JP2003202073A - 車両用変速機判断装置 - Google Patents

車両用変速機判断装置

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JP2003202073A
JP2003202073A JP2002002177A JP2002002177A JP2003202073A JP 2003202073 A JP2003202073 A JP 2003202073A JP 2002002177 A JP2002002177 A JP 2002002177A JP 2002002177 A JP2002002177 A JP 2002002177A JP 2003202073 A JP2003202073 A JP 2003202073A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ABS等のシステムへ正確な変速機種類の情
報を伝達することができる車両用変速機判断装置を提供
することにある。 【解決手段】 内燃機関の出力する回転数を変速して車
軸に伝達する車両の変速機の種類を判断する車両用変速
機判断装置において、内燃機関の出力トルクを検出する
トルク検出手段と、車両の前後加速度を検出する前後加
速度検出手段と、内燃機関の出力トルクに基づき、車両
の前後加速度を推定する前後加速度推定手段と、を備
え、前後加速度推定手段で推定された車両の前後加速度
に対して、前後加速度検出手段で検出された車両の前後
加速度が大きい場合に、トルクコンバータ付きの自動変
速機であると判断することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用制御装置に
おいて車両用変速機の種類を自動的に判別する車両用変
速機判断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両には、前後方向の力を制御す
るアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)やトラ
クションコントロール(TCS)、あるいは制動力によ
るヨーコントロール装置であるビークル・ダイナミック
ス・コントロール(VDC)等の制御システムが用いら
れている。そして、このような制御システムでは、車両
に搭載される変速機の種類に応じて最適な制御を行うた
めに、車両に搭載された変速機の種類によって、パラメ
ータや制御内容を切り替える等の処理がなされている。
【0003】そこで、車両に搭載された変速機の種類を
識別できるデータを上記制御システムに送るための変速
機種類を自動的に判別する方法として、例えば、次のよ
うなものがある。即ち、コントローラを有する変速機
(自動変速機)を搭載した車両(AT車、CVT車等)
の場合、コントローラから通信データが出力されること
から、そのコントローラから出力される通信データの有
無により、自動変速機(AT又はCVT)であるか、手
動変速機(MT)であるかを判別していた。さらに、自
動変速機(AT又はCVT)と判断した場合には、コン
トローラとの通信データに含ませた識別用データにより
ATであるかCVTであるかを識別することで車両に搭
載された変速機の種類を自動的に判別していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の変速機種類の自動判別装置では、初回のイグニッシ
ョンON時に通信データの有無を判別してその判別結果
を記憶した後その判別結果が更新されない構成となって
いる。それゆえ、AT車又はCVT車である場合に、変
速機種類の判別時に自動変速機のコントローラの通信線
が外れていると、自動変速機であっても、通信がないこ
とから手動変速機と誤って判別してしまう。従って、そ
の誤ったデータを受取ったABS等のシステムでは、適
切なパラメータや制御内容への切り替えがされずに、車
両の適切な制御を行うことができないという問題があっ
た。
【0005】そこで、本発明は、上記課題を有利に解決
して、ABS等のシステムへ正確な変速機種類の情報を
伝達することができる車両用変速機判断装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】請
求項1に記載の発明の車両用変速機判断装置は、内燃機
関の出力する回転数を変速して車軸に伝達する車両の変
