JP2003192269A - 吊下搬送設備とその学習装置 - Google Patents

吊下搬送設備とその学習装置

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JP2003192269A JP2002260027A JP2002260027A JP2003192269A JP 2003192269 A JP2003192269 A JP 2003192269A JP 2002260027 A JP2002260027 A JP 2002260027A JP 2002260027 A JP2002260027 A JP 2002260027A JP 2003192269 A JP2003192269 A JP 2003192269A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吊下搬送設備と、この吊下搬送設備の稼働条
件を予め学習させるときに活用できる学習装置とを提供
する。 【解決手段】 把持したワークWを吊下状態で昇降させ
る昇降自在なワークハンド8が搬送用走行体5に対し水
平二次元方向に位置調整自在に設けられ、この搬送用走
行体5の走行経路下に配設された複数のワーク移載用支
持台3との間で前記ワークハンド8によりワークWを積
み下ろし可能にした吊下搬送設備に於いて、各ワーク移
載用支持台3ごとに、ワーク吊り上げ用位置調整量とワ
ーク下ろし用位置調整量とが設定され、ワーク移載用支
持台3に対する定停止位置SP1……に停止した搬送用
走行体5からワークハンド8を降下させるとき、ワーク
吊り上げ作業かワーク下ろし作業かに応じて当該ワーク
移載用支持台3に対して設定されている位置調整量だけ
ワークハンド8の水平二次元方向の位置調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吊下搬送設備と、
この吊下搬送設備の稼働条件を予め学習させるときに活
用できる学習装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の吊下搬送設備として、特許文献1
に記載のように、把持したワークを吊下状態で昇降させ
る昇降自在なワークハンドが搬送用走行体に対し水平二
次元方向に位置調整自在に設けられ、この搬送用走行体
の走行経路下に配設された複数のワーク移載用支持台と
の間で前記ワークハンドによりワークを積み下ろし可能
にした吊下搬送設備が知られている。而して、この種の
吊下搬送設備に於いては、各ワーク移載用支持台の据え
付け位置精度のばらつきにより、各ワーク移載用支持台
に関する定停止位置に精度良く搬送用走行体を停止させ
ることが出来ても、各ワーク移載用支持台に対するワー
クハンドの左右横方向の位置ずれや垂直軸心周りでの回
転方向の位置ずれが生じることは避けられない。従っ
て、各ワーク移載用支持台に対するワーク下ろし作業や
各ワーク移載用支持台上のワークを吊り上げるワーク吊
り上げ作業時のワークハンド位置に高度の精度が要求さ
れる場合、特許文献1に記載されてように、各ワーク移
載用支持台ごとにワークハンドの水平二次元方向に位置
調整量を予め設定しておき、ワーク移載用支持台に対す
る定停止位置に停止した搬送用走行体からワークハンド
を降下させるとき、当該ワーク移載用支持台に設定され
ている位置調整量だけワークハンドの水平二次元方向の
位置調整を行えば良いことになる。
【0003】
【特許文献1】特開平11−349280号公報
【0004】具体的に説明すると、特許文献1に記載の
従来の吊下搬送設備では、各ワーク移載用支持台上方の
定停止位置に搬送用走行体を停止させた状態でワークハ
ンドをその真下のワーク移載用支持台から見たときの、
当該ワークハンドの正規位置に対する水平二次元方向の
位置ずれ量を検出し、この検出した位置ずれ量に基づい
て各ワーク移載用支持台ごとのワークハンドの位置調整
量を設定するものである。従って、ワーク移載用支持台
上からワークを搬出するためのワーク吊り上げ作業時
と、ワーク移載用支持台上にワークを供給するためのワ
ーク下ろし作業時の何れに於いても、当該ワーク移載用
支持台に対して設定されている1つの位置調整量だけに
基づいて、搬送用走行体に対してワークハンドを位置調
整することになる。
【0005】一方、この種の吊下搬送設備に於けるワー
クハンドは、それぞれ巻き込み繰り出し自在な複数本の
ベルトで搬送用走行体から吊り下げられるものであっ
て、ワーク吊り上げ作業時にワーク把持レベルまで降下
した空のワークハンドは水平姿勢であったとしても、ワ
ーク下ろし作業時にワーク下ろしレベルまで降下したワ
ーク把持状態のワークハンド(ワークを含む全体)は、
取り扱うワークの重心位置の関係やワークハンドを吊り
下げる各ベルトのワーク重量による伸び量のばらつき、
取り扱うワークの被把持部の製作精度の低さ(ワーク個
々に被把持部の精度にばらつきがあるのではなく、全て
のワークに共通して、例えば被把持部が一様に傾斜して
いる等)種々の要因で傾くことがあり、このようなワー
クハンドの傾きは、ワーク移載用支持台からみたときの
ワークハンドの水平二次元方向の位置ずれとなり、ワー
ク吊り上げ作業時とワーク下ろし作業時とで同一量だけ
ワークハンドの位置調整を行っただけでは、ワーク下ろ
し作業時にワークをワーク移載用支持台上の所定位置に
正確に下ろすことが出来なくなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る吊下搬送設備を提供することを
目的とするものであって、その手段を後述する実施形態
の参照符号を付して示すと、把持したワークWを吊下状
態で昇降させる昇降自在なワークハンド8が搬送用走行
体5に対し水平二次元方向に位置調整自在に設けられ、
この搬送用走行体5の走行経路下に配設された複数のワ
ーク移載用支持台3との間で前記ワークハンド8により
ワークWを積み下ろし可能にした吊下搬送設備に於い
て、各ワーク移載用支持台3ごとに、ワーク吊り上げ用
位置調整量とワーク下ろし用位置調整量とが設定され、
ワーク移載用支持台3に対する定停止位置SP1……に
停止した搬送用走行体5からワークハンド8を降下させ
るとき、ワーク吊り上げ作業かワーク下ろし作業かに応
じて当該ワーク移載用支持台3に対して設定されている
位置調整量だけワークハンド8の水平二次元方向の位置
調整を行う構成となっている。
【0007】上記構成の本発明を実施する場合、前記ワ
ーク下ろし用位置調整量は、各ワーク移載用支持台3ご
とに設定されたワーク吊り上げ用位置調整量を、実際に
取り扱うワークWをワークハンド8で把持させた状態で
所定レベルまで降下させたときのワークハンド位置と空
のワークハンド8を所定レベルまで降下させたときのワ
ークハンド位置との誤差に相当する一定補正量Δ(X,
θ)で補正した値とすることが出来る。
【0008】又、搬送用走行体5に対する前記ワークハ
ンド8の位置調整方向は、当該搬送用走行体5の走行方
向に相当する前後方向と左右横方向、及び垂直軸心の周
りの回転方向とすることが出来るが、実用上は、搬送用
走行体5の停止位置精度を高めることにより前後方向の
位置調整は不要とすることが出来る。
【0009】上記の本発明を実施する場合には、各ワー
ク移載用支持台3ごとに、搬送用走行体5が定停止位置
SP1……に停止したときのワーク移載用支持台3に対
するワークハンド8の水平二次元方向の位置ずれ量を学
習させる必要があり、この学習によって得られた各ワー
ク移載用支持台3ごとの位置ずれ量(X,θ)に基づい
て前記位置調整量が設定されることになるが、本発明
は、上記の位置ずれ量(X,θ)の検出に好適な学習装
