JP2003192643A - 炭酸エステルの製造方法 - Google Patents
炭酸エステルの製造方法Info
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Abstract
ソースとして、炭酸エステルを工業的に有利な製造方法
を提供する。 【解決手段】 (I)金属酸化物を、アルコールと反応
させ、発生する水を、該アルコールの沸点よりも低い温
度で留去する工程と、(II)上記工程(I)で得られる
金属アルコキシドを上記アルコール存在下、二酸化炭素
と反応させて炭酸エステルを製造する工程を有する炭酸
エステルの製造方法。
Description
る炭酸エステルの製造方法に関するものである。
のガソリン添加剤、排ガス中のパーティクルを減少させ
るためのディーゼル燃料用添加剤などの添加剤として使
われるほか、ポリカーボネート類やウレタン類、医薬・
農薬等の有機化合物を合成する際のアルキル化剤、カル
ボニル化剤および溶剤等として有用な化合物である。従
来の炭酸エステルの製造方法としては、ホスゲンをカル
ボニルソースとしてアルコールと反応させる方法が挙げ
られるが、この方法では、極めて有害で腐食性の高いホ
スゲンを用いるため、その輸送や貯蔵などの取り扱いに
細心の注意が必要であり、製造設備の維持管理、安全性
の確保のため多大なコストがかかっていた。更に、この
方法では、腐食性の高い塩酸を大量に発生することか
ら、廃棄物処理等の問題もあった。
てアルコール及び酸素と反応させる酸化的カルボニル化
法も知られているが、この方法でも極めて有害な一酸化
炭素を高圧で用いるために、製造設備の維持管理、安全
性の確保のため多大なコストがかかっていた。更に一酸
化炭素が酸化して二酸化炭素を生成するなどの副反応が
起こる欠点があった。このため、より安全な炭酸エステ
ルを製造する方法の開発が望まれていた。
コールと反応させる方法は理想的プロセスといえるが、
この方法は生成物として炭酸エステルと水が同時に生成
するという平衡反応を利用するものであり、熱力学的に
平衡は原料系に偏っているため、高収率で炭酸エステル
を得ようとすれば、生成物のうちの水を除去しなければ
ならないという課題がある。この課題を解決するために
種々の脱水剤の添加が試みられてきた。
脱水剤として高価な有機脱水剤であるジシクロヘキシル
カルボジイミド(DCC)等を大量に使用した例[Co
llect.Czech.Chem.Commun.V
ol.60,687−692(1995)]が提案され
ているが、これらの脱水剤は再生されず、多量の廃棄物
となる問題点がある。また、有機脱水剤としてカルボン
酸オルトエステルを用いて炭酸エステルを製造する方法
がある(特開平11−35521号公報)が、この方法
も原料が高価なカルボン酸オルトエステルであり、ま
た、酢酸メチルが副生成物として発生することが知られ
ており、[化学装置 Vol.41,No.2、52−
54(1999)]同様な問題点がある。
化合物を使用する方法も提案されている(DE4310
109または特開2001−31629号公報)が、こ
のアセタール化合物を収率良く、廃棄物を出さずに合成
する方法は示されておらず、多量の廃棄物を副生成物と
して発生させるという問題点がある。これら有機脱水剤
を使う方法では、触媒の生産性の向上やターンオーバー
数の向上を効果としているが、有機脱水剤は炭酸エステ
ルの生成に伴って、炭酸エステルと化学量論量消費され
ることを意味しており、触媒の生産性、ターンオーバー
といった効果のために大量の有機脱水剤を消費してい
る。従って、脱水反応に伴って変性した大量の有機脱水
剤の処理及び再生をおこなわなければならない。更に大
量の有機脱水剤を使うにも関わらず、触媒の失活の懸念
も存在する。
製造方法では、超臨界二酸化炭素中で反応をおこなって
いるため、一般に触媒の溶解度が低く、殊に多量化しや
すい有機スズを用いた場合には、炭酸エステルの生成と
共に生成する有機酸化スズが超臨界二酸化炭素に溶解し
にくかったり、また、この有機酸化スズが徐々に多量化
して超臨界二酸化炭素への溶解度を持たなかったりする
ことで触媒の失活を引き起こす問題点がある。
d Catalysis Vol.142,L1−L3
(1996))も提案されているが、この脱水剤は再生
されず、多量の廃棄物となる問題点がある。また、固体
脱水剤を充填塔に詰めて反応液を循環させ脱水する方法
を採用した例(特開2001−247519号公報)も
