JP2003204930A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2003204930A JP2002006479A JP2002006479A JP2003204930A JP 2003204930 A JP2003204930 A JP 2003204930A JP 2002006479 A JP2002006479 A JP 2002006479A JP 2002006479 A JP2002006479 A JP 2002006479A JP 2003204930 A JP2003204930 A JP 2003204930A
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    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/0008Insertion part of the endoscope body characterised by distal tip features
    • A61B1/00098Deflecting means for inserted tools

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Abstract

(57)【要約】 【課題】目標とする患部に処置具先端を微妙かつレスポ
ンス良く揺動操作することができる処置具揺動台操作装
置を備えた内視鏡を提供することにある。 【解決手段】挿入部2内に一端を挿入部の先端部に、他
端を挿入部の基端側に連結された操作部3に開口する処
置具挿通チャンネル15を設け、この処置具挿通チャン
ネルの先端側開口部に処置具の突出方向を制御する処置
具揺動台10,11を設け、この処置具揺動台を操作ワ
イヤによって遠隔操作する処置具揺動台操作機構18を
前記処置具挿通チャンネルの操作部側開口部に近接して
配設した内視鏡において、前記処置具揺動台10,11
の少なくとも1つを2本の操作ワイヤによって両方向に
回転操作すると共に、その2本の操作ワイヤの手元端
を、挿入部から操作部につながる空間の外で処置具揺動
台操作機構18に連結したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、操作部に、挿入
部の先端部に設けられた処置具揺動台を遠隔操作する処
置具揺動台操作機構を備えた内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、内視鏡を用いて体腔内で粘膜の切
除など、外科的な処置を効率的に行ないたいという要望
が高くなってきている。例えば、特開2001−170
006号公報では、その要望に応えるため処置具の進退
操作と処置具の先端の揺動操作とを右手で同時操作でき
る内視鏡が示されている。
【0003】この内視鏡の揺動操作部の揺動機構部は、
挿入部と操作部を結ぶ空間内に配設されている。また揺
動操作部の揺動機構部は、1本の操作ワイヤで先端部に
設けられた揺動台を操作するようになっている。更に揺
動操作部の揺動操作ノブはリング形状をしており、挿入
部の軸をほぼ中心として回転する。従って、体腔内で複
数の処置具を同時または交互に進退と屈曲操作をしなが
らそれぞれ独立して動かしたり、連動して動かすことが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1本の
操作ワイヤで先端部に設けられた揺動台を操作するもの
は、処置具の先端を微妙にかつレスポンス良く揺動操作
することが難しく、特に高周波メス等を使った切開作業
には術者の精神的な負担がかかる。
【0005】また、揺動操作ノブが挿入部の軸をほぼ中
心として回転する構造のため、操作ノブの操作時に挿入
部又は操作部も一緒に捻じってしまう可能性があり、操
作性が悪く、揺動操作ノブの操作に気を使う。
【0006】さらに、揺動操作部の揺動機構部は、挿入
部と操作部を結ぶ空間内に配設されているため、操作部
全体が長尺化し、それによって操作部全体の取り回し性
が悪かった。また、揺動機構部の駆動部分自体が挿入部
と操作部を結ぶ空間内に位置するため、駆動時に駆動部
に隣接する内蔵物へダメージを与える可能性があった。