置も提案している。
【0010】即ち、本発明の学習装置は、先に述べた吊
下搬送設備に於いて、各ワーク移載用支持台3ごとに、
搬送用走行体3が定停止位置SP1……に停止したとき
のワーク移載用支持台3に対するワークハンド8の水平
二次元方向の位置ずれ量(X,θ)を学習させるための
学習装置であって、ワーク移載用支持台3上の定位置に
載置できる第一治具39と、この第一治具39上の定位
置に載置出来る第二治具40、及びずれ量演算手段(演
算/記録/送信処理手段56)を備え、第一治具39と
第二治具40との内、一方には被検出部53が設けられ
ると共に他方には当該被検出部53の水平二次元方向の
位置を検出する検出手段(撮像用カメラ45)が設けら
れ、第二治具40には、ワークWに代えて前記ワークハ
ンド8で把持させるための被把持部52が設けられ、ず
れ量演算手段(演算/記録/送信処理手段56)は、第
一治具39上の定位置に第二治具40が載置された状態
で前記検出手段(撮像用カメラ45)が検出した前記被
検出部53の基準位置データと、定停止位置SP1……
で停止した搬送用走行体5のワークハンド8で把持させ
た第二治具40を第一治具39上に降下させたときに前
記検出手段(撮像用カメラ45)が検出した前記被検出
部53の比較位置データとから、ワークハンド8の水平
二次元方向の位置ずれ量(X,θ)を求める機能を備え
た構成となっている。
【0011】尚、先に説明したように、実用上は、搬送
用走行体5の停止位置精度を高めることにより前後方向
の位置調整は不要とすることが出来るので、前記ずれ量
演算手段(演算/記録/送信処理手段56)が求めるワ
ークハンド8の水平二次元方向の位置ずれ量(X,θ)
も、搬送用走行体5の走行方向の位置ずれ量は含ませ
ず、左右横方向の位置ずれ量Xと垂直軸心の周りの回転
方向の位置ずれ量θのみとすることが出来る。
【0012】又、前記検出手段として撮像用カメラ45
を使用し、この撮像用カメラ45を前記第一治具39に
上向きに取り付け、前記被検出部53は、第二治具40
の被把持部52の近傍位置で下向きに設けられた撮像対
象マーク53bから構成することが出来る。
【0013】更に、前記第一治具39の上面には、着脱
自在な位置決め用ピン47を複数本設け、第二治具40
の底部には、取り付けられた前記複数本の位置決め用ピ
ン47に嵌合可能な位置決め用被嵌合孔54を設けるこ
とが出来る。
【0014】又、本発明を実施する場合、ワーク下ろし
用位置調整量を予め求めておく必要があり、その手段と
して、このワーク下ろし時のワークハンドの水平二次元
方向の位置ずれ量を求める学習装置が必要になるが、こ
の学習装置として、搬送用走行体の走行経路下にワーク
下ろし用補正量を求めるための学習作業専用の仮ポート
が配設され、この仮ポートは、ワーク移載用支持台と同
一レベルで定位置に、底面に被検出部を設けた学習用ワ
ークを載置可能なもので、その学習用ワーク支持面より
下側には、当該学習用ワークの被検出部を検出する検出
手段が配設され、仮ポート上の定位置に載置された学習
用ワークの被検出部を前記検出手段が検出して得られた
た基準位置データと、この仮ポート上の定停止位置で停
止した搬送用走行体のワークハンドで把持させた前記学
習用ワークの被検出部を前記検出手段が検出して得られ
た比較位置データとから、ワーク下ろし時のワークハン
ドの水平二次元方向の位置ずれ量を求める、ずれ量演算
手段を備えている学習装置が利用出来る。
【0015】更に、実際の搬送設備では、同一搬送経路
上で多数台の搬送用走行体が使用されるのが普通であ
り、本発明はこの場合に好適な学習方法も提案する。即
ち、1台の基準走行体5Sと1つの基準ワーク移載用支
持台3Sとが選定され、基準走行体5Sにより全てのワ
ーク移載用支持台3に対するワークハンド8の水平二次
元方向の位置調整量を求める学習作業を行い、求められ
た各ワーク移載用支持台3ごとの位置調整量を他の全て
の搬送用走行体5に統一位置調整量として記憶させ、全
ての搬送用走行体5について基準ワーク移載用支持台3
Sに対するワークハンド8の水平二次元方向の位置調整
量を求める学習作業を行い、求められた基準ワーク移載
用支持台3Sに対する位置調整量と各搬送用走行体5に
記録されている統一位置調整量とを比較演算して、各搬
送用走行体5に固有で全てのワーク移載用支持台3に共
通の補正量を求め、作業対象のワーク移載用支持台3に
対応する前記統一位置調整量を前記補正量で補正するこ
とを特徴とする、吊下搬送設備の学習方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図1に於いて、1は吊下搬
送装置であって、天井側の適当高さに架設されたガイド
レール2に支持され且つ当該ガイドレール2に沿って自
走する電車形式のものであり、当該吊下搬送装置1の走
行経路下(ガイドレール2の下方床面上)には、適当間
隔おきにワーク移載用支持台(以下、ポートと略称す
る)3が配設されている。この各ポート3は、ワーク取
扱設備4に隣接して配設されており、前記吊下搬送装置
1から所定のポート3上に下ろされた未処理ワークWが
自動移載手段でワーク取扱設備4内に搬入され、このワ
ーク取扱設備4内での処理が終わったワークWが自動移
載手段で所定のポート3上に搬出され、この処理済みワ
ークWを前記吊下搬送装置1が受け継いで他の場所へ吊
下搬送するように構成されている。即ち、前記吊下搬送
装置1は、各ポート3に対応して設定された定停止位置
SP1……で停止した状態で当該ポート3との間でワー
クWの積み下ろしを行う。
【0017】吊下搬送装置1の詳細を図2〜図5に基づ
いて説明すると、この吊下搬送装置1は、搬送用走行体
5、位置調整用横動台6、吊下昇降駆動ユニット7、及
びワークハンド8から構成されている。搬送用走行体5
は、前記ガイドレール2を構成する左右一対の並列レー
ル2a,2bに支持された駆動トロリー9と従動トロリ
ー10とを本体11の前後に設けたもので、駆動トロリ
ー9は、駆動車輪12とその駆動用モーター13、及び
振れ止め用垂直軸ローラー14とを備え、従動トロリー
10は、遊転車輪15と振れ止め用垂直軸ローラー16
とを備えている。
【0018】位置調整用横動台6は、搬送用走行体5の
本体11の下側に取り付けられた前後一対のスライドガ
イド17に係合する前後一対の左右横方向スライドレー
ル18を備えたもので、このスライドガイド17とスラ
イドレール18とにより、搬送用走行体5に対して左右
横方向TDに横動可能に支持され、搬送用走行体5の本
体11との間には横行駆動手段19が設けられている。
この横行駆動手段19は、搬送用走行体5の本体11の
下側に左右横向きに支承された螺軸20と、この螺軸2
0に螺嵌し且つ位置調整用横動台6に固定された雌ねじ
体21、及び螺軸20を正逆回転駆動するモーター22
から構成され、螺軸20を正逆回転駆動することによ
り、雌ねじ体21を介して位置調整用横動台6を左右横
方向TDに横動させて位置調整することが出来る。
【0019】吊下昇降駆動ユニット7は、位置調整用横
動台6の上側に設けられたスラスト回転軸受け23によ
り自転可能に支持され且つ当該位置調整用横動台6を上
下に貫通する垂直向きの回転軸24に取り付けられたも
ので、4本の吊下ベルト25a〜25dを介してワーク
ハンド8を昇降可能に吊り下げる。4本の吊下ベルト2
5a〜25dは、モーター26によって正逆回転駆動さ
れるリール27a〜27dによって巻き取り繰り出し操
作されるもので、それぞれガイドリール28a〜28d
を経由して垂下し、ワークハンド8の前後左右四隅近傍
位置を吊り下げる。29は吊下昇降駆動ユニット7の回
