JP2003194288A - 金属管の表面処理構造および表面処理方法 - Google Patents

金属管の表面処理構造および表面処理方法

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JP2003194288A
JP2003194288A JP2001393376A JP2001393376A JP2003194288A JP 2003194288 A JP2003194288 A JP 2003194288A JP 2001393376 A JP2001393376 A JP 2001393376A JP 2001393376 A JP2001393376 A JP 2001393376A JP 2003194288 A JP2003194288 A JP 2003194288A
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metal tube
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resin
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Yuichiro Yoshida
雄一郎 吉田
Toru Hayase
徹 早瀬
Makoto Mizutani
誠 水谷
Toshio Ogoshi
利雄 大越
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Kansai Paint Co Ltd
Maruyasu Industries Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
Maruyasu Industries Co Ltd
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 六価クロムを含まずにエポキシ系樹脂中間層
の密着性および耐食性を確保すること。 【解決手段】 金属管10の外周面上に亜鉛鍍金層20
を所定の層厚に形成した。同鍍金層20上に、三価クロ
ム化合物およびリン酸化合物を主成分とする化成処理層
30を形成した。化成処理層30上に、縮合リン酸アル
ミニウムおよび六ケイ酸マグネシウムを主成分とする防
錆顔料を添加したエポキシ樹脂からなるエポキシ系樹脂
中間層40を形成した。そして、中間層40上に、フッ
素樹脂層50を形成し、六価クロムを含まない表面処理
構造とした。これにより、有害な六価クロムによる環境
への悪影響を無くすとともに、無害化するための処理費
用を低減した。さらに、中間層40の密着性および耐食
性を確保した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属管の外周面上
に形成される表面処理構造および表面処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、特開昭63−249
644号公報に示されているように、金属管の外周面上
に亜鉛鍍金が施され、同亜鉛鍍金上に六価クロム化合物
からなる化成処理皮膜(クロメート皮膜)が形成された
金属管の表面処理構造は知られている。そして、この化
成処理皮膜(クロメート皮膜)上には、防錆顔料が添加
されたエポキシ樹脂からなるエポキシ系樹脂中間層が形
成され、同エポキシ系樹脂中間層上には、ポリフッ化ビ
ニル皮膜が形成されている。
【0003】また、例えば、特開平8−75084号公
報に示されているような、この金属管の表面処理構造に
おいては、金属管の外表面上に亜鉛鍍金層が形成され、
同亜鉛鍍金層上に三価クロム化合物からなる化成処理層
が形成された金属管の表面処理構造も知られている。そ
して、この化成処理層上には、エポキシ樹脂からなるエ
ポキシ系樹脂中間層が形成され、同エポキシ系樹脂中間
層上には、ポリフッ化ビニル層またはポリフッ化ビニリ
デン層が形成されている。
【0004】このような表面処理構造では、エポキシ系
樹脂中間体が、化成処理皮膜(クロメート皮膜)、化成
処理層とエポキシ系樹脂中間層との密着性、およびエポ
キシ系樹脂中間層とポリフッ化ビニル皮膜(層)または
ポリフッ化ビニリデン層との密着性を良好としている。
このため、ポリフッ化ビニル皮膜(層)またはポリフッ
化ビニリデン層が剥がれ難くなり、ポリフッ化ビニル皮
膜(層)またはポリフッ化ビニリデン層の保護皮膜とし
ての好ましい性能を発揮することができる。また、この
ような表面処理構造を有する金属管は、前記密着性が良
