JP2003203884A - ダイシングマシンの洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents

ダイシングマシンの洗浄装置及び洗浄方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダイシング装置の洗浄装置において、洗浄水と
エアとが良好に混合され、洗浄力の優れた洗浄ノズルを
有する洗浄装置を提供するとともに、加工中及び加工後
のワークに対して有効なコンタミ除去が行われる洗浄方
法を提供すること。 【解決手段】ダイシングマシン10の洗浄装置40にお
いて、洗浄ノズル41を水とエアの混合ノズルとし、混
合ノズルには、水の流路41Aを中心にその円周上に複
数のエアの流路41B、41B、…を形成し、複数のエ
アの流路41B、41B、…を混合ノズルの先端近傍で
前記水の流路41Aに合流させ、合流後の流路の形状を
がラッパ状に広がってなる噴射口41Cとして形成し
た。これにより水の粒子が細かく、また、均一に混合さ
れる。このため、高圧洗浄水を用いることなく有効な洗
浄が行えるので、装置のコストアップを抑えることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体や電子部品
材料等のワークに溝加工や切断加工を行うダイシングマ
シンに関するもので、特にダイシングマシンに設けられ
ているワークの洗浄装置、及び洗浄方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】半導体や電子部品材料等のワークに溝加
工や切断加工を行うダイシングマシンにおいては、高速
で回転するブレードと称する薄型砥石で研削水や冷却水
をかけながらワークを加工する。このダイシングマシン
では、前記ブレードを保持したスピンドルがY軸方向の
インデックス送りとZ軸方向の切込み送りとがなされ、
ワークを載置したワーク加工テーブルがX方向に研削送
りされるようになっている。
【0003】また、このダイシングマシンでは、加工中
に発生する微細な研削粉によるワーク表面や研削溝内の
汚染物(コンタミネータ:以下略してコンタミという)
付着を極度に嫌うため、回転ブレードの近傍に洗浄ノズ
ルを設け、ダイシング中のコンタミ付着を削減し、更に
ダイシング加工終了後のワークをダイシングマシン中に
設けられたスピン洗浄装置に搬入し、ワークを回転させ
ながら洗浄ノズルをワーク面内で揺動させてスピン洗浄
をしていた。この加工中及び加工後の洗浄においては、
約0.2MPaの市水程度の圧力の純水が用いられてい
た。ところが、この従来のダイシングマシンの洗浄装置
では、洗浄水をワーク表面に垂直に噴射していた。この
ためワークに付着しているコンタミが剥がれにくく、ま
た、剥がれても周囲に飛び散りワークを再汚染してい
た。また、スピン洗浄装置では洗浄ノズルが等速で揺動
運動していたので、ワークの周縁部の洗浄が不十分だっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、供給する洗
浄水の圧力を10〜20MPaの高圧にすることが試み
られた。しかし、この洗浄方法では洗浄水供給に用いる
バルブやコネクタやチューブ等の配管部品を全て高圧に
耐えられる仕様のものにしなければならず、コストアッ
プになっていた。この問題を解決するために、特開20
00−306878号公報には、洗浄水と圧力エアとを
混合して供給する技術が記載されている。ところが、こ
の特開2000−306878号公報に開示された装置
では水とエアの混合の仕方が適切でなく、微細なコンタ
ミの除去が不十分であった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、ダイシング装置の洗浄装置において、洗浄水
とエアとが良好に混合され、洗浄力の優れた洗浄ノズル
を有する洗浄装置を提供するとともに、加工中及び加工
後のワークに対して有効なコンタミ除去が行われる洗浄
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1に記載の発明は、回転ブレードで
