JP2003193948A - 車両用蓄熱システムの制御装置 - Google Patents

車両用蓄熱システムの制御装置

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JP2003193948A
JP2003193948A JP2001397356A JP2001397356A JP2003193948A JP 2003193948 A JP2003193948 A JP 2003193948A JP 2001397356 A JP2001397356 A JP 2001397356A JP 2001397356 A JP2001397356 A JP 2001397356A JP 2003193948 A JP2003193948 A JP 2003193948A
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circulation
intention
water
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JP2001397356A
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Yoshifumi Ozeki
良文 尾関
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蓄熱水の循環に伴うバッテリ消費を低減するこ
と。 【解決手段】蓄熱器5は、エンジン1を循環した冷却水
を蓄熱水として蓄える。ウォータポンプ7は、バッテリ
11からの給電により駆動され蓄熱器5内の蓄熱水をエ
ンジン1に循環させる。マイコン10は、バッテリ11
より常時バックアップ給電されると共にメインリレー1
2を介してバッテリ11より給電される。マイコン10
は、エンジン始動前にドライバによる始動意思を推定し
て始動意思有りと判断した時にメインリレー12をオン
してウォータポンプ7を駆動する。また、マイコン10
は、ウォータポンプ7の駆動開始後、再度ドライバによ
る始動意思を推定して始動意思有りと判断した場合のみ
メインリレー12のオン状態を継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用蓄熱システ
ムにおいて、特にエンジン始動前に蓄熱器内の蓄熱水を
エンジン冷却系に循環させる車両用蓄熱システムの制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジン始動時のエミッション向上や燃
費向上を目的として、エンジン暖機後の暖かい冷却水を
蓄熱水として蓄熱器に貯めておき、始動前に蓄熱器内の
蓄熱水をエンジン冷却系に循環させる車両用蓄熱システ
ムが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のような車両用蓄
熱システムでは、エンジン始動前において予めエンジン
冷却系に蓄熱水を循環させておくのが望ましい。この場
合、各種情報によりドライバの始動意思を推定し、実際
にドライバがエンジンを始動させる前に蓄熱水を循環さ
せる必要がある。
【0004】しかしながら、例えばドライバの始動意思
を誤って推定した場合、蓄熱水の不要な循環を行い、更
にそれを繰り返すことも考えられる。この場合、蓄熱シ
ステムへの不要な電源供給等によりバッテリ消費を招
き、スタータが回らない等の始動不良を招くという問題
点が考えられる。
【0005】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、蓄熱水の循環に
伴うバッテリ消費を低減することができる車両用蓄熱シ
ステムの制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、バッテリより常時バックアップ給電されると共に電
源スイッチを介してバッテリより給電されるマイクロコ
ンピュータを備える。このマイクロコンピュータは、エ
