JP2003192351A - 酸化鉄粒子 - Google Patents
酸化鉄粒子Info
- Publication number
- JP2003192351A JP2003192351A JP2001395514A JP2001395514A JP2003192351A JP 2003192351 A JP2003192351 A JP 2003192351A JP 2001395514 A JP2001395514 A JP 2001395514A JP 2001395514 A JP2001395514 A JP 2001395514A JP 2003192351 A JP2003192351 A JP 2003192351A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silicon
- particles
- iron oxide
- zinc
- iron
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compounds Of Iron (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
かつ磁性トナー製造時、帯電性のバランス及び樹脂との
相溶性をも調整し得る酸化鉄粒子を提供する。 【解決手段】 粒子内部にケイ素を含有し、かつ粒子表
面がケイ素及び亜鉛を含有する複合酸化鉄にて被覆され
ており、粒子表面から鉄元素溶解率5質量%中に含まれ
る亜鉛:ケイ素の質量比が1:2〜5であり、SEM観
察による個数平均粒子径が0.1〜0.3μm、レーザ
回折散乱式粒度分布測定による個数平均粒子径D50が2
00〜1000nm、かつ形状が八面体であることを特
徴とする酸化鉄粒子。
Description
ー用材料粉、特にポリエステル系樹脂等により構成され
る正帯電性磁性トナー用材料粉として好適な酸化鉄粒子
に関する。
粒子は、乾式電子複写機、プリンタ等の磁性トナー用材
料粉とし広く利用されており、マグネタイト(Fe3 O
4 )粒子等がその代表的なものである。
る要求特性はより高度なものになってきており、従来の
文字以外にもグラフィックや写真等の出力も要求されて
おり、複写機、プリンターの中には1インチ当たり12
00ドット以上の能力のものも現れ、感光体上の潜像は
より緻密になってきている。
性トナー中に含まれている酸化鉄粒子の凝集が少ない方
が好ましい。
に、酸化鉄粒子中や表面上に各種成分を含有させる技術
が活用されており、このような各種成分の内、代表的な
無機成分としては、ケイ素、アルミニウム、亜鉛、マン
ガ、銅等が挙げられる。その添加目的は多岐に亘り、例
えば、酸化鉄粒子の流動性、耐熱性、耐環境性、磁気特
性、黒色度等の向上等、その目的に応じて添加成分は、
適宜選択される。
ポリアミド等各種結着樹脂が用いられているが、昨今、
ポリエステル樹脂を主成分とするトナーが、現像時の低
温定着性に有利であることから、広く利用されている。
このポリエステル樹脂は、負帯電性が強いため、主に負
帯電性トナー用に用いられることが多く、正帯電性トナ
ー用途には不向きとされてきた。
リエステル系正帯電性トナーの開発が取り進められつつ
ある。その一例として、特開平9−138524号公報
には、ニトリル基等の正荷電性の極性基を有するポリエ
ステル系樹脂を配合したトナーが開示されている。ニト
リル基のような極性基は、多くは塩基性であるため、こ
