JPH07163730A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH07163730A
JPH07163730A JP25750094A JP25750094A JPH07163730A JP H07163730 A JPH07163730 A JP H07163730A JP 25750094 A JP25750094 A JP 25750094A JP 25750094 A JP25750094 A JP 25750094A JP H07163730 A JPH07163730 A JP H07163730A
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prize ball
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balls
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Shohachi Ugawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 余剰玉受皿の景品玉を打球供給皿に移し返す
必要のなく遊技の中断のない弾球遊技機を提供する。 【構成】 景品玉払出装置から払出された景品玉を打球
供給皿50へ導き、打球供給皿50が景品玉で満杯とな
った場合には、景品玉払出装置の払出動作を停止させて
景品玉の払出を行われなくする一方、遊技盤に形成され
た入賞領域8a〜8f,9,10a,10b,14への
入賞玉の発生による景品玉数は、記憶手段に記憶されて
ディジタル表示器24に表示されるようにした。 【効果】 遊技の途中で余剰玉受皿から打球供給皿50
を移し替える必要がなくなるため、遊技を中断すること
なく継続して行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ玉を弾発して
遊技するパチンコ遊技機やアレンジ式パチンコ遊技機等
の弾球遊技機に関し、特に、景品玉が多量に払出されて
打球供給皿が満杯になった場合に、それ以上の景品玉の
払出を停止させるが、遊技は引き続いて行える弾球遊技
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ玉を弾発して遊技する弾
球遊技機、例えば、パチンコ遊技機においては、遊技者
による操作レバーの操作によって打ち上げられた打球が
遊技盤に形成された入賞領域に入賞すると、所定個数
(たとえば13個)の景品玉が景品玉払出装置からパチ
ンコ遊技機前面に設けられた打球供給皿に払出されるよ
うになっている。そして、打球供給皿に払出された景品
玉は、打球発射位置に導かれて再度遊技盤に打ち上げら
れるようになっている。しかして、遊技盤に打ち上げら
れる打球の数より多くの景品玉が払出される状態(すな
わち、13個の打球が発射されると、そのうちの2個以
上の打球が入賞領域に入賞するような状態)が続くと、
打球供給皿が景品玉で満杯となり、打球供給皿に入り切
らなかった余剰の景品玉が打球供給皿の下方に設けられ
た余剰玉受皿に払出されるようになっていた。この打球
供給皿と余剰玉受皿への景品玉の振り分けは、パチンコ
遊技機の裏面に開閉自在に設けられた機構板に形成され
た誘導径路(景品玉払出装置と打球供給皿とを結ぶ径
路)と該誘導径路から分流した誘導下部径路(打球供給
皿に近い誘導径路と余剰玉受皿とを結ぶ径路)とを設け
ることによってなされている。更に、上記したような景
品玉が多く払出されるような状態が続くと、余剰玉受皿
も景品玉で満杯となるが、このような状態になると誘導
下部径路に設けられた満タン装置が作動して、打球発射
位置への打球の供給を停止したり、あるいは打球の弾発
操作ができないようにして遊技を不能動化していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のパチン
コ遊技機においては、打球供給皿が景品玉で満杯になる
と余剰の景品玉が余剰玉受皿に流れるようになっている
ため、例えば、入賞領域に入賞する状態が続いて多量の
景品玉が払出されて打球供給皿を満杯とし、且つ余剰玉
受皿にもある程度の景品玉が貯溜された状態となった後
に、打球の入賞領域への入賞割合が極端に悪くなって景
品玉の払出が行われなくなって打球供給皿に景品玉が残
り少くなった場合には、遊技の途中であっても景品玉を
余剰玉受皿から打球供給皿へ移し返すという面倒な作業
をしなければならなかった。また、更に多量の景品玉が
払出された場合には、満タン装置が作動して遊技が中断
するので、弾球遊技に熱中することができないという欠
点があった。本発明は、上記した不都合を解消するため
になされたものであり、その目的とするところは、余剰
玉受皿の景品玉を打球供給皿に移し返す必要のなく遊技
の中断のない弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、入賞領域が形成された遊技
盤と、前記入賞領域に入賞した入賞玉を検出する入賞玉
検出手段と、前記入賞玉検出手段の出力に基づいて電気
的駆動源を作動して景品玉を払出す電気的景品玉払出手
段と、前記電気的景品玉払出手段から払出された景品玉
を誘導する誘導径路と、前記誘導径路から流出する景品
玉を受け入れ、且つ該景品玉を打球発射位置に導く打球
供給皿と、前記打球供給皿又は前記誘導径路に景品玉が
所定量滞留したことを検出する景品玉滞留量検出手段が
作動したときに前記入賞玉検出手段の出力に基づく前記
電気的景品玉払出手段の景品玉払出動作を停止制御する
反面、該入賞玉検出手段出力に基づいて入賞玉に関連し
た情報を記憶制御する入賞玉関連情報記憶制御手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明は、景品玉払出装置から払出された景品
玉を打球供給皿へ導き、打球供給皿が景品玉で満杯とな
った場合には、景品玉払出装置の払出動作を停止させて
景品玉の払出を行われなくする一方、遊技盤に形成され
た入賞領域への入賞玉の発生による景品玉数は、記憶手
段に記憶されるようになっているため、遊技を中断する
ことなく継続して行うことができる。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいて、この発明の実施例を
説明する。図1乃至図8は、第1実施例を示し、図1
は、この発明が適用される弾球遊技機の一例としてのパ
