JP2003194339A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JP2003194339A
JP2003194339A JP2001401640A JP2001401640A JP2003194339A JP 2003194339 A JP2003194339 A JP 2003194339A JP 2001401640 A JP2001401640 A JP 2001401640A JP 2001401640 A JP2001401640 A JP 2001401640A JP 2003194339 A JP2003194339 A JP 2003194339A
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heater
heated
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air
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Takao Nakiri
卓男 名切
Kazuo Aoyama
一夫 青山
Akinobu Kamiyoshi
昭伸 神吉
Akio Hashimoto
聡夫 橋本
Shinji Murai
慎二 村井
Hiroshi Iyoda
浩志 伊與田
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Kansai Electric Power Co Inc
Kansai Tech Corp
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Kansai Electric Power Co Inc
Kansai Tech Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 仕上がり品位の低下や加熱むらを生じること
なく、多量の加熱対象物を短時間で加熱できる、加熱装
置を提供する。 【構成】 加熱室14内にヒータ16が設けられ、過熱
蒸気供給部18によって加熱室14内に過熱蒸気が供給
され、高温空気供給部20によって加熱室14内に高温
空気が供給される。そして、ヒータ16の出力,加熱蒸
気の供給量および温度ならびに高温空気の供給量および
温度が制御されながら、加熱対象物12が加熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、過熱蒸気とヒータと
を併用して食材,ゴミまたは廃材等を加熱するようにし
た、加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食材,ゴミまたは廃材等の加熱対
象物に対して、焼く,蒸す,煮る,加熱する,乾燥させ
る等の加熱処理を施す際には、各加熱処理に適した熱源
(ガス火,炭火,ヒータ,熱風等)を有する加熱装置を
用いて加熱対象物を加熱していた。そして、短時間で多
量の加熱対象物を加熱する場合には、熱源の火力を強く
していた。すなわち、ガス火または炭火の火力を強く
し、ヒータの出力を大きくし、あるいは、熱風の温度を
高くしていた。
【0003】しかし、従来の加熱装置において、熱源の
火力等を強くすると、加熱対象物の表面が焼け焦げてし
まうため、仕上がり品位が低下するという問題があっ
た。また、加熱対象物に与えられる熱量に偏りが生じる
ため、加熱対象物の全体を均一に加熱するのが困難であ
るという問題もあった。
【0004】また、従来の加熱装置では、複数種類の加
熱処理に対応できず、複数種類の加熱処理を行う場合に
は、各加熱処理に対応した複数の加熱装置を準備しなけ
ればならなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】それゆえに、この発明
の主たる目的は、仕上がり品位の低下や加熱むらを生じ
ることなく、多量の加熱対象物を短時間で加熱でき、し
かも、複数種類の加熱処理に対応できる、加熱装置を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1に記
載した発明)は、加熱対象物を収容する加熱室、加熱室
に設けられたヒータ、加熱室に過熱蒸気を供給する過熱
蒸気供給部、ヒータの出力を制御するヒータ制御部、過
熱蒸気の供給量を制御する蒸気量制御部、および過熱蒸
気の温度を制御する蒸気温度制御部を備える、加熱装置
である。
【0007】この発明では、過熱蒸気とヒータとを併用
して加熱対象物を加熱するようにしているので、熱浸透
性の高い過熱蒸気により加熱対象物が均一かつ迅速に加
熱され、ヒータにより加熱対象物の表面が焼き焦がされ
る。そして、過熱蒸気の供給量および温度ならびにヒー
