JP2003194471A - ルツボ装置 - Google Patents

ルツボ装置

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JP2003194471A JP2001399146A JP2001399146A JP2003194471A JP 2003194471 A JP2003194471 A JP 2003194471A JP 2001399146 A JP2001399146 A JP 2001399146A JP 2001399146 A JP2001399146 A JP 2001399146A JP 2003194471 A JP2003194471 A JP 2003194471A
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敦 奥野
Masahiro Tadokoro
昌宏 田所
Masanori Tsuda
正徳 津田
Yasuhiro Nakai
泰弘 中井
Yoshito Nakajima
賢人 中嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大面積の湯面を乱すことなく凝固を確実に防
止する。 【解決手段】 溶解対象物101を収容する収容部52
aを有し、底面壁52cの厚みが平均ルツボ半径と略同
等であり且つ側面壁52bの厚みと同等以上に設定され
たルツボ52と、ルツボ52の側面壁52bの周囲に配
置され、ルツボ52を表面側から加熱することにより収
容部52aの溶解対象物101を加熱溶融する誘導加熱
コイル53とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルツボの周囲から
加熱を行うことにより溶解対象物を加熱溶融するルツボ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、溶解対象物を加熱溶融するルツボ
装置は、溶解対象物を収容する収容部を有し、側面壁お
よび底面壁の厚みが略同一に設定されたルツボと、ルツ
ボの側面壁の周囲に配置され、このルツボを表面側から
加熱することにより収容部の溶解対象物を加熱溶融する
ヒータ装置とを備えた構成にされている。そして、例え
ば半導体基板を製造する場合には、真空容器内に外部環
境とは異なる処理環境を出現させ、この処理環境下でル
ツボ装置によりSi等の溶解対象物を加熱溶融して溶湯
とした後、この溶湯の湯面から僅かに析出用基板を浸漬
させて溶解対象物を析出させる処理が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のルツボ装置では、ルツボの側面壁の表面側から内側
に向かって熱が伝達されるため、収容部の側面に接触す
る部分に大きな熱量が付与される。従って、収容部に収
容された溶解対象物の溶湯は、湯面の外周側から内周側
にかけて温度が低下した温度分布を呈することになる。
この結果、例えば溶解対象物の融点近傍の温度や過冷却
の状態で析出処理を行う生産形態においては、析出処理
に最も使用される湯面の中央部が凝固するという不具合
が起り易いものになっている。特に、このような不具合
は、湯面の面積が拡大するほど、外周側と内周側との温
度差が大きくなることにより頻繁に起ることになる。
【0004】そこで、従来においては、湯面の面積を小
さくしたり、溶湯を撹拌して溶湯の凝固を防止する対策
が採られているが、湯面の面積を小さくする対策では、
大面積の析出板(半導体基板)を製造することが困難に
なる。また、溶湯を撹拌する対策では、湯面が撹拌によ
り乱れるため、析出用基板を湯面から僅かに浸漬させて
溶解対象物を析出させる処理を行うことが困難になる。
【0005】従って、本発明は、大面積の湯面を乱すこ
となく凝固を確実に防止することができるルツボ装置を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、溶解対象物を収容する収容部を
有し、底面壁の厚みが平均ルツボ半径と略同等であり且
つ側面壁の厚みと同等以上に設定されたルツボと、前記
ルツボの側面壁の周囲に配置され、該ルツボを表面側か
ら加熱することにより前記収容部の溶解対象物を加熱溶
融する第1加熱機構とを備えたことを特徴としている。
【0007】上記の構成によれば、第1加熱機構がルツ
ボの側面壁の表面側を加熱すると、収容部の側面には、
ルツボの側面壁を水平方向内側に直進した径路で熱が伝
達される。一方、収容部の底面には、ルツボの側面壁を
水平方向内側に直進した後、上昇した径路で熱が伝達さ
れる。そして、ルツボ内を伝導する熱量が電熱面積に比
例するため、ルツボの底面壁の厚みが平均ルツボ半径と
略同等であると、収容部の側面と底面全体とに略同じ熱
量が伝達される。これにより、収容部の溶解対象物や溶
湯に対する大きな熱量の付与を側面側と底面側との2方
向から行うことができるため、溶湯の湯面を大面積化し
た場合でも、湯面全体を略均一な温度にすることができ
る。この結果、大面積の湯面を乱すことなく凝固を確実
に防止することができるため、析出用基板を湯面から僅
かに浸漬させて溶解対象物を析出させる処理を確実に行
うことができる。
【0008】請求項2の発明は、溶解対象物を収容する
収容部を有したルツボと、前記ルツボの側面壁の周囲に
配置され、該ルツボを表面側から加熱することにより前
記収容部の溶解対象物を加熱溶融する第1加熱機構と、
前記ルツボの底面壁に対向配置され、該ルツボを表面側
から加熱することにより前記収容部の溶解対象物を加熱
溶融する第2加熱機構とを備えたことを特徴としてい
る。
【0009】上記の構成によれば、ルツボの側面壁を第
1加熱機構で加熱し、底面壁を第2加熱機構で加熱する
ことができるため、収容部の側面と底面全体とを略同じ
タイミングで高温状態にすることができる。これによ
り、収容部の溶解対象物や溶湯に対する大きな熱量の付
与を側面側と底面側との2方向から行うことができるた
め、溶湯の湯面を大面積化した場合でも、湯面全体を略
均一な温度にすることができる。この結果、大面積の湯
面を乱すことなく凝固を確実に防止することができるた
め、析出用基板を湯面から僅かに浸漬させて溶解対象物
を析出させる処理を確実に行うことができる。さらに、
第1加熱機構と第2加熱機構との加熱能力をそれぞれ調
整することによって、湯面全体の温度を一層均一にする
ことが可能になる。
【0010】請求項3の発明は、溶解対象物を収容する
収容部と、該収容部の底面壁中央部において該収容部内
に突設された凸状中空部とを有したルツボと、前記ルツ
