JP2003204546A - 車外監視装置 - Google Patents

車外監視装置

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JP2003204546A
JP2003204546A JP2002275530A JP2002275530A JP2003204546A JP 2003204546 A JP2003204546 A JP 2003204546A JP 2002275530 A JP2002275530 A JP 2002275530A JP 2002275530 A JP2002275530 A JP 2002275530A JP 2003204546 A JP2003204546 A JP 2003204546A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路がカーブしている場合にも、道路の境界
を構成する一連の立体物を壁面として検出する。 【解決手段】 イメージプロセッサ20からの距離画像
を認識処理用コンピュータ30に読み込み、距離画像を
所定間隔で区分した各区分毎にヒストグラムを作成して
立体物の存在位置と、その距離を求めてグループ化して
立体物のグループと側壁のグループに分類する。そし
て、側壁のグループのデータから道路の境界を構成する
壁面の位置を検出し、壁面モデルを構成する各ノード点
の位置を動的に決定・修正してゆくことで、道路がカー
ブしている場合にも、カーブした道路に沿った壁面を検
出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車外の対象を撮像
した画像を処理して車外の状況を認識する車外監視装置
に関し、特に、ガードレール等の道路の境界となる連続
した立体物としての側壁を検出する車外監視装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近では、自動車にTVカメラやレーザ
・レーダ等を搭載して前方の車両や障害物を検知し、そ
れらに衝突する危険度を判定して運転者に警報を発した
り、自動的にブレーキを作動させて停止させる、あるい
は、先行車との車間距離を安全に保つよう自動的に走行
速度を増減する等のASV(Advanced Safety Vehicl
e;先進安全自動車)に係わる技術の開発が積極的に進
められている。
【0003】TVカメラの画像から前方の物体を検知す
る技術としては、本出願人によって先に提出された特開
平5−265547号公報の技術があり、この技術で
は、車両の左右に取り付けた2台のステレオカメラの画
像を距離画像に変換し、この距離画像を所定の間隔で格
子状の領域に区分し、各区分毎に立体物を検出してい
る。また、本出願人は、同様に、区分毎に立体物のデー
タを抽出し、これらのデータをハフ変換によって処理
し、ガードレール等の道路に沿った立体物(側壁)を検
出する技術を、特開平6−266828号公報において
提案している。
【0004】
【特許文献1】特開平5−265547号公報
【0005】
【特許文献2】特開平6−266828号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では、立体物のデータをハフ変換等によって処理す
るため、カーブした道路に沿ったガードレール等は、比
較的近距離の範囲にある部分を直線として捉えるに過ぎ
ず、遠方まで認識することは困難であった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、道路がカーブしている場合にも、道路の境界を構成
する一連の立体物を壁面として検出することのできる車
外監視装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による第1の車外監視装置は、車外の立体物
の位置を検出して車外の状況を認識する車外監視装置に
おいて、道路境界を構成する壁面に分類される壁面位置
データ群を抽出する手段と、壁面形状を表す複数のノー
ド点を先に設定したノード点に基づき順次設定する手段
と、上記設定されたノード点を含む所定領域内の上記壁
面位置データ群に対して壁面パターンとのマッチング処
理を施すことにより求めた壁面位置に基づき上記ノード
点を特定する手段と、上記ノード点の設定及び壁面位置
に基づくノード点の特定を順次施すことにより、複数の
ノード点により壁面形状を表す壁面モデルを形成する手
段とを備えたことを特徴とする。
【0009】本発明による第2の車外監視装置は、車外
の立体物の位置を検出して道路境界を示す立体物の位置
を壁面位置として設定する車外監視装置において、道路
境界を構成する壁面に分類される壁面位置データ群を抽
出する手段と、上記壁面位置データ群に分類される複数
の立体物に対して、立体物との位置関係が予め設定して
いる壁面パターンに最も類似する位置を壁面位置として
設定する手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】すなわち、本発明の第1の車外監視装置
は、道路境界を構成する壁面に分類される壁面位置デー
タ群を抽出すると、壁面形状を表す複数のノード点を先
に設定したノード点に基づき順次設定し、設定されたノ
