JP2003191875A - 車体組立ラインにおけるワーク搬送方法及びワーク搬送装置 - Google Patents

車体組立ラインにおけるワーク搬送方法及びワーク搬送装置

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JP2003191875A
JP2003191875A JP2001399183A JP2001399183A JP2003191875A JP 2003191875 A JP2003191875 A JP 2003191875A JP 2001399183 A JP2001399183 A JP 2001399183A JP 2001399183 A JP2001399183 A JP 2001399183A JP 2003191875 A JP2003191875 A JP 2003191875A
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work
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stage
vehicle body
carriage
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Matsumi Suga
松見 菅
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UD Trucks Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体組立ラインにおける組立て工程間の無駄
な時間を低減し、生産量の変動に対応したフレキシブル
な生産体制が採れ、構造を簡単とする。 【解決手段】 床面1近傍に設置されたフロアコンベア
11上に台車12を搭載し、この台車12の上面に車体
組立ての部品としてのワーク3を載せて車体組立ての各
ステージ間を搬送する車体組立ラインにおけるワーク搬
送方法において、上記台車12は個々に自走可能とされ
たものを用い、上記各ステージにてワーク3に対する組
立て工程が終了したら個々の台車12毎にフロアコンベ
ア11上を走行し、上面に載せたワーク3を次工程へ搬
送し、該次工程の位置にワーク3を残し、その後台車1
2は個々に元の工程の位置へ戻るものである。これによ
り、組立て工程間の無駄な時間を低減し、生産量の変動
に対応したフレキシブルな生産体制が採れ、構造を簡単
とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロアコンベア上
に搭載された台車の上面に車体組立ての部品としてのワ
ークを載せて車体組立ての各ステージ間を搬送する車体
組立ラインにおけるワーク搬送方法及びワーク搬送装置
に関し、詳しくは、組立て工程間の無駄な時間を低減
し、生産量の変動に対応したフレキシブルな生産体制が
採れ、構造を簡単とする車体組立ラインにおけるワーク
搬送方法及びワーク搬送装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばトラック等の車体組立ライ
ンにおけるワーク(例えばフロアボードアッシィ等)の
搬送は、リフトアンドキャリー方式と呼ばれる方法及び
装置が用いられていた。従来のこの種のワーク搬送装置
は、図4及び図5に示すように、床面1近傍に設置され
たフロアコンベア2と、このフロアコンベア2上に搭載
され上面に車体組立ての部品としてのワーク3を載せて
車体組立ての各ステージ間を搬送する台車4とを有して
いた。上記フロアコンベア2は、床面1近傍に設置され
た2条のレールを有しており、該レールは図4において
例えば右側から左側に向けて直線状に延びており、この
レール上を上記台車4が車輪5で走行するようになって
いた。
【0003】上記左右に延びるフロアコンベア2の中間
部は上下に伸縮する複数個の昇降装置6で支持されてい
る。また、この昇降装置6の両側方には、上記レール及
び台車4並びにワーク3等の荷重を支えるバランスシリ
ンダ7,7が設置されている。そして、これらの昇降装
置6やバランスシリンダ7等を設置するため、図4及び
図5に示すように、床面1には基礎工事としてピット8
を構築していた。
【0004】上記フロアコンベア2の中間部にて昇降装
置6が設置された位置には、車体組立ての工程の部位を