速機がトルクコンバータ付きの自動変速機であることを
判断する車両用変速機判断装置において、前記内燃機関
の出力トルクを検出するトルク検出手段と、前記車両の
前後加速度を検出する前後加速度検出手段と、前記内燃
機関の出力トルクに基づき、前記車両の前後加速度を推
定する前後加速度推定手段と、を備え、前記前後加速度
推定手段で推定された車両の前後加速度に対し、前記前
後加速度検出手段で検出された車両の前後加速度が大き
い場合に、トルクコンバータ付きの自動変速機であると
判断することを特徴とするものである。
【0007】請求項1記載の発明にあっては、トルク検
出手段で、内燃機関の出力トルクが検出され、前後加速
度検出手段で、車両の前後加速度が検出され、前後加速
度推定手段で、内燃機関の出力トルクに基づいて車両の
前後加速度が推定される。そして、前後加速度推定手段
で推定された車両の前後加速度に対して、前記前後加速
度検出手段で検出された車両の前後加速度が大きい場合
に、トルクコンバータ付きの自動変速機であると判断す
る。
【0008】従って、請求項1記載の発明によれば、前
後加速度推定手段で推定された車両の前後加速度に対し
て、前後加速度検出手段で検出された車両の前後加速度
が大きい場合には、トルクコンバータの作用によって手
動変速機と異なる加速度が発生していることから、これ
により、トルクコンバータ付きの変速機であると判断で
きる。従って、初回のイグニッションONの直後であって
も、自動変速機であることが判断できるので、正確な変
速機種類の情報をABS等のシステムに伝達できる。そ
れゆえ、ABS等のシステムでは、適切なパラメータや
制御内容への切り替えが可能となり、変速機種類に応じ
た車両の適切な制御を行うことができる。
【0009】また、請求項2記載の発明の車両用変速機
判断装置は、内燃機関の出力する回転数を変速して車軸
に伝達する車両の変速機がトルクコンバータ付きの自動
変速機であることを判断する車両用変速機判断装置にお
いて、前記変速機の入力側の回転数を検出する入力側回
転数検出手段と、前記変速機の出力側の回転数を検出す
る出力側回転数検出手段と、を備え、前記入力側の回転
数と、前記出力側の回転数との偏差が所定値より大きい
場合に、トルクコンバータ付きの自動変速機であると判
断することを特徴とするものである。
【0010】請求項2記載の発明にあっては、変速機の
入力側の回転数と変速機の出力側の回転数との偏差が所
定値より大きい場合(トルクコンバータのスリップ時)
に、トルクコンバータ付きの変速機と判断する。従っ
て、請求項2記載の発明によれば、車両の変速機が自動
変速機である場合にそのコントローラの結線が外れてい
ても、自動変速機であると判断できるので、手動変速機
であると誤判断することを防止することができる。それ
ゆえ、正確な変速機種類の情報をABS等のシステムに
伝達できるから、ABS等のシステムでは、適切なパラ
メータや制御内容への切り替えが可能となり、変速機種
類に応じた車両の適切な制御を行うことができる。
【0011】請求項3記載の発明の車両用変速機判断装
置は、内燃機関の出力する回転数を変速して車軸に伝達
する車両の変速機が有段式の自動変速機であること判断
する車両用変速機判断装置において、前記内燃機関の出
力トルクを検出するトルク検出手段を備え、前記内燃機
関の出力トルクの単位時間あたりの変化量が所定値以上
の場合に、有段式の自動変速機であると判断することを
特徴とするものである。
【0012】請求項3記載の発明によれば、内燃機関の
出力トルクの単位時間あたりの変化量が所定値以上の場
合、即ち、変速時の内燃機関の出力トルクの変化が大き
い場合に、有段式の自動変速機であると判断できる。即
ち、有段式の自動変速機を搭載する車両の場合、変速時
に内燃機関と協調制御を行い内燃機関の出力トルクの低
減制御が行われることから、かかる内燃機関の出力トル
クの低減状態を検出することで、車両の変速機が有段式
の自動変速機であることを確実に判断できる。
【0013】従って、車両の変速機が有段の自動変速機
である場合にそのコントローラの結線が外れていても、
手動変速機であると誤判断することを防止することがで
き、正確な変速機種類の情報をABS等のシステムに伝
達できるから、ABS等のシステムでは、適切なパラメ
ータや制御内容への切り替えが可能となり、変速機種類
に応じた車両の適切な制御を行うことができる。
【0014】請求項4記載の発明の車両用変速機判断装
