JP2003191287A - ディスク基板成形用金型 - Google Patents

ディスク基板成形用金型

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JP2003191287A
JP2003191287A JP2001394548A JP2001394548A JP2003191287A JP 2003191287 A JP2003191287 A JP 2003191287A JP 2001394548 A JP2001394548 A JP 2001394548A JP 2001394548 A JP2001394548 A JP 2001394548A JP 2003191287 A JP2003191287 A JP 2003191287A
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JP
Japan
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sprue
disk substrate
mold
molding
sprue bush
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JP2001394548A
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English (en)
Inventor
Shunichi Shimojo
駿一 下條
Toshiyuki Ebina
利幸 蛯名
Kazunori Nishi
一記 西
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Meiki Seisakusho KK
Original Assignee
Meiki Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク基板の成形時間を短縮すると、スプ
ル13の離型時にその基部32が切断される。 【解決手段】 射出装置のノズル15からスプルブッシ
ュ6を介して溶融樹脂をキャビティに導いてディスク基
板29を成形するディスク基板成形用金型において、ス
プル13を形成するスプルブッシュ6の内面14を表面
粗さ(Rz)0.8μmから1.2μmの範囲で加工し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】CDやDVD等の光ディスク
となるディスク基板の成形に用いる金型における生産性
を向上させるための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示すディスク金型において、スプ
ル13はスプルブッシュ6の軸中心部に穿設された貫通
孔に溶融樹脂が充満することにより形成される。スプル
13は射出工程終了後、係合部30がオスカッタ24に
係合してゲート31とともに一体となって可動金型21
に付着し、可動金型21が固定金型1から離隔するとき
に前記貫通孔から引き抜かれる。
【0003】ところで、最近のディスク基板29の成形
に要する時間は射出成形機の1サイクルあたり4秒を切
り、さらに成形時間の短縮が求められている。このよう
なディスク基板の成形状況において短縮可能な工程は、
溶融樹脂をキャビティへ充填した後それを固化させる冷
却工程であり、成形時間の主要な部分を占める。そこで
従来3秒程度必要としていた冷却工程を、2.6秒まで
短縮する試みがなされた。しかしながら、これほどまで
冷却時間を短縮すると、ディスク基板29部分はかろう
じて形状を保つが、容積の比較的大きなスプル13のう
ち特にその基部32は十分冷却固化されない状態でスプ
ルブッシュ6から離型されることとなる。そのため、従
来の通常の金型技術により表面粗さ(Rz)が0.5μ
m以下で加工されたスプルブッシュ6の内面14は、ス
プル13と密着するため、スプル13を軸方向に引き抜
くには大きな力を必要とする。その力がスプル13の内
面14への密着力より大きいときには、図3に示すよう
に、最も固化が遅い基部32がゲート31と分離し、ス
プル13はスプルブッシュ6に残留してしまう。こうな
ると、最早ディスク基板の成形は継続不可能となり、ス
プルブッシュ6内に残留したスプル13を除去するため
に、成形機の運転を停止しなければならず、ディスクの
製造上極めて憂慮すべき事態となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に述べ
た課題を解決すべくなされたものであり、スプル13が