示すステージが設定されており、図4では#10ステー
ジと#20ステージ(次工程のステージ)を図示してい
る。しかし、実際には6〜7工程を一つのユニットとし
て、それと同数のステージが設定されている。したがっ
て、各ステージに対応してピット8が構築されている。
そして、上記各ステージには、図示省略したが、車体組
立ての各工程に応じて組立て治具が設けられ、この組立
て治具上に図4に示すようにワーク3が積載されてい
る。なお、図4及び図5において、符号9は上記ワーク
3を積載する組立て治具の治具面を示している。
【0005】上記のような構成のリフトアンドキャリー
方式のワーク搬送装置でワーク3を搬送するには、例え
ば6工程から成る一つのユニットの車体組立て作業の1
工程が終了したところで、図4に示す昇降装置6(この
場合は各ステージの総ての昇降装置6)を駆動して、所
定の長さのフロアコンベア2の全体をその上に搭載され
た台車4ごと矢印A方向に上昇させる。このとき、図5
に示すように、フロアコンベア2を治具面9より上方ま
で上昇させることにより、図4においてワーク3を各ス
テージの組立て治具から離脱させて台車4の上面に載せ
る。これにより、上記6工程の各ステージにおいて、総
てのワーク3がそれぞれの台車4の上面に載せられる。
【0006】この状態で、上記各ステージにおける台車
4は、互いに連結具で連結されており、且つこの連結さ
れた状態でシャトル駆動のための図示外の駆動装置によ
り、図4において矢印B方向に移動する。これにより、
上記6工程のワーク3が台車4ごと一気に次工程のステ
ージに移動される。例えば、#10ステージから#20
ステージヘ、#20ステージから#30ステージへとい
うように順次移動される。
【0007】次に、各ステージの総ての昇降装置6を駆
動して、上記フロアコンベア2の全体を台車4ごと矢印
C方向に下降させる。このとき、図5に示すように、フ
ロアコンベア2を治具面9より下方まで下降させること
により、図4においてワーク3を各ステージの組立て治
具に積載する。これにより、上記6工程の各ステージに
おいて、総てのワーク3がそれぞれの組立て治具に積載
され、ワーク3が次工程へ搬送される。
【0008】その後、上記各ステージにおける台車4
は、互いに連結された状態でシャトル駆動のための駆動
装置を逆回転させて、図4において矢印D方向に後退す
る。これにより、上記6工程に対応する台車4が一気に
元のステージに移動される。例えば、#30ステージか
ら#20ステージヘ、#20ステージから#10ステー
ジへというように順次移動され、各ステージの台車4は
元の状態に戻る。そして、図4に示すように、このとき
の台車4の矢印A,B,C,Dで示す搬送運動がリフト
アンドキャリー方式と呼ばれるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のワーク搬送装置においては、車体組立ての例えば6
工程を一つのユニットとして上述のようなリフトアンド
キャリー方式を採っていたので、或る工程の組立て作業
が終了しても他の工程の組立て作業が終了しなければ、
ワーク3を搬送することができず、総ての工程が終了す
るまで待たなければならなかった。また、総ての工程に
ついて、図4に示す矢印A,B,C,D方向の搬送運動
が終了するまでの所定時間の間は、作業者は組立て作業
を実施することができないものであった。したがって、
組立て工程間の無駄な時間が多くなり、作業効率が低下
することがあった。また、複数の組立て工程を一つのユ
ニットとしてワーク搬送装置が出来上がっているので、
予め組み合わされた工程で固定された運用しかできず、
生産量の変動に対応したフレキシブルな生産体制が採れ
ず、作業員の数や工数に無駄が発生することがあった。
【0010】また、リフトアンドキャリー方式のワーク
搬送装置は、構成部品が多くて構造が複雑且つ大掛かり
であることから、保守・整備が容易とは言えず、故障に
より車体組立てラインの停止の虞があるものであった。
さらに、上記のように構造が複雑且つ大掛かりであるこ
とと、床面1には基礎工事として各ステージに対応して
ピット8を構築しなければならず、多くの工事費、設備
費が掛かるものであった。さらにまた、上記のような基
礎工事が必要で、構造が複雑且つ大掛かりであることか
ら、車体組立てラインの変更が容易にできないものであ
った。