ード点を含む所定領域内の壁面位置データ群に対して壁
面パターンとのマッチング処理を施すことにより求めた
壁面位置に基づきノード点を特定する。そして、このノ
ード点の設定及び壁面位置に基づくノード点の特定を順
次施すことにより、複数のノード点により壁面形状を表
す壁面モデルを形成する。
【0011】その際、各壁面位置データのX座標と壁面
パターンのパターン中心のX座標との偏差に対応する重
みの総和により一致度を評価し、壁面パターンを壁面位
置データ群に対してX座標方向に移動させて一致度が最
大になったときのパターン中心の位置をノード点として
特定することが望ましく、また、特定された所定ノード
点の座標を、その前後のノード点を結ぶ直線に漸近する
方向に修正することが望ましい。
【0012】また、本発明の第2の車外監視装置は、道
路境界を構成する壁面に分類される壁面位置データ群を
抽出し、壁面位置データ群に分類される複数の立体物に
対して、立体物との位置関係が予め設定している壁面パ
ターンに最も類似する位置を壁面位置として設定する。
【0013】その際、所定領域内における壁面位置デー
タ群を構成する立体物に対して壁面パターンによるマッ
チング処理を適用し、順次領域を設定すると共に領域毎
にマッチング処理を施すことにより、複数の壁面位置を
設定することが望ましい。壁面パターンとしては、壁面
パターンの横軸方向においてパターン中心点に対して一
方の側を相対的に高く設定すると共に他方の側を相対的
に低く設定した重み係数を縦軸に有するパターンを採用
することが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図20は本発明の実施の一
形態に係わり、図1は車外監視装置の全体構成図、図2
は車外監視装置の回路ブロック図、図3〜図5は立体物
・側壁グループ検出処理のフローチャート、図6は壁面
検出処理のフローチャート、図7及び図8は壁面位置修
正処理のフローチャート、図9は車載のカメラで撮像し
た画像の例を示す説明図、図10は距離画像の例を示す
説明図、図11は区分毎に検出した立体物の位置を示す
説明図、図12は側壁の検出結果を示す説明図、図13
は側壁の検出結果をX−Z平面で示した説明図、図14
は壁面モデルの説明図、図15は壁面パターンの探索法
を示す説明図、図16は重み係数パターンを示す説明
図、図17は一致度の計算結果を示す説明図、図18は
ノード点の連結を示す説明図、図19は壁面の検出結果
を示す説明図、図20は壁面の検出結果をX−Z平面で
示した説明図である。
【0015】図1において、符号1は自動車等の車両で
あり、この車両1に、車外の対象を撮像し、撮像画像か
ら車外の状況を認識して監視する車外監視装置2が搭載
されている。この車外監視装置2は、車外の対象物を異
なる位置から撮像するためのステレオ光学系10、この
ステレオ光学系10で撮像した画像を処理して三次元の
距離分布情報を算出するイメージプロセッサ20、及
び、イメージプロセッサ20からの距離情報を入力し、
その距離情報から道路形状や複数の立体物の三次元位置
を高速で検出し、その検出結果に基づいて先行車や障害
物を特定して衝突警報の判断処理等を行う認識処理用コ
ンピュータ30等から構成されている。
【0016】また、上記認識処理用コンピュータ30に
は、車速センサ4、舵角センサ5等の現在の車両の走行
状態を検出するためのセンサが接続され、認識された物
体が自車両1の障害物となる場合、運転者の前方に設置
されたディスプレイ9へ表示して運転者に対する警告を
行う他、図示しないアクチュエータ類を制御する外部装
置を接続することで車体の自動衝突回避制御等が可能と
なっている。
【0017】上記ステレオ光学系10は、例えば電荷結
合素子(CCD)等の固体撮像素子を用いた左右1組の
CCDカメラ10a,10bからなり、イメージプロセ
ッサ20では、CCDカメラ10a,10bで撮像した
1対の画像の相関を求め、同一物体に対する視差から三
角測量の原理により距離を求める、いわゆるステレオ法
により画像全体に渡る三次元の距離分布を算出する。
【0018】認識処理用コンピュータ30では、イメー
ジプロセッサ20からの距離分布情報を読み込んで道路
形状や複数の立体物(車両や障害物等)の三次元位置を
高速で検出し、この検出物体との衝突や接触可能性を車
速センサ4や舵角センサ5等によって検出した自車両の
走行状態に基づいて判断し、その結果をディスプレイ9
に表示して運転者に知らせる。
【0019】イメージプロセッサ20及び認識処理用コ
ンピュータ30は、詳細には、図2に示すハードウエア
構成となっている。イメージプロセッサ20は、CCD
カメラ10a,10bで撮像した1組みのステレオ画像
対に対して所定の小領域毎に同一の物体が写っている部
分を探索し、対応する位置のずれ量を求めて物体までの
距離を算出し、三次元の距離分布情報として出力する距
離検出回路20aと、この距離検出回路20aから出力
される距離分布情報を記憶する距離画像メモリ20bと
から構成されている。
【0020】上記距離検出回路20aから出力される距
離分布情報は、画像のような形態をした疑似画像(距離
画像)であり、左右2台のCCDカメラ11a,11b
で撮影した画像、例えば、図9に示すような画像(図9
は片方のカメラで撮像した画像を模式的に示す)を上記
