JP2003193404A - 可変パッドの樹脂充填装置 - Google Patents

可変パッドの樹脂充填装置

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JP2003193404A
JP2003193404A JP2001392202A JP2001392202A JP2003193404A JP 2003193404 A JP2003193404 A JP 2003193404A JP 2001392202 A JP2001392202 A JP 2001392202A JP 2001392202 A JP2001392202 A JP 2001392202A JP 2003193404 A JP2003193404 A JP 2003193404A
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piston
pad
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pumps
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Hajime Ozawa
元 小澤
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AREN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (a)樹脂の硬化時間を短く設定して作業能
率を上げる。(b)作業を1つのパッドごとに落ち着い
て行うことができ作業の信頼性を向上させる。(c)樹
脂が残ってもポンプを洗浄することを不用にし、使い残
しの樹脂の量も少なくする。 【解決手段】 充填樹脂の主剤を入れた第1の容器と、
充填樹脂の硬化剤を入れた第2の容器と、ピストンロッ
ドの往復動により第1の容器から主剤を吸入しまた吐出
する第1ピストンポンプと、ピストンロッドの往復動に
より第2の容器から硬化剤を吸入しまた吐出する第2ピ
ストンポンプと、これら両ポンプのピストンロッドを連
結してそれぞれ主剤および硬化剤を同時に吸入・吐出す
る駆動部と、これら両ポンプが吐出する主剤および硬化
剤を混合しつつ可変パッドに供給する混合器と、を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レール底面とタイプレ
ートとの間に軌道パッドと共に介装される樹脂注入式の
可変パッドに樹脂を充填する樹脂充填装置とに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】軌道スラブやPCまくら木にレールを締
結する場合、タイプレートをこれら軌道スラブやPCま
くら木に固定し、このタイプレートに可変パッドおよび
軌道パッドを挟んでレールを載せ、レールを保持してい
る。
【0003】ここに可変パッドは、樹脂を注入した袋で
あり、樹脂の注入量を調節することによりレール面の高
さを調整するものである。なおこの樹脂は袋へ注入した
後に硬化する。
【0004】軌道パッドはこの可変パッドの上に載せら
れるものであり、ステンレス板などの金属板の下面にゴ
ム板を接着したものである。このゴムはレールの衝撃を
吸収する。また金属板は、その上面に当接するレールが
温度変化などにより伸縮あるいは移動する時に、レール
を滑り易くするものである。
【0005】ここで可変パッドに樹脂を充填する方法と
して、従来は次の方法が用いられている。この方法は、
専用のポンプを用いるものである。図10はこのポンプ
の一例を示す断面図である。
【0006】この図10において符号100は液槽(タ
ンク)であり、上方が開いた円筒形である。この液槽に
は蓋102が図示しない締付機構によって気密に取付け
可能である。この液槽100には可変パッド10〜20
枚分の量の充填樹脂主剤と硬化剤とを入れて均一に混ぜ
ておく。
【0007】蓋102には手動式のポンプ104が取付
けられている。このポンプ104は、蓋102の上面に
パッキンを挟んで気密に固定されたポンプボデー106
と、このポンプボデー106に固定され蓋102を貫通
して液槽100内に垂直に延びるサクションチューブ1
08と、このサクションチューブ108の中からポンプ
ボデー106を貫通して上方へ突出するロッド110