【0011】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、組立て工程間の無駄な時間を低減し、生産量の変
動に対応したフレキシブルな生産体制が採れ、構造を簡
単とする車体組立ラインにおけるワーク搬送方法及びワ
ーク搬送装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による車体組立ラインにおけるワーク搬送方
法は、床面近傍に設置されたフロアコンベア上に台車を
搭載し、この台車の上面に車体組立ての部品としてのワ
ークを載せて車体組立ての各ステージ間を搬送する車体
組立ラインにおけるワーク搬送方法において、上記台車
は個々に自走可能とされたものを用い、上記各ステージ
にてワークに対する組立て工程が終了したら個々の台車
毎にフロアコンベア上を走行し、上面に載せたワークを
次工程へ搬送し、該次工程の位置にワークを残し、その
後台車は個々に元の工程の位置へ戻るものである。
【0013】このような構成により、個々に自走可能と
された台車を用い、車体組立ての各ステージにてワーク
に対する組立て工程が終了したら個々の台車毎にフロア
コンベア上を走行し、各台車毎に上面に載せたワークを
次工程へ搬送し、該次工程の位置にワークを残し、その
後台車は個々に元の工程の位置へ戻る。これにより、他
のステージでの組立て工程が終了するまで待つことな
く、組立て工程間の無駄な時間を低減し、作業効率が向
上する。
【0014】また、上記台車はワークを昇降可能に保持
するものとし、車体組立ての各ステージにて組立て治具
からワークを上昇して離脱させ、又は組立て治具にワー
クを下降して積載するものである。これにより、ワーク
を昇降可能に保持する個々の台車毎に、各ステージにて
組立て治具からワークを離脱させ、又は組立て治具にワ
ークを積載する。
【0015】また、本発明による車体組立ラインにおけ
るワーク搬送装置は、床面近傍に設置されたフロアコン
ベアと、このフロアコンベア上に搭載され上面に車体組
立ての部品としてのワークを載せて車体組立ての各ステ
ージ間を搬送する台車と、を有する車体組立ラインにお
けるワーク搬送装置において、上記台車は個々に、上面
にワークを載せて上昇及び下降するワーク保持手段と、
台車本体を上記各ステージ間で往復移動可能とする駆動
手段と、を備えたものである。
【0016】このような構成により、個々の台車に備え
られたワーク保持手段により上面にワークを載せて上昇
及び下降させ、駆動手段で台車本体を車体組立ての各ス
テージ間で往復移動可能とする。これにより、他のステ
ージでの組立て工程が終了するまで待つことなく、組立
て工程間の無駄な時間を低減し、作業効率が向上する。
【0017】また、上記台車のワーク保持手段の上面に
は、下面側からワークを保持する前部ワーク受け手段及
び後部ワーク受け手段の一方又は両方を設けたものであ
る。これにより、ワークの下面側が平らでなくても、そ
の形状に応じて該ワークを保持することができる。
【0018】さらに、上記台車の前部ワーク受け手段及
び後部ワーク受け手段は、いずれか一方又は両方が上下
に伸縮可能に構成されたものである。これにより、ワー
クによって下面側の形状が異なる場合であっても、その
形状に応じて前部ワーク受け手段及び後部ワーク受け手
段を適宜伸縮させて該ワークを保持することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による車
体組立ラインにおけるワーク搬送方法の実施の形態を示
す概要図である。このワーク搬送方法は、フロアコンベ
ア上に搭載された台車の上面に車体組立ての部品として
のワークを載せて車体組立ての各ステージ間を搬送する
もので、図1において床面1近傍にフロアコンベア11
が設置されている。このフロアコンベア11は、床面1
上に敷設された2条のレールを有しており、該レールは
図1において例えば右側から左側に向けて直線状に延び
ている。
【0020】上記フロアコンベア11上には複数の台車
12が搭載され、上記2条のレール上を車輪13で走行
するようになっている。この台車12は、その上面に車
体組立ての部品としてのワーク3、例えばトラック組立
てのフロアメインアッシィ工程におけるフロアボードア
ッシィ等を載せて車体組立ての各ステージ間を搬送する
もので、個々に自走可能とされている。上記台車12の
