JP2020151658A - 排ガス処理装置及び排ガス処理方法 - Google Patents

排ガス処理装置及び排ガス処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020151658A
JP2020151658A JP2019051831A JP2019051831A JP2020151658A JP 2020151658 A JP2020151658 A JP 2020151658A JP 2019051831 A JP2019051831 A JP 2019051831A JP 2019051831 A JP2019051831 A JP 2019051831A JP 2020151658 A JP2020151658 A JP 2020151658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
ash
dust collecting
dust
collecting ash
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019051831A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7103283B2 (ja
Inventor
秀駿 川畑
Hidetoshi Kakwabata
秀駿 川畑
平山 敦
Atsushi Hirayama
敦 平山
厚志 長尾
Atsushi Nagao
厚志 長尾
徹 神谷
Toru Kamiya
徹 神谷
雅志 皆川
Masashi Minakawa
雅志 皆川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
JFE Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Engineering Corp filed Critical JFE Engineering Corp
Priority to JP2019051831A priority Critical patent/JP7103283B2/ja
Publication of JP2020151658A publication Critical patent/JP2020151658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7103283B2 publication Critical patent/JP7103283B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】集塵灰循環設備を小型に抑える。【解決手段】排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理において、排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタ10の入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給し、前記バグフィルタ10の出口側での排ガス中における酸性ガス濃度、又は、前記バグフィルタ10の入口側及び出口側での排ガス中における酸性ガス濃度の両方によって、前記アルカリ剤の供給量を制御すると共に、循環集塵灰を該バグフィルタ10の入口より上流側で排ガスに供給するに際して、前記バグフィルタ10で捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配し、前記バグフィルタ10の入口側での排ガス中における酸性ガス濃度に応じて循環集塵灰と廃棄分の分配を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、排ガス処理装置及び排ガス処理方法に係り、特に、廃棄物焼却炉や溶融炉などの廃棄物の熱処理炉から排出される排ガス中の酸性ガス成分の除去処理を行う排ガス処理装置及び排ガス処理方法に関する。
廃棄物焼却炉などから排出される煤塵や酸性ガス(塩化水素ガスHCl、亜硫酸ガスSOなど)を含む排ガスから酸性ガスを除去するために、煤塵を捕集除去する集塵装置であるバグフィルタの手前の排ガスダクト内を流通する排ガスに消石灰等のアルカリ性の薬剤(アルカリ剤とも称する)を供給し、アルカリ剤をバグフィルタの濾布上に付着保持させて、排ガスダクト内と濾布上で酸性ガスとアルカリ剤とを接触させ中和反応により酸性ガスとアルカリ剤との反応生成物を生じさせ、この反応生成物をバグフィルタで煤塵とともに濾布で捕集することにより、排ガスから酸性ガスを除去することが行われている。
バグフィルタの濾布表面には、捕集された煤塵(集塵灰という)、アルカリ剤と酸性ガスとの反応生成物及び未反応のアルカリ剤(これらをまとめて集塵灰等という)が付着している。
濾布表面に付着したこれらの集塵灰等は、逆洗のためのパルスジェット噴射装置により筒状濾布材内面から外面に向けて噴射されるパルスジェット気流により表面から剥離され落下して、バグフィルタ下部に一旦堆積し、適宜外部へ排出される。パルスジェット噴射装置による噴射は、例えば所定時間ごとに行われる。
アルカリ剤の供給量は、酸性ガスとの中和反応から想定される化学的な必要量以上の量(例えば当量比1.5程度)(当量比:実際に供給されるアルカリ剤の重量(又はモル数)/HCl、SO2との反応に必要なアルカリ剤の重量(又はモル数))を供給して酸性ガス成分の十分な除去を行い、外部へ排出する際の排ガス中の当該成分の規制値を充足させている。
このような高めの当量比でアルカリ剤を供給すると、酸性ガスとの反応に寄与しなかった未反応のアルカリ剤が生じることとなり、集塵灰を排出する際に未反応のままバグフィルタから排出されることになる。
そこで、バグフィルタにより捕集され回収された集塵灰等をバグフィルタの入口側の排ガス中に循環して供給する(集塵灰循環という)ことにより、集塵灰等に含まれる未反応のアルカリ剤を有効利用し、新たに供給するアルカリ剤の量を低減して運転コストを低減することが、特許文献1に開示されている。
又、この集塵灰循環における制御方法として、特許文献2では、バグフィルタで捕集した集塵灰量に対する循環集塵灰量の比率である循環率をステップ状に増減させるように制御し、バグフィルタ出口のHCl濃度に応じて、新しく吹き込む中和剤(アルカリ剤)の量を変化させている。
さらに、特許文献3では、新しく吹き込む脱塩剤(アルカリ剤)の量を原則一定として、バグフィルタ入口又は出口のHCl濃度に応じて集塵灰の循環率を大きく(数倍〜十倍程度)変化させている。
特開2014−24052号公報 特許第5955622号公報 特許第6199329号公報