のような極性基を含む樹脂に対しては、用いられる酸化
鉄粒子の粒子表面は酸性である方が相溶性の点で好まし
い。しかし、粒子表面が極端に酸性側に振れた酸化鉄粒
子は負帯電性が強く、正帯電性トナーの製造上、問題が
ある。
れ複合酸化鉄として、酸化鉄粒子中や表面上に含有させ
ることにより、上記要求課題としての酸化鉄粒子の低凝
集化、磁気特性のバランス向上等を実現することができ
る。
ないしは付着成分に、ケイ素成分を単独の化合物ないし
は鉄との複合酸化物として用いた場合には、粒子表面が
酸性側に振れ、負帯電性が強くなってしまう。また、亜
鉛成分を単独の化合物ないしは鉄との複合酸化物として
用いた場合には、粒子表面が塩基性側に振れ、樹脂との
相溶性が不具合となる。
ス向上等は、上記各成分による被覆に応じて実現できる
ものもあるが、加えて磁性トナー製造の際の帯電性のバ
ランス及び樹脂との相溶性をも調整し得る酸化鉄粒子と
は言い難かった。
性のバランスが取れており、かつ磁性トナー製造時、帯
電性のバランス及び樹脂との相溶性をも調整し得る酸化
鉄粒子を提供することにある。
うな従来技術が抱える課題を解決するためには、酸化鉄
粒子中の添加成分、特に粒子表面の構成成分に着目し、
特定の条件を満たす酸化鉄粒子が好ましいことを知見し
た。
ので、粒子内部にケイ素を含有し、かつ粒子表面がケイ
素及び亜鉛を含有する複合酸化鉄にて被覆されており、
粒子表面から鉄元素溶解率5質量%中に含まれる亜鉛:
ケイ素の質量比が1:2〜5であり、SEM観察による
個数平均粒子径が0.1〜0.3μm、レーザ回折散乱
式粒度分布測定による個数平均粒子径D50が200〜1
000nm、かつ形状が八面体であることを特徴とする
酸化鉄粒子を提供するものである。
する。本発明でいう酸化鉄粒子は、好ましくはマグネタ
イト粒子、もしくはマグネタイト(Fe3 O4 )が主成
分であれば、マグヘマイト(γ−Fe2 O3 )やその中
間組成のベルトライド化合物(FeOx・Fe2 O3 、
0<x<1)、及びこれらの単独又は複合化合物に、F
e以外のAl、Mn、Ni、Cu、Mg、Ti、Co、
Zr、W、Mo、P等を1種以上含むスピネルフェライ
ト粒子等を必要な特性に応じて含有しているものも包含
される。以下の説明では、酸化鉄粒子としてその代表的
なものであるマグネタイト粒子について説明する。ま
た、酸化鉄粒子又はマグネタイト粒子という時には、そ
の内容によって個々の粒子又はその集合のいずれも意味
する。
ケイ素を含有し、かつ粒子表面がケイ素及び亜鉛を含有
する複合酸化鉄にて被覆されており、粒子表面から鉄元
素溶解率5質量%中に含まれる亜鉛:ケイ素の質量比が
1:2〜5であり、SEM観察による個数平均粒子径が
0.1〜0.3μm、レーザ回折散乱式粒度分布測定に
よる個数平均粒子径D50が200〜1000nmである
ことを特徴とする。
は、流動性に優れており、粒子同士の凝集を抑制するこ
とができ、この効果は、粒子表面上に被覆ないしは付着
していれば、その効果を発現するが、粒子内部にケイ素
を含有していると、残留磁化の低下もあいまって、更に
効果は向上する。この含有ケイ素成分は、単独の化合物
で粒子中に含有されていても良いが、酸化物として、特
に鉄との複合酸化物の状態で含有されていると、磁気特
性のバランスを損なうことがないので好ましい。その含
有量は、マグネタイト粒子全体に対し、ケイ素に換算し
て0.5〜3質量%であることが好ましい。その含有量
が0.5質量%未満では、上記凝集抑制効果が少なく、
