JP2003191704A - タイヤリフター - Google Patents

タイヤリフター

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JP2003191704A
JP2003191704A JP2001395842A JP2001395842A JP2003191704A JP 2003191704 A JP2003191704 A JP 2003191704A JP 2001395842 A JP2001395842 A JP 2001395842A JP 2001395842 A JP2001395842 A JP 2001395842A JP 2003191704 A JP2003191704 A JP 2003191704A
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tire
arms
rollers
rotating
front side
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JP2001395842A
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Kenji Matsumoto
兼治 松本
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Original Assignee
SHOEI STAINLESS KOSAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 大型トラックやバスなどの大型自動車などの
タイヤを至極容易に、安全且つ短時間で脱着可能とす
る。 【解決手段】 手前側函体2の左右両端近傍から前方に
向けて夫々基台3L,3Rを突出させ、手前側函体2内
の左右両端部近傍個所から前記各基台3L,3Rの前端
近傍個所に向けて支持させた左右の回動軸14L,14
Rの先端と手前側近傍個所に回動アーム4L,4R,5
L,5Rの一端を夫々支持させて、各前後の回動アーム
4L,4R,5L,5Rの先端部で長尺形状を有する2
本のローラ6L,6Rの両端を支持させて、この左右の
ローラ6L,6Rを平行に且つ近接・離反自在又は起伏
自在に備え、その操作を手前側函体2内に備えたジャッ
キ19の手動操作によりチェーン21を介して各回動軸
14L,14Rに伝達して行なうように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のタイヤを
脱着する際に用い、特に、その脱着の際にタイヤを持ち
上げた状態にしたまま手でタイヤの回転方向の向きを変
化させて、タイヤを自動車の取付部に装着しているボル
ト又はナットの脱着作業をする姿勢とその操作を容易且
つ楽にさせ、しかも、ボルト又はナットが取り外された
タイヤをリフトアップさせた状態で手前方向又は前方に
移動させるなどして、この取付部からの離脱又は当該取
付部への装着を容易に且つ楽に行うことができるタイヤ
リフターに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のタイヤがパンクしたとき、ま
た、タイヤが摩耗して新しいタイヤと交換するときに
は、該当するタイヤをホイールディスクごと取り外す必
要がある。ところが、トラックやバスのように大型車輌
の場合には、車輪自体に相当の重量があり、ジャッキア
ップさせた後、手で持ってその取り外しや装着すること
は極めて困難である。
【0003】特に、タイヤを2つ横方向に重ねて一緒に
自動車の取付部に装着されているWホイールタイヤの場
合には尚更である。このため、従来、この作業を容易に
するためのタイヤリフターがあり、具体的には、例え
ば、実開昭58−44204号公報に記載の「車輌用タ
イヤ脱着装置」、特開平9−2008号公報に記載の
「ホイールドーリー」等の公知技術がある。
【0004】このうち、実開昭58ー44204号公報
に記載の「車輌用タイヤ脱着装置」は、底面にキヤスタ
ローラを取り付けた台車上左右両側付近に起伏自在に一
対のアームを対向して取り付け、かつ該アームの先端に
突設して設けたステーにタイヤと当接するローラを設
け、さらに該アームをモータの駆動力を得て回転するね
じ軸によりアーム間の距離が制御できる構造を有してい
る。
【0005】特開平9−2008号公報に記載の「ホイ
ールドーリー」は、床面を自在に移動できるベース台車
上の手前側の左右位置から上方に向けてリフトを設け、
このリフトの前方に該リフトにより昇降する枠体にて形
成されたタイヤ本体部を突出させた構造を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術のうち、実開昭58ー44204号公報に記載の
「車輌用タイヤ脱着装置」は、ローラが片支持構造であ
るためにその支持強度に問題があった。しかも、ねじ軸
の回転をモータの駆動力を得て行なう構造であるために
電源を取り入れるコード線を接続する必要があり、ま
た、このコード線が作業の邪魔になり、特に、近くに電
源コンセントが無い場所ではこの接続作業が面倒であり
時間を要する。また、モータを蓄電池で駆動させる構造
のものは充電の煩わしさがある。更には、モータの駆動
力をそのままねじ軸に伝える構造であるために、モータ
の負担が大きく、特に大型車輌の車輪を持ち上げるため
には大型のモータが必要になるが、このようにすると製
造コストの上昇を招く。
【0007】これに対し、特開平9−2008号公報に
記載の「ホイールドーリー」は、タイヤ支持台がタイヤ