好なため、化学的耐食性はもちろん耐チッピング性、耐
衝撃性などを備えており、自動車のブレーキ油や燃料な
どの配管に多く採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開昭63−249644号公報に示されている表面
処理構造においては、六価クロム化合物からなる化成処
理皮膜(クロメート皮膜)が形成されている。また、エ
ポキシ系樹脂中間層には、同中間層自体の耐食性向上の
ために、一般的に、六価クロムを含むクロム酸ストロン
チウム化合物を主成分とする防錆顔料が添加されてい
る。これらのことから、有害な六価クロムを含む化成処
理液(クロメート液)の更新液や水洗水は、無害化する
ために特別な処理装置を用いなければならず、処理費用
が嵩む。また、この表面処理構造が形成された金属管が
廃棄された場合には、化成処理皮膜(クロメート皮膜)
およびエポキシ系樹脂中間層に含まれた六価クロムが外
部に溶出して、環境を害する可能性がある。
【0006】一方、上記した特開平8−75084号公
報に示されている表面処理構造においては、三価クロム
化合物からなる化成処理層が形成され、エポキシ系樹脂
中間層は、エポキシ樹脂のみから形成されている。この
ため、六価クロムを含んでいないため、六価クロムの有
害性に起因する問題は起きない。しかし、エポキシ系樹
脂中間層に防錆顔料が添加されていないため、エポキシ
系樹脂中間層自体の耐食性に乏しい。このため、例え
ば、保護層としてのポリフッ化ビニル層またはポリフッ
化ビニリデン層が剥がれた場合には、エポキシ系樹脂中
間層が容易に腐食される可能性がある。
【0007】
【発明の概略】本発明は、上記した問題に対処するため
になされたものであり、その目的は、金属管の表面処理
構造の改良にあって、特にエポキシ系樹脂中間層に関し
て六価クロム化合物を含まずに耐食性および密着性を確
保することにある。
【0008】前記目的を達成するために、本発明の特徴
は、金属管の外周面上に形成した亜鉛または亜鉛・ニッ
ケル鍍金層と、同鍍金層上に形成した三価クロム化合物
およびリン酸化合物を主成分とする化成処理層と、同化
成処理層上に形成した縮合リン酸塩およびケイ酸マグネ
シウム系化合物を主成分とする防錆顔料を添加したエポ
キシ系樹脂塗料からなるエポキシ系樹脂中間層と、前記
エポキシ系樹脂中間層上に形成された樹脂層とから構成
したことにある。この場合、前記エポキシ系樹脂中間層
の防錆顔料の縮合リン酸塩が、縮合リン酸アルミニウム
であるとよい。また、前記エポキシ系樹脂中間層の防錆
顔料のケイ酸マグネシウム系化合物が、六ケイ酸マグネ
シウムであるとよい。また、前記エポキシ系樹脂塗料
が、エポキシ樹脂を基体樹脂成分とし、前記エポキシ樹
脂が有するエポキシ基と架橋するアミノ樹脂またはフェ
ノール樹脂を架橋剤成分として含有するとよい。また、
前記樹脂層を、ポリフッ化ビニル層またはポリフッ化ビ
ニリデン層で構成するとよい。また、前記樹脂層を、ポ
リアミド系樹脂で構成するとよい。なお、前記樹脂層
は、下層すなわち金属管、亜鉛または亜鉛・ニッケル鍍
金層、化成処理層およびエポキシ系樹脂中間層を保護す
る等の役割を果たしている。さらに、前記樹脂層上にポ
リプロピレンおよびポリエチレンからなる樹脂外層を形
成してもよい。
【0009】また、この場合、金属管として、例えば、
SPCC鋼板から造管した一重巻鋼管、または予め所定
の層厚に銅鍍金されたSPCC鋼板から造管した一重巻
鋼管や二重巻鋼管、あるいは電縫管や引抜鋼管を採用す
るとよい。また、金属管の肉厚は、薄くても厚くてもよ
い。
【0010】これによれば、化成処理層は、三価クロム
化合物およびリン酸化合物を主成分としている。また、
エポキシ系樹脂中間層は、縮合リン酸塩およびケイ酸マ
グネシウム系化合物からなる防錆顔料が添加されたエポ
キシ系樹脂塗料から形成される。このため、本発明の金
属管の表面処理構造では、化成処理層とエポキシ系樹脂
中間層とが、それぞれリン酸化合物を含むため密着性が
良好となると考えられる。また、本発明の金属管の表面
処理構造では、有害な六価クロムを含まない。したがっ
て、この表面処理構造が形成された金属管を廃棄した場
合であっても、環境を害することはない。
【0011】また、エポキシ系樹脂中間層には、リン酸
化合物が防錆顔料として添加されているため、同中間層
自身の耐食性を確保することができる。さらに、エポキ
シ系樹脂中間層の耐食性を確保することができるため、
下層の化成処理層および上層の樹脂層との密着性も確保
することができると考えられる。