転駆動手段であって、位置調整用横動台6の下側で吊下
昇降駆動ユニット7の上端に回転軸24と同心状に取り
付けられた大径プーリー30と、位置調整用横動台6の
下側に垂直向きに取り付けられたモーター31と、この
モーター31の出力軸に取り付けられた小径プーリー3
2と、当該小径プーリー32と前記大径プーリー30と
の間に掛張されたベルト(タイミングベルトが望まし
い)33とから構成されたもので、前記モーター31の
稼働により吊下昇降駆動ユニット7を垂直軸心(回転軸
24)の周りの回転方向RDに任意角度だけ正逆何れに
も回転駆動することが出来る。
【0020】ワークハンド8は、その下側に左右一対の
開閉自在なワーク把持具34を備えている。このワーク
把持具34は、ワークWの上面に突設されている把持用
フランジ35の左右両側辺を把持するものであり、内蔵
の駆動手段により左右対称に開閉運動するものである。
【0021】図1A及び図6Aに示すように、吊下搬送
装置1で吊下搬送しているワークWを目的のポート3に
下ろすときは、当該目的のポート3に対して設定された
定停止位置SP1……に搬送用走行体5を停止させた状
態で吊下昇降駆動ユニット7の4本の吊下ベルト25a
〜25dを繰り出すことによりワークハンド8をポート
3上のワーク下ろしレベルまで降下させ、ワーク把持具
34で把持しているワークWをポート3上に載置させ
る。この後、ワーク把持具34を開いてワーク把持を解
除した状態で、吊下昇降駆動ユニット7の4本の吊下ベ
ルト25a〜25dを巻き込んで空のワークハンド8を
上昇限レベルまで吊り上げることにより、ワーク下ろし
作業が完了する。
【0022】ポート3上に載置されているワークWを他
の場所へ吊下搬送装置1で吊下搬送するときは、当該目
的のポート3に対して設定された定停止位置SP1……
に搬送用走行体5を停止させた状態で吊下昇降駆動ユニ
ット7の4本の吊下ベルト25a〜25dを繰り出し、
ワーク把持具34を開いた状態のワークハンド8をポー
ト3上のワーク積み込みレベルまで降下させる。この
後、ワーク把持具34を閉じて当該ワーク把持具34に
よりワークWの把持用フランジ35を把持させた状態で
吊下昇降駆動ユニット7の4本の吊下ベルト25a〜2
5dを巻き込み、ワークWを吊り下げた状態のワークハ
ンド8を上昇限レベルまで吊り上げることにより、ワー
ク吊り上げ作業が完了する。
【0023】以上のようにして各ポート3に対するワー
クWの積み下ろし作業を行えるのであるが、図6Bに示
すように、各ポート3の上面には、円錐形のワーク位置
決め用突起36が複数個(図示例では3つ)突設され、
ワークWの底面には、各ワーク位置決め用突起36に嵌
合する円錐形の位置決め用被嵌合部(凹窪部)37が設
けられ、これらワーク位置決め用突起36と位置決め用
被嵌合部37との嵌合により、ポート3上でのワークW
の正確な位置決めが行われる。
【0024】従って、搬送用走行体5の走行経路に対し
てポート3の位置が左右横方向にずれていると、図6C
に示すように、当該ポート3上の定位置に支持されてい
るワークの位置WPが、当該ポート3に対する定停止位
置SP1……に停止した搬送用走行体5のワークハンド
8から見て前後方向(搬送用走行体5の走行方向)VD
に対し左右横方向TDにずれた位置WP’にあることに
なり、搬送用走行体5の走行経路に対してポート3の平
行度が低くて当該ポート3が垂直軸心の周りの回転方向
にずれているときは、図6Dに示すように、当該ポート
3上の定位置に支持されているワークの位置WPが、当
該ポート3に対する定停止位置SP1……に停止した搬
送用走行体5のワークハンド8から見て垂直軸心Cの周
りの回転方向RDにずれた位置WP’にあることにな
る。勿論、左右横方向TDと回転方向RDの両方向にず
れることもある。又、ポート3に対する定停止位置SP
1……に停止した搬送用走行体5のワークハンド8がワ
ークWを吊り下ろすときは、その吊り下ろされるワーク
の位置WP’がポート3上のワーク定位置WPに対し上
記のようにずれることになる。
【0025】次に本発明の学習装置について説明する。
この学習装置は、各ポート3に対するワークWの積み下
ろし作業を行う前に使用されるもので、図6C及び図6
Dで説明した、各ポート3に対して設定された定停止位
置SP1……に対するポート3の左右横方向TDの位置
ずれ量及び垂直軸心Cの周りの回転方向RDの位置ずれ
量、換言すれば、各ポート3に対して設定された定停止
位置SP1……に停止させた搬送用走行体5からワーク
ハンド8を降下させたときの、ポート3上の定位置に対
するワークハンド8の左右横方向TDの位置ずれ量及び
垂直軸心Cの周りの回転方向RDの位置ずれ量、を検出
するものである。
【0026】即ち、この学習装置は、図7及び図8に示
すように、ポート3上の定位置に載置される第一治具3
9と、この第一治具39上の定位置に載置される第二治
具40とを使用するものである。第一治具39は、図9
〜図12に示すように、下側プレート41、この下側プ
レート41上に複数本の支柱42を介して支持させた上
側プレート43、上下両プレート41,43間に立設さ
れたカメラ支持プレート44、及びカメラ支持プレート
44の一側面に上向きに取り付けられた撮像用カメラ
(CCD等)45から構成されている。下側プレート4
1の下側面には、ポート3上の各ワーク位置決め用突起
36に対応して複数本の脚部46が取り付けられ、上側
プレート43の上面には、前記各脚部46の真上位置で
複数本の位置決め用ピン47が突設されている。前記各
脚部46の底面には、図12Bに示すように、前記ポー
ト3上のワーク位置決め用突起36に嵌合する円錐形の
位置決め用被嵌合部(凹窪部)46aが設けられ、前記
各位置決め用ピン47は、図12Aに示すように、上側
プレート43に設けられた取り付け孔47aに抜き差し
自在に嵌合する軸部47bを備えたもので、上側プレー
ト43に対して着脱自在に構成されている。尚、上側プ
レート43には、撮像用カメラ45の視界確保のための
開口部48が設けられている。
【0027】第二治具40は、図13に示すように、下
側プレート49と、この下側プレート49上に複数本の
支柱50を介して支持させた上側プレート51とから成
り、上側プレート51には、その上面中央に被把持部5
2が突設されると共に、その下面中央に被検出部53が
突設されている。被把持部52は、ワークWの把持用フ
ランジ35と同一の把持用フランジ52aを備えてお
り、被検出部53は、上側プレート51の下面中央に取
り付けられたブロック53aと、このブロック53aの
底面にマーク印刷シートを貼付する等によって形成され
た撮像対象マーク53bとから構成されている。又、下
側プレート49には、この第二治具40を第一治具39
の定位置に載置したときに当該第一治具39の各位置決
め用ピン47が嵌合する位置決め用被嵌合孔54と、当
該第一治具39の開口部48と重なる開口部55とが設
けられている。
【0028】各ポート3ごとに行う学習作業を図14に
示すフローチャートに基づいて説明すると、図7に示す
ように、この学習作業は、第一治具39と第二治具4
0、及び第二治具40の撮像用カメラ45に接続された
演算/記録/送信処理手段56によって実行される。即
ち、先ず最初に、図7及び図8に実線で示すように、学
習対象のポート3上の定位置(ワーク位置決め用突起3
6と位置決め用被嵌合部(凹窪部)46aとが嵌合する
位置)に第一治具39をセットし(S1)、この第一治
具39上の定位置(位置決め用ピン47と位置決め用被
嵌合孔54とが嵌合する位置)に第二治具40をセット
する(S2)。この状態で、第一治具39の撮像用カメ
ラ45で第二治具40の被検出部53(撮像対象マーク