を持ち上げた状態でタイヤを手で回して回転方向の向き
を変化させることができない構造になっており、しか
も、手前のリフトなどが邪魔になることがあるために、
タイヤを自動車の取付部に装着しているナットの脱着作
業がし難く手間取ることがあった。
【0008】本発明者は、前記の各従来技術には前述し
た課題があり、しかも、これらの課題が作業者の負担を
大きくしていたことから、今回、前述した課題を解消す
るタイヤリフターの開発に着手した。そして、その後に
おける鋭意・検討の結果、遂に、新規なタイヤリフター
を完成するに至ったものである。
【0009】このような経緯を経て完成するに至った本
発明は、例えば、大型トラックやバスなどの大型自動車
などのタイヤを持ち上げて至極容易に、しかも安全且つ
短時間で脱着することが可能である上、その昇降と脱着
作業を楽に行なうことができるのであり、又、タイヤを
装着しているナットの取り外し及び装着が作業し難い位
置にあるときでも、タイヤを手で回してその位置を自由
に変えて作業性を向上させることができるのであり、更
に、タイヤの取り外しも左右のローラでタイヤを載せた
状態のまま全体をキャスタなどを利用して手前方向に楽
に移動させるだけで行なえたり、タイヤの横倒れも防ぐ
ことができるタイヤリフターを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに提案される本発明に記載のタイヤリフターは、左右
幅を有する手前側函体の左右両端近傍から前方に向けて
夫々基台を突出させて形成した平面視横コ形状を有する
本体部を走行輪にて支持し、この手前側函体内の左右両
端部近傍個所から前記各基台の先端壁に向けて回動自在
に支持させた左右の回動軸の先端部と手前側近傍部分に
夫々回動アームの基部を支持させて、各前後の回動アー
ムの先端部に長尺形状を有する2本のローラの両端を回
転自在に支持させて当該ローラを近接・離反自在又は起
伏自在に備え、前記手前側函体内に、ハンドル操作によ
り加えた力の大きさと方向を変換させる動力変換手段
と、該動力変換手段を通じて得た動力を前記手前側左右
の回動軸に伝達する動力伝達手段とを備えており、自動
車に取り付けてあるタイヤの前後部下方の空間に2本の
ローラが位置するように移動させた後、前記ハンドルの
操作により前記2本のローラどうしを近接又は上昇させ
ることにより、当該ローラでタイヤを回転自在な状態で
持ち上げることができるように構成したものである。
【0011】このように構成すると、タイヤの外側側方
からタイヤリフターをタイヤの前後を囲む保ようにして
移動させて、左右のローラをタイヤの前後下方の空間内
に位置させ、この状態でハンドルを操作して左右のロー
ラを近接又は上昇させる方向に移動させると、この左右
のローラによりタイヤは持ち上げられる。
【0012】持ち上げられたタイヤは、左右のローラが
回転自在であるために、タイヤに手を添えて軽くタイヤ
を回す方向に力を与えると、タイヤは自由にその回転方
向の向きを変えることができる。このために、タイヤを
装着しているボルト又はナットを取り外す作業が、手前
側函体や把手などが邪魔になってし難いときでも、取り
外し易い向きに変えることができる。
【0013】このようにしてナットを取り外すと、後
は、別途ジャッキを用いてこのタイヤに加わる自動車の
重量負担を無くすようにし、その後、このタイヤリフタ
ーを手前側に移動させると、タイヤは左右のローラに載
ったまま抜け外れる。
【0014】タイヤを装着するときには、この逆の手順
で行なう。このように本発明のタイヤリフターを用いる
と、大型トラックやバスなどの大きなタイヤの脱着作業
が楽に、しかも安全に行なえる。特に、大型のWタイヤ
を同時に脱着することも可能であるため、タイヤの脱着
に要する時間を大幅に短縮させることができる。
【0015】本発明のタイヤリフターは単にタイヤの脱
着に使用するだけでなく、タイヤを取り外した姿勢のま
ま搬送させることができる。このため、タイヤ交換のと
きにタイヤを持ち運ぶ労力を大幅に軽減させることがで
きる。
【0016】動力変換手段は、ハンドル操作により得た
力を低速にて増大させる働きを有するものであれば足
り、本発明ではその構造については特に限定されない。
例えば、歯数の異なる平歯車を複数歯合させた減速歯車
機構、ウォームとウォームホイールギヤとを歯合させた
減速歯車機構、ラックと小歯車とを歯合させた減速歯車
機構、スライダクランクとウォームギヤとを組み合せた
減速機構などが挙げられる。
【0017】動力伝達手段は動力変換手段に対応させた
ものであれば特に限定されるものではない。つまり、こ
の動力変換手段により出力される力の方向により異な
る。例えば、歯数の異なる平歯車を複数歯合させた減速
歯車機構に対応する動力変換手段としては、この動力変
換手段の出力軸に軸装されたチェーンスプロケットと回
動軸端に軸装されたチェーンスプロケットとの間に懸架
されるチェーンが挙げられる。同様に、双方の軸に軸装
されたスプロット間に懸架されるベルト、ワイヤーなど
を利用してもよいのである。この他、動力変換手段に対
応させて、クランク棒、ラック、ねじ棒を用いても良い
のである。
【0018】本発明においては、回動アームは前後左右
に計4個用いられている。このうち、左側前後の回動ア
ームが一対になっており、また右側前後の回動アームが
一対になっている。これら前後一対の回動アームは略上
方に向いて対向しており、1本の回動軸に双方の基部が
装着されていることから左右方向に同じ動きをする。
【0019】ローラはこの前後の回動軸に回転自在に支