【0007】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、目標とする患部に処
置具を微妙かつレスポンス良く揺動操作することができ
る処置具揺動台操作機構を備えた内視鏡を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、請求項1は、観察光学系を有する挿入
部内に形成され、一端を挿入部の先端部に、他端を挿入
部の基端側に連結された操作部に開口する処置具挿通チ
ャンネルと、前記処置具挿通チャンネルの先端側開口部
に配設され、前記処置具挿通チャンネルからの処置具の
突出方向を制御する処置具揺動台と、前記処置具挿通チ
ャンネルの操作部側開口部に近接して配設され、前記処
置具揺動台を操作伝達部材によって遠隔操作する処置具
揺動台操作機構とを具備した内視鏡において、前記処置
具揺動台を少なくとも2本の操作伝達部材によって両方
向に回転操作すると共に、前記操作伝達部材の手元端
を、前記挿入部から操作部につながる空間の外で前記処
置具揺動台操作機構に連結したことを特徴とする。
【0009】請求項2は、請求項1の前記処置具揺動台
操作機構の操作ノブを操作部右側に配設したことを特徴
とする。
【0010】請求項3は、観察光学系を有した挿入部内
に形成され一端を挿入部の先端部に開口する処置具挿通
チャンネルと、前記先端部の手元側に配置された第1の
湾曲部と、前記第1の湾曲部の手元側に配置された第2
の湾曲部とを設けた内視鏡において、前記処置具挿通チ
ャンネルの開口部近傍に少なくとも2本の操作伝達部材
によって両方向に回転操作可能な処置具揺動台を配設し
たことを特徴とする。
【0011】前記構成によれば、処置具揺動台を2本の
操作伝達部材で操作するので,処置具の先端を微妙にか
つレスポンス良く揺動操作させることができる。
【0012】さらに、揺動操作ノブと処置具挿通チャン
ネルの操作部開口部とが近接しているため、処置具の先
端の揺動と進退操作を容易に同時操作でき、操作性を向
上できる。
【0013】また、揺動操作部の揺動機構部は、挿入部
と操作部を結ぶ空間内に配設されていないため、操作部
全体が長尺化することもなく、揺動機構部の駆動部分が
挿入部と操作部を結ぶ空間内にないため、駆動時に他の
内蔵物へダメージを与える可能性もない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0015】図1〜図13は第1の実施形態を示し、図
1は内視鏡の全体構成を示す斜視図である。内視鏡1
は、挿入部2と操作部3を備えており、操作部3にはラ
イトガイド等を内挿したユニバーサルコード4が接続さ
れている。挿入部2の先端構成部5には観察窓6、照明
窓7、送気送水用ノズル8、前方送水口9、第1の処置
具揺動台10及び第2の処置具揺動台11が設けられて
いる。本実施形態においては、第1の処置具揺動台10
は左右方向に動作し、第2の処置具揺動台11は上下方
向に動作する。
【0016】前記挿入部2は、操作部3側から順に可撓
管部12、第2の湾曲部13及び第1の湾曲部14が設
けられ、第2の湾曲部13は上下又は左右の2方向湾曲
で、第1の湾曲部14は上下左右の4方向湾曲である。
さらに、挿入部2の内部には第1の処置具挿通チャンネ
ル15と第2の処置具挿通チャンネル(図示せず)が内
挿されている。
【0017】第1の処置具挿通チャンネル15の先端側
開口は第1の処置具揺動台10に連通している。また、
第2の処置具挿通チャンネル(図示しない)の先端側開
口は第2の処置具揺動台11に連通している。この場
合、モニター画像上では、図19(a)に示すように、
第1の処置具揺動台10によって処置具59aが動き、
第2の処置具揺動台11によって処置具59bが動く。
【0018】前記操作部3と挿入部2との接続部の外周
には折れ防止部材16が設けられ、操作部3の先端部に
は第1の処置具揺動台10を遠隔操作する揺動台操作部
17が設けられている。
【0019】揺動台操作部17の内部には、図2に示す
ように、第1の処置具揺動台操作機構18が設けられ、
揺動台操作部17の外部には第1の処置具揺動台操作機
構18の一部でもある第1の揺動台操作ノブ19が設け
られている。
【0020】図1に示すように、操作部3には把持部2