しかしながら従来は、排ガス中の酸性ガス濃度の変動や循環率を変化させることにより、集塵灰中の未反応アルカリ剤の量が変化しているにもかかわらず、集塵灰循環に用いる集塵灰の選別を行わず、未反応アルカリ剤の比率が小さいときも集塵灰を循環させるため、排ガス中の酸性ガス濃度を規定濃度まで下げるのに多量の集塵灰が必要となり、大型の集塵灰循環設備を設置する必要があった。
本発明は、前記従来の問題点を解消するべくなされたもので、循環集塵灰の循環量を所定量として、集塵灰循環設備を小型に抑えることを課題とする。
本発明は、排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタと、前記バグフィルタの入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給するアルカリ剤供給手段と、前記バグフィルタで捕集した集塵灰の少なくとも一部を、循環集塵灰として該バグフィルタの入口より上流側で排ガスに供給する集塵灰循環供給手段と、前記バグフィルタで捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配する集塵灰分配手段と、前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度を測定する入口酸性ガス濃度測定手段と、前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度を測定する出口酸性ガス濃度測定手段と、前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度に基づき、前記アルカリ剤の供給量を制御するアルカリ剤供給量制御手段と、前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度に応じて前記集塵灰分配手段による循環集塵灰と廃棄分の分配を制御する集塵灰分配制御手段と、を備えることを特徴とする排ガス処理装置により、前記課題を解決するものである。
本発明は、又、排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタと、前記バグフィルタの入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給するアルカリ剤供給手段と、前記バグフィルタで捕集した集塵灰の少なくとも一部を、循環集塵灰として該バグフィルタの入口より上流側で排ガスに供給する集塵灰循環供給手段と、前記バグフィルタで捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配する集塵灰分配手段と、前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度を測定する入口酸性ガス濃度測定手段と、前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度を測定する出口酸性ガス濃度測定手段と、前記バグフィルタの入口側および出口側での排ガス中における酸性ガス濃度の両方に基づき、前記アルカリ剤の供給量を制御するアルカリ剤供給量制御手段と、前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度に応じて前記集塵灰分配手段による循環集塵灰と廃棄分の分配を制御する集塵灰分配制御手段と、を備えることにより、同様に前記課題を解決するものである。
本発明は、又、排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタと、前記バグフィルタの入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給するアルカリ剤供給手段と、前記バグフィルタで捕集した集塵灰の少なくとも一部を、循環集塵灰として該バグフィルタの入口より上流側で排ガスに一定供給量で供給する集塵灰循環供給手段と、前記バグフィルタで捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配する集塵灰分配手段と、前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度を測定する出口酸性ガス測定手段と、前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度に基づき、前記アルカリ剤の供給量を制御するアルカリ剤供給量制御手段と、循環集塵灰供給量に対するアルカリ剤供給量の比率に応じて前記集塵灰分配手段による循環集塵灰と廃棄分の分配を制御する集塵灰分配制御手段と、を備えることにより、同様に前記課題を解決するものである。
本発明は、又、排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタと、前記バグフィルタの入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給するアルカリ剤供給手段と、前記バグフィルタで捕集した集塵灰の少なくとも一部を、循環集塵灰として該バグフィルタの入口より上流側で排ガスに一定供給量で供給する集塵灰循環供給手段と、前記バグフィルタで捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配する集塵灰分配手段と、前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度を測定する入口酸性ガス濃度測定手段と、前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度を測定する出口酸性ガス濃度測定手段と、前記バグフィルタの入口側および出口側での排ガス中における酸性ガス濃度の両方に基づき、前記アルカリ剤の供給量を制御するアルカリ剤供給量制御手段と、循環集塵灰供給量に対するアルカリ剤供給量の比率に応じて前記集塵灰分配手段による循環集塵灰と廃棄分の分配を制御する集塵灰分配制御手段と、を備えることにより、同様に前記課題を解決するものである。
本発明は、又、排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタの入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給すると共に、前記バグフィルタで捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配し、循環集塵灰を該バグフィルタの入口より上流側で排ガスに供給するに際して、前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度に基づき、前記アルカリ剤の供給量を制御すると共に、前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度に応じて循環集塵灰と廃棄分の分配を制御することを特徴とする排ガス処理方法により、同様に前記課題を解決するものである。