上方には、車体組立ての工程の部位を示すステージが設
定されており、図1では#10ステージと#20ステー
ジ(次工程のステージ)と#30ステージ(さらに次工
程のステージ)とを図示している。実際には、もっと多
数の工程のステージが上記フロアコンベア11に沿って
設定されている。
【0021】上記台車12の上方にて各ステージに対応
する位置には、車体組立ての各工程に応じて組立て治具
14が設けられ、この組立て治具14上にワーク3が積
載されるようになっている。なお、図1において、符号
9は上記組立て治具14の治具面を示している。また、
上記台車12は、その上面にワーク3を昇降可能に保持
するワーク保持手段15を備えているとする。
【0022】このような状態で、いま、各ステージの組
立て治具14上には当該ステージの工程に応じてワーク
3が積載されており、各ステージでのワーク3に対する
組立て工程が終了したとする。ここでは、#10ステー
ジでのワークの搬送について説明する。まず、台車12
の上面に備えられたワーク保持手段15を矢印A方向
(図1の下部に記載した矢印A,B,C,Dで示す搬送
運動参照)に上昇させ、組立て治具14の間を通してワ
ーク3の下面に当接させ、そのまま該ワーク3を治具面
9から持ち上げて保持する。これにより、上記ワーク3
は組立て治具14から離脱されて移動可能となる。
【0023】次に、上記台車12に搭載され該台車12
を往復移動可能とする駆動手段16を動作させ、少なく
とも一方の車輪13を駆動して、台車12を#20ステ
ージに向けて移動させる。これにより、上記台車12
は、矢印B方向にフロアコンベア11上を走行し、#2
0ステージまで移動して停止する。
【0024】次に、この位置で台車12のワーク保持手
段15を矢印C方向に下降させ、組立て治具14の上面
にワーク3の下面を当接させ、該ワーク3を組立て治具
14に積載する。これにより、上記ワーク3は#10ス
テージの前工程から#20ステージの次工程に搬送され
てセットされる。
【0025】その後、上記台車12の駆動手段16を逆
回転動作させ、台車12を#10ステージに向けて矢印
D方向に後退させる。これにより、上記台車12は、矢
印D方向にフロアコンベア11上を走行し、#10ステ
ージまで移動して停止する。このようにして、#10ス
テージにあった台車12は、その工程におけるワーク3
を#20ステージの次工程へ搬送し、#20ステージに
当該ワーク3を残し、その後上記台車12は元の#10
ステージの工程へ戻り、1サイクルのワークの搬送を終
了する。このようなワークの搬送を、各ステージにおけ
る個々の台車12毎に行う。
【0026】なお、もし、次のステージでの工程がまだ
終了せず、ワーク3が残っている場合は、図1において
#20ステージと#30ステージとの間に破線で示すよ
うに、#20ステージの工程のワーク3を載せた台車1
2は、矢印Eで示す中間位置まで進んで一旦停止し、#
30ステージの工程のワーク3がその位置の台車12に
よって次工程へ搬送されるまで待てばよい。そして、#
30ステージの工程のワーク3が搬出されたところで、
更に矢印B方向に進んで#30ステージの工程にワーク
3を搬送すればよい。
【0027】また、図1においては、台車12はワーク
を昇降可能に保持するワーク保持手段15を備えたもの
としたが、本発明はこれに限らず、各ステージにワーク
を昇降するための揚重機を備えている場合は、上記ワー
ク保持手段15は備えなくてもよい。この場合は、台車
12が矢印A,B方向又は矢印C,D方向に移動するだ
けとなる。
【0028】次に、上述の車体組立ラインにおけるワー
ク搬送方法の実施に使用するワーク搬送装置について、
図1〜図3を参照して説明する。このワーク搬送装置
は、フロアコンベア上に搭載された台車の上面に車体組
立ての部品としてのワークを載せて車体組立ての各ステ
ージ間を搬送するもので、図1に示すように、フロアコ
ンベア11と、台車12とを有して成る。
【0029】上記フロアコンベア11は、ワークを載せ
た台車12を走行させるもので、床面1近傍に設置され
ている。このフロアコンベア11は、床面1上に敷設さ
れた2条のレールを有しており、該レールは図1におい
て例えば右側から左側に向けて直線状に延びている。
【0030】上記フロアコンベア11上には、台車12
が搭載されている。この台車12は、上面に車体組立て
の部品としてのワーク3を載せて車体組立ての各ステー