置は、内燃機関の出力する回転数を変速して車軸に伝達
する車両の変速機が無段式の自動変速機であること判断
する車両用変速機判断装置において、前記変速機の入力
側の回転数を検出する入力側回転数検出手段と、前記変
速機の出力側の回転数を検出する出力側回転数検出手段
と、を備え、前記入力側の回転数と前記出力側の回転数
との比又は偏差の単位時間当たりの変化量が所定値より
小さい場合に、無段式の自動変速機であると判断するこ
とを特徴とするものである。
【0015】ところで、無段式の自動変速機以外の変速
機を搭載する車両(例えばMT車、AT車)において
は、車両速度の上昇に伴い、変速機の入力側の回転数と
変速機の出力側の回転数との比又は偏差が不連続で変化
するが、この一方、無段式の自動変速機を搭載する車両
では、変速機の入力側の回転数と変速機の出力側の回転
数との比又は偏差が連続的に変化する。
【0016】従って、請求項4記載の発明によれば、入
力側の回転数と出力側の回転数との比又は偏差の単位時
間当たりの変化量が所定値より小さい場合に、内燃機関
の出力する回転数が連続的に変化していることを判断で
きるので、これにより、無段式の自動変速機であること
が判断できる。それゆえ、コントローラを有する自動変
速機である場合に、そのコントローラの結線が外れてい
ても、手動変速機であると誤判断することを防止するこ
とができるとともに、有段式の自動変速機(AT)と無
段式の自動変速機(CVT)との区別ができる。これに
より、正確な変速機種類の情報をABS等のシステムに
伝達できるので、ABS等のシステムでは、適切なパラ
メータや制御内容への切り替えが可能となり、変速機種
類に応じた車両の適切な制御を行うことができる。
【0017】請求項5記載の発明の車両用変速機判断装
置は、請求項1から請求項4までの何れかに記載の発明
において、前記変速機が、自動変速機であってデータを
出力するデータ出力手段を備えるものであるときに、車
両用変速機判断装置で自動変速機であると判断しても前
記変速機からの前記データが入力されない場合には、前
記変速機からの通信の異常であると判断することを特徴
とするものである。
【0018】請求項5記載の発明によれば、自動変速機
であると判断した場合であっても、変速機からデータが
出力されない場合には、変速機のコントローラからの通
信に異常が発生していると判断するから、車両の変速機
が有段の自動変速機である場合にそのコントローラの結
線が外れていても、誤って手動変速機と判断することな
く、変速機のコントローラの接続不良等の通信異常の発
生を検出して、運転者等に警報することができる。
【0019】請求項6記載の発明の車両用変速機判断装
置は、内燃機関の出力する回転数を変速して車軸に伝達
する車両の変速機が手動変速機であることを判断する車
両用変速機判断装置において、前記内燃機関と前記車軸
との間に介挿されて前記内燃機関の出力を断接可能なク
ラッチの前記断接を検出する断接検出手段を備え、前記
断接検出手段で前記クラッチの断接を検出した場合に、
手動変速機であると判断することを特徴とするものであ
る。
【0020】請求項6記載の発明によれば、手動変速機
が搭載された車両では、車両が発進するまでの間に、必
ずクラッチの断接操作をする必要があることから、その
クラッチの断接を一度でも検出した場合に手動変速機で
あること判断することにより、手動変速機を搭載する車
両である場合にその特定を確実なものとすることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を実
施例によって、図面に基づき詳細に説明する。図1は、
本発明の車両用変速機判断装置の一実施例である自動車
用変速機判断装置において変速機種類を判別する処理手
順を示すフローチャート、図2は、本実施例の自動車用
変速機判断装置において変速機の通信異常を判断する処
理手順を示すフローチャートである。
【0022】本実施例の自動車用変速機判断装置は、車
両としての自動車のエンジン(内燃機関)の出力する回
転数を変速して車軸に伝達する自動車用変速機の種類
(MT、AT又はCVT)を判断するものである。そし
て、この自動車用変速機判断装置は、エンジンの出力ト
ルクを検出するトルク検出手段と、自動車の前後加速度
を検出する前後加速度検出手段と、変速機の入力側の回
転数を検出する入力側回転数検出手段と、変速機の出力
側の回転数を検出する出力側回転数検出手段とを備えて