チンコ遊技機の正面図である。図において、パチンコ遊
技機1の額縁状に形成された前面枠2の開口には、金枠
3が周設され、該金枠3の一側にガラスを収納するガラ
ス扉枠4及び前面板5が開閉自在に枢着される。前記前
面枠2の裏面であって前記ガラス扉枠4の後方には、遊
技盤6が固着される。遊技盤6は、図示しない中枠に対
して着脱自在に取付けられるとともに、その表面に発射
されたパチンコ玉を遊技領域に導く誘導レール7、図示
しない多数の障害釘、各種の入賞球装置等が設けられて
いる。より詳しく説明すると、遊技盤6の遊技領域に
は、通常入賞口8a〜8f、始動入賞口9,10a,1
0b、複数の回転ドラム11を有する可変表示装置1
2、開閉扉14が開放して遊技者にとって有利な第1の
状態と開閉扉14が閉塞して遊技者にとって不利な第2
の状態とに変化自在な可変入賞球装置13、特定遊技状
態表示ランプ15a,15b、アウト口16等が夫々配
設される。
【0007】入賞領域に打込まれたパチンコ玉が前記通
常入賞口8a〜8fに入賞すると、後述する電気的景品
玉払出装置70により所定個数(例えば13個)の景品
玉が払出されるようになっている。また、前記始動入賞
口9,10a,10bにパチンコ玉が入賞すると同様に
電気的景品玉払出装置70から所定個数の景品玉が払出
されるとともに遊技盤6の裏面に設けられた始動入賞玉
検出器17、18a,18bの検出出力によって前記可
変表示装置12の複数の回転ドラム11を回転開始せし
める。この可変表示装置12の回転ドラム11は、パチ
ンコ遊技機1の前面に設けられる押ボタン19を遊技者
が押したとき、あるいは回転開始してから一定時間(例
えば5秒)経過することにより、各々ランダムに停止す
る。そして回転ドラム11に描かれた表示が予め定めら
れた表示態様(例えば図示のように「7」が3つ揃った
とき)になったとき(特定遊技状態)には、前記可変入
賞球装置13の開閉扉14が予め定められた期間だけ遊
技者にとって有利となるように開放し、打込まれたパチ
ンコ玉が開閉扉14内に取り入れられて入賞領域に導か
れて、短時間に多量の入賞球が発生する。そして、可変
入賞球装置13の開閉扉14は、一定時間(例えば30
秒)が経過するまでの期間、または所定個数(例えば1
0個)の入賞玉が入賞するまでの期間、あるいは一定時
間が経過するまでの期間と所定個数の入賞玉が入賞する
までの期間とのいずれか早い方の期間、その開放状態を
保持しその後閉塞するが、開閉扉14の開放中に可変入
賞球装置13に形成された図示しない繰り返し条件入賞
領域にパチンコ玉が飛入したときには、再度上記した期
間だけ開閉扉14の開放状態を繰り返し、そのような繰
り返しを最大数回(例えば10回)行なうように制御さ
れる。なお、開閉扉14によって導かれた入賞玉は、一
ケ所に集められて所定入賞玉数検出器20(図2参照)
で検出され、開閉扉14の下方には該所定入賞玉数検出
器20によって検出された入賞玉数を表示するディジタ
ル表示器21が設けられている。
【0008】なお、前記可変表示装置12の回転ドラム
11が予め定められた表示態様になったときには、特定
遊技状態表示ランプ15a,15b、通常入賞口8e,
8fに設けられた表示ランプ、前面枠2の上部に設けら
れた枠ランプ22a,22b等が点滅して遊技者又はパ
チンコ店の店員に特定遊技状態であることを表示し、ま
た、可変表示装置12に設けられたディジタル表示器2
3は、開閉扉14の開閉回数を表示し、更に、遊技盤6
の上部の隅には、後述する記憶手段に記憶された景品玉
数や入賞玉数等の数値情報を表示するためのディジタル
表示器(4つの7セグメントLEDから成っている)2
4が設けられる。なお、ディジタル表示器24に変え
て、LCD(液晶表示装置)や、LEDランプ等の量感
表示装置を用いても良い。上記に説明した各種の入賞球
装置に入らなかったパチンコ玉は、誘導レール7の最下
部に設けられた前記アウト口16に取り込まれる。
【0009】前記前面板5には、打球供給皿50が取付
けられている。打球供給皿50の上流側には、電気的景
品玉払出装置70から排出された景品玉が流出する景品
玉出口51が、下流側には、貯溜されたパチンコ玉を1
個宛打球発射レールの発射位置に導く打球供給口53
(図4参照)が夫々形成されている。また、打球供給皿
50の前記景品玉出口51の下方の空間内に音声発生装
置としてのスピーカー52が収納されている。なお、打
球供給皿50については、後に詳述する。
【0010】前記前面枠2の下部には、パチンコ玉を遊
技領域に打出す打球発射機構25の一部を構成する操作
ハンドル26と、前記打球供給皿50に貯溜されていた
景品玉を玉抜した場合に、その玉抜きされた景品玉が放
出される景品玉放出口30と、灰皿31とが前記操作ハ
ンドル26と反対側に形成されている。このため、操作
ハンドル26と景品玉放出口30との間に従来のパチン
コ遊技機にはない広い空間ができ、パチンコ遊技機前面
下部が有効に利用できるようになっている。また、上記
したように、図示の実施例に係るパチンコ遊技機1は、
余剰の景品玉を貯溜する余剰玉受皿を備えていないの
で、その分原料コストや製造コストを安くすることがで
きる。
【0011】次に、図2を参照して、パチンコ遊技機1
の裏面構造について説明する。図2は、パチンコ遊技機
1の背面概略図である。図において、前記遊技盤6の裏
面には、入賞玉集合カバー体32が取り付けられてい
る。この入賞玉集合カバー体32は、前記した各入賞口
8a〜8f、9に入賞した入賞玉を左右方向に振り分け
誘導する径路が形成され、各径路の末端には、入賞玉検
出器33a〜33eが設けられている。すなわち、通常
入賞口8a,8bに入賞した入賞玉は、入賞玉検出器3
3cによって検出され、以下同様にして、入賞口8cに
は検出器33bが、入賞口8dには検出器33aが、入
賞口8eには検出器33eが、入賞口8fには検出器3
3dが、それぞれ対応している。なお、始動入賞口9に
は、前記した始動入賞玉検出器17が対応して設けられ
る。また、始動入賞口10a,10bに入賞した入賞玉
は、前記した始動入賞玉検出器18a,18bによって
検出され、可変入賞球装置13の開閉扉14によって導
かれた入賞玉は、前記した所定入賞玉数検出器20によ
って検出される。そして、上記した各検出器17,18
a,18b,20,33a〜33eによって検出された
検出信号は、後述する制御回路に送られ、所定個数(1
3個)の景品玉が払出されるようになっている。