と、このロッド110の下端に取付けられサクションチ
ューブ108の内面に密着して摺動するプランジャ11
2とを持つ。サクションチューブ108の下端には液槽
100内の液をサクションチューブ108内へ導く一方
向弁114が取付けられている。
【0008】プランジャ112はサクションチューブ1
08内を下室116と上室118とに仕切るものであ
り、このプランジャ112内には液を下室116から上
室118に導く一方向弁120が組付けられている。サ
クションチューブ108の上室118はポンプボデー1
06に設けた吐出口122に連通している。
【0009】ロッド110の上端は手押しハンドル12
4に連結されている。この手押しハンドル124は、そ
の手押端側(図10で右端側)とロッド110の連結点
126との間で、揺動部材128によって支持されてい
る。すなわちロッド110の上端は垂直方向のみに上下
動するので、ハンドル124の手押端を下方へ押下げる
と、ハンドル124は揺動部材128を僅かに揺動させ
ながら、その先端のロッド110の連結点126を前後
に移動させることなく垂直に上昇させる。吐出口122
にはチューブ(図示せず)の一端が連結され、このチュ
ーブの他端は可変パッド(図示せず)に接続される。
【0010】従ってハンドル124を上下に手動操作す
れば、ハンドル124の引揚げ動作によってロッド11
0が下降する。このため下の一方向弁114が閉じ、下
室116の液は上の一方向弁120を通って上室118
に流入する。ハンドル124を押下げればロッド110
は上昇する。この時上の一方向弁120は閉じるから上
室118の圧力が上昇する。このため上室118内の液
は吐出口122からチューブを通って可変パッドの圧送
される。
【0011】この場合、可変パッドには液の逆流を防止
する一方向弁が取付けられる。従って可変パッドに液を
充填した後は、ポンプ104を可変パッドから切離すこ
とができる。1つの可変パッドの充填が終るとポンプ1
04を別の可変パッドにつなぎ変えて、順次異なる可変
パッドに液を充填する。この液は所定の硬化時間を経過
すると硬化する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記図10に示したポ
ンプ104を用いる従来の方法には、次のような問題が
あった。 (a)ポンプ104のタンク(液槽100)に多量(1
0〜20枚分)の充填樹脂の主剤と硬化剤とを混合して
入れておくため、樹脂の硬化が始まらないうちに全ての
樹脂を使い切らねばならない。そのため作業を急いでや
らねばならず、ていねいで確実な作業を行うのが困難に
なる。 (b)樹脂の硬化時間を長く設定しておかねばならない
から、パッドの硬化に時間がかかり、作業完了までに時
間がかかる。また作業中に樹脂の硬化が進んで半ゲル状
になることがあるが、このようなものをパッドに充填す
ることになるため、各パッドごとにできあがりにばらつ
きが生じ易い。 (c)ポンプは樹脂が残ったまま放置すると樹脂が硬化
してポンプが使えなくなるから、使用後は常に残った樹
脂を破棄することになり、無駄になる樹脂の量が多くな
る。 (d)ポンプは使用後に樹脂をきれいに除去しておかね
ばならないので、後始末に手間がかかる。
【0013】
【発明の目的】この発明は以上のような事情に鑑みなさ
れたものであり、従来方法の問題を解決できる可変パッ
ドの樹脂充填方法を提供することを第1の目的とする。
すなわち以下の課題を達成することができる可変パッド
の樹脂充填装置を提供することを目的とする。 (a)樹脂の硬化時間を短く設定して作業能率を上げ
る。 (b)作業を1つのパッドごとに落ち着いて行うことが
でき作業の信頼性を向上させる。 (c)樹脂が残っても後の処理を容易にすることができ
る。すなわちポンプを洗浄することを不用にし、使い残
しの樹脂の量も少なくする。
【0014】
【発明の構成】本発明によればこの目的は、タイプレー
トとレール底面との間に軌道パッドと共に介装され、樹
脂の注入量により前記軌道パッド上のレールの高さを調
整可能にする可変パッドの樹脂充填装置において、充填
樹脂の主剤を入れた第1の容器と、充填樹脂の硬化剤を
入れた第2の容器と、ピストンロッドの往復動により前
記第1の容器から主剤を吸入しまた吐出する第1ピスト
ンポンプと、ピストンロッドの往復動により前記第2の