ンジン始動前にドライバによる始動意思を推定して始動
意思有りと判断した時に電源スイッチをオンして電動ポ
ンプを駆動する。これにより、高温の蓄熱水がエンジン
の冷却系に循環し、エンジンの始動以前にエンジンの暖
機が行われる。また、電動ポンプの駆動開始後、再度ド
ライバによる始動意思を推定して始動意思有りと判断し
た場合のみ電源スイッチのオン状態を継続する。
【0007】要するに、エンジン始動前に少なくとも2
回始動意思の推定が行われ、1回目の始動意思推定に伴
い電源スイッチを介してのマイクロコンピュータへの給
電が行われる。電源スイッチが入ることでマイクロコン
ピュータが電動ポンプを駆動する。その後に始動意思無
しと判断されると、電源スイッチがオフされ、この電源
スイッチを介してのマイクロコンピュータへの給電が停
止される。これにより、電動ポンプの駆動も停止され
る。かかる構成では、仮に誤って始動意思有りと判断し
て蓄熱水の循環を開始した場合でも、その後、始動意思
が無くなったと判断すると電源スイッチをオフするた
め、バッテリの無駄な消費を防止することができる。
【0008】請求項2に記載の発明では、マイクロコン
ピュータは、エンジンの暖機が一旦完了した時点で始動
意思を再度推定する。この場合、エンジンの暖機完了時
に始動意思が無ければ、直ちに電源スイッチがオフされ
る。これにより、電源スイッチを介してのマイクロコン
ピュータへの給電や電動ポンプの駆動が停止される。な
お、エンジンの暖機完了時は蓄熱水の循環完了時とも言
い換えることができる。
【0009】請求項3に記載の発明では、マイクロコン
ピュータは、エンジンの暖機が一旦完了した後、始動意
思の有無にかかわらず蓄熱水の循環を禁止する。つま
り、エンジンの暖機完了時には蓄熱水の熱が既にエンジ
ンの暖機に使われ、蓄熱水温度が低下していると考えら
れる。この場合、エンジンの暖機完了後に蓄熱水の循環
を禁止すれば、不要な蓄熱水の循環が抑制され、ひいて
はバッテリ消費が低減できる。
【0010】請求項4に記載の発明では、マイクロコン
ピュータは、始動意思を再度推定した際に蓄熱器による
エンジンの暖機能力が残っているかどうかを判断し、暖
機能力がなくなるとそれ以降始動意思の有無にかかわら
ず蓄熱水の循環を禁止する。この場合にも、不要な蓄熱
水の循環が抑制され、ひいてはバッテリ消費が低減でき
る。
【0011】請求項5に記載の発明では、マイクロコン
ピュータは、電動ポンプの駆動開始後、イグニッション
スイッチがオンされたかどうかにより始動意思の推定を
実施する。この場合、確実に始動意思を推定することが
できる。
【0012】一方、請求項6に記載の発明では、エンジ
ン始動前にドライバによる始動意思が推定され、始動意
思有りと判断された時、電動ポンプの駆動により蓄熱器
内の蓄熱水が循環される。これにより、高温の蓄熱水が
エンジンの冷却系に循環し、エンジンの始動以前にエン
ジンの暖機が行われる。また、蓄熱水の循環に伴いエン
ジンの暖機が一旦完了した後、それ以降蓄熱水の循環が
禁止される。つまり、電動ポンプの駆動が停止される。
エンジンの暖機完了時には蓄熱水の熱が既にエンジンの
暖機に使われ、蓄熱水温度が低下していると考えられ
る。この場合、エンジンの暖機完了後に蓄熱水の循環を
禁止すれば、不要な蓄熱水の循環が抑制され、ひいては
バッテリ消費が低減できる。
【0013】請求項7に記載の発明では、エンジン始動
前に始動意思有りと推定した際、蓄熱水の循環の要否を
判断し、循環要とされる場合のみ、電動ポンプによる蓄
熱水の循環を実施する。この場合、必要時のみ蓄熱水の
循環が実施されるため、やはり不要な蓄熱水の循環が抑
制され、ひいてはバッテリ消費が低減できる。
【0014】また、請求項8,9は異常時に関する発明
であり、請求項8に記載の発明では、蓄熱水の循環開始
から所定時間が経過しても循環が完了しない場合は異常
と判断し、蓄熱水の循環を停止する。また、請求項9に
記載の発明では、エンジン暖機状態で蓄熱器に蓄熱する
際、蓄熱開始から所定時間が経過して蓄熱が完了しない
場合は異常と判断し、蓄熱を停止する。これら場合、異
