JP2003200815A - シートベルト補助装置 - Google Patents

シートベルト補助装置

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JP2003200815A
JP2003200815A JP2001400053A JP2001400053A JP2003200815A JP 2003200815 A JP2003200815 A JP 2003200815A JP 2001400053 A JP2001400053 A JP 2001400053A JP 2001400053 A JP2001400053 A JP 2001400053A JP 2003200815 A JP2003200815 A JP 2003200815A
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seat
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Mayumi Tagami
真由美 田上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートベルト着用時の妊婦等に対する腹部の
圧迫を軽減する 【解決手段】 シート1に着座している妊婦7の腹部の
前を左右に延びて該腹部の前方への移動を拘束する横ベ
ルト部3aを有するシートベルト装置と共に用いられる
シートベルト補助装置であって、シートクッション1a
の左右に配置された一対のベルト支持体11を備え、該
ベルト支持体11により、シートクッション1aの前端
から後方に向けて該シートクッション1aの前後方向長
の2/3の位置より前方で上記横ベルト部3aを後方か
ら支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のシートベ
ルト装置と共に用いられるシートベルト補助装置であっ
て、主として妊婦が自動車のシートに着座している場合
に好適に使用することのできるシートベルト補助装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のシートには、車両衝突時等に乗
員を保護するためのシートベルト装置が設置されてい
る。かかるシートベルト装置としては、従来、例えば3
点式と称されるシートベルト装置が広く普及している。
この3点式シートベルト装置は、シートを中心として、
例えば車室内側面のシートより後方の上部位置にリトラ
クタが設けられ、リトラクタから引き出されたシートベ
ルトの先端をシートに対してリトラクタと同じ側のシー
ト側方の車室内床面に固設したアンカに固定し、リトラ
クタとアンカとの間においてシートベルトにスライド可
能にタングプレートを取り付け、かつシートのリトラク
タおよびアンカとは反対側のシート側方の車室内床面に
バックルを固設し、シートに乗員が着座した後上記タン
グプレートを上記バックルに挿入係止することにより、
シートベルトを乗員の肩から胸部の前を通って斜めに走
らすと共に腹部の前を左右に走らせ、これらの胸部の前
を斜めに延びる斜めベルト部と腹部の前を左右に延びる
横ベルト部とにより、乗員の胸部と腹部とを拘束して保
護するものである。
【0003】ところで、上記横ベルト部は、リトラクタ
による張力が働いているので、乗員の腹部をある程度の
力で後方に向けて圧迫している。従って、乗員が妊婦の
場合、その腹部が大きいことから圧迫の度合いが強く、
妊婦にとっては窮屈で、特に運転者である場合には、運
転に不自由を感じる場合が多々生じる。
【0004】かかる問題に対して、妊婦の場合のシート
ベルトによる腹部圧迫を解消するため、例えば特開昭6
5−222956号公報に記載されたシートベルト保持
装置が提案されている。
【0005】このシートベルト保持装置は、タングプレ
ートにガイド部材を装着して該ガイド部材により横ベル
ト部をタングプレート側において少し前方位置で支持
し、これにより妊婦等の腹部の圧迫を弱めようとするも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のシートベルト保持装置は、横ベルト部の左右両側の
うちタングプレート側の一側のみ前方で支持するもので
あり、これでは十分に妊婦の腹部の圧迫を解消すること
はできず、依然として妊婦における腹部の圧迫感および
運転しにくさが残るという問題がある。
【0007】また、上記従来のシートベルト保持装置に
おいても、横ベルト部は依然として腹部を圧迫する位置
