JP2003192428A - アルミナ−クロム質れんが - Google Patents
アルミナ−クロム質れんがInfo
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- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
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Abstract
を向上させることができ、特に都市塵および産業廃棄物
の溶融炉に適した内張りれんがを提供することにある。 【解決手段】 アルミナ−クロム質れんがにおいて、
粒径が0.3mm以上のアルミナジルコニア、ジルコニ
アムライト、ムライトのうち1種または2種以上を3〜
30重量%を配合するもので、特に粒径を0.3〜3.
0mmの範囲とするのが好ましい。
Description
る耐熱スポール性、耐食性に優れ、都市塵、建築廃材、
産業廃棄物および焼却灰等の溶融処理炉の内張用アルミ
ナ−クロム質れんがに関するものである。
物等の埋め立て処理が埋め立て地の不足から困難とな
り、また焼却処理された後の焼却灰の減量化も求められ
ている。さらに、焼却処理時のダイオキシンの発生を抑
えるとともに焼却灰の発生を抑制するために、塵および
廃材を直接に溶融処理する動きが高まっている。
性を目的に高アルミナ質れんがあるいは高耐食性、難付
看性を目指し、炭化珪素質れんがが使用されてきた。
べて処理温度が高いために処理条件が過酷化し、上記の
従来材質、すなわちアルミナ成分が90重量%以上の高
アルミナ質れんがや炭化珪素質れんがでは十分な耐食性
を得ることができず、さらに処理温度の上昇に伴う耐熱
スポール性の不足も顕在化している。
して高アルミナ質れんがの耐食性を強化するために、高
融点を持つクロム成分を添加したアルミナ−クロム質れ
んがが開発された。しかし、耐食性が強化された半面、
耐熱スポール性については、未だ間題がある。そこで、
アルミナ−クロム質れんがの耐熱スポール性向上を目指
した材質改良が検討されている。
開示されたアルミナ−クロム−ジルコン質れんがについ
て、耐熱スポール性を付与するためにクロム粗角を使用
している。これにより目的とする耐熱スポール性は上が
るが、クロムの均一分散の面で不十分となり、その結
果、材質自体が持つ本来の優れた耐食性が十分に発揮さ
れにくい間題がある。
ミナ−クロム系耐火物において前もってクロム、チタニ
ア、シリカ成分をそれぞれ含有する焼結クロム粒を用意
し、酸化クロムと共に添加することが特徴として挙げら
れる。しかしながら、焼結クロム粒は、焼結過程を経る
ために原料粒子に比べて多孔質化するために耐熱スポー
ル性は向上するが、耐食性が低下し、さらに焼結クロム
粒を前もって作製する工程が入るために経済性の面で不
利となる。
ム質れんがにおいて、主な具備条件として耐食性と耐熱
スポール性の両方を同時に満足する必要がある。耐食性
を上げる手段としてアルミナ−クロム質れんが中のクロ
ム成分を増量することがより効果的であるが、クロム成
分は主に酸化クロムに求める場合が一般的である。この
場合、酸化クロムは、微粉末であるためにれんがの耐食
性の向上を求めた場合、酸化クロムが増えるために逆に
耐熱スポール性が損なわれてしまい、結果的に十分な耐
用性を発揮することができない。
する課題は、耐食性に優れたアルミナ−クロム質れんが
においてその耐食性を損なうことなく、耐熱スポール性
を向上させることにあって、特に都市塵、建築廃材およ
び産業廃棄物の溶融処理炉に適した内張りれんがを得る
ことにある。
に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、アルミ
ナ−クロム質れんがにおいて、アルミナ系原料にクロム
成分として酸化クロム微粉末を粗角化、造粒化すること
なく、従来と同様にそのまま添加することによって耐食
性を碓保し、同時に耐熱スポール性を向上させる手段を
提供することにあり、粒径が0.3mm以上のアルミナ
ジルコニア、ジルコニアムライト、ムライトのうち1種
または2種以上を3〜30重量%を配合することを特徴
とするアルミナ−クロム質れんがを提供するものであ
る。
において、その耐食性を向上させるには酸化クロムの添
加が必要であり、この酸化クロムは微粉末であるために
酸化クロムを増量していくと、必然的にれんが中の粒度
構成が微細化するためにれんが組織が級密化し、れんが
自体の耐熱スポールが低下する。したがって、酸化クロ
ムの増量に対して耐熱スポール性の低下を回避する手
段、すなわち緻密化を抑制する手段が必要である。
径が0.3mm以上のアルミナジルコニア、ジルコニア
ムライト、ムライトを添加することによって、耐熱スポ
ール性を付与することであり、その考え方としてこれら
の材料の熱膨張率が特にアルミナ−クロムれんがの骨材
を構成するアルミナの熱膨張率に比べて小さいことを見
い出して行われたものである。
およびムライトは、いずれもアルミナに対して熱膨張が
異なり、しかも熱膨張率が小さいためにれんが使用時の
加熱によりこれらの材料の周囲には微細な空隙が生じ、
仮に熱スポーリングにより亀裂が発生しても空隙の存在
により亀裂の伸長が抑制され、割れもしくはれんが組織
の剥離につながることが抑制される。
アムライトおよびムライトの熱膨張係数は、それぞれ6
〜9×10-6/℃、4〜5×10-6/℃、3〜4×10
-6/℃、4〜5×l0-6/℃であり、アルミナジルコニ
ア、ジルコニアムラィトおよびムライトはアルミナより
小さいことは明らかである。