スプルブッシュ6内で十分固化していなくても、基部3
2が切断されることなく容易に離型可能になし、もって
成形時間を短縮させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における手段は、
射出装置のノズルからスプルブッシュを介して溶融樹脂
をキャビティに導いてディスク基板を成形するディスク
基板成形用金型において、スプルを形成するスプルブッ
シュの内面を、スプルの外面がすりガラス状になるよう
な表面粗さとし、具体的には表面粗さRzを0.8μm
から1.2μmの範囲で放電加工したことにある。
【0006】
【発明の実施の形態】図1及び図2に基づいて、本発明
の実施の形態を詳細に説明する。図1は、ディスク基板
29を成形する金型の要部部分断面図である。図2は、
図1に示す金型によって成形したディスク基板29を分
離して取出したスプル13とゲート31を示す正面図で
ある。
【0007】ディスク基板29を成形する金型は、固定
金型1と可動金型21からなり、両者が型合わせされた
ときに、型合わせ面にキャビティが形成される。キャビ
ティには射出成形機のノズル15から射出される溶融樹
脂が充填・固化されてディスク基板29が成形される。
【0008】固定金型1は、射出成形機の固定盤2にロ
ケートリング4で位置決めされ、断熱板3を介して取付
けられる。ロケートリング4及び断熱板3は取付板5に
固着され、さらに、取付板5の中心開口部にはスプルブ
ッシュ6、インサートブロック9、鏡面板8及び裏板7
が同心に固着される。スプルブッシュ6は取付板5の中
心開口の軸に位置し、軸心にはノズル15から射出され
る溶融樹脂をゲート31を通じてキャビティに導くスプ
ル13を形成する貫通孔が穿設されている。この貫通孔
の内面14は、機械切削した後、表面粗度が0.8μm
から1.2μmの範囲となるよう放電加工されている。
【0009】鏡面板8と裏板7との間、鏡面板8とイン
サートブロック9との間及びインサートブロック9とス
プルブッシュ6との間には温調溝11a、11b及び12
が設けられ、それぞれ適宜な温度の媒体を流通させてキ
ャビティやスプル13を冷却固化させるように構成して
いる。
【0010】可動金型21は、鏡面板22とその中心開
口に同心に順次設けたスタンパ押え27、固定スリーブ
26、エジェクタスリーブ25、オスカッタ24及び突
出ピン23からなる。鏡面板22、スタンパ押え27、
固定スリーブ26及びエジェクタスリーブ25の端面
は、固定金型1の鏡面板8及びインサートブロック9の
端面と協働してディスク基板29のキャビティを形成す
る。オスカッタ24とスプルブッシュ6の端面は協働し
てゲート31のキャビティを形成する。オスカッタ24
の中心穴には突出ピン23が往復動可能に嵌挿され、突
出ピン23が後退したとき中心穴の側面に刻設した係合
部30が現出する。
【0011】ディスク基板29の成形手順について説明
する。まず、射出成形機の図示しない射出装置で原料樹
脂を可塑化して得られる溶融樹脂は、固定金型1のスプ
ルブッシュ6に押圧したノズル15からスプルブッシュ
6の貫通孔に射出され、係合部30を含むスプル13部
分を充填するとともに、貫通孔の軸に垂直のゲート31
キャビティからディスク基板29キャビティへ放射状に
流動してディスク基板29が形成される。溶融樹脂をキ
ャビティに充填するとき、可動金型21がわずか押し開
かれるか又は予めわずか開いておくので、溶融樹脂は容
易にキャビティ内を所定の位置まで流動し、その後可動
金型21を図示しない型締装置により圧締することによ
り溶融樹脂は過度な力を加えられることなく、キャビテ
ィ内を延展せしめられる。
【0012】このようにしてキャビティ内を精確に満た
した溶融樹脂は温調溝11a、11b及び12の媒体によ
り冷却・固化される。可動金型21が固定金型1から離
隔するまでの冷却工程中の所定時点で、オスカッタ24
は前進してゲート31部分を押圧し、さらにスプルブッ
シュ6のメスカッタ10と係合することによって、ゲー
ト31をディスク基板29から分離し中心開口を形成す
る。その後、ディスク基板29は圧縮空気により離型さ
れて、可動金型21は固定金型1から離隔する。そのと
き、ディスク基板29はスタンパ28に付着し、スプル
13はその係合部30がオスカッタ24と係合している
ので、可動金型21とともに型開きする。スプル13
は、スプルブッシュ6の内面14が図4に示すように、
表面粗さRzが0.8μmから1.2μmの範囲となる
ように放電加工で点状に加工されているので、内面14