【0012】また、本発明を別の観点から捉えると、本
発明の特徴は、金属管の外周面上に亜鉛または亜鉛・ニ
ッケル鍍金層を形成し、三価クロム供給源と、リンの酸
素酸、リンの酸素酸塩、リンの酸素酸の無水物およびリ
ンの酸素酸塩の無水物のうち少なくとも一つの物質とを
有する化成処理液に前記亜鉛または亜鉛・ニッケル鍍金
層を形成した金属管を浸漬して、同亜鉛または亜鉛・ニ
ッケル鍍金層上に化成処理層を形成し、エポキシ樹脂を
基体樹脂成分と、前記エポキシ樹脂が有するエポキシ基
と架橋するアミノ樹脂またはフェノール樹脂を架橋剤成
分と、縮合リン酸塩およびケイ酸マグネシウム系化合物
を主成分とする防錆顔料とからなるエポキシ系樹脂塗料
中に前記化成処理層を形成した金属管を浸漬して、同浸
漬後エポキシ系樹脂塗料を焼き付けて、同化成処理層上
にエポキシ系樹脂中間層を形成し、前記エポキシ系樹脂
中間層上に樹脂層を形成するようにした金属管の表面処
理方法にある。この場合、前記エポキシ系樹脂中間層の
防錆顔料の縮合リン酸塩が、縮合リン酸アルミニウムで
あるとよい。また、前記エポキシ系樹脂中間層の防錆顔
料のケイ酸マグネシウム系化合物が、六ケイ酸マグネシ
ウムであるとよい。さらに、前記樹脂層上に樹脂外層を
形成するようにするとよい。
【0013】この場合も、前記樹脂層は、次の第1例ま
たは第2例のうちいずれか一つの例とするとよい。第1
例に係る樹脂層は、ポリフッ化ビニル層またはポリフッ
化ビニリデン層で構成される。第2例に係る樹脂層は、
ポリアミド系樹脂層で構成される。なお、前記樹脂層
は、下層すなわち金属管、亜鉛または亜鉛・ニッケル鍍
金層、化成処理層およびエポキシ系樹脂中間層を保護す
る等の役割を果たしている。
【0014】これによれば、化成処理層およびエポキシ
系樹脂中間層を形成する際には、有害な六価クロムを含
む処理液を使用しない。したがって、前記処理液を処理
するための特別な処理装置を用いる必要がなく、処理費
用を低減することができる。
【0015】また、前記のような表面処理構造を有する
金属管(または、前記表面処理方法による金属管)は、
化学的耐食性、耐チッピング性、耐衝撃性などに優れて
いるために、車両などに適用することにより、優れた効
果を発揮する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明する。図1は、この実施形態に係る金属管
の表面処理構造を断面図により概略的に示している。表
面処理構造は、金属管10の外表面に鍍金された亜鉛鍍
金層20と、亜鉛鍍金層20上に形成された化成処理層
30と、化成処理層30上に形成されたエポキシ系樹脂
中間層40と、エポキシ系樹脂中間層40上に形成され
たフッ素樹脂層50とから構成されている。
【0017】金属管10は、ロールフォーミング法によ
り、SPCC鋼板から一重巻鋼管として造管されてい
る。亜鉛鍍金層20は、電気鍍金法により硫酸酸性電解
液またはシアン化亜鉛を含むアルカリ電解液を使用し
て、所定の層厚(例えば、13μm以上、好ましくは約
16μm)に形成されている。
【0018】化成処理層30は、三価クロムの供給源
と、リンの酸素酸、リンの酸素酸塩、リンの酸素酸の無
水物およびリンの酸素酸塩の無水物のうち少なくとも一
つの物質とを有する化成処理液に、亜鉛鍍金層20まで
形成された金属管10を浸漬し、所定の層厚(例えば、
0.2μm以下)となるように形成される。なお、化成
処理液は、酸性水溶液とされており、三価クロムの供給
源(例えば、硝酸クロム)が0.2〜300g/L、リ
ンの酸素酸、リンの酸素酸塩、リンの酸素酸の無水物お
よびリンの酸素酸塩の無水物のうち少なくとも一つの物
質(例えば、正リン酸)が0.2〜200g/L含有す
るように調整されている。
【0019】なお、好ましくは、三価クロムの供給源が
0.5〜80g/L、リンの酸素酸、リンの酸素酸塩、
リンの酸素酸の無水物およびリンの酸素酸塩の無水物の
うち少なくとも一つの物質が7〜30g/L含有するよ
うに調整される。
【0020】エポキシ系樹脂中間層40は、縮合リン酸
塩およびケイ酸マグネシウム系化合物を主成分とする防
錆顔料が添加されたエポキシ系樹脂塗料を、化成処理層
30まで形成された金属管10に浸漬または噴霧して塗
布し、所定の層厚(例えば、2〜3μm程度)となるよ
うに形成される。
【0021】ここで、エポキシ系樹脂塗料の成分として
は、例えば、脂環族型エポキシ基(脂環式炭化水素環上
にあるエポキシ基、脂環式炭化水素環を形成する炭素原
子に直接結合したエポキシ基)を含むエポキシ樹脂、脂