0が設けられ、把持部20の前側には第1の処置具挿通
チャンネル15の第1の操作部側開口部21と第2の処
置具挿通チャンネル(図示しない)の第2の操作部側開
口部22が設けられている。第1の操作部側開口部21
は第1の処置具挿通チャンネル15を介して第1の処置
具揺動台10と連通している。同様に、第2の操作部側
開口部22は第2の処置具挿通チャンネル(図示しな
い)を介して第2の処置具揺動台11と連通している。
なお、第1の揺動台操作ノブ19側には第1の操作部側
開口部21が位置している。
【0021】前記把持部20の後側には送気送水制御ボ
タン23、吸引制御ボタン24、画像記録ボタン25、
第1湾曲部操作ノブ26、27及び第2湾曲部操作ノブ
28が設けられている。第1湾曲部操作ノブ26は上下
用で、第1湾曲部操作ノブ27は左右用である。また、
第2湾曲部操作ノブ28は上下又は左右用のノブであ
る。
【0022】さらに、第1湾曲部操作ノブ26の回転と
固定は、第1の回転/固定レバー29で切換えられ、第
1湾曲部操作ノブ27の回転と固定は、第1の回転/固
定ノブ30で切換えられる。また、第2湾曲部操作ノブ
28の回転と固定は、第2の回転/固定ノブ31で切換
えられる。
【0023】前記操作部3には第2の処置具揺動台11
を遠隔操作する第2の処置具揺動台操作機構(図示しな
い)が内蔵されており、操作部3の外部にはその一部で
もある第2の揺動台操作ノブ32が設けられている。
【0024】図2〜図5は揺動台操作部17の内部構造
を示し、図2は揺動台操作部17の断面図、図3は図2
の矢印A方向から見た断面図、図4は図2の矢印B方向
から見た断面図、図5は図2のC部を拡大した断面図で
ある。
【0025】揺動操作部本体33には固定軸34が固定
されている。固定軸34の外周には第1の揺動台操作ノ
ブ19に固定された操作ノブ回転筒34aが嵌合されて
いる。固定軸34に対して操作ノブ回転筒34aは回転
自在であり、操作ノブ回転筒34aの先端には回転板3
5が嵌合されている。回転板35も固定軸34に対して
回転自在である。
【0026】第1の揺動台操作ノブ19を回転させる
と、操作ノブ回転筒34aを介して回転板35に回転が
伝わる。回転板35には2つのロッド36が回転ピン3
7を介して回転自在に固定されている。
【0027】ロッド36は揺動操作部本体33に開口し
たガイド穴39を通って反対側に設けられたブラケット
43に回転自在に固定されている。ガイド穴39は直線
状のスリット形状をしていて、ロッド36は摩擦低減部
材38を介してガイド穴39内を移動するようになって
いる。従って、第1の揺動台操作ノブ19の回転運動が
ガイド穴39によって直線運動に変換される。また、直
線運動部を固定軸34の固定部裏側にコの字状に配設し
たため、第1の処置具揺動台操作機構18の全長をコン
パクトに製作できる。
【0028】ロッド36は揺動操作部本体33に対して
調整自在な2つのストッパー40で移動範囲を規制でき
る。また、ブラケット43にはワイヤ連結部材42がビ
スによって着脱自在に固定されている。
【0029】一方、前記第1の処置具揺動台10から
は、操作伝達部材としての2本の操作ワイヤ41が延び
ており、かつ操作ワイヤ41の外側はそれぞれ操作ワイ
ヤ案内管44で覆われている。なお、操作ワイヤ41は
複撚り構成のワイヤである。因みに、操作ワイヤ案内管
44の先端側は、第1の処置具揺動台10が回転自在に
固定されている挿入部2の先端構成部5に開口する形で
固定されている。
【0030】操作ワイヤ41の基端側とワイヤ連結部材
42とははんだ又はロー付けでしっかり固定されてい
る。操作ワイヤ案内管44は案内管保持部材45を介し
てシリンダ47の先端側に着脱自在かつ水密的に固定さ
れている。
【0031】ワイヤ連結部材42は揺動操作部本体31
上に固定されたシリンダ47内を直接的に動く。ワイヤ
連結部材42とブラケット43の連結部は挿入部2と操
作部3を結ぶ空間とは別の空間に配設されている。
【0032】操作ワイヤ案内管44の基端部は、図3の
2点鎖線に示したように、操作部筒状構造体54(又は
挿入部2と操作部3の連結部材)の切り欠き窓56から
その外側に導かれて、ワイヤ連結部材42やブラケット
43を含めた第1の処置具揺動台操作機構18に連結さ
れている。
【0033】すなわち、挿入部2から操作部3を結ぶ空