タの出力が制御されることにより、加熱室内において多
様な加熱環境が作り出される。
【0008】
【発明の効果】この発明によれば、過熱蒸気の供給量お
よび温度ならびにヒータの出力を制御することにより、
一つの加熱装置で複数種類の加熱処理を行うことができ
る。
【0009】たとえば、過熱蒸気の供給量を多くする
と、加熱室内の空気量(酸素量)が少なくなるので、
「加熱対象物の表面を焦がさない加熱処理」を行うこと
ができる。すなわち、「酸化物(CO,CO2)の生成
や発煙を伴わない加熱処理」を行うことができる。この
加熱処理では、加熱対象物を高温で加熱することができ
るので、加熱時間を短縮することができる。一方、過熱
蒸気の供給量を少なくすると、加熱室内の空気量(酸素
量)が増えるので、「加熱対象物の表面に焦げ目を付け
る加熱処理」を行うことができる。
【0010】また、熱浸透性の高い過熱蒸気により加熱
対象物を加熱するようにしているので、加熱対象物の全
体をむら無く加熱することができる。さらに、ヒータに
より加熱対象物の表面に適度な焦げ目をつけることがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1を参照して、この発明の一実
施例の加熱装置10は、食材,ゴミまたは廃材(伐採木
や間伐材)等の加熱対象物12をヒータ熱と過熱蒸気と
高温空気とによって加熱するものであり、加熱室14,
ヒータ16,過熱蒸気供給部18,高温空気供給部20
および排出部22等により構成される。
【0012】加熱室14は、ケーシング24を含み、ケ
ーシング24の前面には加熱対象物12を出し入れする
ための開口(図示せず)が形成され、開口には蓋体(図
示せず)が装着される。また、ケーシング24の側面に
は、蒸気取込口24aおよび空気取込口24bが形成さ
れ、ケーシング24の底面には、過熱蒸気および高温空
気を排出する排出口24cが形成される。
【0013】そして、ケーシング24の内部には、金属
メッシュからなる収容かご26が設けられ、また、複数
(この実施例では4つ)の温度検出器(熱電対)28が
分散して設けられる。さらに、ケーシング24の上壁と
収容かご26との間には、ヒータ16が配置される。し
たがって、金属メッシュからなる収容かご26では、ヒ
ータ16で加熱されることにより輻射熱が発生する。
【0014】ヒータ16は、加熱室14の加熱と保温,
加熱対象物12の加熱,収容かご26の加熱等の機能を
有するものであり、収容かご26の外面に沿うようにし
て配置される。このヒータ16としては、周知の遠赤外
線ヒータ等をそのまま用いることができる。
【0015】過熱蒸気供給部18は、水から蒸気を生成
するボイラ30,ボイラ30により生成された蒸気をさ
らに加熱する蒸気加熱器32およびボイラ30に供給さ
れる水を予備加熱する熱交換器34等によって構成され
る。
【0016】蒸気加熱器32は、図3に示すように、図
示しない高周波電源に接続されるワークコイル32a
と、ワークコイル32aにより電磁誘導加熱される発熱
管32bと、発熱管32b内において蒸気を攪拌する攪
拌部32cとを含み、発熱管32b内の流路において蒸
気の加熱と攪拌とが同時に行われる。攪拌部32cは、
発熱管32bの横断面において流路の一部を遮蔽する複
数の遮蔽板32dを含み、各遮蔽板32dが支持棒32
eにより支持される。
【0017】熱交換器34は、後述する排出部22によ
り排出される過熱蒸気を通す熱交換ケーシング34aと
熱交換ケーシング34a内に収容された給水管34bと
を含み、給水管34b内の水が熱交換ケーシング34a
内の過熱蒸気によって加熱される。
【0018】そして、給水管34bの出口側の端部がボ
イラ30の入口に接続され、ボイラ30の出口と蒸気加
熱器32の入口とが連結管36aを介して連通される。
また、蒸気加熱器32の出口と加熱室14の蒸気取込口
24aとが連結管36bを介して連通され、連結管36
bの内部には、温度検出器(熱電対)38が設けられ
る。
【0019】高温空気供給部20は、空気を加熱室14
へ向けて圧送する空気圧縮機40および空気圧縮機40
から吹き出された空気を加熱する空気加熱器42等によ
って構成される。空気圧縮機40としては、送風量制御
が可能な周知の送風機を用いることができ、空気加熱器
42としては、蒸気加熱器32(図2)と同じ構成のも
のを用いることができる。
【0020】そして、空気圧縮機40の出口と空気加熱
器42の入口とが連結管44aを介して連通され、空気
加熱器42の出口と加熱室14の空気取込口24bとが
連結管44bを介して連通され、連結管44bの内部に
は、温度検出器(熱電対)46が設けられる。
【0021】排出部22は、加熱室14の排出口24c