肪族型エポキシ基(上記以外のエポキシ基であって直鎖
状炭化水素上にあるエポキシ基)を含むエポキシ樹脂、
脂肪族型および脂環族型エポキシ基を含むエポキシ樹脂
などである。また、前記エポキシ樹脂の架橋剤成分とし
て使用されるアミノ酸としては、例えば、メラミン、尿
素、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、ステログア
ナミン、スピログアナミン、ジシアンジアミド等のアミ
ノ成分とアルデヒドとの反応によって得られるメチロー
ル化アミノ樹脂などである。
【0022】なお、エポキシ系樹脂塗料におけるエポキ
シ樹脂と架橋剤との配合割合は、塗料の硬化性、加工
性、耐水性、耐食性などの点から、固形分重量比でエポ
キシ樹脂/架橋剤=60/40〜98/2となるように
配合され、特に70/30〜95/5となる範囲が好ま
しい。
【0023】また、防錆塗料組成物に使用される防錆顔
料としては、特に縮合リン酸塩である縮合リン酸アルミ
ニウムとケイ酸マグネシウム系化合物である六ケイ酸マ
グネシウムを使用することが好ましい。なお、エポキシ
系樹脂塗料と防錆顔料との配合割合は、エポキシ系樹脂
塗料の固形分100重量部に対して、1〜100重量部
となるように配合され、特に2〜50重量部となる範囲
が好ましい。防錆塗料が1重量部未満となると耐食性が
劣り、100重量部を越えると塗膜の物理性能と耐食性
が劣るので好ましくない。
【0024】そして、エポキシ系樹脂中間層40を焼き
付けて固化させるために、前記エポキシ系樹脂塗料が塗
布された金属管10を340℃にて10〜20秒間加熱
処理する。
【0025】フッ素樹脂層50は、プロピレンカーボネ
ート、イソホロン、ジエチルフタレートなどの溶剤中に
ポリフッ化ビニルまたはポリフッ化ビニリデンを分散さ
せ、同溶剤中にエポキシ系樹脂中間層40まで形成され
た金属管10を浸漬し、所定の層厚(例えば、約20μ
m)となるように形成される。そして、フッ素樹脂層5
0を固化させるために、前記溶剤中に浸漬後の金属管1
0を380℃にて20〜40秒間加熱処理する。
【0026】次に、上記縮合リン酸アルミニウムおよび
六ケイ酸マグネシウムが添加されたエポキシ系樹脂中間
層40の密着性および耐食性の評価を行った結果を、以
下に詳細に説明する。
【0027】エポキシ系樹脂中間層40の密着性および
耐食性を評価するために、図1に示すように、金属管1
0に上記方法によって縮合リン酸アルミニウムおよび六
ケイ酸マグネシウムを添加したエポキシ系樹脂中間層4
0を有する表面処理構造を形成したサンプル(以下、本
発明品という。)を作製した。また、六価クロムを含む
クロム酸ストロンチウムを添加したエポキシ系樹脂中間
層40’を有する表面処理構造を形成したサンプル(以
下、比較品という。)を作製した。また、図2に示すよ
うに、亜鉛鍍金層20上に縮合リン酸アルミニウムおよ
び六ケイ酸マグネシウムを添加したエポキシ系樹脂中間
層40を形成し、同中間層40上にフッ素樹脂層50を
形成したサンプル(以下、参考品1という。)と、亜鉛
鍍金層20上に六価クロムを含むクロム酸ストロンチウ
ムを添加したエポキシ系樹脂中間層40’を形成し、同
中間層40’上にフッ素樹脂層50を形成したサンプル
(以下、参考品2という。)とを作製した。
【0028】次に、本発明品、比較品、参考品1および
参考品2を用いた密着性評価について詳細に説明する。
まず、密着性評価の準備として、図3に示すように、本
発明品、比較品、参考品1および参考品2に、曲げ加工
を施し、カッターナイフにて、金属管10の外表面まで
達する碁盤目状の傷を付けた。そして、密着性評価は、
この碁盤目状の傷を覆うように粘着テープを貼り付けた
後に同粘着テープを剥がして、表面処理構造を構成する
層(例えば、フッ素樹脂層50)が、碁盤目状のどの程
度の範囲で剥がれるかを評価した。なお、密着性評価に
用いた本発明品、比較品、参考品1および参考品2は、
表面処理構造を形成した直後の状態すなわち化学的およ
び機械的に劣化していない状態にて評価を行った。その
結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】密着性評価の結果は、すべてのサンプルに
おいて剥がれ無しの結果を得た。このことから、縮合リ
ン酸アルミニウムおよび六ケイ酸マグネシウムを添加し
たエポキシ系樹脂中間層40は、従来からの六価クロム
を含むクロム酸ストロンチウムを添加したエポキシ系樹
脂中間層40’と同等の密着性を有していることが理解
できる。