常時における蓄熱水の循環や蓄熱の処理が禁じられるた
め、不要なバッテリ消費を抑えることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施の形態を図面に従って説明する。図1は、車両用蓄熱
システムに関する概略構成図である。
【0016】図1において、エンジン1には冷却水通路
2a,2bを介してラジエータ3が接続されている。エ
ンジン1内を循環する冷却水は冷却水通路2aを通じて
ラジエータ3に給送され、該ラジエータ3にて冷却され
た後、冷却水通路2bを通じてエンジン1に戻される。
また、冷却水通路2a,2bの途中には分岐通路4が設
けられ、その分岐通路4には、保温容器からなる蓄熱器
5が設けられている。蓄熱器5では、エンジン1の運転
中に暖められた冷却水が蓄熱水として蓄えられ、エンジ
ン1の停止時にはその蓄熱水が保管される。
【0017】冷却水通路2aと分岐通路4との分岐部に
は三方弁6が設けられている。この三方弁6により冷却
水の流通経路が切り替えられ、エンジン1から流出する
冷却水がラジエータ3側か蓄熱器5側かの何れかに流れ
るようになっている。また、ウォータポンプ7は電動ポ
ンプであり、バッテリ11からの給電により動作する。
ウォータポンプ7の駆動により、蓄熱器5に蓄えられた
蓄熱水がエンジン冷却系に循環される。
【0018】マイコン(マイクロコンピュータ)10
は、CPU、ROM、RAM等を備える周知の論理演算
回路より成り、BATT端子にてバッテリ11より常時
バックアップ給電を受ける一方、「電源スイッチ」とし
てのメインリレー12を介してバッテリ11より給電を
受けて動作する。マイコン10には、エンジン冷却水の
温度を検出するための冷却水温センサ13や、蓄熱水の
温度(蓄熱器5内の温度)を検出するための蓄熱水温セ
ンサ14から検出信号が取り込まれる他、イグニッショ
スイッチ(IGSW)、ドアスイッチ(ドアSW)、着
座スイッチ(着座SW)等からの信号情報が取り込まれ
る。マイコン10はこれらセンサ情報に基づいて三方弁
6やウォータポンプ7を駆動し、本蓄熱システムを制御
する。
【0019】特に、マイコン10は、IGSWのOFF
時(車両停止時)においてバックアップ電源BATTの
給電により動作し、IGSW、ドアSW、着座SW等の
各種情報に基づいてドライバによる始動意思推定の処理
を実施する。そして、始動意思の有無に応じてメインリ
レー12をON又はOFFに操作する。
【0020】図2は、暖機後のエンジン冷却水を蓄熱器
5に蓄えるための蓄熱制御処理に関するフローチャート
である。本処理は、エンジン始動後において所定時間
(例えば16msec)毎にマイコン10により実施さ
れる。
【0021】先ずステップ100では、蓄熱器5に既に
蓄熱水が蓄えられているか否かを、蓄熱完了フラグがO
Nであるか否かにより判別する。この蓄熱完了フラグは
後述するように、蓄熱が完了した時にONし、始動前の
蓄熱水の循環が完了した時にOFFするフラグである。
蓄熱水が既に蓄えられている場合(フラグ=ONの場
合)は本処理を終了する。蓄熱水がまだ蓄えられていな
い場合はステップ110へ進む。
【0022】ステップ110では、蓄熱システムが異常
であるか否かを、蓄熱異常フラグがONであるか否かに
より判別する。蓄熱システムが異常の場合(フラグ=O
Nの場合)は本処理を終了する。蓄熱システムが異常で
ない場合はステップ120以下の処理を実施する。
【0023】ステップ120では、蓄熱前であるか否か
を三方弁6がラジエータ3側であるか否かで判別する。
蓄熱前、すなわち三方弁6がラジエータ3側の場合はス
テップ130の処理を行う。ステップ130では、エン
ジン1の暖機が完了したか否かを、エンジン冷却水温が
所定値(例えば80℃)以上であるか否かで判別する。
エンジン暖機前、すなわちエンジン冷却水温が所定値未
満の場合は本処理を終了する。暖機完了している場合
は、ステップ140で三方弁6を蓄熱器5側に切り替え
る。すなわち、蓄熱を開始する。
【0024】三方弁6が蓄熱器5側、すなわち蓄熱中で