いる。それら検出手段はそれぞれ、自動車の所定位置に
取り付けられた図示しない各種センサ(エンジンの出力
トルク測定用センサ、前後加速度センサ、回転数測定用
センサ、車輪速センサ)で構成される。なお、ここにお
ける各種センサには汎用品が用いられる。
【0023】上記各種センサによれば、トルク検出手段
を構成するエンジンの出力トルク測定用センサでエンジ
ンの出力トルクTeが、前後加速度検出手段を構成する前
後加速度センサで自動車の前後加速度Gが、入力側回転
数検出手段を構成する回転数測定用センサで変速機の入
力側回転数としてのエンジン回転数Neが、車輪速センサ
で変速機の出力側回転数としての駆動輪回転数(左右平
均)Ndがそれぞれ検出される。
【0024】そして、本実施例の自動車用変速機判断装
置において変速機種類を判別する処理手順として、図1
に示すフローチャートの処理がなされる。即ち、自動車
のイグニッションキーがONされた時に、フローチャート
の処理を開始する。このフローチャートでは、先ず、ス
テップS1の処理が行われる。このステップS1で、従来一
般的に行われていた変速機種類を自動的に判別する方法
と同様に、AT又はCVTである場合にその変速機が有
するコントローラからの通信データに含まれているAT
とCVTとを識別する識別データによって、ATからの
通信データの有無を判断する。
【0025】そして上記ステップS1で、ATからの通信
データが有ると判断した場合には、ステップS2に進み、
変速機の種類をATと判定して本フローチャートの処理
を終了する。この一方、ステップS1で、ATからの通信
データが無いと判断した場合には、ステップS3に進み、
CVTからの通信データの有無を判断する。この結果、
このステップS3で、CVTからの通信データが有ると判
断した場合には、ステップS4に進み、このステップS4
で、変速機の種類をCVTと判定して本フローチャート
の処理を終了する。この一方、ステップS3で、CVTか
らの通信データが無いと判断した場合には、ステップS5
に進む。
【0026】そして、上記ステップS5に進むと、このス
テップS5とこれに続くステップS6とで、変速機が、コン
バータ付きの自動変速機であるか否かを判断する。ここ
では、先ず、前後加速度推定手段としてのステップS5
で、次に示す(1)式に、前述のトルク検出手段で検出
したエンジンの出力トルクTeの値を代入して、自動車の
前後加速度Geの値を推定する。
【数1】 ここで、(1)式中、Nt,Nf,R,Wは自動車諸元であ
り、Ntは、1速ギア比(トランスミッション減速比)、
Nfは、ファイナルギア比(ファイナルドライブ減速
比)、Rは、タイヤ半径、Wは、自動車重量をそれぞれ
示し、それら自動車諸元の値は(1)式に予め代入され
る。
【0027】次に、ステップS6で、発進速度の時(1速
で走行できる速度以下の時)に、前述の前後加速度検出
手段で検出した自動車の前後加速度Gの値が、先のステ
ップS5で推定した自動車の前後加速度Geの値よりも大き
いか(G>Ge)否かを判断する。その結果、ステップS6
で、前後加速度Gの値が前後加速度Geの値よりも大きい
(G>Ge)と判断した場合には、ステップS7に進む。こ
の一方、ステップS6で、前後加速度Gの値が前後加速度
Geの値よりも大きくない(G≦Ge)と判断した場合に
は、ステップS8に進む。そして、ステップS8に進むと、
このステップS8とこれに続くステップS9とで、さらに、
自動車用変速機がトルクコンバータ付きの自動変速機で
あるか否かを、上記ステップS5,S6と異なる方法で判断
する。
【0028】ここでは、先ず、ステップS8で、前述の入
力側回転数検出手段で検出されたエンジン回転数Neの値
から推定駆動輪回転数Ndeを以下に示す(2)式を用い
て算出する。なお、上記(1)式と同様に、ここでも、
Ntはトランスミッション減速比、Nfはファイナルドライ
ブ減速比をそれぞれ示している。
【数2】
【0029】次に、ステップS9で、先のステップS8で算
出した推定駆動輪回転数Ndeの値と、出力側回転数検出
手段で検出された駆動輪回転数Ndの値とを比較する。そ
の結果、Nde > Ndであると判断した場合には、ステッ
プS7に進む。この一方、Nde> Nd でない(Nde ≦ Nd)
と判断した場合には、ステップS10に進み、ステップS10
で、変速機の種類をMTと判定して、本フローチャートの
処理を終了する。