容器から硬化剤を吸入しまた吐出する第2ピストンポン
プと、これら両ポンプのピストンロッドを連結してそれ
ぞれ主剤および硬化剤を同時に吸入・吐出する駆動部
と、これら両ポンプが吐出する主剤および硬化剤を混合
しつつ前記可変パッドに供給する混合器と、を備えるこ
とを特徴とする可変パッドの樹脂充填装置、により達成
される。
【0015】第1および第2ピストンポンプは、それぞ
れのシリンダ断面積の比が主剤と硬化剤の混合容積比に
ほぼ一致させて、両ポンプのピストンロッドのストロー
ク量をほぼ等しくすれば、駆動部の機構を簡単にでき
る。両ポンプのシリンダ断面積を等しくする場合には、
主剤と硬化剤の少なくとも一方に硬化にほとんど影響を
及ぼさない添加剤を加えて両剤の混合容積をほぼ等しく
すればよい。この場合は両ピストンのストローク量を等
しくできると共に、同じピストンポンプが使用できるの
で、装置全体の機構を簡単にするのに都合がよい。
【0016】駆動部は手動ハンドルで操作される送りね
じ機構で構成することができる。例えば2本のピストン
ロッドを連結する連結板と両シリンダを固定する支持板
とを貫通するねじロッドを、支持板に保持したナット部
と螺合させ、ねじロッドの一端を連結板に回転自在に保
持し、このねじロッドの連結板側の先端に手動ハンドル
を固定するように構成すればよい。駆動部はモータなど
で駆動するようにしてもよい。
【0017】また各ポンプには複数の混合器を接続し、
各混合器に主剤および硬化剤を導くチューブにそれぞれ
開閉弁を設ければ、一部の混合器による樹脂充填中に他
の混合器を可変パッドに対して着脱作業を行うことがで
き、作業能率の向上が図れる。
【0018】
【実施態様】図1は本発明の一実施態様を適用する軌道
スラブのレール締結装置の一例(直結8形一般用)を示
す断面図、図2はその要部の分解斜視図に樹脂充填系を
加えて示す図、図3は本発明に係る樹脂充填装置の正面
図、図4は同じく平面図、図5は同じく一部省略した右
側面図、図6はピストンポンプおよび駆動部の平断面
図、図7は図6におけるVII-VII線断面図である。
【0019】図1において符号10は軌道スラブであ
り、このスラブ10はレール長さ方向に数mの長さを持
ったPC(Prestressed concrete)の板であり、路盤に
位置決めされて敷設される。このスラブ10には所定位
置に予め埋込栓カラー12が埋込まれている。
【0020】同図において14は鉄製のタイプレートで
あり、レール長さ方向に約18cmの長さを持つ。この
タイプレート14はゴムマットなどの絶縁板16を挟ん
でスラブ10上に位置決めされて置かれる。このタイプ
レート14はアンカー用Tボルト18とナット20によ
ってスラブ10に固定される。
【0021】Tボルト18は下端にT字型のボルト頭1
8aを持つ。前記埋込栓カラー12はこのボルト頭18
aを通すように略ダ円形の平断面形状を持ち、ボルト頭
18aをここに上方から挿入して90°回転させること
によりボルト頭18aを埋込栓カラー12の底に設けた
係合部12aに係合させるものである。
【0022】ここにTボルト18とタイプレート14と
は絶縁カラー22により電気的に絶縁される。この絶縁
カラー22は、円筒形のボス部と、このボス部24の上
端から外径方向へ拡径するフランジ部とを有する。この
絶縁カラー22は、例えばガラス短繊維を約8重量%混
入したポリカーボネート樹脂を射出成形することにより
製作される。
【0023】Tボルト18には、図1に示すように、絶
縁板16、タイプレート14が通され、さらに鉄製のカ
バープレート28、絶縁カラー22、座金30、ばね座
金32、座金34が通される。そして最後にナット20
が螺着され、締付けられる。ここに絶縁カラー22のボ
ス部はカバープレート28およびタイプレート14のボ
ルト孔内へ進入している。このようにしてタイプレート
14とTボルト18との間は絶縁カラー22により電気
的に絶縁される。
【0024】図1で36はレールであり、レール高さ調
節用の樹脂注入式可変パッド38および軌道パッド40
を介してタイプレート14に載せられる。そしてレール
36を押える板ばね42は、ボルト44およびナット4
6によってタイプレート14に締付け固定される。
【0025】ここにタイプレート14には、レール底部
ガイド用の突壁48,48が一体に形成されている。こ