間にはライトガイドファイバー51、信号ケーブル5
2、送気送水管路53等の他の内蔵物が配設されている
が、その配設空間内に第1の処置具揺動台操作機構18
は存在しない。
【0034】また、操作ワイヤ41はそれぞれテンショ
ンを付与した状態で第1の処置具揺動台操作機構18に
連結されているため、操作レスポンスが良い。更に操作
ワイヤ41が複撚りワイヤであるため、単撚りワイヤよ
りも曲げ・圧縮に強い分、強めに張れる。
【0035】前記シリンダ47には操作ワイヤ案内管4
4と操作ワイヤ41との間を洗滌するための洗滌用送水
チューブ48が取付けられており、その一端は揺動操作
部本体33に固定された揺動操作部外装部材33a上に
設けた洗滌口49に接続されている。
【0036】洗滌口49にはシリンジ(図示しない)が
接続でき、洗滌液等を管路内に送液できる。洗滌口49
には使用時以外は蓋ができる電気絶縁部材からなる洗滌
口キャップ50が取付けられている。
【0037】さらに、揺動操作部外装部材33aには水
密部材55を挟んでカバー46が着脱自在に水密固定さ
れている。カバー46を開ければ、ストッパー40を調
整して第1の処置具揺動台10の回転範囲を簡単に調整
できる。
【0038】なお、図示してないが、前方送水口9(図
1参照)につながる管路の手元開口端は揺動操作部外装
部材33a上に設けることもできる。
【0039】図6(a)は第1の処置具揺動台10の斜
視図であり、第1の処置具揺動台10には処置具59の
通る処置具挿通穴57、回転軸58及び回転軸58を挟
んだ位置に2つの操作ワイヤ固定穴60が形成されてい
る。
【0040】図6(b)のように操作ワイヤ41の端末
にワイヤ保持部材61がはんだ付け又はロー付けされた
後、第1の処置具揺動台10の底面側から操作ワイヤ固
定穴60に通した後、折り曲げてあり、2本の操作ワイ
ヤ41は第1の処置具揺動台10に対して回転自在に固
定されている。回転軸58を挟んだ2本の操作ワイヤ4
1の牽引動作により、第1の処置具揺動台10は回転軸
58を回転中心として両方向に回転できる。図6(c)
は第2の処置具揺動台11が回転軸58に上下方向に回
動自在に支持されている状態を示し、第2の処置具揺動
台11には操作ワイヤ41が接続されている。
【0041】図6(a)において、L1は処置具59の
外径、L2は第1の処置具揺動台10の開口部円径、L
3は第1の処置具挿通チャンネル15の先端開口部内径
であり、L1≒L2、L1<L3の関係になっている。
L1≒L2なので揺動時に第1の処置具揺動台10に対
して処置具59がふらつかない。またL1<L3なので
第1の処置具挿通チャンネル15に処置具59を挿通す
る際の挿通性が良い。
【0042】次に、第1の実施形態の作用について説明
する。
【0043】図7は操作部3及び揺動台操作部17の操
作方法を示す斜視図である。
【0044】術者の左手Lは操作部3の把持、第2の揺
動台操作ノブ32の操作、送気送水制御ボタン23、吸
引制御ボタン24、画像記録ボタン25、第1湾曲部操
作ノブ26,27の操作を行う。術者の右手Rは処置具
59a,59bの進退、第1の揺動台操作ノブ19の操
作、挿入部2の進退や捻じり操作を行なう。
【0045】図7において、67は首掛け式スコープホ
ルダーであり、ホルダー本体69、ストラップ68で構
成されており、ホルダー本体69の側面にはスリット7
0が形成されている。挿入部2をスリット70から挿入
し、折れ防止部材16の部分に嵌合する。
【0046】ストラップ68を術者が首に掛けて使用
し、揺動台操作部17を含めた操作部3全体の重さを左
手Lと首で分担でき、長時間の処置では術者の負担が減
る。
【0047】図8は図7の操作をした時の先端から突出
された両処置具59a,59bの動きを示した図であ
り、第2の処置具揺動台11から突出された処置具59
b(把持鉗子)で病変粘膜Mを吊り上げ、その麓を第1
の処置具揺動台10から突出された処置具59a(切開
具)で押し引きしながら左右に切開してゆく。
【0048】なお、第1の実施形態において、操作部3
と揺動台操作部17は個別にユニット化された状態の組
合せでなくても一体型でも構わない。第2湾曲部操作ノ
ブ28は第1湾曲部操作ノブ26、27と独立した位置
にかつ独立した機構で設けられているが、第1湾曲部操