あるが、モレキュラーシーブ等の固体脱水剤への水の吸
着性能は高温では低いため、あるいは溶媒として使用さ
れる大過剰の低分子量アルコール中に含まれる微量水分
を吸着除去するためには、高温高圧の反応液を冷却して
固体脱水剤を詰めた充填塔に循環させ、冷却された脱水
反応液を再度高温高圧に戻して反応させるという極めて
エネルギー消費が大きく、また大量の固体脱水剤を必要
とするという問題点がある。
して蒸留によって水を除去する方法は広く知られている
が、二酸化炭素を用いる炭酸エステルの合成においては
(旭硝子工業技術奨励会研究報告 Vol.33,31
−45(1978))の中に検討中と書かれているのみ
で、これまでに蒸留による脱水方法を完成した記述、報
告は一切ない。以上のように、アルコールと二酸化炭素
を用いる炭酸エステルの合成において、発生する水を除
く方法は、大量の有機脱水剤や大量の固体脱水剤を用い
る方法が知られているのみで、大量の廃棄物やエネルギ
ーを消費するという問題があった。
な有機脱水剤や無機脱水剤を用いることなく、高収率で
炭酸エステルを製造する方法を提供することを目的とす
る。
した結果、金属酸化物をアルコールと反応させて生じる
水を、水と共沸する溶媒を共存させて、該アルコールの
沸点よりも低い温度で共沸蒸留することで、効果的に除
去できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、[1]アルコールと、金属酸化物及び
二酸化炭素を反応させて炭酸エステルを製造する方法に
おいて、下記工程(I)および工程(II)を含むことを
特徴とする炭酸エステルの製造方法、(I)下記化学式
(1)で表される金属酸化物をアルコールと反応させて
発生する水を、該アルコールの沸点よりも低い温度で留
去する工程、
4族の金属原子を表し、R1,R2は、それぞれアルキル
基、シクロアルキル基、アラルキル基またはアリール基
を表す。 R1,R2は、同一であっても異なっていても
良い。g及びhは0から2の整数で、g+hは0または
2の整数、iは1または2の整数であって、g+h+2
iは4となる整数を表す。] (II)上記工程(I)で得られる金属酸化物とアルコー
ルとの反応生成物を該アルコールの存在下、二酸化炭素
と反応させて炭酸エステルを製造する工程、[2]発生
する水を、アルコールの沸点よりも低い温度で留去する
ことが、水と共沸する溶媒を共存させて、該アルコール
の沸点よりも低い温度で共沸蒸留して留去することであ
る[1]記載の炭酸エステルの製造方法、[3] 周期
律表第4族または第14族の金属の酸化物がスズの酸化
物であることを特徴とする[2]記載の炭酸エステルの
製造方法、[4] スズの酸化物がジブチル酸化スズ
(Bu2SnO)であることを特徴とする[3]記載の
炭酸エステルの製造方法、[5] 工程(II)において
使用するアルコールの量が、工程(I)で得られた反応
生成物中に含まれる金属原子量に対して、化学量論量の
0.01倍以上1000倍以下であることを特徴とする
[1]〜[4]のいずれかに記載の炭酸エステルの製造
方法、である。
説明する。本発明は、工程(I)で金属酸化物とアルコ
ールとを反応させ、その際に発生した水を、該アルコー
ルの沸点より低い温度で蒸留して除去することで金属ア
ルコキシドを製造し、その後、工程(II)で、この反応
生成物である金属アルコキシドと二酸化炭素とを上記ア
ルコールの存在下に反応させて、該アルコールの炭酸エ
ステルを製造する方法である。
であった大量の脱水剤と触媒といった組み合わせを必要
とせずに、生じた水をアルコールの沸点より低い温度で
蒸留で除去することが可能である。本発明で用いる金属
酸化物は、化学式(1)であらわされる金属酸化物であ
る。
4族の金属原子を表し、R1,R2は、それぞれアルキル
基、シクロアルキル基、アラルキル基またはアリール基
を表す。 R1,R2は、同一であっても異なっていても
良い。g及びhは0から2の整数で、g+hは0または
2の整数、iは1または2の整数であって、g+h+2
iは4となる整数を表す。] 本発明においては、周期律表第4族または第14族の金
属原子を使うことができるが、中でもチタン、スズ、ジ
ルコニアが好ましい。金属アルコキシドの製造に要する
時間や収率等の生産性を考慮すれば、スズがより好まし
い。工程(I)と工程(II)を繰り返して炭酸エステル
を製造する際には、スズが特に好ましく用いられる。
ルキル基、アラルキル基、アリール基であって、例えば
メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n
−ブチル、2−ブテニル等の炭素数1〜12の飽和及び
不飽和のアルキル基、シクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチル、シクロペンタジエニル、シクロヘキシ
ル、シクロヘキセニル等の炭素数3〜12の飽和及び不
飽和のシクロアルキル基、ベンジル、フェニルエチル等
のアラルキル基、フェニル、3,5−ジメチルフェニ
ル、4−メチルフェニル、ナフチル、アントラニル等の
炭素数6〜14のアリール基を挙げることができる。も
ちろん以上に記した炭素数以上のものも使用することが
できるが、流動性が悪くなったり、生産性を損なったり
する恐れがある。
しては、酸化スズ、ジメチル酸化スズ、ジエチル酸化ス
ズ、ジプロピル酸化スズ、ジブチル酸化スズ、ジシクロ
ヘキシル酸化スズ、ブチル,シクロヘキシル酸化スズ、
ジフェニル酸化スズ、ブチル,フェニル酸化スズ、ジト
リル酸化スズ、ジナフチル酸化スズなどが挙げられる。
勿論、これらを単独で用いてもよいし、2種類以上併用
してもよいし、他の触媒成分を加えても良い。好ましい
例としてはジエチル酸化スズ、ジプロピル酸化スズ、ジ
ブチル酸化スズ、ジシクロヘキシル酸化スズ、ジフェニ
ル酸化スズが挙げられ、更に好ましくはジブチル酸化ス
ズである。
られるアルコールとしては、 メタノール、エタノー
ル、プロパノール、2−プロパノール、n−ブタノー
ル、2−ブタノール、t−ブタノール、ペンタノール、
ヘキサノール、ヘキセノールなどの飽和及び不飽和アル
キルアルコール、シクロプロパノール、シクロブタノー
ル、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、シクロ
ヘキセノール等の飽和及び不飽和脂環式アルコール、ベ
ンジルアルコール、フェネチルアルコール等のアラルキ
ルアルコールが挙げられる。また多価アルコールも使用
できる。このような例としては、エチレングリコール、
1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール
などの飽和及び不飽和アルキル多価アルコール、シクロ
ヘキサンジオール、シクロペンタンジオールなどの飽和
及び不飽和脂環式多価アルコールなどが挙げられる。
を、上記アルコールと反応させ、発生する水を、該アル
コールの沸点よりも低い温度で留去して、化学式(3)
で表される金属アルコキシドおよび/または化学式
(4)で表される金属アルコキシドを製造する工程であ
る。
(1)と同様であり、R3は、アルキル基、シクロアル
キル基またはアラルキル基を表す。R1,R2,R3は、同一
であってもそれぞれ異なっていても良い。a及びbは0
から2の整数で、a+bは0または2の整数、cは2ま
たは4の整数であって、a+b+cは4となる整数を表
す。]
(1)と同じであり、R3は、アルキル基、シクロアル
キル基またはアラルキル基を表す。R1,R2,R3は、同一
であってもそれぞれ異なっていても良い。M2は周期律表
第4族または第14族の金属原子を表し、M1、M2は同
一であっても異なっていても良い。d及びeは0から2
の整数で、d+eは0または2の整数、fは1または3
の整数であって、d+e+fは3となる整数を表す。] 本発明の(II)工程は、上記工程(I)で得られる金属
アルコキシドを、工程(I)と同種のアルコールの存在
下、二酸化炭素と反応させて炭酸エステルを製造する工
程である。
及び二酸化炭素を反応させて炭酸エステルを製造する方
法について説明する。本発明の工程(I)は、前述した
ように、金属酸化物とアルコールとを反応させて生じた
水を、該アルコールの沸点よりも低い温度で蒸留して除
去し、金属アルコキシドを製造する工程である。本発明
は、上記化学式(4)で表される、例えば、1,1,
3,3−テトラブチル−1,3−ジメトキシジスタノキ
サンのようなアルコキシジスタノキサン類が、アルコー
ル存在下で二酸化炭素と反応して炭酸エステルを生成す
るというこれまで全く知られなかった知見を得たことに
基くものである。
いる化合物としては、例えば、ジブチルスズジアルコキ
シド、テトラアルコキシスズ、テトラアルコキシチタン
といった中心金属1原子に2つ以上のアルコキシ基がつ
いた金属アルコキシドが知られている。金属酸化物を用
いて、アルコールと二酸化炭素から炭酸エステルを製造