れらの突壁48,48は、レール36の底部36Aの幅
にほぼ一致する間隔を空けて起立する。前記可変パッド
38および軌道パッド40はこれら突壁48,48の間
に敷かれ、その上にレール36の底部36Aが載せられ
る。そしてレール36は両突壁48,48により左右方
向(幅方向)への移動が規制される。
【0026】突壁48,48には下方に向って広がった
切欠部50,50が幅方向に横断するように形成され、
ここに前記ボルト44の略台形に形成されたボルト頭
(図示せず)が係合する。
【0027】軌道パッド40はステンレス鋼板で作られ
た金属板52と、この金属板52の下面に接着されたゴ
ム板54とを有する。金属板52は、タイプレート14
のレール長手方向の長さよりも長く作られ、タイプレー
ト14の長さに対応する部分を挟む両端部分が幅方向に
突出して舌状部56となっている。4つの舌状部56は
その先端部分が下方へ折曲されている。これらの舌状部
56はタイプレート14の突壁48,48に係合してそ
の位置決めを行うものである。
【0028】次に可変パッド38を説明する。この可変
パッド38は、樹脂製の袋の内部に樹脂を注入して硬化
させたものである。この袋は図2に示すように偏平状で
あり、ポリエチレンやポリエチレンとナイロンのシート
をラミネートしたものなどから所定形状の上下一対のシ
ートを切抜き、これら上下のシートの周縁を溶着して袋
状としたものである。
【0029】この可変パッド38は図2に示すように、
タイプレート14の突壁48間を埋める寸法よりも、レ
ール長手方向に長く、両端の突出部分の対角位置には樹
脂注入口58と空気抜き口60とが形成されている。こ
れら注入口58および空気抜き口60は、それぞれ対角
方向へ延出している。また注入口58には樹脂の注入を
許容する一方向弁58aが取付けられている。
【0030】この可変パッド38の他の対角位置には突
出部62,62が幅方向に突設されている。従ってこの
可変パッド38は、タイプレート14にセットした時に
は四隅の注入口58、空気抜き口60、突出部62,6
2がそれぞれ突壁48,48の端縁に係合し、可変パッ
ド38がタイプレート14に対して正しく位置合せされ
る。
【0031】この可変パッド38の上には前記した軌道
パッド40が重ねられる。この時軌道パッド40は、両
端部分がタイプレート14の両側へ突出し、舌状部56
はタイプレート14の両端面、すなわち突壁48,48
の両端面に係合する(図1参照)。このように4つの舌
状部56がそれぞれ突壁48,48の両端面に係合する
から、軌道パッド40は正確に位置決めされる。すなわ
ちこの舌状部56は軌道パッド40の移動を規制するス
トッパとして機能する。
【0032】この軌道パッド40の上にレール36を載
せた状態でレールの高さ調節を行う。この作業は可変パ
ッド38の空気抜き口60を開いた状態で注入口58か
ら樹脂を注入し、空気が抜けた状態で空気抜き口60を
閉じて注入量を制御することにより行われる。この樹脂
の注入は後記する樹脂充填装置70によって行われ、充
填する樹脂の量によってレール高さを適正にする。注入
口58には一方向弁58aが装着されているので樹脂は
逆流することがない。そして、樹脂は所定時間後に硬化
する。
【0033】次に樹脂充填器70を図2〜7を用いて説
明する。この樹脂充填器70は、移動台72に組付られ
ている。この移動台72の上段には主剤用の第1の容器
74と、硬化剤用の第2の容器76が取付けられてい
る。移動台72の下段には、第1ピストンポンプ78お
よび第2ピストンポンプ80が搭載されている。
【0034】これらのポンプ78、80は同じ長さのシ
リンダ78a、80a(図6参照)を持ち、これらのシ
リンダ78a、80aの両端は支持板82、84に固定
されている。ここに両シリンダは平行であってそれらの
間に間隙が設けられている。支持板82、84は移動台
72に固定されている。なおこれらシリンダ78a、8
0aの断面積の比は、主剤と硬化剤の混合容積比となる
ように決められている。
【0035】これらのポンプ78、80のピストンロッ
ド78b、80bは一方の支持台82を貫通して突出し
ている。ピストンロッド78b、80bのシリンダ78
a、80a内の端にはピストン78c、80cが固定さ
れている。ピストンロッド78b、80bの他端(外部