持されており、その支持を丈夫なものとするために、前
後の回動軸の先端部に支持軸の両端を支持させ、この支
持軸にローラを回転自在に支持させることが望ましい。
このように構成して左右において前後方向に支持された
2本のローラは、ハンドル操作により左右方向に近接・
離反する動きをする。
【0020】左右のローラが最大に離反した状態のとき
の間隔は、タイヤの前後下方の空間に位置することがで
きる間隔であり、この状態ではタイヤは接地状態にあ
る。これに対して、左右のローラが最大に近接したとき
の間隔はタイヤを持ち上げることができる間隔である。
【0021】このような状態にしてボルト又はナットを
取り外すにあたり、別途ジャッキを用いてこのタイヤに
加わる自動車の重量負担を無くするようにすれば良く、
その後、このタイヤリフターのローラ上にタイヤを載
せ、当該タイヤリフターを手前側に移動させると、タイ
ヤは左右のローラに載ったまま抜け外れる。
【0022】本発明のタイヤリフターにおいては、前記
構成において、前記動力変換手段としてジャッキが用い
られ、又、前記動力伝達手段として当該ジャッキの昇降
に連動するチェーン又はワイヤが用いられ、該動力伝達
手段の途中位置に当該動力伝達手段の向きを変えるスプ
ロケット又はプーリのいずれかを設け、手前側左右の前
記各回動アームを前記動力伝達手段で引っ張られる方向
と反対方向にばねで付勢したものに構成しても良いので
ある。
【0023】このように動力変換手段としてジャッキを
用いると、タイヤを持ち上げるために必要な大きな力
を、軽い手動操作よって得ることができる。
【0024】このように、ジャッキを用いることによる
利点は、軽い操作力により大きな荷重に耐える昇降と微
細な昇降が実現できることにある。このため、タイヤの
昇降、特にタイヤの脱着に最適なタイヤの高さ調整を容
易に行うことができる。
【0025】又、本発明に係るタイヤリフターにおいて
は、前記動力変換手段として傘歯車どうしを歯合させた
歯車装置が用いられ、且つ前記動力伝達手段として、該
歯車装置の一方の傘歯車を有し、少なくとも両端近傍部
分にねじ部を有し、該両端近傍部分のねじ部を前記手前
側函体側に位置する回動アーム又は該回動アームと連動
するアームに支持されたナットに螺通する回転軸が用い
られている。
【0026】前述において、動力変換手段の具体例を幾
つか挙げたが、このように傘歯車とねじ軸を用いても、
前述した請求項2と同様に、タイヤを持ち上げるために
必要な大きな力を、軽い手動操作よって得ることができ
る。特に、このように傘歯車組とねじ部を有する回転軸
を用いると、左右のローラの近接又は離反させる動きの
微調整が容易にでき、しかもその位置で確実に止めるこ
とができるようになる。
【0027】傘歯車組の一方はハンドル軸に装着されて
おり、他方はねじ軸に装着されており、双方の傘歯車を
歯合させて、回転軸を回転させると、回転軸が低速回転
する。この回転軸の両端近傍個所に有するねじ部は、左
右対称、つまり、双方のねじ部の一方が右回り、他方が
左回りになるように形成されている。このように構成す
ると、回動軸及びローラは互いに近接する動きをし、又
は離反する動きをする。
【0028】左右の回動アームをこの回転軸の回転に連
動して左右いずれかの方向に移動させるため、左右手前
側の回動アーム又はこの左右の回動アームと連動するア
ームのいずれかに回動軸の両端がそれぞれ螺通するナッ
トをピン支持させてある。
【0029】ところで、本発明において、左右のローラ
は、近接・離反する動きと、起伏する動きのいずれの場
合にもタイヤを持ち上げることができる記載があるが、
左右のローラを近接させると、タイヤの前面下部と後面
下部に当たり、更にタイヤを押し上げて持ち上げること
ができるが、起伏する場合にも同じ作用を有する。この
近接・離反と起伏の双方にも適用できる旨を記載した理
由は、例えば、ローラが地面に接近した位置から上方に
回動する場合には、殆ど近接・離反という語句には当て
はまらないし、また、ローラが直上位置を中心に左右に
回動する場合には、殆ど起伏という語句には当てはまら
ない、ということがあるからである。
【0030】更に、本発明のタイヤリフターにおいて
は、前述のタイヤリフターにおいて、前記ローラは、W
タイヤを同時に支持することが可能な長さを有するもの
も望ましい。
【0031】このように構成すると、1本のタイヤだけ
でなく、Wタイヤを2本とも同時に取り外すことができ
るので便利であり、タイヤ脱着の作業時間を大幅に短縮
することができる。
【0032】Wタイヤは、大型トラックやバスのように
車輌重量と積載重量を重く設定した車輌の場合、左右の
後輪の何れも2重にタイヤを横方向に並べた状態をい
い、このWタイヤは2本のタイヤを一緒に車輌の取付部
に装着されている。このため、本発明に記載のタイヤリ
フターを用いて2本のタイヤを同時に着脱することがで
きるように構成しても良いのである。
【0033】又、本発明のタイヤリフターにおいては、
前述の構成において、前記回動アームはその途中部がピ
ンで連結された屈折可能な連結構造を有し、左右の該回
動アームを近接する方向に屈折させて、ホイールタイヤ
の径に合わせて左右のローラどうしの間隔を変更自在に
できるように構成するのが望ましい。
【0034】このように構成すると、左右の回動アーム
の回動だけでなく、回動アームの途中を左右いずれかの
方向に屈折させて、タイヤの径に合わせて左右のローラ
の位置を近接又は離反する方向に調整することができる
ようになる。このため、大きな径のタイヤにも対応でき
るのである。
【0035】なお、このように回動アームを左右いずれ