コニアムライトおよびムライトの粒径を0.3mm以上
とした理由は、先に述べたように加熱時に生じる空隙を
利用するため、当該材料の粒径が比較的大きいことが必
要である。
発生亀裂を抑制するのに十分な空隙を碓保できないばか
りか、かえって焼結を促進することから耐熱スポール性
の向上が見込めないか、むしろ低下させることが考えら
れる。
程度が好ましく、これより大きくなると空隙が大きくな
り、亀裂抑制効果は失われず、目的とする耐熱スポール
性向上に問題はないが、その一方で耐食性、機械的強度
が低下する傾向にあり、好ましくない。
ライトおよびムライトの添加量を3〜30重量%に限定
したのは、3重量%未満の場合空隙の絶対量が少なく、
添加効果が十分に表れず、逆に30重量%を越えるとれ
んが中の空隙が過多となるため耐食性、機械的強度低下
が避けられず、好ましくない。また、ジルコニアムライ
トおよびムライトの場合、シリカ量の増大にもつなが
り、耐食性を低下させる可能性があり、好ましくない。
混合物についての成形は、金型、CIP、鋳込み等のい
ずれの選択もでき、成形数量、形状等においてもっとも
有利な方法を採用すれぱよい。さらに、本発明のれんが
の焼成温度は1350〜1750℃が好ましく、焼成温
度が135℃より低いと焼結性が不足し、耐食性が低下
する。一方、焼成温度が1750℃より高いと焼結性過
剰となり、さらに骨材を構成するアルミナが粒成長する
ため耐熱スポール性が低下する。
て、本発明の具体的な実施状況を説明する。表1に示す
ように本実施例のものをアルミナ−クロム質材に対して
粒径が0.3〜3.0mmのムライト等を3〜30重量
%の範囲で配合してそれぞれ混練し、油圧プレスによっ
て成形圧1.0t/cm2 で230×ll4×65mm
の並型形状に成形し、乾燥後に1650℃で5時間焼成
した。
酸素によるバーナー加熱による回転侵食試験により侵食
量の多少で評価した。なお、侵食剤として塵焼却灰にア
ルカリと酸化鉄を添加したものを用い、加熱温度は15
00℃×4hの条件で、lh毎に侵食剤を入れ換えて実
施した。
30×150mmの試片を切り出し、これを1500℃
に設定した電気炉に入れ、30分間保持した後に電気炉
から取り出し、大気中にて放冷した。評価は、加熱前後
のヤング率をそれぞれ測定し、急熱急冷によるヤング率
の低下率(加熱前のヤング率一加熱後のヤング率/加熱
前のヤング率×100)の大小で行った。ヤング率低下
率が小さい程、耐熱スポール性に優れる。
発明による実施例のものは、同時に製造した比較例のも
のに比べて耐食性はほぼ同程度であるが、耐熱スポール
性は優れることが判る。特に、ムライト等を3〜10重
量%の範囲が耐久性が高くて好ましい。
が、不定形耐火物の流し込み材についても転用すること
ができ、所要の溶融処理炉を流し込み成形したり、損傷
部を補修するものにも適用できる。
ム質れんがにおいて、粒径が0.3mm以上のアルミナ
ジルコニア、ジルコニアムライト、ムライトのうち1種
または2種以上を3〜30重量%を配合することによっ
て、耐食性に優れたアルミナ−クロム質れんがの耐食性
を損なうことなく、耐熱スポール性を向上させることが
でき、特に都市塵および産業廃棄物の溶融炉に適した内
張りれんがを得ることができる。
することによって、発生亀裂を抑制するのに十分な空隙
を碓保できて、耐熱スポール性の向上が見込め、耐食
性、機械的強度を低下しなく強度を保持するようにでき
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 アルミナ−クロム質れんがにおいて、粒
径が0.3mm以上のアルミナジルコニア、ジルコニア
ムライト、ムライトのうち1種または2種以上を3〜3
0重量%を配合することを特徴とするアルミナ─クロム
質れんが。 - 【請求項2】 粒径が0.3〜3.0mmの範囲である
請求項1に記載のアルミナ−クロム質れんが。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001388673A JP2003192428A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | アルミナ−クロム質れんが |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001388673A JP2003192428A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | アルミナ−クロム質れんが |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003192428A true JP2003192428A (ja) | 2003-07-09 |
Family
ID=27597105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001388673A Pending JP2003192428A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | アルミナ−クロム質れんが |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003192428A (ja) |
-
2001
- 2001-12-21 JP JP2001388673A patent/JP2003192428A/ja active Pending
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