【0031】次に、本発明品、比較品、参考品1および
参考品2を用いた耐食性評価について詳細に説明する。
まず、耐食性評価の準備として、図4に示すように、本
発明品、比較品、参考品、参考品1および参考品2に、
曲げ加工を施し、カッターナイフにて、円周方向に沿っ
て金属管10の外表面まで達する筋状の傷を付けた。具
体的には、図4に示すように、曲げ頂上部に一箇所およ
び直管部に1cm間隔にて三箇所の筋状の傷(以下、こ
れら計四箇所の筋状の傷を傷部という。)を付けた。そ
して、耐食性評価は、傷部を有する本発明品、比較品、
参考品1および参考品2に対して、JIS Z 237
1の規定に基づく塩水噴霧試験を480時間に渡り実施
し、亜鉛鍍金層20、化成処理層30およびエポキシ系
樹脂中間層40,40’の腐食具合を評価した。
【0032】腐食具合の評価については、フッ素樹脂層
50の浮き幅およびフッ素樹脂層50の剥離幅を測定し
た。フッ素樹脂層50の浮き幅の測定は、前記塩水噴霧
試験実施後の本発明品、比較品、参考品1および参考品
2について、傷部周辺におけるフッ素樹脂層50の浮き
幅を測定した。フッ素樹脂層50の浮きは、傷部を起点
として亜鉛鍍金層20、化成処理層30およびエポキシ
系樹脂中間層40,40’が腐食されることにより、フ
ッ素樹脂層50が金属管10の表面から剥離した状態と
なって起こる。フッ素樹脂層50の浮き幅の測定は、図
4に示すように、傷部に沿ってフッ素樹脂層50が浮い
た部分のうち、傷部から最も離れた位置まで浮いている
部分の寸法を測定した。このフッ素樹脂層50の浮き幅
の測定では、表面処理構造の腐食による外面の不具合を
確認することができる。
【0033】また、フッ素樹脂層50の剥離幅の測定
は、前記塩水噴霧試験実施後の本発明品、比較品、参考
品1および参考品2について、傷部周辺におけるフッ素
樹脂層50の剥離幅を測定した。フッ素樹脂層50の剥
離も、前記フッ素樹脂層50の浮きと同様に、傷部を起
点として亜鉛鍍金層20、化成処理層30およびエポキ
シ系樹脂中間層40,40’が腐食されることにより起
こる。しかし、フッ素樹脂層50が浮くことなく、亜鉛
鍍金層20、化成処理層30およびエポキシ系樹脂中間
層40,40’が腐食される場合がある。
【0034】そこで、フッ素樹脂層50の剥離幅の測定
では、傷部を覆うように粘着テープを貼り付けた後、同
粘着テープを剥がしてフッ素樹脂層50を剥離する。そ
して、傷部に沿ってフッ素樹脂層50が剥離した部分の
うち、傷部から最も離れた位置まで剥離した部分の寸法
を測定した。このフッ素樹脂層50の剥離幅の測定で
は、表面処理構造の外面から確認することができないよ
うな、亜鉛鍍金層20、化成処理層30およびエポキシ
系樹脂中間層40,40’の腐食具合を確認することが
でき、表面処理構造の腐食による内面の不具合を確認す
ることができる。
【0035】次に、上記のフッ素樹脂層50の浮き幅測
定結果およびフッ素樹脂層50の剥離幅測定結果を、表
2および表3に示す。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】表2は、フッ素樹脂層50の浮き幅を測定
した結果を示している。この結果において、本発明品お
よび比較品では、亜鉛鍍金層20、化成処理層30およ
びエポキシ系樹脂中間層40,40’の腐食量が小さ
く、浮き幅は0.5mm以下であり良好な結果が得られ
た。また、参考品1および参考品2では、亜鉛鍍金層2
0およびエポキシ系樹脂中間層40,40’の腐食量が
大きくなり、共に浮き幅が2.1mm以上となってい
る。しかし、参考品1では、傷部四箇所のうち、2.1
mm以上の浮き量の箇所が一箇所のみで認められた。こ
れに対して、参考品2では、2.1mm以上の浮き量の
箇所が二箇所以上で認められた。
【0039】このように、本発明品および比較品と、参
考品1および参考品2とにおいて、フッ素樹脂層50の
浮き幅に差が生じるのは、化成処理層30の有無および
エポキシ系樹脂中間層40,40’の密着性の差に起因
していると考えることができる。このことについて、以
下に詳細に説明する。
【0040】化成処理層30の有無については、本来、
化成処理層30は、下層である亜鉛鍍金層20を腐食か
ら保護することを目的として形成される。したがって、
化成処理層30が形成されていれば、亜鉛鍍金層20の
腐食が抑制されるとともに、化成処理層30も自己の耐
食性によって腐食が抑制される。したがって、表面処理
構造が化成処理層30を有する場合には、フッ素樹脂層
50の浮きも抑制されると考えることができる。