かの方向に屈折させたときにその状態を頑強な状態で維
持させる必要がある。このため、左右いずれの屈曲停止
位置に屈曲を停止させるための受け部や係止用突起を設
けることが望まれる。
【0036】本発明のタイヤリフターは、前述の構成に
おいて、前記本体部の手前近傍個所から上方に向けてタ
イヤの手前方向の横倒れを防止する横倒れ防止部材を兼
ねた走行ハンドルを設け、該走行ハンドルに、タイヤの
前方に向けた横倒れを防止する車輪保持部材を係止させ
る係止部を設けるのが望ましい。この場合、車輪保持部
材としては特に限定されるものではないが、具体的に
は、例えばチェーン、ベルト、ワイヤ、ロープ、枠体等
が挙げられる。
【0037】このように構成すると、タイヤを持ち上げ
て手前方向に取り外したときや、その後において立てた
状態のタイヤの横倒れを防ぐことができる。このため、
タイヤの不用意な横倒れによる危険な事態を防ぐことが
できるようになる。
【0038】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるホイールタイ
ヤリフターの具体的な実施の形態について、添付図面に
沿って詳述する。
【0039】本発明によるタイヤリフターには2種の実
施形態のものがあり、添付図面の図1〜図12は第1実
施形態のタイヤリフターを示し、図14以下の各図は第
2実施形態のタイヤリフターを示している。これらの各
図において共通する個所には同一符号を付してある。
【0040】先ず、本発明の第1実施形態のタイヤリフ
ターについて説明する。図1は第1実施形態のタイヤリ
フターの使用直前状態を示しており、図2はタイヤリフ
ターをタイヤの前後下方に移動させた状態を示してお
り、図3はタイヤリフターでタイヤを持ち上げた状態を
示しており、図4はタイヤを取り外した状態を示してい
る。なお、図1〜図4は、Wタイヤを取り外す場合を示
している。
【0041】先ず、これら各図により第1実施形態のタ
イヤリフター1の概略構造とその使用法について説明す
る。図1において、この第1実施形態のタイヤリフター
(以下、適宜、タイヤリフターと略称する。)1の本体
部1Aは、左右幅を有する手前側函体2の両端近傍から
前方に向けて夫々基台3L,3Rを突出させた一体形状
を有し、この本体部1Aは、左右の基台3L,3Rの下
部の前後個所に走行輪であるキヤスタ10・・・によ
り、走行自在に構成されている。
【0042】手前側函体2内の両端近傍個所から当該函
体2の外上方に向けて手前側左右に位置する回動アーム
5L,5Rの先端部が突出しており、また、左右の基台
3L,3Rの先端側においても先端側左右に位置する回
動アーム4L,4Rの先端部が略上方に向けて突出して
いる。そして、左側前後において対向する回動アーム5
L,4Lの先端部によりローラ6Lの両端部が軸支さ
れ、右側前後において対向する回動アーム5R,4Rの
先端部によりローラ6Rの両端部が軸支されて、2本の
ローラ6L,6Rが平行且つ回転自在な状態で位置され
ている。
【0043】左側前後において位置する回動アーム5
L,4Lと、右側前後において位置する回動アーム5
R,4Rとは所定角の範囲内で相対する回動方向に連動
して、左側のローラ6Lと右側のローラ6Rを互いに近
接・離反させることが可能であり、その動きは手前側函
体2の中央面7から手前外方向に突出したジャッキのハ
ンドル8の上下操作により得られる。その動力伝達構造
については後述する。
【0044】そして、手前側函体2の両端近傍個所から
上方に向けて、金属パイプで形成された門形の走行ハン
ドル9が着脱自在に設けられている。
【0045】ところで、パンクしたタイヤTを交換する
とき、タイヤTの装着部であるハブ12内に支持されて
いるベアリングを交換するときに自動車AのタイヤTを
着脱する必要があるが、大型車両のタイヤTは、相当の
重量があるために手で持って着脱することができない
し、また、横倒れし易く危険である。前記概略構造を有
する第1実施形態のタイヤリフター1は、この着脱作業
を楽にしかも安全に行うために用いるもので、特に、タ
イヤTの高さ調整がミリ単位で行える。また、タイヤT
を運ぶ台車としての役割も有する。なお、ここにいうタ
イヤTは、金属製ホイールを含めた全体を指す。
【0046】その使用法は、先ず、図1に示すように、
前以って交換する必要のあるタイヤT近傍の車体又はそ
の近傍部分をジャッキで持ち上げてタイヤTを地面GL
から10〜15mm程度の高さまで浮かした状態にして
おく。このようにタイヤTを浮かしておくと、タイヤリ
フター1で持ち上げる荷重はタイヤTの重量相当分にな
る。続いて、自動車Aに装着されているタイヤTの外側
方から、図2に示すように、持ち上げたタイヤTの前後
下方の空間内に左右のローラ6L,6Rが突入するよう
にタイヤリフター1全体を移動させる。
【0047】続いて図3に示すように、タイヤリフター
1の手前側に突出しているジャッキのレバーハンドル8
を操作して左右のローラ6L,6Rどうしを近接する方
向に移動させると、タイヤTはローラ6L,6Rが近接
することにより持ち上げられ、この持ち上げられた状態
でタイヤTを装着しているボルトB・・を、ボックスレ
ンチを用いて取り外す。このとき、ボルトB・・・が抜
け外れ易くなるようにレバーハンドル8を操作してタイ
ヤTの高さを調整する。また、手前側函体2や走行ハン
ドル9などが邪魔になってボルトB・・を取り外す作業
がし難くなっているときには、タイヤTを手で回して作
業し易い向きに変える。
【0048】このようにしてボルトB・・を全部取り外