【0012】前記遊技盤6の裏面全体を覆うように機構
板34が開閉自在に取り付けられている。この機構板3
4の前面側には、前記入賞玉集合カバー体32を包含す
る入賞玉集合空間が形成され、その入賞玉集合空間の下
部にすべての入賞玉を一ケ所に集合せしめる入賞玉集合
樋35が突設され、該入賞玉集合樋35に連続して入賞
玉通路37が形成されている。また、前記アウト口16
から排出されるアウト玉を導くアウト玉通路36も形成
され、このアウト玉通路36の末端は、入賞玉通路37
と合流するようになっている。そして、入賞玉通路37
とアウト玉通路36との合流点よりも下流の通路には、
打込玉検出器38が設けられており、この打込玉検出器
38を通過した玉は、パチンコ遊技機1外へ排出され
る。
【0013】一方、機構板34の裏面側には、図示しな
い補給機構から補給される景品玉を貯溜する景品玉タン
ク39が設けられている。この景品玉タンク39の下方
には、景品玉払出手段としての電気的景品玉払出装置7
0が設けられている。電気的景品玉払出装置70は、後
述する制御回路からの駆動制御信号によって駆動制御さ
れるようになっている。なお、電気的景品玉払出装置7
0については後に詳述する。
【0014】電気的景品玉払出装置70に連接して誘導
径路40が設けられている。誘導径路40は、前記打球
供給皿50の景品玉出口51に対応して設けられた景品
玉排出口41まで誘導され、該景品玉排出口41の直上
には、景品玉滞留量検出器42が設けられている。この
景品玉滞留量検出器42は、景品玉が打球供給皿50に
満杯になって、さらに景品玉排出口41にも貯溜される
ようになると、景品玉の玉圧によって作動され、その作
動信号が後述する制御回路に送られて前記した電気的景
品玉払出装置70の払出動作を停止させるようになって
いる。誘導径路40の途中には、玉抜通路45が分流さ
れ、その分流点に流路切換弁43が設けられ、この流路
切換弁43が図示しないパチンコ遊技場の管理コンピュ
ータの指令信号によって作動するソレノイド44に連結
されている。すなわち、ソレノイド44が励磁されてい
ないときには、流路切換弁43が玉抜通路45への入口
を閉塞するようになっており、電気的景品玉払出装置7
0から払出された景品玉は、誘導径路40を流下して景
品玉排出口41を経て打球供給皿50へ導かれる。一
方、閉店後に、管理コンピュータの指令によりソレノイ
ド44が励磁されると、流路切換弁43は、約45度回
動して誘導径路43を閉塞し、玉抜通路45の入口を開
放するので、電気的景品玉払出装置70から払出された
景品玉は、誘導径路43を経て玉抜通路45に導かれ、
パチンコ遊技機1外へ排出される。なお、玉抜通路45
には、打球発射機構25によって打ち出された打球であ
って遊技盤6の遊技領域に到達することなく、誘導レー
ル7を逆戻りした打球、いわゆるファウル玉を放出する
ファウル玉放出口46が開設されている。この場合に
は、ファウル玉を検出するファウル玉検出器を設け(図
示しない)その検出信号を制御回路に送って景品玉とし
て1個与えるような処理をして、遊技者に不利益となら
ないようにする措置が必要となる。
【0015】前記前面枠2の裏面下部には、打球発射機
構25の駆動部を構成する打球モータ27、打球杆2
8、玉送り作動部材29が設けられ、更に、該駆動部の
反対側に前記打球供給皿50から玉抜きされた景品玉が
放出される連通口47、及び該連通口47から放出され
た景品玉を受けて前記景品玉放出口30に導く連通樋4
8が設けられている。
【0016】次に、図3及び図4を参照して前記打球供
給皿50について説明する。図3は、打球供給皿50の
分解斜視図であり、図4は、玉抜構造を示す一部分解斜
視図である。図において、前記前面板5の前面には、打
球供給皿50が螺着されている。打球供給皿50の上流
側には、前記した景品玉出口51が形成されているとと
もに、該景品玉出口51の周囲を装飾する景品玉出口カ
バー59が取り付けられている。なお、景品玉出口51
に対応する前面板5の裏面には、景品玉排出樋67が固
定され、前記景品玉排出口41と打球供給皿50とを接
続するようになっている。
【0017】また、打球供給皿50の景品玉出口51に
対応する部分は、多量の景品玉を貯溜することができる
ように幅広の貯溜部58となっており、下流に下るほど
幅を狭くして、景品玉が一列になるような形状となって
いる。図4(A)に示すように打球供給皿50の貯溜部
58の最上流部の側壁内には、誘導径路40の景品玉排
出口41の上方に設けられた前記景品玉滞留量検出器4
2に変えて、同じ機能を有する景品玉滞留量検出器42
aが設けられている。すなわち、景品玉滞留量検出器4
2,42aは打球供給皿50にある程度の景品玉が貯溜
したことを検出すれば良いので、上述のように誘導径路
40の途中、あるいは打球供給皿50の上流部のいずれ
に設けても良い。
【0018】そして、打球供給皿50の下流端には、打
球供給口53が形成され、景品玉が打球としてこの打球
供給口53から開口65aを通って玉供給部材65に送
られる。玉供給部材65は、前面板5の裏面に螺着固定
され、その玉送り片66が前記打球発射機構25の玉送
り作動部材29によって上下動され、打球を1個づつ打
球発射レール(図示しない)の打球発射位置に供給する
ようになっている。
【0019】前記打球供給口53の直前(上流側)に
は、玉抜き口54が開設されている。この玉抜き口54
には、常には該玉抜き口54を閉塞するように付勢され
たスライド板56が設けられている。スライド板56に
は、係合孔56aが一体的に形成され、該係合孔56a
が前面板5に開設された案内長孔56bを貫通して係合
部材64と係合するようになっている。係合部材64
は、前面板5に開設された開口60aに嵌合固定される
玉抜きレバー収納ボックス60内に摺動自在に設けられ
た玉抜きレバー61に固着されている。この玉抜きレバ
ー61は、スプリング62によって常に一方向に付勢さ
れているとともに案内固定板63によって玉抜きレバー
収納ボックス60内に取り付けられている。なお、玉抜
きレバー収納ボックス60の一部には、硬貨載置部68
が取り付けられるようになっている。また、前記スライ
ド板56の摺動動作をより安定させるために、その側面
には、スライド板カバー57が取り付けられている。こ
のスライド板カバー57には、打球供給皿50の整列部
の下面を構成する流動円滑面57aが一体的に形成され