にあるので、妊婦の場合には車両衝突時等に母体または
胎児に致命的なダメージを受ける虞があることから、妊
婦はシートベルトを着用することができず、そのため万
一事故等にあった場合にはシートベルトをしている通常
の乗員に比べて被害の程度が大きくなってしまうという
問題がある。
【0008】本発明の目的は、上記事情に鑑み、妊婦等
の場合においても、シートベルト装着時に腹部の圧迫を
十分に軽減することができ、快適に着座しあるいは着座
して運転することを可能とするシートベルト補助装置を
提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、上記事情に鑑み、妊
婦等の場合において、車両衝突時等に腹部への圧迫を回
避しつつ乗員(妊婦等)の保護を図ることを可能とする
シートベルト補助装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる第1のシ
ートベルト補助装置は、上記目的を達成するため、シー
トに着座している乗員の腹部の前方を横方向に延びて該
腹部の前方への移動を拘束する横ベルト部を有するシー
トベルト装置と共に用いられるシートベルト補助装置で
あって、シートクッションの左右に位置し、該シートク
ッションの前端から後方に向けて該シートクッションの
前後方向長の2/3の位置より前方で上記横ベルト部を
後方から支持するベルト支持体を備えてなることを特徴
とする。
【0011】上記ベルト支持体は、上記シートに取り付
けられているものであっても良いし、上記シートに乗員
が着座している状態で該シートと乗員との間に挟まれる
基体に取り付けられているものであっても良い。
【0012】上記ベルト支持体は、上記シートに乗員が
着座して上記横ベルト部を装着した状態において、該横
ベルト部を上記ベルト支持体に係脱可能なものとするこ
とができる。
【0013】上記ベルト支持体は、上記シートクッショ
ンの前後方向における上記横ベルト部の支持位置を調整
可能なものとすることができる。
【0014】本発明にかかる第2のシートベルト補助装
置は、上記目的を達成するため、シートに着座している
乗員の腹部の前方を横方向に延びて該腹部の前方への移
動を拘束する横ベルト部を有するシートベルト装置と共
に用いられるシートベルト補助装置であって、シートク
ッションの上に載置してその上に乗員が着座する台座
と、該台座の左右に位置し、該台座の前端から後方に向
けて該台座の前後方向長の3/4の位置より前方で上記
横ベルト部を後方から支持するベルト支持体とを備えて
なることを特徴とする。
【0015】上記第1および第2のシートベルト補助装
置においては、上記ベルト支持体を、上記横ベルト部を
上記シートに着座した乗員の大腿部の上面に接触させる
状態で支持するものとすることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明にかかる第1のシートベルト補助
装置は、上記のように、シートクッションの前端から後
方に向けてシートクッションの前後方向長の3分の2の
位置より前方で横ベルト部を支持するベルト支持体をシ
ートクッションの左右に備えてなるので、横ベルト部を
その左右のベルト支持体に引っかけて後方から支持させ
ることにより、例えば乗員が妊婦の場合であっても、横
ベルト部による腹部の圧迫を著しく軽減することがで
き、また妊婦が運転する場合には圧迫による運転の不自
由さを軽減することができる。さらに、腹部を圧迫する
ことなくシートベルトを装着可能であるので、腹部の圧
迫を理由としてシートベルトを装着しないで着座する場
合に抱く不安感も解消することができる。
【0017】本発明にかかる第2のシートベルト補助装
置は、上記のように、台座の前端から後方に向けて台座
の前後方向長の4分の3の位置より前方で横ベルト部を
支持するベルト支持体を台座の左右に備えてなるので、
横ベルト部をその左右のベルト支持体に引っかけて後方
から支持させることにより、例えば乗員が妊婦の場合で
あっても、横ベルト部による腹部の圧迫を著しく軽減す
ることができ、また妊婦が運転する場合には圧迫による
運転の不自由さを軽減することができる。
【0018】本発明の第1および第2のシートベルト補
助装置において、ベルト支持体を、横ベルト部をシート
に着座した乗員の大腿部の上面に接触させる状態で支持
するものとした場合には、車両衝突時等に横ベルト部は
大腿部の前方移動を拘束すると共に腹部には作用しない
ので、例えば乗員が妊婦の場合であっても腹部の圧迫を