した後は、図4に示すように、ローラ6L,6R上にタ
イヤTを載せたままタイヤリフター1を後方に移動させ
てタイヤTを抜き外す。なお、1本のタイヤTを装着し
ている構造の場合には、ナットを取り外してタイヤTを
抜き外す。
【0049】なお、この移動のときに、タイヤTが横倒
れし易いが、手前方向の横倒れは、タイヤTの手前に走
行ハンドル9が位置しているために防がれる。前方への
横倒れは、チェーンSを用いてタイヤTをこの走行ハン
ドル9に支持させると防がれる。このため、走行ハンド
ル9の左右の中段にはチェーンSを掛けるフック11,
11が固定されている。
【0050】本第1実施形態によるタイヤリフター1に
よれば、ローラ6L,6RはWタイヤT,Tを同時に脱
着できる長さを有する。このため、従来では脱着に苦労
していたトラックやバスなどの大型自動車のタイヤTや
WタイヤT,Tも同時にしかも楽に脱着できる。以上に
おいては、タイヤTを取り外す場合について説明した
が、タイヤTを自動車Aのハブ12に装着する場合に
は、前述した手順を逆に行う。
【0051】以上においては、タイヤTを取り外す場合
を説明したが、タイヤTを自動車Aの装着該当部分12
に装着する場合には、上述した手順を逆に行なう。
【0052】続いて、第1実施形態のタイヤリフター1
の詳細な構造について説明する。図5は、第1実施形態
のタイヤリフターの正面図、図6は、このタイヤリフタ
ーの背面図、図7は、このタイヤリフターの平面図、図
8は、このタイヤリフターの側面図を示している。な
お、以下に述べる各部の寸法は、大型トラックやバスな
どに装着されている径の大きなタイヤの脱着に好適なも
のとして本発明者が試作したものを挙げた。
【0053】このタイヤリフター1は左右対称形状及び
構造を有し、その手前側函体2は、金属板が組み付けら
れて、横幅が約1m、キャスタ10を含めた中央の高さ
が約29.5cm、前後幅が約85cmの大きさを有す
る正面視略三角形状を有し、その内部において適宜補強
材で補強された頑強な構造を有する。
【0054】そして、この手前側函体2の左右両端近傍
個所から前方に向けて、金属板により天板と側板が形成
され且つその内部において適宜補強材で頑強に補強され
た基台3L,3Rが突出する形で手前側函体2に組み付
け、一体化されて本体部1Aが形成されており、この基
台3L,3Rは、手前側函体2を含めた前後長さが約7
1cm、各左右幅が約23cm、キャスタ10を含めた
高さが約10cmの大きさを有し、キャスタ10・・・
はこの基台3L,3Rの前後に計4個設けられている。
【0055】次に、図5〜図8及び図9をもとに、タイ
ヤTを持ち上げる左右各部の構造について説明する。手
前側函体2内の左右両端近傍個所の手前側端部から左右
の基台3L,3R内の先端に向けて回動軸14L,14
Rが回転自在に支持されており、この左右の回動軸14
L,14Rの先端部分は左右の基台3L,3Rの先端壁
から外側に突出し、この突出端に回動アーム4L,4R
の基部が装着されている。
【0056】この回動アーム4L,4Rは、回動軸14
L,14Rに一端が装着されたアーム本体部27L,2
7Rと、該アーム本体部27L,27Rの上端に支持軸
18L,18Rを介して左右方向に回動自在に支持され
た第2アーム26L,26Rとによって構成されてい
る。
【0057】左右のアーム本体部27L,27Rの前端
と第2アーム26L,26Rとの間には、第2アーム2
6L,26Rの左右外側方向の回動を規制する回動規制
部材35L,35Rが支持軸18L,18Rが軸支され
且つ左右のアーム本体部27L,27Rに固定された状
態で設けられており、アーム本体部27L,27Rの上
端近傍面には、第2アーム26L,26Rの左右内側方
向の回動を規制する回動規制突起38L,38Rが固着
され又は一体成形されて設けられている。
【0058】同様に、回動軸14L,14Rの手前側近
傍個所には、回動アーム5L,5Rの基部が装着されて
おり、この回動アーム5L,5Rの先端部分は、手前側
函体2の天板の左右一部個所を左右方向に切り欠いて形
成した開孔31L,31R内から略上方に突出してい
る。
【0059】この手前側左右に位置する回動アーム5
L,5Rは、回動軸14L,14Rに装着されたアーム
本体部17L,17Rと、該アーム本体部17L,17
Rの前端に支持軸18L,18R端を介して左右方向に
回動自在に支持された第2アーム16L,16Rとによ
って構成されている。
【0060】これらアーム本体部17L,17Rの前端
と第2アーム16L,16Rとの間には、第2アーム1
6L,16Rの左右外側方向の回動を規制する回動規制
部材25L,25Rが支持軸18L,18Rが軸支され
た状態で設けられており、アーム本体部17L,17R
の前端近傍面には、第2アーム16L,16Rの左右内
側方向の回動を規制する回動規制突起28L,28Rが
アーム本体部17L,17Rに固着され又は一体成形さ
れて設けられている。
【0061】前記支持軸18L,18Rは、左右いずれ
も前後方向に位置しており、左側前後の第2アーム16
L,26Lの先端部に左側のローラ6Lの両端が回転自
在に支持され、右側前後の第2アーム16R,26Rの
先端部によって左側のローラ6Rの両端が回転自在に支
持されて、これら左右のローラ6L,6Rが前後方向
に、且つ平行な状態で設けられている。
【0062】手前側左右の回動アーム4L,4Rの主要
部を形成しているアーム本体部17L,17Rは、手前
側函体2に一端が支持されたばね24L,24Rの他端
が支持されて、左右外側方向に付勢されている。このば
ね24L,24Rは、後述するチェーン21によってア