ており、打球供給皿50内の景品玉を円滑に流動せしめ
るようになっている。このため、スライド板カバー57
は、ステンレスによって形成されている。前記スライド
板56の下方には、玉抜き口54から連接する玉抜き通
路55が形成され、該玉抜き通路55の終端は、前面板
5に穿設された玉抜き出口55aに連続している。この
玉抜き出口55aは、図示しないが前記連通口47と連
通するようになっている。
【0020】以上のような構成からなる打球供給皿50
において打球供給皿50に貯溜されている景品玉を抜き
取るには、遊技者が玉抜きレバー61をスプリング62
の付勢力に抗してスライドさせると、スライド板56が
玉抜き口54を開放するように移動するので、景品玉
は、玉抜き通路55を通って玉抜き出口55aおよび連
通口47へ至り、更に、連通樋48を経て景品玉放出口
30へ導かれ、打球供給皿50の玉抜きを完了すること
ができる。
【0021】次に、図5に基づいて前記電気的景品玉払
出装置70の説明をする。図5は、電気的景品玉払出装
置の正面概略図である。図において、電気的景品玉払出
装置70は、パチンコ玉搬送用の搬送ベルト71を有し
ており、該搬送ベルト71は、主回転プーリ72と従回
転プーリ73との間に掛け渡されている。主回転プーリ
72は、駆動モータ74(図2参照)によって駆動さ
れ、他方、従回転プーリ73は、回転自在に取り付けら
れている。搬送ベルト71の外周面、すなわち主回転プ
ーリ72及び従回転プーリ73の周面と当接または係合
する内側面と反対側の外側面には、その長さ方向に対し
て等間隔に景品玉載置用凹部75が形成されていて、こ
の凹部75によって景品玉が1個づつ搬送可能にされて
いる。また、搬送ベルト71の内側面は、凹凸が形成さ
れており、主回転プーリ72及び従回転プーリ73の表
面に形成された凹凸と係合して、搬送ベルト71が各プ
ーリと滑り合うことなく移動されるようになっている。
なお、搬送ベルト71がゴム等の摩擦係数の大きな材質
で形成されている場合は、その内側面に凹凸部を形成せ
ずともよく、その場合は、各プーリ周面の凹凸も不要で
ある。
【0022】搬送ベルト71は、従回転プーリ73側か
ら主回転プーリ72側へ、その上面側が緩やかに上り傾
斜がつくように配置されていて、前記した各種の入賞玉
検出器17,18a,18b,20,33a〜33eの
検出出力がなく、駆動モータ74が停止しているにもか
かわらずパチンコ玉が自然落下等によって従回転プーリ
73側から主回転プーリ72側へ搬送ベルト71上を転
がり、景品玉が払出されないようにされている。主回転
プーリ72近傍には、景品玉計数検出器76が取り付け
られており、搬送ベルト71によって搬送されて前記誘
導径路40へ放出される景品玉を1個づつ検出可能にな
っている。
【0023】したがって、上記した電気的景品玉払出装
置70においては、前記した各種の入賞玉検出器17,
18a,18b,20,33a〜33eの検出信号を後
述する制御回路内の記憶手段に送り、該記憶手段の記憶
内容が「0」でないことに基づいて駆動モータ74の回
転を開始し、この景品玉計数検出器76によって払出さ
れる景品玉数を計数し、記憶内容が「0」になったとき
に駆動モータ74を停止するようにしている。なお、従
回転プーリ73と主回転プーリ72との中間には、搬送
ベルト71によって送られる景品玉を、1つの景品玉載
置用凹部75に対して必ず1個になるように規制するた
めに景品玉整流突起77が設けられている。
【0024】また、電気的景品玉払出装置として、図6
に示すものを使用しても良い。図6は、電気的景品玉払
出装置の他の例を示す正面図である。図において、電気
的景品玉払出装置80は、景品玉が一列になって落下す
る筒81を有し、該筒81内に景品玉の一部が収納され
る凹部を複数個有する計数歯車82が臨むように設けら
れ、該計数歯車82が駆動モータ83により一定の速度
で回転するようになっている。また、計数歯車82と景
品玉が噛み合う位置に対応する筒81には、払出される
景品玉を計数検出する景品玉計数検出器84が設けられ
ている。この実施例による電気的景品玉払出装置80の
駆動モータ83及び景品玉計数検出器84の動作あるい
は作用は、前記した電気的景品玉払出装置70の駆動モ
ータ74及び景品玉計数検出器76と同じである。
【0025】以上、説明してきた実施例の制御について
図7に基づいて説明する。図7は、制御回路構成ブロッ
ク図である。図において、制御回路は、制御中枢として
のマイクロコンピュータ100を含む。マイクロコンピ
ュータ100の中には、制御動作を所定の手順で実行す
ることのできるMPU101と、MPU101の動作プ
ログラムデータを格納するROM102と、必要なデー
タの書込み及び読出しができるRAM103とを含む。
更に、マイクロコンピュータ100は、入力信号を受け
てMPU101に入力データを与える入力回路104
と、MPU101からの出力データを受けて外部に出力
する出力回路105と、電源投入時にMPU101にリ
セットパルスを与えるパワーオンリセット回路106
と、MPU101にクロック信号を与えるクロック発生
回路107と、クロック発生回路107からのクロック
信号を分周して割込パルスを定期的にMPU101に与
えるパルス分周回路(割込パルス発生回路)108と、
MPU101からのアドレスデータをデコードするアド
レスデコード回路109を含む。MPU101は、パル
ス分周回路108から定期的に与えられる割込パルスに
応じて、割込制御ルーチンの動作を実行することが可能
となる。また、アドレスデコード回路109は、MPU
101からのアドレスデータをデコードし、ROM10
2、RAM103、入力回路104、出力回路105に
それぞれチップセレクト信号を与える。
【0026】なお、この実施例では、ROM102は、
その内容の書き換え、すなわち必要が生じた場合には、
その中に格納されたMPU101のためのプログラムデ
ータを変更することができるようにプログラマブルRO
Mが用いられる。そして、MPU101はROM102
内に格納されたプログラムデータに従って、且つ以下に
述べる各制御信号の入力に応答して、電気的景品玉払出
装置70等に対して制御信号を与える。
【0027】マイクロコンピュータ100には、入力信
号として、次のような信号が与えられる。まず、各種の
入賞玉検出器17,18a,18b,20,33a〜3
3eがONしたことに応答して、入賞玉検出回路110
から入賞玉検出信号がマイクロコンピュータ100に与