ある場合はステップ150に進み、蓄熱が完了したか否
かを、蓄熱水温が所定値(例えば75℃)以上であるか
否かで判別する。蓄熱水温が所定値以上、すなわち蓄熱
が完了した場合はステップ160で蓄熱完了フラグをO
Nし、ステップ190で三方弁6をラジエータ3側に切
り替える。
【0025】また、蓄熱水温が所定値未満、すなわち蓄
熱が完了していない場合はステップ170に進み、蓄熱
中時間が所定時間以上であるか否かで蓄熱システムの異
常を検出する。蓄熱中時間が所定時間未満の場合は本処
理を終了する。蓄熱中時間が所定時間以上の場合は蓄熱
システムの異常と判断する。そして、ステップ180で
蓄熱異常フラグをONし、ステップ190で三方弁6を
ラジエータ3側に切り替える。
【0026】ここで、上記図2の処理を図6のタイムチ
ャートを用いてより具体的に説明する。図6において、
タイミングt1以前はエンジン始動直後の運転状態を示
しており、蓄熱完了フラグ=OFFであって三方弁6は
ラジエータ3側に切り替えられている。この状態で、タ
イミングt1では、エンジン暖機が完了していること
(冷却水温=80℃以上)を条件に三方弁6が蓄熱器5
側に切り替えられ、蓄熱器5の蓄熱が開始される。その
後、蓄熱水温度が所定値(75℃)に達するタイミング
t2では、蓄熱完了フラグがONされると共に、三方弁
6がラジエータ3側に切り替えられる。
【0027】図3は、メインリレーOFF時にドライバ
の始動意思を推定してメインリレー12をONする始動
意思推定処理に関するフローチャートである。本処理
は、IGSWのOFF後(エンジンの運転停止時)に所
定時間(例えば1秒)毎に実施される定期処理である。
なお、本処理はバックアップ電源BATTの供給により
動作する。
【0028】ステップ200では、蓄熱完了フラグがO
Nであるか否かを判別する。蓄熱完了フラグがONでな
い場合は、蓄熱水を循環させる必要がない、すなわち始
動意思を推定する必要がないため本処理を終了する。蓄
熱完了フラグがONの場合はステップ210以降の始動
意思推定処理を実施する。
【0029】ステップ210では、ドライバが車外に出
たか否かを、降車フラグがOFFであるか否かで判別す
る。降車フラグがOFFの場合はステップ220でドラ
イバの降車を検出する。具体的には、着座SWがOFF
で且つドアSWがONであれば、ドライバが降車した旨
検出する。なお、着座SW=OFFはドライバが運転席
から離れたことを表し、ドアSW=ONは車両ドアが開
放されたことを表す。本条件が不成立の場合は本処理を
終了する。一方、本降車判定が成立した場合はステップ
230で降車フラグをONして本処理を終了する。
【0030】既にドライバが降車済みの時はステップ2
40以降の処理でドライバの始動意思を検出する。ステ
ップ240では、着座SWがONであるか否かによって
ドライバの始動意思を検出する。着座SWがONでない
場合は本処理を終了する。
【0031】また、着座SWがONの場合はドライバが
着座した状態であるため、ドライバが車に戻り、始動意
思があると判断する。この場合、ステップ250では降
車フラグをOFFし、ステップ260では蓄熱水循環フ
ラグをONし、更にステップ270ではメインリレー1
2をONする。
【0032】図4及び図5は、メインリレーON時に蓄
熱水を循環させる蓄熱水循環処理に関するフローチャー
トである。本処理は、メインリレーON時、すなわちメ
イン電源+Bがマイコン10に供給されている時に所定
時間(例えば65msec)毎に実施される定期処理で
ある。
【0033】ステップ300では、蓄熱循環条件が成立
しているか否かを判別する。蓄熱循環条件は、蓄熱水温
が所定値(例えば70℃)以上で且つ冷却水温が所定値
(例えば60℃)以下であるか否かで判別する。この蓄
熱循環条件が不成立の場合は蓄熱水を循環しても効果が
ないため循環を停止する。具体的には、ステップ310
で蓄熱水循環フラグをOFFし、ステップ330の処理
を行う。
【0034】一方、ステップ300で蓄熱循環条件が成