に密着することなく容易に離型する。可動金型21は所
定位置まで型開きしたとき停止し、突出ピン23を前進
させる。突出ピン23は、係合部30の抵抗力より大き
な力でスプル13を押し出すので、スプル13は図2に
示す形状で取出される。その後、エジェクタスリーブ2
5が前進してディスク基板29が取出される。
【0013】図4は、内面14の表面粗さを変化させて
加工した7種類のスプルブッシュ6を用いて、同一の成
形条件によりディスク基板を成形したときのスプル13
のスプルブッシュ6からの離型状況を調べた結果を示す
表である。表から明らかなように、内面14の表面粗さ
がRzで0.5μmより小さいときすなわち従来のスプ
ルブッシュのように比較的奇麗な表面であるときは、ス
プル13は内面14への密着性が高く、可動金型21の
離隔時に引き抜かれず、最も冷却が遅くまだ軟化状態の
基部32で切断され、基部32から先のスプル13はス
プルブッシュ6内に残留してしまう。このときのスプル
13の外面33は、光沢を有している。内面14の表面
粗さがRzで0.8μmから1.2μmのときは、基部
32が軟化状態であっても容易に離型される。このとき
の図2に示すスプル13の外面33は、内面14の表面
粗さのためすりガラス状に曇って見える。また、内面1
4の表面粗さが1.5μmより大きいときには、表面粗
さの山と谷がスプル13の外面33に対しアンダーカッ
ト状態となり、互いに係合するように作用するのでやは
り大きな引き抜き力を必要とし、最も冷却が遅くまだ軟
化状態の基部32で切断されることがある。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、成
形時間を短縮してもスプルの離型が容易に実行され、成
形作業が中断されることがないので、ディスク基板の生
産性向上に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク基板29を成形する金型の要部部分断
面図である。
【図2】本発明の金型によって成形したディスク基板を
分離して取出したスプル13とゲート31を示す正面図
である。
【図3】従来の金型によって成形したディスク基板を分
離して取出したゲート31及びスプル13の一部と、基
部32で切断されスプルブッシュ6内に残留したスプル
13を示す正面図である。
【図4】内面14の表面粗さを変化させたスプルブッシ
ュ6を用いてディスク基板を成形したとき、スプル13
のスプルブッシュ6からの離型状況を調べた結果を示す
表である。
【符号の説明】
1 ……… 固定金型 2 ……… 固定盤 3 ……… 断熱板 4 ……… ロケートリング 5 ……… 取付板 6 ……… スプルブッシュ 7 ……… 裏板 8,22 ……… 鏡面板 9 ……… インサートブロック 10 …… メスカッタ 11a,11b,12 …… 温調溝 13 …… スプル 14 …… 内面 15 …… ノズル 21 …… 可動金型 23 …… 突出ピン 24 …… オスカッタ 25 …… エジェクタスリーブ 26 …… 固定スリーブ 27 …… スタンパ押え 28 …… スタンパ 29 …… ディスク基板 30 …… 係合部 31 …… ゲート 32 …… 基部 33 …… 外面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AH38 AH79 AJ08 CA11 CB01 CD18 CK02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出装置のノズルからスプルブッシュを
    介して溶融樹脂をキャビティに導いてディスク基板を成
    形するディスク基板成形用金型において、スプルを形成
    するスプルブッシュの内面を、スプルの外面がすりガラ
    ス状になるような表面粗さとすることを特徴とするディ
    スク基板成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記表面粗さは、Rzにおいて0.8μ
    mから1.2μmの範囲であることを特徴とする請求項
    1に記載のディスク基板成形用金型。
  3. 【請求項3】 前記表面粗さは放電加工により実現され
    ることを特徴とする請求項2に記載のディスク基板成形
    用金型。
JP2001394548A 2001-12-26 2001-12-26 ディスク基板成形用金型 Pending JP2003191287A (ja)

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