ーム本体部17L,17Rが近接する方向に引き付けら
れるのを防ぐと共に、チェーン21の遊びを無くするた
めにある。同様に、先端側の回動アーム本体部27L,
27Rも、ばね30L,30Rによって、左右外側方向
に付勢されている。なお、前後左右の各回動アーム本体
部17L,18R、27L,27Rは、対応する回動軸
14L,14Rに軸支されて連動するため、ばね30
L,30Rは無くてもよいのである。
【0063】次に、図5〜図8及び図9、図10をもと
に、手前側左右の回動アーム5L,5Rを回動させる構
造について説明する。手前側函体2内の底板中央個所に
は、油圧ジャッキ19の下部が装着されており、このジ
ャッキ19の昇降は、手前側函体2の中央面7に上下方
向に形成されている長孔7a内から手前外方向に突出し
ているレバーハンドル8の上下操作により行われる。こ
のジャッキ19のシリンダ部19aの上端には略扇形の
チェーン受け金具20が固定されており、このシリンダ
部19a昇降と共にチェーン受け金具20も昇降する。
【0064】このジャッキ19の左右近傍下方位置に
は、チェーンスプロケット22L,22Rが手前側函体
2に支持されて回転自在に設けられており、手前側左側
の回動アーム本体部17Lの途中部から前記一方のチェ
ーンスプロケット22L、前記チェーン受け金具20、
前記他方のチェーンスプロケット22Rを介して前記手
前側右側の回動アーム本体部17Rの途中部に至り、1
本のチェーン21が懸架されている。
【0065】このため、ジャッキ19のシリンダ部19
aが上方に移動すると、回動アーム5L,5Rの上端部
が互いに近接する方向に引き寄せられて、これに回動ア
ーム4L,4Rが連動し、ローラ6L,6Rは平行状態
を維持したまま互いに近接する方向に移動する。
【0066】これに対して、ジャッキ19のシリンダ部
19aが下方に後退すると、チェーン21の引っ張り力
が緩んで、ばね24L,24R(30L,30R)の付
勢力により、回動アーム5L,5Rの上端部が互いに離
反する方向に引き寄せられて、これに回動アーム4L,
4Rが連動し、ローラ6L,6Rは平行状態を維持した
まま互いに離反する方向に回動する。
【0067】このようにして、前後左右の回動アーム4
L,4R、5L,5Rは左右一対となって、左右何れか
の方向に近接又は離反する方向に回動する。
【0068】本発明は、このようにして、左右のローラ
6L,6Rを離反させた状態で、自動車Aに装着されて
おり、ジャッキで持ち上げられているタイヤTの前後下
方の空間に位置させ、この状態から左右のローラ6L,
6Rを近接させてこのタイヤTを更に持ち上げることが
できるようになっている。図5〜図8は何れもタイヤT
を持ち上げ、更にこのタイヤTが横倒れしないようにチ
ェーンSで抱いた状態を示している。
【0069】ところで、チェーン21がジャッキ19の
シリンダ部19aに支持されている扇形のチェーン受け
金具20にしっかりと掛かって、左右方向にずれたり前
後方向に外れないように構成されている。このため、図
9及び図11に示すように、このチェーン受け金具20
の円弧部分の一部個所(図10では左右2個所)にチェ
ーン21に突入する突起20a,20aが形成されてい
る。
【0070】図5〜図9において、前記各第2アーム1
6L,16R、26L,26Rは、大径のタイヤTを持
ち上げるときには、内側に向けて、左右のローラ6L,
6Rを近接させているが、更に大径のタイヤTを持ち上
げるときに、左右のローラL,6Rの間隔が狭くてタイ
ヤTの前後下方の空間に入れるときにタイヤTに当たる
場合がある。このようなときには、これら第2アーム1
6L,16R、26L,26Rをそれぞれ左右外方向に
折曲させて使用する。その向きの操作は左右のローラ6
L,6Rを手で押し広げることにより行なう。
【0071】このようにすると、図12の(a)図、及
び同(b)図に示すように、回動規制部材25Rの一端
に形成されている折曲突起25aが第2アーム16Rに
係止されて、当該第2アーム16Rを外方向に向けて支
持させることができる。他の第2アーム16L,26
L,26Rも同様である。
【0072】このようにして、前記各第2アーム16
L,16R、26L,26Rで支持された左右のローラ
6L,6Rを、図12の(c)図に示すように、左右外
方向に位置させることができるように構成すると、大径
のタイヤTの中でも各種径の異なるタイヤT2の持ち上
げに対応できる。
【0073】次に、本発明の第2実施形態のタイヤリフ
ター50について説明する。図13〜図19の各図に示
ように、この第2実施形態のタイヤリフター50は、前
述した第1実施形態のタイヤリフター1よりも小型のも
ので、その基本的な構造において、前述した第1実施形
態のタイヤリフター1と共通するところが多く、このた
め共通する個所には同一符号を付してある。
【0074】図13〜図19の各図に示ように、この第
2実施形態のタイヤリフター50は、左右対称形状及び
構造を有し、その手前側函体2は、金属板が組み付けら
れて、横幅が約57cm、ハンドル55を含めないでキ
ャスタ10を含めた中央の高さが約11.5cm、前後
幅が約4.5cmの大きさを有する正面視左右に長い台
形を有し、その内部において適宜補強材で補強された頑
強な構造を有する。
【0075】そして、この手前側函体2の左右両端近傍
個所から前方に向けて、金属板により天板と側板が形成
され且つ内部において適宜保教材で頑強に補強された基
台3L,3Rが突出する形で手前側函体2に組み付けら
れて本体部50Aが一体形成されており、この基台3