【0041】次に、エポキシ系樹脂中間層40,40’
の密着性の差については、参考品1と参考品2とを比較
して説明する。参考品1と参考品2とで、フッ素樹脂層
50の浮き幅に差が生じたのは、エポキシ系樹脂中間層
40,40’に添加される物質すなわち縮合リン酸アル
ミニウムおよび六ケイ酸マグネシウムとクロム酸ストロ
ンチウムとの違いにより、亜鉛鍍金層20との密着性に
差が生じているためと考えることができる。
【0042】すなわち、縮合リン酸アルミニウムおよび
六ケイ酸マグネシウムを添加したエポキシ系樹脂中間層
40は、クロム酸ストロンチウムを添加したエポキシ系
樹脂中間層40’に比して、亜鉛鍍金層20と、より好
適に密着していると考えることができる。エポキシ系樹
脂中間層40が好適に亜鉛鍍金層20と密着することに
より、前記塩水噴霧試験における腐食性物質(例えば、
塩素イオン)の侵入が制限される。これにより、亜鉛鍍
金層20の腐食は抑制されるとともに、エポキシ系樹脂
中間層40も防錆顔料である縮合リン酸アルミニウムお
よび六ケイ酸マグネシウムにより腐食が抑制される。し
たがって、フッ素樹脂層50の浮きの発生が抑制される
と考えることができる。
【0043】次に、表3は、フッ素樹脂層50の剥離幅
を測定した結果を示している。この結果において、本発
明品ではフッ素樹脂層50の剥離幅が0.6〜2.0m
mであるのに対して、比較品ではフッ素樹脂層50の剥
離幅が0.5mm以下であった。ここで、実使用上許容
されるフッ素樹脂層50の剥離幅は、2.0mm以下と
されているため、本発明品の剥離幅は、実使用上問題の
ない程度である。また、参考品1では、フッ素樹脂層5
0の剥離幅が2.1〜4.9mmであるのに対して、参
考品2では、フッ素樹脂層50の剥離幅が5.0mm以
上の箇所が二箇所以上で認められた。
【0044】この測定結果から、本発明品と比較品と
は、フッ素樹脂層50の剥離幅が実用上許容される剥離
幅である点で、ほぼ同等の密着性を有しており、耐食性
もほぼ同等であると考えることができる。
【0045】また、参考品1では、亜鉛鍍金層20とエ
ポキシ系樹脂中間層40とがある程度密着しているのに
対して、参考品2では、亜鉛鍍金層20とエポキシ系樹
脂中間層40’とがほとんど密着していないことがわか
る。このことから、縮合リン酸アルミニウムおよび六ケ
イ酸マグネシウムを添加したエポキシ系樹脂中間層40
は、クロム酸ストロンチウムを添加したエポキシ系樹脂
中間層40’に比して、より好適に亜鉛鍍金層20と密
着していると考えることができる。
【0046】この参考品1と参考品2との剥離幅の差に
ついては、上記フッ素樹脂層50の浮き幅の測定の場合
と同様の考え方を適用することができると考える。すな
わち、エポキシ系樹脂中間層40が好適に亜鉛鍍金層2
0と密着することにより、前記塩水噴霧試験における腐
食性物質(例えば、塩素イオン)の侵入が制限される。
これにより、亜鉛鍍金層20の腐食は抑制されるととも
に、エポキシ系樹脂中間層40も防錆顔料である縮合リ
ン酸アルミニウムおよび六ケイ酸マグネシウムにより腐
食が抑制される。したがって、フッ素樹脂層50の剥離
が抑制されると考えることができる。
【0047】以上の説明から理解できるように、本発明
の金属管の表面処理構造および表面処理方法によれば、
三価クロム化合物およびリン酸化合物を主成分とする化
成処理層30と、化成処理層30上に縮合リン酸アルミ
ニウムおよび六ケイ酸マグネシウムを主成分とする防錆
顔料を添加したエポキシ樹脂からなるエポキシ系樹脂中
間層40を形成している。これにより、有害な六価クロ
ムを含有していないので、環境に対して悪影響を与える
ことがない。また、化成処理液を無害化するために特別
な処理装置を導入する必要もなく、処理費用を低減する
ことができる。さらに、エポキシ系樹脂中間層40の密
着性および耐食性を良好に確保することができる。
【0048】なお、上記実施形態における金属管10
は、SPCC鋼板から造管した一重巻鋼管に限定される
ことはなく、予め所定の層厚に銅鍍金されたSPCC鋼
板から造管した一重巻鋼管や二重巻鋼管とすることも可
能である。また、金属管10の肉厚についての制限はな
く、薄肉および厚肉の管とすることができる。
【0049】また、上記実施形態においては、金属管1
0の外周面上に亜鉛鍍金層20を形成して実施したが、
必要に応じて、金属管10の外周面上に亜鉛・ニッケル
鍍金層を形成して実施してもよい。この場合、化成処理
層30が亜鉛・ニッケル鍍金層上に形成されることを除
いて、上記実施形態と同様の構成とされる。したがっ