3質量%を超える場合は、飽和磁化が低下する等、磁気
特性のバランスが悪くなるおそれがある。
表面が、ケイ素及び亜鉛を含有する複合酸化鉄にて被覆
されていることが重要である。
表面が、鉄成分を含まないケイ素化合物単独、鉄成分を
含まない亜鉛化合物単独、ケイ素及び鉄の複合化合物、
亜鉛及び鉄の複合化合物のいずれかで構成されていた。
物単独、ないしは鉄成分を含まない亜鉛化合物単独で構
成されている場合には、このような単独化合物自体が非
磁性なので、磁気特性のバランスを損ない、鉄成分を含
まない故に黒色度が損なわれてしまうのみならず、磁性
トナー製造の際の帯電性のバランス及び樹脂との相溶性
調整も困難である。また、粒子表面が、ケイ素及び鉄の
複合酸化物で構成されている場合には、マグネタイト粒
子表面は酸性度が高いため、負帯電性が強く、正帯電性
トナー製造上不具合である。また、粒子表面が、亜鉛及
び鉄の複合酸化物で構成されている場合には、マグネタ
イト粒子表面の塩基性度が高く、樹脂との相溶性の点で
好ましくない。
タイト粒子表面が、ケイ素及び亜鉛を含有する複合酸化
鉄にて被覆されていれば良く、複合酸化鉄中に、ケイ素
及び亜鉛が共存することで、低凝集と磁気特性のバラン
ス等の改善もさることながら、粒子表面のケイ素成分が
樹脂中の塩基性極性基との相溶性を向上させ、かつ粒子
表面の亜鉛成分が粒子を正帯電性側に調整するので、両
特性をバランス良く制御することができる。
おいては、粒子表面から鉄元素溶解率5質量%中に含ま
れる亜鉛:ケイ素の質量比が1:2〜5であることが重
要である。この質量比において、ケイ素の質量比が2未
満の場合には、粒子表面近傍のケイ素が少ないため、マ
グネタイト粒子表面が塩基性側にシフトし、樹脂との相
溶性上、不具合である。また、ケイ素の比が5を超える
場合には、粒子表面近傍のケイ素が多いため、マグネタ
イト粒子表面の酸性度がより高くなるので、負帯電性が
強くなり、正帯電性トナー製造上、不具合である。
解率5質量%中に含まれるFeが占める割合が70〜9
0質量%であると、磁性体としての特徴を損なうことな
く、被覆中のケイ素及び亜鉛成分含有による効果を発揮
でき好ましい。また、マグネタイト粒子表面から鉄元素
溶解率5質量%中に含まれるケイ素量と5質量%を超え
る粒子内部のケイ素量の比は0.1〜1程度が低凝集と
磁気特性のバランス等の改善上からは好ましい。
による個数平均粒子径が0.1〜0.3μm、かつレー
ザ回折散乱式粒度分布測定による個数平均粒子径D50が
200〜1000nmであることが重要である。SEM
観察による個数平均粒子径については、上記特定範囲内
であれば、従来の技術に述べた如き、緻密な潜像形成が
可能な磁性トナー用材料粉に好適である。また、D50値
は、凝集粒子の大きさを捉えており、数値が大きいほど
凝集が大きく、粒子の凝集性等に影響を与えるものであ
る。この数値が200nm未満の粒子については、マグ
ネタイトのような磁気凝集が大きい粒子においては、製
造困難であり、1000nmを超える場合には、粒子の
凝集が強すぎて、静電複写磁性トナー用材料等の用途に
不適である。
度が高く、複合酸化鉄被覆中のケイ素及び亜鉛成分によ
る色相の劣化をできるだけ抑制するために、形状が八面
体であることが重要である。
〜6.5であることが好ましい。この等電点は、マグネ
タイト粒子表面の酸塩基度を示しており、等電点が5未
満の場合には、酸塩基度上は問題が少ないものの、粒子