えられる。景品玉滞留量検出器42(42a)がONし
たことに応答して、景品玉滞留量検出回路111から満
杯状態検出信号がマイクロコンピュータ100に与えら
れる。景品玉計数検出器76(84)によって払出され
た景品玉数を計数する検出信号は、景品玉数計数回路1
12を介して、マイクロコンピュータ100に払出検出
信号が与えられる。また、マイクロコンピュータ100
は、以下の回路及び装置に制御信号を与える。まず、景
品玉払出装置駆動回路113を介して駆動モータ74
(83)に回転駆動信号または回転停止信号を与える。
記憶景品玉数表示駆動回路114を介して、ディジタル
表示器(7セグメントLED)24を表示させるための
制御信号を与える。なお、上記構成の各回路には、電源
回路115から所定の直流電圧が供給される。
【0028】図8は、図7に示す制御回路の動作を示す
フロー図である。次に、図1乃至図8を参照して、この
実施例の具体的な動作について説明する。図において、
制御回路の電源がONされて、制御がスタートするとマ
イクロコンピュータ100は、図8(B)に示す割込み
ルーチンをスタートさせる。すなわち、ゲームが開始さ
れて遊技者の打ち出した打球が遊技盤6に形成された各
種の入賞領域に入賞し、それに対応する入賞玉検出器1
7,18a,18b,20,33a〜33eがONした
か否かが判別され(ステップS6)、入賞玉が有りと判
別された場合には、前記RAM103内に設定された景
品玉記憶カウンタに「+n」(nは、入賞玉1個につき
払出される景品玉の数;13個)を加算する(ステップ
S7)。ステップS6において入賞玉がないと判別され
た場合、あるいはステップS7の処理が終了することに
よって割込みルーチンは終了する。なお、上記した割込
みルーチンは、パルス分周回路(割込みパルス発生回
路)108からの4mSごとの割込み信号により常にな
されている。
【0029】一方、図8(A)に示すメインルーチンに
戻って説明すると、まず、前記景品玉記憶カウンタの値
が「0」か否かが判別される(ステップS1)。「0」
の場合には、この処理を繰り返す。一方、景品玉記憶カ
ウンタの値が「0」でない場合、すなわち、入賞玉が発
生したことによって払出されるべき景品玉が残存してい
る場合には、景品玉滞留量検出器42(42a)がON
した状態か否かが判別される(ステップS2)。すなわ
ち、景品玉が打球供給皿50に満杯になっているか否か
が判断されることになり、打球供給皿50が未だ景品玉
で満杯になっていないと判断された場合には、マイクロ
コンピュータ100は、景品玉払出装置駆動回路113
を介して駆動モータ74(83)に回転駆動信号を与え
て景品玉を払出す。それと同時に、払出された景品玉を
景品玉計数検出器76(84)が検出して、その検出信
号を景品玉数計数回路112を介してマイクロコンピュ
ータ100に与え、マイクロコンピュータ100は、該
検出信号があるごとに前記景品玉記憶カウンタの記憶内
容から「−1」づつ減算する(ステップS3)。一方、
前記ステップS2において打球供給皿50が景品玉で満
杯となって景品玉滞留量検出器42(42a)がONし
ていると判別された場合には、マイクロコンピュータ1
00は、景品玉払出装置駆動回路113を介して駆動モ
ータ74(83)の回転を停止せしめる停止信号を送
り、景品玉の払出を停止する(ステップS4)。そし
て、ステップS3またはステップS4の処理を終えた
後、マイクロコンピュータ100は、記憶景品玉数表示
駆動回路114を介して7セグメントLED(ディジタ
ル表示器)24に景品玉記憶カウンタの値を表示させ
(ステップS5)、その後、ステップS1へ戻り、以降
ステップS1〜S5の処理を繰り返す。
【0030】以上のように、この実施例の場合には、打
球供給皿50に景品玉が満杯となって、景品玉滞留量検
出器42(42a)がONしているときには、電気的景
品玉払出装置70(80)の払出動作が停止されるが、
ゲームはそのまま続行でき、その続行中に打球が入賞口
に入賞すると、入賞玉1個に対応する景品玉数が制御回
路に含まれるRAM103内に設定された景品玉記憶カ
ウンタに加算され、しかも、その値(未払いの景品玉
数)が遊技盤6面に設けられたディジタル表示器24に
表示されるようになっている。また、景品玉滞留量検出
器42(42a)がOFF状態であるときには、景品玉
記憶カウンタの値が「0」になるまで電気的景品玉払出
装置70(80)が動作するようになっている。したが
って、上述の実施例では、打球供給皿50のみを設け
て、該打球供給皿50の満杯状態に関連して作動する検
出器42(42a)によって景品玉の払い出しをコント
ロールしているので、従来のように余剰玉受皿を設ける
必要もなく、遊技者は、ただ単にゲームの最初に購入し
た打球を打球供給皿50に投入するだけで、後はゲーム
を終了するまで途中で中断されることなく遊技に集中す
ることができる。また、余剰玉受皿を有する従来のパチ
ンコ遊技機であっても、検出器42を設置する位置を誘
導径路と誘導下部径路との分岐部分よりも打球供給皿に
近い下流側に配置することにより、上記したと同じ効果
を奏し得ることは当然である。
【0031】なお、上述の実施例では、景品玉記憶カウ
ンタに記憶される情報は、1個の入賞玉に対応して払い
出される景品玉の個数としたが、これに限らず、景品玉
記憶カウンタに記憶される情報をそのまま入賞玉の個数
としても良い。この場合には、景品玉計数検出器76
(84)として、所定個数(1個の入賞玉に対応して払
い出される景品玉の個数;例えば13個)の景品玉を計
数したときに検出信号を発生する検出装置に置換する
か、あるいは、制御回路内で所定個数のパルスを検出し
たときに景品玉記憶カウンタの値を減算するように構成
すれば良い。また、そのような場合には、電気的景品玉
払出装置の構造を図9に示すような所定個数の景品玉を
一度に排出する電気的景品玉払出装置90にしても良
い。この場合には、ソレノイド91の作動回数を制御回
路内で検出して、景品玉記憶カウンタの値を減算するよ
うにすれば良い。なお、景品玉記憶カウンタに記憶され
る情報を入賞玉とした場合に、前記ディジタル表示器2
4に表示される情報を入賞玉の数とすることもできる
し、あるいは景品玉の数とすることもできる。
【0032】図10乃至図13は、第2実施例を示すも
ので、第1実施例と異なるところは、精算スイッチ15
0を設けて、景品玉記憶カウンタに記憶されている数の