て、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0050】また、上記実施形態においては、エポキシ
系樹脂中間層40上にフッ素樹脂層50を形成して実施
したが、図5に示すように、エポキシ系樹脂中間層40
上にポリアミド系樹脂からなるポリアミド系樹脂層5
0’を所定の層厚(例えば、150μm以上、好ましく
は180μm程度)に形成して実施してもよい。この場
合、樹脂層がポリアミド系樹脂層50’にて構成される
ことを除いて、上記実施形態と同様の構成とされる。し
たがって、上記実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0051】また、必要に応じて、図6に示すように、
図1に示す表面処理構造のフッ素樹脂層50上にポリプ
ロピレンおよびポリエチレンからなる樹脂外層60を所
定の層厚(例えば、1mm程度)に形成して実施しても
よい。この場合、フッ素樹脂層50上に樹脂外層60が
形成されることを除いて、上記実施形態と同様の構成と
される。したがって、上記実施形態と同様の効果を得る
ことができる。
【0052】また、必要に応じて、図6に示すように、
図5に示す表面処理構造のポリアミド系樹脂層50’上
にポリプロピレンおよびポリエチレンからなる樹脂外層
60を形成して実施してもよい。この場合、樹脂層がポ
リアミド系樹脂層50’にて形成され、ポリアミド系樹
脂層50’上に樹脂外層60が形成されることを除い
て、上記実施形態と同様の構成とされる。したがって、
上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0053】さらに、上記のように構成した金属管10
は、前述のように、化学的耐食性、耐チッピング性、耐
衝撃性があるために、車両に適用することにより、優れ
た効果を発揮する。また、車両以外の用途であっても、
化学的耐食性、耐チッピング性、耐衝撃性などを必要と
する装置に適用されることは当然である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る金属管の表面処理構
造を説明するための金属管の断面図である。
【図2】 前記金属管の表面処理構造におけるエポキシ
系樹脂中間層の密着性および耐食性の評価のために用い
た参考品1および参考品2の概略を示す断面図である。
【図3】 本発明の実施形態に係るエポキシ系樹脂中間
層の密着性評価を説明するための概略図である。
【図4】 本発明の実施形態に係るエポキシ系樹脂中間
層の耐食性評価を説明するための概略図である。
【図5】 前記金属管の他の変形例に係る表面処理構造
を説明するための金属管の断面図である。
【図6】 前記金属管のさらに他の変形例に係る表面処
理構造を説明するための金属管の断面図である。
【符号の説明】
10…金属管、20…亜鉛鍍金層、30…化成処理層、
40…防錆顔料として縮合リン酸アルミニウムおよび六
ケイ酸マグネシウムが添加されたエポキシ系樹脂中間
層、40’…防錆顔料としてクロム酸ストロンチウムが
添加されたエポキシ系樹脂中間層、50…フッ素樹脂
層、50’…ポリアミド系樹脂層、60…樹脂外層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 15/08 B32B 15/08 S 4K044 C23C 22/07 C23C 22/07 28/00 28/00 C F16L 9/14 F16L 9/14 58/04 58/04 (72)発明者 早瀬 徹 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1番 地 関西ペイント株式会社内 (72)発明者 水谷 誠 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1番 地 関西ペイント株式会社内 (72)発明者 大越 利雄 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1番 地 関西ペイント株式会社内 Fターム(参考) 3H024 EA02 EC04 ED03 ED04 ED07 EE02 3H111 AA01 BA01 BA15 BA31 CB06 CB07 CB08 DA08 DA26 DB19 EA12 EA16 4D075 AB01 AB33 AE03 BB74X BB75X BB87X CA04 CA13 CA33 CA38 DA15 DA20 DB02 DB05 DC13 EA07 EA10 