ボの側面壁の周囲に配置され、該ルツボを表面側から加
熱することにより前記収容部の溶解対象物を加熱溶融す
る第1加熱機構と、前記ルツボの凸状中空部内に設けら
れ、該ルツボを表面側から加熱することにより前記収容
部の溶解対象物を加熱溶融する第3加熱機構とを備えた
ことを特徴としている。
【0011】上記の構成によれば、ルツボの側面壁を第
1加熱機構で加熱し、底面壁を凸状中空部内の第3加熱
機構で加熱することができるため、収容部の側面と底面
全体とを略同じ熱量で加熱することができる。これによ
り、収容部の溶解対象物や溶湯に対する大きな熱量の付
与を側面側と底面側との2方向から行うことができるた
め、溶湯の湯面を大面積化した場合でも、湯面全体を略
均一な温度にすることができる。この結果、大面積の湯
面を乱すことなく凝固を確実に防止することができるた
め、析出用基板を湯面から僅かに浸漬させて溶解対象物
を析出させる処理を確実に行うことができる。さらに、
第1加熱機構と第3加熱機構との加熱能力をそれぞれ調
整することによって、湯面全体の温度を一層均一にする
ことが可能になる。
【0012】請求項4の発明は、請求項1ないし3の何
れか1項に記載のルツボ装置であって、前記第1加熱機
構は、電磁誘導加熱により前記ルツボを加熱するもので
あり、前記ルツボの側面壁は、電磁誘導の浸透深さ未満
の厚みに設定されていることを特徴としている。
【0013】上記の構成によれば、溶湯を対流させるこ
とができるため、ゴミ等の落下物を核として溶湯の表面
中央が凝固していくことを防止することができる。
【0014】請求項5の発明は、請求項1ない4の何れ
か1項に記載のルツボ装置であって、密閉状態にされた
処理室で半導体材料を溶解対象物とし、半導体材料をカ
ーボン基板の基板面に結晶析出させることによって、シ
ート状の半導体基板を製造する半導体基板製造装置に搭
載されていることを特徴としている。これにより、短時
間且つ安定して半導体基板の製造を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図14に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係る
ルツボ装置は、図3に示すように、Siを主成分とする
シート状の半導体基板2を製造する半導体基板製造装置
1に搭載されている。尚、半導体基板製造装置1は、析
出板製造装置の一種であり、析出板製造装置は、密閉状
態にされた処理室で半導体材料や金属材料等の溶解対象
物101を加熱溶融して溶湯とし、この溶解対象物10
1をシート状の析出板となるように製造する装置を意味
する。また、溶解対象物101としては、Si等の半導
体材料の他、鉄やチタン等の金属材料を挙げることがで
きる。
【0016】上記の半導体基板製造装置1は、外部環境
から内部を密閉状態に隔離可能な二重壁構造の真空容器
3を備えている。真空容器3は、上側収容室6を形成す
る円筒形状の上側タンク部4と、上側タンク部4の下部
に設けられ、上側収容室6に連通した下側収容室7を形
成する下側タンク部5とを有している。上側タンク部4
の上面中央部には、第1〜第4覗き窓部8a〜8dが幅
方向に形成されており、これらの覗き窓部8a〜8d
は、上側収容室6および下側収容室7を上側タンク部4
の幅方向全体に渡って目視可能にしている。また、図4
に示すように、上側タンク部4の一端部には、第5覗き
窓部8eが形成されている。第5覗き窓部8eは、上側
収容室6および下側収容室7を上側タンク部4の長手方
向全体に渡って目視可能にしている。
【0017】また、下側タンク部5の一方の側面壁に
は、図3に示すように、搬入出部5aが開口されてい
る。搬入出部5aは、上側タンク部4の長手方向(紙面
に対して垂直方向)に進退移動する開閉扉9により開閉
可能にされている。そして、このように構成された真空
容器3には、Arガス等の不活性ガスを供給する図示し
ないガス供給装置および両収容室6・7の空気を排気す
る図示しない真空排気装置が接続されている。これらの
装置は、真空容器3の両収容室6・7を所定の圧力に減
圧しながら不活性ガスを供給することによって、外部環
境とは異なる処理環境を両収容室6・7に出現させるよ
うになっている。
【0018】上記の両収容室6・7の略中央部には、析
出用基板14を溶湯15に浸漬させて引き上げる析出機
構10が設けられている。析出機構10は、水平移動機
構13と、水平移動機構13により水平移動可能にされ
た垂直移動機構11と、垂直移動機構11により昇降可
能にされた旋回機構12とを有している。水平移動機構
13は、水平方向に配置され、上側収容室6の両端部に
かけて可動範囲が設定された水平搬送部16と、水平搬
送部16の一端部に設けられた水平駆動部17とを有し
ている。
【0019】水平搬送部16は、図4に示すように、周
面全体にネジ溝が形成されたネジ軸部材18と、ネジ軸
部材18に螺合されたブロック部材19と、ブロック部
材19の下面を進退移動自在に支持するレール部材20
と、ブロック部材19の上面に設けられ、垂直移動機構
11に連結された連結部材21とを有している。 ま
た、水平搬送部16は、これらの部材18〜19の上面
を覆い隠すように設けられたカバー部材22を備えてい
る。カバー部材22は、溶湯15等から飛散して浮遊す
る塵埃が各部材18〜19に積層することを防止してい
る。
【0020】上記の水平搬送部16の一端部には、図3
に示すように、水平駆動部17が連結されている。水平
駆動部17は、任意の回転速度で正逆回転可能であると
共に所定の保持力で停止可能なサーボモータ等の水平駆
動装置23と、水平駆動装置23を冷却する第1冷却装
置24とを有している。水平駆動装置23は、ネジ軸部
材18の一端部に連結されており、ネジ軸部材18を正
逆回転させることによって、ブロック部材19等を介し
て垂直移動機構11を水平方向の任意の位置に移動可能
にしている。
【0021】また、第1冷却装置24は、図5に示すよ
うに、水平駆動装置23を下側収容室7の処理環境から
隔離するように収納した収納容器25と、真空容器3の
外部から収納容器25内の一端側に冷却ガスを供給する
ガス供給配管26と、収納容器25内の他端側から真空
容器3の外部に冷却ガスを排出するガス排出配管27と
を有している。ガス供給配管26には、ガス供給機28
が接続されており、ガス供給機28は、冷却ガスを強制
的に収納容器25内に送給することにより水平駆動装置
23の周囲温度を所定温度以下に維持している。尚、冷
却ガスは、Arガスや窒素ガス等の不活性ガスであって