回避しつつ身体の保護を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について詳細に説明する。図1〜図3は本
発明に係るシートベルト補助装置の第1の実施形態を示
す概略図であり、図1は斜視図、図2は平面図、図3は
側面図である。
【0020】この第1の実施形態のシートベルト補助装
置は、図示のように、3点式シートベルト装置に対して
用いられるものであり、自動車のシートのシートクッシ
ョンに直接設けられている。
【0021】上記3点式シートベルト装置は、シートク
ッション1aおよびシートバック1bからなるシート1
を中心として、例えば車室内側面のシートより後方の上
部位置にリトラクタ2が設けられ、このリトラクタ2か
ら引き出されたシートベルト3の先端をシート1に対し
てリトラクタ2と同じ側のシート側方の車室内床面に固
設したアンカ4に固定し、リトラクタ2とアンカ4との
間においてシートベルト3にスライド可能にタングプレ
ート5を取り付け、かつシート1のリトラクタ2および
アンカ4とは反対側のシート側方の車室内床面にバック
ル6を固設し、シート1に乗員7が着座した後タングプ
レート5をバックル6に挿入係止することにより、シー
トベルト3を乗員の肩から胸部の前を通って斜めに走ら
すと共に腹部の前を左右に走らせ、これらの胸部の前を
斜めに延びる斜めベルト部3aと腹部の前を左右に延び
る横ベルト部3bとにより、乗員7の胸部と腹部とを拘
束して保護するものである。
【0022】シートクッション1aにはシートベルト補
助装置10が設けられている。シートベルト補助装置1
0は、図示のように、シートクッション1aの左右両側
に設けられた一対のベルト支持体11を備えている。ベ
ルト支持体11は、それぞれ横ベルト部3bを後方から
支持するベルト支持部を有するものであって、該ベルト
支持部の一例である前方に開口したベルト挿通溝11a
を備え、このベルト挿通溝11aに横ベルト部3bを前
方の開口から挿入することにより、該横ベルト部3bは
このベルト支持体11に後方から係合して支持されると
共に離脱することなく保持される。また、ベルト支持体
11にこのような前方に開口したベルト挿入溝11aを
形成することにより、乗員7がシート1に着座している
状態で、タングプレート5をバックル6に挿入係止する
際に横ベルト部3bをベルト支持体11に係合支持させ
ながら挿入係止することができ、あるいは乗員7が着座
してタングプレート5をバックル6に挿入係止した後に
横ベルト部3bを少し前に引っ張ってベルト支持体11
に係合支持させることもできる。また、シートベルト3
を外すときも、タングプレート5をバックル6から外し
た後横ベルト部3bをベルト支持体11から離脱させる
ことができるし、先に横ベルト部3bを少し前に引っ張
ってベルト支持体11から離脱させた後にタングプレー
ト5をバックル6から外すこともできる。
【0023】上記ベルト支持体11は、それぞれシート
クッション1aの左右側部において前後方向にその位置
(横ベルト部3bの前後方向における支持位置)を調整
可能に構成されている。調整可能な構成としては種々の
ものを採用し得るが、本実施形態では、図示のように、
シートクッション1aの両側面に前後方向に延びるスラ
イドレール13を固設し、このスライドレール13にベ
ルト支持体11を前後方向にスライド可能に嵌合させ、
前後方向の任意の位置でネジ14を介して固定するよう
に構成されている。
【0024】より具体的には、図4に示すように、スラ
イドレール13は、前後面および上面が開口すると共に
側部に前後方向に延びる凹溝部13aを有する前後方向
に延びるスライド溝13bと、凹溝部13aに対応する
位置に前後方向に所定間隔を開けて設けられた5個のネ
ジ挿通孔13cを備えている。上記スライド溝13bは
その中をベルト支持体11が前後方向にスライド可能に
嵌合する溝である。ベルト支持体11の側部には、上記
スライド溝13bに嵌合させたときに上記凹溝部13a
に嵌合する凸部11bが形成されると共に、該凸部11
bに雌ネジ孔11cが貫通させて形成されている。かか
る構成により、ベルト支持体11は、スライドレールの
スライド溝13bにぞの前面開口から嵌合させて装着す
ることができると共に前面開口から離脱させることがで
き、またスライド溝13b内を自由に前後方向に移動さ
せることができ、さらに任意のネジ挿通孔13cにベル
ト支持体の雌ネジ孔11cを位置合わせしてネジ14を
外側からネジ挿通孔13cを通して雌ネジ孔11cに螺
合させることにより、その位置にベルト支持体11を固
定することができる。