EB13 EB17 EB32 EB33 EB39 EB45 EC01 EC15 4F100 AA03D AA04C AA04D AB01A AB16B AB18B AK01E AK04E AK07E AK17E AK19E AK33D AK35D AK46E AK53D BA05 BA07 CA02D CA13D DA11 EH71B EJ01C GB90 JB02 JB02D JL11 4K026 AA02 AA12 AA25 BA03 BA07 BB08 CA11 CA13 CA19 CA23 CA26 DA03 4K044 AA02 AB03 BA10 BA13 BA14 BA15 BA17 BA21 BB02 BB03 BB04 BC02 BC07 CA62

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属管の外周面上に形成した亜鉛または亜
    鉛・ニッケル鍍金層と、 同鍍金層上に形成した三価クロム化合物およびリン酸化
    合物を主成分とする化成処理層と、 同化成処理層上に形成した縮合リン酸塩およびケイ酸マ
    グネシウム系化合物を主成分とする防錆顔料を添加した
    エポキシ系樹脂塗料からなるエポキシ系樹脂中間層と、 前記エポキシ系樹脂中間層上に形成された樹脂層とから
    構成した金属管の表面処理構造。
  2. 【請求項2】前記エポキシ系樹脂中間層の防錆顔料の縮
    合リン酸塩は、 縮合リン酸アルミニウムである前記請求項1に記載した
    金属管の表面処理構造。
  3. 【請求項3】前記エポキシ系樹脂中間層の防錆顔料のケ
    イ酸マグネシウム系化合物は、 六ケイ酸マグネシウムである前記請求項1または前記請
    求項2に記載した金属管の表面処理構造。
  4. 【請求項4】前記エポキシ系樹脂塗料は、 エポキシ樹脂を基体樹脂成分とし、前記エポキシ樹脂が
    有するエポキシ基と架橋するアミノ樹脂またはフェノー
    ル樹脂を架橋剤成分として含有する前記請求項1ないし
    前記請求項3のうちいずれか一つに記載した金属管の表
    面処理構造。
  5. 【請求項5】前記樹脂層を、 ポリフッ化ビニル樹脂層またはポリフッ化ビニリデン樹
    脂層で構成した前記請求項1ないし前記請求項4のうち
    いずれか一つに記載した金属管の表面処理構造。
  6. 【請求項6】前記樹脂層を、 ポリアミド系樹脂層で構成した前記請求項1ないし前記
    請求項4のうちいずれか一つに記載した金属管の表面処
    理構造。
  7. 【請求項7】前記樹脂層上にポリプロピレンおよびポリ
    エチレンからなる樹脂外層を形成したことを特徴とする
    前記請求項1ないし前記請求項6のうちいずれか一つに
    記載した金属管の表面処理構造。
  8. 【請求項8】金属管の外周面上に亜鉛または亜鉛・ニッ
    ケル鍍金層を形成し、 三価クロム供給源と、リンの酸素酸、リンの酸素酸塩、
    リンの酸素酸の無水物およびリンの酸素酸塩の無水物の
    うち少なくとも一つの物質とを有する化成処理液に前記
    亜鉛または亜鉛・ニッケル鍍金層を形成した金属管を浸
    漬して、同亜鉛または亜鉛・ニッケル鍍金層上に化成処
    理層を形成し、 エポキシ樹脂を基体樹脂成分と、前記エポキシ樹脂が有
    するエポキシ基と架橋するアミノ樹脂またはフェノール
    樹脂を架橋剤成分と、縮合リン酸塩およびケイ酸マグネ
    シウム系化合物を主成分とする防錆顔料とからなるエポ
    キシ系樹脂塗料中に前記化成処理層を形成した金属管を
    浸漬して、同浸漬後エポキシ系樹脂塗料を焼き付けて、
    同化成処理層上にエポキシ系樹脂中間層を形成し、 前記エポキシ系樹脂中間層上に樹脂層を形成するように
    した金属管の表面処理方法。
  9. 【請求項9】前記エポキシ系樹脂中間層の防錆顔料の縮
    合リン酸塩は、 縮合リン酸アルミニウムである前記請求項8に記載した
    金属管の表面処理方法。
  10. 【請求項10】前記エポキシ系樹脂中間層の防錆顔料の
    ケイ酸マグネシウム系化合物は、 六ケイ酸マグネシウムである前記請求項8に記載した金
    属管の表面処理方法。
  11. 【請求項11】前記請求項8に記載した金属管の表面処
    理方法において、 さらに前記樹脂層上に樹脂外層を形成するようにした金
    属管の表面処理方法。
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