JP5339118B2 - 物品搬送設備における学習装置及び学習方法 - Google Patents

物品搬送設備における学習装置及び学習方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5339118B2
JP5339118B2 JP2008190014A JP2008190014A JP5339118B2 JP 5339118 B2 JP5339118 B2 JP 5339118B2 JP 2008190014 A JP2008190014 A JP 2008190014A JP 2008190014 A JP2008190014 A JP 2008190014A JP 5339118 B2 JP5339118 B2 JP 5339118B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
deviation amount
learning
amount
reference position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008190014A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010024025A (ja
Inventor
龍也 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2008190014A priority Critical patent/JP5339118B2/ja
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to PCT/JP2009/061928 priority patent/WO2010010795A1/ja
Priority to KR1020117000018A priority patent/KR101305265B1/ko
Priority to CN2009801286836A priority patent/CN102105384B/zh
Priority to EP09800310.6A priority patent/EP2305594B1/en
Priority to US13/054,304 priority patent/US8374420B2/en
Priority to TW098122553A priority patent/TWI412484B/zh
Publication of JP2010024025A publication Critical patent/JP2010024025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5339118B2 publication Critical patent/JP5339118B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Description

本発明は、物品を吊り下げ状態で把持する把持部を備えた移動車が、移動経路に沿って移動自在に設けられ、前記移動車に対して前記把持部を昇降させる昇降手段と、前記移動車に対して前記把持部を水平方向に位置調整させる位置調整手段とが設けられ、前記移動経路の目標停止位置に前記移動車を停止させた状態で前記把持部を昇降させることにより、前記移動経路の下方側に配設された移載用支持部との間で物品を移載する物品搬送設備における学習装置及び学習方法に関する。
上記のような物品搬送設備では、移動経路に沿って複数の移載用支持部が設けられており、それら複数の移載用支持部の間で物品を搬送するように構成されている。そして、各移載用支持部との間で移載を行うときには、移動経路の目標停止位置に移動車を停止させた状態で把持部を移載用支持部に対して昇降させている。しかしながら、把持部を移載用支持部に対して昇降させるだけでは、移載用支持部の設置位置の誤差や把持部を昇降させるときの揺れ等により、水平方向で把持部が本来位置させるべき位置からずれていることがある。そこで、各移載用支持部について、移動車を目標停止位置に停止させた状態で把持部を移載用支持部に対して昇降させたときの水平方向での位置調整量を学習することが必要となる。本発明に係る物品搬送設備における学習装置及び学習方法は、このような位置調整量を学習するためのものである。そして、実際に各移載用支持部との間で移載を行うときには、学習した位置調整量を用いて水平方向での把持部の位置調整を行うようにしている。
従来の物品搬送設備における学習装置では、移載用支持部に取り付け自在で且つ移載用支持部に取り付けられた状態において移載用支持部における水平方向での目標移載基準位置に対応する位置を表示する検出用マークを備えた第1学習用治具と、把持部により把持自在で且つ把持部に把持された状態で把持部の下方を撮像して検出用マークを撮像可能な撮像手段を備えた第2学習用治具と、移動車の移動作動、昇降手段の昇降作動、及び、撮像手段の撮像作動を制御して、移動車を移載用支持部に対する目標停止位置に停止させた状態で把持部を移載用支持部に対して昇降させるときの水平方向での位置調整量を学習する学習制御手段とが設けられている。そして、学習制御手段が、移載用支持部に対する目標停止位置に移動車を移動させ、且つ、基準調整位置に調整した状態で把持部に把持した第2学習用冶具を移載用支持部に取り付けた第1学習用冶具に対する目標高さに位置させるように把持部を昇降させる位置決め処理を行う。ここで、基準調整位置は、例えば、移動車の横幅方向において把持部の中央位置が移動車の中央位置と一致し且つ上下軸心周りの回転方向において把持部の横幅方向及び前後方向が移動車の横幅方向及び前後方向と一致する位置とする。学習制御手段は、位置決め処理の実行後において検出用マークを撮像すべく撮像手段を撮像させる撮像処理、及び、撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて、撮像画像範囲の中央に定めた撮像基準位置と検出用マークとの水平方向での基準位置ずれ量を求めて、その求めた基準位置ずれ量から位置調整量を求めるずれ量演算処理を実行するように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−192269号公報
上記従来の物品搬送設備における学習装置では、学習制御手段が、ずれ量演算処理において、撮像情報に基づいて撮像基準位置と検出用マークとの水平方向での基準位置ずれ量を求めているが、例えば、撮像手段を凸レンズを用いたカメラとした場合には、検出用マークが撮像画像範囲の端部に位置していると、実際の基準位置ずれ量と撮像情報から求めた基準位置ずれ量とに差が生じる。よって、基準位置ずれ量を正確に求めることができない可能性があり、求めた基準位置ずれ量から位置調整量を求めることから、位置調整量も正確に求めることができなくなる可能性がある。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、撮像基準位置と検出用マークとの水平方向での基準位置ずれ量を正確に求めて、位置調整量を正確に学習することができる物品搬送設備における学習装置及び学習方法を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明に係る物品収納設備の第1特徴構成は、物品を吊り下げ状態で把持する把持部を備えた移動車が、移動経路に沿って移動自在に設けられ、前記移動車に対して前記把持部を昇降させる昇降手段と、前記移動車に対して前記把持部を水平方向に位置調整させる位置調整手段とが設けられ、前記移動経路の目標停止位置に前記移動車を停止させた状態で前記把持部を昇降させることにより、前記移動経路の下方側に配設された移載用支持部との間で物品を移載する物品搬送設備における学習装置において、