【0025】上記ベルト支持体11は、図3に示すよう
に、シートクッション1aの前端Aから後方に向けてシ
ートクッションの前後方向長Lの2/3の位置Bよりも
前方の範囲Cで横ベルト部3bを支持し得るように構成
されている。上記範囲Cよりも後方でしか横ベルト部3
bを支持し得ない場合には、ベルト支持体11により支
持される横ベルト部3bの位置が後ろ過ぎ、横ベルト部
3bによる妊婦の腹部の圧迫を十分に抑制軽減すること
ができないからである。ベルト支持体11が横ベルト部
3bを支持する範囲は、シートクッション1aの前端A
から後方に向けてシートクッション1aの前後方向長L
の1/2の位置よりも前方の範囲であることがより好ま
しい。
【0026】上記ベルト支持体11は、特に図3に示す
ように、ベルト挿通溝11aがシート1に着座した乗員
7の大腿部の上面位置よりも下側に位置するように設定
し、これにより、横ベルト部3bをベルト支持体11に
支持させた場合に横ベルト部3bが下方に押し下げられ
て乗員の大腿部の上面に当接し大腿部を下方に向けて押
圧する態様で大腿部を拘束するように構成されている。
【0027】上記ベルト支持体11のベルト挿通溝11
aはどの様な形状のものであっても良く、例えば、図5
(a)、(b)に示すように、前後にほぼ水平に延びる
溝や後方に向けて上方に傾斜する溝等を採用することが
できる。
【0028】上述のようなシートベルト補助装置10を
使用すれば、乗員7として例えば妊婦が着座する場合、
その腹部の大きさに合わせてベルト支持体11を前後方
向に移動させて所望の位置に固定し、しかる後シートベ
ルトを装着すると共に、横ベルト部3bを左右のベルト
支持体11に引っかけて支持させると、図1〜3に示す
ように、横ベルト部3bは妊婦の腹部よりも前方の位置
において左右のベルト支持体11で支持されることとな
り、妊婦の腹部に対する圧迫が十分に抑制される。ま
た、その際横ベルト部3bはベルト支持体11により腹
部の前方位置で下方に押し下げられて大腿部の上面を拘
束しているので、車両衝突時や急ブレーキ時等に腹部の
圧迫を回避しつつシートベルト本来の機能を発揮して乗
員の身体保護を図ることができる。
【0029】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0030】図6は第2の実施形態を示す斜視図であ
り、この第2の実施形態は、第1の実施形態に比して、
ベルト支持体11をシートクッション1aの左右側面に
前後位置調整不可能に固定的に設けた点が異なる。この
第2の実施形態では、シートクッション1aの左右側面
にベルト支持体11を保持するホルダ20を設け、この
ホルダ20に前面および上面に連続して開口する溝20
aを形成すると共にこの溝20aの後方に後面板20b
を、下方に下面板20cを残し、上記溝20aにベルト
支持体11の基部側を嵌合させて軸20dによりベルト
支持体11を回動可能に保持させている。ベルト支持体
11には第1の実施形態と同様の前方が開口したベルト
挿通溝11aが形成されている。
【0031】本実施形態においては、シートベルト補助
装置10の不使用時、つまり自動車の運転を終了して自
動車から降りたとき、あるいは乗員が妊婦等でなくシー
トベルト補助装置10を使用する必要が無いとき等に
は、ベルト支持体11は前側に回動させて倒して図中点
線で示す格納状態にしておき、これによりシート1に座
るときやシート1から降りるとき、あるいはシートベル
ト補助装置10を使用しない人がシート1に座っている
ときにベルト支持体11が邪魔にならないようにしてお
くと共に、シートベルト補助装置10を使用するとき
は、乗員がシート1に着座した後ベルト支持体11を後
方に回動させて起立させ図中実線で示す使用状態とし、
しかる後第1の実施形態と同様の方法で横ベルト部3b
をベルト支持体11に係合支持させる。
【0032】なお、本発明におけるベルト支持体は、上
述のようにシートクッション1aの左右において一部が
シートクッション1aの上方に突出している(ベルト支
持部(上記例ではベルト挿通溝)がシートクッション1
aの上方に位置している)使用状態とシートクッション
1aの上方には突出していない格納状態との2状態を取
りうるように構成することができ、そのための具体的構
成としては、上記のような前後方向回動型のみでなく、
例えば図7に示すような側方回動型により、あるいは図
8に示すような上下移動型等の種々の構成を採用するこ
とができる。
【0033】図7に示す側方回動型は、ベルト支持体1
1をベルト挿通溝11aを有する回動部11fと基部1