するにあたって、本発明の原料の一つとして挙げられる
ジブチル酸化スズを用いた例としては、たとえば特開2
001−31629号公報が挙げられる。この方法にお
いてはアセタール化合物と二酸化炭素を反応させる記載
になっているが、実質的には、溶媒として使用している
アルコールと金属酸化物とを反応させて、その際に発生
する水をアセタールの加水分解反応を利用して除去して
いることが当該発明者らによって報告されている[Po
lyhedron Vol.19,573−576(2
000)]。その際に、金属酸化物は、溶媒として使用
しているアルコールと反応して、ジブチルスズジアルコ
キシドとして炭酸エステルの生成に寄与することが示さ
れている[J.Am.Chem.Soc.Vol.12
1,No.15,3793−3794(1999)]。
は、一見類似したアルコキシジスタノキサン類の合成触
媒が記載されているが、該発明によれば水の存在下でも
安定な触媒であって、本発明者らが見いだした化学式
(4)で表されるアルコキシジスタノキサン類とは異な
る。金属酸化物をアルコールと反応させ、発生する水を
蒸留除去して金属アルコキシドを生成させる方法は知ら
れている(NL6612421を参照)。この方法は、
Bu2Sn(OBu)2を得るために、まず少量のBu2
Sn(OBu)2及び大部分はBu2Sn(OBu)OS
n(OBu)Bu2を生成させた後に蒸留することによ
って後者を不均化させて、Bu2Sn(OBu)2を蒸留
精製する方法である。先に述べたように、このうち従来
触媒作用が知られているのは、前者のBu2Sn(OB
u)2のみであって、後者の触媒作用はまったく知られ
ていなかった。従って該方法によって触媒作用を有する
ことを知られているBu2Sn(OBu)2を製造するこ
とも、また可能であるが、より複雑な製造工程を要す
る。
た、後者のBu2Sn(OBu)OSn(OBu)Bu2
で表されるようなジスタノキサンの炭酸エステル合成の
触媒作用を見出した。このことにより、金属酸化物とア
ルコールとを反応させ、生じた水を該アルコールの沸点
よりも低い温度で留去して得られた金属アルコキシドを
複雑な工程を付加することなく、炭酸エステルの製造に
用いることが可能となった。本発明によれば、アルコー
ルとしてブタノール等の水よりも沸点の高いアルコール
ばかりでなく、水よりも沸点の低いメタノールからも金
属アルコキシドを製造することができる。
ールとから金属アルコキシドを製造するための脱水反応
は、通常の蒸留によって実施できる。金属酸化物は一般
に固体であり、アルコールに溶解しながら脱水反応が進
行するため、アルコールの量としては金属酸化物に対し
て、化学量論量以上でおこなうことが好ましい。更に好
ましくは、化学量論量の2倍から100倍の間で実施す
る。このような条件であれば、水の沸点よりも高い沸点
を持つアルコールの場合には、加熱蒸留することによっ
て水を留去することができる。
り低い温度であって、水が蒸気圧をもつ範囲であれば、
どのような温度であっても構わないが、反応を速く完結
させたい場合には、水とアルコールの共沸温度で実施す
ることが好ましく、水とアルコールが共沸混合物を生成
しない場合には水の沸点で実施することが好ましい。ま
た、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノ
ール、ヘキサノール等の水と共沸混合物を生成するアル
コールを使用した際には、更に低温で脱水反応を行うこ
とができる。
留によって水を除去することは好ましい態様である。こ
のような溶媒の例としては、ヘキサン、ベンゼン、トル
エン、ナフタレン、アニソール、1,4−ジオキサン、
クロロホルム等の一般に、水と共沸混合物を生成するよ
うな飽和及び不飽和炭化水素、エーテル類、ハロゲン化
炭化水素が使用できる。共沸蒸留後の共沸混合物からの
水の分離を考えれば、水の溶解度の低い飽和及び不飽和
炭化水素を溶媒として使用することが好ましい。このよ
うな溶媒を使用する場合には、共沸によって水を充分除
去できる量以上を使うことができる。蒸留塔などを用い
て共沸蒸留をおこなう場合には、共沸した水を蒸留分離
して、溶媒を反応系内に戻せるので、比較的少量の溶媒
でよい。このように水と共沸する溶媒を共存させること
で、水よりも低い沸点を持つたり、水の沸点と殆ど変わ
らない沸点を持つアルコールを使用した場合でも蒸留に
より水を除去することが可能になる。
を終了することができる。水の除去量によって、工程