前記移載用支持部に取り付け自在で且つ前記移載用支持部に取り付けられた状態において前記移載用支持部における水平方向での目標移載基準位置に対応する位置を表示する検出用マークを備えた第1学習用治具と、前記把持部により把持自在で且つ前記把持部に把持された状態で前記把持部の下方を撮像して前記検出用マークを撮像可能な撮像手段を備えた第2学習用治具と、前記移動車の移動作動、前記昇降手段の昇降作動、前記位置調整手段の調整作動、及び、前記撮像手段の撮像作動を制御して、前記移動車を前記移載用支持部に対する目標停止位置に停止させた状態で前記把持部を前記移載用支持部に対して昇降させるときの水平方向での位置調整量を学習する学習制御手段とが設けられ、前記学習制御手段が、前記移載用支持部に対する目標停止位置に前記移動車を移動させ、且つ、前記位置調整手段により前記把持部を基準調整位置に調整した状態で前記把持部に把持した前記第2学習用冶具を前記移載用支持部に取り付けた前記第1学習用冶具に対する目標高さに位置させるように前記把持部を昇降させる位置決め処理、その位置決め処理の実行後において前記検出用マークを撮像すべく前記撮像手段を撮像させる第1撮像処理、及び、前記第1撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて、撮像画像範囲の中央に定めた撮像基準位置と前記検出用マークとの水平方向での基準位置ずれ量を求めて、その求めた基準位置ずれ量から前記位置調整量を求める第1ずれ量演算処理を実行するように構成され、且つ、前記第1ずれ量演算処理にて求めた前記基準位置ずれ量が設定許容範囲から外れている場合には、前記第1ずれ量演算処理にて求めた前記基準位置ずれ量に基づいて前記第2学習用冶具を位置調整すべく前記位置調整手段を作動させる補正位置決め処理、その補正位置決め処理の実行後において前記検出用マークを撮像すべく前記撮像手段を撮像させる第2撮像処理、及び、前記第2撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて、撮像画像範囲の中央に定めた撮像基準位置と前記検出用マークとの水平方向での基準位置ずれ量を求めて、その求めた基準位置ずれ量と前記第1ずれ量演算処理にて求めた前記基準位置ずれ量とから前記位置調整量を求める第2ずれ量演算処理を実行するように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、学習制御手段は、位置決め処理、第1撮像処理、及び、第1ずれ量演算処理を行うことにより、第1撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて求めた基準位置ずれ量が設定許容範囲内であると、検出用マークは撮像画像範囲の中央側に位置しているとして、第1撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて基準位置ずれ量を正確に求めることができ、その求めた基準位置ずれ量から位置調整量を正確に求めることができる。
一方、第1撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて求めた基準位置ずれ量が設定許容範囲から外れていると、検出用マークは撮像画像範囲の端部に位置していると判別できる。よって、学習制御手段は、補正位置決め処理を行い、第1ずれ量演算処理にて求めた基準位置ずれ量に基づいて第2学習用冶具を位置調整することにより、検出用マークを撮像画像範囲の中央に位置させることができる。そして、学習制御手段は、補正位置決め処理を行った状態で、第2撮像処理及び第2ずれ量演算処理を行うことにより、第2撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて基準位置ずれ量を正確に求めることができ、しかも、その基準位置ずれ量だけでなく第1ずれ量演算処理にて求めた基準位置ずれ量を加味することで、位置調整量を正確に求めることができる。
以上のことから、撮像基準位置と検出用マークとの水平方向での基準位置ずれ量を正確に求めて、位置調整量を正確に学習することができる物品搬送設備における学習装置を実現できるに至った。
本発明に係る物品搬送設備における学習装置の第特徴構成は、前記学習制御手段は、前記第2ずれ量演算処理にて求めた前記基準位置ずれ量が前記設定許容範囲から外れている場合には、前記補正位置決め処理、前記第2撮像処理及び前記第2ずれ量演算処理を再度実行し、且つ、前記第2ずれ量演算処理の実行回数が許容回数以上に達すると、異常状態と判別するように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、学習制御手段は、第2ずれ量演算処理を一度だけ行うのではなく、第2ずれ量演算処理にて求めた基準位置ずれ量が設定許容範囲が外れていると繰り返し行い、より正確な位置調整量を求めることができる。しかも、学習制御手段は、単に、第2ずれ量演算処理を繰り返し行うのではなく、その実行回数が許容回数以上となると、補正位置決め処理を繰り返し行っても基準位置ずれ量が設定許容範囲内とならない異常状態と判別して、その異常状態での位置調整量の学習を行わず、無駄な演算を回避しながら、正確な位置調整量を求めることができる。
本発明に係る物品搬送設備における学習装置の第特徴構成によれば、前記位置調整手段は、前記移動車に対して、水平方向で前記移動車の横幅方向に前記把持部を位置調整自在で且つ上下軸心周りで前記把持部を旋回自在に構成され、前記学習制御手段は、前記第1ずれ量演算処理及び前記第2ずれ量演算処理において、前記基準位置ずれ量として、前記検出用マークと前記撮像基準位置との前記移動車の横幅方向での横幅ずれ量、及び、前記検出用マークと前記撮像基準位置との上下軸心周りの回転方向での回転ずれ量を求めるように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、学習制御手段は、第1ずれ量演算処理及び第2ずれ量演算処理において、基準位置ずれ量として、位置調整手段により調整自在な横幅ずれ量及び回転ずれ量を求めることができる。これにより、学習制御手段は、位置調整量として、移動車の横幅方向での位置調整量及び上下軸心周りでの位置調整量を学習することができる。よって、実際に移載用支持部との間で移載を行うときには、学習した位置調整量に基づいて、位置調整手段により移動車の横幅方向及び上下軸心周りで把持部を位置調整して、適正な移載を行うことができる。その結果、学習制御手段は、適正な移載を行うための位置調整量を的確に学習できる。
本発明に係る物品搬送設備における学習装置の第特徴構成は、前記学習制御手段は、前記第1ずれ量演算処理及び前記第2ずれ量演算処理において、前記基準位置ずれ量として、前記検出用マークと前記撮像基準位置との前記移動車の前後方向での前後ずれ量を求め、その求めた前後ずれ量が設定許容範囲内である場合には前記位置調整量の演算を行い、その求めた前後ずれ量が設定許容範囲から外れていると異常状態と判別するように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、学習制御手段は、求めた前後ずれ量が設定許容範囲内であることを条件として、位置調整量の演算を行うので、移動車の前後方向において目標移載基準位置に対して把持部がずれていない状態で位置調整量を求めることができ、正確な位置調整量を求めることができる。例えば、目標停止位置が本来の目標停止位置からずれている等により移動車の前後方向において目標移載基準位置に対して把持部がずれていると、学習制御手段が、第1ずれ量演算処理及び第2ずれ量演算処理において、求めた前後ずれ量が設定許容範囲から外れることとなり異常状態となる。これにより、位置調整手段により位置調整できない移動車の前後方向がずれている場合には異常状態となるので、例えば、目標停止位置を本来の目標停止位置に補正する等の処理を行うことができ、移動車の前後方向でのずれを解消するために適した処理を行うことができる。
本発明に係る物品搬送設備における学習装置の第特徴構成は、前記学習制御手段は、前記第1撮像処理及び前記第2撮像処理において、前記検出用マークを複数回撮像すべく前記撮像手段を撮像させ、且つ、前記第1ずれ量演算処理及び前記第2ずれ量演算処理において、複数回の撮像の夫々における前記検出用マークと前記撮像基準位置との水平方向でのずれ量を示す撮像単位ずれ量データを求め、その求めた複数の撮像単位ずれ量データのうち、ずれ量が計測有効範囲外のデータを除外して前記計測有効範囲内のデータを抽出し、その抽出された撮像単位ずれ量データ数が設定数以上であると、その複数の撮像単位ずれ量データを平均化して前記基準位置ずれ量を求めるように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、学習制御手段は、単純に、撮像した撮像情報から基準位置ずれ量を求めるのではなく、まず、撮像した複数の撮像単位ずれ量データから、把持部の揺れ等により検出用マークを撮像できなかった等の不適正な計測有効範囲外のデータを除外し、検出用マークを撮像している適正な計測有効範囲内のデータだけ抽出したのち、その抽出された複数の撮像単位ずれ量データを平均化して基準位置ずれ量を求めるので、正確な位置ずれ量を求めることができる。また、学習制御手段は、抽出された撮像単位ずれ量データ数が設定数以上であることを条件に、複数の撮像単位ずれ量データを平均化して基準位置ずれ量を求めるので、抽出された撮像単位ずれ量データ数が設定数未満であると正確な基準位置ずれ量が求められない異常状態であるとして、基準位置ずれ量の演算を行わない。これにより、無駄な演算を回避しながら、より正確な位置ずれ量を求めることができる。