立した場合、ステップ320で蓄熱水循環フラグがON
であるか否かを判別する。蓄熱水循環フラグがONの場
合はステップ350以降の蓄熱水循環処理を実施し、蓄
熱水循環フラグがONでない場合はステップ330の処
理を行う。
【0035】ステップ330では、IGSWがOFFで
あるか否かを判別する。IGSWがOFFの場合は、続
くステップ340でメインリレー12をOFFし本処理
を終了する。IGSWがONの場合は、そのまま本処理
を終了する。
【0036】ステップ350では、既に蓄熱水が循環中
であるか否かを判別する。蓄熱水が循環中でない場合は
ステップ360,370で循環処理を行う。具体的に
は、ステップ360では、三方弁6をラジエータ3側か
ら蓄熱器5側に切り替える。ステップ370では、ウォ
ータポンプ7の駆動を開始して蓄熱水を循環させる。
【0037】蓄熱水の循環中になると、図5のステップ
380以降の処理で循環の停止処理を行う。具体的に
は、ステップ380では、冷却水温が所定値(例えば6
5℃)以上であるか否かで蓄熱水の循環が完了したか否
かを判別する。冷却水温が所定値以上の場合はステップ
410以降の循環停止を行う。
【0038】冷却水温が所定値未満の場合は、ステップ
390で循環時間が所定時間以上であるか否かを判別す
る。循環時間が所定値未満の場合は循環が完了していな
いと判断して本処理を終了する。循環時間が所定時間以
上の場合は蓄熱システムの異常と判断し、ステップ40
0で蓄熱異常フラグをONし、ステップ410以降の循
環停止を行う。
【0039】ステップ410では、三方弁6を蓄熱器5
側からラジエータ3側に切り替え、ステップ420で
は、ウォータポンプ7の駆動を停止する。また、ステッ
プ430では、循環完了を示すために蓄熱水循環フラグ
をOFFし、ステップ440では、蓄熱完了フラグをO
FFする。
【0040】その後、ステップ450では、IGSWが
OFFであるか否かを判別する。IGSWがOFFの場
合は、続くステップ460でメインリレー12をOFF
し本処理を終了する。つまり、蓄熱水の循環が完了して
もIGSWがOFFの場合はドライバの始動意思が無い
と判断してメインリレー12をOFFする。IGSWが
ONの場合は、そのまま本処理を終了する。
【0041】次に、上記図3〜図5の処理を図7のタイ
ムチャートを用いてより具体的に説明する。図7では、
タイミングt11でエンジン1の運転停止に伴いIGS
W、メインリレー12が順次OFFとなる。そして、そ
の状態で上記図3〜図5の処理による始動意思推定並び
に蓄熱水の循環が行われる。
【0042】タイミングt12では、ドライバが降車す
ることで着座SW=OFF且つドアSW=ONが成立
し、降車フラグがONとなる。その後、タイミングt1
3では、ドライバが運転席に戻り着座SW=ONとなる
ことからドライバの始動意思有りと推定され、蓄熱水循
環フラグ=ON、メインリレー=ONとなる。
【0043】その後、タイミングt14では蓄熱水の循
環が開始される。すなわち、三方弁6が蓄熱器5側に切
り替えられると共に、ウォータポンプ7の駆動が開始さ
れる。そして、エンジン1の冷却水温が所定値(65
℃)に達するタイミングt15では、エンジン1の暖機
が一旦完了したとみなされ、三方弁6のラジエータ3側
への切り替え、ウォータポンプ7の駆動停止、蓄熱水循
環フラグのOFF操作、蓄熱完了フラグのOFF操作が
行われる。またこのとき、IGSW=OFFであれば、
蓄熱水の循環が完了したものの、ドライバの始動意思無
しと判断され、メインリレー12が直ちにOFFされ
る。すなわち、エンジン1の暖機が一旦完了した時点で
IGSWの状態から始動意思が再度推定され、始動意思
無し(IGSW=OFF)であれば、直ちにメインリレ
ー12がOFFされる。
【0044】ここで、蓄熱完了フラグがOFFされる
と、それ以降、始動意思推定(図3での推定処理)が実
施されることはない。言い換えれば、これはエンジン1
の暖機が一旦完了した後、始動意思の有無にかかわらず
蓄熱水の循環を禁止することでもある。つまり、エンジ