突出端)は1つの連結板86に結合されている。この連
結板86は両ピストンロッド78b、80bの間に設け
た駆動部88により、支持板82に対して近接・離隔さ
れる。この結果連結板86に固定したピストンロッド7
8b、80bが同時に同じストローク量移動する。
【0036】駆動部88は、この連結板86と、両ポン
プ78、80の間で連結板86および支持板82を貫通
するねじロッド90と、支持板82に設けられねじロッ
ド90が螺合するナット部92と、ねじロッド90の連
結板86側の突出端に固定された手動の回転ハンドル9
4を備える。ねじロッド90とナット部92は、ねじロ
ッド90の回転によりねじロッド90を進退動させる送
りねじ機構96を形成する。
【0037】ここに送りねじ機構96を形成するナット
部92は、図7に示すように、略U字状に形成されたナ
ット部材92aをねじロッド90に対して径方向に移動
可能としたものである。すなわち支持板82に形成した
略長四角形の窓92bには、その長辺の内壁に沿う溝が
形成され、ナット部材92aをこの溝に沿って移動可能
とした。このナット部材92aは、窓92bの短辺を貫
通する手動のねじ92cに回転自在に連結されている。
【0038】このためねじ92cを弛めることによって
ナット部材92aをねじロッド88との螺合から解放さ
せ、送りねじ機構96として機能させないようにするこ
とができる。この状態では駆動部88やポンプ78、8
0などを洗浄したり調整したりするのに都合がよい。ま
たねじ92cを締める方向に回せば、ナット部材92a
がねじロッド88に係合する。このため送りねじ機構9
6は機能することになる。
【0039】ピストンポンプ78、80の他端を支持す
る支持板84には、主剤を第1の容器74からシリンダ
78aに吸入するチューブ98と硬化剤を第2の容器7
6からシリンダ80aに吸入するチューブ100が接続
されている。ここにチューブ98、100の支持板84
側の接続部には、主剤および硬化剤のシリンダ78a、
80a方向への流動を許容し、逆方向への流動を阻止す
る一方向弁98a、100aが取付けられている。
【0040】102はスタティックミキサーなどの混合
器である。この混合器102は、ノズルホルダ102a
とロッド状のノズル部102bとを持ち、ピストン78
から吐出される主剤と、ピストン80から吐出される硬
化剤とを均一に混合し、ロッド状のノズル部102bか
ら吐出する。すなわちピストンポンプ78が吐出する主
剤は、支持板84に取付けた一方向弁104およびチュ
ーブ106を通して混合器102に導かれる。
【0041】次にこの実施態様の動作を説明する。混合
器102のロッド状のノズル部102bを可変パット3
8の注入口58に挿入して固定する。この際注入口58
の外側からノズル部102bをクリップなどで押さえて
もよい。この状態でハンドル94を例えば反時計方向へ
回せば、ねじロッド88はナット部92から退出してゆ
き、連結板86は支持板82から離れる。この結果ピス
トンロッド78b、80bは同時にシリンダ78a、8
0aから退出してゆき、シリンダ78a、80a内に
は、それぞれ第1および第2の容器74、76から主
剤、硬化剤が吸入される。
【0042】主剤および硬化剤を吸入した後にハンドル
94を逆方向例えば時計方向に回転させれば、ねじロッ
ド88はナット部92に進入してゆく。このため連結板
86は支持板82に接近し、ピストンロッド78b、8
0bは主剤および硬化剤を混合器102に吐出する。主
剤および硬化剤はこの混合器102で均質に混合され
て、可変パッド38に流入する。この時注入口58に設
けた一方向弁58aを通るから、混合した樹脂は可変パ
ッド38から混合器102に逆流することがない。
【0043】可変パッド38に混合した樹脂が注入され
ると、可変パッド38内の空気は空気抜き口60から押
し出される。空気が完全に抜けるとこの空気抜き口60
をクリップなどで閉じる。その後ハンドル94を回し続
ければ可変パッド38内に混合した樹脂がさらに圧入さ
れる。このため可変パッド38の厚さが増える。
【0044】レール36の高さが適正になったらハンド
ル94を止め、混合器102の吐出部102aを注入口
58から抜けばよい。可変パッド38に入った混合樹脂
はしばらく放置することによって硬化する。このように
して順次異なる可変パッド38に樹脂を充填すればよ