本発明に係る物品搬送設備における学習方法の特徴構成は、物品を吊り下げ状態で把持する把持部を備えた移動車が、移動経路に沿って移動自在に設けられ、前記移動車に対して前記把持部を昇降させる昇降手段と、前記移動車に対して前記把持部を水平方向に位置調整させる位置調整手段とが設けられ、前記移動経路の目標停止位置に前記移動車を停止させた状態で前記把持部を昇降させることにより、前記移動経路の下方側に配設された移載用支持部との間で物品を移載する物品搬送設備における学習方法において、
前記移載用支持部における水平方向での目標移載基準位置に対応する位置を表示する検出用マークを備えた第1学習用治具を前記移載用支持部に取り付け、且つ、前記把持部の下方を撮像して前記検出用マークを撮像可能な撮像手段を備えた第2学習用治具を前記把持部に把持させた状態で、前記移動車を前記目標停止位置に停止させ且つ前記位置調整手段により前記把持部を基準調整位置に調整した状態で前記移載用支持部に取り付けた前記第1学習用治具に対する目標高さに前記第2学習用治具を位置させるように前記把持部を昇降させる位置決めステップ、その位置決めステップを行った後において前記検出用マークを撮像すべく前記撮像手段を撮像させる第1撮像ステップ、及び、前記第1撮像ステップにて撮像された撮像情報に基づいて、撮像画像範囲の中央に定めた撮像基準位置と前記検出用マークとの水平方向での基準位置ずれ量を求めて、その求めた基準位置ずれ量から前記移動車を前記移載用支持部に対する目標停止位置に停止させた状態で前記把持部を前記移載用支持部に対して昇降させるときの水平方向での位置調整量を求める第1ずれ量演算ステップを行い、且つ、前記第1ずれ量演算ステップにて求めた前記基準位置ずれ量が設定許容範囲から外れている場合には、前記第1ずれ量演算ステップにて求めた前記基準位置ずれ量に基づいて前記第2学習用冶具を位置調整すべく前記位置調整手段を作動させる補正位置決めステップ、その補正位置決めステップを行った後において前記検出用マークを撮像すべく前記撮像手段を撮像させる第2撮像ステップ、及び、前記第2撮像ステップにて撮像された撮像情報に基づいて、撮像画像範囲の中央に定めた撮像基準位置と前記検出用マークとの水平方向での基準位置ずれ量を求めて、その求めた基準位置ずれ量と前記第1ずれ量演算ステップにて求めた前記基準位置ずれ量とから前記位置調整量を求める第2ずれ量演算ステップを行う点にある。
本特徴構成によれば、上記物品搬送設備における学習装置においても述べた如く、位置決めステップ、第1撮像ステップ、及び、第1ずれ量演算ステップを行うことにより、検出用マークは撮像画像範囲の中央に位置しているとして、位置調整量を正確に求めることができる。
一方、第1撮像ステップにて撮像された撮像情報に基づいて求めた基準位置ずれ量が設定許容範囲から外れている場合には、検出用マークは撮像画像範囲の端部に位置しているとして、補正位置決めステップを行い、検出用マークを撮像画像範囲の中央に位置させることができる。そして、補正位置決めステップを行った状態で、第2撮像ステップ及び第2ずれ量演算ステップを行うことにより、基準位置ずれ量を正確に求めることができ、第1ずれ量演算処理にて求めた基準位置ずれ量を加味することで、位置調整量を正確に求めることができる。
以上のことから、撮像基準位置と検出用マークとの水平方向での基準位置ずれ量を正確に求めて、位置調整量を正確に学習することができる物品搬送設備における学習方法を実現できるに至った。
本発明に係る物品搬送設備用の学習装置及び物品搬送設備用の学習方法について図面に基づいて説明する。本発明は、物品搬送設備における学習装置及び学習方法であるので、まず、物品搬送設備について説明する。
この物品搬送設備は、例えば、浄化空気を天井側から下方側に通風させるダウンフロー式の浄化空気通風手段を備えたクリーンルーム内に設けられている。
図1に示すように、物品搬送設備は、複数の物品処理部1を経由する状態で案内レール2(移動経路に相当する)が設置され、この案内レール2に沿って移動自在な移動車3が設けられている。移動車3が、半導体基板を収納した容器5(物品に相当する)を複数の物品処理部1の間で搬送するように構成されている。物品処理部1では、半導体基板の製造途中での半製品等に対して所定の処理を行うように構成されている。
移動車3は、容器5を吊り下げ状態で把持する把持部4を昇降自在に備えている。把持部4は、移動車3が停止した状態において、ワイヤ6を巻き取り又は巻き出すことにより、移動車3に近接位置させる基準上昇位置と移動車3よりも下方側に設置された物品移載用のステーション7(移載用支持部に相当する)との間で物品移載を行う目標移載高さとに昇降自在に設けられている。ちなみに、図1では、把持部4が基準上昇位置から目標移載高さに下降する場合を上方側に示し、把持部4を目標移載高さから基準上昇位置に上昇させる場合を下方側に示している。
ステーション7は、容器5を載置支持する床部に設けられた載置台にて構成されている。ステーション7は、載置台に設けられた複数の係合ピンP(図1では図示を省略)を容器5の底部に設けられた溝部に係合させて容器5を位置決めした状態で容器5を載置するように構成されている。ステーション7は、物品処理部1にて所定の処理を行う容器5を移動車3から受け取る又は物品処理部1にて所定の処理を行った容器5を移動車3に受け渡すためのものであり、複数の物品処理部1の夫々に対応して配置されている。
移動車3は、把持部4を基準上昇位置に位置させた状態で案内レール2に沿って移動し、複数のステーション7のうち、移載対象のステーション7に対応する目標停止位置に停止した状態で把持部4を基準上昇位置と目標移載高さとの間で昇降させることにより、ステーション7との間で容器5の授受を行うように構成されている。案内レール2は、案内レール用ブラケット8により天井部に固定状態で設置されている。
図2及び図3に示すように、移動車3は、案内レール2の内方空間部に位置する上方車体9と案内レール2の下方に位置する下方車体12とを前後の連結扞10,11にて連結して構成されている。
上方車体9は、案内レール2の内方空間部に設けられるマグネット13に近接対向させる状態で一次コイル14を備えている。上方車体9は、マグネット13と一次コイル14とからなるリニアモータにより推進力を得るリニアモータ式であり、移動車3は、この推進力によって案内レール2に沿って移動するように構成されている。案内レール2の内方空間部には、上方車体9に備えた走行輪15に対する走行案内面16と、上方車体9に備えた振止輪17に対する振止案内面18とが形成されている。
案内レール2には給電線19が設けられ、上方車体9には受電コイル20が設けられ、交流電流の通電により給電線19に磁界を発生させ、この磁界により移動車3側での必要電力を受電コイル20に発生させて、非接触状態で給電を行うように構成されている。
この実施形態では、上方車体9を駆動させる方式として、リニアモータにより推進力を得て駆動させるリニアモータ式を例示しているが、例えば、走行輪15を回転駆動する電動モータを設け、この電動モータにて走行輪15を回転駆動させることにより上方車体9を駆動させる方式を用いることもできる。
下方車体12は、移動車3の前後方向に延びる前後枠体21、前後枠体21の前端箇所及び後端箇所から下方側に延びる前後一対の縦枠体22から構成されている。下方車体12は、側面視において、下方側が開放されたコ字状に形成され、前後方向の中央部に把持部4が配置されている。
前後枠体21の下方には、上方側から、スライド移動機構23(位置調整手段に相当する)、昇降機構24(昇降手段に相当する)、把持部4の順に設けられている。昇降機構24及び把持部4は、スライド移動機構23により前後枠体21に対して移動車3の横幅方向にスライド移動自在に支持されている。把持部4は、昇降機構24により前後枠体21に対して昇降自在に支持されている。