53b)を撮影し、この撮影画像の処理により得られた
基準位置データを、現在学習対象のポート3の基準位置
データとして記録する(S3)。
【0029】次に第一治具39上から第二治具40を取
り外すと共に、第一治具39上の位置決め用ピン47を
取り外し(S4)、適当レベルまで降下させたワークハ
ンド8のワーク把持具34で第二治具40の被把持部5
2(把持用フランジ52a)を把持させて、取り外した
第二治具40をワークハンド8にセットする(S5)。
この後、第二治具40がセットされたワークハンド8を
ホームポジションに復帰させる。このワークハンド8の
ホームポジションは、吊下昇降駆動ユニット7で上昇限
位置まで吊り上げられた状態で且つ水平二次元方向の位
置調整範囲の中立位置にある状態、即ち、位置調整用横
動台6が左右横動範囲の略中央位置にあって且つ吊下昇
降駆動ユニット7が垂直軸心(回転軸24)の周りの回
転範囲の略中央位置にある状態をいう。
【0030】次に、搬送用走行体5を自走させ、学習対
象のポート3に対して設定された定停止位置SP1……
に停止させたならば(S6)、ワークハンド8を降下さ
せ、把持している第二治具40を、学習対象のポート3
上にセットされている第一治具39の上に載置させる
(S7)。このとき、第二治具40が第一治具39の上
に載置される直前で、ワークハンド8(第二治具40)
が静止するまでワークハンド8の降下を一旦中断させ、
その後、ワークハンド8の降下を再開して第二治具40
を第一治具39の上に載置するのが望ましい。而して、
第一治具39の上面は、位置決め用ピン47が取り外さ
れてフラットであるから、第二治具40は吊り下ろされ
た位置及び姿勢のまま第一治具39に支持される。
【0031】上記の作業により第一治具39上に載置さ
れた第二治具40は、若し、学習対象のポート3とこの
ポート3に対して設定された搬送用走行体5の定停止位
置との間に相対的な水平二次元方向の位置ずれがない場
合、S2で第一治具39上の定位置にセットされたとき
の位置と同一になり、位置ずれがある場合は、その位置
ずれ分だけ水平方向にずれた位置で第一治具39上に支
持されることになる。係る状態で、第一治具39の撮像
用カメラ45で第二治具40の被検出部53(撮像対象
マーク53b)を撮影し、この撮影画像の処理により得
られた比較位置データとS3で記録した基準位置データ
とを比較演算して、基準位置データに対する比較位置デ
ータの位置ずれ量(X,θ)を求める(S8)。
【0032】この実施形態では、各ポート3に対応する
の定停止位置は、ガイドレール2側に設けられる停止位
置用検出板等の取付位置調整が自由に行えるところから
高精度に設定されていて、各ポート3と各ポート3に対
して設定された搬送用走行体5の定停止位置との間の、
搬送用走行体5の走行方向と平行な前後方向VDに関す
る相対的な位置関係には十分な精度が与えられており、
上記のようにして第一治具39の上に載置された第二治
具40の位置ずれは、左右横方向TDと垂直軸心周りの
回転方向RDのみであることを前提にしている。従っ
て、S8で求められる位置ずれ量(X,θ)は、左右横
方向TDの位置ずれ量Xと垂直軸心周りの回転方向RD
の位置ずれ量θとの組み合わせになる。
【0033】上記のようにして求めた位置ずれ量(X,
θ)が許容範囲を超えている場合、当該位置ずれ量
(X,θ)を搬送用走行体5に送信し、学習対象ポート
3に関するワークハンド8の位置調整量として、当該搬
送用走行体5が備える制御装置の位置調整量登録用メモ
リー記録する(S9)。ここで、記録されるワークハン
ド8の位置調整量と、上記のようにして求められた、ポ
ート3に対する第二治具40の位置ずれ量(X,θ)と
は、ずれ方向(ずれ量の値の正負記号)が正反対になる
だけの関係である。
【0034】次に、第二治具40に対するワークハンド
8の把持を解除し(ワーク把持具35を開く)、空のワ
ークハンド8をホームポジションに上昇復帰させ(S1
0)、更に、第一第二両治具39,40をポート3上か
ら撤去することにより(S11)、位置ずれ量を求める
ための学習作業が終了する。実際には、S12で示すよ
うに、この後、ワークWをポート3上の定位置(ワーク
位置決め用突起36と位置決め用被嵌合部37とが嵌合
する位置)にセットし、当該ワークWに対するワーク積
み下ろしレベル(ワークWの把持用フランジ35の下側
空間の真横にワークハンド8のワーク把持具34が位置
するレベル)までワークハンド8を手動運転で降下させ
て、そのときの昇降量(降下量)を現在学習中のポート
3に関するワークハンド昇降量として、昇降搬送装置1
の制御装置に記録することが出来る。
【0035】以上で1つのポート3に対する学習作業が
終了するので、次の学習対象ポート3が無くなるまで
(S13)、上記の学習作業を全てのポート3に対して
行えば良い。実際には、1つのポート3に対する学習作
業が終了した後、引き続き、学習によって記録された位
置調整量に基づくワークハンド8の位置調整を採り入れ
た状態で、テスト運転モードにより当該ポート3に対す
る実際のワークWの積み下ろし作業、即ち、ワーク吊り
上げ作業とワーク下ろし作業とを実行し、問題がないか
否かを検証することが出来る。若し問題があれが、学習
記録値を消去して、上記の学習作業をやり直すことにな
るが、ワーク吊り上げ作業は正常に行えるがワーク下ろ
し作業に問題があるときは、ワークハンド8が空のとき
とワークWを把持しているときとで位置ずれ量(X,
θ)が異なることになる。
【0036】本発明では、上記の学習作業とは別に、ワ
ーク下ろし作業時に適用するための補正量を求める学習
作業が行われる。即ち、この学習作業のために、図15
で示す仮ポート57が搬送用走行体5の走行経路中の適
当箇所の真下位置に設置される。この仮ポート57は、
各ポート3のワーク支持面と略同一高さのワーク支持板
58と第一治具39を支持する中間棚板59とを備え、
図16Aに示すように、ワーク支持板58には、各ポー
ト3に設けられたワーク位置決め用突起36と同一のワ
ーク位置決め用ピン60がそれぞれ着脱自在に設けられ
ると共に、中央に撮影のための開口部61が設けられて
いる。ワーク位置決め用ピン60の着脱構造は、第二治
具40上の位置決め用ピン47の着脱構造と同一で良
い。中間棚板59には、ワーク支持板58上の各ワーク
位置決め用突起60の真下位置で位置決め用ピン47と
同一の位置決め用ピン62が突設されている。
【0037】ワーク下ろし作業時に適用するための補正
量を求める学習作業の手順を図17のフローチャートに
基づいて説明すると、この仮ポート57に対しても、ポ
ート3と同様に搬送用走行体5の定停止位置が設定さ
れ、先ず最初に、この仮ポート57の据え付け位置のず
れを検出するために、当該仮ポート57に対しても、図
14のフローチャートに示した学習作業を、仮ポート5
7のワーク支持板58を各ポート3のワーク位置決め用
突起36を備えた上面に見立てて、第一治具39及び第
二治具40を利用して同様に行い、この仮ポート57に
対応したワークハンド8の位置調整量や昇降量を求めて
これを搬送用走行体5に記録させる(S20)。
【0038】次に、実際に取り扱うワークWの底面中央
所定箇所に、第二治具40に被検出部53の撮像対象マ
ーク53bを構成するために使用したものと同じマーク
シート63を貼付(図16A参照)して、学習用ワーク
TWを準備し、これを図15に示すように、仮ポート5
7のワーク支持板58上の定位置(学習用ワークTWの
底面の位置決め用被嵌合部(凹窪部)37がワーク位置
決め用ピン60に嵌合する位置)にセットする(S2
1)と共に、第一治具39を仮ポート57の中間棚板5