(II)で得られる炭酸エステルの収量は決まるために、
なるべく理論量の水を除去しておくことが好ましい。工
程(I)では化学式(3)および/または化学式(4)
であらわされる金属アルコキシドが生成するため、蒸留
によって除去される理論量は異なってくる。本発明者ら
によれば、通常留去しうる水の量は、化学式(3)で表
される金属アルコキシドのみが生成しているとして求め
た理論量の0.1〜1倍の範囲内であった。
のアルコールを除去してよい。過剰量のアルコールの除
去は、得られる金属アルコキシドが固体の場合には、濾
過によって濾液として除いてもよいし、得られる金属ア
ルコキシドが液体の場合には蒸留によって除いてもよ
い。蒸留によって除く場合には、一般におこなわれる減
圧蒸留によって除くこともできるし、または窒素などの
不活性ガスを送り込んで蒸気圧分のアルコールを除去し
続けてもよい。この際に注意すべきことは、充分に乾燥
させた不活性ガスを使用しなければ、得られた金属アル
コキシドが、原料の金属酸化物とアルコールに加水分解
してしまい、工程(II)で得られる炭酸エステルの収量
が極めて低くなってしまうために、水の管理を充分行う
ことが望ましい。
してもよいし、バッチ式に実施してもよい。その際に反
応液を冷却してもよいし、加温状態であってもよい。本
発明の工程(II)においては、工程(I)で得られた金
属アルコキシドをアルコール存在下、二酸化炭素と反応
させて炭酸エステルを製造する。工程(II)の実施は、
工程(I)で得られた反応液に、該反応液中のアルコー
ルが足りなければアルコールを加え、アルコールが余分
であれば余分のアルコールを除いて、二酸化炭素を加え
て、加熱する操作からなる。
は、工程(II)で使用する金属アルコキシドの金属原子
に対して、化学量論量の0.01倍以上1000倍以下
であることが好ましい。更に好ましくは、該金属アルコ
キシドの金属原子に対して、化学量論量の1倍以上10
00倍以下の範囲である。本発明者らが鋭意検討した結
果、アルコールが極めて少ない条件で工程(II)を実施
した場合には、炭酸エステルは全く得られないか、少量
生成するのみであった。これは工程(II)でおこなおう
とする反応の逆反応が存在するためであって、本発明者
らは、アルコールを添加することによって、逆反応を抑
制できることを見いだした。アルコールに含まれる水分
は、得られる炭酸エステルの収量を悪化させるので、反
応液中のアルコール中に含まれる水分が、金属アルコキ
シドの金属原子に対して、化学量論量で0.1倍以下、
好ましくは0.01倍以下であるように管理される。
から300℃で実施できる。反応をはやく完結させたい
場合には、なるべく高温で行うことが好ましい。好まし
くは80〜200℃で10分から500時間の範囲で行
う。二酸化炭素は、工程(I)で使用の金属アルコキシ
ドに対して室温(20℃)であれば、化学量論量で充分
であるが、それ以上の温度で反応させたい場合にはアル
コールへの二酸化炭素の溶解度が制限されるため、反応
が著しく遅くなる場合がある。従って加圧条件でおこな
うことが望ましい。従って工程(II)の反応条件は、常
圧から200MPaの範囲内で、好ましくは常圧から1
00MPaとなるように、必要であれば二酸化炭素を充
填しながら反応を行う。二酸化炭素の充填は断続的に充
填しても、連続的に充填してもよい。
られれば工程(II)を終了し、常圧に戻して反応液を取
り出してもよいし、または反応液をリアクターから直接
抜き出してもよい。必要に応じて、反応液からの炭酸エ
ステルの分離は、一般に行われる溶媒抽出方法によって
行うことができる。この際に用いられる抽出溶媒は、炭
酸エステルと反応しない溶媒が使用できる。このような
例としては、ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭
化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン、トリクロロ
メチレンなどのハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トル
エンなどの芳香族炭化水素類、エーテル、アニソールな
どのエーテル類が好ましく使用できる。工程(I)及び
工程(II)で使用したアルコールがメタノールであっ
て、生成する炭酸エステルが炭酸ジメチルの場合には、
反応液から直接、蒸留によって炭酸ジメチルを分離する
ことができる。蒸留方法は一般に知られている常圧によ