も良いし、空気であっても良い。また、ガス供給機28
の代わりに、高圧の冷却ガスを収容したガスボンベを使
用しても良い。
【0022】一方、図3に示すように、垂直移動機構1
1は、垂直方向に配置された垂直搬送部30と、垂直搬
送部30の上端部に設けられた垂直駆動部31とを有し
ている。垂直搬送部30は、図4に示すように、上述の
水平移動機構13とほぼ同一の構成部材からなってお
り、周面全体にネジ溝が形成されたネジ軸部材32と、
ネジ軸部材32に螺合され、上面(図中右面)に旋回機
構12が連結されたブロック部材33と、ブロック部材
33の下面(図中右面)を昇降自在に支持するレール部
材34とを有している。
【0023】上記の垂直搬送部30の上端部には、垂直
駆動部31が連結されている。垂直駆動部31は、任意
の回転速度で正逆回転可能であると共に所定の保持力で
停止可能なサーボモータ等の垂直駆動装置35と、垂直
駆動装置35を冷却する第2冷却装置36とを有してい
る。垂直駆動装置35は、ネジ軸部材32の上端部に連
結されており、ネジ軸部材32を正逆回転させることに
よって、ブロック部材33等を介して旋回機構12を垂
直方向の任意の高さ位置に移動可能にしている。また、
第2冷却装置36は、図5の収納容器25等を有した上
述の第1冷却装置24と同一の部材により同一の冷却機
能を発揮するように構成されている。
【0024】上記の垂直移動機構11で昇降される旋回
機構12は、ブロック部材33に一端面を連結された連
結支持体38と、連結支持体38の他端面に連結された
回動駆動部39とを有している。回動駆動部39は、任
意の回転速度で正逆回転可能であると共に所定の保持力
で停止可能なサーボモータ等の回動駆動装置40と、回
動駆動装置40を冷却する第3冷却装置41とを有して
いる。
【0025】上記の第3冷却装置41は、垂直駆動部3
1と同様に、図5の収納容器25等を有した上述の第1
冷却装置24と同一の部材により同一の冷却機能を発揮
するように構成されている。第3冷却装置41内の回動
駆動装置40は、回動軸40aの先端部が連結支持体3
8内に配置されている。回動軸40aの先端部には、上
下方向に配置された第1縦設部材42aの上端部が固設
されている。第1縦設部材42aは、横設部材42bを
介して第2縦設部材42cの上端部に連結されている。
また、第1および第2縦設部材42a・42bの下端部
は、析出用基板14における旋回方向の両端部に連結さ
れている。そして、第1および第2縦設部材42a・4
2cと横設部材42bとは、旋回支持機構42を構成し
ており、旋回支持機構42は、回動軸40aを中心とし
て析出用基板14を旋回させるようになっている。
【0026】上記の第1および第2縦設部材42a・4
2cは、回動軸40a側から中部までの範囲が機械的強
度に優れたステンレス鋼等の金属材料で形成されている
一方、中部から析出用基板14に連結された下端部まで
の範囲が耐熱性に優れたカーボンにより形成されてい
る。これにより、旋回支持機構42は、析出用基板14
を旋回させて高温の溶湯15に浸漬させる際に、溶湯1
5から大量の輻射熱を下側部分に受けることになって
も、長期間に亘って初期の機械的強度を維持することが
可能になっている。
【0027】上記のように各機構11〜13で構成され
た析出機構10は、水平移動機構13により垂直移動機
構11および旋回機構12を水平方向に進退移動させる
ことによって、これら機構11・12と共に析出用基板
14を予熱位置Aと析出位置Bと引き剥がし位置Cと研
磨位置Dとに位置決め可能にしている。析出位置Bにお
いては、各機構11〜13を連動させながら作動させる
ことによって、回動軸40aよりも溶湯15側に近い旋
回中心Oを半径とした析出軌跡で析出用基板14を進行
させるようになっている。尚、析出軌跡は、析出用基板
14を旋回方向(進行方向)の上流側から斜め方向に下
降させて溶湯15に浸漬させた後、進行方向の下流側に
斜め方向に上昇させて溶湯15から引き上げることによ
って、浸漬された部分に溶湯15の凝固成長した析出物
である半導体基板2を生成させるように設定されてい
る。
【0028】上記の析出用基板14は、図6および図7
に示すように、カーボンにより形成されている。析出用
基板14は、半導体基板2が析出される下面からなる基
板面14aと、進行方向の上流側および下流側の各側面
に形成された傾斜部14bと、析出用基板14の上面
(反析出面)に形成された把持部14cとを有してい
る。傾斜部14bは、基板面14aの両端部が上面の両
端部の内側に位置するように基板面14aから上面側に
かけて傾斜されている。具体的には、傾斜部14bは、
溶湯15に対する浸漬角度θ1よりも基板面14aに対
する傾斜角度θ2が大きな角度となるように設定されて
おり、半導体基板2の端部を上面の両端部よりも進行方
向の内側に位置させるようになっている。
【0029】また、析出用基板14の上面に形成された
把持部14cは、断面が逆台形形状に形成されており、
カーボン基板把持装置43の一部を構成している。カー
ボン基板把持装置43は、把持部14cを着脱自在に保
持するチャック機構44を備えている。チャック機構4
4は、チャック部材45・45を左右対称に備えてい
る。各チャック部材45・45は、把持部14cに係合
するように下面に形成された係合部45aと、ゴミ等の
落下物を受け止めるように上面の四辺に沿って形成され
た環状溝部45bと、環状溝部45bに周囲を囲まれた
懸吊部45cとを有している。
【0030】上記の懸吊部45cの上面には、2つの突
設部45d・45dが対向配置されている。両突設部4
5d・45dの中央部には、ピン挿通穴45e・45e
が形成されている。これらの突設部45d・45d間に
は、図8に示すように、上述の旋回支持機構42の各縦
設部材42a・42bが嵌合されるようになっている。
そして、ピン挿通穴45e・45eには、カーボン製の
ピン部材46が抜脱可能に挿通されるようになってお
り、ピン部材46は、各縦設部材42a・42bをチャ
ック機構44に対して連結させるようになっている。
【0031】上記のピン部材46は、溶湯15からの輻
射熱の直射を回避するように、チャック部材45の析出
側の投影面積よりも短くなるように形成されている。ま
た、ピン部材46の表面には、図9に示すように、硬化
層100が形成されており、ピン部材46は、硬化層1
00により表面の機械的強度が高められることによっ
て、チャック部材45のピン挿通穴45eに対して着脱
する際の磨耗が低減されている。一方、チャック部材4
5においては、ピン部材46に接触するピン挿通穴45