い。
【0045】作業が終わったら、混合器102をチュー
ブ106、110から取外し、洗浄する。すなわち主剤
と硬化剤が混合器102内で硬化する前に混合した樹脂
を取り除く必要があるからである。
【0046】
【他の実施態様】前記図1〜7で説明した実施態様で
は、第1および第2のピストンポンプ78、80のシリ
ンダ断面積を、主剤と硬化剤の混合容積比にほぼ等し
く、かつピストンロッド78b、80bのストローク量
を等しくすることにより、吐出量の比が適正になるよう
にしたものである。しかしこの発明は、両ピストンポン
プのシリンダ径を同じとしてもよい。
【0047】図8、9はこのような実施態様を示す平断
面図と、側断面図である。この場合には主剤と硬化剤の
少なくとも一方に硬化や樹脂強度などの物性にできるだ
け影響を及ぼさない添加剤を加え、両者の混合容積を等
しくするのがよい。
【0048】図8、9において、ピストンポンプ78
A、80Aが前記図2〜6の実施態様のピストンポンプ
78、80と異なるのは、シリンダ径を同一径にした点
である。従って図8、9においては、図2〜6のポンプ
78、80の対応する部分に同一符号を付したので、そ
の説明は繰り返さない。
【0049】またこの実施態様では、両ポンプ78A、
80Aが吐出する主剤および硬化剤を、複数のチューブ
106、110によって複数の混合器102A、102
Bに導いている。なお各混合器102A、102Bとチ
ューブ106、110との接続部には開閉弁103A、
103Bがそれぞれ介在する。各混合器102A、10
2Bに設けた開閉弁103A、103Bは連動して開閉
する。
【0050】この実施態様によれば、主剤と硬化剤の少
なくとも一方の添加剤を加えて両剤の混合容積をほぼ同
一にしたから、同一径のピストンポンプ78A、80A
を使用することができる。このため充填装置の部品を共
通化してその製造コストの低減が図れることになる。
【0051】また複数の混合器102A、102Bに同
時に併行して主剤および硬化剤を供給できるから、複数
の可変パッドに同時に樹脂を供給できる。このため作業
能率を著しく向上させることができる。なお異なる可変
パッドの樹脂充填量が異なる場合には、先行して適量の
充填が終了した方の混合器102Aの開閉弁103A、
103Bを閉じればよい。このように各混合器102
A、102Bの樹脂供給量は、開閉弁103A、103
Bにより制御できるから、異なる可変パッドに同時に樹
脂充填する場合に、各可変パッドの厚さを別々に制御す
ることができ、厚さ調整に都合がよい。
【0052】またこの実施態様では、2つの混合器10
2A、102Bを交互に使うようにしてもよい。すなわ
ち一方の混合器102Aの開閉弁103A、103Bを
閉じ、他方の混合器102Bだけを使って1つの可変パ
ッドに樹脂充填する一方、この間に他方の混合器102
Aを他の可変パッドに装着して充填の準備を進めておく
ものである。
【0053】そして充填中の可変パッドへの充填が終わ
ったら直ちに次の準備が済んでいる他方の可変パッドへ
の充填を開始すればよい。この場合には、混合器102
A、102Bと可変パッドとの接続作業および切り離し
作業を他の可変パッドの充填中に行うことができるので
作業時間の大幅な短縮が図れる。
【0054】
【発明の効果】請求項1〜5の発明によれば、次のよう
な効果が得られる。 (a)主剤と硬化剤は別々に容器に入れておき予め混合
しておく必要がないから、硬化時間を短く設定すること
ができる。このため可変パッドの充填作業能率を上げる
ことができる。 (b)主剤および硬化剤は混合器内で硬化するおそれが
あるが、長い時間作業をしない時にはこの混合器のみを
チューブから切り離して洗浄しておけばよいから、硬化
時間をあまり気にせずに樹脂の充填作業を落ち着いて行
うことができ、作業の信頼性を向上させることができ
る。 (c)主剤および硬化剤が残っても、混合器のみを洗浄
しておけばよいので、両者を予め混合しておく方式に比
べて使い残しの樹脂の量が少なくなり、無駄に棄てる樹
脂の量を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の適用例を示す軌道締結装置
の断面図
【図2】その要部に樹脂の充填系路を加えて示す分解斜
視図
【図3】樹脂充填部の正面図
【図4】同じく平面図