【0030】また、先に述べたように、ステップS6又は
ステップS9からステップS7に進む場合、自動車用変速機
がトルクコンバータ付きの自動変速機である可能性が高
いが、誤判断を確実に防止するために、ステップS7で、
MTにおけるクラッチ操作による入力信号の有無を判断す
る。その結果、入力信号が有ると判断した場合には、前
述のステップS10に進み、変速機の種類をMTと判定し
て、本フローチャートの処理を終了する。
【0031】その一方、上記ステップS7で、クラッチ操
作による入力信号が無いと判断した場合には、ステップ
S11に進み、入力側回転数検出手段で検出されたエンジ
ン回転数Neの値の変化が連続的であるか否かを判断す
る。このステップS11で、エンジン回転数Neの値の変化
が連続的である場合には、前述のステップS4に進み、変
速機の種類をCVTと判定して本フローチャートの処理
を終了する。この一方、このステップS11で、エンジン
回転数Neの変化が連続的でないと判断した場合には、前
述のステップS2に進み、変速機の種類をATと判定して
本フローチャートの処理を終了する。
【0032】なお、上記ステップS11では、エンジン回
転数Neと駆動輪回転数Ndとの比の単位時間当たりの変化
量を算出し、その変化量が、予め設定した所定値より小
さいと判断した場合に、エンジン回転数Neの変化が連続
的であると判断し、それ以外の場合に、エンジン回転数
Neの変化が連続的でないと判断する。また、エンジン回
転数Neと駆動輪回転数Ndとの比によりエンジン回転数が
連続的であるか否かを判断する代わりに、エンジン回転
数Neと駆動輪回転数Ndとの偏差を求めることでエンジン
回転数の変化が連続的であるか否かを判断することもで
きる。
【0033】さらに、本実施例の自動車用制御装置で
は、上述のようにして図1に示すフローチャートの処理
により、変速機の種類をMT、AT又はCVTと判定し
てそのフローチャートの処理を終了すると、次に、図2
に示す、変速機の通信異常を判断するフローチャートの
処理を開始する。
【0034】図2に示すフローチャートでは、先ず、ス
テップS21で、上記図1に示すフローチャートの処理に
よる変速機種類の判定結果を読み込んでその変速機種類
を判別する。その結果、変速機種類が、ATである場合
にはステップS23に進み、またCVTである場合にはス
テップS24に進むが、MTと判断した場合には、本フロ
ーチャートの処理を終了する。
【0035】そして、ステップS21からステップS22に進
むと、このステップS22で、ATの具えるコントローラ
からの通信データの有無を判断し、通信データ有りと判
断した場合には、コントローラの通信の異常が発生して
いないことから、本フローチャートの処理を終了する。
この一方、ステップS22で、通信データ無しと判断した
場合には、ステップS24に進み、このステップS24で、A
Tの具えるコントローラの通信の異常と判断して、本フ
ローチャートの処理を終了する。
【0036】また、ステップS21からステップS23に進む
と、このステップS23で、CVTの具えるコントローラ
からの通信データの有無を判断し、通信データ有りと判
断した場合には、通信異常が発生してないことから、本
フローチャートの処理を終了する。この一方、ステップ
S23で、通信データ無しと判断した場合には、ステップS
25に進み、このステップS25で、CVTの具えるコント
ローラの通信の異常と判断して、本フローチャートの処
理を終了する。
【0037】上述のようにして、図2に示すフローチャ
ートの処理により、ステップS22又はステップS23で、コ
ントローラからの通信データの有無を判断することで、
変速機が自動変速機であってデータを出力するデータ出
力手段としてのコントローラを備えるものであるか否か
を判断し、変速機からの通信データが入力されない場合
に、ステップS24又はステップS25で、変速機のコントロ
ーラの通信の異常と判断する。
【0038】これにより、上記ステップS24又はステッ
プS25で、AT又はCVTの通信の異常を判断した場合
には、例えば、AT又はCVTの通信の異常を知らせる
ために自動車に設けたランプを点滅させる等により、自
動車の運転者等に変速機の通信異常を警報することがで
きる。
【0039】かかる構成の本実施例の自動車用変速機判
断装置にあっては、前後加速度推定手段(図1中ステッ
プS5)で推定された自動車の前後加速度Geに対して、前