ン1の暖機完了時には蓄熱水の熱が既にエンジン1の暖
機に使われ、蓄熱水温度が低下していると考えられる。
故に、エンジン1の暖機完了後には蓄熱水の循環が禁止
される。
【0045】但し、タイミングt15でIGSWがON
状態である場合、すなわちタイミングt13後にドライ
バの始動操作によりIGSWがONされた場合、ドライ
バの始動意思が確認され、メインリレー12のON状態
が継続される。
【0046】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。エンジン始動前に少なくとも2
回始動意思の推定が行われ、各々の始動意思推定の結果
に応じてメインリレー12のON/OFF操作が実施さ
れるため、仮に誤って始動意思有りと判断して蓄熱水の
循環が開始された場合でも、その後、始動意思が無くな
ったと判断した時点で蓄熱水の循環が停止される。すな
わち、メインリレー12やウォータポンプ7がOFFさ
れる。従って、バッテリ11の無駄な消費を防止するこ
とができる。
【0047】蓄熱水の循環に伴いエンジン1の暖機が一
旦完了すると、それ以降、蓄熱水の循環が禁止される。
そのため、不要な蓄熱水の循環が抑制され、ひいてはバ
ッテリ消費が低減できる。
【0048】着座SW及びドアSWの検出信号によりド
ライバの始動意思をいち早く推定することができる。ま
た、蓄熱水の循環開始後は、IGSWの状態によりドラ
イバの始動意思を推定するため、確実に始動意思を推定
することができる。
【0049】蓄熱水の循環開始から所定時間が経過して
も循環が完了しない場合は異常と判断し、蓄熱水の循環
を停止した。また、エンジン暖機状態で蓄熱器5に蓄熱
する際、蓄熱開始から所定時間が経過して蓄熱が完了し
ない場合は異常と判断し、蓄熱を停止した。これらの場
合、異常時における蓄熱水の循環や蓄熱の処理が禁じら
れるため、不要なバッテリ消費を抑えることができる。
【0050】蓄熱水の循環条件(図4のステップ30
0)として循環開始時の蓄熱水温が所定値以上であるこ
と、循環開始時のエンジン冷却水温が所定値以下である
ことを盛り込み、この条件が不成立であれば蓄熱水の循
環を禁止するようにしたため、やはり不要な蓄熱水の循
環が抑制され、ひいてはバッテリ消費が低減できる。
【0051】なお本発明は、上記以外に次の形態にて具
体化できる。上記実施の形態では、エンジン1の暖機が
一旦完了した後、蓄熱水の循環を禁止したが、エンジン
1の暖機完了まで待たず、暖機完了前に2回目の始動意
思推定(IGSW判定)を実施しても良い。例えば、蓄
熱水の循環開始後、所定時間を経過した時に、2回目の
始動意思推定(IGSW判定)を実施する。また、IG
SW判定による始動意思推定を複数回繰り返し実施する
ことも可能である。
【0052】蓄熱水の循環開始後に始動意思を再度推定
した際、蓄熱器5によるエンジン1の暖機能力が残って
いるかどうかを判断し、暖機能力がなくなるとそれ以降
始動意思の有無にかかわらず蓄熱水の循環を禁止する構
成としても良い。この場合にも、不要な蓄熱水の循環が
抑制され、ひいてはバッテリ消費が低減できる。
【0053】上記実施の形態では、エンジン始動前に着
座SW及びドアSWの検出信号によりドライバの始動意
思を推定したが、これを変更する。例えば、ドライバの
近接を検出しドライバが車両に近接した時にドアのアン
ロック等を実施するスマートエントリ機能を有する場
合、ドライバの接近を検知した時に始動意思がある旨推
定し、蓄熱水の循環を開始するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における車両用蓄熱システム
を示す構成図。
【図2】蓄熱制御処理を示すフローチャート。
【図3】始動意思推定処理を示すフローチャート。
【図4】蓄熱水循環処理を示すフローチャート。
【図5】図4に続き、蓄熱水循環処理を示すフローチャ
ート。
【図6】エンジン暖機状態での蓄熱動作を示すタイムチ
ャート。
【図7】始動意思推定及び蓄熱水循環の動作を示すタイ
ムチャート。
【符号の説明】