作ノブ26、27及び第2湾曲部操作ノブ28を同一位
置に同一機構で設けても構わない。
【0049】さらに、第1の処置具揺動台10及び第2
の処置具揺動台11の揺動方向も図9の変形例1のよう
に、第1の処置具揺動台10が上下、第2の処置具揺動
台11が左右でも構わない。この場合、モニター画像上
の処置具59a,59bは図19(b)に示すように動
く。
【0050】図10の変形例2のように、第2の操作部
側開口部22に連通する第2の処置具挿通チャンネル開
口部71が先端構成部5に開口する第2の処置具揺動台
11、第2の揺動台操作ノブ32がない構造でも構わな
い。この場合、モニター画像上の処置具59a,59b
は図19(c)のようになる。
【0051】図11の変形例3のように、第1の処置具
揺動台10が画像の上下に揺動する構造でも構わない。
この場合、モニター画像上の処置具59a,59bは図
19(d)のようになる。
【0052】また、図12(a)(b)の変形例4のよ
うに、図1における第2の処置具挿通チャンネル(図示
しない)、第2の処置具揺動台11、第2の操作部側開
口部22、第2の揺動台操作ノブ32がなくても構わな
い。
【0053】図12(a)と図12(b)は観察窓3に
対する第1の処置具揺動台10の位置が異なるのみであ
る。また、図12(a)の場合、モニター画像上の処置
具59aは、図19(e)のようになり、図12(b)
の場合は、図19(f)のように動く。
【0054】また、第2湾曲部13、第2湾曲部操作ノ
ブ28、第2の回転固定ノブ31がなくても構わない。
【0055】図13の変形例5のように、第2の処置具
揺動台11を第1の処置具揺動台10に変更し、かつ第
2の揺動台操作ノブ32の位置を揺動台操作部17に設
けて構わない。(つまり少なくとも2本の操作ワイヤで
遠隔操作する第1の処置具揺動台10を先端構成部5に
複数台実装し、その第1の処置具揺動台10を揺動台操
作部17に設けられた第1の揺動台操作ノブ19と第2
の揺動台操作ノブ32で操作する構造でも構わない。)
但し、この場合、第1の処置具揺動台操作機構18が揺
動台操作部17の内部に2セット実装されている。図1
3の場合、モニター画像上の処置具59a,59bの動
きは図19(g)のようになる。
【0056】図14(a)(b)は第2の実施形態を示
し、揺動台操作部17に着脱式揺動台操作レバー66を
設けたものである。操作レバー本体64の外周には複数
の取付け穴65が設けられている。取付け穴65には操
作レバー62が着脱自在に取り付け可能で、取り付け場
所も自由に選べる。
【0057】更に着脱式揺動台操作レバー66には固定
ネジ63が設けられ、操作レバー本体64を操作ノブ回
転筒34aに着脱自在に取付けることができる。図14
(a)は着脱式揺動台操作レバー66を操作ノブ回転筒
34aに装着した状態である。操作レバー62の先端は
第1の操作部側開口部21により近づけることができ
る。それによって処置具59の操作性が更に向上できる
と共に、術者の好みの位置に操作レバー62を取付けら
れる。
【0058】図15は一例として図12(b)の内視鏡
を使って、粘膜切除ではなく止血を行なっている状態を
示し、止血用プローブ72を揺動できるので広範囲に点
在する出血点xを効率的に止血することができる。ま
た、第2湾曲部13があるため目標部位を適当な距離離
れて正面視でき、正確な止血作業が行なえる。第1の揺
動台操作ノブ19は第1湾曲部操作ノブ26,27,第
2湾曲部操作ノブ28と同じ側に配設されているので右
手で操作しやすい。止血用プローブ72の進退も右手の
操作なのでコンビネーション操作もしやすいという効果
がある。
【0059】図16〜図18は第3の実施形態を示し、
図16は操作部3に対する揺動台操作部17の配置例を
示し、図17は図16の矢印P方向から見た図、図18
は図16の矢印Q方向から見た図である。
【0060】操作部3に対する揺動台操作部17の位置
がAの場合が、前述した第1の実施形態であり、操作部
3に対する揺動台操作部17の位置をB(図17参照)
にすることも可能であり、操作部3に対する揺動台操作
部17の位置をC(図18参照)にすることも可能であ
る。これ以外の構成は第1の実施形態と同じであり、説