後加速度検出手段で検出された自動車の前後加速度Gが
大きい場合には、トルクコンバータの作用によってMTと
異なる加速度が発生していることから、かかる場合にト
ルクコンバータ付きの変速機であると判断する(図1中
ステップS6)。
【0040】従って、本実施例の自動車用変速機判断装
置によれば、自動車用変速機が自動変速機(AT又はC
VT)である場合にそのコントローラの結線が外れてい
ても、AT又はCVTであることを判断でき、MTであ
ると誤判断することを防止することができる。これによ
り、正確な変速機種類の情報をABS等のシステムに伝
達できるから、ABS等のシステムでは、適切なパラメ
ータや制御内容への切り替えが可能となり、変速機種類
に応じた適切な制御を行うことができる。
【0041】しかも、本実施例の自動車用変速機判断装
置にあっては、エンジン回転数Neと駆動輪回転数(左右
平均)Ndとの偏差が所定値(推定駆動輪回転数Nde)よ
り大きい場合(トルクコンバータのスリップ時)に、ト
ルクコンバータ付きの変速機と判断する(図1中ステッ
プS9)。これにより、上述の効果に加えて、トルクコン
バータ付きの変速機であるか否かをより確実に判断でき
る。
【0042】さらに、本実施例では、図1中ステップS1
1において、エンジン回転数Neと駆動輪回転数Ndとの比
の単位時間当たりの変化量を算出し、その変化量が、予
め設定した所定値より小さいと判断した場合に、エンジ
ン回転数Neの変化が連続的であると判断し、それ以外の
場合に、エンジン回転数Neの変化が連続的でないと判断
する。
【0043】ところで、AT車又はMT車の場合には、
自動車速度の上昇に伴い、ギア比が不連続で変化するた
めにエンジン回転数は鋸刃状に変化する一方、CVT車
の場合には、エンジン回転数は連続的に変化し、駆動輪
回転数(駆動輪速)Ndと変速機の出力回転数との関係も
連続的なものとなる。このことから、上述のようにし
て、ステップS11でエンジン回転数Neの変化が連続的で
あるか否かを判断することにより、CVT車であるか否
かを確実に判断できる。
【0044】また、図1中ステップS7で、クラッチの断
接操作による入力信号を検出した場合に手動変速機であ
ると判断する。これにより、MT車では、必ずクラッチ
の断接操作をする必要があることから、クラッチの断接
操作による入力信号を検出することで、手動変速機であ
ることを確実に特定できる。
【0045】また、本実施例の自動車用変速機判断装置
では、図2に示すフローチャートの処理を行うことによ
り、上記図1に示すフローチャートの処理を行った結
果、自動車用変速機が自動変速機であると判断しても、
変速機からの通信データが入力されない場合には、変速
機からの通信の異常であると判断する(図2中ステップ
S21〜ステップS25)。これにより、車両用変速機が自動
変速機(AT又はCVT)である場合にそのコントロー
ラの結線が外れていても、誤って手動変速機と判断する
ことなく、変速機のコントローラの接続不良等の通信異
常の発生を検出して、運転者等に警報することができ
る。
【0046】以上、図示例に基づき説明したが、本発明
は、上記実施例のものに限れるものではない。例えば、
上記実施例においては、図1中ステップS11で、エンジ
ン回転数Neの値の変化により、ATとCVTとを判別し
ているが、これに代えてステップS11で以下のような処
理を行うこととしても良い。即ち、エンジントルクTeの
単位時間あたりの変化量が所定以上の場合(変速時の内
燃機関の出力トルクの変化が大きい場合)に、ステップ
S2に進みATであると判断し、そうでない場合に、ステ
ップS4に進みCVTであると判断する。このようにすれ
ば、AT車の場合、変速時に内燃機関と協調制御を行い
内燃機関の出力トルクの低減制御が行われることから、
かかる内燃機関の出力トルクの低減状態を検出すること
で、車両用変速機がATであることを確実に判断でき
る。
【0047】なお、トルクコンバータ付きの自動変速機
であることを判断するために用いられる自動車諸元は、
上記実施例における自動車諸元に限られず、本発明では
内燃機関の出力軸から車軸までの動力伝達系及びタイヤ
半径で決定されることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両用変速機判断装置の一実施例で
ある自動車用変速機判断装置において変速機種類を判別
する処理手順を示すフローチャートである。