から排出された過熱蒸気および高温空気を冷却しながら
外部へ排出するものであり、冷却器48および熱交換器
34等によって構成される。
【0022】冷却器48は、冷却ケーシング48a,噴
水ノズル48bおよび温度検出器(熱電対)48c等に
より構成され、温度検出器48cが検出する温度が一定
温度以上になると噴水ノズル48bから冷却水が噴射さ
れる。
【0023】熱交換器34は、過熱蒸気供給部18の一
部を構成するものでもあり、その具体的構成は、上述し
た通りである。排出部22における熱交換器34は、給
水管34bを流れる水により蒸気を冷却して凝結させる
機能を有する。
【0024】そして、加熱室14の排出口24cと冷却
器48の入口とが連結管50aを介して連通され、冷却
器48の出口と熱交換器34の入口とが連結管50bを
介して連通される。また、冷却器48の冷却ケーシング
48aには、排気管52が接続される。したがって、排
出口24cから排出された過熱蒸気は、冷却器48およ
び熱交換器34等を経て外部へ排出され、排出口24c
から排出された高温空気は、冷却器48および排気管5
2等を経て外部へ排出される。
【0025】そして、このような加熱装置10の基本的
構成(図1)に対しては、図3に示すように、各種の制
御機器が接続される。
【0026】すなわち、各温度検出器(熱電対)28,
38および46には、コンピュータ54により制御され
るシーケンサ56が接続され、ヒータ16には、シーケ
ンサ56により制御されるソリッドステートリレー(以
下、「SSR」という。)58が接続され、ボイラ30
には、シーケンサ56により制御されるSSR60が接
続される。また、蒸気加熱器32には、シーケンサ56
により制御されるインバータ62が接続され、空気加熱
器42には、シーケンサ56により制御されるインバー
タ64が接続される。さらに、空気圧縮機40には、シ
ーケンサ56により制御される無段階回転数制御器66
が接続される。そして、SSR58および60,インバ
ータ62および64ならびに無段階回転数制御器66に
は、電源(200V)が接続される。
【0027】したがって、直接的には、SSR58がヒ
ータの出力を制御する「ヒータ制御部」となり、無段階
回転数制御器66が高温空気の供給量を制御する「空気
量制御部」となり、インバータ64が高温空気の温度を
制御する「空気温度制御部」となる。そして、SSR6
0が過熱蒸気の供給量を制御する「蒸気量制御部」とな
り、インバータ62が過熱蒸気の温度を制御する「蒸気
温度制御部」となる。
【0028】加熱装置10を用いて加熱対象物12を加
熱する際には、まず、操作部となるコンピュータ54の
電源スイッチをONし、表示装置にオペレーション画面
を表示させる。そして、オペレーション画面上で運転条
件を設定し、運転開始スイッチをONする。
【0029】ここで、運転条件は、ヒータ16の出力,
過熱蒸気の温度および供給量ならびに高温空気の温度お
よび供給量等によって定められる。たとえば、酸化を伴
わずに加熱対象物12を短時間で加熱処理する場合に
は、高温空気(酸素)の供給量が少なくされ、かつ、過
熱蒸気の温度が高くされる。また、加熱対象物12の表
面を焼き焦がしたい場合には、過熱蒸気とともに高温空
気(酸素)が所定量供給され、かつ、ヒータ16の出力
が大きくされる。
【0030】運転開始スイッチをONすると、コンピュ
ータ54およびシーケンサ56による制御動作が開始さ
れる。以下には、図4のフロー図に基づいて、加熱装置
10の制御動作について説明する。
【0031】運転開始スイッチをONすると、まず、ス
テップS1において、各種の制御に関する数値が初期化
される。続いて、ステップS3において、ヒータ16,
ボイラ30,蒸気加熱器32および空気加熱器42のそ
れぞれの運転時間を管理するタイマがONされる。タイ
マには、加熱処理の種類に応じた時間が、運転条件設定
時に予め設定される。そして、ステップS5において、
加熱装置10の全体の電源がONされ、ステップS7〜
S11において、「洗浄運転」,「予熱運転」および
「加熱運転」が実行される。
【0032】ステップS7の「洗浄運転」では、過熱蒸
気と高温空気とによって加熱室14の内部が洗浄され
る。
【0033】ステップS9の「予熱運転」では、ヒータ
16,蒸気または高温空気のいずれか一つか、二以上の
併用によって加熱室14の内部が所定温度(100℃程
度)に加熱され、加熱室14の壁面における結露が防止
される。そして、「予熱運転」の終了後、加熱室14内
の収容かご26に加熱対象物12が収容される。
【0034】ステップS11の「加熱運転」では、運転
条件に応じた空気量(酸素量)および温度で加熱対象物
12が加熱される。
【0035】「加熱運転」の初期段階では、排出口24