明を省略する。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1によれ
ば、処置具揺動台を2本の操作伝達部材で操作するの
で,処置具の先端を微妙にかつレスポンス良く揺動させ
ることができ、切開作業を広い範囲に亙って効率的に行
なえる。
【0062】請求項2によれば、揺動操作ノブと処置具
挿通チャンネルの操作部開口部とが近接しているため、
処置具の先端の揺動と進退操作を容易に同時操作でき
る。
【0063】請求項3によれば、揺動操作部の揺動機構
部は、挿入部と操作部を結ぶ空間内に配設されていない
ため、操作部全体が長尺化することもなく、操作部全体
の取り回し性も従来と変わらないとともに、揺動機構部
の駆動部分が挿入部と操作部を結ぶ空間内にないため、
駆動時に他の内蔵物へダメージを与える可能性もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示し、内視鏡の全
体構成を示す斜視図。
【図2】同実施形態の揺動台操作部の断面図。
【図3】図2の矢印A方向から見た断面図。
【図4】図2の矢印B方向から見た断面図。
【図5】図2のC部を拡大した断面図。
【図6】同実施形態を示し、(a)は第1の処置具揺動
台の斜視図、(b)は操作ワイヤの斜視図、(c)は第
2の処置具揺動台の斜視図。
【図7】同実施形態を示し、内視鏡の操作状態の斜視
図。
【図8】同実施形態を示し、図7に示す操作をしたとき
の両処置具の動作を示す図。
【図9】同実施形態の変形例1を示す内視鏡の斜視図。
【図10】同実施形態の変形例2を示す内視鏡の斜視
図。
【図11】同実施形態の変形例3を示す内視鏡の斜視
図。
【図12】同実施形態の変形例4を示し、(a)は内視
鏡の斜視図、(b)は挿入部の先端部の斜視図。
【図13】同実施形態の変形例5を示す内視鏡の斜視
図。
【図14】この発明の第2の実施形態を示し、(a)は
操作部の側面図、(b)は着脱式揺動台操作レバーの斜
視図。
【図15】同実施形態を示し、図12(b)の内視鏡を
使って、粘膜切除ではなく止血を行なっている状態を示
す図。
【図16】この発明の第3の実施形態を示し、操作部に
対する揺動台操作部の配置例を示す図。
【図17】図16の矢印P方向から見た図。
【図18】図16の矢印Q方向から見た図。
【図19】(a)〜(g)はモニター画像を示す図。
【符号の説明】
1…内視鏡 2…挿入部 3…操作部 5…先端構成部 10…第1の処置具揺動台 11…第2の処置具揺動台 15…処置具挿通チャンネル 18…第1の処置具揺動台操作機構 41…操作ワイヤ(操作伝達部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察光学系を有する挿入部内に形成さ
    れ、一端を挿入部の先端部に、他端を挿入部の基端側に
    連結された操作部に開口する処置具挿通チャンネルと、 前記処置具挿通チャンネルの先端側開口部に配設され、
    前記処置具挿通チャンネルからの処置具の突出方向を制
    御する処置具揺動台と、 前記処置具挿通チャンネルの操作部側開口部に近接して
    配設され、前記処置具揺動台を操作伝達部材によって遠
    隔操作する処置具揺動台操作機構とを具備した内視鏡に
    おいて、 前記処置具揺動台を少なくとも2本の操作伝達部材によ
    って両方向に回転操作すると共に、前記操作伝達部材の
    手元端を、前記挿入部から操作部につながる空間の外で
    前記処置具揺動台操作機構に連結したことを特徴とする
    内視鏡。
  2. 【請求項2】 前記処置具揺動台操作機構の操作ノブを
    操作部右側に配設したことを特徴とする請求項1記載の
    内視鏡。
  3. 【請求項3】 観察光学系を有した挿入部内に形成され
    一端を挿入部の先端部に開口する処置具挿通チャンネル
    と、 前記先端部の手元側に配置された第1の湾曲部と、 前記第1の湾曲部の手元側に配置された第2の湾曲部と
    を設けた内視鏡において、 前記処置具挿通チャンネルの開口部近傍に少なくとも2
    本の操作伝達部材によって両方向に回転操作可能な処置
    具揺動台を配設したことを特徴とする内視鏡。
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