距離検出回路20aで処理すると、図10のような距離
画像となる。
【0021】図10に示す距離画像の例では、画像サイ
ズは横600画素×縦200画素であり、距離データを
持っているのは図中白点の部分で、これは図9の画像の
各画素のうち、左右方向に隣合う画素間で明暗変化が大
きい部分である。距離検出回路20aでは、この距離画
像を、1ブロックを4×4画素の小領域として横150
×縦50のブロックからなる画像として扱い、各ブロッ
ク毎に距離(画素ズレ数)の算出を行う。
【0022】一方、認識処理用コンピュータ30は、道
路形状等の検出処理を主とするマイクロプロセッサ30
aと、検出した道路形状に基づいて個々の立体物を検出
する処理を主とするマイクロプロセッサ30bと、検出
した立体物の位置情報に基づいて先行車や障害物を特定
し、衝突や接触危険性を判断する処理を主とするマイク
ロプロセッサ30cとがシステムバス31を介して並列
に接続されたマルチマイクロプロセッサのシステム構成
となっている。
【0023】そして、上記システムバス31には、距離
画像メモリ20bに接続されるインターフェース回路3
2と、制御プログラムを格納するROM33と、計算処
理途中の各種パラメータを記憶するRAM34と、処理
結果のパラメータを記憶する出力用メモリ35と、上記
ディスプレイ(DISP)9を制御するためのディスプ
レイコントローラ(DISP.CONT.)36と、車
速センサ4、舵角センサ5等からの信号を入力するI/
Oインターフェース回路37とが接続されている。
【0024】認識処理用コンピュータ30では、画素を
単位とする距離画像上の座標系を、図9に示すように、
左下隅を原点として横方向をi座標軸,縦方向をj座標
軸として扱い、画素ズレ数をdpとする距離画像上の点
(i,j,dp)を実空間の座標系に変換し、道路形状
の認識や立体物の位置検出等の処理を行う。
【0025】すなわち、実空間の三次元の座標系を、自
車(車両1)固定の座標系とし、X軸を車両1の進行方
向右側側方、Y軸を車両1の上方、Z軸を車両1の前
方、原点を2台のCCDカメラ10a,10bの中央の
真下の道路面とすると、X−Z平面(Y=0)は、道路
が平坦な場合、道路面と一致することになり、以下の
(1)〜(3)式により、距離画像上の点(i,j,dp)
を、実空間上の点(x,y,z)に座標変換することが
できる。 x=CD/2+z・PW・(i−IV) …(1) y=CH+Z・PW・(j−JV) …(2) z=KS/dp …(3) 但し、CD :CCDカメラ10a,10bの間隔 PW :1画素当たりの視野角 CH :CCDカメラ10a,10bの取付け高さ IV,JV:車両1の真正面の無限遠点の画像上の座標
(画素) KS :距離係数(KS=CD/PW) 尚、実空間上の点(x,y,z)から画像上の点(i,
j,dp)を算出する式は、上記(1)〜(3)式を変形し、
次のようになる。
【0026】 i =(x−CD/2)/(z・PW)+IV …(4) j =(y−CH)/(z・PW)+JV …(5) dp=KS/z …(6)
【0027】次に、認識処理用コンピュータ30におけ
る個々の処理について説明する。まず、マイクロプロセ
ッサ30aによる道路検出処理では、距離画像メモリ2
0bに記憶された距離画像からの三次元的な位置情報を
利用し、内蔵した道路モデルのパラメータを実際の道路
形状と合致するよう修正・変更して道路形状を認識す
る。
【0028】上記道路モデルは、認識対象範囲までの道
路の自車線を、設定した距離によって複数個の区間に分
け、各区間毎に左右の白線やガードレール等を三次元の
直線式で近似して折れ線状に連結したものであり、実空
間の座標系における水平方向の直線式のパラメータa,
b、及び、垂直方向の直線式のパラメータc,dを求
め、以下の(7)式に示す水平方向の直線式、及び、以下
の(8)式に示す垂直方向の直線式を得る。 x=a・z+b …(7) y=c・z+d …(8)
【0029】また、マイクロプロセッサ30bによる立
体物検出処理では、距離画像を格子状に所定の間隔で区
分し、各区分毎に立体物のデータを抽出してヒストグラ
ムを作成し、このヒストグラムから各区分を代表する立
体物の存在位置と、その距離を求める。次に、区分毎の
距離を画像の左から右へ順次比較してゆき、前後方向
(Z軸方向)及び横方向(X軸方向)の距離が接近して
いるものをグループとしてまとめ、さらに、各グループ
についてデータの並び方向をチェックして方向が大きく
変化する部分でグループを分割する。
【0030】そして、グループ全体としての距離データ
の並び方向(Z軸との傾き)から個々のグループを立体
物あるいは側壁に分類し、立体物と分類されたグループ
について、グループ内の距離データから平均距離や左
端、右端のX座標等のパラメータを算出し、側壁と分類
されたグループについては、並び方向(Z軸との傾き)
や前後端の位置(Z,X座標)等のパラメータを算出す
ることにより、立体物の後部や側部、ガードレール等の
道路に沿った構造物すなわち側壁を検出する等の処理を
行う。
【0031】尚、距離画像の生成、この距離画像から道
路形状を検出する処理、及び、衝突・接触判断処理につ
いては、本出願人によって先に提出された特開平5−2
65547号公報や特開平6−266828号公報等に
詳述されている。
【0032】この場合、ガードレール等の側壁は、道路
がカーブしている場合においても、道路に沿ってカーブ
した壁面を遠方まで認識することができる。以下、マイ
クロプロセッサ30bによる壁面検出に係わる処理につ
いて、図3〜図8に示すフローチャートを用いて説明す
る。
【0033】図3〜図5は、距離画像から得られる距離
データを処理して立体物のグループと側壁のグループと
に分類するプログラムであり、まず、ステップS101〜ス
テップ115の処理で、距離画像を所定間隔で格子状に区
分した各区分毎に、立体物の存在と、その距離の算出を
行う。すなわち、ステップS101で、距離画像を所定間隔
(例えば、8〜20画素間隔)で格子状に区分し、ステ
ップS102で、各区分毎に立体物のデータを抽出し、その
検出距離を算出するため、最初の区分のデータを読み込
む。
【0034】次に、ステップS103へ進んで区分内の最初
のデータをセットすると、ステップS104で被写体の三次
元位置(x,y,z)を前述の(1)〜(3)式によって求
め、ステップS105で、前述の道路形状の直線式(7),(8)
を使って距離zに於ける道路表面の高さyrを算出す
る。尚、白線が無い道路等、当初、道路形状を認識でき
ないときには、道路表面は車両1に水平であると仮定し
て道路表面の高さyrを設定する。
【0035】次に、ステップS106へ進み、以下の(9)式
によって算出した被写体の道路表面からの高さHに基づ
いて、道路面より上にあるデータを立体物データとして
抽出する。この場合、高さHが0.1m程度以下の被写
体は、道路上の白線や汚れ、影等と考えられるため、こ
の被写体のデータは棄却する。また、自車両1の高さよ
り上にある被写体も、歩道橋や標識などと考えられるの
で棄却し、道路上の立体物と推定されるデータのみを選
別する。 H=y−yr …(9)
【0036】その後、ステップS107へ進んで最終データ
か否かを調べ、最終データでないときには、ステップS1
08で区分内の次のデータをセットして前述のステップS1
04へ戻り、同様の処理を繰り返して道路面より上にある
データを抽出する。そして、1つの区分内で最終データ
の処理が完了すると、ステップS107からステップS109へ
進み、抽出された立体物データに対し、予め設定された
距離zの区間に含まれるデータの個数を数えて距離zを
横軸とするヒストグラムを作成する。
【0037】続くステップS110では、ヒストグラムの度
数が判定値以上で、かつ最大値となる区間を検出し、該
当する区間があれば、ステップS111において、その区間
に立体物が存在すると判断し、その立体物までの距離を
検出する。上記ヒストグラムでは、入力される距離画像
中の距離データには誤って検出された値も存在し、実際
には物体の存在しない位置にも多少のデータが現れる。
しかしながら、ある程度の大きさの物体があると、その
位置の度数は大きな値を示し、一方、物体が何も存在し
ない場合には誤った距離データのみによって発生する度
数は小さな値となる。
【0038】従って、作成されたヒストグラムの度数
が、予め設定した判定値以上かつ最大値をとる区間があ
れば、その区間に物体が存在すると判断し、度数の最大
値が判定値以下の場合は物体が存在しないと判断しても
差し支えなく、画像のデータに多少のノイズが含まれて
いる場合においても、ノイズの影響を最小限にして物体
を検出できる。
【0039】その後、上記ステップS111からステップS1
12へ進んで最終区分に達したか否かを調べる。そして、
最終区分に達していないときには、上記ステップS112か
らステップS113へ進んで次の区分のデータを読み込む
と、前述のステップS103へ戻り、道路面より上にあるデ
ータの抽出、ヒストグラムの作成、及び、各区分内での
立体物の検出と距離の算出を行う。以上の処理を繰り返
し、やがて、最終区分に達すると、上記ステップS112か
らステップS114以降へ進む。
【0040】図11は、図9の元画像から区分毎に検出
した立体物の位置を示し、これらの立体物の距離データ
は、ステップS114〜ステップS120の処理により、距離が
接近しているグループに分けられる。この処理では、各
区分の立体物の検出距離を調べ、隣接する区分において
立体物までの検出距離の差異が判定値以下の場合は同一
の立体物と見なし、一方、判定値を超えている場合は別
々の立体物と見なしてグループ分けを行う。
【0041】このため、ステップS114では、まず、最初
の区分(例えば左端)を調べ、立体物が検出されている
場合には、距離データを読み込んで、この区分R1を、
グループG1、距離Z1に分類する。次に、ステップS1
15へ進んで右隣の区分R2を調べ、立体物が検出されて
いない場合には、グループG1は区分R1の内部とその
近辺に存在し、その距離はZ1と判定し、一方、区分R
2で立体物が検出されており、その検出距離がZ2であ
る場合には、区分R1の距離Z1と右隣の区分R2の距
離Z2の差を計算する。
【0042】その後、ステップS116へ進んで右隣の区分
との距離の差が判定値以下か否かを調べ、距離の差が判
定値以下で互いに接近しているときには、ステップS117
で、区分R2で検出された立体物は、先に検出されたグ
ループG1に属すると判定して同一グループにラベル付
けを行い、その距離をZ1とZ2との平均値としてステ
ップS119へ進む。
【0043】一方、右隣の区分との距離の差が判定値を
超えているときには、上記ステップS116からステップS1
18へ進み、区分R2で検出された立体物は、先に検出さ
れたグループG1とは異なると判定して新しいグループ
(グループG2、距離Z2)にラベル付けを行い、ステ
ップS119へ進む。
【0044】ステップS119では、最終区分に達したか否
かを調べ、最終区分に達していないときには、ステップ
S120で次の区分の距離を読み込んで上記ステップS115へ
戻っり、さらに右隣の領域を調べてゆく。また、最終区
分に達したときには、ステップS119からステップS121以
降へ進む。
【0045】以上の処理では、例えば、ガードレールの
脇に車両が駐車している状況等において、ガードレール
の距離データと、このガードレールに脇に駐車している
車両上の距離データとが同一のグループとして処理され
てしまう場合がある。従って、次のステップS121〜ステ
ップS131における処理で距離データのX−Z平面上での
並び方向を調べ、並び方向がZ軸と平行な部分とX軸と
平行な部分とでグループを分割する。
【0046】このグループを分割する処理では、ステッ
プS121で、最初のグループのデータを読み込み、ステッ
プS122で、このグループ内の各区分の並び方向を算出す
ると、ステップS123で各区分に“物体”、“側壁”のラ
ベルを付ける。具体的には、グループ内での左端の区分
K1の位置をZ1,X1とし、N個だけ右側の区分の位
置をZp,Xpとすると、点X1,Z1と点Xp,Zp
との2点を結ぶ直線のZ軸に対する傾きA1を算出し、
この直線の傾きA1を設定値(例えば、45°程度)と
比較する。そして、直線の傾きA1が設定値以下でデー
タの並びが略Z軸方向の場合には、区分K1は“側壁”
とラベル付けし、上記直線の傾きA1が設定値を超え、
データの並びが略X軸方向の場合には、“物体”とラベ
ル付けする。
【0047】ラベル付けの際の区分の間隔Nは、N=2
〜4区分程度とする。これは、N=1すなわち右隣の区
分では、検出距離のバラツキのために並び方向が大きく
ばらついてしまい、分割の判断が難しくなるためであ
り、少し離れた区分との並び方向を使うことにより、方
向の安定化を図る。そして、この“側壁”あるいは“物
体”のラベル付けを、グループ内の左端の区分から順
に、右端からN個左側の区分まで行い、各区分にラベル
付けをする。
【0048】以上により、各区分のラベル付けが完了す
ると、上記ステップS123からステップS124へ進んで左端
の区分のラベルを読み込み、さらに、ステップS125で、
その右隣の区分のラベルを読み込む。次いで、ステップ
S126へ進み、左端のラベルと、その右隣のラベルが異な
るか否かを調べる。その結果、ラベルが同じときにはス
テップS126からステップS128へジャンプし、ラベルが異
なるとき、ステップS126からステップS127へ進んで“側
壁”とラベル付けされた区分と“物体”とラベル付けさ
れた区分とを分割して別のグループとし、ステップS128
へ進む。分割する区分の位置は、ラベルが“側壁”←→
“物体”で変化する位置のN/2区分だけ右側となる。
【0049】尚、この場合、距離データのバラツキ等に
より部分的にラベルが変化する状況に対処するため、同
じラベルが判定値以上(例えば、3区分以上)連続して
並んでいる場合にのみ分割を行い、判定値未満の場合に
は、分割は行わない。
【0050】ステップS128では、最終区分か否かを調
べ、最終区分でないとき、ステップS129で次の区分のラ
ベルを読み込んで上記ステップS125へ戻り、同様の処理
を繰り返す。そして、最終区分に達すると、上記ステッ
プS128からステップS130ヘ進み、最終グループに達した
か否かを調べる。その結果、最終グループに達していな
いときには、ステップS131で次のグループのデータを読
み込み、次のグループに対して同様にグループを分割す
る処理を行う。この処理を繰り返し、やがて、最終グル
ープに達すると、グループ分割の処理を完了してステッ
プS130からステップS132以降へ進む。
【0051】次のステップS132〜ステップS137は、分割
された各グループに対し、側壁か物体かの分類を行って
各グループのパラメータを算出する処理であり、ステッ
プS132で最初のグループのデータを読み込むと、ステッ
プS133で、グループ内の各区分の位置(Xi,Zi)か
らハフ変換あるいは最小二乗法によって近似直線を求
め、グループ全体の傾きを算出する。
【0052】次に、ステップS134へ進んで、グループ全
体の傾きから、X軸方向の傾きを有するグループを物
体、Z軸方向の傾きを有するグループを側壁に分類し、
ステップS135で、各グループのパラメータを算出する。
このパラメータは、物体と分類されたグループでは、グ
ループ内の距離データから算出される平均距離や、左
端、右端のX座標等のパラメータであり、側壁と分類さ
れたグループでは、並びの方向(Z軸との傾き)や前後
端の位置(Z,X座標)等のパラメータである。尚、グ
ループの分類は、前述のグループ分割処理で付けられた
各区分の“側壁”あるいは“物体”のラベルによって行
っても良い。
【0053】そして、上記ステップS135からステップS1
36へ進んで最終グループに達したか否かを調べ、最終グ
ループでないときには、ステップS137で次のグループの
データを読み込んで上記ステップS133へ戻り、最終グル
ープに達したとき、プログラムを抜ける。
【0054】以上の処理では、図12に示すような側壁
の検出結果となり、区分毎の距離をX−Z平面上に示す
と、図13に示すような直線状の側壁グループとして捉
えられ、カーブした道路に沿った部分は認識されない。
従って、図6の壁面検出処理のプログラムでは、以上に
よって得られた側壁グループのデータを用い、カーブし
た道路にそった壁面を認識する。
【0055】このプログラムでは、まず、ステップS201
で、自車両との位置関係を調べて側壁のグループの中か
らガードレール等の壁面を検出していると推定されるグ
ループを選出し(左右各1個以下)、ステップS202以降
で、この選出した側壁グループのデータ(位置と方向)
を手掛かりにし、壁面モデルを用いて壁面を探索・拡張
する。
【0056】この壁面モデルは、図14に示すように、
自車両の前方の所定範囲を設定間隔毎に設けたノード点
で結んで壁面の輪郭を表現したものであり、例えば前方
10mから90mまでを2m間隔の41個のノード点で
輪郭を構成し、各ノード点は自車両側から順に番号を付
して管理される。各ノード点のZ座標は固定とし、その
X座標を後述する手順により決定する。
【0057】このため、まず、ステップS202では、ステ
ップS201で選択された側壁グループの手前側の端点のZ
座標から対応するノード点Nsとして求め、このノード
点NsのX座標を、側壁の位置に合わせて設定すると、
次に、ステップS203へ進み、次のノード点Ns+iの位置
(X座標)を設定する。このノード点Ns+iの設定
は、i=1でノード点Nsと隣のノード点Ns+1を設定す
るときには、側壁グループの傾きの方向に沿った位置と
し、i≧2でノード点Ns+2以降のノード点を設定する
ときには、その前の2つのノード点で決定される方向に
沿った位置とする。
【0058】次いで、ステップS204へ進み、図15に示
すように、ステップS203で設定されたノード点Ns+iの
座標(Xns+i,Zns+i)を中心として、所定の範
囲でパターンマッチングにより壁面の位置を探索する。
この探索範囲は、例えばX方向にXns+i±3〜5m
程度、Z方向にZns+i±1m程度であり、探索範囲
内にある区分毎の立体物Piを抽出する。
【0059】そして、この探索範囲内の立体物Piに対
して壁面パターンのマッチングを行う。図16はこのパ
ターンマッチングにて使用される壁面パターン(重み係
数パターン)の一例を示している(図16は左側の壁面
に対応するパターンであり、右側の壁面検出には左側と
対称のパターンを用いる)。この壁面パターンの横軸は
X座標方向の距離、縦軸は重み係数を示しており、この
壁面パターンの中心点を探索範囲内でX座標方向へずら
しながらマッチング度の最も高い位置を探索する。具体
的には、各立体物Piの壁面パターン中心点からのX座
標方向の偏差に対応する重みWiを図16に示す壁面パ
ターンに基づいて求め、各立体物Piに対応する重みW
iの総和をマッチング度Fとして算出する。そして、こ
のマッチング度Fが最大となるときの壁面パターンの中
心点位置が壁面の位置と認識される。但し、マッチング
度Fの最大値が判定値以下の場合には壁面なしと判断す
る。
【0060】以上のステップS204の処理が終了すると、
ステップS205へ進み、マッチング度Fが最大となるとき
の壁面パターンの中心点のX座標(Xpw)をノード点
Ns+iに対応する壁面位置のX座標として確定する。
【0061】そして、ステップS206へ進んで上記選出さ
れた側壁グループ内の最後のノード点か否かを調べ、最
後のノード点でないとき、ステップS203へ戻って次のノ
ード点を設定し同様の処理を繰り返す。また、最後のノ
ード点に達すると、ステップS207へ進んでステップS202
〜S205で確定されたノード点の中で最も番号の小さいも
の(最も自車両に近いもの)と最も番号の大きいもの
(最も自車両から遠いもの)とを探し、それらを検出範
囲の始点Ns、終点Neとしてプログラムを抜ける。この
プログラムは、左側の側壁グループについて実行された
後、右側の側壁グループについて実行される。図14の
例では、自車両右側で第9ノードから第26ノードまで
壁面が検出され、第9ノードを始点Nsとして第26ノ
ードを終点Neとする各ノード点が有効なノード点とし
て管理される。
【0062】以上の処理で検出された壁面の位置は、さ
らに、前述の図3〜図5のプログラムで得られる側壁グ
ループの新たなデータを用い、図7及び図8に示すプロ
グラムによって修正される。
【0063】この壁面位置修正のプログラムでは、ステ
ップS301で、前回の処理で得られた有効なノード点の始
点Nsが壁面モデルの1番目のノード点N1よりも大きい
か否かを調べ、Ns=N1で1番目のノード点N1まで既
に壁面が検出されているときにはステップS306へジャン
プし、Ns>N1のとき、ステップS302へ進んで手前側の
方向に戻ってノード点Ns-iを設定し、ステップS303で
壁面パターンを探索すると、その探索結果に従ってステ
ップS304で壁面のX座標を確定する。