cから過熱蒸気および高温空気が排出されることによ
り、冷却器48の温度検出器(熱電対)48cが検出す
る温度が徐々に上昇する。そして、この温度が所定温度
以上になると、噴水ノズル48bから冷却水が噴射され
る。
【0036】また、「予熱運転」および「加熱運転」に
おける熱交換器34では、ボイラ30へ供給される水と
外部へ排出される高温蒸気との間で熱交換が行われる。
したがって、ボイラ30へは、蒸気により加熱された水
が供給されることとなり、ボイラ30の熱負荷が軽減さ
れ、ボイラ30で生成される蒸気量の変動幅が縮小され
る。すなわち、加熱室14内へ供給される過熱蒸気の量
が安定する。一方、外部へ排出される蒸気は、水に熱を
奪われて凝結され、温水として安全に排出される。
【0037】また、「洗浄運転」,「予熱運転」および
「加熱運転」において、ヒータ16,蒸気加熱器32お
よび空気加熱器42の出力は、コンピュータ54による
PID制御で高精度に制御される。つまり、温度検出器
28により加熱室14内の各ポイント温度と平均温度と
がサンプリングされ、温度検出器38により過熱蒸気の
温度がサンプリングされ、温度検出器46により高温空
気の温度がサンプリングされる。そして、これらのサン
プリングデータが、ヒータ16,蒸気加熱器32および
空気加熱器42の温度制御にフィードバックされる。
【0038】そして、タイマが管理する運転時間が経過
すると、ステップS13において、「運転を終了する」
と判断され、ステップS15において、ヒータ16,蒸
気加熱器32,空気加熱器42および空気圧縮機40が
停止される。
【0039】この実施例によれば、ヒータ16の出力,
加熱蒸気の供給量および温度ならびに高温空気の供給量
および温度を制御しながら、加熱対象物12を加熱する
ようにしているので、一つの加熱装置10で複数種類の
加熱処理を行うことができる。
【0040】また、熱浸透性の高い過熱蒸気により加熱
対象物12を加熱するようにしているので、加熱対象物
12の全体をむら無く加熱することができる。そして、
ヒータ16による加熱を併用しているので、加熱対象物
12の表面に適度な焦げ目を付けることができる。
【0041】また、高温空気の供給量を少なくすると、
空気量(酸素量)の少ない過熱蒸気雰囲気下で加熱対象
物12を加熱することができるので、酸化物(CO,C
O2)の生成や煙を伴わずに加熱することができ、しか
も、高温・短時間で加熱することができる。また、ヒー
タ16として遠赤外線ヒータを用いると、遠赤外線の有
する発熱励起効果によって加熱対象物をより効率よく加
熱することができる。
【0042】さらに、加熱室14の壁面をヒータ16等
により加熱することができるので、結露を防止すること
ができる。
【0043】なお、上述の実施例では、ヒータ熱と過熱
蒸気と高温空気とによって加熱対象物12を加熱するよ
うにしているが、高温空気は使用せずに、ヒータ熱と過
熱蒸気とによって加熱対象物12を加熱するようにして
もよい。
【0044】この場合には、高温空気供給部20は不要
となるため、たとえば図5に示す加熱装置68や図6に
示す加熱装置70のように構成を簡略化することができ
る。加熱装置68(図5)および70(図6)において
も、空気量(酸素量)の少ない過熱蒸気雰囲気下で加熱
対象物12を加熱することができるので、加熱対象物1
2を燃焼(酸化)させることなく、高温でむら無く加熱
することができる。
【0045】また、加熱装置70(図6)のように、排
気管52から排出された過熱蒸気を蒸気圧縮ファン72
により吸引し、蒸気加熱器74を通して加熱室14内へ
戻すようにすると、熱効率をより向上させることができ
る。このような過熱蒸気を再加熱する構成は、図1に示
した実施例にもそのまま適用可能である。
【0046】また、上述の実施例では、本発明をバッチ
式の加熱装置に適用した場合を示したが、たとえば図7
に示すように、本発明を連続式の加熱装置76に適用し
てもよい。
【0047】加熱装置76(図7)は、加熱対象物12
を搬送する搬送装置(搬送ベルト)78を含み、搬送装
置78の上には、第1加熱室14a,第2加熱室14b
および第3加熱室14cが互いに隣接して配置される。
そして、各加熱室14a,14bおよび14cの側面に
は、加熱対象物12を通過させる開口80が形成され、
第1加熱室14aの入口側開口80と第3加熱室14c
の出口側開口80には、過熱蒸気および空気を吸引する
吸引装置82が設けられる。
【0048】また、各加熱室14a,14bおよび14
cに対応して、蒸気加熱器32および空気加熱器42が
個別に設けられ、各蒸気加熱器32の入口が連結管84
を介して共通のボイラ86の出口に接続される。また、
各空気加熱器42の入口が連結管88を介して共通の空
気圧縮機90の出口に接続される。