eと、析出用基板14に接触する係合部45aおよび下
面とに硬化層100が形成されている。そして、チャッ
ク部材45は、硬化層100で接触面の機械的強度が高
められることによって、ピン部材46の着脱時および析
出用基板14の把持時における磨耗が低減されている。
【0032】尚、硬化層100の形成方法としては、プ
ラズマCVDやイオンプレーティング等の表面処理方法
でSiC膜をコーティングする硬化処理を挙げることが
できる。また、硬化層100は、チャック部材45の全
表面に形成されていても良く、この場合には、チャック
部材45の全体の機械的強度を高めることができるた
め、チャック部材45をオペレータが運搬する際に衝撃
を与えても破損し難いものとすることができる。
【0033】上記のカーボン基板把持装置43で保持さ
れる析出用基板14が浸漬される溶湯15は、図3に示
すように、ルツボ装置51に収容されている。ルツボ装
置51は、溶湯15を収容する収容部52aを備えたル
ツボ52と、ルツボ52の側面壁52bの周囲に配置さ
れた誘導加熱コイル53と、これらのルツボ52および
誘導加熱コイル53を支持するルツボ支持台54とを有
している。誘導加熱コイル53には、耐熱構造の電力ケ
ーブル55が着脱可能に接続されており、図示しない高
周波電源から高周波数の交流電力が供給されるようにな
っている。これにより、誘導加熱コイル53は、ルツボ
52の周囲に交番磁場を生成させ、ルツボ52の主に表
面側を誘導加熱することが可能になっている。
【0034】一方、ルツボ52は、図2に示すように、
析出用基板14の進行方向が長尺となるように平面視長
方形状に形成されており、溶湯15の収容量を最小限に
抑制しながら、側面壁52bが析出用基板14の旋回の
障害にならないようにしている。尚、ルツボ52は、析
出用基板14の進行方向が長尺になる形状であれば良
く、例えば平面視楕円形状であっても良い。また、ルツ
ボ52は、図1に示すように、収容部52aの側面側と
底面側との2方向から大きな熱量が伝達されるように、
底面壁52cの厚みが平均ルツボ半径と略同等であり且
つ側面壁52bの厚みと同等以上に設定されている。
【0035】ここで、平均ルツボ半径とは、ルツボ52
の全方向の半径を平均化したものである。また、ルツボ
52の側面壁52bは、電磁誘導の浸透深さ未満の厚み
に設定されていることが望ましく、この場合には、溶湯
15を対流させることができるため、ゴミ等の落下物が
核となって溶湯15の表面中央が凝固する現象を防止す
ることが可能になる。
【0036】また、ルツボ52の収容部52a内には、
図2にも示すように、溶湯15の湯面高さの監視に使用
されるカーボン製の湯面高さ検出部61が形成されてい
る。湯面高さ検出部61は、収容部52aの底面から上
面にかけて複数の段部61aを階段状に有している。湯
面高さ検出部61は、析出用基板14の障害物とならな
いように、収容部52aのコーナー部に配置されてい
る。尚、湯面高さ検出部61は、ルツボ52と一体的に
形成されていても良いし、ルツボ52とは別に形成され
ていても良い。
【0037】さらに、ルツボ52の収容部52a内に
は、ルツボ52の長手方向(半導体基板2の進行方向)
に沿って仕切り壁62が設けられている。仕切り壁62
は、析出用基板14の障害物とならないように配置され
ている。また、仕切り壁62は、上端部がルツボ52の
上面に位置し、下端部が収容部52aの底面上方に位置
するように形成されている。これにより、仕切り壁62
は、析出用基板14が浸漬する第1溶解槽63と、第1
溶解槽63に連通する第2溶解槽64とに収容部52a
を区分しており、第2溶解槽64と第1溶解槽63との
間における湯面の乱れの伝播を防止している。
【0038】上記のように構成されたルツボ52は、ル
ツボ支持台54により支持されている。ルツボ支持台5
4は、図3に示すように、ルツボ52および誘導加熱コ
イル53をそれぞれ独立して支持する断熱支持体54a
と、断熱支持体54aの下面に接合され、冷却配管を埋
設された冷却盤54bと、冷却盤54bを支持する搬送
台54cとを有している。ルツボ支持台54は、ルツボ
搬入出機構57に載置されている。ルツボ搬入出機構5
7は、真空容器3の搬入出部5aを挟んで真空容器3の
内外に敷設されており、複数の搬送ローラー56を回転
可能に備えている。そして、ルツボ搬入出機構57は、
搬送ローラー56を正逆回転させることによって、ルツ
ボ支持台54やルツボ52等からなるルツボ装置51の
真空容器3に対する搬入出を可能にしている。
【0039】上記のルツボ装置51の上方には、図4に
示すように、溶解対象物101を第2溶解槽64に供給
する供給機構71が設けられている。供給機構71は、
先端部に投入部が形成され、粉状や塊状の溶解対象物1
01を収容した収容箱72と、収容箱72を水平方向に
進退移動させる収容箱移動機構73と、収容箱72内の
溶解対象物101を先端部から押し出す押出機構74と
を備えている。
【0040】また、ルツボ装置51の上方における真空
容器3の第1覗き窓部8aには、図3に示すように、湯
面高さ検出部61を溶湯15と共に撮像して撮像信号を
出力する撮像装置75が設けられている。撮像装置75
は、CCDカメラ等のカメラ本体76と、カメラ本体7
6の前方に配置されたスリット板77とを有している。
スリット板77には、カメラ本体76の撮像領域を湯面
高さ検出部61の周辺に制限するスリットが形成されて
いる。
【0041】上記の撮像装置75および供給機構71
は、図示しない制御装置に接続されている。制御装置
は、演算部や記憶部、入出力部等を備えており、半導体
基板製造装置1の各機構を個別および連動させながら制
御する各種の機能を備えている。具体的には、湯面高さ
検出部61の各段部61aにおける撮像信号の明暗に基
づいて溶湯15の湯面高さを検出する機能や、検出され
た湯面高さが所定の基準高さとなるように、供給機構7
1における溶解対象物101の供給タイミングおよび/
または供給量を制御する機能等を有している。
【0042】また、ルツボ装置51と析出機構10との
間には、溶湯15から析出機構10に向かう輻射熱を遮
る第1熱遮蔽体78が設けられている。第1熱遮蔽体7
8は、銅製の熱遮蔽板78aと、熱遮蔽板78aの上面
に接合され、熱遮蔽板78aを冷却する冷却配管78b
とを備えている。熱遮蔽板78aには、旋回支持機構4
2を挿通させる開口部と、撮像装置75による湯面高さ
検出部61の撮像を可能にする窓部とが形成されてい
る。これにより、第1熱遮蔽体78は、析出機構10に