9上の定位置(位置決め用被嵌合部(凹窪部)46aと
位置決め用ピン62とが嵌合する位置)にセットする
(S22)。
【0039】係る状態で、第一治具39のカメラ45に
より、定位置の学習用ワークTWのマークシート63を
撮影し、その画像から基準位置データを求め、記録する
(S23)。この後、学習用ワークTWを仮ポート57
上から撤去して、搬送用走行体5のワークハンド8に把
持させると共に、仮ポート57のワーク支持板58上の
ワーク位置決め用ピン60を取り外す(S24)。
【0040】次に、搬送用走行体5を仮ポート57に対
する定停止位置に停止させ(S25)、学習用ワークT
Wを把持してホームポジションに位置するワークハンド
8を、記録された仮ポート57に対する学習データに従
って位置調整すると共に降下させ、仮ポート57のワー
ク支持板58上に学習用ワークTWを載置させる(S2
6)。この場合も、学習用ワークTWが仮ポート57上
に載置される直前で、ワークハンド8(学習用ワークT
W)が静止するまでワークハンド8の降下を一旦中断さ
せ、その後、ワークハンド8の降下を再開して学習用ワ
ークTWを仮ポート57上に載置するのが望ましい。而
して、仮ポート57のワーク支持板58の上面は、ワー
ク位置決め用ピン60が取り外されてフラットであるか
ら、学習用ワークTWは吊り下ろされた位置及び姿勢の
まま仮ポート57上に支持される。
【0041】係る状態で、第一治具39のカメラ45に
より、ワーク支持板58上の学習用ワークTWのマーク
シート63を撮影し、その画像から比較位置データを求
め(S27)、この比較位置データと先に記録した基準
位置データとを比較演算し、学習用ワークTWの位置ず
れ量(X,θ)を求める(S28)。そしてこの位置ず
れ量(X,θ)が許容範囲を超える場合、当該位置ずれ
量(X,θ)を搬送用走行体5に送信し、として記録さ
せる(S29)。
【0042】ここで上記学習用ワークTWの位置ずれを
具体的に説明すると、仮ポート57に対して降下するワ
ークハンド8の位置はその降下時に前記のように調整さ
れているため、仮ポート57上の定位置に支持された学
習用ワークTWに対し空で降下するワークハンド8の位
置は、左右横方向TD及び垂直軸心の周りの回転方向R
Dに関して位置ずれはない。従って、上記学習作業で記
録されるワーク下ろし用補正量Δ(X,θ)は、ワーク
ハンド8が学習用ワークTW(マークシート63が貼付
されているだけで実際に使用されるワークWと同一のも
の)を把持して降下するときに生じた位置ずれ量(X,
θ)に基づくものである。而して、ワークハンド8が把
持した学習用ワークTWが降下に伴って左右横方向に変
位すると、図16Bに示すように、当該仮ポート57上
の定位置に支持される学習用ワークの位置TWPに対
し、当該吊り下ろされる学習用ワークの位置TWP’が
左右横方向TDにずれることになり、ワークハンド8が
把持した学習用ワークTWが降下に伴って垂直軸心の周
りに回転変位すると、図16Cに示すように、当該仮ポ
ート57上の定位置に支持される学習用ワークの位置T
WPに対し、当該吊り下ろされる学習用ワークの位置T
WP’が垂直軸心Cの周りの回転方向RDにずれること
になる。即ち、上記の学習用ワークTWの位置ずれ量
(X,θ)は、この図16B,Cに示す定位置TWPに
対し実際に吊り下ろされた学習用ワークの位置TWP’
のずれ量である。勿論、左右横方向TDと回転方向RD
の両方向にずれることもあるし、この学習用ワークTW
を吊り下ろすときの位置ずれは、搬送用走行体5の走行
方向、即ち、前後方向VDにもずれる可能性があるが、
ここでは前後方向VDの位置ずれは省略している。
【0043】搬送用走行体5を実際に稼働させて各ポー
ト3との間でワークWの積み下ろし作業を行う場合の制
御手順を図18のフローチャートに基づいて説明する
と、作業指令に基づいて搬送用走行体5を作業対象ポー
ト3に向けて自走させ(S30)、搬送用走行体5が作
業対象ポート3に到着したならば(S31)、当該搬送
用走行体5を作業対象ポート3の定停止位置SP1……
に停止させる(S32)。
【0044】次に作業指令がワーク吊り上げ作業とワー
ク下ろし作業の何れであるかを判断し(S33)、ワー
ク吊り上げ作業のときは、記録されている学習位置調整
量から作業対象ポート3に対応する学習値を検索し、そ
の学習記録位置調整量に従って横行駆動手段19と回転
駆動手段29とを作動させ、ホームポジションにあるワ
ークハンド8の左右横方向の位置調整と垂直軸心周りの
回転位置調整とを行う(S34)と共に、記録されてい
る学習昇降量から作業対象ポート3に対応する学習値を
検索し、その学習記録昇降量に従って吊下昇降駆動ユニ
ット7を作動させ、空のワークハンド8を作業対象ポー
ト3上の定位置で待機するワークWに対する把持レベル
まで降下させる(S35)。そして、ワークハンド8で
ワークWを把持させた後、ワークハンド8を吊下昇降駆
動ユニット7により上昇させ、横行駆動手段19と回転
駆動手段29とでホームポジションに復帰(S36)さ
せたならば、搬送用走行体5を次のワーク下ろし作業指
令に基づきワーク下ろし作業対象のポート3に向けて自
走させる(S37)。
【0045】作業指令がワーク下ろし作業であるとき
は、記録されている学習位置調整量から作業対象ポート
3に対応する学習値を検索し、この学習値を、記録され
ているワーク下ろし用補正量Δ(X,θ)で補整したワ
ーク下ろし用位置調整量に従って横行駆動手段19と回
転駆動手段29とを作動させ、ホームポジションにある
ワークハンド8の左右横方向の位置調整と垂直軸心周り
の回転位置調整とを行う(S38)と共に、記録されて
いる学習昇降量から作業対象ポート3に対応する学習値
を検索し、その学習記録昇降量に従って吊下昇降駆動ユ
ニット7を作動させ、ワークWを把持するワークハンド
8を作業対象ポート3上のワーク下ろしレベルまで降下
させる(S39)。そして、ワークハンド8のワーク把
持を解除した後、空のワークハンド8を吊下昇降駆動ユ
ニット7により上昇させ、横行駆動手段19と回転駆動
手段29とでホームポジションに復帰させる(S4
0)。
【0046】尚、ワーク下ろし作業時に適用するための
補正量を求める学習作業(図17のフローチャート)で
求められたワーク下ろし用補正量Δ(X,θ)がゼロ又
は許容範囲内であるときは、ワーク吊り上げ作業かワー
ク下ろし作業かに関係なく、図14のフローチャートで
示す学習作業で求められた各ポート3に1つの位置調整
量のみに基づいて作業が行われる。換言すれば、図14
のフローチャートで示す学習作業の完了後、テスト運転
モードにより実際に取り扱うワークWを使用して行われ
るテスト運転に於いて、ワーク吊り上げ作業とワーク下
ろし作業の何れもが正常に行われるときは、前記補正量
を求める学習作業そのものを行う必要がない。
【0047】又、前記補正量を求める学習作業に於い
て、仮ポート57に載置される学習作業用ワークTWの
位置検出手段にカメラ45を備えた第一治具39を転用
したが、仮ポート57に専用の検出手段を設けても良
い。この場合は、第一治具39に被検出部(撮像対象マ
ーク53b)を設け、第二治具40に前記被検出部の水
平二次元方向の位置を検出する検出手段(撮像用カメラ
45)を設けても良い。更に、被検出部としてカメラ4
5で撮影される撮像対象マーク(マークシートに印刷さ
れるマークや対象面に直接形成されるマーク等)を使用
する場合、そのマークのデザインは、水平二次元方向の
位置や回転変位を正確に読み取れるものであれば、文字
や記号等如何なるものでも良い。勿論、併用される検出
手段としてイメージセンサーとしての撮像用カメラを使