1gとに分割し、基部11gをシートクッション1aに
固設すると共に基部11gに対して回動部11fを前後
方向に延びる回動軸を中心としてシートクッション1a
の左右方向外側に回動折り畳み可能に蝶番11hで連結
してなるものである。このベルト支持体11において
は、図示の状態が使用状態であり、図示の状態から回動
部11fを蝶番11hを介して左右方向外側に回動させ
て折り畳んだ状態が格納状態となる。使用に際しては格
納状態から回動部11fを回動起立させて使用状態と
し、その状態でベルト支持体11に横ベルト部3bを支
持させ、シートベルトを外すときには横ベルト部3bを
ベルト支持体11から外した後回動部11fを回動折り
畳み、格納状態とする。
【0034】図8に示す上下移動型は、シートクッショ
ン1aの両側面にそれぞれ上面開口の収容箱11iを固
設し、該収容箱11iに図示のような板状のベルト支持
体11をスライドして上下移動可能に収容してなるもの
である。ベルト支持体11は、その上端部に後方に突出
している把持部11jが設けられており、自由状態にお
いてはベルト支持体11は自重により降下し把持部11
jが収容箱11iの上面に当たって止まり、その状態で
ベルト支持体11の上面はシートクッション1aの上面
よりも下方に位置し、かつ把持部11jを手で持って引
き上げるとベルト支持体11は図示しないストッパ機構
により図示の位置で止まりそれ以上上方には移動しない
ように構成されている。この場合、図示の状態が使用状
態、図示の状態から降下させて把持部11jが収容箱1
1gの上面に当たった状態が格納状態となる。使用に際
しては格納状態からベルト支持体11を持ち上げて使用
状態とし、その状態でベルト支持体11に横ベルト部3
bを支持させ、シートベルトを外すときには横ベルト部
3bをベルト支持体11から外した後下方に降下させて
格納状態とする。
【0035】なお、この上下移動型の場合は、収容箱1
1gごとシートクッション1aの左右両側端部に埋め込
んだ状態で取り付けることもできる。
【0036】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。
【0037】図9は第3の実施形態を示す斜視図であ
り、この第3の実施形態は、第2の実施形態と同様にベ
ルト支持体30をシートクッション1aの左右に固定的
に設けたものである。この第3の実施形態のベルト支持
体30は、基端がシートクッション1aに固着され先端
にワンタッチで互いに係止離脱可能なファスナを備えた
第1ベルト部31と第2ベルト部32とからなり、第1
ベルト部31はベルト本体31aと該ベルト本体31a
の先端に設けられた雄型ファスナ部31bとからなり、
第2ベルト部32はベルト本体32aと該ベルト本体3
2aの先端に設けられた雌型ファスナ部32bとかな
る。各ファスナ部31a,32bとしては、例えば図1
0に示すような周知の構成のものを使用することができ
る。なお、図10の右側部分は雌型ファスナ32bに雄
型ファスナ31bを差し込んで係止させた状態を示して
いる。
【0038】本実施形態のシートベルト補助装置10を
使用するときは、乗員がシート1に着座した後、ベルト
支持体11を構成する第1ベルト部31および第2ベル
ト部32をそれらのファスナ部31a,32aを外すこ
とにより切り離し、第1ベルト部31と第2ベルト部3
2との間に横ベルト部3bを通して両ファスナ部31
a,32aを係止させる。これにより横ベルト部3bを
腹部の前方で後方から支持することができる。勿論、シ
ート1から降りるときには両ファスナ部31a,32a
の係止を解除して離脱させることにより、横ベルト部3
bを腹部の前から取り除くことができる。
【0039】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。
【0040】図11および図12は第4の実施形態を示
す斜視図であり、この第4の実施形態においては、ベル
ト支持体40は、シートクッション1aの左右に固設さ
れたホルダ41と、該ホルダ41に着脱可能なベルト係
止体42とからなる。ホルダ41は、図11に示すよう
にぞの前方が開口したあり溝41aとあり溝41aの後
方に位置する後面板部41bとからなり、ベルト係止体
42は、図12に示すように横ベルト部3bにスライド
可能に係止される係止片42aと、該係止片42aに固
設された上記あり溝41aに嵌合するあり42bとから
なる。
【0041】本実施形態のシートベルト補助装置10を
使用するときは、乗員がシート1に着座した後、横ベル