対する輻射熱の直射を極力低減することによって、析出
機構10の過熱を防止するようになっている。さらに、
ルツボ装置51と第1熱遮蔽体78との間には、旋回支
持機構42への輻射熱の直射を防止するように、第2熱
遮蔽体79が設けられている。
【0043】また、ルツボ装置51から見て析出用基板
14の進行方向の上流側には、予熱機構81が設けられ
ている。予熱機構81は、予熱位置Aの下方に配置され
た予熱ヒーター82と、予熱ヒーター82に着脱可能に
接続された電力ケーブル83と、真空容器3の外部に配
置され、電力ケーブル83を介して予熱用電力を供給す
る図示しない予熱電源装置とを有している。そして、予
熱機構81は、予熱ヒーター82に対して析出用基板1
4が対向されたときに、この析出用基板14を所定温度
に昇温させることによって、溶湯15と析出用基板14
との温度差を一定にするようになっている。
【0044】一方、ルツボ装置51から見て析出用基板
14の進行方向の下流側には、引き剥がし機構85と研
磨機構86とがこの順に配置されている。引き剥がし機
構85は、引き剥がし位置Cの下方に配置されており、
析出用基板14と半導体基板2との間に進入する剥離部
材87と、剥離部材87により引き剥がされて落下した
半導体基板2を受け止める基板載置台88とを備えてい
る。
【0045】また、研磨機構86は、研磨位置Dの斜め
下方向に配置されている。研磨機構86は、析出用基板
14を進入させるように上縁部の一部が開口された収納
ボックス89と、収納ボックス89内に設けられた研磨
機本体90とを備えている。研磨機本体90は、図10
に示すように、析出用基板14の基板面14aが面状に
当接される研磨ベルト91と、研磨ベルト91を張設し
た駆動ローラー92および従動ローラー93と、駆動ロ
ーラー92の一端部に接続され、研磨ベルト91を回転
駆動させるローラー駆動モータ94と、ローラー駆動モ
ータ94を冷却する第4冷却装置95と、これら部材を
支持する研磨支持台96とを備えている。尚、第4冷却
装置95は、図5の収納容器25等を有した上述の第1
冷却装置24と同一の部材により同一の冷却機能を発揮
するように構成されている。そして、このように構成さ
れた研磨機本体90は、析出用基板14の基板面14a
に研磨ベルト91を面状に当接させながら回転させるこ
とによって、基板面14aに付着した付着物を除去する
ようになっている。
【0046】上記の構成において、半導体基板製造装置
1の動作を通じて第1〜4冷却装置24・36・41・
95の動作を説明する。
【0047】(準備・保全工程)準備・保全工程は、半
導体基板2の生産開始前および生産開始後において、半
導体基板製造装置1を生産に適した状態にする場合に実
施される。即ち、図3に示すように、ルツボ装置51の
検査やルツボ52の交換、真空容器3内の各機構の検査
等を行う場合には、先ず、開閉扉9が移動されて真空容
器3の搬入出部5aが開口される。そして、電力ケーブ
ル55がルツボ装置51から切り離された後、ルツボ搬
入出機構57の各搬送ローラー56が回転されることに
よって、ルツボ装置51が搬入出部5aを介して機外に
搬出される。この後、図示しない検査作業場において、
ルツボ装置51の検査等が実施され、不具合があれば、
該当箇所の修理や交換が行われる。
【0048】また、ルツボ装置51の検査中に、図4に
示すように、供給機構71の収容箱72に収容された溶
解対象物101の残存量が確認され、適正な量となるよ
うに補充される。さらに、オペレータが真空容器3内の
状態を目視等により検査し、必要に応じて部品の修理お
よび交換が行われる。
【0049】例えばカーボン基板把持装置43に取り付
けられた析出用基板14に不具合がある場合には、図8
および図9に示すように、ピン部材46がピン挿通穴4
5eから抜脱されることによって、旋回支持機構42の
第1および第2縦設部材42a・42cが突設部45d
・45dから切り離される。これにより、縦設部材42
a・42cにより析出用基板14の上面に左右方向に固
定されていたチャック部材45・45が自由な状態とな
る。そして、チャック部材45・45が左右方向に引き
離すように移動されることによって、析出用基板14が
カーボン基板把持装置43から取り外される。
【0050】次に、新たな析出用基板14が準備され、
この析出用基板14の把持部14cを挟み込むようにチ
ャック部材45・45がセットされる。この後、旋回支
持機構42の第1および第2縦設部材42a・42cが
突設部45d・45d間に挿入され、ピン部材46がピ
ン挿通穴45eに挿通される。これにより、チャック部
材45・45が左右方向に固定され、係合部45a・4
5aが把持部14cを把持することによって、析出用基
板14がカーボン基板把持装置43に取り付けられる。
【0051】ここで、カーボン基板把持装置43に対し
て析出用基板14が着脱される場合には、チャック部材
45のピン挿通穴45eとピン部材46との擦れ合い
や、チャック部材45の係合部45aと析出用基板14
との擦れ合いが生じるため、磨耗し易い状態となる。と
ころが、ピン部材46やカーボン基板把持装置43の擦
れ合う部分は、硬化層100により機械的強度が高めら
れている。従って、析出用基板14の着脱が繰り返して
行われた場合でも、ピン部材46およびカーボン基板把
持装置43が初期の形状を維持するため、ピン部材46
およびカーボン基板把持装置43を長期間に亘って使用
することができる。また、析出用基板14の着脱時にお
いて、ピン部材46等の一部が破損して欠落することに
なった場合でも、この落下物が環状溝部45bで受け止
められるため、図3の溶湯15にゴミとして落下するこ
とはない。
【0052】次に、上記のようにして各機器の検査およ
び交換等が完了すると、図3に示すように、開閉扉9に
より搬入出部5aが閉鎖され、真空容器3内の上側収容
室6および下側収容室7が密閉される。そして、図示し
ない真空排気装置が作動されて空気が排気された後、A
rガス等の不活性ガスが供給されることによって、外部
環境とは異なる処理環境が収容室6・7に形成される。
【0053】この後、誘導加熱コイル53に高周波数の
交流電力が供給され、高周波磁界がルツボ52の周囲に
生成される。この結果、図1に示すように、ルツボ52
の側面壁の表面側に強度の磁界が印加されることによっ
て、側面壁の主に表面側が誘導加熱により加熱され、こ
の表面側の熱量が内側方向に向かって伝導していくこと
になる。この際、ルツボ52は、底面壁52cの厚みが
平均ルツボ半径と略同等であり且つ側面壁52bの厚み