スライド移動機構23は、前後枠体21に固定されて移動車3の横幅方向に延びる凹状の前後一対のガイドレール25と、昇降機構24を支持する昇降支持体26に固定されて凹状のガイドレール25に係合する凸状の前後一対のガイド体27と、ガイド体27をガイドレール25に沿って移動させるためのスライド駆動用モータ28、ボールネジ29及び連結体30とを備えている。スライド移動機構23は、スライド駆動用モータ28によりボールネジ29を回転駆動させることにより、ボールネジ29とガイド体27とを連結する連結体30を移動車3の横幅方向に往復移動させる。これにより、ガイドレール25に対してガイド体27を移動車3の横幅方向に往復移動させて、昇降機構24及び把持部4が前後枠体21に対して移動車3の横幅方向にスライド移動される。
昇降機構24は、把持部4が固定支持されている昇降体31と、その昇降体31を昇降支持体26に対して昇降させるための昇降駆動用モータ32、回転ドラム33及びワイヤ6とを備えている。昇降機構24は、昇降駆動用モータ32により回転ドラム33を正逆回転させて4本のワイヤ6を同時に巻き取り及び巻き出しすることによって、昇降体31を略水平姿勢に維持しながら昇降するように構成されている。これにより、把持部4が前後枠体21に対して昇降される。
この実施形態では、回転ドラム33にワイヤ6を巻き掛けた例を示しているが、例えば、回転ドラム33にベルトを巻き掛けて昇降体31を昇降することもでき、ワイヤ6に限らず、ベルトを用いることもできる。
把持部4は、昇降体31に対して回転軸34により上下軸心周りで旋回自在に設けられている。回転軸34を上下軸心周りで回転駆動させる旋回駆動用モータ35(位置調整手段に相当する)が設けられ、この旋回駆動用モータ35により回転軸34を上下軸心周りで回転駆動することにより、把持部4が前後枠体21に対して上下軸心周りで旋回される。
把持部4には、容器5のフランジ5aを把持する一対の把持具4aが設けられている。そして、一対の把持具4aが把持用モータ41の正逆回転により互いに近づく方向に揺動してフランジ5aを把持する把持姿勢と、一対の把持具4aが互いに離れる方向に揺動して把持を解除する解除姿勢とに切り換え自在に構成されている。
図4に示すように、移動車3には、移動車3の移動作動等を制御する台車用制御部36が設けられている。台車用制御部36は、物品搬送設備全体の動作を管理する管理用コンピュータからの指令、及び、移動車3に設けられた各種センサの検出情報に基づいて、移動車3の移動作動、把持部4の昇降作動、把持部4の移動車3の横幅方向での位置調整作動、把持部4の上下軸心周りでの旋回作動、把持部4の把持姿勢と解除姿勢との切換を制御するように構成されている。
各種センサとして、案内レール2の側脇等に設置された停止板を検出する停止板検出センサ37と、移動車3の基準上昇位置に対する把持部4の昇降量を検出する昇降量検出センサ38と、移動車3の横幅基準位置(例えば中央位置)に対する把持部4の移動車3の横幅方向での移動量を検出する横幅移動量検出センサ39と、移動車3の基準回転位置(例えば、移動車3の横幅方向及び前後方向と把持部4の横幅方向と前後方向とが一致する位置)に対する把持部4の上下軸心周りの回転方向での回転量を検出する回転量検出センサ40とが設けられている。
停止板については、案内レール2の経路上において各ステーション7の設置位置に対応する目標停止位置が定められており、各目標停止位置に停止板が設けられている。昇降量検出センサ38、横幅移動量検出センサ39及び回転量検出センサ40は、例えば、昇降駆動用モータ32、スライド駆動用モータ28、旋回駆動用モータ35の夫々に備えられたロータリエンコーダにて構成されている。
例えば、管理用コンピュータから、複数のステーション7のうちから搬送元及び搬送先のステーション7を特定した状態で搬送元のステーション7から搬送先のステーション7に容器5を搬送する搬送指令が指令された場合には、まず、台車用制御部36は、搬送元のステーション7の目標停止位置に設置された停止板を停止板検出センサ37にて検出すると移動車3の移動を停止させて、搬送元のステーション7の目標停止位置に移動車3を停止させる。そして、台車用制御部36は、その目標停止位置に移動車3を停止させた状態で、基準上昇位置から目標移載高さに把持部4を下降させるように昇降量検出センサ38の検出情報に基づいて昇降駆動用モータ32の作動を制御する。台車用制御部36は、把持部4が目標移載高さに位置すると、把持用モータ41を作動させて一対の把持具4aを把持姿勢に切り換え、容器5のフランジ5aを一対の把持具4aにて把持して容器5を受け取る。その後、台車用制御部36は、目標移載高さから基準上昇位置に把持部4を上昇させるように昇降量検出センサ38の検出情報に基づいて昇降駆動用モータ32の作動を制御したのち、搬送先のステーション7の目標停止位置に移動車3を移動させるように移動車3の移動作動を制御する。台車用制御部36は、搬送先のステーション7の目標停止位置に移動車3が停止すると、搬送元のステーション7から容器5を受け取る場合と同様に、把持部4の昇降作動や把持用モータ41の作動を制御することにより、搬送先のステーション7に容器5を卸すように構成されている。
台車用制御部36は、搬送作業モードが指令されていると、上述の如く、搬送元のステーション7から搬送先のステーション7への容器5の搬送処理を行うように構成されている。台車用制御部36には、搬送作業モードとは別に、学習モードが備えられており、搬送作業モードにて搬送処理を行う前に、学習モードに切り換えて学習処理を行うように構成されている。
学習処理では、各ステーション7との間で容器5の授受を適正に行うために、ステーション7に対する目標停止位置に移動車3を停止させた状態で基準上昇位置からステーション7に対する目標移載高さにまで下降させるときの目標下降量を学習するとともに、ステーション7に対する目標停止位置に移動車3を停止させた状態で把持部4をステーション7に対して昇降させるときの水平方向での位置調整量を学習するように構成されている。
本発明に係る物品搬送設備における学習装置は、この学習処理を行うための装置であり、ステーション7に取り付け自在な第1学習用治具42と、把持部4により把持自在な第2学習用治具43とが設けられている。また、ステーション7に第1学習用治具42を取り付け且つ把持部4に第2学習用治具43を把持させた状態で、移動車3の移動作動や把持部4の昇降作動等を制御することにより学習処理を行う学習制御手段44と、学習制御手段44に対して学習モードを指令する人為操作式のリモートコントローラ45とが設けられている。
図5に示すように、第1学習用治具42は、板状体にて構成されており、ステーション7に設けられた各係合ピンPに係合する長孔状の溝部46が複数(3つ)形成されている。これにより、第1学習用治具42は、ステーション7に対して位置決めした状態で取り付けられるように構成されている(図9及び図10参照)。第1学習用治具42には、その中央位置に平面視で正方形状の検出用マーク47が備えられており、第1学習用治具42がステーション7に取り付けされた状態でおいて検出用マーク47が目標移載基準位置を示すように構成されている。
図6及び図7に示すように、第2学習用治具43は、板状の下枠体48と、板状の上枠体49と、下枠体48と上枠体49とを間隔を隔てて連結する棒状の連結枠体50の複数とから形成されている。第2学習用治具43については、容器5と高さ及び重量を同じにするのが好ましい。上枠体49の上部には、容器5と同様のフランジ49aが設けられ、把持部4は、一対の把持具4aによりフランジ49aを把持することにより第2学習用治具43を把持するように構成されている。下枠体48と上枠体49との間の空間には、平面視でその中央部に撮像方向を下向きとするカメラ51(撮像手段に相当する)と、カメラ51の撮像範囲を照明する照明装置(LED装置)52と、カメラ51が撮像した情報を画像処理して求めた情報を出力可能な画像処理装置53と、カメラ51の撮像作動等を制御する治具用制御部54と、下向きに測距用光を投光して下方側にある測距対象物までの距離を検出するレーザ測距センサ55と、台車用制御部36やリモートコントローラ45との間で各種情報を無線通信自在な通信装置56とが設けられている。下枠体48には、上下方向に貫通する状態で下方側にある測定対象物と当接したことを検出する当接センサ57が3つ設けられている。3つの当接センサ57は、平面視において、各設置位置が三角形状の角部に位置するように配設されている。