L,3Rは、手前側函体2を含めた前後長さが約29c
m、各左右幅が約12.5cm、キャスタ10を含めた
高さが約11.5cmの大きさを有し、キャスタ10・
・・は、この基台3L,3Rの前後に計4個設けられて
いる。
【0076】そして、手前側函体2内の左右両端近傍個
所の手前側端部から左右の基台3L,3R内の先端に向
けて回動軸14L,14Rが回転自在に支持されてお
り、この左右の回動軸14L,14Rの先端部分は左右
の基台3L,3Rの先端壁から外側に突出し、この突出
端に回動アーム4L,4Rの基部が装着されて、略上方
に突出している。
【0077】同様に、回動軸14L,14Rの手前側近
傍個所には、回動アーム5L,5Rの基部が装着されて
おり、この回動アーム5L,5Rの先端部分は、手前側
函体2の天板の左右一部個所を左右方向に切り欠いて形
成した開孔31L,31R内から略上方に突出してい
る。
【0078】そして、これら左右前後の回動アーム4
L,4R、5L,5Rによって前後方向に長く形成され
ている2本のローラ6L,6Rが左右平行に、しかも回
転自在に備えられている。
【0079】手前側左右の回動アーム4L,4Rの回動
操作は、前述した第1実施形態のタイヤリフター1と違
って、両端近傍部分にねじ部52a,52bを有する回
転軸52を回転させて行なう。この回転軸52は、左右
のねじ部52a,52bの回転方向が逆になっているも
のが用いられている。
【0080】このため、手前側函体2内において、回動
アーム4L,4Rの基部が分岐して形成された操作アー
ム部41L,41Rの先端部に、回転軸52のねじ部5
2a,52bが螺通するナット56L,56Rがピン支
持されており、このナット56L,56Rによって回転
軸52の両近傍部分が支持されている。
【0081】この回転軸52の中央部には傘歯車57が
設けられており、この傘歯車57は、手前側ケース2中
央から手前方向に突出した状態で支持されている操作ハ
ンドル55の支持軸53の先端に設けられている傘歯車
54と歯合しており、この操作ハンドル55の回転操作
により回転軸52が右回り又は左回りに回転して、回動
アーム4L,4Rを左右近接又は離反する方向に回動さ
せ、またこれに回動軸14L,14Rが連動して回動ア
ーム5L,5Rも同様に回動させて、左右のローラ6
L,6Rを左右近接する方向に、又は離反する方向に回
動する構造を有する。
【0082】この第2実施形態のタイヤリフター50
は、比較的形状が小さいことからWタイヤを同時に持ち
上げるというようりも、タイヤを1本ずつ持ち上げるの
に適する。その使用方法は第1実施形態のタイヤリフタ
ー1と同様に、前以ってジャッキで持ち上げておいたタ
イヤの前後下方の空間内に左右のローラ6L,6Rが位
置するようにタイヤリフター50全体を移動させて、ハ
ンドル55を回転操作して、左右のローラ6L,6Rを
近接させる方向に移動させてタイヤを更に持ち上げる。
【0083】なお、図13〜図19の図面では、走行ハ
ンドルが描かれていないが、走行ハンドルを手前側函体
2の上部又はその近傍個所に設けても良いのであり、ま
た、これに加えて、タイヤの横倒れを防ぐチェーンを掛
けるフックをこの走行ハンドルの途中部分に設けても良
いのである。
【0084】
【発明の効果】以上説明した本発明に係るタイヤリフタ
ーにおいては、前記構成を有し、その結果、例えば、大
型トラックやバスなどの大型自動車などのタイヤを持ち
上げて至極容易に、しかも安全且つ短時間で脱着するこ
とが可能である上、その昇降と脱着作業を楽に行なうこ
とができるのであり、又、タイヤを装着しているボルト
又はナットの取り外し及び装着が作業し難い位置にある
ときでも、タイヤを手で回してその位置を自由に変える
ことによって作業性を向上させることができたり、更
に、タイヤの取り外しも左右のローラでタイヤを載せた
状態のまま全体をキャスタなどを利用して手前方向に楽
に移動させるだけで行なえるなどの効果を奏するのであ
る。
【0085】又、本発明に係るタイヤリフターにおいて
は、前述のように、大型自動車などのタイヤを至極容易
に、しかも安全且つ短時間で脱着できるのであり、しか
もその昇降と脱着作業には、ジャッキ又は歯車組みとね
じ軸を用いて、これらをハンドル操作で作動する構造に
しているので、大きな力は不要で手作業で極めて容易に
楽に行なうことができるのであり、その結果、電源が不
要でいかなる場所でも作業ができる上、電源用コード線
やその接続が不要で、このコード線が作業の邪魔になる
こともなく、この点からもタイヤの脱着作業が容易に行
えるなどの効果を奏するのである。
【0086】更に、本発明に係るタイヤリフターにおい
ては、タイヤの脱着作業中やタイヤを取り外した状態に
おいて、タイヤを立てた姿勢のままチェーンなどを用い
て保持して移動できるように構成されているので、タイ
ヤの横倒れによる災害も防ぐことができる結果、至極安
全に作業が行えるなどの効果を奏するのである。
【0087】とくに、本発明に係るタイヤリフターにお
いては、その構成によって、大型自動車のWタイヤを同
時に着脱することができるため、その脱着に要する労力
と時間を、従来と比較して飛躍的に軽減させることがで
きるなどの効果を奏するのである。
【0088】加えて、本発明に係るタイヤリフターにお
いては、軽量でコンパクトな構造を有し、操作も簡単で
あるため、従来のタイヤリフターと比較して取り扱いも
格段に良くなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1実施形態のタイヤリフターの使用
直前状態を示す斜視図である。
