自動球送りモード)。
装置5bは停止するが、遊技球検知スイッチ651が遊
技球がないことを検知してから予め設定した基準時間を
カウントし、カウント値が基準時間を越えると、取り込
むべき遊技球がないものと判断して、モータ55の通電
を停止することになる。
るが、遊技球貯留皿44に賞球や新たな球貸しで遊技球
が存在している場合は、クレジットの減少に応じて、新
たに遊技球が取り込まれて、クレジットがカウントアッ
プする。
入ボタン261が押下されると、手動球送りモードに切
り換わるように設定されており、適宜、遊技者が手動球
送りモードと自動球送りモードとのいずれかを選択する
ことができる。
ってからも賞球の払い出しが続くと、遊技球貯留皿44
の遊技球が増えていくことになる。図23に示すよう
に、遊技球が筒状部43の垂直部431に設けた満タン
スイッチ653位置まで遊技球でいっぱいになるまで
は、賞球払出装置5aの作動が続くが、図24に示すよ
うに、満タンスイッチ653がオンするまで遊技球が貯
留すると、賞球払出装置5aの作動が停止する。
3の垂直部431に設けられており、水平部430は実
質的に遊技球貯留皿44の一部として機能する。パチン
コ球はスロットマシンの遊技媒体であるメダルよりも単
価が低く、パチンコ球を用いる遊技機ではスロットマシ
ンに比して多くの遊技媒体を貯留する必要があるとこ
ろ、本遊技機S1では、遊技球貯留皿44に連なる筒状
部43まで遊技球貯留皿として用いることで、遊技球貯
留皿をパチンコ機のごとく上皿と下皿とよりなる2皿構
成とすることなく単一の遊技球貯溜皿でも十分に遊技球
を貯留することができる。
ときに未払いの球数を記憶するようにしているが、遊技
制御基板611の制御プログラムを、補給球切れスイッ
チ652がオフのときには操作部2aのスタートボタン
21の操作が無効となるようにしてもよい。この場合
は、続けて行ってきた遊技が一時中断することになる
が、遊技球が払い出されない違和感を遊技者が感じない
ようにすることができる。
施形態になる遊技機を示す。遊技機は、第1実施形態と
基本的に同じ構成のもので、遊技球の取り込み系が異な
っている。第1実施形態との相違点を中心に説明する。
込むための第1取込通路46Aは1条式で、遊技球が1
列になって流れ、その下流端の落下口4610から球取
込装置5bAに取り込まれる。
ように、内部構造等の基本構成は第1実施形態のものと
同じであり、相違点としては、ハウジング50Aの取込
口520が単一で上記落下口4610の直下位置に開口
している。この取込口520は第1実施形態の取込口5
22と同じものであり、第2スプロケット542上に落
下する。
は、取込口520から落下して第2スプロケット542
により送出される。
払い出し速度が球取り込み速度を上回るが、逆に、賞球
払出装置を取込口が単一の構成とするとともに補給球通
路を1条式としてもよい。この場合は、球取り込み速度
の方が上回るので、第1実施形態のごとく、遊技球貯留
皿44が遊技球で一杯にもかかわらず遊技が不可能にな
るのを回避することができる。なお、払い出し速度、球
取り込み速度の設定が賞球モータセンサ基板636や球
取込モータセンサ基板637の構成に応じてなし得るの
は勿論である。
数を違えるだけで、1条式の球取込通路や補給球通路に
適用可能であり、部品の種類を減らすことができる。勿
論、1条式の球取込通路や補給球通路の場合にはスプロ
ケットが単一の構成でもよいのは勿論である。
施形態になる遊技機を示し、図29にその電気構成を示
す。遊技機は、第1実施形態と基本的に同じ構成のもの
で、球貸し系が異なっている。第1実施形態との相違点
を中心に説明する。
1、自動投入ボタン262に近接して、球貸しボタン2
71、返却ボタン272、残数表示部39が設けられて
いる。これらの配置位置で前面パネル12Aの背後に
は、球貸しボタン271で作動するスイッチ、返却ボタ
ン272で作動するスイッチ、残数表示部39の7セグ
メントのLED群を実装したCR基板68が設けられて
おり、賞球制御基板615Aと接続されている。賞球制
御基板615Aは台間球貸機であるプリペードカードユ
ニットS3と接続されている。プリペードカードユニッ
トS3は現金球貸機と同様に遊技機に対し1台ずつ設置
されている。プリペードカードユニットS3はパチンコ
