JP2003199909A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003199909A
JP2003199909A JP2001402014A JP2001402014A JP2003199909A JP 2003199909 A JP2003199909 A JP 2003199909A JP 2001402014 A JP2001402014 A JP 2001402014A JP 2001402014 A JP2001402014 A JP 2001402014A JP 2003199909 A JP2003199909 A JP 2003199909A
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game
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JP2001402014A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Hideaki Kaneda
英明 金田
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技制御手段の構成の変更を少なくしつつ、
同一シリーズの他機種に比べて演出内容に差を付ける。 【解決手段】 表示制御手段が、複数種類の機種a〜c
のそれぞれに応じた演出用データを記憶する記憶手段を
有し、演出用データには、変動パターンコマンドの種類
に応じて所定の予告演出を行うか否かと、いずれの態様
の予告演出を行うのかを決定するためのデータとが含ま
れ、機種が異なると予告演出を行うか否かの選択率が異
なるように構成されるとともに、機種が異なると予告演
出の実行内容が異なるように構成されている。そして、
表示制御手段は、遊技制御手段から受信した機種判別コ
マンドにもとづいて機種を判別し、判別した機種に対応
した演出用データにもとづいて可変表示装置9による演
出制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者が所定の遊
技を行い所定条件の成立に応じて遊技者に所定の遊技価
値を付与可能であり、所定の遊技価値が生じやすい状態
であることを遊技者に予告することが可能なパチンコ遊
技機やスロットマシン等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機として、遊技球などの遊技媒体を
発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けら
れている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞する
と、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。
さらに、表示状態が変化可能な可変表示装置が設けら
れ、始動口への遊技球の入賞(始動入賞)などの条件成
立にもとづいて可変表示装置において可変表示がなさ
れ、可変表示装置の表示結果があらかじめ定められた特
定表示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与
えるように構成されたものがある。
【0003】なお、所定の遊技価値とは、例えば、遊技
者に多数の景品としての遊技媒体を払い出しうる特定遊
技状態になることであり、具体的には、遊技機の遊技領
域に設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しや
すい遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者に
とって有利な状態となるための権利を発生させたりする
ことや、賞球払出の条件が成立しやすくなる状態になる
ことである。
【0004】パチンコ遊技機では、識別情報を可変表示
する可変表示装置の表示結果があらかじめ定められた特
定表示態様の組合せとなることを、通常、「大当り」と
いう。識別情報は例えば図柄であり、以下、識別情報と
して図柄(特別図柄ともいう。)を例にして説明を進め
る。また、可変表示とは可変表示装置における表示状態
が変化することであり、以下、変動ともいう。大当りが
発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球
が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そして、各
開放期間において、所定個(例えば10個)の大入賞口
への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞
口の開放回数は、所定回数(例えば16ラウンド)に固
定されている。なお、各開放について開放時間(例えば
29.5秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくて
も開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。また、大
入賞口が閉成した時点で所定の条件(例えば、大入賞口
内に設けられているVゾーンへの入賞)が成立していな
い場合には、大当り遊技状態は終了する。
【0005】また、可変表示装置において最後に停止表
示される最終停止図柄(例えば左右中図柄のうち中図
柄)となる図柄以外の図柄が、所定時間継続して、特定
表示態様と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小も
しくは変形している状態、または、複数の図柄が同一図
柄で同期して変動したり、表示図柄の位置が入れ替わっ
ていたりして、最終結果が表示される前で大当り発生の
可能性が継続している状態(以下、これらの状態をリー
チ状態という。)において行われる演出をリーチ演出と
いう。また、リーチ演出を含む可変表示をリーチ可変表
示という。リーチ状態において、変動パターンを通常状
態における変動パターンとは異なるパターンにすること
によって、遊技の興趣が高められている。そして、可変
表示装置に可変表示される図柄の表示結果がリーチ状態
となる条件を満たさない場合には「はずれ」となり、可
変表示状態は終了する。遊技者は、大当りをいかにして
発生させるかを楽しみつつ遊技を行う。
【0006】遊技機には、遊技の全体的な進行を制御す
る遊技制御手段が搭載された遊技制御基板の他に種々の
制御手段が搭載された制御基板が設けられている。そし
て、遊技制御手段は、遊技状況に応じて動作指示を示す
制御コマンドを、各制御基板に搭載された各制御手段に
送信する。各制御手段は遊技機に設けられている電気部
品の制御を行うので、以下、各制御手段を電気部品制御
手段といい、電気部品制御手段が搭載された基板を電気
部品制御基板ということがある。電気部品とは、遊技機
に設けられている部品(機構部品や回路等)であって電
気的に動作するものである。電気部品制御手段として、
例えば、電気部品としての可変表示装置の制御を行う表
示制御手段、電気部品としての演出制御用の発光体(ラ
ンプやLED)の制御を行うランプ制御手段、電気部品
としてのスピーカからの音発生の制御を行う音制御手段
がある。また、演出用の電気部品を制御する表示制御手
段、ランプ制御手段、音制御手段等を演出制御手段とい
うことがある。
【0007】パチンコ遊技機には、可変表示装置、発光
体およびスピーカ等の演出用の電気部品を用いた演出内
容にさほどの変わりはないが、大当りの発生確率等の仕
様が替わっているシリーズ機がある。例えば、同様の演
出内容(可変表示装置に表示される背景やキャラクタが
共通している)による演出を行うAシリーズにおけるシ
リーズ機としてのa機種、b機種は、大当りの発生確率
等の仕様が同一ではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】a機種とb機種とは異
機種ではあるが、演出内容にさほど変わりはないので、
演出制御手段の構成を同じにすることがコスト等の面か
ら得策である。しかし、演出制御手段の構成を同じにし
たのでは、演出内容が全く同一になって、a機種とb機
種との違いは大当りの発生確率等の仕様が異なるだけに
なってしまう。すなわち、a機種とb機種との間で演出
内容に差を設けることが難しい。
【0009】遊技制御手段は一般に遊技制御プログラム
を実行するマイクロコンピュータによって実現されてい
るが、演出制御手段の構成を同じにしておいて、遊技制
御手段の演出制御に関わる遊技制御プログラムを変える
ことによってa機種とb機種の演出内容に差を付けるこ
とも考えられる。しかし、遊技制御手段は演出用の電気
部品を直接に制御しているわけではないので、遊技制御
手段の遊技制御プログラムを変えることによる演出内容
の変更にも限度がある。つまり、遊技制御プログラムを
大幅に変えても演出内容にさほど変わりがないというこ
とになりかねない。また、遊技制御プログラムを大幅に
変えたのでは、シリーズ機における各遊技制御手段の構
成(具体的に遊技制御プログラム)の相違点が大きくな
って、例えばa機種にもとづいてb機種を設計する期間
が長くなり、早期に別機種を市場に出すというシリーズ
機の存在意義が薄れてしまう。
【0010】そこで、本発明は、遊技制御手段の構成の
変更を少なくしつつ、同一シリーズの他機種に比べて演
出内容に差を付けることができる遊技機を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様の遊
技機は、表示状態が変化可能な可変表示装置(例えば可
変表示装置9)を含み、変動開始の条件の成立(例えば
始動入賞口14への遊技球の入賞)に応じて可変表示装
置に表示される識別情報の可変表示を開始し、可変表示
装置に可変表示される識別情報の表示結果が所定の表示
態様(例えば左中右の識別情報が揃う)となった場合に
遊技者に有利な状態(例えば大当り遊技状態)に制御可
能となる遊技機であって、複数種類の機種で共通に用い
られ遊技機に設けられた演出用の電気部品(例えば可変
表示装置9)を制御するための演出制御手段(例えば表
示制御用CPU101を含む表示制御手段)と、機種に
より少なくとも一部の制御内容が異なり遊技の進行を制
御するとともに、遊技の進行状況に応じて演出制御手段
にコマンド(例えば表示制御コマンド)を送信する遊技
制御手段(例えばCPU56等)とを備え、遊技制御手
段が、遊技機への電力供給開始時に、複数種類の機種の
うちのいずれの機種であるのかを判別可能な機種判別コ
マンド(例えばEXTデータに機種コードが設定された
初期化コマンド)を演出制御手段に送信し、変動開始の
条件が成立すると識別情報の複数種類の可変表示態様の
うちいずれの可変表示態様を実行するのかを特定可能な
変動パターンコマンド(例えば80XX(H)の表示制
御コマンド)を演出制御手段に送信し、複数種類の可変
表示態様には、複数種類の機種において共通使用される
変動パターンコマンドによって共通に用いられるものが
あり、演出制御手段が、複数種類の機種のそれぞれに対
応した複数種類の演出用データを記憶する記憶手段(例
えばROM102)を有し、演出用データが、変動パタ
ーンコマンドが受信されたときに、可変表示装置に表示
される識別情報の表示結果が所定の表示態様となるこ
と、または最後に表示される識別情報以外の識別情報が
前記所定の表示態様となる条件を満たすことを事前に報
知するための予告演出(例えばリーチ予告や大当り予
告)の少なくともいずれかを行うか否かを決定するため
のデータ例えば予告振り分けテーブル)を含むととも
に、機種が異なると予告演出を行うか否かの選択率が異
なるように構成され(例えば予告振り分けテーブル中の
予告する/しないの振り分け方が異なる)、演出制御手
段が、遊技制御手段から受信した機種判別コマンドにも
とづいて機種を判別し、判別した機種に対応した演出用
データ(例えば機種に対応した予告振り分けテーブル)
を用いて予告演出を行うか否かの決定を行うことを特徴
とする。
【0012】本発明の第2の態様の遊技機は、表示状態
が変化可能な可変表示装置(例えば可変表示装置9)を
含み、変動開始の条件の成立(例えば始動入賞口14へ
の遊技球の入賞)に応じて可変表示装置に表示される識
別情報の可変表示を開始し、可変表示装置に可変表示さ
れる識別情報の表示結果が所定の表示態様(例えば左中
右の識別情報が揃う)となった場合に遊技者に有利な状
態(例えば大当り遊技状態)に制御可能となる遊技機で
あって、複数種類の機種で共通に用いられ遊技機に設け
られた演出用の電気部品(例えば可変表示装置9)を制
御するための演出制御手段(例えば表示制御用CPU1
01を含む表示制御手段)と、機種により少なくとも一
部の制御内容が異なり遊技の進行を制御するとともに、
遊技の進行状況に応じて演出制御手段にコマンド(例え
ば表示制御コマンド)を送信する遊技制御手段(例えば
CPU56等)とを備え、遊技制御手段が、遊技機への
電力供給開始時に、複数種類の機種のうちのいずれの機
種であるのかを判別可能な機種判別コマンド(例えばE
XTデータに機種コードが設定された初期化コマンド)
を演出制御手段に送信し、変動開始の条件が成立すると
識別情報の複数種類の可変表示態様のうちいずれの可変
表示態様を実行するのかを特定可能な変動パターンコマ
ンド(例えば80XX(H)の表示制御コマンド)を演
出制御手段に送信し、複数種類の可変表示態様には、複
数種類の機種において共通使用される変動パターンコマ
ンドによって共通に用いられるものがあり、演出制御手
段が、複数種類の機種のそれぞれに対応した複数種類の
演出用データを記憶する記憶手段(例えばROM10
2)を有し、演出用データが、変動パターンコマンドが
受信されたときに、可変表示装置に表示される識別情報
の表示結果が所定の表示態様となること、または最後に
表示される識別情報以外の識別情報が前記所定の表示態
様となる条件を満たすことを事前に報知するための予告
演出(例えばリーチ予告や大当り予告)の少なくともい
ずれかを行うか否かを決定するためのデータ例えば予告
振り分けテーブル)を含むとともに、機種が異なると予
告演出の実行内容が異なるように構成され(例えば予告
振り分けテーブル中の予告の種類の振り分け方が異な
る)、演出制御手段が、遊技制御手段から受信した機種
判別コマンドにもとづいて機種を判別し、判別した機種
に対応した演出用データ(例えば機種に対応した予告振
り分けテーブル)を用いて予告演出を行うか否かの決定
を行うことを特徴とする。
【0013】第1の態様において、演出用データは変動
パターンコマンドの種類に応じていずれの態様の予告演
出を行うのかを決定するためのデータ(例えば予告振り
分けテーブル)を含み、機種が異なると予告演出の実行
内容が異なる(例えば予告振り分けテーブル中の予告の
種類の振り分け方が異なる)ように構成されていてもよ
い。
【0014】演出用データが、予告演出を行うことを示
す数値データ(例えば予告振り分けテーブル中の予告
1、2、3または4に対応した数値)と予告演出を行わ
ないことを示す数値データ(例えば予告振り分けテーブ
ル中の予告なしに対応した数値)とを含み、演出制御手
段が、数値(例えば予告乱数カウンタ1のカウント値)
を所定時間毎に更新する数値更新手段(例えば表示制御
手段におけるカウンタ更新処理を実行する部分)を有
し、数値更新手段が更新した数値を抽出し(例えばステ
ップS812の処理)、抽出した数値と演出用データに
おける数値データとを比較することによって予告演出を
行うか否かを決定するように構成されていてもよい。
【0015】演出用データが、予告演出の態様を示す数
値データ(例えば予告振り分けテーブル中の予告1、
2、3または4に対応した数値)を含み、演出制御手段
が、予告演出の態様を決定するために用いられる数値情
報(例えば予告乱数カウンタ1のカウント値)を所定時
間毎に更新する数値更新手段(例えば表示制御手段にお
けるカウンタ更新処理を実行する部分)を有し、数値更
新手段が更新した数値情報を抽出し(例えばステップS
812の処理)、抽出した数値情報と演出用データにお
ける数値データとを比較することによっていずれの態様
の予告演出を行うのかを決定するように構成されていて
もよい。
【0016】機種判別コマンドは、演出制御手段に初期
設定を行わせるための初期設定コマンド(例えば初期化
コマンド)と兼用されていてもよい。
【0017】演出制御手段は、例えば、可変表示装置の
表示制御を行う表示制御手段である。
【0018】表示制御手段が、機種判別コマンドにより
判別した機種を特定可能な情報を可変表示装置に表示す
る制御(例えば客待ちデモンストレーション画面におい
て表示)を行うように構成されていてもよい。
【0019】演出用データが、複数の機種で共通に用い
られるデータを含むように構成されていてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチン
コ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチン
コ遊技機を正面からみた正面図、図2は遊技盤の前面を
示す正面図である。
【0021】パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成
された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取
り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊
技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に
形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対
して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構
部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付けら
れる種々の部品(後述する遊技盤を除く。)とを含む構
造体である。
【0022】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠
2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供
給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技
球を貯留する余剰球受皿4と打球を発射する打球操作ハ
ンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2
の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられてい
る。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その
板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体であ
る。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が形成されて
いる。
【0023】遊技領域7の中央付近には、それぞれが識
別情報としての図柄(特別図柄)を可変表示する可変表
示部を含む表示領域150を有する可変表示装置9が設
けられている。表示領域150には、例えば「左」、
「中」、「右」の3つの図柄表示エリアがある。また、
可変表示装置9の周囲には、可変表示装置を装飾するた
めの装飾部材(表飾り)が設けられている。
【0024】可変表示装置9の下方には、始動入賞口1
4が設けられている。始動入賞口14に入った入賞球
は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ14aに
よって検出される。また、始動入賞口14の下部には開
閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可
変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態と
される。
【0025】可変入賞球装置15の下部には、特定遊技
状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開
状態とされる開閉板20が設けられている。開閉板20
は大入賞口を開閉する手段である。開閉板20から遊技
盤6の背面に導かれた入賞球のうち一方(V入賞領域)
に入った入賞球はV入賞スイッチ22で検出され、開閉
板20からの入賞球はカウントスイッチ23で検出され
る。遊技盤6の背面には、大入賞口内の経路を切り換え
るためのソレノイド21Aも設けられている。また、可
変表示装置9の上部には、始動入賞口14に入った有効
入賞球数すなわち始動記憶数を表示する4個の表示部を
有する始動記憶表示器18が設けられている。この例で
は、4個を上限として、有効始動入賞がある毎に、始動
記憶表示器18は点灯している表示部を1つずつ増や
す。そして、可変表示装置9の可変表示が開始される毎
に、点灯している表示部を1つ減らす。そして、可変表
示装置9の可変表示が開始される毎に、点灯するLED
を1減らす。なお、始動記憶表示器18を設けず、可変
表示装置9において始動記憶数を表示するようにしても
よい。
【0026】ゲート32に遊技球が入賞しゲートスイッ
チ32aで検出されると、普通図柄始動記憶が上限に達
していなければ、所定の乱数値が抽出される。そして、
普通図柄表示器10において表示状態が変化する可変表
示を開始できる状態であれば、普通図柄表示部の表示の
可変表示が開始される。普通図柄表示器10の近傍に
は、ゲート32に入った入賞球数を表示する4個の表示
部を有する普通図柄始動記憶表示器41が設けられてい
る。この例では、4個を上限として、ゲート32への球
通過がある毎に、普通図柄始動記憶表示器41は点灯し
ている表示部を1つずつ増やす。そして、普通図柄表示
器10の可変表示が開始される毎に、点灯している表示
部を1つ減らす。なお、普通図柄始動記憶表示器41を
設けず、可変表示装置9において普通図柄始動記憶数を
表示するようにしてもよい。また、以下、単に「図柄」
と表記した場合には、普通図柄ではなく、可変表示装置
12において表示される特別図柄を示す。
【0027】この実施の形態では、可変表示装置9の表
示領域150の一部において普通図柄の可変表示が行わ
れ、可変表示は所定時間(例えば29秒)継続する。そ
して、可変表示の終了時に当り図柄が停止表示されると
当りとなる。当りとするか否かは、ゲート32に遊技球
が入賞したときに抽出された乱数の値が所定の当り判定
値と一致したか否かによって決定される。普通図柄の可
変表示の表示結果が当りである場合に、可変入賞球装置
15が所定回数、所定時間だけ開状態になって遊技球が
入賞しやすい状態になる。すなわち、可変入賞球装置1
5の状態は、普通図柄の停止図柄が当り図柄である場合
に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態に変化す
る。
【0028】さらに、確変状態では、普通図柄の停止図
柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入
賞球装置15の開放時間と開放回数とのうちの一方また
は双方が高められ、遊技者にとってさらに有利になる。
また、確変状態等の所定の状態では、普通図柄の可変表
示期間(変動時間)が短縮されることによって、遊技者
にとってさらに有利になるようにしてもよい。
【0029】遊技盤6には、複数の入賞口29,30,
33,39が設けられ、遊技球の入賞口29,30,3
3,39への入賞は、それぞれ入賞口スイッチ29a,
30a,33a,39aによって検出される。遊技領域
7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ
25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収
するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左
右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設け
られている。遊技領域7の外周には、天枠ランプ28
a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cが設けら
れている。さらに、遊技領域7における各構造物(大入
賞口等)の周囲には装飾LEDが設置されている。天枠
ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28
cおよび装飾用LEDは、遊技機に設けられている装飾
発光体の一例である。なお、図1に明示されている装飾
ランプ25の他にも、可変表示装置9における周辺部分
や開閉板20の周囲部分等には装飾用のランプやLED
が設置されている。
【0030】そして、この例では、左枠ランプ28bの
近傍に、賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ51
が設けられ、天枠ランプ28aの近傍に、補給球が切れ
たときに点灯する球切れランプ52が設けられている。
さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣接して設置さ
れ、プリペイドカードが挿入されることによって球貸し
を可能にするカードユニット50も示されている。
【0031】カードユニット50には、使用可能状態で
あるか否かを示す使用可表示ランプ151、カードユニ
ット50がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応してい
るのかを示す連結台方向表示器153、カードユニット
50内にカードが投入されていることを示すカード投入
表示ランプ154、記録媒体としてのカードが挿入され
るカード挿入口155、およびカード挿入口155の裏
面に設けられているカードリーダライタの機構を点検す
る場合にカードユニット50を開放するためのカードユ
ニット錠156が設けられている。
【0032】打球発射装置から発射された遊技球は、打
球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域
7を下りてくる。打球が始動入賞口14に入り始動口ス
イッチ14aで検出されると、特別図柄の可変表示を開
始できる状態であれば、可変表示装置9の表示領域15
0において特別図柄が可変表示(変動)を始める。図柄
の可変表示を開始できる状態でなければ、始動記憶数を
1増やす。
【0033】特別図柄の可変表示は、一定時間が経過し
たときに停止する。停止時の特別図柄の組み合わせが大
当り図柄(特定表示態様)であると、大当り遊技状態に
移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過する
まで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞
するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球
がV入賞領域に入賞しV入賞スイッチ22で検出される
と、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。
継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウンド)許容
される。
【0034】停止時の特別図柄の組み合わせが確率変動
を伴う大当り図柄(確変図柄)の組み合わせである場合
には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、確
変状態という遊技者にとってさらに有利な状態となる。
【0035】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて図3を参照して説明する。図3は、遊技機を裏面か
ら見た背面図である。
【0036】図3に示すように、遊技機裏面側では、可
変表示装置9を制御する図柄制御基板80を含む可変表
示制御ユニット49、遊技制御用マイクロコンピュータ
等が搭載された遊技制御基板(主基板)31が設置され
ている。また、球払出制御を行う払出制御用マイクロコ
ンピュータ等が搭載された払出制御基板37が設置され
ている。さらに、遊技盤6に設けられている各種装飾L
ED、装飾ランプ25、枠側に設けられている天枠ラン
プ28a、左枠ランプ28b、右枠ランプ28c、賞球
ランプ51および球切れランプ52を点灯制御するラン
プ制御手段が搭載されたランプ制御基板35、スピーカ
27からの音発生を制御する音制御手段が搭載された音
制御基板70も設けられている。また、また、DC30
V、DC21V、DC12VおよびDC5Vを作成する
電源回路が搭載された電源基板910や発射制御基板9
1が設けられている。
【0037】遊技機裏面において、上方には、各種情報
を遊技機外部に出力するための各端子を備えたターミナ
ル基板160が設置されている。ターミナル基板160
には、少なくとも、球切れ検出スイッチの出力を導入し
て外部出力するための球切れ用端子、賞球個数信号を外
部出力するための賞球用端子および球貸し個数信号を外
部出力するための球貸し用端子が設けられている。ま
た、中央付近には、主基板31からの各種情報を遊技機
外部に出力するための各端子を備えた情報端子盤34が
設置されている。
【0038】さらに、各基板(主基板31や払出制御基
板37等)に含まれる記憶内容保持手段(例えば、電力
供給停止時にもその内容を保持可能な変動データ記憶手
段すなわちバックアップRAM)に記憶されたバックア
ップデータをクリアするための操作手段としてのクリア
スイッチ921が搭載されたスイッチ基板190が設け
られている。スイッチ基板190には、クリアスイッチ
921と、主基板31等の他の基板と接続されるコネク
タ922が設けられている。
【0039】貯留タンク38に貯留された遊技球は誘導
レールを通り、賞球ケース40Aで覆われた球払出装置
に至る。球払出装置の上部には、遊技媒体切れ検出手段
としての球切れスイッチ187が設けられている。球切
れスイッチ187が球切れを検出すると、球払出装置の
払出動作が停止する。球切れスイッチ187は遊技球通
路内の遊技球の有無を検出するスイッチであるが、貯留
タンク38内の補給球の不足を検出する球切れ検出スイ
ッチ167も誘導レールにおける上流部分(貯留タンク
38に近接する部分)に設けられている。球切れ検出ス
イッチ167が遊技球の不足を検知すると、遊技機設置
島に設けられている補給機構から遊技機に対して遊技球
の補給が行われる。
【0040】球払出装置から払い出された遊技球は、連
絡口を通ってパチンコ遊技機1の前面に設けられている
打球供給皿3に誘導される。連絡口の側方には、パチン
コ遊技機1の前面に設けられている余剰球受皿4に連通
する余剰球通路が形成されている。
【0041】入賞にもとづく景品としての遊技球や球貸
し要求にもとづく遊技球が多数払い出されて打球供給皿
3が満杯になり、ついには遊技球が連絡口に到達した後
さらに遊技球が払い出されると、遊技球は、余剰球通路
を経て余剰球受皿4に導かれる。さらに遊技球が払い出
されると、感知レバーが貯留状態検出手段としての満タ
ンスイッチ48(図3において図示せず)を押圧して、
貯留状態検出手段としての満タンスイッチ48がオンす
る。その状態では、球払出装置内の払出モータの回転が
停止して球払出装置の動作が停止するとともに発射装置
の駆動も停止する。
【0042】図4は、主基板31における回路構成の一
例を示すブロック図である。なお、図4には、払出制御
基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、発射
制御基板91および図柄制御基板80も示されている。
主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1
を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ32a、始
動口スイッチ14a、V入賞スイッチ22、カウントス
イッチ23、入賞口スイッチ29a,30a,33a,
39a、満タンスイッチ48、球切れスイッチ187、
賞球カウントスイッチ301Aおよびクリアスイッチ9
21からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路5
8と、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16、
開閉板20を開閉するソレノイド21および大入賞口内
の経路を切り換えるためのソレノイド21Aを基本回路
53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と
が搭載されている。
【0043】なお、図4には示されていないが、カウン
トスイッチ短絡信号もスイッチ回路58を介して基本回
路53に伝達される。また、ゲートスイッチ32a、始
動口スイッチ14a、V入賞スイッチ22、カウントス
イッチ23、入賞口スイッチ29a,30a,33a,
39a、満タンスイッチ48、球切れスイッチ187、
賞球カウントスイッチ301A等のスイッチは、センサ
と称されているものでもよい。すなわち、遊技球を検出
できる遊技媒体検出手段(この例では遊技球検出手段)
であれば、その名称を問わない。
【0044】また、基本回路53から与えられるデータ
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示装
置9における図柄の可変表示開始に利用された始動入賞
球の個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたことを
示す確変情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等
の外部装置に対して出力する情報出力回路64が搭載さ
れている。
【0045】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れる記憶手段(変動データを記憶する手段)としてのR
AM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU5
6およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態で
は、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されて
いる。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコン
ピュータである。なお、1チップマイクロコンピュータ
は、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、R
OM54およびI/Oポート部57は外付けであっても
内蔵されていてもよい。なお、CPU56はROM54
に格納されているプログラムに従って制御を実行するの
で、以下、CPU56が実行する(または、処理を行
う)ということは、具体的には、CPU56がプログラ
ムに従って制御を実行することである。このことは、主
基板31以外の他の基板に搭載されているCPUについ
ても同様である。
【0046】また、RAM(CPU内蔵RAMであって
もよい。)55の一部または全部が、電源基板910に
おいて作成されるバックアップ電源によってバックアッ
プされているバックアップRAMである。すなわち、遊
技機に対する電力供給が停止しても、所定期間は、RA
M55の一部または全部の内容は保存される。
【0047】遊技球を打撃して発射する打球発射装置は
発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モー
タ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力
は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわ
ち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の
操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御され
る。
【0048】この実施の形態では、ランプ制御基板35
に搭載されているランプ制御手段が、遊技盤に設けられ
ている始動記憶表示器18、普通図柄始動記憶表示器4
1および装飾ランプ25の表示制御を行うとともに、枠
側に設けられている天枠ランプ28a、左枠ランプ28
b、右枠ランプ28c、賞球ランプ51および球切れラ
ンプ52の表示制御を行う。なお、各ランプはLEDそ
の他の種類の発光体でもよく、この実施の形態および他
の実施の形態で用いられているLEDも他の種類の発光
体でもよい。すなわち、ランプやLEDは発光体の一例
である。また、可変表示装置9における周辺部分や開閉
板20の周囲部分等に設置されている装飾用のランプや
LEDも、ランプ制御手段によって制御される。従っ
て、ランプ制御基板35に搭載されているランプ制御手
段は、遊技機に設けられている発光体の制御を行う発光
体制御手段に相当する。また、特別図柄を可変表示する
可変表示装置9および普通図柄を可変表示する普通図柄
表示器10の表示制御は、図柄制御基板80に搭載され
ている表示制御手段によって行われる。
【0049】図5は、図柄制御基板80内の回路構成
を、可変表示装置9の一実現例であるLCD(液晶表示
装置)82、普通図柄表示器10、主基板31の出力ポ
ート(ポート0,2)570,572および出力バッフ
ァ回路620,62Aとともに示すブロック図である。
出力ポート(出力ポート2)572からは8ビットのデ
ータが出力され、出力ポート570からは1ビットのス
トローブ信号(INT信号)が出力される。なお、この
実施の形態では、可変表示装置9はLCDで実現されて
いるが、可変表示装置9は、CRT、ドットマトリクス
表示器、7セグメント表示器など他の表示装置によって
実現されていてもよいし、ドラム式等の機械的な可変表
示装置であってもよい。
【0050】表示制御用CPU101は、ROM102
に格納された表示制御プログラムに従って動作し、主基
板31からノイズフィルタ107および入力バッファ回
路105Bを介してINT信号が入力されると、入力バ
ッファ回路105Aを介して表示制御コマンドを受信す
る。また、表示制御用CPU101は、表示制御を実行
する際に、ROM102に格納されているテーブルのデ
ータ(プロセスデータや予告選択テーブル)を使用す
る。
【0051】入力バッファ回路105A,105Bとし
て、例えば汎用ICである74HC540,74HC1
4を使用することができる。なお、表示制御用CPU1
01がI/Oポートを内蔵していない場合には、入力バ
ッファ回路105A,105Bと表示制御用CPU10
1との間に、I/Oポートが設けられる。
【0052】そして、表示制御用CPU101は、受信
した表示制御コマンドに従って、LCD82に表示され
る画面の表示制御を行う。具体的には、表示制御コマン
ドに応じた指令をVDP103に与える。VDP103
は、キャラクタROM86から必要なデータを読み出
す。VDP103は、入力したデータに従ってLCD8
2に表示するための画像データを生成し、R,G,B信
号および同期信号をLCD82に出力する。
【0053】なお、図5には、VDP103をリセット
するためのリセット回路83、VDP103に動作クロ
ックを与えるための発振回路85、および使用頻度の高
い画像データを格納するキャラクタROM86も示され
ている。キャラクタROM86に格納される使用頻度の
高い画像データとは、例えば、LCD82に表示される
人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等からな
る画像などである。
【0054】高周波信号を遮断するノイズフィルタ10
7として、例えば3端子コンデンサやフェライトビーズ
が使用されるが、ノイズフィルタ107の存在によっ
て、表示制御コマンドに基板間でノイズが乗ったとして
も、その影響は除去される。また、主基板31のバッフ
ァ回路620,62Aの出力側にもノイズフィルタを設
けてもよい。
【0055】可変表示装置9における表示態様や遊技機
に設けられている演出制御用の発光体の発光態様および
スピーカからの音発生態様等によって、リーチの発生ま
たは大当りの発生を予告するための遊技演出(以下、予
告演出という。)が行われる。図6は、可変表示装置9
において実行される予告演出の例を示す説明図である。
この実施の形態では、可変表示装置9において、背景
(図柄表示エリア以外の部分)に現れるキャラクタ等の
表示による4種類の予告演出を行うことが可能である。
なお、図6に示された4種類の予告演出は単なる一例で
あって、より多くの種類の予告演出を行ってもよい。
【0056】なお、可変表示装置9において、例えば、
背景(図柄およびキャラクタ以外の画像)を振動表示し
たり背景画像を変化させることによる予告演出も用いら
れる。この実施の形態では、そのような予告演出を役物
予告と呼ぶ。また、図6に例示された予告演出を背景予
告と呼ぶことがある。この実施の形態では、役物予告
は、可変表示装置9における図柄の可変表示パターン
(変動パターン)に対応して定められている。すなわ
ち、特定の変動パターンによる可変表示が実行されると
きに、特定の役物予告が行われる。変動パターンは遊技
制御手段によって決定されるので、役物予告を行うか否
かといずれの種類の役物予告を行うのかとは、遊技制御
手段によって決定される。
【0057】次に遊技機の動作について説明する。図7
は、主基板31における遊技制御手段(CPU56およ
びROM,RAM等の周辺回路)が実行するメイン処理
を示すフローチャートである。なお、遊技制御手段は、
同一シリーズの機種でも、機種が異なると、少なくとも
一部の制御内容が異なる。遊技機に対して電源が投入さ
れ、リセット端子の入力レベルがハイレベルになると、
CPU56は、ステップS1以降のメイン処理を開始す
る。メイン処理において、CPU56は、まず、必要な
初期設定を行う。
【0058】初期設定処理において、CPU56は、ま
ず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込
モードを割込モード2に設定し(ステップS2)、スタ
ックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定す
る(ステップS3)。そして、内蔵デバイスレジスタの
初期化を行う(ステップS4)。また、内蔵デバイス
(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)お
よびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化(ステッ
プS5)を行った後、RAMをアクセス可能状態に設定
する(ステップS6)。
【0059】この実施の形態で用いられるCPU56
は、I/Oポート(PIO)およびタイマ/カウンタ回
路(CTC)も内蔵している。また、CTCは、2本の
外部クロック/タイマトリガ入力CLK/TRG2,3
と2本のタイマ出力ZC/TO0,1を備えている。
【0060】この実施の形態で用いられているCPU5
6には、マスク可能な割込のモードとして以下の3種類
のモードが用意されている。なお、マスク可能な割込が
発生すると、CPU56は、自動的に割込禁止状態に設
定するとともに、プログラムカウンタの内容をスタック
にセーブする。
【0061】割込モード0:割込要求を行った内蔵デバ
イスがRST命令(1バイト)またはCALL命令(3
バイト)をCPUの内部データバス上に送出する。よっ
て、CPU56は、RST命令に対応したアドレスまた
はCALL命令で指定されるアドレスの命令を実行す
る。リセット時に、CPU56は自動的に割込モード0
になる。よって、割込モード1または割込モード2に設
定したい場合には、初期設定処理において、割込モード
1または割込モード2に設定するための処理を行う必要
がある。
【0062】割込モード1:割込が受け付けられると、
常に0038(h)番地に飛ぶモードである。
【0063】割込モード2:CPU56の特定レジスタ
(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力
する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成
されるアドレスが、割込番地を示すモードである。すな
わち、割込番地は、上位アドレスが特定レジスタの値と
され下位アドレスが割込ベクタとされた2バイトで示さ
れるアドレスである。従って、任意の(飛び飛びではあ
るが)偶数番地に割込処理を設置することができる。各
内蔵デバイスは割込要求を行うときに割込ベクタを送出
する機能を有している。
【0064】よって、割込モード2に設定されると、各
内蔵デバイスからの割込要求を容易に処理することが可
能になり、また、プログラムにおける任意の位置に割込
処理を設置することが可能になる。さらに、割込モード
1とは異なり、割込発生要因毎のそれぞれの割込処理を
用意しておくことも容易である。上述したように、この
実施の形態では、初期設定処理のステップS2におい
て、CPU56は割込モード2に設定される。
【0065】次いで、CPU56は、入力ポート1を介
して入力されるクリアスイッチ921の出力信号の状態
を1回だけ確認する(ステップS7)。その確認におい
てオンを検出した場合には、CPU56は、通常の初期
化処理を実行する(ステップS11〜ステップS1
5)。クリアスイッチ921がオンである場合(押下さ
れている場合)には、ローレベルのクリアスイッチ信号
が出力されている。例えば、遊技店員は、クリアスイッ
チ921をオン状態にしながら遊技機に対する電力供給
を開始することによって、容易に初期化処理を実行させ
ることができる。すなわち、RAMクリア等を行うこと
ができる。
【0066】クリアスイッチ921がオンの状態でない
場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバック
アップRAM領域のデータ保護処理(例えばチェックデ
ータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か
確認する(ステップS8)。この実施の形態では、電力
供給の停止が生じた場合には、バックアップRAM領域
のデータを保護するための処理が行われている。そのよ
うな保護処理が行われていた場合をバックアップありと
する。そのような保護処理が行われていないことを確認
したら、CPU56は初期化処理を実行する。
【0067】この実施の形態では、バックアップRAM
領域にバックアップデータがあるか否かは、電力供給停
止時処理においてバックアップRAM領域に設定される
実行確認情報としてのバックアップフラグの状態によっ
て確認される。例えば、バックアップフラグ領域に「5
5H」が設定されていればバックアップあり(オン状
態)を意味し、「55H」以外の値が設定されていれば
バックアップなし(オフ状態)を意味する。
【0068】バックアップありを確認したら、CPU5
6は、バックアップRAM領域のデータチェック(この
例ではパリティチェック)を行う(ステップS9)。遊
技機への電力供給が停止する際に実行される電力供給停
止時処理において、チェックサムが算出され、チェック
サムはバックアップRAM領域に保存されている。ステ
ップS9では、算出したチェックサムと保存されている
チェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停
止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM
領域のデータは保存されているはずであるから、チェッ
ク結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結
果が正常でないということは、バックアップRAM領域
のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっている
ことを意味する。そのような場合には、内部状態を電力
供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給
の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期
化処理を実行する。
【0069】チェック結果が正常であれば、CPU56
は、遊技制御手段の内部状態と表示制御手段等の電気部
品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すた
めの遊技状態復旧処理を行う(ステップS10)。そし
て、バックアップRAM領域に保存されていたPC(プ
ログラムカウンタ)の退避値がPCに設定され、そのア
ドレスに復帰する。遊技状態復旧処理においてPCが電
力供給停止時前の状態に復元され、かつ、各種データ
(例えば各乱数を生成するためのカウンタ)がバックア
ップRAMに保存されていることから、遊技機への電力
供給が停止した後所定時間(バックアップRAMのデー
タ保持可能期間)内に電力供給が復旧すれば、例えば、
後述する判定用乱数、表示用乱数および初期値用乱数を
生成するためのカウンタのカウント値は、電力供給停止
時前の状態から継続されることになる。
【0070】初期化処理では、CPU56は、まず、R
AMクリア処理を行う(ステップS11)。また、所定
の作業領域(例えば、特別図柄判定用乱数カウンタ、特
別図柄判定用バッファ、プロセスフラグ、払出コマンド
格納ポインタ、賞球中フラグ、球切れフラグ、払出停止
フラグなど制御状態に応じて選択的に処理を行うための
フラグ)に初期値を設定する作業領域設定処理を行う
(ステップS12)。さらに、球払出装置97からの払
出が可能であることを指示する払出許可状態指定コマン
ドを払出制御基板37に対して送信する処理を行う(ス
テップS13)。
【0071】また、演出制御基板(ランプ制御基板3
5、音制御基板70、図柄制御基板80)を初期化する
ための初期化コマンドを各演出制御基板に送信する処理
を実行する(ステップS14)。初期化コマンドとし
て、可変表示装置9において表示される初期図柄を示す
コマンド(図柄制御基板80に対して)や賞球ランプお
よび球切れランプの消灯を指示するコマンド(ランプ制
御基板35に対して)等がある。そして、初期化コマン
ドには、機種を示す情報が含まれている。つまり、遊技