【0049】さらに、各加熱室14a,14bおよび1
4cに対応して排出部22が設けられ、各排出部22の
給水管92が共通の給水本管94を介してボイラ86に
接続される。また、給水本管94の途中には、各吸引装
置82に対応して熱交換器96が設けられ、この熱交換
器96において、給水本管94を流れる水と吸引装置8
2により排出される過熱蒸気および高温空気との間で熱
交換が行われる。
【0050】加熱装置76の運転時には、加熱室14
a,14bおよび14cの温度が段階的に低く設定され
る。たとえば、第1加熱室14aが300℃、第2加熱
室14bが200℃、第3加熱室14cが150℃に温
度設定される。そして、搬送装置(搬送ベルト)78の
上に加熱対象物12が載置され、この加熱対象物12が
加熱室14a,14bおよび14cに順番に供給され
る。
【0051】この実施例によれば、第1加熱室14aで
高温(300℃)に加熱された加熱対象物12を、第2
加熱室14bおよび第3加熱室14cによって段階的に
冷却することができるので、第1加熱室14aから取り
出された加熱対象物12が空気中の酸素により燃焼する
のを防止できる。したがって、冷却時間を待たずに、加
熱対象物12を連続的に加熱処理することができる。
【0052】なお、この実施例においても、各加熱室1
4a,14bおよび14cについて、図5および図6に
示すような簡略化された構成を採用できることは、言う
までもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】加熱装置の基本的構成を示すブロック図であ
る。
【図2】蒸気加熱器(空気加熱器)を示す断面図であ
る。
【図3】加熱装置の全体を示すブロック図である。
【図4】加熱装置の制御動作を示すフロー図である。
【図5】空気加熱器のない加熱装置(過熱蒸気の再加熱
なし)を示すブロック図である。
【図6】空気加熱器のない加熱装置(過熱蒸気の再加熱
あり)を示すブロック図である。
【図7】連続式の加熱装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
10… 加熱装置 12… 加熱対象物 14… 加熱室 16… ヒータ 18… 過熱蒸気供給部 20… 高温空気供給部 22… 排出部 30… ボイラ 32… 蒸気加熱器 40… 空気圧縮機 42… 空気加熱器 78… 搬送装置 80… 開口 82… 吸引装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24C 7/04 301 F24C 7/04 301Z (72)発明者 青山 一夫 大阪府大阪市北区中之島6丁目2番27号 株式会社関西テック内 (72)発明者 神吉 昭伸 大阪府大阪市北区中之島6丁目2番27号 株式会社関西テック内 (72)発明者 橋本 聡夫 大阪府大阪市北区中之島6丁目2番27号 株式会社関西テック内 (72)発明者 村井 慎二 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 伊與田 浩志 大阪府大阪市住吉区杉本3丁目3番138号 大阪市立大学大学院 内 Fターム(参考) 3L087 AA01 CA13 CB04 DA11 DA19 DA21 4B054 AA17 AB03 AB06 AB15 AC20 BA02 BA14 BA16 BA18 CG01 CH02 CH12 CH15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱対象物を収容する加熱室、 前記加熱室に設けられたヒータ、 前記加熱室に過熱蒸気を供給する過熱蒸気供給部、 前記ヒータの出力を制御するヒータ制御部、 前記過熱蒸気の供給量を制御する蒸気量制御部、および
    前記過熱蒸気の温度を制御する蒸気温度制御部を備え
    る、加熱装置。
  2. 【請求項2】前記加熱室に高温空気を供給する高温空気
    供給部、 前記高温空気の供給量を制御する空気量制御部、および
    前記高温空気の温度を制御する空気温度制御部をさらに
    備える、請求項1に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】前記加熱室を複数個備え、 前記加熱対象物を前記加熱室のそれぞれに順番に供給す
    る搬送装置をさらに備える、請求項1または2に記載の
    加熱装置。
  4. 【請求項4】前記加熱室は前記加熱対象物を取り込む開
    口を有し、 前記開口から漏れ出た前記過熱蒸気を吸引する吸引装置
    をさらに備える、請項3に記載の加熱装置。
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