の負帯電性が強すぎ正帯電性トナー製造上不向きであ
り、6.5を超える場合には、塩基性極性基を有すポリ
エステル樹脂との相溶性に問題がある。
T法による比表面積が8〜15m2/gであることが好
ましい。この範囲の比表面積を有するマグネタイト粒子
は、静電複写磁性トナー用材料粉、塗料用黒色顔料粉等
の用途に好適である。本来、粒径の小さなマグネタイト
粒子は凝集性や磁気特性のバランスの点で劣るが、本発
明をもってすれば、そのようなマグネタイト粒子でも改
善が可能なので、昨今の磁性トナーや塗料の微粒化を鑑
みれば、8〜15m2 /gが好ましい。
法について述べる。本発明のマグネタイト粒子は、水溶
性ケイ酸塩を含む第一鉄塩水溶液とアルカリ水溶液とを
混合して得られたスラリーのpHを7以上に維持しなが
ら酸素含有ガスを通気して第1段の酸化反応を行い、酸
化反応終了後、得られたマグネタイト粒子を含むスラリ
ーに、水溶性ケイ酸塩と水溶性亜鉛塩を含む第一鉄塩水
溶液を添加し、pH6〜9に調整して第2段の酸化反応
を行うことにより製造することができる。
による磁気凝集抑制のために、粒子内部にケイ素成分を
含んでいる必要がある。ここで重要なのは、第1段反応
のpHを7以上に維持しながら酸素含有ガスを通気して
第1段の酸化反応を行うことである。この第1段反応の
pHが7未満の場合には、反応時の第一鉄塩中のケイ素
成分は、粒子内部に取り込まれず、粒子表面近傍ないし
は粒子表面に偏析することとなり好ましくない。
有させた後に、一旦反応を停止させ、得られたマグネタ
イト粒子を含むスラリーに水溶性ケイ酸塩と水溶性亜鉛
塩を含む第一鉄塩水溶液を添加し、pH6〜9に調整し
て第2段の酸化反応を行うことが必要である。ここで重
要なのは、第2段反応の際に、マグネタイト粒子を含む
スラリーに、水溶性ケイ酸塩と水溶性亜鉛塩を含む第一
鉄塩水溶液を添加することである。水溶性ケイ酸塩と水
溶性亜鉛塩のいずれか、もしくは双方とも添加しない場
合には、粒子表面にケイ素及び亜鉛を含有する複合酸化
鉄で被覆することができず、本発明のマグネタイト粒子
を生成させることができない。
ることも重要である。このpHが6未満の場合には、ケ
イ素成分が粒子表面に露出して被覆外側の亜鉛成分が低
下してしまうのみならず、粒子表面上からケイ素成分が
遊離してしまうおそれがあり、pHが9を超える場合に
は、粒子表面の被覆外側のケイ素成分が低下してしま
う。
リーを常法の濾過、洗浄後、乾燥を行い、マグネタイト
粒子を得る。かかる製造方法で得られた本発明のマグネ
タイト粒子は、粒子内部にケイ素を含有し、かつ粒子表
面がケイ素及び亜鉛を含有する複合酸化鉄にて被覆され
ているので、低凝集と磁気特性のバランスがとれてお
り、かつ磁性トナー製造時、帯電性のバランス及び樹脂
との相溶性の調整が容易である。
する。
有する水溶液50リットルに水溶性ケイ酸塩としてSi
4+を0.192mol/l含有する水溶液を20リット
ル添加し、NaOHを5.0mol/l含有する水溶液
42リットルと撹拌混合した。得られたスラリー中の残
留NaOHは2.5g/lであった。このスラリーの温
度を85℃に維持しながら空気を65リットル/min
通気することで酸化を行い、マグネタイトコア粒子を含
むスラリーを得た。
ol/l、Zn2+を0.05mol/l、かつSi4+を
0.26mol/l含有する硫酸第一鉄水溶液、硫酸亜
鉛水溶液、及びケイ酸ナトリウム水溶液の混合水溶液
4.50リットルを添加し、混合スラリーのpHを8.