図4に示すように、治具用制御部54は、カメラ51、照明装置52、通信装置56の作動を制御するとともに、画像処理装置53にて出力される情報、レーザ測距センサ55の検出情報、及び、当接センサ57の検出情報が入力されるように構成されている。また、治具用制御部54は、通信装置56により、レーザ測距センサ55や当接センサ57の検出情報を台車用制御部36に通信したり、台車用制御部36からの指令を受信可能で、カメラ51にて撮像した撮像情報から画像処理装置53にて求めた情報を台車用制御部36に通信するように構成されている。
学習制御手段44は、移動車3の移動作動、把持部4を昇降作動させる昇降駆動用モータ32の作動、把持部4を移動車3の横幅方向に位置調整させるスライド駆動用モータ28の作動、把持部4を上下軸心周りの回転方向に位置調整させる旋回駆動用モータ35の作動、及び、カメラ51の撮像作動を制御して、学習処理を行うように構成されている。学習制御手段44は、台車用制御部36と治具用制御部54とから構成されている。
リモートコントローラ45は、作業者が操作部58を操作することにより、複数のステーション7のうち、どのステーション7を学習処理対象とするかを選択し且つその選択したステーション7についてどの順序で学習処理を行うかを指定した状態で、学習制御手段44に対して学習モードを指令可能に構成されている。リモートコントローラ45は、作業者が操作部58の増速下降ボタン59を操作することにより、設定下降速度(例えば、1.2m/min)よりも速い増速下降速度(例えば、6.0m/min)にて把持部4を下降させるべく、学習制御手段44に対して増速下降指令を行う指令状態とその増速下降指令を行わない非指令状態とに切換自在に構成されている。そして、リモートコントローラ45は、作業者が増速下降ボタン59を押すという非指令状態から指令状態への人為操作に伴って指令状態に切り換えられ、且つ、その人為操作が解除されることにより非指令状態に復帰されるように構成されている。つまり、リモートコントローラ45は、作業者により増速下降ボタン59が押されているときだけ指令状態となり、その押し操作が解除されると非指令状態となる。
学習制御手段44は、第1学習用治具42をステーション7に取り付け且つ第2学習用治具43を把持部4に把持させた状態で、リモートコントローラ45により学習モードが指令されることにより、学習処理を実行するように構成されている。
以下、1つのステーション7に対する学習処理について、図8のフローチャートに基づいて説明する。複数のステーション7に対して学習処理を行う場合には、以下に説明する学習処理を繰り返し行うことになる。
まず、学習制御手段44は、ステーション7に対する目標停止位置に移動車3を移動させるべく、停止板検出センサ37の検出情報に基づいて移動車3の移動作動を制御する移動処理を行う(#1)。次に、学習制御手段44は、図9に示すように、スライド駆動用モータ28及び旋回駆動用モータ35により把持部4を基準調整位置に調整した状態で設定下降速度にて把持部4を下降させるべく、昇降駆動用モータ32の作動を制御する把持部下降処理を行う(#2)。ここで、基準調整位置は、例えば、移動車3の横幅方向において把持部4の中央位置が移動車3の中央位置と一致し且つ上下軸心周りの回転方向において把持部4の横幅方向及び前後方向が移動車3の横幅方向及び前後方向と一致する位置とする。
学習制御手段44は、把持部下降処理の実行中に、リモートコントローラ45にて増速下降指令が指令されていなければ、設定下降速度にて把持部4の下降を継続し、リモートコントローラ45にて増速下降指令が指令されていると、設定下降速度よりも速い増速下降速度にて把持部4を下降させるべく、昇降駆動用モータ32の作動を制御する増速処理を行う(#3〜#5)。
学習制御手段44は、図10に示すように、第2学習用治具43に設けられた3つの当接センサ57の全てが第1学習用治具42の上面に当接したことを検出することにより、ステーション7の第1学習用治具42の上面に第2学習用治具43が着底したことを検出すると、昇降駆動用モータ32により把持部4の下降を停止して、リモートコントローラ45にて増速下降指令が指令されているか否かを判別する(#6、#7)。
学習制御手段44は、第2学習用治具43の着底を検出したときに、リモートコントローラ45にて増速下降指令が指令されていなければ、そのときの昇降量検出センサ38の検出情報に基づいて目標下降量を求める下降量演算処理を行う(#8)。ここで、目標下降量の演算については、例えば、基準上昇位置から第2学習用治具43の着底を検出するまでの下降量をそのまま目標下降量として求めたり、又は、その下降量に補正量を加えたものを目標下降量として求めることができる。
逆に、学習制御手段44は、第2学習用治具43の着底を検出したときに、リモートコントローラ45にて増速下降指令が指令されていると、異常状態として学習処理を異常停止する(#9)。
学習制御手段44は、第1学習用治具42に対する目標高さに第2学習用治具43を位置させるように把持部4を昇降させるべく、昇降量検出センサ38の検出情報に基づいて昇降駆動用モータ32の作動を制御する(#10)。このとき、学習制御手段44は、レーザ測距センサ55の検出情報に基づいて、第2学習用治具43が目標高さに位置するかを確認する。ここで、目標高さは、カメラ51にて検出用マーク47を撮像するに当たり、カメラ51と検出用マーク47との距離が最適な距離となるように定められており、例えば、第2学習用治具43の着底を検出した位置から設定高さ(例えば3mm)だけ把持部4を上昇させた位置である。このようにして、学習制御手段44が、移動処理、把持部下降処理、及び、目標高さに第2学習用治具43を位置させるように把持部4を昇降させることにより、位置決め処理を行う。
学習制御手段44は、目標高さに第2学習用治具43を位置させた状態において、検出用マーク47を撮像すべくカメラ51の撮像作動を制御する第1撮像処理を行い、その第1撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて、撮像画像範囲の中央に定めた撮像基準位置と検出用マーク47との水平方向での基準位置ずれ量を求めるずれ量演算処理を行う(#11,#12)。ここで、学習制御手段44は、目標高さに第2学習用治具43を位置させた状態において、把持部4の揺れが収まるように設定時間(例えば10秒)だけ待機してから第1撮像処理を行い、把持部4の揺れによる影響を極力排除して精度よく基準位置ずれ量を求めるようにしている。
学習制御手段44は、ずれ量演算処理において、画像処理装置53によりカメラ51の撮像情報に基づいて基準位置ずれ量を求める。そして、学習制御手段44は、基準位置ずれ量として、図11に示すように、検出用マーク47と撮像基準位置との移動車3の横幅方向での横幅ずれ量α(図11(a)参照)、検出用マーク47と撮像基準位置との上下軸心周りの回転方向での回転ずれ量β(図11(b)参照)、及び、検出用マーク47と撮像基準位置との移動車3の前後方向での前後ずれ量γ(図11(c)参照)を求めるように構成されている。図11では、X軸は移動車3の横幅方向を示しており、Y軸は移動車3の前後方向を示している。カメラ51の撮像画像範囲の中央に予め正方形状の基準撮像マーク60(撮像基準位置に相当する)が定められており、その基準撮像マーク60は検出用マーク47と同じ形状で且つ同じ大きさに定められている。
学習制御手段44は、基準撮像マーク60と検出用マーク47との相対位置を比較することにより、横幅ずれ量α、回転ずれ量β、及び、前後ずれ量γを求める。横幅ずれ量αについては、例えば、基準撮像マーク60の中心P1と検出用マーク47の中心P2とのX軸方向での距離により求めることができる。回転ずれ量βについては、例えば、基準撮像マーク60のY軸上の点P3とそのP3に対応する検出用マーク47の点P4との上下軸心周りの回転方向での角度により求めることができる。前後ずれ量γについては、例えば、基準撮像マーク60の中心P5と検出用マーク47の中心P6とのY軸方向での距離により求めることができる。
学習制御手段44は、ずれ量演算処理にて求めた横幅ずれ量α及び回転ずれ量βが設定許容範囲(例えば、横幅ずれ量αは±0.3mm、回転ずれ量βは±0.3°)内であると、前後ずれ量γが設定許容範囲(例えば±5.0mm)内であるか否かを判別し、前後ずれ量γが設定許容範囲内であると、ずれ量演算処理にて求めた横幅ずれ量α及び回転ずれ量βから位置調整量を求める位置調整量演算処理を行う(#13〜#15)。ここで、位置調整量の演算については、ずれ量演算処理にて求めた横幅ずれ量α及び回転ずれ量βをそのまま位置調整量として求めることができる。このようにして、学習制御手段44は、ずれ量演算処理及び位置調整量演算処理を行うことにより、第1ずれ量演算処理を行う。