本発明は、又、排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタの入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給すると共に、前記バグフィルタで捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配し、循環集塵灰を該バグフィルタの入口より上流側で排ガスに供給するに際して、前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度及び前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度の両方に基づき、前記アルカリ剤の供給量を制御すると共に、前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度に応じて循環集塵灰と廃棄分の分配を制御することにより、同様に前記課題を解決するものである。
ここで、前記循環集塵灰を供給するための集塵灰貯槽を有する場合、集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配する際に、前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度が、設定された入口酸性ガス濃度基準値以上であるとき、全ての集塵灰を循環集塵灰として分配することとし、前記集塵灰貯槽内の循環集塵灰量に応じて前記入口酸性ガス濃度基準値を調整することができる。
本発明は、又、排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタの入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給すると共に、前記バグフィルタで捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配し、循環集塵灰を該バグフィルタの入口より上流側で排ガスに一定供給量で供給するに際して、前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度に基づき、前記アルカリ剤の供給量を制御すると共に、循環集塵灰供給量に対するアルカリ剤供給量の比率に応じて循環集塵灰と廃棄分の分配を制御することにより、同様に前記課題を解決するものである。
本発明は、又、排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタの入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給すると共に、前記バグフィルタで捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配し、循環集塵灰を該バグフィルタの入口より上流側で排ガスに一定供給量で供給するに際して、前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度及び前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度の両方に基づき、前記アルカリ剤の供給量を制御すると共に、循環集塵灰供給量に対するアルカリ剤供給量の比率に応じて循環集塵灰と廃棄分の分配を制御することにより、同様に前記課題を解決するものである。
ここで、前記循環集塵灰を供給するための集塵灰貯槽を有する場合、集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配する際に、循環集塵灰供給量に対するアルカリ剤供給量の比率が、設定された比率基準値以上であるとき、全ての集塵灰を循環集塵灰として分配することとし、前記集塵灰貯槽内の循環集塵灰量に応じて循環集塵灰供給量に対するアルカリ剤供給量の比率基準値を調整することができる。
本発明によれば、バグフィルタの入口側の排ガス中における酸性ガス濃度又は循環集塵灰供給量に対するアルカリ剤供給量の比率に応じて、集塵灰中の未反応アルカリ剤比率に基づき、集塵灰の循環集塵灰と廃棄分への分配を制御するようにしたので、循環集塵灰の循環量を減らし、循環設備を比較的小型に抑えることができる。又、循環集塵灰供給量を所定量として、アルカリ剤供給量の調整により酸性ガス除去性能を調整するので、排ガス中の酸性ガス濃度の変動が大きい設備において、これに対応するためにアルカリ剤供給量の変動が大きくなるような制御を行い、集塵灰中の未反応アルカリ剤含有率の変動が大きくなることとなるが、本発明によれば、未反応アルカリ剤含有率の変動に対応して、集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配して未反応アルカリ剤の多い集塵灰を選択的に利用することができる。
更に、集塵灰を循環集塵灰として分配するか、廃棄分として分配するか判定する基準となるバグフィルタ入口側の排ガス中酸性ガス濃度基準値や循環集塵灰量に対するアルカリ剤供給量の比率基準値を、集塵灰貯槽内の循環集塵灰量に応じて変動させることによって、循環集塵灰回収量とアルカリ剤供給量のバランスを適正にとることができる。
本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図 同じく集塵灰分配制御の処理手順を示す流れ図 本発明の第2実施形態の構成を示すブロック図 同じく集塵灰分配制御の処理手順を示す流れ図
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態及び実施例に記載した内容により限定されるものではない。又、以下に記載した実施形態及び実施例における構成要件には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。更に、以下に記載した実施形態及び実施例で開示した構成要素は適宜組み合わせてもよいし、適宜選択して用いてもよい。
以下の実施形態の説明では、後述するバグフィルタにより捕集される煤塵、未反応のアルカリ剤及び酸性ガスとアルカリ剤との反応生成物をまとめて集塵灰という。