ジ間を搬送するもので、底面には上記フロアコンベア1
1に跨乗して走行する車輪13,13を有し、上面にワ
ーク3を載せて上昇及び下降するワーク保持手段15を
備え、且つ台車本体を上記各ステージ間で往復移動可能
とする駆動手段16を備えている。
【0031】上記ワーク保持手段15は、上記台車12
に固定された下テーブル板17と、その上方に設けられ
昇降可能な上テーブル板18と、該両者を連結するパン
タグラフ19とを有し、テーブルリフターを構成してい
る。そして、図示省略の電動機等の駆動源により、上記
パンタグラフ19を上方に展張させ、下方に折り畳むこ
とによって、上記上テーブル板18が昇降可能とされて
いる。この昇降可能とされた上テーブル板18により、
後述の組立て治具14からワーク3を上昇して離脱させ
ると共に、次工程に搬送後にはその部位の組立て治具1
4にワーク3を下降して積載するようになっている。
【0032】また、上記駆動手段16は、台車本体の一
部に搭載された電動機等から成り、例えば減速機構付の
ギアモータから成っている。そして、この駆動手段16
は、前部側又は後部側の車輪13に回転力を供給するよ
うに構成され、各台車12が個々に自走可能とされてい
る。なお、上記駆動手段16としての減速機構付のギア
モータは、台車12の走行開始及び走行停止の速度調整
のために、そのモータの制御はインバータを使用して加
減速するとよい。
【0033】なお、上記台車12の上方には、車体組立
ての工程の部位を示すステージが設定されており、図1
では#10ステージと#20ステージ(次工程のステー
ジ)と#30ステージ(さらに次工程のステージ)とを
図示している。実際には、もっと多数の工程のステージ
が上記フロアコンベア11に沿って設定されている。そ
して、上記台車12の上方にて各ステージに対応する位
置には、車体組立ての各工程に応じて組立て治具14が
設けられ、この組立て治具14上にワーク3が積載され
るようになっている。なお、図1において、符号9は上
記組立て治具14の治具面を示している。
【0034】図2及び図3は、本発明のワーク搬送装置
の具体的な実施例を示す正面図及び側面図である。この
実施例は、例えばトラック組立てのフロアメインアッシ
ィ工程におけるフロアボードアッシィ等をワーク3とし
て載せ、車体組立ての各ステージ間を搬送するものであ
る。図2においては、ワーク3としてキャブオーバータ
イプのトラックのフロアボードアッシィの側面図が示さ
れており、左側のフロア前部に対して右側のフロア後部
が高くなる形状とされている。
【0035】この実施例では、上記ワーク3の形状に対
応して、図2に示すように、台車12のワーク保持手段
15の上面に、下面側からワーク3を保持する前部ワー
ク受け手段としての前部ワーク受け部20及び後部ワー
ク受け手段としての後部ワーク受け部21a,21bが
設けられている。前部ワーク受け部20は、上記ワーク
3の下面前部を支持するもので、高さが一定の部材から
形成されている。また、後部ワーク受け部21a,21
bは、上記ワーク3の下面後部を支持するもので、例え
ば空圧シリンダとロッドとの組み合わせからなり、該ロ
ッドが上下に矢印F,Gのように伸縮可能に構成されて
いる。
【0036】上記のように後部ワーク受け部21a,2
1bが伸縮可能とされているのは、台車12でワーク3
を次工程まで搬送した後に元の工程へ戻る際に、既に元
の工程の組立て治具14上に積載されたワーク3の下面
前部にロッドが衝突することを避けるため、上記前部ワ
ーク受け部20と同じ高さまで上記ロッドを収縮するた
めである。また、後部ワーク受け部が21aと21bの
二つ設けてあるのは、ワーク3としてのフロアボードア
ッシィがトラックキャビン内にベッドを備えるか否かに
より、その長さが異なるのでそれに対応してワーク3を
確実に支持するためである。したがって、ワーク3の長
さが一定である場合は、後部ワーク受け部は一つ設ける
だけでよい。
【0037】図3は、上記台車12を後方から見た側面
図であるが、この図では上記後部ワーク受け部21a,
21bを図2において矢印Fのように伸長してワーク3
の下面後部を支持した状態で、ワーク保持手段15を矢
印A方向に上昇させてワーク3を図1に示す組立て治具
14から持ち上げた状態を示している。すなわち、ワー
ク3が3cから3aの位置に上昇されている。