学習制御手段44は、前後ずれ量γが設定許容範囲から外れていると、異常状態として学習処理を異常停止する(#16)。この異常状態となると、移動車3を停止させる目標停止位置が移動車3の前後方向にずれているとして、停止板の位置調整作業を行ったのち、再度学習処理を行う。
学習制御手段44は、第1撮像処理において、検出用マーク47を複数回撮像すべくカメラ51を撮像させる。学習制御手段44は、例えば、10秒間で100回検出用マーク47を撮像すべくカメラ51の作動を制御する。学習制御手段44は、第1ずれ量演算処理におけるずれ量演算処理において、複数回(例えば100回)の撮像の夫々における検出用マーク47と撮像基準位置との水平方向でのずれ量を示す撮像単位ずれ量データを求め、その求めた複数の撮像単位ずれ量データのうち、ずれ量が計測有効範囲外のデータを除外して計測有効範囲内のデータを抽出し、その抽出された撮像単位ずれ量データ数が設定数(例えば30)以上であると、その複数の撮像単位ずれ量データを平均化して基準位置ずれ量を求める。学習制御手段44は、例えば、平均化として、複数の撮像単位ずれ量データの平均値を求め、その平均値を基準位置ずれ量として求めることができる。
学習制御手段44は、ずれ量演算処理にて求めた横幅ずれ量α及び回転ずれ量βが設定許容範囲から外れていると、補正位置決め処理の実行後に実行したずれ量演算処理の実行回数が許容回数(例えば4回)に達していなければ、第1撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて求めた移動調整量に基づいて第2学習用治具43を位置調整すべく、横幅移動量検出センサ39及び回転量検出センサ40の検出情報に基づいてスライド駆動用モータ28及び旋回駆動用モータ35の作動を制御する補正位置決め処理を行う(#18)。学習制御手段44は、補正位置決め処理において、ずれ量演算処理にて求めた基準位置ずれ量を移動調整量として求める。つまり、学習制御手段44は、ずれ量演算処理にて求めた横幅ずれ量α及び回転ずれ量βを移動調整量として求めており、例えば、図11(a)や図11(b)に示すように、横幅ずれ量αや回転ずれ量βが設定許容範囲から外れているときには、図11(d)に示すように、基準撮像マーク60の中心P1と検出用マーク47の中心P2とが一致するように移動車3の横幅方向に把持部4を位置調整し、基準撮像マーク60のY軸上の点P3と検出用マーク47の点P4とが一致するように上下軸心周りの回転方向に把持部4を位置調整することになる。
学習制御手段44は、把持部4を設定量(例えば30mm)だけ上昇させたのち、第2学習用治具43の着底を検出するまで把持部4を下降させ、さらに、目標高さに第2学習用治具43を位置させるように把持部4を昇降させるべく、昇降量検出センサ38の検出情報に基づいて昇降駆動用モータ32の作動を制御するリトライ処理を行う(#19)。学習制御手段44は、目標高さに第2学習用治具43を位置させた状態において、検出用マーク47を撮像すべくカメラ51の撮像作動を制御する第2撮像処理を行い(#20)、その第2撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて、撮像画像範囲の中央に定めた撮像基準位置と検出用マーク47との水平方向での基準位置ずれ量を求めるずれ量演算処理を再度行う(#12)。ここで、学習制御手段44は、目標高さに第2学習用治具43を位置させた状態において、把持部4の揺れが収まるように設定時間(例えば10秒)だけ待機してから第2撮像処理を行い、把持部4の揺れによる影響を極力排除して精度よく基準位置ずれ量を求めるようにしている。
学習制御手段44は、再度のずれ量演算処理にて求めた横幅ずれ量α及び回転ずれ量βが設定許容範囲(例えば、横幅ずれ量αは±0.3mm、回転ずれ量βは±0.3°)内であると、再度のずれ量演算処理にて求めた前後ずれ量γが設定許容範囲(例えば±5.0mm)内であるか否かを判別し、前後ずれ量γが設定許容範囲内であると、再度のずれ量演算処理にて求めた横幅ずれ量α及び回転ずれ量β、並びに、補正位置決め処理における移動調整量から位置調整量を求める位置調整量演算処理を行う(#13〜#15)。ここで、位置調整量の演算について、移動車3の横幅方向においては、ずれ量演算処理にて求めた横幅ずれ量αと移動調整量における調整量とが同じ方向であれば、横幅ずれ量αと調整量とを加算して位置調整量を求め、逆方向であれば横幅ずれ量αと調整量との差から位置調整量を求めることができ、上下軸心周りの回転方向においても、移動車3の横幅方向と同様にして位置調整量を求めることができる。このようにして、学習制御手段44は、ずれ量演算処理及び位置調整量演算処理を行うことにより、第2ずれ量演算処理を行う。
また、学習制御手段44は、補正位置決め処理(#18)を行ったのち、第2ずれ量演算処理において前後ずれ量γが設定許容範囲(例えば±5.0mm)内であるか否かを判別しているので、例えば、第1ずれ量演算処理において前後ずれ量γが設定許容範囲(例えば±5.0mm)から外れていても、補正位置決め処理を行うことにより、第2ずれ量演算処理において前後ずれ量γが設定許容範囲(例えば±5.0mm)内となることがある。よって、移動車3の前後方向のずれについては、補正位置決め処理の実行によりそのずれを解消することができ、無駄に異常状態とすることなく、位置調整量を学習することができる。
学習制御手段44は、第2撮像処理において、検出用マーク47を複数回撮像すべくカメラ51を撮像させる。学習制御手段44は、例えば、10秒間で100回検出用マーク47を撮像すべくカメラ51の作動を制御する。学習制御手段44は、第2ずれ量演算処理におけるずれ量演算処理において、複数回(例えば100回)の撮像の夫々における検出用マーク47と撮像基準位置との水平方向でのずれ量を示す撮像単位ずれ量データを求め、その求めた複数の撮像単位ずれ量データのうち、ずれ量が計測有効範囲外のデータを除外して計測有効範囲内のデータを抽出し、その抽出された撮像単位ずれ量データ数が設定数(例えば30)以上であると、その複数の撮像単位ずれ量データを平均化して基準位置ずれ量を求める。学習制御手段44は、例えば、平均化として、複数の撮像単位ずれ量データの平均値を求め、その平均値を基準位置ずれ量として求めることができる。
学習制御手段44は、補正位置決め処理の実行後に実行したずれ量演算処理の実行回数が許容回数(例えば4回)に達していると、異常状態として学習処理を異常停止する(#21)。このようにして、学習制御手段44は、第2ずれ量演算処理の合計回数が許容回数以上に達すると、補正位置決め処理を繰り返し行っても基準位置ずれ量が設定許容範囲内とならない異常状態とする。
学習制御手段44は、第1撮像処理に基づくずれ量演算処理及び位置調整量演算処理の実行による第1ずれ量演算処理、又は、第2撮像処理に基づくずれ量演算処理及び位置調整量演算処理の実行による第2ずれ量演算処理を行うと、設定下降速度よりも速い設定上昇速度にて把持部4を上昇させるべく、昇降駆動用モータ32の作動を制御する把持部上昇処理を行う(#22)。
このようにして、本発明に係る物品搬送設備における学習装置では、学習制御手段44が、位置決め処理、第1撮像処理、及び、第1ずれ量演算処理を行うことにより、第1撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて求めた基準位置ずれ量が設定許容範囲内であると、検出用マーク47は撮像画像範囲の中央に位置しているとして、第1撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて基準位置ずれ量を正確に求めることができ、その求めた基準位置ずれ量から位置調整量を正確に求めることができる。一方、第1撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて求めた基準位置ずれ量が設定許容範囲から外れていると、検出用マーク47は撮像画像範囲の端部に位置していると判別して、補正位置決め処理を行い、第1撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて求めた移動調整量に基づいて第2学習用冶具を位置調整して、検出用マーク47を撮像画像範囲の中央に位置させることができる。そして、学習制御手段44は、補正位置決め処理を行った状態で、第2撮像処理及び第2ずれ量演算処理を行うことにより、第2撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて基準位置ずれ量を正確に求めることができ、その基準位置ずれ量だけでなく移動調整量を加味することで、位置調整量を正確に求めることができる。