本発明の第1実施形態は、図1に示す如く、排ガス中の酸性ガスを除去するための排ガス処理装置において、排ガスダクト8により図示しない廃棄物焼却炉等から送り込まれる排ガス中の煤塵を集塵するためのバグフィルタ10と、該バグフィルタ10の入口より上流側で排ガスにアルカリ剤、例えば消石灰を供給するためのアルカリ剤供給手段である消石灰供給装置20と、前記バグフィルタ10下方の集塵灰ホッパ(図示省略)下部から排出された集塵灰を廃棄又は循環するために分配する集塵灰分配装置32と、該集塵灰分配装置32で分配された集塵灰を廃棄灰処理系統に送って廃棄するために例えば図の右方向に搬送する、例えばスクリューコンベアで構成される廃棄集塵灰搬送装置34と、前記集塵灰分配装置32で分配された集塵灰を回収して循環供給するために例えば図の左方向に搬送する、例えばスクリューコンベアで構成される循環集塵灰搬送装置36と、該循環集塵灰搬送装置36によって循環供給される集塵灰を一時的に貯えておくための、例えばサイロで構成される集塵灰貯槽38と、該集塵灰貯槽38に貯えられた集塵灰をバグフィルタ10の入口より上流側で排ガスダクト8に供給するための循環集塵灰供給装置40と、前記集塵灰貯槽38の集塵灰の層高レベルを測定するレベル計42と、前記バグフィルタ10の入口側の排ガス中における酸性ガス(例えばHCl又はSO2)濃度を測定する入口酸性ガス濃度計60と、前記バグフィルタ10の出口側の排ガス中における酸性ガス濃度を測定する出口酸性ガス濃度計62と、該出口酸性ガス濃度計62の酸性ガス濃度測定値、又は、前記入口酸性ガス濃度計60及び出口酸性ガス濃度計62の酸性ガス濃度測定値の両方によって前記消石灰供給装置20による消石灰の供給量を制御する消石灰供給量制御装置64と、前記入口酸性ガス濃度計60によって測定される前記バグフィルタ10の入口側の排ガス中における酸性ガス濃度及び前記レベル計42のレベル測定値に応じて前記集塵灰分配装置32による循環集塵灰と廃棄分の分配を制御する集塵灰分配制御装置70と、を備えたものである。
前記消石灰供給装置20としては、例えば消石灰を収容するホッパとテーブルフィーダなどの切出量を制御可能な切出装置が使用できる。
前記集塵灰分配装置32は、例えばスクリューコンベアを用いて、図の左右の2つの搬送装置へ向けて集塵灰を送る方向を切り替えて、集塵灰を循環集塵灰搬送装置36により循環供給する分(図の左側)と、廃棄集塵灰搬送装置34により廃棄灰処理系統に送って廃棄する分(図の右側)とに分配する。あるいは、廃棄集塵灰搬送装置34と循環集塵灰搬送装置36を、例えば長いコンベアを用いて一体化して、コンベアの搬送方向を切り替えることで、集塵灰の供給先を切り替えることも可能である。
前記循環集塵灰搬送装置36の出口側に設けた集塵灰貯槽38には、集塵灰貯槽38内の循環集塵灰量として貯留されている集塵灰の層高を測定するレベル計42が設けられている。レベル計42は、例えば所定高さごとに水平方向に設けた多数のプロペラの回転の有無により層高レベルを測定するものや、ロードセルで集塵灰貯槽38の重量を測るものや、マイクロ波や赤外線を上方から投射して、その反射で層高レベルを測定するもの等を用いることができる。このレベル計42の出力に応じて集塵灰を循環集塵灰として分配するか、廃棄分として分配するか判定する基準となるバグフィルタ入口側の排ガス中酸性ガス濃度基準値を変動させることで、集塵灰貯槽38内の集塵灰のレベルを一定範囲内に維持することができる。
前記循環集塵灰供給装置40としては、テーブルフィーダ等の切出量を制御可能な切出装置を用いることができる。なお、排ガスダクト8における該循環集塵灰供給装置40の位置は、図に例示した消石灰供給装置20の下流側でも上流側でも良い。
前記循環集塵灰搬送装置36、集塵灰貯槽38及び循環集塵灰供給装置40が集塵灰循環供給手段を構成している。
本実施形態の排ガス処理装置は、廃棄物焼却炉(図示省略)などから排出され、煤塵や酸性ガス(HCl、SO2)を含む燃焼排ガスから酸性ガスを除去する。
具体的には、煤塵を捕集するバグフィルタ10手前の排ガスダクト8内を流通する排ガスに、例えば消石灰や重曹でなるアルカリ剤(実施形態では消石灰)を供給し、アルカリ剤をバグフィルタ10の筒状濾布(図示省略)上に付着保持させて、排ガスダクト8内と濾布で酸性ガスとアルカリ剤とを接触させ、中和反応により酸性ガスの反応生成物を生じさせ、これを濾布で捕集して酸性ガスを除去する。
そして、バグフィルタ10に流入する排ガスに含まれる煤塵、消石灰、酸性ガスとの反応生成物(これらをまとめて集塵灰という)の大部分が濾布上に付着する。
又、濾布は、バグフィルタ10の上部に配設されたパルスジェット噴射装置(図示省略)により濾布の内側から例えば周期的に噴射されるパルスジェット気流により、周期的に逆洗され、集塵灰が濾布表面から剥離され落下して、バグフィルタ10下部の集塵灰ホッパに堆積し、適宜集塵灰切出装置(図示省略)により排出される。
本実施形態においては、循環集塵灰供給装置40により、バグフィルタ10で捕集した集塵灰をバグフィルタ10の入口より上流側で排ガスに吹き込む集塵灰循環を行うことにより、未反応の消石灰を有効利用して、新たに供給する消石灰の量を低減できる。
以下、図2を参照して本実施形態における集塵灰分配制御の具体的な処理手順を説明する。
まず、処理を開始する前に、バグフィルタ10から排出される集塵灰を循環集塵灰として集塵灰貯槽38へ搬送するように分配するか、廃棄分として分配するかという分配の判定を行う際に基準とするバグフィルタ入口側での排ガス中酸性ガス濃度の基準値を設定する。ステップ100で、排ガスダクト8内へ消石灰のみを供給することで、酸性ガスを除去して、バグフィルタ10の出口酸性ガス濃度計62で測定される出口側での排ガス中における酸性ガス濃度を規定値以下にしつつ、ステップ110で集塵灰を全量、循環集塵灰として用いるように集塵灰貯槽38側に送って、集塵灰を集塵灰貯槽38に十分に(例えば集塵灰層高レベル50%まで)貯める。
ステップ120でレベル計42により測定される集塵灰貯槽38内の集塵灰の層高レベルが例えば50%以上となり、集塵灰が十分に貯まったとステップ130で判定された時は、ステップ140に進み、循環集塵灰供給装置40による集塵灰貯槽38の循環集塵灰を排ガスダクト8への供給、即ち循環集塵灰の供給をするとともに、バグフィルタ10から切り出した集塵灰の分配、即ち、集塵灰の分配を開始する。循環集塵灰の供給量は、例えばステップ100〜140の集塵灰を貯めた期間中の時間当たりの集塵灰量の4倍などの所定量とする。この時、循環集塵灰を所定量で供給させる一方で、消石灰供給量制御装置64により、バグフィルタ出口酸性ガス濃度によるフィードバック制御によって、消石灰供給量を制御して供給する。なお、消石灰供給量の制御にバグフィルタ入口酸性ガス濃度によるフィードフォワード制御をあわせて実施することで、排ガス中の酸性濃度が急変動した場合にも、早急に消石灰供給量を変化させ、バグフィルタ出口側の排ガス中における酸性ガス濃度をより確実に低く保つことができる。
ステップ150で入口酸性ガス濃度計60によりバグフィルタ入口酸性ガス濃度を測定し、ステップ160でバグフィルタ入口酸性ガス濃度が基準値(例えば300ppm)以上であるか否かを判定し、基準値以上の時は、高い酸性ガス濃度に対応して消石灰供給量が多く、その分、未反応消石灰量も多いので、集塵灰を循環集塵灰として用いるようにステップ170で集塵灰貯槽38側に送って循環集塵灰として供給する。
一方、ステップ160でバグフィルタ入口酸性ガス濃度が基準値未満であると判定した時には、低い酸性ガス濃度に対応して消石灰供給量が少なく、未反応消石灰量が少ないので、ステップ180に進み、集塵灰を廃棄する。かくのごとく、入口酸性ガス濃度に基づき、集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配する。
ステップ170又は180終了後、ステップ150に戻ってバグフィルタ入口酸性ガス濃度に基づき、集塵灰を分配するように制御を繰り返す。
前記ステップ160の集塵灰を循環供給するか廃棄するか分配の判定を行う際の基準とするバグフィルタ入口酸性ガス濃度の基準値は、例えば集塵灰貯槽38のレベル計42の測定値によって次の表1のように変化させることができる。
Figure 2020151658
即ち、集塵灰貯槽38の集塵灰層高レベルが20%以下である場合には、全て集塵灰貯槽38へ送り、循環集塵灰の貯留量を増加させる。
集塵灰層高レベルが20〜40%の間にある場合には、基準値を標準値とした300ppmから例えば200ppmとして、標準の基準値に比べて低くし、集塵灰を循環集塵灰とする割合を多くする。その結果、集塵灰貯槽38の循環集塵灰貯留量を増加させ、適量で貯留することができる。
集塵灰層高レベルが40〜60%の間にある場合には、基準値は標準値である300ppmを用いる。
一方、集塵灰層高レベルが60〜80%の間にある場合には、基準値を300ppmから例えば400ppmとして、標準の基準値に比べて高くし、集塵灰を循環集塵灰とする割合を少なくする。その結果、集塵灰貯槽38の循環集塵灰貯留量が過大とならず、適量で貯留することができる。
集塵灰層高レベルが80%以上である場合には、循環集塵灰をさらに貯留する必要がないため、全て廃棄する。
これにより、集塵灰貯槽38に貯留する集塵灰量を制御して、過大、過小となるのを防ぎ、適量で貯留することができる。
次に、本発明の第2実施形態を詳細に説明する。
この第2実施形態は、図3に示す如く、第1実施形態と同様の装置において、循環集塵灰供給量に対するアルカリ剤(ここでは消石灰)供給量の比率に応じて、集塵灰分配装置32による循環集塵灰と廃棄分の分配を制御するようにした点が第1実施形態と異なる。他の構成に関しては第1実施形態と同様であるので詳細な説明は省略する。
ここで、循環集塵灰供給量は所定値であるので、消石灰供給量が分かれば比率は算出できる。
本実施形態における集塵灰分配制御の具体的な処理手順を図4に示す。
まず、処理を開始する前に、バグフィルタ10から排出される集塵灰を循環集塵灰として集塵灰貯槽38へ搬送するように分配するか、廃棄分として分配するかという分配の判定を行う際に基準とする循環集塵灰供給量に対する消石灰供給量の比率を設定する。
第1実施形態と同様の制御をステップ100〜140で行った後、ステップ260で循環集塵灰供給量に対する消石灰供給量の比率が、基準値(例えば0.2)以上であるか否かを判定する。基準値以上の時は、消石灰供給量が多く、その分、未反応消石灰量も多いので、集塵灰を循環集塵灰として用いるように、第1実施形態と同様のステップ170で集塵灰貯槽38側に送って循環集塵灰として供給する。
一方、ステップ260で基準値未満であると判定した時には、消石灰供給量が少なく、未反応消石灰量が少ないので、第1実施形態と同様のステップ180に進み、集塵灰を廃棄する。かくのごとく、循環集塵灰供給量に対する消石灰供給量の比率に基づき、集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配する。
ステップ170又は180終了後、ステップ260に戻って制御を繰り返す。
前記ステップ260の集塵灰を循環供給するか廃棄するか分配の判定を行う際の基準とする循環集塵灰供給量に対する消石灰供給量の比率の基準値は、例えば集塵灰貯槽38のレベル計42の測定値によって次の表2のように変化させることができる。
Figure 2020151658
即ち、集塵灰層高レベルが20%以下である場合には、全て集塵灰貯槽38へ送り、循環集塵灰の貯留量を増加させる。
集塵灰層高レベルが20〜40%の間にある場合には、基準値を標準の基準値である0.2から例えば0.15として、標準の基準値に比べて低くし、集塵灰を循環集塵灰とする割合を多くする。その結果、集塵灰貯槽38の循環集塵灰貯留量を増加させ、適量で貯留することができる。
集塵灰層高レベルが40〜60%の間にある場合には、基準値として標準の基準値0.2を用いる。
一方、集塵灰層高レベルが60〜80%の間にある場合には、基準値を0.2から例えば0.25として、標準の基準値に比べて高くし、集塵灰を循環集塵灰とする割合を少なくする。その結果、集塵灰貯槽38の循環集塵灰貯留量が過大とならず、適量で貯留することができる。
集塵灰層高レベルが80%以上である場合には、循環集塵灰をさらに貯留する必要がないため、全て廃棄する。
本実施形態においては、入口酸性ガス濃度計60を省略することも可能である。
なお、前記実施形態においては、いずれも中和剤であるアルカリ剤として消石灰が用いられていたが、中和剤の種類は、これに限定されず、例えば重曹やドロマイトであっても良い。
8…排ガスダクト
10…バグフィルタ
20…消石灰供給装置
32…集塵灰分配装置
34…廃棄集塵灰搬送装置
36…循環集塵灰搬送装置
38…集塵灰貯槽
40…循環集塵灰供給装置
42…レベル計
60…入口酸性ガス濃度計
62…出口酸性ガス濃度計
64…消石灰供給量制御装置
70…集塵灰分配制御装置

Claims (12)

  1. 排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
    排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタと、
    前記バグフィルタの入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給するアルカリ剤供給手段と、
    前記バグフィルタで捕集した集塵灰の少なくとも一部を、循環集塵灰として該バグフィルタの入口より上流側で排ガスに供給する集塵灰循環供給手段と、
    前記バグフィルタで捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配する集塵灰分配手段と、
    前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度を測定する入口酸性ガス濃度測定手段と、
    前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度を測定する出口酸性ガス濃度測定手段と、
    前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度に基づき、前記アルカリ剤の供給量を制御するアルカリ剤供給量制御手段と、
    前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度に応じて前記集塵灰分配手段による循環集塵灰と廃棄分の分配を制御する集塵灰分配制御手段と、
    を備えることを特徴とする排ガス処理装置。
  2. 排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
    排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタと、
    前記バグフィルタの入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給するアルカリ剤供給手段と、
    前記バグフィルタで捕集した集塵灰の少なくとも一部を、循環集塵灰として該バグフィルタの入口より上流側で排ガスに供給する集塵灰循環供給手段と、
    前記バグフィルタで捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配する集塵灰分配手段と、
    前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度を測定する入口酸性ガス濃度測定手段と、
    前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度を測定する出口酸性ガス濃度測定手段と、
    前記バグフィルタの入口側および出口側での排ガス中における酸性ガス濃度の両方に基づき、前記アルカリ剤の供給量を制御するアルカリ剤供給量制御手段と、
    前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度に応じて前記集塵灰分配手段による循環集塵灰と廃棄分の分配を制御する集塵灰分配制御手段と、
    を備えることを特徴とする排ガス処理装置。
  3. 前記集塵灰循環供給手段が集塵灰貯槽を有し、前記集塵灰分配制御手段が集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配する際に、前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度が、設定された入口酸性ガス濃度基準値以上であるとき、全ての集塵灰を循環集塵灰として分配することとし、前記集塵灰貯槽内の循環集塵灰量に応じて前記入口酸性ガス濃度基準値を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の排ガス処理装置。
  4. 排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
    排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタと、
    前記バグフィルタの入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給するアルカリ剤供給手段と、
    前記バグフィルタで捕集した集塵灰の少なくとも一部を、循環集塵灰として該バグフィルタの入口より上流側で排ガスに一定供給量で供給する集塵灰循環供給手段と、
    前記バグフィルタで捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配する集塵灰分配手段と、
    前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度を測定する出口酸性ガス濃度測定手段と、
    前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度に基づき、前記アルカリ剤の供給量を制御するアルカリ剤供給量制御手段と、
    循環集塵灰供給量に対するアルカリ剤供給量の比率に応じて前記集塵灰分配手段による循環集塵灰と廃棄分の分配を制御する集塵灰分配制御手段と、
    を備えることを特徴とする排ガス処理装置。
  5. 排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
    排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタと、
    前記バグフィルタの入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給するアルカリ剤供給手段と、
    前記バグフィルタで捕集した集塵灰の少なくとも一部を、循環集塵灰として該バグフィルタの入口より上流側で排ガスに一定供給量で供給する集塵灰循環供給手段と、
    前記バグフィルタで捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配する集塵灰分配手段と、
    前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度を測定する入口酸性ガス濃度測定手段と、
    前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度を測定する出口酸性ガス濃度測定手段と、
    前記バグフィルタの入口側および出口側での排ガス中における酸性ガス濃度の両方に基づき、前記アルカリ剤の供給量を制御するアルカリ剤供給量制御手段と、
    循環集塵灰供給量に対するアルカリ剤供給量の比率に応じて前記集塵灰分配手段による循環集塵灰と廃棄分の分配を制御する集塵灰分配制御手段と、
    を備えることを特徴とする排ガス処理装置。
  6. 前記集塵灰循環供給手段が集塵灰貯槽を有し、前記集塵灰分配制御手段が集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配する際に、循環集塵灰供給量に対するアルカリ剤供給量の比率が、設定された比率基準値以上であるとき、全ての集塵灰を循環集塵灰として分配することとし、前記集塵灰貯槽内の循環集塵灰量に応じて循環集塵灰供給量に対するアルカリ剤供給量の比率基準値を調整することを特徴とする請求項4又は5に記載の排ガス処理装置。
  7. 排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
    排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタの入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給すると共に、
    前記バグフィルタで捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配し、循環集塵灰を該バグフィルタの入口より上流側で排ガスに供給するに際して、
    前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度に基づき、前記アルカリ剤の供給量を制御すると共に、
    前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度に応じて循環集塵灰と廃棄分の分配を制御することを特徴とする排ガス処理方法。
  8. 排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
    排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタの入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給すると共に、
    前記バグフィルタで捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配し、循環集塵灰を該バグフィルタの入口より上流側で排ガスに供給するに際して、
    前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度及び前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度の両方に基づき、前記アルカリ剤の供給量を制御すると共に、
    前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度に応じて循環集塵灰と廃棄分の分配を制御することを特徴とする排ガス処理方法。
  9. 前記循環集塵灰を供給するための集塵灰貯槽を有する場合、集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配する際に、前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度が、設定された入口酸性ガス濃度基準値以上であるとき、全ての集塵灰を循環集塵灰として分配することとし、前記集塵灰貯槽内の循環集塵灰量に応じて前記入口酸性ガス濃度基準値を調整することを特徴とする請求項7又は8に記載の排ガス処理方法。
  10. 排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
    排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタの入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給すると共に、
    前記バグフィルタで捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配し、循環集塵灰を該バグフィルタの入口より上流側で排ガスに一定供給量で供給するに際して、
    前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度に基づき、前記アルカリ剤の供給量を制御すると共に、
    循環集塵灰供給量に対するアルカリ剤供給量の比率に応じて循環集塵灰と廃棄分の分配を制御することを特徴とする排ガス処理方法。
  11. 排ガス中の酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
    排ガス中の煤塵を集塵するバグフィルタの入口より上流側で排ガスにアルカリ剤を供給すると共に、
    前記バグフィルタで捕集した集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配し、循環集塵灰を該バグフィルタの入口より上流側で排ガスに一定供給量で供給するに際して、
    前記バグフィルタの入口側での排ガス中における酸性ガス濃度及び前記バグフィルタの出口側での排ガス中における酸性ガス濃度の両方に基づき、前記アルカリ剤の供給量を制御すると共に、
    循環集塵灰供給量に対するアルカリ剤供給量の比率に応じて循環集塵灰と廃棄分の分配を制御することを特徴とする排ガス処理方法。
  12. 前記循環集塵灰を供給するための集塵灰貯槽を有する場合、集塵灰を循環集塵灰と廃棄分とに分配する際に、循環集塵灰供給量に対するアルカリ剤供給量の比率が、設定された比率基準値以上であるとき、全ての集塵灰を循環集塵灰として分配することとし、前記集塵灰貯槽内の循環集塵灰量に応じて循環集塵灰供給量に対するアルカリ剤供給量の比率基準値を調整することを特徴とする請求項10又は11に記載の排ガス処理方法。
JP2019051831A 2019-03-19 2019-03-19 排ガス処理装置及び排ガス処理方法 Active JP7103283B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019051831A JP7103283B2 (ja) 2019-03-19 2019-03-19 排ガス処理装置及び排ガス処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019051831A JP7103283B2 (ja) 2019-03-19 2019-03-19 排ガス処理装置及び排ガス処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020151658A true JP2020151658A (ja) 2020-09-24
JP7103283B2 JP7103283B2 (ja) 2022-07-20

Family