機に用いられるものと同じものが使用可能である。
ータを中心に構成され、上記各実施形態と同様の遊技球
の取り込みや賞球の払い出しを実行する。相違点として
は、プリペードカードユニットS3のカード挿入口に挿
入されたプリペードカードの残高を確認して、これをC
R基板68の上記LED群にて表示せしめるとともに、
遊技者の球貸しボタン271、返却ボタン272の操作
に応じて、賞球払出装置の賞球モータ55やプリペード
カードユニットS3を作動せしめる。すなわち、球貸し
ボタン271が押下されると賞球モータ55を正回転せ
しめて遊技球を貸球として払い出するとともに、プリペ
ードカードユニットS3にプリペードカードの残数を減
じる書き換えを指令する。ここで、賞球モータ55の正
回転で貸し出される遊技球を計数するのは賞球計数セン
サ561であり、賞球計数センサ561が、賞球の払い
出し数の計数に用いられるとともに遊技球の貸し出し数
の計数に用いられることになる。また、CR基板68に
は残数表示部39における残数を変更せしめる指令を送
信する。
しにおいて、次の制御を実行する。すなわち、クレジッ
トが上限値である50になると、球貸しを禁止し、球貸
しボタン271の操作を無効にする。この球貸し禁止状
態は、下限値である25まで保持され、24になると解
除される。球貸しが禁止状態にあるか否かは、クレジッ
トが50になるとセットされ、25を下回るとリセット
されるフラグに基づいて判定し得る。
った後少なくとも25回の遊技が終了するまでは、球貸
しボタン271が押下されても球貸しは実行されない。
したがって、十分にクレジットがあり遊技者が球貸しを
受ける気がないのに誤って球貸しボタン271を押下し
て球貸しが実行されるのを回避することができる。ま
た、球貸しの単位は現状500円すなわちクレジット2
5に相当する遊技球125個分実行されるから、球貸し
の禁止状態が解除された後、球貸しが実行されると、直
ぐに球貸しが禁止されることになる。したがって、球貸
しで賞球払出装置5aが作動する頻度を相当減らすこと
ができる。賞球払出装置5aの作動頻度を減じること
で、賞球払出装置5aの長寿命化、各台で使用される遊
技球の個数を低減することができ、遊技球の供給/回収
や洗浄を行うシステムを小型化することができる。
クレジット0の状態から遊技球の取り込みを実行した場
合において、計数個数に、クレジットとしてカウントさ
れない端数が生じたときに、これを繰り上げてクレジッ
ト数を1インクリメントする。これにより、球貸し実行
時等に遊技球貯留皿から1、2個落下することがあって
も、遊技者は投入した金額に見合う遊技回数を確保する
ことができる。例えば、500円の投入で125個の遊
技球が貸し出されるが、貸し出された遊技球をすべて取
り込んでも124しかなかった場合、クレジット数は2
4ではなく、端数4により25となる。これにより、遊
技者が「今日は始めからツイてない」といった遊技への
意欲を減退させるような気分になるのを回避することが
でき、気持ちよく遊技を楽しむことができる。
に適用した例を示したが、遊技用の操作部の操作に基づ
いて複数の図柄の表示部で図柄の変動が開始および停止
する遊技機であれば適用することができる。例えば、表
示部を、画面上で複数の図柄が変動表示されるLCDパ
ネルにより構成された遊技機にも適用することができ
る。
れているが、要求される仕様によっては、一部の発明は
省略してもよい。
ても本発明の趣旨に反しない限り任意である。
る。
る。
ある。
図である。
る。
態のときの断面図である。
である。
断面図である。
沿う断面図である。
装置のハウジングの図である。
作動を説明する図である。
系の作動を説明する図である。
技機の賞球の払い出し系を示す図である。
出しが停止された状態における上記遊技機の賞球の払い
出し系を示す図である。
る。
図である。
る。
体) 5401 山部 5402 谷部 561,562 遊技球センサ(遊技球通過検出手段) 58 回転位置センサ(作動量検出手段) 60 回胴装置(表示部) 611 遊技制御基板(制御装置) 615,615A 賞球制御基板(制御装置) 651 遊技球検知スイッチ(取込球検知手段) 652 補給球切れスイッチ(払出球検知手段)
Claims (10)