用しない場合、使用する検出手段に対応した各種の被検
出部を設けることが出来る。例えば、被検出部として複
数の発光素子を配設し、検出手段として、これら複数の
発光素子を検出する光電センサーを使用することも可能
であり、その他、相手側の水平二次元方向の位置を正確
に検出するための手段として従来周知の各種検出手段
と、これに対応した被検出部を利用することが出来る。
【0048】又、ワークハンド8の水平二次元方向の位
置調整量及びワーク下ろし用補正量を求めるために、上
記実施形態では、学習作業により、ワークハンド8又は
学習用ワークTWの左右横方向TDの位置ずれ量Xと垂
直軸心周りの回転方向RDの位置ずれ量θとを検出した
が、更に、基準位置データと比較位置データとから前後
方向VDの位置ずれ量Yも演算し、この前後方向VDの
位置ずれ量Yが許容範囲を超えているときは、この前後
方向VDの位置ずれ量Yをディスプレイに表示させるか
又はプリントアウトする等し、当該前後方向の位置ずれ
量Yに基づき、学習対象ポート3に対して設定されてい
る定停止位置SP1……を前後方向(ガイドレール2の
長さ方向)に調整するようにしても良いし、場合によっ
ては、定停止位置SP1……に一旦停止させた搬送用走
行体5を前記前後方向VDの位置ずれ量Yに相当する距
離だけ前後に微動させて前後方向VDの位置ずれを解消
させるようにしても良い。又、搬送用走行体5の搬送用
走行体5の本体11に前後方向VDに位置調整自在な前
後方向可動台を設け、この前後方向可動台に前記位置調
整用横動台6を取り付ける等して、ワークハンド8の前
後方向位置調整機能を付加するときは、前記前後方向V
Dの位置ずれ量Yに相当する距離だけワークハンド8を
前後に位置調整して前後方向VDの位置ずれを解消させ
るようにしても良い。
【0049】学習作業によって演算された位置ずれ量
(X,θ)や補正量Δ(X,θ)をワークハンド8の位
置調整量として搬送用走行体5が備える制御装置の位置
調整量登録用メモリー記録する場合、学習作業に併用さ
れる演算/記録/送信処理手段56から搬送用走行体5
へ無線等で送信するように説明したが、送信手段は無線
に限定されない。例えば、適当なメディアに各ポート3
ごとの位置ずれ量(位置調整量)を記録し、このメディ
アを搬送用走行体5にセットして読み出すように構成す
ることも出来る。又、各ポート3ごとの位置ずれ量(位
置調整量)のデータベースを搬送用走行体5に持たせな
いで、中央制御装置に当該データベースを持たせ、搬送
用走行体5には、作業指令と共に、作業対象ポート3に
関する位置ずれ量(位置調整量)の情報を無線等で伝送
することも可能である。
【0050】又、本発明に於いては、各ポート3ごとに
ワーク吊り上げ用位置調整量とワーク下ろし用位置調整
量とが設定されるのであるが、上記実施形態では、各ポ
ートごとに設定された位置調整量(位置ずれ量(X,
θ))とワーク下ろし用補正量Δ(X,θ)とを記録し
ておき、ワーク吊り上げ作業時には、前記各ポートごと
に設定された位置調整量(位置ずれ量(X,θ))をそ
のまま使用し、ワーク下ろし作業時には、作業対象ポー
ト3に設定されている位置調整量(位置ずれ量(X,
θ))をその都度ワーク下ろし用補正量Δ(X,θ)で
補整してワーク下ろし用位置調整量を求める方法で実施
しているが、前以って、各ポート3ごとに位置調整量
(位置ずれ量(X,θ))をワーク下ろし用補正量Δ
(X,θ)で補整したワーク下ろし用位置調整量を各ポ
ート3ごとに演算し、以て、各ポート3ごとのワーク吊
り上げ用位置調整量とワーク下ろし用位置調整量とから
成るデータベースを作成し、このデータベースに基づい
て制御を行い、前記ワーク下ろし用補正量Δ(X,θ)
で補整する演算処理は実際の運転作業時には行わないよ
うに構成することも出来る。
【0051】上記の学習作業は、1台の吊下搬送装置1
(搬送用走行体5)に対する学習作業として説明した
が、実際には、この吊下搬送装置1を利用する搬送設備
には多数台の吊下搬送装置1が使用されるのが普通であ
る。このような場合、全ての吊下搬送装置1について、
上記の全ポート3に対する学習作業と仮ポート57に対
する作業とを行うことは、膨大な手間と時間を要するこ
とになる。本発明は、このような問題点を解消するため
の学習方法も提案するものである。
【0052】即ち、図19のフローチャートに示すよう
に、先ず最初に、使用する多数台の搬送用走行体5の中
から1台の基準走行体5Sを選定すると共に、走行経路
中の全ポート3の中から1つの基準ポート3Sを選定す
る(S41)。次に、基準走行体5Sで全ポート3につ
いて上記の学習作業を行い、各ポート3ごとに得られた
学習データ(位置調整量と昇降量)を、この基準走行体
5Sが備える学習データ登録アドレスに記録する(S4
2)と共に、その各ポート3ごとの学習データ(位置調
整量と昇降量)を他の全ての搬送用走行体5が備える学
習データ登録アドレスに適当な手段で転送し、記録させ
る(S43)。これで基準走行体5Sを含む全ての搬送
用走行体5が保有する各ポート3ごとの学習データ(位
置調整量と昇降量)が統一される。
【0053】次に、基準走行体5S以外の全ての搬送用
走行体5について、基準ポート3Sに対する学習作業を
実施し(S44)、この基準ポート3Sに関する学習デ
ータ(位置調整量と昇降量)と、前記ステップS43で
学習データ登録アドレスに記録された各ポート3ごとの
学習データから検索した当該基準ポート3Sに関する学
習データ(位置調整量と昇降量)とを比較演算し、基準
走行体5Sに対する各搬送用走行体5の個体差に相当す
る差分データ(位置調整量の差分データと昇降量の差分
データ)を求め、この差分データを各搬送用走行体5が
備える補正値登録アドレスに記録する(S45)。
【0054】尚、学習作業の終了後、学習データに基づ
き実際に取り扱うワークWを使用してテスト運転を行う
が、このときワーク下ろし作業が適正に行われないとき
は、図17のフローチャートに示したワーク下ろし用補
正量を求めるための学習作業を基準走行体5Sによって
行い、得られたワーク下ろし用補正量を全ての各搬送用
走行体5,5Sが備える補正値登録アドレス又はワーク
下ろし用補正量専用の登録アドレスに転送し、記録す
る。
【0055】搬送用走行体5を実際に稼働させて各ポー
ト3との間でワークWの積み下ろし作業を行う場合、図
18のフローチャートに示す制御手順で作業が実行され
るが、この図18のフローチャートに示す学習記録位置
調整量は、学習データ登録アドレスに記録された各ポー
ト3ごとの統一学習データ(位置調整量と昇降量)と補
正値登録アドレスに記録された差分データ(位置調整量
の差分データと昇降量の差分データ)とに基づいて決定
される。即ち、差分データが記録されているときは、作
業対象ポート3に対する統一学習データ(位置調整量と
昇降量)が前記差分データ(位置調整量の差分データと
昇降量の差分データ)で自動補正されて、実際に適用さ
れる学習記録位置調整量が求められ、この補正された学
習記録位置調整量に基づいてワークWの積み下ろし作業
が実行される。
【0056】
【発明の効果】本発明の吊下搬送設備は以上のように実
施し且つ使用することが出来るものであって、係る本発
明の吊下搬送設備によれば、搬送用走行体の走行経路に
対する各ワーク移載用支持台の据え付け位置精度が低
く、或いは当該据え付け位置精度にばらつきがあって、
各ワーク移載用支持台との間のワーク積み下ろし作業の
ために所定レベルまで降下させたワークハンドがワーク
移載用支持台の定位置に対し水平二次元方向に位置ずれ
を起こして、ワーク移載用支持台の定位置にワークを移
載したり、ワーク移載用支持台の定位置に支持されてい