ワークに溝加工や切断加工を行うダイシングマシンの洗
浄装置において、該洗浄装置の洗浄ノズルは、水とエア
とが供給される混合ノズルであって、該混合ノズルに
は、中心部に水の流路が形成されると共に、その周囲に
複数のエアの流路が形成され、該複数のエアの流路が混
合ノズルの先端近傍で前記水の流路に合流され、合流後
の流路の形状がラッパ状に広がってなる噴射口が形成さ
れていることを特徴としている。この発明によれば、水
の流路を中心にしてその周囲に複数のエアの流路が形成
されているので、水の粒子が細かく、また、均一に混合
される。このため、高圧洗浄水を用いることなく有効な
洗浄が行えるので、装置のコストアップを抑えられる。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、回転ブレ
ードでワークに溝加工や切断加工を行うダイシングマシ
ンの洗浄装置において、該洗浄装置の洗浄ノズルは水と
エアとが供給される混合ノズルであって、該混合ノズル
には、水の流路とエアの流路とが形成され、前記水の流
路がエアの流路に合流され、合流後の流路の内径が合流
前の流路の内径よりも小さく絞られてなる噴射口が形成
されていることを特徴としている。この発明によれば、
水とエアとが混合された後で流路が絞られているので流
速が増し、洗浄効果が高まる。
【0008】更に、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は請求項2の発明において、前記噴射口の断面形状が
星型であることを特徴としている。この発明によれば、
噴射口の断面が星形に形成されているので、不必要な拡
散が抑制されて直進性が向上し、洗浄効果が一層高ま
る。
【0009】請求項4に記載の発明は、回転ブレードで
ワークに溝加工や切断加工を行うダイシングマシンにお
けるワークの洗浄方法において、洗浄水を噴射する前記
請求項1又は請求項2に記載の洗浄ノズルを前記ワーク
に対して任意の角度に傾斜可能に取付け、該洗浄ノズル
から噴射する洗浄水を前記ワークに対して斜めに噴射す
ることを特徴としている。この洗浄方法によれば、洗浄
水がワークに対して斜めに噴射されるので、ワークに付
着しているコンタミが剥がれやすく、また周囲に飛び散
らない。
【0010】請求項5に記載の発明は、回転ブレードで
ワークに溝加工や切断加工を行うダイシングマシンのス
ピン洗浄装置におけるワークの洗浄方法において、回転
するワークの表面に向けて洗浄水を噴射する洗浄ノズル
を配置し、該洗浄ノズルを前記ワークの面内で往復移動
させ、前記移動速度を、前記ワークの周縁部から中心部
に向けて徐々に速くし、前記ワークの中心部から周縁部
に向けて徐々に遅くしたことを特徴としている。この洗
浄方法によれば、回転するワークに対して、洗浄ノズル
の揺動速度をワークの位置に応じて変化させているの
で、ワーク全面に亘って均一な洗浄ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るダイシングマシンの好ましい実施の形態について詳説
する。尚、各図において同一部材には同一の番号又は符
号を付してある。
【0012】先ず最初に、ダイシングマシンの構成につ
いて説明する。図1は本発明に係るダイシングマシンの
外観を示す斜視図である。ダイシングマシン10は、加
工部20、スピン洗浄装置40A、搬送装置50、ロー
ドポート60、の他図示しない顕微鏡、アライメント装
置、モニターテレビ、操作・表示部、表示灯、コントロ
ーラ等から構成されている。加工部20は、ワークに溝
加工や切断加工を行う部分である。スピン洗浄装置40
Aは加工後のワークを洗浄する装置で、ワークを回転さ
せながら洗浄水を噴射してワークに付着しているコンタ
ミを除去する。搬送装置50は、ワークをダイシングマ
シン各部へ搬送する装置で、吸着アーム51を2個有
し、一方の吸着アーム51は加工前及び加工後の洗浄済
みの清浄なワークを搬送し、他方の吸着アーム51は加
工後の未洗浄で汚れたワークを搬送する。ロードポート
60は、多数枚のワークを収納したカセットをダイシン
グマシン外部との間で受渡しを行う部分である。
【0013】顕微鏡はワークのアライメントや加工状態