5、温度85℃に維持しながら再び空気を通気して酸化
を行い、表面を亜鉛及びケイ素を含む複合酸化鉄にて被
覆した。得られたマグネタイト粒子を含むスラリーを常
法の濾過、乾燥、粉砕を行い、マグネタイト粒子を得
た。
る複合酸化鉄の被覆層を有するマグネタイト粒子につい
て、下記に示す方法で各種性状及び特性の評価をそれぞ
れ行った。その結果を表2に示す。
粒子径D50 試料5gを純水100mlに入れ、ペイントシェーカー
にて5分間混合して水分散スラリーを作成し、レーザー
回折/散乱式粒度分布測定装置LA−920(HORI
BA社製)にてD50を測定した。 (2)比表面積(m2 /g) 島津−マイクロメリティックス社製2200型BET計
にて測定した。 (3)SEM観察による個数平均粒子径 走査型電子顕微鏡(倍率:30000倍)で観察し、1
00個の粒子のフェレ径を測定して求めた。 (4)総ケイ素含有量 試料を塩酸−フッ酸混合液に溶解し、ICPにて測定し
た。 (5)鉄元素溶解率5質量%中に含まれる鉄、ケイ素及
び亜鉛の総量に対する各成分が占める割合、亜鉛:ケイ
素の質量比、及び鉄元素溶解率5質量%中に含まれるケ
イ素量と鉄元素溶解率が5質量%を超える粒子内部に含
まれるケイ素量の比 3.8リットルの脱イオン水に試料25gを加え、50
℃に保ちながら、撹拌速度200rpmで撹拌する。こ
のスラリー中に特級塩酸試薬424mlを溶解した塩酸
水溶液1250mlを加え、溶解を開始する。溶解開始
からすべて溶解して透明になるまで、10分毎に20m
lサンプリングし、0.1μmメンブランフィルターで
濾過し、濾液を採取する。採取した濾液をICPによっ
て鉄、ケイ素、亜鉛の各元素の定量を行う。 鉄元素溶解率(質量%)=〔採取サンプル中の鉄濃度
(mg/l)/完全に溶解した時の鉄濃度(mg/
l)〕×100 鉄元素溶解率5質量%中に含まれる鉄、ケイ素及び亜
鉛の総量に対する鉄が占める割合(質量%)=〔採取サ
ンプル中の鉄濃度(mg/l)/採取サンプル中の鉄、
ケイ素及び亜鉛の総濃度(mg/l)〕×100 鉄元素溶解率5質量%中に含まれる鉄、ケイ素及び亜
鉛の総量に対するケイ素が占める割合(質量%)=〔採
取サンプル中のケイ素濃度(mg/l)/採取サンプル
中の鉄、ケイ素及び亜鉛の総濃度(mg/l)〕×10
0 鉄元素溶解率5質量%中に含まれる鉄、ケイ素及び亜
鉛の総量に対する亜鉛が占める割合(質量%)=〔採取
サンプル中の亜鉛濃度(mg/l)/採取サンプル中の
鉄、ケイ素及び亜鉛の総濃度(mg/l)〕×100 鉄元素溶解率5質量%中に含まれる亜鉛:ケイ素の質
量比=採取サンプル中の亜鉛濃度(mg/l)/採取サ
ンプル中のケイ素濃度(mg/l) 鉄元素溶解率5質量%中に含まれるケイ素量と5%を
超える粒子内部のケイ素量の比=鉄元素溶解率5質量%
時点のケイ素濃度(mg/l)/〔完全に溶解した時の
ケイ素濃度(mg/l)−鉄元素溶解率5質量%時点の
ケイ素濃度(mg/l)〕 (6)等電点 試料を0.01N−KNO3 水溶液へ入れて試料濃度が
5質量%になるように調整した。超音波方式ゼータ電位
測定装置DT−1200(Dispersion Te
chnology社製)を使用して、1N−HNO3 又
は1N−KOHで滴定し、ゼータ電位を測定した。ゼー
タ電位が0mVのpHを等電点とした。 (7)磁気特性 東英工業社製振動試料型磁力計VSM−P7を使用し、
外部磁場796kA/mにて測定した。 (8)帯電量 試料を鉄粉キャリア(パウダーテック(株)製、TEF
V 200/300)を用いて、ブローオフ型帯電量測
定装置(東芝ケミカル(株)製、TB−200型)にて
測定した。
示されるように、各種製造条件を変更した以外は、実施
例1と同様にマグネタイト粒子を製造した。また、実施
例1と同様に各種性状及び特性を評価した。その結果を
表2に示す。
グネタイト粒子は、残留磁化が低く、凝集粒子径が小さ
く、その他磁気特性のバランスもとれている。また、帯
電量が極端な負帯電を示すことなく、かつ等電点も弱酸
性側にあり、樹脂との相溶性に優れた正帯電磁性トナー
製造に好適な磁性粉であることが判る。
は、粒子表面の亜鉛のみを含む複合酸化鉄被覆の上に、
さらにケイ素のみを含む複合酸化鉄を被覆したものであ
り、また、比較例2のマグネタイト粒子は、粒子表面の
複合酸化鉄被覆中にケイ素のみ含まれている。このこと
により、比較例1及び2のマグネタイト粒子は、等電点
が5未満と粒子表面の酸性度が高く、負帯電量は高め
で、正帯電磁性トナー用途に不向きであった。
の複合酸化鉄被覆中にケイ素が含まれず、亜鉛のみ含ま
れていることにより、凝集粒子径が著しく大きい上、粒
子表面の塩基性度が高く、樹脂との相溶性の点で問題が
あるものだった。
にケイ素が含まれていないことにより、凝集粒子径が大
きいものであった。
に複合酸化鉄被覆がないことにより、ケイ素や亜鉛によ
る効果が希薄となり、凝集粒子径が大きい上、等電点も
中性近傍となり、樹脂との相溶性の点で問題があるもの
だった。
の複合酸化鉄被覆中のケイ素比率が低いことにより、凝
集粒子径が大きいものであった。
の複合酸化鉄被覆中の亜鉛比率が低いことにより、等電
点が5未満と粒子表面の酸性度が高く、負帯電量は高め
で、正帯電磁性トナー用途には不向きだった。