と同等以上に設定されている。これにより、収容部52
aの側面側と底面側との2方向から大きな熱量が伝達さ
れ、この熱量で溶解対象物101が均等に加熱される結
果、早期に全体が溶解して溶湯15となる。また、溶湯
15になった後は、この溶湯15の側面および下面が大
きな熱量で加熱され続けられるため、溶湯15全体が均
一な温度に維持される。この結果、湯面を乱すことなく
湯面中央部における凝固が確実に防止される。
【0054】また、溶湯15が形成されると、図3に示
すように、真空容器3内の収容室6・7が高温になると
共に、溶湯15から高温の輻射熱が放出される。そし
て、輻射熱の一部は、析出機構10方向に進行すること
になるが、析出機構10の手前に配設された第1熱遮蔽
体78および第2熱遮蔽体79により進行が遮られるた
め、析出機構10に殆んど到達することがない。これに
より、析出機構10は、輻射熱が直射されることによる
熱劣化が防止されている。
【0055】また、高温化した真空容器3内の収容室6
・7には、析出機構10の駆動装置23・35・40お
よび研磨機構86のローラー駆動モータ94が冷却装置
24・36・41・95にそれぞれ収容されることによ
り冷却されている。この際、図5に示すように、冷却装
置24・36・41・95に使用される冷却媒体には、
冷却ガスが使用されている。従って、ガス供給配管26
やガス排出配管27、収納容器25等が破損することに
よって、冷却ガスが収容室6・7に漏洩した場合でも、
冷却水が溶湯15に接触して重大な故障を引き起こすよ
うな事態を生じることがない。
【0056】(予熱工程)上記のようにして所望の処理
環境下で溶湯15が形成されることによって、生産の準
備が完了すると、図3に示すように、析出機構10の垂
直移動機構11が水平移動機構13により予熱位置Aに
水平移動される。そして、旋回機構12が析出用基板1
4を垂下させた姿勢を維持しながら垂直移動機構11に
より下降されることによって、析出用基板14が予熱ヒ
ーター82に対向される。この後、予熱ヒーター82に
予熱用電力が供給され、予熱ヒーター82より析出用基
板14が所定の予熱温度となるように加熱される。
【0057】(析出工程)析出用基板14が所定の予熱
温度になると、垂直移動機構11が析出位置Bに移動さ
れる。そして、垂直移動機構11と旋回機構12と水平
移動機構13とが連動して作動されることによって、回
動軸40aよりも溶湯15側に近い旋回中心Oを半径と
した析出軌跡で析出用基板14が旋回される。この結
果、図6に示すように、析出用基板14が溶湯15に浸
漬され、析出用基板14の基板面14aに溶湯15が析
出して半導体基板2となり、一定時間の経過後に、析出
用基板14が溶湯15から引き上げられることによっ
て、所定厚みの半導体基板2が形成される。
【0058】(引き剥がし工程)所定厚みの半導体基板
2が析出用基板14の基板面14aに形成されると、図
3に示すように、垂直移動機構11が引き剥がし位置C
に移動される。そして、旋回機構12が析出用基板14
を垂下させた姿勢から剥離部材87方向に旋回させるこ
とによって、析出用基板14と半導体基板2との間に剥
離部材87を進入させる。これにより、半導体基板2が
剥離部材87により強制的に析出用基板14から引き剥
がされて基板載置台88に載置され、所定枚数の半導体
基板2が得られた後、図示しない排出口から一括して機
外に搬出される。
【0059】(湯面制御工程)上述の析出工程が繰り返
されることによって、多数の半導体基板2が生産される
と、半導体基板2の生産数に応じた消費量で溶湯15が
減少する。そして、溶湯15の減少を放置すると、湯面
高さが低下する結果、析出用基板14の浸漬深さが浅く
なり、最終的には、析出用基板14を溶湯15に浸漬さ
せることができなくなる。そこで、半導体基板2の生産
中においては、撮像装置75によりルツボ52内の湯面
高さ検出部61が撮像され、撮像信号に基づいて湯面が
一定となるように溶解対象物101が供給される。
【0060】即ち、湯面高さ検出部61を撮像して得た
各段部61aの撮像信号が図示しない制御装置に取り込
まれ、この制御装置において、撮像信号中の輝度信号成
分が抽出される。そして、溶湯15と湯面高さ検出部6
1の各段部61aとを判別するように、輝度信号成分が
所定の閾値で2値化される。この後、2値化データに基
づいて溶湯15から露出した段部61aが求められ、所
定の段部61aが露出したときに、溶湯15の湯面高さ
が許容範囲以下にまで低下したと判定される。そして、
この場合には、図4に示すように、供給機構71から所
定量の溶解対象物101が押し出されてルツボ52に投
入され、所定の湯面高さに復帰される。
【0061】尚、上記のようにしてルツボ52に溶解対
象物101が投入されると、湯面が揺動することになる
が、仕切り壁62で上面が区分された第2溶解槽64に
対して溶解対象物101が投下されるため、析出用基板
14が浸漬される第1溶解槽63に対して揺動が伝播す
ることはない。これにより、溶解対象物101の投入中
においても、半導体基板2の生産を継続することができ
る。
【0062】(研磨工程)半導体基板2の生産が繰り返
されると、析出用基板14の基板面14aに付着物が残
留する場合がある。従って、この場合には、図3に示す
ように、垂直移動機構11が研磨位置Dに移動され、析
出用基板14が研磨機構86の上方に位置される。そし
て、析出用基板14が下降され、図10に示すように、
析出用基板14の基板面14aが研磨ベルト91に当接
されることによって、研磨ベルト91が回転される。こ
の結果、基板面14aの付着物が強制的に擦り落とさ
れ、基板面14aが生産当初の状態に回復されることに
なる。
【0063】以上のように、本実施形態のルツボ装置5
1は、図1に示すように、溶解対象物101を収容する
収容部52aを有し、底面壁52cの厚みが平均ルツボ
半径と略同等であり且つ側面壁52bの厚みと同等以上
に設定されたルツボ52と、ルツボ52の側面壁52b
の周囲に配置され、ルツボ52を表面側から加熱するこ
とにより収容部52aの溶解対象物101を加熱溶融す
る誘導加熱コイル53(第1加熱機構)とを備えた構成
にされている。
【0064】上記の構成によれば、第1加熱機構がルツ
ボ52の側面壁52bの表面側を加熱すると、収容部5
2aの側面には、ルツボ52の側面壁52bを水平方向
内側に直進した径路で熱が伝達される。一方、収容部5
2aの底面には、ルツボ52の側面壁52bを水平方向
内側に直進した後、上昇した径路で熱が伝達される。そ
して、ルツボ52内を伝導する熱量が電熱面積に比例す