を評価するために、ワークの表面を観察する部材で、観
察画像はCCDカメラを介してモニターテレビの画面で
観察することができる。アライメント装置はワーク表面
のパターン画像を処理してワークを自動アライメントす
る。操作・表示部にはダイシングマシン10の各部の操
作を行うスイッチや表示手段が設けられている。コント
ローラはダイシングマシン10の各動作をコントロール
する部分で、マイクロプロセッサ、メモリ、及び入出力
回路等で構成され、ダイシングマシン10の架台内部に
格納されている。 表示灯は、ダイシングマシン10の稼
動中、加工終了、待機中、及び警報等を表示するもの
で、離れたところからでも判明できるように高い位置に
設けられている。
【0014】加工部20では、ワークの溝加工や切断加
工を行う回転ブレード21が、互いに対向配置された2
本の高周波モータ内蔵のエアーベアリングスピンドル2
2、22に夫々取付けられ、30,000rpm〜6
0,000rpmの高速で回転されるとともに、不図示
の送り機構によって図の矢印Y方向にインデックス送り
される。 この回転ブレード21は薄い円盤状で、ダイヤ
モンド砥粒やCBN砥粒をニッケルで電着した電着ブレ
ードや、樹脂で結合したレジンブレードが用いられる。
回転ブレード21には研削ノズルから研削水が加工ポイ
ントに供給される。 また、回転ブレード21の近傍には
洗浄ノズルあり、洗浄水が供給される。 Xテーブル30
は、図示しない駆動機構によりX方向に移動される。 X
テーブル30には図示しないθテーブルが載置され、θ
テーブルにはワークテーブル23が連結されている。 加
工されるワークはこのワークテーブル23の上面に吸着
固定され、θテーブルによってθ回転されるとともに、
Xテーブル30によって図の矢印X方向に研削送りされ
るようになっている。
【0015】図2、及び図3には、加工部20の洗浄装
置40、及びスピン洗浄装置40Aで用いられている洗
浄ノズルを示している。先ず図2に示す洗浄ノズル41
を説明する。図2(a)は洗浄ノズル41の側断面図で
あり、図2(b)は図2(a)におけるA−A断面を表
わし、図2(c)及び図2(d)は図2(a)における
B−B断面を表わしている。この洗浄ノズル41は洗浄
水の中に圧縮エアを供給して、水とエアとを混合して噴
射する混合ノズルである。この洗浄ノズル41は図2
(a)、及び図2(b)に示すように、中心に水の流路
41Aが形成され、また水の流路41Aを中心にした円
周上に4個のエアの流路41B、41B、…が形成さ
れ、これら4個のエアの流路41B、41B、…は洗浄
ノズル41の先端近くで水の流路41Aに合流してい
る。更に、合流後の流路は洗浄ノズル41の先端に向け
てラッパ状に広がって噴射口41Cを形成している。図
2(c)は噴射口41Cの断面が円形の場合を表わし、
図2(d)は星型断面の場合を表わしている。
【0016】水の流路41Aは洗浄水供給源70に接続
され、約0.2MPaの市水程度の圧力の純水が200
mL/min程度供給される。エアの流路41B、41
B、…はエア供給源80に接続され、圧力0.4MPa
の窒素ガス(N2 )が供給される。
【0017】この洗浄ノズル41の作用を説明すると、
水の流路41Aの周囲から複数のエアの流路41B、4
1B、…によって窒素ガス(N2 )が供給されるので、
純水と窒素ガス(N2 )とがきめ細かく均一に混ざり合
い、純水が窒素ガス(N2 )によって加速され、その後
に拡散噴射されるので、ワークの洗浄時に微小なコンタ
ミを除去し易い。また、図2(d)に示す噴射口41C
の場合は、不必要な拡散が抑えられ、直進性がよい。
【0018】図3(A)に示す洗浄ノズル41は、エア
の流路41Bに水の流路41Aが合流し、合流後の流路
がエアの流路41Bの内径よりも小径に絞られた噴射口
41Cを形成した混合ノズルである。図3(b)は図3
(A)におけるC−C断面図で、噴射口41Cの断面形
状が円形の場合を表わしている。図3(b)は同じくC
−C断面図で、噴射口41Cの断面形状が星形の場合を
表わしている。この図3に示す洗浄ノズル41も、エア
の流路41Bはエア供給源80に接続されて、圧力0.