子は、低凝集と磁気特性のバランスがとれており、かつ
磁性トナー製造時、帯電性のバランス及び樹脂との相溶
性をも調整し得ることから、静電複写磁性トナー用材料
粉、特にポリエステル系樹脂等により構成される正帯電
性磁性トナー用材料粉として好適である。
Claims (3)
- 【請求項1】 粒子内部にケイ素を含有し、かつ粒子表
面がケイ素及び亜鉛を含有する複合酸化鉄にて被覆され
ており、粒子表面から鉄元素溶解率5質量%中に含まれ
る亜鉛:ケイ素の質量比が1:2〜5であり、SEM観
察による個数平均粒子径が0.1〜0.3μm、レーザ
回折散乱式粒度分布測定による個数平均粒子径D50が2
00〜1000nm、かつ形状が八面体であることを特
徴とする酸化鉄粒子。 - 【請求項2】 等電点が5〜6.5である請求項1に記
載の酸化鉄粒子。 - 【請求項3】 BET法による比表面積が8〜15m2
/gである請求項1又は2に記載の酸化鉄粒子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001395514A JP4121273B2 (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | 酸化鉄粒子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001395514A JP4121273B2 (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | 酸化鉄粒子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003192351A true JP2003192351A (ja) | 2003-07-09 |
JP4121273B2 JP4121273B2 (ja) | 2008-07-23 |
Family
ID=27601867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001395514A Expired - Fee Related JP4121273B2 (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | 酸化鉄粒子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4121273B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006133735A (ja) * | 2004-10-08 | 2006-05-25 | Canon Inc | 磁性トナー |
JP2006350309A (ja) * | 2005-05-19 | 2006-12-28 | Canon Inc | 磁性トナー |
JP2007017838A (ja) * | 2005-07-11 | 2007-01-25 | Canon Inc | 磁性キャリア及び二成分系現像剤 |
CN100458576C (zh) * | 2004-11-30 | 2009-02-04 | 京瓷美达株式会社 | 磁性调色剂及使用该磁性调色剂的图像形成方法 |
WO2012133645A1 (ja) | 2011-03-31 | 2012-10-04 | 戸田工業株式会社 | 磁性酸化鉄粒子粉末、電子写真現像剤用磁性キャリア、及び二成分系現像剤 |
-
2001
- 2001-12-27 JP JP2001395514A patent/JP4121273B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006133735A (ja) * | 2004-10-08 | 2006-05-25 | Canon Inc | 磁性トナー |
JP4603943B2 (ja) * | 2004-10-08 | 2010-12-22 | キヤノン株式会社 | 磁性トナー |
CN100458576C (zh) * | 2004-11-30 | 2009-02-04 | 京瓷美达株式会社 | 磁性调色剂及使用该磁性调色剂的图像形成方法 |
JP2006350309A (ja) * | 2005-05-19 | 2006-12-28 | Canon Inc | 磁性トナー |
JP4630843B2 (ja) * | 2005-05-19 | 2011-02-09 | キヤノン株式会社 | 磁性トナー |
JP2007017838A (ja) * | 2005-07-11 | 2007-01-25 | Canon Inc | 磁性キャリア及び二成分系現像剤 |
JP4590319B2 (ja) * | 2005-07-11 | 2010-12-01 | キヤノン株式会社 | 二成分系現像剤 |
WO2012133645A1 (ja) | 2011-03-31 | 2012-10-04 | 戸田工業株式会社 | 磁性酸化鉄粒子粉末、電子写真現像剤用磁性キャリア、及び二成分系現像剤 |
JP2012211054A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Toda Kogyo Corp | 磁性酸化鉄粒子粉末 |