るワークを正常に吊り上げることが出来なくなる、とい
うような不都合が解消出来るのであるが、特に本発明で
は、各ワーク移載用支持台ごとに、ワーク吊り上げ用位
置調整量とワーク下ろし用位置調整量とが設定され、ワ
ーク移載用支持台に対する定停止位置に停止した搬送用
走行体からワークハンドを降下させるとき、ワーク吊り
上げ作業かワーク下ろし作業かに応じて当該ワーク移載
用支持台に対して設定されている位置調整量だけワーク
ハンドの水平二次元方向の位置調整を行うのであるか
ら、空のワークハンドを降下させるワーク吊り上げ作業
時と、ワークを把持したワークハンドを降下させるワー
ク下ろし作業時とで、降下したワークハンドの位置が水
平二次元方向に変化するような状況においても、各作業
を安全確実に行わせることが出来る。
【0057】即ち、空のワークハンドを降下させるワー
ク吊り上げ作業時では、ワークハンドによるワークの把
持及び吊り上げを問題なく行わせることが出来るが、把
持したワークを吊り下ろすワーク下ろし作業時には、先
に例示したような種々の原因でワークハンド(ワーク)
が傾き、その結果、ワーク移載用支持台から見たワーク
の位置が水平二次元方向に変位してしまうような状況で
あっても、設定されたワーク下ろし用位置調整量に基づ
くワークハンドの位置調整により、ワーク移載用支持台
から見た当該傾いた状態のワークの位置が定位置とな
り、従って、当該傾いた状態のワークをワーク移載用支
持台上の定位置に正確に下ろすことが出来る。
【0058】尚、請求項2に記載の構成によれば、各ワ
ーク移載用支持台ごとにワーク吊り上げ用位置調整量と
ワーク下ろし用位置調整量との両方を学習作業等により
求める必要がなくなり、学習作業等に要する時間や手間
が少なくなり、実施が容易になる。
【0059】又、請求項3に記載の構成によれば、各ワ
ーク移載用支持台の搬送用走行体の走行方向の位置精度
は、各ワーク移載用支持台に対する搬送用走行体の停止
位置設定時に十分に高めることが出来る点を利用して、
搬送用走行体に対するワークハンドの位置調整方向を左
右横方向と垂直軸心の周りの回転方向のみにしたので、
搬送用走行体に必要なワークハンドの位置調整手段の構
成が簡単になり、制御も容易になる。
【0060】上記本発明の吊下搬送設備を実施する場合
には、各ワーク移載用支持台ごとに、搬送用走行体が定
位置に停止したときのワーク移載用支持台に対するワー
クハンドの水平二次元方向の位置ずれ量を学習させる必
要があり、この学習によって得られた各ワーク移載用支
持台ごとの位置ずれ量に基づいて前記位置調整量が設定
されることになるが、請求項4に記載の本発明に係る学
習装置によれば、ワークハンド側や既設の各ワーク移載
用支持台側に学習作業のための特別な被検出部や検出手
段を設ける必要がなく、2つの治具を利用するだけで必
要な位置ずれ量を正確且つ容易に検出することが出来
る。
【0061】又、本発明の学習装置によれば、ワークハ
ンドで把持させた第二治具をワーク移載用支持台上にセ
ットされた第一治具上に載置して位置ずれを検出するの
で、上昇限位置(ホームポジション)にある状態のワー
クハンドを下方のワークハンド移載用支持台から見上げ
る状態で当該ワークハンドの位置ずれを検出する場合と
比較して、ワークハンドを吊り下げるベルト等の伸び量
のばらつきに起因するワークハンドの降下状態での傾き
に対しても確実に対応することになり、実際にワークハ
ンドを降下させて行うワーク積み下ろし作業に適合した
位置調整量の設定に役立つ位置ずれ量の検出が可能にな
る。
【0062】尚、上記の本発明の学習装置を実施するに
ついて、請求項5に記載の構成は、請求項3に記載の吊
下搬送設備を実施する場合の学習装置として好適であ
り、又、請求項6に記載の構成によれば、カメラ付きの
治具はワーク移載用支持台側にセットされ、ワークハン
ドに把持されて昇降せしめられる治具には、撮像用マー
クが設けられるだけであるから、カメラと撮像用マーク
とが逆の治具に取り付けられる場合と比較して、カメラ
とずれ量演算手段との配線が容易になり、カメラが損傷
を受ける機会も少なくなる。又、撮像用マークは、ワー
クハンドの把持レベルに近い位置に設けられることにな
るので、位置ずれの検出を高精度に行える。更に、実施
形態で説明したように、ワーク下ろし用補正量の学習作
業にカメラ付き治具を活用することも可能である。
【0063】又、請求項7に記載の構成によれば、基準
位置データの検出作業時の第二治具の位置精度を高める
ことが出来るにもかかわらず、比較位置データの検出時
には、ワークハンドで把持されて第一治具上に載置され
るときの第二治具の位置に影響が出ることが無く、結果
として、位置ずれ量の検出を高精度に行える。
【0064】又、請求項8に記載の学習装置を使用すれ
ば、ワーク下ろし用補正量を求めるための学習作業を容
易に且つ正確に行うことが出来る。この場合、実施形態
で説明したように、各ワーク移載用支持台ごとに行われ
る学習作業に使用する検出手段(撮像用カメラ等)を備
えた第一治具を転用出来るように構成すれば、学習装置
としてのコストダウンを図ることが出来る。
【0065】更に、請求項9に記載の学習方法によれ
ば、多数台の搬送用走行体が同一走行経路上で使用され
る実際の搬送設備に於いて、全ての搬送用走行体につい
て全てのワーク移載用支持台ごとに学習作業を行う必要
がなくなり、しかも各搬送用走行体間の製作精度上のば
らつきにも対処して、各ワーク移載用支持台ごとのワー
クハンドの位置調整量を極めて高精度に設定することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 A図は吊下搬送設備全体の使用状態を示す概
略側面図であり、B図は同平面図である。
【図2】 吊下搬送装置の構成を説明する側面図であ
る。
【図3】 吊下搬送装置の構成を説明する正面図であ
る。
【図4】 ワークハンドの位置調整手段を説明する要部
の平面図である。
【図5】 ワークハンドの吊下昇降駆動ユニットの構成
を説明する要部の平面図である。
【図6】 A図はワーク移載用支持台に対するワーク積
み下ろし作業を説明する正面図であり、B図はワーク移
載用支持台に対するワークの位置決め手段を説明する要
部の一部縦断正面図であり、C図及びD図は位置ずれを
説明する平面図である。
【図7】 位置ずれ量検出のための学習作業を説明する
側面図である。
【図8】 同学習作業を説明する正面図である。
【図9】 同学習作業に使用する第一治具の平面図であ
る。
【図10】 同第一治具の側面図である。
【図11】 同第一治具の一部縦断正面図である。
【図12】 A図は同第一治具に対する第二治具の位置
決め手段を説明する一部縦断正面図であり、B図は同第
一治具をワーク移載用支持台にセットするときの位置決
め手段を説明する一部縦断正面図である。
【図13】 A図は前記学習作業に使用する第二治具の
平面図であり、B図は同第二治具の一部縦断側面図であ
り、C図は同第二治具の正面図であり、D図は同第二治
具の横断平面図である。
【図14】 位置ずれ量検出のための学習作業の手順を
説明するフローチャートである。
【図15】 ワーク下ろし用補正量検出のための学習作
業を説明する側面図である。
【図16】 A図はワーク下ろし用補正量検出のための
学習作業に使用する仮ポートの要部構造を示す縦断側面
図であり、B図は及びC図は学習用ワークの位置ずれを
説明する平面図である。
【図17】 ワーク下ろし用補正量検出のための学習作
業の手順を説明するフローチャートである。
【図18】 設定されたワークハンドの位置調整量を使
用する実作業時の制御手順を説明するフローチャートで
ある。