【0038】次に、図2及び図3に示すように構成され
たワーク搬送装置の動作について説明する。図1におい
て、各ステージの組立て治具14上には当該ステージの
工程に応じてワーク3が積載されており、各ステージで
のワーク3に対する組立て工程が終了したとする。ここ
では、#10ステージでのワークの搬送について説明す
る。まず、図2において、後部ワーク受け部21a,2
1bを矢印Fのように伸長する。そして、上記後部ワー
ク受け部21a,21bが矢印F方向に伸長し切ったと
ころで、ワーク保持手段15を駆動して上テーブル板1
8を上昇させる。
【0039】これにより、図2に示す前部ワーク受け部
20及び後部ワーク受け部21a,21bが図1におい
て矢印A方向に上昇して、ワーク3の下面に当接する。
さらに上テーブル板18が上昇することにより、#10
ステージの組立て治具14からワーク3を上昇して離脱
させる。
【0040】次に、駆動手段16を動作させて、図1に
おいて台車12が矢印B方向にフロアコンベア11上を
自走にて走行し、#20ステージに移動して停止する。
その位置で、ワーク保持手段15を駆動して上テーブル
板18を矢印C方向に下降させる。これにより、#10
ステージから搬送されたワーク3が次工程である#20
ステージの組立て治具14上に積載される。そして、上
テーブル板18が下後端まで下降したところで、後部ワ
ーク受け部21a,21bを矢印Gのように収縮する。
【0041】その後、駆動手段16を逆回転動作させ、
図1において台車12がフロアコンベア11上を矢印D
方向に後退し、元の工程の#10ステージに戻る。この
ようにして、#10ステージにあった台車12は、その
工程におけるワーク3を#20ステージの次工程へ搬送
し、#20ステージに当該ワーク3を残し、その後上記
台車12は元の#10ステージの工程へ戻り、1サイク
ルのワークの搬送を終了する。
【0042】なお、図2においては、前部ワーク受け部
20及び後部ワーク受け部21a,21bの両方を設け
たが、ワーク3の形状によってはどちらか一方だけを設
けてもよい。また、図2においては、前部ワーク受け部
20を高さ固定とし、後部ワーク受け部21a,21b
を伸縮可能としたが、この関係を逆としてもよいし、又
は両方の受け部を伸縮可能としてもよいし、或いは両方
の受け部を高さの異なる固定状態のものとしてもよい。
さらに、本発明は、トラック組立てのフロアメインアッ
シィ工程におけるフロアボードアッシィ等をワーク3と
する場合だけに限られず、他のどのような車体組立てラ
インにも同様に適用できる。
【0043】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
請求項1に係るワーク搬送方法によれば、個々に自走可
能とされた台車を用い、車体組立ての各ステージにてワ
ークに対する組立て工程が終了したら個々の台車毎にフ
ロアコンベア上を走行し、各台車毎に上面に載せたワー
クを次工程へ搬送し、該次工程の位置にワークを残し、
その後台車は個々に元の工程の位置へ戻ることができ
る。これにより、他のステージでの組立て工程が終了す
るまで待つことなく、組立て工程間の無駄な時間を低減
して、作業効率を向上することができる。また、個々の
台車毎にフロアコンベア上を走行してワークを次工程へ
搬送するので、工程の組み合わせを自由に行って運用す
ることができ、生産量の変動に対応したフレキシブルな
生産体制を採ることができる。したがって、作業員の数
や工数に無駄が発生するのを防止できる。
【0044】また、請求項2に係る発明によれば、上記
台車はワークを昇降可能に保持するものとし、車体組立
ての各ステージにて組立て治具からワークを上昇して離
脱させ、又は組立て治具にワークを下降して積載するこ
とにより、ワークを昇降可能に保持する個々の台車毎
に、各ステージにて組立て治具からワークを離脱させ、
又は組立て治具にワークを積載することができる。した
がって、他の揚重機等を必要とせずに、各ステージにて
組立て治具にワークを受け渡しすることができる。
【0045】また、請求項3に係るワーク搬送装置によ
れば、個々の台車に備えられたワーク保持手段により上
面にワークを載せて上昇及び下降させ、駆動手段で台車
本体を車体組立ての各ステージ間で往復移動可能とする
ことができる。これにより、他のステージでの組立て工
程が終了するまで待つことなく、組立て工程間の無駄な