景品玉を打球供給皿50を経ないで、直接景品玉放出口
30へ導くようにした点である。その相違点を中心にし
て、以下第2実施例を説明する。図10は、弾球遊技機
の一例としてのパチンコ遊技機の正面図であり、前記図
1と異なるところは、前面枠2の側部に遊技者が操作可
能な精算スイッチ150を設けた点だけであり、他の構
成要素はすべて同じであるため、図1と同一の符合を付
した。
【0033】図11は、パチンコ遊技機の背面を示す背
面概略図であり、前記図2と異なるところは、誘導径路
40の途中から誘導下部径路153を分流させ、その末
端を前記連通樋48に接続させ、更に、前記分流点に第
2流路切換弁151を設け、該第2流路切換弁151を
駆動する第2ソレノイド152が設けられている点であ
る。そして、第2ソレノイド152は、前記精算スイッ
チ150がONされることによって励磁されて、払い出
された景品玉を誘導径路40から誘導下部径路153へ
導き、景品玉放出口30へ至らしめる。もちろん、第2
ソレノイド152が非励磁のときは、第2流路切換弁1
51が誘導下部径路153の入口を閉塞したままとなっ
ている。なお、図11に示される他の構成要素は、図2
とすべて同じであるため、同一の符合を付した。
【0034】図12は、第2実施例の制御を示すブロッ
ク構成の回路図であり、前記図7に示される制御回路と
異なるところは、マイクロコンピュータ200に与えら
れる信号を発生させるものとして前記精算スイッチ15
0が加えられた点、及びマイクロコンピュータ200か
ら与えられる信号を受信するものとして前記第2ソレノ
イド152が加えられた点である。このため、図12に
示される制御回路には、図7の構成要素100〜115
に対応して同一の構成要素200〜215が有り、更
に、精算スイッチ検出回路216、及びソレノイド駆動
回路217が加えられている。なお、図12において、
マイクロコンピュータ200と接続される検出器または
装置には、図7に示される検出器または装置と同一の符
合が付されている。
【0035】図13は、図12に示される第2実施例の
制御回路の動作を示すフロー図である。以下、図13に
基づいて第2実施例の具体的な動作について説明する。
図において、制御回路の電源がONされて、制御がスタ
ートするとマイクロコンピュータ200は、図13
(B)に示す割込みルーチンをスタートさせる。すなわ
ち、ゲームが開始されて遊技者の打ち出した打球が遊技
盤6に形成された各種の入賞領域に入賞し、それに対応
する入賞玉検出器17,18a,18b,20,33a
〜33eがONしたか否かが判別され(ステップS1
3)、入賞玉が有りと判別された場合には、前記RAM
203内に設定された景品玉記憶カウンタに「+n」
(nは、入賞玉1個につき払出される景品玉の数;13
個)を加算する(ステップS14)。ステップS13に
おいて入賞玉がないと判別された場合、あるいはステッ
プS14の処理が終了することによって割込みルーチン
は終了する。なお、上記した割込みルーチンは、パルス
分周回路(割込みパルス発生回路)208からの4mS
ごとの割込み信号により常になされている。
【0036】一方、図13(A)に示すメインルーチン
に戻って説明すると、まず、マイクロコンピュータ20
0は、精算スイッチ150はONされているか否かを判
別する(ステップS1)。精算スイッチ150がONさ
れていない場合には、以下の各処理を行う。すなわち、
前記景品玉記憶カウンタの値が「0」か否かが判別され
る(ステップS2)。「0」の場合には、ステップS1
へ戻る。一方、景品玉記憶カウンタの値が「0」でない
場合、すなわち、入賞玉が発生したことによって払出さ
れるべき景品玉が残存している場合には、景品玉滞留量
検出器42(42a)がONした状態か否かが判別され
る(ステップS3)。すなわち、景品玉が打球供給皿5
0に満杯になっているか否かが判断されることになり、
打球供給皿50が未だ景品玉で満杯になっていないと判
断された場合には、マイクロコンピュータ200は、景
品玉払出装置駆動回路213を介して駆動モータ74
(83)に回転駆動信号を与えて景品玉を払出す。それ
と同時に、払出された景品玉を景品玉計数検出器76
(84)が検出して、その検出信号を景品玉数計数回路
212を介してマイクロコンピュータ200に与え、マ
イクロコンピュータ200は、該検出信号があるごとに
前記景品玉記憶カウンタの記憶内容から「−1」づつ減
算する(ステップS4)。一方、前記ステップS3にお
いて打球供給皿50が景品玉で満杯となって景品玉滞留
量検出器42(42a)がONしていると判別された場
合には、マイクロコンピュータ200は、景品玉払出装
置駆動回路213を介して駆動モータ74(83)の回
転を停止せしめる停止信号を送り、景品玉の払出を停止
する(ステップS5)。そして、ステップS4またはス
テップS5の処理を終えた後、マイクロコンピュータ2
00は、記憶景品玉数表示駆動回路214を介して7セ
グメントLED(ディジタル表示器)24に景品玉記憶
カウンタの値を表示させ(ステップS6)、その後、ス
テップS1へ戻り、以降ステップS1〜S6の処理を繰
り返す。
【0037】一方、前記ステップS1において、精算ス
イッチ150がONしていると判別された場合には、精
算スイッチのフラグをセットし(ステップS7)、第2
ソレノイド152を励磁して第2流路切換弁151を作
動し、誘導径路40と誘導下部径路153を連通させ
(ステップS8)、その後、景品玉記憶カウンタの値が
「0」か否かが判別される(ステップS9)。「0」で
ない、すなわち未払いの景品玉が有る場合には、前記ス
テップS4と同じ処理をする(ステップS10)。ただ
し、この場合には、払い出される景品玉は、ステップS
4と異なり、打球供給皿50へ導かれるのではなく、直
接景品玉放出口30へ導かれる。なお、ステップS10
の処理は、ステップS9において景品玉記憶カウンタの
値が「0」になるまで行われる。一方、ステップS9に
おいて、景品玉記憶カウンタの値が「0」であると判別
された場合には、精算スイッチのフラグをリセットし
(ステップS11)、その後、第2ソレノイド152を
消磁して(ステップS12)、処理を終える。
【0038】上記したように、この第2実施例は、第1
実施例と同じ動作をするとともに、精算スイッチ150
を遊技者が押圧したときには、景品玉記憶カウンタに記
憶されている景品玉を直接景品玉放出口30へ導くよう
にしている。なお、この場合において、打球供給皿50