る蒸留方法や、減圧蒸留方法が使用できる。蒸留は、温
度がマイナス20℃から炭酸ジメチルの沸点の間で実施
でき、好ましくは、マイナス20℃からメタノールの沸
点の間で実施することである。
アルコールおよび/または、金属酸化物とアルコールと
の反応物を含むものであるので、工程(I)へ戻して、
繰り返して使用してもよい。必要に応じてメタノールを
全て蒸留しても良いし、場合によっては少量残して工程
(I)を行ってもよい。あるいは蒸留後、蒸留残さに水
を加えて金属酸化物を沈殿させ、濾過し、必要に応じて
乾燥後、工程(I)へ供してもよい。以下、本発明を実
施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施
例に限定されるものではない。
析方法 装置:日本電子(株)社製JNM−A400 FTNM
Rシステム(400MHz) (1)1H、13C−NMR分析サンプル溶液の作成。 反応溶液を0.1g計り取り、重クロロホルム(アルド
リッチ社製)を0.9g加えてNMR分析サンプル溶液
とする。 (2)119Sn−NMR分析サンプル溶液の作成 反応溶液を0.1g計り取り、更に0.05gのテトラ
メチルスズ(和光純薬工業(株)社製 1級)0.85
gの重クロロホルムを加えてサンプル溶液とする。
ー分析法 装置:(株)島津製作所製 GC−2010システム (1)分析サンプル溶液の作成 反応溶液を0.06gを計り取り、脱水されたジメチル
ホルムアミド(和光純薬工業(株)社製 脱水グレー
ド)を2.5ml加える。さらに内部標準としてジフェ
ニルエーテル(東京化成(株)社製 特級)0.06g
を加えて、ガスクロマトグラフィー分析サンプル溶液と
する。 (2)ガスクロマトグラフィー分析条件 カラム:DB−1(J&W Scientific) 液相:100%ジメチルポリシロキサン 長さ:30m 内径:0.25mm フィルム厚さ:1μm カラム温度:50℃(10℃/minで昇温)300℃ インジェクション温度:300℃ 検出器温度:300℃ 検出法:FID (3)定量分析法 各標準物質の標準サンプルについて分析を実施し作成し
た検量線を基に、分析サンプル溶液の定量分析を実施す
る。
属アルコキシドのアルコキシド基を定量する。炭酸エス
テルは化学式(3)で表されるアルコキシドおよび/ま
たは化学式(4)で表されるアルコキシドより生成する
ことから、上記2)の炭酸エステルのガスクロマトグラ
フィー分析法で得られた炭酸エステルの収量より、炭酸
エステルの収率を下記式(5)で求めた。 炭酸エステルの収率(%)=(炭酸エステル生成モル数/((アルコキシド基 のモル相当数)×1/2))×100 ………(5)
サノールから共沸蒸留脱水によって金属ヘキシルオキシ
ドを得る。冷却管とディーンスターク型水分受器を備え
た300mlなす形フラスコに、ジブチル酸化スズ(ア
ルドリッチ社製)24.9gとn−ヘキサノール(和光
純薬工業(株)社製 特級)40.9gおよびトルエン
(和光純薬工業(株)社製特級)150mlを加える。
攪拌子で攪拌しながら120℃に保温されたオイルバス
で12時間加熱環流する。フラスコを80℃に冷却後、
減圧蒸留法によって過剰のn−ヘキサノールを蒸留除去
する。75.1gの金属アルコキシドが生成しているこ
とが確認された。119Sn NMR分析で −130p
pm,−177ppm,−186ppmにピークが見ら
れた。 工程(II):常圧の二酸化炭素を吹き込んで行う。
スボールフィルターの付いた吹き込み管(VIDREX
社製)をフラスコ内に挿入する。反応液を攪拌できるよ
うに攪拌子を入れる。上記工程(I)で得られた金属ア
ルコキシドを0.75gおよびn−ヘキサノール41g
を入れる。G2ガラスフィルターを通して高純度二酸化
炭素を100ml/分の流量で吹き込みを開始する。1
30℃オイルバスに浸漬し加熱攪拌する。288時間後
の炭酸ジヘキシルエステルの収率は75%であった。
サノールから共沸蒸留脱水によって金属ヘキシルオキシ
ドを得る。冷却管とディーンスターク型水分受器を備え
た300mlなす形フラスコに、ジブチル酸化スズ(ア
ルドリッチ社製)24.9gとn−ヘキサノール(和光
純薬工業(株)社製 特級)40.9gおよびトルエン
(和光純薬工業(株)社製特級)150mlを加える。
攪拌子で攪拌しながら120℃に保温されたオイルバス
で12時間加熱環流する。フラスコを80℃に冷却後、
減圧蒸留法によって過剰のn−ヘキサノールを蒸留除去