【図19】 多数台の搬送用走行体を使用する搬送設備
での実用的な学習方法の手順を説明するフローチャート
である。
【符号の説明】
1 吊下搬送装置 2 ガイドレール 3 ワーク移載用支持台(ポート) 4 ワーク取扱設備 SP1…… 各ポートに対して設定された定停止位置 5 搬送用走行体 6 位置調整用横動台 7 吊下昇降駆動ユニット 8 ワークハンド 9 駆動トロリー 10 従動トロリー 17 スライドガイド 18 スライドレール 19 横行駆動手段 20 螺軸 21 雌ねじ体 22,26,31 モーター 24 吊下昇降駆動ユニットの回転軸 25a〜25d ワークハンドの吊下ベルト 27a〜27d ベルト巻き取り繰り出し用リール 29 吊下昇降駆動ユニットの回転駆動手段 30,32 プーリー 31 ベルト 34 ワーク把持具 35 ワークの把持用フランジ 36 ワーク位置決め用突起 37,46a 位置決め用被嵌合部(凹窪部) 39 第一治具 40 第二治具 45 撮像用カメラ(検出手段) 47,60,62 位置決め用ピン 52 被把持部 52a 把持用フランジ 53 被検出部 53b 撮像対象マーク53b 54 位置決め用被嵌合孔 56 演算/記録/送信処理手段 57 ワーク下ろし用補正量検出のための仮ポート

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】把持したワークを吊下状態で昇降させる昇
    降自在なワークハンドが搬送用走行体に対し水平二次元
    方向に位置調整自在に設けられ、この搬送用走行体の走
    行経路下に配設された複数のワーク移載用支持台との間
    で前記ワークハンドによりワークを積み下ろし可能にし
    た吊下搬送設備に於いて、各ワーク移載用支持台ごと
    に、ワーク吊り上げ用位置調整量とワーク下ろし用位置
    調整量とが設定され、ワーク移載用支持台に対する定停
    止位置に停止した搬送用走行体からワークハンドを降下
    させるとき、ワーク吊り上げ作業かワーク下ろし作業か
    に応じて当該ワーク移載用支持台に対して設定されてい
    る位置調整量だけワークハンドの水平二次元方向の位置
    調整を行うようにした、吊下搬送設備。
  2. 【請求項2】前記ワーク下ろし用位置調整量は、各ワー
    ク移載用支持台ごとに設定されたワーク吊り上げ用位置
    調整量を、実際に取り扱うワークをワークハンドで把持
    させた状態で所定レベルまで降下させたときのワークハ
    ンド位置と空のワークハンドを所定レベルまで降下させ
    たときのワークハンド位置との誤差に相当する一定補正
    量で補正した値である、請求項1に記載の吊下搬送設
    備。
  3. 【請求項3】搬送用走行体に対する前記ワークハンドの
    位置調整方向は、当該搬送用走行体の走行方向は含ま
    ず、左右横方向と垂直軸心の周りの回転方向である、請
    求項1又は2に記載の吊下搬送設備。
  4. 【請求項4】把持したワークを吊下状態で昇降させる昇
    降自在なワークハンドが搬送用走行体に対し水平二次元
    方向に位置調整自在に設けられ、この搬送用走行体の走
    行経路下に配設された複数のワーク移載用支持台との間
    で前記ワークハンドによりワークを積み下ろし可能にし
    た吊下搬送設備に於いて、各ワーク移載用支持台ごと
    に、搬送用走行体が定停止位置に停止したときのワーク
    移載用支持台に対するワークハンドの水平二次元方向の
    位置ずれ量を学習させるための学習装置であって、ワー
    ク移載用支持台上の定位置に載置できる第一治具と、こ
    の第一治具上の定位置に載置出来る第二治具、及びずれ
    量演算手段を備え、第一治具と第二治具との内、一方に
    は被検出部が設けられると共に他方には当該被検出部の
    水平二次元方向の位置を検出する検出手段が設けられ、
    第二治具には、ワークに代えて前記ワークハンドで把持
    させるための被把持部が設けられ、ずれ量演算手段は、
    第一治具上の定位置に第二治具が載置された状態で前記
    検出手段が検出した前記被検出部の基準位置データと、
    定停止位置で停止した搬送用走行体のワークハンドで把
    持させた第二治具を第一治具上に降下させたときに前記
    検出手段が検出した前記被検出部の比較位置データとか
    ら、ワークハンドの水平二次元方向の位置ずれ量を求め
    る機能を備えている、吊下搬送設備の学習装置。
  5. 【請求項5】前記ずれ量演算手段が求めるワークハンド
    の水平二次元方向の位置ずれ量は、搬送用走行体の走行
    方向の位置ずれ量は含まず、左右横方向の位置ずれ量と
    垂直軸心の周りの回転方向の位置ずれ量である、請求項
    4に記載の吊下搬送設備の学習装置。
  6. 【請求項6】前記検出手段は撮像用カメラであって、前
    記第一治具に上向きに取り付けられ、前記被検出部は、
    第二治具の被把持部の近傍位置で下向きに設けられた撮
    像対象マークから成る、請求項4又は5に記載の吊下搬
    送設備の学習装置。
  7. 【請求項7】前記第一治具の上面には、着脱自在な位置
    決め用ピンが複数本設けられ、第二治具の底部には、取
    り付けられた前記複数本の位置決め用ピンに嵌合可能な
    位置決め用被嵌合孔が設けられている、請求項4〜6の
    何れかに記載の吊下搬送設備の学習装置。
  8. 【請求項8】搬送用走行体の走行経路下にワーク下ろし
    用補正量を求めるための学習作業専用の仮ポートが配設
    され、この仮ポートは、ワーク移載用支持台と同一レベ
    ルで定位置に、底面に被検出部を設けた学習用ワークを
    載置可能なもので、その学習用ワーク支持面より下側に
    は、当該学習用ワークの被検出部を検出する検出手段が
    配設され、仮ポート上の定位置に載置された学習用ワー
    クの被検出部を前記検出手段が検出して得られたた基準
    位置データと、この仮ポート上の定停止位置で停止した
    搬送用走行体のワークハンドで把持させた前記学習用ワ
    ークの被検出部を前記検出手段が検出して得られた比較
    位置データとから、ワーク下ろし時のワークハンドの水
    平二次元方向の位置ずれ量を求める、ずれ量演算手段を
    備えている、請求項4〜7の何れかに記載の吊下搬送設
    備の学習装置。
  9. 【請求項9】複数台の搬送用走行体が使用される搬送設
    備であって、1台の基準走行体と1つの基準ワーク移載
    用支持台とが選定され、基準走行体により全てのワーク
    移載用支持台に対するワークハンドの水平二次元方向の
    位置調整量を求める学習作業を行い、求められた各ワー
    ク移載用支持台ごとの位置調整量を他の全ての搬送用走
    行体に統一位置調整量として記憶させ、全ての搬送用走
    行体について基準ワーク移載用支持台に対するワークハ
    ンドの水平二次元方向の位置調整量を求める学習作業を
    行い、求められた基準ワーク移載用支持台に対する位置
    調整量と各搬送用走行体に記録されている統一位置調整
    量とを比較演算して、各搬送用走行体に固有で全てのワ
    ーク移載用支持台に共通の補正量を求め、作業対象のワ
    ーク移載用支持台に対応する前記統一位置調整量を前記
    補正量で補正することを特徴とする、吊下搬送設備の学
    習方法。
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