4MPaの窒素ガス(N2 )が供給され、水の流路41
Aは洗浄水供給源70に接続されて、約0.2MPaの
市水程度の圧力の純水が200mL/min程度供給さ
れる。
【0019】図3に示す洗浄ノズル41においては、純
水よりも高圧な窒素ガス(N2 )中に純水が混入され、
混入後の流路が図3(b)のように絞られた円形の噴射
口からストレートに噴射するので、ワークの洗浄能力が
向上する。また、図3(C)のように噴射口41Cの断
面形状が星形の場合には、拡散し難いため、直進性が良
好で、ワークの洗浄能力が更に向上するという作用効果
を有している。
【0020】図2又は図3に示すような混合ノズルを用
いた洗浄装置40によれば、洗浄水の圧力を特別高圧に
しなくても、市水程度の圧力の純水と、通常工場のコン
プレッサで昇圧される程度の圧力の窒素ガス(N2 )と
を混合しただけで、ワークに付着したコンタミを十分除
去することが可能で、高圧配管部材を使用しないのでマ
シンコストの増大を招くことがない。尚、洗浄水には純
水を用い、圧縮エアとして窒素ガス(N2 )を用いた
が、これはワークが半導体ウエーハのような場合であっ
て、ワークの種類によって経済性等を加味した適宜な洗
浄水及びエアを用いればよい。
【0021】図4は、加工部20で加工中のワークの洗
浄方法を示す図である。図4に示すように、回転ブレー
ド21がスピンドル22の先端に取付けられて、高速で
回転している。ワークWはダイシングシートSを介して
ワークテーブル23に載置され、X方向に研削送りされ
る。回転ブレード21は、前方と下方が開口されたフラ
ンジカバー24で囲われており、フランジカバー24に
設けられた研削ノズルから研削水が回転ブレード21の
刃先に供給される。また、回転ブレード21を前後で挟
み込むように配置された冷却ノズル26、26からは冷
却水が供給され、回転ブレード21に生ずる加工熱を冷
却している。また、回転ブレード21の近傍には洗浄装
置40が設けられている。 この洗浄装置40ではフラン
ジカバー24の研削水の下流側に、上下調整手段42及
び傾斜調整手段43を介して洗浄ノズル41が取付けら
れている。この洗浄ノズル41は、上下調整手段42に
よって適宜の高さに調整されるとともに、傾斜調整手段
43によってワークWに対して傾斜して取付けられてい
る。
【0022】洗浄ノズル41をこのように傾斜させて取
付け、ワークWの面に対して洗浄水を傾けて噴射する。
洗浄水がワークWの面に対して斜めから噴射されるの
で、付着していたコンタミが剥離し易く、また剥離した
コンタミが一方向に吹き飛ばされるので、ワークWの洗
浄ポイントの周囲を再汚染することがない。また、ワー
クWの加工中常時洗浄水を噴射しているので、加工で発
生するコンタミがワークWの面に付着する暇もなく流し
去られる。更に、洗浄ノズル41には前記図2、及び図
3に示した混合ノズルを用い、洗浄水と圧縮エアとを混
合して噴射することにより、洗浄効果が一層高まる。
【0023】図5、図6、及び図7は、ダイシングマシ
ン10のスピン洗浄装置40Aにおける洗浄方法を説明
するものである。図5、図6に示すように、スピン洗浄
装置40Aでは、図示しない洗浄槽内でスピンテーブル
47が不図示のモータによって回転される軸47Aに取
付けられ、約3,000rpmの速度で回転される。ス
ピンテーブル47にはダイシングシートSを介してワー
クWが吸着されている。ワークWの上方には洗浄ノズル
41が、上下調整手段42及び傾斜調整手段43を介し
てアーム44に取付けられている。アーム44はモータ
46で一定角度往復回転される回転シャフト45に接続
されている。洗浄ノズル41は上下調整手段42によっ
て適宜の高さに調整されるとともに、傾斜調整手段43
によってワークWに対して傾斜して、洗浄水の噴射中心
とワークWの中心とが一致するように取付けられてい
る。この状態で洗浄ノズル41はワークWの周縁から中
心を経由して反対側の周縁までの間を往復揺動する。
【0024】図7は、洗浄ノズル41の揺動におけるモ
ータ46の回転角と角速度との関係を説明するグラフで
ある。従来のスピン洗浄装置においては、ノズルの揺動
速度は一定速度であったため、ワークの中心部から外周
になるに従ってワーク回転における周速が早くなるの
で、ワークの周縁部分に近づくほどコンタミが落ち難か
った。本発明では、図7に示すように、ワークWの中心
位置における洗浄ノズル41の揺動角度(θ)を0とし
た時に、角速度(ω)の値は、ワークWの周縁部での揺
動角度(−θm 、θm )に近づくに従って小さくなるよ
うにしている。これにより、ワークWの全面に亘り均一
な洗浄が施される。 ここでも洗浄ノズル41には前記図
2、及び図3に示した混合ノズルを用い、洗浄水と圧縮
エアとを混合して噴射することにより、洗浄効果が一層
高まる。
【0025】尚、ダイシングマシン10全体の動作につ
いては既知であるので、説明は省略する。また、本実施
の形態では加工部20の回転ブレード21の近傍に設け