るため、ルツボ52の底面壁52cの厚みが平均ルツボ
半径と略同等であると、収容部52aの側面と底面全体
とに略同じ熱量が伝達される。これにより、収容部52
aの溶解対象物101や溶湯15に対する大きな熱量の
付与を側面側と底面側との2方向から行うことができる
ため、溶湯15の湯面を大面積化した場合でも、湯面全
体を略均一な温度にすることができる。この結果、大面
積の湯面を乱すことなく凝固を確実に防止することがで
きるため、析出用基板を湯面から僅かに浸漬させて溶解
対象物101を析出させる処理を確実に行うことができ
る。
【0065】尚、本実施形態におけるルツボ装置51
は、ルツボ52の側面壁の周囲に誘導加熱コイル53を
配置して溶解対象物101を加熱溶融する構成である
が、これに限定されるものではなく、湯面全体を均一な
温度に加熱できる構成であれば良い。
【0066】即ち、ルツボ装置51は、図11および図
12に示すように、溶解対象物101を収容する収容部
52aを有したルツボ52と、ルツボ52の側面壁52
bの周囲に配置され、ルツボ52を表面側から加熱する
ことにより収容部52aの溶解対象物101を加熱溶融
する誘導加熱コイル53(第1加熱機構)と、ルツボ5
2の底面壁52cに対向配置され、ルツボ52を表面側
から加熱することにより収容部52aの溶解対象物10
1を加熱溶融する第2加熱機構105とを備えた構成で
あっても良い。尚、第2加熱機構105は、図11のよ
うに誘導加熱コイルであっても良いし、図12のように
発熱体を備えたヒーターであっても良い。そして、この
ように構成すれば、ルツボ52の底面壁52cを側面壁
52bと同一の厚みに設定した場合であっても、湯面全
体を略均一な温度にすることができる。
【0067】また、ルツボ装置51は、図13に示すよ
うに、溶解対象物101を収容する収容部52aと、収
容部52aの底面壁52c中央部において収容部52a
内に突設された凸状中空部52dとを有したルツボ52
と、ルツボ52の側面壁52bの周囲に配置され、ルツ
ボ52を表面側から加熱することにより収容部52aの
溶解対象物101を加熱溶融する誘導加熱コイル53
(第1加熱機構)と、ルツボ52の凸状中空部52d内
に設けられ、ルツボ52を表面側から加熱することによ
り収容部52aの溶解対象物101を加熱溶融する第3
加熱機構106とを備えた構成であっても良い。この場
合には、湯面中央部を重点的に加熱することができる。
【0068】そして、これら図11〜図13のように、
2つの加熱機構を備えた場合には、加熱能力をそれぞれ
調整することによって、湯面全体の温度を一層均一にす
ることが可能になる。特に、湯面温度をサーモグラフに
より測定したり、ルツボ52の側面壁52bおよび底面
壁52cの温度を測定することによって、湯面の温度分
布を直接的または間接的に測定する測温装置を備えた場
合には、この測温装置と加熱機構とを連動させることに
よって、湯面全体の温度を極めて均一にすることが可能
になる。
【0069】さらに、ルツボ装置51は、図14に示す
ように、ルツボ52の底面全体に対向するように形成お
よび配置された第4加熱機構107を備えた構成であっ
ても良く、この場合には、ルツボ52の底面壁52cと
側面壁52bとを第4加熱機構107のみで加熱するこ
とができる。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明は、溶解対象物を収容す
る収容部を有し、底面壁の厚みが平均ルツボ半径と略同
等であり且つ側面壁の厚みと同等以上に設定されたルツ
ボと、前記ルツボの側面壁の周囲に配置され、該ルツボ
を表面側から加熱することにより前記収容部の溶解対象
物を加熱溶融する第1加熱機構とを備えた構成である。
【0071】上記の構成によれば、第1加熱機構がルツ
ボの側面壁の表面側を加熱すると、収容部の側面には、
ルツボの側面壁を水平方向内側に直進した径路で熱が伝
達される。一方、収容部の底面には、ルツボの側面壁を
水平方向内側に直進した後、上昇した径路で熱が伝達さ
れる。そして、ルツボ内を伝導する熱量が電熱面積に比
例するため、ルツボの底面壁の厚みが平均ルツボ半径と
略同等であると、収容部の側面と底面全体とに略同じ熱
量が伝達される。これにより、収容部の溶解対象物や溶
湯に対する大きな熱量の付与を側面側と底面側との2方
向から行うことができるため、溶湯の湯面を大面積化し
た場合でも、湯面全体を略均一な温度にすることができ
る。この結果、大面積の湯面を乱すことなく凝固を確実
に防止することができるため、析出用基板を湯面から僅
かに浸漬させて溶解対象物を析出させる処理を確実に行
うことができるという効果を奏する。
【0072】請求項2の発明は、溶解対象物を収容する
収容部を有したルツボと、前記ルツボの側面壁の周囲に
配置され、該ルツボを表面側から加熱することにより前
記収容部の溶解対象物を加熱溶融する第1加熱機構と、
前記ルツボの底面壁に対向配置され、該ルツボを表面側
から加熱することにより前記収容部の溶解対象物を加熱
溶融する第2加熱機構とを備えた構成である。
【0073】上記の構成によれば、ルツボの側面壁を第
1加熱機構で加熱し、底面壁を第2加熱機構で加熱する
ことができるため、収容部の側面と底面全体とを略同じ
タイミングで高温状態にすることができる。これによ
り、収容部の溶解対象物や溶湯に対する大きな熱量の付
与を側面側と底面側との2方向から行うことができるた
め、溶湯の湯面を大面積化した場合でも、湯面全体を略
均一な温度にすることができる。この結果、大面積の湯
面を乱すことなく凝固を確実に防止することができるた
め、析出用基板を湯面から僅かに浸漬させて溶解対象物
を析出させる処理を確実に行うことができる。さらに、
第1加熱機構と第2加熱機構との加熱能力をそれぞれ調
整することによって、湯面全体の温度を一層均一にする
ことが可能になるという効果を奏する。
【0074】請求項3の発明は、溶解対象物を収容する
収容部と、該収容部の底面壁中央部において該収容部内
に突設された凸状中空部とを有したルツボと、前記ルツ
ボの側面壁の周囲に配置され、該ルツボを表面側から加
熱することにより前記収容部の溶解対象物を加熱溶融す
る第1加熱機構と、前記ルツボの凸状中空部内に設けら
れ、該ルツボを表面側から加熱することにより前記収容
部の溶解対象物を加熱溶融する第3加熱機構とを備えた
構成である。
【0075】上記の構成によれば、ルツボの側面壁を第
1加熱機構で加熱し、底面壁を凸状中空部内の第3加熱
機構で加熱することができるため、収容部の側面と底面
全体とを略同じ熱量で加熱することができる。これによ