に貯溜されている景品玉は、第1実施例と同じく遊技者
が玉抜きレバー61を操作して玉抜通路55、玉抜き出
口55a、連通口47、連通樋48を経て景品玉放出口
30へ至らしめて回収するようにしなければならない。
【0039】上述した実施例では、精算スイッチ150
をONさせると景品玉記憶カウンタの値が「0」になる
まで、すなわち全部の景品玉が払い出されてしまうが、
遊技者の好みに応じて途中で景品玉の払出を停止しても
良い。例えば、精算スイッチの1回目のONで記憶され
ている景品玉の払出を開始し、2回目のONで払出を停
止するようにしたり、あるいは、精算スイッチONで記
憶されている景品玉の払出を開始し、精算スイッチOF
Fで払出を停止するようにして、途中で景品玉の払出を
停止させるようにしても良い。
【0040】次に、図14乃至図17に基づいて第3実
施例について説明する。この第3実施例は、第2実施例
とほぼ同じであるが、第2実施例と異なるところは、精
算スイッチ251を作動させたときに、景品玉記憶カウ
ンタに記憶されている数の景品玉を払い出すことなく、
記憶されている情報を記入した情報記録媒体としての景
品券を景品券発行装置により発行するようにした点であ
る。以下、その相違点を中心にして第3実施例を説明す
る。図14は、弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技
機の正面図であり、前記図1と異なるところは、前面枠
2の下部中央に景品券発行装置250を設けた点であ
る。景品券発行装置250には、精算スイッチ251と
景品券払出口252とが設けられ、遊技者が、精算スイ
ッチ251を押圧すると景品券発行装置250が作動し
て、景品玉記憶カウンタに記憶されていた情報が記入さ
れた景品券が景品券払出口252から排出されるように
なっている。なお、景品券発行装置250として、磁気
カードを発行するもの、ICカードを発行するもの、あ
るいは情報を表示するパンチ穴を有する紙テープを発行
するもの等が考えられる。図16は、第3実施例の制御
を示すブロック構成の回路図であり、前記図12に示さ
れる制御回路と異なるところは、マイクロコンピュータ
300から与えられる信号を受信するものとして、第2
ソレノイド152に変えて景品券発行装置250を設け
た点である。このため、図16に示される制御回路に
は、図12の構成要素200〜216に対応して同一の
構成要素300〜316が有り、更に、ソレノイド駆動
回路217に変えて景品券発行装置駆動回路317が設
けられる。なお、図16において、マイクロコンピュー
タ300と接続される検出器または装置には、精算スイ
ッチ251を除いて図12に示される検出器または装置
と同一の符合が付されている。
【0041】図17は、図16に示される第3実施例の
制御回路の動作を示すフロー図である。以下、図17に
基づいて第3実施例の具体的な動作について説明する。
図において、制御回路の電源がONされて、制御がスタ
ートするとマイクロコンピュータ300は、図17
(B)に示す割込みルーチンをスタートさせる。すなわ
ち、ゲームが開始されて遊技者の打ち出した打球が遊技
盤6に形成された各種の入賞領域に入賞し、それに対応
する入賞玉検出器17,18a,18b,20,33a
〜33eがONしたか否かが判別され(ステップS1
0)、入賞玉が有りと判別された場合には、前記RAM
303内に設定された景品玉記憶カウンタに「+n」
(nは、入賞玉1個につき払出される景品玉の数;13
個)を加算する(ステップS11)。ステップS10に
おいて入賞玉がないと判別された場合、あるいはステッ
プS11の処理が終了することによって割込みルーチン
は終了する。なお、上記した割込みルーチンは、パルス
分周回路(割込みパルス発生回路)308からの4mS
ごとの割込み信号により常になされている。
【0042】一方、図17(A)に示すメインルーチン
に戻って説明すると、まず、マイクロコンピュータ30
0は、精算スイッチ251がONされているか否かを判
別する(ステップS1)。精算スイッチ251がONさ
れていない場合には、以下の各処理を行う。すなわち、
前記景品玉記憶カウンタの値が「0」か否かが判別され
る(ステップS2)。「0」の場合には、ステップS1
へ戻る。一方、景品玉記憶カウンタの値が「0」でない
場合、すなわち、入賞玉が発生したことによって払出さ
れるべき景品玉が残存している場合には、景品玉滞留量
検出器42(42a)がONした状態か否かが判別され
る(ステップS3)。すなわち、景品玉が打球供給皿5
0に満杯になっているか否かが判断されることになり、
打球供給皿50が未だ景品玉で満杯になっていないと判
断された場合には、マイクロコンピュータ300は、景
品玉払出装置駆動回路313を介して駆動モータ74
(83)に回転駆動信号を与えて景品玉を払出す。それ
と同時に、払出された景品玉を景品玉計数検出器76
(84)が検出して、その検出信号を景品玉数計数回路
312を介してマイクロコンピュータ300に与え、マ
イクロコンピュータ300は、該検出信号があるごとに
前記景品玉記憶カウンタの記憶内容から「−1」づつ減
算する(ステップS4)。一方、前記ステップS3にお
いて打球供給皿50が景品玉で満杯となって景品玉滞留
量検出器42(42a)がONしていると判別された場
合には、マイクロコンピュータ300は、景品玉払出装
置駆動回路313を介して駆動モータ74(83)の回
転を停止せしめる停止信号を送り、景品玉の払出を停止
する(ステップS5)。そして、ステップS4またはス
テップS5の処理を終えた後、マイクロコンピュータ3
00は、記憶景品玉数表示駆動回路314を介して7セ
グメントLED(ディジタル表示器)24に景品玉記憶
カウンタの値を表示させ(ステップS6)、その後、ス
テップS1へ戻り、以降ステップS1〜S6の処理を繰
り返す。
【0043】一方、前記ステップS1において、精算ス
イッチ251がONしていると判別された場合には、景
品玉記憶カウンタの値が「0」か否かが判別される(ス
テップS7)。「0」でない、すなわち未払いの景品玉
が有る場合には、マイクロコンピュータ300は、景品
券発行装置駆動回路317を介して景品券発行装置25
0を駆動させ、景品玉記憶カウンタに記憶されている情
報を記入した景品券を景品券払出口252から払い出す
(ステップS8)。一方、ステップS7において、景品
玉記憶カウンタの値が「0」であると判別された場合、