1…エンジン、5…蓄熱器、7…ウォータポンプ、10
…マイコン、11…バッテリ、12…メインリレー。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンを循環した冷却水を蓄熱水として
    蓄える蓄熱器と、 バッテリからの給電により駆動され蓄熱器内の蓄熱水を
    エンジンに循環させるための電動ポンプと、 バッテリより常時バックアップ給電されると共に電源ス
    イッチを介してバッテリより給電されるマイクロコンピ
    ュータとを備え、 マイクロコンピュータは、エンジン始動前にドライバに
    よる始動意思を推定して始動意思有りと判断した時に電
    源スイッチをオンして電動ポンプを駆動する手段と、電
    動ポンプの駆動開始後、再度ドライバによる始動意思を
    推定して始動意思有りと判断した場合のみ電源スイッチ
    のオン状態を継続する手段と、を備えたことを特徴とす
    る車両用蓄熱システムの制御装置。
  2. 【請求項2】マイクロコンピュータは、エンジンの暖機
    が一旦完了した時点で始動意思を再度推定する請求項1
    記載の車両用蓄熱システムの制御装置。
  3. 【請求項3】マイクロコンピュータは、エンジンの暖機
    が一旦完了した後、始動意思の有無にかかわらず蓄熱水
    の循環を禁止する請求項1記載の車両用蓄熱システムの
    制御装置。
  4. 【請求項4】マイクロコンピュータは、始動意思を再度
    推定した際に蓄熱器によるエンジンの暖機能力が残って
    いるかどうかを判断し、暖機能力がなくなるとそれ以降
    始動意思の有無にかかわらず蓄熱水の循環を禁止する請
    求項1記載の車両用蓄熱システムの制御装置。
  5. 【請求項5】マイクロコンピュータは、電動ポンプの駆
    動開始後、イグニッションスイッチがオンされたかどう
    かにより始動意思の推定を実施する請求項1乃至4の何
    れかに記載の車両用蓄熱システムの制御装置。
  6. 【請求項6】エンジンを循環した冷却水を蓄熱水として
    蓄える蓄熱器と、 バッテリからの給電により駆動され蓄熱器内の蓄熱水を
    エンジンに循環させるための電動ポンプと、 エンジン始動前にドライバによる始動意思を推定する手
    段と、 始動意思有りと判断した時、電動ポンプの駆動により蓄
    熱器内の蓄熱水を循環させる手段と、 蓄熱水の循環に伴いエンジンの暖機が一旦完了した後、
    それ以降蓄熱水の循環を禁止する手段と、を備えたこと
    を特徴とする車両用蓄熱システムの制御装置。
  7. 【請求項7】エンジン始動前に始動意思有りと推定した
    際、蓄熱水の循環の要否を判断し、循環要とされる場合
    のみ、電動ポンプによる蓄熱水の循環を実施する請求項
    1乃至6の何れかに記載の車両用蓄熱システムの制御装
    置。
  8. 【請求項8】蓄熱水の循環開始から所定時間が経過して
    も循環が完了しない場合は異常と判断し、蓄熱水の循環
    を停止する請求項1乃至7の何れかに記載の車両用蓄熱
    システムの制御装置。
  9. 【請求項9】エンジン暖機状態で蓄熱器に蓄熱する際、
    蓄熱開始から所定時間が経過して蓄熱が完了しない場合
    は異常と判断し、蓄熱を停止する請求項1乃至8の何れ
    かに記載の車両用蓄熱システムの制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006085496A1 (ja) * 2005-02-10 2006-08-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 車両の制御装置
JP2016531390A (ja) * 2013-07-23 2016-10-06 ゾディアック エアロテクニクス 1つの冷媒ループを備えた燃料電池システム

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