【0064】次いで、ステップS304からステップS305へ
進んで1番目のノード点に達したか否かを調べ、1番目
のノード点N1に達していないときには、ステップS302
〜S304を繰り返してノード点N1までの壁面位置の探索
を続け、1番目のノード点N1までの処理を終えると、
ステップS306へ進んで有効なノード点の終点Neが壁面
モデルの最後のノード点Nse(例えば、壁面モデルを4
1個のノード点で構成する場合には、ノード点N41)よ
り小さいか否かを調べる。
【0065】その結果、Ne=Nseで最後のノード点ま
で既に壁面が検出されているときには、ステップS306か
らステップS311へジャンプし、Ne<Nseのとき、ステ
ップS306からステップS307へ進んで終点Ne以降のノー
ド点Ne+iを順次設定し、ステップS308で壁面のパター
ンマッチングを行うと、そのマッチング結果に従ってス
テップS309で壁面のX座標を確定する。そして、ステッ
プS310で、最後のノード点Nseに達したか否かを調べて
最後のノード点Nseまでの壁面位置のマッチングを続
け、最後のノード点Nseまでの処理を終えると、ステッ
プS311へ進む。
【0066】以上のステップS302〜S304、及び、ステッ
プS307〜S309におけるノード点の設定、壁面パターンの
マッチング、探索結果に応じた壁面のX座標の確定は、
前述の壁面検出処理のプログラムにおけるステップS20
3,S204,S205の処理と同様である。
【0067】ステップS311以降の処理は、1番目のノー
ド点N1から最後のノード点Nseまでの各ノード点の位
置(X座標)を修正する処理であり、まず、ステップS3
11で最初のノード点N1のデータをセットし、ステップS
312へ進む。ステップS312〜ステップS321までの処理
は、ステップS322で順次ノード点のデータがセットされ
ることにより、最初のノード点N1から最後のノード点
Nseまで繰り返し実行される。
【0068】まず、ステップS312でノード点Niにおけ
る壁面を検索し、ステップS313で、パターンマッチング
により壁面が検出されているか否かを調べる。そして、
パターンマッチングにより壁面が検出されているとき、
ステップS313からステップS314へ進んで読み出した壁面
位置Xpwとノード点の位置Xniとの差が設定値以内
(例えば、±1m以内)であるか否かを調べ、差が設定
値以内であるとき、ステップS315でノード点を壁面位置
に移動し(Xni←Xpw)、差が設定値を超えている
ときには、ステップS316でノード点を壁面の方向に所定
量(例えば、±0.3m程度)だけ移動する(Xni←
Xni±0.3m)。
【0069】一方、パターンマッチングにより壁面が検
出されていないときには、上記ステップS313からステッ
プS317へ分岐し、ノード点の位置Xniに対し、左側に
存在する立体物のデータXpi(Xni<Xpi)の個
数C0と、右側に存在する立体物のデータXpi(Xn
i>Xpi)の個数C1とをカウントし、ステップS318
で、立体物のデータの個数が多く、立体物が片寄って存
在する側にノード点を所定量(例えば、0.8m)移動
する(Xni←Xni±0.8)。
【0070】すなわち、ノード点の近くに壁面パターン
が検出されない場合には、ノード点の左右方向で立体物
が検出されている方向にノード点を所定量移動させるこ
とにより、ノード点の位置が壁面から大きく離れてしま
った場合にもノード点の位置を壁面が存在する可能性の
ある方向に近づけることができる。
【0071】以上のステップS315,S316,S318のいずれか
により、ノード点の位置を移動すると、次にステップS3
19へ進み、現在のノード点Niに対して1つ遠方側のノ
ード点Ni+1と、現在のノード点Niに対して1つ近傍側
のノード点Ni-1とを結ぶ直線の中点の位置(X座標)
Xcを求め、ステップS320で、図18に示すように、現
在のノード点Niと遠方側のノード点Ni+1とを結ぶ直
線、及び、現在のノード点Niと近傍側のノード点Ni+1
とを結ぶ直線の2本の直線があたかもバネで連結されて
おり、真直になろうとするかのように、ノード点を中点
の方向に移動する。この場合の移動量は、中点の位置X
cとノード点の位置Xniとの差の1/2〜1/5程度
に留める。
【0072】すなわち、パターンマッチング等で検出さ
れる壁面の位置には、データのバラツキ等の影響で凹凸
が存在するが、多くの場合、実際に道路の境界を形成す
るガードレール等の壁面は滑らかにカーブしている。こ
のため、上述のようなバネの作用を加えることで細かい
凹凸を平滑化し、滑らかなカーブ形状を得ることができ
る。この場合、ノード点の全体の形状を平滑化する一般
的な手法として最小二乗法等があるが、上述のバネ作用
による手法は計算処理が簡素であり、処理速度を向上す
ることができる。
【0073】その後、ステップS321へ進んで最後のノー
ド点Nseに達したか否かを調べ、最後のノード点Nseに
達していないときには、ステップS322で次のノード点の
データをセットしてステップS312へ戻り、以上の処理を
繰り返す。そして、最後のノード点Nseまでの処理が終
了すると、ステップS321からステップS323へ進んですべ
てのノード点において移動量が判定値(例えば、±0.