及びステップS8において景品券が発行された場合に
は、景品玉記憶カウンタの記憶内容をクリアして(ステ
ップS9)、処理を終える。
【0044】以上の動作説明より明らかなように、この
第3実施例においては、第2実施例とは異なり、遊技者
が精算スイッチ251を押圧してから景品玉記憶カウン
タに記憶されている多くの景品玉の払出を待つ必要はな
く、精算スイッチ251を押圧するだけで即座に獲得で
きた景品玉数に相当する価値物体を取得することができ
る。なお、第3実施例の場合にも、精算スイッチ251
を押圧した時点で打球供給皿50内に景品玉が残留して
いる場合には、遊技者は、玉抜レバー61を操作して玉
抜きをしなければならない。この場合には、遊技者は、
パチンコ玉と景品券という2つの価値物体を有すること
になるが、精算スイッチ251の押圧によって打球供給
皿50内の景品玉を玉抜通路55とは別に形成した通路
(完全に別にしても良いし、玉抜通路から分流させても
良い)から遊技機裏面側に取り込んで該景品玉を計数
し、その計数値を景品玉記憶カウンタに加算してから景
品券を発行するようにしても良い。
【0045】また、上述した第3実施例においては、景
品券発行装置250をパチンコ遊技機ごとに設けたもの
を示したが、図18に示すように、景品券発行装置35
0をパチンコ遊技機とパチンコ遊技機との間のパチンコ
島に設け、該景品券発行装置350に設けられた2つの
精算スイッチ351a,351bのうち向って左側のパ
チンコ遊技機1の遊技者は、精算スイッチ351aを押
圧することによって景品券払出口352から景品券を受
け取り、向って右側のパチンコ遊技機1の遊技者は、精
算スイッチ351bを押圧することによって景品券払出
口352から景品券を受け取るようにしても良い。な
お、第3実施例のようにパチンコ玉以外のものを価値物
体として払い出す場合には、遊技場全体の保有玉数を少
くすることができるとともに景品交換作業の省力化が計
れる等の効果を有する。
【0046】上記した第1実施例から第3実施例のすべ
ての制御回路は、景品玉払出に関する専用基板内に設け
られたものを示したが、これに限らず、ゲーム内容を制
御する遊技制御回路基板内に設けたり、あるいは管理コ
ンピュータ内に設けても良く、更に、前記専用基板内ま
たは遊技制御回路基板内に設けた場合には、該基板をパ
チンコ遊技機以外の島台に設けても良い。また、制御回
路内の記憶手段(RAM)等には、停電時にその記憶内
容が消却しないようにバックアップ電源を備えるように
した方が好ましい。
【0047】
【発明の効果】この発明は、打球供給皿が景品玉で満杯
となった場合には、景品玉滞留量検出手段が作動して電
気的景品玉払出手段の払出動作が停止されるが、遊技は
中断されることなくそのまま続行することができる。ま
た、電気的景品玉払出手段が停止中に入賞領域に打球が
入ったときには、その情報が記憶手段に記憶されるとと
もに報知手段で表示されるので遊技者は、安心して遊技
に熱中することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る弾球遊技機の一例としてのパ
チンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の背面概略図である。
【図3】打球供給皿の分解斜視図である。
【図4】打球供給皿の玉抜構造を示す一部分解斜視図で
ある。
【図5】電気的景品玉払出装置の正面概略図である。
【図6】電気的景品玉払出装置の他の例を示す正面図で
ある。
【図7】制御回路構成ブロック図である。
【図8】図7に示す制御回路の動作を示すフロー図であ
る。
【図9】電気的景品玉払出装置のさらに他の例を示す正
面図である。
【図10】第2実施例に係る弾球遊技機の一例としての
パチンコ遊技機の正面図である。
【図11】パチンコ遊技機の背面概略図である。
【図12】制御回路構成ブロック図である。
【図13】図12に示す制御回路の動作を示すフロー図
である。
【図14】第3実施例に係る弾球遊技機の一例としての
パチンコ遊技機の正面図である。
【図15】パチンコ遊技機の背面概略図である。
【図16】制御回路構成ブロック図である。
【図17】図16に示す制御回路の動作を示すフロー図
である。
【図18】景品券発行装置の設置場所をパチンコ島とし
た場合のパチンコ島の正面図である。 1 パチンコ遊技機(弾球遊技機) 6 遊技盤 8a〜8f 通常入賞口 9,10a,10b 始動入賞口 13 可変入賞球装置 17,18a,18b 始動入賞玉検出器 20 所定入賞玉数検出器 24 ディジタル表示器(報知手段) 33a〜33e 入賞玉検出器 40 誘導径路 42,42a 景品玉滞留量検出器 50 打球供給皿 70,80,90 電気的景品玉払出装置 74,83 駆動モータ 91 ソレノイド 76,84 景品玉計数検出器(景品玉払出検出手段) 100,200,300 マイクロコンピュータ 150,251,351a,351b 精算スイッチ 250,350 景品券発行装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入賞領域が形成された遊技盤と、 前記入賞領域に入賞した入賞玉を検出する入賞玉検出手
    段と、 前記入賞玉検出手段の出力に基づいて電気的駆動源を作
    動して景品玉を払出す電気的景品玉払出手段と、 前記電気的景品玉払出手段から払出された景品玉を誘導
    する誘導径路と、 前記誘導径路から流出する景品玉を受け入れ、且つ該景
    品玉を打球発射位置に導く打球供給皿と、 前記打球供給皿又は前記誘導径路に景品玉が所定量滞留
    したことを検出する景品玉滞留量検出手段が作動したと
    きに前記入賞玉検出手段の出力に基づく前記電気的景品
    玉払出手段の景品玉払出動作を停止制御する反面、該入
    賞玉検出手段出力に基づいて入賞玉に関連した情報を記
    憶制御する入賞玉関連情報記憶制御手段と、を備えた弾
    球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記入賞玉関連情報記憶制御手段に記憶
    された内容を遊技者が認識可能な態様で報知する報知手
    段を設けたことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技
    機。
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