制御手段は、遊技機への電力供給開始時に、複数種類の
機種のうちのいずれの機種であるのかを判別可能な機種
判別コマンドを演出制御手段に送信するように構成され
ている。
【0072】そして、2ms毎に定期的にタイマ割込が
かかるようにCPU56に設けられているCTCのレジ
スタの設定が行われる(ステップS15)。すなわち、
初期値として2msに相当する値が所定のレジスタ(時
間定数レジスタ)に設定される。
【0073】初期化処理の実行(ステップS11〜S1
5)が完了すると、メイン処理で、表示用乱数更新処理
(ステップS17)および初期値用乱数更新処理(ステ
ップS18)が繰り返し実行される。表示用乱数更新処
理および初期値用乱数更新処理が実行されるときには割
込禁止状態とされ(ステップS16)、表示用乱数更新
処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割
込許可状態とされる(ステップS19)。表示用乱数更
新処理および初期値用乱数更新処理が実行されるときに
は割込禁止状態になっているので、それらの乱数更新処
理が実行されている最中に後述する2msタイマ割込が
生じ割込処理で乱数更新処理が実行され、カウント値に
矛盾が生じてしまうことが防止される。
【0074】表示用乱数とは、可変表示装置9に停止表
示される図柄を決定するための乱数等であり、表示用乱
数更新処理とは、表示用乱数を発生するためのカウンタ
のカウント値を更新する処理である。また、初期値用乱
数更新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウン
タのカウント値を更新する処理である。初期値用乱数と
は、大当りとするか否かを決定するための乱数を発生す
るためのカウンタ(当り判定用乱数発生カウンタ)等の
カウント値の初期値(最大値を越えて値が戻された後の
値)を決定するための乱数である。
【0075】タイマ割込が発生すると、図8に示すよう
に、CPU56は、レジスタの退避処理(ステップS2
0)を行った後、ステップS21〜S31の遊技制御処
理を実行する。遊技制御処理において、CPU56は、
まず、スイッチ回路58を介して、ゲートスイッチ32
a、始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23およ
び入賞口スイッチ29a,30a,33a,39a等の
スイッチの検出信号を入力し、それらの状態判定を行う
(スイッチ処理:ステップS21)。
【0076】次に、遊技制御に用いられる大当り判定用
の乱数等の各判定用乱数を生成するための各乱数生成用
カウンタのカウント値を更新する処理を行う(ステップ
S23)。CPU56は、さらに、表示用乱数および初
期値用乱数を生成するための乱数生成用カウンタのカウ
ント値を更新する処理を行う(ステップS24,S2
5)。
【0077】判定用乱数として、例えば大当り判定用乱
数、大当り図柄決定用乱数、普通図柄当り判定用乱数が
ある。表示用乱数として、特別図柄の変動パターンを決
定するための変動パターン決定用乱数、特別図柄の停止
図柄を決定するための特別図柄決定用乱数がある。
【0078】さらに、CPU56は、特別図柄プロセス
処理を行う(ステップS25)。特別図柄プロセス制御
では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序
で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当
する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄
プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更
新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステッ
プS26)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄の表
示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセス
フラグに従って該当する処理が選び出されて実行され
る。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態
に応じて各処理中に更新される。
【0079】次いで、CPU56は、特別図柄に関する
表示制御コマンドを送信する処理を行う(特別図柄コマ
ンド制御処理:ステップS27)。また、普通図柄に関
する表示制御コマンドを送信する処理を行う(普通図柄
コマンド制御処理:ステップS28)。
【0080】さらに、CPU56は、例えばホールコン
ピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動
情報などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステ
ップS29)。
【0081】また、CPU56は、所定の条件が成立し
たときにソレノイド回路59に駆動指令を行う(ステッ
プS30)。可変入賞球装置15または開閉板20を開
状態または閉状態としたり、大入賞口内の遊技球通路を
切り替えたりするために、ソレノイド回路59は、駆動
指令に応じてソレノイド16,21,21Aを駆動す
る。
【0082】そして、CPU56は、入賞口スイッチ2
9a,30a,33a,39aの検出信号にもとづく賞
球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップ
S31)。具体的には、入賞口スイッチ29a,30
a,33a,39aがオンしたことにもとづく入賞検出
に応じて、払出制御基板37に賞球個数を示す払出制御
コマンドを出力する。払出制御基板37に搭載されてい
る払出制御用CPU371は、賞球個数を示す払出制御
コマンドに応じて球払出装置97を駆動する。その後、
レジスタの内容を復旧させ(ステップS32)、割込許
可状態に設定する(ステップS33)。
【0083】以上の制御によって、この実施の形態で
は、遊技制御処理は2ms毎に定期的に起動されること
になる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で
遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理では
例えば割込が発生したことを示すフラグのセットのみが
なされ、遊技制御処理はメイン処理において実行される
ようにしてもよい。
【0084】図9は、CPU56が実行する特別図柄プ
ロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートで
ある。図9に示す特別図柄プロセス処理は、図8のフロ
ーチャートにおけるステップS25の具体的な処理でも
ある。CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う際
に、変動短縮タイマ減算処理(ステップS310)およ
び始動口スイッチ通過確認処理(ステップS311)を
行った後に、内部状態(この例では特別図柄プロセスフ
ラグ)に応じて、ステップS300〜S309のうちの
いずれかの処理を行う。
【0085】変動短縮タイマ減算処理は、始動記憶(始
動口スイッチ14aがオンしたことの記憶)の記憶可能
最大数に対応した個数設けられている変動短縮タイマを
減算する処理である。そして、後述する特別図柄大当り
判定処理(ステップS301)において、例えば、変動
短縮タイマの値が0になっていて、かつ、低確率状態
(通常状態)では始動記憶数が始動記憶の最大値、確変
状態では始動記憶数が「2」以上であれば、図柄の変動
パターンとして変動時間が短縮されたパターンを用いる
ことに決定される。また、始動口スイッチ通過確認処理
は、始動口スイッチ14aがオンしたときに所定の各乱
数値を取得して記憶する処理である。
【0086】ステップS300〜S309において、以
下のような処理が行われる。
【0087】特別図柄通常処理(ステップS300):
始動記憶数を確認し、始動記憶数が0でなければ、ステ
ップS301に移行するように特別図柄プロセスフラグ
の値を変更する。
【0088】特別図柄大当り判定処理(ステップS30
1):始動入賞があったときに記憶された各種乱数を格
納するバッファ等の内容をシフトする。シフトの結果、
押し出されたバッファの内容にもとづいて大当りとする
か否かを決定する。なお、バッファは、始動入賞の記憶
可能最大数だけ用意されている。また、シフトによって
押し出されたバッファの内容は、最も前に生じた始動入
賞に応じた内容である。そして、大当りとすることに決
定した場合には、大当りフラグをセットする。その後、
ステップS302に移行するように特別図柄プロセスフ
ラグの値を変更する。
【0089】停止図柄設定処理(ステップS302):
特別図柄の可変表示の表示結果である左右中図柄の停止
図柄を決定する。そして、ステップS303に移行する
ように特別図柄プロセスフラグの値を変更する。
【0090】変動パターン設定処理(ステップS30
3):特別図柄の可変表示のパターンすなわち可変表示
パターン(変動パターン)を決定する。そして、決定さ
れた変動パターンおよび停止図柄等を通知するための表
示制御コマンドを図柄制御基板80等に対して出力する
ための処理を行う。その後、ステップS304に移行す
るように特別図柄プロセスフラグの値を変更する。
【0091】特別図柄変動処理(ステップS304):
変動パターンに応じて決められている変動時間が経過し
たか否か確認する。経過していれば、ステップS305
に移行するように特別図柄プロセスフラグの値を変更す
る。
【0092】特別図柄図柄停止処理(ステップS30
5):一定時間(例えば1.000秒)が経過した後、
大当りとすることに決定されている場合には、ステップ
S306に移行するように特別図柄プロセスフラグの値
を変更する。そうでなければ、ステップS300に移行
するように特別図柄プロセスフラグの値を変更する。
【0093】大入賞口開放前処理(ステップS30
6):大入賞口を開放する制御を開始する。具体的に
は、カウンタやフラグを初期化するとともに、ソレノイ
ド54を駆動して大入賞口を開放する。そして、ステッ
プS307に移行するように特別図柄プロセスフラグの
値を変更する。
【0094】大入賞口開放中処理(ステップS30
7):大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行
う。大入賞口の閉成条件が成立したら、ステップS30
8に移行するように特別図柄プロセスフラグの値を変更
する。
【0095】特定領域有効時間処理(ステップS30
8):V入賞スイッチ22の通過の有無を監視して、大
当り遊技状態継続条件の成立を確認する処理を行う。大
当り遊技状態継続の条件が成立し、かつ、まだ残りラウ
ンドがある場合には、ステップS307に移行するよう
に特別図柄プロセスフラグの値を変更する。また、所定
の有効時間内に大当り遊技状態継続条件が成立しなかっ
た場合、または、全てのラウンドを終えた場合には、ス
テップS309に移行するように特別図柄プロセスフラ
グの値を変更する。
【0096】大当り終了処理(ステップS309):大
当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知するための
表示をランプ制御手段等に行わせる制御を行う。そし
て、ステップS300に移行するように特別図柄プロセ
スフラグの値を変更する。
【0097】次に、遊技制御手段から各電気部品制御手
段に対する制御コマンドの送出方式について説明する。
図10は、主基板31から図柄制御基板80に送信され
る表示制御コマンドの信号線を示す説明図である。図1
0に示すように、この実施の形態では、表示制御コマン
ドは、表示制御信号D0〜D7の8本の信号線で主基板
31から図柄制御基板80に送信される。また、主基板
31と図柄制御基板80との間には、ストローブ信号を
送信するための表示制御INT信号の信号線も配線され
ている。図10には、表示制御コマンドの例が示されて
いるが、他の電気部品制御基板への制御コマンドも、8
本の信号線と1本のINT信号の信号線によって送信さ
れる。
【0098】遊技制御手段から他の電気部品制御基板
(サブ基板)に制御コマンドを出力しようとするとき
に、コマンド送信テーブルの先頭アドレスの設定が行わ
れる。図11(A)は、コマンド送信テーブルの一構成
例を示す説明図である。1つのコマンド送信テーブルは
3バイトで構成され、1バイト目にはINTデータが設
定される。また、2バイト目のコマンドデータ1には、
制御コマンドの1バイト目のMODEデータが設定され
る。そして、3バイト目のコマンドデータ2には、制御
コマンドの2バイト目のEXTデータが設定される。
【0099】なお、EXTデータそのものがコマンドデ
ータ2の領域に設定されてもよいが、コマンドデータ2
には、EXTデータが格納されているテーブルのアドレ
スを指定するためのデータが設定されるようにしてもよ
い。例えば、コマンドデータ2のビット7(ワークエリ
ア参照ビット)が0であれば、コマンドデータ2にEX
Tデータそのものが設定されていることを示す。そのよ
うなEXTデータはビット7が0であるデータである。
この実施の形態では、ワークエリア参照ビットが1であ
れば、EXTデータとして、送信バッファの内容を使用
することを示す。なお、ワークエリア参照ビットが1で
あれば、他の7ビットが、EXTデータが格納されてい
るテーブルのアドレスを指定するためのオフセットであ
ることを示すように構成することもできる。
【0100】図11(B)INTデータの一構成例を示
す説明図である。INTデータにおけるビット0は、払
出制御基板37に払出制御コマンドを送出すべきか否か
を示す。ビット0が「1」であるならば、払出制御コマ
ンドを送出すべきことを示す。従って、CPU56は、
例えば賞球処理(遊技制御処理のステップS31)にお
いて、INTデータに「01(H)」を設定する。ま
た、INTデータにおけるビット1は、図柄出制御基板
80に表示制御コマンドを送出すべきか否かを示す。ビ
ット1が「1」であるならば、表示制御コマンドを送出
すべきことを示す。従って、CPU56は、例えば特別
図柄コマンド制御処理(遊技制御処理のステップS2
7)において、INTデータに「02(H)」を設定す
る。
【0101】INTデータのビット2,3は、それぞ
れ、ランプ制御コマンド、音制御コマンドを送出すべき
か否かを示すビットであり、CPU56は、それらのコ
マンドを送出すべきタイミングになったら、特別図柄プ
ロセス処理等で、ポインタが指しているコマンド送信テ
ーブルに、INTデータ、コマンドデータ1およびコマ
ンドデータ2を設定する。それらのコマンドを送出する
ときには、INTデータの該当ビットが「1」に設定さ
れ、コマンドデータ1およびコマンドデータ2にMOD
EデータおよびEXTデータが設定される。
【0102】図12は、主基板31から他の電気部品制
御基板に送出される制御コマンドのコマンド形態の一例
を示す説明図である。この実施の形態では、制御コマン
ドは2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマ
ンドの分類)を表し、2バイト目はEXT(コマンドの
種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット
7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビット
(ビット7)は必ず「0」とされる。このように、電気
部品制御基板へのコマンドとなる制御コマンドは、複数
のデータで構成され、先頭ビットによってそれぞれを区
別可能な態様になっている。なお、図12に示されたコ
マンド形態は一例であって他のコマンド形態を用いても
よい。例えば、1バイトや3バイト以上で構成される制
御コマンドを用いてもよい。また、図12では図柄制御
基板80に送出される表示制御コマンドを例示するが、
他の電気部品制御基板に送出される制御コマンドも同一
構成である。
【0103】図13に示すように、制御コマンドは、8
ビットの制御信号CD0〜CD7(コマンドデータ)と
INT信号(取込信号)とで構成される。表示制御手段
は、INT信号が立ち上がったことを検知して、割込処
理によって1バイトのデータの取り込み処理を開始す
る。
【0104】なお、制御コマンドは、電気部品制御手段
が認識可能に1回だけ送出される。認識可能とは、この
例では、INT信号のレベルが変化することであり、認
識可能に1回だけ送出されるとは、例えば表示制御信号
の1バイト目および2バイト目のそれぞれに応じてIN
T信号が1回だけパルス状(矩形波状)に出力されるこ
とである。
【0105】各電気部品制御基板への制御コマンドを、
対応する出力ポートに出力する際に、INT信号を出力
する出力ポートのビット0〜1のうちのいずれかのビッ
トが所定期間「1」(ハイレベル)になるのであるが、
INTデータにおけるビット配列と出力ポートにおける
ビット配列とは対応している。従って、各電気部品制御
基板に制御コマンドを送出する際に、INTデータにも
とづいて、容易にINT信号の出力を行うことができ
る。
【0106】図14は、図柄制御基板80に送出される
表示制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図
14に示す例において、コマンド8000(H)〜80
26(H)は、特別図柄を可変表示する可変表示装置9
における特別図柄の変動パターンを指定する表示制御コ
マンドである。なお、変動パターンを指定するコマンド
(変動パターンコマンド)は変動開始指示も兼ねてい
る。また、コマンド8000(H)〜8012(H)は
低確率中において用いられ、コマンド8013(H)〜
8025(H)は高確率中において用いられる。そし
て、コマンド8026(H)は、短縮表示パターンを指
定するコマンドである。なお、同一シリーズの別機種で
も、同様の変動パターンを指定する表示制御コマンド8
000(H)〜8026(H)が用いられ、各コマンド
8000(H)〜8026(H)のそれぞれに応じて、
各機種に共通した態様による図柄の変動が行われる。
【0107】コマンド88XX(H)(X=4ビットの
任意の値)は、普通図柄表示器10で可変表示される普
通図柄の変動パターンに関する表示制御コマンドであ
る。コマンド89XX(H)は、普通図柄の停止図柄を
指定する表示制御コマンドである。コマンド8AXX
(H)(X=4ビットの任意の値)は、普通図柄の可変
表示の停止を指示する表示制御コマンドである。
【0108】コマンド91XX(H)、92XX(H)
および93XX(H)は、特別図柄の左中右の停止図柄
を指定する表示制御コマンドである。「XX」には図柄
番号が設定される。また、コマンドA000(H)は、
特別図柄の可変表示の停止を指示する表示制御コマンド
である。コマンドBXXX(H)は、大当り遊技開始か
ら大当り遊技終了までの間に送出される表示制御コマン
ドである。そして、コマンドC000(H)〜EXXX
(H)は、特別図柄の変動および大当り遊技に関わらな
い可変表示装置9の表示状態に関する表示制御コマンド
である。図柄制御基板80の表示制御手段は、主基板3
1の遊技制御手段から上述した表示制御コマンドを受信
すると図14に示された内容に応じて可変表示装置9お
よび普通図柄表示器10の表示状態を変更する制御を行
う。
【0109】コマンドC000(H)〜EXXX(H)
のうちE1XX(H)は、遊技制御手段が遊技機に対す
る電力供給開始時に実行する初期化処理におけるステッ
プS14で送信する初期化コマンドであるが、そのEX
Tデータは機種を表示している。例えば、図15に示す
ように、EXTデータが01(H)であれば機種aを示
し、02(H)であれば機種bを示し、04(H)であ
れば機種cを示す。すなわち、シリーズにおける各機種
のうち機種aに搭載されている遊技制御手段は初期化コ
マンドとしてE101(H)を送信する。具体的には、
ROM54に機種aを示すデータが格納され、CPU5
6がそのデータにもとづいてコマンドE101(H)を
作成して送信する。また、機種bに搭載されている遊技
制御手段は初期化コマンドとしてE102(H)を送信
し、機種cに搭載されている遊技制御手段は初期化コマ
ンドとしてE104(H)を送信する。
【0110】この実施の形態では、同一シリーズ機にお
いて、機種a、機種b、機種cとは、背景予告の振り分
けが異なっている。どのような背景予告を行うのかは、
表示制御手段等の演出制御手段によって決定されるので
あるが、背景予告の振り分けが異なるとは、可変表示装
置9における各変動パターンにおいて、予告1〜4(図
6参照)がどの程度の割合で出現するのかの確率が異な
っていることである。また、機種a〜cの間で、同一の
客待ちデモ表示の表示制御コマンドC000(H)を受
信した表示制御手段が、機種によって異なる態様で客待
ちデモンストレーション画面を可変表示装置9に表示さ
せることができる。また、機種a〜cの間で、同一の大
当り表示開始時の表示制御コマンドB200(H)等を
受信した表示制御手段が、機種によって異なる態様(例
えばキャラクタの動き方を変えたり色を変えたりする)
で大当り遊技中の表示演出を行うこともできる。さら
に、表示制御手段は、可変表示装置9の表示画面の一部
に機種名を表示してもよい。表示制御手段は、遊技機へ
の電力供給開始時に、初期化コマンドを受信しているの
で機種名を認識できている。よって、例えば、客待ちデ
モ表示の表示制御コマンドC000(H)を受信した
ら、機種に応じたデモンストレーション画面を可変表示
装置9に表示させる制御を行うとともに、その画面にお
いて機種名を表示させる。このような表示は、例えば、
表示制御用CPU101が、VDP102に対してデモ
ンストレーション画面を表示するように指示するととも
に、機種名を示す命令を与えることによって実現でき
る。VDP102は、命令に応じて、画面データ中の一
部に機種名を示す画面データを挿入する。
【0111】図16は、変動パターンコマンドと変動パ
ターンとの関係の一例を示す説明図である。図16にお
いて、「EXT」とは、表示制御コマンドにおける2バ
イト目のEXTデータを示す。なお、この実施の形態で
は、1バイト目の「MODE」データは、いずれの場合
も「80(H)」である。また、「時間」は変動時間を
示す。図16に示すように、高確率中では、各変動パタ
ーンの変動時間が3.5秒短くなっている。
【0112】さらに、高確率中/低確率中に関係なく、
所定の条件が成立すると、8026(H)の表示制御コ
マンドが主基板31から図柄制御基板80に送信され
る。
【0113】なお、「通常変動」とは、リーチ態様を伴
わない変動パターンである。「ノーマル」とは、リーチ
態様を伴うが変動結果(停止図柄)が大当りを生じさせ
るものとならない変動パターンである。「ロング」と
は、「ノーマル」と類似した変動パターンであるが変動
時間が長い変動パターンである。「リーチA」は、「ロ
ング」および「ノーマル」とは異なるリーチ態様を持つ
変動パターンである。また、リーチ態様が異なるとは、
リーチ変動時間において異なった態様の変動態様(速度
や回転方向等)やキャラクタ等が現れることをいう。例
えば、「ノーマル」では単に1種類の変動態様によって
リーチ態様が実現されるのに対して、「リーチA」で
は、変動速度や変動方向が異なる複数の変動態様を含む
リーチ態様が実現される。
【0114】また、「リーチB」は、「ロング」、「ノ
ーマル」および「リーチA」とは異なるリーチ態様を持
つ変動パターンである。そして、「全回転」は、左右中
図柄が揃って変動するようなリーチ態様を含む変動パタ
ーンである。
【0115】「役物予告X1」とは、図柄の変動中に役
物予告が行われることを示す。「役物予告Y1」とは、
「役物予告X1」とは異なる態様によって役物予告が行
われることを示す。「当り」は図柄の変動終了後に大当
りが発生することを示す。「再」は、いわゆる仮停止後
の再変動態様が現れることを示す。「高速」は、高速変
動態様が付加されることを示す。「戻り」は、停止図柄
が停止位置を一旦過ぎた後に逆変動して停止する変動態
様を含むことを示す。
【0116】図17は、主基板31の遊技制御手段によ
る変動パターンの振り分け方を示す説明図である。遊技
制御手段は、変動パターン決定用乱数(0〜149の1
50種類の値をとりうるとする。)に応じて変動パター
ンを決定するのであるが、大当りとすることに決定した
場合には、図17に示す「あたり」の欄に記載されてい
るような振り分け方で変動パターンを決定する。例え
ば、非確変時には、変動パターン決定用乱数の値が、表
示制御コマンド「8008(H)」の変動パターン(図
16より「ロング役物予告X1当り再」)に対応してあ
らかじめ決められている値に一致したら、表示制御コマ
ンド「8008(H)」の変動パターンを用いることに
決定する。なお、「8008(H)」の変動パターンに
対応してあらかじめ決められている値として12個の値
が定められている(図17参照)。
【0117】この実施の形態では、さらに、短縮表示パ
ターンが用いられる。短縮表示パターンは、左右中の図
柄の変動時間が例えば1.0秒という極めて短い変動パ
ターンである。
【0118】図18は、図柄の可変表示に関わる表示制
御コマンドの送信タイミングを示すタイミング図であ
る。遊技制御手段は、可変表示を開始させるときに、変
動パターン指定の表示制御コマンドを送信し、続いて、
左図柄指定、中図柄指定、右図柄指定の表示制御コマン
ドを送信する。そして、変動時間(可変表示期間)が終
了すると、左右中図柄を最終停止(確定)させるために
全図柄の停止を指示する特別図柄停止(A000
(H))の表示制御コマンドを送信する。
【0119】可変表示装置9において予告演出(リーチ
になる可能性があることを遊技者に予告するための表示
演出、または大当りとなる可能性があることことを遊技
者に予告するための表示演出)が行われるときには、変
動開始後所定期間が経過すると予告演出が開始され、リ
ーチ確定(左右図柄が同一図柄で停止する)まで予告演
出が行われる。なお、予告演出開始に関する所定期間
は、予告演出の種類に応じて変化しうる。また、図18
に示された「予告演出期間」の全ての期間において予告
演出が行われる必要はなく、そのうちの一部の期間にお
いて予告演出が行われるようにしてもよい。また、再変
動を含む変動パターンでは、リーチ確定後にも予告演出
を行ってもよい。なお、図18にはリーチとなる変動の
場合を例示したが、はずれとなる(リーチにもならな
い)変動の場合には、リーチ確定のタイミングは現れな
い。
【0120】図19は、コマンド作成処理の処理例を示
すフローチャートである。コマンド作成処理は、コマン
ド出力処理とINT信号出力処理とを含む処理である。
コマンド作成処理は、遊技制御処理では、例えば、ステ
ップS25の特別図柄プロセス処理、ステップS27の
特別図柄コマンド制御処理、ステップS28の普通図柄
コマンド制御処理において、制御コマンドを作成する際
にコールされる。
【0121】コマンド作成処理において、CPU56
は、まず、コマンド送信テーブルのアドレスをスタック
等に退避する(ステップS331)。そして、ポインタ
が指していたコマンド送信テーブルのINTデータを引
数1にロードする(ステップS332)。引数1は、後
述するコマンド送信処理に対する入力情報になる。ま
た、コマンド送信テーブルを指すアドレスを+1する
(ステップS333)。従って、コマンド送信テーブル
を指すアドレスは、コマンドデータ1のアドレスに一致
する。
【0122】次いで、CPU56は、コマンドデータ1
を読み出して引数2に設定する(ステップS334)。
引数2も、後述するコマンド送信処理に対する入力情報
になる。そして、コマンド送信処理ルーチンをコールす
る(ステップS335)。
【0123】図20は、コマンド送信処理ルーチンを示
すフローチャートである。コマンド送信処理ルーチンに
おいて、CPU56は、まず、引数1に設定されている
データすなわちINTデータを、比較値として決められ
ているワークエリアに設定する(ステップS351)。
次いで、送信回数=4を、処理数として決められている
ワークエリアに設定する(ステップS352)。そし
て、ポート1のアドレスをIOアドレスにセットする
(ステップS353)。この実施の形態では、ポート1
のアドレスは払出制御コマンドデータを出力するための
出力ポートのアドレスであり、ポート2〜4のアドレス
が、表示制御コマンドデータ、ランプ制御コマンドデー
タ、音制御コマンドデータを出力するための出力ポート
のアドレスであるとする。
【0124】次に、CPU56は、比較値を1ビット右
にシフトする(ステップS354)。シフト処理の結
果、キャリービットが1になったか否か確認する(ステ
ップS355)。キャリービットが1になったというこ
とは、INTデータにおける最も右側のビットが「1」
であったことを意味する。この実施の形態では4回のシ
フト処理が行われるのであるが、例えば、表示制御コマ
ンドを送出すべきことが指定されているときには、2回
目のシフト処理でキャリービットが1になる。
【0125】キャリービットが1になった場合には、引
数2に設定されているデータ、この場合にはコマンドデ
ータ1(すなわちMODEデータ)を、IOアドレスと
して設定されているアドレスに出力する(ステップS3
56)。2回目のシフト処理が行われたときにはIOア
ドレスにポート2のアドレスが設定されているので、そ
のときに、表示制御コマンドのMODEデータがポート
2に出力される。
【0126】次いで、CPU56は、IOアドレスを1
加算するとともに(ステップS357)、処理数を1減
算する(ステップS358)。加算前にポート2を示し
ていた場合には、IOアドレスに対する加算処理によっ
て、IOアドレスにはポート3のアドレスが設定され
る。ポート3は、ランプ制御コマンドを出力するための
ポートである。そして、CPU56は、処理数の値を確
認し(ステップS359)、値が0になっていなけれ
ば、ステップS354に戻る。ステップS354で再度
シフト処理が行われる。
【0127】2回目のシフト処理ではINTデータにお
けるビット1の値が押し出され、ビット1の値に応じて
キャリーフラグが「1」または「0」になる。従って、
表示制御コマンドを送出すべきことが指定されているか
否かのチェックが行われる。同様に、3回目および4回
目のシフト処理によって、ランプ制御コマンドおよび音
制御コマンドを送出すべきことが指定されているか否か
のチェックが行われる。このように、それぞれのシフト
処理が行われるときに、IOアドレスには、シフト処理
によってチェックされるコマンド(払出制御コマンド、
表示制御コマンド、ランプ制御コマンド、音制御コマン
ド)に対応したIOアドレスが設定されている。
【0128】よって、キャリーフラグが「1」になった
ときには、対応する出力ポート(ポート1〜ポート4)
に制御コマンドが送出される。すなわち、1つの共通モ
ジュールで、各サブ基板の制御手段に対する制御コマン
ドの送出処理を行うことができる。
【0129】また、このように、シフト処理のみによっ
てどの各サブ基板の制御手段に対して制御コマンドを出
力すべきかが判定されるので、いずれの制御手段に対し
て制御コマンドを出力すべきか判定する処理が簡略化さ
れている。従って、コマンド送信モジュールを複数のモ
ジュールで共通に使用することが容易になっている。
【0130】次に、CPU56は、シフト処理開始前の
INTデータが格納されている引数1の内容を読み出し
(ステップS360)、読み出したデータをポート0に
出力する(ステップS361)。この実施の形態では、
ポート0のアドレスは、各制御信号についてのINT信
号を出力するためのポートであり、ポート0のビット0
〜4が、それぞれ、払出制御INT信号、表示制御IN
T信号、ランプ制御INT信号、音制御INT信号を出
力するためのポートである。INTデータでは、ステッ
プS351〜S359の処理で出力された制御コマンド
(払出制御コマンド、表示制御コマンド、ランプ制御コ
マンド、音制御コマンド)に応じたINT信号の出力ビ
ットに対応したビットが「1」になっている。従って、
ポート1〜ポート4のいずれかに出力された制御コマン
ド(払出制御コマンド、表示制御コマンド、ランプ制御
コマンド、音制御コマンド)に対応したINT信号がオ
フ状態(ローレベル)になる。
【0131】次いで、CPU56は、ウェイトカウンタ
に所定値を設定し(ステップS362)、その値が0に
なるまで1ずつ減算する(ステップS363,S36
4)。ウェイトカウンタの値が0になると、クリアデー
タ(00)を設定して(ステップS365)、そのデー
タをポート0に出力する(ステップS366)。よっ
て、INT信号はオフ状態になる。そして、ウェイトカ
ウンタに所定値を設定し(ステップS362)、その値
が0になるまで1ずつ減算する(ステップS368,S
369)。
【0132】以上のようにして、制御コマンドの1バイ
ト目のMODEデータが送出される。そこで、CPU5
6は、図19に示すステップS336で、コマンド送信
テーブルを指す値を1加算する。従って、3バイト目の
コマンドデータ2の領域が指定される。CPU56は、
指し示されたコマンドデータ2の内容を引数2にロード
する(ステップS337)。また、コマンドデータ2の
ビット7(ワークエリア参照ビット)の値が「0」であ
るか否か確認する(ステップS339)。0でなけれ
ば、コマンド拡張データアドレステーブルの先頭アドレ
スをポインタにセットし(ステップS339)、そのポ
インタにコマンドデータ2のビット6〜ビット0の値を
加算してアドレスを算出する(ステップS340)。そ
して、そのアドレスが指すエリアのデータを引数2にロ
ードする(ステップS341)。
【0133】コマンド拡張データアドレステーブルに
は、各サブ基板の制御手段に送出されうるEXTデータ
が順次設定されている。よって、以上の処理によって、
ワークエリア参照ビットの値が「1」であれば、コマン
ドデータ2の内容に応じたコマンド拡張データアドレス
テーブル内のEXTデータが引数2にロードされ、ワー
クエリア参照ビットの値が「0」であれば、コマンドデ
ータ2の内容がそのまま引数2にロードされる。なお、
コマンド拡張データアドレステーブルからEXTデータ
が読み出される場合でも、そのデータのビット7は
「0」である。
【0134】次に、CPU56は、コマンド送信処理ル
ーチンをコールする(ステップS342)。従って、M
ODEデータの送出の場合と同様のタイミングでEXT
データが送出される。その後、CPU56は、コマンド
送信テーブルのアドレスを復旧し(ステップS34
3)、コマンド送信テーブルを指す読出ポインタの値を
更新する(ステップS344)。そして、さらに送出す
べきコマンドがあれば(ステップS345)、ステップ
S331に戻る。
【0135】以上のようにして、2バイト構成の制御コ
マンド(払出制御コマンド、表示制御コマンド、ランプ
制御コマンド、音制御コマンド)が、対応する各サブ基
板の制御手段に送信される。各サブ基板の制御手段では
INT信号のレベル変化を検出すると制御コマンドの取
り込み処理を開始するのであるが、いずれの制御手段に
ついても、取り込み処理が完了する前に遊技制御手段か
らの新たな信号が信号線に出力されることはない。すな
わち、表示制御手段等の各制御手段において、確実なコ
マンド受信処理が行われる。なお、INT信号の極性を
図13に示された場合と逆にしてもよい。
【0136】図21は、表示制御手段(表示制御用CP
U101、ROM、RAM、周辺回路で構成される)が
実行するメイン処理を示すフローチャートである。な
お、表示制御手段は、同一シリーズ中の複数種類の機種
で共通に用いられる。メイン処理では、まず、RAM領
域のクリアや各種初期値の設定、また表示制御の起動間
隔を決めるためのタイマの初期設定等を行うための初期
化処理が行われる(ステップS701)。その後、この
実施の形態では、表示制御用CPU101は、タイマ割
込フラグの監視(ステップS703)の確認を行うルー
プ処理に移行する。ループ処理では、主基板31から受
信した表示制御コマンドを解析する処理であるコマンド
解析処理を実行する(ステップS702)。
【0137】図22に示すように、タイマ割込が発生す
ると、表示制御用CPU101は、タイマ割込フラグを
セットする(ステップS711)。メイン処理におい
て、タイマ割込フラグがセットされていたら、表示制御
用CPU101は、そのフラグをクリアし(ステップS
703,S704)、カウンタ更新処理(ステップS7
05)および表示制御プロセス処理(ステップS70
6)を実行する。なお、ステップS705は、表示制御
手段に含まれる第1の数値更新手段が実行する処理であ
る。
【0138】なお、この実施の形態では、タイマ割込は
16.7ms(1/60秒)毎にかかるとする。すなわ
ち、カウンタ更新処理および表示制御プロセス処理は、
16.7ms毎に起動される。また、この実施の形態で
は、タイマ割込処理ではフラグセットのみがなされ、具
体的な表示制御処理(表示制御プロセス処理)はメイン
処理において実行されるが、タイマ割込処理で表示制御
処理を実行してもよい。
【0139】また、タイマ割込はより短い周期でかかる
ようにし(例えば2ms)、タイマ割込処理ではカウン
タ更新処理を実行せず、カウンタ更新処理は、可変表示
装置9の同期信号(SYNC)に同期して起動されるよ
うに構成してもよい。
【0140】図23は、主基板31から受信した表示制
御コマンドを格納するための受信バッファの一構成例を
示す説明図である。この例では、2バイト構成の表示制
御コマンドを6個格納可能なリングバッファ形式のコマ
ンド受信バッファが用いられる。従って、コマンド受信
バッファは、受信コマンドバッファ1〜12の12バイ
トの領域で構成される。そして、受信したコマンドをど
の領域に格納するのかを示すコマンド受信個数カウンタ
が用いられる。コマンド受信個数カウンタは、0〜11
の値をとる。なお、必ずしもリングバッファ形式でなく
てもよく、例えば、図柄指定コマンド格納領域を3個
(2×3=6バイトのコマンド受信バッファ)、それ以
外の変動パターン指定などのコマンド格納領域を1個
(2×1=2バイトのコマンド受信バッファ)のような
バッファ構成としてもよい。音制御手段や、ランプ制御
手段においても同様に、リングバッファ形式でないバッ
ファ形式としてもよい。この場合、表示制御手段、音制
御手段、ランプ制御手段は、変動パターンなどの格納領
域に格納される最新のコマンドにもとづいて制御を実行
する。よって、遊技制御手段からの指示に迅速に対応す
ることができる。
【0141】図24は、割込処理による表示制御コマン
ド受信処理を示すフローチャートである。主基板31か
らの表示制御用のINT信号は表示制御用CPU101
の割込端子に入力されている。主基板31からのINT
信号が立ち上がると、表示制御用CPU101に割込が
かかり、図24に示す表示制御コマンドの受信処理が開
始される。なお、表示制御用CPU101は、割込が発
生すると、ソフトウェアで割込許可にしない限り、マス
ク可能割込がさらに生ずることはないような構造のCP
Uである。
【0142】なお、ここでは表示制御手段のコマンド受
信処理について説明するが、払出制御手段、ランプ制御
手段および音制御手段でも、同様のコマンド受信処理が
実行されている。また、この実施の形態では、割込端子
の入力が立ち上がると割込が発生するが、割込端子の入
力が立ち下がると割込がかかるようなCPUの初期設定
を行ったり、割込端子の入力が立ち下がると割込がかか
るようなCPUを用いてもよい。
【0143】すなわち、取込信号としてのパルス状(矩
形波状)のINT信号のレベル変化タイミング(エッ
ジ)で割込が発生するように構成すれば、エッジは立ち
上がりエッジであっても立ち下がりエッジであってもよ
い。いずれにせよ、取込信号としてのパルス状(矩形波
状)のINT信号のレベル変化タイミング(エッジ)で
割込が発生するように構成される。このようにすること
で、コマンドの取込が指示された段階でいち早くコマン
ド受信を行うことが可能になる。
【0144】表示制御コマンドの受信処理において、表
示制御用CPU101は、まず、各レジスタをスタック
に退避する(ステップS670)。次いで、表示制御コ
マンドデータの入力に割り当てられている入力ポートか
らデータを読み込む(ステップS671)。そして、2
バイト構成の表示制御コマンドのうちの1バイト目であ
るか否か確認する(ステップS672)。1バイト目で
あるか否かは、受信したコマンドの先頭ビットが「1」
であるか否かによって確認される。先頭ビットが「1」
であるのは、2バイト構成である表示制御コマンドのう
ちのMODEバイト(1バイト目)のはずである(図1
2参照)。そこで、表示制御用CPU101は、先頭ビ
ットが「1」であれば、有効な1バイト目を受信したと
して、受信したコマンドを受信バッファ領域におけるコ
マンド受信個数カウンタが示す受信コマンドバッファに
格納する(ステップS673)。
【0145】表示制御コマンドのうちの1バイト目でな
ければ、1バイト目を既に受信したか否か確認する(ス
テップS674)。既に受信したか否かは、受信バッフ
ァ(受信コマンドバッファ)に有効なデータが設定され
ているか否かによって確認される。
【0146】1バイト目を既に受信している場合には、
受信した1バイトのうちの先頭ビットが「0」であるか
否か確認する。そして、先頭ビットが「0」であれば、
有効な2バイト目を受信したとして、受信したコマンド
を、受信バッファ領域におけるコマンド受信個数カウン
タ+1が示す受信コマンドバッファに格納する(ステッ
プS675)。先頭ビットが「0」であるのは、2バイ
ト構成である表示制御コマンドのうちのEXTバイト
(2バイト目)のはずである(図12参照)。なお、ス
テップS674における確認結果が「1バイト目を既に
受信した」(=Y)である場合には、2バイト目として
受信したデータのうちの先頭ビットが「0」でなければ
処理を終了する。なお、ステップS674で「N」と判
断された場合には、ステップS676の処理が行われな
いので、次に受信したコマンドは、今回受信したコマン
ドが格納されるはずであったバッファ領域に格納され
る。
【0147】ステップS675において、2バイト目の
コマンドデータを格納すると、コマンド受信個数カウン
タに2を加算する(ステップS676)。そして、コマ
ンド受信カウンタが12以上であるか否か確認し(ステ
ップS677)、12以上であればコマンド受信個数カ
ウンタをクリアする(ステップS678)。その後、退
避されていたレジスタを復旧し(ステップS679)、
最後に割込許可に設定する(ステップS680)。
【0148】表示制御コマンドは2バイト構成であっ
て、1バイト目(MODE)と2バイト目(EXT)と
は、受信側で直ちに区別可能に構成されている。すなわ
ち、先頭ビットによって、MODEとしてのデータを受
信したのかEXTとしてのデータを受信したのかを、受
信側において直ちに検出できる。よって、上述したよう
に、適正なデータを受信したのか否かを容易に判定する
ことができる。
【0149】図25は、図21に示されたメイン処理に
おけるステップS701の初期化処理の一例を示すフロ
ーチャートである。初期化処理において、表示制御用C
PU101は、まず、CPUに内蔵されている内蔵デバ
イスを初期化するための処理(例えば内蔵デバイスを制
御するためのレジスタの設定)を行う(ステップS72
1)。次いで、割込許可状態にして(ステップS72
2)、主基板31から初期化コマンドを受信するのを待
つ(ステップS723)。初期化コマンド等の表示制御
コマンドは、図24に示された割込処理で受信され、受
信バッファ(図23参照)に格納される。従って、ステ
ップS723では、受信バッファに初期化コマンドが格
納されたか否かを確認する。なお、ステップS723の
処理の前に監視タイマをスタートさせ、監視タイマがタ
イムアウトする前に初期化コマンドを受信できなかった
場合には、可変表示装置9にコマンド受信異常が発生し
た旨を表示するようにしてもよい。
【0150】初期化コマンドを受信した場合には、RA
Mの内容を初期化し(ステップS725)、VDP10
3を初期化し(ステップS725)、可変表示装置9に
初期画面を表示させるための制御を行う(ステップS7
26)。また、タイマ割込の初期設定を行う(ステップ
S727)。
【0151】次に、表示制御用CPU101は、受信し
た初期化コマンドの2バイト目(EXTデータ)を確認
する。EXTデータが01(H)であれば、図15に示
されたように遊技機は機種aである。また、EXTデー
タが02(H)であれば、図15に示されたように遊技
機は機種bである。そして、EXTデータが04(H)
であれば、図15に示されたように遊技機は機種cであ
る。
【0152】上述したように、この実施の形態では、同
一シリーズ機において、機種a、機種b、機種cとは、
背景予告の振り分けが異なっている。すなわち、機種a
では表示制御手段は機種a用の背景予告の振り分けを行
い、機種bでは表示制御手段は機種b用の背景予告の振
り分けを行い、機種cでは表示制御手段は機種c用の背
景予告の振り分けを行う。
【0153】従って、表示制御用CPU101は、初期
化コマンドのEXTデータが01(H)であれば機種a
用として用意されている予告振り分けテーブルaを使用
することにする(ステップS728,S729)。ま
た、初期化コマンドのEXTデータが02(H)であれ
ば機種b用として用意されている予告振り分けテーブル
b使用することにする(ステップS730,S73
1)。そして、01(H)でもなく02(H)でもない
場合には、機種c用として用意されている予告振り分け
テーブルc使用することにする(ステップS732)。
【0154】以上のように、この実施の形態では、表示
制御手段は、遊技制御手段から送信される初期化コマン
ドに含まれる機種データに応じて予告振り分けテーブル
を選択する。なお、予告振り分けテーブルa,b,c
は、表示制御手段におけるROM102に格納されてい
る。従って、機種a〜cにおいて、表示制御手段(具体
的には表示制御用CPU101が実行する表示制御プロ
グラム)を変更することなく、予告演出に関して演出内
容を異ならせることができる。
【0155】図26は、図21に示されたメイン処理に
おけるカウンタ更新処理(ステップS705)の具体例
を示すフローチャートである。カウンタ更新処理では、
予告決定用乱数1を生成するための予告乱数カウンタ1
の更新が行われる。予告決定用乱数1は、予告演出(背
景予告)の種類を決定するための乱数である。
【0156】カウンタ更新処理において、表示制御用C
PU101は、予告乱数カウンタ1のカウント値を+1
する(ステップS761)。そして、予告乱数カウンタ
1のカウント値が43になった場合にはカウント値を0
に戻す(ステップS762,S763)。よって、予告
乱数カウンタ1によって発生する予告決定用乱数1は、
0〜42のうちのいずれかの値になる。
【0157】図27は、図21に示されたメイン処理に
おける表示制御プロセス処理(ステップS706)を示
すフローチャートである。表示制御プロセス処理では、
表示制御プロセスフラグの値に応じてステップS800
〜S806のうちのいずれかの処理が行われる。各処理
において、以下のような処理が実行される。
【0158】変動パターンコマンド受信待ち処理(ステ
ップS800):コマンド受信割込処理によって、変動
時間を特定可能な表示制御コマンド(変動パターンコマ
ンド)を受信したか否か確認する。具体的には、変動パ
ターンコマンドが受信されたことを示すフラグ(変動パ
ターン受信フラグ)がセットされたか否か確認する。変
動パターン受信フラグは、コマンド解析処理によって、
変動パターン指定の表示制御コマンドが受信されたこと
が確認された場合にセットされる(ステップS69
8)。
【0159】予告選択処理(ステップS801):予告
決定用乱数1を用いて、予告演出(背景予告)を行うか
否かと、行う場合の予告演出の種類を決定する。
【0160】全図柄変動開始処理(ステップS80
2):左右中図柄の変動が開始されるように制御する。
【0161】図柄変動中処理(ステップS803):変
動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タ
イミングを制御するとともに、変動時間の終了を監視す
る。また、左右図柄の停止制御を行う。
【0162】全図柄停止待ち設定処理(ステップS80
4):変動時間の終了時に、全図柄停止を指示する表示
制御コマンド(特別図柄停止の表示制御コマンド)を受
信していたら、図柄の変動を停止し停止図柄(確定図
柄)を表示する制御を行う。
【0163】大当り表示処理(ステップS805):変
動時間の終了後、確変大当り表示または通常大当り表示
の制御を行う。
【0164】大当たり遊技中処理(ステップS80
6):大当たり遊技中の制御を行う。例えば、大入賞口
開放前表示や大入賞口開放時表示の表示制御コマンドを
受信したら、ラウンド数の表示制御等を行う。なお、機
種a〜cの間で、最終ラウンドのラウンド数が異なって
いる場合でも(例えば機種aでは16ラウンド、機種b
では12ラウンド)、表示制御手段は機種判別ができて
いるので、自機種に応じた最終ラウンドにおいて、「最
終ラウンド」との表示を可変表示装置9に表示させるこ
とができる。例えば、機種aでは16ラウンド目に「最
終ラウンド」と表示し、機種bでは12ラウンド目に
「最終ラウンド」と表示することができる。
【0165】図28は、機種a用の予告振り分けテーブ
ルaの一例を示す説明図である。予告振り分けテーブル
aは、機種aに対応した演出用データの一例である。予
告振り分けテーブルは、図柄の各変動パターンと、予告
演出(背景予告)との関係を示している。具体的には、
各変動パターン毎の予告演出の振り分け方を示す。ま
た、予告振り分けテーブルには、各変動パターンに対応
して設けられている予告選択テーブルが設定されてい
る。すなわち、予告振り分けテーブルには、変動パター
ン数に応じた数の予告選択テーブルが含まれている。
【0166】図28に示すように、高確率時の通常変動
役物予告X1(変動パターン番号20)、高確率時の通
常変動役物予告Y1(変動パターン番号21)、高確率
時通常変動(変動パターン番号38)および短縮表示
(変動パターン番号39)の場合には、背景予告がなさ
れない。また、例えば、変動パターン番号9の「ロング
役物予告Y1当り再」では、39/43の割合で予告1
の背景予告が実行され、4/43の割合で予告2の背景
予告が実行されることが示されている。
【0167】予告演出の振り分けは、予告決定用乱数1
を用いて行われる。例えば、変動パターン番号9の「ロ
ング役物予告Y1当り再」の予告選択テーブルには、予
告1に対応した39種類の数値(数値データ)が設定さ
れ、予告2に対応した4種類の数値が設定されている。
そして、表示制御手段は、抽出した予告決定用乱数1の
値が、予告1に対応した39種類の数値のうちのいずれ
かに一致したら予告1の態様の背景予告を実行し、予告
2に対応した4種類の数値のうちのいずれかに一致した
ら予告2の態様の背景予告を実行することに決定する。
なお、変動パターン番号8の変動パターンについてだけ
でなく、全ての変動パターンについての予告選択テーブ
ルに、選択されうる予告種類に対応した数値が設定され
ている。また、各変動パターンについて、選択されうる
予告種類に対応した数値の個数の和は43である。
【0168】図29は、図27に示された表示制御プロ
セス処理における変動パターンコマンド受信待ち処理
(ステップS800)を示すフローチャートである。変
動パターンコマンド受信待ち処理において、表示制御用
CPU101は、変動パターン受信フラグがセットされ
たか否か確認する(ステップS871)。セットされて
いたら、そのフラグをリセットするとともに(ステップ
S872)、表示制御プロセスフラグの値を予告選択処
理(ステップS801)に対応した値に変更する(ステ
ップS873)。
【0169】図30は、図27に示された表示制御プロ
セス処理における予告選択処理(ステップS801)を
示すフローチャートである。予告選択処理において、表
示制御用CPU101は、まず、予告演出(背景予告)
を行わない変動パターンが指定されているか否か確認す
る(ステップS811)。この実施の形態では、機種a
において、予告演出を行わない変動パターンは、高確率
時の通常変動役物予告X1、高確率時の通常変動役物予
告Y1、高確率時通常変動および短縮表示の場合である
(図28参照)。予告演出を行わない変動パターンが指
定されている場合にはステップS817に移行する。
【0170】ステップS811において予告演出を行う
可能性のある変動パターンが指定されていると判断した
場合には、表示制御用CPU101は、予告乱数カウン
タ1のカウント値を読み出し、読み出した値を予告決定
用乱数値1とする(ステップS812)。さらに、受信
した変動パターン指定の表示制御コマンドに対応した予
告選択テーブルを選択する(ステップS813)。
【0171】ステップS813では、機種に応じた予告
振り分けテーブルが用いられる。すなわち、初期化処理
において機種a〜cのいずれかに応じた予告振り分けテ
ーブルa〜cのいずれかが使用されることに決定されて
いるので、そこで決定した予告振り分けテーブルが用い
られる。例えば、機種aでは、図28に示された予告振
り分けテーブルが用いられる。
【0172】図28に示されたように、演出用データ
は、予告演出を行うことを示す数値データ(予告1、
2、3または4に対応した数値データ)と予告演出を行
わないことを示す数値データ(予告なしに対応した数値
データ)とを含む。そして、演出制御手段としての表示
制御手段は、数値(具体的には予告乱数カウンタ1のカ
ウント値)を所定時間(この例では16.7ms)毎に
更新する数値更新手段(表示制御手段におけるステップ
S705のカウンタ更新処理を実行する部分)を有し、
図30に示されたように、数値更新手段が更新した数値
を抽出し、抽出した数値と演出用データにおける数値デ
ータとを比較することによって予告演出を行うか否かを
決定する。また、演出用データは、予告演出の態様を示
す数値データ(予告1、2、3または4に対応した数値
データ)を含み、表示制御手段は、数値更新手段が更新
した数値を抽出し、抽出した数値と演出用データにおけ
る数値データとを比較することによっていずれの態様の
予告演出を行うのかを決定する。
【0173】図31は、表示制御プロセス処理における
全図柄変動開始処理(ステップS802)を示すフロー
チャートである。全図柄変動開始処理において、表示制
御用CPU101は、まず、使用する変動パターンテー
ブルを選択する(ステップS828)。そして、変動時
間タイマをスタートし(ステップS829)、表示制御
プロセスフラグの値を図柄変動中処理に対応した値にす
る(ステップS830)。
【0174】図32は、変動パターンテーブル毎に設定
されているプロセスデータの一構成例を示す説明図であ
る。プロセスデータは、プロセスタイマ設定値と表示制
御実行テーブルの組み合わせが複数集まったデータで構
成されている。各表示制御実行テーブルには、変動パタ
ーンを構成する各変動態様が記載されている。また、プ
ロセスタイマ設定値には、その変動態様での変動時間が
設定されている。表示制御用CPU101は、プロセス
データ参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている
時間だけ表示制御実行テーブルに設定されている変動態
様で図柄を変動表示させる制御を行う。
【0175】図32に示すプロセスデータは、図柄制御
基板80におけるROM102に格納されている。ま
た、プロセスデータは、各変動パターンのそれぞれに応
じて用意されている。
【0176】図33は、表示制御プロセス処理における
図柄変動中処理(ステップS803)を示すフローチャ
ートである。図柄変動中処理において、表示制御用CP
U101は、予告開始時間決定用タイマがタイムアウト
したか否か確認する(ステップS831)。タイムアウ
トしていたら、既に決定されている予告演出(具体的に
はステップS820において作業領域に設定された予告
指定値)にもとづく表示が行われるようにVDP103
を制御する(ステップS832)。ここで、予告演出を
実行するためのパターンテーブル(タイマ設定値と制御
実行テーブルの組み合わせが複数集まったデータ)を用
いて予告演出を実行するようにしてもよいが、変動パタ
ーンテーブル毎に設定されているプロセスデータを、さ
らに、予告演出の種類に応じて細分化して設定してお
き、実現される変動パターンおよび実行される予告演出
に応じたプロセスデータを使用するようにしてもよい。
変動パターンおよび予告演出に応じたプロセスデータを
使用する場合には、予告演出の表示制御は、図柄の可変
表示とともに、プロセスデータの内容に応じて実行され
る。
【0177】また、表示制御用CPU101は、プロセ
スタイマがタイムアウトしたら(ステップS833)、
表示制御実行テーブルの切替を行う(ステップS83
4)。すなわち、プロセスデータにおいて、次に設定さ
れているプロセスタイマをスタートさせるとともに、そ
の次に設定されている表示制御実行テーブルの内容に従
ってVDP103を制御する。従って、VDP103
は、表示制御実行テーブルの内容に応じて可変表示装置
9の表示状態を制御する。
【0178】そして、変動時間タイマがタイムアウトし
ていたら(ステップS835)、特別図柄停止の表示制
御コマンドの受信を監視するための監視タイマをスター
トさせ(ステップS836)、表示制御プロセスフラグ
の値を全図柄停止待ち処理に対応した値にする(ステッ
プS837)。
【0179】図34は、表示制御プロセス処理における
全図柄停止待ち処理(ステップS804)を示すフロー
チャートである。全図柄停止待ち処理において、表示制
御用CPU101は、全図柄停止を指示する表示制御コ
マンド(特別図柄停止の表示制御コマンド)を受信して
いるか否か確認する(ステップS841)。全図柄停止
を指示する表示制御コマンドを受信していれば、記憶さ
れている停止図柄で図柄を停止させる制御を行う(ステ
ップS842)。
【0180】そして、ステップS842で大当り図柄を
表示した場合には、表示制御用CPU101は、表示制
御プロセスフラグの値を大当り表示処理(ステップS8
05)に対応した値に設定する(ステップS844)。
なお、ステップS842で大当り図柄を表示しない場合
(はずれ図柄を表示した場合)には、表示制御用CPU
101は、表示制御プロセスフラグの値を変動パターン
コマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した
値に設定する。
【0181】全図柄停止を指定する表示制御コマンドを
受信していない場合には、監視タイマがタイムアウトし
ているかどうか確認する(ステップS844)。タイム
アウトした場合には、何らかの異常が発生したと判断し
て、可変表示装置9にエラー画面を表示する制御を行う
(ステップS845)。そして、ステップS843に移
行する。
【0182】図35は、表示制御プロセス処理における
大当り表示処理(ステップS805)を示すフローチャ
ートである。大当り表示処理において、表示制御用CP
U101は、確変大当りか否か判定する(ステップS8
51)。表示制御用CPU101は、例えば、確定図柄
にもとづいて確変大当りか否かを判定することができ
る。確変大当りであれば、表示制御用CPU101は、
例えば、「確変大当り」を可変表示装置9に表示させる
表示制御を行う(ステップS842)。具体的には、
「確変大当り」の表示指示をVDP103に通知する。
すると、VDP103は、指示された表示の画像データ
を作成する。また、画像データを背景画像と合成する。
確変大当りでなければ、表示制御用CPU101は、例
えば、「大当り」を可変表示装置9に表示させる表示制
御を行う(ステップS843)。そして、表示制御プロ
セスフラグの値を大当り遊技中処理(ステップS80
6)に対応した値に設定する。
【0183】図36は、表示制御プロセス処理における
大当り遊技中処理(ステップS806)を示すフローチ
ャートである。大当り遊技中処理において、表示制御用
CPU101は、主基板31から大当り終了表示の表示
制御コマンドを受信したら(ステップS861)、可変
表示装置9に大当りの終了を示す表示を行わせる制御を
行った後(ステップS862)、表示制御プロセスフラ
グの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップ
S800)に対応した値に設定する。なお、大当り遊技
中処理において、表示制御用CPU101は、大入賞口
開放前表示や大入賞口開放時表示の表示制御コマンドを
受信したら、ラウンド数の表示制御等を行う。
【0184】図37は、機種bで用いられる予告振り分
けテーブルbの構成例を示す説明図である。なお、この
実施の形態では、機種bにおいて、機種aで用いられる
変動パターンコマンド(8000(H)〜8026
(H)の変動パターン指定の表示制御コマンド)と同一
の変動パターンコマンドが用いられるが、例えば、機種
bでは、機種aで用いられる変動パターンコマンドのう
ちの一部のみが用いられるように構成されていてもよ
い。すなわち、変動パターンコマンドには、複数種類の
機種で共通に用いられるものがあれば、全く同一構成で
なくてもよい。
【0185】図37に示す予告振り分けテーブルbが図
28に示された機種a用の予告振り分けテーブルaと異
なる点は、通常変動(変動パターン番号1)において背
景予告が行われないように設定されていることである。
また、ロング・役物予告Y1・当り再(変動パターン番
号9)およびリーチAに含まれる変動パターン(変動パ
ターン番号10〜変動パターン番号17)における背景
予告の振り分け方が異なっている。
【0186】従って、機種bでは変動パターン番号1、
20、21、38および39の図柄の変動について背景
予告を行わず、機種aでは変動パターン番号20、2
1、38および39の図柄の変動について背景予告を行
わないので、機種bと機種aとでは、背景予告を行うか
否かの選択率が異なっている。また、変動パターン番号
10〜変動パターン番号17の図柄の変動について、機
種bと機種aとでは、予告1〜4の出現率が異なってい
る。すなわち、遊技制御手段が実行する遊技制御プログ
ラムおよび表示制御手段が実行する表示制御プログラム
を変更することなく、予告演出を実行するか否かの選択
率と、各変動パターンについて予告の出現率を異ならせ
ることができる。
【0187】同様に、機種c用の予告振り分けテーブル
cにおいて、予告演出を行わない変動パターンの種類を
予告振り分けテーブルa,bと異ならせることによっ
て、機種cにおいて、遊技制御手段が実行する遊技制御
プログラムおよび表示制御手段が実行する表示制御プロ
グラムを変更することなく、予告演出を実行するか否か
の選択率を機種a,bと異ならせることができる。ま
た、予告振り分けテーブルcにおいて、任意の変動パタ
ーンについての予告1〜4の出現率を予告振り分けテー
ブルa,bと異ならせることによって、機種cにおい
て、遊技制御手段が実行する遊技制御プログラムおよび
表示制御手段が実行する表示制御プログラムを変更する
ことなく、各変動パターンについて予告の出現率を機種
a,bと異ならせることができる。
【0188】なお、この実施の形態では、図28に例示
された予告振り分けテーブルa中の全データと図37に
示された予告振り分けテーブルb中の全データとがRO
M102に格納されているが、機種aと機種bとで予告
の振り分け方が同じデータ(例えば、変動パターン番号
1および変動パターン番号10〜変動パターン番号17
の予告選択テーブル以外の予告選択テーブル)について
は共通して用いるように構成してもよい。すなわち、演
出用データが複数の機種で共通に用いられるデータを含
むように構成してもよい。そのように構成した場合に
は、ROM102の容量を節減することができる。
【0189】さらに、機種が異なると、予告1〜4で用
いられるキャラクタの種類も変えるようにしてもよい。
例えば、図38に示すように、予告2〜4の態様を、図
6に示された態様と異ならせる。図38に示す予告2
は、図6に示された予告2に対して、キャラクタの移動
方向が逆になっている。また、図38に示す予告3は、
図6に示された予告3に対して、月のようなキャラクタ
が付加されている。そして、図38に示す予告4は、図
6に示された予告4に対して、画面の左上に骨のような
キャラクタが付加されている。
【0190】機種aが図6に例示された背景予告を行
い、機種bが図38に例示された背景予告を行うように
構成した場合には、シリーズの共通性(キャラクタが共
通)を維持しつつ予告演出の内容を異ならせることがで
きる。また、この場合でも、キャラクタを定義するため
のデータがキャラクタROM86(図5参照)に格納さ
れているので、機種aと機種bとで、キャラクタROM
86の内容を変更する必要はあるが、キャラクタROM
86のデータを用いて表示制御を行う表示制御プログラ
ムを変更しなくてもよいか、または、軽微な変更を施す
だけでよい。もちろん、機種aと機種bとで、主基板3
1に搭載されている遊技制御プログラムを変更する必要
はない。
【0191】なお、上記の実施の形態では、機種a〜c
を判別するための機種判別コマンドを初期化コマンドと
兼用したが、機種判別コマンドと初期化コマンドとを別
にしてもよい。表示制御コマンドをそのように構成した
場合には、遊技制御手段は、メイン処理におけるステッ
プS14(図7参照)において、例えば、初期化コマン
ドを送信する直前または直後に異種判別コマンドを送信
する。
【0192】以上に説明したように、上記の実施の形態
では、遊技制御手段が、遊技機への電力供給開始時に、
複数種類の機種のうちのいずれの機種であるのかを判別
可能な機種判別コマンドを演出制御手段としての表示制
御手段に送信し、変動開始の条件が成立すると識別情報
の複数種類の可変表示態様のうちの1つの可変表示態様
を特定可能な変動パターンコマンドを演出制御手段に送
信し、変動パターンコマンドには複数種類の機種a〜c
で共通に用いられるものがあるように構成されている
が、図39に示すように、表示制御手段が、複数種類の
機種a〜cのそれぞれに応じた演出用データを記憶する
記憶手段を有し、演出用データには、変動パターンコマ
ンドの種類に応じて所定の予告演出を行うか否かと、い
ずれの態様の予告演出を行うのかを決定するためのデー
タとが含まれ、機種が異なると予告演出を行うか否かの
選択率が異なるように構成されるとともに、機種が異な
ると予告演出の実行内容が異なるように構成されてい
る。そして、表示制御手段は、遊技制御手段から受信し
た機種判別コマンドにもとづいて機種を判別し、判別し
た機種に対応した演出用データにもとづいて可変表示装
置9による演出制御を行う。
【0193】従って、機種a〜cが含まれるシリーズに
おいて、遊技制御手段が実行する遊技制御プログラムを
変更することなく、または軽微な変更を施すだけで、各
機種毎に演出内容を変え、演出のバリエーションを変化
させることができる。また、各機種毎に演出内容を変え
るにあたって、遊技制御手段は、機種判別コマンド以外
のコマンドを変更する必要もない。そして、機種が異な
ると予告演出の実行内容が異なるように演出用データが
構成されているので、遊技制御プログラムを変更するこ
となく、機種毎に予告演出の信頼度(リーチになる信頼
度または大当りになる信頼度)を異ならせることができ
る。また、機種が異なると予告演出の実行内容が異なる
ように演出用データが構成されているので、遊技制御プ
ログラムを変更することなく、機種毎に予告演出の実行