CN103459320A (zh) * | 2011-03-31 | 2013-12-18 | 户田工业株式会社 | 磁性氧化铁颗粒粉末、电子照相显影剂用磁性载体和双组分类显影剂 |
US9448500B2 (en) | 2011-03-31 | 2016-09-20 | Toda Kogyo Corporation | Magnetic iron oxide particles, magnetic carrier for electrophotographic developers and process for producing the same, and two-component system developer |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4121273B2 (ja) | 2008-07-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100407243B1 (ko) | 자성토너용 자성입자 및 이들의 제조방법 | |
KR100407242B1 (ko) | 자성토너용 구형 자성입자 및 이들의 제조방법 | |
JP5037982B2 (ja) | 電子写真現像剤用キャリア芯材およびその製造方法、電子写真現像剤用キャリア、並びに電子写真現像剤 | |
JP2008241742A5 (ja) | ||
JP4026982B2 (ja) | マグネタイト粒子及びその製造方法 | |
KR20010020749A (ko) | 자성 토너용 흑색 산화철 자성 입자 및 그의 제조방법 | |
JPH05213620A (ja) | マグネタイト粒子およびその製造方法 | |
JP3551204B2 (ja) | 黒色磁性酸化鉄粒子粉末 | |
JP4121273B2 (ja) | 酸化鉄粒子 | |
JP3857040B2 (ja) | 酸化鉄粒子及びその製造方法 | |
EP4130884A1 (en) | Ferrite particles, electrophotographic developer carrier core material, electrophotographic developer carrier, and electrophotographic developer | |
JP4259830B2 (ja) | マグネタイト粒子 | |
JP3440586B2 (ja) | 粒状マグネタイト粒子粉末及びその製造法 | |
JPH10171157A (ja) | 磁性トナー用磁性酸化鉄粒子粉末及び該磁性酸化鉄粒子粉末を用いた磁性トナー | |
JP2756845B2 (ja) | 六面体を呈したマグネタイト粒子粉末及びその製造法 | |
EP2891925B1 (en) | Carrier core material for electrophotographic developer, carrier for electrophotographic developer, and electrophotographic developer | |
JP2001106529A (ja) | 酸化鉄粒子及びその製造方法 | |
JP2001312095A (ja) | 磁性トナー用磁性粒子粉末 | |
JP4183497B2 (ja) | 黒色複合酸化物粒子及びその製造方法 | |
JP2001002426A (ja) | 磁性トナー用黒色磁性酸化鉄粒子粉末及びその製造法 | |
JP2004161551A (ja) | 酸化鉄粒子及びその製造方法 | |
JP3958901B2 (ja) | 酸化鉄粒子の製造方法 | |
JP3648126B2 (ja) | 酸化鉄粒子 | |
JP2005015337A (ja) | 酸化鉄粒子及びその製造方法 | |
EP4130885A1 (en) | Ferrite particles, electrophotographic developer carrier core material, electrophotographic developer carrier, and electrophotographic developer |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041206 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070807 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080422 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080428 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4121273 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140509 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |