JP2003190915A - 溶融処理方法および溶融処理装置 - Google Patents

溶融処理方法および溶融処理装置

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JP2003190915A
JP2003190915A JP2001399605A JP2001399605A JP2003190915A JP 2003190915 A JP2003190915 A JP 2003190915A JP 2001399605 A JP2001399605 A JP 2001399605A JP 2001399605 A JP2001399605 A JP 2001399605A JP 2003190915 A JP2003190915 A JP 2003190915A
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melting
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Keizo Hamaguchi
敬三 浜口
Mitsuhiro Tada
光宏 多田
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JFE Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼却、加熱、溶融等の各種操作から排出さ
れる排ガス、有害物質を処理するための溶融処理方法お
よび溶融処理装置を提供する。 【解決手段】 アルカリ中和剤を排ガスに投入して排ガ
ス中の酸性成分を除去し、集塵機または反応器から排出
されるアルカリ中和剤および反応生成物を含んだ飛灰を
溶融設備に供して溶融処理を行う方法であって、排ガス
中の酸性成分濃度および/またはアルカリ中和剤の噴霧
量にもとづいて、溶融処理に供する飛灰の性状を溶融処
理の前に特定し、該性状にもとづいて溶融処理条件を設
定して、溶融処理することを特徴とする溶融処理方法、
およびそれを実施するための溶融処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼却、加熱、溶融
等の各種操作から排出される排ガスにアルカリ中和剤を
噴霧して得られる集塵灰(飛灰)の溶融処理方法および
溶融処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ、産業廃棄物、下水汚泥、汚染
土壌等の各種廃棄物を焼却・溶融処理する過程や、金属
精錬工場などで可燃性の付着物を含むスクラップを予
熱、溶解する際に排出される排ガスには、煤塵、塩化水
素等の酸性成分、窒素酸化物、水銀等の重金属、ダイオ
キシン類およびその前駆物質など、さまざまな有害物質
が含まれている。
【0003】これらの有害物質の内、HClやSOxな
どの酸性成分は、アルカリ中和剤である粉末消石灰を排
ガス中に吹き込んで、反応器やバグフィルタで中和反応
をさせて排ガスから除去する乾式法が広く用いられてい
る。また、窒素酸化物であるNOxは、焼却炉内や炉出
口にてアンモニアまたは尿素水を噴霧してNOxを選択
的に除去する無触媒脱硝法が広く用いられている。さら
に必要に応じて窒素酸化物は脱硝触媒を用いた脱硝塔に
よりアンモニアを噴霧して除去する触媒脱硝法が用いら
れている。また、水銀やダイオキシン類は、排ガス中に
粉末活性炭を吹き込んで、反応器やバグフィルタで吸着
除去させる活性炭吹込法が広く用いられている。
【0004】このように、酸性成分を除去するために、
アルカリ中和剤を噴霧することが広くなされており、反
応器や集塵機から排出される飛灰は、主に、アルカリ中
和剤および反応生成物、排ガス由来の煤塵からなり、そ
の他、微量の重金属、ダイオキシン類等を含有してい
る。
【0005】前記飛灰は、無害化処理のため、キレート
等の薬剤による重金属安定化処理や、セメント固化処理
がなされるが、ダイオキシン類の無害化およびスラグ有
効利用の目的で、溶融処理がなされることが多くなって
きた。飛灰の溶融処理は例えば、電気抵抗式溶融、プラ
ズマ式溶融、アーク式溶融が採用されていた。また、可
燃物(廃棄物等)と混合させて溶融させたり補助燃料を
用いて溶融させる場合は、ガス化溶融、表面溶融、旋回
溶融、コークスベット溶融などの各種方法も一部採用さ
れていた。
【0006】飛灰は上記の如く、消石灰等のアルカリ中
和剤を多く含んでいるので、塩基度(本明細書ではCa
/Si比を指すものとする)が高く、例えば電気抵抗式
など溶融処理の多くの場合は、塩基度を低下させる必要
があった。これを解決するため、例えば、塩基度の相対
的に低い、焼却炉からの焼却残渣(以下、主灰という)
を飛灰と混合して溶融処理するか、添加剤としてアルミ
ナ、Na、ガラスペレットを混合させて溶融処理する方
法が採用されていた。
【0007】特開平11−165036号公報には、カ
ルシウム系とナトリウム系のアルカリ物質を共に用いて
排ガスを処理し、集塵機から得られる捕集灰(飛灰)に
含まれるカルシウムとナトリウムの含有量を調整する方
法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のとおり、被溶融
物である飛灰を主灰と混合するか、別途薬剤を添加する
ことにより、単独では溶融処理が困難であった飛灰を溶
融処理可能とすることができる。しかしながら、飛灰の
塩基度は必ずしも一定でないため、溶融処理の際に、操
業が不安定となる不具合や、溶融生成物であるスラグの
品質がー定とならないなどの問題点が生じていた。
【0009】飛灰の塩基度は、排ガスに投入するアルカ
リ中和剤の量と、排ガス由来の煤塵量により概ね決定さ
れる。例えば、廃棄物焼却炉の場合は、被焼却物の性状
の季節変動等に伴い燃焼状態が日毎、季節毎で大きく変
化し、ここから得られる排ガスの性状、すなわち、排ガ
ス流量、温度、酸性成分濃度は大きく変動することとな
る。このため、酸性成分を除去するためのアルカリ添加
剤の投入量は一定でなく、反応器や集塵機から排出され
る飛灰の塩基度は、大きな変動幅を有することなる。
【0010】また、排ガス中の酸性成分としてHClを
多く含み、消石灰(Ca(0H)2)をアルカリ中和剤
として用いた場合は、塩類である反応生成物としてCa
Cl 2 が飛灰中に多く含有することになり、例えば、電
気抵抗式溶融炉では、このCaCl2 塩が炉内の上部溶
融層に溶融塩層を形成し、これが所定量を超えると、電
極間に流れる電流の通電障害(溶融塩層に多くの電流が
流れる等)を引き起こしてしまう不具合を生じていた。
【0011】すなわち、飛灰と主灰の混合溶融の場合
は、稼働当初の塩基度の代表値により、その混合比を決
定して溶融処理を一定の混合比にて継続すると、飛灰の
塩基度の変動幅が大きいため、被溶融物中の塩基度を一
定にできないことや、被溶融物中のCaC12 量が不所
望に過多となることにより、通電障害を引き起こすなど
安定した溶融処理が達成できない不具合や、安定した品
質のスラグが得られない不具合を引き起こしていた。
【0012】また、塩基度の調整や溶融処理の安定化の
ために、アルミナ、Na、ガラスペレット等の添加剤を
添加して溶融する場合も、これらの添加割合を、概ね一
定として溶融処理するので、上記と同様の問題点が生じ
る。これらの問題は、継続的な溶融処理に際して、被溶
融物の塩基度等の性状変化を検知しなかったことに起因
している。
【0013】一方、前述の特開平11−165036号
公報に開示されている方法は、カルシウム系とナトリウ
ム系のアルカリ物質を共に用いて排ガスを処理し、集塵
機から得られる捕集灰(飛灰)に含まれるカルシウムと
ナトリウムの含有量を調整する方法であるが、同方法に
よれば、電気抵抗式溶融炉の溶融塩層におけるCaCl
2 の割合を所定範囲以下とすることができ、通電障害を
回避できる効果がある。しかし既に述べたとおり、排ガ
スの性状変化等に伴う飛灰の性状変化に追随して溶融処
理がされないので、必ずしも継続して安定した溶融処理
が達成できず、一定品質のスラグを継続的に得ることが
難しいなどの問題点を有する。
【0014】本発明は、上記に鑑み、安定した溶融処理
を継続でき、且つ一定品質のスラグを生成できるアルカ
リ中和剤を含有する飛灰の溶融処理方法および溶融処理
装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る溶融処理方
法は、次のように構成したものである。 (1) アルカリ中和剤を排ガスに投入して排ガス中の
酸性成分を除去し、集塵機または反応器から排出される
アルカリ中和剤および反応生成物を含んだ飛灰を溶融設
備に供して溶融処理を行う方法において、排ガス中の酸
性成分濃度およびアルカリ中和剤の噴霧量にもとづい
て、溶融処理に供する飛灰の性状を溶融処理の前に特定
し、該性状にもとづいて溶融処理条件を設定して、溶融
処理するものである。
【0016】(2) 上記(1)の溶融処理方法におい
て、可燃性廃棄物焼却施設における焼却炉から排出され
る焼却残渣と、アルカリ中和剤および反応生成物を含ん
だ前記飛灰とを混合溶融処理する際に、該飛灰の性状に
もとづいて溶融処理に適したこれらの混合比を特定した
後、該混合比により混合溶融処理を行うものである。
【0017】(3) 上記(1)または(2)の溶融処
理方法において、前記アルカリ中和剤は、Na系薬剤お
よびCa系薬剤の両者を併用するものである。
【0018】さらに、本発明に係る溶融処理装置は、 (4) アルカリ中和剤を排ガスに投入して排ガス中の
酸性成分を除去し、集塵機または反応器から排出される
アルカリ中和剤および反応生成物を含んだ飛灰を溶融設
備に供して溶融処理を行う溶融処理装置であって、 イ)排ガスを浄化するためのバグフィルタ装置と、 ロ)排ガス中の酸性成分濃度を検出する酸性成分濃度検
出器と、 ハ)排ガスにアルカリ中和剤を投入して排ガスを浄化す
るアルカリ中和剤供給装置と、 ニ)前記バグフィルタ装置から排出される飛灰を溶融処
理設備に供給する飛灰供給量制御装置と、 ホ)溶融設備における溶融処理の際に、飛灰とともに供
給される添加剤の添加剤供給量制御装置と、 ヘ)前記飛灰供給量制御装置と添加剤供給量制御装置に
より、供給量が各々制御された前記飛灰および前記添加
剤を混合溶融処理する溶融設備と、 ト)前記酸性成分濃度検出器からの酸性成分濃度信号
と、前記アルカリ中和剤供給装置からのアルカリ中和剤
供給量信号とを受信して、これらにもとづいて溶融処理
に供する飛灰の性状を特定し、該性状にもとづいて添加
剤供給量および/または飛灰供給量を設定する演算を実
施し、さらに、該演算の結果の信号を前記添加剤供給量
制御装置および/または前記飛灰供給量制御装置に送信
する演算器とを備えたものである。
【0019】また、 (5) アルカリ中和剤を排ガスに投入して排ガス中の
酸性成分を除去し、集塵機または反応器から排出される
アルカリ中和剤および反応生成物を含んだ飛灰を溶融設
備に供して溶融処理を行う可燃性廃棄物焼却施設におけ
る溶融処理装置であって、 イ)排ガスを浄化するためのバグフィルタ装置と、 ロ)排ガス中の酸性成分濃度を検出する酸性成分濃度検
出器と、 ハ)排ガスにアルカリ中和剤を投入して排ガスを浄化す
るアルカリ中和剤供給装置と、 ニ)前記バグフィルタ装置から排出される飛灰を溶融設
備に供給する飛灰供給量制御装置と、 ホ)可燃性廃棄物焼却施設における焼却炉から排出され
る焼却残渣を溶融処理設備に、飛灰とともに供給する焼
却残渣供給量制御装置と、 ヘ)前記飛灰供給量制御装置と前記焼却残渣供給量制御
装置により、供給量が各々制御された前記飛灰および前
記焼却残渣を混合溶融処理する溶融設備と、 ト)前記酸性成分濃度検出器からの酸性成分濃度信号
と、前記アルカリ中和剤供給装置からのアルカリ中和剤
供給量信号とを受信して、これらにもとづいて溶融処理
に供する飛灰の性状を特定し、該性状にもとづいて、焼
却残渣供給量と飛灰供給量の混合比を設定する演算を実
施し、さらに、該演算の結果の信号を、前記焼却残渣供
給量制御装置および/または前記 飛灰供給量制御装置
に送信する演算器とを備えたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、上述のように消石灰等
のアルカリ中和剤および反応生成物を含有した飛灰を溶
融処理する際に、中和処理前または/および中和処理後
の排ガス中のHCl等の酸性成分濃度と、アルカリ中和
剤の噴霧量に基づいて、集塵機等から排出される飛灰の
塩基度、塩濃度等の性状を事前に特定したあと、該性状
にもとづいて溶融処理を実施するので、飛灰の性状が大
幅に変動しても、別途必要とする添加剤(溶融補助剤)
の最適な添加量を特定できることなどにより、安定して
溶融処理を継続することができるものであり、且つ一定
品質のスラグを得ることができるものである。
【0021】また、焼却炉から排出される主灰と、飛灰
を混合溶融する際に、飛灰の塩基度、塩濃度等の性状を
予め特定したあとに、混合溶融の混合比を特定し、溶融
処理を実施するので、飛灰の性状が大きく変動すること
が頻繁に発生する可燃性廃棄物焼却施設に採用する場合
であっても、安定して溶融処理を継続することができる
とともに、一定品質のスラグを得ることができる溶融処
理方法である。
【0022】さらに、都市ごみ等の可燃性廃棄物焼却炉
は、被焼却物の性状の季節変動等に伴い燃焼状態が日
毎、季節毎で大きく変化し、ここから得られる排ガスの
性状、すなわち排ガス流量、温度、酸性成分濃度は大き
く変動することとなる。このため、酸性成分を除去する
ためのアルカリ添加剤の投入量は一定でなく、反応器や
集塵機から排出される飛灰の塩基度は、大きな変動幅を
有することなる。また、排ガス中の酸性成分としてHC
lを多く含み、消石灰(Ca(0H)2 )をアルカリ中
和剤として用いた場合は、塩類である反応生成物として
CaCl2 が飛灰中に多く含有することになり、このC
aCl2 塩が、例えば電気抵抗式溶融炉では、炉内の上
部に溶融塩層を形成し、所定量を超えると、電極間に流
れる電流の通電障害(溶融塩層に多くの電流が流れる
等)を引き起こしてしまう不具合を生じる。本発明の溶
融処理方法によれば、塩基度や塩濃度を予め特定したの
ち、これに応じた主灰と飛灰の最適な混合比を特定して
溶融処理を継続するので、これら従来の問題点を効果的
に解決できるものである。
【0023】また、アルカリ中和剤として、NaHCO
3 、Na2 CO3 、NaOH等のNa系薬剤、Ca(O
H)2 、CaCO3 等のCa系薬剤の両者を用いて、排
ガス中の酸性成分を除去すれば、飛灰中に沸点の相対的
に高いCaCl2 と沸点の低いNaClが含有されるこ
とになり、電気抵抗式溶融炉における通電障害のもとと
なるCaCl2 による溶融塩層の割合を少なくでき、よ
り安定した溶融操業が可能となる.このとき、飛灰の性
状を予め特定して溶融処理に供するので、請求項1また
は2に係る作用が同時に得られる。また、飛灰の性状を
検知して、これに基づいて、Na系薬剤とCa系薬剤の
噴霧量バランスを特定するように構成してもよく、この
場合も同等の効果が得られる。
【0024】以下、図を参照して、詳細を説明する。図
1は、本発明の実施の形態の一例を示す制御系の系統図
である。図2は、本発明の実施の形態の別の一例を示す
制御系の系統図である。図3は、本発明の実施の形態の
さらに別の一例を示す制御系の系統図である。図1〜図
3において、1はバグフィルタ装置、2は演算器、3は
飛灰貯槽、4は飛灰供給量制御装置、5は溶融炉、6は
スラグ貯槽、11は添加剤貯槽、12は添加剤供給量制
御装置、13は主灰(焼却残渣)貯槽、14は主灰供給
量制御装置、21はアルカリ中和剤供給装置、22はN
a系薬剤供給装置、23はCa系薬剤供給装置、24は
酸性成分濃度検出器(入口側)、25は酸性成分濃度検
出器(出口側)である。なお、簡単のためこれらの図で
は周辺機器や詳細機器の記載を省略してある。
【0025】図1にもとづいて、本発明の実施の形態の
一例を説明する。焼却炉等から排出されるHClで代表
される酸性成分および煤塵を含む排ガスは、バグフィル
タ装置1に導入される。バグフィルタ装置1の入口煙道
では、アルカリ中和剤としての消石灰粉が、アルカリ中
和剤供給装置21から空気搬送されて煙道内の排ガスに
噴霧される。噴霧された消石灰粉および排ガス中の煤塵
は、バグフィルタ装置1内のろ過集塵過程で、ろ布に捕
集されるとともに、中和反応がなされ、排ガス中のHC
lが除去される。排ガス中のHClが除去された排ガス
は清浄ガスとなってバグフィルタ装置1より排出され、
必要に応じて別途処理されるか大気放散される。
【0026】アルカリ中和剤供給装置21による消石灰
噴霧量は、例えばイオン電極式HCl濃度計からなる酸
性成分濃度検出器25の検出値に基づいて該検出値(H
Cl濃度)が所定値または所定値以下となるようにフィ
ードバック制御がなされる。一方、ろ過集塵過程で捕集
された消石灰、反応生成物(CaCl2 )、煤塵からな
る飛灰(集塵灰、捕集灰)は、飛灰貯槽3に貯留され、
飛灰供給量制御装置4により、所定量が例えば電気抵抗
式の溶融炉5に投入される。また、生成されたスラグの
性状に応じた量のアルミナ、Na剤、ガラスペレット等
の添加剤(溶融補助剤)が、添加剤貯槽11に貯留さ
れ、添加剤供給量制御装置12を介して溶融炉5に投入
される。
【0027】溶融炉5には2本または3本からなる電極
を有し、電極間に発生するジュール熱により、被溶融物
を溶融する電気抵抗式溶融炉などが用いられる。炉内は
例えば酸素欠乏状態(還元雰囲気)に保持され、溶融温
度は例えば1300〜1600℃程度である。溶融炉5
の底部にはメタル層とスラグ層が形成され、これらは、
間欠的または連続的に系外に排出され、スラグ貯層6に
貯留される。なお、メタルとスラグは分割して出滓する
ことが多いが、図1ではスラグ貯層6として代表されて
いる。
【0028】排ガス中の酸性成分濃度検出器25からの
HCl濃度信号、アルカリ中和剤供給装置21からの消
石灰噴霧量信号、図示しない排ガス流量信号は、演算器
2に連続的に送信される。同時に、焼却炉の燃焼状態を
示す焼却炉出口温度、被焼却物発熱量等の信号も、演算
器2に送信される。演算器2はこれら信号にもとづい
て、バグフィルタ装置1から排出される消石灰を含む飛
灰の性状を推定し演算する装置である。
【0029】飛灰の性状の一例として、塩基度(Ca/
Si比)を算出する。なお、演算器2による演算方法例
は後述する。演算器2により算出された飛灰の塩基度に
もとづいて、所望(最適)の添加剤供給量が演算器2に
て算定され、添加剤供給量信号が、添加剤供給量制御装
置12に送信される。このとき、演算器2からは所望の
飛灰供給量信号が飛灰供給量制御装置4に送信されてい
る。
【0030】これら添加剤供給量制御装置12と飛灰供
給量制御装置4により、最適な添加剤の混合割合にて溶
融炉5に投入され、これらは溶融処理されて、一定の品
質のスラグを得ることができる。ここで、飛灰供給量信
号は、溶融炉5の処理能力と関連があるので、図示しな
い溶融炉5の各種の制御信号の一部を演算器2に送信し
たあと、飛灰供給量信号を飛灰供給量制御装置4に送信
してもよい。
【0031】ところで、演算器2により算定した飛灰の
塩基度は、演算した時点での塩基度、すなわち、バグフ
ィルタ装置1内に停留または排出しつつある飛灰の塩基
度である。このため、飛灰は溶融炉5に到達するまでに
1〜数時間程度の時間遅れを伴う。したがって、飛灰貯
層3の容量と、コンベアラインの距離、バグフィルタ内
の平均的な滞留時間を予め設定して、時間遅れを修正し
て制御することが肝要である。この補正のため、飛灰貯
層3のレベル値を信号として演算器2に送信するように
してもよい。
【0032】次に、図2にもとづいて本発明の別の実施
の形態を説明する。なお、図1と同一構成部分の説明は
省略する。図2は、図1に対してHClを代表とする酸
性成分濃度検出器24、25をバグフィルタ装置1の上
流側と下流側の2ケ所に設置した。また、廃棄物焼却炉
の底部から排出される焼却残渣(主灰)を溶融炉5に投
入するように構成されている。焼却炉からの主灰は主灰
貯層13に一時貯留され、主灰供給量制御装置14によ
り、溶融炉5内に供給される。
【0033】一方、演算器2は2つの酸性成分濃度検出
器24、25からのHCl濃度信号、アルカリ剤供給装
置21からの消石灰噴霧量信号、図示しない排ガス流量
信号、の各信号を受信し、飛灰の性状を算定する。飛灰
の性状は、例えば、塩基度(Ca/Si比)の値、飛灰
中のCaCl2 濃度、飛灰中のCa(OH)2 濃度の各
値が算定される。同時に演算器2にて、所望のスラグを
製造するための、主灰と飛灰の最適な混合比を算定す
る。
【0034】この算定した混合比となるように、飛灰供
給量制御手段4および主灰供給量制御手段14に、各供
給量の信号が送信され、これら各供給量制御手段によ
り、所定の各供給量が溶融炉内5に投入される。このよ
うにして、一定品質のスラグが溶融炉にて製造されると
同時に、CaC12 塩による通電障害を引き起こすこと
のない安定した操業が可能となる。
【0035】なお、都市ごみ等の廃棄物焼却施設の場
合、主灰の塩基度は0.3〜1.5程度、飛灰の塩基度
は3〜30程度であることが多く、所望するスラグの性
状にもよるが、混合物の塩基度は1.0〜2.0の範囲
の何れかの値であれば、安定した溶融処理が可能であ
る。この範囲のうち、所定値または所定範囲を予め設定
し、混合比を演算する。また、CaC12 濃度が一定値
より高くなると、溶融塩層による通電障害を発生するお
それがあるので、上記の範囲の中でCaC12 濃度が所
定値より高くならないように算定することも必要であ
る。
【0036】次に、図3にもとづいて、本発明のさらに
別の実施の形態を説明する。図1、図2と同一構成部分
の説明は省略する。図3は、アルカリ中和剤をNaHC
3 で例示するNa系薬剤と、Ca(0H)2 (消石
灰)で例示するCa系薬剤の2種類を用いて、排ガスを
処理する構成である。演算器2には、酸性成分濃度検出
器25からのHCl濃度信号、Na系薬剤供給装置22
からのNaHCO3 供給量信号、Ca系薬剤供給装置2
3からの消石灰供給量信号、図示しない排ガス流量信
号、その他、燃焼状態を示す各種信号が送信され、演算
器2にて、図2の場合と同様に飛灰の性状を算定する。
【0037】同時に演算器2にて、主灰と飛灰の最適な
混合比を算定する。そして図2の場合と同様に、飛灰供
給量制御手段4および主灰供給量制御手段14から所望
の各供給量が溶融炉5に供給されて、溶融処理がなされ
る。ここでは、Na系薬剤を併用したので、CaC12
塩の含有量が相対的に減少し、溶融塩層での通電障害を
回避できる効果を高めることができた。また、飛灰の性
状を算定したあと、これに基づいて、Na系薬剤とCa
系薬剤の噴霧量バランスを特定するように制御してもよ
く、この場合は排出される飛灰の性状を算定できるだけ
でなく、所定性状の飛灰を事前に作成することが可能と
なり、すでに述べた効果がより確実となる。
【0038】図3では、演算器2から、Na系薬剤供給
装置22およびCa系薬剤供給装置23への信号ライン
を記載してある。これらの供給装置においては、出口側
のHCl濃度にもとづくフイードバック制御を実施しな
がら、演算器2からの供給量配分の信号にもとづいて、
NaHCO3 と消石灰の噴霧量が決定される。ここで、
演算器2における飛灰の性状の推定方法について例示す
る。但し、アルカリ中和剤は消石灰、酸性成分はHCl
の場合で代表させる。
【0039】バグフィルタ入口側のHCl濃度と出口側
のHCl濃度を共に検知し、これらの値から反応率を算
定した後、排ガス流量とアルカリ中和剤の噴霧量とによ
り、未反応消石灰Ca(OH)2と、反応生成物CaC
12の量および割合を算定する。一方、バグフィルタ入
口側の煤塵濃度を例えば光学的検知手段により、連続的
に採取し、煤塵排出量を算定する。煤塵中に含まれるS
i濃度はほぼ一定であるので、代表濃度を用いてSi量
を算定する。また、消石灰吹込量と、煤塵中に少なく含
有するCa量とからCa量を算定する。こうして塩基度
Ca/Si比が算定される。但し、値はややずれるが、
制御の都合で、煤塵に含まれるCa量を無視して算定し
てもよい。
【0040】煤塵量を連続的に検知しない場合は、代表
値で算定してもよい。あるいは、焼却炉の燃焼条件を示
す各種データ、例えば、炉出口温度や被焼却物の発熱量
等を検知し、これらと煤塵濃度、あるいはSi含有量と
の相関を予め調べておき、ここで得られた関係式を演算
器2に入力して演算してもよい。また、バグフィルタ入
口側のHCl濃度を連続的に検知しない場合は、代表値
を採用してもよい。また、上記と同様に燃焼状態を示す
物性値との相関を予め調べておき、この関係式にもとづ
いて入口側のHCl濃度を算定してもよい。このように
して、飛灰の性状としての塩基度(Ca/Si比)、塩
濃度(CaC12 濃度)が算定できる。
【0041】以上のとおり、本発明の実施の形態を説明
したが、本発明は図1〜図3の図面に記載した内容に限
定されるものではない。例えば、バグフィルタ装置1は
電気集塵機であってもよいし、その他の反応器であって
もよい。また、図1の添加剤は、アルミナ、Na剤、ガ
ラスベレットに限らず、所望の性状のスラグを得るた
め、適宜添加剤が選択され、複数種類用いることも可能
である。この添加剤は、図2に構成した主灰、飛灰混合
溶融にも、用いることができる。
【0042】また、溶融炉5は電気抵抗式の場合を例示
したが、これに限らず、プラズマ式、その他各種の溶融
方式が採用できる。また、各種検出器によるデータ(信
号)の採取は、実質連続的に行うのがよいが、演算した
内容を制御に反映させる際は、検出値の移動平均値に基
づいて算出し、例えば30分〜数時間の範囲の時間ごと
に、制御内容を見直すように実施することが実際的であ
る。また、すでに述べたように、排ガス処理段階で得ら
れた飛灰を溶融炉に投入するまでに有限の時間遅れが存
在するので、これを正しく補正して制御する必要があ
る。
【0043】
【発明の効果】本発明の溶融処理方法は、排ガス中の酸
性成分濃度およびアルカリ中和剤の噴霧量にもとづい
て、溶融処理に供する飛灰の性状を溶融処理の前に特定
し、該性状にもとづいて溶融処理条件を設定して、溶融
処理することにより、飛灰の性状が大幅に変動しても、
別途必要とする添加剤(溶融補助剤)の最適な添加量を
特定できることなどにより、安定して溶融処理を継続す
ることができるとともに、一定品質のスラグを得ること
ができ、これにより高い工業的価値を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例を示す制御系の系
統図である。
【図2】 本発明の実施の形態の別の一例を示す制御系
の系統図である
【図3】 本発明の実施の形態のさらに別の一例を示す
制御系の系統図である。
【符号の説明】
1 バグフィルタ装置、2 演算器、3 飛灰貯槽、4
飛灰供給量制御装置、5 溶融炉、6 スラグ貯槽、
11 添加剤貯槽、12 添加剤供給量制御装置、13
焼却残渣(主灰)貯槽、14 主灰供給量制御装置、
21 アルカリ中和剤供給装置、22 Na系薬剤供給
装置、23 Ca系薬剤供給装置、24酸性成分濃度検
出器(入口側)、25 酸性成分濃度検出器(出口
側)、30溶融処理装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K061 NB06 NB20 NB30 4D002 AA19 AB01 AC04 AC10 BA03 BA14 CA11 DA02 DA05 DA12 DA16 EA07 GA02 GB02 4D004 AA36 AA37 AB06 BA02 CA29 DA02 DA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ中和剤を排ガスに投入して排ガ
    ス中の酸性成分を除去し、集塵機または反応器から排出
    されるアルカリ中和剤および反応生成物を含んだ飛灰を
    溶融設備に供して溶融処理を行う方法において、排ガス
    中の酸性成分濃度およびアルカリ中和剤の噴霧量にもと
    づいて、溶融処理に供する飛灰の性状を溶融処理の前に
    特定し、該性状にもとづいて溶融処理条件を設定して、
    溶融処理することを特徴とする溶融処理方法。
  2. 【請求項2】 可燃性廃棄物焼却施設における焼却炉か
    ら排出される焼却残渣と、アルカリ中和剤および反応生
    成物を含んだ前記飛灰とを混合溶融処理する際に、該飛
    灰の性状にもとづいて溶融処理に適したこれらの混合比
    を特定した後、該混合比により混合溶融処理を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の溶融処理方法。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ中和剤は、Na系薬剤およ
    びCa系薬剤の両者を併用することを特徴とする請求項
    1または2記載の溶融処理方法。
  4. 【請求項4】 アルカリ中和剤を排ガスに投入して排ガ
    ス中の酸性成分を除去し、集塵機または反応器から排出
    されるアルカリ中和剤および反応生成物を含んだ飛灰を
    溶融設備に供して溶融処理を行う溶融処理装置であっ
    て、 イ)排ガスを浄化するためのバグフィルタ装置と、 ロ)排ガス中の酸性成分濃度を検出する酸性成分濃度検
    出器と、 ハ)排ガスにアルカリ中和剤を投入して排ガスを浄化す
    るアルカリ中和剤供給装置と、 ニ)前記バグフィルタ装置から排出される飛灰を溶融設
    備に供給する飛灰供給量制御装置と、 ホ)溶融設備における溶融処理の際に、飛灰とともに供
    給される添加剤の添加剤供給量制御装置と、 ヘ)前記飛灰供給量制御装置と添加剤供給量制御装置に
    より、供給量が各々制御された前記飛灰および前記添加
    剤を混合溶融処理する溶融設備と、 ト)前記酸性成分濃度検出器からの酸性成分濃度信号
    と、前記アルカリ中和剤供給装置からのアルカリ中和剤
    供給量信号とを受信して、これらにもとづいて溶融処理
    に供する飛灰の性状を特定し、該性状にもとづいて添加
    剤供給量および/または飛灰供給量を設定する演算を実
    施し、さらに、該演算の結果の信号を前記添加剤供給量
    制御装置および/または前記飛灰供給量制御装置に送信
    する演算器とを備えた溶融処理装置。
  5. 【請求項5】 アルカリ中和剤を排ガスに投入して排ガ
    ス中の酸性成分を除去し、集塵機または反応器から排出
    されるアルカリ中和剤および反応生成物を含んだ飛灰を
    溶融設備に供して溶融処理を行う可燃性廃棄物焼却施設
    における溶融処理装置であって、 イ)排ガスを浄化するためのバグフィルタ装置と、 ロ)排ガス中の酸性成分濃度を検出する酸性成分濃度検
    出器と、 ハ)排ガスにアルカリ中和剤を投入して排ガスを浄化す
    るアルカリ中和剤供給装置と、 ニ)前記バグフィルタ装置から排出される飛灰を溶融処
    理設備に供給する飛灰供給量制御装置と、 ホ)可燃性廃棄物焼却施設における焼却炉から排出され
    る焼却残渣を溶融処理設備に、飛灰とともに供給する焼
    却残渣供給量制御装置と、 ヘ)前記飛灰供給量制御装置と前記焼却残渣供給量制御
    装置により、供給量が各々制御された前記飛灰および前
    記焼却残渣を混合溶融処理する溶融設備と、 ト)前記酸性成分濃度検出器からの酸性成分濃度信号
    と、前記アルカリ中和剤供給装置からのアルカリ中和剤
    供給量信号とを受信して、これらにもとづいて溶融処理
    に供する飛灰の性状を特定し、該性状にもとづいて、焼
    却残渣供給量と飛灰供給量の混合比を設定する演算を実
    施し、さらに、該演算の結果の信号を、前記焼却残渣供
    給量制御装置および/または前記 飛灰供給量制御装置
    に送信する演算器とを備えた溶融処理装置。
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