時間を低減し、作業効率を向上することができる。ま
た、構成部品が少なく構造が簡単であることから、保守
・整備が容易であり、故障により車体組立てラインが停
止する虞を除去できる。さらに、上記のように構造が簡
単であることと、従来のように床面に基礎工事としてピ
ットを構築しなくてもよいことから、工事費、設備費を
低減することができる。さらにまた、上記のような基礎
工事が不要で、構造が簡単であることから、車体組立て
ラインの変更が容易にできる。
【0046】さらに、請求項4に係る発明によれば、上
記台車のワーク保持手段の上面には、下面側からワーク
を保持する前部ワーク受け手段及び後部ワーク受け手段
の一方又は両方を設けたことにより、ワークの下面側が
平らでなくても、その形状に応じて該ワークを保持する
ことができる。
【0047】さらにまた、請求項5に係る発明によれ
ば、上記台車の前部ワーク受け手段及び後部ワーク受け
手段は、いずれか一方又は両方が上下に伸縮可能に構成
されたことにより、ワークによって下面側の形状が異な
る場合であっても、その形状に応じて前部ワーク受け手
段及び後部ワーク受け手段を適宜伸縮させて該ワークを
保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による車体組立ラインにおけるワーク
搬送方法及びワーク搬送装置の実施の形態を示す概要図
である。
【図2】 上記ワーク搬送装置の具体的な実施例を示す
正面図である。
【図3】 上記ワーク搬送装置の具体的な実施例を示す
側面図である。
【図4】 従来の車体組立ラインにおけるワーク搬送装
置を示す正面側の断面説明図である。
【図5】 上記従来のワーク搬送装置を示す側面側の断
面説明図である。
【符号の説明】
1…床面 3…ワーク 11…フロアコンベア 12…台車 13…車輪 14…組立て治具 15…ワーク保持手段 16…駆動手段 20…前部ワーク受け部 21a,21b…後部ワーク受け部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床面近傍に設置されたフロアコンベア上に
    台車を搭載し、この台車の上面に車体組立ての部品とし
    てのワークを載せて車体組立ての各ステージ間を搬送す
    る車体組立ラインにおけるワーク搬送方法において、 上記台車は個々に自走可能とされたものを用い、上記各
    ステージにてワークに対する組立て工程が終了したら個
    々の台車毎にフロアコンベア上を走行し、上面に載せた
    ワークを次工程へ搬送し、該次工程の位置にワークを残
    し、その後台車は個々に元の工程の位置へ戻ることを特
    徴とする車体組立ラインにおけるワーク搬送方法。
  2. 【請求項2】上記台車はワークを昇降可能に保持するも
    のとし、車体組立ての各ステージにて組立て治具からワ
    ークを上昇して離脱させ、又は組立て治具にワークを下
    降して積載することを特徴とする請求項1記載の車体組
    立ラインにおけるワーク搬送方法。
  3. 【請求項3】床面近傍に設置されたフロアコンベアと、
    このフロアコンベア上に搭載され上面に車体組立ての部
    品としてのワークを載せて車体組立ての各ステージ間を
    搬送する台車と、を有する車体組立ラインにおけるワー
    ク搬送装置において、 上記台車は個々に、上面にワークを載せて上昇及び下降
    するワーク保持手段と、台車本体を上記各ステージ間で
    往復移動可能とする駆動手段と、を備えたことを特徴と
    する車体組立ラインにおけるワーク搬送装置。
  4. 【請求項4】上記台車のワーク保持手段の上面には、下
    面側からワークを保持する前部ワーク受け手段及び後部
    ワーク受け手段の一方又は両方を設けたことを特徴とす
    る請求項3記載の車体組立ラインにおけるワーク搬送装
    置。
  5. 【請求項5】上記台車の前部ワーク受け手段及び後部ワ
    ーク受け手段は、いずれか一方又は両方が上下に伸縮可
    能に構成されたものであることを特徴とする請求項4記
    載の車体組立ラインにおけるワーク搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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