ト部3bに一対のベルト係止体42を横ベルト部3bの
所定位置に係止させ、各ベルト係止体42をホルダ41
に嵌合装着させる。ベルト係止体42のホルダ41への
装着はベルト係止体のあり42bをホルダのあり溝41
aにその前方開口から嵌合挿入することにより行う。
【0042】なお、本実施形態の場合は、ベルト係止体
42を常時ホルダに装着しておき、シートベルト装着時
に横ベルト部3aをベルト係止体42に係止させる方法
で使用することも可能であり、あるいはベルト係止体4
2を常時横ベルト部3bに係止させておき、シートベル
ト装着時にベルト係止体42をホルダ41に嵌合商着す
るようにしても良い。また、本実施形態の場合、上記あ
り溝41aを前後方向に長く形成し、上記あり42bを
あり溝41a内で前後方向にスライド可能にすると共に
前後方向の所定位置で位置固定可能な公知の構成を採用
することによって、ベルト支持体の前後方向位置を調整
可能としても良い。
【0043】なお、上記第2〜第4の実施形態において
も、ベルト支持体11,30,41,42の固設位置
は、図3に示す場合と同様に、シートクッション1aの
前端Aから後方に向けてシートクッションの前後方向長
Lの2/3の位置Bよりも前方の範囲Cにて横ベルト部
3bを支持し得るように設定されている。また、このベ
ルト支持体11による横ベルト部3bの支持位置は、シ
ートクッション1aの前端Aから後方に向けてシートク
ッション1aの前後方向長Lの1/2の位置よりも前方
の範囲であることがより好ましい。また、上記第2〜第
4の実施形態においても、ベルト支持体11,30,4
1,42は、横ベルト部3bを支持したときに該横ベル
ト部3bが乗員の大腿部を下方に向けて拘束する状態で
支持するように横ベルト部支持高さを設定されている。
【0044】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。
【0045】図13は第5の実施形態を示す斜視図であ
り、この第5の実施形態は、今までの実施形態がベルト
支持体をシートクッション1aに取り付けているもので
あるのに対し、シート1に乗員が着座している状態で該
シート1と乗員との間に挟まれる基体50を備え、該基
体50にシートベルト支持体51が取り付けられている
ものである。本実施形態では、この基体50として、シ
ートクッション1aの上に載置してその上に乗員が着座
する台座を採用している。台座50の両側にはベルト支
持体51が形成されている。ベルト支持体51は、図1
等に示すベルト挿通溝11aと同様の前方に開口したベ
ルト挿通溝51aが形成されている。また、このベルト
支持体51は、台座50の前端Aから後方に向けて台座
の前後方向長Lの3/4の位置Bよりも前方の範囲C内
で横ベルト部3bを支持し得るように設けられている。
この範囲Cは、台座50の前端Aから後方に向けて台座
50の前後方向長Lの2/3の位置、さらには1/2の
位置よりも前方の範囲であることがより好ましい。ベル
ト支持体51の設置位置は、台座50を基準にすれば上
記の通りであるが、シートクッション1aを基準にした
ときは、上述の第1〜第4実施形態の場合と同様の範囲
に設けるのが好ましい。
【0046】図14は上記図13に示す第5の実施形態
の変形例である。図13に示すベルト支持体51は台座
50から立ち上がり台座50の上面から所定長上方にベ
ルト挿通溝51aが位置するものであるが、ベルト支持
体51は、図14に示すように、台座50と同一平面内
にベルト挿通溝51aが位置するようなものであっても
良い。
【0047】なお、上記第5の実施形態では、シート1
に乗員7が着座している状態で該シート1と乗員との間
に挟まれる基体の例として台座50を挙げたが、本発明
は、シート1に乗員が着座している状態で該シート1と
乗員7との間に挟まれる基体として台座50以外のもの
を使用し、その基体に上述のベルト支持体を設けたもの
であっても良い。この場合、ベルト支持体は、基体をシ
ートと乗員との間に挟んで乗員が着座した場合に、図3
にしめすようにシートクッション1aの前端Aから後方
に向けてシートクッション1aの前後方向長Lの2/3
の位置、さらには1/2の位置よりも前方の範囲で横ベ
ルト部3bを支持し得る位置に設けられていればよい。
また、その際ベルト支持体は、横ベルト部3bを支持し
たときに該横ベルト部3bが乗員の大腿部を下方に向け
て拘束する状態で支持するように横ベルト部支持高さを
設定されていることが望ましい。
【0048】本発明にかかるシートベルト補助装置は、
妊婦に限らず、その他の種々の理由により横ベルト部に