また、本発明に係る物品搬送設備における学習方法は、第1学習用治具42をステーション7に取り付け、且つ、第2学習用治具43を把持部4に把持させた状態で、移動車3を目標停止位置に停止させ且つスライド駆動用モータ28及び旋回駆動用モータ35により把持部を基準調整位置に調整した状態で第1学習用治具42に対する目標高さに第2学習用治具43を位置させるように把持部4を昇降させる位置決めステップを行う。そして、その位置決めステップを行った後において検出用マーク47を撮像すべくカメラ51を撮像させる第1撮像ステップ、及び、第1撮像ステップにて撮像された撮像情報に基づいて、撮像基準位置と検出用マーク47との水平方向での基準位置ずれ量を求めて、その求めた基準位置ずれ量から位置調整量を求める第1ずれ量演算ステップを行う。また、第1ずれ量演算ステップにて求めた基準位置ずれ量が設定許容範囲から外れている場合には、第1撮像ステップにて撮像された撮像情報に基づいて求めた移動調整量に基づいて第2学習用冶具43を位置調整すべくスライド駆動用モータ28及び旋回駆動用モータ35を作動させる補正位置決めステップを行う。そして、その補正位置決めステップを行った後において検出用マーク47を撮像すべくカメラ51を撮像させる第2撮像ステップ、及び、第2撮像ステップにて撮像された撮像情報に基づいて、撮像基準位置と検出用マーク47との水平方向での基準位置ずれ量を求めて、その求めた基準位置ずれ量と移動調整量とから位置調整量を求める第2ずれ量演算ステップを行う。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、基準位置ずれ量として、横幅ずれ量、回転ずれ量、及び、前後ずれ量の全てを求めるようにしているが、例えば、3つのうちのいずれか1つを求めるようにしてもよく、基準位置ずれ量として、水平方向でのどの方向でのずれ量を求めるかは適宜変更が可能である。
(2)上記実施形態では、補正位置決め処理を行ってからリトライ処理を行うようにしているが、リトライ処理として、把持部4を設定量(例えば30mm)だけ上昇させた状態で補正位置決め処理を行うこともできる。
)上記実施形態では、移載用支持部をステーション7として例示したが、例えば、案内レール8の下方に天井側に吊り下げ状態で支持される物品支持部を設けている場合には、その物品支持部を移載用支持部とすることもできる。よって、移載用支持部については、移動車3が物品を移載する対象のものであればよく、各種の物品支持部を適応することができる。
物品搬送設備の側面図 移動車の側面図 移動車の縦断正面図 物品搬送設備における学習装置の制御ブロック図 第1学習用治具の平面図 第2学習用治具の側面図 第2学習用治具の平面図 学習処理のフローチャート 学習処理における把持部の昇降を示す図 学習処理において第2学習用治具がステーションに着底した状態を示す図 検出用マークとカメラの撮像画像範囲との関係を示す図
符号の説明
2 移動経路(案内レール)
3 移動車
4 把持部
5 物品(容器)
7 移載用支持部(ステーション)
24 昇降手段(昇降機構)
28 位置調整手段(スライド移動機構)
35 位置調整手段(旋回駆動用モータ)
42 第1学習用治具
43 第2学習用治具
47 検出用マーク
51 撮像手段(カメラ)

Claims (6)

  1. 物品を吊り下げ状態で把持する把持部を備えた移動車が、移動経路に沿って移動自在に設けられ、前記移動車に対して前記把持部を昇降させる昇降手段と、前記移動車に対して前記把持部を水平方向に位置調整させる位置調整手段とが設けられ、前記移動経路の目標停止位置に前記移動車を停止させた状態で前記把持部を昇降させることにより、前記移動経路の下方側に配設された移載用支持部との間で物品を移載する物品搬送設備における学習装置であって、
    前記移載用支持部に取り付け自在で且つ前記移載用支持部に取り付けられた状態において前記移載用支持部における水平方向での目標移載基準位置に対応する位置を表示する検出用マークを備えた第1学習用治具と、
    前記把持部により把持自在で且つ前記把持部に把持された状態で前記把持部の下方を撮像して前記検出用マークを撮像可能な撮像手段を備えた第2学習用治具と、
    前記移動車の移動作動、前記昇降手段の昇降作動、前記位置調整手段の調整作動、及び、前記撮像手段の撮像作動を制御して、前記移動車を前記移載用支持部に対する目標停止位置に停止させた状態で前記把持部を前記移載用支持部に対して昇降させるときの水平方向での位置調整量を学習する学習制御手段とが設けられ、
    前記学習制御手段が、
    前記移載用支持部に対する目標停止位置に前記移動車を移動させ、且つ、前記位置調整手段により前記把持部を基準調整位置に調整した状態で前記把持部に把持した前記第2学習用冶具を前記移載用支持部に取り付けた前記第1学習用冶具に対する目標高さに位置させるように前記把持部を昇降させる位置決め処理、
    その位置決め処理の実行後において前記検出用マークを撮像すべく前記撮像手段を撮像させる第1撮像処理、及び、
    前記第1撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて、撮像画像範囲の中央に定めた撮像基準位置と前記検出用マークとの水平方向での基準位置ずれ量を求めて、その求めた基準位置ずれ量から前記位置調整量を求める第1ずれ量演算処理を実行するように構成され、且つ、
    前記第1ずれ量演算処理にて求めた前記基準位置ずれ量が設定許容範囲から外れている場合には、前記第1ずれ量演算処理にて求めた前記基準位置ずれ量に基づいて前記第2学習用冶具を位置調整すべく前記位置調整手段を作動させる補正位置決め処理、
    その補正位置決め処理の実行後において前記検出用マークを撮像すべく前記撮像手段を撮像させる第2撮像処理、及び、
    前記第2撮像処理にて撮像された撮像情報に基づいて、撮像画像範囲の中央に定めた撮像基準位置と前記検出用マークとの水平方向での基準位置ずれ量を求めて、その求めた基準位置ずれ量と前記第1ずれ量演算処理にて求めた前記基準位置ずれ量とから前記位置調整量を求める第2ずれ量演算処理を実行するように構成されている物品搬送設備における学習装置。
  2. 前記学習制御手段は、前記第2ずれ量演算処理にて求めた前記基準位置ずれ量が前記設定許容範囲から外れている場合には、前記補正位置決め処理、前記第2撮像処理及び前記第2ずれ量演算処理を再度実行し、且つ、前記第2ずれ量演算処理の実行回数が許容回数以上に達すると、異常状態と判別するように構成されている請求項1に記載の物品搬送設備における学習装置。
  3. 前記位置調整手段は、前記移動車に対して、水平方向で前記移動車の横幅方向に前記把持部を位置調整自在で且つ上下軸心周りで前記把持部を旋回自在に構成され、
    前記学習制御手段は、前記第1ずれ量演算処理及び前記第2ずれ量演算処理において、前記基準位置ずれ量として、前記検出用マークと前記撮像基準位置との前記移動車の横幅方向での横幅ずれ量、及び、前記検出用マークと前記撮像基準位置との上下軸心周りの回転方向での回転ずれ量を求めるように構成されている請求項1又は2に記載の物品搬送設備における学習装置。
  4. 前記学習制御手段は、前記第1ずれ量演算処理及び前記第2ずれ量演算処理において、前記基準位置ずれ量として、前記検出用マークと前記撮像基準位置との前記移動車の前後方向での前後ずれ量を求め、その求めた前後ずれ量が設定許容範囲内である場合には前記位置調整量の演算を行い、その求めた前後ずれ量が設定許容範囲から外れていると異常状態と判別するように構成されている請求項3に記載の物品搬送設備における学習装置。
  5. 前記学習制御手段は、前記第1撮像処理及び前記第2撮像処理において、前記検出用マークを複数回撮像すべく前記撮像手段を撮像させ、且つ、前記第1ずれ量演算処理及び前記第2ずれ量演算処理において、複数回の撮像の夫々における前記検出用マークと前記撮像基準位置との水平方向でのずれ量を示す撮像単位ずれ量データを求め、その求めた複数の撮像単位ずれ量データのうち、ずれ量が計測有効範囲外のデータを除外して前記計測有効範囲内のデータを抽出し、その抽出された撮像単位ずれ量データ数が設定数以上であると、その複数の撮像単位ずれ量データを平均化して前記基準位置ずれ量を求めるように構成されている請求項1〜4の何れか1項に記載の物品搬送設備における学習装置。