り、収容部の溶解対象物や溶湯に対する大きな熱量の付
与を側面側と底面側との2方向から行うことができるた
め、溶湯の湯面を大面積化した場合でも、湯面全体を略
均一な温度にすることができる。この結果、大面積の湯
面を乱すことなく凝固を確実に防止することができるた
め、析出用基板を湯面から僅かに浸漬させて溶解対象物
を析出させる処理を確実に行うことができる。さらに、
第1加熱機構と第3加熱機構との加熱能力をそれぞれ調
整することによって、湯面全体の温度を一層均一にする
ことが可能になるという効果を奏する。
【0076】請求項4の発明は、請求項1ないし3の何
れか1項に記載のルツボ装置であって、前記第1加熱機
構は、電磁誘導加熱により前記ルツボを加熱するもので
あり、前記ルツボの側面壁は、電磁誘導の浸透深さ未満
の厚みに設定されている構成である。
【0077】上記の構成によれば、溶湯を対流させるこ
とができるため、ゴミ等の落下物を核として溶湯の表面
中央が凝固していくことを防止することができるという
効果を奏する。
【0078】請求項5の発明は、請求項1ない4の何れ
か1項に記載のルツボ装置であって、密閉状態にされた
処理室で半導体材料を溶解対象物とし、半導体材料をカ
ーボン基板の基板面に結晶析出させることによって、シ
ート状の半導体基板を製造する半導体基板製造装置に搭
載されている構成である。これにより、短時間且つ安定
して半導体基板の製造を行うことができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ルツボの熱伝導の状態を示す説明図である。
【図2】溶湯の収容状態を示す斜視図である。
【図3】第1冷却装置の概略構成を示す説明図である。
【図4】半導体基板製造装置を正面視した場合における
概略構成図である。
【図5】半導体基板製造装置を側面視した場合における
概略構成図である。
【図6】析出用基板が溶湯に浸漬する状態を示す説明図
である。
【図7】カーボン基板把持装置の斜視図である。
【図8】カーボン基板把持装置の斜視図である。
【図9】カーボン基板把持装置の分解斜視図である。
【図10】研磨機本体の斜視図である。
【図11】ルツボの熱伝導の状態を示す説明図である。
【図12】ルツボの熱伝導の状態を示す説明図である。
【図13】ルツボの熱伝導の状態を示す説明図である。
【図14】ルツボの熱伝導の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 半導体基板製造装置 2 半導体基板 3 真空容器 4 上側タンク部 5 下側タンク部 6 上側収容室 9 開閉扉 10 析出機構 11 垂直移動機構 12 旋回機構 13 水平移動機構 14 析出用基板 15 溶湯 23 水平駆動装置 24 第1冷却装置 28 ガス供給機 30 垂直搬送部 31 垂直駆動部 36 第2冷却装置 40 回動駆動装置 41 第3冷却装置 42 旋回支持機構 43 カーボン基板把持装置 44 チャック機構 45 チャック部材 46 ピン部材 51 ルツボ装置 52 ルツボ 57 ルツボ搬入出機構 61 湯面高さ検出部 62 仕切り壁 75 撮像装置 76 カメラ本体 78 第1熱遮蔽体 79 第2熱遮蔽体 81 予熱機構 86 研磨機構 95 第4冷却装置 96 研磨支持台 100 硬化層 101 溶解対象物 105 第2加熱機構 106 第3加熱機構 107 第4加熱機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 正徳 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢事業所内 (72)発明者 中井 泰弘 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢事業所内 (72)発明者 中嶋 賢人 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢事業所内 Fターム(参考) 4K046 AA01 BA05 CA01 CC01 CC03 CD02 DA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶解対象物を収容する収容部を有し、底
    面壁の厚みが平均ルツボ半径と略同等であり且つ側面壁
    の厚みと同等以上に設定されたルツボと、 前記ルツボの側面壁の周囲に配置され、該ルツボを表面
    側から加熱することにより前記収容部の溶解対象物を加
    熱溶融する第1加熱機構とを備えたことを特徴とするル
    ツボ装置。
  2. 【請求項2】 溶解対象物を収容する収容部を有したル
    ツボと、 前記ルツボの側面壁の周囲に配置され、該ルツボを表面
    側から加熱することにより前記収容部の溶解対象物を加
    熱溶融する第1加熱機構と、 前記ルツボの底面壁に対向配置され、該ルツボを表面側
    から加熱することにより前記収容部の溶解対象物を加熱
    溶融する第2加熱機構とを備えたことを特徴とするルツ
    ボ装置。
  3. 【請求項3】 溶解対象物を収容する収容部と、該収容
    部の底面壁中央部において該収容部内に突設された凸状
    中空部とを有したルツボと、 前記ルツボの側面壁の周囲に配置され、該ルツボを表面
    側から加熱することにより前記収容部の溶解対象物を加
    熱溶融する第1加熱機構と、 前記ルツボの凸状中空部内に設けられ、該ルツボを表面
    側から加熱することにより前記収容部の溶解対象物を加
    熱溶融する第3加熱機構とを備えたことを特徴とするル
    ツボ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1加熱機構は、電磁誘導加熱によ
    り前記ルツボを加熱するものであり、 前記ルツボの側面壁は、電磁誘導の浸透深さ未満の厚み
    に設定されていることを特徴とする請求項1ないし3の
    何れか1項に記載のルツボ装置。
  5. 【請求項5】 密閉状態にされた処理室で半導体材料を
    溶解対象物とし、該半導体材料をカーボン基板の基板面
    に結晶析出させることによって、シート状の半導体基板
    を製造する半導体基板製造装置に搭載されていることを
    特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のルツ
    ボ装置。
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