【図2】図2は、同じくタイヤの前後下方に第1実施形
態のタイヤリフターを移動させた状態を示す斜視図であ
る。
【図3】図3は、同じく第1実施形態のタイヤリフター
を用いてタイヤを持ち上げた状態を示す斜視図である。
【図4】図4は、同じく第1実施形態のタイヤリフター
を用いてタイヤを取り外した状態を示す斜視図である。
【図5】図5は、第1実施形態のタイヤリフターの正面
図である。
【図6】図6は、第1実施形態の背面図である。
【図7】図7は、第1実施形態の平面図である。
【図8】図8は、第1実施形態の右側面図である。
【図9】図9は、第1実施形態の要部を拡大して示す正
面断面図である。
【図10】図10は、第1実施形態の要部を拡大して示
す平面断面図である。
【図11】図11は、第1実施形態で用いられるジャッ
キ上部を示す側面図である。
【図12】図12において(a)図は、第1実施形態で
用いられる回動アームの1つを示す側面図である。図1
2において(b)図は、同じくその正面図である。図1
2において(c)図は、タイヤの径に合わせて回動アー
ムの位置を調整した状態を示す簡略説明図である。
【図13】図13は、本発明の第2実施形態のタイヤリ
フターを示す正面図である。
【図14】図14は、同じくその背面図である。
【図15】図15は、同じくその平面図である。
【図16】図16は、同じくその右側面図である。
【図17】図17は、本発明の第2実施形態において、
そのハンドルと傘歯車との組み合わせにより回動アーム
を回動させる構造を示す正面拡大断面図である。
【図18】図18は、本発明の第2実施形態において、
その回動軸の支持構造を示す側面断面図である。
【図19】図19は、本発明の第2実施形態において、
そのハンドルと傘歯車との組み合わせてねじ軸を回転さ
せる構造を示す側面拡大断面図である。
【符号の説明】
1 (第1実施形態の)タイヤリフター 2 手前側函体 3L,3R 基台 4L,4R 回動アーム 5L,5R 回動アーム 6L,6R ローラ 8 レバーハンドル 9 走行ハンドル 10 キャスタ 19 ジャッキ 20 チェーン受け金具 21 チェーン 22L,22R チェーンスプロケット B ボルト N ナット T タイヤ 50 (第2実施形態の)タイヤリフター

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右幅を有する手前側函体の左右両端近
    傍から前方に向けて夫々基台を突出させて形成した平面
    視横コ形状を有する本体部を走行輪にて支持し、この手
    前側函体内の左右両端部近傍個所から前記各基台の先端
    壁に向けて回動自在に支持させた左右の回動軸の先端部
    と手前側近傍部分に夫々回動アームの基部を支持させ
    て、各前後の回動アームの先端部に長尺形状を有する2
    本のローラの両端を回転自在に支持させて当該ローラを
    近接・離反自在又は起伏自在に備え、前記手前側函体内
    に、ハンドル操作により加えた力の大きさと方向を変換
    させる動力変換手段と、該動力変換手段を通じて得た動
    力を前記手前側左右の回動軸に伝達する動力伝達手段と
    を備えており、 自動車に取り付けてあるタイヤの前後部下方の空間に2
    本のローラが位置するように移動させた後、前記ハンド
    ルの操作により前記2本のローラどうしを近接又は上昇
    させることにより、当該ローラでタイヤを回転自在な状
    態で持ち上げることができるように構成したことを特徴
    とするタイヤリフター。
  2. 【請求項2】 動力変換手段としてジャッキが用いら
    れ、動力伝達手段として当該ジャッキの昇降により連動
    するチェーン又はワイヤが用いられ、該動力伝達手段の
    途中位置に当該動力伝達手段の向きを変えるスプロケッ
    ト又はプーリのいずれかを設け、手前側左右の前記各回
    動アームを前記動力伝達手段で引っ張られる方向と反対
    方向にばねで付勢している請求項1に記載のタイヤリフ
    ター。
  3. 【請求項3】 動力変換手段として傘歯車どうしを歯合
    させた歯車装置が用いられ、且つ動力伝達手段として、
    当該歯車装置の一方の傘歯車を有し、少なくとも両端近
    傍部分に左右のねじの回転方向を逆にしたねじ部を有
    し、該両端近傍部のねじ部を前記手前側函体側に位置す
    る回動アーム又は該回動アームと連動するアームに支持
    されたナットに螺通する回転軸が用いられている請求項
    1に記載のタイヤリフター。
  4. 【請求項4】 ローラは、Wタイヤを同時に支持するこ
    とが可能な長さを有するものが用いられている請求項1
    ないし3に記載のタイヤリフター。
  5. 【請求項5】 回動アームはその途中部がピンで連結さ
    れた屈折可能な連結構造を有し、左右の回動アームを近
    接する方向に屈折させて、ホイールタイヤの径に合わせ
    て左右のローラどうしの間隔を変更自在にできる請求項
    1ないし4のいずれか1項に記載のタイヤリフター。
  6. 【請求項6】 本体部の手前近傍個所から上方に向けて
    タイヤの手前方向の横倒れを防止する横倒れ防止部材を
    兼ねた走行ハンドルを設け、該走行ハンドルに、タイヤ
    の前方に向けた横倒れを防止する車輪保持部材を係止さ
    せる係止部を設けている請求項1ないし5のいずれか1
    項に記載のタイヤリフター。
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