する。75.1gの金属アルコキシドが生成しているこ
とが確認された。119Sn NMR分析で −130p
pm,−177ppm,−186ppmにピークが見ら
れた。 工程(II):n−ヘキサノールを加えて高圧の二酸化炭
素存在下でおこなう。
ドを0.75g、n−ヘキサノール1.0gおよび振と
う攪拌のためのSUS316製のボールを、配管(SU
S316製)とバルブを装着したチューブリアクター
(容積8ml、外径12.7mm、肉厚2.1mmのS
US316製)に入れた。リアクターをドライアイスー
エタノールで冷却し、配管とバルブを通して、減圧弁で
約2MPaとした高純度二酸化炭素をボンベから静かに
注入した。注入された二酸化炭素は2.0gであった。
リアクターを130℃オイルバスに浸漬して14時間振
とうさせた。振とう後、リアクターを20℃に冷却した
のち、過剰の二酸化炭素をパージして常圧に戻し、透明
液状の反応液を得た。分析結果、炭酸ジヘキシルエステ
ルの収率は90%であった。
キサノールから共沸蒸留脱水によって金属シクロヘキシ
ルオキシドを得る。冷却管とディーンスターク型水分受
器を備えた500mlなす形フラスコに、ジブチル酸化
スズ(アルドリッチ社製)5.1gとシクロヘキサノー
ル(和光純薬工業(株)社製 特級)80.1gおよび
トルエン(和光純薬工業(株)社製特級)300mlを
加える。攪拌子で攪拌しながら130℃に保温されたオ
イルバスで12時間加熱環流する。フラスコを80℃に
冷却後、減圧蒸留法によって過剰のシクロヘキサノール
を蒸留除去する。15.2gの金属アルコキシドが生成
していることが確認された。119Sn NMR分析で
−176ppm,−190ppmにピークが見られた。
高圧の二酸化炭素存在下でおこなう。上記工程(II)で
得られた金属アルコキシドを0.86g、シクロヘキサ
ノール1.0gおよび振とう攪拌のためのSUS316
製のボールを、配管(SUS316製)とバルブを装着
したチューブリアクター(容積8ml、外径12.7m
m、肉厚2.1mmのSUS316製)に入れた。リア
クターをドライアイスーエタノールで冷却し、配管とバ
ルブを通して、減圧弁で約2MPaとした高純度二酸化
炭素をボンベから静かに注入した。注入された二酸化炭
素は2.0gであった。リアクターを130℃オイルバ
スに浸漬して14時間振とうさせた。振とう後、リアク
ターを20℃に冷却したのち、過剰の二酸化炭素をパー
ジして常圧に戻し、透明液状の反応液を得た。分析結
果、炭酸ジシクロヘキシルエステルの収率は80%であ
った。
ルから共沸蒸留脱水によって金属メトキシドを得る。ト
ラップに接続されたリービッヒ冷却管と送液ポンプを備
えた200ml三つ口形フラスコに、ジブチル酸化スズ
(アルドリッチ社製)2.5gとメタノール(和光純薬
工業(株)社製 特級)32.0gおよびヘキサン(和
光純薬工業(株)社製 特級)100mlを加える。攪
拌子で攪拌しながら80℃に保温されたオイルバスで4
時間加熱蒸留する。蒸留中には、留去されたヘキサンと
メタノールを定量し、留去されたヘキサンとメタノール
に相当するそれぞれの量を送液ポンプでフラスコ内に送
液して液量が一定になるようにする。加熱蒸留が終了し
たらフラスコを30℃に冷却後、減圧蒸留法によってヘ
キサンと過剰のメタノールを蒸留除去する。2.75g
の金属アルコキシドが生成していることが確認された。
1H NMR分析で 0.8〜1.9ppm(m),
3.2〜3.6(m)にピークが見られ、積分比は6:
1であった。
酸化炭素存在下でおこなう。上記工程(I)で得られた
金属アルコキシドを0.66g、メタノール0.64g
および振とう攪拌のためのSUS316製のボールを、
配管(SUS316製)とバルブを装着したチューブリ
アクター(容積8ml、外径12.7mm、肉厚2.1
mmのSUS316製)に入れた。リアクターをドライ
アイスーエタノールで冷却し、配管とバルブを通して、
減圧弁で約2MPaとした高純度二酸化炭素をボンベか
ら静かに注入した。注入された二酸化炭素は2.8gで
あった。リアクターを130℃オイルバスに浸漬して1
5時間振とうさせた。振とう後、リアクターを20℃に
冷却したのち、過剰の二酸化炭素をパージして常圧に戻
し、白色スラリー状の反応液を得た。分析結果、炭酸ジ
メチルエステルの収率は10%であった。
行う。ジブチル酸化スズ(アルドリッチ社製)0.49
gとメタノール(和光純薬工業(株)社製 特級)0.