た洗浄ノズル41の取付け位置は、研削水の下流側とし
たが、これに限らず、適宜の位置に取付けることができ
る。 更に、洗浄ノズル41の傾斜方向も研削ライン方向
に限らず種々の変形が可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ダ
イシングマシンの洗浄装置に用いられている洗浄ノズル
は、水と圧縮エアとが適切に混合されるノズル形状とな
っているので、研削によってワークに付着するコンタミ
を効率よく除去できる。このため、高圧洗浄水を用いる
ことなく有効な洗浄が行えるので、装置のコストアップ
を抑えられる。
【0027】また、本発明の洗浄方法によれば、洗浄水
がワークに対して斜めに噴射されるので、ワークに付着
しているコンタミが剥がれやすく、また周囲に飛び散っ
て再汚染することがない。更に、スピン洗浄装置では回
転するワークに対して、洗浄ノズルの揺動速度をワーク
の位置に応じて変化させる方法をとっているので、ワー
ク全面に亘って均一な洗浄ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイシングマシンの外観を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態に係る洗浄装置の洗浄ノズ
ルを説明する断面図
【図3】洗浄ノズルの別の発明を説明する断面図
【図4】加工中のワークの洗浄方法を説明する正面図
【図5】スピン洗浄装置における洗浄方法を説明する側
面図
【図6】スピン洗浄装置における洗浄方法を説明する平
面図
【図7】スピン洗浄装置における洗浄方法を説明するグ
ラフ
【符号の説明】
10…ダイシングマシン、21…回転ブレード、40…
洗浄装置、40A…スピン洗浄装置、41…洗浄ノズル
(混合ノズル)、41A…水の流路、41B…エアの流
路、41C…噴射口、70…洗浄水供給源、80…エア
供給源、S…ダイシングシート、W…ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 貴幸 東京都三鷹市下連雀9丁目7番1号 株式 会社東京精密内 Fターム(参考) 3B201 AA01 AA46 AB33 BB38 BB90 BB92 BB99 3C069 AA01 BA04 CA03 CA05 DA06 DA07 4F033 QA09 QB02Y QB03X QB12Y QB15X QD14 QF07Y

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ブレードでワークに溝加工や切断加工
    を行うダイシングマシンの洗浄装置において、 該洗浄装置の洗浄ノズルは、水とエアとが供給される混
    合ノズルであって、 該混合ノズルには、中心部に水の流路が形成されると共
    に、その周囲に複数のエアの流路が形成され、該複数の
    エアの流路が混合ノズルの先端近傍で前記水の流路に合
    流され、合流後の流路の形状がラッパ状に広がってなる
    噴射口が形成されていることを特徴とするダイシングマ
    シンの洗浄装置。
  2. 【請求項2】回転ブレードでワークに溝加工や切断加工
    を行うダイシングマシンの洗浄装置において、 該洗浄装置の洗浄ノズルは水とエアとが供給される混合
    ノズルであって、 該混合ノズルには、水の流路とエアの流路とが形成さ
    れ、前記水の流路がエアの流路に合流され、合流後の流
    路の内径が合流前の流路の内径よりも小さく絞られてな
    る噴射口が形成されていることを特徴とするダイシング
    マシンの洗浄装置。
  3. 【請求項3】前記噴射口の断面形状が星型であることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載のダイシングマ
    シンの洗浄装置。
  4. 【請求項4】回転ブレードでワークに溝加工や切断加工
    を行うダイシングマシンにおけるワークの洗浄方法にお
    いて、 洗浄水を噴射する前記請求項1又は請求項2に記載の洗
    浄ノズルを前記ワークに対して任意の角度に傾斜可能に
    取付け、該洗浄ノズルから噴射する洗浄水を前記ワーク
    に対して斜めに噴射することを特徴とするダイシングマ
    シンにおけるワークの洗浄方法。
  5. 【請求項5】回転ブレードでワークに溝加工や切断加工
    を行うダイシングマシンのスピン洗浄装置におけるワー
    クの洗浄方法において、 回転するワークの表面に向けて洗浄水を噴射する洗浄ノ
    ズルを配置し、該洗浄ノズルを前記ワークの面内で往復
    移動させ、前記移動速度を、前記ワークの周縁部から中
    心部に向けて徐々に速くし、前記ワークの中心部から周
    縁部に向けて徐々に遅くしたことを特徴とするダイシン
    グマシンのスピン洗浄装置におけるワークの洗浄方法。
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