- 【請求項1】 遊技用の操作部の操作に基づいて図柄の
変動が開始および停止する複数の図柄の表示部と、遊技
球貯留皿に貯留した遊技球を取り込む球取込装置と、遊
技の帰趨に応じて上記遊技球貯留皿に賞球として遊技球
を払い出す賞球払出装置と、予め設定した複数個の取り
込み遊技球に対し1回の遊技を許容し、図柄の変動と遊
技球の取り込みおよび払い出しとを司る制御装置とを有
する遊技機において、 上記球取込装置を、遊技球を1つずつ下流へ送出する遊
技球送出手段と、該遊技球送出手段の下流で、取り込ま
れる遊技球の通過を検出する遊技球通過検出手段とを具
備する構成とし、 上記制御装置を、上記遊技球送出手段を連続作動せしめ
るとともに、遊技球の取り込み数が所定回数の遊技に必
要な単位球数になるごとに、遊技可能な回数を上記所定
回数ずつ加算し記憶するように設定したことを特徴とす
る遊技機。 - 【請求項2】 請求項1記載の遊技機において、上記遊
技球送出手段における遊技球の送出間隔を、遊技球が上
記遊技球送出手段から送出されて上記遊技球通過検出手
段で検出されるまでの検出遅延時間よりも長くした遊技
機。 - 【請求項3】 請求項1または2いずれか記載の遊技機
において、上記遊技球送出手段の作動量を検出する作動
量検出手段を設け、 上記制御装置を、上記遊技球通過検出手段による遊技球
の取り込み数と、上記遊技球送出手段の作動量からの遊
技球の推定取り込み数とが予め設定した許容範囲を外れ
て一致しないとき、遊技球の取り込みが異常である旨の
異常報知信号を出力するように設定した遊技機。 - 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか記載の遊技機
において、上記球取込装置のハウジングの天井部に、遊
技球貯留皿からの遊技球をハウジング内に案内する取込
口を形成し、 該取込口の直下には、上記遊技球送出手段として、回転
軸を水平方向にとってモータにより回転駆動される回転
体であって、山部と谷部とが周方向に交互に繰り返す側
面形状を有し上記取込口から上記谷部に落下した遊技球
を回転方向に送出する回転体を配置し、 該回転体を回転軸方向に挟む2か所を含む複数位置で1
個の遊技球を受ける座を設け、 座の高さを、上記回転体の谷部が上記取込口の直下位置
にあるときに遊技球が着座するように設定した遊技機。 - 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか記載の遊技機
において、上記球取込装置の上流の所定位置で遊技球を
検知する取込球検知手段を設け、 上記制御装置を、上記取込球検知手段がオンで、予め設
定した基準時間を越えて遊技球通過検出手段により遊技
球が検出されない場合に、遊技球の取り込みが異常であ
る旨の異常報知信号を出力するように設定した遊技機。 - 【請求項6】 請求項1ないし5いずれか記載の遊技機
において、上記賞球払出装置の上流の所定位置で遊技球
を検知する払出球検知手段を設け、 該払出球検知手段による遊技球の検知位置を、該検知位
置から上記賞球払出装置に到る遊技球通路の区間に、1
回の遊技に払い出される賞球数の最小値以上で最大値よ
りも少数の遊技球が整列する位置とした遊技機。 - 【請求項7】 請求項6記載の遊技機において、上記制
御装置を、上記払出球検知手段がオフのとき、上記図柄
の変動を開始する上記操作部の操作を無効とするように
設定した遊技機。 - 【請求項8】 請求項1ないし7いずれか記載の遊技機
において、球貸しを各遊技機に付設される台間球貸機か
らの指令で上記賞球払出装置により実行する構成とし、 上記制御装置を、上記遊技可能回数が上限値になると球
貸しを禁止し、該球貸し禁止を、上記遊技可能回数が上
記上限値よりも予め設定した複数回数低い下限値を下回
ると解除するように設定した遊技機。 - 【請求項9】 請求項1ないし8いずれか記載の遊技機
において、上記球取込装置の遊技球の取り込み速度を、
上記賞球払出装置の遊技球の払い出し速度以上とした遊
技機。 - 【請求項10】 請求項1ないし9いずれか記載の遊技
機において、上記球取込装置と上記賞球払出装置とを同
一構成とした遊技機。
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