1m)以内になったか否かを調べる。
【0074】そして、移動量が判定値を超えているノー
ド点が1つでも存在するときには、ステップS311へ戻っ
て1番目のノード点から最後のノード点まで以上の位置
の修正処理を繰り返し、すべてのノード点の移動量が判
定値以内となったとき、ステップS324で、ノード点の検
出範囲の始点Ns及び終点Neを求めてプログラムを抜け
る。これにより、部分的な誤検出等は、繰り返しの中で
修正され、全体として最もふさわしい壁面の形状が得ら
れる。尚、このプログラムも、左側の側壁グループにつ
いて実行された後、右側の側壁グループについて実行さ
れる。
【0075】図19は、図9の元画像に対し、カーブし
た道路に沿った壁面を遠方まで捉えた検出結果を示し、
X−Z平面上では、壁面モデルの修正結果は図20に示
すようになる。この壁面モデルによるカーブした壁面の
検出結果では、図13に示すような直線として側壁を捉
える場合に比較し、例えば約2倍といった遠方まで壁面
を検出することができる。
【0076】また、以上の壁面モデルでは、様々な形状
に対応することができ、ガードレールのみではなく、道
路周辺の植え込み、住宅の塀等、様々な物体を連ねて道
路の境界を構成する一連の立体物を壁面として検出する
ことができる。従って、以上の壁面検出結果を用いるこ
とにより、白線が無い道路や雪道等の白線を認識できな
い道路においても、道路形状を認識することができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、道
路がカーブしている場合にも、道路の境界を構成する一
連の立体物を壁面として検出することができ、この壁面
検出結果を用いることで白線が無い道路や雪道等の白線
を認識できない道路においても道路形状を認識すること
ができ、車外状況を常に的確に把握することができる等
優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車外監視装置の全体構成図
【図2】車外監視装置の回路ブロック図
【図3】立体物・側壁グループ検出処理のフローチャー
ト(その1)
【図4】立体物・側壁グループ検出処理のフローチャー
ト(その2)
【図5】立体物・側壁グループ検出処理のフローチャー
ト(その3)
【図6】壁面検出処理のフローチャート
【図7】壁面位置修正処理のフローチャート(その1)
【図8】壁面位置修正処理のフローチャート(その2)
【図9】車載のカメラで撮像した画像の例を示す説明図
【図10】距離画像の例を示す説明図
【図11】区分毎に検出した立体物の位置を示す説明図
【図12】側壁の検出結果を示す説明図
【図13】側壁の検出結果をX−Z平面で示した説明図
【図14】壁面モデルの説明図
【図15】壁面パターンの探索法を示す説明図
【図16】重み係数パターンを示す説明図
【図17】一致度の計算結果を示す説明図
【図18】ノード点の連結を示す説明図
【図19】壁面の検出結果を示す説明図
【図20】壁面の検出結果をX−Z平面で示した説明図
【符号の説明】
1 …車外監視装置 10a,10b…CCDカメラ 20…イメージプロセッサ 30…認識処理用コンピュータ Ni …ノード点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 7/00 G06T 7/00 C 200 200Z // G08G 1/16 G08G 1/16 C Fターム(参考) 5B057 AA16 BA02 DA07 DA08 DA15 DB03 DB05 DB09 DC14 DC16 DC23 DC33 5C054 AA01 FC12 FC14 HA30 5H180 AA01 CC04 LL02 LL08 5L096 AA09 BA04 CA05 DA03 FA03 FA32 FA35 FA66 FA69 GA34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車外の立体物の位置を検出して車外の状
    況を認識する車外監視装置において、 道路境界を構成する壁面に分類される壁面位置データ群
    を抽出する手段と、 壁面形状を表す複数のノード点を先に設定したノード点
    に基づき順次設定する手段と、 上記設定されたノード点を含む所定領域内の上記壁面位
    置データ群に対して壁面パターンとのマッチング処理を
    施すことにより求めた壁面位置に基づき上記ノード点を
    特定する手段と、 上記ノード点の設定及び壁面位置に基づくノード点の特
    定を順次施すことにより、複数のノード点により壁面形
    状を表す壁面モデルを形成する手段とを備えたことを特
    徴とする車外監視装置。
  2. 【請求項2】 上記ノード点を特定する手段は、各壁面
    位置データのX座標と上記壁面パターンのパターン中心
    のX座標との偏差に対応する重みの総和により一致度を
    評価し、上記壁面パターンを上記壁面位置データ群に対
    してX座標方向に移動させて上記一致度が最大になった
    ときのパターン中心の位置を上記ノード点として特定す
    ることを特徴とする請求項1記載の車外監視装置。
  3. 【請求項3】 上記壁面モデルを形成する手段は、特定
    された所定ノード点の座標を、その前後のノード点を結
    ぶ直線に漸近する方向に修正することを特徴とする請求
    項1又は2記載の車外監視装置。
  4. 【請求項4】 車外の立体物の位置を検出して道路境界
    を示す立体物の位置を壁面位置として設定する車外監視
    装置において、 道路境界を構成する壁面に分類される壁面位置データ群
    を抽出する手段と、 上記壁面位置データ群に分類される複数の立体物に対し
    て、立体物との位置関係が予め設定している壁面パター
    ンに最も類似する位置を壁面位置として設定する手段と
    を備えたことを特徴とする車外監視装置。
  5. 【請求項5】 所定領域内における上記壁面位置データ
    群を構成する立体物に対して上記壁面パターンによるマ
    ッチング処理を適用し、順次領域を設定すると共に領域
    毎にマッチング処理を施すことにより、複数の壁面位置
    を設定することを特徴とする請求項4記載の車外監視装
    置。
  6. 【請求項6】 上記壁面パターンは、上記壁面パターン
    の横軸方向においてパターン中心点に対して一方の側を
    相対的に高く設定すると共に他方の側を相対的に低く設
    定した重み係数を縦軸に有するパターンであることを特
    徴とする請求項4記載の車外監視装置。
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