【図5】同じく一部を省略した右側面図
【図6】第1および第2ピストンポンプなどを示す平断
面図
【図7】図6におけるVII-VII線断面図
【図8】他の実施態様を一部断面して示す平面図
【図9】同じく側面図
【図10】従来方法に用いるポンプを示す図
【符号の説明】
14 タイプレート 36 レール 36A レール底部 38 可変パッド 40 軌道パッド 70 樹脂充填装置 74 第1の容器 76 第2の容器 78、78A 第1のピストンポンプ 80、80A 第1のピストンポンプ 82 支持板 86 連結板 88 駆動部 90 ねじロッド 96 送りねじ機構 102、102A、102B 混合器 103A、103B 開閉弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月9日(2002.1.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイプレートとレール底面との間に軌道
    パッドと共に介装され、樹脂の注入量により前記軌道パ
    ッド上のレールの高さを調整可能にする可変パッドの樹
    脂充填装置において、 充填樹脂の主剤を入れた第1の容器と、 充填樹脂の硬化剤を入れた第2の容器と、 ピストンロッドの往復動により前記第1の容器から主剤
    を吸入しまた吐出する第1ピストンポンプと、 ピストンロッドの往復動により前記第2の容器から硬化
    剤を吸入しまた吐出する第2ピストンポンプと、 これら両ポンプのピストンロッドを連結してそれぞれ主
    剤および硬化剤を同時に吸入・吐出する駆動部と、 これら両ポンプが吐出する主剤および硬化剤を混合しつ
    つ前記可変パッドに供給する混合器と、を備えることを
    特徴とする可変パッドの樹脂充填装置。
  2. 【請求項2】 第1ピストンポンプと第2ピストンポン
    プは、それぞれのシリンダ断面積の比が主剤と硬化剤の
    混合容積比にほぼ一致し、駆動部は両ポンプのピストン
    ロッドをほぼ等しいストローク量で駆動する請求項1の
    可変パッドの樹脂充填装置。
  3. 【請求項3】 主剤および硬化剤の少なくとも一方には
    硬化にほぼ影響しない添加剤を添加して主剤および硬化
    剤の混合容積をほぼ等しくする一方、第1および第2ピ
    ストンポンプのシリンダ径およびピストンストローク量
    をほぼ等しくした請求項1の可変パッドの樹脂充填装
    置。
  4. 【請求項4】 第1および第2ピストンポンプは、一端
    が支持板に固定され所定間隔離れて平行に配列されたシ
    リンダと、前記支持板を貫通して平行に延出するピスト
    ンロッドとをそれぞれ備え、前記駆動部は、両ピストン
    ロッドの端が結合された連結板と、両ポンプの間で前記
    連結板および支持板を貫通するねじロッドの正逆転によ
    り前記連結板と前記支持板との間隔を変化させる送りね
    じ機構と、 前記ねじロッドの連結板側の突出端に固定された手動ハ
    ンドルと、を備える請求項1〜3のいずれかの可変パッ
    ドの樹脂充填装置。
  5. 【請求項5】 各ポンプに複数の混合器が接続され、各
    混合器に主剤および硬化剤を供給する流路にはそれぞれ
    開閉弁が介装されている請求項1〜4のいずれかの可変
    パッドの樹脂充填装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005350866A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Allen:Kk 可変パッドの樹脂充填装置
JP2012180633A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Allen:Kk 可変パッド、レール高さ調整方法および樹脂供給装置
JP2013087230A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Hazama Corp 樹脂系接着剤練混ぜ施工機械並びにこれを用いた樹脂系接着剤の施工方法及び埋込栓の打込み方法

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