  6. 物品を吊り下げ状態で把持する把持部を備えた移動車が、移動経路に沿って移動自在に設けられ、前記移動車に対して前記把持部を昇降させる昇降手段と、前記移動車に対して前記把持部を水平方向に位置調整させる位置調整手段とが設けられ、前記移動経路の目標停止位置に前記移動車を停止させた状態で前記把持部を昇降させることにより、前記移動経路の下方側に配設された移載用支持部との間で物品を移載する物品搬送設備における学習方法であって、
    前記移載用支持部における水平方向での目標移載基準位置に対応する位置を表示する検出用マークを備えた第1学習用治具を前記移載用支持部に取り付け、且つ、前記把持部の下方を撮像して前記検出用マークを撮像可能な撮像手段を備えた第2学習用治具を前記把持部に把持させた状態で、前記移動車を前記目標停止位置に停止させ且つ前記位置調整手段により前記把持部を基準調整位置に調整した状態で前記移載用支持部に取り付けた前記第1学習用治具に対する目標高さに前記第2学習用治具を位置させるように前記把持部を昇降させる位置決めステップ、
    その位置決めステップを行った後において前記検出用マークを撮像すべく前記撮像手段を撮像させる第1撮像ステップ、及び、
    前記第1撮像ステップにて撮像された撮像情報に基づいて、撮像画像範囲の中央に定めた撮像基準位置と前記検出用マークとの水平方向での基準位置ずれ量を求めて、その求めた基準位置ずれ量から前記移動車を前記移載用支持部に対する目標停止位置に停止させた状態で前記把持部を前記移載用支持部に対して昇降させるときの水平方向での位置調整量を求める第1ずれ量演算ステップを行い、且つ、
    前記第1ずれ量演算ステップにて求めた前記基準位置ずれ量が設定許容範囲から外れている場合には、前記第1ずれ量演算ステップにて求めた前記基準位置ずれ量に基づいて前記第2学習用冶具を位置調整すべく前記位置調整手段を作動させる補正位置決めステップ、
    その補正位置決めステップを行った後において前記検出用マークを撮像すべく前記撮像手段を撮像させる第2撮像ステップ、及び、
    前記第2撮像ステップにて撮像された撮像情報に基づいて、撮像画像範囲の中央に定めた撮像基準位置と前記検出用マークとの水平方向での基準位置ずれ量を求めて、その求めた基準位置ずれ量と前記第1ずれ量演算ステップにて求めた前記基準位置ずれ量とから前記位置調整量を求める第2ずれ量演算ステップを行う物品搬送設備における学習方法。
JP2008190014A 2008-07-23 2008-07-23 物品搬送設備における学習装置及び学習方法 Active JP5339118B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008190014A JP5339118B2 (ja) 2008-07-23 2008-07-23 物品搬送設備における学習装置及び学習方法
KR1020117000018A KR101305265B1 (ko) 2008-07-23 2009-06-30 물품 반송 설비에 있어서의 학습 장치 및 학습 방법
CN2009801286836A CN102105384B (zh) 2008-07-23 2009-06-30 物品输送设备的学习装置及学习方法
EP09800310.6A EP2305594B1 (en) 2008-07-23 2009-06-30 Learning device and learning method in article conveyance facility
PCT/JP2009/061928 WO2010010795A1 (ja) 2008-07-23 2009-06-30 物品搬送設備における学習装置及び学習方法
US13/054,304 US8374420B2 (en) 2008-07-23 2009-06-30 Learning device and learning method for article transport facility
TW098122553A TWI412484B (zh) 2008-07-23 2009-07-03 物品搬運設備之學習裝置及學習方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008190014A JP5339118B2 (ja) 2008-07-23 2008-07-23 物品搬送設備における学習装置及び学習方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010024025A JP2010024025A (ja) 2010-02-04
JP5339118B2 true JP5339118B2 (ja) 2013-11-13

Family

ID=41730192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008190014A Active JP5339118B2 (ja) 2008-07-23 2008-07-23 物品搬送設備における学習装置及び学習方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5339118B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6863263B2 (ja) * 2017-12-18 2021-04-21 株式会社ダイフク 物品収納設備

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3249409B2 (ja) * 1996-11-25 2002-01-21 三菱重工業株式会社 吊荷の着床位置決め方法およびその装置
JP3335912B2 (ja) * 1998-06-26 2002-10-21 株式会社東芝 搬送システム
JP4151002B2 (ja) * 2001-10-19 2008-09-17 株式会社ダイフク 吊下搬送設備とその学習装置
JP4296914B2 (ja) * 2003-12-08 2009-07-15 アシスト テクノロジーズ ジャパン株式会社 位置教示装置及びそれを備えた搬送システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010024025A (ja) 2010-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010010795A1 (ja) 物品搬送設備における学習装置及び学習方法
JP6531638B2 (ja) 物品搬送設備
TWI443037B (zh) 架空式搬運系統及物品之移載方法
JP6304084B2 (ja) 物品搬送設備及び検査用治具
JP4438736B2 (ja) 搬送装置
TWI733022B (zh) 搬運系統及搬運方法
US20110245964A1 (en) Self Aligning Automated Material Handling System
TW201736227A (zh) 物品搬送設備
JPH11349280A (ja) 懸垂式搬送装置
JP2016199348A (ja) 物品搬送設備及び物品搬送設備の保守作業方法
US6802413B2 (en) Hanging conveyance equipment and learning system therefor
JP4151002B2 (ja) 吊下搬送設備とその学習装置
JP5267853B2 (ja) 物品搬送設備における学習装置
JP5339118B2 (ja) 物品搬送設備における学習装置及び学習方法
JP2010215359A (ja) 天井搬送システムと物品の一時保管方法
CN116438133A (zh) 高架输送车以及输送车系统
JP2020193081A (ja) ティーチングシステム、搬送システム、及びティーチングデータ生成方法
JP6697623B1 (ja) 無人搬送車
JP6938700B2 (ja) 無人搬送車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130724

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5339118

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250