【図2】 上記実施例の自動車用変速機判断装置におい
て変速機の通信異常を判断する処理手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
G 検出される自動車の前後加速度 Ge 推定される自動車の前後加速度 Ne エンジン回転数 Nd 駆動輪回転数(左右平均) Nde 推定駆動輪回転数 Nf ファイナルギア比(ファイナルドライブ減速比) Nt 1速ギア比(トランスミッション減速比) Te エンジントルク R タイヤ半径 W 自動車重量

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の出力する回転数を変速して車
    軸に伝達する車両の変速機がトルクコンバータ付きの自
    動変速機であることを判断する車両用変速機判断装置に
    おいて、 前記内燃機関の出力トルクを検出するトルク検出手段
    と、 前記車両の前後加速度を検出する前後加速度検出手段
    と、 前記内燃機関の出力トルクに基づき、前記車両の前後加
    速度を推定する前後加速度推定手段と、を備え、 前記前後加速度推定手段で推定された車両の前後加速度
    に対して、前記前後加速度検出手段で検出された車両の
    前後加速度が大きい場合に、トルクコンバータ付きの自
    動変速機であると判断することを特徴とする車両用変速
    機判断装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の出力する回転数を変速して車
    軸に伝達する車両の変速機がトルクコンバータ付きの自
    動変速機であることを判断する車両用変速機判断装置に
    おいて、 前記変速機の入力側の回転数を検出する入力側回転数検
    出手段と、 前記変速機の出力側の回転数を検出する出力側回転数検
    出手段と、を備え、 前記入力側の回転数と、前記出力側の回転数との偏差が
    所定値より大きい場合に、トルクコンバータ付きの自動
    変速機であると判断することを特徴とする車両用変速機
    判断装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の出力する回転数を変速して車
    軸に伝達する車両の変速機が有段式の自動変速機である
    こと判断する車両用変速機判断装置において、 前記内燃機関の出力トルクを検出するトルク検出手段を
    備え、 前記内燃機関の出力トルクの単位時間あたりの変化量が
    所定値以上の場合に、有段式の自動変速機であると判断
    することを特徴とする車両用変速機判断装置。
  4. 【請求項4】 内燃機関の出力する回転数を変速して車
    軸に伝達する車両の変速機が無段式の自動変速機である
    こと判断する車両用変速機判断装置において、 前記変速機の入力側の回転数を検出する入力側回転数検
    出手段と、 前記変速機の出力側の回転数を検出する出力側回転数検
    出手段と、を備え、 前記入力側の回転数と前記出力側の回転数との比又は偏
    差の単位時間当たりの変化量が所定値より小さい場合
    に、無段式の自動変速機であると判断することを特徴と
    する車両用変速機判断装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までの何れかに記
    載の発明において、 前記変速機が、自動変速機であってデータを出力するデ
    ータ出力手段を備えるものであるときに、車両用変速機
    判断装置で自動変速機であると判断しても前記変速機か
    らの前記データの入力が無い場合には、前記変速機から
    の通信の異常であると判断することを特徴とする車両用
    変速機判断装置。
  6. 【請求項6】 内燃機関の出力する回転数を変速して車
    軸に伝達する車両の変速機が手動変速機であることを判
    断する車両用変速機判断装置において、 前記内燃機関と前記車軸との間に介挿されて前記内燃機
    関の出力を断接可能なクラッチの前記断接を検出する断
    接検出手段を備え、 前記断接検出手段で前記クラッチの断接を検出した場合
    に、手動変速機であると判断することを特徴とする車両
    用変速機判断装置。
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