内容を異ならせることができる。
【0194】なお、上記の実施の形態では、演出制御手
段として表示制御手段を例にしたが、ランプ制御手段や
音制御手段に対して本発明を適用することもできる。ま
た、表示制御手段とランプ制御手段や音制御手段が合体
した演出制御手段が設けられている遊技機では、そのよ
うな演出制御手段に対して本発明を適用できる。
【0195】また、上記の各実施の形態のパチンコ遊技
機は、主として、始動入賞にもとづいて可変表示部9に
可変表示される特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み
合わせになると所定の遊技価値が遊技者に付与可能にな
る第1種パチンコ遊技機であったが、始動入賞にもとづ
いて可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組み
合わせになると開放する所定の電動役物への入賞がある
と所定の権利が発生または継続する第3種パチンコ遊技
機であっても、本発明を適用できる。
【0196】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明で
は、遊技機を、遊技制御手段が、遊技機への電力供給開
始時に、複数種類の機種のうちのいずれの機種であるの
かを判別可能な機種判別コマンドを演出制御手段に送信
し、変動開始の条件が成立すると識別情報の複数種類の
可変表示態様のうちいずれの可変表示態様を実行するか
を特定可能な変動パターンコマンドを演出制御手段に送
信し、複数種類の可変表示態様には複数種類の機種にお
いて共通使用される変動パターンコマンドによって共通
に用いられるものがあり、演出制御手段が、複数種類の
機種のそれぞれに対応した複数種類の演出用データを記
憶する記憶手段を有し、演出用データが、変動パターン
コマンドが受信されたときに、可変表示装置に表示され
る識別情報の表示結果が所定の表示態様となること、ま
たは最後に表示される識別情報以外の識別情報が所定の
表示態様となる条件を満たすことを事前に報知するため
の予告演出の少なくともいずれかを行うか否かを決定す
るためのデータを含むとともに、機種が異なると予告演
出を行うか否かの選択率が異なるように構成され、演出
制御手段が、遊技制御手段から受信した機種判別コマン
ドにもとづいて機種を判別し、判別した機種に対応した
演出用データを用いて予告演出を行うか否かの決定を行
うように構成したので、遊技制御手段が実行する遊技制
御プログラムを変更することなく、各機種毎に演出内容
を変え、演出のバリエーションを変化させることができ
る効果がある。特に、遊技制御プログラムを変更するこ
となく、機種毎に予告演出の実行内容を異ならせること
ができる。
【0197】請求項2記載の発明では、遊技機を、遊技
制御手段が、遊技機への電力供給開始時に、複数種類の
機種のうちのいずれの機種であるのかを判別可能な機種
判別コマンドを演出制御手段に送信し、変動開始の条件
が成立すると識別情報の複数種類の可変表示態様のうち
いずれの可変表示態様を実行するかを特定可能な変動パ
ターンコマンドを演出制御手段に送信し、複数種類の可
変表示態様には複数種類の機種において共通使用される
変動パターンコマンドによって共通に用いられるものが
あり、演出制御手段が、複数種類の機種のそれぞれに対
応した複数種類の演出用データを記憶する記憶手段を有
し、演出用データが、変動パターンコマンドが受信され
たときに、可変表示装置に表示される識別情報の表示結
果が所定の表示態様となること、または最後に表示され
る識別情報以外の識別情報が所定の表示態様となる条件
を満たすことを事前に報知するための予告演出の少なく
ともいずれかを行うか否かを決定するためのデータを含
むとともに、機種が異なると予告演出の実行内容が異な
るように構成され、演出制御手段が、遊技制御手段から
受信した機種判別コマンドにもとづいて機種を判別し、
判別した機種に対応した演出用データを用いて予告演出
を行うか否かの決定を行うように構成したので、遊技制
御手段が実行する遊技制御プログラムを変更することな
く、各機種毎に演出内容を変え、演出のバリエーション
を変化させることができる効果がある。特に、遊技制御
プログラムを変更することなく、機種毎に予告演出の実
行内容を異ならせることができる。
【0198】請求項3記載の発明では、演出用データは
変動パターンコマンドの種類に応じていずれの態様の予
告演出を行うのかを決定するためのデータを含み、機種
が異なると予告演出の実行内容が異なるように構成され
ているので、遊技制御プログラムを変更することなく、
機種毎に予告演出の実行内容を異ならせることができ
る。
【0199】請求項4記載の発明では、演出制御手段
が、数値を所定時間毎に更新する数値更新手段を有し、
数値更新手段が更新した数値を抽出し、抽出した数値と
演出用データにおける数値データとを比較することによ
って予告演出を行うか否かを決定するように構成されて
いるので、簡単な処理によって予告演出を行うか否かを
決定することができる。
【0200】請求項5記載の発明では、演出制御手段
が、予告演出の態様を決定するために用いられる数値情
報を所定時間毎に更新する数値更新手段を有し、数値更
新手段が更新した数値情報を抽出し、抽出した数値情報
と演出用データにおける数値データとを比較することに
よっていずれの態様の予告演出を行うのかを決定するよ
うに構成されているので、簡単な処理によって予告演出
の態様を決定することができる。
【0201】請求項6記載の発明では、機種判別コマン
ドが演出制御手段に初期設定を行わせるための初期設定
コマンドと兼用されているので、遊技制御手段は、演出
制御手段に機種判別を行わせるために新たなコマンドを
送信する必要はない。また、遊技制御手段が演出制御手
段に機種判別を行わせるのための処理負担が軽くなる。
【0202】請求項7記載の発明では、演出制御手段は
可変表示装置の表示制御を行う表示制御手段であるか
ら、可変表示装置において実行される予告演出の信頼度
を機種毎に異ならせたり、予告演出の実行内容を異なら
せたりすることができる。
【0203】請求項8記載の発明では、表示制御手段
が、機種判別コマンドにより判別した機種を特定可能な
情報を可変表示装置に表示する制御を行うように構成さ
れているので、遊技者等が直ちに機種を判別できる。
【0204】請求項9記載の発明では、演出用データ
が、複数の機種で共通に用いられるデータを含むように
構成されているので、演出制御手段における記憶手段の
容量を節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。
【図2】 ガラス扉枠を取り外した状態での遊技盤の前
面を示す正面図である。
【図3】 遊技機を裏面から見た背面図である。
【図4】 遊技制御基板(主基板)の回路構成例を示す
ブロック図である。
【図5】 図柄制御基板の回路構成例を示すブロック図
である。
【図6】 予告演出の例を示す説明図である。
【図7】 主基板におけるCPUが実行するメイン処理
を示すフローチャートである。
【図8】 2msタイマ割込処理を示すフローチャート
である。
【図9】 特別図柄プロセス処理を示すフローチャート
である。
【図10】 表示制御コマンドの信号線を示す説明図で
ある。
【図11】 コマンド送信テーブル等の一構成例を示す
説明図である。
【図12】 制御コマンドのコマンド形態の一例を示す
説明図である。
【図13】 制御コマンドを構成する8ビットの制御信
号とINT信号との関係を示すタイミング図である。
【図14】 表示制御コマンドの内容の一例を示す説明
図である。
【図15】 初期化コマンドのEXTデータを示す説明
図である。
【図16】 変動パターンコマンドと変動パターンとの
関係の一例を示す説明図である。
【図17】 変動パターンの振り分け方を示す説明図で
ある。
【図18】 図柄の可変表示に関わる表示制御コマンド
の送信タイミングを示すタイミング図である。
【図19】 コマンド作成処理の処理例を示すフローチ
ャートである。
【図20】 コマンド送信処理ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図21】 表示制御用CPUが実行するメイン処理を
示すフローチャートである。
【図22】 表示制御用CPUが実行するタイマ割込処
理を示すフローチャートである。
【図23】 表示制御手段におけるコマンド受信バッフ
ァの構成を示す説明図である。
【図24】 コマンド受信割込処理を示すフローチャー
トである。
【図25】 初期化処理を示すフローチャートである。
【図26】 カウンタ更新処理を示すフローチャートで
ある。
【図27】 表示制御プロセス処理を示すフローチャー
トである。
【図28】 予告振り分けテーブルaの一例を示す説明
図である。
【図29】 表示制御プロセス処理の変動パターンコマ
ンド受信待ち処理を示すフローチャートである。
【図30】 表示制御プロセス処理の予告選択処理を示
すフローチャートである。
【図31】 プロセスデータの一構成例を示す説明図で
ある。
【図32】 表示制御プロセス処理の全図柄変動開始処
理を示すフローチャートである。
【図33】 表示制御プロセス処理の図柄変動中処理を
示すフローチャートである。
【図34】 表示制御プロセス処理の全図柄停止待ち処
理を示すフローチャートである。
【図35】 表示制御プロセス処理の大当り表示処理を
示すフローチャートである。
【図36】 表示制御プロセス処理の大当り遊技中処理
を示すフローチャートである。
【図37】 予告振り分けテーブルbの構成例を示す説
明図である。
【図38】 予告演出の他の例を示す説明図である。
【図39】 本発明の概要を示す概念図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 9 可変表示装置 31 主基板 56 CPU 80 図柄制御基板 101 表示制御用CPU 102 ROM

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示状態が変化可能な可変表示装置を含
    み、変動開始の条件の成立に応じて前記可変表示装置に
    表示される識別情報の可変表示を開始し、前記可変表示
    装置に可変表示される識別情報の表示結果が所定の表示
    態様となった場合に遊技者に有利な状態に制御可能とな
    る遊技機であって、 複数種類の機種で共通に用いられ、遊技機に設けられた
    演出用の電気部品を制御するための演出制御手段と、 機種により少なくとも一部の制御内容が異なり、遊技の
    進行を制御するとともに、遊技の進行状況に応じて前記
    演出制御手段にコマンドを送信する遊技制御手段とを備
    え、 前記遊技制御手段は、 遊技機への電力供給開始時に、複数種類の機種のうちの
    いずれの機種であるのかを判別可能な機種判別コマンド
    を前記演出制御手段に送信し、変動開始の条件が成立す
    ると識別情報の複数種類の可変表示態様のうちいずれの
    可変表示態様を実行するかを特定可能な変動パターンコ
    マンドを前記演出制御手段に送信し、 前記複数種類の可変表示態様には、複数種類の機種にお
    いて共通使用される前記変動パターンコマンドによって
    共通に用いられるものがあり、 前記演出制御手段は、複数種類の機種のそれぞれに対応
    した複数種類の演出用データを記憶する記憶手段を有
    し、 前記演出用データは、前記変動パターンコマンドが受信
    されたときに、前記可変表示装置に表示される識別情報
    の表示結果が前記所定の表示態様となること、または最
    後に表示される識別情報以外の識別情報が前記所定の表
    示態様となる条件を満たすことを事前に報知するための
    予告演出の少なくともいずれかを行うか否かを決定する
    ためのデータを含むとともに、機種が異なると予告演出
    を行うか否かの選択率が異なるように構成され、 前記演出制御手段は、前記遊技制御手段から受信した機
    種判別コマンドにもとづいて機種を判別し、判別した機
    種に対応した前記演出用データを用いて前記予告演出を
    行うか否かの決定を行うことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 表示状態が変化可能な可変表示装置を含
    み、変動開始の条件の成立に応じて前記可変表示装置に
    表示される識別情報の可変表示を開始し、前記可変表示
    装置に可変表示される識別情報の表示結果が所定の表示
    態様となった場合に遊技者に有利な状態に制御可能とな
    る遊技機であって、 複数種類の機種で共通に用いられ、遊技機に設けられた
    演出用の電気部品を制御するための演出制御手段と、 機種により少なくとも一部の制御内容が異なり、遊技の
    進行を制御するとともに、遊技の進行状況に応じて前記
    演出制御手段にコマンドを送信する遊技制御手段とを備
    え、 前記遊技制御手段は、 遊技機への電力供給開始時に、複数種類の機種のうちの
    いずれの機種であるのかを判別可能な機種判別コマンド
    を前記演出制御手段に送信し、変動開始の条件が成立す
    ると識別情報の複数種類の可変表示態様のうちいずれの
    可変表示態様を実行するかを特定可能な変動パターンコ
    マンドを前記演出制御手段に送信し、 前記複数種類の可変表示態様には、複数種類の機種にお
    いて共通使用される前記変動パターンコマンドによって
    共通に用いられるものがあり、 前記演出制御手段は、複数種類の機種のそれぞれに対応
    した複数種類の演出用データを記憶する記憶手段を有
    し、 前記演出用データは、前記変動パターンコマンドが受信
    されたときに、前記可変表示装置に表示される識別情報
    の表示結果が前記所定の表示態様となること、または最
    後に表示される識別情報以外の識別情報が前記所定の表
    示態様となる条件を満たすことを事前に報知するための
    予告演出の少なくともいずれかを行うか否かを決定する
    ためのデータを含むとともに、機種が異なると予告演出
    の実行内容が異なるように構成され、 前記演出制御手段は、前記遊技制御手段から受信した機
    種判別コマンドにもとづいて機種を判別し、判別した機
    種に対応した前記演出用データを用いて前記予告演出を
    行うか否かの決定を行うことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 演出用データは変動パターンコマンドに
    応じていずれの態様の予告演出を行うのかを決定するた
    めのデータを含み、機種が異なると予告演出の実行内容
    が異なるように構成されている請求項1記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 演出用データは、予告演出を行うことを
    示す数値データと予告演出を行わないことを示す数値デ
    ータとを含み、 演出制御手段は、数値を所定時間毎に更新する数値更新
    手段を有し、該数値更新手段が更新した数値を抽出し、
    抽出した数値と前記演出用データにおける数値データと
    を比較することによって予告演出を行うか否かを決定す
    る請求項1または請求項3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 演出用データは、予告演出の態様を示す
    数値データを含み、 演出制御手段は、予告演出の態様を決定するために用い
    られる数値情報を所定時間毎に更新する数値更新手段を
    有し、該数値更新手段が更新した数値情報を抽出し、抽
    出した数値情報と前記演出用データにおける数値データ
    とを比較することによっていずれの態様の予告演出を行
    うのかを決定する請求項2または請求項3記載の遊技
    機。
  6. 【請求項6】 機種判別コマンドは、演出制御手段に初
    期設定を行わせることを指示する初期設定コマンドと兼
    用される請求項1から請求項5のいずれかに記載の遊技
    機。
  7. 【請求項7】 演出制御手段は、可変表示装置の表示制
    御を行う表示制御手段である請求項1から請求項6のい
    ずれかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 表示制御手段は、機種判別コマンドによ
    り判別した機種を特定可能な情報を可変表示装置に表示
    する制御を行う請求項7記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 演出用データは、複数の機種で共通に用
    いられるデータを含む請求項1から請求項8のいずれか
    に記載の遊技機。
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