64gおよび振とう攪拌のためのSUS316製のボー
ルを、配管(SUS316製)とバルブを装着したチュ
ーブリアクター(容積8ml、外径12.7mm、肉厚
2.1mmのSUS316製)に入れた。リアクターを
ドライアイスーエタノールで冷却し、配管とバルブを通
して、減圧弁で約2MPaとした高純度二酸化炭素をボ
ンベから静かに注入した。注入された二酸化炭素は2.
8gであった。リアクターを130℃オイルバスに浸漬
して15時間振とうさせた。振とう後、リアクターを2
0℃に冷却したのち、過剰の二酸化炭素をパージして常
圧に戻し、白色スラリー状の反応液を得た。分析結果、
生成した炭酸ジメチルエステルは0.009mmolで
あった。
に工程(II)を行う。実施例3の工程(I)で得られた
金属アルコキシド0.75gおよび振とう攪拌のための
SUS316製のボールを、配管(SUS316製)と
バルブを装着したチューブリアクター(容積8ml、外
径12.7mm、肉厚2.1mmのSUS316製)に
入れた。リアクターをドライアイスーエタノールで冷却
し、配管とバルブを通して、減圧弁で約2MPaとした
高純度二酸化炭素をボンベから静かに注入した。注入さ
れた二酸化炭素は2.0gであった。リアクターを18
0℃オイルバスに浸漬して17時間振とうさせた。振と
う後、リアクターを20℃に冷却したのち、過剰の二酸
化炭素をパージして常圧に戻し、透明液状の反応液を得
た。分析結果、炭酸ジヘキシルエステルの収率は5%で
あった。
とから、高い収率で炭酸エステルを製造することができ
る。二酸化炭素は毒性、腐食性がなく廉価であり、更に
廃棄物となる大量の脱水剤を用いることもないため、本
発明の製造方法は産業上に大いに有用である。
シドの119Sn NMRチャート図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 アルコールと、金属酸化物及び二酸化炭
素を反応させて炭酸エステルを製造する方法において、
下記工程(I)および工程(II)を含むことを特徴とす
る炭酸エステルの製造方法。 (I)下記化学式(1)で表される金属酸化物をアルコ
ールと反応させて発生する水を、該アルコールの沸点よ
りも低い温度で留去する工程。 【化1】 [式中、M1は周期律表第4族または第14族の金属原
子を表し、R1,R2は、それぞれアルキル基、シクロア
ルキル基、アラルキル基またはアリール基を表す。
R1,R2は、同一であっても異なっていても良い。g及
びhは0から2の整数で、g+hは0または2の整数、
iは1または2の整数であって、g+h+2iは4とな
る整数を表す。] (II)上記工程(I)で得られる金属酸化物とアルコー
ルとの反応生成物を該アルコールの存在下、二酸化炭素
と反応させて炭酸エステルを製造する工程。 - 【請求項2】 発生する水を、アルコールの沸点よりも
低い温度で留去することが、水と共沸する溶媒を共存さ
せて、該アルコールの沸点よりも低い温度で共沸蒸留し
て留去することである請求項1記載の炭酸エステルの製
造方法。 - 【請求項3】 周期律表第4族または第14族の金属の
酸化物がスズの酸化物であることを特徴とする請求項2
記載の炭酸エステルの製造方法。 - 【請求項4】 スズの酸化物がジブチル酸化スズ(Bu
2SnO)であることを特徴とする請求項3記載の炭酸
エステルの製造方法。 - 【請求項5】 工程(II)において使用するアルコール
の量が、工程(I)で得られた反応生成物中に含まれる
金属原子量に対して、化学量論量の0.01倍以上10
00倍以下であることを特徴とする請求項1〜4のいず
れかに記載の炭酸エステルの製造方法。
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