ID=72557004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019051831A Active JP7103283B2 (ja) 2019-03-19 2019-03-19 排ガス処理装置及び排ガス処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7103283B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10329A (ja) * 1996-06-19 1998-01-06 Nkk Corp 廃棄物焼却排ガスの処理方法
JPH11248141A (ja) * 1998-02-27 1999-09-14 Babcock Hitachi Kk 燃焼排ガスの処理方法
JP2002361040A (ja) * 2001-06-12 2002-12-17 Takuma Co Ltd 排ガス処理の制御方法とその制御機構
JP2003190915A (ja) * 2001-12-28 2003-07-08 Jfe Engineering Kk 溶融処理方法および溶融処理装置
JP2006199329A (ja) * 2005-01-20 2006-08-03 Daiwa Gravure Co Ltd 収納袋
JP2008229416A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 排ガス中の酸性ガス除去装置及び方法
JP2013226505A (ja) * 2012-04-25 2013-11-07 Takuma Co Ltd 排ガス処理装置およびこれを用いた排ガス処理方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6199329B2 (ja) 2015-03-04 2017-09-20 株式会社神鋼環境ソリューション 廃棄物焼却排ガスの処理方法及び装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10329A (ja) * 1996-06-19 1998-01-06 Nkk Corp 廃棄物焼却排ガスの処理方法
JPH11248141A (ja) * 1998-02-27 1999-09-14 Babcock Hitachi Kk 燃焼排ガスの処理方法
JP2002361040A (ja) * 2001-06-12 2002-12-17 Takuma Co Ltd 排ガス処理の制御方法とその制御機構
JP2003190915A (ja) * 2001-12-28 2003-07-08 Jfe Engineering Kk 溶融処理方法および溶融処理装置
JP2006199329A (ja) * 2005-01-20 2006-08-03 Daiwa Gravure Co Ltd 収納袋
JP2008229416A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 排ガス中の酸性ガス除去装置及び方法
JP2013226505A (ja) * 2012-04-25 2013-11-07 Takuma Co Ltd 排ガス処理装置およびこれを用いた排ガス処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7103283B2 (ja) 2022-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5021149A (en) Process and device for processing granulated materials
RU2762673C1 (ru) Система для смешивания асфальта и способ очистки асфальтового дыма
JP6199329B2 (ja) 廃棄物焼却排ガスの処理方法及び装置
JP7103283B2 (ja) 排ガス処理装置及び排ガス処理方法
EP0679144B1 (en) Method and apparatus for cullet preheating and pollution emission reduction in the glass manufacturing process
CN110270457B (zh) 一种自动喷粉系统
JP5955622B2 (ja) 排ガス処理装置およびこれを用いた排ガス処理方法
CN112166659B (zh) 废带输送装置及元件安装系统
EP0285023B1 (en) Apparatus for treating combustion exhaust gas
US8052781B2 (en) Integrated waste toner and ozone collection system
JP7180478B2 (ja) 排ガス処理装置及び排ガス処理方法
JP7110898B2 (ja) 排ガス処理装置及び排ガス処理方法
JP7247512B2 (ja) 廃棄物焼却炉の排ガス処理装置及び排ガス処理方法
JPH115069A (ja) 重金属含有集じん灰をガラス化する方法及び溶融炉
JP6539885B1 (ja) 排ガス水銀除去システム
JP4966091B2 (ja) 飛灰供給装置、飛灰循環システムおよび排ガス処理設備
JP6464590B2 (ja) 汚染物浄化システム
JP2008030010A (ja) バグフィルター型集塵機を用いた脱臭方法とバグフィルター型集塵機の脱臭装置
JP2004167406A (ja) 排ガス清浄装置
JP6413038B1 (ja) 排ガス処理システムおよび排ガス処理方法
JPH07103669A (ja) 焼結機の主排気ガス集塵用バッグフィルターの集塵ダスト循環方法
JP2008049244A (ja) 排ガス処理設備及び排ガス処理方法
JP6909667B2 (ja) 燃焼排ガスの処理装置
JP2011031207A (ja) Ep灰の処理システム、ep灰の処理方法、及びep灰の処理用プログラム
CN212045889U (zh) 一种含有废气和粉尘回收处理装置的双螺杆喂料系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210909

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20211109

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220527

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220620

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7103283

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150