よる腹部の圧迫を回避もしくは軽減したい乗員において
も使用可能である。また、本発明に係るシートベルト補
助装置は、上述の3点式シートベルト装置に限らず、横
ベルト部を有する種々のシートベルト装置に対して適用
可能である。また、本発明に係るシートベルト補助装置
のベルト支持体はどこに取り付けられているものであっ
てもよく、上述のシートクッションやシートと乗員との
間に挟まれる基体の他に、例えば車室内の床面等の車体
に取り付けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートベルト補助装置の第1の実
施形態を示す概略斜視図
【図2】図1に示すシートベルト補助装置の概略平面図
【図3】図1に示すシートベルト補助装置の概略側面図
【図4】図1に示すシートベルト補助装置のベルト支持
体およびスライドレールを示す拡大斜視図
【図5】ベルト支持体のベルト挿通溝の例を示す図
【図6】本発明に係るシートベルト補助装置の第2の実
施形態を示す斜視図
【図7】本発明に係るシートベルト補助装置の第2の実
施形態の変形例を示す斜視図
【図8】本発明に係るシートベルト補助装置の第2の実
施形態の変形例を示す斜視図
【図9】本発明に係るシートベルト補助装置の第3の実
施形態を示す斜視図
【図10】図9に示すベルト支持体の詳細図
【図11】本発明に係るシートベルト補助装置の第4の
実施形態を示す斜視図
【図12】図11に示すホルダに嵌合装着されるベルト
係止体を示す斜視図
【図13】本発明に係るシートベルト補助装置の第5の
実施形態を示す斜視図
【図14】図13に示す第5の実施形態の変形例を示す
斜視図
【符号の説明】
1 シート 1a シートクッション 3 シートベルト 3b 横ベルト部 7 乗員 10 シートベルト補助装置 11 ベルト支持体 30 ベルト支持体 41,42 ベルト支持体 50 基体(台座) 51 ベルト支持体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートに着座している乗員の腹部の前方
    を横方向に延びて該腹部の前方への移動を拘束する横ベ
    ルト部を有するシートベルト装置と共に用いられるシー
    トベルト補助装置であって、 シートクッションの左右に位置し、該シートクッション
    の前端から後方に向けて該シートクッションの前後方向
    長の2/3の位置より前方で上記横ベルト部を後方から
    支持するベルト支持体を備えてなることを特徴とするシ
    ートベルト補助装置。
  2. 【請求項2】 上記ベルト支持体が、上記シートに取り
    付けられていることを特徴とする請求項1記載のシート
    ベルト補助装置。
  3. 【請求項3】 上記シートに乗員が着座している状態で
    該シートと乗員との間に挟まれる基体を備え、該基体に
    上記ベルト支持体が取り付けられていることを特徴とす
    る請求項1記載のシートベルト補助装置。
  4. 【請求項4】 上記ベルト支持体が、上記シートに乗員
    が着座して上記横ベルト部を装着した状態において、該
    横ベルト部を上記ベルト支持体に係脱可能なものである
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のシー
    トベルト補助装置。
  5. 【請求項5】 上記ベルト支持体が、上記シートクッシ
    ョンの前後方向における上記横ベルト部の支持位置を調
    整可能なものであることを特徴とする請求項1〜4いず
    れか1項記載のシートベルト補助装置。
  6. 【請求項6】 シートに着座している乗員の腹部の前方
    を横方向に延びて該腹部の前方への移動を拘束する横ベ
    ルト部を有するシートベルト装置と共に用いられるシー
    トベルト補助装置であって、 シートクッションの上に載置してその上に乗員が着座す
    る台座と、該台座の左右に位置し、該台座の前端から後
    方に向けて該台座の前後方向長の3/4の位置より前方
    で上記横ベルト部を後方から支持するベルト支持体とを
    備えてなることを特徴とするシートベルト補助装置。
  7. 【請求項7】 上記ベルト支持体が、上記横ベルト部を
    上記シートに着座した乗員の大腿部の上面に接触させる
    状態で支持するものであることを特徴とする請求項1〜
    6いずれか1項記載のシートベルト補助装置。
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